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特開2024-75088脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた装置及び脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024075088
(43)【公開日】2024-06-03
(54)【発明の名称】脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた装置及び脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた方法
(51)【国際特許分類】
   A61L 9/014 20060101AFI20240527BHJP
【FI】
A61L9/014
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022186277
(22)【出願日】2022-11-22
(71)【出願人】
【識別番号】593035696
【氏名又は名称】杉本 幹生
(71)【出願人】
【識別番号】522204843
【氏名又は名称】杉本 健斗
(71)【出願人】
【識別番号】399036202
【氏名又は名称】城戸 敏弘
(74)【上記2名の代理人】
【識別番号】593035696
【氏名又は名称】杉本 幹生
(72)【発明者】
【氏名】杉本 幹生
【テーマコード(参考)】
4C180
【Fターム(参考)】
4C180AA02
4C180AA16
4C180BB11
4C180BB12
4C180BB13
4C180CC04
4C180EA14X
4C180JJ07
(57)【要約】
【課題】冷蔵庫等での脱臭機能が終了後、ごみとして廃棄することなく、そのまま河川や池内への金属イオン生成放出機能を発揮する装置として有効利用することができる装置及び方法の提供。
【解決手段】蓋体により開閉可能な鉄やアルミニウム等の金属製収容容器内に活性炭等の多孔質の炭素剤を充填し、蓋体の内側には蓋体の開放時に多孔質の炭素剤の外部への放出を防ぐ通気通水性を有する内蓋壁を備えている。

[選択図] なし

【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓋体により開閉可能な鉄やアルミニウム等の金属製収容容器内に活性炭等の多孔質の炭素剤を充填し、
前記蓋体の内側には蓋体の開放時に多孔質の炭素剤の外部への放出を防ぐ通気通水性を有する内蓋壁を備えていることを特徴とする脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた装置。
【請求項2】
請求項1記載の脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた装置において、
前記内蓋壁は不織布を用いることを特徴とする脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた装置において、
前記金属製収容容器は焼成によりコーティング塗装等を焼去処理していることを特徴とする脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載の脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた装置において、
前記金属製収容容器として缶詰の缶を利用することを特徴とする脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた装置。
【請求項5】
蓋体により開閉可能な鉄やアルミニウム等の金属製収容容器内に活性炭等の多孔質の炭素剤を充填し、
前記蓋体の内側には蓋体の開放時に多孔質の炭素剤の外部への放出を防ぐ多孔質の内蓋壁を備えることを特徴とする脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた方法。
【請求項6】
請求項5記載の脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた方法において、
前記内蓋壁は不織布を用いることを特徴とする脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた方法。
【請求項7】
請求項5又は6記載の脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた方法において、
前記金属製収容容器は焼成によりコーティング塗装等を焼去処理することを特徴とする脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた方法。
【請求項8】
請求項5~7のいずれかに記載の脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた方法において、
前記金属製収容容器として缶詰の缶を利用することを特徴とする脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷蔵庫内やトイレ靴箱内等の脱臭機能と河川や溜池内への金属イオン生成放出機能を兼ねた装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、冷蔵庫用等の脱臭剤としては合成樹脂容器内に活性炭等の多孔質の炭素剤を収容した製品が存在する(特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-213549号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の冷蔵庫用等の脱臭剤では、冷蔵庫等での脱臭機能が終了した使用後はごみとして廃棄処分されている。
【0005】
本発明の解決しようとする課題は、冷蔵庫等での脱臭機能が終了後、ごみとして廃棄することなく、そのまま河川や池内への金属イオン生成放出機能を発揮する装置として有効利用することができる装置及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため請求項1記載の脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた装置は、蓋体により開閉可能な鉄やアルミニウム等の金属製収容容器内に活性炭等の多孔質の炭素剤を充填し、
前記蓋体の内側には蓋体の開放時に多孔質の炭素剤の外部への放出を防ぐ通気通水性を有する内蓋壁を備えていることを特徴とする。
【0007】
また、請求項2記載の脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた装置は、請求項1記載の脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた装置において、
前記内蓋壁は不織布を用いることを特徴とする。
【0008】
また、請求項3記載の脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた装置は、請求項1又は2記載の脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた装置において、
前記金属製収容容器は焼成によりコーティング塗装等を焼去処理していることを特徴とする。
【0009】
また、請求項4記載の脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた装置は、請求項1~3のいずれかに記載の脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた装置において、
前記金属製収容容器として缶詰の缶を利用することを特徴とする。
【0010】
また、請求項5記載の脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた方法は、蓋体により開閉可能な鉄やアルミニウム等の金属製収容容器内に活性炭等の多孔質の炭素剤を充填し、
前記蓋体の内側には蓋体の開放時に多孔質の炭素剤の外部への放出を防ぐ多孔質の内蓋壁を備えることを特徴とする。
【0011】
また、請求項6記載の脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた方法は、請求項5記載の脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた方法において、
前記内蓋壁は不織布を用いることを特徴とする。
【0012】
また、請求項7記載の脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた方法は、請求項5又は6記載の脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた方法において、
前記金属製収容容器は焼成によりコーティング塗装等を焼去処理することを特徴とする。
【0013】
また、請求項8記載の脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた方法は、請求項5~7のいずれかに記載の脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた方法において、
前記金属製収容容器として缶詰の缶を利用することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
この発明の脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた装置の作用・効果を説明する。
この発明の脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた装置は、上述のように、蓋体により開閉可能な鉄やアルミニウム等の金属製収容容器内に活性炭等の多孔質の炭素剤を充填し、蓋体の内側には蓋体の開放時に多孔質の炭素剤の外部への放出を防ぐ通気通水性を有する内蓋壁を備えている構成としたことで、以下に列挙する効果が得られる。
【0015】
即ち、第1段階では、蓋体を開けて冷蔵庫等の消臭剤として用いると、活性炭が冷蔵庫内の空気に触れることで消臭効果が得られる。
【0016】
次に、消臭効果がなくなると、これをごみとして廃棄することなく第2段階として、金属イオン生成放出装置として用いる。
即ち、溜池や小川や水路の水中に沈め置くことで、水を媒体にして金属と炭素の間に酸化還元電位や電気陰性度や電極電位などによる電位差が生じ、局部電池が起こり金属から炭素へ金属電子e-が継続して流れ不可逆的に奪取されて金属には陽子が余るから、安定するために金属が性状を無くすまで金属イオン溶出を継続し繰り返す/又は/炭素に金属電子が満杯になるまで継続してイオン化し溶出する[中高教科書で学習]→Fe++イオンもMg+イオンも地球生物の生命には必要不可欠な必須ミネラルであるが、ラジカルなイオン状態では多機能特性(化学的結合機能,科学的生理機能,その他)をもち千変万化して森羅万象に作用効果を具現する。
なお、陸中水域に用いることで、河川を伝い海へ鉄分補給することができる。
つまり、活性炭には2種類の機能(吸着機能と電極機能)がある。
また、小川に用いることで、小川から海へ鉄分補給することができる。
【0017】
1.炭素材の多孔部分には水質汚染の因子となる化学物質や悪臭,その他を吸着して解消.改善する。
2.水や水に溶存する化学物質と反応結合し悪化を止め、反応物は水圏水域の微生物に補給され、活発化させてヘドロを微生物が分解処理&悪臭と2価鉄が反応して解消する。
3.ヘドロから産生する特定の有機酸あるいは既に溶存している特定の有機酸と生成した無垢な2価鉄が反応して「光触媒を合成」//既に溶存している特定の有機酸と生成した無垢な2価鉄が反応して地球生物が必要不可欠とする「溶存態の2価鉄=キレート鉄を合成」、その他化学物質と2価鉄が反応結合する。
4.光触媒の作用はヘドロを分解して肥料.養分の栄養塩類に還元され、再び水棲動植物に循環する。
5.溶存態2価鉄は水棲動植物.微生物にとって最も必要不可欠な必須ミネラル、食物連鎖の底辺を支える植物プランクトンに吸収摂取され増殖.繁殖し水中の生態系(メダカ.トンボ.ホタル.生き物全て)をも維持保全する。
6.水中に没した金属/炭素の密着接触間には電位差が発生し局部電池を形成、金属電子は多孔質の炭素剤に継続して奪取される。その結果、金属から不安定になった陽子がイオンとなって脱け出し水に溶出する原理から金属固体は原子.分子レベルでスカスカのスポンジ状になり溶存する放射性物質,極微細物質,その他を吸収吸着捕集の機能をもつ。
【0018】
食物連鎖,循環の活発化は光合成(二酸化炭素消費+酸素生成)に直結する。
湖沼.池.河川.水路が改善されれば必然的に沿岸海域は復元していく。水産資源は戻ってくる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下にこの発明の実施例を説明する。
【実施例0020】
まず、この実施例1の脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた装置を説明する。
なお、この実施例では、金属製収容容器として、鉄製の缶詰の缶を利用し、通気通水性を有する内蓋壁として不織布を用いる場合を例にとって説明する。
即ち、この実施例1の脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた装置は、蓋体により開閉可能な鉄製缶詰の缶(収容容器)内に活性炭等の多孔質の炭素剤を充填し、蓋体の内側には蓋体の開放時に多孔質の炭素剤の外部への放出を防ぐ通気通水性(不織布)を有する内蓋壁を備えている。不織布は、その外周を鉄製の缶詰の缶の内周面に溶着することにより固定する。
なお、前記缶詰の缶は、あらかじめ焼成によりコーティング塗装等を焼去処理した物(無コーティングの金属缶)を用いる。
【0021】
次に、この実施例1の作用・効果を説明する。
この実施例1の脱臭と金属イオン生成放出を兼ねた装置では、上述のように、蓋体により開閉可能な鉄製の金属製収容容器(鉄製の缶詰の缶)内に活性炭等の多孔質の炭素剤を充填し、蓋体の内側には蓋体の開放時に多孔質の炭素剤の外部への放出を防ぐ通気通水性を有する内蓋壁(不織布)を備えている構成としたことで、以下に列挙する効果が得られる。
【0022】
即ち、第1段階では、蓋体を開けて冷蔵庫等の消臭剤として用いると、活性炭が冷蔵庫内の空気に触れることで消臭効果が得られる。
【0023】
次に、消臭効果がなくなると、これをごみとして廃棄することなく第2段階として、金属イオン生成放出装置として用いる。
即ち、溜池や小川や水路の水中に沈め置くことで、水を媒体にして金属(鉄)と炭素の間に酸化還元電位や電気陰性度や電極電位などによる電位差が生じ、局部電池が起こり金属から炭素へ金属電子e-が継続して流れ不可逆的に奪取されて金属(鉄)には陽子が余るから、安定するために金属が性状を無くすまで鉄イオン溶出を継続し繰り返す/又は/炭素に金属電子が満杯になるまで継続してイオン化し溶出する[中高教科書で学習]→Fe++イオンもMg+イオンも地球生物の生命には必要不可欠な必須ミネラルであるが、ラジカルなイオン状態では多機能特性(化学的結合機能,科学的生理機能,その他)をもち千変万化して森羅万象に作用効果を具現する。
なお、陸中水域に用いることで、河川を伝い海へ鉄分補給することができる。
つまり、活性炭には2種類の機能(吸着機能と電極機能)がある。
また、小川に用いることで、小川から海へ鉄分補給することができる。
【0024】
1.炭素材の多孔部分には水質汚染の因子となる化学物質や悪臭,その他を吸着して解消.改善する。
2.水や水に溶存する化学物質と反応結合し悪化を止め、反応物は水圏水域の微生物に補給され、活発化させてヘドロを微生物が分解処理&悪臭と2価鉄が反応して解消する。生成する無垢な2価鉄が水や溶存する化学物質と反応結合し水環境悪化を止め、反応物は水圏水域の微生物に補給されて活発化させヘドロを微生物が分解処理そして悪臭が生成する無垢な2価鉄と反応して解消する。
3.ヘドロから産生する特定の有機酸あるいは既に溶存している特定の有機酸と反応して「光触媒を合成」//既に溶存する特定の有機酸と反応して地球生物が必要不可欠とする「溶存態の2価鉄=キレート鉄を合成」、その他化学物質と反応結合する。
4.光触媒の作用はヘドロを分解して肥料.養分の栄養塩類に還元され、再び水棲動植物に循環する。
5.溶存態2価鉄は水棲動植物.微生物にとって最も必要不可欠な必須ミネラル、食物連鎖の底辺を支える植物プランクトンに吸収摂取され増殖.繁殖し水中の生態系(メダカ.トンボ.ホタル.生き物全て)をも維持保全する。
6.水中に没した金属/炭素の密着接触間には電位差が発生し局部電池を形成、金属電子は多孔質の炭素剤に継続して奪取される。その結果、金属から不安定になった陽子がイオンとなって脱け出し水に溶出する原理から金属固体は原子.分子レベルでスカスカのスポンジ状になり溶存する放射性物質,極微細物質,その他を吸収吸着捕集の機能をもつ。
【0025】
食物連鎖,循環の活発化は光合成(二酸化炭素消費+酸素生成)に直結する。
湖沼.池.河川.水路が改善されれば必然的に沿岸海域は復元していく。水産資源は戻ってくる。
【0026】
以上本実施例を説明してきたが、本発明は上述の実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
例えば、実施例では、鉄製の缶詰の缶を用いたが、鉄製に限らず、アルミニウム缶等の金属でも良い。
缶材と同一種の金属切り粒を多孔質の炭素剤と混合し詰めたり、鉄/炭素の密着粒を多孔質の炭素剤と混ぜてもよい。
応用例として、アルミニウム缶に炭素材とアルミニウムチップを混合して水中に置けばアルミニウムから電子と陽子が脱け出し原子分子レベルでスカスカのスポンジ状固体になる。
【0027】
また、金属製収容容器の中に、 活性炭等の多孔質の炭素剤の他に、粉状又は粒状の鉄と粉状又は粒状の炭の混合物を収納しても良い。
この場合は金属製収容容器の底部側に収納した方が脱臭を目的とする使用時には望ましい。これにより、水を媒体にして粉状又は粒状の鉄と粉状又は粒状の炭との間でも電位差が生じ、鉄イオンを溶出する。
【0028】
また、内蓋壁として不織布を用いたが、通気通水性を有するその他の素材を用いることができる。
【0029】
また、様々な原材を用いた活性炭には気相用,液相用の2種あるが何れでもよく開缶して脱臭使用したものを再利用する。
【0030】
また、飲料用等のベンダー空缶(スチール缶やアルミニウム缶)を焼いて缶内外のコーティングを焼去した中に多孔質の炭素剤を詰め通気通水性に富む不織布を詰めて多孔質の炭素剤が出ないようにしてもよい。