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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024074784
(43)【公開日】2024-05-31
(54)【発明の名称】自動卵割り器
(51)【国際特許分類】
   A23L 15/00 20160101AFI20240524BHJP
   A47J 43/14 20060101ALI20240524BHJP
   A23J 1/08 20060101ALI20240524BHJP
【FI】
A23L15/00 E
A47J43/14
A23J1/08 A
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023194357
(22)【出願日】2023-11-15
(31)【優先権主張番号】202211457259.X
(32)【優先日】2022-11-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】523432841
【氏名又は名称】東莞市玉偉食品機械科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100146374
【弁理士】
【氏名又は名称】有馬 百子
(72)【発明者】
【氏名】周 玉建
【テーマコード(参考)】
4B042
4B053
【Fターム(参考)】
4B042AC10
4B042AG07
4B042AH09
4B042AP28
4B042AP30
4B042AT05
4B042AT10
4B053AA01
4B053BA01
4B053BB03
(57)【要約】
【課題】卵開きナイフと卵殻との間の卵液が滞留することによる浪費を防ぐことができる自動卵割り器を提供する。
【解決手段】 自動卵割り器は、対称に設けられる2つの卵ホルダ2と2つの卵開きナイフ1とを含み、卵ホルダ2は、開口が上向きであり、卵溝を形成し、卵開きナイフ1は、側面から卵に衝突して割り、卵ホルダ2の後には、同期に卵開きナイフ1の少なくとも一側を開いて卵を開くプッシュロッドが設けられる。開口が上向きの卵溝を設けることによって、卵を卵溝内に置き、卵開きナイフ1を側面から卵に衝突させて開くため、卵開きナイフ1と卵殻との間に卵液が滞留せず、卵を卵溝内に安定して置くことができ、飛び出すことはない。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動卵割り器であって、対称に設けられる2つの卵開きナイフ(1)と2つの卵ホルダ(2)とを含み、前記卵ホルダ(2)は、開口が上向きであり、卵溝を形成し、前記卵開きナイフ(1)は、側面から卵に衝突して割り、前記卵ホルダ(2)の後には、同期に卵開きナイフ(1)の少なくとも一側を開いて卵を開くプッシュロッド(23)が設けられる、ことを特徴とする自動卵割り器。
【請求項2】
前記卵開きナイフ(1)の両側は、同時に開いて卵を開く、ことを特徴とする請求項1に記載の自動卵割り器。
【請求項3】
前記卵開きナイフ(1)の一側は、固定して動かず、他側は、開いて卵を開く、ことを特徴とする請求項1に記載の自動卵割り器。
【請求項4】
前記卵開きナイフ(1)は、左ブレード(12)と、右ブレード(11)と、スライダ(13)と、スライダ(13)を取り付けるための固定ブラケット(3)とを含み、左ブレード(12)は、左ナイフ接続部材(122)を介してスライダ(13)に固定して設けられ、右ブレード(11)は、右ナイフ接続部材(112)を介してスライダ(13)に固定して設けられ、左ブレード(12)と右ブレード(11)は、スライダ(13)を介して固定ブラケット(3)の上方のシュート(31)内にスライドして取り付けられ、前記スライダ(13)にロックコンポーネントが設けられ、スライダ(13)の側面のロッキング方向に近い端には、卵を割るように卵開きナイフ(1)をプッシュするためのエネルギー蓄積装置(5)が設けられ、他端には、リセットトリガーロッド(131)が設けられ、前記左ナイフ接続部材(122)と右ナイフ接続部材(112)との間に卵ナイフ弾性部材(15)が設けられる、ことを特徴とする請求項2又は3に記載の自動卵割り器。
【請求項5】
前記ロックコンポーネントは、スライダ(13)に設けられるスライド係合ブロック(132)を含み、前記スライド係合ブロック(132)の側面にロック溝(1321)が設けられ、前記スライド係合ブロック(132)には、ロック溝(1321)と嵌合して使用されるスライドフック(14)が設けられる、ことを特徴とする請求項4に記載の自動卵割り器。
【請求項6】
前記スライドフック(14)の一端は、スライド係合ブロック(132)におけるロック溝(31)を固定するために用いられ、他端には、卵割りトリガーロッド(142)が設けられ、中部は、両端が回動可能であるように、軸ピン(141)を介して固定される、ことを特徴とする請求項5に記載の自動卵割り器。
【請求項7】
前記卵ホルダ(2)は、左卵ホルダブロック(22)と、右卵ホルダブロック(21)とを含み、左卵ホルダブロック(22)と右卵ホルダブロック(21)が並んで接近する時、開口が上向きである、卵を置くための卵溝を形成する、ことを特徴とする請求項1に記載の自動卵割り器。
【請求項8】
前記プッシュロッド(23)は、二重ロッド式プッシュロッドであり、プッシュロッド(23)は、固定ブラケット(3)の下方に固定して設けられ、前記プッシュロッド(23)の両側に左卵ホルダ接続部材(221)と右卵ホルダ接続部材(211)が設けられ、前記プッシュロッド(23)の一端に卵ホルダトリガーロッド(231)が設けられ、前記左卵ホルダ接続部材(221)と右卵ホルダ接続部材(211)との間に卵ホルダ弾性部材(24)が設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の自動卵割り器。
【請求項9】
前記左卵ホルダ接続部材(221)の上端には、斜面付きの左ガイドブロック(222)が設けられ、左ナイフ接続部材(122)の下端には、下へ延びる左バンプ(121)が設けられ、右卵ホルダ接続部材(211)の上端には、同様に斜面付きの右ガイドブロック(212)が設けられ、右ナイフ接続部材(112)の下端には、下へ延びる右バンプ(111)が設けられ、前記左ガイドブロック(222)と右ガイドブロック(212)と及び左バンプ(121)と右バンプ(111)とは、いずれも対称に設けられる、ことを特徴とする請求項8に記載の自動卵割り器。
【請求項10】
前記自動卵割り器は、トリガー機構(4)と駆動装置(8)とをさらに含み、前記トリガー機構(4)は、卵割りトリガー部(41)と、リセットトリガー部(42)と、卵ホルダトリガー部(43)とを含み、前記卵ホルダトリガー部(43)は、さらに卵開きをトリガーするに用いられてもよい、ことを特徴とする請求項1に記載の自動卵割り器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品加工機械の技術分野に属し、具体的に自動卵割り器である。
【背景技術】
【0002】
自動煎卵器では、卵液を卵殻から分離するために自動卵割り器が一般的に使用されており、従来技術の卵割り器では、下から上へ卵を割ることが用いられていたが、以下の問題があり、
1.卵割りナイフが卵殻の側面に係止されてダムを形成し、卵液がダム内に滞留し、浪費を招き、
2.下から上へ卵を開くため、卵の上端では、卵が飛ばされないように、圧力をかけて卵を押さえるべきであり、
3.卵割り器は、自動殻捨てを実現できず、補助装置を設け、例えばエアガンを利用して卵殻を吹き落とす必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
(1)解決しようとする技術課題
従来技術の不足に対して、本発明の目的は、従来技術で卵液が流滞して浪費を招き、及び、卵押さえ、殻捨て装置を設ける必要があるためスペースが足りないという技術課題を解決するために、自動卵割り器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
(2)技術手段
本発明は、自動卵割り器を提供し、この自動卵割り器は、対称に設けられる2つの卵ホルダと2つの卵開きナイフとを含み、前記卵ホルダは、開口が上向きであり、卵溝を形成し、前記卵開きナイフは、側面から卵に衝突して割り、前記卵ホルダの後には、同期に卵開きナイフの少なくとも一側を開いて卵を開くプッシュロッドが設けられる。
【0005】
さらに、卵開きナイフの両側は、同時に開いて卵を開く。
【0006】
さらに、卵開きナイフの一側は、固定して動かず、他側は、開いて卵を開く。
【0007】
さらに、卵開きナイフは、左ブレードと、右ブレードと、スライダと、スライダを取り付けるための固定ブラケットとを含み、左ブレードは、左ナイフ接続部材を介してスライダに固定して設けられ、右ブレードは、右ナイフ接続部材を介してスライダに固定して設けられ、左ブレードと右ブレードは、スライダを介して固定ブラケットの上方のシュート内にスライドして取り付けられ、前記スライダにロックコンポーネントが設けられ、スライダの側面のロッキング方向に近い端には、卵を割るように卵開きナイフをプッシュするためのエネルギー蓄積装置が設けられ、他端には、リセットトリガーロッドが設けられ、前記左ナイフ接続部材と右ナイフ接続部材との間に卵ナイフ弾性部材が設けられる。
【0008】
さらに、ロックコンポーネントは、スライダに設けられるスライド係合ブロックを含み、前記スライド係合ブロックの側面にロック溝が設けられ、スライド係合ブロックには、ロック溝と嵌合して使用されるスライドフックが設けられる。
【0009】
さらに、スライドフックの一端は、スライド係合ブロックにおけるロック溝を固定するために用いられ、他端には、卵割りトリガーロッドが設けられ、中部は、両端が回動可能であるように、軸ピンを介して固定される。
【0010】
さらに、卵ホルダは、左卵ホルダブロックと、右卵ホルダブロックとを含み、左卵ホルダブロックと右卵ホルダブロックが並んで接近する時、開口が上向きである、卵を置くための卵溝を形成する。
【0011】
さらに、プッシュロッドは、二重ロッド式プッシュロッドであり、プッシュロッドは、固定ブラケットの下方に固定して設けられ、左卵ホルダ接続部材と右卵ホルダ接続部材は、プッシュロッドの両側に位置し、前記プッシュロッドの一端に卵ホルダトリガーロッドが設けられ、前記左卵ホルダ接続部材と右卵ホルダ接続部材との間に卵ホルダ弾性部材が設けられる。
【0012】
さらに、左卵ホルダ接続部材の上端には、斜面付きの左ガイドブロックが設けられ、左ナイフ接続部材の下端には、下へ延びる左バンプが設けられ、右卵ホルダ接続部材の上端には、同様に斜面付きの右ガイドブロックが設けられ、右ナイフ接続部材の下端には、下へ延びる右バンプが設けられ、前記左ガイドブロックと右ガイドブロックと及び左バンプと右バンプとは、いずれも対称に設けられる。
【0013】
さらに、自動卵割り器は、トリガー機構と駆動装置とをさらに含み、前記トリガー機構は、卵割りトリガー部と、リセットトリガー部と、卵ホルダトリガー部とを含み、前記卵ホルダトリガー部は、さらに卵開きをトリガーするに用いられてもよい。
【0014】
卵を卵溝内に置き、卵開きナイフが側面から卵に衝突して開き、卵開きナイフと卵殻との間の卵液が滞留して浪費を招くことはなく、卵を卵溝内に安定して置き、飛び出されることはなく、駆動装置によって卵割り器を直線上でスライドさせることで、卵割り、卵開き、リセット、殻捨てのすべての操作を1回で完了させ、他の補助装置を設ける必要がなく、取り付けスペースを大幅に節約する。
【発明の効果】
【0015】
(3)有益な効果
従来技術に比べて、本発明の有益な効果は、以下のとおりである。
【0016】
1.本発明は、側面から卵を開く卵開きナイフを設けることによって、卵開きナイフが卵殻の側面で卵液の流出を阻止することはなく、浪費を回避し、
2.本発明は、開口が上向きの卵溝を設けることによって、側面から卵を開く時、卵が開口の上方から飛び出さず、開口内にあるままであり、さらなる卵固定装置を設けることを回避し、
3.本発明は、トリガー装置を設けることによって、卵割り器のスライド中に卵ホルダを自動的に開くことができ、それにより自動殻捨て操作を実現し、スペース利用率を高め、取り付けスペースの小さい小型マシンに用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】従来技術の卵開きの概略図である。
図2】本発明の実施例の斜視構造図である。
図3】本発明の実施例の一部の構造の分解図である。
図4】本発明の卵開きナイフの分解図である。
図5】本発明の卵開きナイフロッキング状態の平面図である。
図6】本発明の卵開きナイフロック解除状態の平面図である。
図7】本発明の卵ホルダの斜視構造図である。
図8】本発明の卵ホルダの開き概略図である。
図9】本発明の左卵ホルダ接続部材、左ナイフ接続部材、右卵ホルダ接続部材、右ナイフ接続部材のロック解除直後の状態での概略図である。
図10】本発明の左卵ホルダ接続部材、左ナイフ接続部材、右卵ホルダ接続部材、右ナイフ接続部材の、プッシュロッドがプッシュをトリガーした後の状態概略図である。
図11】本発明の実施例の下面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下は、本発明の実施例における図面を結び付けながら、本発明の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。
【0019】
本発明は、自動卵割り器を提供し、この自動卵割り器は、対称に設けられる2つの卵ホルダ2と2つの卵開きナイフ1とを含み、前記卵ホルダ2は、開口が上向きであり、卵溝を形成し、前記卵開きナイフ1は、側面から卵に衝突して割り、前記卵ホルダ2の後には、同期に卵開きナイフ1の少なくとも一側を開いて卵を開くプッシュロッド23が設けられ、本発明では、側面から卵を開く卵開きナイフ1を設けることによって、卵開きナイフ1は、卵殻の側面から卵液の流出を阻止することはなく、卵液の浪費を回避し、開口が上向きの卵溝を設けることによって、側面から卵を開く時、卵が開口の上方から飛び出さず、開口内にあるままであり、さらなる卵固定装置を設けることを回避する。
【0020】
説明すべきこととして、本発明における卵開きナイフ1は、機械構造でトリガーされて卵を割ってもよいし、シリンダーや電磁弁などの駆動機構で動かされて卵を割ってもよく、本発明の実施例では、機械構造で卵割りをトリガーし、具体的に以下のとおりである。
【0021】
図2図6に示すように、本発明の実施例における卵開きナイフ1は、左ブレード12と、右ブレード11と、スライダ13と、スライダ13を取り付けるための固定ブラケット3とを含み、左ブレード12は、左ナイフ接続部材122を介してスライダ13に固定して設けられ、右ブレード11は、右ナイフ接続部材112を介してスライダ13に固定して設けられ、左ブレード12と右ブレード11は、スライダ13を介して固定ブラケット3の上方のシュート31内にスライドして取り付けられ、前記スライダ13にロックコンポーネントが設けられ、スライダ13の側面のロッキング方向(ロック溝1321)に近い端には、エネルギー蓄積装置5が設けられ、他端には、リセットトリガーロッド131が設けられ、左ナイフ接続部材122と右ナイフ接続部材112との間に卵ナイフ弾性部材15が設けられ、本実施例において、エネルギー蓄積装置5は、ばねを用い、ロックコンポーネントがロッキング状態である時、ばねは、圧縮されて蓄積エネルギーを生じさせ、この時の状態は、図5に示し、ばねは、シュート31内に位置し、ばねは、一端がシュート31の内壁に当接し、他端がスライダ13に当接し、ばねの圧縮蓄積エネルギーにより、スライダ13は、ブレードに近い端への衝撃力を生じさせ、ロックコンポーネントは、スライダ13の位置をロックするため、スライダ13は、固定されて移動できず、ロックコンポーネントがトリガーされてロック解除した後、図6に示すように、ばねの圧縮は、展開し、蓄積エネルギーをスライダ13に放出し、スライダ13は、ばねの蓄積エネルギーをブレードの一端に向かって移動する衝撃力に変換し、この時に、スライダ13は、ブレードをシュート31内でスライドさせ、且つブレードを前方の卵に衝突させ、それにより卵を割る効果を達成する。
【0022】
説明すべきこととして、本発明におけるロックコンポーネントは、モーター駆動又は機械トリガーなどの様々な形態を用いてロックとロック解除制御を行うことができ、本実施例において、ロックコンポーネントは、機械構造を用い、具体的には、ロックコンポーネントは、スライダ13の上方向に凸設されるスライド係合ブロック132を含み、前記スライド係合ブロック132の側面にロック溝1321が設けられ、前記スライド係合ブロック132には、ロック溝1321と嵌合して使用されるスライドフック14が設けられ、スライドフック14は、トリガー式構成を用い、その一端は、ライド係合ブロック132のロック溝1321内を引っ掛けて固定するために用いられ、他端には、卵割りトリガーロッド142が設けられ、中部は、両端が回動可能であるように、軸ピン141を介して固定され、図5図6の状態に示すように、卵割りトリガーロッド142がトリガーされて移動する時、スライドフック14は、軸ピン141に沿って一定角度だけ回動することで、スライドフック14をロック溝1321内から離脱させ、それによりスライダ13に対するロックを解除し、説明すべきこととして、固定ブラケット3は、中空の上カバープレート6をさらに含み、スライド係合ブロック132は、上カバープレート6の中空箇所から突出し、スライドフック14における、回動点を固定するための軸ピン141は、前記上カバープレート6に固定され、それにより上カバープレート6は、軸ピン141の位置を固定することができるとともに、ほこりの落下を防止し、上カバープレート6の下方の機械構造に対して保護作用を果たすことができる。
【0023】
図7に示すように、本発明の実施例における卵ホルダ2は、左卵ホルダブロック22と、右卵ホルダブロック21とを含み、左卵ホルダブロック22と右卵ホルダブロック21が並んで接近する時、開口が上向きである、卵を置くための卵溝を形成し、前記プッシュロッド23は、二重ロッド式プッシュロッドであり、プッシュロッド23は、固定ブラケット3の下方に固定して設けられ、前記プッシュロッド23の両側に左卵ホルダ接続部材221と右卵ホルダ接続部材211が設けられ、前記プッシュロッド23の一端に卵ホルダトリガーロッド231が設けられ、前記左卵ホルダ接続部材221と右卵ホルダ接続部材211との間に卵ホルダ弾性部材24が設けられ、プッシュロッド23によって、開くように左卵ホルダブロック22と右卵ホルダブロック21を制御し、卵ホルダ弾性部材24によって、自動的に閉じるように左卵ホルダブロック22と右卵ホルダブロック21を制御し、下カバープレート7を設けることによって、プッシュロッド23を固定ブラケット3の下方に固定して設け、プッシュロッド23は、三角関係の二重ロッド式構造又はプッシュブロック付きの構造を用いることができ、本実施例において、プッシュロッド23は、二重ロッド式構造を用い、二重ロッドの間の角度は、プッシュロッド23の移動に伴って変わることができ、プッシュロッド23の本体ロッドの一端は、トリガー式構造として構成され、即ちプッシュロッド23の本体ロッドの一端は、卵ホルダトリガーロッド231であり、左卵ホルダ接続部材221と右卵ホルダ接続部材211は、それぞれプッシュロッド23の二重ロッドに固定接続され、即ちプッシュロッド23の両側に位置し、図8に示すように、卵ホルダトリガーロッド231がトリガーされて卵の方向へ変位する時、プッシュロッド23は、同方向に変位し、二重ロッド間の開閉角度は、αからβに変わり、二重ロッド端部間の距離は、aからbに変わり、α<βであり、a<bであることが明らかに分かり、二重ロッドの端部は、それぞれ左卵ホルダ接続部材221と右卵ホルダ接続部材211に固定して設けられるため、卵ホルダトリガーロッド231がトリガーされて卵の方向へ変位するに伴って、プッシュロッド23は、互いに離れる方向へ移動するように左卵ホルダ接続部材221と右卵ホルダ接続部材211をプッシュし、さらに左卵ホルダブロック22と右卵ホルダブロック21を両側へ分離させ、それにより卵殻を破った後に卵液を流出させ、且つフライパンや他の卵液収集装置に落下させることができる。
【0024】
説明すべきこととして、本発明における卵開きナイフ1は、エネルギー蓄積装置5とロックコンポーネントの作用で卵割りの作用しか達成できず、即ち左ブレード12と右ブレード11を卵に衝突させて殻を割ることしかできず、この時に、左ブレード12と右ブレード11は、閉状態にあり、左ブレード12と右ブレード11とを互いに分離させて、卵殻を開いて卵液を流出させるために、左ナイフ接続部材122と右ナイフ接続部材112とを互いに分離させるようにモーターを用いて制御し、又は卵ホルダ2を開くことによって、卵内に係止された卵開きナイフ1を開くように同期に制御し、それにより卵液を流出させ、本実施例において、卵開きナイフ1と卵ホルダ2が同期に開く構造設計を用いる。
【0025】
具体的には、図9図10に示すように、本発明の実施例において、左卵ホルダ接続部材221の上端には、斜面付きの左ガイドブロック222が設けられ、左ナイフ接続部材122の下端には、下へ延びる左バンプ121が設けられ、右卵ホルダ接続部材211の上端には、同様に斜面付きの右ガイドブロック212が設けられ、右ナイフ接続部材112の下端には、下へ延びる右バンプ111が設けられ、本実施例において、左ガイドブロック222と右ガイドブロック212はいずれも台形構造を用い、左バンプ121と右バンプ111を左ガイドブロック222と右ガイドブロック212の台形斜面に沿って非斜面部により良く導入するために、台形構造を設け、前記左ガイドブロック222と右ガイドブロック212と及び左バンプ121と右バンプ111とは、いずれも対称に設けられ、卵開きナイフ1が解除ロックされてエネルギー蓄積装置5によって卵の方向へ飛び出し、エネルギー蓄積装置5の蓄積エネルギーが完全に消費される前に、右ナイフ接続部材112と左ナイフ接続部材122との間には卵ナイフ弾性部材15が引っ張られているため、左ブレード12と右ブレード11とは、常に力で引っ張られて互いに接近して密着し、それらを同期に卵に衝突させて卵殻を割り、この時に、左ナイフ接続部材122、右ナイフ接続部材112、左卵ホルダ接続部材221及び右卵ホルダ接続部材211の状態は、図9に示し、左ナイフ接続部材122と右ナイフ接続部材112とは、互いに平行する関係であり、その後、エネルギー蓄積装置5は、左ブレード12と右ブレード11をさらに卵内に深く入れるように、蓄積エネルギーを提供し続け、この時に、左ブレード12と右ブレード11は、卵割りのみを達成し、プッシュロッド23が両側へ分離させるように左ナイフ接続部材122と右ナイフ接続部材112をプッシュすると、左バンプ121は、左ガイドブロック222により動かされ、同時に右バンプ111は、右ガイドブロック212により動かされ、左バンプ121と右バンプ111は、両側へ分離し、この時に、左ナイフ接続部材122、右ナイフ接続部材112、左卵ホルダ接続部材221及び右卵ホルダ接続部材211の状態は、図10に示し、左ナイフ接続部材122と右ナイフ接続部材112との間には一定の角度があり、左ブレード12と右ブレード11に近い端の角度が大きく、それにより、実際に左バンプ121に接続された左卵ホルダ接続部材221、及び右バンプ111に接続された右卵ホルダ接続部材211は、同期に両側へ移動し、さらに左ブレード12と右ブレード11を両側へ移動し、それにより左ブレード12と右ブレード11が割られた卵殻を開き、卵液を流出させるという効果を達成する。
【0026】
さらに説明すべきこととして、いくつかの実施例において、卵ホルダ2及び卵開きナイフ1が開く時、一部は分離移動し、別の一部は固定して動かなくてもよく、又は別の実施例において、2つの部分は、同時に両側へ移動することで、分離して開くことを実現してもよく、具体的には、例えば左卵ホルダブロック22と左ブレード12は、動かないままであり、右卵ホルダブロック21と右ブレード11は、モーターの駆動で、開かれた側へ移動する一方、右卵ホルダブロック21と右ブレード11は、動かないままであり、左卵ホルダブロック22と左ブレード12は、モーターの駆動で、卵開き方向へ移動することを実現することができ、又は上記実施例において、対称式ガイド構造を用い、それにより対称に設けられる卵ホルダ2と卵開きナイフ1を対称中心に沿って両側へ移動させて、卵ホルダ2と卵開きナイフ1の開閉移動を実現する。
【0027】
本発明の実施例における自動卵割り器は、駆動装置8によって駆動されて全体がスライドし、本実施例における駆動装置8は、ボールネジとモーターを用い、駆動中にトリガー機構4を用いて卵割り動作を制御し、卵開きナイフ1は、卵ホルダ2により開かれ、それにより卵開き動作を実現し、卵液流出後、卵開きナイフ1の自動リセット(以下、リセットと略称する)、卵ホルダ2の自動卵殻捨て(以下、殻捨てと略称する)動作がさらに設定され、トリガー機構4によって機械を動かしてこれらの動作を自動的に行うことにより、それにより卵割り操作を全自動化にすることを実現することができ、前記トリガー機構4は、卵割りトリガー部41と、リセットトリガー部42と、卵ホルダトリガー部43とを含み、卵ホルダトリガー部43は、卵開きに必要な一部のトリガー構造を含み、具体的には、プッシュロッド23を卵の方向へ短く変位させることができ、即ちプッシュロッド23の一端の卵ホルダトリガーロッド231は、卵ホルダトリガー部43の1番目の斜面に接触し、且つ1番目の斜面に沿って登り、それによりプッシュロッド23を卵に向けて変位させ、以下、本発明の実施例における自動卵割り器全体の動作ステップについて説明する。
【0028】
図2図11を参照すると、卵ホルダ2は、トリガー機構4の一端に位置し、送られてきた卵を卵溝内に置いた直後、駆動装置8は、卵割り器を卵割り方向に沿って移動させ始め、まず、卵割りトリガーロッド142は、卵割りトリガー部41と作用し、卵割りトリガーロッド142がトリガーされて移動する時、スライドフック14を軸ピン141に沿って一定角度だけ回動させ、スライドフック14をロック溝1321内から離脱させ、それによりスライダ13に対するロックを解除し、スライダ13は、エネルギー蓄積装置5によって左ブレード12と右ブレード11を卵に衝突させて割り、左ブレード12と右ブレード11は、閉状態のままで卵内に係止され、その後、卵ホルダトリガーロッド231は、卵ホルダトリガー部43と接触し、且つ卵ホルダトリガー部43の1番目の斜面で登り動作を行って、プッシュロッド23を卵の方向に向けて変位させ、プッシュロッド23は、分離させるように左卵ホルダブロック22と右卵ホルダブロック21をプッシュし、その分離距離は、卵殻が卵ホルダ2から落下しないほど小さく、卵開きナイフ1の左バンプ121と右バンプ111は、この時にそれぞれ左ガイドブロック222と右ガイドブロック212に係止されているため、左ガイドブロック222と右ガイドブロック212が両側へ離間する時、左ブレード12と右ブレード11は、両側へ離間するように動かされ、卵殻を卵割り位置に開かれた開口から開き、卵殻内の卵液は、左ブレード12と右ブレード11との間から流下し、開かれた左卵ホルダ2と右卵ホルダ2との間の隙間を通って落下して卵焼き又は卵液収集を行う。
【0029】
その後、駆動装置8は、卵割り器を卵割り方向に沿って移動させ続け、卵割りトリガーロッド142が卵割りトリガー部41から離脱した後、スライドフック14は、軸ピン141に沿ってロック角度に戻るが、スライダ13は、この時にリセットしておらず、卵割り方向へリセットトリガー部42まで移動し続ける時、リセットトリガーロッド131は、リセットトリガー部42の斜面に沿って卵から離れる方向へ登り、それによりリセットトリガーロッド131は、リセットトリガー部42によって卵から離れる方向へプッシュされ、それにより卵開きナイフ1を卵殻内から引き出し、左バンプ121と右バンプは、それぞれ左ガイドブロック222と右ガイドブロック212と分離し、且つ卵ナイフ弾性部材15の作用で密着し直し、スライダ13がスライドフック14と接触すると、スライドフック14は、ロック溝1321内に再びスライドしてロックし、そして駆動装置8は、卵割り器を卵割り方向に沿って移動させ続け、卵ホルダトリガー部43の殻捨てをトリガーするための位置、すなわち、卵ホルダトリガー部43の2番目の斜面まで移動させると、プッシュロッド23は、さらに卵ホルダトリガー部43によって卵の方向へプッシュされ、それにより左卵ホルダブロック22と右卵ホルダブロック21とをより遠く分離させ、卵殻を両方の隙間から落下させて殻を捨て、
最後に、卵ホルダ2は、トリガー機構4の他端に位置し、駆動装置8は、逆方向に卵割り器を戻り方向に沿って移動させ、左卵ホルダ接続部材221と右卵ホルダ接続部材211との間に卵ホルダ弾性部材24が設けられ、卵ホルダ弾性部材24は、互いに接近させ続ける傾向にあるように左卵ホルダ接続部材221と右卵ホルダ接続部材211を引っ張り、プッシュロッド23の一端の卵ホルダトリガーロッド231が卵ホルダトリガー部43に沿って戻り方向へ移動する時、プッシュロッド23による左卵ホルダ接続部材221と右卵ホルダ接続部材211に対するプッシュ力は徐々に完全になくなるまで減少し、卵ホルダ弾性部材24は、左卵ホルダ接続部材221と右卵ホルダ接続部材211を引っ張って徐々にリセットさせ、最後に、卵割り器は、最初に卵を受け取った位置に戻り、即ち自動卵割りの1つの流れを完了させ、1つの駆動装置8によって卵割り器をスライドさせ、卵割り、卵開き、リセット、殻捨てのすべての操作を1回で完了させ、その構造が巧妙であり、小型マシンの内部スペースを節約し、スペース利用率を高め、取り付けスペースの小さい小型マシンでの使用に適している。
【0030】
当業者にとって、本発明は上述の例示的な実施例の詳細に限定されるものではなく、本発明の精神または基本的な特徴から逸脱することなく、他の具体的な形態で本発明を実現することができることは明らかである。したがって、いずれの点から見ても、実施例を例示的で非限定的なものと見なすべきであり、本発明の範囲は上記の説明ではなく添付の特許請求の範囲によって限定されるので、特許請求の範囲の均等要素の意味と範囲内にあるすべての変化を本発明に網羅することを目的とする。特許請求の範囲内の任意の符号を、制限に係る特許請求の範囲とみなすべきではない。
【0031】
また、本明細書は実施形態に従って説明したが、各実施形態が1つの独立した技術案のみを含むわけではなく、本明細書のこのような記述形態は単に明確にするためのものに過ぎず、当業者は明細書を1つの全体とすべきであり、各実施例の技術案も適切に組み合わせて、当業者が理解できる他の実施例を形成することができることを理解すべきである。
【符号の説明】
【0032】
1-卵開きナイフ
11-右ブレード
111-右バンプ
112-右ナイフ接続部材
12-左ブレード
121-左バンプ
122-左ナイフ接続部材
13-スライダ
131-リセットトリガーロッド
132-スライド係合ブロック
1321-ロック溝
14-スライドフック
141-軸ピン
142-卵割りトリガーロッド
15-卵ナイフ弾性部材
2-卵ホルダ
21-右卵ホルダブロック
211-右卵ホルダ接続部材
212-右ガイドブロック
22-左卵ホルダブロック
221-左卵ホルダ接続部材
222-左ガイドブロック
23-プッシュロッド
231-卵ホルダトリガーロッド
24-卵ホルダ弾性部材
3-固定ブラケット
31-シュート
4-トリガー機構
41-卵割りトリガー部
42-リセットトリガー部
43-卵ホルダトリガー部
5-エネルギー蓄積装置
6-上カバープレート
7-下カバープレート
8-駆動装置。
図1
図2
図3
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図5
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図11