(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024074660
(43)【公開日】2024-05-31
(54)【発明の名称】近視予防クッション
(51)【国際特許分類】
A47C 27/00 20060101AFI20240524BHJP
A47C 31/10 20060101ALI20240524BHJP
【FI】
A47C27/00 K
A47C31/10
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022185964
(22)【出願日】2022-11-21
(71)【出願人】
【識別番号】522455733
【氏名又は名称】有限会社聖天道院
(74)【代理人】
【識別番号】100209129
【弁理士】
【氏名又は名称】山城 正機
(72)【発明者】
【氏名】羽谷 真吾
【テーマコード(参考)】
3B096
【Fターム(参考)】
3B096AB01
3B096AB08
3B096AD07
(57)【要約】
【課題】脊椎と頚椎の曲がりを抑制し、デジタル機器や書籍のような対象物を持つ手と目の距離を保持することが可能な近視予防クッションを提供する。
【解決手段】本発明の近視予防クッション1は、上方に突出する上方突状部10と、上方突状部10の下部から側方に突出する一対の側方突状部20とから成り、着座状態の使用者の大腿上に載置して使用する近視予防クッションである。上方突状部10は、使用者の腹部に相当する位置に適合する基部11と、基部11の上方に位置するとともに後方に傾斜して成る後傾部12と、後傾部12の上端に位置する手置き部13とを有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方に突出する上方突状部と、前記上方突状部の下部から側方に突出する一対の側方突状部とから成り、着座状態の使用者の大腿上に載置して使用する近視予防クッションであって、
前記上方突状部は、使用者の腹部に相当する位置に適合する基部と、前記基部の上方に位置するとともに後方に傾斜して成る後傾部と、前記後傾部の上端に位置する手置き部とを有する、
ことを特徴とする近視予防クッション。
【請求項2】
前記手置き部は左右から中央に向けて傾斜する傾斜部を有する、
請求項1に記載の近視予防クッション。
【請求項3】
前記上方突状部及び前記側方突状部は、弾力性を有するクッション材によって構成される、
請求項1に記載の近視予防クッション。
【請求項4】
前記クッション材を覆う袋体をさらに備え、前記袋体が、温石を粉末状にしたものを綿繊維に練り込んで形成した材料を含む、
請求項3に記載の近視予防クッション。
【請求項5】
前記袋体を着脱可能に覆うカバー部材をさらに備える、
請求項4に記載の近視予防クッション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、近視予防クッションに関し、特に、小児の視力を低下するのを防止することができるクッションに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、国内国外問わず、子供たちの視力低下が深刻な社会問題となっている。特に、近視に病む子供の数の増加は著しく、その増加率は衰えを知らないところである。最近行われた都内の私立中学校に通う中学生727名を対象とした調査によれば、近視有病率94.9%という結果が出ている。
【0003】
子供が近視になる原因の一つが、近くでものを見る作業、いわゆる近業が増えたことである。中でもスマートフォンや携帯ゲーム機などをはじめとする携行可能なデジタル機器と接する機会が増え、子供たちの近視を誘発していると言われる。
【0004】
しかしながら、これからの時代、デジタル機器は暮らしに欠かせない重要なツールであるため、それらの使用を控えることは難しい。そこで、デジタル機器と上手に付き合いながら、子供たちの目を守る環境を整えていくことが大切となる。
【0005】
近視の原因となる近業を引き起こすのは、デジタル機器を使用する際の姿勢の悪さである。一般に、ゲームなどのデジタル機器に夢中になる子供たちの姿勢は、脊椎と頚椎が前方に曲がり、手元のデジタル機器に食い入るような姿勢となる。
【0006】
例えば、背もたれのある椅子やソファに腰かけた状態でデジタル機器を手に持つと、デジタル機器の重さとそれを持つ腕の重さを支えるために、肘を太腿部上に位置させる姿勢になり、その結果、脊椎が背もたれから離れて前方に曲がり猫背となる。結果として、デジタル機器と目の位置が近接することとなる。
【0007】
仮に、脊椎を背もたれに付け脊椎を伸ばした状態にできたとしても、ゲームを持つ腕を支えるために、肘を脇腹付近に置く姿勢となる。そのような場合、デジタル機器は臍の付近に位置することとなり、それを覗き込むために頚椎が前方に曲がることになるため、結果として、デジタル機器と目の位置が近接することとなる。
【0008】
このような、姿勢の悪化を予防するためのクッションとして、特許文献1や特許文献2に記載されるようなクッションが開発されている(特許文献1、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】登録実用新案第3050136号公報
【特許文献2】特開2001-275793号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献1に開示された技術は、肘を大腿部上に載置されたクッション上に置くことにより、頚椎が前方に曲がることを防止する効果を奏するものである。また、特許文献2に開示された技術は、顎を載せる部位と腕を載せる部位が存在するクッションを抱きかかえることにより、頚椎が前方に曲がることを防止する効果を奏するものである。
【0011】
上述した姿勢矯正用のクッションを使用することにより、ある程度、姿勢を正しく保持する効果は得られる。しかしながら、特許文献1及び特許文献2に開示された発明は、主に、ゲーム機に接続されたテレビ画面を注視するような場合を想定して製作されており、目と機器との距離、及び、目線と機器との角度が問題にならない場合が想定されている。特に近年においては、スマートフォンやタブレット機器、ないしは携帯用のゲーム機器がデジタル機器の主流となっており、その場合、機器を持つ手の位置によっては、目と機器との距離が近接し、さらに、目線が下向き加減になることにより、近視を誘発することになりかねない。なお、このようなことは、書籍や漫画を手に持ち読書をする場合にも言えることである。
【0012】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、脊椎と頚椎の曲がりを抑制し、デジタル機器や書籍のような対象物を持つ手と目の距離を保持することが可能な近視予防クッションを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本願発明の発明者らは、鋭意研究の結果、肘置き部と手置き部を備えることで適切な姿勢を維持することができるとともに、目と対象物との適切な距離を保持することができることを見出し、本願発明に至った。
【0014】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0015】
第1の特徴に係る近視予防クッションは、上方に突出する上方突状部と、上方突状部の下部から側方に突出する一対の側方突状部とから成り、着座状態の使用者の大腿上に載置して使用する近視予防クッションである。上方突状部は、使用者の腹部に相当する位置に適合する基部と、基部の上方に位置するとともに後方に傾斜して成る後傾部と、後傾部の上端に位置する手置き部とを有する。
【0016】
第1の特徴に係る発明によれば、手置き部を有することにより、対象物を持つ手を近視予防クッションにおける所定の場所に置くことができる。また、使用者の腹部に相当する位置に適合する基部を有することにより、使用者が前傾姿勢になることを抑制し、背筋が伸びて頸の位置が安定する。また、手置き部が基部の上方に位置する後傾部の上端に設けられていることにより、使用者の手の位置つまり対象物の位置は腹部よりも上方となる。そのため、頚椎の傾斜角を所定角度以内に保持することができる。さらに、後傾部は後方に傾斜して成るため、その上端に設けられる手置き部は、使用者の目から所定の距離を置いて位置することとなる。そのため、使用者の目と対象物の間の距離を所定距離に保つことができる。
【0017】
第2の特徴に係る近視予防クッションは、第1の特徴に係る近視予防クッションであって、手置き部は左右から中央に向けて傾斜する傾斜部を有する。
【0018】
第2の特徴に係る発明によれば、手置き部が左右から中央に向けて傾斜する傾斜部を有することにより、手を置く位置を身体の正中線近傍に安定して案内することができ、正しい姿勢を維持することができる。
【0019】
第3の特徴に係る近視予防クッションは、第1の特徴に係る近視予防クッションであって、上方突状部及び側方突状部は、弾力性を有するクッション材によって構成される。
【0020】
第3の特徴に係る発明によれば、弾力性を有するクッション材を用いることにより、使用者の体型に応じて適切な距離及び適切な角度に調整することができる。
【0021】
第4の特徴に係る近視予防クッションは、第3の特徴に係る近視予防クッションであって、クッション材を覆う袋体をさらに備え、袋体が、温石を粉末状にしたものを綿繊維に練り込んで形成した材料を含む。
【0022】
第4の特徴に係る発明によれば、袋体が温石を粉末状にしたものを綿繊維に練り込んで形成した材料を含むため、蓄熱性に優れ、良質の遠赤外線を放射する。そのため、血流を促進し眼精疲労を抑制することができ、クッションの形状によってもたらされる効果と相まって、より近視進行の抑制効果が高い近視予防クッションを得ることができる。
【0023】
第5の特徴に係る近視予防クッションは、第4の特徴に係る近視予防クッションであって、袋体を着脱可能に覆うカバー部材を備える。
【0024】
第5の特徴に係る発明によれば、袋体を着脱可能に覆うカバー部材を備えることにより、使用によって汚れが生じた場合であっても、カバー部材を交換することができ、袋体が汚れるのを防止することができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、脊椎と頚椎の曲がりを抑制し、デジタル機器や書籍のような対象物を持つ手と目の距離を保持することが可能な近視予防クッションを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】
図1は、本実施形態に係る近視予防クッションの全体構成を示す模式図である。
図1(a)は正面図、
図1(b)は側面図である。
【
図2】
図2は、本実施形態に係る近視予防クッションの使用状態を示す模式図である。
【
図3】
図3は、変形例に係る近視予防クッションの全体構成を示す模式図である。
図3(a)は正面図、
図3(b)は側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明を実施するための形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
【0028】
なお、本発明においては、使用者が後述する方法で使用した場合における重力方向上方を上方、重力方向下方を下方と呼ぶ。また、後述する方法で使用した場合における使用者の左右方向を側方と呼ぶ。さらに、後述する方法で使用した場合における使用者と向き合う側を前方、使用者から離れる側を後方と呼ぶ。
【0029】
[近視予防クッション1の全体構成]
図1及び
図2を用いて、本実施形態に係る近視予防クッション1の全体構成を説明する。
図1(a)は本実施形態に係る近視予防クッション1の正面図、
図1(b)は側面図である。
【0030】
図1(a)及び
図1(b)に示すように、本実施形態に係る近視予防クッション1の全体形状は、中心部に位置し上方に突出する上方突状部10と、上方突状部10の下部において側方に突出する一対の側方突状部20によって構成され、これらの形状に形成された袋体30の中にクッション材を充填することで構成される。本実施形態に係る近視予防クッション1は全体として、いわゆるコックピット形状を呈するものである。
【0031】
上方突状部10は、使用者が着座状態で使用した際に腹部に相当する位置に適合する基部11をその前面下部に有し、基部11の上方には後方に傾斜して成る後傾部12が形成される。さらに、後傾部12の上端には、デジタル機器や書籍などの対象物を持つ使用者の手が置かれる手置き部13を有する。本実施形態に係る近視予防クッション1の手置き部13は略水平の面によって形成される。上方突状部10の左右両側部、具体的には基部11の両脇には、後述する一対の側方突状部20が接続される。
図1(a)に示すように、上方突状部10を正面から見ると、上方に向けて縮径した形状を呈する。
【0032】
側方突状部20は上方突状部10の左右両端部から略水平方向に延出される一対の略筒状の部材であり、上面が肘置き部21として機能する。お互いの側方突状部20がなす角は、180°よりも小さく設定される。
【0033】
そして、本実施形態に係る近視予防クッション1においては、後傾部12は基部11から後方に傾斜しつつ上方に向けて延出して形成される。
【0034】
また、本実施形態に係る近視予防クッション1は、上方突状部10と側方突状部20を備える近視予防クッション1の形状に形成した袋体30の中に、弾力性を有するクッション材(不図示)を充填することによって構成される。
【0035】
クッション材には、例えばポリエチレン製の発泡樹脂粒子のような弾力性と流動性を併せ持つ材料が使用される。
【0036】
袋体30は最内層としての不織布、中間層としての綿繊維シート、最外層としてのキルティング素材を積層したものが使用される。
【0037】
本実施形態に係る綿繊維シートは、温石と呼ばれる天然鉱石を粉末状にしたものを綿繊維に練り込んで形成される。
【0038】
さらに、このように形成されたクッション材と袋体30の外装体として、袋体30を着脱可能に覆うカバー部材を設けてもよい。
【0039】
[使用形態]
図2を用いて、本実施形態に係る近視予防クッション1を使用した場合の態様について説明する。
図2は本実施形態に係る近視予防クッション1の使用状態を示す模式図である。
【0040】
図2に示すように、本実施形態に係る近視予防クッション1は、使用者が椅子などに着座した状態で大腿上に載置して使用される。その際、上方に突出するよう形成された上方突状部10の下面、及び、略水平方向に延出される略筒状に形成された側方突状部20の下面が、大腿部に当接することとなる。使用にあたっては、上方突状部10の前面下部に形成された基部11を腹部付近に当接させる。そして、一対の側方突状部20に両脇腹が包み込まれるよう抱き込むようにする。
【0041】
そして、肘を肘置き部21として機能する側方突状部20の適宜の位置に置き、対象物Gを持つ手を手置き部13に置く。
【0042】
このようにすることで、対象物Gを目から所定距離離間させることができるとともに、角度を所定角度以内に納めることができる。
【0043】
つまり、本実施形態に係る近視予防クッション1は手置き部13を有することにより、対象物Gを持つ手を近視予防クッション1における所定の場所に置くことができる。また、使用者の腹部に相当する位置に適合する基部11を上方突状部10の前面下部に有することにより、使用者が前傾姿勢になることを抑制し、背筋が伸びて頸の位置が安定する。手置き部13が基部11から上方に向けて延出する後傾部12の上端に設けられていることにより、使用者の手の位置つまり対象物の位置は腹部よりも上方となる。そのため、頚椎の傾斜角を所定角度以内に保持することができる。そして、後傾部12は後方に傾斜して成るため、その上端に設けられる手置き部13は、使用者の目から所定の距離を置いて位置することとなる。そのため、使用者の目と対象物Gの間の距離を所定距離に保つことができる。
【0044】
また、上方突状部10は、正面から見て上方に向けて縮径した形状を呈するため、肘置き部21に置かれた肘から対象物Gを持つ手までを、自然な関節の角度となるよう案内することができる。しかも、お互いの側方突状部20がなす角が180°よりも小さく設定されるため、より一層、肘から対象物Gを持つ手までを、自然な関節の角度となるよう案内することができる。
【0045】
また、本実施形態に係る近視予防クッション1は、弾力性を有するクッション材を使用する。弾力性を有するクッション材を用いることにより、使用者の体型に応じて適切な距離及び適切な角度に調整することができる。
【0046】
さらに、クッション材を覆う袋体30を備え、袋体30が温石を粉末状にしたものを綿繊維に練り込んで形成した材料を含むため、蓄熱性に優れ、良質の遠赤外線を放射する。そのため、血流を促進し眼精疲労を抑制することができ、クッションの形状によってもたらされる効果と相まって、より近視進行の抑制効果が高い近視予防クッションを得ることができる。
【0047】
そして、袋体を着脱可能に覆うカバー部材を備えることにより、使用によって汚れ等が生じた場合であっても、カバー部材を交換して衛生を保つことができ、袋体が汚れるのを防止することができる。
【0048】
また、本実施形態に係る近視予防クッション1によれば、スマホ内斜視を防止することもできる。スマホ内斜視は、脚を組み前かがみになった状態でスマートフォンを長時間使用することで、片側の目のみが酷使されることによって引き起こされる疾患である。脚を組むと重心が片側に偏り両眼視が妨げられ、通常のピントを合わせる機能が失われるからである。スマホ内斜視は通常の近視とは異なり、矯正によって改善することができずやっかいである。
【0049】
本実施形態に係る近視予防クッション1を使用することで、脚を組むことができなくなり、また、前傾姿勢になることができないため、自然と正しい姿勢になる。正しい姿勢になることによって全身の負担を軽減することができ、両眼視で対象物を見ることができるようになり、結果として、スマホ内斜視を防止することができる。
【0050】
<変形例>
本実施形態に係る近視予防クッション1の変形例を
図3に示す。
図3(a)は正面図、
図3(b)は側面図である。
【0051】
図3(a)及び
図3(b)に示すように、手置き部13を左右から中央に向けて傾斜する中央部が最低端となる傾斜面を有するよう構成してもよい。
【0052】
手置き部13が左右から中央に向けて傾斜する傾斜面を有することにより、手を置く位置を身体の正中線近傍に安定して案内することができ、正しい姿勢を維持することができる。
【0053】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0054】
また、上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0055】
この発明の近視予防クッションは、ゲームやスマートフォンなどを使用する子供だけでなく、大人が読書などに使用する際にも適用することができる。
【符号の説明】
【0056】
1 近視予防クッション
10 上方突状部
11 基部
12 後傾部
13 手置き部
20 側方突状部
21 肘置き部
30 袋体
G 対象物
【手続補正書】
【提出日】2023-02-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方に突出する上方突状部と、前記上方突状部の下部から側方に突出する一対の側方突状部とから成り、着座状態の使用者の大腿上に載置して使用する近視予防クッションであって、
前記上方突状部は、使用者の腹部に相当する位置に適合する基部と、前記基部から後方に傾斜しつつ上方に向けて延出して形成される後傾部と、前記後傾部の上端に位置する手置き部とを有する、
ことを特徴とする近視予防クッション。
【請求項2】
前記上方突状部は、正面から見て上方に向けて縮径する形状を呈する、
請求項1に記載の近視予防クッション。
【請求項3】
前記手置き部は左右から中央に向けて傾斜する傾斜部を有する、
請求項1又は2に記載の近視予防クッション。
【請求項4】
前記上方突状部及び前記側方突状部は、弾力性を有するクッション材によって構成される、
請求項1又は2に記載の近視予防クッション。
【請求項5】
前記クッション材を着脱可能に覆うカバー部材をさらに備える、
請求項4に記載の近視予防クッション。
【手続補正書】
【提出日】2023-08-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方に突出する上方突状部と、前記上方突状部の下部から側方に突出する一対の側方突状部とから成り、着座状態の使用者の大腿上に載置して使用する近視予防クッションであって、
前記上方突状部は、使用者の腹部に相当する位置に適合する基部と、前記基部から後方に傾斜しつつ上方に向けて延出して形成される後傾部と、前記後傾部の上端に位置する手置き部とを有するとともに、正面から見て上方に向けて縮径する形状を呈し、
前記側方突状部は、前記基部の左右両端から側方に延出され上面が肘置き部として機能する略筒状の部材によって形成され、
全体として前記上方突状部及び前記側方突状部の形状に形成された袋体の中に弾力性を有するクッション材を充填することによって構成される、
ことを特徴とする近視予防クッション。
【請求項2】
前記手置き部は左右から中央に向けて傾斜する傾斜部を有する、
請求項1に記載の近視予防クッション。
【請求項3】
前記袋体を着脱可能に覆うカバー部材をさらに備える、
請求項1又は2に記載の近視予防クッション。