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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024074497
(43)【公開日】2024-05-31
(54)【発明の名称】ガスタービンの制御方法
(51)【国際特許分類】
   F02C 9/48 20060101AFI20240524BHJP
   F02C 7/18 20060101ALI20240524BHJP
   F02C 7/143 20060101ALI20240524BHJP
   F02C 9/32 20060101ALI20240524BHJP
   F02C 7/228 20060101ALI20240524BHJP
【FI】
F02C9/48
F02C7/18 A
F02C7/143
F02C9/32
F02C7/228
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022185684
(22)【出願日】2022-11-21
(71)【出願人】
【識別番号】000006208
【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000785
【氏名又は名称】SSIP弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】荒木 勝人
(72)【発明者】
【氏名】赤松 真児
(72)【発明者】
【氏名】小山 敦史
(57)【要約】
【課題】部分負荷運転状態において、排ガス中の未燃ガスの増加を抑制しつつ、タービン性能を向上する。
【解決手段】制御方法は、空気を圧縮する圧縮機と、圧縮空気と燃料とを混合して燃焼する燃焼器と、燃焼ガスにより回転動力を得るタービンと、圧縮機から抽気した圧縮空気を熱交換して冷却された第1冷却空気をタービンのロータ系の冷却系統に供給する空気冷却器と、を備えるガスタービンの制御方法に関する。本方法では、ガスタービンの運転状態が定格負荷運転状態から部分負荷運転状態に切り替わったと判定された場合に、空気冷却器の出口部における第1冷却空気の温度を、定格負荷運転状態に比べて上昇させる。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気を圧縮する圧縮機と、
前記圧縮機が圧縮した圧縮空気と燃料とを混合して燃焼する燃焼器と、
前記燃焼器が生成した燃焼ガスにより回転動力を得るタービンと、
前記圧縮機から抽気した圧縮空気を熱交換して冷却された第1冷却空気を前記タービンのロータ系の冷却系統に供給する空気冷却器と、
を備えるガスタービンの制御方法であって、
前記ガスタービンの運転状態が、定格負荷運転状態から部分負荷運転状態に切り替わったか否かを判定する運転状態判定工程と、
前記運転状態が前記定格負荷運転状態から前記部分負荷運転状態に切り替わったと判定された場合、前記空気冷却器の出口部における前記第1冷却空気の温度を、前記定格負荷運転状態に比べて上昇させる温度調整工程と、
を備える、制御方法。
【請求項2】
前記温度調整工程では、前記第1冷却空気の温度変化量が3~15℃である、請求項1に記載の制御方法。
【請求項3】
前記燃焼器は、前記燃料を噴射するための少なくとも1つの燃料噴射ノズルでそれぞれ構成される第1ノズル群及び第2ノズル群を備え、
前記制御方法は、
前記運転状態が前記定格負荷運転状態から前記部分負荷運転状態に切り替わったと判定された場合、前記定格負荷運転状態に比べて、前記第1ノズル群及び第2ノズル群の合計燃料流量に対する前記第2ノズル群の燃料流量の比を低下させる燃料流量比調整工程を更に備える、請求項1又は2に記載の制御方法。
【請求項4】
前記燃料流量比調整工程では、燃焼振動が生じない範囲で、前記燃料流量値が調整される、請求項3に記載の制御方法。
【請求項5】
前記燃料流量比調整工程では、前記第1ノズル群と前記第2ノズル群における燃料流量が等しい場合を100%として、前記燃料流量比が102.5~105%に設定される、請求項3に記載の制御方法。
【請求項6】
前記第1ノズル群は、前記第2ノズル群に比べて前記ロータ系に近い方に位置する燃料ノズルを含んで構成される、請求項3に記載の制御方法。
【請求項7】
前記圧縮機から抽気した圧縮空気であって、前記タービンの静止系の冷却系統に供給される第2冷却空気の流量を調整するための流量調整弁を備え、
前記制御方法は、
前記運転状態が前記定格負荷運転状態から前記部分負荷運転状態に切り替わったと判定された場合、前記定格負荷運転状態に比べて、前記第2冷却空気の流量が増加するように前記流量調整弁を制御する流量調整弁調整工程を更に備える、請求項1又は2に記載の制御方法。
【請求項8】
前記運転状態判定工程では、前記ガスタービンの負荷が、定格負荷より小さい部分負荷に所定期間以上、継続的に維持された場合に、前記定格負荷運転状態から前記部分負荷運転状態に切り替わったと判定する、請求項1又は2に記載の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ガスタービンの制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ガスタービンは、典型的には、圧縮機、燃焼器及びタービンを備えて構成される。圧縮機は、空気取入口から取り込まれた空気を圧縮することで高温・高圧の圧縮空気を生成する。燃焼器は、この圧縮空気に対して燃料を供給し、混合して燃焼させることで高温・高圧の燃焼ガスを得る。タービンは、車室内に複数の静翼と動翼が燃焼ガスの流動方向に沿って交互に配設されて構成されており、燃焼器で生成された燃焼ガスが、複数の静翼と動翼を通過することでロータが駆動回転される。タービンのロータには発電機が連結されており、タービンの回転駆動により発電機が駆動されることで発電が行われる。
【0003】
この種のガスタービンでは、圧縮機で圧縮した圧縮空気は、一部が抽気されて冷却空気として用いられる。このような冷却空気は、タービン車室や静翼のような静止系や、タービンディスクや動翼のようなロータ系(回転系)の冷却系統に供給される。例えば特許文献1には、コンバインドサイクルプラントに用いられるガスタービンにおいて、圧縮機からの抽気の一部を外部の空気冷却器により冷却することにより、ロータ系の冷却系統に供給される冷却空気が生成可能な構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016-75177号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、風力、地熱、太陽光のような再生可能エネルギを利用した発電設備が増加している。このような再生可能エネルギを利用した発電設備では、気象条件のような不確定要素によって発電量が左右されるため、他の発電方式によって、発電エネルギを利用した発電設備における発電量の変動を吸収することが求められている。
【0006】
前述したガスタービンを利用したコンバインドサイクルプラントも、このような他の発電方式の一種である。従来、ガスタービンは発電効率の観点から定格負荷運転が主流であったが、このような用途では、再生可能エネルギによる発電量の変動を賄うために、部分負荷運転が求められることも多くなっている。例えば再生可能エネルギによる発電量が多い場合には、ガスタービンに対する電力需要が低くなるため、ガスタービンは、運用最低負荷のような部分負荷運転が求められる。このような部分負荷運転が求められる割合は増加傾向にあるため、ガスタービンには、定格負荷運転だけでなく、部分負荷運転における性能向上のニーズがある。
【0007】
ここでガスタービンの部分負荷運転性能を向上させるための一手段として、部分負荷運転ではガスタービンの燃焼温度が低下することに着目して、ロータ系に対する冷却空気の供給量を削減することが考えられる。この場合、圧縮機からの抽気量が減少するため部分負荷運転におけるタービン効率の向上が期待される。しかしながら、冷却空気の供給量を減らし過ぎると、ガスタービンの出力を同等に維持するためには、燃焼温度が更に低下してしまい、排ガス中にCOを含む未燃ガスが増加して燃焼効率が低下してしまい、逆にガスタービンの性能が低下してしまうおそれがある。
【0008】
本開示の少なくとも一実施形態は上述の事情に鑑みなされたものであり、部分負荷運転状態において、排ガス中の未燃ガスの増加を抑制しつつ、タービン性能を向上可能なガスタービンの制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の少なくとも一実施形態に係る制御方法は、上記課題を解決するために、
空気を圧縮する圧縮機と、
前記圧縮機が圧縮した圧縮空気と燃料とを混合して燃焼する燃焼器と、
前記燃焼器が生成した燃焼ガスにより回転動力を得るタービンと、
前記圧縮機から抽気した圧縮空気を熱交換して冷却された第1冷却空気を前記タービンのロータ系の冷却系統に供給する空気冷却器と、
を備えるガスタービンの制御方法であって、
前記ガスタービンの運転状態が、定格負荷運転状態から部分負荷運転状態に切り替わったか否かを判定する運転状態判定工程と、
前記運転状態が前記定格負荷運転状態から前記部分負荷運転状態に切り替わったと判定された場合、前記空気冷却器の出口部における前記第1冷却空気の温度を、前記定格負荷運転状態に比べて上昇させる温度調整工程と、
を備える。
【発明の効果】
【0010】
本開示の少なくとも一実施形態によれば、部分負荷運転状態において、排ガス中の未燃ガスの増加を抑制しつつ、タービン性能を向上可能なガスタービンの制御方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】一実施形態に係るガスタービンコンバインドサイクルプラントの概略構成図である。
図2図1のガスタービンの構成例である。
図3図2の燃焼器を側方から示す断面図である。
図4図2の燃焼器を軸方向から示す断面図である。
図5】一実施形態に係るガスタービン制御装置の機能的構成を示すブロック図である。
図6】一実施形態に係るガスタービン制御方法を示すフローチャートである。
図7】ガスタービンの負荷と燃料流量比との関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【0013】
図1は一実施形態に係るガスタービンコンバインドサイクルプラント11の概略構成図である。ガスタービンコンバインドサイクルプラント11は、ガスタービン部12と、蒸気タービン部13とを備える。
【0014】
ガスタービン部12はガスタービン20を有する。ガスタービン20は、圧縮機21、燃焼器22及びタービン23を備える。圧縮機21及びタービン23は、回転軸(ロータ)24により一体的に回転可能に連結される。圧縮機21は、空気取り込みライン25から取り込んだ空気を圧縮する。燃焼器22は、圧縮機21から圧縮空気供給ライン26を介して供給された圧縮空気と、燃料ガス供給ライン27から供給された燃料ガスとを混合して燃焼することで、燃焼ガスを生成する。タービン23は、燃焼器22から燃焼ガス供給ライン28を介して供給された燃焼ガスにより回転する。発電機29は、圧縮機21及びタービン23と同軸上に設けられており、タービン23が回転することで発電する。
【0015】
ガスタービン部12は、圧縮機21から抽出して得られた圧縮空気を冷却してタービン23におけるロータ系(例えばタービンディスクや動翼を含む回転系)の冷却系統に供給する空気冷却器31を有する。圧縮機21には、圧縮機21で生成された圧縮空気を抽出するための第1抽気ライン32が設けられており、第1抽気ライン32からの抽気は、空気冷却器31によって冷却される。冷却された抽気は、タービン23におけるロータ系の冷却系統に冷却空気供給ライン33を介して、第1冷却空気として供給される。また第1抽気ライン32には、空気冷却器31をバイパスする空気冷却器バイパスライン34が設けられる。空気冷却器バイパスライン34には、電動弁35が設けられる。
【0016】
またガスタービン部12は、圧縮機21の抽気室から抽出して得られた圧縮空気を、第2冷却空気として、タービン23における静止系(例えばタービン車室や静翼など)の冷却系統に供給するための第2抽気ライン41を有する。第2抽気ライン41には、流量調整弁36が設けられており、その開度を制御することで、静止系に対する第2冷却空気の供給量を調整可能である。
【0017】
蒸気タービン部13は、排熱回収ボイラ40を有する。排熱回収ボイラ40は、タービン23から排ガス排出ライン30を介して排出された排気ガスの排熱によって蒸気を発生させる。具体的には、高圧ドラム43には、給水ライン59からポンプ60によって圧送された給水と、当該給水が高圧蒸発器44で排熱によって加熱されて生成された蒸気とが貯留される。高圧ドラム43に貯留された蒸気は、高圧飽和蒸気管48を介して高圧過熱器45に送られ過熱された後、蒸気供給通路74を介して蒸気タービン70に供給される。
【0018】
蒸気タービン70は、排熱回収ボイラ40により生成された蒸気により駆動される高圧タービン71と低圧タービン72とを有する。高圧タービン71及び低圧タービン72は同軸状に配置され、発電機29が連結されている。高圧過熱器45の高圧蒸気は、高圧蒸気供給通路 74により高圧タービン71に供給され、低圧過熱器65の低圧蒸気は、低圧蒸気供給通路75により低圧タービン72に供給される。そして、高圧タービン71から排出された高圧蒸気は、高圧蒸気排出通路76により低圧蒸気供給通路75に供給され、低圧タービン72から排出された低圧蒸気は、低圧蒸気排出通路77により復水器78に供給される。
【0019】
復水器78は、回収された蒸気を海水により冷却して復水とする。復水器78で生成された復水は、復水供給ライン81を介してグランドコンデンサ82に送られることにより凝縮される。グランドコンデンサ82で凝縮された復水は、低圧節炭器52に送られる。低圧節炭器52で加熱された復水は、低圧ドラム51に貯留可能である。低圧ドラム51に送られた給水は、低圧ドラム降水管67a及び低圧ドラム上昇管67bを介して低圧蒸発器64で加熱されて低圧蒸気を発生する。低圧蒸発器64で発生した低圧蒸気は、低圧飽和蒸気管68を介して低圧過熱器65に送られて過熱される。
【0020】
また低圧節炭器52で加熱された復水は、給水ライン59を介して高圧節炭器42に供給可能である。高圧節炭器42で加熱された給水は、高圧給水ライン46を介して高圧ドラム43に送られる。高圧ドラム43に送られた給水は、高圧ドラム降水管47a及び高圧ドラム上昇管47bを介して高圧蒸発器44で加熱されて高圧蒸気を発生する。高圧蒸発器44で発生した高圧蒸気は、高圧飽和蒸気管48を介して高圧過熱器45に送られて過熱される。尚、高圧給水ライン46には、流量調節弁49が設けられる。
【0021】
また給水ライン59には、低圧節炭器52をバイパスするように設けられたバイパスライン83が設けられる。バイパスライン83にはバイパス弁84が設けられ、バイパス弁84の開度を調整することにより、低圧節炭器52を通過する復水と、低圧節炭器52をバイパスする復水とのバランスを調整可能となっている。
【0022】
また給水ライン59のうちポンプ60より下流側からは、空気冷却器31に至る冷却水供給ライン61が分岐して設けられる。空気冷却器31では、冷却水供給ライン61から供給される冷却水(復水)によって、圧縮機21から第1抽気ライン32に抽気された圧縮空気(第1冷却空気)を冷却可能である。空気冷却器31で熱交換を終えて加熱された冷却水(復水)は、冷却水ライン69を介して高圧節炭器42の下流側に戻されることにより高圧ドラム43に貯留される。
【0023】
また冷却水ライン69には温度調節弁63が設けられている。冷却水ライン69のうち温度調節弁63より上流側からは、分岐して復水器78に至る給水回収ライン85が設けられる。給水回収ライン85には、空気冷却器31に供給される冷却水流量を確保するための流量調整弁86が設けられている。
【0024】
続いて図2図4を参照して、ガスタービン20が備える燃焼器22の構成について説明する。図2図1のガスタービン20の構成例であり、図3図2の燃焼器22を側方から示す断面図であり、図4図2の燃焼器22を軸方向から示す断面図である。
【0025】
燃焼器22は、タービン車室に固定される外筒37と、外筒37より内側に配置された複数のメインバーナ53と、複数のメインバーナ53より下流側に配置され、複数のメインバーナ53による燃焼による燃焼ガスをタービン23の燃焼ガス流路中に送る燃焼筒39とを備える。
尚、本願明細書では、燃焼器22の中心軸線が延びる方向で、燃焼筒39内で燃焼ガスが流れていく側を下流側とし、その反対側を上流側とする。
【0026】
複数のメインバーナ53は、中心軸に対して周方向に等間隔で配置される。図4に示すように、複数のメインバーナ53は、中心軸の外周側を囲む筒状のメイン空気用内筒55と、メイン空気用内筒55の外周を囲む筒状のメイン空気用外筒56と、メイン空気用内筒55の外周側とメイン空気用外筒56の内周側との間の環状の空間を周方向に複数に分割する仕切板57と、複数の仕切板57の相互間に配置されているメインノズル54と、を有する。
【0027】
一つのメインバーナ53は、他のメインバーナ53と共有するメイン空気用内筒55及びメイン空気用外筒56と、周方向で隣接する一対の仕切板57と一対の仕切板57の間に配置されている一つのメインノズル54と、を有する。一つのメインバーナ53におけるガス流路枠58aは、メイン空気用内筒55と、メイン空気用外筒56と、周方向で隣接する一対の仕切板57とを有して構成される。
【0028】
メイン空気用内筒55とメイン空気用外筒56と複数の仕切板57で画定される複数の空間は、圧縮機21からの圧縮空気がメイン空気Amとして流れるメイン空気流路58を成している。このメイン空気流路58を流れるメイン空気Amには、このメイン空気流路58内に配置されているメインノズル54からメイン燃料Fmが噴射される。このため、メイン空気流路58内でメインノズル54の先端(下流端)よりも下流側には、メイン空気Amとメイン燃料Fmとが混ざり合った予混合ガスが流れる。この予混合ガスは、メイン空気流路58から噴射されてから燃焼(予混合燃焼)し、予混合火炎を形成する。よって、本実施形態のメインノズル54は、予混合ノズルである。
【0029】
尚、中心軸に対応する位置にはパイロットバーナが配置されていてもよい。また複数のメインバーナ53の外周側には、少なくとも一つのトップハットノズルが配置されていてもよい。
【0030】
燃焼器22は、図4に示すように、8本のメインバーナ53を有する。8本のメインバーナ53のうち、ガスタービン20のロータ系の軸線Ar(図2を参照)に近い側に配置され、且つ、周方向で互いに隣接している3本のメインバーナ53は、第1メインバーナ群53Aを構成する。また、残りの5本のメインバーナ53は、第2メインバーナ群53Bを構成する。第1メインバーナ群53Aを構成する3本のメインバーナ53における各メインノズル54は、第1ノズル群54Aを構成し、第2メインバーナ群53Bを構成する5本のメインバーナ53における各メインノズル54は、第2ノズル群54Bを構成する。
【0031】
またガスタービン20は、燃焼器22に供給する燃料Fが流れる燃料ガス供給ライン27と、第1ノズル群54Aに燃料Fmaを送る第1燃料ライン62aと、第2ノズル群54Bに燃料Fmbを送る第2燃料ライン62bと、燃料Fmaの流量を調節する第1燃料弁66aと、燃料Fmbの流量を調節する第2燃料弁66bと、を備える。
【0032】
第1燃料ライン62a及び第2燃料ライン62bは、いずれも燃料ガス供給ライン27から分岐したラインである。第1燃料ライン62aは、メインラインと、このメインラインから分岐した複数の分岐ラインとを有する。複数の分岐ラインは、第1ノズル群54Aを構成する3本のメインノズル54毎に設けられている。第1燃料弁66aは、第1燃料ライン62aのメインラインに設けられている。第2燃料ライン62bは、メインラインと、このメインラインから分岐した複数の分岐ラインとを有する。複数の分岐ラインは、第2ノズル群54Bを構成する5本のメインノズル54毎に設けられている。第2燃料弁66bは、第2燃料ライン62bのメインラインに設けられている。
【0033】
続いて上記構成を有するガスタービン20を制御するためのガスタービン制御装置100について説明する。図5は一実施形態に係るガスタービン制御装置100の機能的構成を示すブロック図である。
【0034】
ガスタービン制御装置100は、ガスタービン20を制御するためのコントロールユニットであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体等から構成されている。そして、各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラムの形式で記憶媒体等に記憶されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。尚、プログラムは、ROMやその他の記憶媒体に予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。
【0035】
ガスタービン制御装置100は、運転状態判定部102と、空気冷却器出口温度制御部104と、燃料流量比制御部106と、冷却量制御部108とを備える。
【0036】
運転状態判定部102は、ガスタービン20の運転状態が、定格負荷運転状態から部分負荷運転状態に切り替わったか否かを判定するための構成である。ガスタービン20の負荷は、例えば、タービン23に連結された発電機29の出力(発電電力)を検出することで特定される。運転状態判定部102は、ガスタービン20の負荷に基づいてガスタービン20の運転状態をモニタリングすることにより、定格負荷運転状態から部分負荷運転状態への切り替わりを判定する。
【0037】
尚、定格負荷運転状態は、ガスタービン20の負荷が予め設定された定格負荷にある運転状態であり、部分負荷運転状態は、ガスタービン20の負荷が、定格負荷より小さい部分負荷にある運転状態である。また部分負荷は、ガスタービン20が運転可能な最小運転負荷であってもよい。
【0038】
空気冷却器出口温度制御部104は、空気冷却器31の出口部における温度(以下、適宜「出口温度Tc」と称する)を制御するための構成である。空気冷却器出口温度制御部104は、例えば、電動弁35及びバイパス弁84の開度を制御することにより、空気冷却器31の出口温度Tcを調整できる。具体的には、電動弁35の弁開度を閉制御するとともに、バイパス弁84を開制御することにより、空気冷却器31の出口温度Tcを下げるように調整できる。一方で、電動弁35の弁開度を開制御するとともに、バイパス弁84の弁開度を閉制御することで、空気冷却器31の出口温度Tcを上げるように調整できる。
【0039】
燃料流量比制御部106は、燃焼器22が備える複数のノズル群に対する燃料流量比KMBを制御するための構成である。燃料流量比KMBは、次式に示すように、第2ノズル群54Bに供給する燃料Fmbの流量である第2流量MBCSOを、第1ノズル群54Aに供給する燃料Fmbの流量である流量MACSOと流量MBCSOとを加算した値で割った値として定義される。
KMB=MBCSO/(MACSO+MBCSO) (1)
【0040】
冷却量制御部108は、ガスタービン20の静止系の冷却系統に対する第2冷却空気の供給量を制御するための構成である。前述したように、ガスタービン20の静止系の冷却系統には、圧縮機21から抽気された第2冷却空気が供給される。第2冷却空気が流れる第2抽気ライン41には、流量調整弁36が設けられている。冷却量制御部108は、流量調整弁36の開度を調整することにより、静止系の冷却系統に対する第2冷却空気の供給量を制御することができる。
【0041】
続いて上記構成を有するガスタービン制御装置100によって実施されるガスタービン制御方法について説明する。図6は一実施形態に係るガスタービン制御方法を示すフローチャートである。
【0042】
まず運転状態判定部102は、ガスタービン20の運転状態が、定格負荷運転状態から部分負荷運転状態に切り替わったか否かを判定する(ステップS100:運転状態判定工程)。ステップS100では、例えば、ガスタービン20に連結された発電機29の出力(発電電力)に基づいて特定されるガスタービン20の負荷に基づいて判定が行われる。定格負荷運転状態は、ガスタービン20の負荷が予め設定された定格負荷にある運転状態であり、部分負荷運転状態は、ガスタービン20の負荷が、定格負荷より小さい部分負荷にある運転状態である。
【0043】
ステップS100では、運転状態判定部102は、ガスタービン20の負荷が静定的に部分負荷に維持された場合に、定格負荷運転状態から部分負荷運転状態に切り替わったと判定してもよい。ここで静定的とは、ガスタービン20の負荷が、ある値の部分負荷に予め設定された所定期間以上にわたって安定的に維持されることを意味する。すなわち、この場合、ガスタービン20の負荷が、ある値の部分負荷に所定期間以上安定した場合に、定格負荷運転状態から部分負荷運転状態に切り替わったと判定される。
【0044】
定格負荷運転状態から部分負荷運転状態に切り替わったと判定された場合(ステップS100:YES)、空気冷却器出口温度制御部104は、空気冷却器31の出口温度Tcを上昇させる(ステップS101:温度調整工程)。ステップS101における出口温度Tcの上昇は、前述のように電動弁35の弁開度を開制御するとともにバイパス弁84の弁開度を閉制御することにより行われる。このようにガスタービン20の運転状態が定格負荷運転状態から部分負荷運転状態に切り替えされた際に、出口温度Tcを上昇させることで、タービン23のロータ系と静止系との間におけるチップクリアランスが低減し、部分負荷運転状態におけるタービン効率を効果的に向上できる。
【0045】
尚、ステップS101における出口温度Tcの上昇幅は、例えば、3~15度の範囲が好ましい。このような数値範囲に出口温度Tcの上昇幅を設定することにより、タービンのロータ系と静止系との間におけるチップクリアランスが低減し、部分負荷運転状態におけるタービン効率を効果的に向上できる。
【0046】
続いて燃料流量比制御部106は、燃料流量比KMBを部分負荷運転状態に対応した値になるように制御する(ステップS102:燃料流量比調整工程)。燃料流量比KMBは、ガスタービン20の運転状態に対応して制御されるが、その制御パラメータの一つに負荷がある。ここで図7はガスタービン20の負荷(発電機29の出力)と燃料流量比KMBとの関係を示す図である。燃料流量比KMBは、ガスタービン20が定格負荷運転状態にある場合には、第1値KMB1になるように制御される。第1値KMB1は、比較的100%に近い値であり、この場合、第1ノズル群54Aに供給する燃料Fmaの流量MACSOと、第2ノズル群54Bに供給する燃料Fmbの流量MBCSOとが比較的近くなる。
【0047】
ステップS102では、ガスタービン20の運転状態が定格負荷運転状態から部分負荷運転状態に切り替えられることにより、燃料流量比KMBは、このような第1値KMB1から、部分負荷に対応する第2値KMB2になるように制御される。第2値KBM2は、第1値KMB1より大きく、部分負荷に対応する値を有する。
【0048】
この第2値KBM2は、燃焼振動が生じない範囲で、前記燃料流量値が調整される。図7では、各負荷において燃焼振動が生じる境界ラインLが示されており、第2値KBM2は当該境界ラインLに対して所定のマージンを有するように設定される。例えば、第2値KMB2(部分負荷における燃料流量比)は、102.5~105%になるように制御される。
【0049】
これによりステップS102では、ガスタービン20の運転状態が定格負荷運転状態から部分負荷運転状態に切り替えされた際に、燃料流量比KMBが減少するように制御されることで、第1ノズル群54Aに供給する燃料Fmaの流量MACSOが第2ノズル群54Bに供給する燃料Fmbの流量BMCSOに比べて相対的に増加する。その結果、第1ノズル群54Aに対応する火炎温度が高くなり、部分負荷運転状態で排ガスに含まれるCOの排出量を効果的に抑制できる。
【0050】
ここで、前述したように、第2ノズル群54Bは、第1ノズル群54Aに比べてロータ系に近い方に位置する燃料ノズルを含んで構成される。ステップSS102では、ガスタービン20の運転状態が定格負荷運転状態から部分負荷運転状態に切り替えされた際に、燃焼器22が有する複数のノズルのうち、ロータ系に近い方に位置する燃料ノズルを含む第2ノズル群54Bの燃料流量BMCSOが相対的に減少させられる。これにより、部分負荷運転状態において、ガスタービン20のロータ系のうち動翼の根元近傍における温度が抑制され、ステップS101で空気冷却器31の出口温度Tcを上昇させた際に、ガスタービン20からの排ガスが温度上限規制値(例えば700度)を超えることを防止できる。
【0051】
続いて冷却量制御部108は、ガスタービン20の静止系の冷却系統に対する第2冷却空気の供給量を、定格負荷運転状態に比べて増加するように制御する(ステップS103:流量調整弁調整工程)。これにより、第2冷却空気の流量増加によってガスタービン20の排ガスの温度を低下させられるため、ステップS101において空気冷却器31の出口温度Tcを上昇させた際に、タービン23からの排ガスが温度上限規制値(例えば700度)を超えることをより効果的に防止できる。
【0052】
尚、ステップS102~S103の実施順は任意でもよい。またステップS102~S103の少なくとも1つは省略してもよい。
【0053】
以上説明したように上記各実施形態によれば、部分負荷運転状態において、排ガス中の未燃ガスの増加を抑制しつつ、タービン性能を向上可能なガスタービンの制御方法を提供できる。
【0054】
その他、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態を適宜組み合わせてもよい。
【0055】
上記各実施形態に記載の内容は、例えば以下のように把握される。
【0056】
(1)一態様に係るガスタービンの制御方法は、
空気を圧縮する圧縮機と、
前記圧縮機が圧縮した圧縮空気と燃料とを混合して燃焼する燃焼器と、
前記燃焼器が生成した燃焼ガスにより回転動力を得るタービンと、
前記圧縮機から抽気した圧縮空気を熱交換して冷却された第1冷却空気を前記タービンのロータ系の冷却系統に供給する空気冷却器と、
を備えるガスタービンの制御方法であって、
前記ガスタービンの運転状態が、定格負荷運転状態から部分負荷運転状態に切り替わったか否かを判定する運転状態判定工程と、
前記運転状態が前記定格負荷運転状態から前記部分負荷運転状態に切り替わったと判定された場合、前記空気冷却器の出口部における前記第1冷却空気の温度を、前記定格負荷運転状態に比べて上昇させる温度調整工程と、
を備える。
【0057】
上記(1)の態様によれば、ガスタービンの運転状態が定格負荷運転状態から部分負荷運転状態に切り替えされた際に、空気冷却器の出口部における第1冷却空気の温度が上昇するように制御される。これにより、タービンのロータ系と静止系との間におけるチップクリアランスが低減し、部分負荷運転状態におけるタービン効率を効果的に向上できる。
【0058】
(2)他の態様では、上記(1)の態様において、
前記温度調整工程では、前記第1冷却空気の温度変化量が3~15℃である。
【0059】
上記(2)の態様によれば、ガスタービンの運転状態が定格負荷運転状態から部分負荷運転状態に切り替えされた際に、空気冷却器の出口部における温度変化量が3~15度の範囲に制御されることで、タービンのロータ系と静止系との間におけるチップクリアランスが低減し、部分負荷運転状態におけるタービン効率を効果的に向上できる。
【0060】
(3)他の態様では、上記(1)又は(2)の態様において、
前記燃焼器は、前記燃料を噴射するための少なくとも1つの燃料噴射ノズルでそれぞれ構成される第1ノズル群及び第2ノズル群を備え、
前記制御方法は、
前記運転状態が前記定格負荷運転状態から前記部分負荷運転状態に切り替わったと判定された場合、前記定格負荷運転状態に比べて、前記第1ノズル群及び前記第2ノズル群の合計燃料流量に対する前記第2ノズル群の燃料流量の比を低下させる燃料流量比調整工程を更に備える。
【0061】
上記(3)の態様によれば、ガスタービンの運転状態が定格負荷運転状態から部分負荷運転状態に切り替えされた際に、定格負荷運転状態に比べて、第1ノズル群及び第2ノズル群の合計燃料流量に対する第2ノズル群の燃料流量の比を低下させる。これにより、定格負荷運転状態に比べて、第1ノズル群に対応する火炎温度が高くなり、部分負荷運転状態で排ガスに含まれるCOの排出量を効果的に抑制できる。
【0062】
(4)他の態様では、上記(3)の態様において、
前記燃料流量比調整工程では、燃焼振動が生じない範囲で、前記燃料流量値が調整される。
【0063】
上記(4)の態様によれば、上記の燃料流量比の制御は、燃焼振動が発生しない範囲で制御される。これにより、部分負荷運転状態において、ガスタービンの動作状態を健全に保持しながら、タービン効率や排ガス性能の改善を図ることができる。
【0064】
(5)他の態様では、上記(3)又は(4)の態様において、
前記燃料流量比調整工程では、前記第1ノズル群と前記第2ノズル群における燃料流量が等しい場合を100%として、前記燃料流量比が102.5~105%に設定される。
【0065】
上記(5)の態様によれば、部分負荷運転状態において、ガスタービンの動作状態を健全に保持しながら、タービン効率や排ガス性能の改善を図ることができる。
【0066】
(6)他の態様では、上記(3)から(5)のいずれか一態様において、
前記第1ノズル群は、前記第2ノズル群に比べて前記ロータ系に近い方に位置する燃料ノズルを含んで構成される。
【0067】
上記(6)の態様によれば、ガスタービンの運転状態が定格負荷運転状態から部分負荷運転状態に切り替えされた際に、燃焼器が有する複数のノズルのうち、ロータ系から遠い方に位置する第2ノズル群の燃料流量より、ロータ系に近い方に位置する燃料ノズルを含む第1ノズル群の燃料流量が相対的に低いので、タービンのロータ系のうち動翼の根元近傍における温度が抑制される。このため、更に、空気冷却器の出口温度を上げることができ、タービンのロータ系と静止系との間におけるチップクリアランスが低減し、部分負荷運転状態におけるタービン効率を効果的に向上できる。
【0068】
(7)他の態様では、上記(1)から(6)のいずれか一態様において、
前記圧縮機から抽気した圧縮空気であって、前記タービンの静止系の冷却系統に供給される第2冷却空気の流量を調整するための流量調整弁を備え、
前記制御方法は、
前記運転状態が前記定格負荷運転状態から前記部分負荷運転状態に切り替わったと判定された場合、前記定格負荷運転状態に比べて、前記第2冷却空気の流量が増加するように前記流量調整弁を制御する流量調整弁調整工程を更に備える。
【0069】
上記(7)の態様によれば、ガスタービンの運転状態が定格負荷運転状態から部分負荷運転状態に切り替わった場合に、第2冷却空気の流量が増加するように制御される。これにより、第2冷却空気の流量増加によってタービンの排ガスの温度を低下させられるため、タービンからの排ガスが温度上限規制値(例えば700度)を超えることを防止できる。
【0070】
(8)他の態様では、上記(1)から(7)のいずれか一態様において、
前記運転状態判定工程では、前記ガスタービンの負荷が、定格負荷より小さい部分負荷に所定期間以上、継続的に維持された場合に、前記定格負荷運転状態から前記部分負荷運転状態に切り替わったと判定する。
【0071】
上記(8)の態様によれば、定格負荷運転状態から前記部分負荷運転状態への切り替わり判定が、ガスタービンの負荷が部分負荷に所定期間以上、継続的に維持されたか否かにより行われる。これにより、ガスタービンの運転状態の遷移を的確に判定し、部分負荷運転状態における安定的な運転状態の制御を実現できる。
【符号の説明】
【0072】
11 ガスタービンコンバインドサイクルプラント
12 ガスタービン部
13 蒸気タービン部
20 ガスタービン
21 圧縮機
22 燃焼器
23 タービン
25 空気取り込みライン
26 圧縮空気供給ライン
27 燃料ガス供給ライン
28 燃焼ガス供給ライン
29 発電機
30 排ガス排出ライン
31 空気冷却器
32 第1抽気ライン
33 冷却空気供給ライン
34 冷却空気バイパスライン
35 電動弁
36 流量調整弁
37 外筒
39 燃焼筒
40 排熱回収ボイラ
41 第2抽気ライン
42 高圧節炭器
43 高圧ドラム
44 高圧蒸発器
45 高圧過熱器
48 蒸気管
49 ポンプ
51 低圧ドラム
53 メインバーナ
53A 第1メインバーナ群
53B 第2メインバーナ群
54 メインノズル
54A 第1ノズル群
54B 第2ノズル群
55 メイン空気用内筒
56 メイン空気用外筒
57 仕切板
58 メイン空気流路
58a ガス流路枠
59 給水ライン
61 冷却水供給ライン
62a 第1燃料ライン
62b 第2燃料ライン
63 温度調節弁
64 低圧蒸発器
65 低圧過熱器
66a 第1燃料弁
66b 第2燃料弁
67a 低圧ドラム降水管
67b 低圧ドラム上昇管
68 低圧飽和蒸気管
69 冷却水ライン
70 蒸気タービン
71 タービン
73 発電機
74 蒸気供給通路
76 蒸気排出通路
78 復水器
81 復水供給ライン
82 グランドコンデンサ
83 バイパスライン
84 バイパス弁
85 給水回収ライン
100 ガスタービン制御装置
102 運転状態判定部
104 空気冷却器出口温度制御部
106 燃料流量比制御部
108 冷却量制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7