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  • -間仕切り装置における横桟部材の吊り構造 図1
  • -間仕切り装置における横桟部材の吊り構造 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024075485
(43)【公開日】2024-06-03
(54)【発明の名称】間仕切り装置における横桟部材の吊り構造
(51)【国際特許分類】
   E04B 2/82 20060101AFI20240527BHJP
   E06B 1/56 20060101ALI20240527BHJP
【FI】
E04B2/82 501A
E06B1/56 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023170413
(22)【出願日】2023-09-29
(31)【優先権主張番号】P 2022186367
(32)【優先日】2022-11-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000184621
【氏名又は名称】小松ウオール工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090712
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 忠秋
(74)【代理人】
【識別番号】100176359
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 光代
(72)【発明者】
【氏名】堀 翔伍
(72)【発明者】
【氏名】巧 智哉
【テーマコード(参考)】
2E011
【Fターム(参考)】
2E011KD26
2E011KD28
2E011KE04
2E011KE10
2E011KK01
(57)【要約】
【課題】天井の施工後に必要工事を容易に実施する。
【解決手段】横桟部材Pの上面に上向きに連結する第1部材10と、天井面の天井レールRに下向きに連結し、第1部材10に摺動自在に挿入する第2部材20と、第2部材20の下端に下向きに装着するボルト31とを設ける。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
横桟部材の上面に上向きに連結する第1部材と、天井面の天井レールに下向きに連結し、前記第1部材の上端に摺動自在に挿入する第2部材と、該第2部材の下端に下向きに装着するボルトとを備えてなり、前記ボルトは、前記第1部材の中間部の仕切板の下側において調整ナットを螺合させ、前記第1部材を介して横桟部材を吊下することを特徴とする間仕切り装置における横桟部材の吊り構造。
【請求項2】
前記第1部材は、前記調整ナットの操作用の開口部を前記仕切板の下方に形成することを特徴とする請求項1記載の間仕切り装置における横桟部材の吊り構造。
【請求項3】
横桟部材の上面に上向きに連結する第1部材と、天井面の天井レールに取り付ける支持部材と、前記第1部材の上端に挿入して連結する第2部材と、前記支持部材に固定するナットに上向きに螺合するボルトとを備えてなり、前記ボルトは、前記第2部材の中間部の仕切板に下から係合させ、前記第2、第1部材を介して横桟部材を吊下することを特徴とする間仕切り装置における横桟部材の吊り構造。
【請求項4】
前記第1部材は、前記ボルトの操作用の切欠部を上端に形成することを特徴とする請求項3記載の間仕切り装置における横桟部材の吊り構造。
【請求項5】
前記第1部材は、角筒状に形成し、前記第2部材は、チャンネル状に形成することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか記載の間仕切り装置における横桟部材の吊り構造。
【請求項6】
前記第1部材は、下端の連結ブラケットを介して横桟部材にねじ止めすることを特徴とする請求項5記載の間仕切り装置における横桟部材の吊り構造。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、間仕切り装置において、たとえば大開口を作るために必要な長尺の横桟部材の垂れを容易に調整することができる間仕切り装置における横桟部材の吊り構造に関する。
【背景技術】
【0002】
長尺の鴨居の中央部を上下調整する鴨居の吊り構造が知られている(特許文献1)。
【0003】
従来の鴨居の吊り構造は、天井に至る吊り束を鴨居の上面に取り付け、吊り束の下端面から吊り束を貫通して天井裏に至るボルトを設け、天井裏の構造材に設けるナットにボルトの上端部を螺合させている。そこで、ボルトを回転操作すると、吊り束が上下に移動して鴨居を上下に調整することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9-303045号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
かかる従来技術によるときは、吊り束を貫通するボルトは、天井裏の構造物に設けるナットに螺合させるので、天井の施工前にナットの取付を完了させておく必要がある上、天井施工後に、ボルトの上端部を天井裏のナットに螺合させること自体、作業が面倒で煩雑であるという問題が避けられない。
【0006】
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、天井面の天井レールと第1部材との間にボルト、第2部材を介在させることによって、天井の施工後にすべての必要工事を容易に実施することができる間仕切り装置における横桟部材の吊り構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる目的を達成するための請求項1の発明の構成は、横桟部材の上面に上向きに連結する第1部材と、天井面の天井レールに下向きに連結し、第1部材の上端に摺動自在に挿入する第2部材と、第2部材の下端に下向きに装着するボルトとを備えてなり、ボルトは、第1部材の中間部の仕切板の下側において調整ナットを螺合させ、第1部材を介して横桟部材を吊下することをその要旨とする。
【0008】
なお、第1部材は、調整ナットの操作用の開口部を仕切板の下方に形成することができる。
【0009】
請求項3の発明の構成は、横桟部材の上面に上向きに連結する第1部材と、天井面の天井レールに取り付ける支持部材と、第1部材の上端に挿入して連結する第2部材と、支持部材に固定するナットに上向きに螺合するボルトとを備えてなり、ボルトは、第2部材の中間部の仕切板に下から係合させ、第2、第1部材を介して横桟部材を吊下することをその要旨とする。
【0010】
なお、第1部材は、ボルトの操作用の切欠部を上端に形成することができる。
【0011】
また、第1部材は、角筒状に形成し、第2部材は、チャンネル状に形成してもよく、第1部材は、下端の連結ブラケットを介して横桟部材にねじ止めしてもよい。
【発明の効果】
【0012】
かかる請求項1の発明の構成によるときは、第1部材は、第2部材に装着するボルトに調整ナットを螺合させることにより、調整ナットを回転操作するだけで上下に移動させ、横桟部材の位置を上下に調節して垂れを調整することができる。なお、第2部材は、天井レールを介して天井面に連結するので、第2部材、ボルト、第1部材を含む全部材の施工工事は、天井工事が完了した後の後工事が可能であって、天井施工前の準備工事や、煩雑な天井裏での作業などの面倒がない。ただし、天井レールは、たとえば間仕切り装置の枠体の上枠等を組み付けるための長尺部材であり、天井面に下向きに設置される。また、横桟部材は、間仕切り装置の枠体に設ける長尺の横材であって、たとえば間仕切り装置内に設ける大開口の開閉用の引戸や吊戸などの上部の案内レール等を想定するものとし、第1部材は、横桟部材の中間位置相当に連結するものとする。
【0013】
第1部材は、仕切板の下方に操作用の開口部を設け、開口部を介して調整ナットを容易に回転操作することができる。
【0014】
請求項3の発明の構成によるときは、第1部材は、支持部材のナットに螺合するボルトを第2部材の仕切板に係合させることにより、ボルトを回転操作するだけで第2部材と一体に上下に移動させ、請求項1の発明と同様にして横桟部材の垂れを調整することができる。なお、支持部材は、天井面の天井レールに取り付けるので、支持部材を含む全部材の施工工事も、同様にして天井工事後の後工事が可能である。また、天井レールや、横桟部材、第1部材に関する他の説明も、請求項1の発明について先述したと同様である。
【0015】
第1部材は、上端に操作用の切欠部を設け、切欠部を介してボルトを回転操作することができる上、中間部に開口部を設けないので、外観が一層スマートであり、他の部材を取り付ける際などに支障を来たしたりするおそれがない。
【0016】
角筒状の第1部材、チャンネル状の第2部材は、それぞれ板材をプレス加工して形成することができ、軽量のものを低コストに製作することができる。なお、角筒状の第1部材は、内面側に突出する軸方向の接合部を有するが、チャンネル状の第2部材の開放側を第1部材の接合部側に対応させることにより、第2部材を第1部材に円滑に挿入することができる。
【0017】
第1部材は、連結ブラケットを介して下端を横桟部材にねじ止めすれば、長尺の横桟部材の中途にあらかじめ格別な連結用の追加部品等を準備しておく必要がない。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】使用状態正面図
図2図1の模式分解斜視図
図3】第1部材の構成説明図
図4】第2部材の構成説明図
図5】要部組立説明図
図6】他の実施の形態を示す要部斜視図
図7】他の実施の形態を示す要部分解斜視図
図8】他の実施の形態を示す第2部材の構成説明図
図9】他の実施の形態を示す支持部材の構成説明図
図10】他の実施の形態を示す要部組立要領図
図11】他の実施の形態を示す要部構成説明図
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を以って発明の実施の形態を説明する。
【0020】
間仕切り装置における横桟部材の吊り構造は、第1部材10、第2部材20、ボルト31を主要部材としてなる(図1図2)。
【0021】
第1部材10は、角筒状のポール状に形成され、連結ブラケット32を介して横桟部材Pの上面に上向きに連結されている。また、第2部材20は、チャンネル状に形成され、図示しない天井面に設置する天井レールRに下向きに連結され、第1部材10に摺動自在に挿入されている。ただし、図1図2の横桟部材Pは、間仕切り装置の開口部を開閉する引戸用の上案内レールP1 、P1 、間仕切り装置の上部の欄間を開閉する障子用の戸枠材等を位置決め固定するための溝P2 、P2 がそれぞれ下面側、上面側に形成されている。また、天井レールRは、下向きのチャンネル状に形成されており、天井レールR、横桟部材Pは、互いに平行に配置されている。
【0022】
第1部材10は、板材を断面長方形の角筒状に折り曲げ、プレス接合して形成する本体11の中間部に仕切板12を装着して構成されている(図3)。ただし、図3(A)、(B)は、それぞれ第1部材10の分解斜視図、縦断面図である。
【0023】
本体11の長辺側の一面の内面には、線状に突出する接合部11aが軸方向に形成されており、接合部11aに対面する他方の面の中間部には、横長の開口部11bが形成されている。なお、開口部11bの左右両端は、左右の短辺側の各面にまで延長されており、開口部11bの上方には、長孔11c、11cが縦列に形成されている。一方、仕切板12は、本体11の断面形状に適合する長方形の水平部分にボルト31用のボルト孔12aを形成するとともに、水平部分の一方の長辺に沿って折り曲げることにより、本体11の接合部11aに対応する切欠き12cを介して下向きの脚片12b、12bが形成されている。
【0024】
仕切板12は、開口部11bを介して本体11に水平に挿入し(図3(A))、水平部分の折曲げ辺を除く3辺を開口部11bの上辺に合わせて溶接し、脚片12b、12bを本体11の内面に溶接して本体11に水平に内装されている(図3(B))。また、開口部11bは、仕切板12の直近下方に形成されている。
【0025】
第2部材20は、第1部材10の本体11の断面形状に適合するチャンネル状の本体21の下端に底板22を取り付けるとともに(図4)、上端に水平の取付片23を形成して構成されている。ただし、図4(A)、(B)は、それぞれ第2部材20、ボルト31の分解斜視図、組立縦断面図である。
【0026】
底板22には、ボルト31用のボルト孔22aの他、第1部材10の本体11の接合部11aに対応する切欠き22bが形成されている。また、取付片23には、取付用の丸孔23a、長孔23bが縦列に形成されている。一方、ボルト31は、ワッシャ31b、ロックナット31aを介し、底板22のボルト孔22aに下向きに装着されている。
【0027】
第2部材20は、ボルト31とともに、第1部材10の上端から第1部材10に摺動自在に挿入することができる(図2図5(A))。このとき、ボルト31の下部は、第1部材10の仕切板12のボルト孔12aを介して仕切板12を上から下に貫通する。そこで、仕切板12の下側において、ワッシャ31dとともに調整ナット31cをボルト31に螺合させると、第2部材20は、第1部材10に対し、ボルト31、調整ナット31cを介して軸方向に相対移動自在に連結することができる。
【0028】
第2部材20の上端は、取付片23の丸孔23a、長孔23bに挿通する止めねじ24、24により、天井レールRの天面を介して天井面にねじ止めされる(図2図4(A))。一方、第1部材10の下端は、連結ブラケット32を利用して、止めねじ33、33、34、34を介して横桟部材Pの上面にねじ止めすることができる(図2図5(B))。第1部材10は、天井レールRの外幅に合わせて設定する長辺側を見込方向にして横桟部材P上に連結するものとする。
【0029】
連結ブラケット32は、長方形のベース片32aの各長辺に沿って一対の位置決め用の舌片32b、32bを立設し、ベース片32aの一方の短辺に沿って、切欠き32cを介して取付用の脚片32d、32dを上向きに形成している。ただし、ベース片32a上、各脚片32d上には、それぞれ止めねじ33、34用の丸孔が形成されている。舌片32b、32bは、第1部材10の本体11の下端に挿入されて第1部材10を位置決めし、脚片32d、32dは、本体11の外面に当接してねじ止めされる。なお、連結ブラケット32は、切欠き32cを設けず、脚片32d、32dを単一の起立片としてもよい。
【0030】
かかる吊り構造の使用手順は、たとえば次のとおりである。
【0031】
まず、第1部材10、第2部材20、ボルト31を図5(A)のように組み立て、ボルト31の調整ナット31cを十分に緩めた状態で、連結ブラケット32を介して第1部材10の下端を横桟部材Pの中間位置の上面に連結し(図1図2)、つづいて、第2部材20の上端を天井面の天井レールRに連結して、第1部材10、第2部材20を横桟部材P、天井レールRの間に垂直に配置する。次に、第1部材10の操作用の開口部11bにたとえばスパナのような工具を差し入れて(図1の矢印A方向)、調整ナット31cを締付方向に回転操作すると、調整ナット31cは、ボルト31を介して第1部材10を上方に引き上げ、ボルト31は、第1部材10を介して横桟部材Pを吊下し、横桟部材Pの垂れを調整することができる。なお、横桟部材Pを適切に調整したら、第1部材10の上部の長孔11c、11cを利用して、止めねじ25、25を介して第2部材20を相対移動不能にロックすればよい。
【他の実施の形態】
【0032】
第2部材20は、第1部材10の上端に挿入して一体に連結するとともに、ボルト31、支持部材35を介して天井レールRに連結することができる(図6図7)。ただし、図6図7において、第1部材10の下部、連結ブラケット32を介して第1部材10の下端に連結する横桟部材Pは、それぞれの図示が省略されている。
【0033】
第1部材10の上端には、ボルト31の操作用の切欠部11dが形成されている。切欠部11dは、第1部材10の本体11の接合部11a側の全幅を切り欠くことにより、上端開放の横長の長方形に形成されている。
【0034】
第2部材20の中間部には、水平の仕切板26が装着されている(図7図8)。なお、仕切板26は、第2部材20のチャンネル状の本体21の開放側に向けて開口するU字状の係合溝26aが形成されている。係合溝26aの幅は、ボルト31のねじ部の径に適合するものとし(図8(C))、深さは、ボルト31を本体21の中心にまで挿入し得るものとする。ただし、図8(A)~(C)は、それぞれ第2部材20の斜視図、開放側から見る正面図、上面図である。
【0035】
支持部材35は、板材を下向きハット状に折り曲げて形成されている(図7図9)。支持部材35の左右の取付部には、それぞれねじ止め用の丸孔35a、長孔35bが縦列に形成されており、中間の水平部には、ボルト31用のボルト孔35cを形成した上、ボルト31に適合するナット31eが上面側に固定されている。なお、支持部材35の水平部には、左右の取付部と直交する前後方向に突部35d、35dが形成されており、突部35d、35dの先端間の距離dは、第2部材20の本体21の内幅D(図8(B))に対し、d≒Dに設定されている。ただし、図9(A)~(C)は、それぞれ支持部材35の斜視図、正面図、下面図である。
【0036】
かかる吊り構造の使用手順は、たとえば次のとおりである。
【0037】
まず、止めねじ24、24…を介して支持部材35を天井面の天井レールRにねじ止めするとともに(図7図10)、支持部材35に固定するナット31eに対してボルト31を上向きに螺合させる。ただし、ボルト31には、ワッシャ31b、ロックナット31aをあらかじめ組み合わせておく。
【0038】
一方、第1部材10の上端には、第2部材20を挿入し、たとえば溶接、ねじ止めなどにより第1部材10と一体に連結しておく。ただし、第2部材20は、中間部の仕切板26が第1部材10の上端にほぼ一致するまで第1部材10に挿入するものとする。
【0039】
つづいて、連結ブラケット32を介して第1部材10の下端を横桟部材Pの上面に連結するとともに、ボルト31のワッシャ31bとロックナット31aとの間のねじ部を第2部材20の仕切板26の係合溝26aに進入させ、第1部材10の上端の操作用の切欠部11dを介してボルト31を上昇方向に回転操作すると、ボルト31の頭部が仕切板26に下から係合し、ボルト31は、第2部材20、第1部材10を介して横桟部材Pを吊下して横桟部材Pの垂れを調整することができる。そこで、横桟部材Pを適切に調整したら、ロックナット31aを介してボルト31を仕切板26にロックすればよい。
【0040】
このようにして横桟部材Pを調整すると、第2部材20の上端部は、天井レールRに挿入され、支持部材35を下側から収納する(図6図11)。なお、支持部材35は、第2部材20に収納されると、前後の突部35d、35dを介して有効に振れ止めされる。また、第1部材10は、上端が天井レールRの下端になるべく接近するように長さを設定し、良好な外観を実現することができる。ただし、図11(A)、(B)は、それぞれ要部正面図、同図(A)のX矢視相当図である。
【0041】
なお、第2部材20は、支持部材35、ボルト31を天井レールR側に取り付け、第1部材10を横桟部材Pに連結した後、第1部材10の上端に挿入してボルト31を仕切板26に係合させ、最後に第1部材10と一体に連結してもよい。
【0042】
以上の説明において、天井レールR、横桟部材Pの図示形態は、単なる一例であって、必要に応じて他の任意の形態に変形可能である。また、横桟部材P、天井レールRに対する第1部材10、第2部材20、支持部材35の各連結態様も、図示以外の任意の形態に変更してよいものとする。
【産業上の利用可能性】
【0043】
この発明は、長尺の横桟部材の垂れを容易に調整することができるので、たとえば大開口を必要とする学校施設などの間仕切り装置に対し、殊に好適に適用することができる。
【符号の説明】
【0044】
P…横桟部材
R…天井レール
10…第1部材
11b…開口部
11d…切欠部
12…仕切板
20…第2部材
26…仕切板
31…ボルト
31c…調整ナット
31e…ナット
32…連結ブラケット
35…支持部材

特許出願人 小松ウオール工業株式会社
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11