(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024075449
(43)【公開日】2024-06-03
(54)【発明の名称】アームカバー
(51)【国際特許分類】
A41D 13/08 20060101AFI20240527BHJP
A41D 13/005 20060101ALI20240527BHJP
【FI】
A41D13/08
A41D13/005 103
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022197467
(22)【出願日】2022-11-22
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックテープ
(71)【出願人】
【識別番号】522479500
【氏名又は名称】渡辺 百合子
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 百合子
【テーマコード(参考)】
3B011
3B211
【Fターム(参考)】
3B011AA09
3B011AB01
3B011AC01
3B211AA09
3B211AB01
3B211AC01
(57)【要約】
【課題】より快適に過ごすために、体温調節が出来るアームカバーを実現することを課題とする。
【解決手段】 アームカバー本体と、そのアームカバー本体に保冷剤又は保温剤を収容するポケット部を有し、装着者が装着した状態でポケット部が装着者の脇に位置するアームカバー。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アームカバー本体と、そのアームカバー本体に保冷剤又は保温剤を収容するポケット部を有し、装着者が装着した状態でポケット部が装着者の脇に位置するアームカバー。
【請求項2】
前記ポケット部には、保冷剤又は保温剤を覆う被覆布が設けられている請求項1に記載のアームカバー。
【請求項3】
前記アームカバー本体には、装着者の腕に装着した状態で装着者の肩から手首の方へずれ落ちないようにする、ずれ落ち防止部が設けられている請求項1又は請求項2に記載のアームカバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は猛暑等での作業を快適化するアームカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、猛暑等で使用するアームカバーは紫外線対策、着心地、ファッション性を重視して作られたもので素材の織物組織などを工夫した物であった(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
気候変動が引きおこる中で従来のアームカバーでは、紫外線対策や肌触りファッション性には優れていたが、体温調節する事は不十分であった。より快適に過ごすために、体温調節が出来るアームカバーを実現することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るアームカバーは、アームカバー本体と、そのアームカバー本体に保冷剤又は保温剤を収容するポケット部を有し、装着者が装着した状態でポケット部が装着者の脇に位置することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
上記構成により、保冷剤等を装着者の脇に添うようにし血液の通り道である血管を冷やす又は温めることで血液の温度を調節することができる。これより、猛暑等で作業をする時でもより快適に過ごすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明のアームカバーを装着した状態を示す正面図
【
図2】本発明のアームカバーのポケット部の詳細を示す断面図
【
図3】本発明のアームカバーを装着時に脇側となる部分から見た側面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に本発明に係るアームカバーの一実施形態について説明する。
【0009】
(アームカバーの構成)
【0010】
本実施形態のアームカバー10は、
図1~
図3に示すように、アームカバー本体11と、ポケット部13を有する。保冷剤等を覆う仕切り布(保冷剤等を覆う被覆布)12でポケット部13を構成している。ずれ落ち防止部15は、装着者が装着した状態で装着者の肩に掛け肩から指先の方へずり落ちを防止するものである。
【0011】
アームカバー本体11は、装着者の腕に装着されるものである。アームカバー本体11は、肌触りの良い素材(例えば綿、ポリエステル等)から形成されている。また、アームカバー本体11は、少なくとも腕の付け根部分(脇)から所定範囲を覆うものである。アームカバー本体11の長さは、肩から指先までの範囲内とする。
【0012】
ポケット部13は、保冷剤等14を収容するサイズを有するものであり、アームカバー本体11の上部(装着時に脇に対応する部分)に設けられている。具体的にポケット部13は、アームカバー本体11に、仕切り布(保冷剤等を覆う被覆布)12を縫い付ける等により固定されることで形成されている。なお、ポケット部13は、
図3に示すように矩形状をなすものの他に、例えば、逆台形型等の別の形状であってもよい。
【0013】
仕切り布(保冷剤等を覆う被覆布)12は、ポケット部13を形成するものである。仕切り布(保冷剤等を覆う被覆布)12は、凍傷等の予防の為、薄すぎない素材(例えば綿、タオル地等)で形成されている。具体的に仕切り布(保冷剤等を覆う被覆布)12は、仕切り布の上端から被覆布が延びて設けられている。ここでは、仕切り布は被覆布と一体布として形成されているが、別体の物を仕切り布に縫い付ける等してもよい。 仕切り布(保冷剤等を覆う被覆布)12は、保冷剤等14を覆い被せることで凍傷等予防等とポケットの蓋の役割を果たす。
【0014】
ずれ落ち防止部15は、本実施形態のアームカバーに設けられている。ずれ落ち防止部15は、装着者がアームカバー10を装着した状態で装着者の肩に掛け、肩から指先の方へずれ落ちを防止するものである。具体的に、ずれ落ち防止部15は、例えば伸縮性のある紐又はゴム等を用いて構成される。
図3では、アームカバー本体11の上部にゴムの両端部を固定することで形成された輪状をなすものである。より詳細には、伸縮性のある紐又はゴム等は、ポケット部13の幅方向中央部(の一箇所)に固定されている。中央部(の一箇所)に取り付けることにより肩への固定が安定しやすくなる
【0015】
(アームカバーの装着方法)
装着されていないアームカバー10のポケット部13へ保冷剤等14を入れる。装着者の手を、ずれ落ち防止部15に通すとともにアームカバー本体11へと通し装着する。そして、ポケット部に収容された保冷剤等14が脇に当たるようにする。また、ずれ落ち防止部を肩に掛けてずれ落ちないようにする。
【0016】
(本実施形態の効果)
保冷剤等14を装着者の脇に添うようにし血液の通り道である血管を冷やす又は温めることで血液の温度を調節することができる。これより、猛暑等で作業をする時でもより快適に過ごすことができる。
【0017】
(変形実施形態)
【0018】
仕切り布(保冷剤等を覆う被覆布)12が短い場合の凍傷等予防対策として、全く別の布で保冷剤等14を覆いポケット部13へ入れる。もしくは、アームカバー本体11が丈夫な布又は、厚みのある布の場合は、そのままの保冷剤等14を直接ポケット部13へ入れることも可能である。
【0019】
アームカバー本体11が伸縮性等の工夫された布等の場合や、又はピンやクリップやマジックテープ等の使用で、ずれ落ち防止をした場合は、ずれ落ち防止部15は不要である。
【0020】
ずれ落ち防止部15はポケット部13の無い従来の様々なアームカバーにも対応が可能である。
【0021】
ポケット部13は、
図1ではアームカバー本体11の内側に設けているが装着者の脇に保冷剤等14が添うのであれば外側に設ける等、別の方法でもよい。
【0022】
アームカバーは脱着しやすいため、凍った保冷剤等14の交換で効果を維持することが可能である。
【0023】
ポケット部13には、保冷剤のような冷却材やまた、カイロのような保温剤を入れてもよい
【符号の説明】
【0012】
10 アームカバー
11 アームカバー本体
12 仕切り布(保冷剤等を覆う被覆布)
13 ポケット部
14 保冷剤等
15 ずれ落ち防止部
【手続補正書】
【提出日】2023-11-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アームカバー本体と、そのカバー本体に保冷剤又は保温剤を収容するポケット部を有し、装着者が装着した状態でポケット部が装着者の脇に位置して、脇の血管を冷やす又は温めるものであり、
前記アームカバー本体には、装着者の腕に装着した状態で装着者の肩から手首の方へずれ落ちないように、装着者の肩に掛ける紐又はゴムからなるずれ落ち防止部が設けられているアームカバー。
【請求項2】
前記ポケット部には、保冷剤又は保温剤を覆う被覆布が設けられている請求項1に記載のアームカバー。
【請求項3】
前記ポケット部は、前記アームカバー本体の内側に設けられている請求項1又は請求項2に記載のアームカバー。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アームカバー本体と、そのカバー本体の上部に保冷剤又は保温剤を収容するポケット部を有し、装着者が装着した状態で前記ポケット部が装着者の腕の付け根部分である脇に位置して、脇の血管を冷やす又は温めることで血液の温度を調節し体温調節をするものであり、
前記アームカバー本体の上部には、装着者の腕に装着して前記ポケット部に収容された保冷剤又は保温剤が脇に当たった状態で、装着者の肩から手首の方へずれ落ちないように、装着者の肩に掛ける紐又はゴムからなるずれ落ち防止部が設けられ、
前記ポケット部には、前記ポケット部を形成する仕切り布と、その仕切り布の上端から
前記ポケット部の蓋の役割を果たす被覆布で形成されており、
前記仕切り布と前記被覆布は一体となっており、保冷剤又は保温剤を覆い被せる長さを有するもので、保冷剤又は保温剤が腕の付け根部分の脇に当る位置に設けられており、
前記仕切り布と前記被覆布は、保冷剤又は保温剤が前記ポケット部から出ないようにする役割と凍傷を防ぐ役割を果たす、前記仕切り布と前記被覆布との一体の布が設けられているアームカバー。
【請求項2】
前記ポケット部は、前記アームカバー本体の内側に設けられている請求項1に記載のアームカバー。