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特開2024-74208キューブ型収納ボックス台座付き連結棚
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024074208
(43)【公開日】2024-05-30
(54)【発明の名称】キューブ型収納ボックス台座付き連結棚
(51)【国際特許分類】
   A47B 87/02 20060101AFI20240523BHJP
【FI】
A47B87/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022195961
(22)【出願日】2022-11-19
(71)【出願人】
【識別番号】522425448
【氏名又は名称】鈴木 智久
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 智久
【テーマコード(参考)】
3B260
【Fターム(参考)】
3B260BA01
3B260BB01
3B260BB02
3B260BC01
3B260BD01
3B260BD02
3B260BE01
3B260BF02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】本発明は、キューブ型収納ボックス連結棚を提供する。
【解決手段】収納ボックスの上板、下板、側板に連結ボルト用貫通穴を同じピッチで同じ数ずつ設け、貫通穴のボックス内側には連結ボルト用の座掘りを施し、キューブ型収納ボックス同士及び収納ボックスより1まわり小さい平面寸法の台座を連結ボルトで緊結し、収納ボックスを緊結する連結ボルトは雄ネジ雌ネジ共超低頭で六角穴付きの専用ボルトとし、収納ボックスの上下左右4面の周壁同士はトメ納まり接合とするキューブ型収納ボックス連結棚である。
【選択図】図26
【特許請求の範囲】
【請求項1】
収納ボックスの上板、下板、側板に連結ボルト用貫通穴を同じピッチで同じ数ずつ設け、貫通穴のボックス内側には連結ボルト用の座掘りを施し、キューブ型収納ボックス同士及び収納ボックスより1まわり小さい平面寸法の台座を連結ボルトで緊結し、収納ボックスを緊結する連結ボルトは雄ネジ雌ネジ共超低頭で六角穴付の専用ボルトとし、収納ボックスの上下左右4面の周壁同士はトメ納まり接合とするキューブ型収納ボックス連結棚である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キューブ型収納ボックス台座付き連結棚に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来は、正方形や長方形、L型や凸型などの形状をした収納ボックス同士を「ダボを挿し上下に積層して連結するもの」、「収納ボックス同士の前面で収納ボックス同士を連結金物で挟み込み連結するもの」、「収納ボックス同士の背面にプレートをビス止めして連結するもの」、「収納ボックス同士をボルトとナットで連結するもの」などであり、いずれのタイプもボックス本体は床面に直に置くものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-095094号公報 特開2016-083138号公報 実登3121509号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
次のような問題点があった。
(イ)収納ボックス同士を連結するためにダボを挿して上下に積層するタイプのものは、収納ボックス同士が緊結した状態にならず、連結後に一体で持ち上げることや、連結状態のままで移動することができなかった。
(ロ)収納ボックス同士を連結するために連結金物で収納ボックスの前面や背面に付けた連結金物で行う方タイプのものは、金物の板厚分やボルト頭分が板材の表面から突出した。
(ハ)収納ボックス同士をボルト連結するタイプのものは、ボックスの内側にボルト頭部分が突出し、段差が生じた。
(ニ)連結ボルトは、雄ネジの頭部とネジ山部の間に胴部が設けられ、雄ネジと雌ネジとを合わせた総長が長く、ボックスの周壁の厚さを薄くすることが困難であった。
(ホ)ボルト頭の駆動部はマイナスドライバーを用いる形状で、ドライバーとビス頭部を接合するのに時間がかかり、組み立てや分解時の作業効率が劣っていた。
(ヘ)収納ボックスを床の上に直に置く形式のため、収納ボックスと壁の出巾木が干渉し、収納ボックスの背面や側面と隣り合う壁との間に、巾木の厚さ分だけ隙間が生じた。
(ト)収納ボックスの周壁が、縦材と横材に勝ち負けの生じる接合納まりとなり、収納ボックス同士の組み合せ方によって、周壁で勝った方の小口部分の板厚が目立ち意匠性が劣っていた。
本発明はこれらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(イ)収納ボックスを形成する上下左右4面の周壁にあけた連結ボルト用貫通孔を、全て同ピッチ、同数ずつ、同じ配置で設け、貫通孔のボックス内側に面する部分には、連結ボルトのボルト頭部分を突出させないように座掘りを施す。
(ロ)収納ボックスの平面寸法より1まわり小さい平面寸法にした台座を設ける。
(ハ)収納ボックス同士、及び収納ボックスと台座を専用の連結ボルトで緊結する。
(ニ)連結ボルトは、雄ネジ雌ネジ共、超低頭で六角穴付の専用ボルトとする。
(ホ)収納ボックスの上下左右4面の周壁同士は、トメ納まり接合とする。
以上を特徴とするキューブ型収納ボックス台座付き連結棚である。
【発明の効果】
【0006】
(イ)収納ボックス同士、及び収納ボックスと台座が、連結ボルトで緊結され、連結後は一体で移動できるようになる。
(ロ)連結ボルトのボルト頭が、収納ボックスを形成する上下左右4面の周壁にあけた連結ボルト用貫通孔に設けた座掘りにより、仕上げ面と同一面内で納まり、ボックス内にボルト頭の段差が生じなくなる。
(ハ)台座の設置により、収納ボックスと収納ボックスと隣り合う壁面との間に、巾木厚さ分の隙間が生じなくなる。
(ニ)連結ボルトは、雄ネジ雌ネジのどちら側から見ても、意匠的に同じ見え方になる。
(ホ)連結ボルトのネジ穴と工具の六角レンチが接合するのに時間がかからず、組み立てや分解の作業効率が上がる。
(ホ)収納ボックスの上下左右4面の周壁は、どの面を上下左右どちら側に向けても、意匠的に同じ見え方になる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の収納ボックス正面図である。
図2】本発明の収納ボックス上面図である。
図3】本発明の収納ボックス側面図である。
図4】本発明の収納ボックス背面図である。
図5】本発明の収納ボックスA-A断面図である。
図6】本発明の収納ボックスB-B断面図である。
図7】本発明の収納ボックスC-C断面図である。
図8】本発明の1列用台座上面図である。
図9】本発明の1列用台座下面図である。
図10】本発明の1列用台座正面図である。
図11】本発明の2列用台座上面図である。
図12】本発明の2列用台座下面図である。
図13】本発明の2列用台座正面図である。
図14】本発明のn列用台座上面図である。
図15】本発明のn列用台座下面図である。
図16】本発明のn列用台座正面図である。
図17】本発明の台座共通側面図である。
図18】本発明の台座共通D-D断面図である。
図19】本発明の台座共通E-E断面図である。
図20】本発明の台座共通F-F断面図である。
図21】本発明の連結ボルト雄ネジ側ボルト頭図である。
図22】本発明の連結ボルト雄ネジ側ボルト断面図である。
図23】本発明の連結ボルト雌ネジ側ボルト頭図である。
図24】本発明の連結ボルト雌ネジ側ボルト断面図である。
図25】本発明の連結ボルト連結図である。
図26】本発明の収納ボックス連結図である。
図27】本発明の1列×n段収納ボックスと台座連結図である。
図28】本発明の1列×n段収納ボックスと台座連結図である。
図29】本発明の2列×n段収納ボックスと台座連結図である。
図30】本発明の2列×n段収納ボックスと台座連結図である。
図31】本発明のn列×n段収納ボックスと台座連結図である。
図32】本発明のn列×n段収納ボックスと台座連結図である。
図33】本発明のn段収納ボックスと台座連結時側面図である。
図34】本発明のn段収納ボックスと台座連結時側面図である。
図35】本発明の2列×2段収納ボックスと台座連結図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
(イ)正面が正方形をしたキューブ型収納ボックスは、長方形をした上下左右の周壁(1)4面と正方形をした背板(2)1面の計5面で形成する。
(ロ)4面の周壁(1)の各面に、連結ボルト用貫通孔(3)を同じ配置で、同ピッチ、同数ずつ設け、各面の内側には連結ボルトのボルト頭が突出しないよう座掘り(4)を施す。
(ハ)収納ボックス4面の周壁(1)同士の接合部は、トメ納まり接合(5)とする。
(ニ)収納ボックスは、連結ボルトの雄ネジ(12)と雌ネジ(13)を収納ボックスの周壁(1)にあけた連結ボルト用貫通孔(3)に両側から差し込み、ボックス同士を緊結する。
(ホ)台座は、平面形状が長方形をした上面板(8)1面、前後側面板(6)2面、左右側面板(7)2面の計5面で形成する。
(ヘ)台座の上面板(8)の裏側には、台座の上に積載する収納ボックスの荷重に対する補強として、収納ボックスの中央部の下部にパイプ形状の補強材(10)を、収納ボックスの両端部の下部に板状の補強材(11)を設ける。
(ト)台座は、上に積載する収納ボックスの平面寸法(9)より、台座の前後左右共、一般的な巾木の厚さ以上ずつ小さい寸法とする。
(チ)台座の上面板(8)にも、収納ボックスに設けた連結ボルト用貫通孔(3)と同じピッチで複数の連結ボルト用貫通孔(3)をあけ、その孔の上面板(8)裏面側には、連結ボルト用貫通孔座掘り(9)を施す。
(リ)収納ボックスと台座とは、連結ボルトの雄ネジ(12)と雌ネジ(13)を収納ボックスの周壁(1)にあけた連結ボルト用貫通孔(3)と、台座にあけた連結ボルト用貫通孔(3)の両側から差し込み、緊結する。
(ヌ)連結ボルトは、雄ネジ(12)と雌ネジ(13)の両方共、超低頭のボルト頭に六角穴付の専用ボルトとし、ボルト頭が周壁(1)内側の仕上げ面内に納まり、雄ネジ雌ネジのどちら側から見ても同じ見え方になるようにし、両側から六角レンチを使用して締め付けができる形状とする。
(ル)正面が正方形のキューブ型収納ボックスは、[図26]の通り、上下左右に関わらず、どちら側にも連結が可能で、設置したいスペースの空き寸法に応じて、棚としての巾や高さを連結する収納ボックスの数で自由に調整できる。
(ヲ)台座の幅は、上に積載する収納ボックスが1列の場合[図27図28]、2列の場合[図29図30]、n列の場合[図31図32]と、その列数に応じ設定する。
本発明は以上のような構成である。
次に、本発明のバリエーションについて説明する。
(ワ)収納物のサイズが大きい場合は、ボックスの正面寸法や奥行寸法を大きくし、周壁(1)に設けるボルト貫通孔(3)の数を増やした収納ボックスとする[図35]。
【符号の説明】
【0009】
1 周壁
2 背面板
3 連結ボルト用貫通孔
4 連結ボルト用貫通孔座掘り
5 とめ納まり接合
6 前後側面板
7 左右側面板
8 上面板
9 台座の上に積載する収納ボックスの平面寸法
10 補強材(パイプ材)
11 補強材(板材)
12 超低頭六角穴付連結ボルト(雄ネジ)
13 超低頭六角穴付連結ボルト(雌ネジ)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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