(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024007449
(43)【公開日】2024-01-18
(54)【発明の名称】サクションノズル、噴流サクションボックスおよび噴流サクション法
(51)【国際特許分類】
D04H 1/492 20120101AFI20240110BHJP
【FI】
D04H1/492
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023106279
(22)【出願日】2023-06-28
(31)【優先権主張番号】20 2022 103 600.4
(32)【優先日】2022-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(71)【出願人】
【識別番号】516301996
【氏名又は名称】アウテファ ソリューションズ ジャーマニー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】Autefa Solutions Germany GmbH
【住所又は居所原語表記】Paul-Lenz-Str. 1b, D-86316 Friedberg, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】アントン モースハマー
(72)【発明者】
【氏名】ミヒャエル ハルトマン
(72)【発明者】
【氏名】クリスティアン リヒター
【テーマコード(参考)】
4L047
【Fターム(参考)】
4L047BA04
4L047EA19
(57)【要約】 (修正有)
【課題】中空の噴流サクションボックス用のサクションノズルと、液体噴流、特に水噴流を吸い込む方法とを提供する。
【解決手段】噴流サクションボックス14が、そのボックス周壁18に、ボックス内室内に通じる少なくとも1つのスリット状の周壁開口を有しており、サクションノズル23,23’’が、周壁開口上に配置可能なノズル本体24と、該ノズル本体24をサクション流方向で貫通するスリット状のサクション開口25とを有している。ノズル本体24は、入口側において、サクション開口25の隣に配置され、かつスリット状のサクション開口25を側方で画定する可動の、好適には条片状の少なくとも1つのシール要素と、該シール要素に作用する、少なくとも1つのばね弾性的な拡張手段とを有しており、該拡張手段は、シール要素を出口側から離れるようにサクション流方向とは反対方向に外方に向かって押圧するように形成されている。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中空の噴流サクションボックス(14)用のサクションノズルであって、前記噴流サクションボックス(14)は、そのボックス周壁(18)に、ボックス内室(17)に通じる少なくとも1つのスリット状の周壁開口(20)を有しており、前記サクションノズル(23,23’’)は、前記周壁開口(20)上に配置可能なノズル本体(24)と該ノズル本体(24)をサクション流方向(23’)で貫通するスリット状のサクション開口(25)とを有しており、該サクション開口(25)は、サクション流のための、外方に向けられた入口側(26)と、出口側(27)とを有しており、前記サクション開口(25)は、前記ノズル本体(24)の自由端に設けられた前記入口側(26)から、前記ボックス周壁(18)の前記周壁開口(20)に配置可能な前記出口側(27)へと延びている、サクションノズルにおいて、
前記ノズル本体(24)は、前記入口側(26)において、前記サクション開口(25)の隣に配置され、かつ前記スリット状のサクション開口(25)を側方で画定する可動の、好適には条片状の少なくとも1つのシール要素(29,29’)と、該シール要素(29,29’)に作用する、少なくとも1つのばね弾性的な拡張手段(33)とを有しており、該拡張手段(33)は、前記出口側(27)から離れるように前記サクション流方向(23’)とは反対方向に外方に向かって前記シール要素(29,29’)を押圧するように形成されていることを特徴とする、サクションノズル。
【請求項2】
前記少なくとも1つのシール要素(29,29’)は、該シール要素(29,29’)の外側面は、繊維材料ウェブ(2)のための液体透過性、特にパーフォレーション加工された搬送手段(11)、特に回転する搬送ドラム(12)に密に当接するように設けられ、かつ構成されている、請求項1記載のサクションノズル。
【請求項3】
前記スリット状のサクション開口(25)に沿って両側で、シール要素(29,29’)およびばね弾性的な拡張手段(33)が、前記ノズル本体(24)の前記自由端に配置されており、両側の前記シール要素(29,29’)が、その間に前記サクション開口(25)を画定する、請求項1記載のサクションノズル。
【請求項4】
前記少なくとも1つのシール要素(29,29’)は、条片状に形成されていて、好適には前記サクション開口(25)の全長にわたって、前記サクション流方向(23’)に対して横方向に延びている、請求項1記載のサクションノズル。
【請求項5】
前記少なくとも1つのばね弾性的な拡張手段(33)は、1つ以上の圧縮ばね(33’)を含んでおり、かつ/または前記少なくとも1つのばね弾性的な拡張手段(33)が、切換可能に、かつ/または制御されて拡張可能なエキスパンダ(33’’)を含んでいる、請求項1記載のサクションノズル。
【請求項6】
前記少なくとも1つのシール要素(29,29’)は、前記ノズル本体(24)において付加的に側方に、かつ前記サクション流方向(23’)に対して横方向に可動に配置されており、特に前記スリット状のサクション開口(25)の幅が変更可能である、請求項1記載のサクションノズル。
【請求項7】
前記ノズル本体(24)は、ホルダ(28)により前記ボックス周壁(18)において好適には軸方向で可動に、特に移動可能に配置可能であり、かつ前記周壁開口(20)との重なりから少なくとも所定の領域で外れることができる、請求項1記載のサクションノズル。
【請求項8】
前記ノズル本体(24)は、前記少なくとも1つの可動のシール要素(29,29’)のためのガイド装置(35)を有しており、該ガイド装置(35)は、前記少なくとも1つの可動のシール要素(29,29’)を、前記サクション流方向(23’)に沿った、かつ場合によっては前記サクション流方向(23’)に対して横方向の前記シール要素(29,29’)の運動時にガイドするように形成されていて、かつ前記サクション流方向(23’)に沿って作用するガイド手段(35’)を含んでいる、請求項1記載のサクションノズル。
【請求項9】
前記少なくとも1つの可動のシール要素(29,29’)は、固定されずに形成されており、かつ独立して可動であり、前記ガイド装置(35)は、剛性のガイド手段(35’)を含み、該ガイド手段(35’)は、前記サクション流方向(23’)に沿って延び、かつ前記シール要素(29,29’)を、前記サクション流方向(23’)に、かつ前記サクション流方向(23’)とは反対方向に並進的かつ/または回転式に可動であるようにガイドする、請求項8記載のサクションノズル。
【請求項10】
前記ガイド装置(35’)は、変形可能なガイド手段(35’)を含み、該ガイド手段(35’)は、主に前記サクション流方向(23’)に対して横方向に延び、かつ前記シール要素を前記サクション流方向(23’)に、かつ前記サクション流方向(23’)とは反対方向に旋回運動でガイドし、前記少なくとも1つの可動のシール要素(29,29’)は、前記変形可能なガイド手段(35’)に組み付けられており、前記少なくとも1つのばね弾性的な拡張手段(33)は、前記ガイド手段(35’)に作用し、かつ前記出口側(27)から離れるように前記サクション流方向(23’)とは反対方向に外方に向かって前記ガイド手段(35’)および前記シール要素を押圧するように、形成されている、請求項8記載のサクションノズル。
【請求項11】
前記サクション流方向(23’)に対して主に横方向に延びる前記ガイド手段(35’)は、縁部側で緊締された板ばね(45)として形成されており、該板ばね(45)は、反対側に位置する他方の縁部において、前記少なくとも1つのシール要素(29,29’)を担持する、請求項10記載のサクションノズル。
【請求項12】
前記ノズル本体(24)は、前記サクション開口(25)により貫通される中空のベース部分(30)を有しており、該ベース部分(30)上に、前記少なくとも1つの可動のシール要素(29,29’)が配置されており、好適には前記ばね弾性的な拡張手段(33)および場合によっては前記ガイド装置(35)は、前記ベース部分(30)と前記少なくとも1つの可動のシール要素(29,29’)との間に配置されている、請求項1記載のサクションノズル。
【請求項13】
前記中空のベース部分(30)は、前記周壁開口(20)上に配置された、好適には支持円錐体(37)として形成された支持要素(32)と、少なくとも1つの担持要素(31,31’)とを含んでおり、前記担持要素(31,31’)は、前記支持要素(32)と前記少なくとも1つの可動のシール要素(29,29’)との間に配置されており、好適には、前記ばね弾性的な拡張手段(33)は、前記少なくとも1つの担持要素(31,31’)上に支持され、かつ対応配置された前記シール要素(29,29’)に作用する、請求項12記載のサクションノズル。
【請求項14】
運動させられる繊維材料ウェブ(2)、特に不織布フリースを液体噴流(4)、特に水噴流により交絡させるための交絡装置(1)の吸取り装置(6)用の噴流サクションボックスであって、前記噴流サクションボックス(14)は、前記交絡装置(1)から放出され、前記繊維材料ウェブ(2)から再び流出する前記液体噴流(4)をサクション流において吸い込むように設けられ、かつ構成されており、中空の前記噴流サクションボックス(14)がそのボックス周壁(18)に、ボックス内室(17)に通じるスリット状の少なくとも1つの周壁開口(20)を有しており、前記噴流サクションボックス(14)は、前記ボックス周壁(18)に、前記周壁開口(20)上に配置されたノズル本体(24)と該ノズル本体(24)をサクション流方向(23’)で貫通するスリット状のサクション開口(25)とを備えた少なくとも1つのサクションノズル(23,23’’)を有しており、前記サクション開口(25)の入口側(26)が外方に向けられていて、かつ出口側(27)が、前記周壁開口(20)に向けられている、噴流サクションボックスにおいて、
前記サクションノズル(23,23’’)は、請求項1から13までのいずれか1項記載のように形成されていることを特徴とする、噴流サクションボックス。
【請求項15】
繊維材料ウェブ(2)の繊維材料ウェブ、特に不織布フリースを液体噴流、特に水噴流により交絡させるための装置(1)用の吸取り装置であって、該吸取り装置(6)は、中空の噴流サクションボックス(14)を有している、吸取り装置において、
前記噴流サクションボックス(14)は、請求項14記載のように構成されており、前記吸取り装置(6)は、前記繊維材料ウェブ(2)のための液体透過性、特にパーフォレーション加工された搬送手段(11)、特に回転駆動される搬送ドラム(12)または搬送ベルトを有しており、前記噴流サクションボックス(14)は、運動させられる前記搬送手段(11)に対して相対的に位置固定的に、特に前記搬送ドラム(12)内に配置されており、前記少なくとも1つのシール要素(29,29’)の外側面は、前記搬送手段(11)に密に当接していることを特徴とする、吸取り装置。
【請求項16】
前記吸取り装置(6)は、負圧発生器(7)を有しており、該負圧発生器(7)は、前記噴流サクションボックス(14)に流れをガイドするように接続されており、好適には前記吸取り装置(6)は、吸い込まれた流れに含まれる液体、特に含まれる水のための回収装置(8)を有している、請求項15記載の吸取り装置。
【請求項17】
前記噴流サクションボックス(14)は、前記液体噴流(4)、特に水噴流の放出方向で前記繊維材料ウェブ(2)のための前記搬送手段(11)の下側で、特に回転駆動される前記搬送ドラム(12)内に配置されている、請求項15記載の吸取り装置。
【請求項18】
液体噴流(4)、特に水噴流により繊維材料ウェブ(2)、特に不織布フリースを交絡させるための交絡装置であって、前記液体噴流(4)、特に水噴流を圧力下で放出する少なくとも1つのインジェクタ(3)と、噴流サクションボックス(14)を有する吸取り装置(6)とを含む交絡装置であって、前記噴流サクションボックス(14)は、請求項14記載のように構成されており、前記吸取り装置(6)は、請求項15から17までのいずれか1項記載のように構成されており、前記インジェクタ(3)は、放出された前記液体噴流(4)、特に水噴流を、前記噴流サクションボックス(14)の、放出方向で対峙して位置しているサクションノズル(23)内に向けることを特徴とする、交絡装置。
【請求項19】
前記交絡装置(1)は、前記繊維材料ウェブ(2)の走行方向で相並んで配置された複数のインジェクタ(3)を有しており、該インジェクタ(3)に、前記噴流サクションボックス(14)のそれぞれ1つのサクションノズル(23)が放出方向で対峙して位置しており、好適には前記噴流サクションボックス(14)に、前記繊維材料ウェブ(2)に向けられた1つ以上の別のサクションノズル(23’’)が、対応配置されたインジェクタ(3)なしに配置されている、請求項18記載の交絡装置。
【請求項20】
交絡装置(1)から、液体透過性の搬送手段(11)により運動させられる繊維材料ウェブ(2)、特に不織布フリースに向けて放出され、かつ前記繊維材料ウェブ(2)から再び流出する液体噴流(4)、特に水噴流を吸い込む方法であって、前記流出した液体噴流(4)を吸取り装置(6)の中空の噴流サクションボックス(14)によりサクション流において吸い込み、前記噴流サクションボックス(14)がそのボックス周壁(18)に、ボックス内室(17)に通じる少なくとも1つのスリット状の周壁開口(20)を有しており、前記噴流サクションボックス(14)は、前記ボックス周壁(18)に、前記周壁開口(20)上に配置されたノズル本体(24)と該ノズル本体(24)をサクション流方向(23’)で貫通するスリット状のサクション開口(25)とを備えた少なくとも1つのサクションノズル(23)を有しており、前記サクション開口(25)の入口側(26)が外方に向けられており、前記サクション開口(25)の出口側(27)が前記周壁開口(20)に向けられている、方法において、
前記ノズル本体(24)は、前記入口側(26)において、前記サクション開口(25)の隣に配置された可動の、好適には条片状の少なくとも1つのシール要素(29,29’)と、該シール要素(29,29’)に作用する、少なくとも1つのばね弾性的な拡張手段(33)とを有しており、前記少なくとも1つの可動のシール要素(29,29’)は、前記スリット状のサクション開口(25)を側方で画定し、かつ前記少なくとも1つのばね弾性的な拡張手段(33)により密に前記搬送手段(11)に向かって押圧されることを特徴とする、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、独立請求項に記載の特徴を有するサクションノズル、繊維材料ウェブを水噴流交絡させるための装置の吸取り装置用の噴流サクションボックスおよび噴流サクション法に関する。
【0002】
このようなサクションノズルは、噴流サクションボックスおよび噴流サクション法と一緒に国際公開第2020/120412号から公知である。
【0003】
欧州特許出願公開第1059377号明細書には、噴流サクションボックスおよび噴流サクション法と一緒に別のサクションノズルが示されている。
【0004】
本発明の課題は、改善された噴流サクション技術を提供することである。
【0005】
本発明はこの課題を独立請求項に記載の特徴によって解決する。
【0006】
特許請求された噴流サクション技術、すなわち、サクションノズル、このサクションノズルを装えた噴流サクションボックスおよび噴流サクション法ならびに吸取り装置と、この吸取り装置を備えた水噴流交絡の装置とは、種々様々な利点を有している。
【0007】
第1の本発明の態様は、中空の噴流サクションボックス用のサクションノズルを規定しており、噴流サクションボックスがそのボックス周壁に、噴流サクションボックスのボックス内室に通じる少なくとも1つのスリット状の周壁開口を有しており、サクションノズルが、周壁開口上に配置可能なノズル本体と、このノズル本体をサクション流方向で貫通するスリット状のサクション開口とを有しており、サクション開口が、サクション流のための、外方に向けられた入口側と出口側とを有している。サクション開口は、ノズル本体の自由端部に設けられた入口側から、ボックス周壁の周壁開口に配置するために設けられかつ形成されている、反対側に位置する出口側へと延びている。
【0008】
ノズル本体は、入口側において、サクション開口の隣に配置され、かつスリット状のサクション開口を側方で画定する可動の、好適には条片状の少なくとも1つのシール要素と、このシール要素に作用する、ばね弾性的な拡張手段とを有しており、ばね弾性的な拡張手段は、出口側もしくは周壁開口から離れるようにサクション流方向とは反対方向に外方に向かってシール要素を押圧するように形成されている。
【0009】
サクションノズルは、運動させられる繊維材料ウェブを液体噴流交絡、特に水噴流交絡させるための交絡装置から放出され、かつ繊維材料ウェブから再び流出する液体噴流をサクション流において吸い込むために働くことができる。サクション流方向は、液体噴流、特に水噴流の放出方向に一致してもよい。
【0010】
別の本発明の態様は、運動させられる繊維材料ウェブ、特に不織布フリースを液体噴流交絡、特に水噴流交絡させるための交絡装置の吸取り装置用の噴流サクションボックスを規定しており、噴流サクションボックスは、交絡装置から放出され、繊維材料ウェブから再び流出する液体噴流をサクション流において吸い込む。中空の噴流サクションボックスはそのボックス周壁に、噴流サクションボックスのボックス内室に通じるスリット状の少なくとも1つの周壁開口を有しており、ボックス周壁に、周壁開口上に配置されたノズル本体とこのノズル本体をサクション流方向で貫通するスリット状のサクション開口とを備えた少なくとも1つのサクションノズルが配置されており、サクション開口の入口側は外方に向けられていて、かつ出口側が周壁開口に向けられている。サクションノズルは、特許請求された形式で形成されている。
【0011】
対応して噴流サクションボックスに位置決め可能であるか、または位置決めされた1つ以上のサクションノズルにより、交絡装置によって放出され、繊維材料ウェブから再び流出する液体噴流をサクション流において吸い込むことができる。噴流サクションボックスに設けられた1つ以上のサクションノズルのサクション流は、液体噴流の吸込みなしに、繊維材料ウェブを付加的に除湿するためにも使用することができる。
【0012】
少なくとも1つの可動のシール要素は、サクション流方向に、かつサクション流方向とは反対方向に可動に配置されていてもよく、場合によってはガイドされていてもよい。可動の配置と、場合によってはガイドとは、並進的かつ/または回転式であってもよい。少なくとも1つのシール要素は、例えばノズル幅を調節するために、さらにサクション流方向に対して横方向に可動に配置されているか、または調節可能であってもよい。ばね弾性的な拡張手段は、対応配置されたシール要素に作用することができ、シール要素をサクション流方向とは反対方向に運動させる、かつ駆動することができる。可動のシール要素およびばね弾性的な拡張手段の構成および運動は、変更することができる。
【0013】
本発明の別の態様は、放出された上記のような液体噴流を吸い込む方法に関する。
【0014】
特許請求された構成および機能を有するサクションノズルは、独立した構成部材であってもよく、この構成部材は、例えば後付けまたは付替えによりを既存の噴流サクションボックスに取り付けることができる。サクションノズルは、特許請求の範囲に記載されたように形成され、配置されている必要はない。したがって、例えば、種々様々な構造形式の比較的古い噴流サクションボックスを近代化することができる。後付けまたは付替えは、例えば冒頭で述べた引用文献による噴流サクションボックスにおいて可能である。
【0015】
特許請求された噴流サクションボックスは、吸取り装置、場合によっては液体噴流、特に水噴流を伴う、吸取り装置を備えた交絡装置の独立した構成要素であってもよい。噴流サクションボックスは、既存の吸取り装置に後付けまたは付替えられてもよい。噴流サクションボックスは、初期設備として新規の吸取り装置に実装されてもよい。噴流サクションボックスおよび吸取り装置はさらに、運動させられる繊維材料ウェブ、特に不織布フリースを液体噴流交絡、特に水噴流交絡させるための交絡装置の構成部材であってもよい。
【0016】
特許請求された噴流サクション技術は、高められた効率、経済性および持続可能性ならびに高いフレキシビリティを提供する。噴流サクション技術は、1つ以上の可動のシール要素およびそのばね弾性的な拡張手段のお陰で、それぞれのサクションノズルにおいて、運動させられる製品ウェブの搬送手段に対する噴流サクションボックスの改善された密閉性を可能にする。場合によっては生じる搬送手段および噴流サクションボックスのアンバランス、組付け誤差および構造形状誤差を補償することができる。特にドラム状の搬送手段の内室からの誤流入空気のサクション開口内への流入は、高い確実性をもって回避することができる。
【0017】
このことは、高圧液体噴流、特に高圧水噴流によって繊維材料ウェブを交絡する場合に、より良好でかつより一定の交絡結果をももたらす。吸い取られる空気/液体混合物は、より高い液体割合を有している。この混合物は、特に交絡装置における液体の戻しおよび再利用のために、より良好かつより効果的に回収することができる。さらに、繊維材料ウェブの効率的な除湿のための利点が生じる。
【0018】
噴流サクションボックスにおける圧力損失は、特に小さく維持することができ、このことは、比較的弱い吸取り技術および圧送技術の使用を可能にし、かつ制御精度を改善する。エネルギコストおよび構造コストは、著しく低減され得る。このことは、プロセス品質、効率および経済性を向上させ、資源を削減する。騒音エミッションは、大幅に低減され得る。特許請求された噴流サクション技術の有利な効果は、ノズル出口における流速が高ければ高いほど、かつ中空のボックス内室からの空気/液体混合物の吸取り速度が高ければ高いほど、より強く作用する。
【0019】
サクションノズルは、或る構成において、好適にはスリット状のサクション開口の一方の側に設けられた可動のシール要素と、サクション開口の他方の側に設けられた固定されたノズル本体壁とを有していてもよい。別の好適な或る構成では、サクションノズルが、好適にはスリット状のサクション開口の両側に配置されている、それぞれ1つ以上のばね弾性的な拡張手段を備えた可動のシール要素のうちの複数、特に2つのシール要素を有していてもよい。1つまたは複数の可動のシール要素は、ノズル本体の自由端に配置されている。このシール要素は、自由な本体端部を形成してもよい。
【0020】
1つまたは複数の可動のシール要素は、サクション開口に沿って、サクション流方向に対して横方向に延びていてもよい。1つまたは複数の可動のシール要素は、少なくとも所定の領域でサクション流方向に沿って延びていてもよい。
【0021】
スリット状のサクション開口の両側に配置された可動のシール要素は、それぞれ1つの側壁を有しており、この側壁は、サクション開口に向けられていて、サクション開口を側方で画定し、その際に両側のシール要素は、その間でサクション開口を入口側において画定する。
【0022】
1つ以上のシール要素の条片状の構成が有利である。シール要素は、好適にはサクション開口の全長にわたって延びている。条片状の構成は、軸方向で一貫して一体的であってもよく、または分割されていてもよい。
【0023】
好適には条片状の少なくとも1つのシール要素は、種々異なる形式で形成され、かつガイドされていてもよい。ノズル本体は、少なくとも1つの可動のシール要素のためのガイド装置を有していてもよい。ガイド装置は、ガイドタスクのために対応して構成されかつ配置されたガイド手段を含んでいてもよい。ガイド手段は、ガイドロッドおよびガイド開口、例えば長孔により、かつ/または1つ以上の板ばねにより形成され得る。
【0024】
上記のシール要素は、例えば固定されずに形成されており、かつ独立して可動であってもよい。シール要素は、好適には剛性のガイド手段、例えばガイドロッドおよびガイド開口を備えたガイド装置によって、サクション流方向に、かつサクション流方向とは反対方向に可動にガイドされていてもよい。シール手段の運動は、並進的かつ/または回転式であってもよい。剛性のガイド手段は、サクション流方向に沿って延びていてもよい。シール手段の運動は、特に線形の移動運動であってもよい。ばね弾性的な拡張手段は、例えば上記のシール要素に直接に作用することができる。
【0025】
別の或る構成では、上記のシール要素が、ガイド装置の可動の、特に変形可能なガイド手段に組み付けられていてもよい。可動のガイド手段は、主にサクション流方向に対して横方向に延びていてもよい。例えば板ばねとして形成されたガイド手段は、上記のシール要素を、サクション流方向に、かつサクション流方向とは反対方向に適切な形式で、例えば回転式に可動に、特に旋回運動によりガイドすることができる。ばね弾性的な拡張手段は、ガイド手段に作用することができ、これにより上記のシール要素に間接的に作用することができる。
【0026】
1つ以上のシール要素は、その外側面が上記の搬送手段、特に回転する搬送ドラムに密に当接し、かつ拡張手段によりばね弾性的に押し付けられるように規定され、かつ形成されている。1つ以上のシール要素は、少なくともこの接触領域および当接領域において、摩擦のために好都合に構成されていてもよい。シール要素は、対応して適合された、例えば丸み付けされるか、または面取りされた外側幾何学形状を有していてもよく、かつ/または摩擦の少ない材料から形成されていてもよい。
【0027】
単独で、または重複して存在するばね弾性的な拡張手段は、互いに異なって形成されていてもよい。拡張手段は、例えば1つ以上の圧縮ばね、特に圧縮コイルばねを含んでいてもよい。圧縮ばねは、噴流サクションボックスの組付け時に、搬送手段に接してまたは搬送手段内に緊締することができる。このような圧縮ばねは、機械的なばねとして、圧縮可能な固体として、圧縮可能な流体として、例えばガスパッド、ガスばね等として、または別の形態で形成されていてもよい。
【0028】
ばね弾性的な拡張手段は、切換可能に、かつ/または制御されて拡張可能に構成されていてもよい。このためには、ばね弾性的な拡張手段は、例えば切換または制御可能な、場合によっては調整可能な、好適には圧縮可能な圧力媒体、例えば圧縮ガスにより運転され得る。ばね弾性的な拡張手段は、例えば上記の圧力媒体により拡張させられる、圧縮可能な圧力媒体により運転されるエキスパンダを有していてもよい。エキスパンダは、例えばガス作動式の押圧ピストンおよび/または膨らませることができる押圧チューブ、押圧ベローズ等を有していてもよい。
【0029】
ばね弾性的な拡張手段の切換可能かつ/または制御可能な構成は、搬送手段、特に回転する搬送ドラムにおける使用条件に対して改良された適合可能性の利点を有している。他方では、ばね弾性的な拡張手段を遮断するか、またはその作用を低減させることもでき、これにより、荷重を加えられる1つまたは複数のシール要素はもはや、ばね力によって搬送手段に当接しない。このことは、噴流サクションボックスおよび/または1つまたは複数のサクションノズルをそのノズル本体およびシール要素で搬送手段に少ない抵抗で組み付け、かつ取り外すことができるようにするために有利である。他方では、可変のサクション圧に対する、かつ特に例えば250mbarまでの高いサクション圧に対する拡張力もしくはばね力の所望の適合も行うことができる。
【0030】
特許請求された噴流サクション技術は、好適にはスリット状のサクション開口の幅の変更および調節も可能にする。これにより開口幅を、それぞれの使用条件およびプロセス要求に最適に適合させることができる。
【0031】
ノズル本体における少なくとも1つのシール要素の可動の配置は、特に好都合であり、この場合にこのシール要素は、側方に、かつ場合によってはサクション流方向に対して横方向に運動可能である。これにより、サクション開口の幅調節は、少なくとも1つのシール要素の領域において行うことができる。この領域は、サクション開口の入口側および搬送手段に配置されている。サクション開口の、下流側に向けられた領域は、調節により影響を与えられる必要がなく、同一のままの開口幅を有していてもよい。しかし代替的には、調節性を有していてもよい。
【0032】
吸取りプロセスにとって、サクション開口の幅が、特に入口側において調節可能であり、出口側の開口幅と、ボックス周壁の周壁開口における開口幅とが同じままであると好都合である。このことは、可動の1つ以上のシール要素のための調節装置へのアクセス性に関する利点も有している。調節装置は、少なくとも1つの調節手段を含んでいてもよく、この調節手段は、スリット状のサクション開口内に配置されていて、かつ入口側から外部からアクセス可能である。調節手段は、例えば長さ変更な調節ねじとして形成されていてもよく、この調節ねじは、サクション開口内に導入される工具を用いて調節することができる。
【0033】
ノズル本体は、ボックス周壁に設けられたホルダによって可動に、特に移動可能に配置され得る。これによりノズル本体は、周壁開口との重なりから少なくとも所定の領域で外れることができる。可動性は、特に軸方向に、かつ噴流サクションボックスの主軸線に沿って与えられていてもよい。ばね弾性的な拡張手段の切換可能かつ/または制御可能な構成は、摩擦抵抗を減じるために有利である。
【0034】
ホルダは、スリット状に形成されていて、サクション開口および場合によっては周壁開口に沿って配向されていてもよい。これにより、ノズル本体は例えばグリップによりホルダ内で移動させられ、ボックス周壁から引き抜かれる。これにより、ノズル本体を、搬送手段との重なりから外すことができ、特に搬送ドラムから引き出すことができる。これにより、ノズル本体と調節装置とには自由にアクセス可能であり、ノズル本体と調節装置は特に容易かつ正確に操作可能である。他方では、ノズル本体は、ホルダを介して、予め規定された運転位置で正確にボックス周壁に配置され得る。切換可能かつ/または制御可能なばね弾性的な拡張手段は、上記の開口幅調節にとって有利である。
【0035】
ノズル本体は、好適にはスリット状のサクション開口の一方または両方の端面端部に、かつ少なくとも1つの可動のシール手段に、好適には調節可能な開口縁部制限器を有していてもよい。これにより、一方では、サクション開口の有効な開口長さを調節し、必要に応じて変更することができる。このことは、例えば繊維材料ウェブの種々異なる幅への適合のために有利である。さらに開口縁部制限器によって、少なくとも1つの可動のシール要素の領域におけるサクション開口の端面側の画定および密閉を行うことができる。この場合、開口縁部制限器が、調節可能なスライダを含んでいて、このスライダが、サクション開口を縁部側および端面側で閉鎖し、スライダが、可動の少なくとも1つのシール要素においてガイドされていると、特に好都合である。サクション流方向に沿った少なくとも1つのシール要素の運動時も、開口縁部制限器は一緒に運動され得る。
【0036】
ノズル本体は、少なくとも1つのシール要素のために上述のガイド装置を含んでいる。このガイド装置は、サクション流方向に沿った、かつ場合によってはサクション流方向に対して横方向での上述のシール要素の運動時にシール要素をガイドするために働く。
【0037】
ガイド装置は、上述したように形成可能である。ガイド装置は、例えば好適には線形のガイド運動学を有する剛性のロッドガイドまたはケージガイドとして形成されていてもよい。
【0038】
ばね弾性的な旋回ガイドとは別の構成は、特別な利点を有している。ガイド装置は、ガイド手段を含んでいてもよく、ガイド手段は、縁部側で緊締された板ばねとして形成されている。板ばねの反対側に位置する他方の縁部に、少なくとも1つのシール要素が好適には紛失不能に組み付けられ、取り付けられている。この取付けは、解除可能にかつ形状結合式であってもよい。好適には制御可能なまたは切換可能なばね弾性的な拡張手段は、板ばねに作用することができ、板ばねを曲げ変形させることができる。このような構成は、高い拡張力が望まれる場合に、特に有利である。拡張手段の荷重が取り除かれた場合の戻りは、変形させられた板ばねの戻し力を介して行うことができる。サクションノズルもしくはそのノズル本体のこのような構成は、従来のサクションボックスの付替えにとっても有利である。
【0039】
ノズル本体の構造的な構成のためには、種々異なる可能性がある。ノズル本体は、例えば中空のベース部分を有していてもよく、このベース部分上に少なくとも1つの可動のシール要素が配置されている。中空のベース部分は、一体的に形成されていてもよいし、複数の部分から形成されていてもよい。ベース部分は、サクション開口によって貫通される。ばね弾性的な拡張手段は、ベース部分と少なくとも1つの可動のシール要素との間に配置されていてもよい。ガイド装置は、同様にベース部分と少なくとも1つの可動のシール要素との間に配置されていてもよい。
【0040】
ベース部分は、少なくとも1つの可動のシール要素と、所属するばね弾性的な拡張手段とを、半径方向または法線方向でボックス周壁から離間させることができる。ベース部分は、種々異なる寸法を有していてもよい。このことは、サクションノズルの後付けまたは付替え時に、既存の噴流サクションボックスの種々異なる組込み側の設定への適合を可能にする。
【0041】
有利な或る実施形態では、中空のベース部分は、周壁開口上に配置可能、または配置された支持要素と、少なくとも1つの担持要素とを含んでいてもよく、少なくとも1つの担持要素は、支持要素と少なくとも1つの可動のシール要素との間に配置されている。
【0042】
上記の担持要素と、対応配置されたシール要素とは、互いに結合されていてもよい。少なくとも1つの可動のシール要素は、対応配置された少なくとも1つの担持要素上で、または対応配置少なくとも1つの担持要素において、サクション流方向に可動に配置されかつ、ガイドされていてもよい。ばね弾性的な拡張手段は、少なくとも1つの担持要素上に支持されていてもよく、対応配置されたシール要素に直接または間接的に作用することができる。
【0043】
少なくとも1つの可動のシール要素は、対応配置された担持要素上に、または担持要素の上に配置されていてもよい。シール要素は固定されずに形成されていて、独立して可動であってもよい。シール要素は、対応配置された担持要素上で浮動することができ、ばね弾性的な拡張手段により担持され、サクション流方向で支持され得る。少なくとも1つの可動のシール要素および対応配置された担持要素の、サクション開口に向けられた内面は、サクション流方向で互いに整合していてもよい。これらの内面は、この領域において、全体的にホッパに似たサクション開口の、例えば平行な側壁を形成することができる。
【0044】
少なくとも1つの可動のシール要素および対応配置された担持要素の、サクション開口とは反対の側の外側の面は、同様にサクション流方向で互いに整合していてもよい。
【0045】
少なくとも1つの可動のシール要素は、別の或る構成では、対応配置された担持要素内に、または担持要素に配置されていてもよく、担持要素の外側面を越えてサクション流方向とは反対に突出していてもよい。
【0046】
少なくとも1つの可動のシール要素と、対応配置された少なくとも1つの担持要素とは、一緒にサクション流方向に対して横方向に可動に配置され、ガイドされてもよい。これによって、少なくとも1つの可動のシール要素と、対応配置された少なくとも1つの担持要素とは、例えばサクション開口幅の調節時に互いに対して運動され、かつ調節され得る。例えば上記の板ばねを備えた別の1つのバリエーションでは、少なくとも1つのシール要素が、支持要素に対して相対的に、特に担持要素に対して相対的に、かつサクション流方向に対して横方向に調節され得る。
【0047】
種々異なるバリエーションにおいて、周壁開口と少なくとも1つの担持要素との間に位置する支持要素はその位置および構成にそれぞれ留まっていてもよく、一緒に運動されなくてもよい。担持要素は省くこともできる。サクション流方向に対して横方向での1つ以上のシール要素および場合によっては担持要素の運動およびガイドは、定置の支持要素に対して相対的に行うことができる。
【0048】
ガイド装置は、上述のガイドタスクのために対応して構成されかつ配置されたガイド手段を含んでいてもよい。さらに、ばね弾性的なシールスカートは、外側で少なくとも1つの担持要素に、かつ少なくとも1つの可動のシール要素に配置されていてもよい。シールスカートは、これらの要素間の間隙を橋渡しすることができる。
【0049】
支持要素は、種々異なる形式で形成されていてもよい。有利な或る構成では、支持要素は、密閉された円錐壁と、サクション流にとって透過性の円錐底部とを有する支持円錐体を有している。支持円錐体の比較的大きな円錐開口は、サクション開口の出口側、もしくはボックス周壁の周壁開口に向けられていてもよい。支持要素、特に支持円錐体は、ボックス周壁に設けられたノズル本体の上述のホルダとの接触および場合によっては係合のために設けられ、かつ形成されていてもよい。係合は、流体密に実施されていてもよい。
【0050】
ノズル本体は、閉じられた側壁および閉じられた端面壁を有していてもよい。側壁は、支持要素、特に支持円錐体により形成することができる。これによって、ノズル本体は、入口側および出口側に設けられたサクション開口の開口を除いて、全面的に密閉されて形成されている。ノズル本体は、端面側にグリップを有していてもよく、グリップにより、ノズル本体をホルダにおいて運動させることができる。
【0051】
好適にはスリット状のサクション開口は、ノズル本体に形成されていて、サクション流方向で入口側から出口側へ、かつ出口側の周壁開口へと延びている。スリット状のサクション開口の横断面における幅は、入口側から出口側に向かって拡大してもよい。この拡大は、連続的または段階的に行うことができる。サクション開口は、入口側において、出口側におけるよりも小さな幅を有している。サクション流方向および液体噴流の噴流方向でのノズル幅の拡大によって、出口側における圧力損失を小さく維持することができる。サクション開口は横断面で見て上述の反転したホッパ形状を有していてもよい。
【0052】
小さな圧力損失のおかげで、サクションノズルの入口側において所望の負圧を発生させるためにボックス内室での穏やかな負圧および低く寸法設定された負圧発生器が好都合である。このことは、サクションノズルおよび噴流サクションボックスの吸取り開口におけるサクション流の所望の流速にとっても有利である。このような負圧は、例えば15000Paもしくは150mbar以上であってもよい。流速は、例えば25m/sであってもよい。特許請求された噴流サクション技術のためには、サクションノズルと、サクションノズルのスリット状のサクション開口と、少なくとも1つの可動のシール要素とが、サクションボックス軸線に沿って配向されていると好都合である。サクションノズルと、サクションノズルのスリット状のサクション開口と、少なくとも1つの可動のシール要素とは、繊維材料ウェブの運動方向に対して横方向に配向されていてもよい。サクションボックス軸線は、サクションボックスの長手方向軸線であってもよい。
【0053】
サクションノズルは、組込み位置において、液体噴流、特に水噴流を圧力下で放出するインジェクタに放出方向で対峙して位置していてもよい。サクションノズルとスリット状のサクション開口とは、好適には繊維材料ウェブの全幅にわたって、かつ場合によってはインジェクタの全幅にわたって延びていてもよい。
【0054】
噴流サクションボックスはそのボックス周壁に、周方向に分配されて配置された複数のサクションノズルを有していてもよい。サクションノズルの数および配置形態は、インジェクタの数および配置形態に適合されていてもよい。さらに、インジェクタを対応配置させることなしに、1つ以上の別のサクションノズルが存在していてもよい。
【0055】
放出された液体および噴流によって繊維材料ウェブの外側面から押し流された周囲空気は、特許請求された噴流サクション技術によって、特にそれぞれのサクションノズルによって特に良好にかつ効果的に収容され、噴流サクションボックスを介して導出することができる。これによって、通流される繊維材料ウェブは、一方では特に効果的に交絡させられ、他方ではできるだけ少なく湿らせられている。
【0056】
繊維材料ウェブのための後続の乾燥手間がより少なくなり、資源消費が低減し、効率もしくは経済性が高められる。放出された液体噴流を、1つ以上のサクションノズルにより直接かつ意図的に吸い取ることは、液体噴流をできるだけ束ねてガイドし、かつ渦流を回避するために好都合である。この渦流は、例えば上記の誤流入空気によって発生することがあり、プロセス品質、特に交絡品質に不都合に影響を及ぼすおそれがある。少なくとも1つのシール要素は、特に効果的に、誤流入空気によるこのような渦流を阻止することができる。液体噴流および液体流入は、高程度でサクションノズルにおいて吸い込まれる。対応配置されたインジェクタを有しない別のサクションノズルは、場合によっては残っている残留液体を繊維材料ウェブから付加的に吸い取ることができる。
【0057】
噴流サクションボックスは、種々異なる形式で形成されていてもよい。有利な或る実施形態では、噴流サクションボックスは、好適には少なくとも所定の領域において回転対称的な横断面を備えた真っ直ぐな噴流サクション管として形成されている。噴流サクション管は、ボックス周壁を有していて、このボックス周壁は、外側で少なくとも所定の領域において角柱形状を有していて、少なくとも1つの周壁開口の領域に少なくとも1つの平坦加工部を有している。周壁開口の上に配置されたノズル本体は、ボックス周壁から離れる方向に、特に半径方向で突出していてもよい。ボックス周壁に設けられたスリット状の周壁開口内には、複数の支持ステーが配置されていてもよい。支持ステーは、有利な骨組み状の配置を有していてもよい。支持ステーによって、ボックス周壁は周壁開口の領域において安定化され得る。
【0058】
噴流サクションボックスは、好適には軸線方向の吸取り開口を有していてもよい。この吸取り開口により、サクション流が導出され得る。噴流サクションボックスは、負圧発生器に、かつ場合によって回収装置に接続されていてもよい。噴流サクションボックスのボックス内室には、周囲に対する負圧が占めていてもよい。
【0059】
噴流サクションボックスは、種々異なる形式で搬送手段と組み合わせることができる。噴流サクションボックスは、特に繊維材料ウェブのための回転するパーフォレーション加工された搬送ドラム内に配置されていてもよい。この配置は、運動させられる搬送手段、特に回転する搬送ドラムに対して相対的に位置固定であってもよい。別の或るバリエーションでは、搬送手段が、コンベヤベルトとして、または他の形式で形成されていてもよい。噴流サクションボックスは、搬送手段、特に搬送ドラムのための支承面を有していてもよい。
【0060】
請求された吸取り装置は、特許請求された噴流サクションボックスを含んでいてもよい。噴流サクションボックスは、噴流サクションボックスに流れをガイドするように接続されている負圧発生器をさらに含んでいてもよい。吸取り装置は、吸い込まれた流れに含まれる液体、特に含まれる水のための上記の回収装置も有していてもよい。吸取り装置は、繊維材料ウェブのための液体透過性の、特にパーフォレーション加工された上記の搬送手段を含んでいてもよい。搬送手段は、例えば回転駆動される搬送ドラムであってもよい。吸取り装置は、上記のインジェクタのうち1つまたは複数のインジェクタに配置されていてもよい。噴流サクションボックスは、液体噴流、特に水噴流の放出方向で、繊維材料ウェブのための搬送手段の下側に配置されていてもよい。噴流サクションボックスは、特に回転駆動される搬送ドラム内に配置されていてもよい。
【0061】
液体噴流、特に水噴流によって繊維材料ウェブを交絡させるための特許請求された交絡装置は、特許請求された噴流サクションボックスと、特許請求された吸取り装置とを含んでいてもよい。交絡装置は、1つ以上のインジェクタと、繊維材料ウェブのための搬送手段とをさらに含んでいてもよい。
【0062】
特許請求された噴流サクションボックス、吸取り装置および吸引法は、繊維材料ウェブの上記の噴流交絡、特に水噴流交絡にとって特別な利点を有している。しかし特許請求された噴流サクションボックス、吸取り装置および吸引法は、このような噴流交絡なしに、かつ液体噴流の吸込みなしに、例えば湿った繊維材料ウェブの除湿のために使用することもできる。
【0063】
従属請求項には、本発明の別の有利な構成が記載されている。
【0064】
特許請求されたサクションノズル、特許請求された噴流サクションボックス、特許請求された吸取り装置、特許請求された交絡装置および特許された吸引法は、個別でも、または組み合わせでも利用可能な以下の別の構成を有していてもよい。
【0065】
特許請求された噴流サクションボックスおよびサクションノズルでは、以下の構成が設けられていてもよい。
【0066】
少なくとも1つの可動のシール要素は、調節装置を用いて、サクション流方向に対して横方向に調節可能であってもよい。スリット状のサクション開口の幅は、変更可能であってもよい。調節装置は、少なくとも1つの調節手段を含んでいてもよく、この調節手段は、スリット状のサクション開口内に配置されていて、かつ入口側から外部からアクセス可能である。調節装置は、別の或る構成では、少なくとも1つの調節手段、例えばねじを備えた締付け条片を含んでいてもよく、この締付け条片により、板ばねが担持要素において締付け可能であり、かつ取り外された状態では1つ以上の長孔を介してサクション流方向に対して横方向に調節可能である。
【0067】
ノズル本体は、スリット状の周壁開口の一方または両方の端面端部と、少なくとも1つの可動のシール手段とに、好適には調節可能な開口縁部制限器とを有していてもよい。開口縁部制限器はスライダを含んでいてもよく、スライダは、サクション開口を縁部側および端面側で閉鎖し、少なくとも1つの可動のシール要素においてガイドされている。
【0068】
中空のベース部分は、周壁開口の上に配置可能な支持要素と、少なくとも1つの担持要素とを含んでいてもよい。担持要素は、支持要素と、少なくとも1つの可動のシール要素との間に配置されていてもよい。少なくとも1つの可動のシール要素は、対応配置された少なくとも1つの担持要素上にサクション流方向で可動に配置され、かつガイドされていてもよい。少なくとも1つの可動のシール要素と、対応配置された、好適には条片状の少なくとも1つの担持要素とは、一緒に、サクション流方向に対して横方向に可動に配置され、かつガイドされてもよい。
【0069】
ノズル本体は、少なくとも1つの可動のシール要素のためのガイド装置を有していてもよい。ガイド装置は、少なくとも1つの担持要素と支持要素との間に配置された、サクション流方向に対して横方向に作用するガイド手段を含んでいてもよい。ガイド装置は、少なくとも1つの担持要素と板ばねとの間に配置され、サクション流方向に対して横方向に作用するガイド手段、例えば1つ以上の長孔を含んでいてもよい。少なくとも1つの担持要素に、かつ少なくとも1つの可動のシール要素に、外側で、ばね弾性的なシールスカートが配置されていてもよく、シールスカートは、担持要素とシール要素との間の間隙を橋渡しする。
【0070】
中空のベース部分の支持要素は、密閉された円錐壁と、サクション流にとって透過性の円錐底部とを有していてもよい。
【0071】
ノズル本体は、閉じられた側壁および閉じられた端面壁を有していてもよい。ノズル本体は、端面側にグリップを有していてもよい。閉じられた側壁は、支持円錐体の密閉された円錐壁により形成され得る。
【0072】
スリット状のサクション開口の幅は、横断面で見て入口側から出口側に向かって拡大していてもよい。
【0073】
サクションノズルと、スリット状のサクション開口と、少なくとも1つの可動のシール要素とは、サクションボックス軸線に沿って、かつ繊維材料ウェブの運動方向に対して横方向に配向されていてもよい。サクションノズルとスリット状のサクション開口とは、好適には繊維材料ウェブの全幅にわたって、または部分幅にわたって延びていてもよい。
【0074】
サクションノズルは、液体噴流、特に水噴流を圧力下で放出するインジェクタに放出方向で対峙して位置するように、噴流サクションボックスに配置されていてもよい。
【0075】
噴流サクションボックスはそのボックス周壁に、周方向に分配されて配置された複数のサクションノズルを有していてもよい。これは、液体噴流を圧力下で放出するインジェクタに対応配置されたサクションノズルおよび/またはこのようなインジェクタ対応配置を有しない、いわゆる別のサクションノズルであってもよい。
【0076】
噴流サクションボックスは、好適には少なくとも所定の領域で回転対称の横断面を備えた真っ直ぐな噴流サクション管として形成されていてもよい。噴流サクション管は、周壁開口の領域における平坦加工部を備えた、外側が角柱形状のボックス周壁または外側で環状に丸み付けされた、特に円筒形のボックス周壁を有していてもよい。
【0077】
ノズル本体は、ボックス周壁から離れる方向に、特に半径方向または法線方向に突出していてもよい。
【0078】
噴流サクションボックスもしくはボックス周壁のスリット状の周壁開口内には、複数の支持ステーが、好ましくは骨組み状に配置されていてもよい。
【0079】
噴流サクションボックスは、好適には軸線方向の吸取り開口を有していてもよい。
【0080】
噴流サクションボックスの中空のボックス内室では、周囲に対する負圧が占めていてもよい。噴流サクションボックスは、負圧発生器に、かつ場合によっては吸い込まれた流れに含まれる液体、特に含まれる水のための回収装置に接続されていてもよい。
【0081】
噴流サクションボックスは、繊維材料ウェブのための、回転する、パーフォレーション加工された搬送ドラムの内に、特に相対的に位置固定的に配置されるように、構成されていてもよい。
【0082】
噴流サクションボックスは、繊維材料ウェブの運動させられる搬送手段、特に回転する搬送ドラムのための支承面を有していてもよい。
【0083】
特許請求された吸取り装置は、液体噴流、特に水噴流を圧力下で放出するインジェクタに配置されていてもよく、またはこのような配置のために形成されていてもよい。
【0084】
特許請求された交絡装置は、繊維材料ウェブのための搬送手段を有していてもよい。
【0085】
本発明は図面に例示的にかつ概略的に図示されている。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【
図1】吸取り装置および噴流サクションボックスならびに繊維材料ウェブを備えた水噴流交絡装置を示す概略図である。
【
図2】回転する搬送ドラムによって取り囲まれた、噴流サクション管として形成された噴流サクションボックスの配置を示す斜視図である。
【
図3】
図1に示した、軸線方向に配向されたサクションノズルを備えた噴流サクション管を示す斜視図である。
【
図4】
図1に示した、軸線方向に配向されたサクションノズルを備えた噴流サクション管を示す斜視図である。
【
図5】搬送ドラムを断面して示す、噴流サクション管の側面図である。
【
図6】噴流サクション管を上から見た平面図である。
【
図7】噴流サクション管およびサクションノズルの中心の縦断面斜視図である。
【
図8】
図6に示したVIII-VIII線に沿って断面した噴流サクション管およびサクションノズルの部分的な縦断面図である。
【
図9】噴流サクション管およびサクションノズルの横断面図である。
【
図12】サクションノズルの別の横断面斜視図である。
【
図13】噴流サクション管およびサクションノズルの一部を拡大して示す縦断面斜視図である。
【
図14】サクションノズルの一部を示す別の斜視図である。
【
図15】サクションノズルの別の実施形態を示す図である。
【
図16】サクションノズルの別の実施形態を示す別の図である。
【
図17】サクションノズルの別の実施形態を示す別の図である。
【
図18】サクションノズルの別の実施形態を示す別の図である。
【
図19】サクションノズルの別の実施形態を示す別の図である。
【
図20】サクションノズルの別の実施形態を示す別の図である。
【0087】
本発明は、サクションノズル(23)と、サクションノズル(23)を備えた噴流サクションボックス(14)と、液体噴流交絡、特に水噴流交絡させるための交絡装置(1)の高圧液体噴流(4)の噴流サクション法とに関する。本発明は、このような噴流サクションボックス(14)を備えた吸取り装置(6)にも関する。さらに、本発明は、このような噴流サクションボックス(14)および吸取り装置(6)を備えた交絡装置(1)を含んでいる。本発明には、さらに、液体噴流交絡、特に特に水噴流交絡法させる方法および吸引法も属している。本発明は、同時に高圧液体噴流(4)を吸い込むことのない、吸取りによる繊維材料ウェブ(2)の脱水にも関する。
【0088】
図1は、液体噴流(4)、特に水噴流により、運動されている繊維材料ウェブ(2)を交絡させるための、例えば3つの交絡装置(1)を備えた設備を示している。繊維材料ウェブ(2)はテキスタイル繊維、特に合成繊維から成っている。繊維材料ウェブ(2)は、例えば不織布フリースとして形成されている。繊維材料ウェブ(2)は、図示しない製造装置、例えば梳綿機、スパンレースタワー、またはスパン結合タワーから、搬送手段(5)上の空気層またはこれに類したものに供給される。需要に応じて、別の機械、例えばフリース積層機が介在されていてもよい。搬送手段(5)は、エンドレスに循環する噴流透過性の搬送ベルトを有していてもよい。繊維材料ウェブ(2)は、3つの交絡装置(1)を相前後して通過することができる。
【0089】
3つの交絡装置(1)は、互いに同様に形成されていてもよい。これらの装置(1)は、それぞれ1つ以上のインジェクタ(3)を有している。好適には複数のインジェクタ(3)は、分配され、かつ繊維材料ウェブ(2)の搬送方向で搬送路に沿って相前後して配置されている。
【0090】
繊維材料ウェブ(2)は、列を成してまたは行を成して配置された薄い高圧液体噴流(4)、特に水噴流によって交絡される。高圧液体噴流(4)は、インジェクタ(3)からそれぞれ繊維材料ウェブ(2)に放出され、繊維材料ウェブ(2)および搬送手段(5)を貫通する。それぞれのインジェクタ(3)は、例えばノズルビームとして形成されていてもよい。このノズルビームは、繊維材料ウェブ(2)および繊維材料ウェブ(2)の搬送路に対して横方向に配向されていて、繊維材料ウェブ(2)の幅を大部分、好ましくは完全に覆っている。
【0091】
放出された液体噴流(4)は、吸取り装置(6)によって収容され、サクション流において吸い込まれ、搬出される。吸取り装置(6)は、
図1、
図2および
図5によれば、噴流サクションボックス(14)と、1つまたは複数のインジェクタ(3)の領域において繊維材料ウェブ(2)を搬送する搬送手段(11)とを有している。噴流透過性の搬送手段(11)は、載置された繊維材料ウェブ(2)を衝突する液体噴流(4)に対して支持している。
【0092】
噴流サクションボックス(14)は、繊維材料ウェブ(2)および搬送手段(11)から再び流出する液体噴流(4)をサクション流により吸い込む。さらに、繊維材料ウェブ(2)の外側の周囲から空気を吸い込むことができる。噴流サクションボックス(14)は、液体噴流(4)の、
図1および
図9に示した放出方向で、搬送手段(11)の下に配置されている。噴流サクションボックス(14)は、運動させられる搬送手段(11)に対して相対的に位置固定的に配置されている。
【0093】
図示の実施例では、噴流サクションボックス(14)が、好適には少なくとも所定の領域で回転対称の横断面を備えた、長い真っ直ぐな噴流サクション管(15)として形成されている。噴流サクション管(15)は、例えばほぼ円筒形の形状を有していてもよい。代替的には、例えば長方体のボックス形状の別の構成が可能である。以下で噴流サクション管(15)に関して記載される特徴は、別の種類の噴流サクションボックス(14)にも対応して当てはまる。
【0094】
搬送手段(11)は、図示の実施例では、回転駆動される円筒形の搬送ドラム(12)として形成されている。この搬送ドラム(12)内には、噴流サクションボックス(14)もしくは噴流サクション管(15)が相対的に位置固定的に配置されている。搬送ドラム(12)は、噴流サクション管(15)の中心の軸線(16)に対して同心的に配置されていて、この軸線(16)を中心として回転する。搬送ドラム(12)は、任意の適切な形式で回転駆動され得る。このためには、駆動装置(13)が設けられている。この駆動装置(13)のうち、
図2には例えばリングギヤが図示されており、このリングギヤは搬送ドラム(12)の一方の端面端部に配置されている。駆動装置(13)の別の部分、例えば伝動装置および被駆動ピニオン等を備えたモータは図示されていない。
【0095】
搬送手段(11)は、流体透過性かつ噴流透過性に形成されている。搬送手段(11)は、液体噴流(4)および空気も通過させることができる。このためには、搬送手段(11)は、例えば穿孔されたまたはパーフォレーション加工された搬送要素を有していてもよい。搬送ドラム(12)としての示された構成では、ドラム周壁が流体透過性である。
【0096】
別の図示しない或るバリエーションでは、搬送手段(11)が別の形式で、例えば循環するベルトコンベヤとして形成されていてもよい。ベルトコンベヤは、同様に流体透過性であってもよく、例えば穿孔されたまたはパーフォレーション加工されたコンベヤベルトを有していてもよい。ベルトコンベヤは、例えば直方体形の噴流サクションボックス(14)と協働することができる。
【0097】
図示の実施形態では、搬送ドラム(12)は、穿孔された、特にパーフォレーション加工された円筒形の周壁を有しており、この周壁の開口を通って液体噴流(4)が、噴流サクションボックス(14)もしくは噴流サクション管(15)に到達することができる。噴流サクション管(15)内に負圧を発生させることができ、この負圧によって、放出された液体噴流(4)を効率的にかつ意図的に中空のボックス内室(17)内に吸い込むことができる。噴流サクション管(15)は、一方の端面端部で閉鎖されていて、他方の端面端部において吸取り開口(43)を有している。この吸取り開口(43)を通して、吸い込まれた液体/空気混合物はボックス内室(17)を再び出ることができる。
【0098】
繊維材料ウェブ(2)は、搬送ドラム(12)の周面の大きな部分に巻き掛けられている。繊維材料ウェブ(2)は、ドラム回転によって搬送され、後続の搬送ドラム(12)にも引き渡され、最後の交絡装置(1)の通過後に、再びコンベヤベルトまたは搬出のための別の手段に引き渡すことができる。繊維材料ウェブ(2)はドラム材料上に直接載置されていてもよい。代替的には、運動させられるコンベヤベルトが、繊維材料ウェブ(2)とドラム材料との間に配置されていてもよい。
【0099】
搬送手段(5)の下かつ第1の吸取り装置(6)への繊維材料ウェブ(2)の引渡し箇所に、インジェクタ(3)が配置されている。このインジェクタ(3)から放出された液体噴流(4)は、搬送ベルトを貫通する。この液体噴流(4)は、付加的に、第1の搬送ドラム(12)への繊維材料ウェブ(2)の連行および引渡しを引き起こす。
図1は、この配置を示している。
【0100】
図2および
図5は、吸取り装置(6)の別の構成要素を概略的に示している。搬送ドラム(12)は、例えば噴流サクション管(15)上に回転可能に支承されている。このためには、噴流サクション管(15)は、端面側の端部に、
図2~
図5に明示されている支承面(41)を有していてもよい。噴流サクション管(15)と搬送ドラム(12)との間には、中間室(22)があり、この中間室(22)は、ドラムを支承するための半径方向のスペース需要に相当していてもよい。
図5および
図9はこの配置を示している。閉鎖された端面端部において、噴流サクション管(15)が支持ピンを有していて、開口(43)を有する他方の端面端部において、位置固定的な組付けのための管フランジ(42)を有している。
【0101】
吸取り装置(6)は、負圧発生器(7)を有しており、この負圧発生器(7)によって液体/空気混合物は、噴流サクション管(15)から、開口(43)と、この開口(43)に接続する管路とを通じて吸い取られる。吸取り装置(6)は、回収装置(8)をさらに有していてもよく、この回収装置(8)によって、液体を空気から分離し、戻し路(9)を介して、かつ場合によってはクリーニング装置を介して、再び1つ以上のインジェクタ(3)に供給することができる。空気は、出口(10)を介して放出され得る。負圧発生器(7)および回収装置(8)は、
図2に単に概略的に示唆されている。負圧発生器(7)および回収装置(8)は、任意の適切な形式で形成されかつ配置されていてもよい。回収装置(8)は、例えばサイクロン分離器として構成されていてもよい。
【0102】
図3~
図14は、第1のバリエーションで、噴流サクションボックス(14)もしくは噴流サクション管(15)の構成を明示している。搬送手段(11)、特に搬送ドラム(12)は、示されている。
図15~
図20には、別のバリエーションが示されている。
【0103】
中空の噴流サクション管(15)は、ボックス周壁(18)もしくは管周壁を有しており、このボックス周壁(18)もしくは管周壁は、横断面で見て内側が円筒形に形成されていて、外側が、複数の平坦加工部(19)を備えた角柱形状を有していてもよい。
図4および
図9はこの構成を明示している。
【0104】
噴流サクション管(15)はそのボックス周壁(18)に、スリット状のサクション開口(25)を備えた少なくとも1つのサクションノズル(23,23’’)を有している。サクションノズル(23,23’’)およびそのスリット状のサクション開口(25)は、噴流サクションボックス(14)の軸線(16)に沿って、特に噴流サクション管(15)の中心の長手方向軸線(16)に沿って延びている。サクションノズル(23)およびそのスリット状のサクション開口(25)は、さらに好適には、繊維材料ウェブ(2)の全幅にわたって延びている。
【0105】
サクションノズル(23)の数および配置は、1つ以上のインジェクタ(3)の数および配置に合わせられていてもよい。図示の実施例では、
図1に示した交絡装置(1)において、例えば3つのインジェクタ(3)が搬送ドラム(12)および噴流サクション管(15)を中心とした円弧部に配置されている。円弧状の配置および液体噴流(4)の放出方向は、軸線(16)に対して同心的であってもよい。
【0106】
サクションノズル(23)は、対応する数および分布で噴流サクション管(15)のボックス周壁(18)に配置されていてもよい。サクションノズル(23)のサクション開口(25)は、それぞれ対応配置されたインジェクタ(3)に向けられていて、それぞれのインジェクタ(3)に放出方向で対峙して位置している。それぞれのインジェクタ(3)から放出される液体噴流(4)は、繊維材料ウェブ(2)および搬送手段(11,12)の貫通後に、直接サクション開口(25)内に到達し、かつサクション流方向(23’)を有するサクション流において吸い込まれる。
図9には、この状況が矢印で図示されている。
【0107】
サクションノズル(23)およびインジェクタ(3)は、繊維材料ウェブ(2)の巻掛け領域および当付け領域において搬送手段(11,12)に配置されている。
【0108】
さらに
図1は、インジェクタ(3)に対応配置されていない別のサクションノズル(23’’)を噴流サクションボックス(14)に配置する可能性を示している。サクションノズル(23,23’’)は、同様に形成されていてもよい。別のサクションノズル(23’’)は、繊維材料ウェブ(2)を付加的に除湿することができる。別のサクションノズル(23’’)は、同様に上記の巻掛け領域および当付け領域に配置されている。
【0109】
サクション流方向(23’)およびサクション開口(25)の高さ方向軸線は、軸線(16)に対して半径方向に配向されている。サクション開口(25)内へのそれぞれの液体噴流(4)の進入は、ボックス内室(17)内における負圧および吸込み作用によって支援される。さらに、空気が繊維材料ウェブ(2)の外側からサクション開口(25)を通して吸い込まれ、サクション流を形成しながら液体噴流(4)と一緒に流される。
【0110】
示した実施例では、周方向に分配されてボックス周壁(18)に配置された3つのサクションノズル(23)が、ノズル本体(24)を備えたノズルアタッチメントとして形成されており、ノズル本体(24)は、ボックス周壁(18)に設けられた軸線方向の周壁開口(20)の上に配置されている。ノズル本体(24)は、それぞれ半径方向でボックス周壁(18)から外方に向かって離れるように延びていて、
図1、
図5、
図8および
図9に示すように、搬送手段(11)、特に搬送ドラム(12)にまで達しており、搬送ドラム12に密に当接している。別のサクションノズル(23’’)は、同様に形成されていてもよい。
【0111】
好適にはスリット状の周壁開口(20)は、ボックス周壁(18)内に軸線(16)に沿って延びている。周壁開口(20)は、材料ウェブ幅にわたって延びていて、噴流サクション管(15)の端面側の縁部の手前で終端している。スリット状の周壁開口(20)内には、それぞれ複数の支持ステー(21)が配置されている。これらの支持ステー(21)の配置は斜め配向を有していてもよく、トラス状に形成されていてもよい。スリット状の周壁開口(20)は、材料ウェブ幅全体にわたって、または材料ウェブ幅の1つ以上の部分領域にわたって延びていてもよい。スリット状の周壁開口(20)は、一貫して存在していてもよく、または部分的に配置されているか、もしくは中断されていてもよい。
【0112】
それぞれのノズル本体(24)は、サクション流方向(23’)でスリット状のサクション開口(25)によって貫通され、サクション開口(25)の入口側(26)は、ノズル本体(24)の自由端に配置されていて、かつ外方に向けられており、サクション開口(25)の出口側(27)は、周壁開口(20)に向けられている。
図9が明示するように、サクション開口(25)は、横断面で、入口側(26)から出口側(27)に向かって拡大する幅を有している。
【0113】
ノズル本体(24)は、入口側(26)に、サクション開口(25)の隣に配置され、かつスリット状のサクション開口(25)を側方で画定する、少なくとも1つの可動のシール要素(29,29’)を有している。図示の実施の形態では、サクション開口(25)の両側に可動のシール要素(29,29’)が配置されている。この可動性は、サクション流方向(23’)に沿って生じる。1つ以上のシール要素(29,29’)は、条片状に、好適には一体的に形成されている。1つ以上のシール要素(29,29’)は、軸線(16)に沿って延びている。
図3~
図14および
図15~
図20は、シール要素(29,29’)の種々異なる実施形態を示している。
【0114】
ノズル本体(24)は、少なくとも1つのシール要素(29,29’)に作用する、ばね弾性的な拡張手段(33)をさらに有している。この拡張手段(33)は、シール要素(29,29’)を、周壁開口(20)から離れるようにサクション流方向(23’)とは反対方向に外方に向かって、かつ搬送手段(11)、特に回転する搬送ドラム(12)に向かってシール要素(29,29’)を押圧するように構成されている。少なくとも1つの可動のシール要素(29,29’)は、ばね力の作用下で搬送手段(11)、特に搬送ドラム(12)の内面に密に当接する。密な当接により、中間室(22)からノズル本体(24)内への、かつサクション開口(25)内への誤流入空気の吸込みが回避される。
【0115】
少なくとも1つの可動のシール要素(29,29’)は、ばね弾性的な拡張手段(33)の作用下で、サクション流方向(23’)に沿って運動することができる。シール要素(29,29’)は、搬送手段(11)に面した外側面に、密閉のために好都合な形状を有している。シール要素(29,29’)は、外側面において、例えば
図9に示した傾斜面または丸付け部等を有していてもよい。少なくとも1つのシール要素(29,29’)は、少なくともこの外側面に、摩擦の少ない材料から成る表面を有していてもよい。
【0116】
それぞれのシール要素(29,29’)に対応配置されたばね弾性的な拡張手段は、
図3~
図14に示した実施例では、複数の圧縮ばね(33’)を含んでいる。圧縮ばね(33’)は、サクション噴流方向(23’)に沿った延在長さおよび作用方向を有している。圧縮ばね(33’)は、例えば少なくとも1つのシール要素(29,29’)の下側の盲孔内に収容されている。
【0117】
図示の実施例では、圧縮ばね(33’)は、搬送手段(11)、特に回転する搬送ドラム(12)における噴流サクションボックス(14)の組付け時に、圧縮され、組付け位置においてばね弾性的な押付け力を発揮し、この押付け力によって、それぞれ可動のシール要素(29,29’)が搬送手段(11)もしくは搬送ドラム(12)に向かって密に押し付けられる。
【0118】
図示しない別の或る実施形態では、それぞれのばね弾性的な拡張手段(33)が、別の形式で形成されていてもよい。ばね弾性的な拡張手段(33)は、切換可能に、かつ/または制御されて拡張可能であってもよい。ばね弾性的な拡張手段(33)は例えば、圧縮ばね(33’)の代わりに、エキスパンダ(33’’)、例えば、圧縮性の圧力媒体、特に圧縮ガスにより切換可能または制御して荷重を加えることができる押圧プランジャまたはシリンダを有していてもよい。
図15~
図20に示した別のバリエーションでは、ばね弾性的な拡張手段(33)は、このような圧縮可能な圧力媒体、特に圧縮ガスで膨らませることができる、例えば押圧チューブまたは押圧ベローズの形態のエキスパンダ(33’’)を有していてもよく、このエキスパンダ(33’’)は、少なくとも所定の領域で軸線(16)に沿って延びていて、膨らまし時に側方に伸張もしくは拡張し、対応するシール要素(29,29’)に直接的または間接的に荷重を加えて運動させる。
【0119】
遮断時に、エキスパンダ(33’’)として形成された拡張手段(33)は、荷重が加えられたシール要素(29,29’)が搬送手段(11)もしくは搬送ドラム(12)におけるその圧着力を失い、かつこの圧着力から場合によってはサクション流方向(23’)に離れるように縮小する。拡張手段(33)もしくはエキスパンダ(33’’)により制御して荷重を加えることにより、シール要素(29,29’)に作用するばね弾性的な拡張力および押付け力を調節し、需要に応じて変化させることができる。
【0120】
少なくとも1つのシール要素(29,29’)は、ノズル本体(24)において、付加的に側方に、かつサクション流方向(23’)に対して横方向に可動に配置されていてもよい。この側方への運動によって、1つまたは複数の可動のシール要素(29,29’)の領域においてサクション開口(25)の幅を変化させることができる。
【0121】
ノズル本体(24)は、調節装置(34)を有しており、調節装置(34)によって、少なくとも1つの可動のシール要素(29,29’)を、サクション流方向(23’)に対して横方向に調節することができる。これを介して、サクション開口(25)のスリット幅を変化させることができる。
【0122】
調節装置(34)は、例えば少なくとも1つの調節手段(34’)を含んでおり、この調節手段(34’)は、スリット状のサクション開口(25)内に配置されていて、かつ入口側(26)から外部からアクセス可能である。
図10~
図14が明示するように、軸(16)に沿って複数の調節手段(34’)が互いに相前後して離間して配置されている。調節手段(34’)は、例えば長さ変更可能な調節ねじとして形成されており、調節ねじは、両側のシール要素(29,29’)に作用し、調節ねじの長さは、サクション開口(25)内に導入されるねじレンチによって変化させることができる。
【0123】
ノズル本体(24)は、少なくとも1つの可動のシール要素(29,29’)のためのガイド装置(35)を有している。ガイド装置(35)は、1つまたは複数のシール要素(29,29’)を、その運動時に、サクション流方向(23’)に沿って、かつサクション流方向(23’)に対して横方向にガイドすることができる。
【0124】
示した実施例では、ノズル本体(24)が中空のベース部分(30)を有しており、ベース部分(30)上に少なくとも1つの可動のシール要素(29,29’)が配置されている。中空のベース部分(30)は同様にサクション開口(25)によって貫通され、ボックス周壁(18)および周壁開口(20)に至るまで延びている。中空のベース部分(30)は、ボックス周壁(18)に組み付けられていて、例えば、場合によっては別の平坦加工部(19)の領域において支持されていてもよい。ばね弾性的な拡張手段(33)は、ベース部分(30)と、対応配置された少なくとも1つの可動のシール要素(29,29’)との間に配置されている。ガイド装置(35)も同様に、ベース部分(30)と少なくとも1つの可動のシール要素(29,29’)との間に配置されていてもよい。
【0125】
図3~
図14に示した実施例では、中空のベース部分(30)が、周壁開口(20)の上に配置された支持要素(32)と、少なくとも1つの担持要素(31,31’)とを有している。この少なくとも1つの担持要素(31,31’)は、支持要素(32)と、それぞれ対応配置された少なくとも1つの可動のシール要素(29,29’)との間に配置されている。
【0126】
上記の担持要素(31,31’)は、同様に条片状に形成されていて、スリット状のサクション開口(25)と軸線(16)とに沿って延びている。少なくとも1つの可動のシール要素(29,29’)は、対応配置された担持要素(31,31’)上に配置されている。少なくとも1つの可動のシール要素(29,29’)は、対応配置された担持要素(31,31’)の上に離間して浮動し、ばね弾性的な拡張手段(33)、特に圧縮ばね(33’)によって担持される。ばね弾性的な拡張手段(33)、特に圧縮ばね(33’)は、対応配置された担持要素(31,31’)上に支持されている。
図8および
図9は、この構成および配置を明示している。
【0127】
図10が明示しているように、少なくとも1つの可動のシール要素(29,29’)と対応配置された担持要素(31,31’)との、サクション開口(25)に向けられた内面は、サクション流方向(23’)で互いに整合している。少なくとも1つの可動のシール要素と対応配置された担持要素との、サクション開口(25)とは反対の側の外側の面は、同様にサクション流方向(23’)で互いに整合している。
【0128】
示した実施例では、可動の両シール要素(29,29’)にそれぞれ1つの担持要素(31,31’)が対応配置されている。
【0129】
互いに対応配置された1つ以上のシール要素(29,29’)と担持要素(31,31’)とは例えば、シール要素(29,29’)と担持要素(31,31’)とが一緒にサクション流方向(23’)に対して横方向に可動に配置され、かつ支持要素(32)に支承されているように、それぞれ互いに結合されている。
図10および
図13は、この構成を明示しており、
図13には、単にシール要素(29’)および対応配置された担持要素(31’)のみが図示されている。
【0130】
ガイド装置(35)は、示した実施例では、それぞれガイド手段(35’)を有し、ガイド手段(35’)は、それぞれの少なくとも1つの可動のシール要素(29,29’)と、少なくとも1つの担持要素(31,31’)との間に配置されていて、サクション流方向(23’)に沿って作用する。ガイド手段(35’)は、例えば
図13および
図14に示すように、複数個存在して、スリット状のサクション開口(25)に沿って分配されて配置されている。ガイド手段(35’)は、例えば真っ直ぐなガイドロッドまたはガイドピンとして形成されている。これらのガイドロッドまたはガイドピンは、少なくとも1つのシール要素(29,29’)に設けられた対応するガイド開口内に係合する。
【0131】
さらにガイド装置(35)は、少なくとも1つのガイド手段(35’’)を有している。このガイド手段(35’’)は、少なくとも1つの担持要素(31,31’)と支持要素(32)との間に配置されていて、サクション流方向(23’)に対して横方向に作用する。
図13および
図14が明示するように、ガイド手段(35’’)も同様に複数個存在して、スリット状のサクション開口(25)に沿って分配されて配置されている。それぞれの担持要素(31,31’)においてそれぞれ下方に向かって突出したガイドロッドと、支持要素(32)に設けられた、サクション流方向(23’)に対して横方向に向けられた長孔とによって、ガイド手段(35’’)が形成される。ガイドロッドは、対応する長孔内に係合し、この長孔内で、その横方向運動時にガイドされる。
図14は、抽象的な図において、ガイド手段(35,35’’)およびばね弾性的な拡張手段(33)、特に圧縮ばね(33’)を、シール要素(29,29’)および担持要素(31,31’)なしに示している。さらに
図13および
図14には、調節手段34’が図示されている。
【0132】
図10には、ノズル本体(24)およびサクションノズル(23,23’)を開いた端面側から見た図が示されている。
図11および
図12は、軸線(16)およびサクション開口(25)に沿った互いに異なる箇所における噴流サクションボックス(14)およびノズル本体(24)の横断面斜視図が明示されている。
図11では、調節手段(34’)が見え、
図12では、ばね弾性的な拡張手段(33)、特に圧縮ばね(33’)が見える。
【0133】
さらに
図10~
図12は、少なくとも1つの担持要素(31,31’)の、かつ少なくとも1つの可動のシール要素(29,29’)の、サクション開口(25)とは反対の側の外側の面における、ばね弾性的なシールエプロン(36)の配置を明示している。例えば、ゴムから成るシールエプロン(36)は、担持要素(31,31’)と、対応配置されたシール要素(29,29’)との間の間隙を覆い、それぞれのシール要素(29,29’)と、対応配置された担持要素(31,31’)との間の相対運動時にこの隙間を密閉する。この相対運動および拡張運動時に、ばね弾性的な拡張手段(33)は、対応配置された担持要素(31,31’)にそれぞれ支持されている。サクション開口(25)の幅調節時に、調節手段(34’)により荷重を加えられる1つ以上のシール要素(29,29’)は、ガイド手段(35’)を介して、それぞれ対応配置された担持要素(31,31’)を連行する。
【0134】
支持要素(32)は、示した実施例では、支持円錐体(37)を有しており、この支持円錐体(37)は、周壁開口(20)の上に配置されていて、周壁開口(20)に向かう方向で拡開している。支持円錐体(37)は、密閉された、かつ好適には薄肉の円錐壁(37’)と、サクション流に対して透過性の円錐底部(37’’)とを有しており、この円錐底部(37’’)は、周壁開口(20)の上に離間して配置されている。支持円錐体(37)の領域において、サクション開口(25)は特に大きく拡開する。支持円錐体(37)の下側の開口幅は、周壁開口(20)の幅よりも大きくてもよい。
【0135】
円錐底部(37’’)は、軸線(16)に沿ったその長さにわたって、サクション流のための複数の貫通開口と、これらの貫通開口間に配置された横方向ウェブとを有している。これらの横方向ウェブにガイド手段(35’’)が作用することができる。貫通開口の両側で、ばね弾性的な拡張手段(33)、特に圧縮ばね(33’)が支持されている壁領域が存在している。
図14は、この構成および配置が示している。
【0136】
ノズル本体(24)は、スリット状のサクション開口(20)の一方または両方の端面端部において、かつ少なくとも1つの可動のシール手段(29,29’)において、調節可能な開口縁部制限器(39)を有している。この開口縁部制限器(39)は、サクション開口(25)を、サクション流方向(23’)の縁部領域において閉鎖し、かつサクション開口(25)を端面側でも閉鎖している。
【0137】
開口縁部制限部(39)は、例えばスライダ(40)を含んでおり、このスライダ(40)は、軸線(16)および周壁開口(20)に沿って移動可能である。これによって、スライダ位置に応じて、サクション開口(25)のより小さなまたはより大きな領域を、その縁部において覆い、かつ閉鎖することができる。スライダ(40)は、好適には2つのシール要素(29,29’)において、該シール要素(29,29’)のスリットガイド(40’)内に走入されていて、軸方向にガイドされている。スライダ(40)は、端面側でノズル本体(24)を越えて突出しており、この突出した箇所にグリップ部分を有している。スライダ(40)の、反対側に位置している端部には、高さ方向に突出する突起(40’’)が配置されており、この突起(40’’)は、両側のシール要素(29,29’)間に係合し、かつここでサクション開口(25)を端面側で閉鎖する。
図13は、開口縁部制限器(39)の構成および配置を明示している。
【0138】
ノズル本体(24)は、ボックス周壁(18)に設けられたホルダ(28)によって可動に、特に移動可能に配置されている。ホルダ(28)は、例えば軸線(16)に沿って配向された、スリットを備えた2つのガイド条片によって形成される。両ガイド条片は、周壁開口(20)の両側に配置されていて、ボックス周壁(18)に、例えば平坦加工部(19)において位置固定的に組み付けられている。ガイド条片のスリット状の収容部内には、ノズル本体(24)が係合する。このためには、示した実施例では、円錐壁(37’)が端部において対応して曲げられている。
【0139】
さらにノズル本体(24)は、端面側にグリップ(44)を備えている。これにより、ノズル本体(24)をホルダ(28)内に軸方向で押し込み、かつ引き出すことができる。これは、例えば
図5によれば、ノズル本体(24)の、フランジ(42)とは反対の側で行われる。この側において、ノズル本体(24)は、搬送手段(11)、特に搬送ドラム(12)との重なりからも引き出すこともでき、したがって外部からアクセス可能である。特にこの場合、調節装置(34)にも良好に到達して操作することができる。1つ以上のばね弾性的な拡張手段(33)は、ノズル本体(24)の押込みおよび押出し時に、場合によっては遮断、つまり無効にされていてもよい。
【0140】
ノズル本体(24)は、
図3および
図4によれば、閉じられた側壁(38)および閉じられた端面壁(38’)を有している。側壁(38)は、例えば円錐壁(37’)と、それぞれの担持要素(31,31’)と、それぞれの可動のシール手段(29,29’)と、場合によってはシールエプロン(36)とにより形成される。端面壁(38’)は、中空のベース部分(30)の端面端部に組み付けられていてもよい。端面壁(38’)は、サクション開口(25)を端面側で密閉している。スライダ(40)は、それぞれの端面壁(38’)の上に位置していてもよい。
【0141】
図15~
図20は、サクションノズル(23,23’’)およびこのサクションノズル(23,23’’)を備えた噴流サクションボックス(14)ならびに噴流サクションボックス(14)を備えた吸取り装置(10)の上述の別のバリエーションを示している。
【0142】
図15および
図16は、噴流サクションボックス(14)における取付け位置または組込み位置におけるサクションノズル(23,23’’)を示している。さらに
図15および
図16は、吸取り装置(6)の運動させられる搬送手段(11)、特に回転する搬送ドラム(12)における取付け位置を明示している。噴流サクションボックス(14)および吸取り装置(6)は、上述の形式で構成され、配置されていてもよい。噴流サクションボックス(14)および吸取り装置(6)は、液体噴流交絡、特に水噴流交絡させるための、上述した交絡装置(1)に対応配置されていてもよい。サクションノズル(23,23’’)の別のバリエーションは、上述の形式で噴流サクションボックス(14)に配置されていてもよい。
【0143】
サクションノズル(23)の別のバリエーションは、上述の開口縁部制限器(39)をさらに有していてもよい。この開口縁部制限器(39)は、見やすくするために
図15および
図16には図示されていない。サクションノズル(23,23’’)の別のバリエーションは、ノズル本体(24)を有していてもよい。このノズル本体(24)は、上述の閉じた側壁(38)および閉じた端面壁(38’)ならびに場合によってはグリップを有していてもよい。端面壁(38’)は、上述した形式でノズル本体(24)の端面端部に配置されていてもよい。側壁(38)および端面壁(38’)は、見やすくするために
図15~
図20には図示されていない。
【0144】
図17および
図18は、サクションノズル(23,23’’)を上から見た斜視図および下から見た破断した斜視図で示している。
図19および
図20は、サクションノズル(23)が組込み位置において端面図でかつ種々異なる運転位置で示している。
図19は、荷重を取り除かれた運転位置を示しており、この運転位置において1つ以上のシール要素(29,29’)は、搬送手段(11)、特に回転する搬送ドラム(12)から外されている。この位置では、ノズル本体(24)は、上述した形式で、軸線方向で噴流サクションボックス(14)から引き出して取り外すことができる。
図20は、1つ以上のシール要素(29,29’)の外側面が、搬送手段(11)もしくは回転する搬送ドラム(12)の向かい合った内面に密に当接する運転位置が示されている。
【0145】
別のバリエーションのノズル本体(24)は、同様にベース部分(30)と、少なくとも1つの可動のシール要素(29,29’)と、このシール要素(29,29’)に作用するばね弾性的な拡張手段(33)と、ガイド装置(35)とを有している。ノズル本体(24)は、少なくとも1つの担持要素(31,31’)をさらに有していてもよい。
【0146】
サクションノズル(23,23’’)は、ノズル本体(24)、特にそのベース部分(30)を可動に、特に移動可能に収容するホルダ(28)も含んでいてもよい。この第2のバリエーションでも周壁開口(20)の上に配置可能な、または配置されたノズル本体(24)は、ホルダ(28)のお陰で、周壁開口(20)との重なりから少なくとも所定の領域で外れることができる。ホルダ(28)は適切な形式でボックス周壁(18)に位置固定され得る。ホルダ(28)は、ボックス周壁の外側形状に適合されていて、ボックス周壁に面状に接触している湾曲した下面を有していてもよい。ボックス周壁(18)は、外側で、丸み付けされた、特に円筒形の形状を有していてもよい。ボックス周壁(18)は、第1の実施例におけるように、1つ以上の平坦加工部(19)を有していてもよい。
【0147】
図15~
図20に示したサクションノズル(23,23’’)は、1つ以上のシール要素(29,29’)、1つ以上のばね弾性的な拡張手段(33)および少なくとも1つのシール要素(29,29’)のためのガイド装置(35)の構成および配置によって、上述のバリエーションとは異なっている。1つ以上の担持要素(31,31’)は、同様に別の形式で形成されていてもよい。
【0148】
ベース部分(30)は、第1の実施例におけるものと同様に支持要素(32)を含んでいてもよく、この支持要素(32)は、例えばプレート状のウェブを含み、かつ両側のホルダ(28)において、ホルダ(28)に設けられたスリット内に適切な形式で着脱可能に、かつ好適には流体密に収容され得る。支持要素(32)は、支持円錐体(37)を含んでいてもよく、この支持円錐体(37)は、サクション開口(25)によって貫通される中心の円錐底部(37’)と、両側に隣接する円錐壁(37’)とを含んでいる。円錐底部(37’’)に設けられた貫通開口は、サクション流方向(23’)とは反対方向で周壁開口(20)の上側に配置されている。サクション開口(25)は、第1の実施例と同様に、サクション流方向(23’)で拡幅している。
【0149】
ボックス周壁(18)から半径方向に離間した支持円錐体(37)は、上述のバリエーションにおけるよりも平坦である。円錐角およびベース部分(30)およびその他の構成ならびに場合によっては少なくとも1つの担持要素(31,31’)の変更により、噴流サクションボックス(14)、特に噴流サクション管(15)における、かつ対応配置された搬送手段(11)、特に搬送ドラム(12)における種々異なるスペース状況および組込み要求を考慮することができる。
【0150】
1つ以上の可動のシール要素(29,29’)が、ノズル本体(24)の自由端に配置されている。シール要素(29,29’)は、入口側(26)でサクション開口(25)の隣に配置されていて、このサクション開口(25)を側方で画定している。示されたバリエーションでは、サクション開口(25)の両側にそれぞれ1つ以上のシール要素(29,29’)と、シール要素(29,29’)にそれぞれ対応配置された1つ以上のばね弾性的な拡張手段(33)が配置されている。ばね弾性的な拡張手段(33)は、出口側(27)もしくは周壁開口(20)から離れるようにサクション流方向とは反対方向に外方に向かって、かつ可動の搬送手段(11)に当接するように該当するシール要素(29,29’)を押圧するために働く。両側のシール要素(29,29’)は、サクション開口(25)に向けられた、サクション開口(25)に沿ってサクション流方向に対して横方向に延びる側壁を有している。両側のシール要素(29,29’)は、その間において入口側(26)におけるサクション開口(25)を画定している。
【0151】
第2のバリエーションでは、1つ以上のシール要素(29,29’)が、それぞれガイド装置(35)のガイド手段(35’)に配置され、かつ取り付けられており、ガイド手段(35’)は、好適には平坦な板ばね(45)として形成されている。板ばね(45)は、それぞれ所属するシール要素(29,29’)を旋回運動でサクション流方向(23’)に、またはサクション流方向(23’)とは反対方向にガイドする。板ばね(45)は、主としてサクション流方向(23’)に対して横方向に延びている。
【0152】
板ばね(45)は、それぞれ、例えば外側の、サクション開口(25)から離れるほうに向いた縁部において、片側で緊締されている。緊締は、担持要素(31,31’)において行われてもよいし、直接にベース部分(30)において行われてもよい。このことは、締付け部材(47)、例えば軸方向の締付け条片により行うことができ、この場合、締付け部材(47)は、ねじまたは別の形式で例えば担持要素(31,31’)に位置固定可能である。
【0153】
担持要素(31,31’)は、外側で、ベース部分(30)、特に円錐壁(37’)上に配置され、取り付けられていてもよい。担持要素(31,31’)は、ばね弾性的な拡張手段(33)を収容することもできる。ばね弾性的な拡張手段(33)は、ベース部分(30)と、1つ以上の可動のシール要素(29,29’)との間に配置されている。側方で互いに離間した両側の複数の担持要素(31,31’)は、その内側の側壁でサクション開口(25)を画定しており、このサクション開口(25)の横断面は、サクション流方向(23’)でシール要素(29,29’)を起点として拡開する。
【0154】
担持要素(31,31’)は、ソケット状に形成されていてもよい。担持要素(31,31’)は、上面に、ばね弾性的な拡張手段(33)のための槽状の収容部を有していてもよい。担持要素(31,31’)は、例えば板ばね(45)の下に配置されている。ばね弾性的な拡張手段(33)は、板ばね(45)に下方から荷重を加え、その板ばね(45)を拡張時に変形させる。これによってばね弾性的な拡張手段(33)は、対応配置された可動のシール要素(29,29’)に間接的に作用する。
【0155】
板ばね(45)は、サクション開口(25)に向けられた他方の縁部において、それぞれ条片状もしくは条片形状の1つ以上の好適にはシール要素(29,29’)を担持している。これらのシール要素(29,29’)は、例えば差込み条片として形成されており、この差込み条片は、板ばね(45)の上記の縁部に適切な形式で好適には紛失不能に組み付けられ、かつ取り付けられ得る。シール要素(29,29’)は、例えば横断面で見て実質的にU字形のクリップ条片として構成されており、その自由なウェブ端部は密に隣接しており、ばね力によって、その間に差し込まれた板ばね縁部に当接する。実質的にU字形のクリップ条片の横方向ウェブは、その底部でもって、シール要素(29,29’)の、サクション開口(25)に向けられた、好適には平らな側壁を形成する。側壁は、サクション流方向(23’)に対して横方向に、かつ好適には平行にサクション流方向(23’)に沿って延びている。
【0156】
1つ以上のシール要素(29,29’)の、板ばね(45)における取付けは、任意の適切な形式で行うことができる。好適には、位置固定手段(46)を備えた形状結合式の取付け部が設けられている。位置固定手段(46)は、例えば、板ばね(45)の上面および/または下面に設けられた突出するストッパ条片と、クリップ条片の内壁に設けられた対応するストッパ開口とによって形成することができる。シール要素(29,29’)は需要に応じて容易に取り外され、かつ取り除かれるか、もしくは交換され得る。代替的には、別の取付け形式、例えばねじまたはピンによる形状結合、および/または接着等による摩擦結合が可能である。
【0157】
ガイド装置(35)は、サクション流方向(23’)に沿って作用する上記のガイド手段(35’)を含んでいる。ガイド装置(36’)は、サクション流方向(23’)に対して横方向に作用するガイド手段(35’’)を含んでいてもよい。ガイド手段(35’’)は、板ばね(45)と担持要素(31,31’)との間に配置され、形成されていてもよい。
【0158】
図19の左側に例示的に示したように、ガイド手段(35’’)は、板ばね(45)の縁部領域に、上記のねじまたは締付け部材(47)の別の取付け手段と協働する1つ以上の長孔を有していてもよい。上記のねじは、調節装置(34)の部分であってもよい。ねじを緩めることによって、板ばね(45)の緊締を解除することができ、かつ板ばねを、ノズル開口部(25)の幅の変更のために調節することができる。
【0159】
1つ以上のばね弾性的な拡張手段(33)は、上述の形式で切換可能、開ループ制御可能または場合によっては閉ループ制御可能なエキスパンダ(33’’)として構成されている。
図19および
図20は、拡張可能かつ伸張可能な押圧チューブまたはベローズとしての構成を例示的に示している。
【0160】
図19に示した静止位置では、少なくとも1つのエキスパンダ(33’’)は、弛緩され、収縮されている。エキスパンダ(33’’)上に位置する板ばね(45)は、その通常の、かつ好適には真っ直ぐで平坦な延在を有している。
図20に示した運転位置では、エキスパンダ(33’’)が操作され、かつ拡張させられ、この場合にエキスパンダ(33’’)は、縁部側で緊締された板ばね(45)を曲げるように変形させ、かつこれによって板ばね縁部に位置するそれぞれの少なくとも1つのシール要素(29,29’)を、運動される搬送手段(11)に押し付ける。
【0161】
1つ以上のエキスパンダ(33’’)には、上述した形式で切換可能、開ループ制御可能または場合によっては閉ループ制御可能に、好適には圧縮可能な圧力媒体、例えば圧縮空気が供給され、例えば膨らませられ得る。エキスパンダ(33’’)は、担持要素(31,31’)に設けられた収容部内に支持されていて、当接している板ばね(45)に向かって拡張する。別の図示しない或る実施形態では、1つ以上のエキスパンダ(33’’)が、上記の圧力媒体により運転される走出可能なシリンダまたは別の拡張体として構成されていてもよい。
【0162】
1つ以上の交絡装置(1)において液体噴流(4)によって交絡させられた繊維材料ウェブ(2)は、図示しない続く別の処理のために搬送され得る。これは、例えば圧搾装置および/または乾燥炉等を備えた乾燥装置であってもよい。この乾燥装置には、別の処理装置、例えばフリースレイヤ、巻取り装置、裁断装置またはこれに類した装置が接続されていてもよい。
【0163】
図示されかつ記載された実施形態および上述したバリエーションの変更が、種々様々な形式で可能である。特に、実施例およびバリエーションの上記の特徴は、請求項の枠内において任意に互いに組み合わせることができ、場合によっては交換することもできる。
【符号の説明】
【0164】
1 水噴流交絡させるための装置
2 繊維材料ウェブ
3 インジェクタ、ノズル条片
4 液体噴流、水噴流
5 搬送手段
6 吸取り装置
7 負圧発生器
8 回収装置
9 戻し路 水
10 出口 空気
11 搬送手段
12 搬送ドラム
13 駆動装置
14 噴流サクションボックス
15 噴流サクション管
16 軸線、ボックス軸線
17 ボックス内室
18 ボックス周壁
19 平坦加工部
20 周壁開口
21 ステー
22 中間室
23 サクションノズル
23’ サクション流方向
23’’ 別のサクションノズル
24 ノズル本体
25 サクション開口
26 入口側
27 出口側
28 ホルダ
29 シール要素
29’ シール要素
30 ベース部分
31 担持要素
31’ 担持要素
32 支持要素
33 拡張手段
33’ 圧縮ばね
33’’ エキスパンダ
34 調節装置
34’ 調節手段
35 ガイド装置
35’ ガイド手段 長手方向
35’’ ガイド手段 横方向
36 シールエプロン
37 支持円錐体
37’ 円錐壁
37’’ 円錐底部
38 側壁
38’ 端面壁
39 開口縁部制限部
40 スライダ
40’ スライダガイド
40’’ 突起
41 支承面
42 フランジ
43 吸取り開口
44 グリップ
45 板ばね
46 位置固定手段
47 締付け部材、締付け条片
【外国語明細書】