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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024074043
(43)【公開日】2024-05-30
(54)【発明の名称】コンロ用バーナ
(51)【国際特許分類】
   F23D 14/06 20060101AFI20240523BHJP
【FI】
F23D14/06 N
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022185093
(22)【出願日】2022-11-18
(71)【出願人】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000305
【氏名又は名称】弁理士法人青莪
(72)【発明者】
【氏名】浅井 一浩
【テーマコード(参考)】
3K017
【Fターム(参考)】
3K017AA10
3K017AB07
3K017AB08
(57)【要約】
【課題】上下2段の炎口5U,5Lを有するコンロ用バーナであって、バーナボディ2と、バーナボディ2との間に下段炎口5Lを画成する下バーナキャップ3と、下バーナキャップ3との間に上段炎口5Uを画成する上バーナキャップ4と、上下のバーナキャップ3,4を連結する連結手段8とを備え、連結手段8は、線材811をリング状に湾曲させて形成される、線材の一端と他端との間の割れ部812を有する止め輪81と、上下のバーナキャップの一方に設けられた、止め輪を係止する係止爪部82と、上下のバーナキャップの他方に設けられた、止め輪に係合可能な引掛け爪部83とで構成されるものにおいて、多数の止め輪を纏めて保管する際に止め輪同士が絡まることを防止できるようにする。
【解決手段】止め輪81の割れ部812を、線材811の一端側と他端側の端部811a,811b同士が線材の直径未満の距離で近接対向するように構成する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下2段の炎口を有するコンロ用バーナであって、外側筒体と中間筒体と内側筒体との内外3重の筒体を有するバーナボディと、内周部にバーナボディの中間筒体に嵌合する筒部が垂設され、バーナボディの外側筒体との間に下段炎口を画成する環状の下バーナキャップと、バーナボディの内側筒体に嵌合する筒部が垂設され、下バーナキャップとの間に上段炎口を画成する上バーナキャップと、下バーナキャップと上バーナキャップとを分離しないように連結する連結手段とを備え、
連結手段は、線材をリング状に湾曲させて形成される、線材の一端と他端との間の割れ部を有する止め輪と、上バーナキャップと下バーナキャップとの一方の周方向複数箇所に設けられた、止め輪を係止する複数の係止爪部と、上バーナキャップと下バーナキャップとの他方の周方向複数箇所に設けられた、径方向一方の側縁に止め輪を受け入れる凹欠部が形成された複数の引掛け爪部とで構成されるものにおいて、
止め輪の割れ部は、線材の一端側の所定長さの端部と他端側の所定長さの端部とが当該各端部の長手方向に直交する方向に線材の直径未満の距離で近接対向するように構成されることを特徴とするコンロ用バーナ。
【請求項2】
上下2段の炎口を有するコンロ用バーナであって、外側筒体と中間筒体と内側筒体との内外3重の筒体を有するバーナボディと、内周部にバーナボディの中間筒体に嵌合する筒部が垂設され、バーナボディの外側筒体との間に下段炎口を画成する環状の下バーナキャップと、バーナボディの内側筒体に嵌合する筒部が垂設され、下バーナキャップとの間に上段炎口を画成する上バーナキャップと、下バーナキャップと上バーナキャップとを分離しないように連結する連結手段とを備え、
連結手段は、線材をリング状に湾曲させて形成される、線材の一端と他端との間の割れ部を有する止め輪と、上バーナキャップと下バーナキャップとの一方の周方向複数箇所に設けられた、止め輪を係止する複数の係止爪部と、上バーナキャップと下バーナキャップとの他方の周方向複数箇所に設けられた、径方向一方の側縁に止め輪を受け入れる凹欠部が形成された複数の引掛け爪部とで構成されるものにおいて、
止め輪の割れ部は、線材の一端側の端面と他端側の端面とが線材の直径未満の距離で近接対向するように構成されることを特徴とするコンロ用バーナ。
【請求項3】
請求項1又は2記載のコンロ用バーナであって、前記止め輪は、前記割れ部が前記複数の係止爪部のうち前記引掛け爪部が存在しない周方向部分の両側の2つの所定係止爪部の間に位置するように設置されるものにおいて、止め輪は、割れ部の周方向両側に、止め輪が周方向に回動したときに所定係止爪部に干渉して止め輪のそれ以上の回動を阻止する屈曲部を有することを特徴とするコンロ用バーナ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、上下2段の炎口を有するコンロ用バーナに関する。
【背景技術】
【0002】
元来、この種のコンロ用バーナは、外側筒体と中間筒体と内側筒体との内外3重の筒体を有するバーナボディと、内周部にバーナボディの中間筒体に嵌合する筒部が垂設され、バーナボディの外側筒体との間に下段炎口を画成する環状の下バーナキャップと、バーナボディの内側筒体に嵌合する筒部が垂設され、下バーナキャップとの間に上段炎口を画成する上バーナキャップとを備えている。このような上下2個のバーナキャップを備えるコンロ用バーナでは、ユーザがバーナ掃除後に上下一方のバーナキャップを設置し忘れる虞がある。そこで、従来、下バーナキャップと上バーナキャップとを分離しないように連結する連結手段を設けたコンロ用バーナが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ここで、上記従来例のものにおいて、連結手段は、線材をリング状に湾曲させて形成される、線材の一端と他端との間の割れ部を有する止め輪と、上バーナキャップと下バーナキャップとの一方の周方向複数箇所に設けられた、止め輪を係止する複数の係止爪部と、上バーナキャップと下バーナキャップとの他方の周方向複数箇所に設けられた、径方向一方の側縁に止め輪を受け入れる凹欠部が形成された複数の引掛け爪部とで構成されている。そして、止め輪の割れ部は、線材の一端側の端面と他端側の端面とが比較的広い隙間を存して対向するように構成されている。
【0004】
然し、このものでは、製造段階で多数の止め輪を纏めて保管したり運搬する際に、止め輪の割れ部を他の止め輪を構成する線材が通過して止め輪同士が絡まりやすくなる。そして、止め輪の組付けに際し、止め輪の絡まりを解く作業が必要になり、生産性の悪化を招く不具合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2020-67201号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、以上の点に鑑み、止め輪同士が絡まることを防止して、生産性の悪化を抑制できるようにしたコンロ用バーナを提供することをその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願は、上下2段の炎口を有するコンロ用バーナであって、外側筒体と中間筒体と内側筒体との内外3重の筒体を有するバーナボディと、内周部にバーナボディの中間筒体に嵌合する筒部が垂設され、バーナボディの外側筒体との間に下段炎口を画成する環状の下バーナキャップと、バーナボディの内側筒体に嵌合する筒部が垂設され、下バーナキャップとの間に上段炎口を画成する上バーナキャップと、下バーナキャップと上バーナキャップとを分離しないように連結する連結手段とを備え、連結手段は、線材をリング状に湾曲させて形成される、線材の一端と他端との間の割れ部を有する止め輪と、上バーナキャップと下バーナキャップとの一方の周方向複数箇所に設けられた、止め輪を係止する複数の係止爪部と、上バーナキャップと下バーナキャップとの他方の周方向複数箇所に設けられた、径方向一方の側縁に止め輪を受け入れる凹欠部が形成された複数の引掛け爪部とで構成されるものを前提としている。そして、上記課題を解決するために、本願の第1発明は、止め輪の割れ部を、線材の一端側の所定長さの端部と他端側の所定長さの端部とが当該各端部の長手方向に直交する方向に線材の直径未満の距離で近接対向するように構成することを特徴とし、また、本願の第2発明は、止め輪の割れ部を、線材の一端側の端面と他端側の端面とが線材の直径未満の距離で近接対向するように構成することを特徴としている。
【0008】
第1発明と第2発明の何れにおいても、止め輪の割れ部を他の止め輪を構成する線材が通過することはなく、止め輪同士が絡まることを防止できる。従って、止め輪の組付けに際し、止め輪の絡まりを解く作業が不要になり、生産性の悪化を抑制できる。
【0009】
また、一般的に、止め輪は、割れ部が複数の係止爪部のうち引掛け爪部が存在しない周方向部分の両側の2つの所定係止爪部の間に位置するように設置される。ここで、止め輪が回動して、割れ部が両所定係止爪部間以外の周方向部分に変位すると、上バーナキャップを下バーナキャップから引き離そうとしたときに、割れ部の近傍に位置する引掛け爪部を介して止め輪に作用する力で割れ部が開かれ、引掛け爪部が割れ部から抜け出て止め輪から離脱することがある。
【0010】
そのため、第1発明と第2発明の何れにおいても、止め輪は、割れ部の周方向両側に、止め輪が周方向に回動したときに所定係止爪部に干渉して止め輪のそれ以上の回動を阻止する屈曲部を有することが望ましい。これによれば、割れ部が両所定係止爪部間以外の周方向部分に変位することがなく、引掛け爪部が止め輪から離脱することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態のコンロ用バーナの斜視図。
図2図1のII-II線で切断した断面図。
図3】実施形態のコンロ用バーナの下バーナキャップの斜め上方から見た斜視図。
図4】実施形態のコンロ用バーナの上バーナキャップの斜め下方から見た斜視図。
図5】実施形態のコンロ用バーナで用いる止め輪の斜視図。
図6】(a)止め輪の変形例を示す斜視図、(b)止め輪の他の変形例を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1図2を参照して、1は、本発明の実施形態のコンロ用バーナである。このコンロ用バーナ1は、外側筒体21と中間筒体22と内側筒体23との内外3重の筒体を有するバーナボディ2と、内周部にバーナボディ2の中間筒体22に嵌合する筒部31を垂設した環状の下バーナキャップ3と、バーナボディ2の内側筒体23に嵌合する筒部41を垂設した上バーナキャップ4とを備えている。
【0013】
そして、バーナボディ2の外側筒体21と下バーナキャップ3との間に下段炎口5Lが画成され、下バーナキャップ3と上バーナキャップ4との間に上段炎口5Uが画成されている。図3も参照して具体的に説明すれば、下バーナキャップ3の下面外周部に、バーナボディ2の外側筒体21の上端に着座する環状壁32を垂設し、この環状壁32に、下段炎口5Lとなる溝を周方向の間隔を存して複数形成している。
【0014】
また、上段炎口5Uは、上炎口部分5Uaと下炎口部分5Ubとの上下2部分に分割されている。そして、下バーナキャップ3の上面外周部に環状壁33を立設し、この環状壁33に、下炎口部分5Ubとなる溝を周方向の間隔を存して複数形成している。また、図4にも示されているように、上バーナキャップ4の下面外周部に、環状壁33に着座する環状壁42を垂設し、この環状壁42に、上炎口部分5Uaとなる溝を周方向の間隔を存して、且つ、下炎口部分5Ubとなる溝に対し周方向に位置をずらして複数形成している。尚、下バーナキャップ3と上バーナキャップ4との間の周面のうち、コンロ用バーナ1を囲うようにしてコンロ天板(図示せず)上に載置する五徳(図示せず)の6個の五徳爪と同一方位に位置する6箇所の周方向部分は、上段炎口5Uに形成される火炎が五徳爪に触れて不完全燃焼することがないように、上段炎口5U、即ち、上炎口部分5Ua及び下炎口部分5Ubが存在しない無炎口部5Nとしている。
【0015】
コンロ用バーナ1は、更に、バーナボディ2の中間筒体22と内側筒体23との間の空間に連通する上段炎口5U用の第1混合管6Uと、バーナボディ2の外側筒体21と中間筒体22との間の空間に連通する下段炎口5L用の第2混合管6Lとを備えている。第1と第2の各混合管6U,6Lの上流端には、第1と第2の各ガス管7U,7Lが臨んでいる。そして、第1と第2の各ガス管7U,7Lから供給される燃料ガスと燃料ガスの流れで吸引される一次空気とが各混合管6U,6L内で混合され、各混合管6U,6Lからの混合気が対応する各炎口5U,5Lから噴出して燃焼するようにしている。これによれば、上段炎口5Uと下段炎口5Lとの両者で燃焼させる強火状態から下段炎口5Lのみで燃焼させるとろ火状態まで火力を広範囲に可変することができる。
【0016】
また、コンロ用バーナ1には、上バーナキャップ4の周方向1箇所の無炎口部5Nに設けられた径方向外方に突出する庇部43の下方に位置する点火電極11と、火炎を検知する熱電対12とが付設されている。
【0017】
更に、下バーナキャップ3と上バーナキャップ4とを分離しないように連結する連結手段8が設けられている。図2乃至図4を参照して、連結手段8は、線材811をリング状に湾曲させて形成される、線材811の一端と他端との間の割れ部812を有する止め輪81と、上バーナキャップ4の庇部43が突設された無炎口部5N及びこれから半周離れた無炎口部5N以外の無炎口部5Nに合致する周方向4箇所に垂設された4個の係止爪部82と、下バーナキャップ3の庇部43と同一周方向箇所の無炎口部5N及びこれから半周離れた無炎口部5Nに合致する周方向2箇所に立設された2個の引掛け爪部83とで構成されている。
【0018】
各係止爪部82の径方向外側の側縁には、止め輪81が係合する係合溝821が形成されている。そして、4個の係止爪部82により止め輪81が係止されるようにしている。また、各引掛け爪部83の径方向内側の側縁には、止め輪81を上下方向の遊びを持って受け入れる凹欠部831が形成されている。そして、上バーナキャップ4を、下バーナキャップ3に対し、止め輪81が凹欠部831の上端縁に引掛かるまで上方に持ち上げられるようにしている。そのため、下バーナキャップ3と上バーナキャップ4との間に隙間を空け、この隙間に歯ブラシ等の掃除用具を挿入して、上段炎口5Uの掃除を行うことができる。
【0019】
尚、各引掛け爪部83の上部は、二股状に分岐している。また、上バーナキャップ4の庇部43が突設された無炎口部5N及びこれから半周離れた無炎口部5Nに合致する周方向2箇所に、引掛け爪部83の二股部分に係合する突片部84を垂設している。これにより、上バーナキャップ4が下バーナキャップ3に対し位相決めされる。また、下バーナキャップ3には、引掛け爪部83に合致する無炎口部5N以外の無炎口部5Nに合致する周方向4箇所に位置させて、止め輪81が径方向外方にずれることを阻止する4個のガイド突起85が立設されている。
【0020】
また、止め輪81を、引掛け爪部83が存在する周方向部分の両側の係止爪部82,82の間に割れ部812が位置するように設置すると、上バーナキャップ4を下バーナキャップ3から引き離そうとしたときに、割れ部812の近傍に位置する引掛け爪部83を介して止め輪81に作用する力で割れ部812が開かれ、引掛け爪部83が割れ部812から抜け出て止め輪81から離脱することがある。そこで、止め輪81は、引掛け爪部83が存在しない周方向部分、即ち、上バーナキャップ4の庇部43が突設された無炎口部5N及びこれから半周離れた無炎口部5Nを含む周方向部分以外の周方向部分の両側の2つの所定係止爪部82A、82Aの間に割れ部812が位置するように設置されている。
【0021】
ところで、止め輪81の割れ部812が、従来例の如く、線材811の一端側の端面と他端側の端面とが比較的広い隙間を存して対向するように構成されていると、上述したように、止め輪81の割れ部812を他の止め輪81を構成する線材811が通過して止め輪81同士が絡まりやすくなる。そして、止め輪81の組付けに際し、止め輪81の絡まりを解く作業が必要になり、生産性の悪化を招いてしまう。
【0022】
そこで、本実施形態では、図4図5に示す如く、止め輪81の割れ部812を、線材811の一端側の所定長さの端部811aと他端側の所定長さの端部811bとが当該各端部811a,811bの長手方向に直交する方向の一つである上下方向に距離ゼロで近接対向、即ち、互いに接するように構成している。尚、両端部811a,811bの対向方向は、各端部811a,811bの長手方向に直交する方向の他の1つである止め輪81の径方向であってもよい。また、両端部811a,811b間の距離は、線材811の直径未満であればゼロでなくてもよい。
【0023】
割れ部812を上記の如く構成すれば、止め輪81の割れ部812を他の止め輪81を構成する線材811が通過することはなく、止め輪81同士が絡まることを防止できる。従って、止め輪81の組付けに際し、止め輪81の絡まりを解く作業が不要になり、生産性の悪化を抑制できる。
【0024】
また、本実施形態において、止め輪81は、割れ部812の周方向両側に、止め輪81が周方向に回動したときに上記所定係止爪部82Aに干渉して止め輪81のそれ以上の回動を阻止する屈曲部813を有している。これによれば、割れ部812が2つの所定係止爪部82A、82A間以外の周方向部分、即ち、引掛け爪部83が存在する周方向部分に変位することがない。従って、引掛け爪部83が止め輪81から離脱することを防止できる。
【0025】
尚、止め輪81の割れ部812は、上記実施形態のものに限定されない。即ち、止め輪81の割れ部812を、図6に示す如く、線材811の一端側の端面811a´と他端側の端面811b´とが線材811の直径未満の距離で近接対向するように構成してもよい。このものでも、止め輪81の割れ部812を他の止め輪81を構成する線材811が通過することはなく、止め輪81同士が絡まることを防止できる。
【0026】
ここで、図6(a)に示すものでは、止め輪81の割れ部812から周方向に離れた部分に屈曲部813,813を設けているが、図6(b)に示す如く、割れ部812の周方向両側に、割れ部812に達するように屈曲部813,813を設けて、一方の屈曲部813の端面たる線材811の一端側の端面811a´と他方の屈曲部813の端面たる線材811の他端側の端面811b´とが線材811の直径未満の距離で近接対向するように割れ部812を構成することも可能である。
【0027】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、上記実施形態では、屈曲部813を、割れ部812に向けて斜め上方に屈曲するように形成しているが、下方、或いは、止め輪81の径方向内方に屈曲するように形成してもよく、更には、斜めではなく直角に屈曲するように形成してもよい。要は、止め輪81が周方向に回動したときに、屈曲部813が所定係止爪部82Aに干渉可能であればよい。また、係止爪部82の数を上記実施形態の4個以外の例えば3個とし、引掛け爪部83の数も上記実施形態の2個以外の例えば3個としてもよい。更に、係止爪部82を下バーナキャップ3、引掛け爪部83を上バーナキャップ4に設けることも可能である。
【符号の説明】
【0028】
1…コンロ用バーナ、2…バーナボディ、21…外側筒体、22…中間筒体、23…内側筒体、3…下バーナキャップ、31…下バーナキャップの筒部、4…上バーナキャップ、41…上バーナキャップの筒部、5L…下段炎口、5U…上段炎口、8…連結手段、81…止め輪、811…線材、811a…線材の一端側の端部、811a´…線材の一端側の端面、811b…線材の他端側の端部、811b´…線材の他端側の端面、812…割れ部、813…屈曲部、82…係止爪部、82A…所定係止爪部、83…引掛け爪部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6