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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024074724
(43)【公開日】2024-05-31
(54)【発明の名称】清掃装置
(51)【国際特許分類】
   A47L 7/00 20060101AFI20240524BHJP
   A47L 9/02 20060101ALI20240524BHJP
   A47L 9/28 20060101ALI20240524BHJP
   B08B 3/02 20060101ALI20240524BHJP
【FI】
A47L7/00 A
A47L9/02 D
A47L9/28 A
B08B3/02 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022186071
(22)【出願日】2022-11-21
(71)【出願人】
【識別番号】391001457
【氏名又は名称】アイリスオーヤマ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167438
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 淳司
(74)【代理人】
【識別番号】100166800
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 裕治
(72)【発明者】
【氏名】奥村 明彦
(72)【発明者】
【氏名】能勢 文仁
(72)【発明者】
【氏名】神 尚孝
【テーマコード(参考)】
3B057
3B061
3B201
【Fターム(参考)】
3B057DA04
3B061AA18
3B201AB52
3B201BB22
3B201BB72
3B201BB92
(57)【要約】
【課題】供給タンクと回収タンクを個別に着脱する手間を省け、使い勝手のよい清掃装置を提供することである。
【解決手段】清掃装置は、空気及び第1の液体を吸引可能であり、第2の液体を吐出可能な清掃装置において、吸引力を発生させる電動送風機を有する本体部1と、空気及び第1の液体を吸引するための吸引口と第2の液体を吐出するための吐出口とを有するノズル部と、本体部に着脱可能なタンク部5とを備え、タンク部5は、吸引口から吸引した第1の液体を貯留する回収タンク51と、吐出口から吐出するための第2の液体を貯留する供給タンク52とを有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気及び第1の液体を吸引可能であり、第2の液体を吐出可能な清掃装置において、
吸引力を発生させる電動送風機を有する本体部と、
前記空気及び第1の液体を吸引するための吸引口と、前記第2の液体を吐出するための吐出口とを有するノズル部と、
前記本体部に着脱可能なタンク部と
を備え、
前記タンク部は、前記吸引口から吸引した前記第1の液体を貯留する回収タンクと、前記吐出口から吐出するための前記第2の液体を貯留する供給タンクとを有する、
清掃装置。
【請求項2】
前記タンク部は、前記供給タンクの外周を囲むように、前記回収タンクを有する、
請求項1に記載の清掃装置。
【請求項3】
前記回収タンクは、前記供給タンクの第1側に前記ノズル部から繋がる吹出口を有し、前記供給タンクにおける前記第1側と反対側の第2側に前記電動送風機に繋がる吸込口を有する、
請求項2に記載の清掃装置。
【請求項4】
前記回収タンクの一部又は全部が、透明又は半透明である、
請求項1又は2に記載の清掃装置。
【請求項5】
前記タンク部は、前記本体部に載置され、
前記清掃装置は、
前記タンク部の上面開口を覆い且つ上面にハンドルを有する蓋部と、
前記蓋部を前記タンク部に固定する第1固定具と、
前記タンク部を前記本体部に固定する第2固定具と
を備える、
請求項1又は2に記載の清掃装置。
【請求項6】
前記本体部は、
第1側に前記タンク部を支持する支持部を有し、
前記支持部の第1側の端部にホース接続部を有し、
前記第1側と反対側の第2側にバッテリを収容する収容部と前記電動送風機とを有する、
請求項1に記載の清掃装置。
【請求項7】
前記収容部は前記本体部の上部に位置する、
請求項6に記載の清掃装置。
【請求項8】
前記収容部の上面及び側面を覆うカバー部を備える、
請求項6又は7に記載の清掃装置。
【請求項9】
前記収容部の下方に前記バッテリを挿入する挿入口を有し、
前記挿入口と前記収容部とをつなぐ空間部を有する、
請求項7に記載の清掃装置。
【請求項10】
前記挿入口には開閉カバーが設けられ、
前記空間部に前記バッテリがある状態において前記開閉カバーを閉じようとすると、前記開閉カバーは前記バッテリと干渉する、
請求項9に記載の清掃装置。
【請求項11】
前記本体部は移動手段を備える、
請求項1又は2に記載の清掃装置。
【請求項12】
前記回収タンクの満水を検知する誘電センサを備える、
請求項1又は2に記載の清掃装置。
【請求項13】
制御部を備え、
前記制御部は、第1モードを実行可能であり、
前記第1モードは、電源オン状態において、前記第2の液体を吐出しているときは前記電動送風機を停止させ、前記第2の液体を吐出していないときは前記電動送風機を駆動させるモードである、
請求項1又は2に記載の清掃装置。
【請求項14】
前記ノズル部は、前記第2の液体の吐出するための給水レバーと、前記給水レバーの位置を検知するレバー位置検知部とを備え、
前記制御部は、前記レバー位置検知部の検知結果により、前記第2の液体を吐出しているか否かを判定する、
請求項13に記載の清掃装置。
【請求項15】
前記第2の液体を前記吐出口に給水するための給水経路の流水を検知する流水センサを備え、
前記制御部は、前記流水センサによる流水検知により、前記第2の液体を吐出しているか否かを判定する、
請求項13に記載の清掃装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被清掃面を清掃する清掃装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液体を吐出する清掃装置として、吸引力を発生させる吸引ユニットを有する装置本体と、空気および液体を吸引するための吸引部と、タンク内の液体を吐出するための吐出部とを有するハンドツールと、吸引した汚水を貯留する汚水タンクとを備える装置が開示されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-65532号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の清掃装置は、清掃用の水を供給するタンクがハンドツールに設けられ、汚水タンクが装置本体に設けられているため、それぞれ個別に取り外す必要があり、水の補充と汚水の廃棄に要する作業が煩雑であった。
本発明(発明1)は、供給タンクと回収タンクを個別に着脱する手間を省け、使い勝手のよい清掃装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明(発明1)に係る清掃装置は、空気及び第1の液体を吸引可能であり、第2の液体を吐出可能な清掃装置において、吸引力を発生させる電動送風機を有する本体部と、前記空気及び第1の液体を吸引するための吸引口と、前記第2の液体を吐出するための吐出口とを有するノズル部と、前記本体部に着脱可能なタンク部とを備え、前記タンク部は、前記吸引口から吸引した前記第1の液体を貯留する回収タンクと、前記吐出口から吐出するための前記第2の液体を貯留する供給タンクとを有する。
【発明の効果】
【0006】
上記構成によれば、タンクの利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】清掃装置の斜視図であり、(a)は上方から見た図であり(b)は下方から見た図である。
図2】分解状態の清掃装置を上方から見た斜視図である。
図3】分解状態の清掃装置を下方から見た斜視図である。
図4】分解状態の本体部を上方から見た斜視図であり、本体カバーの一部を切り欠いている。
図5】本体部のベースの斜視図であり、(a)は上方から見た図であり、(b)は下方から見た図である。
図6】本体部のカバーの斜視図であり、(a)は上方から見た図であり、(b)は下方から見た図である。
図7】バッテリユニットが装着されたフレームの斜視図であり、(a)は後上方から見た図であり、(b)は前上方から見た図であって一部を切り欠いている。
図8】接続端子具と取付具とをフレームから取り外した状態の斜視図であり、(a)は前上方から見た図であり、(b)は後下方から見た図である。
図9】バッテリユニットが収容されている部分を後下方から見た斜視図であり、開閉カバーを取り外し、筐体及びフレームの一部を切り欠いている。
図10】(a)はタンク部の断面状態を上方から見た斜視図であり、(b)はタンク部を上方から見た図である。
図11】分解状態の蓋部の斜視図であり、(a)は上方から見た図であり、(b)は下方から見た図である。
図12】ノズル部の断面図である。
図13】ノズル部の分解状態のノズル部の斜視図であり、(a)は上方から見た図であり、(b)は下方から見た図である。
【0008】
<実施形態>
1.全体構成
清掃装置Xは、汚れ、空気及び第1の液体を吸引可能であり、第2の液体を吐出可能である。第1の液体を吸引せずに使用することも可能であり、第2の液体を吐出せずに使用することも可能である。
なお、汚れとして、例えば、飲みこぼし、赤ちゃんやペットの嘔吐物やおしっこ、長年の汚れが付いたシートやソファに付着した汚れ等である。第1の液体は、第2の液体であってもよいし、他の液体であってもよい。第2の液体として、水道水等の水、アルカリ電解水、専用洗剤の他、漂白剤、アルコール等の有機溶剤、水に漂白剤等を混合させた混合液等でもよい。
清掃装置Xは、図1に示すように、本体部1とノズル部3とタンク部5とを備える。なお、本体部1とノズル部3とはホース部8を介して接続される。ここでの清掃装置Xは、タンク部5の上面開口を覆う蓋部7を有している。本体部1とタンク部5と蓋部7とで装置本体が構成される。
図2及び図3に示すように、汚れ、空気及び第1の液体(以下、これらを「汚れ等」とする)は、ノズル部3の吸引口3a、ホース81、ホース接続管107、本体部1の第2突部135の開口135eを通って、回収タンク51の吹出口51aからタンク部5の内部へと吸引される。なお、汚れや第1の液体は回収タンク51で貯留され、汚れ等が除去された空気が本体部1の排気口1aから排出される。
第2の液体は、供給タンク52の供給口体56、本体部1のチューブ接続部136、ホース81内の吐出用の上流チューブ332を通ってノズル部3の吐出口3bから吐出される。なお、清掃装置Xは、汚れ等の吸引と第2の液体の吐出とを同時に行うことも可能である。
ここで、本体部1にホース81が接続される側を前側とし、後述のバッテリユニット23を収容するための挿入口10aがある側を後側とし、前後方向と上下方向とに直交する方向を左右方向とする。なお、左右は、清掃装置Xの前面を真正面から見たときの左右とする。
【0009】
以下、各部について説明する。
【0010】
2.本体部
本体部1は、図4に示すように、少なくとも、吸引力を発生させる送風ユニット21と、吐出力を発生させるポンプユニット22とを筐体10に備える。
本体部1は、電動送風機213やポンプ221等の駆動部を駆動させるバッテリユニット23を筐体10に備える。これにより、清掃装置Xの操作性を向上でき、また清掃範囲を広くできる。
本体部1は、電動送風機213、ポンプ221の駆動を制御したり、装置の運転モード(使用者がノズル部3の操作部(35)から選択する)に対応した制御を行ったりする制御部と、バッテリユニット23から受電して各部の駆動電力を生成する電源部とを備える。ここでは、制御部と電源部は、回路構成された複数の電子部品が1枚の回路基板242に実装されてなる回路ユニット24として備える。
本体部1は、タンク部5の液位の状態を検知するセンサ(他のセンサと区別するため、「液位センサ」とする)28、第2の液体の流水を検知する流水センサ225、後述の開閉カバー105の開閉状態を検知するセンサ(他のセンサと区別するため、「開閉センサ」とする)285等を備える。これにより、安全性、利便性等を向上できる。
本体部1は、清掃装置Xの移動を可能とする移動手段25を備える。これにより、清掃装置Xの移動が容易となり、装置の操作性を向上できる。
本体部1は、着脱可能なタンク部5を本体部1に固定するための第2固定具26を備える。これにより、清掃装置Xを移動させても、タンク部5が外れるのを防止でき、操作性を向上できる。
本体部1は、少なくともバッテリユニット23を支持するフレーム27を筐体10内に備える。ここでは、フレーム27は回路ユニット24も支持する。
【0011】
(2-1)筐体
筐体10は、図2及び図3に示すように、全体として、前側が欠け且つ前後方向に長い箱状をしている。左右方向から見ると、「L」字状をしている。なお、前側の欠けた部分が、タンク部5を支持する支持部10bである。
ここで、筐体10(本体部1)を上方から見たときに、短手方向の中央を通り且つ長手方向に延伸する仮想線を、筐体10又は本体部1の中心線とする。
筐体10は、図4に示すように、少なくともベース101とカバー103を備える。なお、カバー103を他のカバーと区別するために、「本体カバー」とする。
ここでは、バッテリユニット23を筐体10に対して出し入れ可能に挿入するための挿入口10aを有し、当該挿入口10aを開閉可能とする開閉カバー105を備える。一例として、挿入口10aは、本体カバー103の後側に設けられ、開閉カバー105はベース101に設けられている。
【0012】
(2-1-1)ベース
ベース101は、図4に示すように、上方から見ると矩形状をしている。ここでは、前後方向に長い矩形状をしている。これにより、支持部10bを広くでき、タンク容量を確保できる。
ベース101は、前後方向に長い矩形状の平坦部111と、平坦部111において支持部10bに対応する前領域を区画するための区画壁部112と、平坦部111における区画壁部112の後方に形成され且つフレーム27を支持するための支持壁部113と、支持壁部113の後端部から左右方向の内方へ張り出すと共に上下方向に延伸する縦突条部114とを有している。なお、平坦部111において、前領域は支持部10bの下方に、前領域の後側の後領域はバッテリユニット23や回路ユニット24の下方にそれぞれ位置する。
ベース101は、平坦部111における前領域に、送風ユニット21を下方から支持する送風ユニット支持部115と、送風ユニット支持部115の周辺に形成された貫通孔とを有する。なお、貫通孔は、電動送風機213の下方に位置し、排気口1aとして機能する。これにより、電動送風機213からの排気を効率的に行うことができる。また、排出された空気が使用者に直接吹き付けられるのを防止できる。さらに、排気音等の騒音を抑制できる。
なお、前領域では、ベース101と本体カバー103との間に空間が形成され、当該空間にポンプ221と流水センサ225が収容される。このように収容空間を容易に形成できる。
【0013】
平坦部111は、図5に示すように、下方から見たときに、後部側であって左右の両側に欠け部分111aを有している。平坦部111における前側部分の左右両側部分には貫通孔111bが形成され、当該貫通孔111bを利用してキャスタ253が設けられる。平坦部111は、前領域内にリブ部分111cを有している。これにより、ベース101を補強したり、ポンプユニット22等を位置決めしたり、する。
【0014】
区画壁部112は、前領域が全領域の60~80%となるように設けられている。区画壁部112は前領域の周縁から立設する。区画壁部112は、ホース接続管107用の欠け部112aを前部分に有している。
【0015】
支持壁部113は、後領域の欠け部分111aの端縁から平板状に立設する平板部分113aと、平板部分113aに形成された車輪取付部分113bとを有する。平板部分113aにおいて、車輪取付部分113bよりも前側部分の周縁が、車輪251に対応して円弧状をしている。
支持壁部113は、平板部分113aの上端から左右方向の外方へ延伸する上延伸部分113cを有している。平板部分113aと上延伸部分113cとで、車輪251用の空間が形成される。これにより、車輪251がベース101から左右方向に張り出さないようにでき、意匠性を高めることができる。
上延伸部分113cの後部領域は平坦状をし、当該後部領域でフレーム27を下方から支持する。ここでは、フレーム27は後部領域を下方から挿通するねじ119(図4参照)によりベース101に固定される。
支持壁部113は、図5に示すように、平板部分113aの内面から左右方向の内方に向けて延伸する横延伸部分113dを有している。横延伸部分113dはフレーム27を下方から支持する。なお、横延伸部分113dは、「コ」字状に形成され、補強機能も有する。横延伸部分113dは、図9に示すように、フレーム27の第2凹入部277の外面と面一となっており、フレーム27を確実に支持でき、また、意匠性を高めることができる。また、面一のため、バッテリユニット23をスムーズに収容できる。
【0016】
縦突条部114は、左右に一対あり、開閉カバー105を回動可能に取り付けるための回動機構の一部を有する。回動機構は、軸部と嵌合孔とで構成され、ここでは、軸部が開閉カバー105の軸部153により構成され、嵌合孔が縦突条部114の対向面の貫通孔114aにより構成される。なお、回動軸(軸部153)は左右方向に延伸し、貫通孔114aが下部側に形成されている。
【0017】
送風ユニット支持部115は、平坦部111の中心線上であって前後方向の中央寄り部位から上方に延伸する。これにより、電動送風機213が本体部1の前後方方向及び左右方向の略中央に位置し、重量バランスを向上できる。
【0018】
(2-1-2)本体カバー
本体カバー103は、電動送風機213を収容する電動送風機収容部、載置されたタンク部5を支持する支持部10b、バッテリユニット23及び回路ユニット24を収容する収容部、タンク部5と接続する接続流路構成部等を有している。
本体カバー103は、図6に示すように、前側が支持部10bを構成する平坦部131と、平坦部131の後側に設けられ且つ下方と後部下部とが開口する箱部132と、平坦部131の後端以外の端縁から上下に延伸する周壁部133と、平坦部131の前後に離間した2部位から上方に中空状に突出する第1突部134及び第2突部135と、平坦部131に形成されたチューブ接続部136と、平坦部131の下面であって第1突部134に対応する部位から下方に延伸する筒状部137とを有する。
なお、チューブ接続部136は、ポンプ221の吸引チューブ222と接続する。
【0019】
平坦部131は前後方向に長い矩形状をしている。平坦部131は、矩形状の対角上の隅部分に嵌合機構の一部を有している。
嵌合機構は、凸部と凹部とで構成され、ここでは、凹部は、平坦部131に形成され且つ下方(又は上方)に凹入する凹入部分131aである。凸部は、タンク部5に形成され且つ下方に突出する凸出部分510g(図3参照)である。嵌合機構は、平坦部131の4隅に形成されている。これにより、タンク部5が平坦部131から水平方向にズレるのを規制できる。
平坦部131は、ポンプユニット22を位置規制する位置規制部分(リブ)を下面に有している。
【0020】
箱部132は、上方から見ると、左右方向に長い矩形状をしている。箱部132は、後壁部分132aにバッテリユニット23用の挿入口10aを構成する欠け部分132bを有している。箱部132の内面に、フレーム27を固定するための固定部分132dが設けられている。なお、箱部132は、バッテリユニット23と回路ユニット24を収容する収容部を構成する。
【0021】
周壁部133における、平坦部131よりも上側部分133aには、図1に示すようにタンク部5の下部側が嵌合する。つまり、上側部分133aは嵌合壁部である。これにより、タンク部5が本体部1から外れるのを防止できる。
周壁部133は、タンク部5が平坦部131に支持(載置)された状態(周壁部133がタンク部5の下部に嵌合する状態)において、タンク部5の第2固定具被固定部513(図3参照)用の欠け部分133bと、第2固定具26を取り付けるための第2固定具取付部分133cとを左右両側に有する。ここでは、前後方向の中間部分に欠け部分133bと第2固定具取付部分133cとを有する。これにより、タンク部5を前後方向の中間で固定でき、バランスよくタンク部5を固定できる。
周壁部133の前側部分133dにおいて、平坦部131よりも下側部分であって左右方向の中央に、ホース接続管107の取り付け用の欠け部分133fを有している。なお、欠け部分133fは、ベース101の欠け部112aとで貫通孔を構成し、図3に示すように、当該貫通孔にホース接続管107が嵌合する。なお、ホース接続管107は、ホース部8と接続するホース接続部を構成する。
【0022】
第1突部134は、送風ユニット21の小径部211a(図4参照)用の貫通孔134bを上壁部分134aに有する。第1突部134は、送風ユニット21を取り付けるための取付部分134cを内部に有する。ここでは、上壁部分134aの隅部分である。
第1突部134の下方に設けられている筒状部137は、ベース101の平坦部111の近くまで延伸し、排気口1aを囲繞する平坦部111のリブ部分111d(図5参照)の内側又は外側に嵌合する。これにより、送風ユニット21から排出された空気が、排気口1aから流出する前に、筒状部137から漏れるのを抑制できる。
なお、第1突部134は電動送風機収容部を構成する。
【0023】
第2突部135は円筒状に上方に延伸する。第2突部135は、タンク部5の回収タンク51内に挿入される挿入部分135aと、挿入部分135aの下側の筒部分135bとを有している。挿入部分135aは、回収タンク51との接続部分でもある。筒部分135bは、挿入部分135aよりも太くなっており、この段差を利用してタンク部5側のパッキン519(図2参照)と当接する。
第2突部135の下端の開口135cは、ホース接続管107の下流口107aにパッキン179(図4参照)を介して接続される。また、第2突部135は接続流路構成部でもある。
【0024】
チューブ接続部136は、タンク部5の供給タンク52の供給口体56(図3参照)と接続する。ここでの供給口体56は、図3に示すように下方に突出しており、チューブ接続部136は下方に有底筒状に凹入する凹入部分136aと、凹入部分136aに形成され且つ吸引チューブ222が接続される接続管部分136bと、凹入部分136aに形成され且つ供給タンク52の供給口560a(図10の拡大図参照)を開状態とするためのピン部分136c(図4参照)とを有している。
【0025】
(2-1-3)開閉カバー
開閉カバー105は、図4に示すように、ベース101に回動機構により回動可能に支持されている。回動機構は、回動軸と受け部とで構成され、回動軸は左右方向と平行である。ここでは、回動軸は、開閉カバー105の下部側の軸部153により構成され、受け部は、ベース101の貫通孔114aにより構成される。
開閉カバー105は、把持部151(図3参照)を後面(外面)に有している。これにより、容易に開閉カバー105を開閉できる。把持部151は、凹入部を有する裏部材157が、開閉カバー105の開口に合わせて、開閉カバー105に取り付けられことで構成される。
開閉カバー105は、ロック機構により閉状態が維持される。ここでのロック機構は、マグネットと金属板とで構成される。マグネット155が開閉カバー105側に設けられ、金属板は、開閉カバー105の開閉を検知する開閉センサ285が設けられる金属製の取付具286(図8参照)により構成される。なお、マグネット155は、裏部材157に設けられている。
開閉カバー105は、把持部151が設けられている部分が裏部材157により厚くなっている。これにより、バッテリユニット23が収容部138の下部の空間部139(図2参照)にある状態では、開閉カバー105を閉じようとすると、バッテリユニット23と裏部材157とが干渉する。したがって、バッテリユニット23が正規の場所に位置していないことを使用者に知らせることができる。
【0026】
(2-1-4)ホース接続管
ホース接続管107は、図4に示すように、例えば、「U」字状をし、一端が上流口107bとなっており、他端が下流口107aとなっている。ホース接続管107は、支持部10bの前側の端部に設けられ、ホース部8との接続部を構成する。ホース接続管107は、その取付部107cがねじ等を利用して本体カバー103の被取付部分131bに取り付けられる。なお、ホース接続は107には、配線用のチューブ357と吐出用の上流チューブ332用の導入口が設けられている。
【0027】
(2-1-5)送風ユニット
送風ユニット21は、図4に示すように、支持部10bの後部側に配されている。送風ユニット21は、送風ファンと送風モータとを備える電動送風機213を送風ケース211内に有する。送風ケース211は、小径部211aと大径部211bとを有し、小径部211aの先端の開口に開閉弁212が設けられている。送風ユニット21と、本体カバー103の第1突部134との間にパッキン219が配されている。
開閉弁212は、電動送風機213が駆動すると小径部211a内が負圧となり、開状態となる。なお、吸引した空気は、送風ケース211の排出孔211cから下方に排出される。
ここでの電動送風機213の回転軸は、本体部1の中心軸上に位置する。これにより、左右方向の重量バランスがよくなる。送風ケース211の小径部211aは上下方向に延伸する。これにより、タンク部5の本体部1へのセットを容易とする。
【0028】
(2-1-6)ポンプユニット
ポンプユニット22は、ポンプ221と、第2の液体を吸引する吸引チューブ222と、第2の液体を吐出する吐出チューブ223とを備える。ポンプ221は、例えば、ダイヤフラムポンプやマグネットポンプ等を利用できる。吸引チューブ222は、本体カバー103のチューブ接続部136に接続され、吐出チューブ223は、ホース接続管107から、ホース部8を通ってノズル部3に接続される。吐出チューブ223と後述の上流チューブ332は、第2の液体をノズル部3の吐出口3bに給水するための給水経路を構成し、当該給水経路に流水センサ225が設けられている。なお、流水センサ225の検知結果は、回路ユニット24の制御部に送られる。流水センサ225は、羽根車式流量センサ、クランプオン式流量センサ、電磁式流量センサ等を利用できる。
【0029】
(2-1-7)フレーム
フレーム27は、図4に示すように、バッテリユニット23を着脱可能に装着する。フレーム27には回路ユニット24が装着される。この状態で、フレーム27は本体カバー103により覆われる。
フレーム27は、図7及び図8に示すように、少なくとも、左右方向と直交する対向面を有する一対の対向部271と、一対の対向部271を左右方向に連結する連結部272とを有する。
フレーム27は、対向部271と連結部272以外に、一対の対向部271の前部側に設けられ且つ本体カバー103の箱部132の前壁部分132cに対向又は当接する前対向部273と、一対の対向部271の後部側に設けられ且つ本体カバー103の箱部132の後壁部分132aと対向又は当接する後対向部274と、一対の対向部271の下部側に設けられ且つベース101の支持壁部113の上面に対向又は当接する下対向部275とを有する。
【0030】
一対の対向部271は左右方向と直交する対向面を有する板状をし、対向面の間にバッテリユニット23を上下動可能に収容する。バッテリユニット23は一対の対向部271の上部側で装着部272aにより装着される。このため、一対の対向部271の上部側はバッテリユニット23を収容する収容部を構成する。
フレーム27は、回路ユニット24を固定する固定部271aを、一対の対向部271の一方側に有する。固定には、ねじ249が利用され、固定部271aは、ボス部分のねじ孔、リブ部分により構成される。なお、回路ユニット24は、対向部271の上部側で固定される。より具体的には、バッテリユニット23の左右の一方側又は回路基板が2つある場合は両側に配されている。これにより、バッテリユニット23と回路ユニット24との配線を短くできる。
【0031】
連結部272は、一対の対向部271の上部側の後端部を連結する。
フレーム27は、連結部272にバッテリユニット23用の装着部272aを有している。装着部(被係合部)272aは、図9に示すように、バッテリユニット23の被装着部(係合部)233aと係合する。ここでは、装着部272aは凹部分又は貫通孔により構成され、被装着部233aは凸部分で構成される。なお、凹部分の符号を「272a」とすることもある。
フレーム27は、図7及び図8に示すように、バッテリユニット23と電気的に接続する接続端子具278を固定するための固定部272bを連結部272に有する。具体的には、接続端子具278を覆う取付具279が、連結部272の上部の凹入部分272cに嵌合する状態で、ねじ239により固定部に固定される。
【0032】
前対向部273は、一対の対向部271の下部側に設けられ、左右方向の外方へ板状に延伸する。
フレーム27は、タンク部5の回収タンク51の満水を検知する満水センサ28を固定する固定部273a,273bを、一対の前対向部273の後面に有する。固定には、満水センサ28を実装する基板281をスライドさせることで行われ、固定部273a,273bは、基板281が左右方向から挿入される溝部分により構成される。ここでは、満水センサ28は、誘電センサが利用されている。
満水センサ28は、前対向部273の後面に配されているため、組立時に本体カバー103と接触するのを防止できる。満水センサ28は、回路ユニット24と高さ方向で重なる位置に設けられている。これにより、満水センサ28と回路ユニット24との配線283を短くできる。満水センサ28は左右方向に離れた位置に2つ配置されている。これにより、タンク部5が左右に傾いた状態でも一方の満水センサ28が検知できるため、検知精度が向上する。
【0033】
後対向部274は、バッテリユニット23の挿入口10aに対応し、後方から見ると、下方が開口する「コ」字状をしている。
後対向部274は、挿入口10aの上側に対応する上延伸部分274aと、挿入口10aの左右両側に対応する右延伸部分274b及び左延伸部分274cとを有する。上延伸部分274aは、本体カバー103の箱部132の左右方向の略全長に亘って延伸し、左右延伸部分274b,274cは、箱部132の左右壁部分132fの近傍を上下に延伸する。これにより、本体カバー103の箱部132の後壁部分132aが補強され、箱部132の厚みを薄くできる。
【0034】
下対向部275は、後対向部274の下端、対向部271の下端、前対向部273の下端を接続するように設けられている。ここでは、下対向部275は、左右方向の内側に向かうような「L」字状をしている。下対向部275は水平方向に広がる板状をしている。これにより、ベース101の支持壁部113と広い範囲で当接することとなり、支持壁部113にフレーム27がより安定した状態で支持される。
【0035】
フレーム27は、後対向部274と対向部271との間に、後対向部274を基準にして前側に凹入する第1凹入部276と第2凹入部277とを上下に有している。
第1凹入部276は、上側に位置し、凹入量は開閉カバー(裏部材157を含む)105に厚みに相当する。第1凹入部276には、開閉カバー105の開閉状態を検知する開閉センサ285が設けられている。開閉センサ285は取付具286に取り付けられ、取付具286が第1凹入部276の貫通孔276aに取り付けられる。開閉センサ285は、例えば、接触タイプのリーフスプリングセンサであり、リーフばね285aが取付具286の貫通孔286aから後側に露出している。つまり、開閉カバー105が閉状態の場合、リーフばね285aは、開閉カバー105(正確には裏部材157である)に接触する。
第2凹入部277は、下側に位置し、凹入量は第1凹入部276よりも大きい。第2凹入部277には、装置の電源をオン・オフするための主電源スイッチ245が設けられている。主電源スイッチ245は、第2凹入部277に設けられているため、開閉可能な開閉カバー105と干渉することがない。
【0036】
(2-1-8)バッテリユニット
バッテリユニット23は、図2に示すように、本体部1の後部側の端部下部の挿入口10aから挿入され、本体部1の後部側であって上部側の収容部138に下方から収容される。
つまり、収容部138の下方には、挿入口10aと繋がれる空間部139が形成されることになる。これにより、挿入口10aに液体がかかっても、バッテリユニット23が濡れるのを防止できる。
バッテリユニット23は、収容部138に収容された状態では、上面及び側面が本体部1の箱部132により覆われ、図6に示すように、箱部132の後壁部分132a、前壁部分132c、天壁部分132e、左右壁部分132fは、収容部138を覆うカバー部を構成する。これにより、本体部1の上方や側方に液体がかかっても、バッテリユニット23が濡れるのを防止できる。
バッテリユニット23は、図9に示すように、バッテリ(図示省略)と、バッテリを収容するためのバッテリケース231と、バッテリを充電する際の充電端子235とを備える。
バッテリケース231は、バッテリユニット23をフレーム27に着脱可能に装着するための被装着体233を有している。被装着体233は、フレーム27の装着部272aに装着される被装着部233aと、装着状態を解除する際に操作する操作部233bとを一体に有する。ここでは、被装着体233はバッテリケース231の後壁に設けられ、被装着部(被係合部)233aは後方へ突出する凸部分233aにより構成されている。
被装着体233は、係合方向に移動可能に支持され、係合方向(凸部分233aが凹部分272aに係合する方向)に付勢手段(例えば、ばね)により付勢される。
被装着体233は、被装着部233aの上側に傾斜部233cを有している。これにより、バッテリユニット23をフレーム27の一対の対向部271間を上方(装着方向)に移動させた際に、フレーム27の装着部272aに対応して没入する。
バッテリユニット23の係合の解除は、操作部233bを係合方向と反対側に押すことにより行われる。
【0037】
(2-1-9)回路ユニット
回路ユニット24は、図7に示すように、制御部や電源部を構成する電子部品241を回路基板242に実装してなる。なお、図では、複数の電子部品を1つのブロックとして表している。
回路ユニット24は、ねじ249により、フレーム27の一方側の対向部271の固定部271aに絶縁シート243を介して固定される。回路ユニット24は、対向部271に対してバッテリユニット23と反対側に配されている。フレーム27の上部側は、本体カバー103の箱部132内に挿入される。このため、回路ユニット24は本体部1の箱部132により覆われ、本体部1の上方や側方に液体がかかっても、回路ユニット24が濡れるのを防止できる。なお、図6に示すように、箱部132の後壁部分132a、前壁部分132c、天壁部分132e、左右壁部分132fは、回路ユニット24を覆うカバー部を構成する。
【0038】
制御部は、使用者から運転モードの選択の操作を操作部3eから受け付けると、選択された運転モードにしたがって、送風ユニット21やポンプユニット22を駆動する。具体的には、ROM等の記憶手段に記憶しているプログラムをCPUが実行することで行われる。
運転モードには、送風ユニット21とポンプユニット22を常時駆動する通常モードと、給水操作部3dの操作中は第2の液体を吐出する一方で吸引(送風ユニット21の駆動)を停止するエコモードとがある。なお、「エコモード」は発明1の「第1モード」であり、「通常モード」は第1モードに対しての第2モードである。
エコモード又は通常モードが選択され、操作部3eの開始操作があると、制御部は、送風ユニット21とポンプユニット22とを駆動し、吸引運転と吐出運転とを行う。
【0039】
制御部は、エコモードが選択され、操作部3eの開始操作があると、ポンプ221と電動送風機213とを駆動させる。その後、使用者が給水レバー334を操作すると、第2の液体を吐出し、磁界センサ355から給水レバー334の操作を示す信号(この信号を、「操作ON信号」とする)が入力されると、電動送風機213の駆動を停止させる。
そして、使用者が給水レバー334の操作をやめると、第2の液体の吐出が停止し、操作ON信号の入力がなくなると、電動送風機213を駆動させる。この場合、エコモードを実現するために、磁界センサ337(レバー位置検知部)が必要であり、流水センサ225は不要である。
エコモードは以下の手法で実現することもできる。すなわち、制御部は、エコモードが選択され、操作部3eの開始操作があると、ポンプ221と電動送風機213とを駆動させる。その後、給水レバー334が操作されると、第2の液体を吐出し、流水センサ225から給水経路33a内の第2の液体の流動を示す信号(この信号を「流動信号」とする)の入力があると、電動送風機213の駆動を停止させる。そして、使用者が給水レバー334の操作をやめて又は供給タンク52内の第2の液体がなくなり、流動信号の入力がなくなると、電動送風機213を駆動させる。この場合、エコモードを実現するために、流水センサ225が必要であり、磁界センサ337(レバー位置検知部)は不要である。
【0040】
制御部は、更に、開閉カバー105の閉状態を示す信号(この信号を「閉信号」とする)の入力がない場合又は開閉カバー105の開状態を示す信号(この信号を「開信号」とする)の入力が開閉センサ285からある場合は、使用者の操作部3eの操作が入力されても、電動送風機213やポンプ221を駆動しないように制御する。
制御部は、通常モード又はエコモードで運転中に、開閉カバー105の閉信号の入力がなくなると、又は開閉カバー105の開信号の入力があると、電動送風機213及び/又はポンプ221の駆動を停止する。
【0041】
制御部は、通常モード又はエコモードの運転中に、回収タンク51の満水を示す信号(この信号を「満水信号」とする)の入力が満水センサ28からあると、電動送風機213及び/又はポンプ221の駆動を停止する。これにより、回収タンク51から第1の液体が溢れる前に電動送風機213を停止することができる。
また、制御部は、回収タンク51の満水信号の入力がある場合、使用者の操作部3eの操作が入力されても、電動送風機213やポンプ221を駆動しないように制御する。これにより、回収タンク51から第1の液体が溢れるのを防止できる。
【0042】
3.タンク部
タンク部5は、図2及び図3に示すように、本体部1に着脱可能に装着される。タンク部5は、本体部1の前側の支持部10bに載置状態で支持される。タンク部5は、少なくとも、ノズル部3の吸引口3aから吸引した第1の液体を貯留する回収タンク51と、ノズル部3の吐出口3bから吐出するための第2の液体を貯留する供給タンク52とを有する。ここでは、供給タンク52は回収タンク51内に設けられている。
タンク部5は、回収タンク51内に配され、塵埃等が送風ユニット21側に吸引されるのを防止するフィルタ53を備える。清掃装置Xは、蓋部7をタンク部5に着脱可能に固定するための第1固定具54を備える。
【0043】
(3-1)回収タンク
回収タンク51は、図2及び図3に示すように、矩形箱状をし、上面が開口する。なお、回収タンク51は、タンク部5のタンク本体を構成する。
回収タンク51は、図10の(b)に示すように、供給タンク52の前側に位置する前タンク部51Aと、供給タンク52の後側に位置する後タンク部51Bとが、供給タンク52の左右両側に位置する右タンク部51Cと左タンク部51Dとで繋がる。
回収タンク51は、周壁部分の一部または全部が透明又は半透明に構成されている。これにより、内部の液量を目視できる。
回収タンク51は、少なくとも、回収タンク本体部510と、ノズル部3から吸引した空気等が内部に吹き出すための吹出口51aと、送風ユニット21により空気が吸い込まれるための吸込口51bとを有する。
なお、吹出口51aは、ノズル部3と繋がり、前タンク部51Aに形成されている。吸込口51bは、電動送風機213に繋がり、後タンク部51Bに形成されている。吹出口51aと吸込口51bは、前後方向に離間しているため、吹出口51aから吹き出した第1の液体が吸込口51bに入り難くできる。また、吹出口51aと吸込口51bとの間には、供給タンク52を区画する区画壁部520が蓋部7まで伸びているため、吹出口51aから吹き出した第1の液体が吸込口51bにより一層入り難くできる。
回収タンク51は、フィルタ53を着脱可能に装着する装着部511を回収タンク本体部510に有する。回収タンク51は、第1固定具54を取り付けるための第1固定具固定部512を回収タンク本体部510の上部側に有する。回収タンク51は、第2固定具26により本体部1に固定されるための第2固定具被固定部513を回収タンク本体部510の下部側に有する。
回収タンク51は、本体部1に載置される際に、本体部1の筐体10の凹入部分131aに嵌合する凸出部分510gを底壁部分510hの4隅に有している(図3参照)。
回収タンク51は、蓋部7との密閉性を向上させるためのパッキン55を上部開口に備える。
【0044】
回収タンク本体部510は、上方から見ると、前後方向に長い矩形状をしている。
回収タンク本体部510は、図2及び図3に示すように、本体部1の第1突部134用の欠け部分510aを後部側に有する。欠け部分510aの天壁部分510bには送風ユニット21の小径部231aが挿入される貫通孔(吹込口)51bが形成されている。天壁部分510bは、回収タンク本体部510の高さに対して、底から55~70%の位置に形成されている。これより、貯留量を多くできる。
回収タンク本体部510は、本体部1の第2突部135用の有蓋筒状の凹入部分510cを前部側に有する。凹入部分510cは上方に凹入する。図10に示すように、凹入部分510cの天壁部分510dには第2突部135の挿入部分135aが挿入される貫通孔(吹出口)51aが形成されている。天壁部分510dは、回収タンク本体部510の高さに対して、底から55~70%の位置に形成されている。これより、貯留量を多くできる。
【0045】
フィルタ53用の装着部511は、欠け部分510aを構成する欠け用左右壁部分510eと、当該欠け用左右壁部分510eに左右方向に対向する左右壁部分510fとに設けられている。ここでの装着部511は、フィルタ53が上方から差し込まれる溝部分により構成される。なお、溝部分は、上下に延伸し且つ前後方向に離間する一対のリブによって構成される。
第1固定具54用の第1固定具固定部512は、第1固定具54の第1軸部を着脱可能に保持する。固定具固定部512は、前後方向の中央又は中央付近に設けられ、左右両側にある。
第2固定具26用の第2固定具被固定部513は、図2に示すように、第2固定具26の係合部261が係合する被係合部である。ここでの第2固定具被固定部513は、凸部により構成される。第2固定具被固定部513は、前後方向の中央又は中央付近に設けられ、左右両側にある。
第1固定具54で蓋部7をタンク部5に強固に固定し、第2固定具26でタンク部5を本体部1に強固に固定するため、ハンドル72を持って清掃装置Xを持ち上げても蓋部7又はタンク部5が外れることがない。
回収タンク本体部510は、上部に周外方へと張り出す突条部514を全周又は略全周に有する。これにより、装着された蓋部7が下方から支持される。
【0046】
(3-2)供給タンク
供給タンク52は、回収タンク本体部510内にあり、外周が回収タンク51により囲まれている。供給タンク52は、図10の(b)に示すように、前後方向の中央にある。供給タンク52の前後方向の寸法L1は、前タンク部の前後方向の寸法L2と、後タンク部51Bの前後方向の寸法L3と略同じである。ここでの「略同じ」とは、同じ場合と、L2とL3がL1に対して、0.8~1.2倍の範囲にある場合とを含む。
供給タンク52は、周壁部分の一部または全部が透明又は半透明に構成されている。ここでは、回収タンク51の透明又は半透明部分に対応して設けられている。これにより、回収タンク51を通じて供給タンク52内部の液量を目視できる。
供給タンク52は、回収タンク本体部510の底壁部分510hから筒状に立設する区画壁部520により区画される。区画壁部520の前壁部分520aと後壁部分520bは、凹入部分510cや欠け部分510aを構成する壁部分を構成する。
区画壁部520の左右壁部分520cは、回収タンク本体部510の左右壁部分510fと左右方向に間隔をおいて設けられている。これにより、吹出口51aから吹き出した第1の液体が供給タンク52の後側に流れる。
供給タンク52の底領域510kには、供給口体56が設けられている。供給タンク52は、底領域510kに下方に突出する円筒部分510mを有し、当該円筒部分510mに供給口体56が着脱可能に装着される。
供給口体56は、底部分に供給口(開口)560aを有する有底筒状の口本体560と、口本体560の供給口560aに対して移動可能に設けられた可動体561と、可動体561に設けられ且つ供給口560aを開閉可能とする開閉弁562と、可動体561を開閉弁562の閉方向に付勢する付勢手段563とを備え、口本体560の周壁部560bが供給タンク52の円筒部分510mに螺合する。開閉弁562は、タンク部5が本体部1に載置されていない状態では閉状態となり、本体部1に載置されると、可動体561が本体部1のチューブ接続部136のピン部分136cにより押し上げられ、開閉弁562が開状態となる。
【0047】
(3-3)固定具
第1固定具54及び第2固定具26は、同じタイプである。
固定具26,54は、所謂バックルタイプであり、本体部1の被固定部513や蓋部7の被固定部716に係合する係合体と、本体部1に回動可能に取り付けられる第1軸部と係合体を回動可能に支持する第2軸部とを有するリング体とを備える。
【0048】
4.蓋部
蓋部7は、図2及び図3に示すように、少なくとも蓋本体71を備える。蓋部7は、図11に示すように、ハンドル72、フィルタユニット73、カバー体74、注入口体75を蓋本体71に備える。
【0049】
(4-1)蓋本体
蓋本体71は、矩形板状の天壁部711と、天壁部711の周縁から下方に延伸する周壁部712とを有する。
蓋本体71は、供給タンク52の区画壁部520の上方に位置する部位に、パッキン(図示省略)を保持するための保持部713を有している。保持部713は、パッキンが嵌合する溝部分により構成される。これにより、供給タンク52内の密閉性を向上できる。
蓋本体71は、回収タンク51の後タンク部51Bに嵌合する嵌合筒部714と、嵌合筒部714内に配されるフィルタユニット73を保持する保持部714a,714bとを有している。嵌合筒部714は左右方向に長い矩形筒状をし、左右壁部分に保持部714a,714bが設けられている。
蓋本体71は、天壁部711における嵌合筒部714に囲まれた部分から下方に延伸するボス部分711aを複数個有し、フィルタユニット73を上方から支持する。
なお、嵌合筒部714の前壁部分714cは保持部713の後側の溝を構成する。
周壁部712は、その左右壁部分712aに、第1固定具54により固定される被固定部716を有している。被固定部716は、左右方向の外方へ突出する凸状の被係合部により構成され、当該被係合部に第1固定具54の係合部541(図2参照)が係合する。
【0050】
(4-2)ハンドル
ハンドル72は、逆「U」字状をし、蓋本体71の中心軸上に形成されたハンドル取付部711dにねじ729により固定される。ハンドル72の把持部72aは、前後方向の中央に位置する。これにより、使用者は、本体部1、タンク部5及び蓋部7の中心軸上であって前後方向の中央部位を把持することとなり、重量バランスを向上できる。
【0051】
(4-3)フィルタユニット
フィルタユニット73は、フィルタ731とフィルタケース733とを備える。フィルタユニット73は、左右方向の中央に貫通孔73aを有し、送風ユニット21の小径部231aが挿通する。この状態では、送風ユニット21の開閉弁232は、フィルタ731の上側に位置する。これにより、送風ユニット21内には、ノズル部3から吸引されてフィルタ731を通過した空気が吸引され、送風ユニット21の故障等を少なくできる。
フィルタケース733は、格子部733aと左右壁部733bと前壁部733dとを有する。フィルタケース733は、左右壁部733b及び前壁部733dが嵌合筒部714の下端部の外側又は内側に嵌合する。フィルタユニット73の嵌合筒部714によるフィルタユニット73の保持は2つの保持機構により行われる。
第1の保持機構は、凸部と凹部との嵌合である。ここでは、凸部はフィルタケース733の左右壁部733bの凸部733cであり、凹部、嵌合筒部714の保持部714aである貫通孔である。
第2の保持機構は、係合部(凸部)と被係合部(凹部又は溝部)との係合である。ここでは、係合部はフィルタケース733の前壁部733dの凸部733eであり、被係合部は嵌合筒部714の貫通溝(保持部)714bである。
【0052】
(4-4)カバー体
カバー体74は、回収タンク51内に突出する本体部1の第2突部135の挿入部分135aを上方から覆う。これにより、挿入部分135aの開口から吹き出される空気や第1液体が、カバー体74の内面に当たり下方へと進む。
カバー体74は、断面形状が左右方向に長い長円状の筒部741と、筒部741から上方に膨出して上端を塞ぐ閉塞部743とを有する。閉塞部743は、左右方向と直交する断面形状が半円状をしている。これにより、閉塞部743で跳ね返った空気や第1液体が本体部1側に戻るのを抑制できる。
カバー体74は、筒部741又は閉塞部743から上方に「L」字状に延伸する延伸部745を有し、延伸部745が天壁部711にねじ749により固定される。
【0053】
(4-5)注入口体
注入口体75は、供給タンク52に第2の液体を注入可能とする注入口751を有する嵌合部752と、注入口751を開閉可能に塞ぐキャップ753とを備える。注入口751があることにより、蓋部7を取り外すことなく第2の液体を注入することができる。注入口体75は、嵌合部752が蓋本体71の天壁部711の嵌合孔711cに嵌合することで、蓋本体71に着脱可能に装着される。これにより、注入口体75を容易に洗浄できる。
なお、嵌合孔711cは、供給タンク52の上方に位置する。
【0054】
5.ノズル部
ノズル部3は、図1に示すように、少なくとも吸引口3aと吐出口3bとハンドル部3cとを備える。ここでは、給水操作部3dや操作部3eを備え、ホース部8に接続される。
「通常モード」と「エコモード」との運転モードの選択は、操作部3eを介して行われる。
ノズル部3は、図13に示すように、吸引口3aと吐出口3bとを有するヘッド31と、吸引口3aと連通する吸引経路32aを内部に有するベース32と、ベース32に取り付けられ且つ吐出口3bと連通する吐出ユニット33と、吐出ユニット33を覆う第1カバー34と、運転モードの選択や運転の開始/停止等を操作する操作ユニット35と、操作ユニット35を覆う第2カバー36とを備える。
【0055】
(5-1)ヘッド
ヘッド31は、筒状の本体部311と、本体部311の上端に設けられた吸引部313と、本体部311の前側に設けられた吐出部315とを有する。
本体部311の内部は、吸引部313の内部(吸引口3a)に連通する。本体部311の下端は、ベース32と着脱可能に接続される。これにより、ヘッド31を容易に洗浄できる。
吸引部313は、上方から見たときに、前側拡がりの三角状、台形状をしている。これにより、ヘッド31の移動方向と直交する方向に広い範囲で吸引可能となる。
吐出部315は、吐出ユニット33の下流端部に接続され、前方へと第1の液体を吐出する。
【0056】
(5-2)ベース
ベース32は、全体として、筒状をし、上端開口と下端開口に接続する吸引経路32aを内部に有する。
ベース32は、前側に形成され且つ吐出ユニット33が配される第1凹入部321と、後側に形成され且つ操作ユニット35が配される第2凹入部322と、ヘッド31と接続するヘッド接続部323と、ホース部8と接続するホース接続部324とを有する。
【0057】
第1凹入部321は、ベース32の中心軸に向かって凹入する。第1凹入部321は、吐出ユニット33を保持する保持部分321aと、吐出ユニット33の開閉弁331を開閉するための給水レバー334を操作可能に支持する支持部分321bと、第1カバー34を取り付けるための第1及び第2取付部分321cとを有する。
保持部分321aは、吐出ユニット33の開閉弁331の張出部分(被支持部分)と嵌合する嵌合溝部分により構成される。支持部分321bは、給水レバー334の軸部(被支持部)334aが嵌合する嵌合欠け部により構成される。第1取付部分は、第1カバー34の係合凸部(係合部)341が係合するための図外の係合孔(被係合部)により構成され、第2取付部分321cは、第1カバー34の貫通孔(被固定部)を挿通するねじ349が螺合するボス部分のねじ孔(固定部)により構成される。
【0058】
第2凹入部322は、ベース32の中心軸に向かって凹入する。第2凹入部322は、操作ユニット35の支持部分322aとして、ボス部分と当該ボス部分に形成されたねじ部分とを有する。ねじ部分に、第2カバー36の貫通孔(被取付部)、操作ユニット35の操作基板351の貫通孔351aを挿通するねじ369が螺合する。
ヘッド接続部323は、横断面形状において、外周面が円形状をしている。ヘッド接続部323は、ヘッド31の本体部311の下端部に挿入される。ヘッド接続部323は、ヘッド31とで、ヘッド31の接続を固定又は解除するロック機構を有する。ロック機構は、係合孔と係合凸部であり、係合孔がヘッド31の本体部311の貫通孔311aであり、係合凸部はヘッド接続部323の凸部323aである。凸部323aは、「U」字状の溝部分323bにより厚み方向に弾性変形可能とされている。
ホース接続部324は、横断面形状において、外周面が円形状をしている。ホース接続部324の内部に、ホース部8の接続体83が挿入される。ホース接続部324は、ホース部8の接続体83とで、ホース部8が抜け難くするための固定機構を有している。固定機構は、凸部と凹部であり、凸部がホース部8の接続体83の凸部であり、凹部はホース接続部324の貫通孔342a又は凹部である。
【0059】
(5-3)吐出ユニット
吐出ユニット33は、操作すると吐出用の給水経路33aを開状態とする開閉弁331と、開閉弁331の上流側に接続される上流チューブ332と、開閉弁331の下流側に接続される下流チューブ333と、開閉弁331を開状態に操作するための給水レバー334と、下流チューブ333と接続され且つヘッド31の吐出部315に配される接続体335とを備える。なお、上流チューブ332は流水センサ225(図4参照)に接続される。
開閉弁331は、図12に示すように、移動可能に支持され且つ移動により給水経路33aを開閉する可動部331aと、可動部331aを閉方向に付勢する付勢部331bとをケース331c内に備える。可動部331aの先端部分331dは、ケース331cから延出し、押入されると、給水経路33aが開状態となる。
給水レバー334は、操作されることで、開閉弁の先端部分331dを押入し、吐出口3bから第2の液体が吐出する。なお、給水レバー334の操作がない場合でも、ポンプ221は駆動されている。
給水レバー334は、ベース32の第1凹入部321の嵌合欠け部(支持部)321bにより回動可能に支持される軸部(被支持部)334aを有し、軸部334a周りに使用者が操作すると、開閉弁331の先端部分331dを押入し、開閉弁331が開状態となる。
給水レバー334及び操作基板351は、使用者の操作(回動操作)の有無を検知する、つまり給水レバーの位置を検知するレバー位置検知部を有している。レバー位置検知部は、マグネット336と磁界センサ355であり、マグネット336が給水レバー334に設けられ、磁界センサ355が操作基板351に設けられている。
なお、ベース32により操作可能に支持された給水レバー334により、給水操作部3dが構成される。
【0060】
(5-4)第1カバー
第1カバー34は、ベース32の第1凹入部321を覆うように装着されると、ベース32の前側部分が外観上円筒状となるように構成されている。
第1カバー34は、給水レバー334用の開口部34aと、接続体335用の欠け部34bと、第1凹入部321に取り付けられるための係合凸部341と、第1凹入部321に固定されるためのボス部342と、ボス部342に形成され且つねじ349が挿通する貫通孔とを有する。
【0061】
(5-5)操作ユニット
操作ユニット35は、操作基板351に複数のスイッチ素子353を備える。スイッチ素子353は、運転開始又は運転停止用、運転モードの「通常モード」の選択用、「エコモード」の選択用の3つがある。
操作ユニット35は、操作基板351の前面であって給水レバー334のマグネット336に対応して磁界センサ355が設けられている。なお、磁界センサ355として、例えば、ホール素子を利用でき、その検知結果は回路ユニット24に出力される。
操作基板351と回路ユニット24とを接続する配線は、チューブ357の中に配され、チューブ357がホース部8内に配される。
【0062】
(5-6)第2カバー
第2カバー36は、ベース32の第2凹入部322を覆うように装着されると、ベース32の後側部分が外観上円筒状となるように構成されている。
第2カバー36は、操作ユニット35のスイッチ素子353に対応して変形可能なボタン部361と、ねじ369用の貫通孔を底部分に有するボス部363とを有する。ねじ369は、第2カバー36の貫通孔、操作ユニット35の操作基板351の貫通孔351aを通って、第2凹入部322の支持部分322a(ボス部分のねじ孔)に螺合する。
なお、第2カバー36のボタン部361と操作ユニット35とで操作部3eを構成する。
【0063】
6.ホース部
ホース部8は、ホース81と、本体部1又はノズル部3とホース81とを接続する接続体83とを備え、ホース81の内部に吐出用の上流チューブ332と配線用のチューブ357とが配される。
【0064】
以上、実施形態を説明したが、この実施形態に限られるものではなく、例えば、以下のような変形例であってもよい。また、実施形態と変形例、変形例同士を組み合わせたものであってもよい。
また、実施形態や変形例に記載していない例や、要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても実施形態に関連する発明に含まれる。
【0065】
<変形例>
1.清掃装置
清掃装置Xは、本体部1とタンク部5とを着脱可能に備えていたが、着脱不可能に備えてもよい。清掃装置Xは、タンク部5に着脱可能に蓋部7を備えていたが、蓋部7をタンク部5に開閉可能に備えてもよい。
【0066】
2.本体部
(1)バッテリユニット23を備えているが、バッテリを備えず、商用電源に接続可能な電気コードを備えてもよいし、バッテリユニット23(バッテリ)に加えて電気コードを備えてもよい。
バッテリは、充放電可能な二次電池であってもよいし、充電不可能な一次電池であってもよい。なお、バッテリユニット23の筐体10への挿入及び収容(保持)構造は特に限定するものでなく、例えば、上方、側方又は下方から、バッテリユニット23を挿入して収容(保持)する構造であってもよい。
(2)回路ユニット24は、制御部と電源部とを1つとして構成されていたが、別々に構成してもよい。
(3)移動手段25を備えるが、移動手段を備えなくてもよい。いうまでもなく、移動手段を備える方が、清掃装置Xの移動を容易とする。
移動手段25は、一対の車輪251と一対のキャスタ253とを備えていたが、一対の車輪251と1個のキャスタ253であってもよいし、3個以上のキャスタであってもよい。キャスタ253は、ボール(球体)タイプであってもよいし、車輪タイプであってもよい。
(4)満水センサ28として誘電センサを利用したが、他のセンサで満水(液位)を検知してもよい。他のセンサとしては、液位によって浮沈するフロートに設けられたマグネットを検知する磁気センサ、浮沈するフロートと接触又は非接触で検知するタッチセンサや光学センサ等である。さらに、棒状のフロートが浮上することで、蓋部からすフロート上部に形成された貫通孔から突起が出るようにしてもよい。この場合も使用者により視認される。
(5)第1固定具54としてバックルタイプを利用したが、他のタイプであってよい。他のタイプとしては、係合タイプ、ベルトタイプ、ねじタイプ等がある。
(6)本体部1は、ベース101と本体カバー103とを上下に別部材として備えていたが、例えば、前後(本体カバー103の平坦部131と箱部132との間)に別部材としてもよいし、左右に別部材としてもよい。また、部材数は3個以上であってもよい。
(7)本体部1は、車輪251用の凹入部(欠け部分111aと支持壁部113とを利用している)を有していたが、車輪251を筐体10から左右方向に張り出すように備えてもよい。
(8)ベース101は、横延伸部分113dを平板部分113aと一体で(連続して)有していたが、離間してもよく、例えば、平坦部111から上方に延伸する縦リブにより構成してもよい。
(9)ベース101は、送風ユニット21を支持する送風ユニット支持部115を平坦部111に有していたが、送風ユニット支持部115を送風ユニット21側に設けてもよい。本体部1はベース101の底部である平坦部111に排気口1aを有していたが、側部に排気口1aを有してもよいし、空間部139を利用して側部や後部に排気口1aを設けてもよい。
(10)本体カバー103は、前後方向に第1突部134と第2突部135とを有し、その間にチューブ接続部136を有しているが、これらの前後方向の順序は特に限定するものではない。但し、供給タンク52が回収タンク51の前後方向の中間部に配されることに構成上の特徴を有する場合は、当該供給タンク52の位置にチューブ接続部136を合わせる必要がある。
(11)本体カバー103は、第1突部134を箱部132と接続する状態で有していたが、第1突部134を箱部132から離れて有してもよい。第1突部134と第2突部135の形状は、異なってもよいし、同じであってもよいし、大きさは同じであってもよいし、異なってもよい。但し、形状又は大きさが異なる方が、タンク部5の前後を間違えて本体部1に装着するのを規制できるという効果が得られる。
(12)本体カバー103は、第1突部134、第2突部135、チューブ接続部136を平坦部131の中心上に有していたが、左右方向の重量バランスを考慮する必要がない場合は、中心上でなくてもよく、また、一直線上になくてもよい。
(13)本体カバー103のチューブ接続部136は、供給タンク52の供給口560aに合わせた凹入部分136aを有していたが、口本体560と嵌合できればよく、凹凸関係は実施形態と反対でもよい。
(14)開閉カバー105は、左右方向に延伸する回動軸の周りを回動可能に、ベース101に支持されていたが、例えば、本体カバー103により支持されてもよい。
回動軸は、左右方向に延伸しているが、例えば、上下方向に延伸してもよい。開閉カバー105は、下部が支持された上開きであったが、例えば、上部が支持された下開きであってもよいし、左部が支持された右開きであってもいし、右部が支持された左開きであってもよい。なお、開閉カバー105の軸部153と、ベース101の貫通孔114aの回動機能の凹凸関係は、逆であってもよい。
開閉カバー105は、回動可能に支持されているが、例えば、上下又は左右にスライド可能に支持されてもよい。
(15)電動送風機213は、回転軸が上下方向に延伸する状態で配されているが、上下方向に対して傾斜してもよいし、前後方向に延伸してもよい。但し、左右方向の重量バランスに着目する場合、上方から見たときに、電動送風機213の重心が左右方向の中央に位置することが好ましい。なお、送風ユニット21は、ノズル部3から空気等を吸引する吸引ユニットとしてもよい。
(16)フレーム27の連結部272は、一対の対向部271の後端を連結しているが、前端、上端の少なくとも1つを連結してもよい。バッテリユニット23用の挿入口10aが本体部1の上部側にある場合は、連結部272は、一対の対向部271の下部側を連結してもよい。この場合、バッテリユニット23は、一対の対向部271の上側から挿入され、一対の対向部271の間の空間(実施形態の空間部139に相当する)を下方に移動させて、下部側で装着(固定)されてもよい。
(17)回路ユニット24は、バッテリユニット23の左右の一方に配されているが、例えば、バッテリユニット23の上方、前方、後方の少なくとも1つに配されてもよい。
回路ユニット24は、制御部と電源部とを1枚の回路基板242に有していたが、制御部と電源部とを別々に構成し、一対の対向部271のそれぞれに固定してもよい。これにより、各種プログラムに対応した制御部を構成できる。
(18)バッテリユニット23は、着脱可能とされていたが、着脱不可能に装着してもよい。バッテリユニット23は、一対の対向部271間を移動可能に構成されていたが、装着時のバッテリユニット23の下方側の空間に着目しない場合は、移動可能としなくてもよい。
(19)制御部は、回収タンク51の満水を検知する満水センサ28から満水信号の入力があると、電動送風機213やポンプ221を駆動しないようにしているが、更に、回収タンク51の満水を報知するようにしてもよい。報知としては、ブザー等の音を発したり、赤色、黄色、青色等の光を発したりする報知手段(例えばスピーカやLEDである)を設けることで実施できる。
(20)タンク部5の本体部1への装着を検知するセンサを設け、制御部は、タンク部5が装着されていない場合、電動送風機213やポンプ221を駆動しないようにしてもよいし、更に、タンク部5の非装着を報知するようにしてもよい。報知としては、ブザー等の音を発したり、赤色、黄色、青色等の光を発したりする報知手段(例えばスピーカやLEDである)を設けることで実施できる。
(21)制御部は、開閉カバー105の開閉状態を検知する開閉センサ285から開信号の入力があると又は閉信号の入力がないと、電動送風機213やポンプ221を駆動しないようにしているが、更に、開閉カバー105の開状態を報知するようにしてもよい。報知としては、ブザー等の音を発したり、赤色、黄色、青色等の光を発したりする報知手段(例えばスピーカやLEDである)を設けることで実施できる。
(22)制御部は、エコモード運転において、専用のスイッチを設けて当該スイッチからの信号のみで、電動送風機213の駆動又は停止を判断してもよい。
(23)エコモードでは、操作部3eの開始操作があると、ポンプ221と電動送風機213とを駆動しているが、例えば、給水レバー334の操作により、ポンプ221を駆動し、電動送風機213の駆動を停止するようにしてもよい。
【0067】
3.タンク部
(1)タンク部5は、回収タンク51内に供給タンク52を備えていたが、タンク構造に着目しない場合、回収タンク51と供給タンク52とを前後方向、左右方向、上下方向又はこれらと交差する方向に並べて備えてもよい。
タンク部5は、回収タンク51と供給タンク52とを一体(一体成形品)で備えていたが、回収タンク51と供給タンク52とを別体で備えてもよい。この場合、供給タンク52を回収タンク51内に配する構造に着目しない場合、供給タンク52を回収タンク51の内部又は外部に設けてもよい。
(2)フィルタ53用の装着部511は、一対のリブ間の溝部分より構成されていたが、回収タンク本体部510の左右壁部分510fや欠け用左右壁部分510eに形成され且つ厚み方向に凹入する溝により構成されてもよい。溝部分は、1つ形成されてもよいし、上下方向に間隔をおいて複数形成されてもよい。
(3)供給タンク52の前後方向の寸法L1は、回収タンク51の前タンク部51Aの前後方向の寸法L2と、供給タンク52の後タンク部51Bの前後方向の寸法L3と略同じであったが、同じでなくてもよい。
(4)供給タンク52は、上方から見ると、左右方向に長い矩形状をしているが、左右方向に短い矩形状であってもよいし、方形状、左右方向又は前後方向に長い楕円形状や長円形状、円形状、正多角形状であっってもよい。
(5)回収タンク51は、周壁部の一部又は全部が透明又は半透明に構成されていたが、内部の液量を目視する点に着目しない場合、全部を不透明に構成してもよい。
(6)タンク部5と本体部1との位置決め用の嵌合機構の凹凸関係は逆であってもよいし、上下に延伸する嵌合溝であってもよい。
(7)タンク部5が本体部1の本体カバー103の周壁部133に嵌合し且つ第2固定具26で固定される場合、底部分の凸出部分510gはなくてもよい。但し、凸出部分510g(嵌合機構)がある方が、第2固定具26で固定されていない場合に、装置本体が転倒しても、タンク部5が外れ難くできる。
(8)第1固定具54はタンク部5に、第2固定具26は本体部1にそれぞれ設けられているが、第1固定具54を蓋部7に設けてもよいし、第2固定具26をタンク部5に設けてもよい。
【0068】
4.蓋部
(1)蓋部7は、ハンドル72を蓋本体71と別体で構成し、ねじ729で固定しているが、蓋本体71とハンドル72とを一体(一体成形品)で構成してもよい。
(2)ハンドル72の前後方向に延びる中心軸と、本体部1及びタンク部5の前後方向に延びる中心線とが、上方から見たときに一致するように、設けられているが、左右方向の重量バランスに着目しない場合、これらの中心線は上方から見て一致しなくてもよいし、ハンドル72とタンク部5との中心線が交差してもよい。
(3)蓋部7は、供給タンク52に第2の液体を注入可能とする注入口751を有しているが、第2の液体の注入(補給)時の利便性に着目しない場合、注入口751を有しなくてもよい。
(4)フィルタユニット73は、蓋本体71に着脱可能に保持されているが、回収タンク51内の第1の液体の廃棄時の利便性に着目しない場合、タンク部5に着脱可能に設けてもよい。この場合も、送風ユニット21の開閉弁212がフィルタユニット73よりも上側に位置することが塵埃吸入防止の観点から好ましい。
(5)カバー体74は、蓋本体71と別体で構成し、ねじ749で固定しているが、タンク部5の清掃時の利便性に着目しない場合、タンク部5に着脱可能に設けてもよい。
(6)蓋本体は、回収タンク51と供給タンク52との覆う1部材により構成されているが、例えば、回収タンク51を覆う回収蓋体と、供給タンク52を覆う供給蓋体とを別体で備え、供給蓋体が回収蓋体に着脱可能又は開閉可能に設けられてもよい。
【0069】
5.ノズル部
(1)ヘッド31の吸引口3aは、上下方向に短く、左右方向に長い偏平な矩形状をしていたが、方形状、方形状に近い矩形状、長円状、楕円状、円状であってよい。
(2)吐出口3bは、吸引口3aから離れた位置に設けられているが、吸引口3aに隣接して設けられてもよい。
(3)ベース32と第1カバー34と第2カバー36とで、断面形状が円状のハンドル部3cを構成していたが、断面形状が他の形状であってもよいし、湾曲状のハンドル部であってもよいし、ガンタイプのハンドル部であってもよい。
(4)吐出ユニット33は、開閉弁331と給水レバー334とを備えていたが、開閉弁331は本体部1に備えてもよい。この場合、給水レバー334の操作が検知機構により検知されると、電磁開閉弁が動作するように構成することで実施できる。つまり、給水レバー334の操作により第2の液体を吐出できればよく、開閉弁は、ノズル部3にあってもよいし、本体部1にあってもよい。
(5)吐出ユニット33は開閉弁331を備えなくてもよい。この場合、給水レバー334の操作により、本体部1のポンプユニット22が駆動するように構成することで実施できる。この場合、エコモードにおいて、給水操作部3dの使用者の操作を、ポンプの221の駆動により判断することも可能である。
(6)吐出ユニット33は、給水レバー334の操作により可動部331aが移動するように構成されているが、給水レバー334を電気的なスイッチとし、当該スイッチ操作により、給水系と33aを電磁弁が開閉するようにしてもよい。この場合、スイッチを操作ユニット35に設けてもよい。
(7)吐出ユニット33及び操作ユニット35は、ベース32の前後に配されているが、前後逆であってもよいし、ベース32の左右に配されてもよいし、ベース32の上下に配されてもよい。
(8)レバー位置検知部のセンサ(磁界センサ)337は、第2凹入部322に配されているが、第1凹入部321に配されてもよい。この場合、第1凹入部321の底面に設けるのが好ましい。磁界センサ337は、操作ユニット35の操作基板351に実装されているが、別の基板に実装されてもよい。
(9)レバー位置検知部は、運転モードにエコモードが設定されていない場合は、備えなくてもよい。
(10)吐出用の上流チューブ332と配線用のチューブ357とをホース81内に配されているが、一方又は両方をホース81外に配してもよい。
(11)第2の液体は、吐出口3bから吐出(散水)されればよく、例えば、霧吹き状、ストレート状をしてもよいし、これらを切り替え可能としてもよい。
【0070】
<<発明>>
実施形態及び変形例を一例として、少なくとも、以下の発明が含まれる。
<発明1>
1.先行技術
特開2021-66532号公報には、液体を吐出する清掃装置として、吸引力を発生させる吸引ユニットを有する装置本体と、空気および液体を吸引するための吸引部と、タンク内の液体を吐出するための吐出部とを有するハンドツールと、吸引した汚水を貯留する汚水タンクとを備える装置が開示されている。
しかしながら、上述のような清掃装置は、清掃用の水を供給するタンクがハンドツールに設けられ、汚水タンクが装置本体に設けられているため、それぞれ個別に取り外す必要があり、水の補充と汚水の廃棄に要する作業が煩雑であった。
発明1は、供給タンクと回収タンクを個別に着脱する手間を省け、使い勝手のよい清掃装置を提供することを目的とする。
【0071】
2.発明1
(1)第1の清掃装置
第1の清掃装置は、
空気及び第1の液体を吸引可能であり、第2の液体を吐出可能な清掃装置において、
吸引力を発生させる電動送風機を有する本体部と、
前記空気及び第1の液体を吸引するための吸引口と、前記第2の液体を吐出するための吐出口とを有するノズル部と、
前記本体部に着脱可能なタンク部と
を備え、
前記タンク部は、前記吸引口から吸引した前記第1の液体を貯留する回収タンクと、前記吐出口から吐出するための前記第2の液体を貯留する供給タンクとを有する。
これにより、タンク部は回収タンクと供給タンクとを有することとなり、1つのタンク部を取り外すだけで第1の液体の廃棄及び第2の液体の補充を行うことができ、供給タンクと回収タンクを個別に着脱する形態に比べて手間が省け、使い勝手がよい。
タンク部は、本体部に着脱可能に設けられればよく、その構造、位置等は特に限定するものではなく、本体部の外部で支持されてもよいし、タンク部の一部又は全部が本体部内に位置するように支持されてもよい。外部で支持される場合、本体部の上方、前後左右を含む側方、下方で支持されてもよい。
タンク部は、回収タンクと供給タンクとを一体に有する(一体成形品である)場合、別体の回収タンクと供給タンクとを結合して一体に有する場合を含む。回収タンクと供給タンクの配置は特に限定するものではなく、回収タンク内に供給タンクを有する場合、回収タンク外に供給タンクを有する場合、供給タンク内に回収タンクを有する場合を含み、一方のタンクが他方のタンク内に存在しない場合、第1の方向(実施形態の前後方向である)に並んでもよいし、上下方向に並んでもよいし、第1の方向と上下方向とに直交する方向に並んでもよいし、これらの方向と傾斜する方向に並んでもよい。
電動送風機は、上方から見る(透視する)と、タンク部内に位置するが、一部又は全部がタンク部外に位置してもよい。電動送風機の回転軸は、上下方向に延伸しているが、前後方向、左右方向、これらと交差する方向に延伸してもよい。
【0072】
(2)第2の清掃装置
第2の清掃装置は、第1の清掃装置において、
前記タンク部は、前記供給タンクの外周を囲むように、前記回収タンクを有する。
これにより、第1の液体を回収するための吹出口と電動送風機側の吸込口とを供給タンクの周囲に離れて配置することができ、電動送風機に第1の液体が吸い込まれにくいため、電動送風機の故障を抑制できる。
吹出口と吸込口を離れて配置には、吹出口を供給タンクの第1側又は第2側に配置し且つ吸込口を供給タンクの第2側又は第1側に配置する場合、吹出口を供給タンクの第1側に配置し且つ吸込口を供給タンクの第1側と第2側とを結ぶ方向と直交する側に配置する場合、吹出口を供給タンクの第1側と第2側とを結ぶ方向と直交する側に配置し、吸込口を第1側又は第2側に配置する場合を含む。
供給タンクの外周を囲むとは、タンク部を上方から見たときに、回収タンクと供給タンクとが接触している長さが、例えば、供給タンクの外周の全長の50%以上の場合をいい、供給タンクの全周を囲まなくてよい。
【0073】
(3)第3の清掃装置
第3の清掃装置は、第2の清掃装置において、
前記回収タンクは、前記供給タンクの第1側に前記ノズル部から繋がる吹出口を有し、前記供給タンクにおける前記第1側と反対側の第2側に前記電動送風機に繋がる吸込口を有する。
これにより、第1の液体を回収するための吹出口と電動送風機の吸込口とを供給タンクの第1方向(第1側と第2側とを結ぶ方向である)に離れて配置することができ、電動送風機に第1の液体が吸い込まれにくいため、電動送風機の故障を抑制できる。
【0074】
(4)第4の清掃装置
第4の清掃装置は、第1~第3の清掃装置において、
前記回収タンクの一部又は全部が、透明又は半透明である。
これにより、回収タンク内の第1の液体の量が見える。
回収タンクの一部は、内部の液量を視認できる位置であればよく、その位置は特に限定するものではない。
【0075】
(5)第5の清掃装置
第5の清掃装置は、第1~第4の清掃装置において、
前記タンク部は、前記本体部に載置され、
前記清掃装置は、
前記タンク部の上面開口を覆い且つ上面にハンドルを有する蓋部と、
前記蓋部を前記タンク部に固定する第1固定具と、
前記タンク部を前記本体部に固定する第2固定具と
を備える。
これにより、第1固定具と第2固定具とによって蓋体とタンク部とが本体部に固定されているため、ハンドルを持って装置全体を持ち上げることができる。
ハンドルは、装置全体を持ち上げ可能であればよく、その形状、構造は特に限定するものでなく、上面に起立状態で固定されている場合、上面に起伏可能に固定されている場合、逆「U」字の形状をする場合、貫通孔を有する構造を有する場合等を含む。
第1固定具と第2固定具は、同じ構造であってもよいし、異なる構造であってもよい。
【0076】
(6)第6の清掃装置
第6の清掃装置は、第1~第5の清掃装置において、
前記本体部は、
第1側に前記タンク部を支持する支持部を有し、
前記支持部の第1側の端部にホース接続部を有し、
前記第1側と反対側の第2側にバッテリを収容する収容部と前記電動送風機とを有する。
これにより、ホース接続部を第1側に配置することでノズル部を持って第1側に引っ張りやすく使い勝手がよく、バッテリを後側に配置することで電動送風機との配線を短くすることができる。
バッテリは、収容部に固定されている場合も、収容部に着脱可能に装着されている場合を含む。バッテリは、一次電池でもよいし、二次電池でもよい。収容部の上下の位置は、本体部の下部でもよいし、中部でもよいし、上部でもよい。バッテリと電動送風機が、第1側と第2側とを結ぶ方向に並んでもよいし、並ばなくてもよいし、本体部の中心線上に位置してもよいし、位置しなくてもよい。
【0077】
(7)第7の清掃装置
第7の清掃装置は、第6の清掃装置において、
前記収容部は前記本体部の上部に位置する。
これにより、バッテリを床面から離すことで、床面から液体が飛び散った際にバッテリが濡れることを抑制できる。
【0078】
(8)第8の清掃装置
第8の清掃装置は、第6又は第7の清掃装置において、
前記収容部の上面及び側面を覆うカバー部を備える。
これにより、カバー部があることで、上、横(側面全部)から液体がかかってもバッテリが濡れ難くできる。
【0079】
(9)第9の清掃装置
第9の清掃装置は、第6~第8の清掃装置において、
前記収容部の下方に前記バッテリを挿入する挿入口を有し、
前記挿入口と前記収容部とをつなぐ空間部を有する。
これにより、バッテリが持ち上げられた状態で固定されるため、バッテリの挿入口に液体がかかってもバッテリが濡れない。
【0080】
(10)第10の清掃装置
第10の清掃装置は、第6~第9の清掃装置において、
前記挿入口には開閉カバーが設けられ、
前記空間部に前記バッテリがある状態において前記開閉カバーを閉じようとすると、前記開閉カバーは前記バッテリと干渉する。
これにより、バッテリが正規の位置で装着されないと開閉カバーを閉じることができないため、バッテリの装着忘れや装着ミスを防止できる。また、挿入口に開閉カバーが設けられているため、塵埃等がバッテリに付着し難くできる。
開閉カバーは、挿入口を開閉できればよく、挿入口の下部側、上部側、左部側、右部側で回動可能に設けられても良いし、上方、側方からスライド可能に設けられてもよいし、挿入口に嵌合可能に設けられてもよい。
【0081】
(11)第11の清掃装置
第11の清掃装置は、第1~第10の清掃装置において、
前記本体部は移動手段を備える。
これにより、装置を床面上で自在に移動させることができる。
移動手段は、上下軸周りに回動不可能に設けられ車輪、車輪タイプ、ボールタイプの自在キャスタを含む。車輪及びキャスタの位置は特に限定するものではないが、前側に自在キャスタがある方が方向転換しやすい。車輪及びキャスタの数は、前後左右に配される4個が好ましい。
【0082】
(12)第12の清掃装置
第12の清掃装置は、第1~第11の清掃装置において、
前記回収タンクの満水を検知する誘電センサを備える。
これにより、回収タンクの満水を検知することで、電動送風機に水が入ることを防止できる。また、誘電センサを用いた場合、回収タンク(タンク部)の外部から満水を検知することができる。
【0083】
(13)第13の清掃装置
第13の清掃装置は、第1~第12の清掃装置において、
制御部を備え、
前記制御部は、第1モードを実行可能であり、
前記第1モードは、電源オン状態において、前記第2の液体を吐出しているときは前記電動送風機を停止させ、前記第2の液体を吐出していないときは前記電動送風機を駆動させるモードである。
これにより、常に電動送風機を駆動させる第2モードに比べて、電力消費を抑えることができる。特にバッテリから受電する場合は駆動時間を長くすることができる。
制御部は、第2モードを実行可能であってもよいし、第1モードのみ実行可能であってもよい。
【0084】
(14)第14の清掃装置
第14の清掃装置は、第13の清掃装置において、
前記ノズル部は、前記第2の液体の吐出するための給水レバーと、前記給水レバーの位置を検知するレバー位置検知部とを備え、
前記制御部は、前記レバー位置検知部の検知結果により、前記第2の液体を吐出しているか否かを判定する。
これにより、制御部はレバー位置検知部の検知結果に基づいて第1モードを実行できる。
【0085】
(15)第15の清掃装置
第15の清掃装置は、第13の清掃装置において、
前記第2の液体を前記吐出口に給水するための給水経路の流水を検知する流水センサを備え、
前記制御部は、前記流水センサによる流水検知により、前記第2の液体を吐出しているか否かを判定する。
これにより、制御部は給流水センサによる検知結果に基づいて第1モードを実行できる。
【0086】
<発明2>
1.先行技術
特許4540503号公報には、空気及び水を吸引可能であると共に洗浄液を吐出可能な装置として、洗浄液を貯留する洗浄タンクと、ポンプと、吸引した汚水を貯留する汚水タンクと電動ファンとを装置本体内に収容する湿式電気掃除機が開示されている。
しかしながら、上述のような装置は、洗浄タンクや汚水タンクの取り出しが煩雑であり、洗浄タンク汚水タンクをポンプと電動ファンとを収容する本体部と別に設けた場合に、タンク内の液体が漏れるおそれがある。
発明2は、供給タンクと回収タンクを本体部と別に設けても、タンク内の液体が漏れ難い清掃装置を提供することを目的とする。
【0087】
2.発明2
(1)第1の清掃装置
第1の清掃装置は、
空気及び第1の液体を吸引可能であり、第2の液体を吐出可能な清掃装置において、
吸引力を発生させる電動送風機と出力を発生させるポンプとを有する本体部と、
前記空気及び第1の液体を吸引するための吸引口と、前記第2の液体を吐出するための吐出口とを有するノズル部と、
前記本体部に着脱可能に載置され且つ前記第1の液体と前記第2の液体とを貯留するタンク部と、
前記タンク部の上面開口を覆う蓋部と、
前記蓋部を前記タンク部に固定する第1固定具と、
前記タンク部を前記本体部に固定する第2固定具と
を備える。
これにより、第1固定具と第2固定具とによって蓋体とタンク部とが本体部に固定されているため、タンク部から液体が漏れ難くできる。
タンク部は、本体部に着脱可能に設けられればよく、その構造、位置等は特に限定するものではなく、本体部の外部で支持されてもよいし、タンク部の一部又は全部が本体部内に位置するように支持されてもよい。外部で支持される場合、本体部の上方、前後左右を含む側方、下方で支持されてもよい。
タンク部は、回収タンクと供給タンクとを一体に有する(一体成形品である)場合、別体の回収タンクと供給タンクとを結合して一体に有する場合を含む。回収タンクと供給タンクの配置は特に限定するものではなく、回収タンク内に供給タンクを有する場合、回収タンク外に供給タンクを有する場合、供給タンク内に回収タンクを有する場合を含み、一方のタンクが他方のタンク内に存在しない場合、第1の方向(実施形態の前後方向である)に並んでもよいし、上下方向に並んでもよいし、第1の方向と上下方向とに直交する方向に並んでもよいし、これらの方向と傾斜する方向に並んでもよい。
電動送風機は、上方から見る(透視する)と、タンク部内に位置するが、一部又は全部がタンク外に位置してもよい。電動送風機の回転軸は、上方に延伸しているが、前後方向、左右方向、これらと交差する方向に延伸してもよい。
第1固定具と第2固定具は、同じ構造であってもよいし、異なる構造であってもよい。
【0088】
(2)第2の清掃装置
第2の清掃装置は、
空気及び液体を吸引可能な清掃装置において、
吸引力を発生させる電動送風機を有する本体部と、
前記空気及び液体を吸引するための吸引口を有するノズル部と、
前記本体部に着脱可能に載置され且つ前記液体を貯留するタンク部と、
前記タンク部の上面開口を覆う蓋部と、
前記蓋部を前記タンク部に固定する固定具と
を備える。
これにより、固定具によって蓋体とタンク部とが固定されているため、タンク部内の液体が漏れ難くできる。
【0089】
(3)第3の清掃装置
第3の清掃装置は、
液体を吐出可能な清掃装置において、
吐出力を発生させるポンプを有する本体部と、
前記液体を吐出するための吐出口を有するノズル部と、
前記本体部に着脱可能に載置され且つ前記液体を貯留するタンク部と、
前記タンク部の上面開口を覆う蓋部と、
前記蓋部を前記タンク部に固定する固定具と
を備える。
これにより、固定具によって蓋体とタンク部とが固定されているため、タンク部内の液体が漏れ難くできる。
【0090】
<発明3>
1.先行技術
特許4540503号公報には、空気及び水を吸引可能であると共に洗浄液を吐出可能な装置として、洗浄液を貯留する洗浄タンクと、ポンプと、吸引した汚水を貯留する汚水タンクと電動ファンとを装置本体内に収容する湿式電気掃除機が開示されている。
しかしながら、上述のような装置は、洗浄タンクや汚水タンクの取り出しが煩雑であり、洗浄タンクと汚水タンクをポンプと電動ファンとを収容する本体部と別に設けた場合に、タンクを持ち難いおそれがある。
発明3は、供給タンクと回収タンクを本体部と別に設けても、タンク部を持ちやすい清掃装置を提供することを目的とする。
【0091】
2.発明3
(1)第1の清掃装置
第1の清掃装置は、
空気及び第1の液体を吸引可能であり、第2の液体を吐出可能な清掃装置において、
吸引力を発生させる電動送風機と吐出力を発生させるポンプとを有する本体部と、
前記空気及び第1の液体を吸引するための吸引口と、前記第2の液体を吐出するための吐出口とを有するノズル部と、
前記本体部に着脱可能に載置され且つ前記第1の液体と前記第2の液体とを貯留するタンク部と、
前記タンク部の上面開口を覆い且つハンドルを有する蓋部と、
前記蓋部を前記タンク部に固定する固定具と
を備える。
これにより、固定具によって蓋部とタンク部とが固定され、蓋部にハンドルがあるため、ハンドルを持ってタンク部を持ち上げやすくできる。
【0092】
(2)第2の清掃装置
第2の清掃装置は、
空気及び液体を吸引可能な清掃装置において、
吸引力を発生させる電動送風機を有する本体部と、
前記空気及び液体を吸引するための吸引口を有するノズル部と、
前記本体部に着脱可能に載置され且つ前記液体を貯留するタンク部と、
前記タンク部の上面開口を覆い且つハンドルを有する蓋部と、
前記蓋部を前記タンク部に固定する固定具と
を備える。
これにより、固定具によって蓋部とタンク部とが固定され、蓋部にハンドルがあるため、ハンドルを持ってタンク部を持ち上げやすくできる。
【0093】
(3)第3の清掃装置
第3の清掃装置は、
液体を吐出可能な清掃装置において、
吐出力を発生させるポンプを有する本体部と、
前記液体を吐出するための吐出口を有するノズル部と、
前記本体部に着脱可能に載置され且つ前記液体を貯留するタンク部と、
前記タンク部の上面開口を覆い且つハンドルを有する蓋部と、
前記蓋部を前記タンク部に固定する固定具と
を備える。
これにより、固定具によって蓋部とタンク部とが固定され、蓋部にハンドルがあるため、ハンドルを持ってタンク部を持ち上げやすくできる。
【0094】
第1~第3の清掃装置において、ハンドルは、装置全体を持ち上げ可能であればよく、その形状、構造は特に限定するものでなく、上面に起立状態で固定されている場合、上限に起伏可能に固定されている場合、逆「U」字の形状をする場合、貫通孔を有する構造を有する場合等を含む。
タンク部は、本体部に着脱可能に設けられればよく、その構造、位置等は特に限定するものではなく、本体部の外部で支持されてもよいし、タンク部の一部又は全部が本体部内に位置するように支持されてもよい。外部で支持される場合、本体部の上方、前後左右を含む側方、下方で支持されてもよい。
電動送風機は、上方から見る(透視する)と、タンク部内に位置するが、一部又は全部がタンク外に位置してもよい。電動送風機の回転軸は、上方に延伸しているが、前後方向、左右方向、これらと交差する方向に延伸してもよい。
【0095】
<発明4>
1.先行技術
特許4540503号公報には、空気及び水を吸引可能であると共に洗浄液を吐出可能な装置として、洗浄液を貯留する洗浄タンクと、ポンプと、吸引した汚水を貯留する汚水タンクと電動ファンとを装置本体内に収容する湿式電気掃除機が開示されている。
しかしながら、上述のような装置は、商用電源と電気コードで接続されている場合、清掃範囲が限られている。
発明4は、清掃範囲を広くできる清掃装置を提供することを目的とする。
【0096】
2.発明4
(1)第1の清掃装置
第1の清掃装置は、
空気及び第1の液体を吸引可能であり、第2の液体を吐出可能な清掃装置において、
吸引力を発生させる電動送風機と吐出力を発生させるポンプとを有する本体部と、
前記空気及び第1の液体を吸引するための吸引口と、前記第2の液体を吐出するための吐出口とを有するノズル部と、
前記本体部に設けられ且つ前記第1の液体と前記第2の液体とを貯留するタンク部と
を備え、
前記本体部は、第1側に前記タンク部を支持する支持部を有し、
前記支持部の第1側の端部にホース接続部を有し、
前記第1と反対側の第2側にバッテリを収容する収容部と前記電動送風機とを有する。
これにより、電気コードを介して受電する必要がなく、清掃範囲を広げることができる。また、ホース接続部を第1側に配置することでノズルを持って第1側に引っ張りやすく使い勝手がよく、バッテリを後側に配置することで電動送風機との配線を短くすることができる。
【0097】
(2)第2の清掃装置
第2の清掃装置は、
空気及び液体を吸引可能な清掃装置において、
吸引力を発生させる電動送風機を有する本体部と、
前記空気及び第1の液体を吸引するための吸引口を有するノズル部と、
前記本体部に設けられ且つ前記液体を貯留するタンク部と
を備え、
前記本体部は、第1側に前記タンク部を支持する支持部を有し、
前記支持部の第1側の端部にホース接続部を有し、
前記第1と反対側の第2側にバッテリを収容する収容部と前記電動送風機とを有する。
これにより、電気コードを介して受電する必要がなく、清掃範囲を広げることができる。また、ホース接続部を第1側に配置することでノズルを持って第1側に引っ張りやすく使い勝手がよく、バッテリを後側に配置することで電動送風機との配線を短くすることができる。
【0098】
(3)第3の清掃装置
第3の清掃装置は、
液体を吐出可能な清掃装置において、
吐出力を発生させるポンプを有する本体部と、
前記液体を吐出するための吐出口を有するノズル部と、
前記本体部に設けられ且つ前記液体とを貯留するタンク部と
を備え、
前記本体部は、第1側に前記タンク部を支持する支持部を有し、
前記支持部の第1側の端部にホース接続部を有し、
前記第1と反対側の第2側にバッテリを収容する収容部と前記電動送風機とを有する。
これにより、電気コードを介して受電する必要がなく、清掃範囲を広げることができる。また、ホース接続部を第1側に配置することでノズルを持って第1側に引っ張りやすく使い勝手がよく、バッテリを後側に配置することで電動送風機との配線を短くすることができる。
【0099】
第1~第3の清掃装置において、バッテリは、収容部に固定されている場合と、収容部に着脱可能に装着されている場合を含む。バッテリは、一次電池でもよいし、二次電池でもよい。収容部の上下の位置は、本体部の下部でもよいし、中部でもよいし、上部でもよい。バッテリと電動送風機が、第1側と第2側とを結ぶ方向に並んでもよいし、並ばなくてもよいし、本体部の中心線上に位置してもよいし、位置しなくてもよい。
【0100】
<発明5>
1.先行技術
特許4540503号公報には、空気及び水を吸引可能であると共に洗浄液を吐出可能な装置として、洗浄液を貯留する洗浄タンクと、ポンプと、吸引した汚水を貯留する汚水タンクと電動ファンとを装置本体内に収容する湿式電気掃除機が開示されている。
しかしながら、上述のような装置は、バッテリについて開示がなく、バッテリを設ける場合、場所によっては液体に濡れるおそれがある。
発明5は、バッテリが液体に濡れ難い清掃装置を提供することを目的とする。
【0101】
2.発明5
(1)第1の清掃装置
第1の清掃装置は、
空気及び第1の液体を吸引可能であり、第2の液体を吐出可能な清掃装置において、
吸引力を発生させる電動送風機と吐出力を発生させるポンプとバッテリとを有する本体部と、
前記空気及び第1の液体を吸引するための吸引口と、前記第2の液体を吐出するための吐出口とを有するノズル部と、
前記本体部に設けられ且つ前記第1の液体と前記第2の液体とを貯留するタンク部と
を備え、
前記バッテリを収容する収容部は前記本体部の上部に位置する。
これにより、バッテリを床面から離すことができ、床面から液体が飛び散った際にバッテリが濡れることを抑制できる。
【0102】
(2)第2の清掃装置
第2の清掃装置は、
空気及び第1の液体を吸引可能な清掃装置において、
吸引力を発生させる電動送風機とバッテリとを有する本体部と、
前記空気及び第1の液体を吸引するための吸引口を有するノズル部と、
前記本体部に設けられ且つ前記液体を貯留するタンク部と
を備え、
前記バッテリを収容する収容部は前記本体部の上部に位置する。
これにより、バッテリを床面から離すことができ、床面から液体が飛び散った際にバッテリが濡れることを抑制できる。
【0103】
(3)第3の清掃装置
第3の清掃装置は、
液体を吐出可能な清掃装置において、
吐出力を発生させるポンプとバッテリとを有する本体部と、
前記液体を吐出するための吐出口を有するノズル部と、
前記本体部に設けられ且つ前記液体を貯留するタンク部と
を備え、
前記バッテリを収容する収容部は前記本体部の上部に位置する。
これにより、バッテリを床面から離すことができ、床面から液体が飛び散った際にバッテリが濡れることを抑制できる。
【0104】
第1~第3の清掃装置において、バッテリは、収容部に固定されている場合も、収容部に着脱可能に装着されている場合を含む。バッテリは、一次電池でもよいし、二次電池でもよい。バッテリと電動送風機との位置関係は特に限定するものではない。
【0105】
<発明6>
1.先行技術
特許4540503号公報には、空気及び水を吸引可能であると共に洗浄液を吐出可能な装置として、洗浄液を貯留する洗浄タンクと、ポンプと、吸引した汚水を貯留する汚水タンクと電動ファンとを装置本体内に収容する湿式電気掃除機が開示されている。
しかしながら、上述のような装置は、電動ファンとポンプとが駆動され、電力消費が大きい。
発明6は、電力消費を押されることができる清掃装置を提供することを目的とする。
【0106】
2.発明6
(1)第1の清掃装置
第1の清掃装置は、
空気及び第1の液体を吸引可能であり、第2の液体を吐出可能な清掃装置において、
吸引力を発生させる電動送風機と出力を発生させるポンプとを有する本体部と、
前記空気及び第1の液体を吸引するための吸引口と、前記第2の液体を吐出するための吐出口とを有するノズル部と、
使用者が運転モードを入力するために操作する操作部と、
前記本体部に設けられ且つ前記第1の液体と前記第2の液体とを貯留するタンク部と、
前記使用者が操作した選択にしたがって前記電動送風機とポンプとを制御する制御部とを備え、
前記制御部は、第1モードを実行可能であり、
前記第1モードは、電源オン状態において、前記第2の液体を吐出しているときは前記電動送風機を停止させ、前記第2の液体を吐出していないときは前記電動送風機を駆動させるモードである。
これにより、常に電動送風機を駆動させる第2モードに比べて、電力消費を抑えることができる。
制御部は、第2モードを実行可能であってもよいし、第1モードのみ実行可能であってもよい。本体部は、バッテリを備えてもよいし、商用電源から受電するための電気コードを備えてもよい。
タンク部は、本体部に着脱可能であってもよいし、着脱不可であってもよい。
タンク部は本体部に支持されればよく、本体部の前後左右上下の何れかの部位で支持されればよい。
タンク部は、第1の液体用の回収タンクと、第2の液体を貯留する供給タンクとの構造は特に限定するものではなく、回収タンクと供給タンクとを一体に有する(一体成形品である)場合、別体の回収タンクと供給タンクとを結合して一体に有する場合を含む。回収タンクと供給タンクの配置は特に限定するものではなく、回収タンク内に供給タンクを有する場合、回収タンク外に供給タンクを有する場合、供給タンク内に回収タンクを有する場合を含み、一方のタンクが他方のタンク内に存在しない場合、第1の方向(実施形態の前後方向である)に並んでもよいし、上下方向に並んでもよいし、第1の方向と上下方向とに直交する方向に並んでもよいし、これらの方向と傾斜する方向に並んでもよい。
電動送風機は、上方から見る(透視する)と、タンク部内に位置するが、一部又は全部がタンク部外に位置してもよい。電動送風機の回転軸は、上下方向に延伸しているが、前後方向、左右方向、これらと交差する方向に延伸してもよい。
【0107】
(2)第2の清掃装置
第2の清掃装置は、第1の清掃装置において、
前記本体部は、前記電動送風機及び前記ポンプに給電するためのバッテリを備える。
これにより、バッテリの駆動時間を長くすることができる。
バッテリは、収容部に固定されている場合も、収容部に着脱可能に装着されている場合を含む。バッテリは、一次電池でもよいし、二次電池でもよい。バッテリと電動送風機との位置関係は特に限定するものではない。
【0108】
(3)第3の清掃装置
第3の清掃装置は、第1又は第2の清掃装置において、
前記ノズル部は、前記第2の液体の吐出するための給水レバーと、前記給水レバーの位置を検知するレバー位置検知部とを備え、
前記制御部は、前記レバー位置検知部の検知結果により、前記第2の液体を吐出しているか否かを判定する。
これにより、制御部は給水レバーの検知結果に基づいて第1モードを実行できる。
【0109】
(4)第4の清掃装置
第4の清掃装置は、第1~第3の清掃装置において、
前記第2の液体を前記吐出口に給水するための給水経路の流水を検知する流水センサを備え、
前記制御部は、前記給流水センサによる流水検知により、前記第2の液体を吐出しているか否かを判定する。
これにより、制御部は給流水センサによる検知結果に基づいて第1モードを実行できる
【0110】
<発明7>
1.先行技術
特開2021-66532号公報には、液体を吐出する清掃装置として、吸引力を発生させる吸引ユニットを有する装置本体と、空気および液体を吸引するための吸引部と、供給タンクと当該吐出タンク内の液体を吐出するための吐出部とを有するハンドツールと、吸引した汚水を貯留する汚水タンクとを備える装置が開示されている。
しかしながら、上述のような清掃装置は、清掃用の水を供給する供給タンクがハンドツールに設けられているため、ハンドルーツが重いという課題があった。
発明7は、液体を吐出する清掃装置において、ハンドツールが軽い清掃装置を提供することを目的とする。なお、ハントツールが軽いと、ハンドツールの操作性を向上できる。
【0111】
2.発明7
(1)第1の清掃装置
第1の清掃装置は、
空気及び第1の液体を吸引可能であり、第2の液体を吐出可能な清掃装置において、
吸引力を発生させる電動送風機と出力を発生させるポンプとを有する本体部と、
前記空気及び第1の液体を吸引するための吸引口と、前記第2の液体を吐出するための吐出口とを有するノズル部と、
前記本体部に設けられ且つ前記第1の液体と前記第2の液体とを貯留するタンク部と
を備える。
これにより、ノズル部を軽くできる。
【0112】
8.その他
各発明の発明特定事項は、他の発明の発明特定事項により限定されるものではない。また、各発明は、他の発明の発明特定事項を含んでもいいし、実施形態に記載の構成を含んでもいい。
【符号の説明】
【0113】
X 清掃装置
1 本体部
3 ノズル部
3a 吸引口
3b 吐出口
5 タンク部
7 蓋部
8 ホース部
10a 挿入口
10b 支持部
23 バッテリユニット
25 移動手段
26 第2固定具
28 満水センサ
51 回収タンク
51a 吹出口
51b 吸込口
52 供給タンク
54 第1固定具
105 開閉カバー
107 ホース接続管(ホース接続部)
138 収容部
139 空間部
213 電動送風機
221 ポンプ
225 流水センサ
334 給水レバー
336 マグネット
337 磁界センサ(ホール素子)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13