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▶ タイコエレクトロニクスジャパン合同会社の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024075373
(43)【公開日】2024-06-03
(54)【発明の名称】コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/625 20060101AFI20240527BHJP
   H01R 13/623 20060101ALI20240527BHJP
【FI】
H01R13/625
H01R13/623
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022186777
(22)【出願日】2022-11-22
(71)【出願人】
【識別番号】000227995
【氏名又は名称】タイコエレクトロニクスジャパン合同会社
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100197583
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 健
(72)【発明者】
【氏名】李 致彦
【テーマコード(参考)】
5E021
【Fターム(参考)】
5E021FA08
5E021FA14
5E021FA16
5E021FB07
5E021FC29
5E021FC31
5E021FC36
5E021FC38
5E021HB07
5E021HC03
5E021HC04
(57)【要約】
【課題】バヨネット式およびプッシュオン式の双方の嵌合方式に対応可能なコネクタを提供すること。
【解決手段】相手コネクタと組み合わせ可能であって、前記相手コネクタのバヨネット爪をガイドするバヨネット通路と、前記相手コネクタのプッシュオン爪をガイドするプッシュオン通路との組合せを備えるハウジングを含む、コネクタが提供される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
相手コネクタと組み合わせ可能であって、
前記相手コネクタのバヨネット爪をガイドするバヨネット通路と、前記相手コネクタのプッシュオン爪をガイドするプッシュオン通路との組合せを備えるハウジングを含む、コネクタ。
【請求項2】
前記バヨネット通路が、前記プッシュオン通路を跨って形成されている、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記バヨネット通路と前記プッシュオン通路とが、一体的に構成されている、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記バヨネット通路は、前記プッシュオン通路と互いに交差しており、
前記交差部分にて、前記バヨネット通路と前記プッシュオン通路とが互いに連続している、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記ハウジングが前記プッシュオン通路に突起部を備え、
前記突起部は、前記バヨネット爪が前記プッシュオン通路にて前記突起部と当接する一方、前記プッシュオン爪が前記プッシュオン通路に沿って移動可能であるように配置されている、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記プッシュオン通路が、前記突起部の両側に、前記プッシュオン通路のガイド面と前記突起部の側面とで形成される第1溝部および第2溝部をそれぞれ備え、
前記第1溝部および前記第2溝部の幅寸法が、前記バヨネット爪の幅寸法より小さく、かつ前記プッシュオン爪の幅寸法より大きい、請求項5に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記突起部が、前記ハウジングの開口部側に位置し、前記プッシュオン通路の長手延在方向とは異なる方向に延在する開口側側面を備え、
前記開口側側面が、前記プッシュオン通路の長手延在方向への前記バヨネット爪の移動ストッパー面である、請求項5に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記バヨネット通路と前記プッシュオン通路とが互いに交差しており、
前記バヨネット通路が、前記交差部分において、前記プッシュオン通路を介して非連続的な2つのガイド面を備え、
前記2つのガイド面が、前記ハウジングの開口部に相対的に遠位する第1ガイド面と、前記開口部に相対的に近位する第2ガイド面である、請求項5に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記突起部が、前記ハウジングの開口部側に位置する開口側側面を備え、
前記突起部の前記開口側側面は、前記バヨネット通路の前記第1ガイド面よりも、前記開口部側に近位して配置されている、請求項8に記載のコネクタ。
【請求項10】
前記開口側側面が、前記第1ガイド面と第2ガイド面との間に位置する、請求項9に記載のコネクタ。
【請求項11】
前記第2ガイド面が、前記開口側側面よりも、前記ハウジングの前記開口部側に近位して配置されている、請求項9に記載のコネクタ。
【請求項12】
前記第1ガイド面、前記第2ガイド面、および前記開口側側面が互いに平行に、かつオフセットして配置されている、請求項9に記載のコネクタ。
【請求項13】
前記ハウジングが、前記第1ガイド面に連続する第3ガイド面と、前記第3ガイド面に離隔対向する長尺状隆起部を更に備える、請求項8に記載のコネクタ。
【請求項14】
前記第2ガイド面の長手延在方向における仮想延在面と前記長尺状隆起部の開口側端部との間の幅は、前記バヨネット爪の前記バヨネット通路に沿った進入方向側の先端の厚みより大きい、請求項13に記載のコネクタ。
【請求項15】
前記突起部が、前記バヨネット通路を通った前記バヨネット爪を係止可能な係止面をさらに備える、請求項5に記載のコネクタ。
【請求項16】
前記突起部が、前記ハウジングの開口部側に位置する開口側側面を備え、
前記係止面が、前記開口側側面の反対側に位置する側面である、請求項15に記載のコネクタ。
【請求項17】
前記係止面が、前記バヨネット爪の輪郭面の一部と相補的な関係にある、請求項15に記載のコネクタ。
【請求項18】
前記ハウジングが円筒形状であり、
前記ハウジングの外周側面に、前記バヨネット通路および前記プッシュオン通路の少なくとも2つの組合せを備える、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項19】
前記プッシュオン通路を複数備え、
前記バヨネット通路の一端側が一方の前記プッシュオン通路にあり、前記バヨネット通路の他端側が前記一方のプッシュオン通路と離隔する他方の前記プッシュオン通路にある、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項20】
前記ハウジングが、雄ねじをさらに備える、請求項1に記載のコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コネクタと相手コネクタとの間における嵌合方式として、ねじ式、バヨネット式、およびプッシュオン式の嵌合方式が知られている(特許文献1~3)。
【0003】
例えば、特許文献1および2では、ねじ式の嵌合機構に加えて、さらにバヨネット式またはプッシュオン式の嵌合機構を備えるコネクタが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009-289644号公報
【特許文献2】特開2014-241265号公報
【特許文献3】特開2007-042415号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願発明者は、従来の構造を有するコネクタに克服すべき課題があることに気づき、そのための対策をとる必要性を新たに見出した。具体的には、以下の課題があることを見出した。
【0006】
上述のように、現状では、相手コネクタに対して、ネジ式とバヨネット式の嵌合を実現可能なコネクタ、およびネジ式とプッシュオン式の嵌合を実現可能なコネクタがそれぞれ存在し得る。ここの点につき、コネクタの使用環境および使用目的などに応じて、相手コネクタに対して、バヨネット式とプッシュオン式の嵌合を実現可能なコネクタが求められる場合があり得る。
【0007】
本開示は、かかる課題に鑑みてなされたものである。すなわち、本開示の主たる目的は、バヨネット式およびプッシュオン式の双方の嵌合方式に対応可能なコネクタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願発明者は、従来技術の延長線上で対応するのではなく、新たな方向で対処することによって上記問題点の解決を試みた。その結果、上記主たる目的が達成されたコネクタの発明に至った。
【0009】
本開示では、相手コネクタと組み合わせ可能であって、
前記相手コネクタのバヨネット爪をガイドするバヨネット通路と、前記相手コネクタのプッシュオン爪をガイドするプッシュオン通路との組合せを備えるハウジングを含む、コネクタが提供される。
【発明の効果】
【0010】
本開示のコネクタによれば、バヨネット式およびプッシュオン式の双方の嵌合方式に対応することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本開示の一実施形態に係るコネクタのプッシュオン式相手コネクタとの嵌合状態を模式的に示す斜視図である。
図2図2は、図1に示すコネクタの脱嵌合状態を模式的に示す斜視図である。
図3図3は、図1に示すプッシュオン式相手コネクタの分解斜視図である。
図4図4は、図3に示すプッシュオン式相手コネクタの嵌合リングのA-A断面を模式的に示す断面斜視図である。
図5図5は、本開示のコネクタと組み合わされるベヨネット式相手コネクタを模式的に示す斜視図である。
図6図6は、図5に示すベヨネット式相手コネクタの分解斜視図である。
図7A図7Aは、本開示の一実施形態に係るコネクタのハウジングを模式的に示す斜視図である。
図7B図7Bは、図7Aに示すハウジングの別角度における斜視図である。
図8図8は、図7Aに示すハウジングの上部分をB-B断面にて切り開いた模式的展開図である。
図9A図9Aは、図8に示すハウジングのC部分の模式的拡大図である。
図9B図9Bは、図8に示すハウジングのC部分の模式的拡大図である。
図10A図10Aは、図8に示すハウジングにおけるプッシュオン爪の移動を説明する模式図である。
図10B図10Bは、図8に示すハウジングにおけるプッシュオン爪の移動を説明する模式図である。
図10C図10Cは、図8に示すハウジングにおけるプッシュオン爪の移動を説明する模式図である。
図10D図10Dは、図8に示すハウジングにおけるプッシュオン爪の移動を説明する模式図である。
図10E図10Eは、図8に示すハウジングにおけるプッシュオン爪の移動を説明する模式図である。
図10F図10Fは、図8に示すハウジングにおけるプッシュオン爪の移動を説明する模式図である。
図11A図11Aは、図8に示すハウジングにおけるバヨネット爪の移動を説明する模式図である。
図11B図11Bは、図8に示すハウジングにおけるバヨネット爪の移動を説明する模式図である。
図11C図11Cは、図8に示すハウジングにおけるバヨネット爪の移動を説明する模式図である。
図11D図11Dは、図8に示すハウジングにおけるバヨネット爪の移動を説明する模式図である。
図11E図11Eは、図8に示すハウジングにおけるバヨネット爪の移動を説明する模式図である。
図12A図12Aは、図8に示すハウジングおよびバヨネット爪を示す模式図である。
図12B図12Bは、図8に示すハウジングおよびバヨネット爪を示す模式図である。
図13A図13Aは、従来のプッシュオン式コネクタのハウジングを模式的に示す斜視図である。
図13B図13Bは、従来のバヨネット式コネクタのハウジングを模式的に示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下では、図面を参照して本開示の一実施形態に係るコネクタをより詳細に説明する。図面における各種の要素は、本開示の説明のために模式的かつ例示的に示したにすぎず、外観や寸法比などは実物と異なり得る。
【0013】
さらに、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語を用いる。しかしながら、これらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、これらの用語の意味によって本開示の技術的範囲が制限されるものではない。また、複数の図面の同一符号の部分は、同一または同等の部分を指す。
【0014】
また、本開示の例示態様の説明は、添付の図面(記載された説明全体の一部とみなされる図面)に関連して読まれることを意図している。本願明細書で開示される本開示の態様に関する説明において、方向または向きに関する言及は、単に説明の便宜上であり、本開示の範囲を限定することは意図されていない。「下方」、「上方」、「水平」、「垂直」、「上」、「下」、「頂」、「底」などの相対的な用語、ならびに、その派生用語、「水平に」、「下方に」、「上方に」などは、記載された如くまたは図示される如くの方向に言及すると解されるべきである。かかる相対的な用語は説明の便宜のためのみであり、特に明示的な説明がされない限り、特定の方向に装置が構成または操作されていることを要するものではない。
【0015】
また、「取り付けられた」、「付加された」、「接続された」、「結合された」および「相互接続された」などの用語、ならびに、同様の用語は、別途で明示的に説明されない限り、介在物によって構造物同士が互いに直接的または間接的に固定または取り付けられている関係や、双方が可動もしくは剛性の取り付けまたはその関係であることを述べている。
【0016】
さらに、本開示の特徴または利益は、好ましい態様を参照することによって例示されている。このような態様は十分に詳細に説明されており、当業者が本開示を実施できるようになっている。また、他の態様も利用することができ、プロセス、電気的もしくは機械的な変更が本開示の範囲を逸脱せずに可能であることを理解されたい。したがって、本開示は、考えられる特徴の非制限的な組合せを例示する好ましい態様(単独または他の特徴と組み合わされた態様)に明示的に限定されない。
【0017】
<コネクタ構造の概要>
本開示の特徴は、コネクタのハウジングの構造に関係する。ただし、ここでは、コネクタ構造の全体の把握のため、図面を参照して、以下にコネクタの概要を説明する。
【0018】
図1および図2は、本開示の一実施形態に係るコネクタ1の、相手コネクタ2との嵌合状態(図1)および脱嵌合状態(図2)を模式的に示す斜視図である。本開示のコネクタ1(以下、レセプタクルコネクタとも称する)は、相手コネクタ2(以下、プラグコネクタとも称する)と組み合わされることで、各コネクタの内部に収容されている端子と電気的に接続される。
【0019】
以下の説明においては、コネクタ1と相手コネクタ2との組合せ方向を「上下方向」とし、その上下方向における下方位置に配置されたコネクタ1の上方に相手コネクタが組み合わされる。すなわち、本明細書において、上方向はコネクタ1から相手コネクタ2を取り外す「脱嵌合方向X’」に相当し、下方向は、コネクタ1に対して相手コネクタ2を取り付ける「嵌合方向X」に相当する。
【0020】
本開示のコネクタは、端子を収容可能なハウジング10を備える。ハウジング10は、主として円筒部110、および当該円筒部110の外周にベース部120を備えていてよい。コネクタは、ベース部120によって機器等に取り付けることができる。ハウジング10の円筒部110は、嵌合方向Xに開口部130を備え、かかる開口部130に相手コネクタ2のハウジング21が挿入されてよい。ハウジングの材料は、特に限定されず、例えば金属または樹脂材から形成されていてよい。本開示において、コネクタのハウジングは、同一材料から一体的に形成された一体化物であってよい。
【0021】
図3図6は、本開示のコネクタと組み合わせ可能な、プッシュオン式相手コネクタ2およびバヨネット式相手コネクタ2Bの模式図である。相手コネクタ2はハウジング21を備え、当該ハウジング21の内部に、本開示のコネクタの端子(図示せず)と電気的に接続される端子25を備える。相手コネクタ2のハウジング21は、脱嵌合方向X’にカバー部23を備える。カバー部23には挿通口231が設けられ、端子25に接続されたケーブル(図示せず)は、当該挿通口231から相手コネクタ2の外部に延出してよい。また、相手コネクタ2は、相手コネクタ2のハウジング21の外側に位置する嵌合リング22をさらに備える。嵌合リング22は、ハウジング21の外側にて回動可能であってよい。
【0022】
<コネクタの嵌合機構の概要>
コネクタ1と相手コネクタ2とは、コネクタ1のハウジング10に相手コネクタ2の嵌合リング22を組み合わせることによって嵌合することができる。嵌合状態にて、相手コネクタ2の嵌合リング22は、コネクタ1のハウジング10の外周にて、当該ハウジング10と組み合わされる。より具体的には、ハウジング10の円筒部110の外周に嵌合リング22を組み合わせることで、コネクタ1と相手コネクタ2とを嵌合状態でロックすることができる。以下に、ねじ式、プッシュオン式、およびバヨネット式の一般的な嵌合機構について説明する。
【0023】
(ねじ式)
例えば、ねじ式によって嵌合される場合には、コネクタ(すなわち、レセプタクルコネクタ)のハウジング10の外周には雄ねじ170が設けられる。一方、相手コネクタ(すなわち、プラグコネクタ)の嵌合リングの内周には、雄ねじ170と係合可能な雌ねじが設けられる。コネクタと相手コネクタとが相互に係合した後、嵌合リング22を回転させることで、コネクタのハウジング10の雄ねじ170と、相手コネクタの嵌合リング22の雌ねじとを噛み合わせ、コネクタと相手コネクタとを嵌合させてよい。脱嵌合の際には、嵌合リング22を逆回転させて、ハウジング10と嵌合リング22との噛み合わせを解除した後、コネクタから相手コネクタを抜去してよい。
【0024】
(プッシュオン式)
図3は、例示的なプッシュオン式の相手コネクタ2を模式的に示す分解斜視図である。図示されるように、プッシュオン式の相手コネクタ2は、ハウジング21と嵌合リング22との間にねじりコイルばね24を備える。また、図4は、図3に示す相手コネクタ2の嵌合リング22の模式的断面斜視図である。図4に示すように、プッシュオン式の相手コネクタ2(プラグコネクタ)の嵌合リング22の内側には、相手コネクタの内側に向かって突出したプッシュオン爪221が形成されている。
【0025】
図13Aは、従来のプッシュオン式嵌合機構を備えるレセプタクルコネクタのハウジング10Aの模式的斜視図である。図示されるように、レセプタクルコネクタは、ハウジング10Aの外周にプッシュオン通路140を備える。プッシュオン通路140は、ハウジングの開口部130にて、相手コネクタのプッシュオン爪221(図4参照)を受け入れ可能に開いており、嵌合方向Xに向かって延在した後、プッシュオン爪221を係止するための係止領域145にて終端していてよい。かかるプッシュオン通路140は、ハウジング10Aの外周面が内周側に凹むように形成され得るところ、「プッシュオン溝」、「プッシュオン経路」、または「プッシュオン爪案内路」とも称され得る。プッシュオン通路140は、ハウジング10Aの周方向にて互いに対向する2つのガイド面141、142を備える。2つのガイド面のうち、係止領域145に近位する一方のガイド面141は、2つのガイド面間の間隔が嵌合方向Xに向かって漸次広くなるように傾斜している。他方のガイド面142は、周方向に対して略垂直に延在していてよく、代替的には、周方向および嵌合方向Xに対して傾斜していてもよい。すなわち、プッシュオン通路は、ハウジング10Aの開口部130から嵌合方向Xに向かって漸次幅が狭くなる、テーパー状溝部分を含んでいてよい。
【0026】
プッシュオン式の嵌合方式では、相手プラグコネクタ2のねじりコイルばね24(図3参照)の弾性力を利用した嵌合が為される。プラグコネクタ2をレセプタクルコネクタに挿入すると、プッシュオン爪221は、ハウジングの開口部130側からプッシュオン通路140に進入する。その後、プッシュオン通路140の傾斜したガイド面141に沿ってガイドされながら、プッシュオン通路140の嵌合方向Xの末端に位置する係止領域145に入る。プッシュオン爪221が係止領域145に入ると嵌合/脱嵌合方向X-X’(すなわち、図中上下方向)への移動を制限される。ガイド面141はハウジングの周方向に対して傾斜しているため、嵌合に際して嵌合リング22は所定角度だけ回転する。この回転に伴って、嵌合リング22に取り付けられるねじりコイルばね24は、回転角度に応じた付勢力をプッシュオン爪221に付勢する。プッシュオン爪221は、かかる付勢力によって係止領域145の側壁に押し付けられ、係止状態にて保持される。これにより、プラグコネクタとレセプタクルコネクタが嵌合状態でロックされる。
【0027】
プッシュオン式嵌合機構における脱嵌合に際しては、ねじりコイルばね24からの付勢力に抗って嵌合リング22を回転させ、係止領域145からプッシュオン爪221を脱出させる。その後、ガイド面142に沿ってプッシュオン爪221を脱嵌合方向X’に引き抜きながら、プラグコネクタをレセプタクルコネクタから抜去してよい。かかる嵌合機構では、操作者は、プラグコネクタをレセプタクルコネクタに押し込む動作によって容易に嵌合操作を完了することができる。そのため、プッシュオン式嵌合機構は、一つの動作で嵌合および脱嵌合することができる「ワンプッシュ式」または「ワンタッチ式」の嵌合機構とも解され得る。
【0028】
(バヨネット式)
バヨネット式嵌合機構とは、バヨネット爪222(図5参照)と、当該バヨネット爪222と係合可能なバヨネット溝150(図13B参照)とによって嵌合状態の保持を達成する嵌合機構を指す。具体的には、バヨネット式嵌合機構では、嵌合リング22の内周面から突出したバヨネット爪222と、コネクタのハウジングの外周面に形成された、当該バヨネット爪222に対応する凹形状のバヨネット溝150との嵌め合いによって係合される。バヨネット式の嵌合機構では、嵌合リング22の回転力をコネクタの嵌合/脱嵌合方向X-X’に沿った方向の力に変換することで、嵌合および脱嵌合に必要とされる操作者の力を軽減することができる。
【0029】
図13Bは、従来のバヨネット式嵌合機構を備えるレセプタクルコネクタのハウジング10Bの模式的斜視図である。図示されるように、レセプタクルコネクタは、ハウジング10Bの外周にバヨネット通路150を備える。バヨネット通路150は、ハウジング10Bの周方向に対して、嵌合方向X(すなわち、図中下方向)に向かって傾斜するように延在する溝形状を有し得、「バヨネット経路」、または「バヨネット爪案内路」とも称され得る。バヨネット通路150の一端はハウジングの開口部130にて後述するバヨネット爪222を受け入れ可能に開いており、他端はバヨネット爪222を係止可能に終端している。
【0030】
図5は、例示的なバヨネット式プラグコネクタ2Bの模式的斜視図である。また、図6は、図5に示すバヨネット式プラグコネクタ2Bの分解斜視図である。バヨネット式のプラグコネクタ2Bは、嵌合リング22の内側にて、コネクタ2Bの内側に向かって突出したバヨネット爪222を備える。バヨネット爪222は、バヨネット通路150と相補的な形状を備えていてよい。具体的には、バヨネット爪222は、バヨネット通路150の傾斜した溝形状に沿って好適に移動可能とするため、バヨネット通路150の傾斜とほぼ同一の角度で傾斜した長尺の形状を有していてよい。換言すれば、バヨネット通路150は、バヨネット爪222の傾斜と同一角度で傾斜しながら、開口部130側から嵌合方向Xに向かって、嵌合方向Xおよび周方向に対して斜めに延在していてよい。
【0031】
バヨネット式の嵌合機構においては、プラグコネクタ2Bのバヨネット爪222がレセプタクルコネクタのバヨネット通路150内に収容された状態で、操作者が嵌合リング22を回転させ、バヨネット爪222をバヨネット通路150の終端にまで移動させることによって両コネクタの嵌合が為される。脱嵌合に際しては、嵌合の際と逆方向に嵌合リング22を回転させることで、バヨネット通路150からバヨネット爪222を脱出させてよい。かかる構造によれば、ねじ式のように嵌合リング22を何回も回転させる必要がなく、例えば1回転未満で嵌合を完了することができる。
【0032】
<本開示のコネクタの特徴>
図7Aは、本開示の一実施形態に係るコネクタのハウジング10を模式的に示す斜視図である。また、図7Bは、図7Aのハウジング10を図7Aとは異なる角度から見た模式的斜視図である。図示されるように、本開示のコネクタは、ハウジング10にて、相手コネクタ(すなわち、プラグコネクタ)のプッシュオン爪221(図4参照)をガイドするプッシュオン通路140と、相手コネクタ2Bのバヨネット爪222(図6参照)をガイドするバヨネット通路150との組合せを備える。より具体的には、本開示のコネクタは、単一のハウジング10の外周面にて、プッシュオン通路140およびバヨネット通路150の双方を備える。プッシュオン通路140は、相手コネクタ(嵌合リング22)がコネクタ2に向かって押し込まれると、プッシュオン爪221を嵌合方向X、および係合領域145に案内ないしは移動可能とし、プッシュオン式による係合を可能としている。また、バヨネット通路150は、嵌合リング22の回動に伴い、バヨネット通路150に沿ってバヨネット爪222を案内ないしは移動可能とし、バヨネット式による係合を可能としている。換言すれば、プッシュオン通路140およびバヨネット通路150の2種類の嵌合方式のための機構が、いずれも本開示のコネクタのハウジング10の外周面に形成されている。
【0033】
つまり、本開示のコネクタは、単一のハウジング10の外周面に形成されたプッシュオン通路140およびバヨネット通路150により、プッシュオン式の相手コネクタ2およびバヨネット式の相手コネクタ2Bのいずれにも対応可能となっている。具体的には、本開示のコネクタは、プッシュオン通路140においてプッシュオン爪221による係止が可能であり、かつバヨネット通路150においてバヨネット爪222による係止が可能となっている。そのため、本開示のコネクタによれば、プッシュオン式およびバヨネット式の双方の嵌合方式に対応することが可能である。
【0034】
前述したように、プラグコネクタ(相手コネクタ)は、一般にケーブルの先端に取り付けられるため、コネクタを異なる嵌合方式のコネクタに取り換えることは比較的容易である。一方で、レセプタクルコネクタは、機器の本体に直接取り付けられ得るため、別の嵌合方式のコネクタへの交換が困難である場合がある。本開示によれば、少なくともプッシュオン式とバヨネット式の複数の嵌合方式に対応可能であるため、かかる複数の嵌合方式の切り替えに伴うレセプタクルコネクタの交換を必要としない、利便性の点で優れたレセプタクルコネクタが供される。
【0035】
また、図7Aおよび図7Bに示されるように、本開示のコネクタにおいて、バヨネット通路150は、プッシュオン通路140を跨って形成されている。すなわち、バヨネット通路150は、プッシュオン通路140を貫通するように形成されていてよい。換言すれば、プッシュオン通路140は、バヨネット通路150を貫通するように形成されていると解することもできる。より具体的には、バヨネット通路150は、ハウジングの開口部130から嵌合方向Xに延在するプッシュオン通路140を跨り、嵌合方向Xに関して傾斜して延在していてよい。かかる構造において、バヨネット通路150は、プッシュオン通路140と互いに交差し、かつプッシュオン通路140の延在方向(すなわち、プッシュオン通路の長手方向)に関して傾斜して延在していると解することもできる。これにより、プッシュオン通路140とバヨネット通路150とをハウジング10の同一領域に備えることが可能となるため、本開示は、コネクタの小型化の観点においても好適であり得る。
【0036】
プッシュオン通路140およびバヨネット通路150は、ハウジング10の外周面が内周側に凹むように形成されてよい。図示されるように、プッシュオン通路140と、当該プッシュオン通路140を跨って延在するバヨネット通路150とは一体的に形成されていてよい。すなわち、本開示のコネクタは、ハウジング10にて一体的に形成されたプッシュオン通路140とバヨネット通路150との組合せを備えていてよい。「一体的に」とは、2つの係合機構の通路(140、150)が相互に隣接あるいは連続して広がっていることを意味する。つまり、本開示のコネクタのハウジング10では、プッシュオン通路140とバヨネット通路150とが互いに繋がって形成されていてよい。かかる構造によれば、ハウジング10の構造(特に、外周面の構造)がより簡略化され得るため、ハウジングの製造効率の向上、さらには通路形成に伴うハウジングの強度低下を抑制することが可能となり得る。
【0037】
ある好適な態様において、プッシュオン通路140とバヨネット通路150とは、互いに連続していてよい。より具体的には、プッシュオン通路140およびバヨネット通路150は互いに交差し、当該交差部分にて互いに連続していてよい。かかる構造において、プッシュオン通路140およびバヨネット通路150を形成するハウジング10の外周の凹み面は、相互に連続する1つの面であることができる。これにより、プッシュオン爪221またはバヨネット爪222が対応する通路を移動する際、通路の交差部分における引っ掛かりが抑止され、より好適に移動可能となり得る。
【0038】
図8は、図7Aに示す本開示のコネクタのハウジング10における上側部分の模式的展開図であり、図9Aおよび図9Bは、図8の展開図におけるC部分の拡大図である。図示されるように、ある好適な態様において、ハウジング10は、プッシュオン通路140に突起部160を備える。突起部160は、プッシュオン通路140において、ハウジング10の外周面から外側に突出するように形成される。突起部160は、ハウジング10の外周面と略平行な主面と、当該主面とハウジング10の外周面とをつなぐ複数の側面とを備える。突起部160は、バヨネット爪222と当接可能である一方、プッシュオン爪221がプッシュオン通路140に沿って移動可能であるように配置されている。より具体的には、突起部160は、バヨネット通路150とプッシュオン通路140との交差部分にて、バヨネット爪222と当接可能であり、かつプッシュオン爪221はプッシュオン通路140に沿って嵌合方向Xに移動可能であるように位置付けられていてよい。
【0039】
前述したように、プッシュオン式の嵌合機構では、ねじりコイルばね24(図3参照)の変位に起因する付勢力を利用している。したがって、嵌合リング22の回転に伴うねじりコイルばね24の変位量を確保するため、プッシュオン通路140は、ハウジングの開口部130側に向かって漸次的に幅広となるように形成される。そのため、コネクタにバヨネット式のプラグコネクタが組み合わされた際、場合によってはバヨネット爪222がプッシュオン通路140に誤進入する可能性がある。
【0040】
本開示によれば、プッシュオン通路140にバヨネット爪222と当接可能な突起部160を備えることで、バヨネット爪222のプッシュオン通路140への誤進入を防止することができる。すなわち、突起部160は、バヨネット爪222のプッシュオン通路140への誤進入防止に資する。これにより、コネクタの嵌合操作における作業効率が向上し得るとともに、バヨネット爪222の誤進入によるコネクタおよび/または相手コネクタの破損が好適に抑止可能となり得る。
【0041】
具体的には、バヨネット爪222は、突起部160の側面のうち、ハウジングの開口部130側に位置する突起部160の開口側側面161に当接することで、プッシュオン通路140の長手延在方向(すなわち、嵌合方向X)への移動を防止される。突起部160の開口側側面161は、プッシュオン通路140の長手延在方向とは異なる方向に延在しており、例えば、ハウジング10の周方向に沿って延在していてよい。これにより、突起部160の開口側側面161は、プッシュオン通路140の長手延在方向へのバヨネット爪222の移動を妨げる、バヨネット爪222の移動ストッパー面として機能することができる。このように、突起部160がバヨネット爪222の移動を制限するストッパー面161を備えることで、バヨネット爪222の誤嵌合を好適に抑止し、バヨネット式およびプッシュオン式の双方の嵌合方式に対してより好適に対応することが可能となる。
【0042】
図9Aに示されるように、突起部160を備えるプッシュオン通路140は、当該突起部160の両側に2つの溝部143,144を備えていてよい。プッシュオン通路140は、突起部160の両側にて、プッシュオン通路140のガイド面141、142と、当該ガイド面141、142にそれぞれ対向する突起部160の側面とで画定される第1溝部143および第2溝部144をそれぞれ備えてよい。つまり、プッシュオン通路140の一部は、突起部160によって2つの溝部143、144に分岐していてよい。より具体的には、第1溝部143は、嵌合方向Xに対して傾斜するプッシュオン通路140の第1ガイド面141と、当該第1ガイド面141に対向する突起部160の側面とで画定され得る。第2溝部144は、突起部160を介して第1溝部143の反対側に位置し、嵌合方向Xに沿って延在する第2ガイド面142と、当該第2ガイド面142に対向する突起部160の側面とで画定され得る。
【0043】
第1溝部143の幅寸法W1および第2溝部144の幅寸法W2は、バヨネット爪222の幅寸法Wbより小さく、かつプッシュオン爪221の幅寸法Wpより大きい。ここで、溝部および各爪の「幅寸法」とは、各部材の周方向Yにおける寸法を意味する。幅寸法W1、W2、WbおよびWpが上述の関係であることにより、プッシュオン爪221は第1溝部143および第2溝部144を移動可能である一方で、バヨネット爪222の通過は防止される。すなわち、プッシュオン爪221およびバヨネット爪222の幅寸法Wb、Wpに関して、第1溝部143および第2溝部144の幅寸法W1、W2が、Wb>W1およびW2、かつWp<W1およびW2となるような位置に突起部160を備えることで、プッシュオン通路140へのバヨネット爪222の誤進入を好適に防止することができる。このように、突起部160は、プッシュオン爪221とバヨネット爪222とを好適に識別し、適切な通路へとガイドする役割を担うことができる。
【0044】
第1溝部143および第2溝部144の幅寸法W1、W2は、バヨネット爪222のプッシュオン通路140への誤進入が防止され、かつプッシュオン爪221が通過可能である限り特に限定されないものの、例えば、バヨネット爪222の幅寸法Wbの95%以下、90%以下、または85%以下であることができる。また、第1溝部143および第2溝部144の幅寸法W1、W2は、例えば、プッシュオン爪221の幅寸法Wpの105%以上、110%以上、または115%以上であることができる。なお、上述の範囲は、コネクタの大きさ等によって適宜変更され得ることに留意されたい。
【0045】
上述のような構造によれば、突起部160によって形成されるプッシュオン通路140の第1溝部143および第2溝部144にプッシュオン爪221を通過させて、本開示のコネクタとプッシュオン式相手コネクタとの嵌合および脱嵌合の操作を実施することができる。より具体的には、プッシュオン爪221は、嵌合操作時においては第1溝部143を通ってプッシュオン通路140内に進入し、脱嵌合操作時においては第2溝部144を通ってプッシュオン通路140から脱出できる。
【0046】
以下に、図面を参照しながら本開示の一実施形態に係るコネクタにおけるプッシュオン式の嵌合機構について説明する。図10A図10Fは、本開示のコネクタにおけるプッシュオン爪221の移動を説明する模式的展開図である。図示されるように、コネクタと相手コネクタとは、プッシュオン爪221が第1溝部143から進入するように組み合わされる(図10A)。次いで、コネクタに相手コネクタが押し込まれると、プッシュオン爪221は、プッシュオン通路140の第1溝部143から連続する第1ガイド面141に沿って、嵌合方向Xに対して斜めにガイドされる(図10Bおよび図10C)。かかるプッシュオン爪221の移動に伴い、嵌合リング22(図3参照)が所定角度だけ回転し、嵌合リング22に取り付けられるねじりコイルばね24(図3参照)が圧縮される。さらに相手コネクタが嵌合方向Xに押し込まれると、ねじりコイルばね24は、プッシュオン爪221が係合領域145に入る方向へプッシュオン爪221を付勢する。この付勢力によってプッシュオン爪221が係合領域145に入り込み、コネクタと相手コネクタとが嵌合状態にてロックされる(図10D)。
【0047】
プッシュオン式嵌合機構における脱嵌合操作に際しては、ねじりコイルばね24の付勢力に抗してプッシュオン爪221を周方向Yに移動させ、係合領域145から脱出させる(図10E)。その後、相手コネクタを脱嵌合方向X’に引き抜くと、プッシュオン爪221をプッシュオン通路140の第2ガイド面142に沿って移動させ、第2溝部144から脱出させることができる(図10F)。
【0048】
上述のように、本開示のコネクタによれば、プッシュオン通路140とバヨネット通路150とを備えるハウジング10において、プッシュオン式相手コネクタと好適に嵌合させることができる。
【0049】
次いで、バヨネット式相手コネクタとの嵌合に関して以下に説明する。図9Bは、本開示の一実施形態に係るコネクタにおける、プッシュオン通路140とバヨネット通路150との交差部分を拡大した模式図である。図示されるように、バヨネット通路150は、プッシュオン通路140を跨るように形成されており、交差部分にて互いに連続していてよい。図13Bに示すようにバヨネット爪222のガイド面が連続的である従来の構造と比べて、本態様では、バヨネット爪222のガイド面の一部は不連続となり得る。すなわち、本開示のコネクタにおいて、バヨネット通路150は、断続的に形成された複数のガイド面を含んでいてよい。
【0050】
一実施形態において、本開示のコネクタは、プッシュオン通路140を介して非連続的な2つのガイド面である第1ガイド面151および第2ガイド面152を備える。つまり、バヨネット通路150のガイド面は、プッシュオン通路140の両側に非連続的に形成され得る。第1ガイド面151および第2ガイド面152は、本開示のコネクタとバヨネット式のプラグコネクタとが嵌合されるに際して、バヨネット爪222がまず第2ガイド面152上を摺動し、次いで第1ガイド面151上を摺動して移動可能に配置されていてよい。例えば、図示されるように、バヨネット通路150の第1ガイド面151は、プッシュオン通路140の第1ガイド面141に連続し、かつバヨネット通路150とプッシュオン通路140との交差部分にて、プッシュオン通路140の第1ガイド面141とは異なる方向に延在していてよい。他方、バヨネット通路150の第2ガイド面152は、プッシュオン通路140の第2ガイド面142に連続し、かつバヨネット通路150とプッシュオン通路140との交差部分にて、プッシュオン通路140の第2ガイド面142とは異なる方向に延在していてよい。
【0051】
また、バヨネット通路150は、第1ガイド面151から連続する第3ガイド面154をさらに備える。第3ガイド面154は、ハウジングの周方向Yに対して、嵌合方向X(すなわち、図中下方向)に向かって傾斜するところ、ガイド傾斜面と称すこともできる。コネクタのハウジング10は、かかる第3ガイド面154に離隔対向する長尺状隆起部153をさらに備え、バヨネット通路150は、長尺状隆起部153と第3ガイド面154との間に形成されるバヨネット溝155をさらに備える。より具体的には、バヨネット溝155は、第3ガイド面154と、長尺状隆起部153と、長尺状隆起部153と第3ガイド面154とをつなぐハウジング10の外周側面とにより形成される凹部形態の溝であってよい。コネクタと相手コネクタとの嵌合および脱嵌合に際して、バヨネット爪222は、バヨネット通路150の第1ガイド面151および第2ガイド面152に沿って移動し、バヨネット溝155内に進入し、第3ガイド面154および長尺状隆起部153に沿って移動することができる。つまり、本開示のコネクタでは、長尺隆起部153の一部もまた、バヨネット爪222のガイドとして好適に資することができる。
【0052】
図9Bに示す側面視にて、2つのガイド面(第1ガイド面151および第2ガイド面152)は、互いに異なる高さに位置していてよい。つまり、第1ガイド面151および第2ガイド面152は、嵌合方向Xに関して、互いにオフセットした位置に配置されていてよい。より具体的には、バヨネット通路150の2つのガイド面のうち、第1ガイド面151は、ハウジングの開口部130に相対的に遠位しており、第2ガイド面152は、当該開口部130に相対的に近位していてよい。かかる構造において、バヨネット爪222は、嵌合操作に際しては第2ガイド面152から第1ガイド面151に向かって移動し、脱嵌合操作に際しては第1ガイド面151から第2ガイド面152に向かって好適に移動できる。
【0053】
また、一実施形態において、突起部160の開口側側面161は、バヨネット通路150の第1ガイド面151と第2ガイド面152との間に位置していてよい。すなわち、バヨネット通路150の第1ガイド面151、突起部160の開口側側面161、およびバヨネット通路150の第2ガイド面152は、バヨネット通路150の延在方向にて非連続的に配置していてよい。このような構造において、突起部160の開口側側面161は、バヨネット通路150の第1ガイド面151よりもハウジングの開口部130側に近位して配置されていることが好ましい。つまり、バヨネット通路150の第1ガイド面151は、突起部160の開口側側面161よりも距離H1だけ嵌合方向X(すなわち、図中下方向)にオフセットして配置されていてよい。距離H1は、バヨネット通路150を移動するバヨネット爪222が、バヨネット通路150の第1ガイド面151と突起部160の開口側側面161との双方に接触可能である限り、特に限定されない。
【0054】
突起部160の開口側側面161とバヨネット通路150の第1ガイド面151とが上述の配置であることにより、コネクタの嵌合操作に際して、バヨネット爪222は、突起部160の開口側側面161に当接した後、第1ガイド面151に向かって移動することができる(図11C参照)。すなわち、突起部160の開口側側面161は、プッシュオン通路140へのバヨネット爪222の誤進入を防止するストッパー面としてだけではなく、バヨネット通路150へのガイド面としても寄与し得る。したがって、上述の構造によれば、プッシュオン式およびバヨネット式のいずれの嵌合方式にもより好適に対応可能なコネクタが供され得る。
【0055】
さらに、バヨネット通路150の第2ガイド面152は、突起部160の開口側側面161よりも、ハウジングの開口部130に近位して配置されていてよい。つまり、バヨネット通路150の第2ガイド面152は、突起部160の開口側側面161よりも距離H2だけ脱嵌合方向X’(すなわち、図中上方向)にオフセットして配置されていてよい。距離H2は、バヨネット通路150を移動するバヨネット爪222が、バヨネット通路150の第2ガイド面152と開口側側面130との双方に接触可能である限り、特に限定されない。
【0056】
突起部160の開口側側面161とバヨネット通路150の第1ガイド面151とが上述の配置であることにより、コネクタの嵌合操作に際して、バヨネット爪222は、バヨネット通路150の第2ガイド面152に沿って移動した後、突起部160の開口側側面161に当接し、その後第1ガイド面150に向かって、周方向Yに対して傾斜するように嵌合方向Xに移動できる(図11B参照)。同様に、脱嵌合操作において、バヨネット爪222は、第1ガイド面151から、開口側側面161、および第2ガイド面152に向かって移動することで、好適にバヨネット通路150から脱出することができる。
【0057】
ある好適な態様において、バヨネット通路150の第1ガイド面151および第2ガイド面152、ならびに突起部160の開口側当接面161は、互いに平行に、かつオフセットして配置される。より好ましくは、バヨネット通路150の第1ガイド面151および第2ガイド面152、ならびに突起部160の開口側当接面161は、ハウジング10の周方向Yに沿って、互いに平行に、オフセット配置していてよい。つまり、バヨネット爪222の移動方向はハウジング10の周方向Yに対して斜めである一方、バヨネット通路150の第1ガイド面151および第2ガイド面152、ならびに突起部160の開口側当接面161は、ハウジング10の周方向Yに沿って延在していてよい。一方で、前述したように、バヨネット溝155を形成する第3ガイド面154は、ハウジング10の周方向Yに対して斜めに延在する。そのため、バヨネット通路150の第1ガイド面151および第2ガイド面152、ならびに突起部160の開口側当接面161は、バヨネット通路150の第3ガイド面154とは異なる方向に延在し得る。
【0058】
バヨネット爪222が接触する上述の3つの面が、バヨネット爪222の移動方向に沿って周方向Yに対して斜めである場合、第1ガイド面151から第2ガイド面152までのバヨネット通路150は必然的により長くなる。本開示のコネクタでは、第1ガイド面151および第2ガイド面152、ならびに突起部160の開口側当接面161がともに周方向Yに沿って延在する面であることによって、より短いバヨネット通路150を実現している。したがって、上述の構造によれば、コネクタの小型化、および嵌合/脱嵌合操作の効率化の観点においてより好適なコネクタが供され得る。
【0059】
図11A図11Eは、本開示の一実施形態に係るコネクタにおけるバヨネット爪222の移動を説明する模式的展開図である。図示されるように、コネクタと相手コネクタとは、バヨネット爪222がバヨネット通路150の第2ガイド面152に当接するように組み合わされてよい(図11A)。次いで、相手コネクタの嵌合リング22(図6参照)を回転させると、バヨネット爪222は、第2ガイド面152に沿って移動し、突起部160の開口側側面161に接触する(図11B)。嵌合リング22をさらに回転させると、バヨネット爪222は開口側側面161に沿って、バヨネット通路150の第1ガイド面151に向かって移動する(図11C)。その後、嵌合リング22のさらなる回転に伴い、バヨネット爪222は、第1ガイド面151に沿って移動し、第3ガイド面154と長尺状隆起部153とによって画定されるバヨネット溝155内に進入する。
【0060】
長尺状隆起部153は、バヨネット溝155内におけるバヨネット爪222の移動のガイドに資することができる。バヨネット爪222がハウジングの開口部130側からバヨネット溝155内に進入するに際して、長尺状隆起部153の端部のうち、ハウジングの開口部130側に位置する開口側端部153aは、第2ガイド面152側から第1ガイド面151に向かって移動するバヨネット爪222をバヨネット溝155内にガイドし得る。
【0061】
図12Aおよび12Bに示されるように、開口側端部153aは、バヨネット溝155の進入方向側のバヨネット爪222の先端222aの厚み寸法Tbより大きい距離H3だけ第2ガイド面152より脱嵌合方向X’(すなわち、図中上方向)に位置していてよい。換言すれば、第2ガイド面152は、バヨネット溝155の進入方向側のバヨネット爪の先端222aの厚み寸法Tbより大きい距離H3だけ第2ガイド面152より嵌合方向X(すなわち、図中下方向)に位置していてよい。つまり、第2ガイド面152の長手延在方向(例えば、ハウジングの周方向)における仮想延在面と長尺状隆起部153の開口側端部153aとの間の幅H3は、バヨネット通路150への進入方向側のバヨネット爪の先端222aの厚みTbより大きくてよい。かかる構造によれば、第2ガイド面152に沿って移動したバヨネット爪222を、より好適にバヨネット溝155内へとガイドすることが可能となる。
【0062】
バヨネット溝155を通ったバヨネット爪222は、突起部160に当接することで係止されてよい(図11Dおよび図11E)。つまり、本開示のコネクタにおいて、突起部160は、バヨネット爪222の係止にも資することができる。突起部160は、バヨネット爪222を係止可能な係止面162を備えていてよい。係止面162は、突起部160において、開口側側面161とは反対側に位置する側面である。バヨネット爪222がバヨネット溝155を通り、プッシュオン通路140との交差部分に進入した後、突起部160の係止面162にて係止されることで、コネクタと相手コネクタとは嵌合状態にて保持される。すなわち、本開示のコネクタとバヨネット式相手コネクタとの嵌合操作においては、バヨネット爪222が突起部160の係止面162にて係止されるまで嵌合リングを回転させることで、嵌合状態の保持が可能となる。
【0063】
ある好適な態様において、係止面162は、バヨネット爪222の輪郭面の一部と相補的な関係にある。より具体的には、係止面162は、バヨネット爪222において係止面162と当接する輪郭面と相補的な関係にあることが好ましい。前述したように、バヨネット爪222は、バヨネット通路150(本開示のコネクタにおいては、バヨネット溝155)と相補的な形状であるように、ハウジング10の周方向Yに関して傾斜した形状であることができる。係止面162は、このようなバヨネット爪222の傾斜面にてバヨネット爪222を係止可能であってよい。この際、係止面162は、バヨネット爪222の傾斜面と同様に傾斜した面であってよい。このように、係止面162がバヨネット爪222の輪郭面の一部と相補的な関係にあることにより、係止面162は、バヨネット爪222と面接触することが可能となり、より好適にバヨネット爪222を係止可能となり得る。
【0064】
バヨネット爪222の係止状態において、バヨネット爪222は、突起部160の係止面162および長尺状隆起部153の双方に接触していることが好ましい。つまり、係止状態(すなわち、嵌合保持状態)において、バヨネット爪222は、一端が係止面162と接触しており、他端はバヨネット溝155を画定する長尺状隆起部153と接触していてよい。これにより、バヨネット爪222がプッシュオン通路140を通って脱嵌合方向X’に移動することを抑止し、バヨネット爪222を好適に係止することができる。さらに、係止状態にてバヨネット爪222が長尺状隆起部153に接触していることで、脱嵌合操作に際してバヨネット爪222を円滑にバヨネット溝155へガイドすることが可能となる。
【0065】
本開示のコネクタは、上述したプッシュオン通路140とバヨネット通路150との組合せを複数備えることができる。好ましくは、本開示のコネクタのハウジング10の外側面において、プッシュオン通路140とバヨネット通路150との組合せが少なくとも2つ設けられていてよい。これにより、バヨネット式およびプッシュオン式のいずれの嵌合方式が採用された場合においても、本開示のコネクタと相手コネクタの爪とが複数箇所で係止するため、嵌合状態をより好適に保持可能となる。
【0066】
図8に示すように、コネクタのハウジング10が複数のプッシュオン通路140を備える態様においては、バヨネット通路150は、互いに離隔して隣接する2つのプッシュオン通路140に跨って形成されていてよい。かかる態様において、バヨネット溝150は、互いに隣接するプッシュオン通路140のうち、一方のプッシュオン通路140から他方のプッシュオン通路140にまで延在していてよい。すなわち、バヨネット通路150の一端側が、互いに隣接するプッシュオン通路140のうち一方のプッシュオン通路140にあり、バヨネット通路150の他端側は、他方のプッシュオン通路140にあってよい。このような構造において、1つのバヨネット爪222は、図11A~11Eに示すように、異なる2つの突起部と接触可能となっていてよい。より具体的には、バヨネット爪222は、一方のプッシュオン通路140の突起部160の開口側側面161から、バヨネット溝155に沿って移動し、他方のプッシュオン通路140の突起部160の係止面162にて係止可能となっていてよい。
【0067】
本開示のコネクタは、上述したプッシュオン通路140とバヨネット通路161との組合せに加え、ねじ式の嵌合機構をさらに備えていてよい。より具体的には、コネクタのハウジング10は、ねじ式相手コネクタの嵌合リング22に設けられた雌ねじと締結可能な雄ねじ170をさらに備えていてよい。かかる構造によれば、本開示のコネクタは、プッシュオン式およびバヨネット式に加え、ねじ式の嵌合方式にも対応可能となる。
【0068】
雄ねじ170は、ハウジング10の外周面に形成されていてよい。例えば、図13Bに示すハウジング10Bのように、プッシュオン通路140およびバヨネット通路150とは異なる領域に雄ねじ170が設けられていてよい。好ましくは、雄ねじ170は、プッシュオン通路140および/またはバヨネット通路150と互いに交差するように形成されていてよい。このような構造において、プッシュオン通路140および/またはバヨネット通路150は、ハウジング10の外周面に形成された雄ねじ170を一部切り欠いて形成されていてよい。このように、各嵌合方式を一部交差させた構造とすることにより、コネクタをより小型化することが可能となり得る。
【0069】
以上、本開示の実施の形態を説明したが、本開示はこれらに限定されるものではなく、上記構成を組み合わせるなど、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
【0070】
なお、本開示のコネクタは、以下の好適な態様を包含している。
<1>相手コネクタと組み合わされるハウジングを備え、
前記ハウジングが、前記相手コネクタのバヨネット爪をガイドするバヨネット通路と、前記相手コネクタのプッシュオン爪をガイドするプッシュオン通路との組合せを備える、コネクタ。
<2>前記バヨネット通路が、前記プッシュオン通路を跨って形成されている、<1>に記載のコネクタ。
<3>前記バヨネット通路と前記プッシュオン通路とが、一体的に構成されている、<1>または<2>に記載のコネクタ。
<4>前記バヨネット通路は、前記プッシュオン通路と互いに交差しており、
前記交差部分にて、前記バヨネット通路と前記プッシュオン通路とが互いに連続している、<1>~<3>のいずれかに記載のコネクタ。
<5>前記ハウジングが前記プッシュオン通路に突起部を備え、
前記突起部は、前記バヨネット爪が前記プッシュオン通路にて前記突起部と当接する一方、前記プッシュオン爪は前記プッシュオン通路に沿って移動可能であるように配置されている、<1>~<4>のいずれかに記載のコネクタ。
<6>前記プッシュオン通路が、前記突起部の両側に、前記プッシュオン通路のガイド面と前記突起部の側面とで形成される第1溝部および第2溝部をそれぞれ備え、
前記第1溝部および前記第2溝部の幅寸法が、前記バヨネット爪の幅寸法より小さく、かつ前記プッシュオン爪の幅寸法より大きい、<5>に記載のコネクタ。
<7>前記突起部が、前記ハウジングの開口部側に位置し、前記プッシュオン通路の長手延在方向とは異なる方向に延在する開口側側面を備え、
前記開口側側面が、前記プッシュオン通路の長手延在方向への前記バヨネット爪の移動ストッパー面である、<5>または<6>に記載のコネクタ。
<8>前記バヨネット通路と前記プッシュオン通路とが互いに交差しており、
前記バヨネット通路が、前記交差部分において、前記プッシュオン通路を介して非連続的な2つのガイド面を備え、
前記2つのガイド面が、前記ハウジングの開口部に相対的に遠位する第1ガイド面と、前記開口部に相対的に近位する第2ガイド面である、<5>~<7>のいずれかに記載のコネクタ。
<9>前記突起部が、前記ハウジングの開口部側に位置する開口側側面を備え、
前記突起部の前記開口側側面は、前記バヨネット通路の前記第1ガイド面よりも、前記開口部側に近位して配置されている、<8>に記載のコネクタ。
<10>前記開口側側面が、前記第1ガイド面と第2ガイド面との間に位置する、<9>に記載のコネクタ。
<11>前記第2ガイド面が、前記開口側側面よりも、前記ハウジングの前記開口部側に近位して配置されている、<9>または<10>に記載のコネクタ。
<12>前記第1ガイド面、前記第2ガイド面、および前記開口側当接面が互いに平行に、かつオフセットして配置されている、<9>~<11>のいずれかに記載のコネクタ。
<13>前記ハウジングが、前記第1ガイド面に連続する第3ガイド面と、前記第3ガイド面に離隔対向する長尺状隆起部を更に備える、<8>~<12>のいずれかに記載のコネクタ。
<14>前記第2ガイド面の長手延在方向における仮想延在面と前記長尺状隆起部の開口側端部との間の幅は、前記バヨネット爪の前記バヨネット通路への進入方向側の先端の厚みより大きい、<13>に記載のコネクタ。
<15>前記突起部が、前記バヨネット通路を通った前記バヨネット爪を係止可能となっている係止面をさらに備える、<5>~<14>のいずれかに記載のコネクタ。
<16>前記突起部が、前記ハウジングの開口部側に位置する開口側側面を備え、
前記係止面が、前記開口側側面の反対側に位置する側面である、<15>に記載のコネクタ。
<17>前記係止面が、前記バヨネット爪の輪郭面の一部と相補的な関係にある、<15>または<16>に記載のコネクタ。
<18>前記ハウジングが円筒形状であり、
前記ハウジングの外周側面に、前記バヨネット通路および前記プッシュオン通路の少なくとも2つの組合せを備える、<1>~<17>のいずれかに記載のコネクタ。
<19>前記プッシュオン通路を複数備え、
前記バヨネット通路の一端側が一方の前記プッシュオン通路にあり、前記バヨネット通路の他端側が前記一方のプッシュオン通路と離隔する他方の前記プッシュオン通路にある、<1>~<18>のいずれかに記載のコネクタ。
<20>前記ハウジングが、雄ねじをさらに備える、<1>~<19>のいずれかに記載のコネクタ。
【産業上の利用可能性】
【0071】
本開示の構成を備えたコネクタは、コネクタ接続を要する各種技術分野で好適に利用することができる。
【符号の説明】
【0072】
コネクタ 1
ハウジング 10
円筒部 110
ベース部 120
開口部 130
プッシュオン通路 140
第1ガイド面 141
第2ガイド面 142
第1溝部 143
第2溝部 144
係止領域 145
バヨネット通路 150
第1ガイド面 151
第2ガイド面 152
長尺状隆起部 153
開口側端部 153a
第3ガイド面 154
バヨネット溝 155
突起部 160
開口側側面 161
係止面 162
雄ねじ 170
相手コネクタ 2
ハウジング 21
嵌合リング 22
プッシュオン爪 221
バヨネット爪 222
バヨネット爪先端 222a
カバー部 23
挿通口 231
ねじりコイルばね 24
端子 25
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8
図9A
図9B
図10A
図10B
図10C
図10D
図10E
図10F
図11A
図11B
図11C
図11D
図11E
図12A
図12B
図13A
図13B