(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024074764
(43)【公開日】2024-05-31
(54)【発明の名称】システム及び方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0217 20230101AFI20240524BHJP
【FI】
G06Q30/0217
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023118675
(22)【出願日】2023-07-20
(62)【分割の表示】P 2022186057の分割
【原出願日】2022-11-21
(71)【出願人】
【識別番号】521495471
【氏名又は名称】株式会社ブートロック
(74)【代理人】
【識別番号】110001782
【氏名又は名称】弁理士法人ライトハウス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 人也
(72)【発明者】
【氏名】磯 真査彦
(72)【発明者】
【氏名】岡野 正和
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 尚幹
(72)【発明者】
【氏名】鳥塚 裕
(72)【発明者】
【氏名】八鍬 斉
(72)【発明者】
【氏名】服部 泰史
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】
本発明は、ユーザが購入した商品に対応する商品情報について、他のユーザ端末に該商品情報の一部又は全部を送信できるシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】
少なくとも1のコンピュータ装置を有するシステムであり、ユーザ端末への操作により、ユーザが購入した商品に対応する商品情報の一部又は全部を、他のユーザが操作する他のユーザ端末に送信するための送付情報を生成する送付情報生成手段と、他のユーザ端末において送付情報を選択又は入力した場合に、該商品情報の一部又は全部を、他のユーザ端末に送信する送信手段とを備える、システム。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1のコンピュータ装置を有するシステムであり、
ユーザ端末への操作により、ユーザが購入した商品に対応する商品情報の一部又は全部を、他のユーザが操作する他のユーザ端末に送信するための送付情報を生成する送付情報生成手段と、
他のユーザ端末において送付情報を選択又は入力した場合に、該商品情報の一部又は全部を、他のユーザ端末に送信する送信手段と
を備える、システム。
【請求項2】
送信手段が、所定の送信回数に限り、該商品情報の一部又は全部を他のユーザ端末に送信するものであり、
所定の送信回数が、商品の購入に関する所定の情報に応じて付与された回数である、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
他のユーザ端末に送信された該商品情報の一部又は全部が、所定の期間又は所定の回数に限定されて、他のユーザ端末において利用が可能である、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
所定の第1条件を満たしたことに応じて、ユーザに対して第1特典を付与する旨を登録する、及び/又は、所定の第1条件を満たしたことに応じて、ユーザに対して付与する第1特典を決定する第1特典付与手段を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
所定の第2条件を満たしたことに応じて、他のユーザに対して第2特典を付与する旨を登録する、及び/又は、所定の第2条件を満たしたことに応じて、他のユーザに対して付与する第2特典を決定する第2特典付与手段を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
所定の第1条件及び/又は所定の第2条件が、他のユーザ端末に該商品情報の一部又は全部を送信したこと、他のユーザ端末において、受信された該商品情報の一部又は全部を利用したこと、他のユーザ端末への操作入力により、ユーザに付与する特典に関する情報の入力を受け付けたこと、及び/又は、他のユーザ端末に該商品情報の一部又は全部を送信した回数が所定の回数以下であることである、請求項4又は5に記載のシステム。
【請求項7】
前記第1特典及び/又は前記第2特典が、ユーザ及び/又は他のユーザが、所定の商品の購入に関して所定の販売日よりも前に購入できること、所定の商品を購入できること、所定の商品の購入可能数の上限を増加させて所定の商品を購入できること、及び/又は、所定の抽選に関して所定の割合だけ高い抽選確率で抽選を実行できることである、請求項4又は5に記載のシステム。
【請求項8】
1の送付情報に関連付けて、商品情報の一部又は全部を、他のユーザ端末に送信可能な回数を記憶する回数記憶手段を備え、
前記第1特典及び/又は前記第2特典が、送信可能な回数の上限を増加させることである、請求項4又は5に記載のシステム。
【請求項9】
少なくとも1のコンピュータ装置を有するシステムにおいて実行される方法であり、
ユーザ端末への操作により、ユーザが購入した商品に対応する商品情報の一部又は全部を、他のユーザが操作する他のユーザ端末に送信するための送付情報を生成する送付情報生成ステップと、
他のユーザ端末において送付情報を選択又は入力した場合に、該商品情報の一部又は全部を、他のユーザ端末に送信する送信ステップと
を有する、方法。
【請求項10】
少なくとも1のコンピュータ装置を有するシステムであり、
ユーザの購入した商品に対応する商品情報の一部又は全部を、他のユーザが操作する他のユーザ端末に送信する送信手段と、
商品情報の他のユーザ端末への送信に関する所定の第1条件を満たしたことに応じて、ユーザに対して第1特典を付与する旨を登録する、及び/又は、前記所定の第1条件を満たしたことに応じて、ユーザに対して付与する第1特典を決定する第1特典付与手段と
を備える、システム。
【請求項11】
少なくとも1のコンピュータ装置を有するシステムであり、
ユーザの購入した商品に対応する商品情報の一部又は全部を、他のユーザが操作する他のユーザ端末に送信する送信手段と、
商品情報の他のユーザ端末への送信に関する所定の第2条件を満たしたことに応じて、他のユーザに対して第2特典を付与する旨を登録する、及び/又は、前記所定の第2条件を満たしたことに応じて、他のユーザに対して付与する第2特典を決定する第2特典付与手段と
を備える、システム。
【請求項12】
少なくとも1のコンピュータ装置を有するシステムにおいて実行される方法であり、
ユーザの購入した商品に対応する商品情報の一部又は全部を、他のユーザが操作する他のユーザ端末に送信する送信ステップと、
商品情報の他のユーザ端末への送信に関する所定の第1条件を満たしたことに応じて、ユーザに対して第1特典を付与する旨を登録する、及び/又は、前記所定の第1条件を満たしたことに応じて、ユーザに対して付与する第1特典を決定する第1特典付与ステップと
を有する、方法。
【請求項13】
少なくとも1のコンピュータ装置を有するシステムにおいて実行される方法であり、
ユーザの購入した商品に対応する商品情報の一部又は全部を、他のユーザが操作する他のユーザ端末に送信する送信ステップと、
商品情報の他のユーザ端末への送信に関する所定の第2条件を満たしたことに応じて、他のユーザに対して第2特典を付与する旨を登録する、及び/又は、前記所定の第2条件を満たしたことに応じて、他のユーザに対して付与する第2特典を決定する第2特典付与ステップと
を有する、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、CD等のコンテンツにライブなどのイベントの入場券や特典券といった付加価値を持たせた商品が販売されている。特典券の取得枚数に応じて、イベントにおいてライブに参加するだけでなく、アーティストと握手をできたり、写真を撮ったりする等、購入者が選択できるオプションが異なる。特典券等による付加価値により、より多くのCDを購入しようとする消費者の購買意欲を高めることができ、一人の消費者が複数枚のCDを購入する場合がある。
【0003】
ここで、販売店でのメディアの購入時又はレンタル店でメディアをレンタルした時において、メディアの価格を上乗せさせて、有償のエクストラコンテンツ(映像、画像、音源、景品或いは商品)を配信できるシステムとして、例えば、特許文献1が開示されている。しかしながら、インターネット上において、ユーザがメディアとエクストラコンテンツとを同時に購入できるものではなかった。また、複数回メディアを購入する態様や購入したメディアの二次流通に関しては、何ら考慮されていない。
【0004】
また、コンテンツのホルダおよびコンテンツユーザの権利を損なうことなく、コンテンツの利用に係る権利を譲渡できるようにする利用権譲渡システムとして、例えば、特許文献2が開示されている。しかしながら、利用権の譲渡において、譲渡する相手を指定しなければならなかった。また、譲渡人と譲受人に対して権利の譲渡を促す態様については、何ら考慮されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003-348076号公報
【特許文献2】特開2003-242032号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、例えば、以下のいずれかの課題を解決することができる。本発明の第一の課題は、ユーザが購入した商品に対応する商品情報について、他のユーザ端末に該商品情報の一部又は全部を送信できるシステムを提供することである。本発明の第二の課題は、ユーザによる他のユーザへの商品情報の一部若しくは全部の提供を促すことのできるシステム、及び/又は、ユーザから商品情報の一部若しくは全部の提供を受ける他のユーザに対して特典を付与することのできるシステムを提供することである。本発明の第三の課題は、コンテンツ情報及び商品特典情報を含む商品を管理できるシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の課題は、
[1]少なくとも1のコンピュータ装置を有するシステムであり、ユーザ端末への操作により、ユーザが購入した商品に対応する商品情報の一部又は全部を、他のユーザが操作する他のユーザ端末に送信するための送付情報を生成する送付情報生成手段と、他のユーザ端末において送付情報を選択又は入力した場合に、該商品情報の一部又は全部を、他のユーザ端末に送信する送信手段とを備える、システム;
[2]送信手段が、所定の送信回数に限り、該商品情報の一部又は全部を他のユーザ端末に送信するものであり、所定の送信回数が、商品の購入に関する所定の情報に応じて付与された回数である、前記[1]に記載のシステム;
[3]他のユーザ端末に送信された該商品情報の一部又は全部が、所定の期間又は所定の回数に限定されて、他のユーザ端末において利用が可能である、前記[1]又は[2]に記載のシステム;
[4]所定の第1条件を満たしたことに応じて、ユーザに対して第1特典を付与する旨を登録する、及び/又は、所定の第1条件を満たしたことに応じて、ユーザに対して付与する第1特典を決定する第1特典付与手段を備える、前記[1]~[3]のいずれかに記載のシステム;
[5]所定の第2条件を満たしたことに応じて、他のユーザに対して第2特典を付与する旨を登録する、及び/又は、所定の第2条件を満たしたことに応じて、他のユーザに対して付与する第2特典を決定する第2特典付与手段を備える、前記[1]~[4]のいずれかに記載のシステム;
[6]所定の第1条件及び/又は所定の第2条件が、他のユーザ端末に該商品情報の一部又は全部を送信したこと、他のユーザ端末において、受信された該商品情報の一部又は全部を利用したこと、他のユーザ端末への操作入力により、ユーザに付与する特典に関する情報の入力を受け付けたこと、及び/又は、他のユーザ端末に該商品情報の一部又は全部を送信した回数が所定の回数以下であることである、前記[4]又は[5]に記載のシステム;
[7]前記第1特典及び/又は前記第2特典が、ユーザ及び/又は他のユーザが、所定の商品の購入に関して所定の販売日よりも前に購入できること、所定の商品を購入できること、所定の商品の購入可能数の上限を増加させて所定の商品を購入できること、及び/又は、所定の抽選に関して所定の割合だけ高い抽選確率で抽選を実行できることである、前記[4]~[6]のいずれかに記載のシステム;
[8]1の送付情報に関連付けて、商品情報の一部又は全部を、他のユーザ端末に送信可能な回数を記憶する回数記憶手段を備え、前記第1特典及び/又は前記第2特典が、送信可能な回数の上限を増加させることである、前記[4]~[7]のいずれかに記載のシステム;
[9]少なくとも1のコンピュータ装置を有するシステムにおいて実行される方法であり、ユーザ端末への操作により、ユーザが購入した商品に対応する商品情報の一部又は全部を、他のユーザが操作する他のユーザ端末に送信するための送付情報を生成する送付情報生成ステップと、他のユーザ端末において送付情報を選択又は入力した場合に、該商品情報の一部又は全部を、他のユーザ端末に送信する送信ステップとを有する、方法;
[10]少なくとも1のコンピュータ装置を有するシステムであり、ユーザの購入した商品に対応する商品情報の一部又は全部を、他のユーザが操作する他のユーザ端末に送信する送信手段と、商品情報の他のユーザ端末への送信に関する所定の第1条件を満たしたことに応じて、ユーザに対して第1特典を付与する旨を登録する、及び/又は、前記所定の第1条件を満たしたことに応じて、ユーザに対して付与する第1特典を決定する第1特典付与手段とを備える、システム;
[11]少なくとも1のコンピュータ装置を有するシステムであり、ユーザの購入した商品に対応する商品情報の一部又は全部を、他のユーザが操作する他のユーザ端末に送信する送信手段と、商品情報の他のユーザ端末への送信に関する所定の第2条件を満たしたことに応じて、他のユーザに対して第2特典を付与する旨を登録する、及び/又は、前記所定の第2条件を満たしたことに応じて、他のユーザに対して付与する第2特典を決定する第2特典付与手段とを備える、システム;
[12]少なくとも1のコンピュータ装置を有するシステムにおいて実行される方法であり、ユーザの購入した商品に対応する商品情報の一部又は全部を、他のユーザが操作する他のユーザ端末に送信する送信ステップと、商品情報の他のユーザ端末への送信に関する所定の第1条件を満たしたことに応じて、ユーザに対して第1特典を付与する旨を登録する、及び/又は、前記所定の第1条件を満たしたことに応じて、ユーザに対して付与する第1特典を決定する第1特典付与ステップとを有する、方法;
[13]少なくとも1のコンピュータ装置を有するシステムにおいて実行される方法であり、ユーザの購入した商品に対応する商品情報の一部又は全部を、他のユーザが操作する他のユーザ端末に送信する送信ステップと、商品情報の他のユーザ端末への送信に関する所定の第2条件を満たしたことに応じて、他のユーザに対して第2特典を付与する旨を登録する、及び/又は、前記所定の第2条件を満たしたことに応じて、他のユーザに対して付与する第2特典を決定する第2特典付与ステップとを有する、方法;
[14]少なくとも1のコンピュータ装置を有するシステムであり、一の商品として、コンテンツ情報及び商品特典情報を含む商品情報を記憶する記憶手段と、ユーザが購入した商品に対応するコンテンツ情報及び商品特典情報を含む商品情報を、ユーザが操作するユーザ端末に送信する商品情報送信手段とを備え、商品特典情報が、コンテンツ情報に関連するイベントの入場に関する情報、及び/又は、コンテンツ情報に関連する特典に関する情報である、システム;
[15]商品特典情報が、コンテンツ情報に関連する特典に関する情報であり、商品の購入に関する所定の情報に応じて、所定の数量の特典を付与する特典付与手段を備え、付与された特典の数量に応じて、ユーザが実行可能なオプションが異なる、前記[14]に記載のシステム;
[16]商品特典情報が、イベントの入場に関する情報であり、ユーザが商品を購入すると、商品を購入した回数に因らず、該イベントの入場券を一つ付与する入場券付与手段を備える、前記[14]又は[15]に記載のシステム;
[17]商品特典情報が、イベントの入場に関する情報であり、商品の購入に関する所定の情報、又は、イベントの入場に関する所定の情報に応じて、イベントにおける座席のランクが異なる、前記[14]~[16]のいずれかに記載のシステム;
[18]商品の購入に関する所定の情報、イベントの入場に関する所定の情報、又は、コンテンツ情報に関連する特典に関する所定の情報に応じて、イベントにおける座席のランク、又は、コンテンツ情報に関連する特典に関する抽選が行われる抽選手段とを備える、前記[15]~[17]のいずれかに記載のシステム;
[19]管理者が操作する管理者端末への操作により、イベントの入場に関する情報の送信の対象となるユーザ端末の数の入力を受け付ける入場情報入力受付手段を備え、商品情報送信手段が、イベントの入場に関する情報を送信したユーザ端末の数が、入力を受け付けたユーザ端末の数に達するまで、商品情報に、イベントの入場に関する情報を含んで送信する、前記[14]~[18]のいずれかに記載のシステム;
[20]購入した商品の名称、商品の購入数、未使用の特典券の数量、及び/又は、他のユーザ端末に送信可能な商品情報の一部又は全部の回数を、一覧で表示するように制御する一覧表示制御手段を備える、前記[1]~[19]のいずれかに記載のシステム;
[21]少なくとも1のコンピュータ装置を有するシステムにおいて実行される方法であり、一の商品として、コンテンツ情報及び商品特典情報を含む商品情報を記憶する記憶ステップと、ユーザが購入した商品に対応するコンテンツ情報及び商品特典情報を含む商品情報を、ユーザが操作するユーザ端末に送信する商品情報送信ステップとを備え、商品特典情報が、コンテンツ情報に関連するイベントの入場に関する情報、及び/又は、コンテンツ情報に関連する特典に関する情報である、方法;
により達成することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、購入した商品に対応する商品情報について、他のユーザ端末に該商品情報の一部又は全部を送信できるシステムを提供することができる。また、本発明によれば、ユーザによる他のユーザへの商品情報の一部若しくは全部の提供を促すことのできるシステム、及び/又は、ユーザから商品情報の一部若しくは全部の提供を受ける他のユーザに対して特典を付与することのできるシステムを提供することができる。また、本発明によれば、コンテンツ情報及び商品特典情報を含む商品を管理できるシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施の形態に係るシステムの構成を示すブロック図である。
【
図2】本発明の実施の形態に係るユーザ端末の構成を示すブロック図である。
【
図3】本発明の実施の形態に係るサーバ装置の構成を示すブロック図である。
【
図4】本発明の実施の形態に係る購入処理のフローチャートを示す図である。
【
図5】本発明の実施の形態に係る購入した商品の表示画面の一例を示す図である。
【
図6】本発明の実施の形態に係る購入した商品一覧の表示画面の一例を示す図である。
【
図7】本発明の実施の形態に係る所有特典券一覧の表示画面の一例を示す図である。
【
図8】本発明の実施の形態に係る所有入場券一覧の表示画面の一例を示す図である。
【
図9】本発明の実施の形態に係る送付情報生成処理のフローチャートを示す図である。
【
図10】本発明の実施の形態に係るギフト送付及びギフト特典付与処理のフローチャートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明をするが、本発明の趣旨に反しない限り、本発明は以下の実施の形態に限定されない。以下、効果に関する記載は、本発明の実施の形態の効果の一側面であり、ここに記載するものに限定されない。また、以下で説明するフローチャートを構成する各処理の順序は、処理内容に矛盾や不整合が生じない範囲で順不同であり、また、処理内容に矛盾や不整合が生じない範囲で、フローチャートを構成する各処理の一部を省略することや、フローチャートを構成する各処理に新たな処理を追加することも可能である。
【0011】
図1は、本発明の実施の形態に係るシステムの構成を示すブロック図である。図示するように、システムは、ユーザ端末1と、サーバ装置2と、管理者端末3と、通信ネットワーク4とから構成されている。ユーザにより操作されるユーザ端末1は、通信ネットワーク4を介してサーバ装置2と通信接続が可能である。また、システムは、ユーザ端末1として、複数のユーザ端末1a~1zを備えていてもよい。以下では、ユーザの操作する端末のことをユーザ端末といい、他のユーザの操作する端末を他のユーザ端末という。例えば、ユーザ端末1はユーザ端末1aのことを指し、他のユーザ端末1はユーザ端末1bのことを指すこととしてもよい。なお、本発明の実施の形態に係るシステムは、少なくとも1のコンピュータ装置を有していればよい。
【0012】
また、管理者端末3は、コンテンツを管理する管理者(例えば、レコード会社の担当者、コンテンツホルダー等)が操作するものである。管理者端末3は、通信ネットワーク4を介してサーバ装置2と通信接続が可能である。また、システムは、管理者端末3として、複数の管理者端末3を備えていてもよい。
【0013】
ユーザ端末1及び管理者端末3は、表示画面と入力部を有するコンピュータ装置であれば特に限定されない。ユーザ端末1及び管理者端末3は、据え置き型で会社のオフィス等に設置されたものでもよく、携帯型で使用者が移動する際に携帯することができるものであってもよい。ユーザ端末1及び管理者端末3としては、例えば、従来型の携帯電話、タブレット型端末、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、デスクトップ型・ノート型のパーソナルコンピュータなどが挙げられる。なお、本発明のシステムにおいては、ユーザ端末1として、専用のアプリケーションプログラムがインストールされたモバイル端末を用いることが好ましい。
【0014】
図2は、本発明の実施の形態にかかるユーザ端末の構成を示すブロック図である。ユーザ端末1は、制御部11、メインメモリ12、ストレージ部13、入力装置14、表示装置15及び通信インタフェース16を備え、それぞれバスにより接続されている。また、ユーザ端末1は、音声出力装置を備えていてもよい。
【0015】
制御部11は、CPUやROMから構成される。制御部11は、ストレージ部13に格納されたプログラムを実行し、ユーザ端末1の制御を行なう。メインメモリ12としては、例えばRAMが用いられる。メインメモリ12は、制御部11のワークエリアである。ストレージ部13は、プログラムやデータを保存するための記憶領域である。制御部11は、メインメモリ12から読みだしたプログラム及びデータ、並びに、入力装置14にて入力されたデータをもとに、演算処理を行なう。
【0016】
表示装置15は表示画面を有している。制御部11は、演算処理の結果に応じて、表示画面に画像を表示するためのビデオ信号を出力する。ここで、表示画面はタッチセンサを備えるタッチパネルであってもよい。この場合、タッチパネルが入力装置14として機能する。また、ユーザ端末1は、カメラを備え、カメラを入力装置14として機能させることができる。
【0017】
通信インタフェース16は無線又は有線により通信ネットワーク4に接続が可能であり、通信ネットワーク4を介して、サーバ装置2又は管理者端末3とデータを送受信することが可能である。通信インタフェース16を介して受信したデータは、メインメモリ12にロードされ、制御部11により演算処理が行われる。
【0018】
管理者端末3は、ユーザ端末1と同様の構成を有するものであり、例えば、制御部、メインメモリ、ストレージ部、入力装置、表示装置、通信インタフェースを備え、それぞれ内部バスにより接続されている。
【0019】
図3は、本発明の実施の形態に係るサーバ装置の構成を示すブロック図である。サーバ装置2は、制御部21、メインメモリ22、ストレージ部23及び通信インタフェース24を備え、それぞれバスにより接続されている。
【0020】
制御部21は、CPUやROMから構成され、ストレージ部23に格納されたプログラムを実行し、サーバ装置2の制御を行う。また、制御部21は時間を計時する内部タイマを備えている。メインメモリ22は、制御部21のワークエリアである。ストレージ部23は、プログラムやデータを保存するための記憶領域である。制御部21は、プログラム及びデータをメインメモリ22から読み出し、ユーザ端末1又は管理者端末3から受信した情報等をもとに、演算処理を行う。
【0021】
本発明の実施の形態に係るシステムは、一の商品として、コンテンツ情報及び商品特典情報を含む商品情報を記憶し、ユーザが購入した商品に対応するコンテンツ情報及び商品特典情報を含む商品情報を、ユーザが操作するユーザ端末1に送信することで、ユーザに対して、コンテンツ情報及び商品特典情報を含む商品の提供を行うものである。つまり、システムにより、ユーザは、コンテンツ情報及び商品特典情報を含む商品を購入することができる。
【0022】
また、システムにおいて、商品の購入に関する所定の情報(所定の条件ともいう)に応じて、所定の数量の特典をユーザ端末1に付与することができる。商品の購入に関する所定の情報としては、例えば、商品の購入回数、商品の購入金額、購入した商品の類型、累積購入金額、購入した商品の組み合わせ等がある。
【0023】
ここで、本発明の実施の形態において、「商品」とは、独立して商取引の対象となるものをいい、有体物であっても無体物であってもよい。「商品情報」は、ユーザが購入可能な商品に関する情報であり、一の商品として、コンテンツ情報及び商品特典情報を有する情報であることが好ましい。また、商品情報は、コンテンツ情報を少なくとも有し、商品特典情報を有さないものでもよく、コンテンツ情報又は商品特典情報のいずれかを有するものであってもよい。商品情報は、管理者の管理者端末3への操作により、設定され、サーバ装置2に記憶される。また、商品情報は、販売される商品を識別し得る商品識別情報と関連付けてサーバ装置2に記憶されることが好ましい。
【0024】
また、商品情報は、商品識別情報とは別に、シリアルコードを有するものであってもよい。シリアルコードは、ランダムな英数字により表され、1つの商品ごとに異なるシリアルコードが発行される。シリアルコードは、1つの商品情報と関連付けて記憶されており、商品情報を識別することができる識別情報であるともいえる。ユーザはユーザ端末1への操作により、該シリアルコードをサーバ装置2に送信し、サーバ装置2において、商品情報を特定することで、コンテンツ情報及び/又は商品特典情報を取得できることとしてもよい。
【0025】
また、本発明の実施の形態において、「コンテンツ」とは、商取引の目的となり得る情報のことを指し、例えば、音楽、画像、動画、映画、ドラマ、テキスト、電子書籍、ゲーム等、デジタルコンテンツ全般に適用することができる。なお、以下の実施形態では、主に、音楽に関するコンテンツを利用する場合について説明をする。
【0026】
「コンテンツ情報」は、コンテンツに関する情報のことをいい、例えば、音楽コンテンツに関するコンテンツ情報の場合、楽曲の音源の情報のほか、歌詞カードの情報、ジャケット写真の画像、ミュージックビデオの映像等、複数の情報を有するものでもよい。すなわち、音楽コンテンツの場合、コンテンツ情報は、一般的にCDに含まれる諸コンテンツに関する情報であるとも言える。
【0027】
本発明の実施の形態において、「特典情報」は、ユーザにとって、メリットとなる特典に関する情報である。なお、「特典情報」には、コンテンツ情報と共に商品情報に関連付けて記憶され、商品を購入したユーザに提供される商品特典情報(商品特典ともいう)と、ユーザが所有する商品情報の一部又は全部を他のユーザ端末へ送信することにより、所定の条件を満たしたことに応じて、ユーザ及び/又は他のユーザに対して、提供されるギフト特典情報(ギフト特典ともいう)と、が存在する。なお、ギフト特典のうち、商品情報を送信したユーザに提供されるギフト特典を第1特典、また、商品情報を受信した他のユーザに提供されるギフト特典を第2特典という。
【0028】
商品情報に含まれる特典情報である「商品特典情報」は、商品を購入したユーザにとって、メリットとなる特典に関する情報であれば特に限定されない。商品特典情報は、例えば、コンテンツ情報に関連するイベントの入場に関する情報、コンテンツ情報に関連する特典に関する情報、及び/又は、デジタル特典に関連する情報である。ユーザ端末に送信可能な情報だけでなく、景品、クーポン券、通貨等の情報とは異なる有体物であってもよい。また、商品情報に含まれるコンテンツとは関連するもの、関連しないもののいずれであってもよい。
【0029】
商品特典における、コンテンツ情報に関連するイベントの入場に関する情報としては、例えば、イベントの入場に関する情報である入場券があげられる。「入場券」は、商品特典情報の1つであり、該コンテンツ情報に関連するイベントの入場や参加に関する情報を有する。入場券は、例えば、該イベントに入場できる権利を確約するものであってもよいし、該イベントの入場に関する抽選に応募できるものであってもよい。また、入場券は、イベントにおける入場整理番号、又は座席番号を示すものでもよい。また、イベントは実際のイベント会場で開催されるものや、オンライン上で開催されるもののいずれも含むものである。入場券は、チケットともいう。入場券の詳細については後述する。
【0030】
商品特典における、コンテンツ情報に関連する特典に関する情報としては、例えば、該イベントにおいて利用できる特典に関する情報が含まれる。また、商品情報に関連付けて記憶された特典に抽選や応募ができる情報が含まれていてもよい。コンテンツ情報に関連する特典は、特典券、コンテンツ、景品、該コンテンツ情報に関連するイベントにおいて、ユーザが実行可能なオプションその他の商品の付加価値を高めるものであれば、特に限定されない。また、ユーザ端末1に付与された特典の数量に応じて、ユーザが実行可能なオプションが異なってもよい。
【0031】
本発明の実施の形態において、「特典券」とは、商品特典情報の1つであり、該コンテンツ情報に関連する特典に関する情報を有する。ユーザは、特典券の獲得枚数に応じて、該コンテンツ情報に関連するイベントにおいて、異なるオプションを選択することができる。異なるオプションは、オプションそれぞれにランクが定められていてもよい。つまり、特典券に関する所定の情報に応じて、イベントにおいて実行可能なオプションの種類やランクが異なる。選択できるオプションとしては、例えば、景品の獲得、アーティストとの握手、アーティストとの写真撮影、所定の時間の会話等があげられる。
【0032】
商品特典における、デジタル特典に関連する情報(デジタル特典ともいう)は、該商品情報や該コンテンツ情報に関連するコンテンツであり、該コンテンツ情報とは異なる情報である。デジタル特典は、デジタルコンテンツであれば特に限定されない。例えば、アーティストの写真画像、音声、動画、メッセージテキスト等があげられる。また、デジタル特典は、再生する回数や時期の制限を設けるものであってもよい。
【0033】
また、システムは、ユーザ端末1aへの操作により、ユーザが購入した商品に対応する商品情報の一部又は全部を、他のユーザが操作する他のユーザ端末1bに送信するための送付情報を生成し、他のユーザ端末1bにおいて送付情報を選択又は入力した場合に、該商品情報の一部又は全部を、他のユーザ端末1bに送信することができる。
【0034】
ここで、本発明の実施の形態において、他のユーザに対して、ユーザが所有する商品情報の一部又は全部を他のユーザ端末へ送信することができる機能のことを「ギフト送付機能」という。ギフトとは、他のユーザ端末に送信できる商品情報の一部又は全部であって、商品情報の一部としては、例えば、コンテンツ情報、商品特典情報、入場券、特典券、デジタル特典等があげられる。つまり、商品情報の一部とは、商品情報に含まれるコンテンツ情報だけとしてもよいし、商品特典情報だけとしてもよいし、入場券と特典券のように1以上の情報を組み合わせたものであってもよい。また、コンテンツ情報に複数の情報が含まれる場合、コンテンツ情報に含まれる情報のうち、いずれか1以上の情報を他のユーザ端末1bに送信することができる。システムにおいて、いずれの情報をギフトとして他のユーザ端末1bに送信できるとするかは、管理者の管理者端末3への操作により、予め設定されることが好ましい。
【0035】
また、システムは、所定の第1条件を満たしたことに応じて、ユーザに対して第1特典を付与する旨を登録する、及び/又は、所定の第1条件を満たしたことに応じて、ユーザに対して付与する第1特典を決定することとしてもよいし、所定の第2条件を満たしたことに応じて、他のユーザに対して第2特典を付与する旨を登録する、及び/又は、所定の第2条件を満たしたことに応じて、他のユーザに対して付与する第2特典を決定することとしてもよい。
【0036】
なお、本発明の実施の形態において、商品特典、ギフト特典、特典券及び/又は入場券として、シリアルコードをユーザに付与してもよい。シリアルコードは、1つの商品情報と関連付けて1つのシリアルコードが記憶されるため、該シリアルコードとユーザの識別情報をサーバ装置2等の他のコンピュータ装置に送信することにより、該コンテンツ情報に関連するイベントの参加する権利の取得、該コンテンツ情報に関連する特典の取得、又はそれらの抽選の応募ができる。
【0037】
また、該シリアルコードを利用して、限定のコンテンツや景品を取得できるものであってもよく、シリアルコードの使用については特に限定されない。なお、シリアルコードからイベントや商品特典に関する応募は、コンテンツ情報に係るアーティストの専用サイトや、専用アプリ内より実行できる。シリアルコードとともに、イベントや特典に関する応募のできるサイトのURLをユーザ端末1に送信してもよい。
【0038】
なお、商品情報、コンテンツ情報、商品特典情報、及び/又は、ギフト特典情報の具体的な内容は、アーティスト、管理者、イベントの開催者等による管理者端末3の操作により任意に設定できるものである。
【0039】
また、システムは、ユーザが購入した商品について、ユーザの類型、購入日時、コンテンツの再生回数、他のユーザにコンテンツを送信した回数等を検出することができるため、販売に関する統計情報を好適に管理することができる。
【0040】
[初期設定処理]
まず、システムにおける商品情報送信処理について説明する。本発明の実施の形態において、ユーザ端末1にダウンロードされたアプリケーションプログラム(以下、専用アプリという)を利用することができるが、ユーザ端末1にて初めて専用アプリを起動した際に、ユーザに対して、初期設定を設定させることが好ましい。
【0041】
初期設定として、例えば、氏名、ニックネーム、ユーザを識別するユーザID、メールアドレス、パスワード、生年月日、都道府県等を入力する。入力された初期設定の情報は、ユーザが利用するユーザ端末1の識別情報(端末固有の識別番号ともいう。例えば、UDIDを示す。)とともにサーバ装置2に送信され、サーバ装置2にて、ユーザ端末1の識別情報と入力した情報とが関連付けて記憶される。そのため、ユーザ端末1にて専用アプリを起動すると、ユーザ端末1よりサーバ装置2にユーザ端末1の識別情報が送信される。サーバ装置2にて、ユーザ端末1の識別情報よりユーザの特定が行われるので、ユーザは、専用アプリのログインの操作を省略することができる。なお、以下では、ユーザを識別することができるユーザIDやユーザ端末1の識別情報を、ユーザ識別情報と表す場合がある。
【0042】
なお、同じ1つのアカウント(ユーザID)を用いて、異なる2つのユーザ端末1からシステムを利用できるような構成も採用できる。この場合、それぞれのユーザ端末1の識別情報と、ユーザIDとが、関連付けてサーバ装置2に記憶される。そのため、1つのユーザIDに関連付けて、2以上の端末情報を記憶される場合、同一ユーザIDで複数端末を登録してもよいか否かをユーザに確認させる表示等がなされることが好ましい。また、初期設定の情報と、ユーザ端末1の識別情報は、サーバ装置2では、暗号化されて記憶されることが好ましい。
【0043】
[商品購入処理]
次に、システムにおける商品購入処理について説明する。まず、ユーザはユーザ端末1を操作し、ウェブブラウザで表示された任意の店舗のECサイトにおいて、購入する商品を選択する。このとき、ユーザ端末1の操作により、ユーザIDが入力される。ユーザ端末1からECサイトのウェブサーバへ、商品の購入要求が送信される。商品購入要求には、ユーザIDと、購入する商品の商品識別情報と、購入する商品の数量が含まれる。
【0044】
ウェブサーバにて、商品購入要求が受信されると、ウェブサーバからサーバ装置2に、商品購入要求が送信される。サーバ装置2において、商品購入要求に含まれるユーザIDが記憶されていると判定されると、商品の購入に関する処理が実行される。商品の購入に関する処理が実行されると、サーバ装置2において、商品識別情報から特定した商品情報とユーザID(ユーザ識別情報)とが関連付けて記憶される。これにより、任意のECサイトから商品を購入しても、サーバ装置2にて、商品を購入したユーザのユーザ識別情報と商品情報とを関連付けて記憶される。ユーザは、任意のECサイトで購入した商品を、専用アプリにおいて、利用することができる。
【0045】
なお、専用アプリの起動後、ユーザ端末1の表示画面に、商品の購入ができる複数の店舗のECサイトにリンクされたアイコンが表示されてもよい。ユーザは、ユーザ端末1に表示された店舗のアイコンを押下することで、該店舗のECサイトに遷移できる。
【0046】
[商品情報送信処理]
次に、システムにおける商品情報送信処理について説明する。商品情報送信処理は、ユーザが購入した商品を、専用アプリにおいて利用するための処理である。
図4は、本発明の実施の形態に係る商品情報送信処理のフローチャートを示す図である。ユーザからの操作により、ユーザ端末1にて、専用アプリが起動される(ステップS10)。
【0047】
専用アプリを起動すると、ユーザ端末1よりサーバ装置2へ、商品情報送信要求が送信される(ステップS11)。このとき、商品情報送信要求と併せて、ユーザ識別情報がサーバ装置2に送信される。サーバ装置2にて商品情報送信要求が受信されると(ステップS12)、ユーザ識別情報と関連付けて記憶された商品情報が特定される。サーバ装置2からユーザ端末1へ商品情報が送信され(ステップS13)、ユーザ端末1にて商品情報が受信される(ステップS14)。
【0048】
なお、上述のとおり、サーバ装置2において、ユーザ識別情報と、ユーザが購入した商品情報とが、関連付けて記憶されている。そのため、ステップS13にて送信される商品情報は、予めユーザが購入した商品に対応する。
【0049】
ステップS13にて、商品情報がユーザ端末1に送信されると、ユーザ端末1にて商品情報が受信される(ステップS14)。このとき、ユーザ端末1に記憶された商品情報を参照して、該ユーザ端末1において、該商品情報が1回以上受信されたか否かを検出する。該商品情報を受信するのが1回目である場合、該商品情報が、新しくユーザ端末1に記憶される。該商品情報がユーザ端末1に記憶されると、ユーザ端末1にて、該商品情報に対応する商品に関する画面が生成される。生成された画面は、ユーザ端末1の表示画面に表示することができる。ユーザは、ユーザ端末1の表示画面に表示された該商品情報に対応する商品に関する画面上で、該商品情報に含まれるコンテンツ情報や商品特典情報を利用できるようになる。なお、該商品情報を受信するのが2回目以降である場合、該商品情報に対応する商品に関する画面はすでに生成されている。
【0050】
次に、ユーザ端末1にて、ユーザが購入した商品の購入回数が加算される(ステップS15)。次に、ユーザ端末1にて、デジタル特典が記憶される(ステップS16)。次に、ユーザ端末1にて所有する特典券の枚数に、特典券の枚数が加算される(ステップS17)。次に、ユーザ端末1において、すでに入場券を有するか否かが判定される(ステップS18)。入場券を有さない場合(ステップS18でNO)、入場券が記憶される(ステップS19)。入場券を有する場合は(ステップS18でYES)、ステップS19は実行されず、下記のステップS20が実行される。
【0051】
次に、ユーザ端末1にて、ギフトの送信可能回数が加算される(ステップS20)。そして、ユーザ端末1において、商品の購入結果が表示される(ステップS21)。以上のステップS10~S21の処理より、商品情報送信処理は終了する。ステップS15~S20で算定された情報及び記憶された情報は、サーバ装置2にてユーザ識別情報と関連付けて記憶される。
【0052】
なお、ステップS15~S18、S20の処理は順番を入れ替えて実行してもよい。ステップS18の順番を入れ替えた場合、ステップS18でYESのときは、ステップS19を実行しない。また、商品情報に、特典券、入場券、及び/又はデジタル特典が含まれない場合、それらに対応するステップS15~S19の処理は実行されない。
【0053】
また、ステップS15~S20の処理は、サーバ装置2にて実行してもよい。或いは、ユーザ端末1から送信された商品購入要求をサーバ装置2にて受信後、ステップS15~S20をサーバ装置2にて実行し、算定された情報及び記憶された情報をサーバ装置2にてユーザ識別情報と関連付けて記憶してもよい。このとき、ステップS13にて、商品情報と記憶された情報が送信されると、ステップS21の処理が実行される。
【0054】
なお、本発明の実施の形態において、ユーザが商品を購入すると、商品を購入した回数に因らず、該イベントの入場券を一つ付与する。すなわち、1のユーザIDに対して、1のイベントについての入場券は1枚のみ関連付けて記憶されることが好ましい。つまり、システムにおいて、商品の購入回数に因らず、入場券について、ユーザの所有する入場券の枚数を一定とすることができる。
【0055】
また、応募可能な入場券に関するイベントが複数存在する場合、ステップS18において、それぞれのイベントについて入場券を有するか否かを判定してもよいし、1つでも入場券を有するイベントがあれば、入場券を有すると判定し、該ユーザに対して新たな入場券を付与しないこととしてもよい。また、同じアーティストの異なるイベントや、所定の期間内に1つでも入場券を有するイベントがあれば、入場券を有すると判定し、該ユーザに対して新たな入場券を付与しないこととしてもよい。つまり、同じ商品の属性を有するイベントや所定の期間内のイベントに対して、ユーザの所有する入場券の枚数を一定とすることができる。
【0056】
なお、入場券の有無の判定は、ユーザ端末1及び/又はサーバ装置2において、1のユーザIDに関連付けて記憶されたイベントの有無で判定されるため、同一の商品だけでなく、複数の異なる商品において同一のイベントが開催される場合も、入場券の有無が判定できる。
【0057】
また、イベントの入場に関する情報を有する商品を購入する場合、ユーザは、ユーザ端末1を操作し、商品の購入処理において参加したいイベントを選択することができる。或いは、商品情報送信処理の後に、ユーザは、ユーザ端末1を操作し、入場券を選択し、参加するイベントを選択してもよい。関連するイベントが複数存在する場合、参加を希望するいずれかのイベントを選択することができる。このとき、複数のイベントに参加できる入場券を複数所有していても、同一のイベントに対して取得できる入場券は1枚とすることができる。また、以下の抽選の処理を行ってもよい。
【0058】
ここで、システムにおいて、商品の購入に関する所定の情報、イベントの入場に関する所定の情報、又は、コンテンツ情報に関連する特典に関する所定の情報に応じて、イベントの入場の可否、イベントにおける座席、座席のランク若しくは座席の種類に関する抽選が行われてもよい。イベントの入場に関する所定の情報としては、例えば、ユーザの所有する入場券の枚数、入場券のランク等がある。また、コンテンツ情報に関する所定の情報としては、例えば、ユーザが所有する特典券の枚数、特典券の種類、特典券の組み合わせ等がある。なお、抽選可能な回数は、上記所定の情報に基づいて設定できる。また、1ユーザごとに抽選可能な回数の上限を設定してもよいし、購入商品について、1会計での購入制限を設けてもよい。
【0059】
商品情報送信処理において、入場券の抽選を行う商品の場合、ステップS18及びS19に代えて以下の処理を実行できる。なお、入場券の抽選は、サーバ装置2にて実行することが好ましい。抽選を実行するための所定の条件を満たすと、ユーザ端末1の操作により、又は、サーバ装置2にて所定の条件を満たしたことを検出されると、入場券の抽選が実行される。
【0060】
ユーザが入場券を有しておらず、入場券の抽選の結果、入場券が当選した場合、その入場券がユーザに対して付与される。つまり、入場券の情報が、ユーザIDに関連付けてユーザ端末1又はサーバ装置2に記憶される。ユーザがすでに入場券を有しており、入場券の抽選の結果、入場券が当選した場合、つまり、1のユーザに対して複数の入場券が当選した場合、獲得済みの入場券と当選した入場券を比較し、よりランクの高い入場券をユーザ端末1又はサーバ装置2にて記憶し、当選結果がユーザ端末1に表示される。また、ユーザが1枚も入場券を所有しておらず、抽選で入場券を獲得できなかった場合、入場券の情報は、ユーザIDに関連付けてユーザ端末1又はサーバ装置2に記憶されない。
【0061】
入場券のランクの比較の処理は、例えば、入場券の番号を比較することで実行される。具体的には、入場券に座席の番号を関連付けているとき、数が小さいほうがランクの高い席とすると、抽選の結果、前回取得した入場券の番号が「300」で、当選した入場券の番号が「10」であれば、番号が「10」の入場券の方が、高いランクであると判定できる。そのため、ユーザ端末1又はサーバ装置2にて、当選した番号が「10」の入場券をユーザIDと関連付けて記憶し、前回取得した番号が「300」の入場券の情報を削除する処理を行う。また、前回取得した「300」の番号の入場券は、入場券の抽選分母に戻される。
【0062】
なお、入場券は、所定の数字以下の入場券について、イベントの入場を確約するものとしてもよい。例えば、入場券の番号が「200」以下の入場券のみ、該イベントに入場できるものとしてもよい。また、入場券の座席のランクを、上から「S」、「A」、「B」、「C」、「入場不可」等と設定しておき、座席のランクを比較してより高い座席のランクの入場券を、ユーザ端末1又はサーバ装置2にて、ユーザIDと関連付けて記憶させてもよい。
【0063】
なお、一度に複数回、入場券の抽選の応募をする場合も、上記と同様に抽選の処理を行うことができる。抽選の結果をサーバ装置2にて比較し、一番ランクの高い入場券のみをユーザIDに関連付けてユーザ端末1又はサーバ装置2にて記憶する。或いは、複数枚の入場券が当選した場合、抽選の結果をユーザ端末1の表示画面に表示し、ユーザが希望する入場券を1枚選択することとしてもよい。選択の入力操作が行われると、選択された入場券のみがユーザ端末1又はサーバ装置2に、ユーザIDと関連付けて記憶される。
【0064】
なお、抽選方法は、応募期間及び抽選日時を、管理者端末3を操作して設定し、設定された日時において、抽選の応募があったユーザ全員を対象として抽選処理を行い、当選者を決定するスタンダード抽選や、応募期間、初日の応募予想数、及び最終日の応募予想数を、管理者端末3を操作して設定し、リアルタイムに抽選結果が表示されるリアルタイム抽選等の抽選方法を採用できる。スタンダード抽選を採用する場合、抽選権の比較の結果、抽選分母に戻された入場券について、設定した抽選日時の後、全ての入場券がユーザに配布されるまで抽選処理を行うこととしてもよい。
【0065】
なお、入場券の抽選の処理は、商品を購入したタイミング、又はステップS12~S20までの間のいずれかのタイミングで、リアルタイム抽選の方法で行われることが好ましい。これにより、ユーザは、購入した商品の表示と同時に入場券の抽選結果について確認することができる。
【0066】
なお、上述のステップS18において、ユーザ端末1における入場券の有無を判定する処理を行ったが、ステップS18を省略して、ステップS19において入場券の加算処理を行うという構成にしてもよい。つまり、1つのイベントに対して複数の入場券を1のユーザIDに関連付けて記憶する構成を採用することもできる。また、入場券の枚数について、取得枚数の上限を設けてもよい。この場合、ステップS18において、入場券の上限枚数に達しているか否かを判定する構成とすることができる。入場券の上限枚数に達していない場合(ステップS18にてYES)、入場券の加算が実行される。
【0067】
1つのイベントに対して複数の入場券を有する場合、入場券は、イベントの参加を確約するものではなく、イベントに参加する抽選券として機能させるのが好ましい。抽選方法は上述の入場券の抽選方法を適宜援用できる。
【0068】
さらに、商品の購入に関する所定の情報、又は、イベントの入場に関する所定の情報に応じて、イベントにおける座席のランク又はイベントの座席の種類を異ならせてもよい。具体的には、入場券の枚数又は商品の購入回数に応じて、座席のランクをBからA、AからSというようによりランクを上位のものに変更できるものとしてもよい。また、入場券の枚数又は商品の購入回数に応じて、具体的な座席や、会場の下手側や上手側等、ユーザ端末1の操作により、座席位置や種類の指定をできるものとしてもよい。
【0069】
上記において、商品の購入回数、ユーザの所有する特典券、入場券、及び/又はギフトの送信可能回数に加算される数量は、ユーザ端末1から送信された商品購入要求に含まれる、商品の購入数と同じであることが好ましい。或いは、購入金額に関する閾値を設け、ユーザ端末1又はサーバ装置2において、該商品を購入した金額の合計を算出し、その金額が閾値を上回ったことに基づいて、所定の数量を加算してもよいし、その金額が所定の金額を超えるごとに、所定の数量を加算してもよい。
【0070】
上述のとおり、商品情報は、コンテンツ情報及び商品特典情報を含むものであるため、コンテンツを単体で販売する場合と比較して、価格を上乗せした価格を設定することができる。コンテンツは単体で購入することができるが、商品特典情報に含まれる特典券、入場券、及び/又はデジタル特典を単体で購入できないようにすることが好ましい。
【0071】
なお、商品情報に含まれるコンテンツ情報及び/又は商品特典情報は、管理者の管理者端末3の操作によって任意に設定される。システムにおいて、管理者端末3への操作により、イベントの入場に関する情報の送信の対象となるユーザ端末1の数の入力を受け付けたとき、イベントの入場に関する情報を送信されたユーザ端末1の数が、入力を受け付けたユーザ端末1の数に達するまで、商品情報に、入場に関する情報を含んで送信することができる。例えば、商品特典情報に含まれる特典券、入場券、及び/又はデジタル特典を配信する総数を設定しておき、総数に達するまでは、商品特典情報に特典券、入場券、及び/又はデジタル特典を含むものとすることができる。具体的には、入場券を100枚発行するとした場合、101番目以降に購入したユーザのユーザ端末1には、入場券を含まないとすることができる。
【0072】
管理者が設定できるものとしては、例えば、商品特典情報の内容、特典券、入場券及び/又はデジタル特典の配信数の上限等の種々の配信制限、入場券の抽選方法、特典券を用いた抽選方法、コンテンツ情報又は商品特典情報の利用制限、商品の購入数の制限、商品特典情報の加算方法等がある。商品情報の設定は、例えば、商品の発売日まで編集可能とするのが好ましい。また、商品の発売後においても、商品の販売推移などを考慮して、商品特典情報を設定できることとしてもよい。
【0073】
商品情報の設定は、管理者の管理者端末3の操作によって行われるが、商品の担当者が商品情報を入力し、最終管理者が承認することができる。承認には、一般的な電子署名やタイムスタンプを利用できる。承認後は商品情報を編集できないようにするのが好ましい。また、発売日が設定されている商品については、承認がなくても商品を発売できることとしてもよい。
【0074】
なお、ユーザが購入した商品には、商品に関連付けて記憶される識別番号(トークンともいう)が付与されることが好ましい。トークンは、1つの商品に紐づく固有の識別番号であり、商品を1回購入するごとに付与される。すなわち、同じ商品を購入しても、1回目に購入した商品の識別番号と、2回目に購入した商品の識別番号は異なる。また、シリアルコードを付与してもよい。商品の識別番号として、NFT(Non Fungible Token)を付与してもよい。これにより、商品の所有権を証明することができ、また、商品情報の改ざんを防止することができる。
【0075】
次に、購入した商品の表示画面への表示について説明する。所定の商品に関して、ユーザ端末1にて初めて該商品の商品情報を受信すると、購入した商品の画面が生成される。
図5は、本発明の実施の形態に係る購入した商品の表示画面の一例を示す図であり、ステップS21にて表示される表示画面の一例である。なお、本発明の実施の形態において、ユーザが購入できる商品を、デジタルパッケージともいう。
【0076】
図5に示すように、表示画面には、購入した商品に含まれる商品情報の内容が表示され、一覧して確認できる。商品情報の内容として、例えば、アーティスト名30、商品のジャケットの画像31、商品のタイトル32、音源ダウンロードアイコン41、デジタル特典ダウンロードアイコン42、特典券アイコン43、入場券アイコン44、ギフトアイコン45等が表示されている。また、表示画面には、ギャラリーアイコン35、プレイヤーアイコン36等の専用アプリの機能を関連付けたアイコンを表示してもよい。ギャラリーアイコン35を押下することで、デジタルパッケージに関する情報や特典券、入場券などが一覧で表示される画面が表示される。なお、商品情報にアイコンの内容の情報が付属しない商品の場合、それぞれのアイコンを押下できないようにすることが好ましい。
【0077】
アーティスト名30は、商品を制作したアーティスト名である。商品のジャケットの画像31は、商品を示す画像でもよいし動画でもよい。商品のタイトル32は、購入した商品名を示す。また、ジャケットの画像31の右横又は左横に表示されたボタンを押下することで、ユーザ端末1に記憶された他の商品の商品情報を表示することができる。他の商品への表示の切り替えは、ジャケットの画像31の周辺を右又は左にスワイプすることで行ってもよい。
【0078】
音源ダウンロードアイコン41を押下すると、購入した商品のコンテンツ情報である音源をダウンロードできる画面が表示される。コンテンツ情報に複数の音源が含まれる場合は、全ての音源をダウンロードしてもよいし、任意の音源のみをダウンロードしてもよい。ダウンロードした音源は、専用アプリ内のプレイヤーに記憶される。ユーザがプレイヤーアイコン36を押下することで、専用アプリ内のプレイヤーが表示される。ユーザは、専用アプリ内のプレイヤーによって、ユーザ端末1にてダウンロード等により記憶された音源等のコンテンツを利用できる。プレイヤーには、アーティスト名、アルバム、曲、プレイリスト、最近追加したアイテム等の項目ごとのタブが表示され、それぞれのタブを押下することにより、それぞれの項目に含まれるダウンロードした曲が表示される。ユーザは、専用アプリ内のプレイヤーより購入した商品のダウンロードした音源を視聴することができる。
【0079】
また、本発明のシステムにおいて、ユーザは、専用アプリでダウンロードしたコンテンツを、ユーザ端末1に記憶された他のアプリケーションにて同様に利用することができる。具体的には、専用アプリにて、ユーザ端末1にて登録されている他の音楽再生アプリケーション(以下、音楽再生アプリという)から、ダウンロードした音源を再生したい場合、ユーザは、専用アプリにて「他の音楽プレイヤーで再生する」などと表示されたアイコンを押下する。入力を受け付けると、ユーザ端末1にて登録されている他の音楽再生アプリを検出し、音源を送信可能な音楽再生アプリの一覧を生成する。
【0080】
次に、表示画面に表示された他の音楽再生アプリ一覧から、ユーザは、任意の音楽再生アプリを選択する。選択した音楽再生アプリが起動すると、該音楽再生アプリに専用アプリにてダウンロードしたコンテンツ情報が送信される。これにより、ユーザ端末1の専用アプリでダウンロードしたコンテンツを他の音楽再生アプリにおいても利用することができる。ユーザは、専用アプリにて取得したコンテンツについて、自分の好みの他の音楽再生アプリにて利用することができる。
【0081】
なお、専用アプリから他の音楽再生アプリに送信されるコンテンツは、専用アプリに記憶されている全てのコンテンツでもよいし、ユーザが選択した特定のコンテンツのみでもよい。また、後述のギフト送付及びギフト特典付与処理にてダウンロードしたコンテンツについては、他の音楽再生アプリに送信できない構成とするのが好ましい。
【0082】
音源ダウンロードアイコン41は、すでにユーザが音源のダウンロードを行った場合、又は、予約販売等によりダウンロードが解禁されていない場合、押下できないようにすることが好ましい。つまり、管理者等は、コンテンツ情報に、ダウンロードの開始可能時期を任意に設定することができる。また、ダウンロードが可能な所定の期間を設定してもよい。これにより、ユーザは、コンテンツ自体のリリース前に、商品特典情報を含む商品を購入することができる。また、コンテンツのリリースまで期間が空いているときでも、ユーザは商品を購入することができ、後述の入場券及び/又は特典券により、商品発売と同時期に開催されるイベントに参加することができる。なお、音源ダウンロードによりダウンロードしたコンテンツは、視聴制限を設けない構成としてもよい。
【0083】
デジタル特典ダウンロードアイコン42を押下すると、購入した商品のデジタル特典をダウンロードできる画面が表示される。商品情報にデジタル特典が複数含まれる場合、ダウンロード可能なデジタル特典が一覧表示されることが好ましい。また、
図5に図示された商品のデジタル特典だけでなく、ユーザ端末1に記憶されているデジタル特典について一覧表示されてもよい。
【0084】
また、ダウンロードがされていないものについて「DL未」、ダウンロード済みのものについて「DL済」というようなアイコンを設ける等、それぞれのデジタル特典についてダウンロードの状況がわかるような態様で表示されることが好ましい。また、ダウンロードが解禁されていないデジタル特典については、一覧に表示されるが、グレー表示など、他のダウンロード可能なデジタル特典と区別できるような態様で表示されることが好ましい。ダウンロードしたデジタル特典は、一覧表示されたデジタル特典の中から表示させたいデジタル特典を選択して、表示又は再生することができる。また、ダウンロードが完了したデジタル特典は、専用アプリだけでなく、ユーザ端末1の他のアプリケーションにて再生できるようにしてもよい。
【0085】
また、管理者は、管理者端末3の操作により、デジタル特典のダウンロード可能な時期を任意に設定することができる。さらに、ダウンロードしたデジタル特典について、再生可能な期間を設定してもよいし、再生回数の制限を設けてもよい。また、管理者は、管理者端末3の操作により、商品の購入回数や購入金額の合計に応じて、ダウンロード可能なデジタル特典を設定することができる。また、デジタル特典は、商品の購入回数や購入金額の合計に因らず、ランダムに配信されるものとしてもよい。さらに、購入時期や購入する店舗等によって、デジタル特典を異ならせてもよい。また、後述のギフトを、他のユーザ端末1に送付した回数に基づいて、デジタル特典を再生可能としてもよい。
【0086】
特典券アイコン43を押下すると、購入した商品の特典券を確認できる画面が表示される。また、
図5に図示された商品の特典券だけでなく、ユーザ端末1に記憶されている使用可能な特典券について一覧表示されてもよい。特典券の使用方法の詳細は後述する。
【0087】
入場券アイコン44を押下すると、購入した商品の入場券を確認できる画面が表示される。また、
図5に図示された商品の入場券だけでなく、ユーザ端末1に記憶されている使用可能な入場券について一覧表示されてもよい。入場券の使用方法の詳細は後述する。ギフトアイコン45を押下すると、購入した商品の音源等のコンテンツ情報を他のユーザ端末1に送信するための送付情報を生成するための画面が表示される。送付情報生成処理は後述する。
【0088】
図6は、本発明の実施の形態に係る購入した商品一覧の表示画面の一例を示す図である。
図6に示すように、表示画面には、ユーザ端末1にて購入した商品と商品情報の内容が一覧で表示される。商品情報の内容として、例えば、デジタル特典残数51、商品の購入数52、特典券残数53、ギフト可能数54、商品のタイトル55、商品のジャケットの画像56等が表示されている。つまり、システムは、購入した商品の名称、商品の購入数、未使用の特典券の数量、及び/又は、他のユーザ端末1に送信可能な商品情報の一部又は全部の回数を、ユーザ端末1において一覧で表示するように制御することができる。
【0089】
また、表示画面には、デジタルパッケージ・ギフト取得アイコン61、マイページアイコン62、アーティスト・デジタルパッケージ検索アイコン63、ストアアイコン64、所有入場券一覧アイコン65、所有特典券一覧アイコン66、ギャラリーアイコン35、プレイヤーアイコン36等の専用アプリ内の機能に関連付けられたアイコン又はウェブサイトに関連付けられたアイコンが表示されていてもよい。これらのアイコンを押下することにより、それぞれに関連付けられた機能の実行や画面の表示、ウェブサイトへの遷移が行われる。
【0090】
デジタル特典残数51は、ステップS14にて受信した商品情報にデジタル特典が含まれ、ダウンロード可能なデジタル特典が存在する場合、該デジタル特典のダウンロード可能な残数が表示される。これは、ステップS16にて記憶されたデジタル特典のうち、ダウンロードされたデジタル特典を減算して表示される。或いは、ダウンロードを行い、ユーザが利用可能なデジタル特典の数を表示してもよい。
【0091】
商品の購入数52は、ステップS15にて加算された商品の購入回数が表示される。特典券残数53は、使用可能な特典券の枚数が表示される。これは、ステップS17にて加算された特典券の枚数のうち、使用した特典券の枚数を減算して表示される。ギフト可能数54は、他のユーザ端末1に送信可能なギフトの回数が表示される。これは、ステップS20にて加算されたギフトの送信可能回数から、すでに他のユーザ端末1に送信した回数及びユーザが音源ダウンロードを実行した回数を減算した数が表示される。商品のタイトル55、商品のジャケットの画像56は、
図5にて図示された商品のタイトル32、商品のジャケットの画像31と同様のものが表示されることが好ましい。
【0092】
商品一覧の表示画面において、新しく追加した商品には、新しく追加されたことがわかるような態様で表示されることが好ましい。例えば、新しく追加された商品のジャケットの画像の付近に「NEW」といったアイコン57を表示させるのが好ましい。また、商品一覧表示において、表示する商品をユーザの任意で変更できる。例えば、特定の商品を非表示にさせたい場合、商品のタイトル55付近をスワイプすることで、非表示にするアイコン58を表示させることができる。アイコン58を押下により選択すると、選択された商品は一覧から表示されなくなる。商品を非表示にさせるだけでなく、削除できるようにしてもよい。また、商品の並びを任意に変更することができる。また、商品の並びは、発売日順に表示され、新しい商品が画面の上部に表示されるのが好ましい。
【0093】
マイページアイコン62の押下により、ユーザ端末1を使用するユーザに関する情報や、各種設定、利用規約などを表示する。アーティスト・デジタルパッケージ検索アイコン63を押下し、任意の文字列を入力すると、ユーザ端末1に記憶されているアーティストやデジタルパッケージを検索することができる。ストアアイコン64を押下すると、商品を購入することができるECサイトの店舗の一覧が表示される。
【0094】
[特典券一覧表示]
図7は、本発明の実施の形態に係る所有特典券一覧の表示画面の一例を示す図である。上述の特典券アイコン43、又は所有特典券一覧アイコン66を押下したときに表示される画面ともいえる。
図7に示すように、表示画面には、ユーザ端末1にて所有する特典券情報71が一覧で表示される。また、特典券情報71は、チェックボックス72を有していてもよい。
【0095】
特典券情報71には、商品のアーティスト名、タイトル名、イベントの日付、イベントの開催会場等が表示されることが好ましい。また、それぞれの特典券の特典券情報71を押下すると、その特典券に関するより詳細な情報が表示されてもよい。また、シリアルコードを特典券として受信した場合、特典券情報71には、商品のアーティスト名、タイトル名、シリアルコード、使用期限等が表示されてもよいし、特典券情報71の押下により、該シリアルコードを利用して、応募可能なイベント及び特典の情報、応募や抽選をするサイトの情報等が表示されてもよい。
【0096】
また、一覧に表示される特典券情報71は、使用可能な特典券であることが好ましい。つまり、使用された特典券、及び過去のイベントの特典券は非表示にすることができる。一覧表示される特典券情報72は、日付順に表示されてもよいし、また、未来のイベントにて使用する特典券については、グレー表示など、イベント当日まで使用できないことが明らかな態様で表示されてもよい。また、未来のイベントにて使用する特典券については、チェックボックス72を押下できないようにしてもよい。
【0097】
イベントにて、特典券を使用する処理について説明する。まず、ユーザ端末1にて、使用する特典券を選択し、表示画面に該特典券の特典券情報を表示させる。具体的には、チェックボックス72を押下し特典券を選択したうえで、「使用する」が表示されたアイコン73を押下すると、特典券情報が表示される。次に、ユーザは、自身のユーザ端末1にて表示させた特典券情報をイベント会場の係員に提示する。係員は、表示画面に表示された特典券情報を確認したうえで、ユーザ端末1へ入力操作を行う。入力操作としては、例えば、表示画面に表示された「使用する」ボタンを再度押下する、表示画面を上下左右のいずれかにスワイプする、複数のアイコンを表示させ、同時に該アイコンを押下してスワイプする、係員の操作する端末に所定の二次元コードを表示させ、ユーザ端末1にて読み取ること等があげられる。複雑な入力操作を設定することで、誤操作による入力を防ぐことができる。
【0098】
そして、ユーザ端末1にて入力操作を受け付けると、特典券が使用された旨の情報が、ユーザ端末1及び/又はサーバ装置2に記憶される。特典券が使用された旨の情報が記憶されると、ユーザ端末1において、該特典券を選択し、表示画面に該特典券の特典券情報を再度表示させることができなくなる。つまり、該特典券は使用不可の状態になる。これにより、同一の特典券を複数回使用することを防ぐことができる。また、特典券情報の再表示を制限しない場合も、使用された旨の情報が記憶された特典券は「済」の文字を表示させる、「使用する」の表示を黒色に変化させるなどと、使用後の状態であることがわかる態様で表示されるのが好ましい。
【0099】
なお、上記係員等の入力操作は、係員の立ち会いのもとユーザが入力してもよい。また、係員等の入力操作ではなく、選択した特典券の識別情報を有する二次元コードを生成し、それをユーザ端末1にて表示させてもよい。この場合、係員等が操作する端末にて、該二次元コードを読み取り、サーバ装置2にその情報を送信することで、サーバ装置2及び/又はユーザ端末1にて、特典券を特定し、該特典券が使用された旨を記憶させることができる。なお、本発明の実施の形態において、二次元コードとして、QRコード(登録商標)を用いることができる。
【0100】
イベントにて使用する特典券は、複数選択してもよい。表示画面には、例えば「1/3枚選択」というように、選択枚数を表示することができる。特典券を複数選択した場合、選択した枚数に応じて、「ポスターがもらえます」、「握手ができます」、「写真が撮れます」といったポップアップ画面を表示させ、ユーザに対して、特典券により、イベントにおいてユーザが実行可能なオプションを確認させる構成としてもよい。つまり、ユーザ端末1に、イベントにおいてユーザが実行可能なオプションが異なることを理解できる態様で表示される。
【0101】
さらに、特典券を1枚又は複数選択して、ユーザが実行可能なオプションその他の特典について、抽選に応募できることとしてもよい。つまり、システムにおいて、商品の購入に関する所定の情報、イベントの入場に関する所定の情報、又は、コンテンツ情報に関連する特典に関する所定の情報に応じて、コンテンツ情報に関連する特典に関する抽選が行われてもよい。この場合、特典券を用いた抽選方法は、上述のスタンダード抽選又はリアルタイム抽選といった抽選方法を適宜援用できる。
【0102】
抽選に応募できる特典券の場合、特典券情報71には、商品のアーティスト名、タイトル名、応募可能な抽選の内容、応募条件、応募締め切り等が表示されることが好ましい。また、特典券一覧の表示画面において、抽選結果の特典券情報が表示されることが好ましい。特典券を一枚又は複数選択した場合、選択した枚数に応じて、「Aコースに応募できます」といったポップアップ画面を表示させ、ユーザに対して、選択された特典券により、応募できる抽選のコースを確認させる構成としてもよい。つまり、ユーザ端末1に、応募可能な抽選が異なることを理解できる態様で表示される。
【0103】
[入場券一覧]
図8は、本発明の実施の形態に係る所有入場券一覧の表示画面の一例を示す図である。上述の入場券アイコン44、又は所有入場券一覧アイコン65を押下したときに表示される画面ともいえる。
図8に示すように、表示画面には、ユーザ端末1にて所有する入場券情報81が一覧で表示される。また、入場券情報81は、チェックボックス82を有していてもよい。
【0104】
入場券情報81には、商品のアーティスト名、タイトル名、イベントの日付、開場・開演時間、イベントの開催会場等が記載されることが好ましい。或いは、イベントの日付、開場・開演時間、イベントの開催会場等は、入場券情報81には表示されず、入場券情報81の押下により表示されることとしてもよい。また、シリアルコードを入場券として受信した場合、入場券情報81には、商品のアーティスト名、タイトル名、シリアルコード、使用期限等が表示されてもよい。上述のとおり、入場券情報81の押下により、該シリアルコードを利用して、応募可能なイベント及び特典の情報、応募や抽選をするサイトの情報等が表示されることが好ましい。
【0105】
また、一覧に表示される入場券情報81は、使用可能な入場券であることが好ましい。つまり、使用された入場券、及び過去のイベントの入場券は非表示にすることができる。一覧表示される入場券情報81は、日付順に表示されてもよいし、また、未来のイベントにて使用する入場券については、グレー表示など、イベント当日まで使用できないことが明らかな態様で表示されてもよい。また、未来のイベントにて使用する入場券については、チェックボックス82を押下できないようにしてもよい。
【0106】
イベントにて、入場券を使用する処理について説明する。入場券を使用する処理は、上述のイベントにて特典券を使用する処理を、特典券を入場券に読み替えて援用できるので、重複部分は適宜省略する。まず、ユーザ端末1にて、使用する入場券を選択し、表示画面に該入場券の入場券情報を表示させる。
【0107】
次に、ユーザは、自身のユーザ端末1にて表示させた入場券情報をイベント会場の係員に提示する。係員は、表示画面に表示された入場券情報を確認したうえで、ユーザ端末1へ入力操作を行う。ユーザ端末1にて入力操作を受け付けると、入場券が使用された旨の情報が、ユーザ端末1及び/又はサーバ装置2に記憶される。入場券が使用された旨の情報が記憶されると、ユーザ端末1において、該入場券を選択し、表示画面に該入場券の入場券情報を再度表示させることをできなくする。つまり、該入場券は使用不可の状態になる。これにより、同一の入場券を複数回使用することを防ぐことができる。
【0108】
なお、所有入場券一覧にて表示される入場券は、イベントにおいて、入場が確約された入場券であることが好ましい。また、ユーザが参加を希望するイベントについて、抽選に応募している入場券が存在する場合は、「抽選中」というようなアイコンが入場券情報81に表示されることが好ましい。また、抽選の結果、イベントに入場する権利が得られなかった場合、その入場券情報は表示されないことが好ましい。つまり、抽選のステータスによって、入場券情報81の表示態様を変化させることができる。
【0109】
イベントの抽選に応募する場合、また、入場券の枚数により座席を選択できる場合、入場券は、複数選択できる。表示画面には、例えば「1/3枚選択」というように、選択枚数を表示することができる。入場券を複数選択した場合、選択した枚数に応じて、「B席からA席に変更できます」、「お好きな座席を選択できます」といったポップアップ画面を表示させる構成としてもよい。つまり、ユーザ端末1に、イベントにおいてユーザが取得可能な入場券が異なることが理解できる態様で表示される。
【0110】
なお、上述の特典券及び入場券は、ユーザIDに関連付けてユーザ端末1及び/又はサーバ装置2に記憶されたものであり、他のユーザ端末1に送信できない構成にすることができる。また、特典券及び/又は入場券は、他のユーザ端末1に送信できる構成にしてもよい。この場合、送信前に、ギフトの送信先である他のユーザ端末1を操作するユーザの個人情報について入力を受け付けてもよいし、個人情報を入力した他のユーザ端末にのみギフトを送信するとしてもよい。また、送信する特典券及び/又は入場券の枚数に制限を設けてもよい。特典券及び/又は入場券を含む商品特典情報の送付については、後述の送付情報生成処理及びギフト送付及びギフト特典付与処理にて詳述する。
【0111】
[送付情報生成処理]
商品の購入に関する所定の情報に応じて付与された回数に応じて、他のユーザ端末に商品情報の一部又は全部を送信することができるギフト送付機能について説明する。以下で説明する送付情報生成処理は、商品情報送信処理を実行後に、商品を購入したユーザが、購入した商品情報の一部又は全部を送信する送付情報を生成するための処理である。
【0112】
なお、以下では、主に、コンテンツ情報をギフトとして、他のユーザ端末に送信する構成について説明するが、商品特典情報をギフトとして、他のユーザ端末に送信する場合にも適用できる。また、以下では、ギフトの送付元のユーザが操作するユーザ端末をユーザ端末1a、ギフトを受け取るユーザが操作する他のユーザ端末をユーザ端末1bとする。
【0113】
図9は、本発明の実施の形態に係る送付情報生成処理のフローチャートを示す図である。まず、ユーザの操作により、ユーザ端末1aにおいて、専用アプリが起動される(ステップS30)。ユーザがギフトを送りたい商品を選択することで、ユーザ端末1aにおいて商品の選択が受け付けられる(ステップS31)。ユーザ端末1aにて、商品の選択を受け付けると、
図5に図示される商品の表示画面が表示される。ユーザがギフトアイコン45を押下することで、ユーザ端末1aにて送付するギフトの選択が受け付けられる(ステップS32)。
【0114】
次に、ユーザ端末1aにおいて、送信可能なギフトが存在するか否かを判定する(ステップS33)。なお、送信可能なギフトが存在するか否かの判定は、サーバ装置2にて行われてもよい。送信可能なギフトが存在しない場合(ステップS33でNO)、処理は終了する。なお、送信可能なギフトが存在しない場合、ギフトアイコン45を押下できないようにすることが好ましい。送信可能なギフトが存在する場合(ステップS33でYES)、送付方法の選択を受け付ける(ステップS34)。送付方法としては、特に限定されないが、対面、メール、各種SNSにて送付することができる。
【0115】
ここで、送信可能なギフトの数が2以上存在する場合、ユーザは送信するギフトの数を入力する。ユーザ端末1aにおいて、ステップS34にて送付方法及び送信するギフトの数の選択を受け付けると、送付情報生成要求がユーザ端末1aからサーバ装置2へ送信される(ステップS35)。サーバ装置2にて送付情報生成要求が受信されると(ステップS36)、送付情報が生成される(ステップS37)。送付情報が、サーバ装置2からユーザ端末1aへ送信され(ステップS38)、ユーザ端末1aにて、送付情報が受信される(ステップS39)。受信した送付情報は、ユーザ端末1aのストレージ部13に記憶される。ステップS30~S39の処理をとおして、送付情報生成処理は終了する。なお、ステップS34は、省略してもよい。
【0116】
ここで、「送付情報」は、ユーザが購入した商品に対応する商品情報の一部又は全部を、他のユーザが操作する他のユーザ端末1bに送信するための情報である。送付情報は、後述のギフト情報を特定するためのギフト識別情報及びギフトの送付元のユーザを識別するユーザ識別情報を特定することができる情報(例えば、所定の文字列)並びに/又はギフト識別情報及びユーザ識別情報を特定することのできる情報をデコードにより取得可能な二次元コードを含むこととしてもよい。専用アプリを起動後、所定の文字列や二次元コードの選択又は入力により、ギフト情報及びギフトの送付元のユーザを特定できる。
【0117】
或いは、送付情報は、ギフト情報を特定することができるURL、又は、該URLをデコードにより取得可能な二次元コードを含むこととしてもよい。該URLにより、他のユーザがギフト情報を受け取るためのウェブサイトにアクセスできる。この場合、ギフト情報及び送付元のユーザごとに異なるURLが設定されており、1のURLにアクセスすると、該URLに対応するギフト情報が他のユーザに対して提供可能となる。該URLへのアクセスにより、専用アプリが起動することとしてもよい。
【0118】
サーバ装置2は、送付情報の選択又は入力を受け付けた他のユーザ端末1bに、該送付情報により特定したギフト情報を送信する。つまり、他のユーザは、他のユーザ端末1bにおいて送付情報を選択又は入力することにより、ギフトを受け取ることができる。そのため、ユーザが送付情報を生成する際には、送付先の他のユーザ又は他のユーザ端末1bの情報を入力する必要、つまり、ギフトを送付する相手を特定する必要がない。よって、ユーザは簡易に送付情報を生成できる。また、より多くの他のユーザに対してギフトを送ることができ、二次情報の拡散が期待できる。
【0119】
ここで、他のユーザ端末1bに送信する商品情報の一部又は全部を「ギフト情報」という。コンテンツ情報をギフトとして、他のユーザ端末1bに送信する場合、ギフト情報には、ユーザがステップS32において、選択した音源等のコンテンツの情報を含まれる。このとき、ギフト情報は、音源情報だけを有するものでもよく、歌詞のテキスト、歌詞カードの画像、ジャケットの画像その他の関連コンテンツを有していてもよい。
【0120】
なお、ギフト送付機能によって他のユーザ端末1bへ送信されるコンテンツに対して、所定の利用制限を設定されてもよい。例えば、ギフト送付機能によって他のユーザ端末1bへ送信されるコンテンツは、専用アプリ内において再生可能とされてもよく、ギフト情報を受信した端末において再生可能とされてもよく、異なる端末へのギフト情報の送信を制限されてもよく、コンテンツの一部のみを再生可能とされてもよく、ギフト情報の複製を禁止されてもよい。
【0121】
或いは、例えば、ギフト送付機能によって他のユーザ端末1bへ送信されるコンテンツは、所定の回数のみ再生可能とされてもよく、所定の期間のみ再生可能とされてもよい。つまり、他のユーザ端末1bに送信された該商品情報の一部又は全部は、所定の期間又は所定の回数に限定されて、他のユーザ端末1bにおいて利用が可能であってもよい。
【0122】
なお、ステップS39において受信する情報には、ステップS34にて選択された送付方法に応じて、他のユーザ端末1bに送付情報を送信する際に表示される情報が含まれる。例えば、二次元コード及び/又はURLの他、ギフト情報に含まれるアーティスト名、タイトル、専用アプリのダウンロードURL等があげられる。
【0123】
ステップS39において受信した送付情報に含まれる二次元コード及び/又はURLは、ユーザ端末1aの表示画面に表示されてもよい。例えば、他のユーザへ対面でギフトを送付する場合には、ユーザ端末1aの表示画面に、生成した二次元コードが表示されてもよい。また、例えば、他のユーザへメッセージングアプリにてギフトの送付を行う場合には、メッセージングアプリが起動され、生成した二次元コード及び/又はURLを含んだ状態の、メッセージの内容を編集する画面(以下、メッセージ編集画面ともいう)が表示されてもよい。ユーザは、該メッセージ編集画面において、メッセージや送信先の情報を入力して、送付情報を含んだメッセージを送信できる。
【0124】
また、例えば、SNSに送付情報を投稿する場合には、SNSアプリケーションが起動され、生成した二次元コード及び/又はURLを含んだ状態の、投稿の内容を編集する画面(以下、投稿編集画面ともいう)が表示されてもよい。ユーザは、該投稿編集画面において、テキストを入力して、送付情報を含んだ投稿を投稿することができる。SNSを利用する場合、相手を指定せずにギフトを送付することができる。つまり、ユーザの投稿を見た任意の他のユーザがギフトを受け取ることができる。
【0125】
ここで、ステップS33でYESと判定されるのは、送信可能なギフト数が1以上であるときである。つまり、ギフト可能数54に、1以上が表示されているときであり、送信可能なギフトの数は、ギフト可能数54に表示される数と一致する。ギフト可能数54は、ステップS20で加算されたギフト送信可能回数から、他のユーザ端末1bにギフトを送信した回数を減算した回数である。また、ギフト可能数54の管理は、1つのギフトにつきフラグを設定しておき、ギフトを送信するごとにフラグを削除することでギフト可能数54を管理してもよい。つまり、本発明のシステムでは、所定の送信回数に限り、該商品情報の一部又は全部を他のユーザ端末1bに送信するものであり、所定の送信回数が、商品の購入に関する所定の情報に応じて付与された回数であることが好ましい。
【0126】
或いは、ギフト可能数54は、ステップS20で加算されたギフト送信可能回数から、ユーザ端末1aにおいてコンテンツ情報に含まれる音源のダウンロードをした回数及び他のユーザ端末1bにギフトを送信した回数を減算した回数としてもよい。つまり、商品の購入回数が1回の場合、ユーザは、音源のダウンロード又は送付情報生成処理のいずれかを実行すると、その後音源のダウンロード及び送付情報生成処理はできない。或いは、商品の購入回数が2回目からギフト可能な回数の加算をすることとしてもよい。このような構成の場合、ユーザは、必ず1回以上、音源のダウンロードを実行することができる。
【0127】
なお、ステップS34にて送付するギフトの数を入力し、ステップS35にて送付要求を送信すると、送信可能なギフト数は、ステップS33における送信可能なギフト数から入力したギフトの数が減算された数となる。つまり、ギフト情報に含まれるコンテンツの所有権は、ステップS35の送付情報生成要求を送信した時点でユーザから消滅する。該所有権は、一度システムの管理者に移動した後、ギフト送付及びギフト特典付与処理により、ギフトの受け取りの操作を行ったユーザに移動する。なお、本発明のシステムにおいて、ギフトを送付するユーザは、送付情報生成処理にて送付したギフトを、再度自分のギフト送信可能な回数に戻すことはできないが、送付情報生成処理にて送付したギフトを、自ら受け取り、該ギフトを利用することができる。
【0128】
なお、送付情報は、ギフト情報を特定可能な二次元コード及び/又はURLに加え、該ギフト情報の一部を有していてもよい。該ギフト情報の一部は、専用アプリ以外のアプリケーションで再生可能なコンテンツ情報としてもよい。例えば、ギフトによって音源のダウンロードができる場合、該音源の一部(例えば、曲の15秒)をギフト情報の一部とできる。
【0129】
具体的には、該ギフト情報の一部は、ステップS37におけるサーバ装置2にて、事前に設定されたコンテンツの再生を開始する所定の位置と所定の時間より、自動的に決定される。例えば、コンテンツの0秒の位置から15秒間でギフト情報の一部が生成されることが設定されていた場合、ステップS32においてギフトを選択するとコンテンツの0秒から15秒間について、ギフト情報の一部が生成される。或いは、ステップS34において、ユーザ端末1aへの操作により、ユーザが、コンテンツの任意の部分を選択して、ギフト情報の一部を生成してもよい。但し、ユーザが選択可能な任意の部分は、例えば15秒間といった再生可能な時間が決められていることが好ましい。
【0130】
また、ギフト情報の一部は、画像や動画などのコンテンツ情報を含んでいてもよい。SNS等で、生成した前記二次元コード及び/又はURLを含むユーザの投稿を見た他のユーザは、他のユーザ端末1bに専用アプリがダウンロードされていない場合においても、該ギフト情報の一部を他のアプリケーションにて再生できるため、ギフトをダウンロードする前にギフト情報の一部を視聴することができる。ユーザはギフト情報の一部を視聴したうえで、該ギフトを取得したいときは、専用アプリを自身のユーザ端末1bにダウンロードし、後述のギフト送付及びギフト特典付与処理を行うことができる。なお、該ギフト情報の一部は、ダウンロード可能なギフトがすべて消費されたら利用不可としてもよいし、利用制限を設けなくてもよい。
【0131】
[ギフト送付及びギフト特典付与処理]
次に、ギフト送付及びギフト特典付与処理について説明する。ギフト送付及びギフト特典付与処理は、送付情報生成処理にて送付情報を生成後に、他のユーザ端末1bにおいて送付情報を選択又は入力した場合に、ギフト情報を、他のユーザ端末1bに送信する処理である。また、所定の条件を満たしたことに応じて、ユーザ及び/又は他のユーザに対して、所定の特典を付与する旨を登録する、及び/又は、付与する所定の特典を決定する処理である。
【0132】
図10は、本発明の実施の形態に係るギフト送付及びギフト特典付与処理のフローチャートを示す図である。まず、他のユーザの操作により、他のユーザ端末1bにおいて、送付情報の選択又は入力が実行される(ステップS40)。
【0133】
ユーザ端末1bにおいて、送付情報の選択又は入力が実行されると、選択又は入力された送付情報と、他のユーザ端末1bのユーザ識別情報とが、サーバ装置2に送信される(ステップS41)。サーバ装置2にて、送付情報が受信されると(ステップS42)、該送付情報に対応するギフト情報と送付元のユーザ識別情報が特定される(ステップS43)。
【0134】
ここで、送付情報が、所定の文字列及び/又は二次元コードの場合、送付情報の入力は、専用アプリを起動した後に行われてもよい。例えば、まず、他のユーザ端末1bにて、専用アプリを起動する。次に、他のユーザは、専用アプリの表示画面に表示された、デジタルパッケージ・ギフト取得アイコン61を押下する。そして、他のユーザが送付情報を生成したユーザから提示された二次元コードの撮影又は所定の文字列の入力を行うことで、送付情報の入力が実行される。或いは、他のユーザは、専用アプリを起動後、予め他のユーザ端末1bに保存したSNS等に投稿された二次元コードの画像を選択することで、送付情報の入力を実行してもよい。
【0135】
なお、送付情報が、URL等の場合、送付情報の入力は、専用アプリを起動する前に行われてもよい。つまり、ステップS40~S43の処理に代えて、以下の処理を実行してもよい。例えば、他のユーザは、SNS等に投稿されたURLを選択しギフト情報を確認できる画面又はウェブサイトにアクセスする。或いは、ギフト情報の送信を申し込める画面又はウェブサイトにアクセスしてもよい。該画面又はウェブサイトにおいて、他のユーザが、ギフト情報の送信を申し込むことで、サーバ装置2にて、URLに対応するギフト情報と送付元のユーザ識別情報が特定される。
【0136】
また、他のユーザが、ギフト情報の送信を申し込むと、ユーザ端末1bにおける専用アプリのダウンロードの有無が判定されてもよい。ユーザ端末1bに専用アプリがダウンロードされている場合は、ユーザ端末1bにて専用アプリが起動する。ユーザ端末1bに専用アプリがダウンロードされていない場合は、ユーザに専用アプリのダウンロードを促す画面をユーザ端末1bに表示させる。専用アプリが起動すると、他のユーザ端末1bのユーザ識別情報が、サーバ装置2に送信される。
【0137】
次に、サーバ装置2にて、特定されたギフト情報が、ユーザ端末1bに送信可能であるか否かを判定する(ステップS44)。ギフト情報がユーザ端末1bに送信可能でない場合(ステップS44にてNO)、ギフト送付及びギフト特典付与処理は終了する。
【0138】
一方、ギフト情報がユーザ端末1bに送信可能である場合(ステップS44にてYES)、ギフト情報がユーザ端末1bに送信される(ステップS45)。ユーザ端末1bにおいて、送信されたギフト情報が受信される(ステップS46)。これにより、ユーザ端末1bにおいて、ギフト情報に含まれる音源などのコンテンツをダウンロード等により利用できるようになる。また、サーバ装置2において、送付したギフト情報、送付元のユーザ識別情報、及び、送付先の他のユーザ識別情報が関連付けて記憶されることが好ましい。
【0139】
なお、ステップS44の処理は、以下のように実行できる。本発明の実施の形態において、1の送付情報を利用して、サーバ装置2からユーザ端末1bへギフト情報を送信できる回数は、ステップS34にて入力されたギフトの数に限られる。つまり、ステップS44において、特定されたギフト情報が、ギフト情報に関する所定の条件を満たすか否かについて判定してもよい。ギフト情報に関する所定の条件は、例えば、ステップS42にて送付情報を受信した回数が、ステップS34にて入力されたギフトの数に達したか否かがあげられる。所定の条件を満たした場合、ギフト情報は送信されない。
【0140】
よって、ステップS42において、送付情報を受信した時点において、送付情報を受信した回数が、ステップS34にて入力されたギフトの数以上である場合、ギフト情報がユーザ端末1bに送信可能でないと判定できる。一方、ステップS42において、送付情報を受信した回数が、ステップS34にて入力されたギフトの数より少ない場合、ギフト情報がユーザ端末1bに送信可能であると判定できる。例えば、同一又は複数のユーザが、同一の送付情報をサーバ装置2に送信すると、入力されたギフト数に達するまで、サーバ装置2からユーザ端末1bにギフト情報が送信される。
【0141】
また、ギフト情報は、専用アプリがダウンロードされた他のユーザ端末1bに、送信可能としてもよい。また、さらに、ステップS44における、特定されたギフト情報が、ユーザ端末1bに送信可能であるか否かの判定は、ギフト情報を送信する他のユーザに関する所定の条件を満たすか否かについて判定してもよいし、ギフト情報に関する他の所定の条件を満たすか否かについて判定してもよい。
【0142】
他のユーザに関する所定の条件とは、例えば、送付情報を生成したユーザ、管理者より予め設定されたユーザ、ギフト情報を所定の回数以上受信したユーザ等があげられる。ギフト情報に関する他の所定の条件とは、例えば、ギフト情報に係る商品の販売期間から所定の期間外であること、送付情報を生成してから所定の期間外であること等があげられる。ギフト情報に関する他の所定の条件を設ける場合、ステップS41において、送付情報と共に時刻に関する情報がサーバ装置2に送信される。
【0143】
ステップS46にてギフト情報を受信後、ユーザ端末1bにて、ギフト情報が利用されると(ステップS47)、ユーザ端末1bにおいてギフトが利用された旨を含む利用情報が、ユーザ端末1bからサーバ装置2に送信される(ステップS48)。ギフト情報の利用は、例えば、受信した全て又は一部のギフト情報をダウンロードしたこと、ギフト情報が抽選機能を有する場合は、抽選に応募したこと等があげられる。
【0144】
サーバ装置2にて、利用情報が受信されると(ステップS49)、予めサーバ装置2に登録されたギフト特典テーブルが参照され、ギフト特典情報を付与するための所定の第1条件及び/又は所定の第2条件を満たしたか否かが判定される(ステップS50)。所定の第1条件及び/又は所定の第2条件を満たしていない場合(ステップS50にてNO)、特典付与処理は終了する。
【0145】
一方、所定の第1条件及び/又は所定の第2条件を満たした場合は(ステップS50にてYES)、ギフト特典テーブルが参照され、ギフトの送付元のユーザに対して付与する第1特典、及び/又は、ギフトを受け取ったユーザに対して付与する第2特典が特定される(ステップS51)。そして、サーバ装置2にて、特定した第1特典がギフトの送付元のユーザと、及び/又は、特定した第2特典がギフトを受け取ったユーザと関連付けて記憶される(ステップS52)。これにより、サーバ装置2にて、ユーザに対して第1特典を付与する旨、及び/又は、他のユーザに対して第2特典を付与する旨が登録される。ステップS40~S52の処理により、ギフト送付及びギフト特典付与処理は終了する。
【0146】
ここで、ギフト特典テーブルには、ユーザに第1特典を付与するための所定の第1条件と、第1条件を満たしたときにユーザに付与する第1特典の内容とが関連付けて記憶されている。また、ギフト特典テーブルには、他のユーザに第2特典を付与するための所定の第2条件と、第2条件を満たしたときに他のユーザに付与するギフト特典の内容とが関連付けて記憶されている。
【0147】
ユーザに第1特典を付与するための所定の第1条件、又は、他のユーザに第2特典を付与するための所定の第2条件としては、例えば、他のユーザ端末1bに商品情報の一部又は全部を送信したこと、他のユーザ端末1bにおいて、受信された商品情報の一部又は全部を利用したこと、他のユーザ端末1bへの操作入力により、ユーザに付与する特典に関する情報の入力を受け付けたこと、他のユーザ端末1bに商品情報の一部又は全部を送信した回数が所定の回数以下であること、送信元のユーザが他のユーザ端末に商品情報の一部又は全部を送信した回数が所定の回数以上であること、他のユーザ端末1bに商品情報の一部又は全部を送信した時刻が所定の期間内であることなどがあげられる。
【0148】
所定の第1条件又は所定の第2条件は、上記の例のうちのいずれか1であってもよく、上記の例のうちのいずれか2以上を組み合わせたものであってもよい。また、所定の第2条件は、第1条件と同じ条件であってもよいし、異なる条件であってもよい。
【0149】
例えば、所定の第1条件が、他のユーザ端末1bに商品情報の一部又は全部を送信したことである場合、ステップS47~S49を省略して、ステップS46において、ギフト情報がユーザ端末1bにて受信されたとき、所定の第1条件を満たすと判定できる。また、所定の第1条件が、他のユーザ端末1bにおいて、受信された商品情報の一部又は全部を利用したことである場合、ステップS49において、サーバ装置2にて利用情報が受信されたとき、所定の第1条件を満たすと判定できる。
【0150】
また、例えば、所定の第1条件が、他のユーザ端末1bへの操作入力により、ユーザに付与する特典に関する情報の入力を受け付けたことである場合、ステップS47~S49を省略して、他のユーザ端末1bへの操作入力により、ユーザに付与する特典に関する情報の入力をユーザ端末1b又はサーバ装置2にて受け付けたとき、所定の第1条件を満たすと判定できる。なお、本発明の実施の形態において、他のユーザ端末1bへの操作入力により、ユーザに付与する特典は、ギフトを受け取った他のユーザから、ギフトの送付元であるユーザに対して、感謝の気持ちを表明するポイントとして付与することができる。感謝の度合いに応じて、付与するポイントを、増減させることができる。
【0151】
なお、ポイントの用途は特に限定されない。例えば、商品を購入する際に、実際の通貨のように使用できるようにしてもよいし、ポイントの量に応じて、各種の上限値を増加させること、抽選確率を所定の割合だけ高めること、各種の制限をなくすこと等に使用できるようにしてもよい。
【0152】
また、例えば、所定の第1条件が、他のユーザ端末1bに商品情報の一部又は全部を送信した回数が所定の回数以下であることの場合、サーバ装置2において、ギフト情報、ギフト情報を受信した他のユーザ識別情報、及びギフト情報を送信した回数が関連付けて記憶されることで、所定の第1条件を満たすか否かの判断が可能となる。他のユーザ端末1bに所定のギフト情報が送信された回数が所定の回数以下であれば、所定の第1条件を満たすと判定できる。また、ユーザ端末1bにおいて、所定のギフト情報を受信した回数が所定の回数以下である場合も同様に、所定の第1条件を満たすと判定できる。これにより、ギフト情報に係る商品を知らないユーザ又はギフト情報を受け取った回数の少ないユーザに対して、より積極的にギフト情報を拡散することができる。なお、この場合、ステップS47~S49を省略できる。
【0153】
また、例えば、所定の第1条件が、送信元のユーザが、他のユーザ端末に商品情報の一部又は全部を送信した回数が所定の回数以上であることの場合、サーバ装置2において、送付したギフト情報、送付元のユーザ識別情報、及びギフト情報を送信した回数が関連付けて記憶される。そして、送付元のユーザに関連付けられたギフト情報の送信回数を集計することで、所定の第1条件を満たすか否かの判断が可能となる。また、1のギフト情報又は、所定のギフト情報について、集計された回数が所定の回数以上であれば、所定の第1条件を満たすと判定できる。
【0154】
また、例えば、所定の第1条件が、他のユーザ端末1bに商品情報の一部又は全部を送信した時刻が所定の期間内であることの場合、ステップS45にてギフト情報が送信された時刻に関する情報が記憶されることで、所定の第1条件を満たすか否かの判断が可能となる。ステップS45にてギフト情報が送信された時刻が、所定の期間内であれば、所定の第1条件を満たすと判定できる。また、サーバ装置2において、時刻情報、送付したギフト情報、送付元のユーザ識別情報、送付先のユーザ識別情報、及びギフト情報を送信した回数が関連付けて記憶されており、所定の期間内に記憶された回数が所定の回数以上であれば、所定の第1条件を満たすと判定してもよい。
【0155】
ここで、ギフト特典テーブルに記憶される「ギフト特典情報」は、ユーザ及び/又は他のユーザが、ユーザが購入した商品に対応する商品情報の一部又は全部を、他のユーザ端末1bに送信することを促す特典に関する情報であれば、特に限定されないが、ユーザ端末及び/又は他のユーザ端末に送信可能な情報だけでなく、景品、クーポン券、通貨等の情報とは異なる有体物であってもよい。また、商品情報に含まれるコンテンツとは関連するもの、関連しないもののいずれであってもよい。また、ユーザに付与される第1特典と、他のユーザに付与される第2特典とは、同じであってもよく、異なっていてもよい。また、ギフト特典情報に含まれる特典は、商品特典情報に含まれる特典と同様の特典であってもよい。
【0156】
ギフト特典情報に含まれる第1特典及び/又は第2特典としては、例えば、所定の商品の購入に関して所定の販売日よりも前に購入できること、所定の商品を購入できること、所定の商品の購入可能数の上限を増加させて所定の商品を購入できること、及び/又は、所定の抽選に関して所定の割合だけ高い抽選確率で抽選を実行できることがあげられる。また、特典として、所定のポイントを付与することとしてもよい。なお、第1特典又は第2特典は、所定の第1条件又は所定の第2条件を満たす毎に、第1特典又は第2特典を付与されてもよいし、所定の第1条件又は所定の第2条件を満たした度合いに応じて、付与される第1特典又は第2特典を変化させてもよい。
【0157】
なお、所定の商品としては、ギフト情報に含まれるアーティストの商品、ギフト情報に含まれるアーティストと同じ事務所の商品等があげられるが、管理者によって、第1特典及び/又は第2特典と関連付けられた商品であれば特に限定されない。また、所定のポイントの用途は特に限定されず、上述のポイントと同様に利用することができる。
【0158】
ユーザ及び/又は他のユーザが、所定の商品の購入に関して所定の販売日よりも前に購入できるようにする処理について説明する。例えば、一般の販売日が12/1の場合、特典が付与されたユーザについて、ユーザIDと関連付けて11/1より購入の許可がされるようにサーバ装置2に登録することができる。このとき、購入する商品の上限を設けてもよい。
【0159】
ユーザ及び/又は他のユーザが、所定の商品を購入できるようにする処理について説明する。例えば、商品の販売数を5000個とした場合、そのうち100個を特典が付与されたユーザ用に確保しておくことができる。つまり、一般のユーザについては、4900個の商品の売却が完了した時点で販売が終了するが、特典が付与されたユーザは、確保された100個のうちから商品を購入することができる。また、販売数が5000個に達しても、特典を付与されたユーザについては、追加で商品を購入できることとしてもよい。また、例えば、特典が付与されたユーザしか、購入できない商品を設定してもよい。
【0160】
また、さらに、ギフト特典情報に含まれる第1特典及び/又は第2特典としては、例えば、1の送付情報に関連付けて、商品情報の一部又は全部を、他のユーザ端末1bに送信可能な回数を記憶する場合には、送信可能な回数の上限を増加させることであってもよい。具体的には、ステップS34において、1の送付情報に関連付けることができるギフトの数について、上限が設けられている場合において、入力可能なギフトの数を増加させることができる。
【0161】
[デジタルパッケージ取得処理]
上述した実施の態様では、
図4の商品情報送信処理において、店舗のECサイトから、商品を購入する態様について説明したが、実店舗にて購入した商品についても、商品情報を有するものであれば、本発明のシステムを適用できる。この場合、実店舗で購入できる商品には、1の商品情報を特定することができる識別情報を含んだ二次元コードやシリアルコードが添付されている。
【0162】
この場合、デジタルパッケージ・ギフト取得アイコン61を押下し、デジタルパッケージの取得を行う。ユーザ端末1のカメラを起動し商品に添付された二次元コード等の撮影、又は、商品に添付された二次元コード等を撮影した写真の選択により、二次元コード等の読み取りがされ、識別情報の入力が実行される。或いは、シリアルコードの情報を直接入力してもよい。入力された二次元コード又はシリアルコードの情報を、ユーザ端末1からサーバ装置2に送信する。サーバ装置2が、受信した情報に含まれる識別情報から、該当する商品情報を特定すると、ステップS13~S21の処理が実行される。
【0163】
なお、実際の商品に添付された二次元コードやシリアルコードから入力された情報に応じて送信される商品情報は、店舗のECサイトから購入する商品の商品情報と異なるものであってもよい。例えば、音源ダウンロードやギフトの加算について制限を設けてもよい。また、二次元コード等の入力により実行される、サーバ装置2からの商品情報の送信は、サーバ装置2にて、入力された情報を1回目に受信したときにのみ実行される。つまり、サーバ装置2にて、入力された情報の受信が2回目以降の場合、サーバ装置2からユーザ端末1に商品情報は送信されない。これにより、購入している商品よりも多くのコンテンツ情報及び商品特典情報を、ユーザに送信することを防ぐことができる。
【0164】
[売上管理]
本発明の実施の形態において、専用アプリには、ユーザの情報として、氏名、生年月日、居住都道府県、性別等の個人情報を登録することができる。これらの情報は、ユーザの類型ともいう。また、商品の購入数や購入日、音源ダウンロードの有無、ギフトに関する情報は、サーバ装置2にて記憶される。そのため、管理者は、管理者端末3において、商品に関する各種情報を集約して表示させることができる。例えば、商品全体の販売数、一人当たりの商品の購入数、商品の購入日、専用アプリにおいて音源ダウンロードがなされた回数、ユーザがギフトした回数、ギフトされた人がコンテンツを利用した回数、購入したユーザの年齢、性別、居住地等を管理することができる。これにより、管理者は、販売状況を容易に管理することができる。また、管理者はイベントと販売数の相関を容易に確認することができる。
【0165】
上述の発明の実施の形態おいて、サーバ装置2にて、商品情報送信処理、送付情報生成処理、及びギフト送付及びギフト特典付与処理を実行し、各種情報の保存を行う態様について説明したが、ブロックチェーンによる分散台帳技術によって達成されてもよい。ブロックチェーンネットワークはプライベートネットワークとして構築してもよいし、パブリックネットワークとして構築してもよい。ブロックチェーンによる情報管理により、セキュリティを保持し、ユーザはデジタルパッケージに関する所有権を担保される。これにより、コンテンツ情報及び商品特典情報の不当な転売を防止することができる。ブロックチェーンでデジタルパッケージに保持する情報としては、デジタルパッケージ自体のシリアルコード、販売業者である販売チャネルID、販売店舗である販売チャネル店舗ID、ユーザID、デジタルパッケージの金額などがあげられる。
【0166】
また、上述の発明の実施の形態おいて、コンテンツをダウンロードする構成を説明したが、コンテンツはストリーミングにより取得してもよい。なお、ストリーミングによりコンテンツを取得する場合、ダウンロードできる回数と同様にストリーミングできる回数に制限を設けてもよい。
【0167】
本発明によれば、ユーザが購入した商品に対応する該商品情報の一部又は全部を、他のユーザ端末に送信することができる。また、他のユーザ端末において送付情報を選択又は入力した場合に、該商品情報の一部又は全部を、他のユーザ端末に送信することができるため、送付情報を生成する際に、商品情報の一部又は全部の送信先である他のユーザを指定する必要がない。そのため、ユーザが購入した商品について、特定不特定を問わず他のユーザに送信できるため、ファン層の増加が期待できる。また、商品を購入していないユーザに対して、商品情報の一部又は全部を提供することができる。これにより、市場拡大の新しいマーケティングを行うことができる。
【0168】
本発明によれば、所定の送信回数に限り、該商品情報の一部又は全部を他のユーザ端末に送信し、所定の送信回数が、商品の購入に関する所定の情報に応じて付与された回数であるため、例えば、複数回商品を購入したユーザが、利用していない商品を活用できる。また、ユーザが商品をさらに購入することを促すことができる。また、本発明によれば、ユーザ端末から他のユーザ端末に送信されたコンテンツ情報について、再生に関する制限が設けられているため、アーティストやコンテンツホルダーの権利を守ることができる。
【0169】
また、本発明によれば、所定の第1条件を満たしたことに応じて、ユーザに対して第1特典を付与する旨を登録する、及び/又は、所定の第1条件を満たしたことに応じて、ユーザに対して付与する第1特典を決定するため、ユーザに対して、ユーザが購入した商品に対応する該商品情報の一部又は全部を、他のユーザ端末に送信することを促すことができる。また、本発明によれば、所定の第2条件を満たしたことに応じて、他のユーザに対して第2特典を付与する旨を登録する、及び/又は、所定の第2条件を満たしたことに応じて、他のユーザに対して付与する第2特典を決定するため、他のユーザに対して、商品情報の一部又は全部を、他のユーザ端末に送信することを促すことができる。
【0170】
また、本発明によれば、所定の第1条件及び/又は所定の第2条件が、他のユーザ端末に該商品情報の一部又は全部を送信したこと、他のユーザ端末において、受信された該商品情報の一部又は全部を利用したこと、他のユーザ端末への操作入力により、ユーザに付与する特典に関する情報の入力を受け付けたこと、及び/又は、他のユーザ端末に該商品情報の一部又は全部を送信した回数が所定の回数以下であることであるため、システムの利用がない又はシステムの利用が少ない他のユーザのシステムの利用を促し、システムの活性化が期待できる。
【0171】
また、本発明によれば、コンテンツ情報とコンテンツ情報に関連するイベントの入場券に関する情報、及び/又は、該イベントにおいて用いられる特典券に関する情報を含んだ商品を、インターネット上にて販売することができる。本発明によれば、管理者等は、ユーザに対して様々な態様の商品特典情報を柔軟に配布できる。また、本発明によれば、様々なバリエーションを設けた商品を、ユーザに提供することができる。そのため、ユーザの満足感と購買意欲を高めることができる。また、本発明によれば、予定された枚数のイベントの入場券の配布を容易に行うことができる。また、本発明によれば、所定の時期を設定してデジタル特典を配信できるため、時限性でキャンペーンを行うことができる。
【0172】
また、本発明によれば、従来の大量のCDの購入により、大量のCDが廃棄されることがなくなり、環境に負荷のないシステムを提供することができる。本発明によれば、ユーザ端末1に紐づいたユーザIDによりイベントの入場券及び/又は特典券が管理されるため、他のユーザ端末に入場券及び/又は特典券を不正に譲渡されることを防ぐことができる。そのため、入場券及び/又は特典券の転売を防止することができる。また、本発明によれば、オンライン上で商品を流通させることができるので、現実の商品の在庫や物流のコントロールを行う必要がなくなる。
【符号の説明】
【0173】
1:ユーザ端末 2:サーバ装置 3:管理者端末
4:通信ネットワーク 11:制御部 12:メインメモリ
13:ストレージ部 14:入力装置 15:表示装置
16:通信インタフェース 21:制御部 22:メインメモリ
23:ストレージ部 23:通信インタフェース
30:アーティスト名 31:画像 32:タイトル
35:ギャラリーアイコン 36:プレイヤーアイコン
41:音源ダウンロードアイコン 42:デジタル特典ダウンロードアイコン
43:特典券アイコン 44:入場券アイコン 45:ギフトアイコン
51:デジタル特典残数 52:購入数 53:特典券残数 54:ギフト可能数
55:タイトル 56:画像 57、58:アイコン
61:デジタルパッケージ・ギフト取得アイコン 62:マイページアイコン
63:アーティスト・デジタルパッケージ検索アイコン
64:ストアアイコン 65:取得入場券一覧アイコン 66:取得特典券一覧アイコン
71:特典券情報 81:入場券情報
72、82:チェックボックス 73、83:アイコン