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特開2024-75546E7タンパク質を自宅で自動検査するための子宮頸部ブラシ及びその検査方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024075546
(43)【公開日】2024-06-04
(54)【発明の名称】E7タンパク質を自宅で自動検査するための子宮頸部ブラシ及びその検査方法
(51)【国際特許分類】
   A61B 10/02 20060101AFI20240528BHJP
   G01N 1/10 20060101ALI20240528BHJP
   G01N 33/48 20060101ALI20240528BHJP
【FI】
A61B10/02 140
G01N1/10 V
G01N33/48 S
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023096521
(22)【出願日】2023-06-12
(31)【優先権主張番号】2022114756659
(32)【優先日】2022-11-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】523214203
【氏名又は名称】弗雷米徳生物医薬技術(天津)有限公司
【氏名又は名称原語表記】FAMID Biomedical Technology (Tianjin) Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】301B, Bldg 2,4 Haitai Fazhan Erlu Road Binhai High-Tech Huayuan Industrial Park Tianjin, China
(74)【代理人】
【識別番号】100194526
【弁理士】
【氏名又は名称】叶野 徹
(72)【発明者】
【氏名】苗進超
【テーマコード(参考)】
2G045
2G052
【Fターム(参考)】
2G045CB02
2G045DA36
2G045HA07
2G045HA08
2G052AA29
2G052AA33
2G052AB18
2G052AD12
2G052AD32
2G052BA19
2G052DA02
2G052DA08
(57)【要約】      (修正有)
【課題】E7タンパク質を自宅で自動検査するための子宮頸部ブラシ及びその検査方法を提供する。
【解決手段】揺動ユニットは、回転軸、バッフル、スリーブ、伸縮ロッド、ピストンロッド、シリンダー、変形層及び凸条を含み、回転軸はサンプリングブラシのブラシヘッドに接近する一端の内壁にヒンジで接続され、ブラシヘッドがサンプリングを行った後に、ブラシヘッドはサンプリングブラシの内部に後退することができ、ブラシヘッドを再び密封することができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サンプリングブラシ(1)を含むE7タンパク質を自宅で自動検査するための子宮頸部ブラシであって、該サンプリングブラシ(1)の内部にはプッシュロッド(101)が摺動可能に貫通され、前記プッシュロッド(101)の一端には、子宮頸部ブラシカバー(102)と組み合わせて使用されるブラシヘッド(103)が設置され、リング部(104)は前記ブラシヘッド(103)のプッシュロッド(101)に向かって延伸する一端の外側を取り囲む、ことを特徴とするE7タンパク質を自宅で自動検査するための子宮頸部ブラシ。
【請求項2】
前記サンプリングブラシ(1)の内部が中空状に設置され、プッシュロッド(101)はサンプリングブラシ(1)の外側まで貫通され、前記ブラシヘッド(103)はプッシュロッド(101)を介してサンプリングブラシ(1)の内部に摺動可能に嵌合され、サンプリングブラシ(1)のブラシヘッド(103)に接近する一端には粘着防止の揺動ユニットが設けられ、
子宮頸部ブラシカバー(102)がサンプリングブラシ(1)の外側にある場合に、子宮頸部ブラシカバー(102)はブラシヘッド(103)の外側を取り囲み、ブラシヘッド(103)は子宮頸部のサンプリングを行い、ブラシヘッド(103)はプッシュロッド(101)に係合接続され、
前記リング部(104)の側面は等脚台形に設置され、リング部(104)の最大直径の一端がプッシュロッド(101)の直径よりも0.5~1cm小さく、リング部(104)は揺動ユニットと同じ水平面に設置される、ことを特徴とする請求項1に記載のE7タンパク質を自宅で自動検査するための子宮頸部ブラシ。
【請求項3】
前記揺動ユニットは、回転軸(2)、バッフル(201)、スリーブ(3)、伸縮ロッド(301)、ピストンロッド(302)、シリンダー(4)、変形層(401)及び凸条(402)を含み、
回転軸(2)はサンプリングブラシ(1)のブラシヘッド(103)に接近する一端の内壁にヒンジで接続され、バッフル(201)は回転軸(2)の一側に設置され、スリーブ(3)はバッフル(201)の一端に嵌め込まれ、伸縮ロッド(301)はスリーブ(3)のバッフル(201)から離れる一端に摺動可能に嵌合され、ピストンロッド(302)はスリーブ(3)の一端の内壁に摺動し、変形層(401)は伸縮ロッド(301)のスリーブ(3)に接近する一端に嵌め込まれ、シリンダー(4)は変形層(401)の一端に嵌め込まれ、凸条(402)は変形層(401)の両側に設けられる、ことを特徴とする請求項2に記載のE7タンパク質を自宅で自動検査するための子宮頸部ブラシ。
【請求項4】
前記バッフル(201)は半円板状に設置され、回転軸(2)とバッフル(201)はサンプリングブラシ(1)の一端の両側にマッチングして分布し、バッフル(201)は回転軸(2)を介して5~35°の角度で揺動し、
伸縮ロッド(301)の一端はサンプリングブラシ(1)の内壁に設けられ、伸縮ロッド(301)とスリーブ(3)の両方は半円弧状に設置され、半円弧の角度が45~90°であり、前記スリーブ(3)の内部が中空状に設置され、バッフル(201)がスリーブ(3)の一端に向かって揺動するときに、スリーブ(3)と伸縮ロッド(301)は摺動可能に嵌合される、ことを特徴とする請求項3に記載のE7タンパク質を自宅で自動検査するための子宮頸部ブラシ。
【請求項5】
前記ピストンロッド(302)はT字状に設置され、ピストンロッド(302)の一端はシリンダー(4)の内部に摺動して延伸し、ピストンロッド(302)の外側はシリンダー(4)の内壁に摺接され、ピストンロッド(302)はスリーブ(3)と連動して接続される、ことを特徴とする請求項3に記載のE7タンパク質を自宅で自動検査するための子宮頸部ブラシ。
【請求項6】
前記スリーブ(3)の内壁には、凸条(402)とマッチングして設置される凹溝が開けられ、前記変形層(401)の厚さが0.2~0.4cmであり、前記変形層(401)は伸縮ロッド(301)の一端に点で接続され、変形層(401)はゴム又はシリコーン材料で製造される、ことを特徴とする請求項3に記載のE7タンパク質を自宅で自動検査するための子宮頸部ブラシ。
【請求項7】
前記シリンダー(4)は円筒状に設置され、シリンダー(4)の変形層(401)に接近する一端には直径2~4cmの穴が開けられ、シリンダー(4)の変形層(401)に接近する一端は変形層(401)に点で接続される、ことを特徴とする請求項3に記載のE7タンパク質を自宅で自動検査するための子宮頸部ブラシ。
【請求項8】
前記ブラシヘッド(103)の一端には試験管(5)が摺動可能に嵌合され、前記試験管(5)の一端には試験管カバー(501)が回転可能に嵌着される、ことを特徴とする請求項1に記載のE7タンパク質を自宅で自動検査するための子宮頸部ブラシ。
【請求項9】
前記試験管(5)の内部にはサンプル離型剤が充填され、前記試験管(5)の下端にはボトムブラケットが設けられ、ブラシヘッド(103)によるサンプリングが完了した後、ブラシヘッド(103)は試験管(5)の内部に埋め込まれる、ことを特徴とする請求項8に記載のE7タンパク質を自宅で自動検査するための子宮頸部ブラシ。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載のE7タンパク質を自宅で自動検査するための子宮頸部ブラシの検査方法であって、
サンプリングブラシ(1)とプッシュロッド(101)は人間の膣内に入り、ブラシヘッド(103)がサンプリングブラシ(1)の内部にあるときに、バッフル(201)の一端はブラシヘッド(103)の一端に密着して密封されることで、サンプリングブラシ(1)が人間の膣に入るときに、ブラシヘッド(103)の一端に膣内の粘液が付着することを回避し、プッシュロッド(101)の一端を手動で押し、プッシュロッド(101)はブラシヘッド(103)を駆動してサンプリングブラシ(1)の外側まで摺動して延伸させ、ブラシヘッド(103)はバッフル(201)の一端に押し付けられるステップS1と、
リング部(104)はサンプリングブラシ(1)の外側まで延伸し、バッフル(201)は回転軸(2)を介してサンプリングブラシ(1)から離れる一端に向かって揺動し、バッフル(201)が揺動する時にスリーブ(3)を駆動して同期揺動させ、スリーブ(3)はピストンロッド(302)をシリンダー(4)の内部に摺動駆動し、ピストンロッド(302)の外側はシリンダー(4)の内壁に摺接され、ピストンロッド(302)が伸縮ロッド(301)から離れる一端に向かって摺動するときに、外力によりシリンダー(4)内の空気の体積が大きくなり、シリンダー(4)内の圧力が小さくなり、外部の大気圧と圧力差を形成し、ピストンロッド(302)は圧力差を利用して変形層(401)の側面を引き抜くステップS2と、
変形層(401)の一端は変形してシリンダー(4)の穴の内部まで延伸し、凸条(402)とスリーブ(3)の内壁との間に隔間が形成され、スリーブ(3)は伸縮ロッド(301)の外側に摺動し、ブラシヘッド(103)によって人間の子宮頸口のサンプリングを行うステップS3と、
サンプリングが完了した後、プッシュロッド(101)を反対方向に引き、プッシュロッド(101)はブラシヘッド(103)及びリング部(104)をサンプリングブラシ(1)の内部まで摺動駆動し、リング部(104)がサンプリングブラシ(1)の内部に戻る前に、リング部(104)の外壁はバッフル(201)の一端に押し付けられ、バッフル(201)は回転軸(2)を介してサンプリングブラシ(1)の内部に向かって揺動し、バッフル(201)はスリーブ(3)によってピストンロッド(302)の戻り摺動を補助し、ピストンロッド(302)は反対方向の操作により変形層(401)の戻りを補助することができ、変形層(401)の両側の凸条(402)はスリーブ(3)の内壁の凹溝と嵌合されるステップS4と、
スリーブ(3)が戻って一定の距離摺動した後、変形層(401)の両側の凸条(402)はスリーブ(3)の内壁の凹溝と嵌合され、ブラシヘッド(103)はサンプリングブラシ(1)の内部に再び後退し、ブラシヘッド(103)が戻った後に、バッフル(201)は回転軸(2)を介して戻り、バッフル(201)はブラシヘッド(103)を再び密封するステップS5と、
サンプルを採取した後、サンプル離型剤が充填された試験管(5)を3回上下に軽く振って、試験管(5)の下端のボトムブラケットをガラス面又は吸着力の良い面に吸着させることで、試験管(5)を傾斜させ、サンプル離型剤をこぼし、片手で試験管(5)を持ち、他方の手で試験管カバー(501)を軽く緩め、試験管の開口部と試験管カバー(501)の開口部の両方を上に向け、サンプリングブラシ(1)を試験管(5)の内部に挿入し、軽く力を加えて押し下げ、所定の位置に置くステップS6と、
その後、片手でサンプリングブラシ(1)を固定し、他方の手でプッシュロッド(101)を軽く押し、プッシュロッド(101)はブラシヘッド(103)を駆動してサンプル離型剤に浸漬させ、ブラシヘッド(103)が試験管(5)の底部に接触した後、試験管(5)の底部を十分に擦れるようにブラシヘッド(103)を10回回転させ、プッシュロッド(101)とブラシヘッド(103)との接続を片手で切断し、ブラシヘッド(103)を試験管(5)の内部に残し、試験管カバー(501)を軽く締めるステップS7と、
試験管(5)を冷凍冷蔵庫に垂直に入れて30min±5min冷凍し、冷蔵庫から取り出し、室温で立てて静置し溶化した後、水平な台に再び立てて20~30分間静置し、使用に備え、処理済みのサンプルを2時間以内に使用するステップS8とを含む、ことを特徴とする検査方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は医療検査器械の分野に関し、具体的には、E7タンパク質を自宅で自動検査するための子宮頸部ブラシ及びその検査方法に関する。
【背景技術】
【0002】
E7タンパク質は子宮頸部上皮細胞疾患の重要な原因であり、網膜芽細胞腫タンパク質を阻害することにより細胞を無限に増殖させ、ゲノムが損傷して機能が失われると、E7タンパク質は発現し始め、E7タンパク質の過剰発現は子宮頸部上皮細胞疾患のリスクと密接に関連しており、E7タンパク質を自宅で自動検査するには、自己サンプリングの子宮頸部ブラシを使用し、子宮頸口から剥離した細胞サンプルを採取し、子宮頸部の剥離した細胞内のE7タンパク質を検査する必要があり、これにより子宮頸部上皮細胞疾患を診断することができ、子宮頸部ブラシの技術的示唆となる。
【0003】
子宮頸部ブラシの研究から以下の問題が発見された。
【0004】
子宮頸部ブラシはブラシヘッドによって子宮頸口の表面の組織粘液を掻き取り、ブラシヘッドが人間の子宮頸部に入る前に、先ず人間の膣に入る必要があり、このとき、ブラシヘッドの表面に膣内部の組織粘液の一部が付着しやすく、それと同時に、ブラシヘッドが子宮頸口の粘液を掻き取った後、ブラシヘッドを取り出す際に、ブラシヘッドの表面に粘液の一部が同様に付着しやすく、その結果、子宮頸部ブラシがサンプリングした後に、検査結果に誤差が発生しやすく、ブラシヘッドに子宮頸口の粘液と膣内部の粘液は同時に付着しやすい。
【0005】
現在、従来技術のCN201810304181.5の改良構造を有する子宮頸部ブラシは子宮頸部ブラシを開示しており、該発明は、細胞サンプリングが完了した後、取付ブラケットの1つを取付ロッドから取り外すと2セットのブラシ部の分離を実現でき、子宮頸部液ベースの細胞塗抹検査及びHPV?DNA検査を1回のサンプリングで実現することができ、全体の使用中に、ロッド本体を操作し、ブラシ部をタッチすることがなく、衛生的である。
【0006】
本発明は子宮頸部ブラシブラシヘッドに子宮頸口の粘液と膣内部の粘液が同時に付着しやすい問題を主に解決する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、E7タンパク質を自宅で自動検査するための子宮頸部ブラシ及びその検査方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を実現するために、本発明は以下の技術的解決手段を提供する。
【0009】
サンプリングブラシを含むE7タンパク質を自宅で自動検査するための子宮頸部ブラシ及びその検査方法であって、
該サンプリングブラシの内部にはプッシュロッドが摺動可能に貫通され、前記プッシュロッドの一端には、子宮頸部ブラシカバーと組み合わせて使用されるブラシヘッドが設置され、リング部は前記ブラシヘッドのプッシュロッドに向かって延伸する一端の外側を取り囲む。
【0010】
本発明のさらなる技術案として、前記サンプリングブラシの内部が中空状に設置され、プッシュロッドはサンプリングブラシの外側まで貫通され、ブラシヘッドはプッシュロッドを介してサンプリングブラシの内部に摺動可能に嵌合され、サンプリングブラシのブラシヘッドに接近する一端には粘着防止の揺動ユニットが設けられる。
【0011】
本発明のさらなる技術案として、前記子宮頸部ブラシカバーがサンプリングブラシの外側にある場合に、子宮頸部ブラシカバーはブラシヘッドの外側を取り囲み、ブラシヘッドは子宮頸部のサンプリングを行い、ブラシヘッドはプッシュロッドに係合接続される。
【0012】
本発明のさらなる技術案として、前記リング部の側面は等脚台形に設置され、リング部の最大直径の一端がプッシュロッドの直径よりも0.5~1cm小さく、リング部は揺動ユニットと同じ水平面に設置される。
【0013】
本発明のさらなる技術案として、前記揺動ユニットは、回転軸、バッフル、スリーブ、伸縮ロッド、ピストンロッド、シリンダー、変形層及び凸条を含み、回転軸はサンプリングブラシのブラシヘッドに接近する一端の内壁にヒンジで接続され、バッフルは回転軸の一側で揺動し、スリーブはバッフルの一端に嵌め込まれ、伸縮ロッドはスリーブのバッフルから離れる一端に摺動可能に嵌合され、ピストンロッドはスリーブの一端の内壁に摺動し、変形層は伸縮ロッドのスリーブに接近する一端に嵌め込まれ、シリンダーは変形層の一端に嵌め込まれ、凸条は変形層の両側に設けられる。
【0014】
本発明のさらなる技術案として、前記バッフルは半円板状に設置され、回転軸とバッフルはサンプリングブラシの一端の両側にマッチングして分布し、バッフルは回転軸を介して5~35°の角度で揺動する。
【0015】
本発明のさらなる技術案として、前記伸縮ロッドの一端はサンプリングブラシの内壁に設けられ、伸縮ロッドとスリーブの両方は半円弧状に設置され、半円弧の角度が45~90°であり、スリーブの内部が中空状に設置され、バッフルがスリーブの一端に向かって揺動するときに、スリーブと伸縮ロッドは摺動可能に嵌合される。
【0016】
本発明のさらなる技術案として、前記ピストンロッドは「T」字状に設置され、ピストンロッドの一端はシリンダーの内部に摺動して延伸し、ピストンロッドの外側はシリンダーの内壁に摺接され、ピストンロッドはスリーブと連動している。
【0017】
本発明のさらなる技術案として、前記シリンダーは円筒状に設置され、シリンダーの変形層に接近する一端には穴が開けられ、該穴の直径が2~4cmであり、シリンダーの変形層に接近する一端は変形層に点と点で接続される。
【0018】
本発明のさらなる技術案として、前記スリーブの内壁には、凸条とマッチングして設置される凹溝が開けられ、変形層の厚さが0.2~0.4cmであり、変形層は伸縮ロッドの一端に点と点で接続され、変形層はゴム又はシリコーン材料で製造される。
【0019】
本発明のさらなる技術案として、前記ブラシヘッドの一端には試験管が摺動可能に嵌合され、前記試験管の一端には試験管カバーが回転可能に嵌着される。
【0020】
本発明のさらなる技術案として、前記試験管は試薬管であり、試験管の内部にはサンプル離型剤が充填され、試験管の下端にはボトムブラケットが設けられ、試験管及び試験管カバーは補助検査ツールであり、ブラシヘッドによるサンプリングが完了した後、ブラシヘッドは試験管の内部に埋め込まれる。
【0021】
本発明のさらなる技術案として、検査方法は、
サンプリングブラシとプッシュロッドは同期して人間の膣内に入り、ブラシヘッドがサンプリングブラシの内部にあるときに、バッフルの一端はブラシヘッドの一端に密着して密封され、サンプリングブラシが人間の膣に入るときに、ブラシヘッドの一端に膣内の粘液が付着することを回避でき、プッシュロッドの一端を手動で押し、プッシュロッドはブラシヘッドを駆動してサンプリングブラシの外側まで摺動して延伸させ、ブラシヘッドはバッフルの一端に押し付けられるステップS1と、
リング部は同期してサンプリングブラシの外側まで延伸し、バッフルは回転軸を介してサンプリングブラシから離れる一端に向かって揺動し、バッフルが揺動する時にスリーブを駆動して同期揺動させ、スリーブはピストンロッドをシリンダーの内部に摺動駆動することができ、ピストンロッドの外側はシリンダーの内壁に摺接されるため、ピストンロッドが伸縮ロッドから離れる一端に向かって摺動するときに、外力によりシリンダー内の空気の体積が大きくなり、シリンダー内の圧力が小さくなり、外部の大気圧と圧力差を形成し、ピストンロッドは圧力差を利用して変形層の側面を引き抜くことができるステップS2と、
変形層の一端は変形してシリンダーの穴の内部まで延伸し、凸条とスリーブの内壁との間に隔間が形成され、伸縮ロッドの外側でのスリーブの摺動を容易にするとともに、ブラシヘッドによって人間の子宮頸口のサンプリングを行うことができるステップS3と、
サンプリングが完了した後、プッシュロッドを反対方向に引き、プッシュロッドはブラシヘッド及びリング部をサンプリングブラシの内部まで摺動駆動し、リング部がサンプリングブラシの内部に戻る前に、リング部の外壁はバッフルの一端に押し付けられ、バッフルは回転軸を介してサンプリングブラシの内部に向かって揺動し、バッフルはスリーブによってピストンロッドの戻り摺動を補助し、この時に、ピストンロッドは反対方向の操作により変形層の戻りを補助することができ、変形層の両側の凸条はスリーブの内壁の凹溝と嵌合できるステップS4と、
スリーブが戻って一定の距離摺動した後、変形層の両側の凸条はスリーブの内壁の凹溝と嵌合できるため、摺動し続けることができなくなり、この時、バッフルが傾斜しているため、バッフルとブラシヘッドとの間に間隔が発生し、ブラシヘッドはサンプリングブラシの内部に再び後退することができ、ブラシヘッドが戻った後に、バッフルの一端での押し付け及び支持がなくなり、バッフルは回転軸を介して戻ることができ、バッフルはブラシヘッドを再び密封することができるステップS5と、
サンプルを採取した後、サンプル離型剤が充填された試験管を3回上下に軽く振って、試験管の下端のボトムブラケットをガラス面又は吸着力の良い面に吸着させ、しっかりと吸着していない場合に試験管が傾斜し、サンプル離型剤がこぼれることを回避するように、試験管とボトムブラケットとがしっかりと吸着していることを確認してから次のステップを実行し、片手で試験管を持ち、他方の手で試験管カバーを軽く緩め、試験管の開口部と試験管カバーの開口部の両方を上に向け、その後サンプリングブラシを試験管の内部に挿入し、軽く力を加えて押し下げ、所定の位置に置くステップS6と、
その後、片手でサンプリングブラシを固定し、他方の手でプッシュロッドを軽く押し、プッシュロッドはブラシヘッドを駆動してサンプル離型剤に浸漬させ、ブラシヘッドが試験管の底部に接触した後、試験管の底部を十分に擦れるようにブラシヘッドを10回回転させ、プッシュロッドとブラシヘッドとの接続を片手で切断し、ブラシヘッドを試験管の内部に残し、試験管カバーを軽く締めるステップS7と、
試験管を冷凍冷蔵庫に垂直に入れて30min±5min冷凍し、冷蔵庫から取り出し、室温で立てて静置し溶化した後、水平な台に再び立てて20~30分間静置し、使用に備え、処理済みのサンプルを2時間以内に使用するステップS8との具体的な操作ステップを含む。
【発明の効果】
【0022】
1.本発明では、サンプリングブラシとプッシュロッドは同期して人間の膣内に入り、ブラシヘッドがサンプリングブラシの内部にあるときに、バッフルの一端はブラシヘッドの一端に密着して密封され、サンプリングブラシが人間の膣に入るときに、ブラシヘッドの一端に膣内の粘液が付着することを回避でき、プッシュロッドの一端を手動で押し、プッシュロッドはブラシヘッドを駆動してサンプリングブラシの外側まで摺動して延伸させ、ブラシヘッドはバッフルの一端に押し付けられ、リング部は同期してサンプリングブラシの外側まで延伸し、バッフルは回転軸を介してサンプリングブラシから離れる一端に向かって揺動し、バッフルが揺動する時にスリーブを駆動して同期揺動させ、スリーブはピストンロッドをシリンダーの内部に摺動駆動することができ、ピストンロッドの外側はシリンダーの内壁に摺接されるため、ピストンロッドが伸縮ロッドから離れる一端に向かって摺動するときに、外力によりシリンダー内の空気の体積が大きくなり、シリンダー内の圧力が小さくなり、外部の大気圧と圧力差を形成し、ピストンロッドは圧力差を利用して変形層の側面を引き抜くことができ、この時に、変形層の一端は変形してシリンダーの穴の内部まで延伸し、凸条とスリーブの内壁との間に隔間が形成され、伸縮ロッドの外側でのスリーブの摺動を容易にするとともに、ブラシヘッドによって人間の子宮頸口のサンプリングを行うことができる。
【0023】
2.本発明はサンプリングが完了した後、プッシュロッドを反対方向に引き、プッシュロッドはブラシヘッド及びリング部をサンプリングブラシの内部まで摺動駆動し、リング部がサンプリングブラシの内部に戻る前に、リング部の外壁はバッフルの一端に押し付けられ、バッフルは回転軸を介してサンプリングブラシの内部に向かって揺動し、バッフルはスリーブによってピストンロッドの戻り摺動を補助し、この時に、ピストンロッドは反対方向の操作により変形層の戻りを補助することができ、変形層の両側の凸条はスリーブの内壁の凹溝と嵌合できる。
【0024】
3.本発明では、スリーブが戻って一定の距離摺動した後、変形層の両側の凸条はスリーブの内壁の凹溝と嵌合できるため、摺動し続けることができなくなり、この時、バッフルが傾斜しているため、バッフルとブラシヘッドとの間に間隔が発生し、ブラシヘッドはサンプリングブラシの内部に再び後退することができ、ブラシヘッドが戻った後に、バッフルの一端での押し付け及び支持がなくなり、バッフルは回転軸を介して戻ることができ、バッフルはブラシヘッドを再び密封することができ、さらに、このような揺動ユニットはブラシヘッドがサンプリングを行った後に、ブラシヘッドを再び密封することができ、ブラシヘッドを人間の膣内部から取り出す時に、人間の膣内部の粘液がブラシヘッドの内部に付着することを回避する。
【0025】
4.本発明はサンプルを採取した後、サンプル離型剤が充填された試験管を3回上下に軽く振って、試験管の下端のボトムブラケットをガラス面又は吸着力の良い面に吸着させ、しっかりと吸着していない場合に試験管が傾斜し、サンプル離型剤がこぼれることを回避するように、試験管とボトムブラケットとがしっかりと吸着していることを確認してから次のステップを実行し、片手で試験管を持ち、他方の手で試験管カバーを軽く緩め、試験管の開口部と試験管カバーの開口部の両方を上に向け、その後サンプリングブラシを試験管の内部に挿入し、軽く力を加えて押し下げ、所定の位置に置く。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の全体構成を示す模式図である。
図2】本発明のサンプリングの構造模式図である。
図3】本発明のサンプリングブラシの部分模式図である。
図4】本発明のサンプリングブラシの部分断面模式図である。
図5】本発明の図4のA部分の拡大模式図である。
図6】本発明のバッフルが揺動する断面模式図である。
図7】本発明のスリーブの断面構造模式図である。
図8】本発明のブラシヘッド及び試験管の構造模式図である。
図9】本発明の試験管の構造模式図である。
図10】本発明の変形層の変形模式図である。
【0027】
図1~10において、
1 サンプリングブラシ
101 プッシュロッド
102 子宮頸部ブラシカバー
103 ブラシヘッド
104 リング部
2 回転軸
201 バッフル
3 スリーブ
301 伸縮ロッド
302 ピストンロッド
4 シリンダー
401 変形層
402 凸条
5 試験管
501 試験管カバー。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1~10に示すように、本発明の実施例では、
実施例1:E7タンパク質を自宅で自動検査するための子宮頸部ブラシ及びその検査方法であって、該サンプリングブラシ1の内部にはプッシュロッド101が摺動可能に貫通され、前記プッシュロッド101の一端には、子宮頸部ブラシカバー102と組み合わせて使用されるブラシヘッド103が設置され、リング部104は前記ブラシヘッド103のプッシュロッド101に向かって延伸する一端の外側を取り囲む。
【0029】
プッシュロッド101及びサンプリングブラシ1については、サンプリングブラシ1の内部が中空状に設置され、プッシュロッド101はサンプリングブラシ1の外側まで貫通され、ブラシヘッド103はプッシュロッド101を介してサンプリングブラシ1の内部に摺動可能に嵌合され、サンプリングブラシ1のブラシヘッド103に接近する一端には粘着防止の揺動ユニットが設けられる。
【0030】
子宮頸部ブラシカバー102及びブラシヘッド103については、子宮頸部ブラシカバー102がサンプリングブラシ1の外側にある場合に、子宮頸部ブラシカバー102はブラシヘッド103の外側を取り囲み、ブラシヘッド103は子宮頸部のサンプリングを行い、ブラシヘッド103はプッシュロッド101に係合接続される。
【0031】
子宮頸部ブラシカバー102はブラシヘッド103の一端を密封し、これにより塵がブラシヘッド103の外側に付着することを防止する。
【0032】
リング部104については、リング部104の側面は等脚台形に設置され、リング部104の最大直径の一端がプッシュロッド101の直径よりも0.5~1cm小さく、リング部104は揺動ユニットと同じ水平面に設置される。
【0033】
リング部104の最大直径の一端がプッシュロッド101の直径よりも0.5~1cm小さく、これによりリング部104がプッシュロッド101の直径よりも大きいため、ブラシヘッド103及びプッシュロッド101が人間の膣内部に入ることに影響を与えるのを防止する。
【0034】
実施例2:図4~7及び図10から分かるように、実施例2の実施例1との相違点は以下の通りであり、揺動ユニットは、回転軸2、バッフル201、スリーブ3、伸縮ロッド301、ピストンロッド302、シリンダー4、変形層401及び凸条402を含み、回転軸2はサンプリングブラシ1のブラシヘッド103に接近する一端の内壁にヒンジで接続され、バッフル201は回転軸2の一側で揺動し、スリーブ3はバッフル201の一端に嵌め込まれ、伸縮ロッド301はスリーブ3のバッフル201から離れる一端に摺動可能に嵌合され、ピストンロッド302はスリーブ3の一端の内壁に摺動し、変形層401は伸縮ロッド301のスリーブ3に接近する一端に嵌め込まれ、シリンダー4は変形層401の一端に嵌め込まれ、凸条402は変形層401の両側に設けられる。
【0035】
回転軸2及びバッフル201については、バッフル201は半円板状に設置され、回転軸2とバッフル201はサンプリングブラシ1の一端の両側にマッチングして分布し、バッフル201は回転軸2を介して5~35°の角度で揺動する。
【0036】
ブラシヘッド103がサンプリングブラシ1の内部にあるときに、バッフル201の一端はブラシヘッド103の一端に密着して密封され、具体的な位置は説明書の図5を参照し、サンプリングブラシ1が人間の膣に入るときに、ブラシヘッド103の一端に膣内の粘液が付着することを回避することができる。
【0037】
スリーブ3及び伸縮ロッド301については、伸縮ロッド301の一端はサンプリングブラシ1の内壁に設けられ、伸縮ロッド301とスリーブ3の両方は半円弧状に設置され、半円弧の角度が45~90°であり、スリーブ3の内部が中空状に設置され、バッフル201がスリーブ3の一端に向かって揺動するときに、スリーブ3と伸縮ロッド301は摺動可能に嵌合される。
【0038】
ピストンロッド302については、ピストンロッド302は「T」字状に設置され、ピストンロッド302の一端はシリンダー4の内部に摺動して延伸し、ピストンロッド302の外側はシリンダー4の内壁に摺接され、ピストンロッド302はスリーブ3と連動している。
【0039】
バッフル201が揺動する時にスリーブ3を駆動して同期揺動させ、スリーブ3はピストンロッド302をシリンダー4の内部に摺動駆動することができ、ピストンロッド302の外側はシリンダー4の内壁に摺接されるため、ピストンロッド302が伸縮ロッド301から離れる一端に向かって摺動するときに、外力によりシリンダー4内の空気の体積が大きくなり、シリンダー4内の圧力が小さくなり、外部の大気圧と圧力差を形成し、ピストンロッド302は圧力差を利用して変形層401の側面を引き抜くことができ、この時に、変形層401の一端は変形してシリンダー4の穴の内部まで延伸し(説明書の図10を参照)、具体的な原理はシリンジによる薬液の抽出原理を参照できる。
【0040】
シリンダー4については、シリンダー4は円筒状に設置され、シリンダー4の変形層401に接近する一端には穴が開けられ、該穴の直径が2~4cmであり、シリンダー4の変形層401に接近する一端は変形層401に点と点で接続される。
【0041】
シリンダー4の変形層401に接近する一端には穴が開けられ、該穴の直径が2~4cmであり、これにより穴の直径が2cmよりも小さいため、変形層401が変形してシリンダー4の内部まで延伸することが回避する。
【0042】
シリンダー4の変形層401に接近する一端は変形層401に点と点で接続され、これによりシリンダー4と変形層401が密着して接続された後に、変形層401がシリンダー4の一端に変形できないことを回避する。
【0043】
変形層401及び凸条402については、スリーブ3の内壁には、凸条402とマッチングする凹溝が開けられ、凸条402は該凹溝に摺動可能に嵌合され、変形層401の厚さが0.2~0.4cmであり、変形層401は伸縮ロッド301の一端に点と点で接続され、変形層401はゴム又はシリコーン材料で製造される。
【0044】
変形層401の厚さが0.2~0.4cmであり、これにより変形層401の厚さが0.4cmよりも大きい場合に、変形層401が変形できない状況を回避する。
【0045】
サンプリングブラシ1とプッシュロッド101は同期して人間の膣内に入り、ブラシヘッド103がサンプリングブラシ1の内部にあるときに、バッフル201の一端はブラシヘッド103の一端に密着して密封され、サンプリングブラシ1が人間の膣に入るときに、ブラシヘッド103の一端に膣内の粘液が付着することを回避することができ、プッシュロッド101の一端を手動で押し、プッシュロッド101はブラシヘッド103を駆動してサンプリングブラシ1の外側まで摺動して延伸させ、ブラシヘッド103はバッフル201の一端に押し付けられ、リング部104は同期してサンプリングブラシ1の外側まで延伸し、バッフル201は回転軸2を介してサンプリングブラシ1から離れる一端に向かって揺動し、バッフル201が揺動する時にスリーブ3を駆動して同期揺動させ、スリーブ3はピストンロッド302をシリンダー4の内部に摺動駆動することができ、ピストンロッド302の外側はシリンダー4の内壁に摺接されるため、ピストンロッド302が伸縮ロッド301から離れる一端に向かって摺動するときに、外力によりシリンダー4内の空気の体積が大きくなり、シリンダー4内の圧力が小さくなり、外部の大気圧と圧力差を形成し、ピストンロッド302は圧力差を利用して変形層401の側面を引き抜くことができ、この時に、変形層401の一端は変形してシリンダー4の穴の内部まで延伸し、凸条402とスリーブ3の内壁との間に隔間が形成され、伸縮ロッド301の外側でのスリーブ3の摺動を容易にするとともに、ブラシヘッド103によって人間の子宮頸口のサンプリングを行うことができる。
【0046】
サンプリングが完了した後、プッシュロッド101を反対方向に引き、プッシュロッド101はブラシヘッド103及びリング部104をサンプリングブラシ1の内部まで摺動駆動し、リング部104がサンプリングブラシ1の内部に戻る前に、リング部104の外壁はバッフル201の一端に押し付けられ、バッフル201は回転軸2を介してサンプリングブラシ1の内部に向かって揺動し、バッフル201はスリーブ3によってピストンロッド302の戻り摺動を補助し、この時に、ピストンロッド302は反対方向の操作により変形層401の戻りを補助することができ、変形層401の両側の凸条402はスリーブ3の内壁の凹溝と嵌合できる(図7を参照)。
【0047】
従って、スリーブ3が戻って一定の距離摺動した後、変形層401の両側の凸条402はスリーブ3の内壁の凹溝と嵌合できるため、摺動し続けることができなくなり、この時、バッフル201が傾斜しているため、バッフル201とブラシヘッド103との間に間隔が発生し、ブラシヘッド103はサンプリングブラシ1の内部に再び後退することができ、ブラシヘッド103が戻った後に、バッフル201の一端での押し付け及び支持がなくなり、バッフル201は回転軸2を介して戻ることができ、バッフル201はブラシヘッド103を再び密封することができ、さらに、このような揺動ユニットはブラシヘッド103がサンプリングを行った後に、ブラシヘッド103を再び密封することができ、ブラシヘッド103を人間の膣内部から取り出す時に、人間の膣内部の粘液がブラシヘッド103の内部に付着することを回避する。
【0048】
実施例3:図8及び9から分かるように、実施例3の実施例1及び2との相違点は、ブラシヘッド103の一端には試験管5が摺動可能に嵌合され、試験管5の一端には試験管カバー501が回転可能に嵌着されることである。
【0049】
試験管5及び試験管カバー501については、試験管5は試薬管であり、試験管5の内部にはサンプル離型剤が充填され、試験管5の下端にはボトムブラケットが設けられ、試験管5及び試験管カバー501は補助検査ツールであり、ブラシヘッド103によるサンプリングが完了した後、ブラシヘッド103は試験管5の内部に埋め込まれる。
【0050】
サンプルを採取した後、サンプル離型剤が充填された試験管5を3回上下に軽く振って、試験管5の下端のボトムブラケットをガラス面又は吸着力の良い面に吸着させ、しっかりと吸着していない場合に試験管5が傾斜し、サンプル離型剤がこぼれることを回避するように、試験管5とボトムブラケットとがしっかりと吸着していることを確認してから次のステップを実行し、片手で試験管5を持ち、他方の手で試験管カバー501を軽く緩め、試験管の開口部と試験管カバー501の開口部の両方を上に向け、その後サンプリングブラシ1を試験管5の内部に挿入し、軽く力を加えて押し下げ、所定の位置に置く(具体的には、図8を参照)。
【0051】
その後、片手でサンプリングブラシ1を固定し、他方の手でプッシュロッド101を軽く押し、プッシュロッド101はブラシヘッド103を駆動してサンプル離型剤に浸漬させ、ブラシヘッド103が試験管5の底部に接触した後、試験管5の底部を十分に擦れるようにブラシヘッド103を10回回転させ、プッシュロッド101とブラシヘッド103との接続を片手で切断し、ブラシヘッド103を試験管5の内部に残し、試験管カバー501を軽く締める。
【0052】
試験管5を冷凍冷蔵庫に垂直に入れ約-20℃で30min±5min冷凍し、冷蔵庫から取り出し、室温で立てて静置し溶化した後、水平な台に再び立てて20~30分間静置し、使用に備える。
【0053】
処理済みのサンプルを2時間以内に使用する。
【0054】
実施例4:検査方法は、
サンプリングブラシ1とプッシュロッド101は同期して人間の膣内に入り、ブラシヘッド103がサンプリングブラシ1の内部にあるときに、バッフル201の一端はブラシヘッド103の一端に密着して密封され、サンプリングブラシ1が人間の膣に入るときに、ブラシヘッド103の一端に膣内の粘液が付着することを回避することができ、プッシュロッド101の一端を手動で押し、プッシュロッド101はブラシヘッド103を駆動してサンプリングブラシ1の外側まで摺動して延伸させ、ブラシヘッド103はバッフル201の一端に押し付けられるステップS1と、
リング部104は同期してサンプリングブラシ1の外側まで延伸し、バッフル201は回転軸2を介してサンプリングブラシ1から離れる一端に向かって揺動し、バッフル201が揺動する時にスリーブ3を駆動して同期揺動させ、スリーブ3はピストンロッド302をシリンダー4の内部に摺動駆動することができ、ピストンロッド302の外側はシリンダー4の内壁に摺接されるため、ピストンロッド302が伸縮ロッド301から離れる一端に向かって摺動するときに、外力によりシリンダー4内の空気の体積が大きくなり、シリンダー4内の圧力が小さくなり、外部の大気圧と圧力差を形成し、ピストンロッド302は圧力差を利用して変形層401の側面を引き抜くことができるステップS2と、
変形層401の一端は変形してシリンダー4の穴の内部まで延伸し、凸条402とスリーブ3の内壁との間に隔間が形成され、伸縮ロッド301の外側でのスリーブ3の摺動を容易にするとともに、ブラシヘッド103によって人間の子宮頸口のサンプリングを行うことができるステップS3と、
サンプリングが完了した後、プッシュロッド101を反対方向に引き、プッシュロッド101はブラシヘッド103及びリング部104をサンプリングブラシ1の内部まで摺動駆動し、リング部104がサンプリングブラシ1の内部に戻る前に、リング部104の外壁はバッフル201の一端に押し付けられ、バッフル201は回転軸2を介してサンプリングブラシ1の内部に向かって揺動し、バッフル201はスリーブ3によってピストンロッド302の戻り摺動を補助し、この時に、ピストンロッド302は反対方向の操作により変形層401の戻りを補助することができ、変形層401の両側の凸条402はスリーブ3の内壁の凹溝と嵌合できるステップS4と、
スリーブ3が戻って一定の距離摺動した後、変形層401の両側の凸条402はスリーブ3の内壁の凹溝と嵌合できるため、摺動し続けることができなくなり、この時、バッフル201が傾斜しているため、バッフル201とブラシヘッド103との間に間隔が発生し、ブラシヘッド103はサンプリングブラシ1の内部に再び後退することができ、ブラシヘッド103が戻った後に、バッフル201の一端での押し付け及び支持がなくなり、バッフル201は回転軸2を介して戻ることができ、バッフル201はブラシヘッド103を再び密封することができるステップS5と、
サンプルを採取した後、サンプル離型剤が充填された試験管5を3回上下に軽く振って、試験管5の下端のボトムブラケットをガラス面又は吸着力の良い面に吸着させ、しっかりと吸着していない場合に試験管5が傾斜し、サンプル離型剤がこぼれることを回避するように、試験管5とボトムブラケットとがしっかりと吸着していることを確認してから次のステップを実行し、片手で試験管5を持ち、他方の手で試験管カバー501を軽く緩め、試験管の開口部と試験管カバー501の開口部の両方を上に向け、その後サンプリングブラシ1を試験管5の内部に挿入し、軽く力を加えて押し下げ、所定の位置に置くステップS6と、
その後、片手でサンプリングブラシ1を固定し、他方の手でプッシュロッド101を軽く押し、プッシュロッド101はブラシヘッド103を駆動してサンプル離型剤に浸漬させ、ブラシヘッド103が試験管5の底部に接触した後、試験管5の底部を十分に擦れるようにブラシヘッド103を10回回転させ、プッシュロッド101とブラシヘッド103との接続を片手で切断し、ブラシヘッド103を試験管5の内部に残し、試験管カバー501を軽く締めるステップS7と、
試験管5を冷凍冷蔵庫に垂直に入れ約-20℃で30min±5min冷凍し、冷蔵庫から取り出し、室温で立てて静置し溶化した後、水平な台に再び立てて20~30分間静置し、使用に備え、処理済みのサンプルを2時間以内に使用するステップS8との具体的な操作ステップを含む。
【0055】
なお、以上は本発明の好ましい実施形態に過ぎに、当業者にとって、本発明の発想を逸脱することなく、様々な変形や改良を行うことができ、これらは、本発明の実施の効果及び特許の実用性に影響を与えず、本発明の保護範囲として見なされるべきである。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10