(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024074777
(43)【公開日】2024-05-31
(54)【発明の名称】プレゼンテーション作成支援プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 40/166 20200101AFI20240524BHJP
G06F 3/0484 20220101ALI20240524BHJP
G06F 3/14 20060101ALI20240524BHJP
G06F 3/04817 20220101ALI20240524BHJP
G06Q 10/10 20230101ALI20240524BHJP
【FI】
G06F40/166
G06F3/0484
G06F3/14 370A
G06F3/14 310D
G06F3/04817
G06Q10/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023182863
(22)【出願日】2023-10-24
(31)【優先権主張番号】P 2022185817
(32)【優先日】2022-11-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】522299414
【氏名又は名称】株式会社余白
(74)【代理人】
【識別番号】100093104
【弁理士】
【氏名又は名称】船津 暢宏
(72)【発明者】
【氏名】中西 義樹
【テーマコード(参考)】
5B069
5B109
5E555
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5B069AA01
5B069FA04
5B069HA06
5B069HA07
5B069HA15
5B109NA04
5B109TB03
5B109VC03
5E555AA02
5E555BA02
5E555BA63
5E555BA64
5E555BB02
5E555BC18
5E555BD01
5E555CA24
5E555CB02
5E555CB33
5E555CB34
5E555CC05
5E555CC13
5E555CC14
5E555CC19
5E555CC22
5E555DB03
5E555DB18
5E555DB41
5E555DB58
5E555DC13
5E555DC33
5E555DC35
5E555DC45
5E555DD09
5E555DD11
5E555EA08
5E555EA14
5E555FA00
5L010AA20
5L049AA20
(57)【要約】
【課題】 ネットワーク上の汎用性のある素材等を利用可能とすると共に利便性の高いマクロやテンプレートを組み合わせ利用可能としたプレゼンテーション作成支援プログラムを提供する。
【解決手段】 本装置1の表示部14の表示画面において、予め用意された複数のマクロを利用するための複数のアイコンをエレメントメニュー21として表示し、ネットワーク2上の素材を提供する複数の外部サイトのサムネイル画像を一覧で外部サイト表示部22に表示し、外部サイトの素材等を利用可能とし、エレメントメニュー21からアイコンを選択してマクロを利用可能とするプレゼンテーション作成支援プログラムである。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータにおいて動作するプレゼンテーションの資料作成を支援するプレゼンテーション作成支援プログラムであって、
前記コンピュータを、
ネットワーク上で提供される素材を提供する複数のサイトを一覧で表示する外部サイト表示手段と、
予め用意された複数の基本マクロを利用するための複数のアイコンをエレメントメニューに表示するマクロ表示手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項2】
前記外部サイト表示手段が、前記複数のサイトのいずれかが選択されると、一覧の表示を残したまま当該選択されたサイトの素材を利用可能に表示画面の一部に表示することを特徴とする請求項1記載のプログラム。
【請求項3】
前記コンピュータを、
ユーザによって文字の背景色、文字の囲み線の色及び文字の色を選択可能で編集可能なカラーパレットを前記複数のサイトの一覧の隣に表示させるカラーパレット表示手段として機能させることを特徴とする請求項1又は2記載のプログラム。
【請求項4】
前記マクロ表示手段で表示されるアイコンの基本マクロが、企業特有の複数のアイコン又は複数のスライドテンプレートを選択可能とするマクロであることを特徴とする請求項1又は2記載のプログラム。
【請求項5】
前記マクロ表示手段で表示させるアイコンの基本マクロが、表計算ソフトで作成された表を、当該表の縦横同数のオブジェクトに貼付けるマクロであることを特徴とする請求項1又は2記憶のプログラム。
【請求項6】
前記マクロ表示手段で表示されるアイコンの基本マクロが、選択されたオブジェクトに背景色、文字色又は大きさが同じオブジェクトを抽出することを特徴とする請求項1又は2記載のプログラム。
【請求項7】
前記マクロ表示手段で表示されるアイコンの基本マクロが、予め書式をプリセット設定の登録しておき、選択されたオブジェクトに前記プリセット設定が指定されると、当該書式を前記オブジェクトに適用することを特徴とする請求項1又は2記載のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プレゼンテーション資料(プレゼン資料)の作成を支援するプログラムに係り、特に、利便性に高いマクロとネットワーク上の汎用性のある素材等を組合せてプレゼン資料を容易に作成できるプレゼンテーション作成支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
[従来の技術]
従来のプレゼン資料の作成を支援プログラムとしては、スライドのテンプレートを用意したり、便利なマクロを利用可能としたり、また、ガイド機能で効率的な作成を促すものがあった。
【0003】
[関連技術]
尚、関連する先行技術文献として、特開2020-187544号公報「プレゼンテーション用資料作成支援システム及びプレゼンテーション用資料作成支援プログラム」(特許文献1)、特許第6416894号公報「プレゼンテーションスライドを構成するための自動化システム」(特許文献2)がある。
【0004】
特許文献1には、ユーザが操作するコンピュータにおけるプレゼンテーション用資料の作成に係る制限内容の設定を行うことが記載されている。
また、特許文献2には、小見出しに対応するスライドを生成し、小見出し間のリンク付けを可能とすることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2020-187544号公報
【特許文献2】特許第6416894号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来の支援プログラムでは、テンプレートやマクロ等を利用したプレゼンテーションの資料作成を支援するものであって、ネットワーク上の素材と組み合わせて作成を容易に行うことができるものではなく、汎用性と利便性を向上させるものとはなっていないという問題点があった。
【0007】
尚、特許文献1,2には、ネットワーク上の汎用性のある素材等を利用可能とすると共に利便性の高いマクロやテンプレートを組み合わせて利用可能とする構成の記載がない。
【0008】
本発明は上記実状に鑑みて為されたもので、ネットワーク上の汎用性のある素材等を利用可能とすると共に利便性の高いマクロやテンプレートを組み合わせて利用可能としたプレゼンテーション作成支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、コンピュータにおいて動作するプレゼンテーションの資料作成を支援するプレゼンテーション作成支援プログラムであって、コンピュータを、ネットワーク上で提供される素材を提供する複数のサイトを一覧で表示する外部サイト表示手段と、予め用意された複数の基本マクロを利用するための複数のアイコンをエレメントメニューに表示するマクロ表示手段として機能させることを特徴とする。
【0010】
本発明は、上記プログラムにおいて、外部サイト表示手段が、複数のサイトのいずれかが選択されると、一覧の表示を残したまま当該選択されたサイトの素材を利用可能に表示画面の一部に表示することを特徴とする。
【0011】
本発明は、上記プログラムにおいて、コンピュータを、ユーザによって文字の背景色、文字の囲み線の色及び文字の色を選択可能で編集可能なカラーパレットを複数のサイトの一覧の隣に表示させるカラーパレット表示手段として機能させることを特徴とする。
【0012】
本発明は、上記プログラムにおいて、マクロ表示手段で表示されるアイコンの基本マクロが、企業特有の複数のアイコン又は複数のスライドテンプレートを選択可能とするマクロであることを特徴とする。
【0013】
本発明は、上記プログラムにおいて、マクロ表示手段で表示させるアイコンの基本マクロが、表計算ソフトで作成された表を、当該表の縦横同数のオブジェクトに貼付けるマクロであることを特徴とする。
【0014】
本発明は、上記プログラムにおいて、マクロ表示手段で表示されるアイコンの基本マクロが、選択されたオブジェクトに背景色、文字色又は大きさが同じオブジェクトを抽出することを特徴とする。
【0015】
本発明は、上記プログラムにおいて、マクロ表示手段で表示されるアイコンの基本マクロが、予め書式をプリセット設定の登録しておき、選択されたオブジェクトにプリセット設定が指定されると、当該書式をオブジェクトに適用することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、コンピュータを、ネットワーク上で提供される素材を提供する複数のサイトを一覧で表示する外部サイト表示手段と、予め用意された複数の基本マクロを利用するための複数のアイコンをエレメントメニューに表示するマクロ表示手段として機能させるプレゼンテーション作成支援プログラムとしているので、外部サイトの素材を利用しつつ、基本マクロと組み合わせて利用することで汎用性と利便性を向上させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図2】プレゼンテーション作成画面を示す概略説明図である。
【
図4】表からの貼付け機能を説明する概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係るプレゼンテーション作成支援プログラム(本支援プログラム)は、ネットワーク上の素材を提供する複数のサイトを予め選択して一覧で表示する外部サイト表示手段と、予め用意された複数の基本マクロを利用するための複数のアイコンをエレメントメニューに表示するマクロ表示手段として機能させるものであり、外部サイトの素材を利用しつつ、基本マクロと組み合わせて利用することで汎用性と利便性を向上させることができるものである。
【0019】
[本装置:
図1]
本発明の実施の形態に係る情報処理装置(本装置)について
図1を参照しながら説明する。
図1は、本装置の構成概略図である。
本装置1は、
図1に示すように、インターネットのネットワーク2に接続するコンピュータであり、制御部11と、記憶部12と、インタフェース部13と、表示部14と、操作部15とを備えている。
【0020】
本装置1は、記憶部12に記憶するプレゼンテーション作成プログラム(作成プログラム)とプレゼンテーション作成支援プログラム(支援プログラム)を制御部11で動作させることで本実施の形態の特徴的な処理を実現するものである。
ここで、作成プログラムは、プレゼン資料を作成するための主プログラムであり、支援プログラムは、作成プログラムを補助する副プログラムで、主プログラムに組み込まれている。
本実施の形態では、副の支援プログラムが、主の作成プログラムと一体となって特徴的な機能を実現するものとなっている。
これらプログラムの処理動作の詳細は後述する。
【0021】
[制御部11]
本装置1の制御部11は、記憶部12に記憶された作成プログラムと支援プログラムを読み込んで後述する処理を実行するものである。
また、制御部11は、後述するように、支援プログラムに組み込まれた複数のマクロを実行する。
【0022】
[記憶部12]
記憶部12は、作成プログラムと支援プログラムを記憶し、その他、プレゼンテーション作成に必要な素材、マクロ、データ等も記憶している。
【0023】
[インタフェース部13]
インタフェース部13は、ネットワーク2と、表示部14と、操作部15とに接続するインタフェースである。
【0024】
[表示部14]
表示部14は、作成プログラム及び支援プログラムの動作によってプレゼンテーション作成の画面を表示するものである。プレゼンテーション作成画面の詳細については後述する。
【0025】
[操作部15]
操作部15は、作成プログラム及び支援プログラムを起動して、プレゼンテーション資料を作成するための操作を行うものである。
【0026】
[ネットワーク2]
ネットワーク2は、インターネットであり、素材を提供する複数のサイトが接続している。
【0027】
[画面構成:
図2]
次に、表示部14に表示されるプレゼンテーション作成画面について
図2を参照しながら説明する。
図2は、プレゼンテーション作成画面を示す概略説明図である。
プレゼンテーション作成画面は、
図2に示すように、作成プログラムと支援プログラムが起動された状態であり、上側にプレゼン資料作成のツールのアイコンが複数配列され、その中に本実施の形態の特徴であるエレメントメニュー21が設けられている。
【0028】
エレメントメニュー21における個別のメニューには、スライドテンプレートアイコン、カラーパレットアイコン等が表示されるものである。個別のメニューのアイコンが選択されて実行される機能については後述する。
【0029】
[外部サイト表示部22]
また、画面右側にネットワーク2から提供され、支援プログラムでセレクトされた外部サイト(例えば、外部サイトA、B,C)のサムネイル画像の一覧が縦方向に表示される外部サイト表示部22が設けられている。
【0030】
外部サイト表示部22は、具体的には、世界中のクリエーターが提供する商用フリー画像の提供サイト、多くのクリエーターが提供する画像・動画の提供サイト、加工や商用利用が可能なイラストの提供サイト、ショートカット集の提供サイト、翻訳ツールの提供サイト、類義語辞典の提供サイト、日程調整ツールの提供サイト、漢字拡大表示ツールの提供サイト等が表示される。
外部サイト表示部22は、常に最新の素材にアップデートされており、最新の素材を利用できるため、プレゼン資料がマンネリ化、固定化するのを防止できる。
【0031】
外部サイト表示部22で外部サイトのサムネイル画像を選択すると、選択された外部サイトが提供する写真素材、イラスト素材の表示画面(素材表示部)24が外部サイト表示部22、カラーパレット表示部23を覆うことなく表示される。
外部サイトを複数選択した場合には、複数の外部サイトの素材表示部24が重ならないよう表示位置を調整する。
素材表示部24は、プレゼンテーション作成画面内の一部分として表示される。
【0032】
このように、外部サイト表示部22、カラーパレット表示部23に重ならないように装素材表示部24を表示することで、他の外部サイトを選択しやすくし、更に、他の機能も容易に選択できるようになるので、利便性を向上させることができる。
そして、外部サイトから提供された素材をエレメントメニュー21の基本マクロ、その他の機能マクロを使用して加工編集することで、その素材を自在に活用できるものである。
【0033】
[カラーパレット表示部23:
図3]
更に、外部サイト表示部22の隣で中央側に、文字の背景色、文字の囲み線の色及び文字の色を選択可能で編集可能なカラーパレット表示部23が縦方向に配置されている。
図3は、カラーパレット表示部の部分説明図である。
カラーパレット表示部23は、
図3に示すように、具体的には、三列となっており、第1列(a)が文字の背景色を複数の候補から選択可能となっており、第2列(b)が文字の囲み線の色を複数の候補から選択可能となっており、第3列(c)が文字の色を複数の候補から選択可能となっている。
このカラーパレット表示部23におけるカラーパレットは、
図3の上部の「編集」のボタンをクリックすると、後述するように編集可能となっている。
【0034】
[各種機能]
以下、エレメントメニュー21によって実現される機能とその他の機能について具体的に説明する。
エレメントメニュー21の機能とは、よく使う基本的な機能を集めて整理したもので、使い勝手を向上させるものである。
その他の機能は、エレメントメニュー21の機能以外の応用的な機能であり、スライド資料の作成を促進するものである。
【0035】
[エレメントメニュー21の機能]
[アイコン機能]
アイコン機能は、企業でよく使うアイコン、例えば、コーポレートアイコン、コーポレートマーク等を予め複数登録しておき、それらアイコンを選択可能とし、スライド資料に表示させる機能である。
【0036】
[スライドテンプレート機能]
スライドテンプレート機能は、企業でよく使うスライドテンプレートを複数登録しておき、選択可能とし、選択したスライドテンプレートを利用する機能である。
よく使うスライドテンプレートとしては、表紙テンプレート、目次テンプレート、箇条書テンプレート、表や図のテンプレート等がある。
【0037】
[カラーパレット機能]
カラーパレット機能は、文字の背景色、文字の囲み線の色及び文字の色を選択可能とするもので、色の配列順番や色自体を編集可能とした機能である。
カラーパレット機能は、エレメントメニュー21から選択すると、外部サイト表示部22の横に別ウィンドウでカラーパレット表示部23が展開され、表示される。
【0038】
カラーパレット表示部23は、デフォルトの色のパレットが予め用意されており、カラーパレット表示部23の上側の「編集」ボタンを選択すると、オリジナルカラーの追加が可能となり、文字の背景色等の設定が新たに追加される。
【0039】
[表からの貼付け機能:
図4]
表からの貼付け機能は、表計算ソフトの表を選択し、表と同じ縦横の数のオブジェクトに貼付ける機能である。
図4は、表からの貼付け機能を説明する概略図である。
図4に示すように、表計算ソフトで貼付けたい表の範囲を指定してコピーし、スライド資料において、当該表と同数の縦横に配列されたオブジェクトを選択して当該機能を機能アイコンで選択してペーストすると、表計算ソフトの表がスライド資料に貼付けるマクロとなっている。
【0040】
[似ているシェーブ選択機能]
似ているシェーブ選択機能は、対象となるオブジェクトを選択し、背景色、文字色、大きさが同じ他のオブジェクトを抽出する機能である。
具体的には、対象となるオブジェクトを選択して、当該機能を選択し、背景色が同じ、文字色が同じ、大きさが同じ、または背景色と大きさが同じのいずれかの条件を選択すると、その条件に応じたシェーブが選択され、編集可能な状態となるマクロとなっている。
【0041】
[プリセット設定機能]
プリセット設定機能は、プリセットとして保存したいオブジェクトを選択して登録しておき、他のオブジェクトを指定して登録したプリセットを選択すると、保存したオブジェクトと同様の形状にする機能である。
具体的には、プリセットとして保存したいオブジェクトを選択して、当該機能を選択し、記憶される内容として「オブジェクトのカラー」、「枠線のカラー/書式」、「テキストカラー/フォント/大きさ」を登録する。
そして、選択したオブジェクトについて、登録されたプリセットの適用を選択すると、予め設定されたプリセットの書式が適用される。
【0042】
[その他の機能]
次に、エレメントメニュー21の機能以外の「その他の機能」について説明する。
[整形・変形機能]
整形・変形機能は、幅高さを大きい方に合わせる機能と、2つのオブジェクトの配置を交換(スワップ)する機能と、複数のオブジェクトの位置を揃える機能と、複数のオブジェクトを特定の方式に整列させる機能である。
【0043】
幅高さを大きい方に合わせる機能は、対象のオブジェクトを選択し、幅又は高さのいずれかを選択すると、最も大きいオブジェクトに合わせて形状を変形するマクロである。
配置交換の機能は、2つのオブジェクトを選択し、配置交換を選択すると、両者の位置が入れ替わるマクロである。
【0044】
位置を揃える機能は、複数のオブジェクトを縦方向又は横方向に揃えるもので、縦方向では左右いずれかの縦線に揃え、横方向では上下いずれかの横線に揃えることを指示すると、それらの状況に合わせてオブジェクトを揃えるマクロである。
整列の機能は、複数のオブジェクトを選択し、縦方向又は横方向に整列させる機能を選択すると、オブジェクトの形状を変更することなく、均等な間隔を置いて整列させるマクロである。
【0045】
[フォーマット機能]
フォーマット機能は、選択したオブジェクトの大きさ、色、フォントを揃える機能である。
具体的には、対象となる複数のオブジェクト、テキストボックスを選択し、大きさ、色、フォントのいずれかを揃える機能を選択すると、最初に選択したオブジェクトの大きさ、色、フォントに揃えるマクロである。
【0046】
[テキストの書式設定機能]
テキストの書式設定機能の一つは、テキストボックスにブレットを出現させる機能である。
具体的には、対象となるオブジェクト、テキストボックスを選択し、入力モードにし、箇条書きの先頭に付ける印(ブレッド)の種類を選択すると、選択したブレッドを付してインデント(文字下げ)の位置をずらして表示するマクロである。
【0047】
また、別のテキストの書式設定機能は、上付き、下付き文字にし、テキストの折り返し表示にする機能である。
具体的には、対象となるオブジェクト、テキストボックスを選択し、入力モードにし、上付き、下付き、テキストの折り返し設定のいずれかが選択されると、上付き文字にし、下付き文字にし、または、テキストの折り返し表示を実現するマクロである。
【0048】
[チャット送信機能]
チャット送信機能は、作成しているプレゼン資料をチャットアプリに送信する機能である。
プレゼン資料をチャットアプリに送信するを選択し、送信先のチャネルとファイル形式を選択すると、当該プレゼン資料が当該チャネルに指定したファイル形式で送信するマクロである。
【0049】
[スライド保存機能]
スライド保存機能は、選択されたスライドを新しいファイルに保存する機能である。
プレゼン資料における特定のスライドを選択し、ファイル形式を指定して保存を選択すると、当該ファイル形式で選択したスライドを保存するマクロである。
【0050】
[ファイル検索機能]
本システムでは、過去に作成したプレゼンテーション資料の検索する機能を備えている。
具体的には、本支援プログラムが、インターネット上に設けられた検索用プログラムにアクセスするようになっており、アクセスか為されると、指定された記憶領域に記憶された過去に作成されたプレゼンテーション資料を生成AI(Artificial Intelligence:人工知能)でタグ付けを行い、当該タグ付けされた情報に対して、入力された検索用のキーワードに近似するものを検索して抽出し、目的のプレゼンテーション資料を探し出すものである。
プレゼンテーション資料へのタグ付けとキーワード検索を分けて行ってもよいが、タグ付けの処理を行いながら、その都度キーワード抽出の作業を行ってもよい。
【0051】
[チェック機能]
本支援プログラムは、チェック機能として、書式ズレ修正機能、文章の読みづらさ指摘/修正機能、ソースのURL(Uniform Resource Locator)漏れ/補正機能、適正箇所での改行機能がある。
【0052】
[書式ズレ修正機能]
書式のズレ修正機能は、プレゼンテーション資料を複数のデータからコピーして貼り付けた場合に、異なる書式で貼り付けられることがあり、その場合の書式のズレをチェックして、書式の不統一がある場合に一つの書式に統一してズレを修正するものである。
例えば、プレゼンテーション資料の最初の書式に統一するとか、最初に貼り付けたデータの書式に統一するとか、予め設定して書式のズレを修正するものである。
【0053】
[文章の読みづらさ指摘/修正機能]
文章の読みづらさ指摘/修正機能は、本支援プログラムの表示画面で、特定の範囲の文章を指定して、当該機能を選択すると、インターネット上の文章修正プログラムにアクセスし、その文章修正プログラムが指定された範囲の文章の読みづらさを表示画面で指摘表示し、指摘された部分を修正するかどうかをユーザに選択させて、修正が選択された場合に、修正された文章を表示画面に表示するものである。
尚、インターネット上の文章修正プログラムは、AIによって文章の読みづらさを診断して指摘を行い、更に文章の修正を行うものである。
【0054】
[ソースのURL漏れ/補正機能]
ソースのURL漏れ/補正機能は、本支援プログラムの表示画面において、当該機能が選択されると、出典を示すソースのURLが示されているか否かをチェックし、URLが記載されていない場合は、URL漏れを指摘表示する。
【0055】
また、ソースのURLが記載されている場合には、当該URLにアクセスし、URL先のタイトルとソースの記載が一致しているか否かをチェックし、不一致の場合は、不一致である旨を表示し、補正の指示が入力されると、ソースの記載をURL先のタイトルに修正(補正)するものである。
【0056】
[適正箇所での改行機能]
適正箇所での改行機能は、本支援プログラムの表示画面において、当該機能が選択されると、AIによって表示画面の文章を解析し、文章の適正な位置で改行されるよう修正を行う。
適正な位置とは、文章の解析により読みやすさを判断して、一連の文字が途切れないように制御して改行を挿入するものである。
【0057】
[ファイルの要約機能]
ファイルの要約機能は、本支援プログラムの表示画面において、当該機能が選択されると、AIによって表示されているプレゼンテーション用資料を要約して、要約資料(要約プレゼンテーション資料)を生成する。
生成された要約プレゼンテーション資料は、プレゼンテーションの事前打合せ等での利用が期待できる。
【0058】
本支援プログラムで、プレゼンテーション資料以外の文書形式を読み込むことが可能であれば、それら文書についても要約プレゼンテーション資料を生成してもよい。
また、インターネット上の文書についても、要約プレゼンテーション資料を生成するようにしてもよい。
【0059】
[自動読み上げ機能]
自動読み上げ機能は、本支援プログラムの表示画面において、当該機能が選択されると、当該プレゼンテーション資料のテキストデータについて音声により自動読み上げを行うものである。
また、自動読み上げ機能は、AIによりプレゼンテーション資料から発表用の原稿又はシナリオを生成し、当該原稿等の内容を解析して、その内容に応じた声質又はトーン等で読み上げるようにしてもよい。
【0060】
自動読み上げ機能を利用すれば、プレゼンテーション資料を音声と共に自動再生することができる。そして、プレゼンテーション資料を自動再生したものを動画ファイル形式で保存すれば、ネットワーク上で動画配信が容易に可能となる。
【0061】
[スライドの規格調整機能]
スライドの規格調整機能は、本支援プログラムにおいて、複数のスライドを結合した場合に、スライドによって縦横の比が異なることがあるので、最初(結合元)のスライドの規格に合わせる調整を行うものである。
【0062】
[手書きメモからプレゼンテーション資料生成機能]
手書きメモからプレゼンテーション資料生成機能は、スマートフォン、タブレット等のタッチパネルから手書き文字が入力され、その手書き文字のデータが本支援プログラムに取り込まれると、手書き文字データをテキスト変換してプレゼンテーション資料を生成するものである。
この機能を用いると、手書きからプレゼンテーション資料を容易に生成できる。
【0063】
[映像・音楽ファイルからの文字起こし機能]
映像・音楽ファイルからの文字起こし機能は、本支援プログラムにおいて、映像・音楽ファイルが指定されると、当該ファイルから文字データを抽出してプレゼンテーション資料を生成するものである。
この機能を用いると、会議の様子を記録した映像・音楽ファイルから容易に議事録を生成することができ、更にAIを利用すれば、議事録の要約も容易に生成できる。
【0064】
[指定項目によるプレゼンテーション資料生成機能]
指定項目によるプレゼンテーション資料生成機能は、本支援プログラムの表示画面において、項目をテキストの箇条書きで指定すると、AIが当該項目(指定項目)に応じてスライド構成の構造化を行い、構造化されたスライドに該当するデータを取り込んでプレゼンテーション資料を生成するものである。
【0065】
具体的には、指定項目によるプレゼンテーション資料生成機能を用いることで、例えば、インタビュー等のまとめを指定項目によりスライドの構造化を行い、インタビュー等の文字データをAIが解析して指定項目に対応したインタビューの文字を取り込んでプレゼンテーション資料を生成することができる。
上記の例では、文字の代わりにAIが動画の音声データを解析して、プレゼンテーション資料に動画ファイルを貼り付けて生成してもよい。
【0066】
[カラー/フォント/言語変換機能]
また、本支援プログラムでは、AIを利用してプレゼンテーション資料の内容を解析し、その内容に応じて色(カラー)、フォントを変換する。具体的には、資料の内容を文体等から硬さや柔らかさを判定し、その判定結果によって、イメージに応じた色とフォントに変換するものである。
また、他言語への変換を行うことができるものである。
【0067】
[実施の形態の効果]
本支援プログラムによれば、本装置1の表示部14の表示画面において、予め用意された複数のマクロを利用するための複数のアイコンをエレメントメニュー21として表示し、ネットワーク2上の素材を提供する複数の外部サイトのサムネイル画像を一覧で外部サイト表示部22に表示し、外部サイトの素材等を利用可能とし、エレメントメニュー21からアイコンを選択してマクロを利用可能としているので、外部サイトの素材を利用しつつ、マクロと組み合わせて利用することで汎用性と利便性を向上させることができる効果がある。
【産業上の利用可能性】
【0068】
本発明は、ネットワーク上の汎用性のある素材等を利用可能とすると共に利便性の高いマクロやテンプレートを組み合わせ利用可能としたプレゼンテーション作成支援プログラムに好適である。
【符号の説明】
【0069】
1…本装置、 2…ネットワーク、 11…制御部、 12…記憶部、 13…インタフェース部、 14…表示部、 15…操作部