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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024075357
(43)【公開日】2024-06-03
(54)【発明の名称】携帯完全栄養錠菓及びその容器
(51)【国際特許分類】
   A23L 33/10 20160101AFI20240527BHJP
   A61K 38/40 20060101ALI20240527BHJP
   A61K 38/44 20060101ALI20240527BHJP
   A61K 31/785 20060101ALI20240527BHJP
   A61K 31/19 20060101ALI20240527BHJP
   A61K 31/353 20060101ALI20240527BHJP
   A61K 31/122 20060101ALI20240527BHJP
   A61K 31/715 20060101ALI20240527BHJP
   A61K 31/702 20060101ALI20240527BHJP
   A61K 35/744 20150101ALI20240527BHJP
   A61K 35/747 20150101ALI20240527BHJP
   A61K 31/047 20060101ALI20240527BHJP
   A61K 31/045 20060101ALI20240527BHJP
   A61K 38/04 20060101ALI20240527BHJP
   A61K 33/06 20060101ALI20240527BHJP
   A61K 33/26 20060101ALI20240527BHJP
   A61K 33/00 20060101ALI20240527BHJP
   A61K 33/34 20060101ALI20240527BHJP
   A61K 33/18 20060101ALI20240527BHJP
   A61K 33/04 20060101ALI20240527BHJP
   A61K 33/30 20060101ALI20240527BHJP
   A61K 33/24 20190101ALI20240527BHJP
   A61K 33/32 20060101ALI20240527BHJP
   A61K 31/203 20060101ALI20240527BHJP
   A61K 31/59 20060101ALI20240527BHJP
   A61K 31/355 20060101ALI20240527BHJP
   A61K 31/4415 20060101ALI20240527BHJP
   A61K 31/51 20060101ALI20240527BHJP
   A61K 31/525 20060101ALI20240527BHJP
   A61K 31/455 20060101ALI20240527BHJP
   A61K 31/714 20060101ALI20240527BHJP
   A61K 31/4188 20060101ALI20240527BHJP
   A61K 31/375 20060101ALI20240527BHJP
   A61K 31/197 20060101ALI20240527BHJP
   A23L 33/15 20160101ALI20240527BHJP
   A23L 33/17 20160101ALI20240527BHJP
   A23L 33/16 20160101ALI20240527BHJP
   A23L 33/155 20160101ALI20240527BHJP
   A23L 33/21 20160101ALI20240527BHJP
   A23G 3/50 20060101ALI20240527BHJP
【FI】
A23L33/10
A61K38/40
A61K38/44
A61K31/785
A61K31/19
A61K31/353
A61K31/122
A61K31/715
A61K31/702
A61K35/744
A61K35/747
A61K31/047
A61K31/045
A61K38/04
A61K33/06
A61K33/26
A61K33/00
A61K33/34
A61K33/18
A61K33/04
A61K33/30
A61K33/24
A61K33/32
A61K31/203
A61K31/59
A61K31/355
A61K31/4415
A61K31/51
A61K31/525
A61K31/455
A61K31/714
A61K31/4188
A61K31/375
A61K31/197
A23L33/15
A23L33/17
A23L33/16
A23L33/155
A23L33/21
A23G3/50
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022186748
(22)【出願日】2022-11-22
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-06-26
(71)【出願人】
【識別番号】522457380
【氏名又は名称】株式会社レット
(74)【代理人】
【識別番号】100177220
【弁理士】
【氏名又は名称】小木 智彦
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 航陽
【テーマコード(参考)】
4B014
4B018
4C084
4C086
4C087
4C206
【Fターム(参考)】
4B014GB08
4B014GE11
4B014GK05
4B014GL01
4B014GL03
4B014GL04
4B014GL08
4B014GP01
4B014GP25
4B018LE01
4B018MD02
4B018MD03
4B018MD04
4B018MD05
4B018MD06
4B018MD20
4B018MD23
4B018MD24
4B018MD25
4B018MD26
4B018MD47
4B018ME14
4B018MF02
4B018MF08
4C084AA02
4C084BA44
4C084DC23
4C084DC50
4C084MA34
4C084MA57
4C084NA14
4C084ZA671
4C084ZB351
4C084ZC211
4C086AA01
4C086BA08
4C086BA09
4C086BA18
4C086BC18
4C086BC19
4C086BC83
4C086CB09
4C086CB28
4C086DA14
4C086DA39
4C086EA01
4C086EA20
4C086FA03
4C086HA01
4C086HA02
4C086HA03
4C086HA04
4C086HA08
4C086HA09
4C086HA11
4C086MA01
4C086MA04
4C086MA34
4C086MA57
4C086NA14
4C086ZA67
4C086ZB35
4C086ZC21
4C086ZC23
4C086ZC24
4C086ZC25
4C086ZC26
4C086ZC28
4C086ZC29
4C087AA01
4C087BC56
4C087BC61
4C087CA08
4C087MA34
4C087MA57
4C087NA14
4C087ZA67
4C087ZB35
4C206AA01
4C206CA05
4C206CA09
4C206CB27
4C206CB28
4C206DA12
4C206DA13
4C206GA05
4C206GA36
4C206KA04
4C206MA01
4C206MA04
4C206MA54
4C206MA77
4C206NA14
4C206ZA67
4C206ZB35
4C206ZC22
(57)【要約】
【課題】小食な人や、女性や、忙しい人であっても、ポケットサイズで簡単に持ち運べて、隙間時間に簡単に完全栄養を摂取することが可能な、完全栄養食およびポケットサイズの携帯完全栄養錠菓およびその容器を提供する。
【解決手段】 前記携帯完全栄養錠菓は、厚生労働省の定める日本人の食事摂取基準に記載されている栄養素の内、少なくとも26種類以上を1錠に含み、前記1錠の1辺または直径が18.1mm以下であり、前記1錠の最大厚みが5.2mm以下であり、前記1錠の体積が15mL以下であって、前記容器は、少なくとも前記携帯完全栄養錠菓を1錠以上内包し、容器の最大厚みが23mm以下であり、前記容器の体積が111mL以下である。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
完全栄養(厚生労働省の定める日本人の食事摂取基準を満たす食品)およびポケットサイズの携帯完全栄養錠菓及びその容器であって、
前記携帯完全栄養錠菓は、
厚生労働省の定める日本人の食事摂取基準に記載されている栄養素の内、少なくとも26種類以上を1錠に含み、
前記1錠の1辺または直径が18.1mm以下であり、
前記1錠の最大厚みが5.2mm以下であり、
前記1錠の体積が15mL以下であって、
前記容器は、
少なくとも前記携帯完全栄養錠菓を1錠以上内包し、容器の最大厚みが23mm以下であり、
前記容器の体積が111mL以下である、携帯完全栄養錠菓及びその容器。
【請求項2】
口腔ケア成分を少なくとも含む、請求項1に記載の携帯完全栄養錠菓及びその容器。
【請求項3】
前記口腔ケア成分は、口臭の原因となる細菌の活動を抑制するまたは殺菌する成分である、ラクトフェリン、ラクトパーオキシダーゼ、ポリグルタミン酸、オレアノール酸、緑茶カテキン、還元型コエンザイムQ10、アスコフィラン、リン酸化オリゴ糖カルシウム、唾液連鎖球菌、クリスパタス菌、の内少なくとも1つを含む請求項2に記載の携帯完全栄養錠菓及びその容器。
【請求項4】
前記口腔ケア成分は、歯周病や虫歯を予防する成分であるキシリトール、
爽快感を与える成分である、メントール、薄荷、香料、の内少なくとも1つを含む、請求項2に記載の携帯完全栄養錠菓及びその容器。
【請求項5】
賞味期限が1年以上の非常食である請求項1に記載の携帯完全栄養錠菓及びその容器。
【請求項6】
前記栄養素は、たんぱく質、カルシウム、鉄、マグネシウム、カリウム、銅、ヨウ素、セレン、亜鉛、クロム、マンガン、モリブデン、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンE6、葉酸、ビタミンB12、ビオチン、パントテン酸、ビタミンC、食物繊維、を含む請求項1に記載の携帯完全栄養錠菓及びその容器。
【請求項7】
前記カリウムは、酒石酸水素カリウムを少なくとも含む請求項6に記載の携帯完全栄養錠菓及びその容器。
【請求項8】
柑橘系またはベリー系風味である請求項7に記載の携帯完全栄養錠菓及びその容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯完全栄養錠菓及びその容器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、完全栄養食に関する技術が注目されている。例えば、年齢や性別、身体活動レベルの異なる複数の利用者に対して、食事の量を調整するだけで完全栄養食を提供する技術が提供されている(特許文献1:特開2022-008562)。他には、哺乳動物の高齢化に伴う機能障害を予防又は修復することを目的として、遺伝子発現に対するカロリー制限の効果に類似した効果を得ることのできる組合せを含み、細胞のエネルギー代謝を刺激する少なくとも1種の分子、及び少なくとも1種の抗酸化剤を含有する食物組成物に関する技術が提供されている(特許文献2:特表2004-519241)。
【0003】
人間の活動に栄養摂取は欠かせない。厚生労働省が定める日本人の食事摂取基準を満たす完全栄養食があるが、完全栄養食には、量が多いので少食な人や女性は全て食べきるのが難しい問題と、サイズが大きく持ち運ぶのが大変な問題がある。また、忙しい人にはゆっくり食事する時間もない問題がある。そこで、隙間時間に簡単に摂取できる、完全栄養食およびポケットサイズの錠菓が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2022-008562号公報
【特許文献2】特表2004-519241号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1および特許文献2に記載の技術では、隙間時間に簡単に摂取できる、完全栄養食およびポケットサイズの錠菓を提供することはできない。従って、本発明は、小食な人や、女性や、忙しい人であっても、ポケットサイズで簡単に持ち運べて、隙間時間に簡単に完全栄養を摂取することが可能な、完全栄養食およびポケットサイズの携帯完全栄養錠菓およびその容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するため、本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0007】
(1)完全栄養(厚生労働省の定める日本人の食事摂取基準を満たす食品)およびポケットサイズの携帯完全栄養錠菓及びその容器であって、
前記携帯完全栄養錠菓は、厚生労働省の定める日本人の食事摂取基準に記載されている栄養素の内、少なくとも26種類以上を1錠に含み、前記1錠の1辺または直径が18.1mm以下であり、前記1錠の最大厚みが5.2mm以下であり、前記1錠の体積が15mL以下であって、
前記容器は、少なくとも前記携帯完全栄養錠菓を1錠以上内包し、容器の最大厚みが23mm以下であり、前記容器の体積が111mL以下である、ことを特徴とする。
【0008】
本発明の携帯完全栄養錠菓及びその容器の上記(1)の構成は、次のような作用効果を奏する。
すなわち、上記(1)の構成によれば、厚生労働省の定める日本人の食事摂取基準に記載されている栄養素の内、少なくとも26種類以上を1錠に含み、前記1錠の1辺または直径が18.1mm以下であり、前記1錠の最大厚みが5.2mm以下であり、前記1錠の体積が15mL以下であることにより、口腔内で唾液によって溶かして摂取する食品で、人が不快を感じずに完全栄養を摂取することが可能となる。また、前記容器は、少なくとも前記携帯完全栄養錠菓を1錠以上内包し、容器の最大厚みが23mm以下であり、前記容器の体積が111mL以下であることにより、前記容器をポケットに入れて前記携帯完全栄養錠菓を携帯することが可能となる。さらに、1錠あたりの容量が小さいため、少食であっても調整が容易である。
【0009】
本発明の携帯完全栄養錠菓及びその容器の上記(1)の構成においては、以下の(2)乃至(8)のような構成にすることが好ましい。
【0010】
(2)上記(1)の構成において、前記携帯完全栄養錠菓は、口腔ケア成分を少なくとも含む。
【0011】
上記(2)の好ましい構成によれば、前記携帯完全栄養錠菓は、前記口腔ケア成分によって、栄養摂取と共に口腔ケアを行うことが可能となる。
【0012】
(3)上記(2)の構成において、前記口腔ケア成分は、口臭の原因となる細菌の活動を抑制するまたは殺菌する成分である、ラクトフェリン、ラクトパーオキシダーゼ、ポリグルタミン酸、オレアノール酸、緑茶カテキン、還元型コエンザイムQ10、アスコフィラン、リン酸化オリゴ糖カルシウム、唾液連鎖球菌、クリスパタス菌、のうち少なくとも1つを含む。
【0013】
上記(3)の好ましい構成によれば、前記口臭の原因となる細菌の活動を抑制するまたは殺菌する成分により、栄養摂取と共に口臭を抑制あるいは低減することが可能となる。
【0014】
(4)上記(2)の構成において、前記口腔ケア成分は、歯周病や虫歯を予防する成分であるキシリトール、爽快感を与える成分である、メントール、薄荷、香料、の内少なくとも1つを含む。
【0015】
上記(4)の好ましい構成によれば、歯周病や虫歯を予防する成分であるキシリトール、爽快感を与える成分である、メントール、薄荷、香料、の内少なくとも1つを含むことにより、栄養摂取と共に歯周病や虫歯を予防することが可能となる。
【0016】
(5)上記(1)の構成において、賞味期限が1年以上の非常食である。
【0017】
上記(5)の好ましい構成によれば、賞味期限が1年以上の非常食として長期保存することが可能であり、携帯することも容易となる。
【0018】
(6)上記(1)の構成において、前記栄養素は、たんぱく質、カルシウム、鉄、マグネシウム、カリウム、銅、ヨウ素、セレン、亜鉛、クロム、マンガン、モリブデン、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンE6、葉酸、ビタミンB12、ビオチン、パントテン酸、ビタミンC、食物繊維、を含む。
【0019】
上記(6)の好ましい構成によれば、厚生労働省の定める日本人の食事摂取基準に記載されている栄養素の内、少なくとも26種類の栄養素を経口摂取することが可能である。
【0020】
(7)上記(6)の構成において、前記カリウムは、酒石酸水素カリウムを少なくとも含む。
【0021】
上記(7)の好ましい構成によれば、前記携帯完全栄養錠菓の塩味やえぐ味を調整することが可能となる。
【0022】
(8)上記(7)の構成において、前記携帯完全栄養錠菓は、柑橘系またはベリー系風味である。
【0023】
上記(8)の好ましい構成によれば、前記酒石酸水素カリウムの酸味を活かして柑橘系またはベリー系風味にすることが可能である。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、小食な人や、女性や、忙しい人であっても、ポケットサイズで簡単に持ち運べて、隙間時間に簡単に完全栄養を摂取することが可能な携帯完全栄養錠菓及びその容器を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明を更に具体的に説明する。但し、下記の形態は本発明の一例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。
【0026】
まず、本発明の携帯完全栄養錠菓及び容器の形態について説明する。
【0027】
前記携帯完全栄養錠菓は、錠菓であって、1錠の1辺または直径が0mmを超えて18.1mm以下であり、前記1錠の最大厚みが0mmを超えて5.2mm以下であり、前記1錠の体積が0mLを超えて15mL以下である。
【0028】
当該錠菓の形状は、上記の条件であれば、例えば、球状、円柱状、四角柱状、多角柱状などであってよく、口腔内に入れた際に人間が不快と感じない形状であれば、形状は限定されない。すなわち、上記の当該錠菓の形状は、前記携帯完全栄養錠菓1錠を、口腔内で唾液によって溶かして摂取する際、あるいは咀嚼して摂取する際、人が不快を感じ辛い形状である。
【0029】
前記容器は、前記携帯完全栄養錠菓を携帯するための容器であって、少なくとも前記携帯完全栄養錠菓を1錠以上内包し、容器の最大厚みが23mm以下であり、前記容器の体積が111mL以下である。
【0030】
当該容器の形状は、上記の条件で所謂ポケットサイズであれば、例えば、円柱状や角柱状や多角柱状などの箱型であってよく、合掌袋、三方袋、チャック袋、ガゼット袋、スタンドパックなどの袋状であってよい。ここで、前記携帯完全栄養錠菓は、直接前記容器に内包してもよいし、例えば、PTP(Press・Through・Pack)包装シートなどに包装して容器に内包してもよし、前記PTP包装シートを前記容器としてもよい。また、容器の素材については限定されない。
【0031】

次に、本発明の携帯完全栄養錠菓の成分について説明する。
【0032】
前記携帯完全栄養錠菓は、厚生労働省の定める日本人の食事摂取基準に記載されている栄養素の内、少なくとも26種類以上を1錠に含む。
【0033】
ここで、上記26種類の栄養素は少なくとも、たんぱく質、カルシウム、鉄、マグネシウム、カリウム、銅、ヨウ素、セレン、亜鉛、クロム、マンガン、モリブデン、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンE6、葉酸、ビタミンB12、ビオチン、パントテン酸、ビタミンC、食物繊維、を含む。
【0034】
前記カリウムは、塩化カリウムの場合、塩味とえぐ味が強い。そこで、本発明では酒石酸水素カリウムを含めている。前記酒石酸水素カリウムを加えることで塩味とえぐ味を抑えられ、前記携帯完全栄養錠菓を食べやすくなる。
【0035】
ここで、前記酒石酸水素カリウムを配合した場合、酸味が強くなるので、前記携帯完全栄養錠菓は柑橘系またはベリー系風味である。
【0036】
前記携帯完全栄養錠菓の成分として含まれる当該26種類以上の栄養素は、厚生労働省の定める日本人の食事摂取基準に記載されている耐容上限量を超えて含まれない。
【0037】
また、前記携帯完全栄養錠菓は、成分として口腔ケア成分を含んでよい。ここで、前記口腔ケア成分とは、口臭の原因となる細菌の活動を抑制するまたは殺菌する成分、歯周病や虫歯を予防する成分、爽快感を与える成分、などを示す。当該口腔ケア成分を含むことで、前記携帯完全栄養錠菓は、栄養摂取と共に口腔ケアも行える。
【0038】
前記口臭の原因となる細菌の活動を抑制するまたは殺菌する成分とは、例えば、抗微生物活性や免疫調節作用などが期待されるラクトフェリン、唾液と作用することにより抗菌活性の高い次亜チオシアン酸イオンの生成が期待されるラクトパーオキシダーゼ、唾液量を増加させることで口腔環境改善が期待されるポリグルタミン酸、ミュータンス菌などの虫歯菌の増殖を抑制するオレアノール酸、前記虫歯菌の増殖と歯牙への付着を抑制する緑茶カテキン、口臭の低下と歯垢の付着を抑制する還元型コエンザイムQ10、口臭と歯垢の付着と歯石形成とを抑制するアスコフィラム・ノドサム由来のアスコフィラン、歯垢抑制効果が期待されるリン酸化オリゴ糖カルシウム、前記虫歯菌や歯周病に対する効果が期待される唾液連鎖球菌、歯垢の減少や歯茎の腫れ改善が期待されるクリスパタス菌:クリスパタス菌KT-11(登録商標)、前記虫歯菌の活性や歯垢の付着を抑制し歯牙の再石灰化を促すキシリトール、であってよい。
【0039】
前記歯周病や虫歯を予防する成分とは、例えば、前記虫歯菌の活性や歯垢の付着を抑制し歯牙の再石灰化を促すキシリトール、抗微生物活性や免疫調節作用などが期待されるラクトフェリン、唾液と作用することにより抗菌活性の高い次亜チオシアン酸イオンの生成が期待されるラクトパーオキシダーゼ、唾液量を増加させることで口腔環境改善が期待されるポリグルタミン酸、前記虫歯菌の増殖を抑制するオレアノール酸、前記虫歯菌の増殖と歯牙への付着を抑制する緑茶カテキン、口臭の低下と歯垢の付着を抑制する還元型コエンザイムQ10、口臭と歯垢の付着と歯石形成とを抑制するアスコフィラム・ノドサム由来のアスコフィラン、歯垢抑制効果が期待されるリン酸化オリゴ糖カルシウム、前記虫歯菌や歯周病に対する効果が期待される唾液連鎖球菌、歯垢の減少や歯茎の腫れ改善が期待されるクリスパタス菌:クリスパタス菌KT-11(登録商標)、であってよい。
【0040】
前記爽快感を与える成分とは、例えば、口臭を除去し清涼感を与える薄荷、薄荷の抽出物であるメントール、香料、であってよい。
【0041】
前記携帯完全栄養錠菓は、賞味期限が1年以上の非常食で長期保存することが可能であり、携帯することも容易となる
【手続補正書】
【提出日】2023-04-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
完全栄養(厚生労働省の定める日本人の食事摂取基準を満たす食品)およびポケットサイズの携帯完全栄養錠菓及びその容器であって、
前記携帯完全栄養錠菓は、
厚生労働省の定める日本人の食事摂取基準に記載されている栄養素の内、少なくとも26種類以上と口腔ケア成分とを1錠に含み、
前記1錠の1辺または直径が18.1mm以下であり、
前記1錠の最大厚みが5.2mm以下であり、
前記1錠の体積が15mL以下であって、
前記口腔ケア成分は、口臭の原因となる細菌の活動を抑制するまたは殺菌する成分である、ラクトフェリン、ラクトパーオキシダーゼ、ポリグルタミン酸、オレアノール酸、緑茶カテキン、還元型コエンザイムQ10、アスコフィラン、リン酸化オリゴ糖カルシウム、唾液連鎖球菌、クリスパタス菌、の内少なくとも1つを含み、
前記容器は、
少なくとも前記携帯完全栄養錠菓を1錠以上内包し、容器の最大厚みが23mm以下であり、
前記容器の体積が111mL以下である、携帯完全栄養錠菓及びその容器。
【請求項2】
前記口腔ケア成分は、歯周病や虫歯を予防する成分であるキシリトール、
爽快感を与える成分である、メントール、薄荷、香料、の内少なくとも1つを含む請求項に記載の携帯完全栄養錠菓及びその容器。
【請求項3】
賞味期限が1年以上の非常食である請求項1に記載の携帯完全栄養錠菓及びその容器。
【請求項4】
前記栄養素は、たんぱく質、カルシウム、鉄、マグネシウム、カリウム、銅、ヨウ素、セレン、亜鉛、クロム、マンガン、モリブデン、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンE6、葉酸、ビタミンB12、ビオチン、パントテン酸、ビタミンC、食物繊維、を含む請求項1に記載の携帯完全栄養錠菓及びその容器。
【請求項5】
前記カリウムは、酒石酸水素カリウムを少なくとも含む請求項に記載の携帯完全栄養錠菓及びその容器。
【請求項6】
柑橘系またはベリー系風味である請求項に記載の携帯完全栄養錠菓及びその容器。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
(1)完全栄養(厚生労働省の定める日本人の食事摂取基準を満たす食品)およびポケットサイズの携帯完全栄養錠菓及びその容器であって、
前記携帯完全栄養錠菓は、厚生労働省の定める日本人の食事摂取基準に記載されている栄養素の内、少なくとも26種類以上と口腔ケア成分とを1錠に含み、前記1錠の1辺または直径が18.1mm以下であり、前記1錠の最大厚みが5.2mm以下であり、前記1錠の体積が15mL以下であって、前記口腔ケア成分は、口臭の原因となる細菌の活動を抑制するまたは殺菌する成分である、ラクトフェリン、ラクトパーオキシダーゼ、ポリグルタミン酸、オレアノール酸、緑茶カテキン、還元型コエンザイムQ10、アスコフィラン、リン酸化オリゴ糖カルシウム、唾液連鎖球菌、クリスパタス菌、の内少なくとも1つを含み、
前記容器は、少なくとも前記携帯完全栄養錠菓を1錠以上内包し、容器の最大厚みが23mm以下であり、前記容器の体積が111mL以下である、ことを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明の携帯完全栄養錠菓及びその容器の上記(1)の構成は、次のような作用効果を奏する。
すなわち、上記(1)の構成によれば、厚生労働省の定める日本人の食事摂取基準に記載されている栄養素の内、少なくとも26種類以上と口腔ケア成分とを1錠に含み、前記1錠の1辺または直径が18.1mm以下であり、前記1錠の最大厚みが5.2mm以下であり、前記1錠の体積が15mL以下であり、前記口腔ケア成分は、口臭の原因となる細菌の活動を抑制するまたは殺菌する成分である、ラクトフェリン、ラクトパーオキシダーゼ、ポリグルタミン酸、オレアノール酸、緑茶カテキン、還元型コエンザイムQ10、アスコフィラン、リン酸化オリゴ糖カルシウム、唾液連鎖球菌、クリスパタス菌、の内少なくとも1つを含むことにより、口腔内で唾液によって溶かして摂取する食品で、人が不快を感じずに完全栄養を摂取すると共に、前記口腔ケア成分によって、前記口臭の原因となる細菌の活動を抑制するまたは殺菌する成分により口臭を抑制あるいは低減することが可能となる。また、前記容器は、少なくとも前記携帯完全栄養錠菓を1錠以上内包し、容器の最大厚みが23mm以下であり、前記容器の体積が111mL以下であることにより、前記容器をポケットに入れて前記携帯完全栄養錠菓を携帯することが可能となる。さらに、1錠あたりの容量が小さいため、少食であっても調整が容易である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本発明の携帯完全栄養錠菓及びその容器の上記(1)の構成においては、以下の(2)乃至(6)のような構成にすることが好ましい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
(2)上記(1)の構成において、前記口腔ケア成分は、歯周病や虫歯を予防する成分であるキシリトール、爽快感を与える成分である、メントール、薄荷、香料、の内少なくとも1つを含む。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
上記(2)の好ましい構成によれば、歯周病や虫歯を予防する成分であるキシリトール、爽快感を与える成分である、メントール、薄荷、香料、の内少なくとも1つを含むことにより、栄養摂取と共に歯周病や虫歯を予防することが可能となる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
)上記(1)の構成において、賞味期限が1年以上の非常食である。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
上記(3)の好ましい構成によれば、賞味期限が1年以上の非常食として長期保存することが可能であり、携帯することも容易となる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
(4)上記(1)の構成において、前記栄養素は、たんぱく質、カルシウム、鉄、マグネシウム、カリウム、銅、ヨウ素、セレン、亜鉛、クロム、マンガン、モリブデン、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンE6、葉酸、ビタミンB12、ビオチン、パントテン酸、ビタミンC、食物繊維、を含む。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
上記(4)の好ましい構成によれば、厚生労働省の定める日本人の食事摂取基準に記載されている栄養素の内、少なくとも26種類の栄養素を経口摂取することが可能である。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
(5)上記(4)の構成において、前記カリウムは、酒石酸水素カリウムを少なくとも含む。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
上記(5)の好ましい構成によれば、前記携帯完全栄養錠菓の塩味やえぐ味を調整することが可能となる。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
(6)上記(5)の構成において、前記携帯完全栄養錠菓は、柑橘系またはベリー系風味である。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
上記(6)の好ましい構成によれば、前記酒石酸水素カリウムの酸味を活かして柑橘系またはベリー系風味にすることが可能である。