(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024074669
(43)【公開日】2024-05-31
(54)【発明の名称】吸収性物品
(51)【国際特許分類】
A61F 13/49 20060101AFI20240524BHJP
A61F 13/53 20060101ALI20240524BHJP
A61F 13/539 20060101ALI20240524BHJP
A61F 13/511 20060101ALI20240524BHJP
A61F 13/534 20060101ALI20240524BHJP
A61F 13/536 20060101ALI20240524BHJP
【FI】
A61F13/49 400
A61F13/53 100
A61F13/539
A61F13/511
A61F13/49 311Z
A61F13/534 200
A61F13/534 110
A61F13/536 200
A61F13/53 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022185983
(22)【出願日】2022-11-21
(71)【出願人】
【識別番号】000122298
【氏名又は名称】王子ホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】木下 葵子
【テーマコード(参考)】
3B200
【Fターム(参考)】
3B200AA01
3B200BA12
3B200BA16
3B200BB03
3B200BB17
3B200CA05
3B200DA01
3B200DA21
3B200DB05
3B200DB18
3B200DC01
(57)【要約】
【課題】本発明は、SAPの粒子が漏れ出すのを抑制する吸収性物品を提供することを目的とする。
【解決手段】吸収性物品は、高吸収性重合体であるSAPの粒子を含んで形成されたSAP層と、SAP層の肌面側および非肌面側を被覆し、SAP層の少なくとも肌面側で透水性を有する透水性シートと、を有する吸収体と、吸収体の肌面側に配置された上側シートと、吸収体の非肌面側に配置された下側シートと、吸収体の長手方向の端部よりも先端側であって吸収体から離れた位置で且つ上側シートと下側シートの間に配置され、吸収体よりも幅方向に長く延在するウエストシートと、を備え、透水性シートは、長手方向の端部側で肌面側と非肌面側とが非接着であり、ウエストシートは、上側シート及び下側シートと接着されている。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向に沿った長さと、前記長手方向に直交する幅方向に沿った長さとを有する吸収性物品であって、
高吸収性重合体であるSAPの粒子を含んで形成されたSAP層と、前記SAP層の肌面側および非肌面側を被覆し、前記SAP層の少なくとも肌面側で透水性を有する透水性シートと、を有する吸収体と、
前記吸収体の肌面側に配置された上側シートと、
前記吸収体の非肌面側に配置された下側シートと、
前記吸収体の前記長手方向の端部よりも先端側であって前記吸収体から離れた位置で且つ前記上側シートと前記下側シートの間に配置され、前記吸収体よりも前記幅方向に長く延在するウエストシートと、
を備え、
前記透水性シートは、前記長手方向の端部側で肌面側と非肌面側とが非接着であり、
前記ウエストシートは、前記上側シート及び前記下側シートと接着されている、
吸収性物品。
【請求項2】
前記ウエストシートは、前記SAPの粒子の平均粒径よりも大きい厚さを有する、
請求項1に記載の吸収性物品。
【請求項3】
前記吸収体と前記ウエストシートとの前記長手方向における距離は、前記SAPの平均粒径の2倍以上である、
請求項1または2に記載の吸収性物品。
【請求項4】
前記ウエストシートは、収縮性を有しない、
請求項1または2に記載の吸収性物品。
【請求項5】
前記上側シートの前記幅方向の両側にそれぞれ接合され、非透水性を有する一対の防漏シートと、
前記長手方向に伸長した状態で前記防漏シートに設けられた第1伸縮部材と、
を備え、
前記防漏シートは、前記上側シートとの接合部位よりも前記幅方向の内側であって前記吸収体の前記長手方向の端部側に形成された固定部によって前記上側シートに固定されており、
前記固定部と、前記上側シートと前記吸収体、および前記上側シートと前記ウエストシートとの間の各層間には非接着領域が設けられていない、
請求項4に記載の吸収性物品。
【請求項6】
前記ウエストシートは、前記幅方向に伸長状態で設けられた第2伸縮部材を有し、
前記吸収体と前記ウエストシートとの間において、前記上側シートと前記下側シートとは弱接着または非接着である、
請求項1または2に記載の吸収性物品。
【請求項7】
前記吸収体は、連続体を前記幅方向に沿って切断して1枚の吸収性物品用に形成されている、
請求項1または2に記載の吸収性物品。
【請求項8】
前記連続体は、蛇腹状に折り畳まれている、
請求項7に記載の吸収性物品。
【請求項9】
前記吸収体のSAP固定率試験を行った場合、前記SAPの粒子の固定率は、91%である、
請求項1または2に記載の吸収性物品。
【請求項10】
前記上側シートにはエンボス溝が形成されている、
請求項1または2に記載の吸収性物品。
【請求項11】
前記吸収体は、パルプを含有しない、
請求項1または2に記載の吸収性物品。
【請求項12】
固定されていないSAPの粒子を含む、
請求項1または2に記載の吸収性物品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吸収性物品に関する。
【背景技術】
【0002】
おむつ等の吸収性物品が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
吸収性物品は、吸収体を有している。吸収体には、砂粒状のSAP(高吸収性重合体:Super Absorbent Polymer)の粒子が含まれている。吸収性物品は、SAPの粒子が吸収性物品の外部に漏れ出る虞がある。
【0005】
本発明は、SAPの粒子が吸収性物品の外部に漏れ出すのを抑制する吸収性物品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面に係る吸収性物品は、長手方向に沿った長さと、前記長手方向に直交する幅方向に沿った長さとを有する吸収性物品であって、高吸収性重合体であるSAPの粒子を含んで形成されたSAP層と、前記SAP層の肌面側および非肌面側を被覆し、、前記SAP層の少なくとも肌面側で透水性を有する透水性シートと、を有する吸収体と、前記吸収体の肌面側に配置された上側シートと、前記吸収体の非肌面側に配置された下側シートと、前記吸収体の前記長手方向の端部よりも先端側であって前記吸収体から離れた位置で且つ前記上側シートと前記下側シートの間に配置され、前記吸収体よりも前記幅方向に長く延在するウエストシートと、を備え、前記透水性シートは、前記長手方向の端部側で肌面側と非肌面側とが非接着であり、前記ウエストシートは、前記上側シート及び前記下側シートと接着されている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、SAPの粒子が吸収性物品の外部に漏れ出すのを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係るおむつの斜視図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係るおむつの分解斜視図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係るおむつを長手方向の中心を幅方向に沿って切断した場合の断面図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係るおむつを伸長した状態の平面図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係るおむつの吸収体の断面図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係るおむつを幅方向の中心を長手方向に沿って切断した場合の断面図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係るおむつを製造する製造装置を示す図である。
【
図8】
図8は、SAP固定率試験の概要を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、図面を参照して本発明の実施形態に係る吸収性物品について説明する。なお、以下の実施形態の構成は例示であり、本発明はこれらの実施の形態の構成に限定されるものではない。
【0010】
<実施形態>
本実施形態では、テープ型使い捨ておむつ(本願でいう「吸収性物品」の一例であり、以下、単に「おむつ」という)について、着用者の腹部に対向して配置される前身頃と背部に対向して配置される後身頃とを結ぶ方向を長手方向とする。これらの前身頃(長手方向の一側)と後身頃(長手方向の他側)との間(長手方向の中央)には、着用者の股下に配置(股間に対向して配置)される股下部が位置する。また、おむつが着用者に着用された状態(以下、「着用状態」と略称する)において、着用者の肌に向かう側(着用状態で内側)を肌面側とし、肌面側の反対側(着用状態で外側)を非肌面側とする。さらに、肌面側と非肌面側とを結ぶ方向を厚み方向とし、長手方向と厚み方向の何れにも直交する方向を幅方向とする。そのほか、厚み方向から視ることを平面視とする。また、おむつ1の前後左右は、おむつ1が着用者に着用された状態において該着用者の前後左右に一致する方向を意味するものとする。例えば、本願で左右方向という場合、おむつ1の着用者に着用された状態において該着用者の左右に一致する方向を意味する。
【0011】
図1は、本実施形態に係るおむつの斜視図である。おむつ1は、長手方向に沿った長さと、長手方向に直交する幅方向に沿った長さとを有している。おむつ1は、着用状態において着用者の陰部を覆う股下に対応する部位である股下領域1Bと、股下領域1Bの前側に位置し、着用者の前身頃に対応する部位である前身頃領域1Fと、股下領域1Bの後ろ側に位置し、着用者の後身頃に対応する部位である後身頃領域1Rとを有する。後身頃領域1Rの左右両側の縁には、前身頃領域1Fの非着用者側の面に設けられたフロントパッチ2Fへ貼着可能なテープ2L,2Rが設けられている。おむつ1は、前身頃領域1Fが着用者の腹側に配置され、後身頃領域1Rが着用者の背側に配置された状態でテープ2L,2Rがフロントパッチ2Fに貼着されると、着用者の腹囲と大腿部を取り巻く状態で着用者の身体に固定される。おむつ1がこのような形態で着用者の身体に固定されるので、着用者はおむつ1を着用した状態で立ち歩き可能である。
【0012】
おむつ1には、液体を吸収して保持することができる吸収体が主に股下領域1Bを中心に配置されている。また、おむつ1には、おむつ1と着用者の肌との間に液体の流出経路となる隙間が形成されるのを抑制するべく、着用者の脚周り部(大腿部)を取り巻く部位にレグギャザー3AL,3ARが設けられ、レグギャザー3AL,3ARよりもおむつ1の幅方向内側に立体ギャザー3BL,3BRが設けられ、着用者の腹囲を取り巻く部位にウェストギャザー3Rが設けられている。レグギャザー3AL,3AR、立体ギャザー3BL,3BR及びウェストギャザー3Rは、伸縮部材の収縮力(弾性力)で着用者の肌に密着する。よって、着用者の陰部から排出される液体は、おむつ1から漏出することなくおむつ1の吸収体に吸収される。なお、伸縮部材としては糸状のゴム(糸ゴム)や帯状のゴム等を適宜選択できる。
【0013】
図2は、おむつ1の分解斜視図である。また、
図3は、非着用状態におけるおむつ1を、長手方向の中心を幅方向に沿って切断した場合の断面図である。
図4は、伸長した状態のおむつ1を肌面側から見た平面図である。なお、
図4では、伸縮部材4C,4SL,4SRの図示は省略する。おむつ1は、着用状態において外表面を形成するカバーシート4を有する。カバーシート4は、長辺に相当する部位に括れ4KL,4KRを設けた略長方形の外観を有するシート状の部材であり、おむつ1の外装面を形成する。括れ4KL,4KRは、着用者の大腿部が位置する部位(
図4に示す脚周り領域10L,10R)に設けられる。カバーシート4は、後述するバックシート5の補強や手触りの向上のために設けられ、例えば、排泄物の漏れを抑制するために、液不透過性の熱可塑性樹脂からなる不織
布をその材料として用いることができる。液不透過性の熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等が例示できる。カバーシート4は、単層構造に限らず、インナカバーシートおよびアウターカバーシートを有する多層(2層)構造であってもよい。
【0014】
そして、おむつ1は、カバーシート4の肌面側において順に積層されるバックシート5(本開示の「下側シート」の一例)、吸収体6、トップシート7(本開示の「上側シート」の一例)を有する。バックシート5、吸収体6、トップシート7は、何れも略長方形の外観を有するシート状の部材であり、長手方向がカバーシート4の長手方向と一致する状態でカバーシート4に順に積層されている。バックシート5は、カバーシート4と同様に、排泄物の漏れを抑制するために非透水性の熱可塑性樹脂を材料として形成されたシートである。バックシート5は、着用状態での蒸れを抑えるため、透湿性を併せもつ材料で構成されることが好ましい。また、トップシート7は、着用者の肌面側に配置される、シート状の部材である。トップシート7は、その一部又は全部において液透過性を有する。そのため、おむつ1の着用状態において、着用者から排泄された液体は、着用者の肌に接触し得るトップシート7を通って吸収体6に進入し、そこで吸収される。例えば、織布、不織布、多孔質フィルムがトップシート7の材料として材用できる。トップシート7は親水性を有していてもよい。なお、トップシート7の坪量は、、例えば、3gsmである。
【0015】
バックシート5、吸収体6、トップシート7は、何れも前身頃領域1Fから後身頃領域1Rにまで延在する。よって、バックシート5と吸収体6とトップシート7が積層されているカバーシート4で着用者の陰部を覆うと、バックシート5と吸収体6とトップシート7の各長手方向の両端部は、着用者の腹側と背側に位置する状態となる。すなわち、着用者の陰部は、着用者の腹側から背側まで吸収体6に覆われる状態となる。したがって、着用者が腹を下へ向けた姿勢と背を下へ向けた姿勢の何れの姿勢で液体を体外へ排出しても、排出された液体はトップシート7を介して吸収体6に接触することになる。なお、トップシート7およびバックシート5は、吸収体6よりも長手方向に長く、おむつ1の前身頃領域1Fおよび後身頃領域1Rの各端部まで延在している。
【0016】
また、おむつ1は、上述したレグギャザー3AL,3ARを形成するための伸縮部材4SL,4SRがカバーシート4とバックシート5の間におむつ1の長手方向に伸縮するように設けられる。伸縮部材4SL,4SRは、おむつ1において設計上要求される弾性力(収縮力)などに応じて決定された適宜の本数(本実施形態では、3本)で設けられる。なお、
図4に示されるように、レグギャザー3AL,3ARは、股下領域1Bの幅方向両側端部において着用者の大腿部が位置する部位である脚周り領域を含んで配置されている。脚周り領域10L,10Rは、股下領域1Bの幅方向両側端部に配置される。また、伸縮部材4SL,4SRの配置領域にレグギャザー3AL,3ARが形成される。
【0017】
また、おむつ1は、細長い帯状のサイドシート8L,8R(本開示の「一対の防漏シート」の一例)を有する。サイドシート8L,8Rは、トップシート7の長辺の部分に設けられる非透水性(液不透過性)を有するシートである。サイドシート8L,8Rには、カバーシート4と同様、着用者の大腿部が位置する部位(
図4に示す脚周り領域10L,10R)に括れ8KL,8KRが設けられる。そして、サイドシート8L,8Rには立体ギャザー3BL,3BRを形成するための伸縮部材8EL,8ER(本開示の「第1伸縮部材」の一例)が長手方向に沿って配置されている。サイドシート8L,8Rは、おむつ1が着用状態の形態、すなわち、おむつ1が側面視U字状の形態になると、伸縮部材8EL,8ERの収縮力で長手方向に引き寄せられてトップシート7から立ち上がり、液体の流出を防ぐ立体ギャザー3BL,3BRとなる。
【0018】
なお、カバーシート4には、おむつ1と着用者の腹囲との間に隙間が形成されるのを防
ぐ伸縮部材4Cが伸縮部材4SL,4SRよりもおむつ1の幅方向内側でおむつ1の長手方向に沿って設けられている。伸縮部材4Cは、おむつ1において設計上要求される弾性力(収縮力)などに応じて設けられる。
【0019】
また、上述したウェストギャザー3Rを形成するための伸縮部材9ER(本開示の「第2伸縮部材」)の一例)は、吸収体6の端部よりも更に背側の位置において、バックシート5とトップシート7の間に設けられたウエストシート9Rに配置されている。ウエストシート9Rは、吸収体6の後身頃領域1R側の端部よりも先端側であって吸収体6から離れた位置で且つトップシート7とバックシート5の間に配置され、吸収体6よりも幅方向に広く延在するシート状の部材である。ウエストシート9Rは、2枚の不織布シートが積層されて形成されており、その2枚の不織布シートの間に伸縮部材9ERが幅方向に伸長状態で接着されている。伸縮部材9ERは、伸縮方向となる長手方向がおむつ1の左右方向となる向きでウエストシート9Rに配置されている。このため、ウエストシート9Rは、おむつ1の幅方向に収縮性を有し、伸縮部材9ERと合わせて帯状の伸縮部材として機能する。ウエストシート9Rの左右両側に設けられるテープ2L,2Rが、着用者の腹側においてフロントパッチ2Fに貼着されると、伸縮部材9ERは、収縮力を発揮しておむつ1を着用者に密着させ、おむつ1と着用者の腹囲との間に隙間が形成されるのを防ぐ。
【0020】
また、吸収体6の端部よりも更に腹側の位置において、バックシート5とトップシート7の間にウエストシート9Fが設けられている。ウエストシート9Fは、吸収体6の前身頃領域1F側の端部よりも先端側であって吸収体6から離れた位置で且つトップシート7とバックシート5の間に配置され、吸収体6よりも幅方向に広く延在するシート状の部材である。ウエストシート9Fは、ウエストシート9Rと同様に2枚の不織布シートが積層されて形成されている。なお、ウエストシート9Fには伸縮部材が配置されておらず、ウエストシート9Fは、収縮性を有さない。なお、ウエストシート9F,9Rの坪量は、5gsmである。
【0021】
なお、本願においてシートが重なる状態とは、重ね合わされるシート同士が互いに全面的に接触する状態で重なる形態に限定されるものでなく、シートの一部分同士が重なる形態を含む概念である。また、シート同士が接着されている状態には、当該シート同士の間に別のシートが介在し、当該別のシートを介して当該シート同士が接着されている形態を含む概念である。
【0022】
次に吸収体6について説明する。本実施形態に係る吸収体6は、略矩形形状を有している。本実施形態に係るおむつ1では、吸収コア6Cがパルプで形成されていない。すなわち、吸収体6は、パルプを含有しない。吸収体6は、比較的SAPの割合が多い構成を有している。
【0023】
図5は、
図3の断面図から吸収体6を抜き出して示す断面図である。吸収体6は、吸収コア6Cと、当該吸収コア6Cを包み込むコアラップシート6W(本開示の「透水性シート」の一例)とを有している。コアラップシート6Wは、少なくとも肌面側に透水性を有するシートにより構成されており、トップシート7を通過した液体を吸収コア6Cに流入させる。本実施形態では、コアラップシート6Wは、2枚のティッシュで構成されている。2枚のティッシュのうちの1枚は、非肌面側に配置され、肌面側の幅方向端部に折り込まれ、肌面側に配置された他方のティッシュと肌面側幅方向端部含んで相互に接着されている。これにより、コアラップシート6Wは、吸収コア6Cの肌面側および非肌面側を被覆して吸収コア6Cの全体を包み、吸収コア6Cの型崩れを防止する。なお、コアラップシート6Wは、一枚のシートから構成されていてもよい。
【0024】
吸収コア6Cは、肌面側と非肌面側にそれぞれ配置された基層60Aと、2層の基層6
0Aの間に配置された導流層60Bと、導流層60Bと各基層60Aの間にそれぞれ配置されたSAP層60Cを有する。基層60Aにはエアレイド不織布が用いられている。肌面側の基層60Aの非肌面側にはSAP(高吸収性重合体:Super Absorbent Polymer)の粒子がホットメルト接着剤によって接着されており、これによって、高吸収性重合体であるSAPの粒子を含んで形成されたSAP層60Cが配置されている。同様に、非肌面側の基層60Aの肌面側にはSAPの粒子がホットメルト接着剤によって接着されており、これによって、SAPの粒子を含んで形成されたSAP層60Cが配置されている。このように、本実施形態に係る吸収体6は、2層のSAP層60Cと、SAP層60Cを包むコアラップシート6Wとを有している。
【0025】
なお、本実施形態のSAP粒子とは、SAPを含む樹脂組成物を粒状としたものを指す。ここで言う「SAPを含む樹脂組成物」とは、SAPのみからなる組成物、SAPを主成分とし、これに吸水性に悪影響を及ぼさない程度に他の物質が含まれた組成物、の双方を包含する概念である。「他の物質」としては、添加剤(粒子表面を疎水化する目的で添加される表面改質剤等)、SAPの合成時に残存した未反応のモノマー等を挙げることができる。
【0026】
また、導流層60Bは、2層のSAP層60Cの間に配置されており、嵩高のエアスルー不織布が用いられている。導流層60Bは、SAP層60Cに尿などの液体を拡散させる。これにより、吸収体6は、SAP層60Cの全体で尿などの液体を吸収し、保持することができる。
【0027】
図6は、非着用状態におけるおむつ1を、幅方向の中心を長手方向に沿って切断した場合の断面図である。
図6に示されるように、コアラップシート6Wは、おむつ1の長手方向の端部側で肌面側と非肌面側とが非接着である。この非接着の理由については後述する。また、ウエストシート9F,9Rは、肌面側でトップシート7と接着されており、非肌面側でバックシート5と接着されている。この接着には、例えば、ホットメルト接着剤が用いられている。
【0028】
吸収体がパルプで形成されている場合、SAPの粒子は、パルプの繊維に絡み合い、吸収体から脱落しにくい。しかしながら、本実施形態では、吸収体6はパルプを含有しておらず、エアレイド不織布で構成された基層60AにSAPの粒子が接着されている。このような構成を備える吸収体6では、SAPの粒子が繊維などに絡み合わず、吸収体6の幅方向や長手方向の端部側でSAPの粒子が脱落しやすくなる。
【0029】
SAP層60CのSAPの粒子は、ホットメルト接着剤で基層60Aに接着されているが、基層60Aからはがれて脱落するSAPの粒子も存在する。このため、本実施形態に係るおむつ1は、固定されていないSAPの粒子を含む場合がある。このSAPの粒子は、おむつに何ら対策がなされていない場合にはおむつの外側に漏れだす虞がある。例えば、トップシートとバックシートとの間に隙間が形成されていると、吸収体から脱落したSAPの粒子がおむつの長手方向の端部側に広がり、トップシートとバックシートとの間から漏れ出す虞がある。
【0030】
そこで、本実施形態に係るおむつ1は、吸収体6の長手方向の端部側に配置されたウエストシート9F,9Rを備える。また、トップシート7とバックシート5とは、吸収体6の端部側、すなわち、吸収体6とウエストシート9F,9Rの間で互いに弱接着または非接着である。より具体的には、
図6に示すD1,D2内の領域において、トップシート7とバックシート5が弱接着または非接着である。なお、D1は、後身頃領域1R側における吸収体6とウエストシート9Rの距離である。D2は、前身頃領域1F側における吸収体6とウエストシート9Fの距離である。D1,D2の詳細については省略する。ここで
、弱接着とは、互いに接着された各シートを破ることなく剥がせる程度の接着力のことであり、おむつ1が着用された場合にかかった力(例えば、伸縮部材の収縮力)などで自然に剥がれることが想定される程度の接着力である。D1,D2内の領域においてトップシート7とバックシート5を非接着または弱接着とすることで、SAPの粒子がSAP層60Cから脱落し、トップシート7とバックシート5の間に入り込んで両者を引きはがすことで、トップシート7とバックシート5の間に空間(以下、「SAPの収容空間」と称する場合がある)が形成され、SAPの収容空間にSAPの粒子を収容することができる。また、SAPの収容空間よりも長手方向の端部側にウエストシート9F,9Rが配置されているため、SAPの粒子がウエストシート9F,9Rよりも端部側に移動することが抑制される。ウエストシート9F,9Rとトップシート7およびバックシート5とは、相対的に強く接着されているため、SAP収容空間がおむつ1の外部に連通するのを防ぎ、SAPの粒子の外部への漏れ出しを抑制することができる。また、ウエストシート9F,9Rは、吸収体6よりも幅広であるため、SAPの収容空間に漏出したSAPの粒子が幅方向に移動したとしても、ウエストシート9F,9RがSAPの粒子の漏出を抑制することができる。
【0031】
また、D2内の領域においては、トップシート7とバックシート5が非接着である場合にはトップシート7とバックシート5の間にホットメルト接着剤が塗布されておらず、トップシート7とバックシート5が弱接着である場合にはトップシート7とバックシート5の間に少量のホットメルト接着剤が塗布されているので、D2内の領域は、剛性が相対的に低くなり折り曲がりやすくなる。ここで、おむつ1の着用状態のテープ2L,2Rのフック部がフロントパッチ2Fのループ部に貼着されてテープ2L,2Rの前側(腹側)端部とD2内の領域が厚み方向で重なった場合に、おむつ1は、当該前側端部よりも前側で非肌面側に折れ曲がりやすくなる。このように、おむつ1は、着用状態でD2内の領域でトップシート7およびバックシート5が非肌面側に折れ曲がることで、SAPの粒子をこの折れ曲がり部分で堰き止めることができる。
【0032】
また、ウエストシート9F,9Rは、SAPの粒子の平均粒径よりも大きい厚さを有する。例えば、SAPの粒子の平均粒径は、0.85mmであり、ウエストシート9F,9Rは、0.85mmよりも厚く、例えば、1mm~1.5mm程度である。SAPの収容空間にSAPの粒子が移動したとしても、SAPの収容空間は、吸収体6とウエストシート9F,9Rの間に位置するため、吸収体6とウエストシート9F,9Rの厚みによって、SAPの収容空間内のSAPがトップシート7を介して着用者の肌面に触れるのを防ぐことができる。これにより、おむつ1は、SAPの収容空間に移動したSAPの粒子の厚みや異物感を着用者に与えるのを防ぐことができる。
【0033】
また、吸収体6とウエストシート9F,9Rの各距離D1,D2を10mm以下とした場合に、着用者の腹部および背部の肌面が曲線であることから、肌がSAP収容空間上のトップシート7に触れにくく、おむつ1に体圧がかかった状態でも肌にSAPの異物感を与えないためには、吸収体6およびウエストシート9F,9Rは、1mm以上の厚みがあることが好ましい。吸収体6およびウエストシート9F,9Rを1mm以上の厚さに設定することで、着用者の肌が吸収体6およびウエストシート9F,9Rに接するようにし、着用者の肌がSAP収容空間内のSAPに触れることが抑制される。このため、おむつ1は、SAPの粒子が触れることによる違和感を着用者に与えるのを抑制することができる。
【0034】
また、吸収体6とウエストシート9F,9Rとのおむつ1の長手方向における各距離D1,D2は、SAPの平均粒径の2倍以上であることが好ましい。より好ましくは、当該距離は、SAPの平均粒径の10倍以上である。SAPの粒子がSAP層60Cから脱落し、トップシート7とバックシート5の間にSAPの収容空間が形成された場合、吸収体
6とウエストシート9F,9Rの各距離を上記の通り設定することで、トップシート7とバックシート5とをSAPの粒子が引き剥がす力が、ウエストシート9F,9Rとトップシート7およびバックシート5の接着にかかるのを防ぐことができる。このため、おむつ1は、ウエストシート9F,9Rとトップシート7およびバックシート5とがはがれるのを防ぐことができ、SAPの粒子が漏出するのを抑制することができる。
【0035】
また、前身頃領域1F側のウエストシート9Fは、収縮性を有しない。前身頃領域1F側では、コアラップシート6Wに幅方向の収縮力がかからないため、コアラップシート6Wが厚み方向に開くことが抑制される。また、吸収体6に収縮力がかかると、SAP層60CからSAPの粒子が脱落しやすくなるが、前身頃領域1F側では、吸収体6に収縮力がかかることがなく、SAPの粒子が脱落しにくくなる。
【0036】
なお、ウエストシート9Fの股下領域側とバックシート5とは弱接着または非接着であってもよい。これにより、ウエストシート9Fの股下領域側とバックシート5の間にもSAPの収容空間を形成し、当該収容空間でSAPの粒子を収容した場合には、当該収容空間よりも肌面側にウエストシート9Fが配置されることになるので、当該収容空間内のSAPの粒子の肌当たり(異物感)を低減することができる。また、上述の通り、着用状態におけるD2内の領域でトップシート7およびバックシート5が非肌面側に折れ曲がることで、当該収容空間内のSAPの粒子の肌当たりをより低減することができる。
【0037】
また、
図4に示されるように、サイドシート8L,8Rと伸縮部材8EL,8ERとで形成される立体ギャザー3BL,3BRは、トップシート7の幅方向の端部に沿って配置され、おむつ1の長手方向に延在する。サイドシート8L,8Rは、トップシート7の幅方向の端部側に接合されている。この接合には、ホットメルト接着剤が用いられている。サイドシート8L,8Rは、長手方向に延在する折り返し線30L,30Rよりも幅方向の外側でトップシート7およびカバーシート4に接着されており、折り返し線30L,30Rよりも内側でトップシート7には接着されていない。このため、おむつ1の着用状態では、おむつ1の長手方向に伸長した状態でサイドシート8L,8Rに設けられた伸縮部材8EL,8ERの収縮力によってサイドシート8L,8Rの折り返し線30L,30Rよりも内側が肌面側に起立し、これによって、立体ギャザー3BL,3BRが形成される。
【0038】
立体ギャザー3BL,3BRが起立する場合に、この起立の長手方向の起点となる固定部31L,31Rが形成されている。なお、
図4では固定部31L,31Rを塗りつぶして図示している。固定部31L,31Rは、折り返し線30L,30Rよりもおむつ1の幅方向の内側であって吸収体6の長手方向の端部側に形成されている。固定部31L,31Rは、前身頃領域1Fおよび後身頃領域1Rの両側に形成されており、各固定部31L,31Rは、厚み方向に視て吸収体6とウエストシート9F,9Rとに跨って配置されている。固定部31L,31Rは、サイドシート8L,8Rの非肌面側とトップシート7との間にホットメルト接着剤が塗布されることによって形成される。サイドシート8L,8Rは、固定部31L,31Rによってもトップシート7に固定されている。
【0039】
ここで、固定部31L,31Rと、トップシート7と吸収体6、およびトップシート7とウエストシート9F,9Rとの間の各層間には非接着領域が設けられていない。ここで、層間とは、各シートの間のことであり、固定部31L,31Rの非肌面側では、トップシート7と吸収体6、およびトップシート7とウエストシート9F,9Rが接着されている。固定部31L,31Rによって吸収体6の長手方向の端部側の剛性が高まり、また、固定部31L,31Rが収縮力を有さないウエストシート9Fに跨って配置されていることから前身頃領域1F側で吸収体6の収縮も抑制されるため、吸収体6の前側ではSAPの粒子がSAP層60Cから脱落するのを抑制することができる。また、固定部31L,
31Rが収縮力を有するウエストシート9Rに跨って配置されても、吸収体6の後身頃領域1R側の剛性を高めることができるため、吸収体6の後側の端部がよれるのを抑制できる。なお、固定部31L,31Rは、吸収体6のよれを抑制するために、吸収体6の幅方向の端部側で吸収体6に重ねて形成することが好ましい。
【0040】
また、SAPの粒子が折り返し線30L,30Rよりも外側に漏れ、SAPの粒子がサイドシート8L,8Rとトップシート7またはバックシート5の間に侵入した場合であっても、このSAPをSAP収容空間に収容し、SAPの粒子が外部に漏れるのをウエストシート9F,9Rによって抑制することができる。
【0041】
また、
図4に示されるように、トップシート7は、斜め格子状に形成されたエンボス溝20を有する。エンボス溝20は、トップシート7をエンボス加工(3Dエンボス)することによって形成される。なお、トップシート7は、2枚の不織布シートを積層して構成されており、この2枚の不織布シートをエンボス加工することによって、エンボス溝20を形成してもよい。また、トップシート7は、1枚の不織布シートによって構成されており、この不織布シートをエンボス加工することによって、エンボス溝20を形成してもよい。おむつ1は、トップシート7にエンボス溝20が形成されていることによって、吸収体6のSAP層60Cに含まれるSAPの粒子や、基層60Aから脱落したSAPの粒子などの粒子感を着用者に感じ難くし、着用感の低下を抑制することができる。
【0042】
次に、おむつ1の長手方向の端部側でコアラップシート6Wの肌面側と非肌面側とが非接着であることの理由について説明する。本実施形態に係るおむつ1の製造工程において、吸収体6は、幅方向に沿って切断して1枚のおむつ1用に形成され、おむつ1に組み込まれている。このため、吸収体6の長手方向の端部は、連続体から切断されたままの状態となり、同端部においてコアラップシート6Wの肌面側と非肌面側とが非接着となる。
【0043】
ここで、吸収体6の連続体について説明する。
図7は、実施形態に係るおむつの製造装置の一例を示した図である。製造装置M1は、製造装置本体M2と昇降装置M3とを備える。製造装置本体M2は、不織布や吸収体、糸ゴム、フィルム等の各種資材を使っておむつを組み立てる装置である。また、昇降装置M3は、製造装置本体M2が使用する資材の1つである吸収体6の連続体600を台に搭載可能な昇降装置である。連続体600は、蛇腹状に折り畳まれている。
【0044】
製造装置本体M2は、例えば、ロール状に巻かれた長尺の資材を連続的に取り込んで吸収性物品を組み立てる装置である。よって、製造装置本体M2は、例えば、昇降装置M3に搭載されている連続体600を上側から順に取り込んでおむつ1を組み立てる。
【0045】
製造装置M1は、製造工場Tの建屋内に設置されている。製造工場Tの建屋内は、階層構造になっている。そして、製造装置本体M2が製造工場Tの上側フロアF2、昇降装置M3が製造工場Tの下側フロアF1に据え付けられている。下側フロアF1は、上側フロアF2よりも低い。そして、下側フロアF1に据え付けられている昇降装置M3は、上側フロアF2に届く高さを有している。また、昇降装置M3は、上部が製造装置本体M2に設けられた連続体600の取り込み部付近に位置するように据え付けられている。このため、製造装置本体M2に設けられた連続体600の取り込み部付近には、上側フロアF2よりも低い位置から引き上げられて製造装置本体M2に取り込まれる連続体600が上側フロアF2に接触するのを防ぐローラM4が設けられている。本実施形態の製造装置M1は、昇降装置M3から重力方向上側へ向けて供給された連続体600が、重力方向下側から製造装置本体M2の取り込み部へ取り込まれる。そして、製造装置本体M2では、連続体600が取り込み部から水平方向に取り込まれる。よって、ローラM4では、重力方向下側から供給される連続体600の進行方向が水平方向へ進路変更されることになる。製
造装置M1の取り込み部にローラM4が設けられているため、製造装置M1は、昇降装置M3を出て重力方向上側へ向かう連続体600を、取り込み部のローラM4に触れるまでは何らの物体に接触させることなく、取り込み部へ取り込むことが可能となる。
【0046】
蛇腹状に折り畳まれた連続体600は、取り込まれる際の折り畳みが解除される際にSAPの粒子が基層60Aから脱落しやすい。おむつ1は、この脱落したSAPの粒子を含んでいても、ウエストシート9F,9Rを備えるため、SAPの粒子が外部に漏れるのを抑制することができる。
【0047】
図8は、SAP固定率試験の概要を示した図である。
図8は、吸収体6にどの程度SAPの粒子が固定されているかを調べるための装置である。土台100からポールが垂直に立ち上がっており、ポールの上方には長さ10cmのガイドレール101が鉛直に設置されている。ガイドレール101の内側には、落下棒102が配置されている。実験者が落下棒102をガイドレール101の上端まで持ち上げて手を離すと、落下棒102はガイドレール101に沿って10cm自由落下する。
【0048】
落下棒102には、吸収体6を配置する。落下棒102の直下には、落下したSAPの粒子を計量する電子天秤103が設けられている。この状態で、落下動作を20回繰り返して、吸収体6の内部に固定されていないSAPの粒子を計量する。脱落したSAPの量をDR、設計上吸収体6に配合されているSAPの量をDFとした場合、SAPの固定率(%)は、次の式(1)によって求めることができる。
SAPの固定率=(1-DR/DF)×100・・・(1)
【0049】
本実施形態において、吸収体6のSAP固定率試験を行った場合、SAPの粒子の固定率は、91%であった。本実施形態に係るおむつ1は、SAPの粒子の固定率が91%である吸収体6を備えていても、ウエストシート9F,9Rを備えるため、SAPの粒子が外部に漏れるのを抑制することができる。
【0050】
以上、本実施形態について説明したが、本発明の内容は上記実施の形態に限られるものではない。上記実施形態では、テープ型使い捨ておむつを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明は、吸収性パッドやパンツ型使い捨ておむつ等の吸収性物品にも適用可能である。
【0051】
以上で開示した各実施形態やその変形例に含まれる特徴は、それぞれ組み合わせることができる。
【符号の説明】
【0052】
1・・おむつ
1B・・股下領域
1F・・前身頃領域
1R・・後身頃領域
2L,2R・・テープ
2F・・フロントパッチ
3BL,3BR・・伸縮部材
3L,3R・・立体ギャザー
4・・カバーシート
5・・バックシート
6・・吸収体
6C・・吸収コア
6W・・コアラップシート
7・・トップシート
8R,8L・・サイドシート
8EL,8ER・・伸縮部材
9F,9R・・ウエストシート
9ER・・伸縮部材
20・・エンボス溝
30L,30R・・折り返し線
31L,31R・・固定部
60A・・基層
60B・・導流層
60C・・SAP層
600・・連続体