(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024074462
(43)【公開日】2024-05-31
(54)【発明の名称】コンクリート形成型枠緊締具
(51)【国際特許分類】
E04G 17/065 20060101AFI20240524BHJP
【FI】
E04G17/065 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022185615
(22)【出願日】2022-11-21
(71)【出願人】
【識別番号】303031697
【氏名又は名称】平賀 健一
(72)【発明者】
【氏名】平賀 健一
【テーマコード(参考)】
2E150
【Fターム(参考)】
2E150AA30
2E150AA36
2E150EB02
2E150EC05
2E150FA02
2E150FA14
2E150FA22
2E150GA01
2E150HG01
(57)【要約】
【課題】コンクリート型枠の組立及び解体にコンクリート形成型枠緊締具を使用する事により工期短縮及びコストダウンを実現し、コンクリート構造戸建住宅の普及を図る。
【解決手段】流し込むコンクリートの厚み寸法を支持する型枠締付セパボルトと称する支持具を、抜取り可能にした事で、コンクリート打設固化養生後に抜取る事で、コンクリート躯体から型枠が分離され、連結されたコンパネフォームと称するコンクリート型枠にバタ材を取付けた状態で、吊上げて移動移設が可能になり、また、前記型枠締付セパボルトと称する支持具を再使用する事で工期短縮及びコストダウンを実現する。
また、バタ材締付部とコンクリートの厚み寸法を支持する支持部を一体に形成した事で、持ち運び及び一部の作業工程が省略される特徴がある。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対向するコンクリート型枠(4)の連結とせき板(4a)間及び背面を支持するためのコンクリート形成型枠緊締具にあって、
前記コンクリート形成型枠緊締具は、ガイドピン(6)及び係止ピン(6g)を具備する型枠連結具と、型枠締付セパボルト(1)と、保護管(2a)及び両座具コン(2)と、両当座(3)及び両締付ビス(3ee)と、両締付ナット(1c)との部材で構成され、
所要の長さを有する丸鋼軸体に、先端径が小さくなるテーパーを形成し、その直後に係止ピン(6)を差込むための貫通孔(6h)を形成し、その後方が胴体部(6a)とし、その後方が前記胴体部(6a)の直径より径を小さくした締付軸部(6b)とし、その締付軸部(6b)全体に雄ネジを形成し、その雄ネジ部分に丸座金(6e)を差込み、その後部に六角形状の締付けナット(6d)を螺合し、末端を六角形状の締付けナット(6d)の外れを防止する突起(6f)を形成してなる前記ガイドピン(6)と、
所定の長さ有する弾力性の棒線を概略スナップピン状に形成し、対向する一方側を直線部とし、他方側をガイドピン(6)の胴体部(6a)に挟込み固定するため、波状に屈曲形成し、その屈曲点を手前に折り曲げた部分をつまみ部(6gg)を形成してなる係止ピン(6g)と、
所要長さを有する丸鋼軸体の両先端が小さくなるテーパーを締付ナット(1c)の内径と一致するまで形成し、その後部に六角形状の締付ナット(1c)嵌合のためネジの内径と一致する直径の水平部(1aa)を形成し、その後方に雄ネジ部(1b)を形成し、その雄ネジ部(1b)と支持部(1e)との境界のネジ山一個分程度削り取り、締付ナット(1c)が当接止まる部分をナット停止面(1d)として形成し、それらの左右対称となる部位で支持部(1e)を挟む形状としてなる型枠締付セパボルト(1)と、
前記型枠締付セパボルト(1)の雄ネジ部(1b)に螺合される六角形状の締付ナット(1c)と、
対向するコンクリート型枠せき板(4a)表面間の距離を確保し、言い換えればコンクリートの厚み部分に座具コン(2)と、弾力性を有する保護管(2a)と、座具コン(2)とを順番に配置し、型枠締付セパボルト(1)を差込み固定し、せき板(4a)同士の間隔を支持すると同時に前記型枠締付セパボルト(1)の軸体を保護する両座具コン(2)及び保護管(2a)と、
連結したコンクリート型枠(4)背部の荷重を支持するバタ材(7)を固定するため、前記型枠締付セパボルト(1)の上下に配置されたバタ材(7)を、当座(3)を介して六角形状の締付けナット(1c)を工具により回転させて締付けて圧力固定するための当座(3)及び、コンパネフォームと称するコンクリート型枠(4)の縁リブ(4c)に固定するため前記当座(3)の座部(3c)に形成されたビス貫通孔(3e)に締付ビス(3ee)を差込み、工具により締付固定する事で、前記当座(3)のみでバタ材(7)を支持固定し、コンクリート打設固化後前記型枠締付セパボルト(1)の抜取りを可能にしてなる前記当座(3)及び締付ビス(3ee)とを備え、
コンパネフォームと称するコンクリート型枠(4)の組立及び解体作業を容易にし、工期短縮とコストダウンを実現するために、前記当座(3)の座部(3c)に形成されたビス貫通孔(3e)に締付ビス(3ee)を差込み、工具により締付固定する事で、連結したコンクリート型枠(4)背部の荷重を支持するバタ材(7)を前記当座(3)のみで支持固定し、コンクリート打設固化養生後、型枠締付セパボルト(1)の雄ネジ部(1b)に螺合する六角形状の締付けナット(1c)を工具により回転させて取外し、前記型枠締付セパボルト(1)の抜取りを可能にした事を特徴とするコンクリート形成型枠緊締具。
【請求項2】
前記型枠締付セパボルト(1)は、 所要長さを有する丸鋼軸体の両先端が小さくなるテーパーを形成し、その後方に六角形状の締付ナット(1c)嵌合のためネジの内径と一致する直径の水平部(1aa)を形成し、その後方に雄ネジ部(1b)を形成し、その雄ネジ部(1b)と支持部(1e)との境界側をネジ山一個分程度削り取り、締付ナット(1c)が当接止まる部分をナット停止面(1d)として形成し、それらの左右対称となる部位で支持部(1e)を挟む形状で形成され、対向するコンクリート型枠(4)の背部に在る前記型枠締付セパボルト(1)の上下に配置されたバタ材(7)を、当座(3)を介して前記型枠締付セパボルト(1)の雄ネジ部(1b)に螺合された前記六角形状の締付ナット(1c)を回転させて締付ける事で、前記バタ材(7)が固定されると同時にコンクリートの厚み寸法も支持確保される事を特徴とする請求項1記載のコンクリート形成型枠緊締具。
【請求項3】
当座(3)にあって、コンクリート型枠(4)の縁リブ(4c)に、前記当座(3)の座部(3c)に締付ビス(3ee)が挿入するビス貫通孔(3e)を形成し、前記ビス貫通孔(3e)に締付ビス(3ee)を差込み、工具により回転させて締付けて固定する事で、連結したコンクリート型枠(4)の背部にバタ材(7)が前記当座(3)のみで支持固定された状態で、型枠締付セパボルト(1)の抜取りを可能にした事を特徴とする請求項1記載のコンクリート形成型枠緊締具。
【請求項4】
座具コン(2)にあって、せき板(4a)に接する面の直径が小さい円錐台形状で、その軸心に型枠締付セパボルト(1)が挿通する貫通孔を、せき板(4a)に接する面の直径が大きくなる円錐台形状にしたものをコンクリート質材により型成した事で、保護管(2a)の両端に取付け、抜取り可能な型枠締付セパボルト(1)に差込むだけで取付く事とコンクリート質材により埋込み型としたため、コンクリート打設固化後の取外しが不要であり、また、せき板(4a)に接する面の直径が小さい円錐台形状のためコンクリート打設固化後、壁面から外れる事がない、また、貫通孔を、せき板(4a)に接する面の直径が大きくなる円錐台形状にした事で、モルコン栓(2b)の差込み圧着が容易になる事を特徴とする請求項1記載のコンクリート形成型枠緊締具。
【請求項5】
ガイドピン(6)と係止ピン(6g)で構成するコンクリート型枠連結具にあって、前記ガイドピン(6)の形態は、所要の長さを有する丸鋼軸体の先端径が小さくなるテーパーを形成し、その直後に係止ピン(6g)を差込むための貫通孔(6h)を形成し、その後方が胴体部(6a)とし、その後方が前記胴体部(6a)の直径より径を小さくした締付軸部(6b)とし、その締付軸部(6b)全体に雄ネジを形成し、その雄ネジ部分に丸座金(6e)を差込み、その後部に六角形状の締付けナット(6d)を螺合し、末端を締付けナット(6d)の外れを防止する突起(6f)を形成してなり、
前記係止ピン(6g)の形態は、直線部と湾曲状のつまみ部(6gg)と波状部との部位で一体に形成され、ガイドピン(6)に形成された貫通孔(6h)に係止ピン(6g)の直線部を差込み、前記湾曲状のつまみ部(6gg)を軽く押さえる事で、前記波状部の間に前記ガイドピン(6)が挟まれて前記係止ピン(6g)の外れを防止する。
これにより、連結するコンクリート型枠(4)同士の縁リブ(4c)に形成された連結孔(4d)同士に前記ガイドピン(6)を差込む事で出現する係止ピン(6g)を差込むための貫通孔(6h)に前記係止ピン(6g)の直線部を差込み、前記湾曲状のつまみ部(6gg)を軽く押さえる事で、前記波状部の間に前記ガイドピン(6)を挟み固定し、その前記ガイドピン(6)の前記締付軸部(6b)にとどまる前記丸座金(6e)を介して六角形状の前記締付けナット(6d)を回転させて締付ける事で、連結するコンクリート型枠(4)同士が、左右の出入り及び高さが揃い連結される事を特徴とする請求項1記載のコンクリート形成型枠緊締具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
型枠連結具が具備するガイドピンが貫通する貫通孔を一定の間隔に複数設けた桟木又は合成樹脂等の縁リブを、せき板の端部より必要寸法程度後退した位置に固定し、なお連結部に型枠締付セパボルトが貫通する半円形の貫通孔を形成してなるコンパネフォームと称するコンクリート型枠、及び前記縁リブをせき板の端部に固定してなる型枠パネルと称するコンクリート型枠の組立及び解体に関する金具又は用具である。
【0002】
コンクリート形成型枠緊締具に関するものである。
【0003】
対向する型枠せき板の間隔を支持する型枠締付セパボルトと称する支持部材を、抜取り可能にする形態に関するものである。
【0004】
前記型枠締付セパボルトの形態に関するものである。
【0005】
対向する型枠せき板の間隔を支持すると同時に、連結されるコンクリート型枠の背部を支持するバタ材を固定する形態に関するものである。
【背景技術】
【0006】
図5は、型枠間隔を支持する従来のバタ材締付金具を示す説明図であり、これによると、丸セパの両端ネジ部にPコンを螺合し、そのPコン軸足のネジ部にせき板を介してバタ材締付金具のネジ部を螺合し、そのバタ材締付金具軸部の上下にバタ材を配置し、その軸部にとどまる当座を介して締付ナットを回転させて締付固定し、流し込むコンクリート荷重を支持する方法が一般的に採用される。
しかし、部品数が多く、ネジ螺合作業に手間がかかる他、
図6に示すように、 丸セパのネジ部がせき板のセパ孔に絡み、型枠解体を困難にさせる欠点がある。
【0007】
前記丸セパの配置取付においては、コンクリートが流し込まれるせき板の間隔が狭く、作業員が中に入れない場合には、せき板の周囲に桟木又は金属等の縁リブが固定された型枠パネルと称する型枠のせき板に形成された小さな貫通孔に、型枠パネルの外方から手さぐりで、丸セパの軸体を挿通させる必要があり、挿通作業は困難な作業であるため、セパダシ君と称するセパ通し工具が開発されている。しかし、工具の取付け取外しに手間がかかる難点がある。
【0008】
特開2013-079514(特許文献1)によるコンクリート型枠同士を連結させる型枠連結具は、コンパネフォーム型枠に固定された概略L型の縁リブ同士に設けられた連結孔に、連結具が具備するガイドピンを挿入し、前記ガイドピンの先端部に設けられた受止ピン挿入用の挿通孔に受止ピンを挿入し、そして、前記ガイドピンの後端部に螺着するネジボルトを回転させることでガイドピンが可動して挟持するようにした形態であり、構造が複雑なため製品化が困難となり改良する必要があった。
【0009】
特開2011‐184951(特許文献5)により、概略L型のバタ受金具にバタ締付金具を固定し、その概略L型のバタ受金具を、型枠せき板に固定し、連設した型枠の背面を支持する横バタ材を締着してなる大型型枠のセパレータを抜取る形態にして、丸セパを抜取り、前記大型型枠をコンクリート躯体から分離させ、その大型型枠を吊上げて移動移設する工法を考案し、外部足場床での作業が少なくなり安全作業上、評価された。
しかし、L型のバタ受け金具をせき板に固定した事で、持ち運び移動などの不便から採用されなかった。
【0010】
型枠パネルの剥がし作業と型枠間隔保持用コーンの取外し作業に手間がかかると共に、型枠の組立にも手間がかかるという課題を解決した方法を、特開2017-172203(特許文献4)で公開されている。
【0011】
鋼板をプレス加工による、ハンマー一本で取付け取外しができる馬蹄型の型枠パネル同士を接続する桟木固定金具がインターネットで販売されている。
【0012】
コンクリート型枠には、せき板の周縁と中間部に桟木を固定した型枠パネルと称するコンクリート型枠が一般に使用されている。
【0013】
前記せき板には、木質系の合板又は合成樹脂板が一般的である。
【0014】
型枠パネルの背面を支持する横バタ材には、木質の角材、合成樹脂の角材、単管、角鋼管等がある、また、バタ材締付金具には、ネジ締付タイプとクサビ締付タイプがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】特開2013-079514
【特許文献2】特開2015-214849
【特許文献3】特開2020-070648
【特許文献4】特開2017-172203
【特許文献5】特開2011‐184951
【非特許文献】
【0016】
【非特許文献1】コンドーテック株式会社 WEBカタログ一覧
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
型枠連結具にあって、特開2013-079514(特許文献1)で公開した型枠連結具の形態が複雑なため形態を単純化し、量産可能にする点にある。
【0018】
対向するコンクリート型枠間の所要間隔を支持するための型枠締付セパボルトと称する軸体を、抜取り再使用型にし、工期短縮とコストダウンする点にある。
【0019】
コンクリート型枠の緊締作業及び解体作業を容易にする点にある。
【0020】
コンクリート型枠の縁リブに当座を固定し、型枠締付セパボルト抜取り後、連結するコンクリート型枠の背部を支持する長尺材のバタ材と当座を一緒に、大型型枠としての移動移設に関する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0021】
コンクリート形成型枠緊締具は、型枠連結具と型枠締付セパボルト1と保護管2aと両座具コン2と両当座3と両締付ビス3eeと両締付ナット1cとの部材で構成し、対向するコンクリート型枠の所要間隔及び流し込んだコンクリート荷重を支持する。
【0022】
前記型枠連結具は、ガイドピン6と係止ピン6gとの部材で構成され、前記ガイドピン6の形態は、所要の長さを有する丸鋼軸体を、先端径が小さくなるテーパーを形成し、その直後に係止ピン6gを差込むための貫通孔6hを形成し、その後方が胴体部6aとし、その後方が前記胴体部6aの直径より小さくした直径の締付軸部6bとし、その締付軸部6b全体に雄ネジを形成し、その雄ネジ部分に丸座金6eを差込み、その後部に締付けナット6dを螺合し、末端を締付けナット6dの外れを防止する突起6fを形成する。
【0023】
これにより、前記ガイドピン6胴体部6aの直径より締付軸部6bの直径を小さくした事で、前記締付軸部6bに丸座金6eがとどまり外れないため、丸座金6eの取付け手間を省く特徴がある。
【0024】
また、連結するコンクリート型枠4の縁リブ4c同士に設けられた連結孔4dにガイドピンを差込むことで、前記コンクリート型枠4の面及び高さが揃う特徴がある。
【0025】
前記係止ピン6gの形態は、連結されるコンクリート型枠4の縁リブ4cに設けられた連結孔4d同士にガイドピン6を差込む事で出現する貫通孔6hに、係止ピン6gの直線部を差込み、つまみ部6ggを軽く押さえる事で、前記直線部と波線部で前記ガイドピン6を挟み込む事で、前記係止ピン6gの外れを防止する形態にする。
これにより、使用後の保管に、前記ガイドピン6の貫通孔6hに係止ピン6gを差込みセットで保管すると、管理が便利になる特徴がある。
【0026】
前記型枠締付セパボルト1は、左右対称の締付ナット挿入部1aと水平部1aaと雄ネジ部1bとナット停止面1dと、支持部1eとの部位及び両締付ナット1cで構成する。
これにより、前記型枠締付セパボルト1にナット停止面1dを設けたことで、前記ナット停止面1dまで締付ナット1cを確実に締付ける事で、バタ材7の固定と同時に一定のせき板4a間の間隔を確保支持する特徴がある。
【0027】
また、前記型枠締付セパボルト1の各部位を一体に形成する事で部材数が少くなり、取付け作業が効率的になる特徴がある。
【0028】
保護管2aの形態は、保護管2aの両端に座具コン2を取付けて、型枠締付セパボルト1に差込んで保護する物であって、可動を容易にするため、弾力性を有する安価なCD管又はフレキ管を使用する。
これにより、前記型枠締付セパボルト1と保護管2aとの接触面を少なくし、前記型枠締付セパボルト1の差込み抜取りを容易にする事と、また、前記保護管2aの両端に取付く座具コン2との接触面を密にし、コンクリートの侵入を防ぐ特徴がある。
【0029】
前記座具コン2はコンクリート躯体に埋込んで使う物であって、外観が円錐台形であり、その軸心に型枠締付セパボルト1が挿通する貫通孔を型枠せき板4aに接するほうが大きくなるように形成し、外観は型枠せき板4aに接するほうが小さくなっており、コンクリート躯体から外側に飛び出す事がなく外れる事もない。
これにより、差込むだけで取付く形態にした事で作業能率を向上させ、また、軸心に型枠締付セパボルト1が挿通する貫通孔を、型枠せき板4aに接するほうが大きくした事で、前記型枠締付セパボルト1の抜取り後の穴埋めに、圧着するモルコン栓2bの差込み作業が容易になる特徴がある。
【0030】
当座3にあって、型枠締付セパボルト1の上下に配置したバタ材7を押付ける圧縮部材であり、その形状は概略ハット形で天面を背部3aとし、両側面を耐圧側部3bとし、その耐圧側部3bの端部を90度に折り曲げた部分を座部3cとし、前記背部3aに型枠締付セパボルト1が挿通するセパボルト貫通孔3fを形成し、なお、コンクリート型枠4せき板4aに固定された縁リブ4cに固定するためのビス貫通孔3eを座部3cに形成し、前記座部3cの端部を延長して、型枠の方向に90度に折り曲げた部分をバタ材7のずれを防止のためのバタ受部3dとする。
これにより、座部3cに設けられたビス貫通孔3eに締付ビス3eeを差込み、連結されたコンクリート型枠4の縁リブ4cにねじ込み、当座3を固定する事で、前記バタ材7が連結するコンクリート型枠4の背部と当座3の間に挟まれて固定され、コンクリート打設固化後、型枠締付セパボルト1を抜取る事で、連結されたコンクリート型枠4にバタ材7が固定された状態で躯体から分離され、型枠の移動移設が可能になる特徴がある。
【0031】
型枠解体にあって、型枠締付セパボルト1を抜取る事で、型枠のセパボルト貫通孔3fに絡む物が無くなる事から、コンクリート型枠4の解体が容易になる特徴がある。
【発明の効果】
【0032】
コンクリート形成型枠緊締具は、型枠連結具と型枠締付セパボルト1と保護管2aと両座具コン2と両当座3と両締付ビス3eeと両締付ナット1cとの部材で構成し、対向するコンクリート型枠の所要間隔及び流し込んだコンクリート荷重を支持する特徴がある。
【0033】
前記型枠連結具は、ガイドピン6と係止ピン6gとの部材で構成され、前記ガイドピン6の形態は、所要の長さを有する丸鋼軸体を、先端径が小さくなるテーパーを形成し、その直後に係止ピン6gを差込むための貫通孔6hを形成し、その後方が胴体部6aとし、その後方が前記胴体部6aの直径より小さくした直径の締付軸部6bとし、その締付軸部6b全体に雄ネジを形成し、その雄ネジ部分に丸座金6eを差込み、その後部に締付けナット6dを螺合し、末端を締付けナット6dの外れを防止する突起6fを形成する。
これにより、前記ガイドピン6は、胴体部6aの直径より締付軸部6bの直径を小さくした事で、前記締付軸部6bに丸座金6eがとどまり外れないため、丸座金6eの取付け手間を省く利点がある。
【0034】
また、連結するコンクリート型枠4の縁リブ4c同士に設けられた連結孔4dにガイドピンを差込むことで、前記コンクリート型枠4の面及び高さが揃う利点がある。
さらに、連結作業に丸釘を使わないので、熟練者の必要がなく一般作業員での作業が可能になる。
【0035】
前記係止ピン6gの形態は、連結されるコンクリート型枠4の縁リブ4cに設けられた連結孔4d同士にガイドピン6を差込む事で出現する貫通孔6hに、係止ピン6gの直線部を差込み、つまみ部6ggを軽く押さえる事で、前記係止ピン6gの直線部と波線部の間に前記ガイドピン6を挟込む事で、前記係止ピン6gの外れを防止する形態にする。
そのため、使用後の保管に、前記ガイドピン6の貫通孔6hに係止ピン6gを差込みセットで保管すると、管理が便利になる利点がある。
【0036】
前記型枠締付セパボルト1は、両締付ナット挿入部1aと両水平部1aaと両雄ネジ部1bと両ナット停止面1dと支持部1eとの部位で構成する。
これにより、前記型枠締付セパボルト1にナット停止面1dを設けたことで、前記ナット停止面1dまで締付ナット1cを確実に締付ける事で、バタ材7の固定と同時にせき板4aの間隔を確保支持する利点がある。
【0037】
また、前記型枠締付セパボルト1の各部位を一体に形成する事で部材数が少くなり、取付け作業が効率的になる利点がある。
【0038】
前記保護管2aの形態は、型枠締付セパボルト1を保護管2aに差込み保護する物であって、可動を容易にするため、弾力性を有する安価なCD管又は概略フレキ管を使用する。
これにより、前記型枠締付セパボルト1と保護管2aとの接触面を少なくし、前記型枠締付セパボルト1の差込み抜取りを容易にする事と、前記保護管2aの断面と座具コン2の接触面を密にし、コンクリートの侵入を防ぐ利点がある。
【0039】
前記座具コン2はコンクリート躯体に埋込んで使う物であって、外観が円錐台形であり、その軸心に型枠締付セパボルト1が挿通する貫通孔を形成し、前記貫通孔は型枠せき板4aに接するほうが大きく、外観は型枠せき板4aに接するほうが小さくなっており、コンクリート躯体から外側に飛び出す事がなく外れる事もない。、
これにより、差込むだけで取付く形態にした事で、作業能率を向上させる、また、軸心に型枠締付セパボルト1が挿通する貫通孔を、型枠せき板4aに接するほうが大きくした事で、前記型枠締付セパボルト1の抜取り後の穴埋めに、圧着するモルコン栓2bの差込み作業が容易になる利点がある。
【0040】
前記当座3にあって、型枠締付セパボルト1の上下に配置したバタ材7を押付ける圧縮部材であり、その形状は概略ハット形で天面を背部3aとし、両側面を耐圧側部3bとし、その耐圧側部3bの端部を90度に折り曲げた部分を座部3cとし、前記背部3aに型枠締付セパボルト1が挿通するセパボルト貫通孔3fを形成し、なお、コンクリート型枠4せき板4aに固定された縁リブ4cに固定するためのビス貫通孔3eを座部3cに形成し、前記座部3cの端部を延長して、型枠の方向に90度に折り曲げた部分をバタ材7のずれを防止のためのバタ受部3dとする。
これにより、座部3cに設けられたビス貫通孔3eに締付ビス3eeを差込み、連結されたコンクリート型枠4の縁リブ4cにねじ込み、当座3を固定する事で、前記バタ材7が連結するコンクリート型枠4の背部と当座3の間に挟まれて固定され、コンクリート打設固化後、型枠締付セパボルト1を抜取る事で、連結されたコンクリート型枠4にバタ材7が固定された状態で躯体から分離され、型枠の移動移設が可能になる利点がある。
【0041】
型枠解体にあって、型枠締付セパボルト1を抜取る事で、型枠のセパボルト貫通孔3fに絡む物が無くなり、コンクリート躯体から分離される事から、コンクリート型枠4の解体が容易になる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【
図1】
図1は抜取り型のコンクリート形成型枠緊締具を表す断面説明図及び当座を表す斜視説明図及びモルコンの断面を表す説明である。
【
図2】
図2は型枠締付セパボルト半分及び型枠連結具及び係止ピンを表す説明図 (
図1の3倍拡大図)
【
図3】
図3はコンパネフォームと称するコンクリート型枠の連結状態及びコンクリート形成型枠緊締具の配置状況を表す説明図である。
【
図4】
図4は複数枚連結した大型型枠の移設状態を示す説明図である。
【
図5】
図5は型枠間隔を支持する従来のバタ材締付金具を示す説明図である。
【
図6】
図6は従来の型枠間隔支持具に関する問題点を示した参考図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
コンクリート形成型枠緊締具は、ガイドピン6及び係止ピン6gを具備する型枠連結具と、型枠締付セパボルト1と、保護管2a及び両座具コン2と、両当座3及び両締付ビス3eeと、両締付ナット1cとの部材で構成され、型枠締付セパボルト1に
水平部1aaを形成した事で、締付ナット1cの螺合を容易にし、また、ナット停止面1dを設けた事で、バタ材7の固定と同時にコンクリートの厚み間隔を確保支持する特徴がある。
【0044】
また、前記型枠締付セパボルト1は、バタ材締付部とコンクリートの締付支持部が一体になる事で部材数が少くなり管理が容易になる特徴がある。
【0045】
保護管2aの両端に取付く座具コン2の形態は、せき板4aに接する面の直径が小さい円錐台形状に形成し、その軸心に型枠締付セパボルト1が挿通する貫通孔を、せき板4aに接する面の直径が大きくしてなる、その座具コン2はコンクリート質材により形成する。
これにより、保護管2aの両端に座具コン2を配置して前記型枠締付セパボルト1に差込み対向するコンクリート型枠4せき板4a間の間隔を支持する。
【0046】
前記保護管2aにあって、弾力性を有する CD管又は、フレキ管を使用する事で、型枠締付セパボルト1 との接触面を少なくし、差込み抜取りをスムーズにする。
【0047】
コンクリート形成型枠緊締具に具備する当座3にあって、概略ハット形で天面を背部3aとし、両側面を耐圧側部3bとし、その両側面を90度に折り曲げたつば面を座部3cとし、前記背部3aに、型枠締付セパボルト1が挿通するセパボルト貫通孔3fを形成し、また、コンパネフォームと称するコンクリート型枠4のせき板4aに固定された縁リブ4cに固定するためのビス貫通孔3eを座部3cに形成し、その座部3cの端を延長して型枠の方向に90度折り曲げ、バタ材7のずれを防止するバタ受部3dを形成する。
【実施例0048】
以下は、
図1から
図4を参照して説明するが、あくまで本発明に係るコンクリート形成型枠緊締具の一例であり、本発明の技術的思想の範囲内において適宜変更可能である。
【0049】
図1は、コンクリート形成型枠緊締具を表す断面説明図及び当座3を表す斜視説明図及びモルコン栓2bの断面を表す説明である。
【0050】
7
前記コンクリート形成型枠緊締具は、ガイドピン6及び係止ピン6gを具備する型枠連結具と、型枠締付セパボルト1と、保護管2a及び両座具コン2と、両当座3及び両締付ビス3eeと、両締付ナット1cとの部材で構成され、コンパネフォームと称するコンクリート型枠及び型枠パネルと称するコンクリート型枠で使用し、バタ材7は桟木又は単管とする。
【0051】
前記型枠連結具の形態は、ガイドピン6と係止ピン6gとの部材で構成され、前記ガイドピン6の形態は、所要の長さを有する丸鋼軸体を、先端径が小さくなるテーパーを形成し、その直後に係止ピン6gを差込むための貫通孔6hを形成し、その後方が胴体部6aとし、その後方が前記胴体部6aの直径より直径を小さくした部分を締付軸部6bとし、その締付軸部6b全体に雄ネジを形成し、その雄ネジ部分に丸座金6eを差込み、その雄ネジに締付けナット6dを螺合し、末端を締付けナット6dの外れを防止する突起6fを形成する。
これにより、胴体部6aの直径より締付軸部6bの直径を小さくした事で、前記締付軸部6bに丸座金6eがとどまり外れないため、丸座金6eの取付け手間を省く特徴がある。
また、連結するコンクリート型枠4の縁リブ4c同士に設けられた連結孔4dにガイドピン6を差込むことで、前記コンクリート型枠4の面及び高さが揃う特徴がある。
【0052】
前記型枠連結具が具備する係止ピン6gの形態は、
図2に示すように、直線部と湾曲状のつまみ部6ggと波状部との部位で一体に形成され、ガイドピン6に形成された貫通孔6hに係止ピン6gの直線部を差込み、前記湾曲状のつまみ部6ggを軽く押さえる事で、前記波状部の間に前記ガイドピン6が挟まれて前記係止ピン6gの外れを防止する特徴がある。
また、前記ガイドピン6の貫通孔6hに係止ピン6gの直線部を差込み、前記湾曲状のつまみ部6ggを軽く押さえる事で、前記波状部の間に前記ガイドピン6を挟込み、セットで保管すると管理が便利になる。
【0053】
図2は、型枠締付セパボルト半分及び型枠連結具及び係止ピンを表す説明図である。(
図1の3倍拡大図)
【0054】
前記型枠締付セパボルト1は、締付ナット挿入部1aと水平部1aaと雄ネジ部1bとナット停止面1dの左右対称部と、支持部1eとの部位で構成する。
【0055】
前記型枠締付セパボルト1の形状は、所要の長さ有する丸鋼軸体に、先端が小さくなるテーパーを形成し、締付ナット1cの内径と一致する部分までを締付ナット挿入部1aとし、その後方を水平にして水平部1aaとし、その水平部1aaの後部に六角形状の締付ナット1cが螺合する雄ネジ部1bを形成し、その雄ネジ部1bと支持部1eとの境界のネジ山一個分程度削り取り、前記締付ナット1cが前記境界に当接し止まる部分をナット停止面1dとした形状を、支持部1eの両端部に形成してなる。
これにより、ナット停止面1dの位置で締付ナット1cが停止する事により、バタ材7の固定及び対向する型枠せき板4a間の間隔が同時に決まり、打設するコンクリート荷重を支持する。
【0056】
前記保護管2aは、セパボルト1が貫通可動する管であり型枠締付セパボルト1を保護するものであって保護管2aの両端に座具コン2を取付け、対向するせき板4a間の間隔を支持する。
なお、保護管2aと座具コン2との接触面を密にし、コンクリートの侵入を少なくするため、保護管2aには弾力性を必要とする。
【0057】
前記座具コン2は、コンクリート躯体に埋込むものであって、型枠せき板4aに接するほうが小さくなる円錐台形に形成し、その軸心に型枠締付セパボルト1が挿通する貫通孔を型枠せき板4aに接するほうが大きくなる円錐台形状に形成する。
これにより、型枠締付セパボルト1に差込むだけで取付き、前記座具コン2がコンクリート躯体から外側に飛び出す事がなく外れる事もない。
また、型枠締付セパボルト1の貫通孔は型枠せき板4aに接するほうが大きいため、型枠締付セパボルト1の抜取り後の穴埋めに、圧着するモルコン栓2bの差込みが容易になる。
【0058】
前記保護管2aと座具コン2は、コンクリート内に埋込むため取外しが不要である。
【0059】
当座3の形態は、概略ハット形で天面を背部3aとし、その背部3aに型枠締付セパボルト1が挿通するセパボルト貫通孔3fを形成し、両側面を耐圧側部3bとし、前記耐圧側部3bに対し外方に、90度に折り曲げたつば面を座部3cとし、前記座部3cに、コンパネフォームと称するコンクリート型枠4せき板4aに固定された縁リブ4cに固定するためのビス貫通孔3eを座部3cに形成し、前記座部3cを必要程度ほど延長し、バタ材7のずれ防止のため、せき板4aの方向に90度、折り曲げた部分をバタ受部3dとする。
【0060】
当出願に使用されるコンクリート型枠4には、コンパネフォームと型枠パネルとがあり、前記コンパネフォームは、ガイドピン6が貫通する連結孔4dを一定間隔に設けた桟木や金属、又は合成樹脂製の縁リブ4cが、せき板4aの端面から必要寸法を確保した位置に釘又はボルト等の固定具4eにより固定され、縁リブ4cと縁リブ4cのあいだに中間リブ5を配置固定し、なお、せき板4a同士が連結する連結部4aaに型枠締付セパボルトが貫通する半円形のセパボルト貫通孔4bを形成してなるコンパネフォームと称するコンクリート型枠4と、
他に、ガイドピン6が貫通する連結孔4dを一定間隔に設けた桟木や金属、又は合成樹脂製の縁リブ4cがせき板4a端部の連結部に、釘又はボルト等の固定具4eにより固定され、縁リブ4cと縁リブ4cのあいだに中間リブ5を配置固定した型枠パネルと称するコンクリート型枠4がある。(この出願の中では単に型枠と言う事がある。)
当出願のコンクリート形成型枠緊締具の形態は、対向する一方側の最初と二枚目のコンパネフォームと称するコンクリート型枠4を所定の位置に建込み、連結する縁リブ4c同士の縁リブ4cに設けられた連結孔4dに、連結具が具備するガイドピン6を差込む事で出現する係止ピン6gを差込むための貫通孔に係止ピン6gを差込み、締付軸部6bにとどまる丸座金6eを介して六角形状の締付ナット6dを回転させて締付ける事で、コンパネフォームと称するコンクリート型枠4同士が連結する、これを所定の位置まで繰り返す。
引続き、先ず、当座3に、締付ナット挿入部1aの雄ネジ部1bに六角形状の締付ナット1cを螺合した型枠締付セパボルト1を挿入し、せき板4a同士間の連結部4aaに設けられた半円形同士のセパボルト貫通孔4bに、前記型枠締付セパボルト1を差込み、コンパネフォームと称するコンクリート型枠4の背部と当座3との間に、前記型枠締付セパボルト1の上下にバタ材7を配置し、前記当座3を介して前記六角形状の締付ナット1cを回転させて前記当座3を仮固定する、次に、当座3の座部3cに設けられたビス貫通孔3eに締付ビス3eeを挿入し、連結されたコンパネフォームと称するコンクリート型枠4の縁リブ4cにねじ込み締付けて、当座3を固定する事でバタ材7が固定される、そして、前記連結されたコンパネフォームと称するコンクリート型枠4せき板4a同士間の連結部4aaに設けられたセパボルト貫通孔4bから出現した前記型枠締付セパボルト1に座具コン2と保護管2aと座具コン2を順番に差込み、次に、対向する他方側の最初のコンパネフォームと称するコンクリート型枠4を所定の位置に建込み、連結するコンパネフォームと称するコンクリート型枠4のせき板4aに設けられた半円形同士の貫通孔で前記型枠締付セパボルト1を挟込むと同時に縁リブ4c同士に設けられた連結孔4dに、連結具が具備するガイドピン6を差込む事で出現する貫通孔6hに、係止ピン6gを差込み、つまみ部6ggをかるく押すことで前記ガイドピン6の軸体に挟まれ止まる、次に、締付軸部6bに、とどまる丸座金6eを介して六角形状の締付ナット6dを工具により回転させて締付け、他方側のコンパネフォームと称するコンクリート型枠4を連結し、この作業を所定の位置まで繰り返す。
引続き、連結されたコンパネフォームと称するコンクリート型枠4の背部に在る型枠締付セパボルト1の上下にバタ材7を配置し、当座3と締付ナット1cを挿着し、前記締付ナット1cを螺合回転させて確実に締付ける事で、当座3でバタ材7が固定され、コンパネフォームと称するコンクリート型枠4間に流し込むコンクリート荷重を支持する。
また、当座3の座部3cに設けられたビス貫通孔3eに締付ビス3eeを挿入し、連結されたコンパネフォームと称するコンクリート型枠4の縁リブ4cにねじ込み締付固定した事で、バタ材7を固定したままの状態で、前記型枠締付セパボルト1を抜取る事で、コンクリート躯体からコンクリート型枠4が分離され、連結されたコンパネフォームと称するコンクリート型枠4として、吊上げて移動移設する事が可能になる。