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特開2024-74093情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024074093
(43)【公開日】2024-05-30
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0482 20130101AFI20240523BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240523BHJP
   G06F 3/0488 20220101ALI20240523BHJP
【FI】
G06F3/0482
G06Q50/10
G06F3/0488
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022185162
(22)【出願日】2022-11-18
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】須藤 岳
(72)【発明者】
【氏名】猪口 陽平
【テーマコード(参考)】
5E555
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5E555AA24
5E555AA25
5E555BA02
5E555BA04
5E555BB02
5E555BB04
5E555CA02
5E555CA12
5E555CA17
5E555CA42
5E555CA44
5E555CA45
5E555CB16
5E555CB17
5E555CB33
5E555CB40
5E555DA08
5E555DA09
5E555DB20
5E555DB22
5E555DB52
5E555DC11
5E555DC13
5E555DC25
5L049CC12
5L050CC12
(57)【要約】      (修正有)
【課題】コンテンツが示す情報の深度を容易に変更することができる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置100は、提供部103eと、取得部103aと、変更部103cと、生成部103dと、を備える。提供部103eは、ユーザが利用する端末装置に対して並べて表示されるようにユーザへ複数のコンテンツを提供する。取得部103aは、コンテンツに対するユーザの操作内容を含む操作情報を取得する。変更部103cは、操作内容に応じてコンテンツが示す情報の深度を変更する。生成部103dは、変更部103cによって変更された深度に応じてユーザへ提供されるようにコンテンツを生成する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが利用する端末装置に対して並べて表示されるように前記ユーザへ複数のコンテンツを提供する提供部と、
前記コンテンツに対する前記ユーザの操作内容を含む操作情報を取得する取得部と、
前記操作内容に応じて前記コンテンツが示す情報の深度を変更する変更部と、
前記変更部によって変更された前記深度に応じて前記ユーザへ提供されるように前記コンテンツを生成する生成部と、を備える
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記変更部は、
前記操作内容が前記コンテンツを拡縮する操作を示す場合に、前記操作内容に応じて前記深度を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記変更部は、
前記操作内容が前記コンテンツを拡大する操作に相当する場合に、段階的に大きくなるように前記深度を変更し、
前記操作内容が前記コンテンツを縮小する操作に相当する場合に、段階的に小さくなるように前記深度を変更する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記コンテンツを拡大する操作は、ピンチアウトであり、
前記コンテンツを縮小する操作は、ピンチインである
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記変更部は、
前記操作内容に応じて前記深度を変更する場合に、複数の前記コンテンツのうち、すべての前記コンテンツを前記深度の変更対象とする
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記変更部は、
前記操作内容に応じて前記深度を変更する場合に、複数の前記コンテンツのうち、前記操作内容が示す操作部位に対応する前記コンテンツを前記深度の変更対象とする
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記端末装置は、大型ディスプレイ付きのコンピュータまたは空間をディスプレイする表示装置である
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一つに記載の情報処理装置。
【請求項8】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
ユーザが利用する端末装置に対して並べて表示されるように前記ユーザへ複数のコンテンツを提供する提供工程と、
前記コンテンツに対する前記ユーザの操作内容を含む操作情報を取得する取得工程と、
前記操作内容に応じて前記コンテンツが示す情報の深度を変更する変更工程と、
前記変更工程によって変更された前記深度に応じて前記ユーザへ提供されるように前記コンテンツを生成する生成工程と、を含む
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
ユーザが利用する端末装置に対して並べて表示されるように前記ユーザへ複数のコンテンツを提供する提供手順と、
前記コンテンツに対する前記ユーザの操作内容を含む操作情報を取得する取得手順と、
前記操作内容に応じて前記コンテンツが示す情報の深度を変更する変更手順と、
前記変更手順によって変更された前記深度に応じて前記ユーザへ提供されるように前記コンテンツを生成する生成手順と、をコンピュータに実行させる
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ニュースなどのコンテンツをユーザへ提供する際に、予めユーザから所望のテーマの選択を受け付け、テーマが選択されている場合に、このテーマに包含される複数のコンテンツを提供するサービスが行われている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-049094号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような従来技術を用いた場合、ユーザは、例えばいわゆるピンチアウト/ピンチインといったコンテンツの表示画面に対するジェスチャによって容易にコンテンツの表示を拡大したり、縮小したりすることはできるものの、コンテンツが示す情報の深度を容易に変更する点については、さらなる改善の余地がある。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、コンテンツが示す情報の深度を容易に変更することができる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、提供部と、取得部と、変更部と、生成部と、を備える。前記提供部は、ユーザが利用する端末装置に対して並べて表示されるように前記ユーザへ複数のコンテンツを提供する。前記取得部は、前記コンテンツに対する前記ユーザの操作内容を含む操作情報を取得する。前記変更部は、前記操作内容に応じて前記コンテンツが示す情報の深度を変更する。前記生成部は、前記変更部によって変更された前記深度に応じて前記ユーザへ提供されるように前記コンテンツを生成する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、コンテンツが示す情報の深度を容易に変更することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図(その1)である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図(その1)である。
図4図4は、実施形態に係る端末装置の構成の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。
図6図6は、レベル1におけるコンテンツの表示例を示す図である。
図7図7は、レベル2におけるコンテンツの表示例を示す図である。
図8図8は、レベル3におけるコンテンツの表示例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係る情報処理において提供されるコンテンツの種別例と各種別の各レベルにおいて表示される情報の例を示す図(その1)である。
図10図10は、実施形態に係る情報処理において提供されるコンテンツの種別例と各種別の各レベルにおいて表示される情報の例を示す図(その2)である。
図11図11は、実施形態に係る情報処理において提供されるコンテンツの種別例と各種別の各レベルにおいて表示される情報の例を示す図(その3)である。
図12図12は、実施形態に係る情報処理において提供されるコンテンツの種別例と各種別の各レベルにおいて表示される情報の例を示す図(その4)である。
図13図13は、実施形態に係る情報処理において提供されるコンテンツの種別例と各種別の各レベルにおいて表示される情報の例を示す図(その5)である。
図14図14は、実施形態に係る情報処理において提供されるコンテンツの種別例と各種別の各レベルにおいて表示される情報の例を示す図(その6)である。
図15図15は、実施形態に係る情報処理装置の処理部による情報処理の一例を示すフローチャートである。
図16図16は、変形例に係るユーザインタフェースの一例を示す図(その1)である。
図17図17は、変形例に係るユーザインタフェースの一例を示す図(その2)である。
図18図18は、変形例に係るユーザインタフェースの一例を示す図(その3)である。
図19図19は、実施形態に係る情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.情報処理システム1の構成〕
図1は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。図1に示すように、情報処理システム1は、1以上の端末装置10と、情報処理装置100と、を含む。
【0011】
各端末装置10と情報処理装置100装置とは、ネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。ネットワークNは、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、電話網(携帯電話網、固定電話網等)、地域IP(Internet Protocol)網、インターネット等の通信ネットワークである。ネットワークNには、有線ネットワークが含まれていてもよいし、無線ネットワークが含まれていてもよい。
【0012】
端末装置10は、ユーザUが利用する端末装置である。なお、端末装置10-1は、ユーザU-1が利用する端末装置10に対応する。端末装置10-2は、ユーザU-2が利用する端末装置10に対応する。端末装置10-m(mは3以上の自然数)は、ユーザU-mが利用する端末装置10に対応する。
【0013】
端末装置10は、例えば、スマートフォンを含む携帯電話機や、タブレット端末や、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、PDA(Personal Digital Assistant)等である。また、端末装置10は、頭部装着型や時計型等のウェアラブルデバイス(wearable device)であってもよい。頭部装着型は、いわゆるXR(Cross Reality)グラス等の眼鏡型を含む。また、端末装置10は、大型タッチディスプレイ付きの大型ディスプレイコンピュータや空間をディスプレイする表示装置等であってもよい。
【0014】
なお、図1に端末装置10-1は「携帯端末」として、端末装置10-2は「XRグラス」として、端末装置10-mは「大型ディスプレイコンピュータ」としてそれぞれ示すように、実施形態に係る情報処理は、画面サイズが比較的小さいデバイスに限らず、画面サイズが物理的/論理的にきわめて大きいデバイスや、ひいては物理的なサイズに限界のないディスプレイまでも対象としている。
【0015】
端末装置10は、ユーザUによる操作や、端末装置10が有する機能(例えば、コンテンツ提供サービスを利用するためのアプリを実行する機能や、ブラウザ機能等)に応じて各種情報を取得し、取得した情報に応じた情報を生成して送信する。例えば、端末装置10は、ネットワークNを介して、情報処理装置100が提供するコンテンツ提供サービスのサイトへアクセスする。そして、ユーザUが例えば提供を受けたいコンテンツの種別を指定することによって、端末装置10は、情報処理装置100に対して該当する種別のコンテンツ要求を送信する。
【0016】
情報処理装置100は、各種のサービスをユーザUへ提供するサーバ装置である。各種のサービスは、例えば、端末装置10にインストールされたアプリやブラウザを介して各種のコンテンツを提供するコンテンツ提供サービスである。提供されるコンテンツには、例えば、ニュースコンテンツや、オークションコンテンツ、天気予報コンテンツ、ショッピングコンテンツ、ファイナンス(株取引等)コンテンツ、路線検索コンテンツ、地図コンテンツ、旅行コンテンツ、飲食店コンテンツ等が含まれる。
【0017】
なお、図1では、1つの情報処理装置100を表しているが、情報処理装置100は例えばパブリッククラウドとして実現され、物理的には複数のサーバ装置によって構成され、各サーバ装置においてコンテンツ提供サービスにおける各機能が適宜分担されていてもよい。
【0018】
〔2.情報処理の一例〕
次に、図2および図3を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。図2は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図(その1)である。また、図3は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図(その2)である。
【0019】
図2および図3を用いた説明では、実施形態に係る情報処理装置100が、ユーザUが利用する端末装置10に対して並べて表示されるようにユーザUへ複数のコンテンツを提供し、上記コンテンツに対するユーザUの操作内容を含む操作情報を取得し、上記操作内容に応じて上記コンテンツが示す情報の深度を変更し、変更された上記深度に応じてユーザUへ提供されるように上記コンテンツを生成する処理を実行する例を示す。
【0020】
まず、ユーザUが、端末装置10を用いて情報処理装置100の提供するコンテンツ提供サービスのサイトへアクセスし、提供を受けたいコンテンツの種別を指定すると、端末装置10は、情報処理装置100に対して該当する種別のコンテンツ要求を送信する(ステップS1)。
【0021】
そして、情報処理装置100は、このコンテンツ要求に応じ、対応するコンテンツをユーザUが利用する端末装置10へ提供する(ステップS2)。なお、以下では、「ユーザU」は、適宜「端末装置10」と読み替えることができる。また、以下では、ユーザUへ提供されるコンテンツが、複数の記事コンテンツを含むニュースコンテンツである場合を主たる例に挙げる。
【0022】
ステップS2では、情報処理装置100は、コンテンツが示す情報の深度が例えばレベル1であるコンテンツをユーザへ提供する。本実施形態では、図3に示すように、コンテンツが示す情報の深度のレベルをレベル1~レベルn(nは4以上の自然数)で表す。深度は、レベル1からレベルnへ向けて段階的に大きく(深く)なる。深度は、大きいほど情報量が大きい、あるいは情報の集積度が高いことを指す。
【0023】
本実施形態では、ユーザUは、端末装置10において表示されたコンテンツに対する所定のジェスチャを行うことによって、この深度を容易に変更することができる。具体的には、実施形態に係る情報処理では、ユーザUがコンテンツの表示された端末装置10の表示部12に対して例えばピンチアウトすることによって、段階的に大きくなるように深度を変更し、コンテンツを再生成してユーザUへ提供する。
【0024】
一方、ユーザUが端末装置10の表示部12に対して例えばピンチインすることによって、段階的に小さくなるように深度を変更し、コンテンツを再生成してユーザUへ提供する。
【0025】
例えば、図3に示すように、レベル1のコンテンツが表示された状態でユーザUが表示部12に対しピンチアウトすると(図中のジェスチャPO1参照)、レベル2のコンテンツが表示部12へ表示される。また、レベル2のコンテンツが表示された状態でユーザUが表示部12に対しピンチアウトすると(図中のジェスチャPO2参照)、レベル3のコンテンツが表示部12へ表示される。また、レベル3のコンテンツが表示された状態でユーザUが表示部12に対しピンチアウトすると(図中のジェスチャPO3参照)、図示は略しているがレベル4のコンテンツが表示部12へ表示される。この繰り返しにより、最大レベルnまで深度を変更することができる。
【0026】
一方、例えば、レベルnのコンテンツが表示された状態でユーザUが表示部12に対しピンチインすると(図中のジェスチャPI1参照)、図示は略しているがレベルn-1のコンテンツが表示部12へ表示される。また、レベル3のコンテンツが表示された状態でユーザUが表示部12に対しピンチインすると(図中のジェスチャPI2参照)、レベル2のコンテンツが表示部12へ表示される。また、レベル2のコンテンツが表示された状態でユーザUが表示部12に対しピンチインすると(図中のジェスチャPI3参照)、レベル1のコンテンツが表示部12へ表示される。
【0027】
図2の説明に戻ると、端末装置10は、ユーザUが上記した深度を変更する操作を行った場合、その操作内容を含む操作情報を情報処理装置100へ送信する(ステップS3)。
【0028】
そして、情報処理装置100は、端末装置10から取得した操作情報の操作内容に応じてコンテンツの情報が示す深度を変更する(ステップS4)。つづいて、情報処理装置100は、変更した深度に応じてコンテンツを再生成する(ステップS5)。そして、情報処理装置100は、再生成したコンテンツをユーザUへ提供する(ステップS6)。
【0029】
このように、情報処理装置100は、ユーザUが利用する端末装置10に対して並べて表示されるようにユーザUへ複数のコンテンツを提供し、上記コンテンツに対するユーザUの操作内容を含む操作情報を取得し、上記操作内容に応じて上記コンテンツが示す情報の深度を変更し、変更された上記深度に応じてユーザUへ提供されるように上記コンテンツを生成する。これにより、コンテンツが示す情報の深度を容易に変更することができる。
【0030】
以下、上記のような情報処理を行う端末装置10および情報処理装置100について詳細に説明する。
【0031】
〔3.端末装置10の構成〕
図4は、実施形態に係る端末装置10の構成の一例を示す図である。図4に示すように、実施形態に係る端末装置10は、通信部11と、表示部12と、操作部13と、センサ群14と、記憶部15と、処理部16とを備える。
【0032】
〔3.1.通信部11〕
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)などによって実現される。通信部11は、ネットワークNと有線または無線で接続され、ネットワークNを介して、情報処理装置100との間で情報の送受信を行う。
【0033】
〔3.2.表示部12〕
表示部12は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどである。
【0034】
〔3.3.操作部13〕
操作部13は、例えば、文字、数字、およびスペースを入力するためのキー、エンターキーおよび矢印キーなどを含むキーボード、マウス、および電源ボタンなどを含む。表示部12がタッチパネル対応ディスプレイである場合、操作部13はタッチパネルを含む。
【0035】
〔3.4.センサ群14〕
センサ群14は、例えば、測位センサ、加速度センサ、ジャイロセンサ、およびイメージセンサなどを含む。測位センサは、端末装置10の位置をユーザUの位置として検出するセンサである。加速度センサは、端末装置10の加速度を検出するセンサである。ジャイロセンサは、端末装置10の傾きおよび回転などの姿勢を検出するセンサである。イメージセンサは、端末装置10の周囲を撮像するセンサである。
【0036】
〔3.5.記憶部15〕
記憶部15は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。
【0037】
記憶部15には、例えば、情報処理装置100から送信されネットワークNおよび通信部11を介して処理部16によって取得された情報およびセンサ群14によって検出された情報である検出情報などが記憶される。
【0038】
〔3.6.処理部16〕
処理部16は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などによって、端末装置10内部の記憶装置(例えば、記憶部15)に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。処理部16は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により一部または全部が実現されてもよい。
【0039】
処理部16は、情報取得部16aと、表示処理部16bと、情報出力部16cとを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、処理部16の内部構成は、図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0040】
〔3.6.1.情報取得部16a〕
情報取得部16aは、情報処理装置100から送信されネットワークNを介して通信部11で受信される種々のコンテンツを取得する。
【0041】
〔3.6.2.表示処理部16b〕
表示処理部16bは、情報取得部16aによって取得された情報を表示部12に表示させる。例えば、表示処理部16bは、情報取得部16aによって取得されたコンテンツなどを表示部12に表示させる。
【0042】
〔3.6.3.情報出力部16c〕
情報出力部16cは、例えば、ユーザUによる操作部13への操作に応じた情報である操作情報を情報処理装置100へ通信部11を介して送信する。また、情報出力部16cは、センサ群14によって検出された情報である検出情報を情報処理装置100へ通信部11を介して送信する。
【0043】
〔4.情報処理装置100の構成〕
次に、図5は、実施形態に係る情報処理装置100の構成の一例を示す図である。図5に示すように、情報処理装置100は、通信部101と、記憶部102と、処理部103とを備える。
【0044】
〔4.1.通信部101〕
通信部101は、例えば、NICなどによって実現される。また、通信部101は、ネットワークNと有線または無線で接続され、他の各種装置との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部101は、端末装置10や、各種のコンテンツの発信元となる図示略のコンテンツ元サーバ(例えば、ニュースサーバなど)との間でネットワークNを介して情報の送受信を行う。
【0045】
〔4.2.記憶部102〕
記憶部102は、例えば、RAM、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。記憶部102は、コンテンツ記憶部102aと、ジェスチャ情報記憶部102bとを有する。
【0046】
〔4.2.1.コンテンツ記憶部102a〕
コンテンツ記憶部102aは、上記したコンテンツ元サーバから発信されるニュースコンテンツなどの各種のコンテンツを記憶する。
【0047】
〔4.2.2.ジェスチャ情報記憶部102b〕
ジェスチャ情報記憶部102bは、上記した深度の変更に関する所定のジェスチャが定義された定義情報を記憶する。なお、ジェスチャ情報記憶部102bは、深度の変更以外の各種の操作に対応する各種のジェスチャの定義情報をさらに記憶してもよい。
【0048】
〔4.3.処理部103〕
処理部103は、コントローラであり、例えば、CPUやMPUなどによって、情報処理装置100内部の記憶装置(例えば、記憶部102)に記憶されている各種プログラム(「情報処理プログラム」の一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。処理部103は、例えば、ASICやFPGAなどの集積回路により一部または全部が実現されてもよい。
【0049】
処理部103は、取得部103aと、解析部103bと、変更部103cと、生成部103dと、提供部103eとを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、処理部103の内部構成は、図5に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0050】
〔4.3.1.取得部103a〕
取得部103aは、通信部101を介して、外部の情報処理装置である外部装置(端末装置10を含む)から各種情報を受信する。例えば、取得部103aは、通信部101を介して、ユーザUがコンテンツの表示されている表示部12に対して行った所定のジェスチャに関する操作情報を端末装置10から取得し、取得した操作情報を解析部103bへ通知する。
【0051】
〔4.3.2.解析部103b〕
解析部103bは、ジェスチャ情報記憶部102bに記憶された定義情報に照らしつつ、取得部103aによって取得された操作情報に含まれる操作内容(例えばどのレベルのコンテンツが表示された状態で何のジェスチャが行われたか等)を解析する。また、解析部103bは、解析した操作内容を変更部103cへ通知する。
【0052】
〔4.3.3.変更部103c〕
変更部103cは、解析部103bによって解析された操作内容に応じて端末装置10に対し提供中であるコンテンツが示す情報の深度を変更する。また、変更部103cは、変更した深度に応じて端末装置10に対し提供するコンテンツを生成部103dに再生成させる。
【0053】
〔4.3.4.生成部103d〕
生成部103dは、端末装置10に対し提供するコンテンツをコンテンツ記憶部102aに記憶されている各種のコンテンツに基づいて生成する。また、生成部103dは、端末装置10に対し提供中であるコンテンツが示す情報の深度が変更部103cによって変更された場合に、変更された深度に応じてコンテンツを再生成する。
【0054】
〔4.3.5.提供部103e〕
提供部103eは、通信部101を介し、生成部103dによって生成あるいは再生成されたコンテンツを端末装置10へ送信する。
【0055】
また、提供部103eは、実施形態に係る情報処理における各種のユーザインタフェースをユーザUへ提供する。
【0056】
〔5.各レベルの表示例〕
次に、図6図8を用いて、各レベルにおけるコンテンツの表示例について説明する。図6は、レベル1におけるコンテンツの表示例を示す図である。また、図7は、レベル2におけるコンテンツの表示例を示す図である。また、図8は、レベル3におけるコンテンツの表示例を示す図である。
【0057】
〔5.1.レベル1の表示例〕
ニュースコンテンツである場合、図6に示すように、レベル1では、ニュースコンテンツに含まれる複数の記事コンテンツの一覧が表示される。そして、この一覧の各記事コンテンツについては、例えば少なくともタイトルとサムネイルとが表示される(図中の記事コンテンツM1参照)。すなわち、レベル1では、ニュースコンテンツにおけるメタ情報とも言える各記事コンテンツの概略的な情報が表示される。
【0058】
〔5.2.レベル2の表示例〕
また、図7に示すように、レベル2では、例えばレベル1でのタイトルとサムネイルとに加え、さらにリード文が付加されて表示される。すなわち、レベル2では、レベル1に比べてより詳細な情報が表示される。あわせてサムネイルが拡大されてもよいし、より詳細な情報の情報量に応じて適宜縮小されてもよい。
【0059】
なお、図7では、図6に示した記事コンテンツM1のみを示しているが、レベル2では、図7に示す表示態様の各記事コンテンツが、表示部12の全域にわたって並べて表示される。この点は、レベル2より高いレベルについても同様である(図3参照)。
【0060】
〔5.3.レベル3の表示例〕
また、図8に示すように、レベル3では、例えばレベル2でのタイトルとサムネイルとリード文とに加え、さらにサマリーが付加されて表示される。すなわち、レベル3では、レベル2に比べてより詳細な情報が表示される。あわせてサムネイルがより詳細な情報の情報量に応じて適宜縮小されてもよい。
【0061】
以上、ニュースコンテンツの場合のレベル1~レベル3における表示例について説明したが、レベル3よりも高いレベルについても同様に、レベルが1段階上がるに連れて前段階には表示されていなかった各種の情報が付加されることとなる。
【0062】
〔6.コンテンツの種別による違い〕
なお、これまでは、ユーザUへ提供されるコンテンツの種別がニュースである場合を主たる例に挙げたが、このコンテンツの種別は無論、ニュースに限られない。図9図14は、実施形態に係る情報処理において提供されるコンテンツの種別例と各種別の各レベルにおいて表示される情報の例を示す図(その1)~(その6)である。
【0063】
ユーザUへ提供されるコンテンツは、ニュース以外にも様々な種別のコンテンツを挙げることができる。また、各種別の各レベルにおいて表示される情報も、種別およびレベルに応じて様々である。
【0064】
図9図14には、コンテンツの各種別において深度のレベルがレベル1~レベル7である場合にそれぞれ表示される情報の例を示している。例えば、図9には、種別が「ニュース」、「ショッピング」、「映画」である場合の例を、図10には、種別が「ゲーム」、「書籍」、「路線情報」である場合の例をそれぞれ示している。
【0065】
また、図11には、種別が「レシピ」、「グルメ(飲食店)」、「不動産」である場合の例を、図12には、種別が「美容(髪型)」、「動画・テレビ番組」、「ファイナンス」である場合の例をそれぞれ示している。
【0066】
また、図13には、種別が「天気」、「スポーツ(結果等)」、「旅行」である場合の例を、図14には、種別が「宿泊」である場合の例をそれぞれ示している。
【0067】
いくつかの例について説明すると、図9に示すように、例えばコンテンツの種別が「ショッピング」の場合、レベル1で表示される情報は各商品の商品写真と価格となる。
【0068】
また、レベル2で表示される情報は、レベル1で表示される情報に加えて、例えば商品名が付加される。また、レベル3で表示される情報は、レベル2で表示される情報に加えて、例えばカテゴリ内ランキングが付加される。
【0069】
また、レベル4で表示される情報は、レベル3で表示される情報に加えて、例えばユーザレビュー点が付加される。また、レベル5で表示される情報は、レベル4で表示される情報に加えて、例えば配送日が付加される。
【0070】
また、レベル6で表示される情報は、レベル5で表示される情報に加えて、例えば商品情報詳細が付加される。また、レベル7で表示される情報は、レベル6で表示される情報に加えて、例えば販売会社情報が付加される。その他のコンテンツの各種別における各レベルの表示例については、図9図14に示す通りである。
【0071】
〔7.処理手順〕
次に、実施形態に係る情報処理装置100の処理部103による情報処理の手順について説明する。図15は、実施形態に係る情報処理装置100の処理部103による情報処理の一例を示すフローチャートである。
【0072】
図15に示すように、情報処理装置100の処理部103は、ユーザUの操作情報を取得したか否かを判定する(ステップS101)。処理部103は、操作情報を取得していないと判定した場合(ステップS101,No)、ステップS101からの処理を繰り返す。また、処理部103は、操作情報を取得したと判定した場合(ステップS101,Yes)、つづいて動作終了を示す操作情報であるか否かを判定する(ステップS102)。
【0073】
処理部103は、動作終了を示す操作情報であると判定した場合(ステップS102,Yes)、処理を終了する。一方、処理部103は、動作終了を示す操作情報でないと判定した場合(ステップS102,No)、コンテンツ要求であるか否かを判定する(ステップS103)。
【0074】
処理部103は、コンテンツ要求であると判定した場合(ステップS103,Yes)、要求に応じたコンテンツを生成する(ステップS104)。そして、処理部103は、ユーザUへコンテンツを提供し(ステップS105)、ステップS101からの処理を繰り返す。
【0075】
一方、処理部103は、コンテンツ要求でないと判定した場合(ステップS103,No)、提供されたコンテンツが示す情報の深度の変更操作であるか否かを判定する(ステップS106)。
【0076】
処理部103は、深度の変更操作であると判定した場合(ステップS106,Yes)、操作内容に応じて情報の深度を変更し(ステップS107)、変更した深度に応じてコンテンツを再生成する(ステップS108)。
【0077】
そして、処理部103は、再生成したコンテンツを提供し(ステップS109)、ステップS101からの処理を繰り返す。また、処理部103は、深度の変更操作でないと判定した場合(ステップS106,No)、ステップS101からの処理を繰り返す。
【0078】
〔8.ユーザインタフェースの変形例〕
なお、これまでは、ユーザUがコンテンツの表示された表示部12に対してピンチアウト/ピンチインを行うことによって、コンテンツが示す情報の深度をすべてのコンテンツを変更対象として変更する例を挙げたが、部分的に情報の深度を変更可能にしてもよい。
【0079】
図16は、変形例に係るユーザインタフェースの一例を示す図(その1)である。図16に示すように、例えば、表示部12の全域へ記事コンテンツM1,M2を含む複数の記事コンテンツがレベル2で並べて表示されているものとする。
【0080】
この場合に、図16の上図に示すように、例えばユーザUが記事コンテンツM1と記事コンテンツM2との間の特定部位SPをピンチアウトした場合、図16の下図に示すように、例えば記事コンテンツM1,M2についてはレベル2からレベル3へと深度のレベルを上げた表示を行い、記事コンテンツM1,M2以外の他の記事コンテンツについてはレベル2のままの表示を行うようにしてもよい。
【0081】
また、図16に示したように部分的に、あるいは、図3に示したように全体的に、深度のレベルを変更するのに伴って情報量が増減することに応じ、表示部12へ表示されるコンテンツの数を適宜増減させてもよい。例えば、図3図16に示した例では、記事コンテンツが表示部12へ6つ表示されているが、情報量の増減に伴ってこの数は適宜変更されてもよい。
【0082】
また、これまでは、コンテンツが示す情報の深度の変更操作について主に説明したが、コンテンツの閲覧機能における拡充を図るうえで、例えば特定のコンテンツをスワイプすることによって容易にコンテンツの削除や保存などを行えるようにしてもよい。
【0083】
図17は、変形例に係るユーザインタフェースの一例を示す図(その2)である。図17の上図に示すように、例えば表示部12に対し、記事コンテンツM3を含む複数の記事コンテンツが表示されている場合に、記事コンテンツM3をスワイプすることによって容易に記事コンテンツM3を表示対象から除外できるようにしてもよい。この場合の除外は、ユーザUやサービス提供者が任意に設定した仕分けの定義であってもよい。すなわち、「保存」、「後で読む」、「n時間後リマインドする」、「二度と表示させない」、「嫌い」などである。このとき、仕分け対象となる記事コンテンツを中心とした1以上の直線で区切られる各象限へ仕分けのための異なる機能を割り当て、ユーザUがスワイプする方向先の各象限に応じて記事コンテンツを仕分けるようにしてもよい。例えば、5以上の象限を設定し、第1象限に上記した「保存」を、第2象限に上記した「後で読む」を、第3象限に上記した「n時間後リマインドする」を、第4象限に上記した「二度と表示させない」を、第5象限に上記した「嫌い」などをそれぞれ割り当てるようにしてもよい。
【0084】
また、この場合に、図17の下図に示すように、表示対象から除外された記事コンテンツM3に代わる新たな記事コンテンツM4が自動的に掲出されるようにしてもよい。
【0085】
この記事コンテンツM4は、例えばユーザUの過去の操作情報や、ユーザUのデモグラフィック属性やジオグラフィック属性を含むユーザUの属性情報、ユーザUの行動履歴を含む行動情報等を機械学習した学習モデルを用いてユーザUの傾向に応じて選択されるようにしてもよい。操作情報や属性情報、行動情報の他、ユーザUへの各通知へのオプトイン/オプトアウトといったユーザUに関する設定情報等を加味してもよい。
【0086】
また、これまでは、ユーザUが主に指によって表示部12へ表示されたコンテンツに対する操作を行う例を挙げたが、タッチペンや、マウス、トラックボール、キーボード、VR(Virtual Reality)を含むXR用等のセンサ付きの各種コントローラなど、各種の入力デバイスを用いて、深度の変更操作をはじめとする各種の入力操作を実現してもよい。また、GUI(Graphical User Interface)であるボタンやスライダーを用いて、深度の変更操作をはじめとする各種の入力操作を実現してもよい。図18は、変形例に係るユーザインタフェースの一例を示す図(その3)である。図18に示すように、ボタンを用いる場合は、表示部12上に例えば深度を言い換えた「詳細度」を変更するための-ボタンB1、+ボタンB2を用意し、ユーザUが-ボタンB1を押すことによって深度を小さくでき、+ボタンB2を押すことによって深度を大きくできるようにしてもよい。また、同じく図18に示すように、スライダーを用いる場合は、表示部12上に例えば深度を変更するためのスライダーSDを用意し、ユーザUがスライダーSDを「大まかに」の方へスライドさせることによって深度を小さくでき、スライダーSDを「詳細に」の方へスライドさせることによって深度を大きくできるようにしてもよい。また、タッチペンや指などで所定の軌跡を描くジェスチャ等で同様の入力操作を実現してもよい。また、音声入力を用いて、深度の変更操作をはじめとする各種の入力操作を実現してもよい。
【0087】
〔9.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る情報処理装置100や端末装置10は、例えば図19に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、情報処理装置100を例に挙げて説明する。図19は、実施形態に係る情報処理装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM(Read Only Memory)1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、およびメディアインターフェイス(I/F)1700を備える。
【0088】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0089】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラムおよび当該プログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを、ネットワークNを介して他の機器へ送信する。
【0090】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、および、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを、入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0091】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、当該プログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0092】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、処理部103の各機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部102内のデータが記憶される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを、記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、ネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0093】
〔10.その他の変形例〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0094】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0095】
例えば、図4に示した取得部103aと提供部103eとは、統合されてもよい。また、例えば、解析部103bと変更部103cと生成部103dとは、統合されてもよい。また、例えば、記憶部102に記憶される情報は、ネットワークNを介して、外部に備えられた所定の記憶装置に記憶されてもよい。
【0096】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0097】
〔11.効果〕
実施形態に係る情報処理装置100は、提供部103eと、取得部103aと、変更部103cと、生成部103dと、を備える。提供部103eは、ユーザUが利用する端末装置10に対して並べて表示されるようにユーザUへ複数のコンテンツを提供する。取得部103aは、上記コンテンツに対するユーザUの操作内容を含む操作情報を取得する。変更部103cは、上記操作内容に応じて上記コンテンツが示す情報の深度を変更する。生成部103dは、変更部103cによって変更された上記深度に応じてユーザUへ提供されるように上記コンテンツを生成する。これにより、コンテンツが示す情報の深度を容易に変更することができる。
【0098】
また、変更部103cは、上記操作内容が上記コンテンツを拡縮する操作を示す場合に、上記操作内容に応じて上記深度を変更する。これにより、通常はコンテンツを拡大または縮小する操作を上記深度の変更操作に割り当てることができ、コンテンツが示す情報の深度を容易に変更することが可能となる。
【0099】
また、変更部103cは、上記操作内容が上記コンテンツを拡大する操作に相当する場合に、段階的に大きくなるように上記深度を変更し、上記操作内容が上記コンテンツを縮小する操作に相当する場合に、段階的に小さくなるように上記深度を変更する。これにより、上記深度の変更に関し、ユーザUが直感的に操作しやすい高い操作性で、コンテンツが示す情報の深度を容易に変更することが可能となる。
【0100】
また、上記コンテンツを拡大する操作は、ピンチアウトであり、上記コンテンツを縮小する操作は、ピンチインである。これにより、指を用いた簡単なジェスチャで、ユーザUは、コンテンツが示す情報の深度を容易に変更することができる。
【0101】
また、変更部103cは、上記操作内容に応じて上記深度を変更する場合に、複数の上記コンテンツのうち、すべての上記コンテンツを上記深度の変更対象とする。これにより、1回の操作ですべてのコンテンツを一括に変更対象とした上記深度の変更を容易に行うことが可能となる。
【0102】
また、変更部103cは、上記操作内容に応じて上記深度を変更する場合に、複数の上記コンテンツのうち、上記操作内容が示す操作部位に対応する上記コンテンツを上記深度の変更対象とする。これにより、特定のコンテンツのみを変更対象とした効率的な上記深度の変更を容易に行うことが可能となる。
【0103】
また、端末装置10は、大型ディスプレイ付きのコンピュータや空間をディスプレイする表示装置である。これにより、上記深度の変更に関し、例えば画面サイズが物理的/論理的にきわめて大きいデバイスや物理的なサイズに限界のないディスプレイまでも対象とした情報処理を行うことが可能となる。
【0104】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0105】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0106】
1 情報処理システム
10 端末装置
100 情報処理装置
101 通信部
102 記憶部
102a コンテンツ記憶部
102b ジェスチャ情報記憶部
103 処理部
103a 取得部
103b 解析部
103c 変更部
103d 生成部
103e 提供部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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