(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024075444
(43)【公開日】2024-06-03
(54)【発明の名称】複合店舗システムおよび複合店舗システムのサービス提供方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20240527BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240527BHJP
【FI】
G06Q30/0207
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022186954
(22)【出願日】2022-11-22
(71)【出願人】
【識別番号】522328301
【氏名又は名称】株式会社トレンドキャスケット
(74)【代理人】
【識別番号】100134072
【弁理士】
【氏名又は名称】白浜 秀二
(72)【発明者】
【氏名】二階堂 京介
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L049BB07
5L049CC20
5L050CC20
(57)【要約】
【課題】 出展者が要求するアンケートに対する回答を効率よく取得し、かつ、来店者には、別途、当該店舗で提供される特定のサービスを体験できる特典を提供するサービスを自在に展開すること。
【解決手段】ネットワーク1を介して、所定の店舗に来店する来店者が操作する第1のデータ端末3と、第1のデータ端末3にダウンロードする店舗アプリケーションを提供するサーバ装置2と、第1のデータ端末3にダウンロードされた店舗アプリケーションを起動して、所定の店舗に配列された商品に紐づくように設けられる特定のコード情報を読み取ることで前記来店者が第1のデータ端末3に表示されるアンケートに回答する毎に加算されるポイント情報を店舗サービス案内者に提示することで引き換えに貸し出される第2のデータ端末5が所定のサービスプラットフォームを介して通信する構成を特徴とする。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して、所定の店舗に来店する来店者が操作する第1のデータ端末と、前記第1のデータ端末にダウンロードする店舗アプリケーションを提供するサーバ装置と、前記第1のデータ端末にダウンロードされた前記店舗アプリケーションを起動して、前記所定の店舗に配列された商品に紐づくように設けられる特定のコード情報を読み取ることで前記来店者が前記第1のデータ端末に表示されるアンケートに回答する毎に加算されるポイント情報を店舗サービス案内者に提示することで引き換えに貸し出される第2のデータ端末とが所定のサービスプラットフォームを介して通信することを特徴とする複合店舗システム。
【請求項2】
前記サーバ装置は、
前記来店者が前記第2のデータ端末に表示される店舗サービス一覧から前記店舗内で無料提供される体験サービスを選択することに基づいて、前記サーバ装置が前記来店者に提供する前記体験サービスの実施スケジュールを調整する調整手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の複合店舗システム。
【請求項3】
前記サーバ装置は、
前記第1のデータ端末を操作する来店者が前記アンケートに回答した情報を自動回収する回収手段と、
前記ネットワークを介して、前記回収手段が回収した情報から生成するマーケティング情報を依頼元となる第3のデータ端末に対して転送する第1の転送手段と、
を備えることを特徴とする請求項2に記載の複合店舗システム。
【請求項4】
前記サーバ装置は、
前記ネットワークを介して、前記回収手段が回収した情報から生成する来店者の行動情報を依頼元となる第3のデータ端末に対して転送する第2の転送手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の複合店舗システム。
【請求項5】
前記特定の商品は、前記所定の店舗で体験商品を扱う区域に設置される棚上に陳列されることを特徴とする請求項1に複合店舗システム。
【請求項6】
前記サーバ装置は、
前記来店者が前記所定の店舗で前記体験商品の購入に支払った対価から特定のマージンを算出する第1の算出手段を備えることを特徴とする請求項1に複合店舗システム。
【請求項7】
前記サーバ装置は、
前記第3のデータ端末から徴収する前記マーケティング情報の提供料を算出する第2の算出手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の複合店舗システム。
【請求項8】
前記サーバ装置は、
前記第3のデータ端末から徴収する前記所定の店舗における店舗使用料を算出する第3の算出手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の複合店舗システム。
【請求項9】
ネットワークを介して、所定の店舗に来店する来店者が操作する第1のデータ端末と、前記第1のデータ端末にダウンロードされるアプリケーションを提供するサーバ装置と、前記第1のデータ端末にダウンロードされたアプリケーションを起動して、前記所定の店舗に配列された商品に紐づくように設けられる特定のコード情報を読み取ることで前記来店者が前記第1のデータ端末に表示されるアンケートに回答することにより加算されるポイント情報を店舗サービス案内者に提示することで引き換えに貸し出される第2のデータ端末とが通信する複合店舗システムの複合サービス提供方法であって、
前記サーバ装置において、
前記来店者が前記第2のデータ端末に表示される店舗サービス一覧から前記店舗内で無料提供される体験サービスを選択することに基づいて、前記サーバ装置が前記来店者に提供する前記体験サービスの実施スケジュールを調整する調整ステップを備えることを特徴とする複合店舗システムの複合サービス提供方法。
【請求項10】
前記サーバ装置は、
前記第1のデータ端末を操作する来店者が前記アンケートに回答した情報を自動回収する回収ステップと、
前記ネットワークを介して、前記回収ステップで回収した情報から生成するマーケティング情報を依頼元となる第3のデータ端末に対して転送する第1の転送ステップと、
を備えることを特徴とする請求項8に記載の複合店舗システムの複合サービス提供方法。
【請求項11】
前記ネットワークを介して、前記回収ステップで回収した情報から生成する来店者の行動情報を依頼元となる第3のデータ端末に対して転送する第2の転送ステップを備えることを特徴とする請求項8に記載の複合店舗システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗に配置された棚上に商品を来店者に体験してもらい、販売促進に繋がる購買動向情報を出展者に還元しながら、来店者には特典のあるサービスを提供する複合店舗システムおよび複合店舗システムのサービス提供方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、市場調査と称して、街中の雑踏を選んでターゲットとなる販売層に試供品(商品名を伏して)を無料で譲渡しつつ、例えば新発売予定の缶コーヒーに対する反響を集めるといった販売促進活動が行われていた。
【0003】
また、新発売予定のビールを限定地域の店舗に出荷し、その消費動向や、来店者の声を集約して、当該ビールの本発売前に事前に動向を把握するような販売促進活動が行われていた。
【0004】
一方、下記特許文献1には、「ネットワークを利用したアンケートサービスを実施する企業などの技術的・経済的負担を軽減させる一方、個人情報が漏洩する可能性を低減することによってアクセス者が安心してアンケートに回答できるようにし、アンケート調査の精度及び信頼性を向上させるため、アンケート代行システムは、クライアント1a乃至1dが使用する端末機2a乃至2dを、通信回線3で相互に接続してなるネットワーク4上においてアンケートの代行サービスを行うものであり、ネットワーク4上に設置され、企業或いは個人などアンケートサービス依頼者5からアンケート内容を取得し、ネットワーク4を通じたクライアント1a乃至1dに対してアンケートサービスを実施するアンケート代行サーバ6を有している。」ことが開示されている。
【0005】
また、下記特許文献2には、「端末機を通信回線で相互に接続してなるネットワーク上においてアンケートサービスを代行して行うアンケート代行システムであって、前記ネットワーク上に設置され、前記アンケートサービスの依頼者からアンケート内容を取得し、前記ネットワークを通じたアクセス者に対して該アンケートサービスを実施するアンケート代行サーバを有することを特徴とするアンケート代行システム。」が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005-25612号公報
【特許文献2】特開2021-64035号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このように商品開発者が市場において、対象となる客層に対して試験販売、試験試食、試験試飲等を体験させ、直接商品の良し悪し、改善点等を集約するには、事前にアンケート内容を吟味したり、回答されたアンケート情報を分析したりするための店舗システムが確立していないため、繁華街の店舗において、対象客層から商品に対する貴重な意見、希望を回収しても投資するコストに見合う情報を取得できない場合が多かった。
【0008】
また、回答者には、アンケートに応える煩わしい作業に見合う見返り的なプレミアを取得する機会がなく、通り過ぎてしまう来店者から貴重な意見、希望を回収できないといった課題も指摘されていた。
【0009】
さらに、出展者側は、事前にアンケート調査するための仮出典するための店舗を繁華街から抽出し、該店舗オーナーと交渉して期間限定で出店しなければならず、出店するための条件に見合う店舗候補を絞り込むことが難しいという指摘もあった。
【0010】
本発明は、上記課題を開設するためになされたもので、本発明は、店舗内に販売予定の商品を陳列する複数の棚スペースを体験ゾーンとしてコーナー展開し、来店者が入店後、操作するデータ端末のカメラ機能で各棚に配置する箇所に割り付けた識別情報を読み取りながら、商品購入とアンケート回答とを並行して行うショッピングアプリケーションを連動させることで、出展者が要求するアンケートに対する回答を効率よく取得し、かつ、来店者には、別途、当該店舗で提供される特定のサービスを体験できる特典を提供するサービスを自在に展開できる複合店舗システムおよび複合店舗システムのサービス提供方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る複合店舗システムは、ネットワークを介して、所定の店舗に来店する来店者が操作する第1のデータ端末と、前記第1のデータ端末にダウンロードする店舗アプリケーションを提供するサーバ装置と、前記第1のデータ端末にダウンロードされた前記店舗アプリケーションを起動して、前記所定の店舗に配列された商品に紐づくように設けられる特定のコード情報を読み取ることで前記来店者が前記第1のデータ端末に表示されるアンケートに回答する毎に加算されるポイント情報を店舗サービス案内者に提示することで引き換えに貸し出される第2のデータ端末とが所定のサービスプラットフォームを介して通信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、出展者が要求するアンケートに対する回答を効率よく取得し、かつ、来店者には、別途、当該店舗で提供される特定のサービスを体験できる特典を提供するサービスを自在に展開できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図面は、本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
【
図1】本実施形態を示す複合店舗システムの構成を説明するブロック図。
【
図2】
図1に示した複合店舗システムのハードウエア構成を説明するブロック図。
【
図3】
図2に示したサーバ装置のRAMに展開される機能プログラムの構成を説明するブロック図。
【
図4】
図1に示した店舗で第2のデータ端末3を利用する来店者が利用するシステムの流れを説明する図。
【
図5】
図1に示した第1のデータ端末3の表示部で表示可能なユーザインタフェース画面の一例を示す図。
【
図6】
図1に示したサーバ装置2が算出する複合店舗収益の計算例を示す図。
【
図7】
図1に示したサーバ装置2がクライアントに提供する分析データ結果画面の一例を示す図。
【
図8】
図1に示したサーバ装置2がクライアントに提供する分析データ結果画面の一例を示す図。
【
図9】
図1に示したサーバ装置2がクライアントに提供する分析データ結果画面の一例を示す図。
【
図10】
図1に示したサーバ装置2がクライアントに提供する分析データ結果画面の一例を示す図。
【
図11】本実施形態を示す複合店舗システムにおけるデータ端末側のデータ処理を説明するフローチャート。
【
図12】本実施形態を示す複合店舗システムにおけるサーバ装置側のデータ処理を説明するフローチャート。
【
図13】本実施形態を示す複合店舗システムにおけるサーバ装置側のデータ処理を説明するフローチャート。
【
図14】本実施形態を示す複合店舗システムにおけるサーバ装置側のデータ処理を説明するフローチャート。
【
図15】本実施形態を示す複合店舗システムにおけるサーバ装置側のデータ処理を説明するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
【0015】
なお、本実施形態において、RaaS(ラース)とは、Retail as a Service(リテール・アズ・ア・サービス)を称し、小売業におけるサービス化を意味するものとする。以下、ネットワークを介して、所定の店舗に来店する来店者が操作する第1のデータ端末と、第1のデータ端末にダウンロードする店舗アプリケーションを提供するサーバ装置と、第1のデータ端末にダウンロードされた前記店舗アプリケーションを起動して、所定の店舗に配列された商品に紐づくように設けられる特定のコード情報を読み取ることで来店者が第1のデータ端末に表示されるアンケートに回答する毎に加算されるポイント情報を店舗サービス案内者に提示することで引き換えに貸し出される第2のデータ端末とが所定のサービスプラットフォームを介して通信することを特徴とする複合店舗システムを例とする場合を説明するが、後述するように第3のデータ端末をも含めたシステム構成としてもよい。
【0016】
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
図1は、本実施形態を示す複合店舗システムの構成を説明するブロック図である。下記の実施の形態は、
図1~
図10に示す複合店舗システムに関し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
【0017】
図1において、1はネットワークで、サーバ装置2と、第1のデータ端末3、第2のデータ端末5,第3のデータ端末4(商品出展者が操作する)とが所定のプロトコルを用いて双方向に通信可能に接続する。
【0018】
第1のデータ端末3は、例えばスマートフォンのようにカメラ機能を備えて、小売業におけるサービス化を意味するものとする。以下、ネットワークを介して、所定の店舗に来店する来店者が操作する。
サーバ装置2は、第1のデータ端末3にダウンロードする店舗アプリケーションを提供するとともに、後述する機能処理を実行するプログラムを記憶している。
【0019】
第3のデータ端末4は、サーバ装置2が提供するSaaSを利用して商品開発等を行うコスメメーカーや、美容機器メーカーや、Direct to Consumeを展開する企業が操作する。ここで、サーバ装置2は、第3のデータ端末4を操作するコスメメーカーや、美容機器メーカーや、Direct to Consumeを展開する企業から要請される店舗でのアンケート依頼に基づく販売促進情報や、消費者の行動分析結果を後述する店舗で展開される来店者からのアンケート回答を参考に分析して意図する分析結果を提供する。
【0020】
第2のデータ端末5は、例えばパッドPC等のデータ処理装置を含み、店舗サービス案内者が操作し、来店者が操作する第1のデータ端末3のカメラ機能で読み取ることでアンケート回答がなされるごとに一定のポイントが付与されたポイント数を入力または読み取ることで、同一店舗に展開される無料体験コーナーへの予約処理を行う。また、第2のデータ端末5は、第1のデータ端末3で加算されたアンケート回答に伴うポイントの表示画面を読み取るためのカメラ機能を備えるとともに、該ポイントを入力するためのソフトウエアキーボードを備える。
【0021】
なお、本実施形態では、店舗9に配置される棚に陳列される商品を購買する店舗来店者がコーナー棚C1~C4に設けるアンケート回答のための所定のコード情報11~14、例えばQRコード(登録商標)を来店者が操作する第1のデータ端末3のカメラ機能で読み取ることでアンケート回答がなされるごとに一定のポイントが付与される。
【0022】
コーナー棚C1~C4には、棚Shf1~Shf6を備え、店舗に出店する出展者の商品(化粧品、ブランド品等)がレイアウトされて配置される。なお、特定の商品は、前記所定の店舗で新商品を扱う区域に設置される棚上に陳列されているものとする。
【0023】
6はWIFIアンテナで、無線LANを構築して、サーバ装置2と通信することが可能に構成されている。
【0024】
8はデスクで、店舗に来店者に対するサービスの内容を説明する者がコンシェルジュとして常駐する。なお、デスク8に常駐するコンシェルジュは、後述する第2のデータ端末を貸し出すサービスを兼ねていてもよい。また、店内の商品購入の支払いに関する決済は、電子決済(ポイント決済を含む)、現金決済を含むものとする。
【0025】
21~24は体験コーナーで、例えば体験コーナー21では、美容ゾーンとして機能し、施術者が来店者に対して新商品の口紅やハンデ―ション等を使用して美容サービスを展開する。
【0026】
また、体験コーナー22では、ネイルサービスと、売らいないサービスを展開する。
【0027】
さらに、体験コーナー23では、開発されたお肌診断機などの美容機器を利用して肌状態診断サービスを展開する。
【0028】
また、体験コーナー24では、美容機器を配置して来店者がガイドメッセージ等に従いエステを体験させるサービスを展開する。
【0029】
なお、体験コーナー24には、説明員を配置して、誤った操作を行わないように利用者を案内する場合がある。
【0030】
7はサイネージで、店舗9に来店した来店者が操作する第1のデータ端末3に本システムが提供するアプリケーションをダウンロードしてもらうためのQRコード(登録商標)を表示する。また、本店舗のレイアウトの詳細についても音声案内、WEB情報などを随時表示可能に構成されている。
【0031】
また、第2のデータ端末5は、移動可能なパッドデバイスで構成するため、来店者が本サービスを主導する案内人から貸し出された後、図中に示す破線に従い体験コーナー21~24へ移動可能となる。
【0032】
図2は、
図1に示した複合店舗システムのハードウエア構成を説明するブロック図である。なお、
図1と同一のものには同一の符号を付してその説明を省略する。本実施形態では、
図2に示す第1のデータ端末、第2のデータ端末、第3のデータ端末、サーバ装置を共通のユーザインタフェースとなるプラットフォームを介して相互に通信可能に構成されている。
【0033】
図2において、第1のデータ端末2は、通信部3-1、CPU3-2、RAM3-3、ROM3-4、表示部3-5、カメラ3-6を備え、ROM3-4に記憶されたOSをRAM3-3に読み込んで基本画面処理、通信処理、特定のアプリケーションに基づくデータ処理を行う。また、カメラ3-6は、
図1に示した店舗9に設けるサイネージ7に表示されたQRコード(登録商標)を読み取ることで、第1のデータ端末3は、サーバ装置2から複合店舗システムが提供する特定のアプリケーションをダウンロードする。
【0034】
サーバ装置2は、通信部2-1、CPU2-2、ROM2-3、RAM2-4、データ蓄積部2-5を備える。なお、RAM2-4には、サーバ装置2上で起動可能な連系可能な複数のプログラムが記憶され、各プログラムを起動することで後述する機能処理を実行可能に構成されている。
【0035】
第2のデータ端末5は、通信部5-1、CPU5-2、RAM5-3、ROM5-4、表示部5-5、カメラ5-6を備え、ROM5-4に記憶されたOSをRAM3-3に読み込んで基本画面処理、通信処理、特定のアプリケーションに基づくデータ処理を行う。
【0036】
図3は、
図2に示したサーバ装置2のRAM2-4に展開される機能プログラムの構成を説明するブロック図である。
【0037】
図3において、RAM2-4には、機能プログラムである調整部2-4-1、機能プログラムである第1の転送部2-4-2、機能プログラムである第2の転送部2-4-3、機能プログラムである決定部2-4-4、機能プログラムである第1の算出部2-4-5、機能プログラムである第2の算出部2-4-6、機能プログラムである予約管理部2-4-7が展開され、CPU2-2がそれぞれを実行することで所望の機能処理を実現する。
【0038】
なお、RAM2-4に展開される機能プログラムを総称する場合は、SaaSに対応するものとする。
【0039】
このように構成された複合店舗システムにおいて、サーバ装置2は、来店者が第2のデータ端末5の表示部5-5に表示される店舗サービス一覧から店舗内で無料提供される体験サービス(
図1に示した体験コーナー21~24に対応する)
を選択することに基づいて、サーバ装置2のCPU2-2は、調整部2-4-1を起動して来店者に提供する体験サービスの実施スケジュールを調整する機能処理を実行する。
【0040】
また、サーバ装置2のCPU2-2は、随時回収部2-4-8を起動して、第1のデータ端末3を操作する来店者があらかじめ作成したアンケートを表示部3-5に表示した状態で回答した情報を自動回収する機能処理を実行する。
【0041】
さらに、サーバ装置2のCPU2-2は、第1の転送部2-4-2を起動して回収部2-4-が回収した情報から生成するマーケティング情報を依頼元となる第3のデータ端末4に対して転送する機能処理を実行する。
【0042】
また、サーバ装置2のCPU2-2は、第2の転送部2-4-3を適宜実行して、回収部2-4-8が回収した情報から生成する来店者の行動情報を依頼元となる第3のデータ端末4に対して転送する機能処理を実行する。
【0043】
また、サーバ装置2のCPU2-2は、第1の算出部2-4-4を適宜実行して、来店者が前記所定の店舗で前記体験商品の購入に支払った対価から特定のマージンを算出する機能処理を実行する(
図15参照)。
【0044】
さらに、サーバ装置2のCPU2-2は、第2の算出部2-4-5を適宜実行して、第3のデータ端末4から徴収するマーケティング情報の提供料を算出する機能処理を実行する(
図15参照)。
【0045】
また、サーバ装置2のCPU2-2は、第3の算出部2-4-6を適宜実行して、第3のデータ端末4から徴収する所定の店舗における店舗使用料を算出する機能処理を実行する(
図15参照)。
【0046】
さらに、サーバ装置2のCPU2-2は、予約管理部2-4-7を適宜実行して、来店者が店舗側から貸し出される第2のデータ端末5の表示部5-5に表示される体験サービス選択画面上で、所望とする体験サービスが選択されることを検出して、店舗9で実行されている無料の体験サービスの進捗状況、予約状況を判断して、来店者が選択した無料の体験サービスのスケジュールを調整する機能処理を実行する。
【0047】
図4は、
図1に示した店舗9で第2のデータ端末3を利用する来店者が利用するシステムの流れを説明する図である。なお、S01~S06は各ステップを示す。
【0048】
第1のデータ端末3を操作する来店者は、店舗9のサイネージ7で利用登録を行うため、サイネージ7に表示されたアプリダウンロードのためのQRコード(登録商標)をカメラ3-6の撮像モードをQRコード(登録商標)の読取モードにしてサイネージ7の画面に表示されたQRコード(登録商標)を読み取る(S01)。
【0049】
これにより、第1のデータ端末3には、サーバ装置2から複合店舗システムで利用するユーザアプリケーションがダウンロードされて、ユーザアプリケーションが自動的にインストールされる。
【0050】
ここで、第1のデータ端末3を操作する来店者は、第1のデータ端末3の表示部3-5に表示されたフォーム内容に従って基本情報、例えば年齢、要事項として名前、住所、性別等のアンケートに記載すべき情報を入力する(S02)。
【0051】
ステップS01、S02に示す作業が終了すると、ユーザアプリケーションは、スタンバイ状態に移行する。
【0052】
そして、店舗9において、各コーナー棚C1~C4に立ち寄り、棚Shf1~Shf6に展示された商品がニット帽であれば、サイズ、色、形、値段などを考慮して購買するかどうかの可否を決定する。
【0053】
その際、各コーナー棚C1~C4には目立つ位置にあらかじめアンケート回答のための所定のコード情報11~14が設けられているので、第1のデータ端末3の表示部3-5に表示される要領にしたがいカメラ3-6で所定のコード情報11~14のいずれかを撮影する(S03)。
【0054】
これにより、第1のデータ端末3の表示部5-3には、アンケート回答モードに切り替わり、簡単な問答形式に応えることで商品に対するアンケートに応えることが可能となる。なお、問答そのものは、アンケート回答に対する履歴を学習して蓄積することで、対象者に対して洗練された切り口で行えるように構成している。
【0055】
第1のデータ端末3を操作する来店者は、店舗9内において、上記ステップS03を繰り返し、アンケートに回答して行くと、インストールしたアプリケーションは、回答項目、回答内容をあらかじめ設定されたポイントレートに基づき店舗9で利用可能なポイントを加算して行く。
【0056】
次に、第1のデータ端末3を操作する来店者は、店舗9内に設ける案内カウンタ(図示しない)に移動して、第1のデータ端末3に積算されたポイントを表示部3-5に表示する。ここで、店舗9内に設ける案内カウンタ(図示しない)において第2のデータ端末5の貸出業務を行う担当者は、上記第1のデータ端末3の表示部3-5に表示されたポイントを入力するか、図示しないカメラで撮影するかのいずれかによりポイントを読み取らせる(S04)。
【0057】
これにより、第1のデータ端末3を操作する来店者は、貸し出される第2のデータ端末5を操作して、加算したポイントで無料体験できるサービスを予約可能なサービス一覧を表示部5-5に表示する。そして、表示部5-5に表示したサービス一覧画面から希望する体験サービスを選択するとともに、サービス提供を受ける予約時間を入力する(S05)。
【0058】
そして、貸し出される第2のデータ端末5を持って体験コーナー21~24のうち、ステップS05で予約した体験コーナーへ移動して、サービス提供者に第2のデータ端末5に返却する。そして、第1のデータ端末3を操作する来店者は、体験コーナーで希望する無料体験サービスを受ける(S06)。
【0059】
なお、
図1に示した体験コーナー21~24に基づく体験サービスは、例示であって、その他の無料体験サービスとして提供できるものであればよい。
【0060】
図5は、
図1に示した第1のデータ端末3の表示部5-3で表示可能なユーザインタフェース画面の一例を示す図である。
【0061】
図5において、ユーザインタフェース画面51は、フォーム画面を示し、キャンページ情報やお知らせ画面を表示する。
【0062】
ユーザインタフェース画面52は、おすすめ商品画面を示し、新発売された商品、例えば季節ごとに販売される化粧品が好例である。
【0063】
ユーザインタフェース画面53は、アンケート画面でオンライン接客ボタンと、アンケートボタンが配置されている。
【0064】
ユーザインタフェース画面54は、会員画面で、獲得した数値ポイント表示部と、ユーザ名と、獲得したポイントをQRコード(登録商標)に変換したコードポイント表示部と、完了ボタン、アンケートボタンとが配置されている。
【0065】
図6は、
図1に示したサーバ装置2が算出する複合店舗収益の計算例を示す図である。
【0066】
複合店舗システムを展開するビジネスモデルでは、店舗9内に商品を展示するスペース料、マーケティング/プロモーション支援、ユーザ行動・属性分析に伴うデータ提供を含むマーケティング支援手数料、実際に店舗9で来店者が商品購入に対して支払った額に対してあらかじめ設定されたマージンを
図3に示した決済部2-4-4が定期的に算出して、依頼者であるクライアントに請求する電子請求書を発行する。なお、マージンの%は、クライアントとサーバ装置2の所有者であるサービス提供者との合意に基づくものとする。
【0067】
図7~
図10は、
図1に示したサーバ装置2がクライアントに提供する分析データ結果画面の一例を示す図である。
【0068】
図7では、デモグラデータ画面で、商品を購買した来店者の性別、年代、住所に従って分析した購買特性を示す。
【0069】
図8では、購買行動データ画面で、設定された項目ごとに、人数と、比率を表形式でまとめた例である。
【0070】
図9は、オンライン接客音声データ集計画面で、店舗内で集音された音声データから起こした来店者の生の声を画像としてレイアウトした例である。
【0071】
図10は、アンケート集積・分析画面で、設定された質問事項に対する回答を集計する際に表示される。
【0072】
図11は、本実施形態を示す複合店舗システムにおけるデータ端末側のデータ処理を説明するフローチャートである。なお、(1)~(11)は各ステップを示し、第1のデータ端末3のCPU3-2がRAM3-3に展開する制御プログラムを実行することで実現される。
【0073】
第1のデータ端末3を携帯して、
図1に示した店舗9に来店したら、サイネージ7に表示されたメッセージに従い、来店者が第1のデータ端末3のカメラ3-6を起動して、図示しない店舗アプリケーションをダウンロードするためのコード情報を読み取ると(1)、サーバ装置2に接続して、店舗9内でアンケート回答を行うための店舗アプリケーションをダウンロードする(2)。
【0074】
次に、来店者は、第1のデータ端末3にダウンロードした店舗アプリケーションをインストールする(3)。次に、来店者は、第1のデータ端末3にダウンロードした店舗アプリケーションを起動して、サーバ装置2が提供するWEBサイトにログインするためのユーザ情報(ID、パスワード、年齢、性別を含む)を登録する(4)。この状態で、来店者は、本システムが提供するサービスを適切に受け取るためのスタンバイ状態に遷移する。
【0075】
次に、店舗9内のコーナー棚C1~C4を巡り、棚Shf1~Shf6に展示された商品を試して購入するショッピング行動を開始する。そして、コーナー棚C1~Cに配置されたアンケート回答のための所定のコード情報11~14のいずれかを、例えばQRコード(登録商標)を来店者が操作する第1のデータ端末3のカメラ3-6で、
図5に示したユーザインタフェース画面54に表示されるQRコード(登録商標)を読み取ると(5)、図示しないアンケート回答画面(サーバ装置2が提示される)が表示される(6)。これに従い、来店者は、第1のデータ端末3に表示されたアンケートに回答を入力する(7)。
【0076】
このようにして一連のショッピング行動が完了すると、
図5に示したユーザインタフェース画面54で完了がクリックされる。
【0077】
この間、サーバ装置2では、来店者が操作する第1のデータ端末3によるアンケート回答を集計しており、回答した内容に従い後述する無料体験サービスを受けるためのポイントを集計している。
【0078】
そこで、サーバ装置2で集計された無料体験サービスで利用可能なポイントをネットワーク1を介して取得する(8)。これらの処理は、バックグランドで処理されているため、来店者は、第1のデータ端末3を何ら操作する必要はない。
【0079】
次に、サーバ装置2側では、来店者による第1のデータ端末3ですべてのアンケートに回答を終了していると判断した場合(9)、アンケート回答に伴い獲得したポイントを表示部3-5に表示する(10)。そして、来店者が起動している店舗アプリケーションを終了して、ログアウトすると(11)、本処理を終了する。
【0080】
なお、表示部3-5に表示される来店者が獲得したポイント表示画面は、デスク8に常駐するコンシェルジュに提示される。
【0081】
図12~
図15は、本実施形態を示す複合店舗システムにおけるサーバ装置側のデータ処理を説明するフローチャートである。なお、(21)~(26)、(31)~(36)、(41)~(44)、(51)~(54)は各ステップを示し、サーバ装置2のCPU2-2が記憶された制御プログラムをRAM2-4に展開して実行することで実現される。
【0082】
〔第1のデータ処理〕
図12において、まず、サーバ装置2は、
図11に示したステップ(1)で来店者が操作する第1のデータ端末3のカメラ3-6で所定のコード情報11~14のいずれかを読み取ると、第1のデータ端末3から店舗アプリケーションをダウンロードする要求を受け付ける(21)。
【0083】
サーバ装置2は、ネットワーク1を介して第1のデータ端末3に対して店舗9内で利用するための店舗アプリケーションを転送する(22)。
【0084】
次に、店舗アプリケーションがインストールされた第1のデータ端末3が上述したアンケートを識別するための所定のコード情報11~14のいずれかを読み取ったことを受信すると(23)、受信した所定のコード情報に対応するアンケート画面をネットワーク1を介して第1のデータ端末3に転送する(24)。
【0085】
これにより、来店者は、第1のデータ端末3の表示部3-5に表示されたアンケート画面に対して入力されたアンケート回答情報を受領する(25)。この間、サーバ装置2では、アンケートに回答する来店者に発行すべきポイントを集計している。
【0086】
次に、サーバ装置2は、集計されたポイントをネットワーク3を介して第1のデータ端末3に付与して(26)、本処理を終了する。
【0087】
これにより、第1のデータ端末3の表示部3-5の画面には、獲得した無料体験サービスを受けるためのポイントが表示されている。
【0088】
このポイント表示画面は、店舗9の店舗アプリ管理者が貸し出す第2のデータ端末5で読み取るか、当該店舗アプリ管理者が表示されたポイントを数値入力するものとする。
【0089】
この処理が完了したら、店舗管理者は、アンケートに回答した来店者に対して第2のデータ端末5を貸し出す。なお、第2のデータ端末5にも、無料の体験サービスを予約するための管理アプリケーションがあらかじめ記憶手段にインストールされているものとする。そして、貸し出された第2のデータ端末5に表示された図示しない予約画面上で、獲得したポイント内で提供を受けることが可能なサービスの提供時間等を入力する。
【0090】
〔第2のデータ処理〕
図13において、まず、サーバ装置2は、貸し出された第2のデータ端末5から入力された予約を受け付ける(31)。
【0091】
次に、サーバ装置2は、第2のデータ端末5から入力された予約がすでに来店者によって予約が確定している場合もあるため、サーバ装置2のCPU2-2が予約可能かどうかを判断する(32)。
【0092】
ここで、サーバ装置2のCPU2-2が予約可能と判断した場合は、その旨を第2のデータ端末5に通知して(33)、本処理を終了する。
【0093】
一方、ステップ(32)で、サーバ装置2のCPU2-2が予約不可と判断した場合は、調整部2-4-1が予約可能となるようにスケジュールを調整する(34)。そして、調整部2-4-1は、調整した予約情報を第2のデータ端末5に通知する(35)。そして、店舗9内で無料体験サービスを提供を待機する来店者から再申し込みを受け付けて(36)、本処理を終了する。
【0094】
これにより、アンケートに回答した来店者は、貸し出された第2のデータ端末5をもって、店舗9内に特設される無料体験サービスコーナーへ移動する。
【0095】
〔第3のデータ処理〕
図14において、サーバ装置2の回収部2-4-8は、
図11に示した(9)で、来店者に提示したアンケート情報に対する回答を回収し(41)、回収したアンケート情報を分析する(42)。なお、分析手法として、既に学習した内容を反映させて蓄積している学習情報を参照しながらAI解析を実行する構成としてもよい。
【0096】
次に、回収部2-4-8が回収したアンケート情報は、解析部2-4-9が解析することで、アンケート依頼者が操作する第3のデータ端末4に対して、所定のフォームで作成したマーケティング情報を転送する(43)。
【0097】
また、回収部2-4-8が回収したアンケート情報は、解析部2-4-9が解析することで、アンケート依頼者が操作する第3のデータ端末4に対して、所定のフォームで作成した来店者の行動情報を転送して(44)、本処理を終了する。
【0098】
〔第4のデータ処理〕
図15において、サーバ装置2の第1の算出部2-4-4は、店舗9における売上を集計してデータ蓄積部2-5に保存する(51)。次に、サーバ装置2の第2の算出部2-4-5は、データ蓄積部2-5に保存された売上に対するマージンを算出してデータ蓄積部2-5に保存する(52)。
【0099】
次に、サーバ装置2の第3の算出部2-4-6は、データ蓄積部2-5に保存されたマーケティング情報に対する対価を算出してデータ蓄積部2-5に保存する(53)。
【0100】
次に、サーバ装置2の第4の算出部2-4-10は、データ蓄積部2-5に店舗の立地、区画サイズ、参加する体験サービス提供社等から、店舗使用料を個別に算出してデータ蓄積部2-5に保存して(54)、処理を終了する。
【0101】
なお、ステップ(51)~(54)で算出したデータに基づて電子化されたインボイスが作成されて、対応する依頼者、体験サービス提供者に電子ケールで送付されるものとする。
【0102】
〔本実施形態の効果〕
本実施形態によれば、出展者が要求するアンケートに対する回答を効率よく取得し、かつ、来店者には、別途、当該店舗で提供される特定のサービスを体験できる特典を提供するサービスを自在に展開できる。
【産業上の利用可能性】
【0103】
なお、本システムは、店舗における商品の一例として化粧品、日用品を扱う場合を想定しているが、店舗に出店できる業種は、上記に限定されず、例えば大規模な国際展示場におけるイベントにおいても同様のアンケート調査を円滑に行うことができる。
【0104】
また、体験できるサービスが店舗内に限定されていたが、大規模な駐車場、レーシングコースなどで新車をドライブするようなサービスへも適用可能であり、その可能性の広がりはこれからさらに拡張されるものと期待される。
【0105】
以上の記載した本発明に関する開示は、少なくとも下記事項に要約することができる。
(1)ネットワークを介して、所定の店舗に来店する来店者が操作する第1のデータ端末と、前記第1のデータ端末にダウンロードする店舗アプリケーションを提供するサーバ装置と、前記第1のデータ端末にダウンロードされた前記店舗アプリケーションを起動して、前記所定の店舗に配列された商品に紐づくように設けられる特定のコード情報を読み取ることで前記来店者が前記第1のデータ端末に表示されるアンケートに回答する毎に加算されるポイント情報を店舗サービス案内者に提示することで引き換えに貸し出される第2のデータ端末とが所定のサービスプラットフォームを介して通信することを特徴とするム。
【0106】
(2)前記サーバ装置は、前記来店者が前記第2のデータ端末に表示される店舗サービス一覧から前記店舗内で無料提供される体験サービスを選択することに基づいて、前記サーバ装置が前記来店者に提供する前記体験サービスの実施スケジュールを調整する調整手段を備えることを特徴とする。
【0107】
(3)前記サーバ装置は、前記第1のデータ端末を操作する来店者が前記アンケートに回答した情報を自動回収する回収手段と、前記ネットワークを介して、前記回収手段が回収した情報から生成するマーケティング情報を依頼元となる第3のデータ端末に対して転送する第1の転送手段と、を備えることを特徴とする。
【0108】
(4)前記サーバ装置は、前記ネットワークを介して、前記回収手段が回収した情報から生成する来店者の行動情報を依頼元となる第3のデータ端末に対して転送する第2の転送手段を備えることを特徴とする。
【0109】
(5)前記特定の商品は、前記所定の店舗で体験商品を扱う区域に設置される棚上に陳列されることを特徴とする。
【0110】
(6)前記サーバ装置は、前記来店者が前記所定の店舗で前記体験商品の購入に支払った対価から特定のマージンを算出する第1の算出手段を備えることを特徴とする。
【0111】
(7)前記サーバ装置は、前記第3のデータ端末から徴収する前記マーケティング情報の提供料を算出する第2の算出手段を備えることを特徴とする。
【0112】
(8)前記サーバ装置は、前記第3のデータ端末から徴収する前記所定の店舗における店舗使用料を算出する第3の算出手段を備えることを特徴とする。
【0113】
(9)ネットワークを介して、所定の店舗に来店する来店者が操作する第1のデータ端末と、前記第1のデータ端末にダウンロードされるアプリケーションを提供するサーバ装置と、前記第1のデータ端末にダウンロードされたアプリケーションを起動して、前記所定の店舗に配列された商品に紐づくように設けられる特定のコード情報を読み取ることで前記来店者が前記第1のデータ端末に表示されるアンケートに回答することにより加算されるポイント情報を店舗サービス案内者に提示することで引き換えに貸し出される第2のデータ端末とが通信する複合店舗システムの複合サービス提供方法であって、前記サーバ装置において、前記来店者が前記第2のデータ端末に表示される店舗サービス一覧から前記店舗内で無料提供される体験サービスを選択することに基づいて、前記サーバ装置が前記来店者に提供する前記体験サービスの実施スケジュールを調整する調整ステップを備えることを特徴とする。
【0114】
(11)前記サーバ装置は、前記第1のデータ端末を操作する来店者が前記アンケートに回答した情報を自動回収する回収ステップと、前記ネットワークを介して、前記回収ステップで回収した情報から生成するマーケティング情報を依頼元となる第3のデータ端末に対して転送する第1の転送ステップと、を備えることを特徴とする。
【0115】
(12)前記ネットワークを介して、前記回収ステップで回収した情報から生成する来店者の行動情報を依頼元となる第3のデータ端末に対して転送する第2の転送ステップを備えることを特徴とする。
【符号の説明】
【0116】
1 ネットワーク
2 サーバ装置
3 第1のデータ端末
4 第3のデータ端末
5 第2のデータ端末