(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024075174
(43)【公開日】2024-06-03
(54)【発明の名称】高周波バイアス回路
(51)【国際特許分類】
H01P 1/00 20060101AFI20240527BHJP
H01P 5/08 20060101ALI20240527BHJP
【FI】
H01P1/00 Z
H01P5/08 L
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022186421
(22)【出願日】2022-11-22
(71)【出願人】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(71)【出願人】
【識別番号】598076591
【氏名又は名称】東芝インフラシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004026
【氏名又は名称】弁理士法人iX
(72)【発明者】
【氏名】旭 保彰
【テーマコード(参考)】
5J011
【Fターム(参考)】
5J011CA15
(57)【要約】
【課題】広帯域化できる高周波バイアス回路を提供する。
【解決手段】高周波バイアス回路は、絶縁基板と、前記絶縁基板の裏面上に設けられる導電体と、前記絶縁基板の前記裏面とは反対側の表面上に設けられ、前記絶縁基板を介して前記導電体に向き合う高周波伝送線路に接続される線路部と、前記線路部から離間して前記絶縁基板の前記表面上に設けられ、前記絶縁基板の前記表面から前記裏面に至るスルーホールを介して、前記導電体に電気的に接続される接地部と、前記絶縁基板の前記表面上において、前記線路部と前記接地部とに跨って設けられ、前記線路部と前記接地部に接続されるキャパシタと、を備える。前記導電体は、前記絶縁基板の前記裏面における前記線路部に向き合う領域を露出させるように設けられる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁基板と、
前記絶縁基板の裏面上に設けられる導電体と、
前記絶縁基板の前記裏面とは反対側の表面上に設けられ、前記絶縁基板を介して前記導電体に向き合う高周波伝送線路に接続される線路部と、
前記線路部から離間して前記絶縁基板の前記表面上に設けられ、前記絶縁基板の前記表面から前記裏面に至るスルーホールを介して、前記導電体に電気的に接続される接地部と、
前記絶縁基板の前記表面上において、前記線路部と前記接地部とに跨って設けられ、前記線路部と前記接地部に接続されるキャパシタと、
を備え、
前記導電体は、前記絶縁基板の前記裏面における前記線路部に向き合う領域を露出させるように設けられる、高周波バイアス回路。
【請求項2】
前記線路部は、前記高周波伝送線路を介して、高周波デバイスに電気的に接続される請求項1記載の高周波バイアス回路。
【請求項3】
前記絶縁基板の前記表面上に設けられ、前記線路部につながるバイアス供給端をさらに備え、
前記線路部と前記バイアス供給端との間のバイアス線路は、前記絶縁基板を介して、前記導電体に向き合う請求項1記載の高周波バイアス回路。
【請求項4】
前記接地部は、前記絶縁基板を介して、前記導電体に向き合う請求項1記載の高周波バイアス回路。
【請求項5】
前記線路部および前記接地部は、λ/4スタブを構成する請求項1記載の高周波バイアス回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施形態は、高周波バイアス回路に関する。
【背景技術】
【0002】
高周波デバイスおよび伝送線路により構成される高周波回路において、高周波デバイスに所定の電位を供給するバイアス回路は、高周波特性に影響せず、伝送線路をより広帯域で使用できることが好ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
実施形態は、伝送線路を広帯域化できる高周波バイアス回路を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態に係る高周波バイアス回路は、絶縁基板と、前記絶縁基板の裏面上に設けられる導電体と、前記絶縁基板の前記裏面とは反対側の表面上に設けられ、前記絶縁基板を介して前記導電体に向き合う高周波伝送線路に接続される線路部と、前記線路部から離間して前記絶縁基板の前記表面上に設けられ、前記絶縁基板の前記表面から前記裏面に至るスルーホールを介して、前記導電体に電気的に接続される接地部と、前記絶縁基板の前記表面上において、前記線路部と前記接地部とに跨って設けられ、前記線路部と前記接地部に接続されるキャパシタと、を備える。前記導電体は、前記絶縁基板の前記裏面における前記線路部に向き合う領域を露出させるように設けられる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】実施形態に係る高周波回路を示す回路図である。
【
図2】実施形態に係る高周波バイアス回路を示す模式斜視図である。
【
図3】実施形態に係る高周波バイアス回路を示す模式図である。
【
図4】実施形態に係る高周波回路のシミュレーションモデルを示す回路図である。
【
図5】実施形態に係る高周波バイアス回路の特性を示すグラフである。
【
図6】実施形態に係る別の高周波回路を示す模式平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施の形態について図面を参照しながら説明する。図面中の同一部分には、同一番号を付してその詳しい説明は適宜省略し、異なる部分について説明する。なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
【0008】
さらに、各図中に示すX軸、Y軸およびZ軸を用いて各部分の配置および構成を説明する。X軸、Y軸、Z軸は、相互に直交し、それぞれX方向、Y方向、Z方向を表す。また、Z方向を上方、その反対方向を下方として説明する場合がある。
【0009】
図1は、実施形態に係る高周波回路1を示す模式図である。高周波回路1は、例えば、高周波デバイス10と、伝送線路15と、バイアス回路20と、を備える。高周波デバイス10は、例えば、増幅器である。高周波デバイス10は、RFスイッチ、移相器、可変アッテネータ等であってもよい。
【0010】
高周波信号は、入力側端子RFin、DCカットキャパシタC1を介して、高周波デバイス10に入力される。高周波デバイス10の高周波出力は、伝送線路15およびDCカットキャパシタC2を介して、出力側端子RFoutから出力される。バイアス回路20は、高周波デバイス10にDCバイアスを供給する。
【0011】
バイアス回路20は、例えば、バイアス線路21aと、バイアス線路21bと、バイアス線路23と、接地部25と、を含む。バイアス回路20は、伝送線路15に接続される。DCバイアスは、例えば、バイアス供給端DCinからバイアス線路23、21b、21aおよび伝送線路15を介して、高周波デバイス10に供給される。バイアス線路23は、例えば、インダクタンスLpを有する。
【0012】
バイアス線路21aおよび21bは、DCカットキャパシタC3を介して、接地部25に接続される。接地部25は、例えば、誘電体基板(
図3(a)参照)に設けられるスルーホールTHを介して、GND面に接続される。
【0013】
図1に示すように、バイアス回路20は、伝送線路15とバイアス線路21aとの接続点15CPからGND面への接続点に至る高周波経路の長さがλ/4となるように設けられる。すなわち、バイアス回路20は、λ/4ショートスタブを含む。ここで、λは、高周波信号の波長である。
【0014】
λ/4ショートスタブを用いることにより、接続点15CPから見たバイアス回路20は、高周波の使用帯域においてオープンとなる。これにより、バイアス回路20は、高周波デバイス10の利得や反射特性に影響を及ぼさないように構成される。しかしながら、バイアス回路20がオープンとなる周波数が限定されるため、高周波回路1の使用帯域幅が制限される問題がある。
【0015】
図2は、実施形態に係る高周波回路1のバイアス回路を示す模式斜視図である。
図2は、伝送線路15と、バイアス線路21aと、バイアス線路21bと、接地部25と、裏面側導体30と、を示す模式図である。
【0016】
伝送線路15、バイアス線路21a、21bおよび接地部25は、誘電体基板40(
図3(a)参照)の表面側に設けられる。伝送線路15は、例えば、X方向に延在する。伝送線路15は、例えば、50Ωの特性インピーダンスを有するマイクロストリップ線路である。
【0017】
バイアス線路21aは、例えば、Y方向に延在し、バイアス線路21bは、例えば、X方向に延在する。バイアス線路21aは、伝送線路15に接続され、バイアス線路21bは、バイアス線路21bに接続される。このように、バイアス線路21を折り曲げて構成することにより、高周波回路1を小型化できる。なお、バイアス線路21は、この例に限定される訳ではなく、例えば、Y方向に直線的に延在しても良い。
【0018】
バイアス線路21bおよび接地部25は、例えば、X方向に並ぶ。接地部25は、バイアス線路21bから離間して配置される。
【0019】
裏面側導体30は、誘電体基板の裏面側に設けられ、使用時にはGNDになる。接地部25は、スルーホールTHを介して、裏面側導体30に接続される。接地部25は、例えば、スルーホールTHの内面を覆う金属層(
図3(a)参照)を介して、裏面側導体30に電気的に接続される。
【0020】
図2に示すように、裏面側導体30は、開口部30Rを有する。開口部30Rは、例えば、Z方向において、バイアス線路21aおよびバイアス線路21bに対向する位置に設けられる。
【0021】
図3(a)および(b)は、実施形態に係る高周波回路1のバイアス回路を示す模式図である。
図3(a)は、
図3(b)中に示すA-A線に沿った断面図である。
図3(b)は、裏面側導体30を示す平面図である。
【0022】
図3(a)に示すように、高周波回路1は、誘電体基板40をさらに備える。誘電体基板40は、例えば、酸化アルミニウムもしくは絶縁性の樹脂である。誘電体基板40は、表面40Fから裏面40Bに至るスルーホールTHを有する。
【0023】
誘電体基板40の表面40F上には、伝送線路15、バイアス線路21a、バイアス線路21bおよび接地部25が設けられる。伝送線路15、バイアス線路21a、バイアス線路21bおよび接地部25は、例えば、銅を含む金属箔である。
【0024】
裏面側導体30は、誘電体基板40の裏面40B上に設けられる。裏面側導体30は、例えば、銅を含む金属箔である。裏面側導体30は、開口部30Rを有し、誘電体基板40の裏面40Bは、開口部30Rに露出される。
【0025】
誘電体基板40の表面40F側において、DCカットキャパシタC3は、バイアス線路21bと接地部25との間のスペースを跨ぐように実装される。DCカットキャパシタC3は、例えば、チップコンデンサである。DCカットキャパシタC3は、例えば、はんだ材などの導電性接続部材(図示しない)を介して、バイアス線路21bおよび接地部25に接続される。DCカットキャパシタC3は、例えば、誘電体基板40を介して裏面側導体30に向き合う。
【0026】
接地部25は、例えば、スルーホールTHの内面を覆う金属膜を介して、裏面側導体30に電気的に接続される。また、接地部25は、スルーホールTHの内部に充填される導体を介して、裏面側導体30に電気的に接続されでも良い。
【0027】
誘電体基板40は、例えば、金属筐体50上に載置される。金属筐体50は、例えば、接地され、裏面側導体30は、金属筐体50に電気的に接続される。金属筐体50は、裏面側導体30に向き合う表面に凹部50Rを有する。凹部50Rは、裏面側導体30の開口部30Rに対向するように設けられる。また、誘電体基板40の表面40Fに平行な平面視において、裏面側導体30の開口部は、例えば、凹部50Rの開口の内側に位置する。これにより、バイアス線路21aおよび21bの容量を低減することができる。
【0028】
図3(b)に示すように、裏面側導体30の開口部30Rには、誘電体基板40の裏面40Bが露出される。バイアス線路21aおよび21bは、開口部30Rに露出された裏面40Bに対向する位置に設けられる。伝送線路15は、誘電体基板40を介して、裏面側導体30に向き合う。また、接地部25も誘電体基板40を介して裏面側導体30に向き合う。
【0029】
図4は、実施形態に係る高周波回路1の出力側のシミュレーションモデルを示す模式図である。高周波帯域では、バイアス線路23における寄生インダクタンスLpのインピーダンスは十分大きく、DCカットキャパシタC2およびC3のインピーダンスは十分低い。したがって、これらの構成要素は、シミュレーションから除外される。
【0030】
伝送線路15の特性インピーダンスは、例えば、50Ωである。バイアス線路21aおよびバイアス線路21bのそれぞれの特性インピーダンスは、裏面側導体30における開口部30Rの有無により変化する。
【0031】
図5(a)および(b)は、実施形態に係る高周波バイアス回路の特性を示すグラフである。
図5(a)および(b)は、
図4に示すシミュレーションモデルを用いて得られた特性を表している。横軸は、高周波信号の周波数(GHz)、縦軸は、振幅(dB)である。
【0032】
図5(a)は、高周波回路1のバイアス回路20の特性を示すグラフである。また、
図5(b)は、比較例に係るバイアス回路の特性を示している。比較例に係るバイアス回路の裏面側導体30には、開口部30Rは設けられない。
【0033】
図5(a)に示すように、バイアス回路20を用いる場合、利得低下0.5dBのレベルにおける伝送線路15の通過帯域は、約8.9GHzである。これに対し、
図5(b)に示す比較例に係るバイアス回路を用いた場合、利得低下0.5dBのレベルにおける伝送線路15の通過帯域は約4.8GHzである。
【0034】
このように、バイアス回路20を用いる場合、伝送線路15は、比較例に係るバイアス回路を用いる場合に比べて広帯域化される。一方、バイアス回路20を用いる場合の反射特性は、比較例に係るバイアス回路を用いる場合の特性と同等である。すなわち、実施形態に係るバイアス回路20では、バイアス線路21aおよび21bに誘電体基板40を介して向き合う裏面側導体30を除去することにより、寄生容量を低減し、反射特性を劣化させることなく、伝送線路15を広帯域化することが可能である。
【0035】
図6は、実施形態に係る別の高周波回路2を示す模式平面図である。高周波回路2は、例えば、高周波デバイス10と、入力側基板40INと、出力側基板40OUTと、を備える。
【0036】
入力側基板40INの表面側には、入力側の伝送線路15、バイアス線路21、バイアス線路23、DCカットキャパシタC1、DCカットキャパシタC3,接地部25およびバイアス供給端DCinが設けられる。また、入力側基板40INの裏面側には、裏面側導体30(
図2参照)が設けられる。
【0037】
入力側の伝送線路15は、第1線路15aと、第2線路15bと、を含む。DCカットキャパシタC1は、第1線路15aと第2線路15bとに跨って実装される。高周波デバイス10の入力端10INは、第2線路15bに接続される。
【0038】
バイアス線路21、バイアス線路23、DCカットキャパシタC3、接地部25およびバイアス供給端DCinは、入力側バイアス回路を構成する。バイアス線路21は、DCカットキャパシタC1と高周波デバイス10の入力端10INとの間において、伝送線路15の第2線路15bに接続される。バイアス線路23は、バイアス供給端DCinとバイアス線路21とをつなぐ。DCカットキャパシタC3の一方の端は、バイアス線路21およびバイアス線路23のそれぞれの端に接続され、他方の端は、接地部25に接続される。
【0039】
バイアス線路21、DCカットキャパシタC3および接地部25は、λ/4スラブを構成するように設けられる。入力側基板40INのバイアス線路21に対向する裏面側には、裏面側導体30の開口部30Rが設けられる。
【0040】
出力側基板40OUTの表面側には、出力側の伝送線路15、第2のバイアス線路21、第2のバイアス線路23、DCカットキャパシタC2、第2のDCカットキャパシタC3,第2の接地部25および第2のバイアス供給端DCinが設けられる。また、出力側基板40OUTの裏面側には、第2の裏面側導体30(
図2参照)が設けられる。
【0041】
出力側の伝送線路15は、第3線路15cと、第4線路15dと、を含む。DCカットキャパシタC2は、第3線路15cと第4線路15dとに跨って実装される。高周波デバイス10の出力端10OUTは、第3線路15cに接続される。第4線路15dは、例えば、次段の高周波デバイス(図示しない)に接続される。
【0042】
第2のバイアス線路21、第2のバイアス線路23、第2のDCカットキャパシタC3、第2の接地部25および第2のバイアス供給端DCinは、出力側バイアス回路を構成する。第2のバイアス線路21は、DCカットキャパシタC2と高周波デバイス10の出力端10OUTとの間において、出力側の伝送線路15の第3線路15cに接続される。第2のバイアス線路23は、第2のバイアス供給端DCinと第2のバイアス線路21とをつなぐ。第2のDCカットキャパシタC3の一方の端は、第2のバイアス線路21および第2のバイアス線路23のそれぞれの端に接続され、他方の端は、第2の接地部25に接続される。
【0043】
第2のバイアス線路21、第2のDCカットキャパシタC3および第2の接地部25は、λ/4スラブを構成するように設けられる。出力側基板40OUTの第2のバイアス線路21に対向する裏面側には、第2の裏面側導体30の開口部30Rが設けられる。
【0044】
このように、高周波デバイス10の入力側および出力側にそれぞれλ/4スラブを構成するバイアス回路を設けてもよい。さらに、それぞれのバイアス回路におけるバイアス線路21に対抗する各基板の裏面側に、裏面側導体30の開口部30Rを設けることにより、伝送線路15の通過帯域を広げることが可能となる。
【0045】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0046】
付記1
絶縁基板と、
前記絶縁基板の裏面上に設けられる導電体と、
前記絶縁基板の前記裏面とは反対側の表面上に設けられ、前記絶縁基板を介して前記導電体に向き合う高周波伝送線路に接続される線路部と、
前記線路部から離間して前記絶縁基板の前記表面上に設けられ、前記絶縁基板の前記表面から前記裏面に至るスルーホールを介して、前記導電体に電気的に接続される接地部と、
前記絶縁基板の前記表面上において、前記線路部と前記接地部とに跨って設けられ、前記線路部と前記接地部に接続されるキャパシタと、
を備え、
前記導電体は、前記絶縁基板の前記裏面における前記線路部に向き合う領域を露出させるように設けられる、高周波バイアス回路。
付記2
前記線路部は、前記高周波伝送線路を介して、高周波デバイスに電気的に接続される付記1記載の高周波バイアス回路。
付記3
前記絶縁基板の前記表面上に設けられ、前記線路部につながるバイアス供給端をさらに備え、
前記線路部と前記バイアス供給端との間のバイアス線路は、前記絶縁基板を介して、前記導電体に向き合う付記1または2に記載の高周波バイアス回路。
付記4
前記接地部は、前記絶縁基板を介して、前記導電体に向き合う付記1乃至3のいずれか1つに記載の高周波バイアス回路。
付記5
前記線路部および前記接地部は、λ/4スタブを構成する付記1乃至4のいずれか1つに記載の高周波バイアス回路。
【符号の説明】
【0047】
1、2…高周波回路、 10…高周波デバイス、 10IN…入力端、 10OUT…出力端、 15…伝送線路、 15CP…接続点、 15a…第1線路、 15b…第2線路、 15c…第3線路、 15d…第4線路、 20…バイアス回路、 21、21a、21b、23…バイアス線路、 25…接地部、 30…裏面側導体、 30R…開口部、 40…誘電体基板、 40B…裏面、 40F…表面、 40IN…入力側基板、 40OUT…出力側基板、 50…金属筐体、 50R…凹部、 C1、C2、C3…DCカットキャパシタ、 DCin…バイアス供給端、 RFin…入力側端子、 RFout…出力側端子、 TH…スルーホール