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特開2024-73950異業務のポイント付与方法およびそのポイント付与システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024073950
(43)【公開日】2024-05-30
(54)【発明の名称】異業務のポイント付与方法およびそのポイント付与システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20240523BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240523BHJP
【FI】
G06Q30/0207
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022184951
(22)【出願日】2022-11-18
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年1月31日にフトン巻きのジロー小山駅南店にて公開。 令和4年1月31日にフトン巻きのジロー岩曽店にて公開。 令和4年1月31日にフトン巻きのジロー上戸祭店にて公開。 令和4年1月31日にフトン巻きのジロー松原店にて公開。 令和4年1月31日にフトン巻きのジロー佐野高萩店にて公開。 令和4年1月31日にフトン巻きのジロー下野祇園店にて公開。 令和4年1月31日にフトン巻きのジロー宝木店にて公開。 令和4年1月31日にフトン巻きのジロー茂原店にて公開。 令和4年1月31日にフトン巻きのジロー平松本町店にて公開。 令和4年1月31日にhttps://apps.apple.com/jp/app/id1594045141にて公開。
(71)【出願人】
【識別番号】518047207
【氏名又は名称】フトン巻きのジロー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107928
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正則
(74)【代理人】
【識別番号】110003362
【氏名又は名称】弁理士法人i.PARTNERS特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】森下 洋次郎
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L049BB07
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】異業務によってそれぞれ獲得したポイントを利用者の携帯機器で共通管理する異業務のポイント付与方法およびそのポイント付与システムを提供する。
【解決手段】実施形態の異業務のポイント付与方法は、少なくともコインランドリー店舗の利用と、クリーニング店への依頼利用と、に適用されるポイント付与方法であって、前記コインランドリー店舗では、利用者によるランドリー装置の利用で支払われた金額に応じて第1ポイントを付与し、前記クリーニング店では、利用者からのクリーニング依頼において支払われた金額に応じて第2ポイントを付与し、前記利用者は、獲得した前記第1ポイントおよび第2ポイントを自身の携帯端末によって共通管理することを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくともコインランドリー店舗の利用と、クリーニング店への依頼利用と、に適用されるポイント付与方法であって、
前記コインランドリー店舗では、利用者によるランドリー装置の利用で支払われた金額に応じて第1ポイントを付与し、
前記クリーニング店では、利用者からのクリーニング依頼において支払われた金額に応じて第2ポイントを付与し、
前記利用者は、獲得した前記第1ポイントおよび第2ポイントを自身の携帯端末によって共通管理することを特徴とする異業務のポイント付与方法。
【請求項2】
前記クリーニング店では、利用者からのデリバリーのクリーニング依頼において支払われた金額に応じて第3ポイントを付与し、
前記携帯端末によって前記第1ポイント、第2ポイントおよび前記第3ポイント共通管理することを特徴とする請求項1に記載の異業務のポイント付与方法。
【請求項3】
前記第1ポイントは、前記利用者が前記ランドリー装置をセルフでの利用で支払った金額に応じて付与され、
前記第2ポンントは、前記クリーニング店の窓口で注文した前記クリーニング依頼に対して支払った金額に応じて付与され、
前記第3ポイントは、訪問したスタッフに注文した前記クリーニング依頼で支払った金額に対して付与され、
前記第1ポイント、第2ポイント、および前記第3ポイントは、前記携帯端末に組み込まれたポイントアプリで共通管理されることを特徴とする請求項2に記載の異業務のポイント付与方法。
【請求項4】
前記クリーニング店のスタッフが取扱う端末には、前記注文した前記クリーニング依頼に従った利用料金を表す識別コードが表示され、
前記識別コードを前記携帯端末で読み取り、
前記携帯端末から前記注文入力に従った利用料金の支払い手続きを行うことにより前記第2ポイントが付与されることを特徴とする請求項1に記載の異業務のポイント付与方法。
【請求項5】
前記クリーニング店のスタッフが取扱う端末には、被洗濯物の種類毎に素材と大きさと料金とを識別した洗濯物リストが表示され、
前記注文の入力時に前記洗濯物リストから選択した項目に枚数を掛け算した利用料金が表示され、
前記利用料金での注文を受けた時に前記識別コードが表示される
ことを特徴とする請求項4に記載の異業務のポイント付与方法。
【請求項6】
前記デリバリーでは、前記訪問したスタッフが取扱う端末に前記注文入力に従った料金を表す識別コードを表示し、
前記識別コードを前記携帯端末で読み取り、
前記携帯端末から前記注文入力に従った利用料金の支払い手続きを行うことにより前記第3ポイントが付与されることを特徴とする請求項2に記載の異業務のポイント付与方法。
【請求項7】
前記訪問したスタッフが取扱う端末には、被洗濯物の種類毎に素材と大きさと料金とを識別した洗濯物リストが表示され、
前記注文入力時に洗濯物リストから選択した項目に枚数を掛け算した利用料金と宅配料金とを合計した支払い料金を表示し、
前記支払い料金での注文を受けた時に前記識別コードを表示する
ことを特徴とする請求項6に記載の異業務のポイント付与方法。
【請求項8】
利用者が所有する携帯端末と、
スタッフが取扱う端末と、を有し、
少なくともコインランドリー店舗の利用と、クリーニング店への依頼利用と、を処理する異業務のポイント付与システムであって、
前記コインランドリー店舗では、前記利用者によるランドリー装置の利用で支払われた金額に応じて第1ポイントを付与し、
前記クリーニング店では、前記利用者からのクリーニング依頼において支払われた金額に応じて第2ポイントを付与し、
前記利用者は、獲得した前記第1ポイントおよび第2ポイントを自身の携帯端末によって共通管理することを特徴とする異業務のポイント付与システム。
【請求項9】
利用者が所有する携帯端末と、
スタッフが取扱う端末と、を有し、
少なくともコインランドリー店舗の利用と、クリーニング店への依頼利用と、を処理する異業務のポイント付与システムであって、
前記コインランドリー店舗では、利用者によるランドリー装置の利用に際し支払われた金額に応じて第1ポイントを付与し、
前記クリーニング店では、利用者からのクリーニング依頼において支払われた金額に応じて第2ポイントを付与し、
前記クリーニング店では、利用者からのデリバリーを含むクリーニング依頼において支払われた金額に応じて第3ポイントを付与し、
前記利用者は、獲得した前記第1ポイント、前記第2ポイント、および前記第3ポイントを自身の携帯端末によって共通管理することを特徴とする異業務のポイント付与システム。
【請求項10】
前記第1ポイントは、前記利用者が前記ランドリー装置をセルフで利用した支払った金額に応じて付与され、
前記第2ポンントは、前記クリーニング店の窓口で注文した前記クリーニング依頼に対して支払った金額に応じて付与され、
前記第3ポイントは、訪問したスタッフに注文した前記クリーニング依頼で支払った金額に対して付与され、
前記前記第1ポイント、第2ポイント、および前記第3ポイントは、前記携帯端末に組み込まれた共通ポイントアプリで共通管理されることを特徴とする請求項9に記載の異業務のポイント付与システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、異業務のポイント付与方法およびそのポイント付与システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コインランドリー店舗に設置される洗濯乾燥機や布団乾燥機の性能向上に伴い、布団(敷布団、掛布団、肌掛け・合掛け、こたつ布団等の総称として用いる)を洗濯・乾燥(乾燥だけも含む)する人が増えてきている。その増加要因の一つとして、ダニアレルギーの人が増加していることが起因している。
【0003】
布団の天日干しでは、ダニを駆除できないことは分かっている。一方、洗濯乾燥機や布団乾燥機を用いて30分以上乾燥を行うと、ダニを97%以上駆除できることも知られてきた。その結果、ダニアレルギーの疾患者がいる家庭では、季節の変わり目だけではなく、定期的に布団を洗濯・乾燥するようになってきた。
また、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、多くの国民はウイルスに対して過敏な反応を示すようになってきている。そして、毎日使用する布団についても、雑菌を消毒するために、コインランドリー店舗で布団を洗濯・乾燥する人が増えてきている。
【0004】
ところで、コインランドリー店舗に設置されている洗濯乾燥機又は布団乾燥機を用いて布団を洗濯・乾燥(乾燥のみを含む)する場合、初めての人や不慣れな人が衣類と同じ要領で布団を乱雑に扱うと型崩れを起こして、布団を壊してしまう虞がある。また、布団を洗濯・乾燥する機械操作や要領が分からないので、利用したくても利用できない人もいる。そのような利用者のために、コインランドリー店舗に洗濯代行スタッフを常駐させて、布団の洗濯代行を行うサービス店が現れてきた。またクリーニング店舗において、スタッフが利用者の自宅から被洗濯物を預かり、洗濯・乾燥を終えた被洗濯物を自宅に届けるデリバリーサービスを行う店舗が現れてきた。これらの布団の洗濯代行サービス、および被洗濯物のデリバリーサービスは、個々の店舗で運営される営業形態であり、いかなる制御も統合されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003-290600号公報
【特許文献2】特開2006-167295号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
発明が解決しようとする課題は、異業務によってそれぞれ獲得したポイントを利用者の携帯機器で共通管理する異業務のポイント付与方法およびそのポイント付与システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態に係る異業務のポイント付与方法は、少なくともコインランドリー店舗の利用と、クリーニング店への依頼利用と、に適用されるポイント付与方法であって、前記コインランドリー店舗では、利用者によるランドリー装置の利用で支払われた金額に応じて第1ポイントを付与し、前記クリーニング店では、利用者からのクリーニング依頼において支払われた金額に応じて第2ポイントを付与し、前記利用者は、獲得した前記第1ポイントおよび第2ポイントを自身の携帯端末によって共通管理することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態の異業務のポイント付与方法を実施するコインランドリーシステムの構成例を示す図である。
図2】(a)は、利用者のスマホに〇△〇アプリを登録する手順を示すフローチャートである。(b)は、コインランドリーシステムから提供される「お友達紹介キャンペーン」の一例を示す図である。
図3】利用者のスマホに登録した〇△〇アプリを起動した時に、当該スマホに表示される初期画面の一例を示す図である。
図4】〇△〇アプリのセルフ利用をタッチ(選択)してランドリー装置をセルフで利用する処理手順を示す図である。
図5】洗濯代行スタッフが取扱うタブレットのタブレット制御部装置の機能ブロックを示す図である。
図6】洗濯代行スタッフのタブレットの待機画面の一例を示す図である。
図7】洗濯代行サービスにおけるタブレットとスマホの間の処理手順を示す図である。
図8】洗濯代行サービスにおいて、利用者の注文入力を受け付ける時のタブレットに表示される注文入力画面の一例を示す図である。
図9図7のステップS310で、タブレットに支払い料金のQRコード(登録商標)を表示した時の画面を示す図である。
図10】スマホにおいて支払い料金を決済する画面例1を示す図である。
図11】スマホにおいて支払い料金を決済する画面例2を示す図である。
図12】スマホにおいて支払い料金を決済する画面例3、および支払い完了を示す図である。
図13】宅配予約サービスを頼む時に、図3の「「宅配を予約」をタッチした後の宅配予約を行う画面例を示す図である。
図14】宅配予約サービスにおける、スマホとサーバ装置との間の処理手順を示すフローチャートである。
図15】宅配予約を受けた内容が表示されるタブレットの予約編集の画面例を示す図である。
図16】コインランドリー店舗のスタッフ(又は代行者)が「宅配の予約」を行った利用者宅に伺って、布団を引き取る際の端末に表示される注文入力画面の一例を示す図である。
図17】「敷-ポリエステル-シングル-¥1500」が2枚、「掛-ポリエステル-シングル-¥1500」が1枚、選択された画面例を示す図である。
図18】メインを選ぶから「敷-ポリエステル-シングル-¥1500」が2枚、「敷パッド」が1枚、選択された画面例を示す図である。
図19図16乃至図18の注文入力画面のいずれかから「支払いに進む」をタッチした後の「お支払い」画面の一例を示す図である。
図20図19の画面から「現金でお支払い」をタッチした後の「現金でお支払い」画面の一例を示す図である。
図21】現金での支払いが確定した後のポイント付与画面の一例を示す図である。
図22】現金での支払いにおいて、領収書発行後に表示されるポイント付与画面の一例を示す図である。
図23図19の画面から「アプリでお支払い」をタッチした時のポイント付与画面の一例を示す図である。
図24】各種のサービスで獲得したポイントの履歴の一例を示す図である。
図25図16の「フリー入力」をタッチした時に表示されるフリー入力画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して実施形態に係る異業務のポイント付与方法およびそのコインランドリーシステムについて説明する。
実施形態の異業務のポイント付与方法は、少なくともコインランドリー店舗の利用と、クリーニング店への依頼利用と、に適用される。以下の説明では、コインランドリー店舗内において、利用者がランドリー装置を使用する形態と、利用者がランドリー店舗に常駐するスタッフに被洗濯物のクリーニング作業を依頼する形態(クリーニング店と同じ依頼)、を例に説明する。これに限定されず、コインランドリー店舗のランドリー装置を利用する形態と、一般のクリーニング店にクリーニング作業を依頼する形態と、に適用されるものである。
【0010】
図1は、実施形態のコインランドリーシステムの構成例を示している。コインランドリーシステム10は、利用者がコインランドリー店舗内のランドリー装置を使ってクリーニング作業を実施するために利用する。コインランドリー店舗15内の受付カウンター20が設けられる。この受付カウンター20からのクリーニング依頼が、一般のクリーニング店への依頼利用に該当する。即ち、受付カウンター20において、利用者からの被洗濯物(一般的な衣服、下着、靴、布団類等)のクリーニング依頼を受付、コインランドリー店舗15内のランドリー装置を使ってクリーニング作業を行い、その被洗濯物をお渡しするサービスが実施される。
【0011】
受付カウンター20には、洗濯代行スタッフが取扱うスタッフ端末(以下ではタブレットを例に説明する)30が設けられる。また、利用者が所有する携帯端末(以下ではスマホを例に説明する)40は、後述するように獲得したポイントを共通管理することができる。コインランドリーシステム10は、他にコインランドリー店舗15に設置される洗濯乾燥機や布団乾燥機等のランドリー装置を集中制御する集中精算機50と、タブレット30、スマホ40および集中精算機50とネットワークを介して接続されるサーバ装置60とを有して構成されている。
【0012】
コインランドリー店舗15に設置される洗濯乾燥機の一例として大型洗濯乾燥機70が2台、2連式中型洗濯乾燥機72が3台、リフレッシュ機能付き布団乾燥機74が2台を例示している。これらは一例であって、コインランドリー店舗15の規模や利用状況に応じて最適数のランドリー装置が設置される。また、コインランドリー店舗15内には2台の作業テーブル80が配置され、布団や衣類の折り畳み作業等に利用される。2台の作業テーブル80の下にはキャスター付き移動籠(図示せず)が複数設けられ、ランドリー装置と作業テーブル間の布団や衣類の移動作業時に用いられる。
【0013】
集中精算機50は、一例として示した大型洗濯乾燥機70、2連式中型洗濯乾燥機72、およびリフレッシュ機能付き布団乾燥機74と有線又は無線で接続されている。利用者は、セルフ洗いの時(即ち、コインランドリー店舗を利用する行為)、集中精算機50とスマホ40とのやり取りで、被洗濯物を投入したランドリー装置を選択し、且つ利用したい洗濯・乾燥コースを選択し、その選択したランドリー装置とコースに応じた利用料金を支払う操作を順次行う。これにより、選択したランドリー装置を稼働することができる。
【0014】
利用者のスマホ40には、セルフ/洗濯代行/デリバリーの各業務を行うための専用アプリケーション(以下では〇△〇アプリと称して説明する)がインストールされる。〇△〇アプリは、各店舗の利用で獲得したポイントを共通管理する機能を持つ。〇△〇アプリは、コインランドリーシステム10を構築している系列のコインランドリー店舗で利用可能できる。従って、各コインランドリー店舗で獲得したポイントを各コインランドリー店舗で利用することができる。これにより、例えば旅行や出張等の移動先でコインランドリー店舗の利用を促進することができる。
【0015】
図2(a)は、利用者のスマホ40に〇△〇アプリを登録する手順を示すフローチャートである。
利用者は、スマホ40の識別コード(以下ではQRコード(登録商標)を例に説明する)の読取機能を作動して、〇△〇アプリをインストールするためのQRコードを読み取る(S100)。識別コードは、コインランドリー店舗15の受付カウンター20にて提供される。また、コインランドリー店舗15を紹介するHPや広告等に掲示されても良い。QRコードの読み取りにより、スマホ40とコインランドリー店舗15がネットワーク上で紐づけされる。スマホ40とコインランドリー店舗との紐づけは、1店舗に限定されず、利用者が希望する全ての店舗と紐づけることができる。言い換えると、スマホ40は、サーバ装置60の管理下において、〇△〇アプリが利用可能な全てのコインランドリーシステムと紐づけられたことになる。
【0016】
利用者は、スマホ40に読み取った〇△〇アプリをダウンロードし、内部メモリにインストールする(S110)。そして、インストールした〇△〇アプリを起動する(S120)。次に、スマホ40の画面に表示される案内に従って、ユーザ登録に必要な情報(例えば、IDやPWや最小限の個人情報)、利用規約の同意を入力してコインランドリーシステム10に登録する(S130)。〇△〇アプリを提供するサーバ装置60は、入力情報をチェックして、入力に不備な箇所があればそれを指摘して再入力を促す(S140,S150)。正しく入力されたユーザ情報はサーバ装置60に格納される。以降、サーバ装置60にはスマホ40による〇△〇アプリのアクセス情報が随時記録される。これにより、洗濯代行スタッフが取扱うタブレット30は、サーバ装置60に格納されたユーザ情報を取得(閲覧)することが可能となる。そして、サーバ装置60は、スマホ40の〇△〇アプリに登録のポイント(例えば1000P、Pはポイントの意味)を付与する。
【0017】
図2(b)は、コインランドリーシステム10から提供される「お友達紹介キャンペーン」の一例を示している。「お友達紹介キャンペーン」では、お友達を紹介した人に「500P」を付与し、お友達を紹介された人に「1000P」を付与するキャンペーン等が実施され、コインランドリー店舗15の利用率の向上を図っている。
【0018】
図3は、利用者のスマホ40に登録した〇△〇アプリを起動(IDおよびPWを入力)した時に、当該スマホ40に表示される初期画面400の一例を示している。
コインランドリーシステム10では、設定期間内の蓄積利用料金に応じて4段階のポイントランクが定められており、ランクが高ければ高いほど、高いポイント付与(還元)率が得られるように構築されている。
【0019】
例えば、最低ステータス「ランクC」は、登録後、初回利用時に自動的に設定される。「ランクC」のポイント付与(還元)率は、例えば1%(第1付与率)であるので、例えば¥1000の支払いに対して「10P」が付与される。
第1中間ステータス「ランクB」は、ランドリー装置10の利用によって支払った蓄積利用金額が、例えば¥3000/設定期間(例えば、1年間)を超えた時に自動的に設定される。「ランクB」のポイント付与率は、例えば3%(第2付与率)であるので、例えば¥1000の支払いに対して「30P」が付与される。
【0020】
第2中間ステータス「ランクA」は、ランドリー装置10の利用によって支払った蓄積利用金額が例えば¥20000/設定期間(例えば、1年間)を超えた時に自動的に設定される。「ランクA」のポイント還元率は、例えば10%(第3付与率)であるので、例えば¥1000の支払いに対して「100P」が付与される。
最高ステータス「ランクS」は、ランドリー装置10の利用によって支払った蓄積利用金額が例えば¥80000/設定期間(例えば、1年間)を超えた時に自動的に設定される。「ランクS」のポイント還元率は、例えば20%(第4付与率)であるので、例えば¥1000の支払いに対して「200P」が付与される。
【0021】
図3の画面400では、登録時のランク(ランクC)と、還元率(1%)と、獲得ポイント(1000P)と、ポイントの有効期限(2023/10/10)、最高ランクSまでに必要な利用料金(¥79,000)が表示されている。
そして、サービス選択として「セルフ利用」410、「スタッフにおまかせ」420、「宅配を予約」430の3つのサービス形態が選択可能になっている。これらの3つのサービス形態の利用で獲得したポイントは、〇△〇アプリの「獲得ポイント値」500に加算されて共通管理される。これにより、どのようなサービス形態であってもポイントがどんどん貯まる仕組みとなっている。従って、利用者の家計に嬉しい環境でコインランドリー店舗15を利用することができる。
【0022】
図4は、〇△〇アプリの「セルフ利用」410をタッチ(選択)してランドリー装置をセルフで利用する時の処理手順を示している。つまり、コインランドリー店舗15のランドリー装置を利用してポイントを獲得する処理である。
図3に示す初期画面400から「セルフ利用」410がタッチされると(S200)、そのセルフ利用要求がサーバ装置60に送信され、受信される(S205)。サーバ装置60は、スマホ40と紐づけされたコインランドリー店舗15の集中精算機50の画面に利用操作を行うためのQRコードを送信する(S210)。なお、スマホ40に複数のランドリー店舗が登録されている場合は、「セルフ利用」410をタッチする前に店舗を選択する必要がある。
【0023】
集中精算機50は、サーバ装置60から送信されたQRコードを受信すると、その画面に当該QRコードを表示する(S215)。利用者は、スマホ40の読取機能を用いて集中精算機50の画面に表示されるQRコードを読み取る(S220)。すると、利用者は、スマホ40の〇△〇アプリに従い表示される以下のセルフ処理に必要な入力操作を実行する(S225)。
(1)被洗濯物を投入したランドリー装置の選択
(2)選択したランドリー装置での洗濯・乾燥(乾燥のみを含む)コースを選択
(3)選択したランドリー装置と洗濯・乾燥コースに従った利用料金の支払い決済
なお、集中精算機50の画面から上記(1)乃至(3)の入力を行うこともできる。これにより、スマホ40を利用しない利用者でもランドリー装置を利用可能する。
【0024】
サーバ装置60は、支払い決済(現金、カード、ポイント等)に基づいた入金が確認できると(S230)、集中精算機50に運転開始を指令し、集中精算機50は利用者が指定したランドリー装置を稼働する(S235)。そのランドリー装置の稼働状況は、集中精算機50からサーバ装置60に逐次送信され(S240)、サーバ装置60はスマホ40に残りの待ち時間(終了時間でも可)を送信する。そして、スマホ40の〇△〇アプリは、受信した待ち時間等の運転状況を表示する(S245)。これにより、使用者は洗濯・乾燥の待ち時間を、コインランドリー店舗以外で有効に活動することができる。
【0025】
集中精算機50は、ランドリー装置(70~74)の洗濯・乾燥動作を監視しており、利用者選択のランドリー装置の動作が終了したことを検出するとサーバ装置60に終了を通知する(S250)。洗濯・乾燥終了を受信したサーバ装置60は、ステップS230で確認した入金金額に応じたポイント付与をスマホ40に通知する。スマホ40は、ポイントを共通管理する〇△〇アプリの「獲得ポイント値」500に当該ポイントが加算され蓄積される(S260)。この様にコインランドリー店舗15のセルフ利用の形態では、利用者によるランドリー装置の利用で支払われた金額に応じて第1ポイントが付与されるので、これを〇△〇アプリの「獲得ポイント値」500にて共通管理する。
【0026】
次に、「スタッフにおまかせ」の処理について説明する。即ち、一般のクリーニング店と同じように、受付カウンター20において、利用者からの被洗濯物(一般的な衣服、下着、靴、布団類等)のクリーニング依頼を受付、コインランドリー店舗15内のランドリー装置を使ってクリーニング作業を行い、その被洗濯物をお渡しするサービスを実施するときの選択メニューである。
まず、洗濯代理スタッフが取扱うタブレット30の構成について説明する。
図5は、タブレット30のタブレット制御部装置300の機能ブロックを示している。タブレット制御部装置300は、おまかせ洗いプログラム300a、宅配クリーニングプログラム300b、プリペイドポイントプログラム300c、よくあるご質問プログラム300d、商品登録プログラム300e、ログアウトプログラム300f等を有して構成される。この他、売上管理プログラムやメインテナンスプログラム等も用意される。
【0027】
図6は、洗濯代行スタッフが取扱うタブレット30の待機画面の一例を示している。待機画面310は、タブレット制御部装置300の図5に示したプログラムを起動するためのタッチ画面である。洗濯代行スタッフは、待機画面310の「おまかせ洗い」312、「宅配クリーニング」313、「プリペイドポイント」314、「よくあるご質問」315、「商品登録」316、「ログアウト」317の中から希望作業をタッチ(選択)して、当該作業を進める。
【0028】
図7は、洗濯代行サービスにおけるタブレット30とスマホ40の間の処理手順を示している。以下、図7の処理を、図8乃至図12の画面表示と合わせて説明する。以下では、被洗濯物として布団の洗濯・乾燥を依頼する場合の例を説明する。
利用者が、コインランドリー店舗15に来店して洗濯代行サービスを希望する場合、受付カウンター20にて受付を行う。受付時に、利用者が持参した布団の種類および枚数に応じた料金が設定される仕組みとなっている。そして、注文入力に応じた料金の支払いが完了したことを確認できたら、洗濯代行の発注依頼が完了する。
【0029】
図8は、洗濯代行サービスにおいて、利用者の注文入力を受け付ける時のタブレット30に表示される注文入力画面320の一例を示している。
タブレット30の注文入力画面320には、既存の布団が簡単に注文入力できるように商品情報が表示されている。即ち、注文入力画面320の表示領域322には、布団の種類を選択に応じて、布団の素材と大きさと毎に料金が設定されたテーブル324が表示されている。洗濯代行スタッフは、利用者の確認を取りながら、被洗濯物として持参した布団の種類/大きさ、および布団の素材を判断して、図8の注文入力画面320から注文入力を行う。
図8では、敷布団の「敷 ポリ シングル」が2枚の場合の注文例を示している。そして、その注文内容と金額(2×¥2000=¥4000)がAirレジホーム326に表示されている。
【0030】
洗濯代行スタッフは、Airレジホーム326の注文入力に間違いないこと利用者と確認すると、注文入力画面320の「支払い進む」328をタッチする(図7のS300)。すると、タブレット30は、注文入力画面320で注文した支払い金額を示すQRコードを表示する画面に切り替わる(図7のS310)。
図9は、ステップS310で、タブレット30に支払い料金のQRコード330を表示した時の画面340を示す図である。このQRコード330をスマホ40で読み取ると、スマホ40の〇△〇アプリは支払い料金の決済処理を開始する。
【0031】
図10乃至図12は、スマホ40において支払い料金を決済する手順を示す画面例を示している。
まず利用者は、スマホ40の図10(a)に示す〇△〇アプリの初期画面400から、「スタッフにおまかせ」420をタッチする。すると、図10(b)の画面440に切り替わる。利用者は、画面440の「QRコードを読み取る」442をタッチして、スマホ40のカメラを用いてタブレット30に表示されるQRコード330(図9を参照)を読み取る(図7のS320)。すると、スマホ40の〇△〇アプリは、支払い料金の決済のルーチンに移行する。
【0032】
図11(a)(b)、および12(a)は、支払い料金の決済画面の各例を示している。
決済画面として、最初に図11(a)の決済画面450に示す「ポイントを利用しない」を選択した状態の画面を表示する。従って、決済画面450の下側の「ポイントを利用しない」454が選択された状態で表示される。
決済画面450の領域452には、注文内容と獲得ポイントが表示される。この決済画面450では、ポイントランクが「ランクB」と想定しているので、支払い金額4000円に対し付与率3%で「120P」を付与することを併せて通知される。この決済画面450の決済内容で良いと判断する場合、利用者は図12(a)に示す「支払う」ボ444をタッチすると、その要求をサーバ装置60が受信して支払い決済を行うと共に、図12(b)の支払い完了画面480に移行するよう制御する。この場合のサーバ装置60における決済は、予め利用者が登録したカードからの引去り処理と、付与したポイントを当該利用者の〇△〇アプリの「獲得ポイント値」500に加算して共通管理を行う手続である(図7のS330、S340、S350)。洗濯代行スタッフは、以上の処理を終えると、預かった布団の洗濯・乾燥(乾燥のみを含む)に最適なランドリー装置を稼働して作業を行う。
【0033】
一方、決済でポイントを利用したい場合は、決済画面450を下方にスクロールして「一部のポイントを利用する」464又は「今回の注文で利用可能なポイントを全て利用する」472を選択する。
図11(b)は、支払い料金の決済として、「一部のポイントを利用する」で決済する場合の決済画面460を示している。
【0034】
図11(b)に示すように、決済画面460の「一部ポイントを利用する」464を選択し、利用ポイント数を入力すると、決済画面460の領域462には、注文内容とポイント値引が表示される。このケースでは、支払い料金の全額(¥4000)をポイント(4000P)で値引きするとした例を示しているので、支払い金額は¥0となりポイントは付与されない。
例えば、支払い金額(¥4000)の内、ポイント(2000P)を使用して、残りの金額¥2000をカード支払いとした場合は、¥2000に対しポイントが付与される。この場合、例えばポイントランク「ランクA」の場合は、付与率10%の200Pが付与される。この様にクリーニング店への依頼形態では、利用者からのクリーニング依頼において支払われた金額に応じて第2ポイントが付与されるので、これを〇△〇アプリの「獲得ポイント値」500にて共通管理する。
【0035】
この決済画面450の決済内容で良いと判断する場合、利用者は決済画面460を下方にスクロールして、図12(a)に示す「支払う」444をタッチする。その決済要求をサーバ装置60が受信して支払い決済を行うと共に、図12(b)の支払い完了画面480に移行するよう制御する。この場合のサーバ装置60における決済は、値引きしたポイントを当該利用者の「獲得ポイント値」500から減算して共通管理を行う手続である(図7のS330、S340、S350)。
【0036】
図12(a)は、支払い料金の決済として、「今回の注文で利用可能なポイントを全て利用する」472をタッチした場合の決済画面470を示している。
図12(a)の決済画面470では、〇△〇アプリの登録時に予め設定した支払いカード情報が表示されている。決済画面470では、カード情報を修正することができる。そして、コインランドリーシステム10と提携するポイントカード会社の選択を可能とし、利用者のポイントカード会社の獲得ポイントに従い値引き決済手続が行われる。決済手続きが完了すると、利用者は「支払う」444をタッチすると、その要求をサーバ装置60が受信して支払い決済を行うと共に、図12(b)の支払い完了画面480に移行するよう制御する。この場合のサーバ装置60における決済は何も無く、提携するポイントカード会社からのポイント処理の確認を行って終了する。
【0037】
次に、図3の「宅配」430をタッチした場合の「宅配クリーニング」サービスの手続きについて説明する。即ち、一般のクリーニング店における宅配サービスと同じように、利用者からの依頼連絡に従って自宅に伺って被洗濯物(一般的な衣服、下着、靴、布団類等)を預かりクリーニング依頼を受け付ける。そして、コインランドリー店舗15内のランドリー装置を使ってクリーニング作業を行い、洗濯・乾燥後の被洗濯物を宅配配送にてお渡しするサービスを実施するときの選択メニューである。
【0038】
図13は、宅配予約サービスを頼む時に、図3の「「宅配を予約」430をタッチした後の宅配予約画面500を例示している。また図14は、宅配予約サービスにおける、スマホ40とサーバ装置60との間の処理手順を示すフローチャートである。
利用者は、まず図13の予約画面500の「宅配の予約」505をタッチする(S400)。その「宅配の予約」要求をサーバ装置60が受付けると(S410)、サーバ装置60は会員登録時に紐づけ設定したコインランドリー店舗15における宅配利用可能な日時を示した日時情報をスマホ40に提供する(S420)。スマホ40の〇△〇アプリは、予約可能日時を画面に表示し(S430)、利用者は表示される画面から希望する日時を設定入力する(S440)。サーバ装置60は、その宅配予約情報を受付けると(S450)、布団の引き取り情報をスタッフのタブレット30に向けて配信する(S460)。同時にサーバ装置60は、予約完了情報をスマホ40に通知する(S470)。その予約結果が、予約画面500の領域510の予約一覧に表示される(S480)。
【0039】
図15は、宅配予約を受けた内容が表示されるタブレット30の予約編集画面350の一例を示している。コインランドリー店舗15のスタッフは、同画面350を確認して布団の引き取りを行う。布団の受配送は、周知の宅配サービスと同じである。
図16は、コインランドリー店舗15のスタッフ(又は代行者)が「宅配の予約」を行った利用者宅に伺って、布団を引き取る際の端末に表示される注文入力画面360の一例を示している。なお、この注文入力画面360は、図8の画面320に代えて、コインランドリー店舗15のタブレット30においても適用することができる。よって、以下の説明ではタブレット30の動作として説明する。ただし、コインランドリー店舗15内では、後述する宅配料金は¥0である。
【0040】
図16の注文入力画面360は、「メインを選ぶ」のタブの傘下にあって、布団の種類(敷きフトン、掛フトン、こたつフトン、…)に応じて、「素材」と「大きさ」と「料金」が1セットになっているタブレット363から選択できるようになっている。図示しない布団は、スクロールによって表示できるようになっている。
図16では、「敷-ポリ-シングル-¥1500」のタブレット363aが1枚選択された例を示している。注文入力画面360の注文内容365には、選択されたフトンが表示され、+/-ボタンから注文数の増減を行うことができる。タブレット363aには注文枚数が表示される。スタッフは、利用者の確認を取りながら注文内容を確定する。会計領域367には、注文内容の料金¥1500に宅配料金(¥2500)、洗濯代行の作業代(¥500)が加算され、合計¥4500の支払いを例示している。なお、当日仕上げを希望される場合には、更に¥500が加算される。そして、図16の注文入力画面360の注文内容が確定したら「支払いに進む」369をタッチする。
【0041】
図17は、「敷-ポリ-シングル-¥1500」(タブレット)363aが2枚、「掛-ポリ-シングル-¥1500」(タブレット)363bが1枚、選択された例を示している。注文入力画面360の注文内容365には、選択された2つの布団が表示され、+/-ボタンから注文数の増減を行うことができる。タブレット363a、363bには注文枚数が表示される。スタッフは、利用者の確認を取りながら注文内容を確定する。会計領域367には、注文内容の料金¥4500に宅配料金(¥2500)、洗濯代行の作業代(¥500)が加算され、合計¥7500の支払いを例示している。そして、図17の注文入力画面360の注文内容が確定したら「支払いに進む」369をタッチする。
【0042】
図18の注文入力画面370は、「サイド・オプションを選ぶ」のタブの傘下にあって、布団の必需品(例えば、敷パッド、毛布、タオルケット、枕)の選択、並びに追加コースの選択を行うときに使用される。
図18は、メインを選ぶから「敷-ポリ-シングル-¥1500」(タブレット)363aが2枚、「敷パッド」372が1枚、選択された画面例を示している。スタッフは、利用者の確認を取りながら注文内容を確定する。会計領域367には、注文内容の料金¥3500に宅配料金(¥2500)、洗濯代行の作業代(¥500)が加算され、合計¥6500が例示している。そして、図18の注文入力画面370の注文内容が確定したら「支払いに進む」369をタッチする。
【0043】
図19は、図16乃至図18の注文入力画面のいずれかから「支払いに進む」をタッチした後の「お支払い」画面の一例を示している。図19の画面390では、図17で示した注文入力画面360の上に「お支払い」画面380がポップアップ表示されている。スタッフは、「お支払い」画面380から「現金でお支払い」382、又は「アプリでお支払い」384のいずれか一方を利用者の希望に従い選択する。
【0044】
図20は、図19の画面380から「現金でお支払い」382をタッチした後の「現金でお支払い」画面387の一例を示している。スタッフは、「現金でお支払い」画面387のソフトテンキーから、利用者から受け取った現金の金額を入力して確定する。
図21は、現金入力が確定した後の画面390を示している。スタッフは、図21の画面が出ると、プリンタ(図示せず)にて領収書を発行する手続きを行う。
【0045】
図22は、現金での支払いにおいて、領収書発行後に表示されるポイント付与画面392の一例を示している。タブレット30のポイント付与画面392には、支払い金額(例えば、現金で¥7500を支払ったとする)に応じたQRコード394が表示される。利用者は、スマホ40を用いてポイント付与画面392のQRコード394を読み取る。
【0046】
すると、スマホ40の〇△〇アプリには、図7に示したステップS320乃至S350と同じ制御により、獲得したポイントが加算蓄積される。ただし、現金決済を終えているので、図7のステップS330は処理済みとして扱われる。例えば、利用者がポイントランクAであれば、ポイント付与率が10%であるので、¥7500の支払いに対し「750P」が〇△〇アプリの「獲得ポイント値」500に加算されて共通管理される。この様にクリーニング店におけるデリバリーの依頼形態では、利用者からのデリバリーのクリーニング依頼において支払われた金額に応じて第3ポイントが付与されるので、これを〇△〇アプリの「獲得ポイント値」500にて共通管理する。
【0047】
図23は、図19の画面380から「アプリでお支払い」384をタッチした時のポイント付与画面395の一例を示している。この場合の処理は、図7に示した決済処理手続と同じように処理される。
そして、図7の処理手続と同様に、ポイント付与画面395のQRコード397をスマホ40で読み取ると、支払い決済後にポイントを獲得することができる。例えば、利用者がポイントランクAであれば、ポイント付与率が10%であるので、¥7500の支払いに対し「750P」が〇△〇アプリの「獲得ポイント値」500に加算されて共通管理される。
【0048】
図24は、獲得したポイントの履歴の一例を示している。
この処理は、図12(b)の画面48の「ポイント履歴を確認する」385をタッチした時に、その要求がスマホ40からサーバ装置60に送信され、サーバ装置60は蓄積した利用者のポイント獲得履歴とポイント使用履歴を時系列にしてスマホ40に送信する。利用者は、スマホ40の画面499からポイント獲得履歴とポイント使用履歴を確認することができる。
【0049】
図25は、図16の「フリー入力」365をタッチした時に表示されるフリー入力画面365aの一例を示している。図16のタブレット363に登録されていない布団についても、フリー入力から処理することができる。
【0050】
以上説明したように、実施形態の異業務のポイント付与方法およびそのコインランドリーシステムによれば、コインランドリーのランドリー装置をセルフでの利用形態、一般のクリーニング店と同じように被洗濯物の洗濯・乾燥を依頼する利用形態、宅配にて受配送し被洗濯物の洗濯代行を行う宅配利用形態等、その利用形態を問わずにコインランドリー店舗を利用することができる。そして、各利用形態で獲得したポイントは共通(一元)管理されるので、コインランドリー店舗を利用すれば利用するほどポイントが貯まる仕組みである。貯めたポイントを使ってコインランドリーを利用すれば、家計にも優しいシステムとなる。
【0051】
実施形態の異業務のポイント付与方法は、少なくともコインランドリー店舗15の利用と、クリーニング店への依頼利用と、に適用されるポイント付与方法であって、コインランドリー店舗15では、利用者によるランドリー装置(70~74)の利用で支払われた金額に応じて第1ポイントを付与し、クリーニング店では、利用者からのクリーニング依頼において支払われた金額に応じて第2ポイントを付与し、利用者は、獲得した第1ポイントおよび第2ポイントを自身の携帯端末40によって共通管理することを特徴とする。これにより、各利用形態で獲得したポイントは共通管理されるので、コインランドリーを利用すれば利用するほどポイントが貯まる仕組みを提供できる。また、不慣れな布団の洗濯・乾燥を、安い料金で洗濯代行スタッフに任すことができるので、ダニアレルギーの疾患者を削減できるだけでなく、貯まったポイントを使えば家計にも優しいシステムとなる。
【0052】
また実施形態の異業務のポイント付与方法のクリーニング店では、利用者からのデリバリーのクリーニング依頼において支払われた金額に応じて第3ポイントを付与し、携帯端末40によって第1ポイント、第2ポイントおよび第3ポイント共通管理することを特徴とする。これにより、各利用形態で獲得したポイントは共通管理されるので、コインランドリーを利用すれば利用するほどポイントが貯まる仕組みを提供できる。
【0053】
また、実施形態の異業務のポイント付与方法において、第1ポイントは利用者がランドリー装置をセルフでの利用で支払った金額に応じて付与され、第2ポンントはクリーニング店の窓口で注文したクリーニング依頼に対して支払った金額に応じて付与され、第3ポイントは、訪問したスタッフに注文したクリーニング依頼で支払った金額に対して付与され、第1ポイント、第2ポイント、および第3ポイントは携帯端末40に組み込まれたポイントアプリで共通管理されることを特徴とする。これにより、各利用形態で獲得したポイントは共通管理されるので、コインランドリーを利用すれば利用するほどポイントが貯まる仕組みを提供できる。
【0054】
また、実施形態の異業務のポイント付与方法のクリーニング店のスタッフが取扱う端末30には、注文したクリーニング依頼に従った利用料金を表す識別コード330が表示され、識別コード330を携帯端末40で読み取り、携帯端末40から注文入力に従った利用料金の支払い手続きを行うことにより第2ポイントが付与されることを特徴とする。これにより、クリーニング店に依頼する利用形態では、注文入力に従った利用料金を表す識別コード330を携帯端末40から読み取るだけで、その決済処理を簡単に行え、ポイントを得ることができる。
【0055】
また、実施形態の異業務のポイント付与方法のクリーニング店のスタッフが取扱う端末30には、被洗濯物の種類毎に素材と大きさと料金とを識別した洗濯物リスト(320)が表示され、注文の入力時に洗濯物リスト(320)から選択した項目に枚数を掛け算した利用料金が表示され、利用料金での注文を受けた時に識別コード330が表示されることを特徴とする。これにより、クリーニング店に依頼する利用形態では、注文入力に従った利用料金を表す識別コード330を携帯端末40から読み取るだけで、その決済処理を簡単に行え、ポイントを得ることができる。
【0056】
また、実施形態の異業務のポイント付与方法のデリバリーでは、訪問したスタッフが取扱う端末30に注文入力に従った料金を表す識別コード394を表示し、識別コード394を携帯端末40で読み取り、携帯端末40から注文入力に従った利用料金の支払い手続きを行うことにより第3ポイントが付与されることを特徴とする。これにより、宅配にて受配送し洗濯代行を行う宅配利用形態では、注文入力に従った利用料金を表す識別コード394を携帯端末40から読み取るだけで、その決済処理を簡単に行え、ポイントを得ることができる。
【0057】
また、実施形態の異業務のポイント付与方法の訪問したスタッフが取扱う端末40には、被洗濯物の種類毎に素材と大きさと料金とを識別した洗濯物リスト(360)が表示され、注文入力時に洗濯物リスト(360)から選択した項目に枚数を掛け算した利用料金と宅配料金とを合計した支払い料金を表示し、支払い料金での注文を受けた時に識別コード394又は397を表示することを特徴とする。これにより、宅配にて受配送し布団の洗濯代行を行う宅配利用形態では、注文入力に従った利用料金を表す識別コード394又は397を携帯端末40から読み取るだけで、その決済処理を簡単に行え、ポイントを得ることができる。
【0058】
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0059】
10…コインランドリーシステム、
20…受付カウンター、 30…スタッフが取扱う端末(タブレット)
40…利用者の携帯端末、 50…集中精算機、 60…サーバ装置
70~74…ランドリー装置、 80…作業テーブル、 300…タブレット制御装置
320、360、370…注文入力画面、 392,395…ポイント付与画面
400…初期画面、 450、460、470…決済画面、 480…支払い完了画面
500…獲得ポイント値
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図10
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