(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024074124
(43)【公開日】2024-05-30
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/00 20230101AFI20240523BHJP
G06Q 50/00 20240101ALI20240523BHJP
G06Q 30/02 20230101ALI20240523BHJP
【FI】
G06Q10/00
G06Q50/00
G06Q30/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022185212
(22)【出願日】2022-11-18
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田中 裕代
【テーマコード(参考)】
5L010
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA01
5L030BB04
5L030BB72
5L049AA01
5L049BB04
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】サービス実施後の検証作業を支援することが可能な情報処理装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】経営的な目標と当該目標を実現するための方策との関係がノードによって段階的に設定されたツリー構造状のツリーデータから、末尾の方策に対応するサービスノードの何れか一つを選択する選択手段と、前記サービスノードの各々に関連付けて当該サービスノードに対応する方策の設計段階での設定を示した設計情報を記憶する設計情報記憶部から、選択された前記サービスノードの設計情報を読み出す読出手段と、前記読出手段が読み出した前記設計情報に基づいて、選択された前記サービスノードに対応する方策の実施後の状態を検証するためのテストケースを生成する生成手段と、前記生成手段が生成した前記テストケースを、選択された前記サービスノードに関連付けて記憶部に記憶する記憶制御手段と、を備える。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
経営的な目標と当該目標を実現するための方策との関係がノードによって段階的に設定されたツリー構造状のツリーデータから、末尾の方策に対応するサービスノードの何れか一つを選択する選択手段と、
前記サービスノードの各々に関連付けて当該サービスノードに対応する方策の設計段階での設定を示した設計情報を記憶する設計情報記憶部から、選択された前記サービスノードの設計情報を読み出す読出手段と、
前記読出手段が読み出した前記設計情報に基づいて、選択された前記サービスノードに対応する方策の実施後の状態を検証するためのテストケースを生成する生成手段と、
前記生成手段が生成した前記テストケースを、選択された前記サービスノードに関連付けて記憶部に記憶する記憶制御手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記読出手段は、前記サービスノードに対応する方策の設計段階での見積金額を含んだ前記設計情報を読み出し、
前記生成手段は、前記サービスノードに対応する方策の前記設計段階での見積金額と、実施後の見積金額を入力するための入力欄とを有した前記テストケースを生成する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記読出手段は、前記サービスノードに対応する方策のチェック項目を規定したチェックリストを含んだ前記設計情報を読み出し、
前記生成手段は、前記サービスノードに対応する方策の前記チェックリストに規定された前記チェック項目に基づき前記テストケースを生成する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記生成手段は、前記テストケースを編集可能な操作画面を提供し、編集された内容を前記テストケースに反映する、
請求項1~3の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記ツリーデータが有する前記サービスノードの各々に関連付けて記憶された前記テストケースを前記記憶部から読み出し、読み出した前記テストケースの一覧を出力する出力手段を更に備える、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
情報処理装置のコンピュータを、
経営的な目標と当該目標を実現するための方策との関係がノードによって段階的に設定されたツリー構造状のツリーデータから、末尾の方策に対応するサービスノードの何れか一つを選択する選択手段と、
前記サービスノードの各々に関連付けて当該サービスノードに対応する方策の設計段階での設定を示した設計情報を記憶する設計情報記憶部から、選択された前記サービスノードの設計情報を読み出す読出手段と、
前記読出手段が読み出した前記設計情報に基づいて、選択された前記サービスノードに対応する方策の実施後の状態を検証するためのテストケースを生成する生成手段と、
前記生成手段が生成した前記テストケースを、選択された前記サービスノードに関連付けて記憶部に記憶する記憶制御手段と、
して機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
店舗等の現場では、様々なサービスが実施されている。このような現場では、KPI(Key Performance Indicator)ツリー手法やBPMN(Business Process Model and Notation)等の手法を用いることで、サービスの実施に係る各要素の処理手順を業務フローとして設計することがある。例えば、従来、隣接する業務の間の入出力関係が連続するように自動的に業務フローを作成することが可能な技術が提案されている。
【0003】
ところで、上述した手法では、各要素の処理手順や要素間の関係を確認しながらサービスの実施に係る処理手順を設計することが可能である。しかしながら、従来の手法では、実際にサービスを実施した後の処理については特段考慮されておらず、設計したサービスが想定通り実施されているか等の検証を容易に行うことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、サービス実施後の検証作業を支援することが可能な情報処理装置及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の情報処理装置は、選択手段と、読出手段と、生成手段と、記憶制御手段とを備える。選択手段は、経営的な目標と当該目標を実現するための方策との関係がノードによって段階的に設定されたツリー構造状のツリーデータから、末尾の方策に対応するサービスノードの何れか一つを選択する。読出手段は、前記サービスノードの各々に関連付けて当該サービスノードに対応する方策の設計段階での設定を示した設計情報を記憶する設計情報記憶部から、選択された前記サービスノードの設計情報を読み出す。生成手段は、前記読出手段が読み出した前記設計情報に基づいて、選択された前記サービスノードに対応する方策の実施後の状態を検証するためのテストケースを生成する。記憶制御手段は、前記生成手段が生成した前記テストケースを、選択された前記サービスノードに関連付けて記憶部に記憶する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は、実施形態にかかる業務支援システムの構成例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る端末装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係るサーバ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係るKPIツリーDBのデータ構成の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態の係るKPIツリーを可視化した状態の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る業務フローDBのデータ構成の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る業務フローを可視化した状態の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係るコストDBのデータ構成の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係るチェックリストDBのデータ構成の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、実施形態に係るテストケースDBのデータ構成の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、実施形態に係る端末装置及びサーバ装置の機能構成の一例を示す図である。
【
図12】
図12は、実施形態の設計支援部が提供する画面の一例を示す図である。
【
図13】
図13は、実施形態の設計支援部が提供する画面の一例を示す図である。
【
図14】
図14は、実施形態のテストケース作成支援部が提供する画面の一例を示す図である。
【
図15】
図15は、実施形態のテストケース作成支援部が提供する画面の一例を示す図である。
【
図16】
図16は、実施形態のテストケース作成支援部が提供する画面の一例を示す図である。
【
図17】
図17は、実施形態のサーバ装置が実行するテストケースの作成に係る処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照して、実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0008】
図1は、実施形態に係る業務支援システムの構成例を示す図である。
図1に示すように、業務支援システム1は、端末装置10と、サーバ装置20とを有する。端末装置10とサーバ装置20とは、LAN(Local Area network)等のネットワークNを介して通信可能に接続される。
【0009】
端末装置10は、業務支援システム1のユーザが使用する端末装置である。端末装置10は、ユーザの操作に応じて各種の処理を実行する。例えば、ユーザは、端末装置10を操作してサーバ装置20にアクセスすることで、サーバ装置20が提供する各種の機能を利用する。端末装置10は、PC(Personal Computer)等の据置型の端末装置や、ノートPCやタブレット端末、スマートフォン等の携帯型の端末装置によって実現することができる。
【0010】
サーバ装置20は、情報処理装置の一例である。サーバ装置20は、端末装置10に対し各種の機能を提供する。例えば、サーバ装置20は、後述するKPIツリー、業務フロー、コスト情報、チェックリスト及びテストケース等の作成や閲覧機能を提供する。
【0011】
なお、本実施形態では、サーバ装置20が単体の情報処理装置によって実現される例を説明するが、これに限らないものとする。例えば、サーバ装置20は、クラウド・コンピューティング等の技術により、複数台の情報処理装置によって実現されてもよい。
【0012】
次に、上述した端末装置10及びサーバ装置20の構成について説明する。
【0013】
図2は、端末装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2に示すように、端末装置10は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、及びRAM(Random Access Memory)13等のコンピュータ構成を備える。
【0014】
CPU11は、プロセッサの一例であり、端末装置10の各部を統括的に制御する。ROM12は、各種プログラムを記憶する。RAM13は、プログラムや各種データを展開するワークスペースである。
【0015】
また、端末装置10は、表示部14と、操作部15と、記憶部16と、通信部17とを備える。
【0016】
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示デバイスで構成される。表示部14は、CPU11の制御の下、各種の情報を表示する。操作部15は、キーボード、ポインティングデバイス等を有する。操作部15は、ユーザから受け付けた操作内容をCPU11に出力する。なお、操作部15は、表示部14の表示画面に設けられるタッチパネルであってもよい。
【0017】
記憶部16は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶媒体で構成されており、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部16は、CPU11が実行することが可能なプログラムや各種の設定情報を記憶する。例えば、記憶部16は、サーバ装置20が提供する各種機能を利用することが可能なウェブブラウザ等のアプリケーションプログラムを記憶する。
【0018】
CPU11は、ROM12や記憶部16に記憶されRAM13に展開されたプログラムに従って動作することによって、各種の処理を実行する。
【0019】
通信部17は、ネットワークNに接続可能な通信インタフェースである。通信部17は、ネットワークNを介してサーバ装置20等の外部装置と通信を行う。
【0020】
図3は、サーバ装置20のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3に示すように、サーバ装置20は、CPU21、ROM22、及びRAM23等のコンピュータ構成を備える。
【0021】
CPU21は、プロセッサの一例であり、サーバ装置20の各部を統括的に制御する。ROM22は、各種プログラムを記憶する。RAM23は、プログラムや各種データを展開するワークスペースである。
【0022】
また、サーバ装置20は、表示部24と、操作部25と、記憶部26と、通信部27とを備える。
【0023】
表示部24は、LCD等の表示デバイスで構成される。表示部24は、CPU21の制御の下、各種の情報を表示する。操作部25は、キーボード、ポインティングデバイス等を有する。操作部25は、ユーザから受け付けた操作内容をCPU11に出力する。なお、操作部25は、表示部24の表示画面に設けられるタッチパネルであってもよい。
【0024】
記憶部26は、記憶装置の一例である。記憶部26は、HDDやフラッシュメモリ等の記憶媒体で構成されており、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部26は、CPU21が実行することが可能なプログラムや各種の設定情報を記憶する。例えば、記憶部26は、各種機能を端末装置10に提供することが可能なウェブアプリケーションプログラム等を記憶する。CPU21は、ROM22や記憶部26に記憶されRAM23に展開されたプログラムに従って動作することによって、各種の処理を実行する。
【0025】
また、記憶部26は、KPIツリーDB261、業務フローDB262、コストDB263、チェックリストDB264、及びテストケースDB265等を記憶する。
【0026】
KPIツリーDB261は、KPIツリーを記憶し管理するためのデータベースである。ここで、KPIツリーは、組織や企業の経営的な目標(後述する最終目標)と、その目標を実現するための方策(後述する中間目標、要因、解決方法、サービス等)との関係がノードによって段階的に設定されたツリー構造状のツリーデータである。
【0027】
図4は、KPIツリーDB261のデータ構成の一例を示す図である。
図4に示すように、KPIツリーDB261は、KPIツリーを識別可能なツリーIDに関連付けて、ツリー名称、及びKPIツリー等を記憶する。
【0028】
ツリー名称の項目には、KPIツリーの名称を示す情報が登録される。また、KPIツリーの項目には、KPIツリーの実データ(以下、データファイルともいう)又は当該データファイルの格納先を示すアドレス等が登録される。
【0029】
KPIツリーは、例えばKPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)等の手法を用いて作成される。KPIツリーは、例えば
図5に示すように、可視化した状態で表すことができる。
【0030】
図5は、KPIツリーを可視化した状態の一例を示す図である。なお、
図5は、
図4に示したツリー名称「ABCスーパー様 KPIツリー」のKPIツリーを可視化した状態を示している。
【0031】
図5に示すように、KPIツリーは、ツリー構造状に接続された複数のノードで構成される。ここで、ルートノードである最終目標ノードAは、達成目標を設定するためのノードである。最終目標ノードAは、例えばKGI(Key Goal Indicator)に対応するものである。例えば、店舗の売上向上を最終目標とする場合、最終目標ノードAには「売上」等が設定される。
【0032】
最終目標ノードAには、1又は複数の中間目標ノードBが接続される。また、中間目標ノードBにも、1又は複数の中間目標ノードBを接続することが可能となっている。中間目標ノードBには、直上のノードに設定された目標(最終目標又は中間目標)を達成するための中間目標が設定される。中間目標ノードBは、例えばKPI(Key Performance Indicators)に対応するものである。
【0033】
図5では、最終目標ノードAの下位に、中間目標として、来店客数の向上が設定された中間目標ノードBaと、平均客単価の向上が設定された中間目標ノードBbとを配置した例を示している。また、中間目標ノードBbの下位に、中間目標として、販売店数の向上が設定された中間目標ノードBcと、一品単価の向上が設定された中間目標ノードBdとを配置した例を示している。
【0034】
また、KPIツリーでは、中間目標ノードBの下位に、この中間目標ノードBに設定された中間目標を実現するための要因を表すファクターノードCを配置することが可能となっている。ファクターノードCは、例えばKSF(Key Success Factor)に対応するものである。
【0035】
図5では、中間目標ノードBaの下位に、来店客数の向上を実現するための要因として、「品質向上」、「品揃え」、「売場」、及び「宣伝」の各々が設定されたファクターノードCa~Cdを配置した例を示している。また、中間目標ノードBcの下位に、販売点数の向上を実現するための要因として、「販売促進」、及び「ついで買い」の各々が設定されたファクターノードCe、Cfを配置した例を示している。また、中間目標ノードBbの下位に、平均客単価の向上を実現するための要因として、「顧客理解向上」が設定されたファクターノードCgを配置した例を示している。
【0036】
また、KPIツリーでは、中間目標ノードB又はファクターノードCの下位に、直上のノードで設定された中間目的又は要因を実現(解決)する解決方法を表すソリューションノードDを配置することが可能となっている。
【0037】
図5では、ファクターノードCa~Ccの下位に、「店舗情報可視化」及び「品揃え最適化」の各々が設定されたソリューションノードDa、Dbを配置した例を示している。また、ファクターノードCeの下位に、「クーポン発行」、「ポイント管理」及び「POP作成」の各々が設定されたソリューションノードDc~Deを配置した例を示している。また、ファクターノードCgの下位に、「CRM(Customer Relationship Management)」が設定されたソリューションノードDfを配置した例を示している。
【0038】
また、KPIツリーでは、ファクターノードC又はソリューションノードDの下位に、直上のノードで設定された要因又は解決方法を実現するための具体的なサービスを表したサービスノードEを配置することが可能となっている。ここで、サービスノードEは、末尾の方策に対応する。
【0039】
図5では、ソリューションノードDfの下位に、「サービスA」が設定されたサービスノードEaを配置した例を示している。
【0040】
KPIツリーを構成する各ノードには、各々を識別するためのノードIDが付されている。KPIツリーは、例えばJSON(JavaScript Object Notation)形式で保存される。なお、KPIツリーの保存形式はJSONに限らず、XML(Extensible Markup Language)等の他のデータ形式で保存されてもよい。
【0041】
図3に戻り、業務フローDB262は、業務フローを記憶し管理するためのデータベースである。業務フローは、業務の遂行に係る各要素と、当該要素で実行される実行内容とが一連する手順として記述されたデータファイルである。例えば、業務フローには、サービスの実施に係る各要素について、当該要素が実行する実行内容と手順とが記述される。
【0042】
図6は、業務フローDB262のデータ構成の一例を示す図である。
図6に示すように、業務フローDB262は、業務フローを識別可能なフローIDに関連付けて、対象サービス、業務フロー名称、及び業務フロー等を記憶する。
【0043】
対象サービスの項目には、業務フローの記述対象となった業務に対応するサービスを指定する情報が登録される。具体的には、対象サービスに指定されたサービスノードEのノードID、当該サービスノードEが属するKPIツリーのツリーID等が登録される。なお、対象サービスの指定方法はこれに限らないものとする。
【0044】
業務フロー名称の項目には、業務フローの名称を示す情報が登録される。例えば、業務フロー名称には、対応するサービスノードEのノード名称等を設定することができる。また、業務フローの項目には、業務フローのデータファイル又は当該データファイルの格納先を示すアドレス等が登録される。
【0045】
業務フローは、フローチャートや、BPMN(ビジネスプロセスモデリング表記法)等の手法を用いて作成される。業務フローは、例えば
図7に示すように、可視化した状態で表すことができる。
【0046】
図7は、業務フローを可視化した状態の一例を示す図である。なお、
図7は、
図5に示したKPIツリーのサービスノードEa(サービスA)に係る業務フローの一例である。
【0047】
図7に示すように、業務フローでは、開始イベントSTと、終了イベントENとの間に、サービスAの実施に係る一連の動作(又は処理)内容が、当該動作を行う要素毎に記述される。
図7の業務フローでは、店舗に来店する「お客様」、店舗に設けられた「監視カメラ」及び「決済システム」、店舗で従業する「店員」を要素して記述した例を示している。
【0048】
ここで、「監視カメラ」は、ハードウェア資源であり、例えば店舗の複数位置に設けられる。また、「決済システム」は、ソフトウェア資源であり、店舗に設置されたPOS等のPC(Personal Computer)によって実現される。なお、「決済システム」の実現に係るハードウェア資源の要素として、PCを用いることが業務フロー又は当該業務フローに関連付けて設定されているものとする。また、例えば、「決済システム」が提供する付加的なサービスとして、購入金額に応じたポイントを「お客様」に付与するポイントサービスを、独立した要素として業務フローに含めてもよい。
【0049】
以下、対象サービスの実施に係るハードウェア資源、ソフトウェア資源、付加的に行われるサービスを、総称して「要素」ともいう。要素の定義は、例えば、業務フローに含まれてもよいし、対象サービスのサービスノードEに関連付けて記憶されてもよい。また、要素には、店員等の人的資源が含まれてもよい。
【0050】
図7の業務フローでは、まず「お客様」のフローとして、店舗に来店し(ステップQa)、購入対象となる商品を選択し(ステップQb)、レジに移動すること(ステップQc)が記述されている。また、店舗内に設置された「監視カメラ」のフローとして、レジに向かう「お客様」を撮影し(ステップQd)、撮影した撮影データを店舗に設けられた決済システムに送信する(ステップQe)ことが記述されている。また、「決済システム」のフローとして、「監視カメラ」から撮影データを受信し(ステップQf)、撮影データから導出した「お客様」の属性等のお客様情報を、表示装置に表示する(ステップQg)ことが記述されている。
【0051】
また、レジを操作する「店員」のフローとして、「決済システム」が表示したお客様情報を確認し(ステップQh)、「お客様」が持ち込んだ商品のレジ業務を行う(ステップQi)ことが記述されている。また、「店員」のレジ業務に伴い、「決済システム」が、「決済処理」を実行する(ステップQj)ことが記述されている。
【0052】
また、「お客様」は、「決済システム」の「決済処理」に応じて商品の代金を支払い(ステップQk)、店舗から退店する(ステップQl)ことが記述されている。そして、「決済システム」は、代金の支払いに伴い、この取引の内訳を示すデータを保存する(ステップQm)ことが記述されている。
【0053】
なお、ポイントサービスを実施する場合には、例えば、決済システムは、ステップQfで受信した撮影データと、予め登録された各会員の顔画像と照合することで、撮影データに表された「お客様」の会員番号を特定する。そして、決済システムは、購入金額に応じて発行したポイントを、特定した会員番号に関連付けて累積記憶する。
【0054】
上述した業務フローは、例えばJSON形式で保存される。なお、業務フローの保存形式はJSONに限らず、XML等の他のデータ形式で保存されてもよい。
【0055】
図3に戻り、コストDB263は、サービスの実施に要する概算コスト示したコスト情報を記憶し管理するためのデータベースである。コストDB263は、設計情報記憶部の一例である。
【0056】
図8は、コストDB263のデータ構成の一例を示す図である。
図8に示すように、コストDB263は、コスト情報の各々を識別するためのコストIDに関連付けて、対象サービス、コスト情報等を記憶する。
【0057】
対象サービスの項目には、コストの算出対象となるサービスを指定する情報が登録される。具体的には、対象サービスに指定されたサービスノードEのノードID、当該サービスノードEが属するKPIツリーのツリーID等が登録される。なお、対象サービスの指定方法はこれに限らないものとする。例えば、同一のサービスを対象サービスとする業務フローのフローIDを登録することで、間接的に対象サービスを指定してもよい。
【0058】
コスト情報は、例えば、名称、種別、数量、導入費用、運用費用等の項目を有する。名称の項目には、コストの算出対象の名称が登録される。例えば、名称の項目には、対象サービスの実施に係る要素の名称等が登録される。なお、
図8では、
図7の業務フローで説明した、「監視カメラ」、「決済システム」、「PC」、「ポイントサービス」を、名称の項目に登録した例を示している。以下、コストの算出対象を単に「要素」ともにいう。
【0059】
種別の項目には、要素の種別を示す情報が登録される。
図8では、「監視カメラ」、「PC」の種別をハードウェア資源(HW)として登録した例を示している。また、「決済システム」の種別をソフトウェア資源(SW)として登録した例を示している。また、「ポイントサービス」の種別をサービス「Service」として登録した例を示している。
【0060】
数量の項目には、要素の数量を示す情報が登録される。
図8では、「監視カメラ」の数量を「5」、「PC」の数量を「1」、「決済システム」の数量を「1」、「ポイントサービス」の数量を「1」とした例を示している。
【0061】
導入費用の項目には、要素の導入時に要する概算費用を示す情報が登録される。
図8では、「監視カメラ」を5台分導入する費用として「30000」円を登録した例を示している。また、「PC」を1台分導入する費用として「300000」円を登録した例を示している。
【0062】
運用費用の項目には、要素の運用に要する概算費用を示す情報が登録される。ここで、運用は、一月あたりの運用費用等、所定期間分の運用費用を意味する。
図8では、「決済システム」の月あたりの運用費用として「7000」円を登録した例を示している。また、「ポイントサービス」の月あたりの運用費用として「10000」円を登録した例を示している。
【0063】
なお、コストDB263は、
図8のデータ構成に限らないものとする。例えば、コストDB263は、コスト情報に関連付けて、当該コスト情報を入力(又は更新)したユーザのユーザIDや、入力(又は更新)日を示す日時情報を格納してもよい。
【0064】
図3に戻り、チェックリストDB264は、サービスの実施に係る要件をチェックするためのチェックリストを記憶し管理するためのデータベースである。チェックリストDB264は、設計情報記憶部の一例である。
【0065】
図9は、チェックリストDB264のデータ構成の一例を示す図である。
図9に示すように、チェックリストDB264は、チェックリストを識別するためのチェックリストIDに関連付けて、対象サービス、チェック対象、チェックリスト等を記憶する。
【0066】
対象サービスの項目には、チェックの対象となるサービスを指定する情報が登録される。具体的には、対象サービスに指定されたサービスノードEのノードID、当該サービスノードEが属するKPIツリーのツリーID等が登録される。なお、対象サービスの指定方法はこれに限らないものとする。例えば、同一のサービスを対象サービスとする業務フローのフローIDを登録することで、間接的に対象サービスを指定してもよい。
【0067】
チェック対象の項目には、チェック対象を示す情報が登録される。例えば、チェック対象には、対象サービスの実施に係るハードウェア資源、ソフトウェア資源等の要素の名称等が登録される。例えば、
図5で説明したサービスノードEaのサービスを対象サービスとする場合、
図9に示すように、「監視カメラ」や「決済システム」等の要素がチェック対象に登録される。なお、チェック対象は、要素に限らず、サービス全体をチェックの対象としてもよい(
図9の「全体」に対応)。
【0068】
チェックリストの項目には、チェックリストのデータファイル又は当該データファイルの格納先を示すアドレス等が登録される。チェックリストは、例えばチェック対象毎に作成され、チェック対象に応じた一又は複数のチェック項目(確認項目)を含んでいる。例えば、チェックリストは、非機能要件のチェック項目を含んでもよい。ここで、「非機能要件」は、対象となる要素の機能以外の要件を示すものであり、例えば、対象の性能や、可用性、セキュリティ等の要件が挙げられる。
【0069】
上述した業務フロー、コスト情報、及びチェックリストは、KPIツリーに設定されたサービスの設計段階で作成されるものある。例えば、コスト情報には、設計段階で計画されたサービス(又は業務フロー)の実施に係る要素の導入費用及び運用費用の見積金額が設定される。また、チェックリストには、設計段階で計画されたサービス(又は業務フロー)の実施に係る各種のチェック項目が設定される。ここで、コスト情報及びチェックリストは、サービスノードEに対応するサービスの設計段階での設定を示した設計情報の一例である。
【0070】
なお、KPIツリー、業務フロー、コスト情報、及びチェックリストは予め作成されたものであってもよいし、サーバ装置20が作成支援を行うことで端末装置10等を介して作成されたものであってもよい。後者の場合、例えば、サーバ装置20は、KPIツリー、業務フロー、コスト情報、及びチェックリストの閲覧や作成、編集を支援するための操作画面(GUI(Graphical User Interface))を端末装置10に提供する。
【0071】
具体的には、サーバ装置20は、各種ノードやノード間の関係を可視化した状態で作成及び編集可能な画面を端末装置10に提供する。そして、サーバ装置20は、KPIツリーの作成又は編集が完了すると、当該KPIツリーをKPIツリーDB261に記憶する。
【0072】
また、サーバ装置20は、KPIツリーに含まれた何れかのサービスノードEが選択されると、当該サービスノードEに対応するサービスについて、業務フロー、コスト情報、及びチェックリストの作成及び編集を行うことが可能な画面を提供する。そして、サーバ装置20は、業務フロー、コスト情報、及びチェックリストの何れかが作成されると、サービスノードEのノードID及びツリーIDに関連付けて、対応するDBに記憶する。
【0073】
ところで、サービスを実施する店舗では、KPIツリー及び業務ツリー等で設計されたサービスを実施した後、当該サービスが設計時に想定した通り稼働しているかを確認する作業が行われる。例えば、サービスを実施する店舗では、各要素の導入及び運用に要するコストについて、設計時に想定した通りであったか否かを検証する作業を行う。また、サービスを実施する店舗では、サービス実施後の状況に応じて、チェック項目の再チェックやチェック項目の見直し等の検証作業を行う。以下、サービス実施後の状態を検証するための検証作業に使用するデータセットをテストケースともいう。
【0074】
テストケースDB265は、上述したテストケースを記憶し管理するデータベースである。テストケースDB265は、記憶部の一例である。
【0075】
図10は、テストケースDB265のデータ構成の一例を示す図である。
図10に示すように、テストケースDB265は、テストケースを識別可能なテストケースIDに関連付けて、対象サービス、テストケース名称、作成日、作成者名、及びテストケース等を記憶する。
【0076】
対象サービスの項目には、テストケースの対象となるサービスを指定する情報が登録される。具体的には、対象サービスに指定されたサービスノードEのノードID、当該サービスノードEが属するKPIツリーのツリーID等が登録される。なお、対象サービスの指定方法はこれに限らないものとする。
【0077】
テストケース名称の項目には、テストケースの名称が登録される。ここで、テストケースの名称は、任意の設定することが可能である。例えば、月次で使用するテストケースの場合には、「月次レポート」等の名称を含めることも可能である。
【0078】
作成日の項目には、テストケースが作成された年月日を示す情報が登録される。また、作成者名の項目には、テストケースを作成した作成者を示す情報が登録される。
【0079】
テストケースの項目には、テストケースのデータファイル又は当該データファイルの格納先を示すアドレス等が登録される。具体的には、テストケースは、コストに関するテストケース(以下、第1テストケースともいう)と、チェック項目に関するテストケース(以下、第2テストケースともいう)とを有する。テストケースDB265は、第1テストケース及び第2テストケースの各々について、データファイル又は当該データファイルの格納先を登録することが可能となっている。
【0080】
図3に戻り、通信部27は、ネットワークNに接続可能な通信インタフェースである。通信部27は、ネットワークNを介して端末装置10等の外部装置と通信を行う。
【0081】
次に、
図11を参照して、端末装置10及びサーバ装置20の機能構成について説明する。
図11は、端末装置10及びサーバ装置20の機能構成の一例を示す図である。
【0082】
図11に示すように、端末装置10は、表示制御部111と、操作受付部112とを機能部として備える。
【0083】
端末装置10が備える機能部の一部又は全ては、端末装置10のプロセッサ(例えばCPU11)とメモリ(例えばROM12、記憶部16)に記憶されたプログラムとの協働により実現されるソフトウェア構成であってもよい。また、端末装置10が備える機能部の一部又は全ては、端末装置10に搭載された専用回路等で実現されるハードウェア構成であってもよい。
【0084】
端末装置10の表示制御部111は、表示部14を制御して、当該表示部14に各種の画面を表示させる。例えば、表示制御部111は、サーバ装置20から提供される情報に基づき各種の操作画面を表示部14に表示させる。
【0085】
端末装置10の操作受付部112は、操作部15を介してユーザ操作を受け付ける。例えば、操作受付部112は、表示部14に表示された画面に対する操作を受け付けると、その操作内容をサーバ装置20に通知する。
【0086】
一方、サーバ装置20は、
図11に示すように、GUI提供部211と、設計支援部212と、テストケース作成支援部213と、表示制御部214と、操作受付部215とを機能部として備える。
【0087】
サーバ装置20が備える機能部の一部又は全ては、サーバ装置20のプロセッサ(例えばCPU21)とメモリ(例えばROM22、記憶部26)に記憶されたプログラムとの協働により実現されるソフトウェア構成であってもよい。また、サーバ装置20が備える機能部の一部又は全ては、サーバ装置20に搭載された専用回路等で実現されるハードウェア構成であってもよい。
【0088】
GUI提供部211は、他の機能部と協働することで、各種の操作画面(以下、単に画面ともいう)を表示することが可能な情報を端末装置10に提供する。ここで、GUI提供部211は、画面を表すデータを提供してもよいし、画面の表示に係る各種コンテンツデータを提供してもよい。以下、GUI提供部211が、画面の表示に係る情報を端末装置10に提供することを、画面の「提供」や、画面の「表示」とも表現する。
【0089】
設計支援部212は、GUI提供部211と協働することで、KPIツリー、業務フロー、コスト情報及びチェックリスト等の閲覧及び作成(編集)を行うことが可能な画面を提供する。
【0090】
例えば、設計支援部212は、KPIツリーDB261に基づき、閲覧又は編集の対象となるKPIツリーを選択することが可能な画面を提供する。また、設計支援部212は、KPIツリーが選択されると、当該KPIツリーをKPIツリーDB261から読み出し、KPIツリーを可視化した画面を提供する。
【0091】
また、設計支援部212は、KPIツリーに設定されたサービスノードEが選択されると、サービスノードEに関連付けられた各種情報を業務フローDB262、コストDB263及びチェックリストDB264から読み出し、読み出した情報を閲覧又は編集することが可能な画面(以下、設計支援画面ともいう)を提供する。
【0092】
図12、
図13は、設計支援部212が提供する画面の一例を示す図である。なお、
図12、
図13は、
図5のKPIツリーに含まれるサービスノードEaが選択された場合の設計支援画面を示している。
【0093】
設計支援画面30は、タブTA~TCを有する。タブTAは、サービスノードEaのサービスに係る業務フローを表示するための操作子である。タブTAが選択されると、設計支援部212は、サービスノードEaのノードID及びツリーIDに関連付けて記憶された業務フローを業務フローDB262から読み出し、当該業務フローを可視化した状態で領域31に表示させる。
【0094】
タブTBは、サービスノードEaのサービスに係るコスト情報を表示するための操作子である。タブTBが選択されると、設計支援部212は、サービスノードEaのノードID及びツリーIDに関連付けて記憶されたコスト情報をコストDB263から読み出し、当該コスト情報に基づく画面を領域31に表示させる(
図12参照)。
【0095】
具体的には、設計支援部212は、要素毎のコストを表示する第1表示領域32と、全要素のコスト概算を表示する第2表示領域33とを含む概算コスト画面を領域31に表示させる。
【0096】
ここで、第1表示領域32には、コスト情報に含まれた各要素の名称、種別、数量、導入費用、運用費用がリスト表示される。また、第2表示領域33には、第1表示領域32に表示された各要素のコストを合算した合算結果が表示される。具体的には、第2表示領域33には、導入費用と運用費用とに分けて、コストの合算結果が表示される。
【0097】
これにより、サービスの設計を行うユーザは、概算コスト画面に表示されたコスト情報を参照することで、要素毎のコストや、要素全体に要するコストを容易に確認することができる。
【0098】
タブTCは、サービスノードEaのサービスの係るチェックリストを表示するための操作子である。タブTCが選択されると、設計支援部212は、サービスノードEaのノードID及びツリーIDに関連付けて記憶されたチェックリストをチェックリストDB264から読み出し、当該チェックリストに基づくチェック画面を領域31に表示させる(
図13参照)。
【0099】
具体的には、設計支援部212は、チェックリストDB264から読み出したチェックリスト毎にタブを生成し、当該タブによって切り替え可能なチェック画面を領域31に表示させる。タブの切り替え操作によって表示される画面には、当該タブに対応するチェックリストに含まれたチェック項目が表示される。つまり、タブを切り替えることで、チェックリストを切り替えることができるようになっている。
【0100】
なお、
図13では、タブTDは、要素が「全体」のチェックリストに対応し、タブTEは、要素が「監視カメラ」のチェックリストに対応し、タブTFは、要素が「決済サービス」のチェックリストに対応する。つまり、チェックリストは、対応する要素と関連付けられた状態で出力される。
【0101】
図13では、タブTDが選択された状態を示しており、運用関連及びメンテナンス関連の各々について設定されたチェック項目が表示されている。また、チェック項目の各々には、「未実施」、「保留」、「OK」及び「NG」の4つの選択肢が関連付けられており、当該選択肢の中から何れか一つを選択できるように構成されている。
【0102】
これにより、ユーザは、タブTD~TFで選択した要素について、チェック項目の内容の確認しながら該当する選択肢を選択することで、設計段階においてサービスの実施に係る各チェック項目の確認を容易に行うことができる。
【0103】
なお、
図13では、チェック項目の選択肢を4つとしたが、選択肢の個数や種類はこれに限定されないものとする。また、チェック項目に対する回答として、文字列を入力可能な構成としても。何れの場合であっても、チェックリストの作成段階で、チェック項目に対する回答方法を設定することが可能であるとする。なお、チェック項目のチェック結果は、該当するチェックリストに含めて保存されてもよいし、チェックリストに関連付けられた別ファイルの形態で保存されてもよい。
【0104】
また、設計支援部212は、KPIツリー、業務フロー、コスト情報及びチェックリスト等を作成及び編集することが可能な画面を提供してもよい。
【0105】
例えば、設計支援部212は、KPIツリーを構成する各種のノード及びのノード間の関係を作成及び編集可能な画面を提供する。そして、設計支援部212は、KPIツリーの作成又は編集が完了すると、当該KPIツリーをKPIツリーDB261に記憶する。
【0106】
また、設計支援部212は、KPIツリーから何れか一のサービスノードEが指定されると、当該サービスノードEに対応するサービスについて、業務フロー、コスト情報及びチェックリストの作成及び編集を行うことが可能な画面を提供する。
【0107】
例えば、設計支援部212は、BPMNの表記規則に対応する作図パーツ等を配置した業務フローの作成画面を提供する。そして、設計支援部212は、業務フローの作成又は編集が完了すると、当該業務フローを、指定されたサービスノードEのノードID及びツリーIDに関連付けて業務フローDB262に記憶する。
【0108】
また、例えば、設計支援部212は、業務フローに定義された要素等に基づいて、サービスの実施に係る要素毎に、数量、導入費用、及び運用費用等を入力可能なコスト情報の作成画面を提供する。そして、設計支援部212は、コスト情報の作成が完了すると、当該コスト情報を、指定されたサービスノードEのノードID及びツリーIDに関連付けてコストDB263に記憶する。
【0109】
また、例えば、設計支援部212は、業務フローに定義された要素等に基づいて、サービスの実施に係る要素毎に、チェック項目の作成及び編集を行うことが可能なチェックリストの作成画面を提供する。そして、設計支援部212は、チェックリストの作成が完了すると、当該チェックリストを、指定されたサービスノードEのノードID及びツリーIDに関連付けてチェックリストDB264に記憶する。
【0110】
図11に戻り、テストケース作成支援部213は、選択手段、読出手段、生成手段、記憶制御手段、及び出力手段の一例である。テストケース作成支援部213は、GUI提供部211と協働することで、テストケースの閲覧及び作成(編集)を支援するための画面を提供する。
【0111】
例えば、テストケース作成支援部213は、テストケースの作成を開始する指示を受け付けると、KPIツリーDB261に基づき、対象となるKPIツリーを選択することが可能な画面を提供する。また、テストケース作成支援部213は、KPIツリーが選択されると、当該KPIツリーをKPIツリーDB261から読み出し、KPIツリーを可視化した画面を提供する。
【0112】
また、テストケース作成支援部213は、KPIツリーに設定されたサービスノードEが選択されると、サービスノードEに関連付けられたコスト情報及びチェックリストをコストDB263及びチェックリストDB264から読み出す。そして、テストケース作成支援部213は、読み出したコスト情報及びチェックリストに基づき、チェックリストの作成及び編集を支援するための画面(以下、作成支援画面ともいう)を提供する。
【0113】
図14、
図15は、テストケース作成支援部213が提供する画面の一例を示す図である。なお、
図14、
図15は、
図5のKPIツリーに含まれるサービスノードEaが選択された場合の作成支援画面を示している。
【0114】
作成支援画面40は、タブTG、THを有する。タブTGは、コストに関するテストケース(第1テストケース)の作成に係る操作子である。タブTGが選択されると、テストケース作成支援部213はコスト情報に基づいて、第1テストケースを編集可能な画面(以下、第1テストケース画面ともいう)を生成し、領域41に表示させる(
図14参照)。
【0115】
図14に示すように、第1テストケース画面には、選択されたサービス(サービスノードEa)の実施に係る要素毎に、当該要素の名称、種別、数量、初期費用(計画)、運用費用(計画)、初期費用(実績)、及び備考欄等が表示される。ここで、各要素の名称、種別、数量、初期費用(計画)及び運用費用(計画)は、コストDB263から読み出されたコスト情報に含まれる要素の名称、種別、数量、導入費用及び運用費用に対応するものである。
【0116】
また、初期費用(実績)は、新たに追加された項目であり、サービス実施後に判明した初期費用の見積金額である実績値を入力することが可能となっている。ここで、初期費用(実績)及び備考の項目は、初期状態では空の状態で追加され、ユーザ操作により任意の数値を入力することが可能となっている。具体的には、初期費用(実績)の項目には、サービスの実施に実際に要したハードウェア資源、ソフトウェア資源及び付加的なサービスの費用が入力される。また、備考欄も、新たに追加された項目である。テストケースの作成及び編集を行うユーザは、備考欄に対し任意の情報を入力することが可能となっている。
【0117】
また、第1テストケース画面には、新規部材の追加を指示するための操作子である追加ボタン42が設けられている。テストケース作成支援部213は、追加ボタン42の操作を受け付けると、ハードウェア資源、ソフトウェア資源及び付加的なサービス等の要素を追加することが可能な画面を提供し、ユーザ操作により選択された要素を追加して領域41に表示する。
【0118】
例えば、テストケース作成支援部213は、予め登録された複数種類の要素の中から、追加の対象とする要素を選択可能な画面を提供する。追加された要素は、初期費用(実績)及び備考欄等に情報を入力することが可能となる。
【0119】
一方、タブTHは、チェックリストに関するテストケース(第2テストケース)の作成に係る操作子である。タブTHが選択されると、テストケース作成支援部213は、チェックリストに基づいて、第2テストケースを編集可能な画面(以下、第2テストケース画面ともいう)を生成し、領域41に表示させる(
図15参照)。
【0120】
図15に示すように、第2テストケース画面は、読み出したチェックリストの各要素に対応したタブを有する。
図15では、「全体」に対応するタブTIと、「監視カメラ」に対応するタブTJと、「決済サービス」に対応するタブTKとを有する。
【0121】
ここで、タブTI~TKの何れか一つが選択されると、テストケース作成支援部213は、選択されたタブに対応する要素のチェックリストに含まれるチェック項目を編集可能な状態で表示させる。
図15は、「全体」に対応するタブTIが選択された例を示しており、「全体」のチェックリストに設定された各種のチェック項目が編集可能な状態で表示されている。
【0122】
具体的には、チェック項目の内容を表す文字列が入力欄43に表示される。この入力欄43では、ユーザ操作により文字列を編集することが可能となっている。また、空の入力欄43も設けられており、任意の文字列を入力することで、新たなチェック項目を作成することが可能となっている。なお、空の入力欄43は、追加ボタン44を操作することで、追加することが可能となっている。
【0123】
これにより、テストケースを作成又は編集するユーザは、サービス実施後の状況に応じて、サービス設計時に使用したチェックリストのチェック項目の編集や、新たなチェック項目の追加を容易に行うことができる。なお、第2テストケース画面では、チェック項目のカテゴリ(運用関連、メンテナンス関連等)についても、編集や追加することが可能である。
【0124】
テストケース作成支援部213は、作成支援画面において、編集完了を指示する操作を受け付けると、編集内容に基づいたテストケースを生成する。具体的には、テストケース作成支援部213は、第1テストケース画面に編集内容を反映した第1テストケースを生成する。また、テストケース作成支援部213は、第2テストケース画面に編集内容を反映した第2テストケースを生成する。
【0125】
そして、テストケース作成支援部213は、生成した第1テストケース及び第2テストケースを一組のチェックリストとし、選択されたサービスノードEのノードID及びツリーIDに関連付けてテストケースDB265に登録する。また、テストケース作成支援部213は、チェックリストの作成を指示したユーザのユーザIDと、作成日とをチェックリストに関連付けてテストケースDB265に登録する。
【0126】
このように、テストケース作成支援部213は、サービスの設計時に作成されたコスト情報及びチェックリストに基づいて、サービス実施後の確認作業に係るテストケースを生成する。これにより、本システムでは、サービスの設計時に作成されたコスト情報及びチェックリストを、サービス実施後の検証作業に活用することができる。
【0127】
また、テストケース作成支援部213は、テストケースDB265に登録されたテストケースを一覧表示した画面を提供する。
【0128】
例えば、テストケース作成支援部213は、KPIツリーDB261に登録されたKPIツリーから、一つのKPIツリーが選択されると、選択されたKPIツリーのツリーIDに関連付けられたテストケースの名称等をテストケースDB265から読み出す。そして、テストケース作成支援部213は、読み出したテストケースを一覧表示した画面(以下、一覧画面ともいう)を提供する。
【0129】
図16は、テストケース作成支援部213が提供する画面の一例を示す図である。なお、
図16は、
図5のKPIツリーが選択された場合の一覧画面を示している。
【0130】
一覧画面50は、領域51を有する。テストケース作成支援部213は、テストケースDB265から読み出したテストケースの一覧を領域51に表示させる。
図16では、テストケースDB265から読み出されたテストケース毎に、当該テストケースのテストケース名称、作成日、作成者等をリスト表示した例を示している。
【0131】
ここで、一覧表示されたテストケースは選択可能となっており、何れか一つのテストケースを選択することで、当該テストケースに対する操作を指示することが可能な操作メニュー52が表示される。操作メニュー52は、例えば、「テスト実施」、「編集」、「名前の変更」、「削除」等の選択肢(又は操作子)を有する。
【0132】
「テスト実施」は、第2テストケースに含まれたチェック項目によるテストの実施を指示するための選択肢である。「テスト実施」が選択されると、テストケース作成支援部213は、選択されたテストケースの第2テストケースからチェック画面を生成し、生成したチェック画面を提供する。第2テストケースに基づくチェック画面は、例えば、
図13のチェック画面と同様の形態で提供されてもよいし、別の形態で提供されてもよい。なお、第2テストケースに入力されたチェック結果は、第2テストケースに含めて保存されてもよいし、第2テストケースに関連付けた別ファイルに保存されてもよい。
【0133】
「編集」は、第1テストケース及び第2テストケースの編集を指示するための選択肢である。「編集」が選択されると、テストケース作成支援部213は、選択されたテストケースの第1テストケース及び第2テストケースに基づき、
図14及び
図15で説明した作成支援画面を提供する。例えば、第1テストケースに初期費用(実績)を入力するような場合に、「編集」が選択される。
【0134】
「名前の変更」は、テストケース名称の変更を指示するための選択肢である。「名前の変更」が選択されると、テストケース作成支援部213は、選択されたテストケースのテストケース名称を編集可能な状態とする。
【0135】
「削除」は、テストケースの削除を指示するための選択肢である。「削除」が選択されると、テストケース作成支援部213は、選択されたテストケースをテストケースDB265から削除する。
【0136】
なお、操作メニュー52が有する選択肢は
図16の例に限らないものとする。例えば、操作メニュー52は、テストケースのコピーを作成することを指示する選択肢等を含んでもよい。
【0137】
また、一覧画面50には、テストケースの追加を指示する追加ボタン53が設けられている。追加ボタン53が操作されると、例えば、テストケース作成支援部213は、選択中のKPIツリーの中から、テストケースの作成対象となるサービスノードEを選択可能な画面を提供する。そして、テストケース作成支援部213は、選択されたサービスノードEについて、
図14及び
図15で説明した作成支援画面を提供する。
【0138】
図11に戻り、サーバ装置20の表示制御部214は、表示部24を制御して、当該表示部24に各種の画面を表示させる。例えば、表示制御部214は、GUI提供部211が提供する各種の画面を表示部24に表示させる。
【0139】
サーバ装置20の操作受付部215は、操作部25を介してユーザ操作を受け付ける。例えば、操作受付部215は、表示部24に表示された各種の操作支援画面に対する操作を受け付けると、その操作内容をCPU21に出力する。
【0140】
以下、上述したサーバ装置20の動作例について説明する。
図17は、サーバ装置20が実行するテストケースの作成に係る処理の一例を示すフローチャートである。なお、本処理の前提として、設計時に作成されたKPIツリー、業務フロー、コスト情報、及びチェックリストが予めKPIツリーDB261、業務フローDB262、コストDB263、及びチェックリストDB264に予め記憶されているものとする。
【0141】
まず、テストケース作成支援部213は、KPIツリーDB261に登録されたKPIツリーから、テストケースの作成対象となるKPIツリーの選択を受け付ける(ステップS11)。次いで、テストケース作成支援部213は、選択されたKPIツリーを可視化して表示する(ステップS12)。
【0142】
続いて、テストケース作成支援部213は、テストケース作成となるサービスノードEがKPIツリーから選択されるまで待機する(ステップS13;No)。ここで、サービスノードEが選択されると(ステップS13;Yes)、テストケース作成支援部213は、選択されたサービスノードEの設定情報(コスト情報、チェックリスト)に基づき、テストケースの作成支援画面を生成する(ステップS14)。次いで、テストケース作成支援部213は、生成した作成支援画面を表示する(ステップS15)。
【0143】
ここで、作成支援画面を操作するユーザは、
図14及び
図15で説明したように、第1テストケース及び第2テストケースを編集することが可能である。例えば、作成支援画面を操作するユーザは、サービス実施後の実績値を入力したり、サービス実施後の状況に応じたチェック項目を追加したりすることができる。そして、ユーザは、編集操作を終えると編集完了を指示することで、テストケースの生成を指示する。なお、編集操作は必須ではなく、ユーザは、編集操作を行わないまま編集完了を指示してもよい。
【0144】
テストケース作成支援部213は、編集完了の指示を受け付けると、編集操作が行われたか否かを判定する(ステップS16)。編集操作が行われていない場合(ステップS16;No)、テストケース作成支援部213は、作成支援画面の生成時に生成した第1テストケース及び第2テストケースを一組のテストケースとして生成し(ステップS17)、ステップS19に移行する。また、編集操作が行われた場合(ステップS16;Yes)、テストケース作成支援部213は、編集内容を反映した第1テストケース及び第2テストケースを一組のテストケースとして生成し(ステップS18)、ステップS19に移行する。
【0145】
続いて、テストケース作成支援部213は、生成したテストケースを、作成日、作成者のユーザID等とともに、選択されたサービスノードEのノードID及びKPIツリーのツリーIDに関連付けてテストケースDB265に記憶する(ステップS19)。
【0146】
そして、テストケース作成支援部213は、選択されたKPIツリーのツリーIDに関連付けて記憶されたテストケースをテストケースDB265から読み出し、当該テストケースを一覧表示した画面を表示する(ステップS20)。
【0147】
以上のように、本実施形態のサーバ装置20は、予め作成されたKPIツリーから、サービスノードEの何れか一つを選択し、コストDB263及びチェックリストDB264から、選択したサービスノードEの設計情報であるコスト情報及びテストケースを読み出し。また、サーバ装置20は、読み出したコスト情報及びテストケースに基づいてテストケースを生成する。そして、サーバ装置20は、生成したテストケースを、選択したサービスノードEに関連付けてテストケースDB265に記憶する。
【0148】
このように、サーバ装置20は、設計段階で設定されたコスト情報及びテストケースを基に、サービス実施後の検証作業に用いるテストケースを生成するため、設計段階の見積金額やテスト項目を含んだテストケースを生成することができる。したがって、検証作業を行うユーザは、設計段階で設定された設定内容と比較しながら、サービス実施後の状況を検証することができる。したがって、本実施形態のサーバ装置20は、サービス実施後の検証作業を支援することができる。
【0149】
また、サーバ装置20は、サービスノードEに対応するサービスの設計段階での見積金額を含んだコスト情報に基づき、設計段階での見積金額と、サービス実施後の見積金額を入力するための入力欄とを有したテストケースを生成する。これにより、検証作業を行うユーザは、設計段階で設定された見積金額を確認しながら、サービス実施後の見積金額を入力することができるため、サービスが想定通り実施されているか等の検証を容易に行うことができる。したがって、本実施形態のサーバ装置20は、サービス実施後の検証作業を支援することができる。
【0150】
また、サーバ装置20は、サービスノードEに対応するサービスのチェックリストに規定されたチェック項目に基づいてテストケースを生成する。これにより、検証作業を行うユーザは、設計段階で設定されたチェック項目を確認しながら、サービス実施後の状況に応じたチェック項目を設定することができるため、サービス実施後のチェック作業の効率化を図ることができる。したがって、本実施形態のサーバ装置20は、サービス実施後の検証作業を支援することができる。
【0151】
また、サーバ装置20は、テストケースを編集可能な操作画面を提供し、編集された内容をテストケースに反映する。これにより、検証作業を行うユーザは、操作画面を介して、検証結果の入力やテストケースのカスタマイズを行うことができるため、サービス実施後の検証作業を効率的に行うことができる。したがって、本実施形態のサーバ装置20は、サービス実施後の検証作業を支援することができる。
【0152】
また、サーバ装置20は、KPIツリーが有するサービスノードEの各々に関連付けて記憶されたテストケースをテストケースDB265から読み出し、読み出したテストケースの一覧を出力する。これにより、検証作業を行うユーザは、KPIツリーに関連付けて記憶されたテストケースを容易に確認することができる。
【0153】
なお、上述した実施形態は、上述した各装置が有する構成又は機能の一部を変更することで、適宜に変形して実施することも可能である。そこで、以下では、上述した実施形態に係るいくつかの変形例を他の実施形態として説明する。なお、以下では、上述した実施形態と異なる点を主に説明することとし、既に説明した内容と共通する点については詳細な説明を省略する。また、以下で説明する変形例は、個別に実施されてもよいし、適宜組み合わせて実施されてもよい。
【0154】
(変形例1)
上述の実施形態では、端末装置10とサーバ装置20とが協働することで、サーバ装置20から提供される各種の画面を端末装置10で表示する例を示したが、これに限らず、端末装置10が単体で表示する形態としてもよい。
【0155】
この場合、端末装置10は、例えば上述したGUI提供部211、設計支援部212
テストケース作成支援部213等の機能部を備えることで、テストケースの作成及び編集に係る各種の画面を表示することができる。なお、端末装置10は、サーバ装置20が保持する各種のDBを読み取り及び書き込み可能な状態にあるものとする。
【0156】
また、この場合、KPIツリーDB261、業務フローDB262、コストDB263、チェックリストDB264、及びテストケースDB265の一部又は全部は、端末装置10が保持してもよいし、端末装置10がアクセス可能な他の装置(又はクラウド)が保持してもよい。
【0157】
(変形例2)
上述の実施形態では、サーバ装置20は、KPIツリーのサービスノードEに関連付けて業務フローを記憶し管理する形態としたが、これに限らず、サービスノードを用いない形態としてもよい。
【0158】
(変形例3)
上述の実施形態では、サーバ装置20は、コストに係る第1テストケースと、チェック項目に係る第2テストケースとの両方を生成する形態としたが、これに限らず、何れか一方のテストケースを生成する形態としてもよい。
【0159】
なお、上述の実施形態の各装置で実行されるプログラムは、ROMや記憶部等に予め組み込まれた状態で提供される。上述の実施形態の各装置で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0160】
さらに、上述の実施形態の各装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態の各装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
【0161】
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態やその変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0162】
1 業務支援システム
10 端末装置
20 サーバ装置
111 表示制御部
112 操作受付部
211 GUI提供部
212 設計支援部
213 テストケース作成支援部
214 表示制御部
215 操作受付部
261 KPIツリーDB
262 業務フローDB
263 コストDB
264 チェックリストDB
265 テストケースDB
【先行技術文献】
【特許文献】
【0163】