(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024074818
(43)【公開日】2024-05-31
(54)【発明の名称】フロー基板およびフロー基板実装構造
(51)【国際特許分類】
F16K 27/00 20060101AFI20240524BHJP
F16L 41/02 20060101ALI20240524BHJP
【FI】
F16K27/00 B
F16K27/00 Z
F16L41/02
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024044737
(22)【出願日】2024-03-21
(62)【分割の表示】P 2021502516の分割
【原出願日】2019-07-17
(31)【優先権主張番号】62/699,196
(32)【優先日】2018-07-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/804,086
(32)【優先日】2019-02-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】520456631
【氏名又は名称】コンパート システムズ ピーティイー.リミテッド
【氏名又は名称原語表記】COMPART SYSTEMS PTE.LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】レザイー、フレデリック
(72)【発明者】
【氏名】ブ、キム ゴック
(57)【要約】
【課題】アライメント固定具は、フロー基板実装構造を複数のフロー基板に位置合わせするために使用される。
【解決手段】フロー基板実装構造1002はファスナ開口部1004A、1004Bとアライメント特徴とを備える。アライメント特徴は、フロー基板実装構造に取り外し可能に結合されたアライメントピン1016A、アライメントスロット1216、およびアライメントステップ1116のうちの少なくとも1つを備える。複数のフロー基板を結合するための構造は、第1ファスナ開口部1004Aおよび第2ファスナ開口部1004Bを有するフロー基板実装構造を備える。第1ファスナ開口部は第1ファスナ1014Aに結合するように構成され、第2ファスナ開口部は第2ファスナ1014Bに結合するように構成される。
【選択図】
図10B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファスナ開口部とアライメント特徴とを備えるフロー基板実装構造であって、
前記アライメント特徴は、前記フロー基板実装構造に取り外し可能に結合されたアライメントピンと、アライメントスロットと、およびアライメントステップとのうちの少なくとも1つから構成されている、
フロー基板実装構造。
【請求項2】
前記アライメントピンは、基板本体の開口部に取り外し可能に結合するように構成されている、
請求項1に記載のフロー基板実装構造。
【請求項3】
前記アライメントスロットは、フロー基板のアライメントエレメントに結合するように構成され、
前記アライメントエレメントはプレートからなる、
請求項1に記載のフロー基板実装構造。
【請求項4】
前記アライメントステップは、フロー基板のエッジ部の一部に結合するように構成されている、
請求項1に記載のフロー基板実装構造。
【請求項5】
前記フロー基板実装構造は、アルミニウム合金とポリマーとのうちの1つ以上で構成されている、
請求項1に記載のフロー基板実装構造。
【請求項6】
前記フロー基板実装構造は、任意の厚さのフロー基板に結合するように構成されている、
請求項1に記載のフロー基板実装構造。
【請求項7】
部品取付面を有する基板本体であって、前記部品取付面は複数の導管ポートから構成されている、前記基板本体と、
第1開口部および第2開口部を有するフロー基板実装構造であって、前記第1開口部および前記第2開口部はそれぞれ、前記フロー基板実装構造を前記基板本体に結合するためのファスナを受け入れるように構成されている、前記フロー基板実装構造と
を備える、フロー基板。
【請求項8】
前記フロー基板はさらにキャップを備え、
前記キャップは、前記基板本体に結合するように構成されている、
請求項7に記載のフロー基板。
【請求項9】
前記基板本体はさらに基板本体開口部を備え、
前記基板本体開口部はアライメントピンまたはダウエルピンを受け入れるように構成されている、
請求項7に記載のフロー基板。
【請求項10】
キャップはさらにキャップ開口部を備え、
前記フロー基板実装構造は実装構造開口部を備える、
請求項7に記載のフロー基板。
【請求項11】
前記フロー基板はさらに、フロー基板開口部、前記実装構造開口部、および前記キャップ開口部のうちの1つ以上に取り外し可能に結合されたアライメントピンまたはダウエルピンを備える、
請求項10に記載のフロー基板。
【請求項12】
前記フロー基板はさらに、前記キャップ開口部に取り外し可能に結合されているアライメントピンを備える、
請求項10に記載のフロー基板。
【請求項13】
前記フロー基板はさらに、前記フロー基板実装構造に結合されたアライメントフレームを備え、
前記アライメントフレームは、前記フロー基板実装構造を前記フロー基板にアライメントするように構成され、
前記アライメントフレームは、前記フロー基板および前記フロー基板実装構造とは別個の要素である、
請求項7に記載のフロー基板。
【請求項14】
前記フロー基板実装構造はさらに、前記フロー基板実装構造と一体化された第1アライメントステップを備え、
前記フロー基板はさらにフロー基板エッジを備え、
前記第1アライメントステップは前記フロー基板エッジの一部に結合するように構成されている、
請求項7に記載のフロー基板。
【請求項15】
前記フロー基板実装構造はさらにアライメントスロットを備え、
前記フロー基板はさらにアライメントエレメントを備え、
前記アライメントエレメントは前記アライメントスロットに取り外し可能に結合するように構成されている、
請求項7に記載のフロー基板。
【請求項16】
前記アライメントエレメントはプレートを備える、
請求項15に記載のフロー基板。
【請求項17】
前記フロー基板実装構造はさらにチャネルを備え、
前記チャネルは流体送達ラインを備える、
請求項7に記載のフロー基板。
【請求項18】
前記流体送達ラインは、複数の前記導管ポートのうちの少なくとも2つを流体的に接続する、
請求項17に記載のフロー基板。
【請求項19】
第1フロー基板の第1表面の一部と第2フロー基板の第2表面とを結合するように構成されたクランプ部と、
前記クランプ部とスタンドオフ部とを通って延びる第1ファスナ開口部であって、前記第1ファスナ開口部はファスナを受け入れるように構成されている、前記第1ファスナ開口部と、
第1ロックピンに係合するように構成された第1ロックピン開口部と
を備える、フロー基板実装構造。
【請求項20】
前記フロー基板実装構造はさらに、前記クランプ部に近接する前記スタンドオフ部を備え、
前記スタンドオフ部は前記第1ファスナ開口部に対応する第2ファスナ開口部を備え、
前記スタンドオフ部は前記第1フロー基板を実装面に結合するように構成され、
前記スタンドオフ部は第2ロックピンに結合するように構成された第2ロックピン開口部を備え、
前記フロー基板実装構造は、一定の厚さの前記第1フロー基板に結合するように構成されている、
請求項19に記載のフロー基板実装構造。
【請求項21】
前記第1ファスナ開口部はさらに、ファスナ保持具を受け入れるように構成されている、
請求項19に記載のフロー基板実装構造。
【請求項22】
前記ファスナ保持具はヘリカルスプリングである、
請求項21に記載のフロー基板実装構造。
【請求項23】
前記クランプ部はアルミニウム合金、ステンレス鋼、およびニッケル鋼のうちの1つ以上で構成され、
前記スタンドオフ部はアルミニウム合金、ステンレス鋼、およびニッケル鋼のうちの1つ以上で構成されている、
請求項19に記載のフロー基板実装構造。
【請求項24】
前記フロー基板実装構造はさらに前記第1フロー基板と前記第2フロー基板とを備え、
前記フロー基板実装構造は、前記第1フロー基板と前記第2フロー基板とをリークフリーシールで結合し、前記フロー基板実装構造の前記クランプ部と前記スタンドオフ部とによってクランプ力は提供される、
請求項19に記載のフロー基板実装構造。
【請求項25】
フロー基板実装構造を貫通して延びるファスナ開口部と、
第1ロックピンに結合するように構成された第1ロックピン開口部と、
前記第1ロックピンに係合するように構成された第2ロックピン開口部と
を備えるフロー基板実装構造であって、
前記フロー基板実装構造は、一定の厚さを有するフロー基板に結合するように構成され、
前記フロー基板実装構造は、フロー基板凹部において前記フロー基板に結合するように構成されている、
フロー基板実装構造。
【請求項26】
複数のフロー基板を結合するための結合構造であって、
前記結合構造は、第1ファスナ開口部と第2ファスナ開口部とを有するフロー基板実装構造を備え、
前記第1ファスナ開口部は第1ファスナに結合するように構成され、
前記第2ファスナ開口部は第2ファスナに結合するように構成され、
アライメント固定具は、前記フロー基板実装構造を複数の前記フロー基板に位置合わせするために使用される、
複数のフロー基板を結合するための結合構造。
【請求項27】
前記フロー基板実装構造は、任意の厚さ、任意の長さ、および任意の幅のフロー基板に結合するように構成されている、
請求項26に記載の複数のフロー基板を結合するための結合構造。
【請求項28】
前記フロー基板実装構造は、複数の前記フロー基板の任意の位置で複数の前記フロー基板に結合するように構成されている、
請求項26に記載の複数のフロー基板を結合するための結合構造。
【請求項29】
前記フロー基板実装構造は、任意の角度で前記フロー基板に結合するように構成されている、
請求項26に記載の複数のフロー基板を結合するための結合構造。
【請求項30】
複数の前記フロー基板を結合するための前記結合構造はさらに、前記フロー基板実装構造に結合されたアライメントフレームを備え、
前記アライメントフレームは、前記フロー基板実装構造を前記フロー基板に位置合わせするように構成され、
前記アライメントフレームは、前記フロー基板および前記フロー基板実装構造とは別個の要素である、
請求項26に記載の複数のフロー基板を結合するための結合構造。
【請求項31】
前記アライメント固定具は、前記フロー基板に対して90°の角度で前記フロー基板実装構造をアライメントするように構成されている、
請求項26に記載の複数のフロー基板を結合するための結合構造。
【請求項32】
前記アライメント固定具は、前記フロー基板に対して90°以外の角度で前記フロー基板実装構造をアライメントするように構成されている、
請求項26に記載の複数のフロー基板を結合するための結合構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、流体送達システムのための実装構造(mounting structures)に向けられ、より詳細には、半導体処理および石油化学産業で使用するための極端な流量および/または高温の表面実装型流体送達システムに向けられている。
【背景技術】
【0002】
流体送達システムは、プロセス内への所望の物質の制御された受容を提供するために、流体の流れを調整および操作するべく、多くの現代の工業プロセスで使用されている。当業者は、流体経路導管を備えるフロー基板(flowsubstrates)に取り外し可能に取り付けられた流体処理構成要素を有する流体送達システムの全クラスを開発してきた。多くの流体送達システムは、フロー基板、マニホールド、または流体送達スティックを支持面に実装(mount)するための何らかの中間構造を利用する。ほとんどの場合、これらの構造は、特定の流体送達システムの設計に特有のものであり、代替設計では使用できない。
【0003】
そのようなフロー基板の配置は、流体処理構成要素が所望の流体調節および制御を提供するフローシーケンスを確立する。そのようなフロー基板と取り外し可能な流体処理構成要素との間のインタフェースは、標準化されており、ほとんどバリエーションがない。そのような流体送達システムの設計は、しばしば、モジュール式または表面実装システムとして記述される。表面実装型流体送達システムの代表的な応用例としては、半導体製造設備で使用されるガスパネル、および石油化学精製で使用されるサンプリングシステムが挙げられる。半導体を製造するプロセスステップを実行するために使用される多くのタイプの製造設備は、総称してツールと呼ばれる。本開示の実施形態は、一般に、半導体処理のための流体送達システムなどの流体送達システムに関するものであり、特に、プロセス流体が周囲よりも高温に加熱されるような極端な流量および/または高温のアプリケーションでの使用に適した表面実装型流体送達システムに関するものである。本開示の側面は、局所的な性質のものであっても、半導体処理ツールの周囲に分散したものであっても、支持構造体またはマニホールドに表面実装流体送達システムを実装するための構造に適用可能である。
【0004】
参照により本明細書に組み込まれる2013年7月30日に発行された特許文献1は、流体を横方向だけでなく、フロー基板の入口からフロー基板の出口まで長手方向にも経路化(ルーティング)する流体経路を備えることができる流体送達システムを記載している。そこに記載されているように、流体経路は、流体処理部材が取り付けられる表面とは反対側の基板表面に形成され、キャップで封止されていてもよい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第8496029号明細書
【特許文献2】米国特許第8307854号明細書
【特許文献3】米国特許第6394138号明細書
【特許文献4】米国特許第7307247号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
単一の流体種を処理するために意図された配列(sequence)に組み立てられた流体処理構成要素の集合体は、流体送達スティックと呼ばれることが多い。特定の半導体処理チャンバにプロセス流体を送達することを意図した複数の流体送達スティックからなる装置サブシステムは、しばしばガスパネルと呼ばれる。1990年代に、いく人かの発明者は、プロセス流体が通って移動する導管を備える受動的な金属構造物で一般的な流体流路が構成され、バルブおよび同様の能動的な(および受動的な)流体処理構成要素が取り外し可能に取り付けられている流体送達スティックを作成することによって、ガスパネルのメンテナンス性およびサイズの問題に取り組んだ。受動的な流体流路要素は、マニホールド、基板、ブロック、およびそのようなものと様々に呼ばれてきた。本開示では、取り付けられた他の流体処理装置を有していてもよい受動的な流体流路を備える流体送達システム要素を示すために、フロー基板という用語を使用することを選択する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
フロー基板は、流体送達スティックの一部、流体送達スティック全体、または従来の設計では多数の個々の流体送達スティックを備えるであろう流体送達パネル全体を形成してもよい。個々の流体送達スティックブラケットが支持面に取り付けられている特許文献2に記載の流体送達システムと同様に、特許文献1に記載の流体フロー基板も支持面に取り付けられている。
【0008】
出願人は、ほぼすべての流体送達システムが、流体フロー基板、マニホールド、または流体送達スティックを支持面に実装するために何らかの中間構造を利用していることを高く評価する。ほとんどの場合、これらの構造は、特定の流体送達システムの設計に特有のものであり、代替設計では使用できない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1A】本開示の実施形態に一致する、実装構造を示す図。
【
図1B】本開示の実施形態に一致する、実装構造を示す図。
【
図1C】本開示の実施形態に一致する、実装構造を示す図。
【
図1D】本開示の実施形態に一致する、実装構造を示す図。
【
図2A】本開示の実施形態に一致する、様々な流体フロー基板を示す図。
【
図2B】本開示の実施形態に一致する、様々な流体フロー基板を示す図。
【
図2C】本開示の実施形態に一致する、様々な流体フロー基板を示す図。
【
図3A】本開示の実施形態に一致する、流体送達システムの一部分の平面図を示す。
【
図3B】本開示の実施形態に一致する、流体送達システムの一部分の端面図を示す。
【
図3C】本開示の実施形態に一致する、流体送達システムの一部分の端面図を示す。
【
図3D】本開示の実施形態に一致する、流体送達システムの一部分の斜視図を示す。
【
図3E】本開示の実施形態に一致する、流体送達システムの一部分の斜視図を示す。
【
図4A】本開示の実施形態に一致する、流体フロー基板を、および流体フロー基板とマニホールドとの組み合わせを、支持面に実装するために本開示の実施形態が使用され得る態様の2つの異なる等角図を示す。
【
図4B】本開示の実施形態に一致する、流体フロー基板を、および流体フロー基板とマニホールドとの組み合わせを、支持面に実装するために本開示の実施形態が使用され得る態様の2つの異なる等角図を示す。
【
図5】本開示の実施形態に一致するように、流体フロー基板およびマニホールドが、互いにアライメントして取り付けられてもよい態様を示している。
【
図6】本開示の実装構造が、本開示の実施形態に一致して、流体送達パネルの一部または全部を形成してもよい統合された流体フロー基板と共に使用されてもよい方法を例示する。
【
図7A】特許文献1に記載されているような、本開示の実施形態に従ってもはや必要とされない流体送達スティックブラケットを例示している。
【
図7B】本開示の実施形態が、K1Sなどの従来の流体送達フロー基板およびマニホールドと共に使用され得る方法を例示する。
【
図8A】本開示の実施形態に一致して、本開示の1つまたは複数の実装構造が取り付けられるモジュール式フロー基板800を図示している。
【
図8B】本開示の実施形態に一致して、本開示の1つまたは複数の実装構造が取り付けられるモジュール式フロー基板800を図示している。
【
図8C】本開示の実施形態に一致して、本開示の1つまたは複数の実装構造が取り付けられるモジュール式フロー基板800を図示している。
【
図8D】本開示の実施形態に一致して、本開示の1つまたは複数の実装構造が取り付けられるモジュール式フロー基板800を図示している。
【
図8E】本開示の実施形態に一致して、本開示の1つまたは複数の実装構造が取り付けられるモジュール式フロー基板800を図示している。
【
図8F】本開示の実施形態に一致して、本開示の1つまたは複数の実装構造が取り付けられるモジュール式フロー基板800を図示している。
【
図8G】本開示の実施形態に一致して、本開示の1つまたは複数の実装構造が取り付けられるモジュール式フロー基板800を図示している。
【
図8H】本開示の実施形態に一致して、本開示の1つまたは複数の実装構造が取り付けられるモジュール式フロー基板800を図示している。
【
図8I】本開示の実施形態に一致して、本開示の1つまたは複数の実装構造が取り付けられるモジュール式フロー基板800を図示している。
【
図8J】本開示の実施形態に一致して、本開示の1つまたは複数の実装構造が取り付けられるモジュール式フロー基板800を図示している。
【
図9A】本開示の実施形態に一致する、基板実装構造に結合されたフロー基板の例示的な上面図を示す。
【
図9B1】本開示の実施形態に一致する、
図9Aの実装構造の斜視図を示す。
【
図10A】本開示の実施形態に一致する、実装構造の別の例を示す。
【
図10B】本開示の実施形態に一致する、実装構造の別の例を示す。
【
図10C】本開示の実施形態に一致する、実装構造の別の例を示す。
【
図10D】本開示の実施形態に一致する、実装構造の別の例を示す。
【
図10E】本開示の実施形態に一致する、実装構造の別の例を示す。
【
図11A】本開示の実施形態に一致する、実装構造の別の例を示す。
【
図11B】本開示の実施形態に一致する、実装構造の別の例を示す。
【
図11C】本開示の実施形態に一致する、実装構造の別の例を示す。
【
図11D】本開示の実施形態に一致する、実装構造の別の例を示す。
【
図12A】本開示の実施形態に一致する、実装構造の別の例を示す。
【
図12B】本開示の実施形態に一致する、実装構造の別の例を示す。
【
図12C】本開示の実施形態に一致する、実装構造の別の例を示す。
【
図12D】本開示の実施形態に一致する、実装構造の別の例を示す。
【
図12E】本開示の実施形態に一致する、実装構造の別の例を示す。
【
図13A】本開示の実施形態に一致する、フロー基板に関して実装構造を方向付けおよび支持するためのアライメントフレームを備える実装構造の例を示す。
【
図13B】本開示の実施形態に一致する、フロー基板に関して実装構造を方向付けおよび支持するためのアライメントフレームを備える実装構造の例を示す。
【
図13C】本開示の実施形態に一致する、フロー基板に関して実装構造を方向付けおよび支持するためのアライメントフレームを備える実装構造の例を示す。
【
図13D】本開示の実施形態に一致する、フロー基板に関して実装構造を方向付けおよび支持するためのアライメントフレームを備える実装構造の例を示す。
【
図13E】本開示の実施形態に一致する、フロー基板に関して実装構造を方向付けおよび支持するためのアライメントフレームを備える実装構造の例を示す。
【
図14A】本開示の実施形態に一致する、実装構造の別の例を示す。
【
図14B】本開示の実施形態に一致する、実装構造の別の例を示す。
【
図14C】本開示の実施形態に一致する、実装構造の別の例を示す。
【
図14D】本開示の実施形態に一致する、実装構造の別の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示は、流体送達システムに向けられ、より詳細には、フロー基板およびマニホールドなどの流体送達システム構成要素を支持面に実装するための構造物に向けられている。モジュール式フロー基板、実装構造、およびそれらの組み合わせを備えるシステムのいくつかの実施形態が本明細書に開示されている。本開示の様々な実施形態の詳細は、図を具体的に参照して以下に説明する。本明細書に開示されるモジュラー式フロー基板、実装構造、およびシステムは、以下の説明に記載された特定の例に限定されるものではなく、また、図面に例示されたものでもない。また、本明細書で使用される表現および用語は、説明の目的のためのものであり、限定的であるとみなされるべきではない。本明細書で使用される「備える」、「構成する」、または「有する」、「含有する」、「含む」およびその変形例は、その後に記載された項目および等価物、ならびに追加項目を包含することを意図している。
【0011】
本実施形態の流体送達フロー基板において操作される流体物質は、気体、液体、または物質の特定の温度および圧力に依存して液相と気相との間で変化し得る蒸気物質であり得ることが理解されるべきである。代表的な流体物質は、アルゴン(Ar)のような純粋な元素、三塩化ホウ素(BC13)のような気相性化合物、キャリアガス中の通常液体の四塩化ケイ素(SiC14)の混合物、または水性試薬であってもよい。
【0012】
参照により本明細書に組み込まれる2012年11月13日に発行された特許文献2は、上に取り付けられた流体処理構成要素を有する個々の流体フロー基板を標準化されたブラケットに取り付けて、フロー基板内の流体通路が流体送達スティックの入口から出口までの長手方向に流体をルーティングする流体送達スティックを形成することができる表面実装型流体送達システムを記載している。そこに記載されているように、フロー基板の平面の下方に第2層を形成し、フロー基板の上方からフロー基板に取り付け可能なマニホールドは、隣接する複数の流体送達スティックの間で、また、それぞれの流体送達スティックに沿って、横方向に流体をルーティングするために使用されてもよい。有利には、流体フロー基板、マニホールド、および流体送達スティックブラケットは、費用対効果の高い方法で製造されてもよく、個々の流体送達スティックは、マニホールドの1つまたは複数に関連するファスナ(fastener)を取り外したり、および流体送達スティックブラケットを支持面に実装することに関連する任意のファスナを取り外したりするだけで、統合されたユニット式として取り外され、交換されてもよい。
【0013】
参照により本明細書に組み込まれる2013年7月30日に発行された特許文献1は、流体を横方向だけでなく、フロー基板の入口からフロー基板の出口まで長手方向にもルーティングする流体経路を流体フロー基板が備えることができる、代替的な表面実装型流体送達システムを記載している。そこに記載されているように、流体経路は、流体処理部材が取り付けられる表面とは反対側の基板表面に形成され、キャップで封止されていてもよい。これらのフロー基板は、流体送達スティックの一部を形成してもよいし、流体送達スティック全体を形成してもよいし、従来の設計では多数の個々の流体送達スティックを備えるであろう流体送達パネル全体を形成してもよい。個々の流体送達スティックブラケットが支持面に取り付けられている特許文献2に記載の流体送達システムと同様に、特許文献1に記載の流体フロー基板もまた、支持面に取り付けられている。
【0014】
出願人は、ほぼすべての流体送達システムが、流体フロー基板、マニホールド、または流体送達スティックを支持面に実装するために何らかの中間構造を利用することを理解している。ほとんどの場合、これらの構造は、特定の流体送達システムの設計に特有のものであり、代替設計では使用できない。この認識に照らして、本明細書に記載された実施形態は、多種多様な流体フロー基板、および流体フロー基板とマニホールドとの組み合わせを支持面に実装するために使用され得る実装構造に向けられている。本明細書に記載された実施形態の一側面に従って、実装構造は、参照により本明細書に組み込まれる特許文献3に記載され「K1S」として半導体処理業界で知られているような従来の流体基板の設計とともに、特許文献2および特許文献1に記載され本明細書の
図1~
図14に記載されているようなより現在の設計とともに使用することができる。本明細書にさらに詳細に記載されているように、本明細書に記載されている実施形態は、流体基板およびマニホールドの下方だけでなく周囲の空気の循環を可能にするために、基板および基板とマニホールドとの組み合わせを、それらが実装される表面の上方に上昇させることができる。この実装構造は、最小限の量の材料を使用し、コンパクトであり、交換可能な構成要素を使用して、基板、または基板とマニホールドとの組み合わせのいずれかを支持面に実装するために使用することができる。
【0015】
添付の図面は、縮尺で描かれることを意図したものではない。図面では、様々な図に図示されている各同一またはほぼ同一の構成要素は、同様の数字で表されている。明瞭さの目的のために、すべての構成要素は、すべての図面においてラベル付けされていない場合がある。
【0016】
図1A~
図1Dは、本開示の実施形態に従った実装構造を示し、その中で、
図1Aは、基板を支持面に実装するために使用され得るユニット式実装本体を備える実装構造を示し、
図1Bは、基板およびマニホールドを支持面に実装するために使用され得る複数部品の実装本体を示し、
図1Cは、マニホールドを基板に実装するために使用され得る複数部品の実装本体の一部を示している。基板、基板とマニホールドの組み合わせ、および複数のマニホールドが支持面に、および互いに実装され得る態様は、
図2~
図7に示されている。
【0017】
図1Aに示すように、本開示の一実施形態では、実装構造は、特許文献2の
図1Aおよび
図1Bに示すようなK1Sフロー基板、または特許文献1に記載されているようなフロー基板を支持面に実装するために使用されてもよいユニット式実装本体100を備える。特に示されていないが、特許文献2の
図3~
図10に示されているフロー基板は、以下にさらに説明するように、ユニット式実装本体100と共に使用されるように適合されてもよい。ユニット式実装本体100は、ユニット式実装本体100を通って延びる開口部140を備え、ファスナ(fastener)110と、ヘリカルスプリングなどのファスナ保持具(retainer)120とを受け入れるように適合されている。
図1Aには描かれていないが、ファスナ110は、遠位端でネジが切られており、支持面(図示せず)の内部にネジが切られた開口部で受け入れられるであろう。ファスナ保持具120は、開口部140内に受け入れられ、ファスナ110を所定の位置に保持するように作用する。ユニット式実装本体100はまた、流体フロー基板200Bの本体の凹部201(
図2A参照)内に形成された開口部202を通って延びるロックピン130を受け入れるように適合された開口部145、146を備える。
図3から理解され得るように、例えば、一方向(例えば、上から)のみからのアクセスが、基板、流体処理構成要素、複数のマニホールド、および実装本体を互いに、および支持面に実装するために必要なすべてである。
【0018】
図1Bに示されているのは、クランプ101およびスタンドオフ102を備える複数部品実装本体を備える実装構造である。
図4に最もよく示されているように、複数部品実装本体は、流体フロー基板200Bなどの流体フロー基板、および流体マニホールドとしてのマニホールド300を支持面に実装するように適合されている。クランプ101は、クランプ101の本体を通って延びる開口部140を備え、
図1Aに関して上述したものと同様の方法でファスナ110およびファスナ保持具120を受け入れるように適合されている。クランプ101はまた、
図5に示すように、流体フロー基板200Bの本体の凹部201(
図2A参照)に形成された開口部202を通って、マニホールド300の上面の開口部302内に延びるロックピン130を受け入れるように適合された開口部145を備える。開口部302は、
図3Dに示すように、マニホールド300の本体を通って延びている。スタンドオフ102はさらに、スタンドオフ102の本体を通って延び、ファスナ110を受け入れるように適合された開口部141を備える。スタンドオフ102はさらに、マニホールド300の下面に設けられた開口部302内にも受容される第2ロックピン131を受容するように適合された開口部146を備える。第2ロックピン131は、組み立ての間、マニホールド300の下表上にスタンドオフ102を保持するために使用される。複数部品実装本体は、マニホールド300の本体と組み合わされると、
図3Bに図示されているように、構造的にも寸法的にもユニット式実装本体100と類似した実装構造を形成することが理解されるべきである。
図3から理解できるように、例えば、単一方向(例えば、上から)からのアクセスのみが、フロー基板、流体処理構成要素、複数のマニホールド、および実装本体を互いに、および支持面に実装するために必要なすべてである。
【0019】
図1Cは、複数部品の実装本体の一部、具体的にはクランプ101が、マニホールド300のようなマニホールドを流体フロー基板200Bのようなフロー基板の下面に実装するために使用されてもよいことを例示している。ファスナ111は、
図1Aおよび
図1Bに関して記載されたファスナ110と類似しており、図示されていないが遠位端部にネジが切られている。しかしながら、ファスナ111は、ファスナ110よりも長さが短く、支持面の内部にネジが切られた開口部内に受け入れられる代わりに、マニホールド300の上面の内部にネジが切られた開口部340内に受け入れられる(
図5参照)。ファスナ111が締め付けられると、マニホールド300の上面を流体フロー基板200Bの下面とのレジストレーション(registration)に引き寄せ、マニホールド300の上面に形成されたマニホールドポート305aを取り囲むカウンタボア内で受け入れられるであろう金属シール(図示せず)を圧縮して、流体フロー基板200Bの下面に形成された対応するマニホールド接続導管ポート205bとの流体タイトシールを形成する。
【0020】
図2A~
図2Cは、本開示の実施形態が使用され得る様々な流体フロー基板200を図示している。例えば、K1Sフロー基板200Aのような従来の流体フロー基板は、
図2Aに示すように、ユニット式実装本体100またはクランプ101の突出部が受け入れられる凹部201を備えるように変更されてもよい。図示されているように、ロックピン130を受け入れるための開口部202が凹部201内に形成されている。
図2Bおよび
図2Cに示されているようなユニット式流体フロー基板もまた、本開示の実施形態で使用するために適合され得る。例えば、
図2Bは、流体送達スティックの一部を形成するために使用することができ、凹部201および開口部202を備えるユニット式の流体フロー基板200Bを図示している。
図2Cは、流体送達パネルの一部、あるいは流体送達パネル全体を形成するために使用することができ、凹部201および開口部202を備える、特許文献1に記載されているようなユニット式の流体フロー基板200Cを図示している。描かれていないが、特許文献2の
図3~
図10に記載された様々な基板は、同様の方法で凹部201および開口部202を備えるように修正され得ることが理解されるべきである。
【0021】
図3A~
図3Eは、本開示の実施形態が使用され得る流体送達システムの一部分の様々な平面図、斜視図、および端面図を示す。例えば、
図3Dおよび
図3Eは、バルブ、圧力調整器などの流体処理構成要素350が、流体フロー基板200Bに取り付けられてもよい態様、およびユニット式実装本体および複数部品実装本体が使用されてもよい態様を図示している。
図3の図面で特定されるように、実装本体の上面は、流体処理構成要素とフロー基板の上面に形成された構成要素導管ポートとの間にリークタイトシールが形成されてもよいことを確実にするために、流体フロー基板200Bの上面よりも下になるように寸法付けされている。
【0022】
図4は、本開示の実施形態が、流体フロー基板200Bおよび流体フロー基板200Bとマニホールド300との組み合わせを支持面に実装するために使用され得る態様の2つの異なる等角図を示す。
図4では、流体フロー基板200Bを支持面に実装するためにユニット式実装本体100が使用され、流体フロー基板200Bおよびマニホールド300の組み合わせを支持面に実装するためにクランプ101およびスタンドオフ102が使用されている。
【0023】
図5は、流体フロー基板200Bとマニホールド300が互いにアライメントして取り付けられる可能性がある態様を示している。
図5に見られるように、流体フロー基板200Bは、流体フロー基板の本体を通って延び、流体フロー基板の上面にある構成要素導管ポート205a(
図4)に流体的に接続されるマニホールド接続導管ポート205bを備える。マニホールド接続導管ポート205bは、マニホールド300の上面に形成されたマニホールドポート305aとアライメントし、その間に金属シールが設けられている。完全に組み立てられたとき、流体処理構成要素350のポートは、構成要素導管ポート205aとマニホールド接続導管ポート205bとの間に形成された通路によって、マニホールドポート305aに流体的に接続される。
【0024】
図6は、本開示の実装構造が、流体送達パネルの一部または全部を形成することができる統合された流体フロー基板と共に使用され得る方法を例示している。
図7Aは、特許文献1に記載されているような、本開示の実施形態に従ってもはや必要とされない流体送達スティックブラケットを図示している。
図7Bは、本開示の実施形態が、K1Sのような従来の流体送達フロー基板およびマニホールドと共に使用され得る方法を例示する。
【0025】
図8A~
図8Jは、本開示の実施形態に従って、本開示の1つまたは複数の実装構造が取り付けられるモジュール式のフロー基板800を例示する。例示的な実施形態では、モジュール式のフロー基板800は、流体処理構成要素のポートの一方が流体処理構成要素の中心に対して軸方向にアライメントし、他方が軸外に位置する非対称ポート配置を有する流体処理構成要素(例えば、Cシール構成要素)と共に使用することができる。図示されていないが、本開示の実施形態は、流体処理構成要素が、例えばWシール構成要素のような対称的なポート配置を有する流体処理構成要素で使用するために修正され得ることが理解されるべきである。
【0026】
図示されているように、フロー基板800は、材料の固体ブロックから形成されたフロー基板本体801と、関連するキャップ895(
図8I参照)とを備え、これらの各々は、フロー基板の意図された使用に応じて、適切な材料(例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、真鍮、ポリマーなど)から形成されてもよい。フロー基板800は、流体処理構成要素(バルブ、圧力変換器、フィルタ、レギュレータ、マスフローコントローラなど)を取り付けることができる構成要素取付面805を備える。一つまたは複数の構成要素導管ポート820は、フロー基板800の構成要素取付面805内に配置され得る。
図8A~
図8Jの例では、構成要素導管ポート820aは、第1流体処理構成要素の第1ポート(入口または出口)に流体的に接続され得、構成要素導管ポート820bは、第1流体処理構成要素の第2ポート(出口または入口)に流体的に接続され得る。構成要素導管ポート820cは、第1流体処理構成要素とは異なる形態の第2流体処理構成要素のポート(出口または入口)に流体的に接続することができる。
【0027】
構成要素導管ポート820cおよび820d、ならびに構成要素導管ポート820eおよび820fは、それぞれの流体処理構成要素の入口および出口に接続され、フロー基板800が、非対称ポート配置を有する流体処理構成要素に特に適していることを例示するであろう。構成要素導管ポート820gは、マスフローコントローラのような装置の入口または出口ポートに関連付けられ、典型的には、流体送達スティックの複数のフロー基板の間のプロセス流体のフローを連通するために使用されるかもしれない。
【0028】
流体処理構成要素をフロー基板800に密封的に実装するために使用されるファスナ(図示せず)のネジが切られた端部をそれぞれが受け入れるであろう複数の内部にネジが切られた構成要素実装開口部810a、810b、810c、および810dは、構成要素導管ポート820a、820bに関連付けられる。マスフローコントローラのような流体処理構成要素のポートをフロー基板800に密封的に実装するために使用されるファスナ(図示せず)のネジが切られた端部をそれぞれが受け入れるであろう一対の内部にネジが切られた構成要素実装開口部810y、810zは、構成要素導管ポート820gに関連付けられる。流体送達スティック内の隣接するフロー基板は、典型的には、流体処理構成要素の他のポートを隣接するフロー基板に密封可能に実装するために必要な追加の一対の実装開口部を提供するであろうことが理解されるべきである。導管ポートとそれぞれの流体処理構成要素との間の検出されるべきあらゆる漏れを検出することを許容するリークポート825a(構成要素導管ポート820aおよび820bについて)およびリークポート825b(構成要素導管ポート820cおよび820dについて)は、構成要素導管ポートの各対に関連付けられている。
【0029】
フロー基板800は、フロー基板800に沿って長手方向(すなわち、
図8Aでは左から右へ)に流体を搬送するために使用される多数の流体経路875a、875b、875c、および875dを備える。例えば、流体経路875aは、チューブスタブ接続部835と構成要素導管ポート820aとの間に延び、流体経路875bは、構成要素導管ポート820bと820cとの間に延び、流体経路875cは、構成要素導管ポート820dと構成要素導管ポート820eとの間に延び、流体経路875dは、構成要素導管ポート820fと構成要素導管ポート820gとの間に延びる。チューブスタブ接続部835は、典型的には、プロセス流体の供給源またはシンクに流体的に(例えば、溶接によって)接続されるであろう。
【0030】
複数のダウエルピン(dowel pin)開口部850a~850hは、構成要素取付面805から、構成要素取付面805とは反対側のフロー基板側面の接続取付面815まで延びるようにフロー基板800に形成されている。接続取付面815は、特許文献2に記載されているように、フロー基板800を流体送達スティック実装構造に接続するか、マニホールドに接続するか、または両方に接続するために使用されてもよい。これらのダウエルピン開口部850a~850hの各々は、異なる機能を実行するために使用され得るダウエルピン(図示せず)を受け入れることができる。第1機能は、キャップ895をフロー基板800のフロー基板本体801に位置合わせすることができ、第2機能は、特許文献2に記載されているものと同様の方法で、フロー基板を流体送達スティック実装構造に位置合わせすることができる。特定の実施形態では、これらの機能のうちの第1機能のみが実行されてもよく、そのような場合には、位置合わせ(および以下にさらに詳細に記載されるような溶接)の後に、ダウエルピンは取り外されて、別のフロー基板本体およびキャップと共に再使用されてもよいことが理解されるべきである。本開示のさらなる側面に従って、ダウエルピンの位置は、既存のモジュール式フロー基板システム、例えばK1Sシステムと上位互換(backwardscompatible)であってもよい。
【0031】
図8Cは、複数のフロー基板実装開口部830が見える、フロー基板800を下方から見た図である。複数のフロー基板実装開口部830は、キャップ895内に形成され、キャップ895を通ってフロー基板本体801内に延びることができる(
図8Iではより明確に示されている)。キャップ895がフロー基板本体801の一部のみを覆っているいくつかの例では、複数のフロー基板実装開口部のうちの1つ以上はフロー基板本体801内に配置され得る。フロー基板本体801内では、フロー基板実装開口部830は、フロー基板800を流体送達スティック実装構造のような実装面に下から実装するためのファスナ(図示せず)を受け入れるように内部にネジが切られている。フロー基板実装開口部830の配置は、フロー基板800が取り付けられるべき実装面における実装開口部の配置に応じて変化してもよい。
【0032】
図から分かるように、構成要素導管ポート820および流体経路875は、費用対効果の高い方法で機械加工することができる。したがって、構成要素導管ポート820a~820gは、それぞれ、構成要素取付面805からフロー基板800のフロー基板本体801の第1表面または上面への機械加工によって形成されてもよく、流体経路875b、875c、および875dは、それぞれ、
図8Fに示すように、フロー基板本体801の第2表面または下面からの機械加工によって形成されてもよく、流体経路875aは、
図8Eに示すように、フロー基板本体の側面からの機械加工によって形成されてもよい。いくつかの例では、流体経路875は、耐食性を高めるために処理されてもよい。図示された流体経路875の寸法は、例えば約50SLM(標準リットル毎分)(約3立方メートル毎時)を超えるようなより高い流量に特に適していることが理解されるべきである。実際、図示された流体経路の寸法は、フロー基板800が、高流量用途(例えば、約50SLM(約3立方メートル毎時)~約100SLM(約6立方メートル毎時)の間)だけでなく、極高流量用途(例えば、約200SLM(約12立方メートル毎時)を超える用途)にも使用されることを可能にする。したがって、フロー基板は、約200SLM(約12立方メートル毎時)~約1000SLM(約60立方メートル毎時)の間の非常に高い流量で動作するように設計された新興の半導体製造装置で使用されてもよい。流体経路の寸法は、例えば、流体経路875b、875c、および875dのうちの1つ以上の断面積を単純に減少させるような素直な方法で、より低い流量の用途のためにスケールダウンされてもよいことが理解されるべきである。実際、構成要素導管ポート820は、流体経路とは異なるプロセスステップで形成されるので、流体経路の寸法は、構成要素導管ポートの寸法によって制約されず、したがって、流体経路の断面積は、広い範囲の流量に対応するために、構成要素導管ポートの断面積よりもかなり大きく、小さく、または同じであってもよい。
【0033】
図8Hおよび
図8Iは、キャップ895の様々な詳細を図示している。周囲を超える温度に頻繁に加熱される可能性のある半導体プロセス流体での使用に特に適合された一実施形態に従って、キャップ895は、厚さ約0.02インチ(0.5mm)のステンレス鋼の薄板から形成することができる。ステンレス鋼の薄板の薄さは、基板の接続取付面815への熱の印加によって、フロー基板内を流れるプロセス流体に熱が容易に伝達されることを可能にする。熱源は、ブロックヒータ、特許文献2に記載されているのと同様の方法でフロー基板が取り付けられている流体送達スティック実装構造の溝に挿入されたカートリッジヒータ、または特許文献4に記載されているのと同様の薄膜ヒータによって提供されてもよい。キャップの薄さはまた、所望されるべきであれば、フロー基板内を流れる流体を冷却することを可能にすることを理解すべきである。
【0034】
ステンレス鋼の薄板は、流体経路875b、875c、および875dを取り囲むとともに画定する溝823を形成するために化学的にエッチングされてもよい。そのような化学エッチングは、正確に行われてもよく、代替的に使用されてもよい機械加工によるような溝を形成する他の方法よりも安価であり得る。一実施形態に従って、溝は、約0.01インチ(0.25mm)の厚さにエッチングされてもよい。各流体経路875b、875c、および875dを取り囲むとともに規定する溝823の存在は、いくつかの目的を果たすことができる。例えば、溝の薄さは、溝823が存在しない場合よりも少ない時間とエネルギーを用いて、例えば電子ビーム溶接によって、キャップをフロー基板800のフロー基板本体801に溶接することを可能にする。溶接は、溝によって規定された各流体経路の周りをなぞることによって行われ、それによって流体タイトシールを形成するであろう。電子ビーム溶接は、汚染を最小限にするために、真空環境で行われてもよい。フロー基板本体801およびキャップ895に使用される材料がステンレス鋼などの高純度金属である場合、真空溶接環境は、溶接点での汚染物質(炭素、硫黄、マンガンなど)をさらに除去するように作用する。電子ビーム溶接が一般的に好ましいが、レーザー溶接のような他のタイプの溶接も使用され得ることを理解すべきである。
【0035】
溝823の存在はまた、溝が流体経路の周縁部を規定するので、溶接中のガイドとして機能する。フロー基板本体801のダウエルピン孔850a、850bおよびキャップ895の対応するダウエルピン孔850a′、850b′は、溶接中にキャップ895がフロー基板800の本体とアライメントし、かつ登録された状態で保持されることを可能にするダウエルピンを受け入れる。ダウエルピンは、溶接が完了した後に取り外されて再使用されてもよいし、フロー基板を実装面にアライメントさせるための補助として所定の位置に保持されてもよい。
【0036】
様々な例では、フロー基板は、特許文献1に図示され議論されているような他の構成を備えることもできる。図面には4本の流体経路のみが図示されているが、本開示の製造実施形態の容易さおよび低コストは、任意の数の流体経路および構成要素ポートをフロー基板内に規定することを容易に可能にすることを理解すべきである。この点で、流体送達スティック全体の流体経路および構成要素接続ポートのすべてが、単一のフロー基板内に形成されてもよい。あるいは、流体送達スティックは、上述のフロー基板800のような2つ以上のフロー基板を使用して形成されてもよい。
【0037】
図9Aは、基板実装の実装構造902に結合されたフロー基板900の例示的な上面図を描いている。本明細書に図示された例では、実装構造902のような実装構造は、フロー基板900に取り外し可能に結合され得る。
図9B1は実装構造902の斜視図を示し、
図9Cは実装構造902の断面図を示し、
図9Dは実装構造902の底面図を示す。
【0038】
図9B1~
図9Dの例に示すように、実装構造902は、第1開口部904Aおよび第2開口部904Bを備えることができる。第1開口部904Aおよび第2開口部904Bは、フロー基板900と支持面との間で実装構造902を締結するように構成され得る。第1ファスナは、実装構造902をフロー基板900に固定するために第1開口部904Aを介して配置することができ、例えば、第2ファスナは、実装構造902を支持面、バックアッププレート、流体送達スティック実装構造、マニホールド、または特許文献2にさらに記載されているようにそれらの組み合わせに固定するために第2開口部904Bを介して配置することができる。一例では、ファスナは、実装構造902をフロー基板900に実装するために、フロー基板900のそれぞれの実装開口部930(例えば、本明細書にさらに記載されているような開口部830)に係合することができる。ファスナは、ボルト、ネジ、クイックリリース接続(例えば、バヨネットまたは他の1/4ターンファスナ)、リベット、スナップフィット、ラッチなどを備えることができるが、これらに限定されない。したがって、実装構造902は、支持面に沿ってフロー基板900を支持することができる。
【0039】
図9Cの例に示されるように、第1開口部904A、第2開口部904B、またはその両方は、カウンタシンクまたはカウンタボアを備えることができる。第1カウンタボア906Aは、実装構造902の第1端部908に配置され得、第2カウンタボア906Bは、実装構造902の第2端部910に配置され得る。第2端部910は、フロー基板900の本体またはキャップなどのようにフロー基板900とインタフェースすることができる。換言すれば、
図9A~
図9Dの例に示すように、第1開口部904Aは、第2開口部904Bとは反対側の方向に配向することができる。軸受面は、カウンタボアの内部端部によって提供され得る。例えば、第1ファスナは、第2端部910と第1軸受面912Aとの間で、実装構造902をフロー基板900にクランプすることができる。第2ファスナは、第1端部908と第2軸受面912Bとの間で、支持面または他の実装面に実装構造902をクランプすることができる。
【0040】
一実施例では、実装構造902のような1つ以上の実装構造は、支持面から離れた位置でフロー基板900を支持することができる。例えば、実装構造902の高さHは、フロー基板を支持面の上に距離を置いて配置することができる。この距離は、熱伝達のための空気流を提供するために、またはフロー基板900と支持面との間で流体ラインまたはマニホールドをルーティングするために、構成することができる。
【0041】
様々な例では、
図9Aに描かれているように、実装構造902がフロー基板900に結合(例えば、締結)されている場合、フロー基板900は、第2開口部904Bまたは第2カウンタボア906Bの一部を覆うことができる。例えば、実装構造902がフロー基板900に結合されている場合、フロー基板900は、実装構造902内のファスナを捕捉することができる。
図9B1の例では、ファスナは、実装構造902の第2端部910と、第2カウンタボア906Bの第2軸受面912Bとの間に捕捉され得る。
【0042】
一例では、第2開口部904B(および対応する第2ファスナ)の長手方向軸線は、ファスナの頭部に係合するための工具のアクセスを容易にするために、フロー基板900の側面901からオフセットした距離に配置され得る。ファスナの頭部は、六角形、六角内部(Torx(登録商標))、または他のタイプのネジドライブを備えることができる。一実施例では、開口部の長手方向軸線は、ファスナの対応するネジドライブの少なくとも半径分だけ、側面901からオフセットされ得る。ファスナがフロー基板900によって実装構造902内(例えば、第2開口部904Bの第2カウンタボア906B内)に捕捉され得るように、ファスナの頭部の半径はオフセット距離よりも大きくすることができる。流体送達スティック903は、実装構造902のうちの1つ以上をフロー基板900に結合することによって予め組み立てることができる。したがって、フロー基板900が実装構造902に結合されるとき、実装構造902(および対応するフロー基板900)を支持面に固定するために使用されるファスナは、ファスナの頭部が工具によってアクセス可能なままであるフロー基板900の一部(
図9A参照)によって実装構造902内に保持することができる。ファスナがフロー基板によって実装構造内に保持された状態で予め組み立てられた構成は、例えば、輸送中または設置中に有益である。実装構造内にファスナを保持することは、ファスナの位置ずれ、または顧客による交換または修正を防止する。別の例では、ファスナは、例えば、フロー基板の上面に関して凹んでいるように、実装構造内に凹んでいるかまたは部分的に凹んでいることができる。
【0043】
更なる例では、実装構造902は、フロー基板900とアライメントさせることができる。例えば、実装構造902をフロー基板900に位置合わせするために、固定具(fixture)907を使用することができる。
図9A~
図9Dの例では、実装構造902の長手方向軸線A1は、フロー基板900の長手方向軸線A2(例えば、フローの第1方向に沿う)に対して直角に構成され得る。
図9B2に示すように、固定具907は、実装構造902をフロー基板900に対して90°の角度でアライメントさせることができる。他の例では、実装構造902の長手方向軸線A1または他の軸線は、フロー基板900の長手方向軸線A2に関して例えば30度、45度、60度、またはそれらの間の他の角度になるように、他の配向で構成することができる。第1開口部904Aを通って配置された第1ファスナのようなファスナは、フロー基板900に対する実装構造902の位置および向きを固定することができる。いくつかの例では、固定具は、不適切な取り付けまたは顧客の修正を緩和するために、(製造業者からの)実装構造902の適切な位置合わせを確保することができる。実装構造902をフロー基板900に対してアライメントさせる他の例は、
図10A~
図10E、
図11A~
図11D、
図12A~
図12E、
図13A~
図13E、および
図14A~
図14Dのさらなる例に記載されている。
【0044】
【0045】
図10A~
図10Eは、実装構造1002である別例を描いている。実装構造1002は、
図9A~
図9Dの例において配置および記載され、本明細書にさらに記載されているように、第1開口部1004A、第2開口部1004B、第1カウンタボア1006A、および第2カウンタボア1006Bを備えることができる。第1ファスナ1014Aは、
図10Bの例で図示されているように、第1開口部1004Aの内部に挿入され得る。第1ファスナ1014Aのような1つ以上のファスナは、実装構造1002をフロー基板1000に結合することができる。例えば、フロー基板1000は、先に説明したように、1つ以上の実装開口部1030を備えることができる。第1ファスナ1014Aは、実装開口部1030を用いて、実装構造1002をフロー基板1000に固定することができる。
【0046】
実装構造1002、フロー基板1000、またはその両方は、実装構造1002をフロー基板1000にアライメントさせるための1つ以上のアライメント特徴(features)を備えることができる。
図10B~
図10Eの例では、アライメント特徴は、アライメントピン1016A~1016Dであり得る。フロー基板1000は、キャップ(例えば、
図8B、
図8D~
図8E、
図8H~
図8Jに描かれ、本明細書に記載されているキャップ895)に、フロー基板1000の本体に、または両方に配置された1つ以上のアライメント開口部1032を備えることができる。1つ以上のアライメント開口部1032は、実装構造1002の対応するアライメントピン1016A~1016Dがアライメント開口部1032に係合したときに、実装構造1002をフロー基板1000に関してアライメントさせるために、フロー基板1000上に配置することができる。
図10Bの例は、第1開口部1004Aの第1側に位置する単一のアライメントピン1016Aを図示し、
図10Dの例は、第1開口部1004Aの第2側に位置するアライメントピン1016Dを図示する。
図10Cの例は、第1開口部1004Aの第1側に位置するアライメントピン1016Bと、第1開口部1004Aの反対側の第2側に位置する第2アライメントピン1016Cとを図示している。実装構造1002またはフロー基板1000のアライメント特徴は、フロー基板1000に関して実装構造1002を位置決めまたは方向付けするためのアライメント固定具の必要性を緩和または排除することができる。他の例では、1つ以上のアライメント開口部を実装構造1002上に配置することができ、1つ以上の対応するアライメントピンをフロー基板1000上に配置することができ、または様々なアライメントピンおよび開口部の組み合わせが可能である。他のアライメント特徴もまた企図されている。アライメント特徴のいくつかのさらなる例は、
図11B~
図11C、
図12B~
図12E、および
図13B~
図13Eの例に示され、本明細書でさらに説明される。
【0047】
図10Eは、第1開口部1004Aおよび第2開口部1004Bのそれぞれに挿入された第1ファスナ1014Aおよび第2ファスナ1014Bを備える実装構造1002の一例を示す。実装構造1002がフロー基板1000に結合されるとき、フロー基板1000は、第2開口部1004Bの第2カウンタボア1006Bのように第2開口部1004Bを覆うかまたは部分的に覆って、第2ファスナ1014Bを第2開口部1004B内に捕捉することができる。したがって、先に説明したように、第2ファスナ1014Bは、輸送中または設置中など、流体送達スティック1003(
図10Aに描かれている)内に保持することができる。別の例では、第2ファスナ1014Bは、フロー基板1000の上面に関して凹んでいるなど、実装構造1002内に凹んでいるかまたは部分的に凹んでいることができる。
【0048】
図11A~
図11Dは、実装構造1102である別例を示す。実装構造1102は、
図9A~
図9D、および
図10A~
図10Eの例において配置され説明されているように、第1開口部1104A、第2開口部1104B、第1カウンタボア1106A、および第2カウンタボア1106Bを備えることができる。第1ファスナ111Aは、
図11Bの斜視図および
図11Cの断面図の例で図示されているように、第1開口部1104Aの内側に挿入することができる。第1ファスナ111Aのような1つ以上のファスナは、実装構造1102をフロー基板1100に結合することができる。例えば、フロー基板1100は、既述のように、1つまたは複数の実装開口部1130を備えることができる。第1ファスナ111Aは、実装開口部1130を使用して、実装構造1102をフロー基板1100に固定することができる。
図11Dは実装構造1102の底面図を示す。
【0049】
図11B~
図11Cの例に示すように、実装構造1102は、フロー基板1100のエッジ部1105に近接してフロー基板1100とインタフェースするように、実装構造1102の一端(例えば、第2端部1110)に沿ったステップ1116のようなアライメント特徴を備えることができる。例えば、ステップ1116は、実装構造1102の第2端部1110の隆起部を備えることができる。ステップ1116の隆起エッジ1118は、フロー基板1100のエッジ部1105に近接して、例えば、フロー基板1100のエッジ部1105に隣接する側面1101に沿って、フロー基板1100に係合することができる。ステップ1116は、実装構造1102をフロー基板1100に関して位置合わせするように構成することができる。例えば、ステップ1116は、実装構造1102の長手方向軸線(例えば、第2端部1110に沿った軸線であって、第1開口部904Aの中心軸線と第2開口部904Bの中心軸線とを通って延びる軸線)に対して、90度、60度、45度、30度、または10度と90度との間の他の角度などの角度で構成することができる。別の例では、ステップ1116は、実装構造1102をフロー基板1100に対して位置合わせするために、フロー基板1100上に配置され得る。実装構造1102またはフロー基板1100のアライメント特徴(ステップ1116)は、フロー基板1100に関して実装構造1102を位置決めまたは方向付けするためのアライメント固定具の必要性を緩和または排除することができる。
【0050】
ステップ1116の隆起エッジ1118は、
図11B~
図11Cに描かれているように、第2開口部1104Bの少なくとも一部に沿って、または第2開口部1104Bの第2カウンタボア1106Bの少なくとも一部に沿って配置され得る。
図11Cは、第1開口部1104Aに挿入された第1ファスナ1114Aと、第2開口部1104Bに挿入された第2ファスナ1114Bとを備える実装構造1102の断面の一例を示している。実装構造1102がフロー基板1100に結合されるとき、フロー基板1100は、第2開口部1104Bの第2カウンタボア1106Bのように第2開口部1104Bを覆うかまたは部分的に覆って、第2開口部1104B内に第2ファスナ1114Bを捕捉することができる。したがって、先に説明したように、第2ファスナ1114Bは、輸送中または設置中など、フロー基板1100のシステム内に捕捉することができる。別の例では、第2ファスナ1114Bは、フロー基板1100の上面に関して凹んでいるように、実装構造1102内に凹んでいるかまたは部分的に凹んでいることができる。
【0051】
図12A~
図12Eは、実装構造1202である別例を図示している。実装構造1202は、
図9A~
図9D、
図10A~
図10E、および
図11A~
図11Dの例において配置され説明されているように、第1開口部1204A、第2開口部1204B、第1カウンタボア1206A、および第2カウンタボア1206Bを備えることができる。
図12Bの斜視図および
図12Dの断面図の例で図示されているように、第1ファスナ1214Aのようなファスナを第1開口部1204Aの内側に挿入することができる。第1ファスナ1214Aのような1つ以上のファスナは、実装構造1202をフロー基板1200に結合することができる。例えば、フロー基板1200は、先に説明したように、1つ以上の実装開口部1230を備えることができる。第1ファスナ1214Aは、実装開口部1230を用いて、実装構造1202をフロー基板1200に固定することができる。
図12Cは実装構造1202の底面図を示し、
図12Eは、第1ファスナ1214Aまたは第2ファスナ1214Bの無い実装構造1202の別の断面図を示す。
【0052】
図12B~
図12Eの例に示すように、実装構造1202は、実装構造1202の一端(例えば、第2端部1210)に沿ったスロット1216のようなアライメント特徴を備えることができる。例えば、スロット1216は、
図12Bの例に示すように、実装構造1202の第2端部1210の厚みを通って延びることができる。例示的な実施形態では、固定具(fixture)1205は、フロー基板1200に対して実装構造1202を方向付けるために使用することができる。例えば、固定具1205は、フロー基板1200の側面に沿って配置されたプレートを備えることができる。固定具1205は、フロー基板1200の下面よりも下に延びるエッジを備えることができる。固定具1205は、スロット1216内に挿入または係合することができる。固定具1205がスロット1216内に配置されると、スロット1216は、フロー基板1200の側面1201に対応してアライメントさせることができ、それに応じて、実装構造1202は、フロー基板1200に対してアライメントさせることができる。実装構造1202のアライメントおよび取り付けに続いて、固定具は、流体送達スティック1203から取り外すことができる。別の例では、フロー基板1200は、実装構造1202をフロー基板1200に関して位置合わせするために、スロット1216とインタフェースするためのフランジまたは他の係合特徴を備えることができる。いくつかの例では、固定具1205は、製造業者からの適切な位置合わせを保証し、不適切な設置または顧客の修正を緩和することができる。スロット1216は、フロー基板1200に関して実装構造1202をアライメントさせるように構成することができる。例えば、スロット1216は、実装構造1202の長手方向軸線(例えば、第2端部1210に沿った軸線であって、第1開口部1204Aの中心軸線と第2開口部1204Bの中心軸線とを通って延びる軸線)に対して、90度、60度、45度、30度、または10度と90度との間の他の角度などの角度で構成することができる。
【0053】
スロット1216は、
図12B~
図12Eに描かれているように、第2開口部1204Bの少なくとも一部に沿って、または第2開口部1204Bの第2カウンタボア1206Bの少なくとも一部に沿って配置され得る。
図12D、
図12Eは、実装構造1202の断面の例を示す。
図12Dは、第1開口部1204Aに挿入された第1ファスナ1214Aと、第2開口部1204Bに挿入された第2ファスナ1214Bとを図示している。実装構造1202がフロー基板1200に結合されるとき、フロー基板1200は、第2開口部1204Bの第2カウンタボア1206Bのように第2開口部1204Bを覆うかまたは部分的に覆って、第2開口部1204B内に第2ファスナ1214Bを捕捉することができる。したがって、先に説明したように、第2ファスナ1214Bは、輸送中または設置中など、流体送達スティック1203内に捕捉され得る。別の例では、第2ファスナ1214Bは、フロー基板1200の上面に関して凹んでいるように、実装構造1202内に凹んでいるかまたは部分的に凹んでいることができる。
【0054】
図13A~
図13Eは、フロー基板1300に関して実装構造1302を方向付けして支持するためのアライメントフレーム(すなわち、アライメントクリップ)1316を備える実装構造1302の例を示す。言い換えれば、アライメント特徴は、フロー基板1300と実装構造1302との間に結合されたアライメントフレーム1316を備えることができる。実装構造1302は、
図9A~
図9D、
図10A~
図10E、
図11A~
図11D、および
図12A~
図12Eの例に配置され説明されているように、第1開口部1304A、第2開口部1304B、第1カウンタボア1306A、および第2カウンタボア1306Bを備えることができる。
図13Bの斜視図および
図13Eの断面図の例で図示されているように、第1ファスナ1314Aのようなファスナが、第1開口部1304Aの内側に挿入され得る。第1ファスナ1314Aのような1つ以上のファスナは、実装構造1302をフロー基板1300に結合することができる。例えば、フロー基板1300は、先に説明したように、1つ以上の実装開口部1330を備えることができる。第1ファスナ1314Aは、実装開口部1330を使用して、実装構造1302をフロー基板1300に固定することができる。
図13Cは実装構造1302の上面図を示す。
【0055】
アライメントフレーム1316は、実装構造1302の第2端部1310上など、実装構造1302上に配置することができる。開口部1322は、アライメントフレーム1316内に配置することができる。第1ファスナ1314Aが第1開口部1304A内に配置されている場合、第1ファスナ1314Aは、実装構造1302をフロー基板1300に結合するために実装開口部1330に係合するように、開口部1322を介して配置され得る。例示的な実施例では、開口部1322は、第1ファスナ1314Aが実装構造1302上のアライメントフレーム1316の位置を登録することを可能にすることができる。
図13B~
図13Eの例に示すように、アライメントフレーム1316は、第1フランジ1318Aおよび第2フランジ1318Bを備えることができる。いくつかの例では、アライメントフレーム1316は、金属またはポリマーを含むがこれらに限定されない材料から構成され得る。
【0056】
第1フランジ1318Aおよび第2フランジ1318Bは、アライメントフレーム1316のベース部1317から延びることができる。ベース部1317は、実装構造1302に沿って、例えば第2端部1310に沿って配置することができる。一例では、第1フランジ1318Aおよび第2フランジ1318Bは、ベース部1317から30度から90度の角度で配置され得る。
図13B~
図13Eの例では、第1フランジ1318Aは、実装構造1302に向かって90度の角度で延びることができ、第2フランジ1318Bは、実装構造1302から離れて90度の角度で延びることができる。例えば、第1フランジ1318Aは、アライメントフレーム1316を実装構造1302に対して配向させるために、実装構造1302とインタフェースすることができる。第2フランジ1318Bは、実装構造1302がフロー基板1300に固定されている場合に、実装構造1302をフロー基板1300と方向付けることができる。
【0057】
第1フランジ1318Aまたは第2フランジ1318B、または両方は、フロー基板1300に対して実装構造1302をアライメントさせるように構成することができる。例えば、第1フランジ1318Aまたは第2フランジ1318Bは、実装構造1302の長手方向軸線(例えば、第2端部1310に沿った軸線であって、第1開口部1304Aの中心軸線と第2開口部1304Bの中心軸線とを通って延びる軸線)に対して、90度、60度、45度、30度、または10度と90度の間の他の角度などの角度で構成することができる。アライメントフレーム1316は、フロー基板1300に対して実装構造1302を位置決めまたは方向付けするためのアライメント固定具の必要性を緩和または排除することができる。いくつかの例では、アライメントフレーム1316は、製造業者からの適切なアライメントを保証し、不適切な取り付けまたは顧客の修正を緩和することができる。
【0058】
図13Eは、第1開口部1304Aに挿入された第1ファスナ1314Aと、第2開口部1304Bに挿入された第2ファスナ1314Bとを備える実装構造1302の断面の一例を図示している。アライメントフレーム1316は、
図13B、
図13C、および
図13Eに描かれているように、第2開口部1304Bの少なくとも一部または第2開口部1304Bの第2カウンタボア1306Bの少なくとも一部を覆うように配置することができ、したがって、第2ファスナ1314Bを第2開口部1304B内に捕捉することができる。その結果、先に説明したように、第2ファスナ1314Bは、輸送中または設置中など、流体送達スティック1303内に保持され得る。別の例では、第2ファスナ1314Bは、フロー基板1300の上面に関して凹んでいるように、実装構造1302内に凹んでいるかまたは部分的に凹んでいることができる。
【0059】
図14A~
図14Dは、実装構造1402である別例を描いている。実装構造1402は、
図9A~
図9D、
図10A~
図10E、
図11A~
図11D、
図12A~
図12E、および
図13A~
図13Eの例において配置され説明されているように、第1開口部1404A、第2開口部1404B、第1カウンタボア1406A、および第2カウンタボア1406Bを備えることができる。
図14A~
図14Dの例では、実装構造1402は、第3開口部1404Cを備えることができる。一例では、第3開口部1404Cは、第3カウンタボア1406Cを備えることができる。
図14Dの例で図示されているように、第1ファスナ1414Aが第1開口部1404Aの内部に挿入され、別の第3ファスナ1414Cが第3開口部1404Cの内部に挿入され得る。第1ファスナ1414Aおよび第3ファスナ1414Cのような1つまたは複数のファスナは、実装構造1402をフロー基板1400に結合することができる。例えば、フロー基板1400は、実装開口部1430A,1430Bのような1つ以上の実装開口部(既述のように)を備えることができる。第1ファスナ1414Aおよび第3ファスナ1414Cは、それぞれの実装開口部1430A,1430Bを用いて実装構造1402をフロー基板1400に固定することができる。
【0060】
図14A~
図14Dの例に示すように、フロー基板1400は、チャネル1416を備えることができる。チャネル1416は、第1開口部1404Aと第3開口部1404Cとの間に位置し得る。チャネル1416は、流体送達ライン1418のための実装構造1402の開口部を提供することができる。したがって、1つまたは複数の流体送達ライン1418は、フロー基板1400の下側に沿って(例えば、
図8B、
図8D~
図8E、
図8H~
図8Jに示され本明細書に記載されているキャップ895に沿って)ルーティングされ得る。いくつかの例では、実装構造1402は、フロー基板1400の2つのポート1420Aおよび1420B(例えば、導管ポート)の間に配置され得る。チャネル1416は、1つ以上の実装構造1402が配置されている場所で、流体送達ライン1418をフロー基板1400に沿ってルーティングすることを可能にすることができる。一例では、実装構造1402は、実装構造1402がフロー基板1400に取り付けられているときに、流体送達ライン1418を保護することができる。
【0061】
第1開口部1404Aおよび第3開口部1404Cは、実装構造1402をフロー基板1400に対して位置合わせするために、実装構造1402内に配置することができる。
図14A~
図14Dの例では、実装構造1402の長手方向軸線は、フロー基板1400の長手方向軸線(例えば、フローの第1方向に沿う)に対して直角に構成され得る。他の例では、実装構造1402の長手方向軸線または他の軸線は、フロー基板1400の長手方向軸線に対して他の方向、例えば30度、45度、60度、またはその間の他の角度で構成することができる。第1ファスナ1414Aおよび第3ファスナ1414Cは、フロー基板1400に対する実装構造1402の位置および向きを固定することができる。さらなる例では、実装構造1402、フロー基板1400、またはその両方は、
図9A~
図9D、
図10A~
図10E、
図11A~
図11D、
図12A~
図12E、および
図13A~
図13Eの例に記載されさらに本明細書に記載されているアライメント特徴などの、本明細書に記載されたアライメント特徴のいずれかを備えることができる。
【0062】
実装構造1402がフロー基板1400に結合されるとき、フロー基板1400は、第2開口部1404Bの第2カウンタボア1406Bのように第2開口部1404Bを覆うかまたは部分的に覆って、第2開口部1404B内に第2ファスナ1414Bを捕捉することができる。したがって、先に説明したように、第2ファスナ1414Bは、輸送中または設置中など、流体送達スティック1403内に保持され得る。別の例では、第2ファスナ1414Bは、フロー基板1400の上面に関して凹んでいるように、実装構造1402内に凹んでいるかまたは部分的に凹んでいることができる。
【0063】
図3~
図5および
図7において、実装構造は、フロー基板をマニホールド(例えば、別のフロー基板)に結合することができる。いくつかの実施例では、フロー基板の1つ以上の流体経路をマニホールドの1つ以上の対応する流体経路に効果的にシールするために、十分なクランプ力または圧縮力を実装構造によって提供することができる。したがって、いくつかの例では、実装構造は、フロー基板とマニホールドとの間の流体経路をシールするためのクランプ力または圧縮力を提供するのに十分な強度を有する材料(高強度材料)から構築することができる。一般的には、アルミニウムよりも強度の高い金属材料(アルミニウム合金、ステンレス鋼、ニッケル合金を含む)が必要である。例えば、金属材料は、少なくとも150psi(1.03MPa)以上の半導体用途でのクランプ力または圧縮力に耐えるのに十分な強度を有することが望ましい。他の用途(例えば、医療用途など)では、金属材料(例えば、アルミニウム)は、少なくとも50psi(0.34MPa)以上のクランプ力または圧縮力に耐えるのに十分な強度を有することが望ましい。さらなる例では、
図3~
図5および
図7の例の実装構造の寸法は、フロー基板とマニホールドとの間の流体経路をシールするためのクランプ力を提供するのに十分な精度で構成することができる。
【0064】
図9~
図14の実装構造は、フロー基板を支持面または別のフロー基板に実装するために使用することができる。より低いクランプ力または圧縮力が許容される用途では、したがって、クランプ力または圧縮力は、フロー基板同士の間の流体接続のためのシールを提供するために必要ではないので、フロー基板は、より低い精度およびより低い強度の材料で製造することができる。
図9~
図14の例における実装構造は、様々な材料で構成することができ、これら材料はコスト、製造性、材料の強度、化学的適合性、耐食性などの特性に基づいて選択することができる。いくつかの例では、より低い強度が必要とされる場合には、そのような材料のコストを低くすることができる。例えば、これらの実装構造は、アルミニウム、アルミニウム合金、ポリマーから、または実装構造または別のフロー基板に結合されたときにフロー基板(複数可)および関連部品を支持するのに十分な強度を有する任意の材料から作られ得る。
【0065】
いくつかの実施形態が、ある程度の特定の態様で上記に記載されてきたが、当業者であれば、本開示の趣旨から逸脱することなく、開示された実施形態に多数の変更を加えることができる。上記の説明に含まれる、または添付の図面に示されるすべての事項は、例示的なものとしてのみ解釈され、限定的なものではないことが意図されている。詳細の変更または構造の変更は、本開示の教示から逸脱することなく行われ得る。前述の説明および以下の特許請求の範囲は、そのような変更および変形のすべてをカバーすることを意図している。
【0066】
様々な装置、システム、および方法の様々な実施形態が本明細書に記載されている。多数の特定の詳細は、本明細書に記載され、添付の図面に例示されているような実施形態の全体的な構造、機能、製造、および使用の完全な理解を提供するために記載されている。しかしながら、本発明の実施形態は、そのような特定の詳細なしに実施されてもよいことが、当業者には理解されるであろう。他の実施例では、本明細書に記載された実施形態を不明瞭にしないように、周知の操作、構成要素、および要素が詳細に記載されていない。当技術分野の通常の熟練者は、本明細書に記載され図示された実施形態は、非限定的な例示であり、したがって、本明細書に開示された特定の構造的および機能的な詳細は、代表的なものであってもよく、必ずしも実施形態の範囲を限定するものではなく、その範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ画定されることを理解するであろう。
【0067】
明細書全体を通して「様々な実施形態」、「いくつかの実施形態」、「1つの実施形態」、「実施形態」、またはそのようなものへの言及は、実施形態に関連して記載された特定の特徴、構造、または特性が少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書中の所々で「様々な実施形態において」、「いくつかの実施形態において」、「1つの実施形態において」、「実施形態において」、またはそのような表現の出現は、必ずしもすべてが同じ実施形態を指すものではない。さらに、特定の特徴、構造、または特性は、1つ以上の実施形態において、任意の適切な方法で組み合わせてもよい。したがって、1つの実施形態に関連して図示または説明された特定の特徴、構造、または特性は、その全部または一部を、制限なく、1つ以上の他の実施形態の特徴、構造、または特性と組み合わせてもよい。
【0068】
参照により本明細書に組み込まれるとされる特許、出版物、または他の開示資料の全部または一部は、組み込まれた資料が、本開示に記載された既存の定義、記載、または他の開示資料と矛盾しない範囲でのみ本明細書に組み込まれる。そのため、必要な範囲で、本明細書に明示的に記載されている開示は、参照により本明細書に組み込まれている矛盾する資料に優先する。参照により本明細書に組み込まれるとされているが、本明細書に記載されている既存の定義、記述、またはその他の開示資料と矛盾する資料またはその一部は、その組み込まれた資料と既存の開示資料との間に矛盾が生じない範囲内でのみ組み込まれる。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フロー基板実装構造であって、前記フロー基板実装構造は、
前記フロー基板実装構造の第1表面に画定された第1開口部と、
前記フロー基板実装構造の第2表面に画定された第2開口部であって、前記第1表面は前記フロー基板実装構造に対して前記第2表面とは反対側に配置されている、前記第2開口部と、
を備えている、フロー基板実装構造。
【請求項2】
前記第1開口部は、第1カウンタボア軸線を有している第1カウンタボアを画定しており、
前記第2開口部は、第2カウンタボア軸線を有している第2カウンタボアを画定している、
請求項1に記載のフロー基板実装構造。
【請求項3】
前記第1カウンタボア軸線は、前記第2カウンタボア軸線から軸方向にオフセットされている、
請求項2に記載のフロー基板実装構造。
【請求項4】
前記第1カウンタボアは、前記第2カウンタボアに対して反対方向に配向されている、
請求項2に記載のフロー基板実装構造。
【請求項5】
第1ファスナは、前記フロー基板実装構造をフロー基板に固定するべく前記第1カウンタボア内に配置されており、
前記フロー基板は、前記フロー基板実装構造の前記第2表面に当接している、
請求項2に記載のフロー基板実装構造。
【請求項6】
第2ファスナは、前記第2カウンタボア内に配置されることで、前記フロー基板実装構造を、バックアッププレート、流体送達スティック実装構造、およびマニホールド、からなる群から選択される追加構造に固定しており、
前記フロー基板実装構造、前記フロー基板、および前記追加構造、の接続時に前記フロー基板は前記追加構造から離間されている、
請求項5に記載のフロー基板実装構造。
【請求項7】
第2ファスナは、前記フロー基板実装構造を支持面に固定するべく、前記第2カウンタボア内に配置されている、
請求項5に記載のフロー基板実装構造。
【請求項8】
前記第1ファスナおよび前記第2ファスナは、ボルト、ネジ、クイックリリース接続、リベット、スナップフィット、またはラッチ、を備えている、
請求項7に記載のフロー基板実装構造。
【請求項9】
前記フロー基板実装構造はさらに、前記フロー基板実装構造の前記第2表面上に配置されたアライメントピンを備えている、
請求項5に記載のフロー基板実装構造。
【請求項10】
支持面には、対応するアライメント開口部が画定されている、
請求項9に記載のフロー基板実装構造。
【請求項11】
フロー基板実装構造であって、前記フロー基板実装構造は、
前記フロー基板実装構造の第1表面に画定された、第1カウンタボア軸線を有している第1カウンタボアと、
前記フロー基板実装構造の第2表面に画定された、第2カウンタボア軸線を有している第2カウンタボアと、
を備えており、
前記第1表面は、前記フロー基板実装構造に対して前記第2表面とは反対側に配置されており、
前記第1カウンタボアの方向は、前記第2カウンタボアとは反対方向に配向されており、
前記第1カウンタボアは、前記第2カウンタボアから軸方向にオフセットされている、
フロー基板実装構造。
【請求項12】
前記フロー基板実装構造はさらに、前記フロー基板実装構造の前記第1表面上に配置された第1アライメントピンを備えている、
請求項11に記載のフロー基板実装構造。
【請求項13】
前記フロー基板実装構造はさらに、前記フロー基板実装構造の前記第2表面上に配置された第2アライメントピンを備えている、
請求項12に記載のフロー基板実装構造。
【請求項14】
前記フロー基板実装構造の前記第2表面には、前記第1カウンタボア内に配置された第1ファスナを介して、フロー基板が接続されており、
前記フロー基板には、前記第2アライメントピンに対応するアライメント開口部が画定されている、
請求項13に記載のフロー基板実装構造。
【請求項15】
前記フロー基板実装構造の前記第1表面には、前記第2カウンタボア内に配置された第2ファスナを介して、支持面が接続されており、
前記支持面には、前記第1アライメントピンに対応するアライメント開口部が画定されている、
請求項14に記載のフロー基板実装構造。
【請求項16】
フロー基板実装構造であって、前記フロー基板実装構造は、
前記フロー基板実装構造の第1表面に画定された第1カウンタボアと、
前記フロー基板実装構造の第2表面に画定された第2カウンタボアであって、前記第1表面は前記フロー基板実装構造に対して前記第2表面とは反対側に配置されている、前記第2カウンタボアと、
を備えており、
フロー基板は、前記第1カウンタボア内に配置された第1ファスナを介して、前記フロー基板実装構造の前記第2表面に接続されており、
支持面は、前記第2カウンタボア内に配置された第2ファスナを介して、前記フロー基板実装構造の前記第1表面に接続されている、
フロー基板実装構造。
【請求項17】
前記フロー基板実装構造はさらに、前記フロー基板実装構造の前記第2表面上に画定されたアライメント特徴を備えており、
前記アライメント特徴は、前記フロー基板上の特徴部に対応している、
請求項16に記載のフロー基板実装構造。
【請求項18】
前記アライメント特徴は、ピン、隆起エッジ、またはスロット、を備えている、
請求項17に記載のフロー基板実装構造。
【請求項19】
前記フロー基板実装構造はさらに、前記フロー基板実装構造の前記第2表面と、前記フロー基板と、の間に配置されたアライメントフレームを備えている、
請求項16に記載のフロー基板実装構造。
【請求項20】
前記アライメントフレームは、前記アライメントフレームの互いに対向する端部同士に配置された第1フランジおよび第2フランジを備えており、
前記第1フランジおよび前記第2フランジは、互いに反対方向に延びている、
請求項19に記載のフロー基板実装構造。