(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024073937
(43)【公開日】2024-05-30
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理方法及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/26 20240101AFI20240523BHJP
G06F 3/12 20060101ALI20240523BHJP
【FI】
G06Q50/26
G06F3/12 367
G06F3/12 378
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022184931
(22)【出願日】2022-11-18
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-02-16
(71)【出願人】
【識別番号】396018092
【氏名又は名称】株式会社ユー・エス・イー
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】北野 文章
(72)【発明者】
【氏名】横田 伸悟
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC35
5L050CC35
(57)【要約】
【課題】店舗の印刷装置で文書の印刷に伴う印刷料金を企業に請求することが可能なプログラム等を提供すること。
【解決手段】一つの側面に係るプログラムは、企業の被雇用者に配布する文書を受け付け、印刷装置を有する店舗で印刷するための印刷識別情報と前記文書とを対応付けて出力し、各被雇用者の前記店舗での前記印刷識別情報を用いた複数の文書の印刷に伴う印刷料金を前記企業の端末宛に出力する処理をコンピュータに実行させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
企業の被雇用者に配布する文書を受け付け、
印刷装置を有する店舗で印刷するための印刷識別情報と前記文書とを対応付けて出力し、
各被雇用者の前記店舗での前記印刷識別情報を用いた複数の文書の印刷に伴う印刷料金を前記企業の端末宛に出力する
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項2】
前記文書は、被雇用者に配布する必要のある文書類であり、公文書及び源泉徴収票を含み、
前記公文書及び前記源泉徴収票それぞれに対応付けて印刷識別情報を出力する
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記店舗で前記文書を印刷するための印刷装置が接続されているネット印刷システムに対応する、前記文書を記憶するための記憶装置の利用可能記憶容量を、前記ネット印刷システムを通じて取得し、
印刷対象となる文書のサイズが、取得した利用可能記憶容量以下である場合に、前記ネット印刷システムを通じて、前記文書を前記記憶装置に出力し、
前記ネット印刷システムにより発行された前記文書に対応する印刷識別情報を取得する
請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記被雇用者に前記文書に対応する印刷識別情報を所定の通知方式で出力する
請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項5】
被雇用者毎に複数の文書を取得し、
取得した被雇用者毎の複数の文書を一覧出力し、
各文書に対応付けて、各文書を印刷するための印刷識別情報を発行するオブジェクトを出力し、
印刷対象となる文書に対応する前記オブジェクトの操作入力を受け付けた場合に、前記文書に対応する印刷識別情報を出力する
請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項6】
所定期間の設定を受け付け、
受け付けた所定期間内の、前記印刷料金を含む請求書及び前記文書の印刷明細書を前記企業の端末宛に出力する
請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項7】
前記所定期間内の、前記印刷識別情報を用いた複数の文書の印刷状況、印刷単価及び印刷済枚数を取得し、
取得した複数の文書の印刷状況、印刷単価及び印刷済枚数に基づき、前記所定期間内の印刷料金を算出する
請求項6に記載のプログラム。
【請求項8】
企業の被雇用者に配布する文書を受け付け、
印刷装置を有する店舗で印刷するための印刷識別情報と前記文書とを対応付けて出力し、
各被雇用者の前記店舗での前記印刷識別情報を用いた複数の文書の印刷に伴う印刷料金を前記企業の端末宛に出力する
情報処理方法。
【請求項9】
企業の被雇用者に配布する文書を受け付ける受付部と、
印刷装置を有する店舗で印刷するための印刷識別情報と前記文書とを対応付けて出力する第1出力部と、
各被雇用者の前記店舗での前記印刷識別情報を用いた複数の文書の印刷に伴う印刷料金を前記企業の端末宛に出力する第2出力部と
を備える情報処理装置。
【請求項10】
企業の被雇用者に配布する文書を受け付け、
印刷装置を有する店舗で前記文書を印刷するための印刷識別情報を発行し、
前記被雇用者が店舗で印刷費用を支払うことなく印刷装置へ前記印刷識別情報を入力したことに伴って該印刷識別情報を受信した場合に、該印刷識別情報に対応する文書を印刷させるべく前記印刷装置へ出力し、
各被雇用者の前記店舗での前記印刷識別情報を用いた複数の文書の印刷に伴う印刷料金を前記企業の端末宛に出力する
情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、情報処理方法及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子申請に伴って発行された公文書に関する技術の開発が盛んに進められている。特許文献1には、電子申請に伴って発行された公文書を自動的に被雇用者に届ける情報処理方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に係る発明は、被雇用者が店舗で印刷費用を支払うことなく、当該店舗の印刷装置で文書の印刷に伴う印刷料金を企業に請求することができない問題がある。
【0005】
一つの側面では、店舗の印刷装置で文書の印刷に伴う印刷料金を企業に請求することが可能なプログラム等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一つの側面に係るプログラムは、企業の被雇用者に配布する文書を受け付け、印刷装置を有する店舗で印刷するための印刷識別情報と前記文書とを対応付けて出力し、各被雇用者の前記店舗での前記印刷識別情報を用いた複数の文書の印刷に伴う印刷料金を前記企業の端末宛に出力する処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0007】
一つの側面では、店舗の印刷装置で文書の印刷に伴う印刷料金を企業に請求することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】文書印刷システムの概要を示す説明図である。
【
図3】企業情報DB及び被雇用者情報DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
【
図4】文書管理DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
【
図5】被雇用者端末及び印刷装置の構成例を示すブロック図である。
【
図6】印刷システムサーバの構成例を示すブロック図である。
【
図7】印刷文書管理DB及び印刷文書単価DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
【
図8】文書に対応する印刷予約番号を発行する処理の概要を説明する説明図である。
【
図9】文書に対応する印刷予約番号の発行要求画面の一例を示す説明図である。
【
図10】文書に対応する印刷予約番号を発行する際の処理手順を示すフローチャートである。
【
図11】文書に対応する印刷予約番号を発行する際の処理手順を示すフローチャートである。
【
図12】印刷予約番号を用いて文書を印刷する際の処理手順を示すフローチャートである。
【
図13】実施形態2における文書印刷システムの概要を示す説明図である。
【
図14】企業端末の構成例を示すブロック図である。
【
図15】請求書及び印刷明細書の出力受付画面の一例を示す説明図である。
【
図16】請求書及び印刷明細書を出力する際の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明をその実施形態を示す図面に基づいて詳述する。
【0010】
(実施形態1)
実施形態1は、企業の被雇用者に配布する文書を印刷するための印刷識別情報を出力する形態に関する。被雇用者は、企業から雇われている社員、及び、過去に雇用関係にあった社員とを総称する。政府向けの電子申請に伴い被雇用者に対して発行された文書を、印刷装置を有する店舗で随時印刷することができる。印刷識別情報は、印刷装置を有する店舗で、印刷予約対象となる文書を識別するために、発行された当該文書の識別番号である。なお、以下では簡潔のため、印刷識別情報を印刷予約番号と読み替える。
【0011】
図1は、文書印刷システムの概要を示す説明図である。本実施形態のシステムは、情報処理装置1、情報処理端末2、印刷装置3及び情報処理装置4を含み、各装置はインターネット等のネットワークNを介して情報の送受信を行う。
【0012】
情報処理装置1は、種々の情報に対する処理、記憶及び送受信を行う情報処理装置である。情報処理装置1は、例えばサーバ装置、パーソナルコンピュータ等である。本実施形態において、情報処理装置1はサーバ装置であるものとし、以下では簡潔のためサーバ1と読み替える。
【0013】
情報処理端末2は、被雇用者による文書に対応する印刷予約番号の発行要求の受付及び送信、並びに、印刷予約番号の受信及び表示等を行う端末装置である。情報処理端末2は、例えばスマートフォン、携帯電話、アップルウォッチ(Apple Watch:登録商標)等のウェアラブルデバイス、タブレット、またはパーソナルコンピュータ端末等の情報処理機器である。以下では簡潔のため、情報処理端末2を被雇用者端末2と読み替える。
【0014】
印刷装置3は、印刷予約番号を用いる文書の印刷等を行う印刷装置である。印刷装置3は、印刷サービスを提供する店舗に設置され、ネット印刷システム(例えば、ネットワークプリントサービス)に接続されている。店舗は、例えば、印刷装置3が設置された喫茶店、スーパーマーケット、または、コンビニエンスストア等の小売店等の実際に存在する店舗である。
【0015】
情報処理装置4は、ネット印刷システムを有する情報処理装置である。情報処理装置4は、例えばサーバ装置、クラウドサーバ装置、パーソナルコンピュータまたは汎用のタブレットPC(パソコン)等である。本実施形態において、情報処理装置4はクラウドサーバ装置であるものとし、以下では簡潔のため印刷システムサーバ4と読み替える。
【0016】
本実施形態に係るサーバ1は、企業の被雇用者に配布する文書を受け付ける。サーバ1は、受け付けた文書を印刷するための印刷予約番号の発行要求を受け付けた場合、ネット印刷システムを通じて、印刷システムサーバ4に当該文書のデータを送信する。印刷システムサーバ4は、サーバ1から送信された文書のデータに対して印刷予約番号を発行する。印刷システムサーバ4は、発行した印刷予約番号をサーバ1に送信する。
【0017】
図2は、サーバ1の構成例を示すブロック図である。サーバ1は、制御部11、記憶部12、通信部13、入力部14、表示部15、読取部16及び大容量記憶部17を含む。各構成はバスBで接続されている。
【0018】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、DSP(Digital Signal Processor)、または量子プロセッサ等の演算処理装置を含む。制御部11は、記憶部12に記憶された制御プログラム1P(プログラム製品)を読み出して実行することにより、サーバ1に係る種々の情報処理または制御処理等を行う。
【0019】
なお、制御プログラム1Pは、単一のコンピュータ上で、または1つのサイトにおいて配置されるか、もしくは複数のサイトにわたって分散され、通信ネットワークによって相互接続された複数のコンピュータ上で実行されるように展開することができる。なお、
図2では制御部11を単一のプロセッサであるものとして説明するが、マルチプロセッサであっても良い。
【0020】
記憶部12はRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等のメモリ素子を含み、制御部11が処理を実行するために必要な制御プログラム1P又はデータ等を記憶している。また、記憶部12は、制御部11が演算処理を実行するために必要なデータ等を一時的に記憶する。通信部13は通信に関する処理を行うための通信モジュールであり、ネットワークNを介して、被雇用者端末2及び印刷システムサーバ4等との間で情報の送受信を行う。
【0021】
入力部14は、マウス、キーボード、タッチパネルまたはボタン等の入力デバイスであり、受け付けた操作情報を制御部11へ出力する。表示部15は、液晶ディスプレイ又は有機EL(electroluminescence)ディスプレイ等であり、制御部11の指示に従い各種情報を表示する。
【0022】
読取部16は、CD(Compact Disc)-ROM又はDVD(Digital Versatile Disc)-ROMを含む可搬型記憶媒体1aを読み取る。制御部11が読取部16を介して、制御プログラム1Pを可搬型記憶媒体1aより読み取り、大容量記憶部17に記憶しても良い。また、ネットワークN等を介して他のコンピュータから制御部11が制御プログラム1Pをダウンロードし、大容量記憶部17に記憶しても良い。さらにまた、半導体メモリ1bから、制御部11が制御プログラム1Pを読み込んでも良い。
【0023】
大容量記憶部17は、例えばHDD(Hard disk drive)、またはSSD(Solid State Drive)等の記録媒体を備える。大容量記憶部17は、企業情報DB(database)171、被雇用者情報DB172及び文書管理DB173を含む。企業情報DB171は、企業に関する情報を記憶している。被雇用者情報DB172は、被雇用者(利用者)に関する情報を記憶している。文書管理DB173は、文書に関する情報を記憶している。
【0024】
なお、本実施形態において記憶部12及び大容量記憶部17は一体の記憶装置として構成されていても良い。また、大容量記憶部17は複数の記憶装置により構成されていても良い。更にまた、大容量記憶部17はサーバ1に接続された外部記憶装置であっても良い。
【0025】
サーバ1は、種々の情報処理及び制御処理等をコンピュータ単体で実行しても良いし、複数のコンピュータで分散して実行しても良い。また、サーバ1は、1台のサーバ内に設けられた複数の仮想マシンによって実現されても良いし、クラウドサーバを用いて実現されても良い。
【0026】
図3は、企業情報DB171及び被雇用者情報DB172のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
企業情報DB171は、企業ID列及び企業名称列を含む。企業ID列は、各企業を識別するために、一意に特定される企業のIDを記憶している。企業名称列は、企業の名称を記憶している。
【0027】
被雇用者情報DB172は、被雇用者ID列、企業ID列、被雇用者氏名列及びメールアドレス列を含む。被雇用者ID列は、各被雇用者を識別するために、一意に特定される被雇用者のIDを記憶している。なお、被雇用者ID列には、社員番号が記憶されても良い。企業ID列は、企業を特定する企業IDを記憶している。被雇用者氏名列は、被雇用者の氏名を記憶している。
【0028】
メールアドレス列は、被雇用者のメールアドレスを記憶している。メールアドレスは、被雇用者が勤務している企業の電子メールドメインで作成された電子メールアドレスであっても良く、または、被雇用者が勤務している企業の電子メールドメインとは異なる電子メールドメインで作成された電子メールアドレスであっても良い。
【0029】
図4は、文書管理DB173のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。文書は、被雇用者に配布する必要のある文書類である。文書は、国、地方公共団体の機関または公務員がその職務上作成する公文書及び源泉徴収票等の書類を含む。公文書は、例えば電子申請を行った後に、行政により発行された「雇用保険資格取得届」、「育児休業給付次回支給申請日指定通知書」または「雇用保険被保険者資格喪失届提出後の離職票交付」等の書類である。
【0030】
文書管理DB173は、文書ID列、企業ID列、被雇用者ID列、種類列、文書名称列、文書データ列、公開日時列、印刷予約番号、印刷予約日列及びアクセスキー列を含む。文書ID列は、各文書を識別するために、一意に特定される文書のIDを記憶している。企業ID列は、企業を特定する企業IDを記憶している。被雇用者ID列は、被雇用者を特定する被雇用者IDを記憶している。
【0031】
種類列は、文書の種類を記憶している。文書の種類は、例えば「社会保険」、または「雇用保険」等を含む。文書名称列は、文書の名称またはファイル名等を記憶している。文書データ列は、文書のデータを記憶している。公開日時列は、被雇用者に文書を公開した日時情報を記憶している。
【0032】
印刷予約番号列は、印刷予約対象となる文書(公文書及び源泉徴収票等)に対して発行された印刷予約番号を記憶している。また、公文書及び源泉徴収票それぞれに対応付けて、印刷予約番号が発行して出力される。印刷予約日列は、印刷予約番号を発行した日付を記憶している。アクセスキー列は、印刷予約対象となる文書に対し、ネット印刷システム上に発行された問い合わせキーを記憶している。
【0033】
図5は、被雇用者端末2及び印刷装置3の構成例を示すブロック図である。被雇用者端末2は、制御部21、記憶部22、通信部23、入力部24及び表示部25を含む。各構成はバスBで接続されている。
【0034】
制御部21はCPUまたはMPU等の演算処理装置を含み、記憶部22に記憶された制御プログラム2P(プログラム製品)を読み出して実行することにより、被雇用者端末2に係る種々の情報処理、制御処理等を行う。なお、
図5では制御部21を単一のプロセッサであるものとして説明するが、マルチプロセッサであっても良い。
【0035】
記憶部22はRAMまたはROM等のメモリ素子を含み、制御部21が処理を実行するために必要な制御プログラム2P又はデータ等を記憶している。また、記憶部22は、制御部21が演算処理を実行するために必要なデータ等を一時的に記憶する。
【0036】
通信部23は通信に関する処理を行うための通信モジュールであり、ネットワークNを介して、サーバ1等と情報の送受信を行う。入力部24は、キーボード、マウスまたは表示部25と一体化したタッチパネルでも良い。表示部25は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等であり、制御部21の指示に従い各種情報を表示する。
【0037】
印刷装置3は、制御部31、記憶部32、通信部33、入力部34、表示部35及び印刷部36を含む。各構成はバスBで接続されている。
【0038】
制御部31はCPUまたはMPU等の演算処理装置を含み、記憶部32に記憶された制御プログラム3P(プログラム製品)を読み出して実行することにより、印刷装置3に係る種々の情報処理または制御処理等を行う。また、制御部31は、印刷部36を制御するとともに、印刷部36により印刷された文書の印刷枚数、経過時間、または使用済のインク量等を算出して記憶部32に記憶する。
【0039】
記憶部32はRAMまたはROM等のメモリ素子を含み、制御部31が処理を実行するために必要な制御プログラム3P及び印刷文書のデータ等を記憶している。また、記憶部32は、制御部31が演算処理を実行するために必要なデータ等を一時的に記憶する。通信部33は通信に関する処理を行うための通信モジュールであり、ネットワークNを介して、印刷システムサーバ4等と情報の送受信を行う。
【0040】
入力部34は、表示部35の表示画面上に設置されたタッチパネルと、表示部35の表示画面の周囲に設置されたスイッチとを備える。入力部34は、被雇用者等の利用者がタッチパネル及びスイッチを介して行った入力操作を特定するための入力操作情報を出力する。例えば入力部34は、被雇用者による文書に対応する印刷予約番号の入力を受け付けた場合、受け付けた印刷予約番号を制御部31に出力する。
【0041】
表示部35は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等であり、制御部31の指示に従い各種情報を表示する。印刷部36は、被雇用者の文書等を印刷する印刷機構を有し、印刷用紙に文書を印刷する。
【0042】
図6は、印刷システムサーバ4の構成例を示すブロック図である。印刷システムサーバ4は、制御部41、記憶部42、通信部43、読取部44及び大容量記憶部45を含む。各構成はバスBで接続されている。なお、制御部41、記憶部42、通信部43及び読取部44は、サーバ1の制御部11、記憶部12、通信部13及び読取部16と同様であるため、説明を省略する。
【0043】
大容量記憶部45は、例えばHDDまたはSSD等の記録媒体(記憶装置)を備える。大容量記憶部45は、印刷文書管理DB451及び印刷文書単価DB452を含む。印刷文書管理DB451は、印刷予約対象となる文書に関する情報を記憶している。印刷文書単価DB452は、企業毎に文書の印刷単価を記憶している。
【0044】
図7は、印刷文書管理DB451及び印刷文書単価DB452のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。印刷文書管理DB451は、アクセスキー列、文書名称列、文書データ列、企業ID列、印刷予約番号列、印刷設定情報列、印刷状況列、印刷単価列、印刷済枚数列、印刷日時列及びメールアドレス列を含む。
【0045】
アクセスキー列は、各印刷予約対象となる文書のデータを識別するために、一意に特定される文書のアクセスキー(ID)を記憶している。文書名称列は、文書の名称またはファイル名等を記憶している。文書データ列は、文書のデータを記憶している。企業ID列は、企業を特定する企業IDを記憶している。
【0046】
印刷予約番号列は、印刷予約対象となる文書に対して発行された印刷予約番号を記憶している。印刷設定情報列は、文書に対する印刷設定情報を記憶している。印刷設定情報は、印刷用紙サイズ、用紙方向、拡大・縮小サイズ、白黒・カラー印刷、片面または両面印刷等の印刷設定に関する情報である。印刷状況列は、文書の印刷状況(未印刷または印刷済等)を記憶している。
【0047】
印刷単価列は、文書の印刷単価を記憶している。印刷済枚数列は、文書を印刷した枚数を記憶している。印刷日時列は、文書を印刷した日時情報を記憶している。メールアドレス列は、被雇用者のメールアドレスを記憶している。なお、被雇用者のメールアドレスの記憶を省略することができる。
【0048】
印刷文書単価DB452は、企業ID列、印刷設定情報列及び印刷単価列を含む。企業ID列は、企業を特定する企業IDを記憶している。印刷設定情報列は、文書に対する印刷設定情報(印刷用紙サイズ、または白黒・カラー印刷等)を記憶している。印刷単価列は、印刷設定情報に応じて設定された印刷単価を記憶している。例えば、文書印刷の際に使用された印刷用紙のサイズがA4サイズであり、且つ、白黒印刷である場合、印刷単価列には「10円」となった1枚当たりの単価が記憶される。
【0049】
なお、上述した各DBの記憶形態は一例であり、データ間の関係が維持されていれば、他の記憶形態であっても良い。
【0050】
図8は、文書に対応する印刷予約番号を発行する処理の概要を説明する説明図である。サーバ1は、被雇用者毎に文書の一覧を文書管理DB173から取得する。なお、文書は、予め被雇用者の被雇用者IDに対応付けて、文書管理DB173に記憶(アップロード)される。
【0051】
文書のデータは個別にアップロードされても良い。例えば、サーバ1は、企業の端末を通じて、被雇用者の氏名、または当該被雇用者が属する企業の企業名等を含む被雇用者に関する情報の入力を受け付ける。サーバ1は、企業の端末を通じて、当該被雇用者に配布した文書の選択を受け付け、受け付けた文書に関する情報(文書の種類または名称等)及び文書のデータを取得する。
【0052】
サーバ1は、被雇用者IDに対応付けて、受け付けた被雇用者に関する情報、文書に関する情報及び文書のデータを文書管理DB173に記憶する。具体的には、サーバ1は、受け付けた文書に対して文書IDを割り振り、割り振った文書ID及び被雇用者IDに対応付けて、企業ID、文書種類、文書名称、文書のデータ及び公開日時を一つのレコードとして文書管理DB173に記憶する。
【0053】
または、複数の文書のデータは一括でアップロードされても良い。例えば、サーバ1は、企業の端末を通じて、被雇用者ID毎に仕分けされた複数の文書を含む圧縮ファイル(例えば、zip形式のファイル等)の選択を受け付ける。サーバ1は、圧縮ファイルの解凍アルゴリズム等を利用し、受け付けた圧縮ファイルを解凍し、被雇用者ID毎に仕分けされた複数の文書を取得する。サーバ1は、各被雇用者IDに対応付けて、各被雇用者の複数の文書のデータを文書管理DB173に記憶する。
【0054】
なお、サーバ1は政府サーバ等を介して、被雇用者に配布する文書を取得しても良い。
【0055】
サーバ1は、取得した文書の一覧を、文書を印刷するための印刷予約番号の発行要求画面(
図9参照)に出力する。なお、印刷予約番号の発行要求画面に関しては後述する。サーバ1は、被雇用者IDに基づいて、文書の一覧を含む印刷予約番号の発行要求画面を該当する被雇用者の被雇用者端末2に送信する。被雇用者端末2は、サーバ1から送信された印刷予約番号の発行要求画面を受信して表示する。
【0056】
被雇用者端末2は、印刷予約番号の発行要求画面に表示されている文書の一覧から、被雇用者による印刷予約対象となる文書の選択を受け付ける。被雇用者端末2は、被雇用者による当該文書に対応する印刷予約番号の発行要求を受け付けた場合、文書ID等を含む印刷予約番号の発行要求をサーバ1に送信する。
【0057】
サーバ1は、被雇用者端末2から送信された印刷予約番号の発行要求に応じて、ネット印刷システムを通じて、印刷システムサーバ4の大容量記憶部45の利用可能記憶容量を取得する。例えば、利用可能記憶容量は、大容量記憶部45において、印刷予約対象となる文書を記憶可能なフォルダ容量であっても良い。または、利用可能記憶容量は、被雇用者(利用者)毎に作成されたフォルダにおいて、各被雇用者が利用可能なフォルダ容量であっても良い。
【0058】
サーバ1は、印刷予約対象となる文書のサイズを取得する。サーバ1は、当該文書のサイズが、取得した利用可能記憶容量以下である場合、ネット印刷システムを通じて、企業ID、当該文書のデータ及び印刷設定情報(印刷用紙サイズ、用紙方向、拡大・縮小サイズ、白黒・カラー印刷、片面又は両面印刷等)等を印刷システムサーバ4に送信する。また、被雇用者のメールアドレスが登録された場合、サーバ1は、被雇用者のメールアドレスを印刷システムサーバ4に送信する。
【0059】
印刷システムサーバ4は、サーバ1から送信された企業ID、文書のデータ及び印刷設定情報等を受信する。印刷システムサーバ4は、受信した文書に対し、アクセスキー及び印刷予約番号を発行する。印刷システムサーバ4は、発行したアクセスキーに対応付けて、文書の名称、文書のデータ、企業ID、発行した印刷予約番号、印刷設定情報、「未印刷」である印刷状況及びメールアドレス(省略可能)を一つのレコードとして印刷文書管理DB451に記憶する。
【0060】
印刷システムサーバ4は、被雇用者に発行した印刷予約番号を所定の通知方式で出力(送信)する。通知方式は、メールまたはSNS(Social Networking Service)等を含む。例えば、被雇用者のメールアドレスが登録された場合、印刷システムサーバ4は、登録されたメールアドレス宛に、印刷予約結果メールを出力(送信)する。印刷予約結果メールには、印刷予約に成功したか否かを示す情報、印刷予約番号、または印刷予約日等が記載される。
【0061】
なお、印刷システムサーバ4によるメール出力に限るものではない。サーバ1から雇用者のメールアドレス宛に、印刷システムサーバ4から発行された文書に対応する印刷予約番号をメールで出力することもできる。
【0062】
また、サーバ1または印刷システムサーバ4から、SNSアプリケーションを通じて、文書に対応する印刷予約番号を被雇用者に送信することができる。SNSは、例えば、LINE(登録商標)、Twitter(登録商標)、Instagram(登録商標)、またはFacebook(登録商標)等を含む。
【0063】
印刷システムサーバ4は、当該文書に対して発行したアクセスキー及び印刷予約番号をサーバ1に送信する。サーバ1は、印刷システムサーバ4から送信されたアクセスキー及び印刷予約番号を受信する。サーバ1は、文書IDに対応付けて、受信したアクセスキー及び印刷予約番号を文書管理DB173に記憶する。
【0064】
サーバ1は、文書IDに対応付けて、受信した印刷予約番号を被雇用者端末2に送信する。被雇用者端末2は、サーバ1から送信された印刷予約番号を印刷予約番号の発行要求画面(
図9参照)に表示する。
【0065】
印刷装置3を有する店舗で、被雇用者が印刷予約対象となる文書を印刷した場合、当該被雇用者が店舗で印刷費用を支払うことは不要である。この場合、ネット印刷システムと接続されている印刷装置3は、被雇用者による当該文書に対応する印刷予約番号の入力を受け付ける。
【0066】
なお、印刷予約番号の手入力に限定されない。例えば、サーバ1または印刷システムサーバ4は、印刷予約番号を含むコードを被雇用者に発行しても良い。コードは、例えば、2次元コードまたはバーコード(Barcode)等である。2次元コードは、例えば横方向にしか情報を持たない1次元コードに対し、水平方向と垂直方向に情報を持つ表示方式のQRコード(登録商標)であっても良い。印刷装置3は、発行されたコードを読み取ることにより、当該コードに含まれる印刷予約番号を取得する。
【0067】
印刷装置3は、受け付けた印刷予約番号に基づき、当該印刷装置3に接続されているネット印刷システムを通じて、当該文書のアクセスキー、及び当該文書のデータ及び印刷設定情報を印刷システムサーバ4の印刷文書管理DB451から取得する。印刷装置3は、取得した印刷設定情報に基づき、当該文書のデータを印刷用紙に印刷する。印刷装置3は、文書の印刷結果を印刷システムサーバ4に送信する。文書の印刷結果には、文書のアクセスキー、印刷済枚数(部数)及び印刷日時等が含まれる。
【0068】
印刷システムサーバ4は、印刷装置3から送信された文書の印刷結果を受信する。印刷システムサーバ4は、文書のアクセスキーに基づき、当該文書に対応する企業ID及び印刷設定情報を印刷文書管理DB451から取得する。印刷システムサーバ4は、取得した企業ID及び印刷設定情報に基づき、該当する印刷単価を印刷文書単価DB452から取得する。印刷システムサーバ4は、当該文書のアクセスキーに対応付けて、「印刷済」である印刷状況、印刷単価、印刷済枚数及び印刷日時を印刷文書管理DB451に記憶する。
【0069】
図9は、文書に対応する印刷予約番号の発行要求画面の一例を示す説明図である。当該画面は、文書一覧欄11a、印刷予約番号発行ボタン11b及び印刷予約番号表示欄11cを含む。
【0070】
文書一覧欄11aは、被雇用者の複数の文書(公文書及び源泉徴収票等)を表示する表示欄である。印刷予約番号発行ボタン11bは、印刷予約対象となる文書に対応する印刷予約番号を発行するボタンである。印刷予約番号表示欄11cは、文書に対応する印刷予約番号を表示する表示欄である。
【0071】
文書に対応する印刷予約番号の発行状況が「未発行」である場合、当該文書に対する印刷予約番号発行ボタン11bが画面上に表示される。または、印刷予約番号の発行状況が「発行済」である場合、当該文書に対する印刷予約番号を表示するための印刷予約番号表示欄11cが画面上に表示される。
【0072】
被雇用者端末2は、被雇用者の被雇用者IDをサーバ1に送信する。サーバ1は、被雇用者端末2から送信された被雇用者IDを受信する。サーバ1は、受信した被雇用者IDに基づいて、当該被雇用者に対応する文書の一覧を文書管理DB173から取得する。サーバ1は、取得した文書の一覧を被雇用者端末2に送信する。被雇用者端末2は、サーバ1から送信された文書の一覧を受信し、受信した文書の一覧を文書一覧欄11aに表示する。
【0073】
被雇用者端末2は、印刷予約番号発行ボタン11bのタッチ(クリック)操作を受け付けた場合、当該印刷予約番号発行ボタン11bに対応する文書の印刷予約番号の発行要求をサーバ1に送信する。発行要求には、文書の文書ID等が含まれる。サーバ1は、被雇用者端末2から送信された印刷予約番号の発行要求に応じて、ネット印刷システムを通じて、印刷システムサーバ4の大容量記憶部45の利用可能記憶容量を取得する。
【0074】
サーバ1は、印刷予約対象となる文書のサイズが、取得した利用可能記憶容量以下である場合、ネット印刷システムを通じて、企業ID、当該文書のデータ及び印刷設定情報等を印刷システムサーバ4に送信する。印刷システムサーバ4は、サーバ1から送信された企業ID、文書のデータ及び印刷設定情報等を受信する。印刷システムサーバ4は、受信した文書に対して印刷予約番号を発行する。
【0075】
印刷システムサーバ4は、発行した印刷予約番号をサーバ1に送信する。サーバ1は、印刷システムサーバ4から送信された印刷予約番号を被雇用者端末2に送信する。被雇用者端末2は、サーバ1から送信された印刷予約番号を受信する。被雇用者端末2は、受信した印刷予約番号を該当する文書に対応する印刷予約番号表示欄11cに表示する。
【0076】
図10及び
図11は、文書に対応する印刷予約番号を発行する際の処理手順を示すフローチャートである。被雇用者端末2の制御部21は、被雇用者の被雇用者IDを通信部23によりサーバ1に送信する(ステップS201)。サーバ1の制御部11は、被雇用者端末2から送信された被雇用者IDを通信部13により受信する(ステップS101)。
【0077】
制御部11は、受信した被雇用者IDに基づき、該当する被雇用者の文書の一覧を大容量記憶部17の文書管理DB173から取得する(ステップS102)。制御部11は、取得文書の一覧を通信部13により被雇用者端末2に送信する(ステップS103)。被雇用者端末2の制御部21は、サーバ1から送信された文書の一覧を通信部23により受信する(ステップS202)。制御部21は、受信した文書の一覧を表示部25により表示する(ステップS203)。
【0078】
制御部21は、文書の一覧から、被雇用者による印刷予約対象となる文書の選択を入力部24により受け付ける(ステップS204)。制御部21は、選択された文書に対応する印刷予約番号の発行要求を入力部24により受け付ける(ステップS205)。発行要求には、選択された文書の文書ID等が含まれる。制御部21は、受け付けた印刷予約番号の発行要求を通信部23によりサーバ1に送信する(ステップS206)。
【0079】
サーバ1の制御部11は、被雇用者端末2から送信された印刷予約番号の発行要求を通信部13により受信する(ステップS104)。制御部11は、受信した印刷予約番号の発行要求に応じて、ネット印刷システムを通じて、利用可能記憶容量の取得要求を通信部13により印刷システムサーバ4に送信する(ステップS105)。利用可能記憶容量は、例えば大容量記憶部45において、印刷予約対象となる文書を記憶可能なフォルダ容量である。
【0080】
印刷システムサーバ4の制御部41は、サーバ1から送信された利用可能記憶容量の取得要求を通信部43により受信する(ステップS401)。制御部41は、受信した取得要求に応じて、文書の記憶における大容量記憶部45の利用可能記憶容量を取得する(ステップS402)。制御部41は、取得した利用可能記憶容量を通信部43によりサーバ1に送信する(ステップS403)。
【0081】
サーバ1の制御部11は、印刷システムサーバ4から送信された利用可能記憶容量を通信部13により受信する(ステップS106)。制御部11は、印刷予約対象となる文書のサイズを取得する(ステップS107)。制御部11は、取得した文書のサイズが、受信した利用可能記憶容量以下であるか否かを判定する(ステップS108)。
【0082】
制御部11は、文書のサイズが利用可能記憶容量を超えたと判断した場合(ステップS108でNO)、エラー通知を通信部13により被雇用者端末2に送信する(ステップS109)。被雇用者端末2の制御部21は、サーバ1から送信されたエラー通知を通信部23により受信する(ステップS207)。制御部21は、受信したエラー通知を表示部25により表示する(ステップS208)。
【0083】
制御部11は、文書のサイズが利用可能記憶容量以下であると判断した場合(ステップS108でYES)、ネット印刷システムを通じて、企業ID、当該文書のデータ及び印刷設定情報(印刷用紙サイズ、用紙方向、拡大・縮小サイズ、白黒・カラー印刷、片面又は両面印刷等)を通信部13により印刷システムサーバ4に送信する(ステップS110)。
【0084】
印刷システムサーバ4の制御部41は、サーバ1から送信された企業ID、文書のデータ及び印刷設定情報を通信部43により受信する(ステップS404)。制御部41は、受信した文書に対し、アクセスキー及び印刷予約番号を発行する(ステップS405)。制御部41は、発行したアクセスキーに対応付けて、文書の名称、文書のデータ、企業ID、発行した印刷予約番号、印刷設定情報、「未印刷」である印刷状況及びメールアドレス(省略可能)を一つのレコードとして大容量記憶部45の印刷文書管理DB451に記憶する(ステップS406)。
【0085】
制御部41は、当該文書に対して発行したアクセスキー及び印刷予約番号を通信部43によりサーバ1に送信する(ステップS407)。サーバ1の制御部11は、印刷システムサーバ4から送信されたアクセスキー及び印刷予約番号を通信部13により受信する(ステップS111)。制御部11は、当該文書の文書IDに対応付けて、受信したアクセスキー及び印刷予約番号を大容量記憶部17の文書管理DB173に記憶する(ステップS112)。
【0086】
制御部11は、文書ID及び印刷予約番号を通信部13により被雇用者端末2に送信する(ステップS113)。被雇用者端末2の制御部21は、サーバ1から送信された文書ID及び印刷予約番号を通信部23により受信する(ステップS209)。制御部21は、受信した文書ID及び印刷予約番号を表示部25により表示し(ステップS210)、処理を終了する。
【0087】
図12は、印刷予約番号を用いて文書を印刷する際の処理手順を示すフローチャートである。被雇用者が印刷予約対象となる文書を印刷した場合、店舗で設置された印刷装置3の制御部31は、被雇用者による当該文書に対応する印刷予約番号の入力を入力部34により受け付ける(ステップS321)。制御部31は、当該印刷装置3に接続されているネット印刷システムを通じて、受け付けた印刷予約番号を通信部33により印刷システムサーバ4に送信する(ステップS322)。
【0088】
印刷システムサーバ4の制御部41は、印刷装置3から送信された印刷予約番号を通信部43により受信する(ステップS421)。制御部41は、受信した印刷予約番号に基づいて、当該文書のアクセスキー、文書のデータ及び印刷設定情報を大容量記憶部45の印刷文書管理DB451から取得する(ステップS422)。制御部41は、取得した文書のアクセスキー、文書のデータ及び印刷設定情報を通信部43により印刷装置3に送信する(ステップS423)。
【0089】
印刷装置3の制御部31は、印刷システムサーバ4から送信された文書のアクセスキー、文書のデータ及び印刷設定情報を通信部33により受信する(ステップS323)。制御部31は、受信した印刷設定情報及び文書のデータに基づき、印刷部36を介して、当該文書を印刷用紙に印刷する(ステップS324)。制御部31は、文書のアクセスキー、印刷済枚数及び印刷日時等を含む文書の印刷結果を通信部33により印刷システムサーバ4に送信する(ステップS325)。
【0090】
印刷システムサーバ4の制御部41は、印刷装置3から送信された文書の印刷結果を通信部43により受信する(ステップS424)。制御部41は、印刷結果に含まれる文書のアクセスキーに基づき、文書の印刷単価を取得する(ステップS425)。具体的には、制御部41は、文書のアクセスキーに基づき、当該文書に対応する企業ID及び印刷設定情報を大容量記憶部45の印刷文書管理DB451から取得する。制御部41は、取得した企業ID及び印刷設定情報に基づき、当該文書に対応する企業により決められた印刷単価を大容量記憶部45の印刷文書単価DB452から取得する。
【0091】
制御部41は、当該文書のアクセスキーに対応付けて、「印刷済」である印刷状況、印刷単価、印刷済枚数及び印刷日時を大容量記憶部45の印刷文書管理DB451に記憶する(ステップS426)。制御部41は、処理を終了する。
【0092】
本実施形態によると、企業の被雇用者に配布する文書を、印刷装置3を有する店舗で印刷するための印刷予約番号を発行することが可能となる。
【0093】
本実施形態によると、被雇用者に文書に対応する印刷予約番号をメールで出力することが可能となる。
【0094】
(実施形態2)
実施形態2は、店舗で印刷予約番号を用いた複数の文書の印刷に伴う印刷料金を企業の端末宛に出力する形態に関する。なお、実施形態1と重複する内容については説明を省略する。
【0095】
図13は、実施形態2における文書印刷システムの概要を示す説明図である。なお、
図1と重複する内容については同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態のシステムは、情報処理端末5を含む。
【0096】
情報処理端末5は、文書の印刷に伴う印刷料金を含む請求書、文書の印刷明細書等の受信及び表示等を行う端末装置である。情報処理端末5は、例えばスマートフォン、携帯電話、アップルウォッチ等のウェアラブルデバイス、タブレット、またはパーソナルコンピュータ端末等の情報処理機器である。以下では簡潔のため、情報処理端末5を企業端末5と読み替える。
【0097】
図14は、企業端末5の構成例を示すブロック図である。企業端末5は、制御部51、記憶部52、通信部53、入力部54及び表示部55を含む。各構成はバスBで接続されている。なお、企業端末5の構成に関しては、被雇用者端末2の構成と同様であるため、説明を省略する。
【0098】
図15は、請求書及び印刷明細書の出力受付画面の一例を示す説明図である。当該画面は、印刷料金表示欄12a、請求書出力ボタン12b、期間設定欄12c及び利用明細書出力ボタン12dを含む。
【0099】
印刷料金表示欄12aは、期間設定欄12cにより設定された期間内の印刷料金を表示する表示欄である。請求書出力ボタン12bは、期間設定欄12cにより設定された期間内の、複数の文書の印刷に伴う印刷料金を含む請求書を出力するボタンである。期間設定欄12cは、請求書または明細書を出力するための対象期間の設定を受け付ける受付欄である。利用明細書出力ボタン12dは、期間設定欄12cにより設定された期間内の印刷済の文書の印刷明細書を出力するボタンである。
【0100】
企業端末5は、期間設定欄12cの設定操作を受け付けた場合、設定された対象期間を取得する。企業端末5は、請求書出力ボタン12bのタッチ操作を受け付けた場合、対象期間内の複数の文書の印刷料金を含む請求書を生成する。なお、対象期間が設定されていない場合、所定期間(例えば、当月)における請求書が生成されても良い。
【0101】
具体的には、企業端末5は、企業IDに対応付けて、取得した対象期間をサーバ1に送信する。サーバ1は、企業端末5から送信された企業ID及び対象期間を受信する。サーバ1は、受信した対象期間に対し、企業IDに対応する企業に属する各被雇用者に対し発行された文書のアクセスキーを文書管理DB173から取得する。サーバ1は、ネット印刷システムを通じて、企業ID、及び取得した全ての文書のアクセスキーを印刷システムサーバ4に送信する。
【0102】
印刷システムサーバ4は、サーバ1から送信された企業ID及び全ての文書のアクセスキーを受信する。印刷システムサーバ4は、受信した企業ID及び全ての文書のアクセスキーに基づいて、該当する複数の文書の印刷状況(未印刷または印刷済等)、印刷単価及び印刷済枚数を印刷文書管理DB451から取得する。
【0103】
印刷システムサーバ4は、取得した各文書の印刷状況に基づいて、印刷済の文書を特定する。印刷システムサーバ4は、特定した印刷済の文書に対し、取得した印刷単価及び印刷済枚数に基づき、当該対象期間内の印刷料金を算出する。印刷システムサーバ4は、算出した対象期間内の印刷料金をサーバ1に送信する。サーバ1は、印刷システムサーバ4から送信された対象期間内の印刷料金を受信する。
【0104】
サーバ1は、受信した対象期間内の印刷料金を含む請求書を生成する。請求書のフォーマットは、例えば、PDF(Portable Document Format)、HTMLまたは画像等の閲覧可能なデータ形式であっても良い。サーバ1は、対象期間内の複数の文書の印刷料金と、生成した請求書とを企業端末5に送信する。
【0105】
企業端末5は、サーバ1から送信された対象期間内の複数の文書の印刷料金、及び請求書を受信する。企業端末5は、受信した対象期間内の印刷料金を印刷料金表示欄12aに表示する。企業端末5は、受信した請求書を企業がダウンロードできるように画面に出力する。
【0106】
企業端末5は、利用明細書出力ボタン12dのタッチ操作を受け付けた場合、対象期間内の複数の文書の印刷明細書を生成する。具体的には、企業端末5は、企業ID及び対象期間をサーバ1に送信する。サーバ1は、企業端末5から送信された企業ID及び対象期間に基づき、当該企業に属する各被雇用者に対し発行された文書のアクセスキーを文書管理DB173から取得する。
【0107】
サーバ1は、ネット印刷システムを通じて、企業ID、及び取得した全ての文書のアクセスキーを印刷システムサーバ4に送信する。印刷システムサーバ4は、サーバ1から送信された企業ID及び全ての文書のアクセスキーを受信する。印刷システムサーバ4は、受信した企業ID及び全ての文書のアクセスキーに基づいて、対象期間内の、印刷状況が「印刷済」である複数の文書の印刷明細情報を印刷文書管理DB451から取得する。
【0108】
印刷明細情報は、例えば、文書の名称、印刷予約番号、印刷設定情報、印刷単価、印刷済枚数または印刷日時等を含む。印刷システムサーバ4は、取得した対象期間内の複数の文書の印刷明細情報をサーバ1に送信する。サーバ1は、印刷システムサーバ4から送信された印刷明細情報を受信する。
【0109】
サーバ1は、受信した印刷明細情報に基づき、当該対象期間内の複数の文書の印刷明細書を生成する。印刷明細書のフォーマットは、例えば、PDF、HTMLまたは画像等の閲覧可能なデータ形式であっても良い。サーバ1は、生成した印刷明細書を企業端末5に送信する。企業端末5は、サーバ1から送信された印刷明細書を企業がダウンロードできるように画面に出力する。
【0110】
図16は、請求書及び印刷明細書を出力する際の処理手順を示すフローチャートである。企業端末5の制御部51は、担当者による対象期間(所定期間)の設定を入力部54により受け付ける(ステップS531)。制御部51は、企業ID、及び受け付けた対象期間を通信部53によりサーバ1に送信する(ステップS532)。
【0111】
サーバ1の制御部11は、企業端末5から送信された企業ID及び対象期間を通信部13により受信する(ステップS131)。制御部11は、受信した対象期間内の、企業IDに対応する企業に属する各被雇用者に対し発行された文書のアクセスキーを大容量記憶部45の文書管理DB173から取得する(ステップS132)。制御部11は、ネット印刷システムを通じて、企業ID、及び取得した全ての文書のアクセスキーを通信部13により印刷システムサーバ4に送信する(ステップS133)。
【0112】
印刷システムサーバ4の制御部41は、サーバ1から送信された企業ID及び全ての文書のアクセスキーを通信部43により受信する(ステップS431)。制御部41は、受信した企業ID及び全ての文書のアクセスキーに基づいて、該当する複数の文書の印刷状況、印刷単価及び印刷済枚数を大容量記憶部45の印刷文書管理DB451から取得する(ステップS432)。制御部41は、取得した各文書の印刷状況に基づいて、印刷済の文書を特定する(ステップS433)。
【0113】
制御部41は、特定した印刷済の文書に対し、取得した印刷単価及び印刷済枚数に基づき、当該対象期間内の複数の文書の印刷料金を算出する(ステップS434)。制御部41は、特定した印刷済の文書の印刷明細情報を大容量記憶部45の印刷文書管理DB451から取得する(ステップS435)。印刷明細情報は、例えば、文書の名称、印刷予約番号、印刷設定情報、印刷単価、印刷済枚数または印刷日時等を含む。
【0114】
制御部41は、算出した対象期間内の複数の文書の印刷料金と、取得した当該対象期間内の複数の文書の印刷明細情報とを通信部43によりサーバ1に送信する(ステップS436)。サーバ1の制御部11は、印刷システムサーバ4から送信された印刷料金及び印刷明細情報を通信部13により受信する(ステップS134)。
【0115】
制御部11は、受信した印刷料金を含む請求書を生成する(ステップS135)。制御部11は、受信した印刷明細情報に基づき、当該対象期間内の複数の文書の印刷明細書を生成する(ステップS136)。制御部11は、生成した請求書及び印刷明細書を通信部13により企業端末5に送信する(ステップS137)。
【0116】
企業端末5の制御部51は、サーバ1から送信された請求書及印刷明細書を通信部53により受信する(ステップS533)。制御部51は、表示部55を介して、受信した請求書及び印刷明細書を企業がダウンロードできるように画面に出力する(ステップS534)。制御部51は、処理を終了する。
【0117】
なお、上述した処理では、請求書及び印刷明細書を企業端末5に直接送信した例を説明したが、これに限るものではない。例えば、制御部11は、請求書及び印刷明細書を企業の電子メールアドレス宛に送信しても良く、または、SNS(LINE、TwitterまたはInstagram等)アプリケーションを通じて、企業のSNSアカウント宛に送信しても良い。
【0118】
または、制御部11は、書類を管理する書類管理システム(例えば、Charlotte(登録商標))を有するサーバ装置に、請求書及び印刷明細書を送信しても良い。この場合、各企業は、企業端末5を通じて書類管理システムにログインし、各企業に対して発行された請求書及び印刷明細書を取得する。
【0119】
更にまた、サービス事業者を介して、各企業に対して請求書及び印刷明細書を発行することができる。例えば、制御部11は、各企業の企業IDまたは企業の名称、企業の連絡先(電子メールアドレスまたはSNSアカウント等)、及び、各企業に対して発行された請求書及び印刷明細書を、サービス事業者が運営するサーバ装置に送信する。当該サーバ装置は、サーバ1から送信された各企業の連絡先宛に、各企業の請求書及び印刷明細書を送信する。
【0120】
なお、印刷料金を含む請求書は、企業が提供している各種のサービスの請求書と1枚に取りまとめ、合計請求書として発行されても良い。
【0121】
本実施形態によると、印刷予約番号を用いた複数の文書の印刷に伴う印刷料金を企業にまとめて請求することが可能となる。
【0122】
本実施形態によると、各企業に対して請求書及び印刷明細書を発行することにより、各企業に属する被雇用者が店舗で印刷費用を支払うことは不要であるため、被雇用者がいつでもどこでも文書を印刷することが可能となる。
【0123】
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0124】
各実施形態に記載した事項は相互に組み合わせることが可能である。また、特許請求の範囲に記載した独立請求項及び従属請求項は、引用形式に関わらず全てのあらゆる組み合わせにおいて、相互に組み合わせることが可能である。さらに、特許請求の範囲には他の2以上のクレームを引用するクレームを記載する形式(マルチクレーム形式)を用いているが、これに限るものではない。マルチクレームを少なくとも一つ引用するマルチクレーム(マルチマルチクレーム)を記載する形式を用いて記載しても良い。
【符号の説明】
【0125】
1 情報処理装置(サーバ)
11 制御部
12 記憶部
13 通信部
14 入力部
15 表示部
16 読取部
17 大容量記憶部
171 企業情報DB
172 被雇用者情報DB
173 文書管理DB
1a 可搬型記憶媒体
1b 半導体メモリ
1P 制御プログラム
2 情報処理端末(被雇用者端末)
21 制御部
22 記憶部
23 通信部
24 入力部
25 表示部
2P 制御プログラム
3 印刷装置
31 制御部
32 記憶部
33 通信部
34 入力部
35 表示部
36 印刷部
3P 制御プログラム
4 情報処理装置(印刷システムサーバ)
41 制御部
42 記憶部
43 通信部
44 読取部
45 大容量記憶部
451 印刷文書管理DB
452 印刷文書単価DB
5 情報処理端末(企業端末)
51 制御部
52 記憶部
53 通信部
54 入力部
55 表示部
【手続補正書】
【提出日】2024-01-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
一つの側面に係るプログラムは、企業の被雇用者に配布する文書を受け付け、印刷装置を有する店舗で前記文書を印刷するための印刷装置が接続されているネット印刷システムに対応する、前記文書を記憶するための記憶装置の利用可能記憶容量を、前記ネット印刷システムを通じて取得し、印刷対象となる文書のサイズが、取得した利用可能記憶容量以下である場合に、前記ネット印刷システムを通じて、前記文書を前記記憶装置に出力し、前記ネット印刷システムにより発行された前記文書に対応する、前記店舗で印刷するための印刷識別情報を取得し、取得した印刷識別情報と前記文書とを対応付けて前記被雇用者の端末宛に出力し、各被雇用者の前記店舗での前記印刷識別情報を用いた複数の文書の印刷に伴う印刷料金を前記企業の端末宛に出力する処理をコンピュータに実行させる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
企業の被雇用者に配布する文書を受け付け、
印刷装置を有する店舗で前記文書を印刷するための印刷装置が接続されているネット印刷システムに対応する、前記文書を記憶するための記憶装置の利用可能記憶容量を、前記ネット印刷システムを通じて取得し、
印刷対象となる文書のサイズが、取得した利用可能記憶容量以下である場合に、前記ネット印刷システムを通じて、前記文書を前記記憶装置に出力し、
前記ネット印刷システムにより発行された前記文書に対応する、前記店舗で印刷するための印刷識別情報を取得し、
取得した印刷識別情報と前記文書とを対応付けて前記被雇用者の端末宛に出力し、
各被雇用者の前記店舗での前記印刷識別情報を用いた複数の文書の印刷に伴う印刷料金を前記企業の端末宛に出力する
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項2】
前記文書は、被雇用者に配布する必要のある文書類であり、公文書及び源泉徴収票を含み、
前記公文書及び前記源泉徴収票それぞれに対応付けて印刷識別情報を出力する
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記被雇用者に前記文書に対応する印刷識別情報を所定の通知方式で出力する
請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項4】
被雇用者毎に複数の文書を取得し、
取得した被雇用者毎の複数の文書を一覧出力し、
各文書に対応付けて、各文書を印刷するための印刷識別情報を発行するオブジェクトを出力し、
印刷対象となる文書に対応する前記オブジェクトの操作入力を受け付けた場合に、前記文書に対応する印刷識別情報を出力する
請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項5】
所定期間の設定を受け付け、
受け付けた所定期間内の、前記印刷料金を含む請求書及び前記文書の印刷明細書を前記企業の端末宛に出力する
請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項6】
前記所定期間内の、前記印刷識別情報を用いた複数の文書の印刷状況、印刷単価及び印刷済枚数を取得し、
取得した複数の文書の印刷状況、印刷単価及び印刷済枚数に基づき、前記所定期間内の印刷料金を算出する
請求項5に記載のプログラム。
【請求項7】
企業の被雇用者に配布する文書を受け付け、
印刷装置を有する店舗で前記文書を印刷するための印刷装置が接続されているネット印刷システムに対応する、前記文書を記憶するための記憶装置の利用可能記憶容量を、前記ネット印刷システムを通じて取得し、
印刷対象となる文書のサイズが、取得した利用可能記憶容量以下である場合に、前記ネット印刷システムを通じて、前記文書を前記記憶装置に出力し、
前記ネット印刷システムにより発行された前記文書に対応する、前記店舗で印刷するための印刷識別情報を取得し、
取得した印刷識別情報と前記文書とを対応付けて前記被雇用者の端末宛に出力し、
各被雇用者の前記店舗での前記印刷識別情報を用いた複数の文書の印刷に伴う印刷料金を前記企業の端末宛に出力する
処理をコンピュータが実行する情報処理方法。
【請求項8】
制御部を備える情報処理装置であって、
前記制御部は、
企業の被雇用者に配布する文書を受け付け、
印刷装置を有する店舗で前記文書を印刷するための印刷装置が接続されているネット印刷システムに対応する、前記文書を記憶するための記憶装置の利用可能記憶容量を、前記ネット印刷システムを通じて取得し、
印刷対象となる文書のサイズが、取得した利用可能記憶容量以下である場合に、前記ネット印刷システムを通じて、前記文書を前記記憶装置に出力し、
前記ネット印刷システムにより発行された前記文書に対応する、前記店舗で印刷するための印刷識別情報を取得し、
取得した印刷識別情報と前記文書とを対応付けて前記被雇用者の端末宛に出力し、
各被雇用者の前記店舗での前記印刷識別情報を用いた複数の文書の印刷に伴う印刷料金を前記企業の端末宛に出力する
情報処理装置。
【請求項9】
企業の被雇用者に配布する文書を受け付け、
印刷装置を有する店舗で前記文書を印刷するための印刷装置が接続されているネット印刷システムに対応する、前記文書を記憶するための記憶装置の利用可能記憶容量を、前記ネット印刷システムを通じて取得し、
印刷対象となる文書のサイズが、取得した利用可能記憶容量以下である場合に、前記ネット印刷システムを通じて、前記文書を前記記憶装置に出力し、
前記ネット印刷システムにより発行された前記文書に対応する、前記店舗で印刷するための印刷識別情報を取得し、
取得した印刷識別情報と前記文書とを対応付けて前記被雇用者の端末宛に出力し、
前記被雇用者が店舗で印刷費用を支払うことなく印刷装置へ前記印刷識別情報を入力したことに伴って該印刷識別情報を受信した場合に、該印刷識別情報に対応する文書を印刷させるべく前記印刷装置へ出力し、
各被雇用者の前記店舗での前記印刷識別情報を用いた複数の文書の印刷に伴う印刷料金を前記企業の端末宛に出力する
処理をコンピュータが実行する情報処理方法。
【請求項10】
企業の被雇用者毎に配布する複数の文書を取得し、
取得した被雇用者毎の複数の文書を一覧出力し、
各文書に対応付けて、印刷装置を有する店舗で各文書を印刷するための印刷識別情報を発行するオブジェクトを被雇用者毎の端末宛に出力し、
印刷対象となる文書に対応する前記オブジェクトの操作入力を受け付けた場合に、前記文書に対応する印刷識別情報を、前記文書を配布した被雇用者の端末宛に出力し、
各被雇用者の前記店舗での前記印刷識別情報を用いた複数の文書の印刷に伴う印刷料金を前記企業の端末宛に出力する
処理をコンピュータに実行させるプログラム。