(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024007470
(43)【公開日】2024-01-18
(54)【発明の名称】画像ストリームにより偏光視野角を一致させる立体表示装置及び立体表示方法
(51)【国際特許分類】
H04N 13/31 20180101AFI20240110BHJP
H04N 13/189 20180101ALI20240110BHJP
H04N 13/167 20180101ALI20240110BHJP
H04N 13/178 20180101ALI20240110BHJP
H04N 13/194 20180101ALI20240110BHJP
H04N 21/431 20110101ALI20240110BHJP
G09G 5/36 20060101ALI20240110BHJP
G09G 5/18 20060101ALI20240110BHJP
G09G 5/12 20060101ALI20240110BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20240110BHJP
G09G 5/377 20060101ALI20240110BHJP
G09G 5/37 20060101ALI20240110BHJP
G09G 5/38 20060101ALI20240110BHJP
G09G 3/20 20060101ALI20240110BHJP
G09G 3/36 20060101ALI20240110BHJP
G02B 30/30 20200101ALI20240110BHJP
【FI】
H04N13/31
H04N13/189
H04N13/167
H04N13/178
H04N13/194
H04N21/431
G09G5/36 500
G09G5/18
G09G5/12
G09G5/00 510X
G09G5/377
G09G5/00 530M
G09G5/00 555D
G09G5/37 320
G09G5/36 400
G09G5/00 550C
G09G5/38
G09G5/00 555G
G09G5/00 520V
G09G3/20 660X
G09G3/20 660V
G09G3/20 633P
G09G3/20 633H
G09G3/20 633G
G09G3/20 633D
G09G3/20 612K
G09G3/20 612L
G09G3/20 631B
G09G3/20 621E
G09G3/36
G09G3/20 611F
G02B30/30
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023107042
(22)【出願日】2023-06-29
(31)【優先権主張番号】111124521
(32)【優先日】2022-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】523254564
【氏名又は名称】光陣三維科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 真二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100220917
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 忠大
(72)【発明者】
【氏名】陳韋廷
【テーマコード(参考)】
2H199
5C006
5C080
5C164
5C182
【Fターム(参考)】
2H199BA09
2H199BA48
2H199BA68
2H199BB41
5C006AF03
5C006AF04
5C006AF27
5C006AF38
5C006AF44
5C006AF51
5C006AF72
5C006BB11
5C006BB29
5C006BC12
5C006BC14
5C006BF02
5C006BF16
5C006EC08
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5C006FA04
5C006FA16
5C006FA41
5C006FA55
5C080AA10
5C080BB06
5C080CC04
5C080DD22
5C080EE19
5C080FF13
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5C080GG07
5C080GG13
5C080GG15
5C080GG17
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5C080JJ07
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5C182AA03
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5C182AA27
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5C182BA14
5C182BC03
5C182BC05
5C182BC11
5C182BC45
5C182CB52
5C182CC24
5C182DA22
5C182DA32
(57)【要約】
【課題】画像ストリームにより偏光視野角を一致させる立体表示装置及び立体表示方法を提供する。
【解決手段】時間が同期している複数の画像ストリームを含むマルチソース画像ストリーム中から画像ストリームを取り出し、取り出した各画像ストリームのキャプチャ角度に基づいて第n個の画像ストリームの画像画面を表示モジュールの第n、M+n、2M+n、…行の表示ピクセルに出力し、表示モジュールの第n、M+n、2M+n、…行の表示ピクセルが表示する第n個の画像ストリームの画像画面が、表示モジュールにより制御される視差バリアにより異なる視野角から観察される技術的手段により、既存の立体デジタルフォトフレームに三次元画像ストリームを表示する技術的効果を達成している。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像ストリームにより偏光視野角を一致させる立体表示装置であって、
前記立体表示装置は、
少なくとも1つのコンピューター命令を実行するための処理モジュールと、
表示モジュールと、を少なくとも備え、
前記処理モジュールは少なくとも1つの前記コンピューター命令を実行した後に、
時間が同期しているM個の画像ストリームを含むマルチソース画像ストリームを取得するために用いられ、これら前記画像ストリームのキャプチャ角度は異なり、前記マルチソース画像ストリームの各フレーム(frame)はM個のピクセルブロックを有し、各前記ピクセルブロックは1つの画像画面を含み、これら前記フレーム中の同じ位置に配列されている各前記ピクセルブロックに含まれる画像画面は同じ前記画像ストリームの異なる時間における画像である画像ストリーム取得モジュールと、
前記マルチソース画像ストリーム中から各前記フレームに含まれる各前記ピクセルブロック中の画像画面を持続的に読み出し、各前記画像ストリームを取得する画像読み取りモジュールと、
各前記画像ストリームを出力するための画像出力モジュールと、を生成し、
前記表示モジュールは、
複数行の表示ピクセルを含み、前記第n、M+n、2M+n、…行の表示ピクセルは前記画像出力モジュールから出力された前記第n画像ストリームの画像画面を表示するために用いられ、nは正の整数であり、且つ1≦n≦Mである透過型表示ユニットと、
複数の視差バリアを形成する複数の偏光素子を含み、前記第n、M+n、2M+n、…行の表示ピクセルが表示する前記第n画像ストリームの画像画面を対応する視野角から観察するために用いられ、異なる画像ストリームを表示する各前記表示ピクセル行の視野角は異なり、各前記画像ストリームが表示される視野角の相対的位置はキャプチャされる角度の相対的位置と同じである偏光制御ユニットと、を更に備えていることを特徴とする、
画像ストリームにより偏光視野角を一致させる立体表示装置。
【請求項2】
各前記フレーム中で各前記画像ストリームの画像画面が対応する前記ピクセルブロックの位置は、各前記画像ストリームのキャプチャ角度または各前記画像ストリームを生成する各画像キャプチャ装置の相対的位置、もしくは装置識別データ、或いは配列順序に基づいて決定されることを特徴とする、請求項1に記載の画像ストリームにより偏光視野角を一致させる立体表示装置。
【請求項3】
各前記フレーム中で各前記画像ストリームの画像画面が対応する前記ピクセルブロックの位置は、前記マルチソース画像ストリームのヘッダー(header)または前記マルチソース画像ストリームの前記フレームに含まれる前記ピクセルブロック中に記録されることを特徴とする、請求項1に記載の画像ストリームにより偏光視野角を一致させる立体表示装置。
【請求項4】
前記画像ストリーム取得モジュールはネットワークを介して前記マルチソース画像ストリームを受信するか、或いは前記立体表示装置に接続されている保存装置または前記立体表示装置に含まれるストレージモジュールに保存されているマルチメディアファイル中から前記マルチソース画像ストリームを読み取ることを特徴とする、請求項1に記載の画像ストリームにより偏光視野角を一致させる立体表示装置。
【請求項5】
前記表示モジュールはバックライトパネルを更に備え、前記偏光制御ユニット及び前記バックライトパネルは前記透過型表示ユニットの同じ一側または異なる一側に設置されていることを特徴とする、請求項1に記載の画像ストリームにより偏光視野角を一致させる立体表示装置。
【請求項6】
立体表示装置に適用される画像ストリームにより偏光視野角を一致させる立体表示方法であって、
前記立体表示装置は表示モジュールを備え、前記表示モジュールは透過型表示ユニット及び偏光制御ユニットを含み、前記透過型表示ユニットは複数行の表示ピクセルを含み、前記偏光制御ユニットは複数の偏光素子を有し、前記方法は、
M個の画像ストリームを含むマルチソース画像ストリームを取得し、これら前記画像ストリームのキャプチャ角度は異なり、前記マルチソース画像ストリーム中の各フレームはM個のピクセルブロックを有し、各前記ピクセルブロックは1つの画像画面を含み、これら前記フレーム中の同じ位置に配列されている各前記ピクセルブロックに含まれる画像画面は同じ前記画像ストリームの異なる時間における画像であるステップと、
前記マルチソース画像ストリーム中から各前記フレームに含まれる各前記ピクセルブロック中の画像画面を持続的に読み出し、各前記画像ストリームを取得するステップと、
前記第n、M+n、2M+n、…行の表示ピクセルが前記第n画像ストリームの画像画面を表示し、nは正の整数であり、且つ1≦n≦Mであるステップと、
複数の視差バリアを形成するようにこれら前記偏光素子を制御し、前記第n、M+n、2M+n、…行の表示ピクセルに表示される前記第n画像ストリームの画像画面を対応する視野角から観察し、異なる画像ストリームを表示する各前記表示ピクセル行の視野角は異なり、各前記画像ストリームが表示される視野角の相対的位置はキャプチャされる角度の相対的位置と同じであるステップと、を少なくとも含むことを特徴とする、
画像ストリームにより偏光視野角を一致させる立体表示方法。
【請求項7】
前記立体表示方法は、前記マルチソース画像ストリームを取得するステップの前に、各前記画像ストリームのキャプチャ角度または各前記画像ストリームを生成する各画像キャプチャ装置の相対的位置、もしくは装置識別データ、或いは配列順序に基づいて各前記フレーム中で各前記画像ストリームの画像画面が対応する前記ピクセルブロックの位置を決定することで、各前記フレーム中の各前記画像ストリームが対応する前記ピクセルブロックの位置に基づいて各前記画像ストリームの画像画面を配列し、前記マルチソース画像ストリームを生成するステップを更に含むことを特徴とする、請求項6に記載の画像ストリームにより偏光視野角を一致させる立体表示方法。
【請求項8】
前記マルチソース画像ストリーム中から各前記フレームに含まれる各前記ピクセルブロック中の画像画面を読み出し、各前記画像ストリームを取得するステップは、前記マルチソース画像ストリームのヘッダーまたは前記マルチソース画像ストリームのフレームに含まれるピクセルブロック中に記録されている各前記画像ストリームの画像画面が各前記フレーム中で対応する前記ピクセルブロックの位置に基づいて、前記マルチソース画像ストリーム中から各前記フレームに含まれる各前記ピクセルブロック中の画像画面を読み出すステップを更に含むことを特徴とする、請求項6に記載の画像ストリームにより偏光視野角を一致させる立体表示方法。
【請求項9】
前記マルチソース画像ストリームを取得するステップでは、ネットワークを介して前記マルチソース画像ストリームを受信するか、或いは前記立体表示装置に接続されている保存装置または前記立体表示装置に含まれるストレージモジュールに保存されているマルチメディアファイル中から前記マルチソース画像ストリームを読み取ることを特徴とする、請求項6に記載の画像ストリームにより偏光視野角を一致させる立体表示方法。
【請求項10】
前記偏光制御ユニット及び前記表示モジュールが備えているバックライトパネルは、前記透過型表示ユニットの同じ一側または異なる一側に設置されていることを特徴とする、請求項6に記載の画像ストリームにより偏光視野角を一致させる立体表示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置及びその方法に関し、更に詳しくは、画像ストリームにより偏光視野角を一致させる立体表示装置及び立体表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子素子が小型高性能化に向けて発展するに連れ、デジタルフォトを表示するデジタルフォトフレームも徐々に普及しており、現在、デジタルフォトフレームは複数のデジタルフォトを順次表示する以外、一部のデジタルフォトフレームでは二次元デジタルフォトを三次元方式で表示する機能も有している。
【0003】
現在、デジタルフォトを三次元で表示するデジタルフォトフレームの多くは、デジタルフォトに対し前処理を行って複数の視野角の画像を生成した後、異なる視野角で対応する画像画面を表示し、観察者が両目で異なる視野角の画像画面を観察することで立体効果が発生するようにしている。一例を挙げると、デジタルフォトフレーム100(
図1参照)は、ベゼル110及び表示モジュール130を備え、表示モジュール130は、バックライトパネル131と、偏光制御ユニット133と、透過型表示ユニット135と、を含み、偏光制御ユニット133は複数の偏光素子を具備している。偏光制御ユニット133の偏光素子が駆動されることで一連のストライプの複数の視差バリア210(parallax barrier)が形成され、バックライトパネル131が発する光線が透過型表示ユニット135に含まれる各表示ピクセル行を通過した後、視差バリアにより特定の方向に射出され、観察者が特定の角度に立って特定の表示ピクセル行が表示する画像画面を観察する。
図2に示す如く、表示モジュール130は5つの異なる視野角を提供し、すなわち、5つの画像画面を表示し、観察者251の左目は表示ピクセル行221、224、227を通過した光線が形成する画像画面を観察し、右目は表示ピクセル行222、225、228を通過した光線が表示する画像画面を観察する。同様に、観察者253及び観察者255の左目が表示ピクセル行222、225、228が表示する画像画面を観察し、右目が表示ピクセル行223、226、229が表示する画像画面を観察する。また、他の実施例では、透過型表示ユニット135及び偏光制御ユニット133の相対的位置は互換可能である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した三次元表示能力を有するデジタルフォトフレームは、二次元のデジタルフォトを三次元方式で表示できるが、デジタルフォトフレームは二次元のデジタルフォトに基づいて異なる視野角の画像をシミュレーションしているため、立体表示されるデジタルフォトが歪んだり、不鮮明になることがあった。また、現在、三次元表示能力を有しているデジタルフォトフレームはハードウェアが制限されているという問題もあり、静的なデジタルフォトしか立体表示できず、動画は立体表示できなかった。
【0005】
以上述べた如く、先行技術には立体デジタルフォトフレームは動画を立体表示できないという問題が長年存在し、よって、改良した技術的手段を提供してこの問題を解決する必要があった。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みて本発明者の鋭意研究により成されたものであり、その目的は、画像ストリームにより偏光視野角を一致させる立体表示装置及び立体表示方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る画像ストリームにより偏光視野角を一致させる立体表示装置は、少なくとも1つのコンピューター命令を実行する処理モジュールと、表示モジュールと、を少なくとも備え、前記処理モジュールは少なくとも1つの前記コンピューター命令を実行した後に、時間が同期しているM個の画像ストリームを含むマルチソース画像ストリームを取得するために用いられ、これら前記画像ストリームのキャプチャ角度は異なり、前記マルチソース画像ストリームの各フレーム(frame)はM個のピクセルブロックを有し、各前記ピクセルブロックは1つの画像画面を含み、これら前記フレーム中の同じ位置に配列されている各前記ピクセルブロックに含まれる画像画面は同じ前記画像ストリームの異なる時間における画像である画像ストリーム取得モジュールと、前記マルチソース画像ストリーム中から各前記フレームに含まれる各前記ピクセルブロック中の画像画面を持続的に読み出し、各前記画像ストリームを取得する画像読み取りモジュールと、各前記画像ストリームを出力するための画像出力モジュールと、を生成し、前記表示モジュールは、複数行の表示ピクセルを含み、前記第n、M+n、2M+n、…行の表示ピクセルは前記画像出力モジュールから出力された前記第n画像ストリームの画像画面を表示するために用いられ、nは正の整数であり、且つ1≦n≦Mである透過型表示ユニットと、複数の視差バリアを形成する複数の偏光素子を含み、前記第n、M+n、2M+n、…行の表示ピクセルが表示する前記第n画像ストリームの画像画面を対応する視野角から観察するために用いられ、異なる画像ストリームを表示する各前記表示ピクセル行の視野角は異なり、各前記画像ストリームが表示される視野角の相対的位置はキャプチャされる角度の相対的位置と同じである偏光制御ユニットと、を更に備えている。
【0008】
また、本発明に係る立体表示装置及び立体表示方法は、以上述べた如く、先行技術との相違点について、本発明は、時間が同期している複数の画像ストリームを含むマルチソース画像ストリーム中から画像ストリームを取り出し、取り出した各画像ストリームのキャプチャ角度に基づいて第n個の画像ストリームの画像画面を表示モジュールの第n、M+n、2M+n、…行の表示ピクセルに出力し、表示モジュールの第n、M+n、2M+n、…行の表示ピクセルが表示する第n個の画像ストリームの画像画面が、表示モジュールにより制御される視差バリアにより異なる視野角から観察される。こうすることで、先行技術に存在する問題を解決し、且つ既存の立体デジタルフォトフレームのハードウェアにより三次元画像ストリームを表示する技術的効果を達成している。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】従来のデジタルフォトフレームを示す概略図である。
【
図2】従来の視差バリアにより異なる画像画面画面を表示する概略図である。
【
図3】本発明の一実施例に係る画像ストリームにより偏光視野角を一致させる立体表示装置の素子を示す概略図である。
【
図4】本発明の一実施例に係る複数の画像キャプチャ装置によって異なる角度で捕捉された画像画面画面を示す概略図である。
【
図5】本発明の一実施例に係るマルチソースストリームのフレームのピクセル領域を示す概略図である。
【
図6】本発明の一実施例に係る画像ストリームにより偏光視野角を一致させる立体表示方法を示すフローチャートである。
【
図7】本発明の一実施例に係る表示モジュールの表示ピクセル行を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
【0011】
本発明は時間が同期している複数の画像ストリームを3次元立体方式で表示する。
【0012】
まず、
図3の本発明に係る画像ストリームにより偏光視野角を一致させる立体表示装置の素子を示す概略図を参照して本発明のシステムの運用について説明する。本発明の立体表示装置300は、処理モジュール310と、表示モジュール360と、付加的な通信モジュール330と、ストレージモジュール340と、を含んで構成されている(
図3参照)。
【0013】
処理モジュール310はマルチソース画像ストリームを取得すると共に取得したマルチソース画像ストリーム中からマルチソース画像ストリームに含まれる画像ストリームを取り出すために用いられている。いくつかの実施形態では、処理モジュール310は、画像ストリーム取得モジュール311と、画像読み取りモジュール313と、画像出力モジュール315と、を更に備えている。画像ストリーム取得モジュール311及び画像読み取りモジュール313は処理モジュール310に含まれているチップまたは回路等のハードウェアモジュールでもよく、処理モジュール310により1つのまたは1組のコンピューター命令が実行された後に生成されるソフトウェアモジュールでもよく、本発明は特にその制限はない。一般的には、処理モジュール310が実行するコンピューター命令は処理モジュール310内部またはストレージモジュール340中に保存されるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0014】
画像ストリーム取得モジュール311はマルチソース画像ストリームを取得するために用いられている。一般的には、画像ストリーム取得モジュール311は通信モジュール330によりネットワークからマルチソース画像ストリームを受信してもよく、立体表示装置300に接続されている保存装置(図示省略)に保存されたマルチメディアファイル中からマルチソース画像ストリームを読み取ってもよく、或いは、ストレージモジュール340に保存されたマルチメディアファイル中からマルチソース画像ストリームを読み取ってもよい。
【0015】
画像ストリーム取得モジュール311が取得するマルチソース画像ストリーム中にはM個の画像ストリームを含み、マルチソース画像ストリーム中に含まれる各画像ストリームの時間は同期しており、各画像ストリームをキャプチャするキャプチャ角度は全て異なる。換言すれば、マルチソース画像ストリーム中に含まれている画像ストリームは同じ時間に異なるキャプチャ角度(すなわち、異なる視野角)で撮影を行うことで取得し、
図4に示す如く、複数の画像キャプチャ装置411~425が異なるキャプチャ角度で撮影対象430に対し同時に画像をキャプチャすることで同期した各画像ストリームを生成している。一般的には、マルチソース画像ストリームに含まれる画像ストリームの撮影対象は同じであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、画像ストリームを生成する一部の画像キャプチャ装置が特定の対象を撮影し、画像ストリームを生成する他の一部の画像キャプチャ装置が特定の対象の周囲の環境等を撮影してもよい。画像キャプチャ装置411~425は通常カメラであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、画像キャプチャ装置411~425は携帯電話やデジタルカメラ等であってもよい。
【0016】
マルチソース画像ストリーム中の各フレーム(frame)はM個のピクセルブロックを含み(一部の実施例ではM個の画像ブロックよりも多くてもよい)、
図5に示す如く、フレーム500は25個のピクセルブロックを含むが、本発明はこれに限定されるものではない。ただし、マルチソース画像ストリーム中の全てのフレームに含まれるピクセルブロックの大きさ及び数量は全て同じであり、且つマルチソース画像ストリームの各フレームの各ピクセルブロックは異なる視野角の画像ストリームの1つの画像画面を有し、上述した画像画面はすなわち1つの画像ストリームの1つのフレームである。ちなみに、マルチソース画像ストリームに含まれる全ての画像ストリームの時間は同期しているため、マルチソース画像ストリーム中の同じフレームのピクセルブロックに含まれる各画像ストリームのフレーム(画像画面)の時間も同期しており、すなわち、マルチソース画像ストリーム中の同じフレームのピクセルブロックに含まれる全ての画像画面はキャプチャされた時間が同じである。
【0017】
一般的には、マルチソース画像ストリームに含まれる各画像ストリームの画像画面(フレーム)は、マルチソース画像ストリームの全てのフレーム中における位置が固定されており、すなわち、マルチソース画像ストリームのフレーム中の同じ位置に配列されているピクセルブロックに含まれている画像画面は全て異なる時間における同じ画像ストリームの画像である。一例を挙げると、画像キャプチャ装置411がキャプチャした画像ストリームの画像画面がフレーム500中の最も左上の隅のピクセルブロック511に配列されている場合、マルチソース画像ストリームの全てのフレーム中において、画像キャプチャ装置411がキャプチャした画像ストリームの画像画面は全て最も左上の隅のピクセルブロック511に固定されるように配列されている。
【0018】
ここで留意すべき点は、マルチソース画像ストリーム中の各画像ストリームの画像画面が、マルチソース画像ストリームの各フレーム中で対応するピクセルブロックの位置は、各画像ストリームのキャプチャ角度に基づいて決定される。すなわち、各画像ストリームを生成する画像キャプチャ装置の相対的位置に基づいて決定される。いくつかの実施形態では、各画像キャプチャ装置の相対的位置は各画像キャプチャ装置の装置識別データに基づいて決定され、例えば、装置識別データの大きさの順序に基づいて各画像キャプチャ装置の相対的位置が決定される等である。装置識別データは、ネットワークアドレス、ユーザーが設定した番号またはシリアル番号等を含むが、本発明はこの限りではない。一例を挙げると、25台のカメラ(画像キャプチャ装置)が画像ストリームを生成し、仮に撮影対象に対するカメラの位置に基づいて左から右にそれぞれ1番から25番のカメラとすると(装置識別データは1~25となる)、1番のカメラが画像をキャプチャして生成した画像ストリームの画像画面はマルチソース画像ストリームのフレーム500中の最も左上の隅のピクセルブロック511に配列され、2番のカメラが生成した画像ストリームの画像画面はフレーム500の第1列の左側の2番目のピクセルブロック512に配列され、3番から5番のカメラが生成した画像画面はフレーム500の第1列の中間から右側にあるピクセルブロック513~515に配列され、6番から10番のカメラが生成した画像画面はフレーム500の第2列のピクセルブロック521~525に順次配列され、以降同様に続き、10番から15番のカメラが生成した画像画面はフレーム500の第3列に順次配列され、16番から20番のカメラが生成した画像画面はフレーム500の第4列に順次配列され、21番から25番のカメラが生成した画像画面はフレーム500の第5列に順次配列される。
【0019】
画像読み取りモジュール313は画像ストリーム取得モジュール311が取得したマルチソース画像ストリーム中から各フレームに含まれる各ピクセルブロック中の画像画面を持続的に読み出すために用いられ、こうすることでマルチソース画像ストリーム中に含まれる各画像ストリームを取得している。
【0020】
より詳しくは、マルチソース画像ストリーム中の各画像ストリームの画像画面が、マルチソース画像ストリームの各フレーム中で対応するピクセルブロックの位置は、各画像ストリームのキャプチャ角度に基づいて決定され、すなわち、マルチソース画像ストリームのフレーム中における画像ストリームの画像画面の位置は、各画像ストリームを生成する画像キャプチャ装置の相対的位置(或いは装置識別データ)に基づいて決定され、画像読み取りモジュール313はマルチソース画像ストリームの各フレーム中から各画像ストリームの画像を左から右へかけて上から下に順次読み出し、画像を読み出したフレームのマルチソース画像ストリーム中における時系列に基づいて読み出した画像により、読み出された画像のピクセルブロックの位置に対応するキャプチャ角度(相対的位置または装置識別データ)が対応する画像キャプチャ装置がキャプチャした画像ストリームを生成する。
【0021】
マルチソース画像ストリームのフレーム中で各画像ストリームの画像画面が対応するピクセルブロックの位置が特に定義されていない場合、換言すれば、マルチソース画像ストリームのフレーム中で各画像ストリームの画像画面が対応するピクセルブロックの位置は任意に決定でき、画像読み取りモジュール313はマルチソース画像ストリームのヘッダー(header)中の表示に記載されるマルチソース画像ストリームのフレーム中の各ピクセルブロックに含まれる画像画面を生成する画像キャプチャ装置の配列順序(または相対的位置、キャプチャ角度、或いは装置識別データ)に基づいて、マルチソース画像ストリームの各フレーム中から各画像ストリームの画像を読み出し、マルチソース画像ストリームにおける画像を読み出すフレームの時系列に基づいて読み出した画像により各画像キャプチャ装置がキャプチャしたストリーム画像を生成する。
【0022】
いくつかの実施形態では、画像キャプチャ装置の配列順序(または相対的位置、キャプチャ角度、或いは装置識別データ)はマルチソース画像ストリームのヘッダー中に記載されることに限られず、マルチソース画像ストリームのフレームの画像画面を含まないピクセルブロック中に記載されてもよい。例えば、マルチソース画像ストリームのフレームが25個のピクセルブロックに分かれ、且つマルチソース画像ストリーム中に24個または更に少ない画像ストリームを含む場合、使用されていないピクセルブロックに画像キャプチャ装置の配列順序(または相対的位置、キャプチャ角度、或いは装置識別データ)及び/またはマルチソース画像ストリームのフレームの各ピクセルブロックに含まれる画像画面の配列順序(またはキャプチャされた相対的位置、キャプチャ角度、或いは装置識別データ)を記載してもよい。使用されていないピクセルブロックはマルチソース画像ストリームのフレーム中の如何なる位置にあってもよく、本発明は特にその制限はない。
【0023】
画像出力モジュール315は画像読み取りモジュール313が読み出した各フレームに含まれる全てのピクセルブロック中の画像画面を生成する画像キャプチャ装置の配列順序(または相対的位置、キャプチャ角度、或いは装置識別データ)に基づいて、各画像画面を表示モジュール360にそれぞれ出力し、表示モジュール360は異なる画像ストリームを異なる視野角で表示する。より詳しくは、画像出力モジュール315は各画像画面を生成する画像キャプチャ装置の配列順序(または相対的位置、キャプチャ角度、或いは装置識別データ)に基づいて、各画像画面のピクセル行を表示モジュール360中の対応する表示ピクセル行(すなわち、1行の表示ピクセル)に逐一出力する。例えば、マルチソース画像ストリームが25個の画像ストリームを含む場合、25個の前記画像ストリームを生成する画像キャプチャ装置は相対的位置またはキャプチャ角度の配列順序に基づいてそれぞれ第1乃至第25画像キャプチャ装置とし、画像出力モジュール315は第i画像キャプチャ装置が生成した画像ストリーム中の画像画面の第j行ピクセルを表示モジュール360に出力して第i視野角の第j行表示ピクセルを表示する。実際の例を挙げると、表示モジュール360が
図7に示すように複数の表示ピクセル行を含む場合、第1視野角(第1画像キャプチャ装置が生成した)の画像画面の第1行表示ピクセルは表示モジュール360の第1表示ピクセル行701aにより表示され、第2視野角(第2画像キャプチャ装置が生成した)の画像画面の第1行表示ピクセルは表示モジュール360の第2表示ピクセル行701bにより表示され、以降同様に続き、…、第25視野角(第25画像キャプチャ装置が生成した)の画像画面の第1行表示ピクセルは表示モジュール360の第25表示ピクセル行701yにより表示され、第1視野角(第1画像キャプチャ装置が生成した)の画像画面の第2行表示ピクセルは表示モジュール360の第26表示ピクセル行702aにより表示され、第2視野角(第2画像キャプチャ装置が生成した)の画像画面の第2行表示ピクセルは表示モジュール360の第27表示ピクセル行702bにより表示され、以降同様に続き、…、第25視野角(第25画像キャプチャ装置が生成した)の画像画面の第2行表示ピクセルは表示モジュール360の第25表示ピクセル行702yにより表示され、以降同様に続く。i及びjは共に0より大きい正の整数であり、且つiは25以下であり、jは画像画面の水平解像度以下である。ちなみに、第i画像ストリームが表示される視野角の相対的位置は同じ画像ストリームがキャプチャされる角度の相対的位置と同じである。
【0024】
いくつかの実施形態では、画像出力モジュール315はまず画像読み取りモジュール313が読み出した各フレームに含まれる全てのピクセルブロック中の画像画面を表示モジュール360がサポートする画像形式に変換した後、形式変換後の画像を表示モジュール360に出力する。
【0025】
通信モジュール330は有線またはワイヤレスネットワークを介してファイルサーバー及び/またはストリーミングサーバー(図示省略)に接続され、ファイルサーバーまたはストリーミングサーバーからマルチソース画像ストリームをダウンロードする。
【0026】
表示モジュール360は異なる視野角で画像出力モジュール315が出力した各画像ストリームをそれぞれ表示するために用いられている。いくつかの実施形態では、表示モジュール360は、バックライトパネル361と、透過型表示ユニット363と、偏光制御ユニット365と、を含んで構成されている。
【0027】
偏光制御ユニット365及びバックライトパネル361は透過型表示ユニット363の同じ一側または異なる一側に設置され、すなわち、表示モジュール360中のバックライトパネル361、透過型表示ユニット363、及び偏光制御ユニット365の配列順序は、バックライトパネル361、透過型表示ユニット363、偏光制御ユニット365でもよく、或いは、バックライトパネル361、偏光制御ユニット365、透過型表示ユニット363でもよい。
【0028】
バックライトパネル361の機能は、従来の表示装置のバックライトモジュールの機能と同じであり、光源を提供するために用いられ、光源が透過型表示ユニット363を完全または部分的に通過して観察者の目に達する。
【0029】
透過型表示ユニット363は従来の表示装置の液晶パネルでもよく、画像出力モジュール315が出力した全ての画像ストリーム中の画像画面を表示するために用いられている。透過型表示ユニット363は複数行の表示ピクセルを含み、第n、M+n、2M+n、…行の表示ピクセルは第n画像ストリームの画像画面を表示するために用いられている。Mはマルチソース画像ストリームに含まれる画像ストリームの総数であり、nは正の整数であり、且つ1≦n≦Mである。
【0030】
偏光制御ユニット365は複数の偏光素子を備え、偏光制御ユニット365は含まれている偏光素子に対し電圧を制御することで複数の視差バリアを生成し、視差バリアにより透過型表示ユニット363の第n、M+n、2M+n、…行の表示ピクセルが表示する第n画像ストリームの画像画面は対応する特定の視野角でのみ観察者によって観察される。
【0031】
ここで留意すべき点は、偏光制御ユニット365が生成する視差バリアにより、異なる画像ストリームを表示する各表示ピクセル行は観察者が観察する視野角が異なり、すなわち、観察者は1つの視野角で通常は同じ1つの画像ストリームが表示する表示ピクセル行のみ観察でき、観察者は特定の位置において特定の1つの画像ストリームの画像画面のみを観察できる。ただし、観察者が異なる視野角の位置に移動すると、異なる画像ストリームの画像画面を観察できる。
【0032】
次は、1つの実施例を挙げて本発明の運用システム及び方法について解説し、
図6の本発明に係る画像ストリームにより偏光視野角を一致させる立体表示方法のフローチャートを参照する。本実施例では、仮に立体表示装置300を25個の視野角を提供するデジタルフォトフレームとするが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0033】
ユーザーが立体表示装置300を起動した後、立体表示装置300の処理モジュール310が異なるキャプチャ角度の時間が同期している画像ストリームを含む25個のマルチソース画像ストリームを取得する(ステップ610参照)。本実施例では、仮に処理モジュール310が生成する或いは備えている画像ストリーム取得モジュール311が、立体表示装置300の通信モジュール330により特定のファイルサーバーまたはストリーミングサーバーに接続されると共にマルチソース画像ストリームを受信し、或いは立体表示装置300に接続されているか、もしくは立体表示装置300に内蔵されているストレージモジュール340に保存されているマルチメディアファイル中からマルチソース画像ストリームを読み出す。
【0034】
立体表示装置300の処理モジュール310がマルチソース画像ストリームを取得した後、処理モジュール310は取得したマルチソース画像ストリーム中からマルチソース画像ストリームの各フレームに含まれる全てのピクセルブロックの画像画面を持続的に読み出すことで、マルチソース画像ストリームに含まれる各画像ストリームを取得する(ステップ620参照)。本実施例では、仮にマルチソース画像ストリームに含まれる各画像ストリームの画像画面が撮影対象に対する位置/キャプチャ角度に基づいてマルチソース画像ストリームのフレームのピクセル領域に順次配列される。例えば、マルチソース画像ストリームのフレーム500(
図5参照)は、フレーム500中のピクセル領域511の画像画面が撮影対象の最も左側または最も右側の画像キャプチャ装置に配列されている場合、次に、左から右並びに上から下にかけてピクセル領域に前記画像キャプチャ装置に順次配列されている他の画像キャプチャ装置が生成した画像ストリームのフレームを含み、処理モジュール310の画像読み取りモジュール313はピクセル領域511から開始してマルチソース画像ストリームの各フレーム500中から各画像ストリームの画像画面を読み出す。
【0035】
立体表示装置300の処理モジュール310がマルチソース画像ストリーム中から全ての画像ストリームの画像画面を読み出した後、処理モジュール310は画像読み取りモジュール313が読み出した各フレームに含まれる全てのピクセルブロックの画像画面を生成する画像キャプチャ装置の配列順序(或いは、相対的位置またはキャプチャ角度)に基づいて、各画像画面を表示モジュール360にそれぞれ出力する。すなわち、第n個の画像ストリームの画像画面を表示モジュール360の第n、M+n、2M+n、…行の表示ピクセルに出力する(ステップ630参照)。本実施例では、画像キャプチャ装置411が生成した画像ストリームの画像画面を
図7に示す如く表示モジュール360の透過型表示ユニット363の第1、26、51、…行の表示ピクセル(表示ピクセル行701a、702a、…)に出力し、画像キャプチャ装置412が生成した画像ストリームの画像画面を表示モジュール360の透過型表示ユニット363の第2、27、52、…行の表示ピクセル(表示ピクセル行701b、702b、…)に出力し、以降同様に続く。
【0036】
立体表示装置300の処理モジュール310は各フレームに含まれる全てのピクセルブロックの画像画面を生成する画像キャプチャ装置の配列順序(或いは、相対的位置またはキャプチャ角度)に基づいて、各画像画面を表示モジュール360にそれぞれ出力する(ステップ630参照)と同時に、表示モジュール360が偏光制御ユニット365を駆動し、偏光制御ユニット365に含まれる偏光素子を制御することで視差バリアを形成し、表示モジュール360の第n、M+n、2M+n、…行の表示ピクセルが表示する第n個の画像ストリームの画像画面が対応する視野角で観察される(ステップ640参照)。本実施例では、表示モジュール360の透過型表示ユニット363の第1、26、51、…行の表示ピクセル(表示ピクセル行701a、702a、…)が表示する第1画像ストリーム(すなわち、画像キャプチャ装置411がキャプチャした画像ストリーム)の画像画面は最も右側の視野角(すなわち、画像キャプチャ装置411がキャプチャした画像ストリームの視野角)で観察され、表示モジュール360の透過型表示ユニット363の第2、27、52、…行の表示ピクセル(表示ピクセル行701b、702b、…)が表示する第2画像ストリーム(すなわち、画像キャプチャ装置412がキャプチャした画像ストリーム)の画像画面は最も右側から僅かに中間に向いた視野角で観察され、…、以降同様に続き、表示モジュール360の透過型表示ユニット363の第25、50、75、…行の表示ピクセル(表示ピクセル行701y、702y、…)が表示する第25画像ストリーム(すなわち、画像キャプチャ装置425がキャプチャした画像ストリーム)の画像画面は最も左側の視野角(すなわち、画像キャプチャ装置425がキャプチャした画像ストリームの視野角)で観察される。
【0037】
このように、本発明により、従来の三次元表示機能を有するデジタルフォトフレームのハードウェアの運用を変更せずに、前記デジタルフォトフレームがビデオストリームを三次元で表示し、前処理を行わずともビデオストリームを表示可能にする。
【0038】
結論として、本発明と先行技術との相違点について、時間が同期している複数の画像ストリームを含むマルチソース画像ストリーム中から画像ストリームを取り出し、取り出した各画像ストリームのキャプチャ角度に基づいて第n個の画像ストリームの画像画面を表示モジュールの第n、M+n、2M+n、…行の表示ピクセルに出力し、表示モジュールの第n、M+n、2M+n、…行の表示ピクセルが表示する第n個の画像ストリームの画像画面は、表示モジュールが制御する視差バリアにより異なる視野角で観察されるという技術的手段を有し、この技術的手段により先行技術に存在する立体デジタルフォトフレームが動画を立体表示できないという問題を解決し、既存の立体デジタルフォトフレームのハードウェアにより三次元の画像ストリームを表示する技術的効果を達成している。
【0039】
さらに、本発明の画像ストリームにより偏光視野角を一致させる立体表示方法は、ハードウェア、ソフトウェア、或いはハードウェアとソフトウェアの組み合わせで実現し、コンピューターシステム中で、集中方式で実現しても、異なる素子を相互接続される若干のコンピューターシステムに分配し、分散方式で実現してもよい。
【0040】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0041】
100 デジタルフォトフレーム
110 ベゼル
130 表示モジュール
131 バックライトパネル
133 偏光制御ユニット
135 透過型表示ユニット
210 視差バリア
221~229 表示ピクセル行
251~255 観察者
300 立体表示装置
310 処理モジュール
311 画像ストリーム取得モジュール
313 画像読み取りモジュール
315 画像出力モジュール
330 通信モジュール
340 ストレージモジュール
360 表示モジュール
361 バックライトパネル
363 透過型表示ユニット
365 偏光制御ユニット
411~425 画像キャプチャ装置
430 撮影対象
500 フレーム
511~525 ピクセル領域
701a~702y 表示ピクセル行
610~640 ステップ