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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024075054
(43)【公開日】2024-06-03
(54)【発明の名称】転落防止補助具
(51)【国際特許分類】
   A62B 35/00 20060101AFI20240527BHJP
【FI】
A62B35/00 H
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022186198
(22)【出願日】2022-11-22
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-09-04
(71)【出願人】
【識別番号】591045840
【氏名又は名称】日鉄物流株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104547
【弁理士】
【氏名又は名称】栗林 三男
(74)【代理人】
【識別番号】100206612
【弁理士】
【氏名又は名称】新田 修博
(74)【代理人】
【識別番号】100209749
【弁理士】
【氏名又は名称】栗林 和輝
(74)【代理人】
【識別番号】100217755
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 淳史
(72)【発明者】
【氏名】牛丸 誠
(72)【発明者】
【氏名】岡野谷 太郎
【テーマコード(参考)】
2E184
【Fターム(参考)】
2E184JA01
2E184KA01
2E184KA11
2E184LA03
(57)【要約】
【課題】汎用性に優れ、かつ簡単に転落防止を行うことができる転落防止補助具を提供する。
【解決手段】荷台1に立設されたスタンション2に、転落防止補助具10,20を取り付け、補助具本体11,21の上端部から当該補助具本体11,21の長手方向と交差する方向に延在する上部フック係止部12,22に、荷台1に水平方向に延在して配置された上転落防止索3,5の端部フック3a,5aを係止するとともに、補助具本体11,21の下端部から当該補助具本体11,21の長手方向と交差する方向に延在する下部フック係止部13,23に、荷台1に水平方向に延在して配置された下転落防止索4,6の端部フック4a,6aを係止する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両等の荷台に立設されたスタンションに着脱可能に取り付けられて、荷台からの転落を防止する際に使用される転落防止補助具であって、
前記スタンションに、当該スタンションの上下方向に延在するようにして着脱可能に取り付けられる補助具本体と、
前記補助具本体の上端部から当該補助具本体の長手方向と交差する方向に延在し、先端部に、前記荷台に水平方向に延在して配置された上転落防止索の端部フックが係止される上部フック係止部と、
前記補助具本体の下端部から当該補助具本体の長手方向と交差する方向に延在し、先端部に、前記荷台に水平方向に延在して配置された下転落防止索の端部フックが係止される下部フック係止部と、
を備えたことを特徴とする転落防止補助具。
【請求項2】
前記補助具本体の上端部に、前記スタンションの上端面に掛けられる上掛部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の転落防止補助具。
【請求項3】
前記補助具本体は、横断面において前記スタンションの側面の半分以上を覆うようにして前記スタンションに取り付けられた柔軟性を有する上下に延在する帯状に形成され、
前記上部フック係止部は、略U字状または略V字状に形成され、一端部が帯状の前記補助具本体の一側縁部に取り付けられ、他端部が前記補助具本体の他側縁部に取り付けられ、
前記下部フック係止部は、2本のフック係止部材を有し、
一方の前記フック係止部材の基端部が前記補助具本体の一側縁部に取り付けられ、他方の前記フック係止部材の基端部が前記補助具本体の他側縁部に取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の転落防止補助具。
【請求項4】
前記補助具本体は、横断面において前記スタンションの側面の半分以上を覆うようにして前記スタンションに取り付けられた柔軟性を有する上下に延在する帯状に形成され、
前記上部フック係止部は、第1上部係止部と第2上部係止部とを備え、
前記第1上部係止部は、略U字状または略V字状に形成され、一端部が帯状の前記補助具本体の一側縁部に取り付けられ、他端部が前記補助具本体の他側縁部に取り付けられ、
前記第2上部係止部は、2本のフック係止部材を備え、
一方の前記フック係止部材は、基端部が前記補助具本体の一側縁部に取り付けられるとともに、前記補助具本体の表面側を通って前記補助具本体の長手方向と交差する方向に延在し、
他方の前記フック係止部材は、基端部が前記補助具本体の一側縁部に取り付けられるとともに、前記補助具本体の裏面側を通って前記補助具本体の長手方向と交差する方向に延在し、
前記下部フック係止部は、第1下部係止部と第2下部係止部とを備え、
前記第1下部係止部は、2本のフック係止部材を備え、
一方の前記フック係止部材の基端部が前記補助具本体の一側縁部に取り付けられ、他方の前記フック係止部材の基端部が前記補助具本体の他側縁部に取り付けられ、
前記第2下部係止部は、基端部が前記補助具本体の下端部に取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の転落防止補助具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の荷台に立設されたスタンションに着脱可能に取り付けられて、荷台からの転落を防止する際に使用される転落防止補助具に関する。
【背景技術】
【0002】
トレーラ等の車両の荷台上で作業する際の転落防止策として、スタンションやその付随装置に、安全帯取付用親綱のロープやネットを張り、落下の防止や落下時の衝撃吸収策が取られている。
例えば特許文献1に記載の転落防止装置は、トレーラの荷台上平面の隅にある前側受枠に少なくとも一部が嵌入した状態で立設された、前用支柱支持部材を有する前用支柱支持部材付きスタンションと、荷台上平面の後側隅にある後側受枠に少なくとも一部が嵌入した状態で立設された、後用支柱支持部材を有する後用支柱支持部材付きスタンションと、前用支柱支持部材に着脱可能に立設された前用支柱と、後用支柱支持部材に着脱可能に立設された後用支柱と、前用支柱と後用支柱との間に親綱として張るワイヤとを備えている。
【0003】
特許文献2に記載の墜落防止装置は、運搬用車両の荷台の縁部に開設される複数の挿入孔に挿入されて、前記荷台から上向きに起立する複数のスタンションと、前記複数のスタンションにそれぞれ設けられる複数のリングに挿通されることにより横架される親綱と、前記親綱に張力を付与する緊張器と、作業員に連結されると共に、前記親綱に係止される安全帯とを備え、前記複数のスタンションのそれぞれは、前記複数の挿入孔に挿入される挿入部と、前記挿入部から、前記荷台の外側に向けて水平に延びる水平部と、前記複数のリングが取り付けられ、且つ、前記水平部から垂直に起立する柱部とを有している。
【0004】
特許文献3に記載の転落防止装置は、貨物車の荷台の外縁に沿って立設される複数のスタンションと、2つの前記スタンション間に張架されたロープ部材と、該ロープ部材に摺動可能に取り付けられ、作業者に連結された連結部材とを有し、前記ロープ部材の一方の端部及び他方の端部が前記貨物車に固定される前記ロープ部材を巻回する滑車を備えた滑車部が前記スタンションの上端部に設けられたものである。
【0005】
特許文献4に記載の転落防止装置は、円筒形状の嵌入部がヒンジ部によって連結された長尺状の本体部と、貨物車の荷台に形成された孔部に嵌合し、前記嵌入部を摺動可能かつ回動可能に収容する基部と、複数の前記本体部間を張架するネットとを有してなり、前記基部に少なくとも前記ヒンジ部及び前記本体部の前記ヒンジ部側の一端部を収容して前記本体部を前記荷台に対して立設させると共に、前記基部内で前記嵌入部を摺動させて前記ヒンジ部及び前記本体部の前記ヒンジ部側の一端部を露出させて前記荷台に対して前記本体部を折り曲げ可能としたものである。
【0006】
特許文献5に記載の転落防止装置は、貨物車の荷台側縁部に立設された少なくとも2本の支柱の上端部にそれぞれ下端部が取り付けられ該支柱から上方に延設された柱状部と、これらの柱状部間に張り渡された網とを備えたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】実用新案登録第3232384号公報
【特許文献2】特開2022-83580号公報
【特許文献3】特開2014-39740号公報
【特許文献4】特開2012-71769号公報
【特許文献5】実用新案登録第3146861号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述したような、従来の転落防止装置では、専用スタンションやスタンションに装置を設置する必要があるとともに、車両やスタンションの形状が限られ、汎用性に劣るという問題がある。
また、転落防止装置の設置に時間や労力がかかり、簡単に転落防止を行い難いという問題がある。
【0009】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、汎用性に優れ、かつ簡単に転落防止を行うことができる転落防止補助具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するために、本発明の転落防止補助具は、車両等の荷台に立設されたスタンションに着脱可能に取り付けられて、荷台からの転落を防止する際に使用される転落防止補助具であって、
前記スタンションに、当該スタンションの上下方向に延在するようにして着脱可能に取り付けられる補助具本体と、
前記補助具本体の上端部から当該補助具本体の長手方向と交差する方向に延在し、先端部に、前記荷台に水平方向に延在して配置された上転落防止索の端部フックが係止される上部フック係止部と、
前記補助具本体の下端部から当該補助具本体の長手方向と交差する方向に延在し、先端部に、前記荷台に水平方向に延在して配置された下転落防止索の端部フックが係止される下部フック係止部と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
ここで、前記車両等とは、トラックやトレーラ等の輸送車両、鉄道の輸送車両、輸送用の船舶で、かつ荷台を備えたものを含む意味である。
また、平面視において荷台が矩形状で、スタンションが荷台の4隅に立設されている場合、荷台の前側には運転台があるので、荷台の前側では荷台の幅方向に転落防止索を設ける必要がない。このため、荷台の前側の2本のスタンションに取り付ける転落防止補助具では、前記上部フック係止部および下部フック係止部は、荷台の後側に延在すればよく、荷台の後側の転落防止補助具では、前記上部フック係止部および下部フック係止部は、それぞれ荷台の幅方向および荷台の前側に延在すればよい。
また、荷台の4隅以外の部位にスタンションが立設されている場合、当該スタンションに取り付ける転落防止補助具では、前記上部フック係止部および下部フック係止部は、荷台の前後方向または荷台の幅方向に延在すればよい。
【0012】
本発明においては、車両の荷台に立設されたスタンションに、補助具本体を取り付け、補助具本体の上端部から当該補助具本体の長手方向と交差する方向に延在する上部フック係止部に、荷台に水平方向に延在して配置された上転落防止索の端部フックを係止するとともに、補助具本体の下端部から当該補助具本体の長手方向と交差する方向に延在する下部フック係止部に、荷台に水平方向に延在して配置された下転落防止索の端部フックを係止することによって、スタンションの形状等に拘わらず、荷台に上転落防止索と下転落防止索を容易に設けることができる。
したがって、汎用性に優れ、かつ簡単に転落防止を行うことができる。
【0013】
また、本発明の前記構成において、前記補助具本体の上端部に、前記スタンションの上端面に掛けられる上掛部が設けられていてもよい。
【0014】
このような構成によれば、スタンションに補助具本体を取り付ける際に、スタンションの上端面に上掛部を掛けることによって、補助具本体が下方にずれ落ちることがないので、補助具本体をスタンションに上下方向の位置決めを行って確実に取り付けることができる。
【0015】
また、本発明の前記構成において、前記補助具本体は、横断面において前記スタンションの側面の半分以上を覆うようにして前記スタンションに取り付けられた柔軟性を有する上下に延在する帯状に形成され、
前記上部フック係止部は、略U字状または略V字状に形成され、一端部が帯状の前記補助具本体の一側縁部に取り付けられ、他端部が前記補助具本体の他側縁部に取り付けられ、
前記下部フック係止部は、2本のフック係止部材を有し、
一方の前記フック係止部材の基端部が前記補助具本体の一側縁部に取り付けられ、他方の前記フック係止部材の基端部が前記補助具本体の他側縁部に取り付けられていてもよい。
【0016】
このような構成の転落防止補助具は、例えばトレーラの荷台の前側(運転台がある側)において、荷台の幅方向に離間して立設されたスタンションに取り付けるのに適している。つまり、荷台の前側には運転台があり、転落のおそれがないため、荷台の前側において幅方向に転落防止索を設ける必要がない。
したがって、前記構成の転落防止補助具は、補助具本体を荷台の前側のスタンションに横断面においてスタンションの側面の半分以上を覆うようにして取り付け、上部フック係止部を荷台の後方に向けて延ばし、この上部フック係止部に、荷台に前後に水平方向に延在して配置された上転落防止索の端部フックを係止して、上転落防止索を締め付けるによって、補助具本体の上端部をスタンションに押し付ける。また、下部フック係止部の2本のフック係止部材に、荷台に前後に水平方向に延在して配置された下転落防止索の端部フックを係止して、下転落防止索を締め付けるによって、補助具本体の下端部をスタンションに押し付ける。なお、荷台の後側のスタンションには、後述する転落防止補助具を取付ける。
これによって、荷台の前後方向において、上転落防止索と下転落防止索を容易に設けることができる。
【0017】
また、荷台の後側のスタンションには、以下のような転落防止補助具を取り付けてもよい。
すなわち、本発明の前記構成において、前記補助具本体は、横断面において前記スタンションの側面の半分以上を覆うようにして前記スタンションに取り付けられた柔軟性を有する上下に延在する帯状に形成され、
前記上部フック係止部は、第1上部係止部と第2上部係止部とを備え、
前記第1上部係止部は、略U字状または略V字状に形成され、一端部が帯状の前記補助具本体の一側縁部に取り付けられ、他端部が前記補助具本体の他側縁部に取り付けられ、
前記第2上部係止部は、2本のフック係止部材を備え、
一方の前記フック係止部材は、基端部が前記補助具本体の一側縁部に取り付けられるとともに、前記補助具本体の表面側を通って前記補助具本体の長手方向と交差する方向に延在し、
他方の前記フック係止部材は、基端部が前記補助具本体の一側縁部に取り付けられるとともに、前記補助具本体の裏面側を通って前記補助具本体の長手方向と交差する方向に延在し、
前記下部フック係止部は、第1下部係止部と第2下部係止部とを備え、
前記第1下部係止部は、2本のフック係止部材を備え、
一方の前記フック係止部材の基端部が前記補助具本体の一側縁部に取り付けられ、他方の前記フック係止部材の基端部が前記補助具本体の他側縁部に取り付けられ、
前記第2下部係止部は、基端部が前記補助具本体の下端部に取り付けられていてもよい。
【0018】
このような構成の転落防止補助具は、例えばトレーラの荷台の後側(運転台と反対側)において、荷台の幅方向に離間して立設されたスタンションに取り付けるのに適している。
すなわち、前記構成の転落防止補助具は、補助具本体を荷台の前側の2本のスタンションそれぞれに横断面においてスタンションの側面の半分以上を覆うようにして取り付ける。
次に、上部フック係止部の第1上部係止部を荷台の前方に向けて延ばし、この第1上部係止部に、荷台に前後に水平方向に延在して配置された上転落防止索の端部フックを係止して、上転落防止索を締め付けるによって、補助具本体の上端部をスタンションに押し付ける。
また、第2上部係止部の2本のフック係止部材を荷台の幅方向に延ばし、当該2本のフック係止部に、荷台の後側において荷台の幅方向に水平方向に延在して配置された上転落防止索の端部フックを係止して、上転落防止索を締め付けるによって、補助具本体の上端部をスタンションに押し付ける。
【0019】
また、下部フック係止部の第1下部係止部の2本のフック係止部材を荷台の前側に延ばし、荷台の前後に水平方向に延在して配置された下転落防止索の端部フックを係止して、下上転落防止索を締め付けるによって、補助具本体の下端部をスタンションに押し付ける。
また、下部フック係止部の第2下部係止部を荷台の幅方向に延ばし、この第2下部係止部に、荷台の後側において荷台の幅方向に水平方向に延在して配置された下転落防止索の端部フックを係止し、下転落防止索を締め付けるによって、補助具本体の下端部をスタンションに押し付ける。
これによって、荷台の後側において、上転落防止索と下転落防止索を荷台の幅方向に容易に設けることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、スタンションの形状等に拘わらず、荷台に上転落防止索と下転落防止索を容易に設けることができるので、汎用性に優れ、かつ簡単に転落防止を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施形態を示すもので、第1例の転落防止補助具の概略斜視図である。
図2】同、補助具本体の横断面図である。
図3】同、第1例の転落防止補助具を開いた状態の正面図である。
図4】同、第2例の転落防止補助具の概略斜視図である。
図5】同、第2例の転落防止補助具を開いた状態の正面図である。
図6】同、車両等の荷台の側面図である。
図7】同、図6におけるA-A矢視図である。
図8】同、図6におけるB-B矢視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態の第1例の転落防止補助具の概略斜視図、図2は補助具本体の横断面図、図3は第1例の転落防止補助具を開いた状態の正面図である。
図4は、本実施形態の第2例の転落防止補助具の概略斜視図、図5は第2例の転落防止補助具を開いた状態の正面図である。
図6は車両等の荷台の側面図、図7図6におけるA-A矢視図、図8図6におけるB-B矢視図である。
【0023】
転落防止補助具10,20は、図6図8に示すような車両等の荷台1に立設されたスタンション2に着脱可能に取り付けられて、荷台1からの転落を防止する際に使用されるものである。
第1例の転落防止補助具10が取り付けられるスタンション2は、荷台の前側(図6図8において右側)において、荷台1の幅方向に離間して2本立設され、各スタンション2にそれぞれ転落防止補助具10が取り付けられる。なお、荷台1の前側には、図示しない運転台があるので、荷台1の前側では荷台1の幅方向に延在する転落防止索は必要ない。
【0024】
図1図3に示すように、第1例の転落防止補助具10は、柔軟性を有する合成繊維布やその他の布で形成されたものであり、補助具本体11と、上部フック係止部12と、下部フック係止部13とを備えている。
補助具本体11は、スタンション2に、当該スタンション2の上下方向(長手方向)に延在するようにして着脱可能に取り付けられるもので、上下に延在する帯状に形成されている。また、補助具本体11は、上下方向に延在する背板部11aと、この背板部11aの上下方向に沿う側縁部に背板部11aと一体的に、かつ背板部11aに対して略直角に折曲可能に形成された側面板部11b,11bとを備え、スタンション2に取り付けられた状態では、横断面において略コ字形に形成されている。
なお、転落防止補助具10は、スタンション2に取り付けられる前には、補助具本体11の下部側が開いた状態となっており、スタンション2に取り付け易くなっている。
【0025】
また、補助具本体11は、図2に示すように、横断面においてスタンション2の側面の半分以上、具体的には略3/4を覆うようにしてスタンション2に取り付けられる。本実施形態では、スタンション2は横断面矩形状に形成され、4つの側面を有している。したがって、補助具本体11は、4つの側面のうちの3つの側面を覆うようにしてスタンション2に取り付けられる。補助具本体11がスタンション2に取り付けられた状態において、背板部11aはスタンション2の一側面(荷台1の前側を向く側面)を覆い、側面板部11b,11bはスタンション2の対向する側面をそれぞれ覆っている。
【0026】
なお、スタンションが横断面において円形や多角形状の場合、補助具本体11は横断面においてスタンションの側面の半分以上を覆うようにして取り付ければよい。
さらに、図1および図3に示すように、補助具本体11の背板部11aの上部には、矩形板状の磁石11cが取り付けられている。磁石11cは、補助具本体11をスタンション2に取り付けた際にスタンション2の一側面に背板部11aを磁力によって固定するものである。
【0027】
前記上部フック係止部12は、図1に示すように、補助具本体11の上端部から当該補助具本体11の長手方向と交差する方向に延在し、かつ略U字状または略V字状に形成されている。また、上部フック係止部12は、一端部が補助具本体11の一側縁部に取り付けられ、他端部が補助具本体11の他側縁部に取り付けられることで、補助具本体11の上端部に取り付けられている。
このような上部フック係止部12には、図6および図7に示すように、荷台1に水平方向かつ前後方向に延在して配置された上転落防止索3の端部フック3aが係止される。
【0028】
図1および図3に示すように、前記下部フック係止部13は、2本のフック係止部材13a,13aを有している。フック係止部材13aの先端部には後述する下転落防止索4の端部フック4aが係止される係止穴13bが設けられている。一方のフック係止部材13aの基端部は補助具本体11の下端部の一側縁部に取り付けられ、他方のフック係止部材13aの基端部は補助具本体11の下端部の他側縁部に取り付けられている。
このような下部フック係止部13には、図6および図8に示すように、荷台1に水平方向かつ前後方向に延在して配置された下転落防止索4の端部フック4aが係止される。すなわち、2本のフック係止部材13a,13aの先端部どうしを係止穴13b,13bが連通するようにして重ね合わせ、当該係止穴13b,13bに端部フック4aが係止される。
【0029】
また、補助具本体11の上端部には、スタンション2の上端面に掛けられる上掛部14が設けられている。上掛部14は帯状に形成されており、当該上掛部14の一端部は、補助具本体11の一方の側面板部11bの上端部に取り付けられており、上掛部14の他端部は、他方の側面板部11bの上端部に取り付けられている。
上掛部14は、図7に示すように、転落防止補助具10をスタンション2に取り付けた状態において、スタンション2の対向する両側面側から上端面に掛けられており、これによって、転落防止補助具10の下方へのずれ落ちを防止するものである。
【0030】
また、図6図8に示すように、荷台1の後側(図6図8において左側)において、荷台1の幅方向に離間して立設されている2本のスタンション2,2には、第2例の転落防止補助具20が取り付けられる。当該転落防止補助具20は、図7および図8に示すように、荷台1の後側において、左右に離間して立設された2本のスタンション2,2のうち、一方側(荷台1を後方から見た場合の左側)のスタンション2に取り付けられるものである。
【0031】
なお、他方側(荷台1を後方から見た場合の右側)のスタンション2に取り付けられる転落防止補助具20は、図4に示す転落防止補助具20に対して、後述する第2上部係止部32および第2下部係止部42の基端部の取り付け部位および延びる方向が逆になる、つまり、後述する補助具本体21の中央線(横幅を2分する中央線)に対して対称となるだけであり、基本構成は同様であるので、以下では一方側のスタンション2に取り付けられる転落防止補助具20について説明し、他方側のスタンション2に取り付けられる転落防止補助具(対称形の転落防止補助具という場合もある。)20の説明は省略する。
【0032】
図4に示すように、第2例の転落防止補助具20は、前記第1の転落防止補助具10と同様に、柔軟性を有する合成繊維布やその他の布で形成されたものであり、補助具本体21と、上部フック係止部22と、下部フック係止部23とを備えている。
【0033】
補助具本体21は、スタンション2に、当該スタンション2の上下方向(長手方向)に延在するようにして着脱可能に取り付けられるもので、上下に延在する帯状に形成されている。また、補助具本体21は、上下方向に延在する背板部21aと、この背板部21aの上下方向に沿う側縁部に背板部21aと一体的に、かつ背板部21aに対して略直角に折曲げ可能に形成された側面板部21b,21bとを備え、スタンション2に取り付けられた状態では、横断面において略コ字形に形成されている。
なお、転落防止補助具20は、スタンション2に取り付けられる前には、補助具本体21の下部側が開いた状態となっており、スタンション2に取り付け易くなっている。
【0034】
また、補助具本体21は、図2に示すように、横断面においてスタンション2の側面の半分以上、具体的には略3/4を覆うようにしてスタンション2に取り付けられる。上述したように本実施形態では、スタンション2は横断面矩形状に形成され、4つの側面を有している。したがって、補助具本体21は、4つの側面のうちの3つの側面を覆うようにしてスタンション2に取り付けられる。補助具本体21がスタンション2に取り付けられた状態において、背板部21aはスタンション2の一側面(荷台1の後側を向く側面)を覆い、側面板部21b,21bはスタンション2の対向する側面をそれぞれ覆っている。
【0035】
なお、スタンションが横断面において円形や多角形状の場合、補助具本体21は横断面においてスタンションの側面の半分以上を覆うようにして取り付ければよい。
さらに、補助具本体21の背板部21aの上部には、矩形板状の磁石21cが取り付けられている。磁石21cは、補助具本体21をスタンション2に取り付けた際にスタンション2の一側面に背板部21aを磁力によって固定するものである。
【0036】
図4および図5に示すように、前記上部フック係止部22は、第1上部係止部31と第2上部係止部32とを備えている。第1上部係止部31と第2上部係止部32とは、補助具本体21をスタンション2に取り付けた状態において、平面視おいて略直交する方向に延在している。第1上部係止部31は荷台1の前側に向けて延び、第2上部係止部材32は荷台1の幅方向に延びている。
【0037】
第1上部係止部31は、補助具本体21の上端部から当該補助具本体21の長手方向と交差する方向に延在し、かつ略U字状または略V字状に形成されている。また、第1上部係止部31は、一端部が補助具本体21の一側縁部に取り付けられ、他端部が補助具本体21の他側縁部に取り付けられることで、補助具本体21の上端部に取り付けられている。
このような第1上部係止部31には、図6および図7に示すように、荷台1に水平方向かつ前後方向に延在して配置された上転落防止索3の端部フック3aが係止される。
【0038】
第2上部係止部32は、2本のフック係止部材32a,32aを備えている。フック係止部材32aの先端部には、上転落防止索5の端部フック5aが係止される係止穴32bが設けられている。
一方のフック係止部材32aは、基端部が補助具本体21の一側縁部に取り付けられるとともに、補助具本体21の表面側(図4において右側)を通って補助具本体21の長手方向と交差する方向に延在している。
他方のフック係止部32aは、基端部が補助具本体の21の一側縁部に取り付けられるとともに、補助具本体21の裏面側(図4において左側)を通って補助具本体21の長手方向と交差する方向に延在している。
【0039】
このような第2上部係止部32には、図7に示すように、荷台1に水平方向かつ荷台1の幅方向に延在して配置された上転落防止索5の端部フック5aが係止される。すなわち、2本のフック係止部材32a,32aの先端部どうしを係止穴32b,32bが連通するようにして重ね合わせ、当該係止穴32b,32bに端部フック5aが係止される。
なお、荷台1の後側の2本のスタンション2,2にそれぞれ転落防止補助具20が取り付けられるので、上転落防止索5の一方の端部フック5aが、一方の転落防止補助具20の第2上部係止部32に係止され、他方の端部フック5aが、他方の転落防止補助具20の第2上部係止部32に係止される。
また、一方の転落防止補助具20は、図4に示すような構成であるが、他方の転落防止補助具20は、上述したような対称形の転落防止補助具20である。
【0040】
前記下部フック係止部23は、図4および図5に示すように、第1下部係止部41と第2下部係止部42とを備えている。第1下部係止部41と第2下部係止部42とは、補助具本体21をスタンション2に取り付けた状態において、平面視おいて略直交する方向に延在している。第1下部係止部41は荷台1の前側に向けて延び、第2下部係止部材42は荷台1の幅方向に延びている。
【0041】
第1下部係止部41は2本のフック係止部材41a,41aを備えており、一方のフック係止部材41aの基端部が補助具本体21の一側縁部に取り付けられ、他方のフック係止部材41aの基端部が補助具本体21の他側縁部に取り付けられている。フック係止部材41a,41aは補助具本体21の長手方向と交差する方向に延在しており、各フック係止部材41aの先端部には係止穴41bが設けられている。
【0042】
このような第1下部係止部41には、図6および図8に示すように、荷台1に水平方向かつ荷台1の前後方向に延在して配置された下転落防止索4の端部フック4aが係止される。すなわち、2本のフック係止部材41a,41aの先端部どうしを係止穴41b,41bが連通するようにして重ね合わせ、当該係止穴41b,41bに端部フック4aが係止される。
【0043】
第2下部係止部42は、基端部が補助具本体21の下端部に取り付けられ、補助具本体21の長手方向と交差する方向に延在している。この第2下部係止部42の先端部には係止穴42bが設けられている。
【0044】
このような第2下部係止部42には、図8に示すように、荷台1に水平方向かつ荷台1の幅方向に延在して配置された下転落防止索6の端部フック6aが係止される。
なお、荷台1の後側の2本のスタンション2,2にそれぞれ転落防止補助具20が取り付けられるので、下転落防止索6の一方の端部フック6aが、一方の転落防止補助具20の第2下部係止部42に係止され、他方の端部フック6aが、他方の転落防止補助具20の第2下部係止部42に係止される。
【0045】
また、図4および図5に示すように、補助具本体21の上端部には、スタンション2の上端面に掛けられる上掛部24が設けられている。上掛部24は帯状に形成されており、当該上掛部24の一端部は、補助具本体21の一方の側面板部21bの上端部に取り付けられており、上掛部24の他端部は、他方の側面板部21bの上端部に取り付けられている。
上掛部24は、図7に示すように、転落防止補助具20をスタンション2に取り付けた状態において、スタンション2の対向する両側面から上端面に掛けられており、これによって、転落防止補助具20の下方へのずれ落ちを防止するものである。
【0046】
上述した転落防止補助具10,20は以下のようにしてスタンション2に取り付けられる。
すなわちまず、転落防止補助具10は、図6図8に示すように、荷台1の前側に立設されている2本のスタンション2,2にそれぞれ取り付ける。
この場合、転落防止補助具10の補助具本体11を、荷台1の前側のスタンション2に横断面においてスタンション2の側面の略3/4を覆うようにして取り付ける。この際、補助具本体11を横断面コ字形に折曲し、その開放部を荷台1の後側に向けるとともに、上掛部14をスタンション2の上端面に掛けることによって、転落防止補助具10の下方へのずれ落ちを防止する。また、補助具本体11に設けられている磁石11cがスタンション2に磁力によって固定されることによっても転落防止補助具10の下方へのずれ落ちを防止する。
【0047】
次に、上部フック係止部12を荷台1の後方に向けて延ばし、この上部フック係止部12に、荷台1に前後に水平方向に延在して配置された上転落防止索3の前側の端部フック3aを係止する。また、下部フック係止部13の2本のフック係止部材13a,13aを荷台1の後方に向けて延ばし、当該フック係止部材13a,13aの係止穴13b,13bに、荷台1に前後に水平方向に延在して配置された下転落防止索4の前側の端部フック4aを係止する。
【0048】
一方、転落防止補助具20は、図6図8に示すように、荷台1の後側に立設されている2本のスタンション2,2にそれぞれ取り付ける。なお、一方のスタンション2には図4に示すような転落防止補助具20が取り付けられ、他方のスタンション2には、対称形の転落防止補助具20が取り付けられる。
この場合、転落防止補助具20の補助具本体21を、荷台1の後側のスタンション2に横断面においてスタンション2の側面の略3/4を覆うようにして取り付ける。この際、補助具本体21を横断面コ字形に折曲し、その開放部を荷台1の前側に向けるとともに、上掛部24をスタンション2の上端面に掛けることによって、転落防止補助具20の下方へのずれ落ちを防止する。また、補助具本体21に設けられている磁石21cがスタンション2に磁力によって固定されることによっても転落防止補助具20の下方へのずれ落ちを防止する。
【0049】
次に、上部フック係止部22の第1上部係止部31を荷台1の前方に向けて延ばし、この第1上部係止部31に、荷台に前後に水平方向に延在して配置された上転落防止索3の後側の端部フック3aを係止する。上転落防止索3の前側の端部フック3aは、転落防止補助具10の上部フック係止部12に係止されているので、上転落防止索3を締め付けることによって、補助具本体21の上端部をスタンション2に押し付けとともに転落防止補助具10の補助具本体11の上端部を前側のスタンション2に押し付ける。
また、第2上部係止部32の2本のフック係止部材32a,32aを荷台1の幅方向に延ばし、当該2本のフック係止部32a,32aに、荷台1の後側において荷台1の幅方向に水平方向に延在して配置された上転落防止索5の端部フック5aを係止して、上転落防止索5を締め付けるによって、補助具本体21の上端部をスタンション2に押し付ける。
【0050】
なお、荷台1の後側の2本のスタンション2,2のうち、一方のスタンション2には図4に示すような転落防止補助具20を取り付け、他方のスタンション2には対称形の転落防止補助具20を取り付けるので、上転落防止索5の一方の端部フック5aを転落防止補助具20の第2上部係止部32に係止し、他方の端部フック5aを対称形の転落防止補助具20の第2上部係止部32に係止する。
また、上転落防止索3,5と端部フック3a,5aとの間には、図示しない締付けベルトが介在しており、この締付けベルトを締め付けることによって、上転落防止索3,5を締め付ける。
【0051】
また、下部フック係止部23の第1下部係止部41の2本のフック係止部材41a,41aを荷台1の前側に延ばし、荷台1の前後に水平方向に延在して配置された下転落防止索4の後側の端部フック4aを係止する。下転落防止索4の前側の端部フック4aは、転落防止補助具10の下部フック係止部13に係止されているので、下転落防止索4を締め付けることによって、補助具本体21の下端部をスタンション2に押し付けとともに転落防止補助具10の補助具本体11の下端部を前側のスタンション2に押し付ける。
【0052】
また、下部フック係止部23の第2下部係止部42を荷台1の幅方向に延ばし、この第2下部係止部42に、荷台の後側において荷台の幅方向に水平方向に延在して配置された下転落防止索6の端部フック6aを係止し、下転落防止索6を締め付けるによって、補助具本体21の下端部をスタンション2に押し付ける。
これによって、荷台1の後側において、上転落防止索5と下転落防止索6を荷台1の幅方向に容易に設けることができる。
【0053】
なお、荷台1の後側の2本のスタンション2,2のうち、一方のスタンション2には図4に示すような転落防止補助具20を取り付け、他方のスタンション2には対称形の転落防止補助具20を取り付けるので、下転落防止索6の一方の端部フック6aを転落防止補助具20の第2下部係止部42に係止し、他方の端部フック6aを対称形の転落防止補助具20の第2上部係止部42に係止する。
また、下転落防止索4,6と端部フック4a,6aとの間には、図示しない締付けベルトが介在しており、この締付けベルトを締め付けることによって、上転落防止索4,6を締め付ける。
【0054】
以上のように、本実施形態によれば、車両の荷台1に立設されたスタンション2に、転落防止補助具10,20を取り付け、補助具本体11,21の上端部から当該補助具本体11,21の長手方向と交差する方向に延在する上部フック係止部12,22に、荷台1に水平方向に延在して配置された上転落防止索3,5の端部フック3a,5aを係止するとともに、補助具本体11,21の下端部から当該補助具本体11,21の長手方向と交差する方向に延在する下部フック係止部13,23に、荷台1に水平方向に延在して配置された下転落防止索4,6の端部フック4a,6aを係止することによって、スタンション2の形状等に拘わらず、荷台1に上転落防止索3,5と下転落防止索4,6を容易に設けることができる。したがって、汎用性に優れ、かつ簡単に転落防止を行うことができる。
【0055】
また、補助具本体11,21の上端部に、スタンション2の上端面に掛けられる上掛部14,24が設けられているので、スタンション2に補助具本体11,21を取り付ける際に、スタンション2の上端面に上掛部14,24を掛けることによって、補助具本体11,21が下方にずれ落ちることがないので、補助具本体11,21をスタンション2に上下方向の位置決めを行って確実に取り付けることができる。
【0056】
また、荷台1の前側に立設されたスタンション2に取り付ける第1例の転落防止補助具10と、後側に立設されたスタンション2に取り付ける第2例の転落防止補助具20とを備えているので、荷台1の前後方向および荷台1の後側において荷台1の幅方向において、上転落防止索3,5と下転落防止索4,6を容易に設けることができる。
【0057】
なお、本実施形態では、平面視矩形状の荷台1の対向する両側部と後部とを囲むようにして、上部転落防止索3,5および下部転落防止索4,6を配置する場合を例にとって説明したが、荷台1の対向する両側部、前部および後部を囲むようにして上部転落防止索3,5および下部転落防止索4,6を配置する場合、前側のスタンション2,2に転落防止補助具10に代えて転落防止補助具20を取り付ければよい。
【符号の説明】
【0058】
1 荷台
2 スタンション
3,5 上転落防止索
3a,5a 端部フック
4,6 下転落防止索
4a,6a 端部フック
10,20 転落防止補助具
11,21 補助具本体
12,22 上部フック係止部
13,23 下部フック係止部
13a フック係止部材
14,24 上掛部
22 第1上部係止部
32 第2上部係止部
32a フック係止部材
41 第1下部係止部
41a フック係止部材
42 第2下部係止部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2023-07-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両等の荷台に立設されたスタンションに着脱可能に取り付けられて、荷台からの転落を防止する際に使用される転落防止補助具であって、
前記スタンションに、当該スタンションの上下方向に延在するようにして着脱可能に取り付けられる補助具本体と、
前記補助具本体の上端部から当該補助具本体の長手方向と交差する方向に延在し、先端部に、前記荷台に水平方向に延在して配置された上転落防止索の端部フックが係止される上部フック係止部と、
前記補助具本体の下端部から当該補助具本体の長手方向と交差する方向に延在し、先端部に、前記荷台に水平方向に延在して配置された下転落防止索の端部フックが係止される下部フック係止部と、
を備え、
前記補助具本体は、横断面において前記スタンションの側面の半分以上を覆うようにして前記スタンションに取り付けられた柔軟性を有する上下に延在する帯状に形成されていることを特徴とする転落防止補助具。
【請求項2】
前記補助具本体の上端部に、前記スタンションの上端面に掛けられる上掛部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の転落防止補助具。
【請求項3】
前記上部フック係止部は、略U字状または略V字状に形成され、一端部が帯状の前記補助具本体の一側縁部に取り付けられ、他端部が前記補助具本体の他側縁部に取り付けられ、
前記下部フック係止部は、2本のフック係止部材を有し、
一方の前記フック係止部材の基端部が前記補助具本体の一側縁部に取り付けられ、他方の前記フック係止部材の基端部が前記補助具本体の他側縁部に取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の転落防止補助具。
【請求項4】
前記上部フック係止部は、第1上部係止部と第2上部係止部とを備え、
前記第1上部係止部は、略U字状または略V字状に形成され、一端部が帯状の前記補助具本体の一側縁部に取り付けられ、他端部が前記補助具本体の他側縁部に取り付けられ、
前記第2上部係止部は、2本のフック係止部材を備え、
一方の前記フック係止部材は、基端部が前記補助具本体の一側縁部に取り付けられるとともに、前記補助具本体の表面側を通って前記補助具本体の長手方向と交差する方向に延在し、
他方の前記フック係止部材は、基端部が前記補助具本体の一側縁部に取り付けられるとともに、前記補助具本体の裏面側を通って前記補助具本体の長手方向と交差する方向に延在し、
前記下部フック係止部は、第1下部係止部と第2下部係止部とを備え、
前記第1下部係止部は、2本のフック係止部材を備え、
一方の前記フック係止部材の基端部が前記補助具本体の一側縁部に取り付けられ、他方の前記フック係止部材の基端部が前記補助具本体の他側縁部に取り付けられ、
前記第2下部係止部は、基端部が前記補助具本体の下端部に取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の転落防止補助具。