(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024073997
(43)【公開日】2024-05-30
(54)【発明の名称】会計装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G07G 1/12 20060101AFI20240523BHJP
G07G 1/00 20060101ALI20240523BHJP
【FI】
G07G1/12 321A
G07G1/00 331A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022185027
(22)【出願日】2022-11-18
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐野 秀樹
【テーマコード(参考)】
3E142
【Fターム(参考)】
3E142AA01
3E142AA03
3E142BA13
3E142DA08
3E142FA35
3E142GA24
3E142GA41
(57)【要約】 (修正有)
【課題】逆両替を防止することが可能な会計装置およびプログラムを提供する。
【解決手段】商品の購入金額と出力された硬貨金額情報および紙幣金額情報に基づいて釣銭額を算出する釣銭算出手段と、硬貨釣銭機から入力された硬貨金額情報に含まれる硬貨の金額が、最小金額紙幣の金額以上であるかを判断する第1判断手段と、算出された釣銭額が最小金額紙幣の金額以上であるかを判断する第2判断手段と、第1判断手段により硬貨の金額が最小金額紙幣の金額以上であることを判断し、かつ第2判断手段により前銭額が最小金額紙幣の金額以上であると判断した場合には、硬貨釣銭機に対して、釣銭額のうち、入金された硬貨の金額を超えない金額であって最小金額紙幣の金額以上の金額を硬貨で払い出す硬貨払出信号を出力する釣銭手段と、を備える。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品の購入に係る会計操作を顧客自身が行う会計装置であって、
入金された硬貨を収納可能、かつ収納された前記硬貨を釣銭として払い出すとともに、一取引において入金された硬貨の金額に係る硬貨金額情報を出力する硬貨釣銭機と、
入金された紙幣を収納可能、かつ収納された前記紙幣を釣銭として払い出すとともに、一取引において入金された紙幣の金額に係る紙幣金額情報を出力する紙幣釣銭機と、
前記商品の購入金額と出力された前記硬貨金額情報および紙幣金額情報に基づいて釣銭額を算出する釣銭算出手段と、
前記硬貨釣銭機から入力された前記硬貨金額情報に含まれる硬貨の金額が、最小金額紙幣の金額以上であるかを判断する第1判断手段と、
算出された釣銭額が前記最小金額紙幣の金額以上であるかを判断する第2判断手段と、
前記第1判断手段により前記硬貨の金額が前記最小金額紙幣の金額以上であることを判断し、かつ前記第2判断手段により前記釣銭額が前記最小金額紙幣の金額以上であると判断した場合には、前記硬貨釣銭機に対して、前記釣銭額のうち、前記入金された硬貨の金額を超えない金額であって前記最小金額紙幣の金額以上の金額を硬貨で払い出す硬貨払出信号を出力する釣銭手段と、
を備えた会計装置。
【請求項2】
前記硬貨金額情報は、前記硬貨釣銭機に入金された硬貨の金種別の枚数の情報を含み、
前記紙幣金額情報は、前記紙幣釣銭機に入金された紙幣の金種別の枚数の情報を含む、
請求項1に記載の会計装置。
【請求項3】
前記第1判断手段が、前記硬貨金額情報が示す硬貨の金額が前記最小金額紙幣の金額以上であると判断し、前記第2判断手段が、釣銭額が前記最小金額紙幣の金額以上であると判断した場合、前記最小金額紙幣の金額以上の金額を釣銭として硬貨で払い出すことの是非を前記顧客に確認する確認手段、をさらに備え、
前記釣銭手段は、前記最小金額紙幣の金額以上の金額を釣銭として硬貨で払い出すことを確認した場合に前記硬貨払出信号を出力する、
請求項1または2に記載の会計装置。
【請求項4】
前記確認手段は、前記顧客に対して払い出す硬貨の金額と金種別の枚数を表示して確認する、
請求項3に記載の会計装置。
【請求項5】
硬貨の基準金種を記憶する基準金種記憶部を備え、
入金された硬貨の前記基準金種より少額の硬貨の有無に基づいて、払い出す釣銭の金種を決定する決定手段を備え、
前記釣銭手段は、決定された金種で釣銭を払い出す、
請求項2に記載の会計装置。
【請求項6】
入金された硬貨を収納可能、かつ収納された前記硬貨を釣銭として払い出すとともに、一取引において入金された硬貨の金額に係る硬貨金額情報を出力する硬貨釣銭機と、入金された紙幣を収納可能、かつ収納された前記紙幣を釣銭として払い出すとともに、一取引において入金された紙幣の金額に係る紙幣金額情報を出力する紙幣釣銭機と、を備え、商品の購入に係る会計操作を顧客自身が行う会計装置としてのコンピュータを、
前記商品の購入金額と出力された前記硬貨金額情報および紙幣金額情報に基づいて釣銭額を算出する釣銭算出手段と、
前記硬貨釣銭機から入力された前記硬貨金額情報が示す硬貨の金額が、最小金額紙幣の金額以上であるかを判断する第1判断手段と、
算出された釣銭額が最小金額紙幣の金額以上であるかを判断する第2判断手段と、
前記第1判断手段により前記硬貨の金額が最小金額紙幣の金額以上であることを判断し、かつ前記第2判断手段により前記釣銭額が最小金額紙幣の金額以上であると判断した場合には、前記硬貨釣銭機に対して、前記釣銭額のうち、前記入金された硬貨の金額を超えない金額であって前記最小金額紙幣の金額以上の金額を硬貨で払い出す硬貨払出信号を出力する釣銭手段と、
して機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、会計装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スーパーマーケット、量販店、コンビニエンスストア等の店舗において、例えば商品等の販売に係り、セルフ型のPOS(Point of Sales)端末(以降「セルフPOS」という)が導入されている。このようなPOS端末において、顧客は自身で商品の登録操作および会計操作を行う。また、商品等の販売に係り、セミセルフ型のPOSシステム(以降「セミセルフPOS」という)が導入されている。セミセルフ型のPOSシステムは、商品登録装置と会計装置とを有し、商品登録装置において、商品の登録操作を店員等のオペレータが行い、会計装置において、会計操作を顧客自身が行う。
【0003】
このようなセルフPOSやセミセルフPOSにおける会計装置は、現金による会計に備えて、釣銭機(硬貨釣銭機と紙幣釣銭機)を筐体内部に備えている。顧客は、現金による会計を行う場合、セルフPOSまたは会計装置において支払いのために釣銭機に現金を入金し、釣銭がある場合には釣銭機は顧客に釣銭を払い出す。
【0004】
ところで、銀行において紙幣から硬貨への両替(例えば1000円札1枚を100円硬貨10枚に両替)、または硬貨から紙幣への両替(例えば100円硬貨10枚を1000円札1枚に両替、以降、硬貨から紙幣への両替を「逆両替」という)を行う場合、最近は手数料を徴収することがある。そのため逆両替をしたい人は、手数料の支払いを避けるために、セルフPOSやセミセルフPOSにおける会計装置で会計をする際に、商品の合計金額を大きく超える大量の硬貨を入金して、釣銭を紙幣で受け取る(例えば100円の商品を購入し、1100円分の硬貨を投入して、釣銭として1000円を紙幣で受け取る)ことがある。このようなセルフPOSやセミセルフPOSにおける会計装置を使用しての逆両替は、セルフPOSやセミセルフPOSにおける会計装置の本来の使い方とは異なるため、店舗として問題となることがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、逆両替を防止することが可能な会計装置およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の会計装置は、商品の購入に係る会計操作を顧客自身が行う会計装置であって、入金された硬貨を収納可能、かつ収納された前記硬貨を釣銭として払い出すとともに、一取引において入金された硬貨の金額に係る硬貨金額情報を出力する硬貨釣銭機と、入金された紙幣を収納可能、かつ収納された前記紙幣を釣銭として払い出すとともに、一取引において入金された紙幣の金額に係る紙幣金額情報を出力する紙幣釣銭機と、前記商品の購入金額と出力された前記硬貨金額情報および紙幣金額情報に基づいて釣銭額を算出する釣銭算出手段と、前記硬貨釣銭機から入力された前記硬貨金額情報に含まれる硬貨の金額が、最小金額紙幣の金額以上であるかを判断する第1判断手段と、算出された釣銭額が前記最小金額紙幣の金額以上であるかを判断する第2判断手段と、前記第1判断手段により前記硬貨の金額が前記最小金額紙幣の金額以上であることを判断し、かつ前記第2判断手段により前記釣銭額が前記最小金額紙幣の金額以上であると判断した場合には、前記硬貨釣銭機に対して、前記釣銭額のうち、前記入金された硬貨の金額を超えない金額であって前記最小金額紙幣の金額以上の金額を硬貨で払い出す硬貨払出信号を出力する釣銭手段と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、実施形態に係るセルフPOS端末の外観を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、セルフPOS端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、硬貨釣銭機のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、紙幣釣銭機のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、セルフPOS端末の機能構成を示す機能ブロック図である。
【
図6】
図6は、セルフPOS端末の制御処理の流れを示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、セルフPOS端末の現金による会計処理の流れを示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、セルフPOS端末の一表示例を示す図である。
【
図9】
図9は、セルフPOS端末の他の表示例を示す図である。
【
図10】
図10は、セルフPOS端末の更に他の表示例を示す図である。
【
図11】
図11は、セルフPOS端末の別の表示例を示す図である。
【
図12】
図12は、硬貨釣銭機の制御処理の流れを示すフローチャートである。
【
図13】
図13は、紙幣釣銭機の制御処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、実施形態に係る会計装置およびプログラムについて説明する。実施形態では、顧客自身が商品販売操作および決済操作を実行するセルフPOS(Point of Sales)端末を会計装置の一例として説明する。なお、以下に説明する実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0009】
図1は、実施形態に係るセルフPOS端末1の外観を示す斜視図である。セルフPOS端末1は、購入する商品に付されたバーコード等のコードシンボルを読み取らせる登録部と、読み取ったコードシンボルで特定される商品情報に基づいて会計処理を行う会計部とを備える商品販売データ処理装置である。登録部における商品登録操作と会計部における会計操作は、いずれも顧客自身が行う。商品登録操作とは、登録部にコードシンボルを光学的に読み取らせる操作、または撮像する操作をいう。会計操作は、商品登録操作を行った商品について、セルフPOS端末1が会計処理を行うための操作である。
【0010】
セルフPOS端末1は、顧客が行った商品登録操作に基づいて商品登録処理を実行する。また、セルフPOS端末1は、顧客が行った会計操作に基づいて会計処理を実行する。
【0011】
ここで、商品登録処理とは、読み取ったコードシンボルで取得した商品コードに基づいて当該商品の商品名や価格等の商品情報を表示し、当該商品情報を商品情報部131(
図2を参照)記憶する処理をいう。また、会計処理とは、商品登録処理した商品の商品情報に基づいて、顧客との取引に係る合計金額や釣銭額を表示し、決済を行う処理をいう。
【0012】
図1に示すように、セルフPOS端末1は、第1筐体41と第2筐体42とを備えている。第1筐体41は、内部に硬貨釣銭機271(
図2を参照)と紙幣釣銭機272(
図2を参照)を収納する。硬貨釣銭機271は、顧客が投入した硬貨を入金して金種別に収納する。また硬貨釣銭機271は、収納した硬貨を用いて顧客に対して釣銭としての硬貨を払い出す。また硬貨釣銭機271は、硬貨が入金されると、入金された硬貨の合計金額と金種別の枚数の情報(総称して「硬貨金額情報」という)を出力する。紙幣釣銭機272は、顧客が投入した紙幣を入金して金種別に収納する。また紙幣釣銭機272は、収納した紙幣を用いて顧客に対して釣銭としての紙幣を払い出す。また紙幣釣銭機272は、紙幣が入金されると、入金された紙幣の合計金額と金種別の枚数の情報(総称して「紙幣金額情報」という)を出力する。
【0013】
第1筐体41は、硬貨釣銭機271に硬貨を入金する入金部2711(硬貨投入口)を備える。また、第1筐体41は、硬貨の釣銭を払い出す硬貨払出口273と払い出した硬貨を受ける硬貨受皿280を備える。この硬貨払出口273と硬貨受皿280は、硬貨釣銭機271の構成であり、開口部278から第1筐体41の外部に露出している。また、第1筐体41は、紙幣の入金を受け付ける紙幣入金口274と、紙幣の釣銭を払い出す紙幣払出口275を備える。
【0014】
また、第1筐体41は開放および閉止可能な第1扉411と、第2扉412を備える。第1扉411は、ヒンジ部411aを中心に上下方向に回動する。第2扉412は、ヒンジ部412aを中心に左右方向に回動する。第2扉412は、第1扉411に干渉されており、第2扉412を開放するにはまず、第1扉411を上方向に開放する必要がある。第1扉411および第2扉412がともに閉止状態である場合、第2扉412だけを開放することはできない。第1扉411が上方に回動することで第1筐体41の内部上側が開放され、硬貨釣銭機271と紙幣釣銭機272が露出する。
【0015】
また、第1筐体41は、側面左右に載置台25と載置台26を備えている。載置台25は第1計量部251を有している。載置台26は第2計量部261を有している。
【0016】
載置台25は、購入するための商品が入れられたカゴを載置する台である。第1計量部251は、載置台25に載置されたカゴとカゴ内の商品の合計重量を計量する。載置台26は、載置台25から取り出した商品を投入する袋をセットする台である。第2計量部261は、載置台26にセットされた袋と袋内の商品の合計重量を計量する。
【0017】
また、載置台26は、載置台26の上面から上方に延出する2本の支柱43と支柱43の上部に形成された一時置台44と2本の延出棒45を備える。延出棒45は、読取部23(
図2を参照)で商品コードを読み取らせた商品を入れる袋(図示せず)をセットする棒である。袋は延出棒45に袋の取っ手を引っ掛けられた状態で開口し、商品を投入し易くする。また、一時置台44は、読取部23(
図5を参照)で商品コードを読み取らせた商品のうち、壊れやすい商品(例えば豆腐や卵)を一時的に載置する台である。一時置台44に載置された商品は最後に袋に入れる。
【0018】
第2筐体42は、第1筐体41の上部に設けられている。第2筐体42は、
図1における右側に読取部23とカード部28(いずれも
図2を参照)を収納する。また、第2筐体42は、
図1における左側にプリンタ24(
図2を参照)を収納する。読取部23は、商品に付されたバーコードや二次元コード等のコードシンボルを例えば光学的または撮像して読み取る。カード部28は、例えば挿入されたクレジットカードから顧客特定情報を読み出す。クレジットカードで決済する場合は、セルフPOS端末1は、カード部28によって読み出された顧客特定情報に基づいて決済処理を実行する。プリンタ24は、セルフPOS端末1が商品登録処理した商品の商品情報や会計情報をレシート用紙に印字してレシートを発行する。
【0019】
また、第2筐体42は、開放位置と閉止位置とで回動する2枚の第3扉421を備えている。第3扉421は、ヒンジ部421aを中心に観音開きに回動する。第3扉421が開放位置に位置する開放状態で、第2筐体42は開放され、読取部23とプリンタ24とカード部28が露出状態となる。また、第3扉421が閉止位置に位置する閉止状態で、第2筐体42の内部は閉止され、読取部23とプリンタ24とカード部28は、第2筐体42の内部に収納される。
【0020】
また、第3扉421は、読取部23の読取窓4212とプリンタ24から発行されるレシートを排出する発行口4211とカード部28に対してカードを挿入する挿入口4213を備えている。
【0021】
また、第2筐体42は、上部に、表示部22を備えている。表示部22は、顧客による商品登録操作に伴う商品登録処理が行われた商品の商品情報を表示する。また、表示部22は、顧客による会計操作に伴う会計処理が行われた場合の会計情報を表示する。表示部22は、表面にタッチパネル21を備えている。タッチパネル21はキーの役目を果たす。表示部22上に表示された各種キーに対応する位置のタッチパネル21を操作することで、当該キーが操作される。
【0022】
また、第2筐体42は、後方に、上部に延出する円柱状のポール46を備えている。ポール46の上方先端部には、発光部29を備えている。発光部29は、顧客がアテンダントを呼びだす操作をした場合に発光する。
【0023】
顧客は、載置台25に載置されたカゴから商品を取出して、読取窓4212の前方を通過させて、当該商品に付されたコードシンボルを読取部23に読み取らせる。そして顧客は、当該商品を載置台26に載置された袋に投入する。セルフPOS端末1は、第1計量部251による商品の取り出し前後の重量変化と、第2計量部261による商品の投入の前後の重量変化とが一致しているか否かで、顧客が正しく操作をしているかを判断する。重量変化が一致している場合は、セルフPOS端末1は、商品登録処理を実行する。
【0024】
次に、セルフPOS端末1のハードウェア構成について説明する。
図2は、セルフPOS端末1のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2に示すように、セルフPOS端末1は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、メモリ部14等を備えている。CPU11は、プロセッサの一例であり、制御主体となる。ROM12は、各種プログラムを記憶する。RAM13は、各種データを展開する。メモリ部14は、各種プログラムを記憶する。CPU11、ROM12、RAM13、メモリ部14は、互いにデータバス15を介して接続されている。CPU11とROM12とRAM13が、制御部100を構成する。すなわち、制御部100は、CPU11がROM12やメモリ部14に記憶されRAM13に展開された制御プログラムに従って動作することによって、後述する制御処理を実行する。
【0025】
RAM13は、商品情報部131と入金額記憶部132を備える。商品情報部131は、商品登録処理された商品の商品情報(商品コード、商品名、商品の価格、等)を記憶する。入金額記憶部132は、当該取引において硬貨釣銭機271に入金された硬貨の金種別の枚数と入金額の情報(硬貨金額情報)を、硬貨釣銭機271から受信して記憶する。また入金額記憶部132は、当該取引において紙幣釣銭機272に入金された紙幣の金種別枚数と入金額の情報(紙幣金額情報)を、紙幣釣銭機272から受信して記憶する。
【0026】
メモリ部14は、電源を切っても記憶情報が保持されるHDD(Hard Disc Drive)やフラッシュメモリ等の不揮発性メモリで構成され、制御プログラムを記憶する制御プログラム部141と基準金種部142を備えている。基準金種部142は、釣銭として払い出す硬貨の最小金種の硬貨に変更する硬貨の金額を記憶する。例えば10円硬貨を最小金種の硬貨として記憶した場合、硬貨釣銭機271に入金された硬貨に10円硬貨より少額の硬貨(5円硬貨と1円硬貨)が含まれていた場合、釣銭として払い出す場合、当該少額の硬貨の入金金額が最小金種の硬貨として払い出すことが可能な金額である場合に、少額の硬貨を10円硬貨以上の金額の硬貨で払い出す。例えば入金された硬貨に5円硬貨が2枚と1円硬貨が10枚含まれていた場合、釣銭として払い出す場合、5円硬貨2枚を10円硬貨に変更して、10円硬貨3枚として払い出す。なお、入金された少額の硬貨の金額が基準硬貨の金額に満たない場合は、当該少額の硬貨をそのまま釣銭として払い出す。例えば5円硬貨1枚と1円硬貨3枚が入金された場合、その合計額は8円となり、10円硬貨に変更することができない。そのため、5円硬貨1枚と1円硬貨3枚を払い出す。
【0027】
また、制御部100は、データバス15およびコントローラ16を介して、タッチパネル21、表示部22、読取部23、プリンタ24、硬貨釣銭機271、紙幣釣銭機272、カード部28と通信可能に接続している。
【0028】
タッチパネル21は、表示部22のキーの表示に対応したスタートキー211、預/現計キー213、他の締めキー214等のキーを備える。スタートキー211は、商品の売上登録操作を開始する際に顧客が操作する。預/現計キー213は、商品の商品登録操作を終了して現金で支払う会計処理に移行する場合に顧客が操作する。預/現計キー213が操作されると、セルフPOS端末1は現金による会計処理を開始する。
【0029】
表示部22は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等で形成され、顧客に対して情報を表示する。読取部23は、例えばカメラで構成され、商品に付されたコードシンボルを読み取る。プリンタ24は、例えばサーマルプリンタで構成され、会計処理された商品の商品情報と会計情報を印字して、レシートを発行する。カード部28は、例えばクレジットカードから情報を読み取る。
【0030】
また、制御部100は、データバス15を介して通信部36と接続する。通信部36は、通信回線NTを介して他のセルフPOS端末1や店舗サーバ(図示せず)等と接続する。
【0031】
図3は、硬貨釣銭機271のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3において、硬貨釣銭機271は、CPU51、ROM52、RAM53、メモリ部54等を備えている。CPU51は、プロセッサの一例であり、制御主体となる。ROM52は、各種プログラムを記憶する。RAM53は、各種データを展開する。メモリ部54は、各種プログラムを記憶する。CPU51、ROM52、RAM53、メモリ部54は、互いにデータバス55を介して接続されている。CPU51とROM52とRAM53が、制御部500を構成する。すなわち、制御部500は、CPU51がROM52やメモリ部54に記憶されRAM53に展開された制御プログラムに従って動作することによって、後述する制御処理を実行する。
【0032】
メモリ部54は、電源を切っても記憶情報が保持されるHDDやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリで構成され、制御プログラムを記憶する制御プログラム部541を備えている。
【0033】
また、制御部500は、データバス55およびコントローラ56を介して、入金モータ57、出金モータ58、金種判別センサ62と接続している。入金モータ57は、入金部2711に入金された硬貨を搬送して収納部(図示せず)に収納するためのモータである。出金モータ58は、収納部に収納された硬貨を硬貨払出口273まで搬送して払い出すためのモータである。金種判別センサ62は、入金された硬貨の金種を判別して枚数を計数するセンサである。
【0034】
また、制御部500は、データバス55を介して通信部65と接続する。通信部65は、通信ケーブルNCを介してコントローラ16と接続される。
【0035】
図4は、紙幣釣銭機272のハードウェア構成を示すブロック図である。
図4において、紙幣釣銭機272は、CPU71、ROM72、RAM73、メモリ部74等を備えている。CPU71は、プロセッサの一例であり、制御主体となる。ROM72は、各種プログラムを記憶する。RAM73は、各種データを展開する。メモリ部74は、各種プログラムを記憶する。CPU71、ROM72、RAM73、メモリ部74は、互いにデータバス75を介して接続されている。CPU71とROM72とRAM73が、制御部700を構成する。すなわち、制御部700は、CPU71がROM72やメモリ部74に記憶されRAM73に展開された制御プログラムに従って動作することによって、後述する制御処理を実行する。
【0036】
メモリ部74は、電源を切っても記憶情報が保持されるHDDやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリで構成され、制御プログラムを記憶する制御プログラム部741を備えている。
【0037】
また、制御部700は、データバス75およびコントローラ76を介して、入金モータ77、出金モータ78、金種判別センサ79と接続している。入金モータ77は、紙幣入金口274に入金された紙幣を搬送して収納部(図示せず)に収納するためのモータである。出金モータ78は、収納部に収納された硬貨を紙幣払出口275まで搬送して払い出す右ためのモータである。金種判別センサ79は、入金された紙幣の金種を判別して枚数を計数するセンサである。
【0038】
また、制御部500は、データバス75を介して通信部80と接続する。通信部80は、通信ケーブルNCを介してコントローラ16と接続される。
【0039】
ここからは、セルフPOS端末1の機能構成について説明する。
図5は、セルフPOS端末1の機能構成を示す機能ブロック図である。制御部100は、ROM12やメモリ部14の制御プログラム部141に記憶された制御プログラムに従うことで、釣銭算出手段101、第1判断手段102、第2判断手段103、払出形態決定手段104、払出金種決定手段105、確認手段106、釣銭手段107として機能する。
【0040】
釣銭算出手段101は、一取引において、商品の購入金額と、硬貨釣銭機271に入金された硬貨の金額を示す硬貨金額情報および紙幣釣銭機272に入金された紙幣の金額を示す紙幣金額情報に基づいて釣銭額を算出する。具体的には、釣銭算出手段101は、商品の購入金額と、硬貨釣銭機271から受信した、硬貨釣銭機271に入金された硬貨の金種別の枚数と入金された硬貨の金額を含む硬貨金額情報のうちの硬貨の金額の情報と、紙幣釣銭機272から受信した、紙幣釣銭機272に入金された紙幣の金種別の枚数と入金された紙幣の金額を含む紙幣金額情報のうちの紙幣の金額の情報と、に基づいて釣銭額を算出する。
【0041】
第1判断手段102は、硬貨釣銭機271から受信した硬貨金額情報が示す硬貨の金額(すなわち、硬貨釣銭機271に入金された硬貨の金額)が、最小金額紙幣の金額以上であるかを判断する。例えば日本国において最小金額紙幣は、発行されている紙幣のうちで金額が最小である1000円札である。そのため、第1判断手段102は、硬貨釣銭機271から受信した硬貨金額情報が示す硬貨の金額が1000円以上であるかを判断する。
【0042】
第2判断手段103は、釣銭算出手段101によって算出された釣銭額が最小金額紙幣の金額以上であるかを判断する。実施形態では、第2判断手段103は、釣銭算出手段101によって算出された釣銭額が、最小金額紙幣の1000円札の金額である1000円以上であるかを判断する。
【0043】
支払形態決定手段104は、第1判断手段102が硬貨釣銭機271から受信した硬貨金額情報が示す硬貨の金額が最小金額紙幣の金額以上であると判断し、かつ第2判断手段103が釣銭算出手段101によって算出された釣銭額が最小金額紙幣の金額以上であると判断した場合に、釣銭算出手段101によって算出された釣銭額の払出形態(硬貨釣銭機270が硬貨で払い出す釣銭の金額と紙幣釣銭機272が紙幣で払い出す釣銭の金額)を決定する。具体的には、支払形態決定手段104は、第1判断手段102が硬貨釣銭機271から受信した硬貨金額情報が示す硬貨の金額が最小金額紙幣の金額以上であると判断し、かつ第2判断手段103が釣銭算出手段101によって算出された釣銭額が最小金額紙幣の金額以上であると判断した場合に、釣銭額が、硬貨釣銭機271に入金された金額以下である場合には全額を硬貨で払い出すことを決定する。また、支払形態決定手段104は、第1判断手段102が硬貨釣銭機271から受信した硬貨金額情報が示す硬貨の金額が最小金額紙幣の金額以上であると判断し、かつ第2判断手段103が釣銭算出手段101によって算出された釣銭額が最小金額紙幣の金額以上であると判断した場合に、釣銭額が硬貨釣銭機271に入金された金額を超えている場合には、硬貨釣銭機271に入金された金額以下になるまでは紙幣で釣銭を払出し、残りの釣銭を硬貨で払い出すための、硬貨釣銭機270が硬貨で払い出す釣銭の金額と紙幣釣銭機272が紙幣で払い出す釣銭の金額を決定する(後に説明する事例(5)の払出し方)。すなわち支払形態決定手段104は、硬貨釣銭機271に入金された硬貨の金額を上限として、硬貨釣銭機271から払い出される金額を決定する。
【0044】
払出金種決定手段105は、入金された硬貨の中の基準金種より少額の硬貨の有無に基づいて、払い出す釣銭の金種を決定する。具体的には、払出金種決定手段105は、基準金種部142に記憶されている硬貨の基準金額と比較して、硬貨釣銭機271に当該基準金額より少額の硬貨が入金された場合、少額の硬貨を基準金額以上の金額の硬貨に変更して払い出すことを決定する。例えば100円硬貨10枚と10円硬貨10枚が硬貨釣銭機271に入金され、基準金額が100円であった場合、10円硬貨10枚を100円硬貨1枚に変更して、100円硬貨を11枚釣銭として払い出すことを決定する。また、例えば100円硬貨10枚と10円硬貨11枚が硬貨釣銭機271に入金され、基準金額が100円であった場合、10円硬貨10枚を100円硬貨1枚に変更して、100円硬貨を11枚と10円硬貨1枚を釣銭として払い出すことを決定する。なお、払出金種決定手段105は、基準金種部142に記憶されている硬貨の基準金額と比較して、硬貨釣銭機271に当該基準金額より少額の硬貨が入金されていない場合、硬貨の種類を変更せずに払い出すことを決定する。
【0045】
確認手段106は、第1判断手段102が、硬貨金額情報が示す硬貨の金額が最小金額紙幣の金額以上であると判断し、第2判断手段103が、釣銭額が最小金額紙幣の金額以上であると判断した場合、最小金額紙幣の金額以上の金額を釣銭として硬貨で払い出すことの是非を顧客に確認する。具体的には、確認手段106は、第1判断手段102が、硬貨金額情報が示す硬貨の金額が最小金額紙幣の金額以上であると判断し、第2判断手段103が、釣銭額が最小金額紙幣の金額以上であると判断した場合、最小金額紙幣の金額以上の金額を釣銭として硬貨で払い出すことの是非を表示部22に表示する。
【0046】
釣銭手段107は、第1判断手段102により硬貨の金額が最小金額紙幣の金額以上であることを判断し、かつ第2判断手段103により釣銭額が最小金額紙幣の金額以上であると判断した場合には、硬貨釣銭機271に対して、釣銭額のうち最小金額紙幣の金額以上の金額を硬貨で払い出す硬貨払出信号を出力する。実施形態では、釣銭手段107は、第1判断手段102により、硬貨釣銭機271に入金された硬貨の金額が1000円札の金額(すなわち1000円)以上であることを判断し、かつ第2判断手段103により釣銭額が1000円札の金額(すなわち1000円)以上であると判断した場合には、硬貨釣銭機271に対して、釣銭額のうち1000円札の金額(すなわち1000円)以上の金額を硬貨で払い出す硬貨払出信号を出力する。具体的には、釣銭手段107は、第1判断手段102により硬貨の金額が最小金額紙幣の金額以上であることを判断し、かつ第2判断手段103により釣銭額が最小金額紙幣の金額以上であると判断した場合には、支払形態決定手段104および払出金種決定手段105が決定した金種を指定して、硬貨釣銭機271に対して、釣銭額のうち最小金額紙幣の金額以上の金額を硬貨で払い出す硬貨払出信号を出力する。
【0047】
ここで、釣銭手段107が出力する硬貨払出信号を、以下の事例について例示する。
(1)100円の商品を購入し、100円硬貨10枚と10円硬貨10枚(硬貨の入金額は計1100円であり最小金額紙幣である1000円札以上)を硬貨釣銭機271に入金した場合、商品の金額を100円硬貨で精算して、釣銭額は1000円(釣銭額は最小金額紙幣の金額以上)である。この場合、釣銭額は硬貨の入金金額を超えていないので、釣銭手段107は、釣銭額1000円の全額を硬貨で払い出す。すなわち、硬貨での入金額の1100円が最小金額紙幣(1000円札)1枚分以上であり硬貨釣銭機271への入金金額以下であるため、釣銭全額を硬貨で払い出す硬貨払出信号(すなわち、釣銭額のうち最小金額紙幣の金額以上の金額を硬貨で払い出す硬貨払出信号)を出力する。なお釣銭手段107は、基準金種(例えば100円)より少額の硬貨は基準金種以上の硬貨で釣銭を払い出すため、入金された10円硬貨10枚を100円硬貨1枚に変更して、100円硬貨10枚で払い出す硬貨払出信号を出力する。
(2)1100円商品を購入し、1000円札1枚、100円硬貨10枚、10円硬貨10枚(硬貨の入金額は計1100円であり最小金額紙幣である1000円札以上)を硬貨釣銭機271に入金した場合、商品の金額を1000円札と100円硬貨1枚で精算して、釣銭額は1000円(釣銭額は最小金額紙幣の金額以上)である。この場合、釣銭額は硬貨の入金金額を超えていないので、釣銭手段107は、釣銭額1000円を硬貨で払い出す。すなわち、硬貨での入金額の1100円が最小金額紙幣(1000円札)1枚分以上であり硬貨釣銭機271への入金金額以下であるため、釣銭全額を硬貨で払い出す硬貨払出信号(すなわち、釣銭額のうち最小金額紙幣の金額以上の金額を硬貨で払い出す硬貨払出信号)を出力する。なお釣銭手段107は、基準金種(例えば100円)より少額の硬貨は基準金種以上の硬貨で釣銭を払い出すため、入金された10円硬貨10枚を100円硬貨1枚に変更して、100円硬貨10枚で払い出す硬貨払出信号を出力する。
(3)1100円の商品を購入し、1000円札2枚、100円硬貨10枚、10円硬貨10枚(硬貨の入金額は計1100円であり最小金額紙幣である1000円札以上)を硬貨釣銭機271に入金した場合、商品の金額を1000円札と100円硬貨で精算して、釣銭額は2000円(釣銭額は最小金額紙幣の金額以上)である。この場合、釣銭額は硬貨の入金額を超えているので、釣銭手段107は、釣銭額2000円のうち、1000円を紙幣で払出し、残りの1000円を硬貨で払い出す。すなわち、硬貨釣銭機271への入金金額以下でかつ最小金額紙幣の金額以上になるまでは紙幣で払出し、残りの金額を硬貨で払い出す硬貨払出信号(すなわち、釣銭額のうち最小金額紙幣の金額以上の金額を硬貨で払い出す硬貨払出信号)を出力する。なお釣銭手段107は、基準金種(例えば100円)より少額の硬貨は基準金種以上の硬貨で釣銭を払い出すため、入金された10円硬貨10枚を100円硬貨に変更して、100円硬貨10枚で払い出す硬貨払出信号を出力する。
(4)2000円の商品を購入し、5000円札1枚、100円硬貨10枚、10円硬貨10枚(硬貨の入金額は計1100円であり最小金額紙幣である1000円札以上)を硬貨釣銭機271に入金した場合、商品の金額を5000円札で精算し、釣銭額は4100円(釣銭額は最小金額紙幣の金額以上)である。この場合、釣銭額は硬貨の入金金額を超えているので、釣銭手段107は、釣銭額4100円のうち、3000円(5000円-2000円)を紙幣で払出し、残りの1100円を硬貨で払い出す。すなわち、硬貨釣銭機271への入金金額以下でかつ最小金額紙幣の金額以上になるまでは紙幣で払出し、残りの金額を硬貨で払い出す硬貨払出信号(すなわち、釣銭額のうち最小金額紙幣の金額以上の金額を硬貨で払い出す硬貨払出信号)を出力する。なお釣銭手段107は、基準金種(例えば100円)より少額の硬貨は基準金種以上の硬貨で釣銭を払い出すため、入金された10円硬貨10枚を100円硬貨に変更して、100円硬貨11枚で払い出す硬貨払出信号を出力する。
(5)2000円の商品を購入し、5000円札1枚、100円硬貨20枚、10円硬貨10枚(硬貨の入金額は計2100円であり最小金額紙幣である1000円札以上)を硬貨釣銭機271に入金した場合、商品の金額を5000円札で精算し、釣銭額は5100円(釣銭額は最小金額紙幣の金額以上)である。この場合釣、釣銭額は硬貨の入金金額を超えているので、釣銭手段107は、釣銭額5100円のうち、3000円(5000円-2000円)を紙幣で払出し、残りの2100円を硬貨で払い出す。すなわち、硬貨釣銭機271への入金金額以下でかつ最小金額紙幣の金額以上になるまでは紙幣で払出し、それ以外を硬貨で払い出す硬貨払出信号(すなわち、釣銭額のうち最小金額紙幣の金額以上の金額を硬貨で払い出す硬貨払出信号)を出力する。なお釣銭手段107は、基準金種(例えば100円)より少額の硬貨は基準金種以上の硬貨で釣銭を払い出すため、入金された10円硬貨10枚を100円硬貨に変更して、100円硬貨21枚で払い出す硬貨払出信号を出力する。
(6)6000円の商品を購入し、5000円札1枚、100円硬貨20枚、10円硬貨10枚(硬貨の入金額は計2100円であり最小金額紙幣である1000円札以上)を硬貨釣銭機271に入金した場合、商品の金額を5000円札と100円硬貨10枚で精算し、釣銭額1100円(釣銭額は最小金額紙幣の金額以上)である。この場合、釣銭額は硬貨釣銭機271への硬貨の入金金額を超えていないので、釣銭手段107は、釣銭額1100円の全額を硬貨で払い出す。すなわち、硬貨での入金額の2100円が最小金額紙幣(1000円札)2枚分以上であるが、釣銭額が1100円であるため、最小金額紙幣1枚分+端数分の釣銭を硬貨で払い出す硬貨払出信号(すなわち、釣銭額のうち最小金額紙幣の金額以上の金額を硬貨で払い出す硬貨払出信号)を出力する。なお釣銭手段107は、基準金種(例えば100円)より少額の硬貨は基準金種以上の硬貨で釣銭を払い出すため、入金された10円硬貨10枚を100円硬貨に変更して、100円硬貨11枚で払い出す硬貨払出信号を出力する。
【0048】
このように、第1判断手段102が、硬貨釣銭機271から受信した硬貨金額情報が示す硬貨の金額(すなわち、硬貨釣銭機271に入金された硬貨の金額)が、最小金額紙幣の金額以上であると判断し、かつ第2判断手段103が、釣銭算出手段101によって算出された釣銭額が最小金額紙幣の金額以上であると判断した場合には、払出形態決定手段104によって硬貨釣銭機271と紙幣釣銭機272が払い出す金額を決定し、払出金種決定手段105によって払い出される金種を決定し、釣銭手段107は、硬貨釣銭機271へ入金した硬貨の入金額を上限として、硬貨釣銭機271に対して、釣銭額のうち最小金額紙幣の金額以上の金額を硬貨で払い出す硬貨払出信号を出力する。
【0049】
ここからは、セルフPOS端末1の制御について説明する。
図6は、セルフPOS端末1の制御処理の流れを示すフローチャートである。
図6に示すように、セルフPOS端末1の制御部100は、商品に付されたコードシンボルを読み取って当該商品を特定する商品コードを取得したかを判断する(S11)。商品コードを取得したと判断した場合には(S11のYes)、制御部100は、取得した商品コードに基づいて当該商品の商品登録処理を実行する(S12)。そして制御部100は、S11に戻る。また、商品コードの取得ではないと判断した場合には(S11のNo)、制御部100は、預/現計キー213が操作されたかを判断する(S13)。預/現計キー213が操作されたと判断した場合には(S13のYes)、制御部100は、現金による会計処理を実行する(S14)。
【0050】
ここで、S14で実行される現金による会計処理について説明する。
図7は、セルフPOS端末1の現金による会計処理の流れを示すフローチャートである。
図7に示すように、制御部100は、商品情報部131に記憶されている商品情報に基づいて、当該取引において商品登録処理された商品の合計金額を算出して、表示部22に表示する(S21)。
【0051】
次に制御部100は、硬貨釣銭機271および紙幣釣銭機272から、硬貨金額情報(実施形態では硬貨釣銭機271に入金された硬貨の金種別枚数と入金された硬貨の金額に係る情報)と紙幣金額情報(実施形態では紙幣釣銭機272に入金された紙幣の金種別枚数と入金された紙幣の金額に係る情報)を受信したかを破断する(S22)。硬貨釣銭機271のみに硬貨を入金した場合、硬貨釣銭機271から硬貨金額情報を受信する。紙幣釣銭機272のみに紙幣を入金した場合、紙幣釣銭機272から紙幣金額情報を受信する。硬貨釣銭機271に硬貨を入金し、かつ紙幣釣銭機272に紙幣を入金した場合、硬貨釣銭機271から硬貨金額情報を受信し、かつ紙幣釣銭機272から紙幣金額情報を受信する。
【0052】
受信するまで待機し(S22のNo)、硬貨金額情報または/および紙幣金額情報(以降硬貨金額情報と紙幣金額情報を総称して「金額情報」という)を受信したと判断した場合には(S22のYes)、制御部100は受信した金額情報を入金額記憶部132に記憶する(S23)。そして制御部100は、記憶した金額情報(入金した硬貨の金額と紙幣の金額の合計額)と、商品登録処理された商品の合計金額を表示部22に表示する(S24)。
【0053】
次に制御部100は、S22において硬貨釣銭機271から硬貨金額情報を受信したかを判断する(S25)。硬貨釣銭機271からは硬貨金額情報を受信していない(すなわち、紙幣釣銭機272からのみ紙幣金額情報を受信した)場合には(S25のNo)、支払金額であるS24で表示した紙幣金額情報(紙幣釣銭機272に入金した金額)と商品の合計金額とに基づいて、釣銭額を算出する(S26)。そして制御部100は、合計金額、支払金額、釣銭額を表示部22に表示する(S27)。
【0054】
図8に、S26で表示部22に表示した表示画像の一例を示す。
図8に示すように、制御部100は表示部22に、商品の合計金額と入金した金合計額と釣り銭額の表示Gaを表示する。顧客は、この表示Gaを見て、購入した商品の合計金額と入金した支払金額と釣銭額を確認する。
【0055】
図7の説明に戻る。次に制御部100は、算出した釣銭額のうち紙幣分の払出情報を含む紙幣払出信号を紙幣釣銭機272に送信(出力)し、釣銭額のうち硬貨分の払出情報を含む硬貨払出信号を硬貨釣銭機271に送信(出力)する(S28)。
図8の例の場合、釣銭額は1000円であるので、1000円を払い出す紙幣払出信号を紙幣釣銭機272に送信し、硬貨釣銭機271には硬貨払出信号を送信しない。そして制御部100は処理を終了する。
【0056】
また、S25において硬貨釣銭機271から硬貨金額情報を受信した(紙幣釣銭機272から紙幣金額情報を受信した場合も含む。実施形態では、硬貨金額情報と紙幣金額情報の両方を受信したものとして以降説明する)と判断した場合には(S25のYes)、釣銭算出手段101は、支払金額であるS24で表示した硬貨金額情報(硬貨釣銭機271に入金した金額)と紙幣金額情報(紙幣釣銭機272に入金した金額)の合計額と、商品の合計金額とに基づいて、釣銭額を算出する(S31)。
【0057】
次に第1判断手段102は、硬貨釣銭機271から受信した硬貨金額情報が示す硬貨の金額(すなわち、硬貨釣銭機271に入金された硬貨の金額)が、最小金額紙幣(実施形態では1000円札)の金額(実施形態では1000円)以上であるかを判断する(S32)。硬貨釣銭機271から受信した硬貨金額情報が示す硬貨の金額が、最小金額紙幣の金額以上であると判断した場合には(S32のYes)、次に第2判断手段103は、釣銭算出手段101によって算出された釣銭額が最小金額紙幣(実施形態では1000円札)の金額(実施形態では1000円)以上であるかを判断する(S33)。
【0058】
釣銭算出手段101によって算出された釣銭額が最小金額紙幣の金額以上であると判断した場合には(S33のYes)、払出形態決定手段104は、算出された釣り銭額と、硬貨釣銭機271に入金された硬貨の金額と、最小金額紙幣の金額と、に基づいて、当該釣銭の額のうち硬貨釣銭機271が払い出す金額と紙幣釣銭機272が払い出す金額とを決定する(S34)。
【0059】
次に制御部100は、受信した硬貨金額情報に含まれる硬貨の金種の情報に基づいて、硬貨釣銭機271に入金された硬貨に基準金種部142に記憶されている基準金種(実施形態では例えば100円)より少額の硬貨が含まれているかを判断する(S35)。
【0060】
基準金種より少額の硬貨は含まれていないと判断した場合には(S35のNo)、払出金種決定手段105は、S31で算出された釣銭額のうち、硬貨で払い出す釣銭額の金種と紙幣で払い出す釣銭額の金種を決定する(S36)。すなわち払出金種決定手段105は、硬貨釣銭機271で支払う釣銭を、受信した硬貨金額情報に含まれる硬貨の金種(硬貨釣銭機271に入金された金種と枚数)で払い出すことを決定する(S36)。例えば硬貨金額情報に含まれる金種別の枚数情報が100円硬貨10枚と10円硬貨10枚である場合、同様の金種で釣銭を払い出すよう金種別の枚数を決定する。そして払出金種決定手段105は、残りの釣銭額を紙幣で払い出すことを決定する(S36)。
【0061】
また、基準金種より少額の硬貨が含まれていると判断した場合には(S35のYes)、払出金種決定手段105は、S36と同様に硬貨で払い出す金種と枚数を決定する(S37)。この場合、基準金種より少額の硬貨が基準金種の硬貨で支払い可能な場合(例えば10円硬貨が10枚)には、払出金種決定手段105は、当該少額の硬貨を基準金種の硬貨に変更して払い出す釣銭の金種別枚数を決定する(S37)。なお、例えば10円硬貨が9枚の場合、基準金種への変更はできないため、当該少額の硬貨のままで払い出す釣銭の金種別枚数を決定する。
【0062】
S36の処理またはS37の処理の後、確認手段106は、最小金額紙幣の金額以上の金額を釣銭として硬貨で払い出すことの是非を顧客に確認する確認画面を表示部22に表示する(S38)。
【0063】
図9に、S38で表示した確認画面の一例を示す。
図9に示すように、確認手段106は表示部22に、商品の合計金額と入金した金合計額と釣り銭額の表示Ga、多くの硬貨で釣銭を払い出すことを確認するメッセージGb、メッセージGbに対して顧客が是非の意思を示す操作可能なボタンGc(実施形態では「はい」「いいえ」のボタンGc)を表示する。顧客は、この表示Gaを見て購入した商品の合計金額と入金した支払金額と釣銭額を確認し、メッセージGbを見て多くの釣銭が硬貨で払い出されることを確認し、承諾する場合は「はい」のボタンを操作して、承諾しない場合は「いいえ」のボタンGcを操作して、多くの釣銭が硬貨で支払われることに対する是非の意思表示をする。
【0064】
図10に、S38で表示した確認画面の他の一例を示す。
図10に示すように、確認手段106は表示部22に、表示Ga、メッセージGb、ボタンGcを表示する。また、確認手段106は表示部22に、釣銭として払い出される硬貨の金種別の枚数(実施形態では、100円硬貨が9枚と10円硬貨が10枚)の表示Gdが表示する。顧客は、この表示Gaを見て購入した商品の合計金額と入金した支払金額と釣銭額を確認し、メッセージGbを見て多くの釣銭が硬貨で払い出されることを確認し、表示Gdを見て払い出される釣銭の金種別の枚数を確認し、承諾する場合は「はい」のボタンを操作して、承諾しない場合は「いいえ」のボタンGcを操作して、多くの釣銭が硬貨で支払われることに対する是非の意思表示をする。
【0065】
図7の説明に戻る。制御部100は、「はい」のボタンが操作され、多くの釣銭を硬貨で支払うことが承諾されたかを判断する(S39)。多くの硬貨で釣銭を払い出すことの承諾を得たと判断した場合(実施形態では「はい」のボタンGcが操作された場合)には(S39のYes)、釣銭手段107は、S34、S36またはS37で決定された釣銭額と金種別の枚数情報を含む硬貨払出信号を、硬貨釣銭機271に送信する(S28)。また、釣銭手段107は、紙幣で払い出される釣銭額の情報を含む紙幣払出信号を紙幣釣銭機271に送信する(S28)。
【0066】
また、多くの硬貨で釣銭を払い出すことの承諾を得られなかったと判断した場合(実施形態では「いいえ」のボタンGcが操作された場合)には(S39のNo)、硬貨釣銭機271に入金された硬貨を返金する返金信号を送信するとともに、多くの硬貨ではない正常な入金を促すメッセージを表示部22に表示する(S40)。そして制御部100は処理を終了する。
【0067】
また、S32において、第1判断手段102が硬貨釣銭機271から受信した硬貨金額情報が示す硬貨の金額が、最小金額紙幣(実施形態では1000円札)の金額以上ではないと判断した場合(S32のNo)、およびS33において、第2判断手段103が釣銭算出手段101によって算出された釣銭額が最小金額紙幣の金額以上ではないと判断した場合には(S33のNo)、制御部100は、S26の処理を実行する。
【0068】
なお、
図9や
図10で示すメッセージGbや表示Gdを表示することは必須ではない。例えば
図11に示すように、確認手段106は表示部22に、表示Gaと、「OK」と表示された操作可能なボタンGcを表示するようにしてもよい。この場合、顧客は、表示Gaとして表示された合計金額、支払金額、釣り銭額を確認して、「OK」ボタンGeを操作するだけでよい。
【0069】
図6の説明に戻る。預/現計キー213の操作ではないと判断した場合には(S13のNo)、制御部100は、他の締めキー214が操作されたかを判断する(S15)。他の締めキー214が操作されたと判断した場合には(S15のYes)、制御部100は、当該他の締めキー214の種類に応じた、現金以外の会計処理を実行する(S16)。そして制御部100は処理を終了する。なお、他の締めキー214の操作ではないと判断した場合には(S15のNo)、制御部100はS11に戻る。
【0070】
ここからは、硬貨釣銭機271の制御について説明する。
図12は、硬貨釣銭機271の制御処理の流れを示すフローチャートである。
図12に示すように、硬貨釣銭機271の制御部500は、入金部2711から硬貨が入金されたかを判断する(S51)。硬貨が入金されたと判断した場合には、制御部500は、入金モータ57を駆動して、当該硬貨を搬送して収納部に収納するとともに、金種判別センサ62を用いて搬送される硬貨の金種別の枚数を計数し、入金額を算出する(S52)。そして制御部500は、金種別の枚数と入金額を含む硬貨金額情報をコントローラ16に送信(出力)する(S53)。そして制御部500は、処理を終了する。
【0071】
また、硬貨の入金ではないと判断した場合には(S51のNo)、制御部500は、S28の処理で送信した硬貨払出信号を受信したかを判断する(S54)。硬貨払出信号を受信したと判断した場合には(S54のYes)、制御部500は出金モータ58を駆動して、当該硬貨払出信号に含まれる金種別の枚数情報に従った金種と枚数の硬貨を収納部から硬貨払出口273に払い出す払出処理を実行する(S55)。そして制御部100は処理を終了する。なお、硬貨払出信号の受信ではないと判断した場合には(S54のNo)、制御部500は処理を終了してS51に戻る。
【0072】
ここからは、紙幣釣銭機272の制御について説明する。
図13は、紙幣釣銭機272の制御処理の流れを示すフローチャートである。
図13に示すように、紙幣釣銭機272の制御部700は、紙幣入金口274から紙幣が入金されたかを判断する(S61)。紙幣が入金されたと判断した場合には、制御部700は、入金モータ77を駆動して、当該紙幣を搬送して収納部に収納するとともに、金種判別センサ79を用いて搬送される紙幣の金種別の枚数を計数し、入金額を算出する(S62)。そして制御部700は、金種別の枚数と入金額を含む紙幣金額情報をコントローラ16に送信(出力)する(S63)。そして制御部700は、処理を終了する。
【0073】
また、紙幣の入金ではないと判断した場合には(S61のNo)、制御部700は、S28の処理で送信した紙幣払出信号を受信したかを判断する(S64)。紙幣払出信号を受信したと判断した場合には(S64のYes)、制御部500は出金モータ78を駆動して、当該紙幣払出信号に含まれる金種別の枚数情報に従った金種と枚数の紙幣を収納部から紙幣払出口275に払い出す払出処理を実行する(S65)。そして制御部100は処理を終了する。なお、紙幣払出信号の受信ではないと判断した場合には(S64のNo)、制御部500は処理を終了してS51に戻る。
【0074】
以上説明したように、実施形態のセルフPOS端末1は、商品の購入に係る会計操作を顧客自身が行うセルフPOS端末1であって、入金された硬貨を収納可能、かつ収納された硬貨を釣銭として払い出すとともに、一取引において入金された硬貨の金額に係る硬貨金額情報を出力する硬貨釣銭機271と、入金された紙幣を収納可能、かつ収納された紙幣を釣銭として払い出すとともに、一取引において入金された紙幣の金額に係る紙幣金額情報を出力する紙幣釣銭機272と、商品の購入金額と出力された硬貨金額情報および紙幣金額情報に基づいて釣銭額を算出する釣銭算出手段101と、硬貨釣銭機271から入力された硬貨金額情報に含まれる硬貨の金額が、最小金額紙幣の金額以上であるかを判断する第1判断手段102と、算出された釣銭額が最小金額紙幣の金額以上であるかを判断する第2判断手段103と、第1判断手段102により硬貨の金額が最小金額紙幣の金額以上であることを判断し、かつ第2判断手段103により釣銭額が最小金額紙幣の金額以上であると判断した場合には、硬貨釣銭機271に対して、釣銭額のうち、入金された硬貨の金額を超えない金額であって最小金額紙幣の金額以上の金額を硬貨で払い出す硬貨払出信号を出力する釣銭手段107と、を備える。
【0075】
このような実施形態のセルフPOS端末1は、硬貨釣銭機271から入力された硬貨金額情報に含まれる硬貨の金額が最小金額紙幣の金額以上であって、算出された釣銭額が最小金額紙幣の金額以上である場合に、硬貨釣銭機271に入金された硬貨の金額を超えない金額であって最小金額紙幣の金額以上の金額を硬貨で払い出す硬貨払出信号を硬貨釣銭機271に出力する。硬貨釣銭機271は、硬貨払出信号に基づいて釣銭として硬貨を払い出す。そのため、逆両替を防止することが可能となる。
【0076】
また、このような実施形態のセルフPOS端末1は、逆両替を防止することで、硬貨釣銭機271に入金される多くの硬貨で収納部がすぐに満杯となることを防止することができる。
【0077】
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0078】
例えば、実施形態では、硬貨金額情報は、入金された硬貨の金種別の枚数と入金された硬貨の金額を含むとした。しかしながらこれに限らず、硬貨金額情報は、入金された硬貨の金額の情報だけであってもよい。この場合、釣銭手段107は、硬貨釣銭機271対して硬貨釣銭機271が払い出す金額情報を払出信号として送信する。硬貨釣銭機271は、受信した払出信号に基づいて、最小枚数で払い出される硬貨を釣銭として払い出す。また、紙幣金額情報は、入金された紙幣の金種別の枚数と入金された紙幣の金額を含むとした。しかしながらこれに限らず、紙幣金額情報は、入金された紙幣の金額の情報だけであってもよい。
【0079】
また、実施形態では、基準金種より少額の硬貨が入金された場合、基準金額の硬貨に変換して払い出す硬貨払出信号を出力するようにした。しかしながらこれに限らず、基準金種より少額の硬貨が入金された場合に、基準金額の硬貨に変換せずに、当該少額の硬貨をそのまま払い出すような硬貨払出信号を出力するようにしてもよい。
【0080】
また、実施形態では、釣銭を多くの硬貨で払い出す場合、払い出す前に顧客に確認するようにした。しかしながら確認手段106は必須の要件ではない。
【0081】
また、実施形態では、セルフPOS端末1を会計装置の一例として説明した。しかしながらこれに限らず、例えばセミセルフPOSにおいて顧客が会計操作を行う会計装置を会計装置としてもよい。
【符号の説明】
【0082】
1 セルフPOS端末
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 メモリ部
51 CPU
52 ROM
53 RAM
54 メモリ部
57 入金モータ
58 出金モータ
62 金種判別センサ
71 CPU
72 ROM
73 RAM
74 メモリ部
77 入金モータ
78 出金モータ
79 金種判別センサ
100 制御部
101 釣銭算出手段
102 第1判断手段
103 第2判断手段
104 払出形態決定手段
105 払出金種決定手段
106 確認手段
107 釣銭手段
131 商品情報部
132 入金額記憶部
142 基準金種部
271 硬貨釣銭機
272 紙幣釣銭機
273 硬貨払出口
274 紙幣入金口
275 紙幣払出口
500 制御部
700 制御部
2711 入金部
Ga 表示
Gb メッセージ
Gc ボタン
Gd 表示
Ge ボタン
【先行技術文献】
【特許文献】
【0083】