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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024075555
(43)【公開日】2024-06-04
(54)【発明の名称】タッチ入力装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/041 20060101AFI20240528BHJP
   G06F 3/044 20060101ALI20240528BHJP
【FI】
G06F3/041 512
G06F3/044 124
G06F3/041 530
G06F3/041 570
【審査請求】有
【請求項の数】25
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023197938
(22)【出願日】2023-11-22
(31)【優先権主張番号】10-2022-0158571
(32)【優先日】2022-11-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2023-0070109
(32)【優先日】2023-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】513009370
【氏名又は名称】株式会社 ハイディープ
【氏名又は名称原語表記】HiDeep Inc.
【住所又は居所原語表記】3F Dasan Tower,49,Daewangpangyo-ro 644 beon-gil,Bundang-gu,Seongnam-si,Gyeonggi-do 463-400,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100124855
【弁理士】
【氏名又は名称】坪倉 道明
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100219265
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 崇大
(74)【代理人】
【識別番号】100203208
【弁理士】
【氏名又は名称】小笠原 洋平
(74)【代理人】
【識別番号】100127812
【弁理士】
【氏名又は名称】城山 康文
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(72)【発明者】
【氏名】キム,ボンキー
(72)【発明者】
【氏名】キム,セヨブ
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ディスプレイパネルのフリッカーの発生を防止するタッチ入力装置を提供する。
【解決手段】タッチ入力装置1は、タッチセンサ10’及びタッチセンサを制御する制御部を含み、タッチセンサは、複数の第1電極と複数の第2電極とを含み、第1電極は第1方向に沿って配置され、第2電極は第1方向と異なる第2方向に沿って配置され、第1電極とすぐ隣り合うように配置された第2a電極パターンと第1電極とすぐ隣り合わずに所定の距離離隔して配置された第2b電極パターンとを含み、制御部は、複数の第2電極のうち少なくとも2以上の第2電極に互いに異なる駆動信号が同時に印加されるように制御する。第2b電極パターンに印加される駆動信号は、第2a電極パターンに印加される駆動信号の位相を180度反転させたものである。制御部はまた、複数の第1電極からの受信信号に基づいてタッチセンサ上に位置されるオブジェクトのタッチ位置を検出する。
【選択図】図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチセンサと、前記タッチセンサを制御する制御部と、を含み、
前記タッチセンサは、複数の第1電極と複数の第2電極を含み、
前記第1電極は、第1方向に沿って配置され、
前記第2電極は、前記第1方向と異なる第2方向に沿って配置され、前記第1電極とすぐ隣り合うように配置された第2a電極パターンと前記第1電極とすぐ隣り合わずに所定の距離離隔して配置された第2b電極パターンとを含み、
前記制御部は、前記複数の第2電極のうち少なくとも2以上の第2電極に互いに異なる駆動信号が同時に印加されるように制御するものの、前記第2b電極パターンに印加される駆動信号は、前記第2a電極パターンに印加される駆動信号の位相を180度反転させたものであり、
前記制御部は、前記複数の第1電極からの受信信号に基づいて前記タッチセンサ上に位置されるオブジェクトのタッチ位置を検出する、タッチ入力装置。
【請求項2】
タッチセンサと、前記タッチセンサを制御する制御部と、を含み、
前記タッチセンサは、複数の第1電極と複数の第2電極を含み、
前記第1電極は、第1方向に沿って配置され、
前記第2電極は、前記第1方向と異なる第2方向に沿って配置され、前記第1電極と相互静電容量を形成する第2a電極パターンと前記第1電極と相互静電容量を形成しない第2b電極パターンとを含み、
前記制御部は、前記複数の第2電極のうち少なくとも2以上の第2電極に互いに異なる駆動信号が同時に印加されるように制御するものの、前記第2b電極パターンに印加される駆動信号は、前記第2a電極パターンに印加される駆動信号の位相を180度反転させたものであり、
前記制御部は、前記複数の第1電極からの受信信号に基づいて前記タッチセンサ上に位置されるオブジェクトのタッチ位置を検出する、タッチ入力装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記受信信号のうち二つの受信信号を互いに差し引いた差動信号を出力し、前記差動信号に基づき前記オブジェクトのタッチ位置を検出する、請求項1又は2に記載のタッチ入力装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記差動信号を積分して前記受信信号を復元する積分器と、
復元された前記受信信号のうち符号が負(-)の静電容量の変化量の値の符号を正(+)に変換する符号処理部と、を含む、請求項3に記載のタッチ入力装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記差動信号のベースラインを1/2に減らすためのベースライン調整部を含む、請求項3に記載のタッチ入力装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記複数の第2電極すべてに対して互いに異なる駆動信号が同時に印加されるように制御する、請求項1又は2に記載のタッチ入力装置。
【請求項7】
前記第2b電極パターンと前記第1電極との間には、前記第1電極に隣接して配置された他の第1電極の少なくとも一部が配置された、請求項1又は2に記載のタッチ入力装置。
【請求項8】
前記複数の第1電極のそれぞれは、第1方向に延びた形状を有し、前記第1方向に沿って配列された多数の開口部を有し、
前記複数の第2電極の第2a電極パターンは、前記第2方向に沿って奇数番目に位置した第1電極の多数の開口部内に配置され、
前記複数の第2電極の第2b電極パターンは、前記第2方向に沿って偶数番目に位置した第1電極の多数の開口部内に配置され、
前記第2方向に沿って配列された第2a電極パターンを電気的に連結する第1連結パターンと前記第2方向に沿って配列された第2b電極パターンを電気的に連結する第2連結パターンとを含む、
請求項1又は2に記載のタッチ入力装置。
【請求項9】
前記タッチセンサは、
前記第2a及び第2b電極パターンのそれぞれは、内部に形成された開口部を有し、
前記第2a及び第2b電極パターンそれぞれの開口部内に配置されたダミーパターンをさらに含む、請求項8に記載のタッチ入力装置。
【請求項10】
前記第1連結パターンは、前記第1連結パターンによって連結される二つの第2a電極パターンの間に配置された前記第2b電極パターンとオーバーラップしないように配置される、請求項8に記載のタッチ入力装置。
【請求項11】
前記複数の第1電極のそれぞれは、第1方向に延びた形状を有し、前記第1方向に沿って配列された多数の開口部を有し、
前記複数の第2電極の第2a電極パターンは、前記第2方向に沿って奇数番目に位置した第1電極の多数の開口部内に配置され、
前記複数の第2電極の第2b電極パターンは、前記第2方向に沿って偶数番目に位置した第1電極の多数の開口部内に配置され、
前記第2a電極パターンは、奇数番目に位置した第1電極の隣り合った二つの開口部のいずれか一つに一部が配置され、残りの一つに残りが配置され、
前記第2b電極パターンは、偶数番目に位置した第1電極の隣り合った二つの開口部のいずれか一つの一部が配置され、残りの一つに残りが配置され、
前記第2方向に沿って配列された第2a受信電極パターンを電気的に連結する第1連結パターンと前記第2方向に沿って配列された第2b電極パターンを電気的に連結する第2連結パターンとを含む、
請求項1又は2に記載のタッチ入力装置。
【請求項12】
複数の第1タッチ電極、前記複数の第1タッチ電極と交差するように配置された複数の第2タッチ電極、それぞれの前記第1タッチ電極に隣接して配置された複数の第1ペン電極、及びそれぞれの第2タッチ電極に隣接して配置された複数の第2ペン電極を含む、タッチセンサと、
前記複数の第1ないし第2タッチ電極と電気的に連結され、前記複数の第1ペン電極又は前記第2ペン電極と電気的に連結されて前記タッチセンサを制御するように構成された制御部と、を含み、
それぞれの前記第1タッチ電極は一対の電極部を含み、前記一対の電極部のうち第1電極部は、前記複数の第2タッチ電極のうち少なくとも一つの一部のタッチ電極と隣り合って配置され、前記一対の電極部のうち第2電極部は、前記複数の第2タッチ電極のうち少なくとも一つの残りのタッチ電極と隣り合って配置され、
前記複数の第1ペン電極の一端は互いに電気的に連結され、前記複数の第2ペン電極の一端は互いに電気的に連結され、
前記制御部は、前記第1タッチ電極の第1電極部に第1駆動信号を、前記第1タッチ電極の第2電極部に第2駆動信号を同時に印加されるように制御し、
前記第2駆動信号は、前記第1駆動信号の位相を180度シフトさせたものと同じ、タッチ入力装置。
【請求項13】
前記第1タッチ電極の第1電極部と前記第1タッチ電極の第2電極部とは、一方向に沿って交互に配置され、
前記一方向に沿って配置された複数の第1電極部は、互いに電気的に連結されて前記制御部と連結され、
前記一方向に沿って配置された複数の第2電極部は、互いに電気的に連結されて前記制御部と連結される、請求項12に記載のタッチ入力装置。
【請求項14】
前記第1タッチ電極の前記第1電極部は、一つの前記第1ペン電極の少なくとも一部又は全部を囲むように配置され、
前記第1タッチ電極の前記第2電極部は、他の一つの前記第1ペン電極の少なくとも一部又は全部を囲むように配置され、
前記第2タッチ電極は、一つの前記第2ペン電極の少なくとも一部又は全部を囲むように配置された、請求項12に記載のタッチ入力装置。
【請求項15】
前記複数の第1タッチ電極は、前記複数の第2タッチ電極と互いに異なる層に配置された、請求項14に記載のタッチ入力装置。
【請求項16】
前記第1電極部と前記第2電極部は、第1パターン部、第2パターン部、及び前記第1及び第2パターン部の間に配置された連結パターン部を含み、
前記第1パターン部は逆三角形状を有し、前記第2パターン部は三角形状を有し、前記連結パターン部は四角形状を有する、請求項14に記載のタッチ入力装置。
【請求項17】
前記第2タッチ電極は、一方向に配列された複数のパターンを含み、
前記複数のパターンの間に前記第1タッチ電極が配置された、請求項13に記載のタッチ入力装置。
【請求項18】
前記複数の第1タッチ電極は、前記複数の第2タッチ電極と同一層に配置された、請求項17に記載のタッチ入力装置。
【請求項19】
前記第1タッチ電極の第1電極部と前記第1タッチ電極の第2電極部は、一方向に沿って交互に配置され、
前記一方向に沿って配置された複数の第1電極部を互いに電気的に連結する連結パターン部を含み、
前記連結パターン部は、前記第2タッチ電極と重ならないように配置された、請求項17に記載のタッチ入力装置。
【請求項20】
前記第2タッチ電極は、前記第1ペン電極の少なくとも一部又は全部を囲むように配置された、請求項14に記載のタッチ入力装置。
【請求項21】
前記第1タッチ電極の第1電極部と前記第1タッチ電極の第2電極部とは、一方向に沿って交互に配置され、
前記第2タッチ電極は、前記一方向と垂直な他の方向に沿って配置された前記複数の第1タッチ電極の第1電極部又は第2電極部を囲むように配置された、請求項14に記載のタッチ入力装置。
【請求項22】
前記一方向に沿って配置された複数の第1電極部を互いに電気的に連結する連結パターン部を含み、
前記連結パターン部は、前記一方向に沿って配置された複数の第2電極部と重ならないように配置された、請求項19に記載のタッチ入力装置。
【請求項23】
内部に前記タッチセンサが配置されたディスプレイパネル、をさらに含む、請求項12に記載のタッチ入力装置。
【請求項24】
前記タッチセンサの上又は下に配置されたディスプレイパネル、をさらに含む、請求項12に記載のタッチ入力装置。
【請求項25】
前記制御部は、前記タッチセンサをオブジェクトのタッチの有無及び/又はタッチ位置をセンシングするためのタッチ駆動/センシングモード、スタイラスペンを駆動させるためのペン駆動モード、及び前記スタイラスペンのタッチ位置をセンシングするためのスタイラスセンシングモードのいずれか一つで動作するように構成され、
前記タッチ駆動/センシングモードにおいて、前記制御部は、前記複数の第1タッチ電極のうち少なくとも1以上の第1タッチ電極に前記第1及び第2駆動信号が印加されるように構成され、前記複数の第2タッチ電極から感知信号を受信するように構成され、
前記ペン駆動モードにおいて、前記制御部は、前記複数の第1タッチ電極、前記複数の第1ペン電極、前記複数の第2タッチ電極、及び前記複数の第2ペン電極のうち少なくとも一種類の電極に前記スタイラスペンを駆動させるためのペン駆動信号が印加されるように構成され、
前記スタイラスセンシングモードにおいて、前記制御部は、前記複数の第1タッチ電極と前記複数の第1ペン電極のいずれか一種類の電極と、前記複数の第2タッチ電極と前記複数の第2ペン電極のいずれか一種類の電極との組み合わせを通じて、前記スタイラスペンから放出されたペン感知信号を受信するように構成された、
請求項12乃至24のいずれか1項に記載のタッチ入力装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、タッチ入力装置に関するものであって、さらに詳しくは、タッチセンサの駆動によるディスプレイパネルのフリッカーの発生を防止し、タッチセンサの駆動時間を減らし、タッチ入力装置の電力消耗を減らすことができ、外部のスタイラスペンを駆動させたりスタイラスペンからペン信号を感知したりすることができるタッチ入力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピューティングシステムの操作のために多様な種類の入力装置が利用されている。例えば、ボタン(button)、キー(key)、ジョイスティック(joystick)、及びタッチスクリーンのような入力装置が利用されている。タッチスクリーンの容易で手軽な操作により、コンピューティングシステムの操作時にタッチスクリーンの利用が増加している。
タッチセンサは、情報入力装置の一種として、ディスプレイ装置に備えられて使用することができる。一例として、タッチセンサは、ディスプレイパネルの一面に付着されるか、ディスプレイパネルと一体に製作されて使用することができる。使用者は、ディスプレイ装置の画面に表示されるイメージを見ながら、タッチセンサをタッチして情報を入力することができる。
【0003】
図1は、従来のオクタ方式の積層構造を概略的に示す図面である。
【0004】
タッチスクリーンパネル技術の一種であるオクタ(OCTA)は、On Cell Touch AMOLEDの略字で、図1に示されたように、AMOLEDディスプレイのセル上にタッチセンサ(Touch sensor)を直接蒸着したTSP(Touch Screen Panel)の一種である。すなわち、スマートフォン/タブレットのタッチスクリーン機能をOLEDパネルに内在化する技術である。前記セルと前記タッチセンサとの間に強化ガラスがないため、既存の一般的なTSPより鮮明度が高くなる効果がある。
【0005】
ワイオクタ(Y-OCTA)は、セル上にタッチセンサを直に蒸着したタッチスクリーンパネルである。ワイオクタは、「OCTA」にサムスンディスプレイフレキシブルOLEDのブランド名の「YOUM」のYを付してネーミングしたものである。Y-OCTA技術は、OLED製造工程のうち薄膜封止(TFE、Thin Film Encapsulation)工程に適用される。薄膜封止用の有機物と偏光板(Polarizer)との間にタッチセンサとして使用されるアルミニウムメタルメッシュセンサをパターニングしてタッチスクリーンを具現するものである。Y-OCTAは、偏光板をカバーウインドウに近づけて付着させ、カーブドエッジ(curved edge)で発生する可視性の問題を解決することができる。また、サポートフィルム(Support film)を除去することにより、パネルの厚みを減少させ、ラミネーティング過程を省略して価格を下げることができる。
【0006】
従来のワイオクタタッチスクリーンパネルを備えたタッチ入力装置は、LGM(Low Ground Mass)状況において問題点がある。前記問題点は、タッチセンサが単一層又は二重層で駆動電極と受信電極が具現された場合、前記タッチセンサが実装されたタッチ入力装置を使用者が手でつかまない状態(フローティング状態)で所定のタッチが発生する時、タッチ入力装置の立場で正常に感知されなければならない信号が消えたり、感知されなければならない信号が分かれて2地点以上でタッチされたものと信号が感知される現象である。
【0007】
また、従来のワイオクタタッチスクリーンパネルを備えたタッチ入力装置は、タッチセンサの駆動によるディスプレイパネルにおけるフリッカー(Flicker)問題が存在する。従来には、このようなフリッカー問題を解決するために、フレーム(frame)別にディザリング(dithering)を使用したり、タッチセンサの駆動電圧を下げたり、VRR(Variable Refresh Rate)動作時にディスプレイ駆動チップ(DDI)からフレームレート(frame rate)情報を受けて、それに合うようにタッチセンサの駆動信号の周波数を変更する試みがあったが、このような試みではフリッカー問題を完全に解決することができずにいる。
【0008】
結局、従来のワイオクタタッチスクリーンパネルを備えたタッチ入力装置は、LGM状況で誤動作する問題点とフリッカー問題を解消できずにいる実情である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明が解決しようとする課題は、タッチセンサの駆動によるディスプレイパネルにおけるフリッカーの発生を防ぐことができるタッチ入力装置を提供することである。
【0010】
また、タッチ駆動時間を短縮することができ、電力消耗を減らすことができるタッチ入力装置を提供することである。
【0011】
また、タッチ入力装置がLGM状態にある時、LGMによるノイズ信号を除去することができるタッチ入力装置を提供することである。
【0012】
また、タッチセンサのマルチ駆動によるディスプレイ画面におけるフリッカーの発生を防止することができるタッチ入力装置を提供することである。
【0013】
また、外部のスタイラスペンを駆動させたり、スタイラスペンからペン信号を感知したりすることができるタッチ入力装置を提供することである。
【0014】
また、タッチ入力装置がLGM状態にある時、前記LGM状態におけるタッチの誤動作を防ぐことができるタッチ入力装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の一実施形態によるタッチ入力装置は、タッチセンサと、前記タッチセンサを制御する制御部と、を含み、前記タッチセンサは、複数の第1電極と複数の第2電極を含み、前記第1電極は第1方向に沿って配置され、前記第2電極は前記第1方向と異なる第2方向に沿って配置され、前記第1電極とすぐ隣り合うように配置された第2a電極パターンと、前記第1電極とすぐ隣り合わずに所定の距離離隔して配置された第2b電極パターンとを含み、前記制御部は、前記複数の第2電極のうち少なくとも2以上の第2電極に互いに異なる駆動信号が同時に印加されるように制御するものの、前記第2b電極パターンに印加される駆動信号は、前記第2a電極パターンに印加される駆動信号の位相を180度反転させたものであり、前記制御部は、前記複数の第1電極からの受信信号に基づいて前記タッチセンサ上に位置されるオブジェクトのタッチ位置を検出する。
【0016】
本発明の他の実施形態によるタッチ入力装置は、タッチセンサと、前記タッチセンサを制御する制御部と、を含み、前記タッチセンサは、複数の第1電極と複数の第2電極を含み、前記第1電極は第1方向に沿って配置され、前記第2電極は前記第1方向と異なる第2方向に沿って配置され、前記第1電極と相互静電容量を形成する第2a電極パターンと前記第1電極と相互静電容量を形成しない第2b電極パターンとを含み、前記制御部は、前記複数の第2電極のうち少なくとも2以上の第2電極に互いに異なる駆動信号が同時に印加されるように制御するものの、前記第2b電極パターンに印加される駆動信号は、前記第2a電極パターンに印加される駆動信号の位相を180度反転させたものであり、前記制御部は、前記複数の第1電極からの受信信号に基づいて前記タッチセンサ上に位置されるオブジェクトのタッチ位置を検出する。
【0017】
ここで、前記制御部は、前記受信信号のうち二つの受信信号を互いに差し引いた差動信号を出力し、前記差動信号をもとに前記オブジェクトのタッチ位置を検出することができる。
【0018】
ここで、前記制御部は、前記差動信号を積分して前記受信信号を復元する積分器と、復元された前記受信信号のうち符号が負(-)の静電容量の変化量の値の符号を正(+)に変換する符号処理部と、を含んでよい。
【0019】
ここで、前記制御部は、前記差動信号のベースラインを1/2に減らすためのベースライン調整部を含んでよい。
【0020】
ここで、前記制御部は、前記複数の第2電極すべてに対して互いに異なる駆動信号が同時に印加されるように制御することができる。
【0021】
ここで、前記第2b電極パターンと前記第1電極との間には、前記第1電極に隣接して配置された他の第1電極の少なくとも一部が配置されてよい。
【0022】
ここで、前記複数の第1電極のそれぞれは、第1方向に延びた形状を有して前記第1方向に沿って配列された多数の開口部を有し、前記複数の第2電極の第2a電極パターンは、前記第2方向に沿って奇数番目に位置した第1電極の多数の開口部内に配置され、前記複数の第2電極の第2b電極パターンは、前記第2方向に沿って偶数番目に位置した第1電極の多数の開口部内に配置され、前記第2方向に沿って配列された第2a電極パターンを電気的に連結する第1連結パターンと前記第2方向に沿って配列された第2b電極パターンを電気的に連結する第2連結パターンを含んでよい。
【0023】
ここで、前記タッチセンサは、前記第2a及び第2b電極パターンのそれぞれは内部に形成された開口部を有し、前記第2a及び第2b電極パターンそれぞれの開口部内に配置されたダミーパターンをさらに含んでよい。
【0024】
ここで、前記第1連結パターンは、前記第1連結パターンによって連結される二つの第2a電極パターンの間に配置された前記第2b電極パターンとオーバーラップしないように配置されてよい。
【0025】
ここで、前記複数の第1電極のそれぞれは、第1方向に延びた形状を有し、前記第1方向に沿って配列された多数の開口部を有し、前記複数の第2電極の第2a電極パターンは、前記第2方向に沿って奇数番目に位置した第1電極の多数の開口部内に配置され、前記複数の第2電極の第2b電極パターンは、前記第2方向に沿って偶数番目に位置した第1電極の多数の開口部内に配置され、前記第2a電極パターンは奇数番目に位置した第1電極の隣り合った二つの開口部のいずれか一つに一部が配置され、残りの一つに残りが配置され、前記第2b電極パターンは、偶数番目に位置した第1電極の隣り合った二つの開口部のいずれか一つの一部が配置され、残りの一つに残りが配置され、前記第2方向に沿って配列された第2a受信電極パターンを電気的に連結する第1連結パターンと前記第2方向に沿って配列された第2b電極パターンを電気的に連結する第2連結パターンを含んでよい。
【0026】
本発明のさらに他の実施形態によるタッチ入力装置は、複数の第1タッチ電極、前記複数の第1タッチ電極と交差するように配置された複数の第2タッチ電極、それぞれの前記第1タッチ電極に隣接して配置された複数の第1ペン電極、及びそれぞれの第2タッチ電極に隣接して配置された複数の第2ペン電極を含む、タッチセンサと、前記複数の第1ないし第2タッチ電極と電気的に連結され、前記複数の第1ペン電極又は前記第2ペン電極と電気的に連結されて前記タッチセンサを制御するように構成された制御部と、を含み、それぞれの前記第1タッチ電極は一対の電極部を含み、前記一対の電極部のうち第1電極部は、前記複数の第2タッチ電極のうち少なくとも一つの一部タッチ電極と隣り合って配置され、前記一対の電極部のうち第2電極部は、前記複数の第2タッチ電極にうち少なくとも一つの残りのタッチ電極と隣り合って配置され、前記複数の第1ペン電極の一端は互いに電気的に連結され、前記複数の第2ペン電極の一端は互いに電気的に連結され、前記制御部は、前記第1タッチ電極の第1電極部に第1駆動信号を、前記第1タッチ電極の第2電極部に第2駆動信号を同時に印加されるように制御し、前記第2駆動信号は、前記第1駆動信号の位相を180度シフトさせたものと同じである。
【0027】
ここで、前記第1タッチ電極の第1電極部と前記第1タッチ電極の第2電極部は、一方向に沿って交互に配置され、前記一方向に沿って配置された複数の第1電極部は、互いに電気的に連結されて前記制御部と連結され、前記一方向に沿って配置された複数の第2電極は、互いに電気的に連結されて前記制御部と連結されてよい。
【0028】
ここで、前記第1タッチ電極の前記第1電極部は、一つの前記第1ペン電極の少なくとも一部又は全部を囲むように配置され、前記第1タッチ電極の前記第2電極部は、他の一つの前記第1ペン電極の少なくとも一部又は全部を囲むように配置され、前記第2タッチ電極は、一つの前記第2ペン電極の少なくとも一部又は全部を囲むように配置されてよい。
【0029】
ここで、前記複数の第1タッチ電極は、前記複数の第2タッチ電極と互いに異なる層に配置されてよい。
【0030】
ここで、前記第1電極部と前記第2電極部は、第1パターン部、第2パターン部、及び前記第1及び第2パターン部の間に配置された連結パターン部を含み、前記第1パターン部は逆三角形状を有し、前記第2パターン部は三角形状を有し、前記連結パターン部は四角形状を有してよい。
【0031】
ここで、前記第2タッチ電極は、一方向に配列された複数のパターンを含み、前記複数のパターンの間に前記第1タッチ電極が配置されてよい。
【0032】
ここで、前記複数の第1タッチ電極は、前記複数の第2タッチ電極と同一層に配置されてよい。
【0033】
ここで、前記第1タッチ電極の第1電極部と前記第1タッチ電極の第2電極部は、一方向に沿って交互に配置され、前記一方向に沿って配置された複数の第1電極部を互いに電気的に連結する連結パターン部を含み、前記連結パターン部は、前記第2タッチ電極と重ならないように配置されてよい。
【0034】
ここで、前記第2タッチ電極は、前記第1ペン電極の少なくとも一部又は全部を囲むように配置されてよい。
【0035】
ここで、前記第1タッチ電極の第1電極部と前記第1タッチ電極の第2電極部は、一方向に沿って交互に配置され、前記第2タッチ電極は、前記一方向と垂直な他の方向に沿って配置された前記複数の第1タッチ電極の第1電極部又は第2電極部を囲むように配置されてよい。
【0036】
ここで、前記一方向に沿って配置された複数の第1電極部を互いに電気的に連結する連結パターン部を含み、前記連結パターン部は、前記一方向に沿って配置された複数の第2電極部と重ならないように配置されてよい。
【0037】
ここで、内部に前記タッチセンサが配置されたディスプレイパネル、をさらに含んでよい。
【0038】
ここで、前記タッチセンサの上又は下に配置されたディスプレイパネル、をさらに含んでよい。
【0039】
ここで、前記制御部は、前記タッチセンサをオブジェクトのタッチの有無及び/又はタッチ位置をセンシングするためのタッチ駆動/センシングモード、スタイラスペンを駆動させるためのペン駆動モード、及び前記スタイラスペンのタッチ位置をセンシングするためのスタイラスセンシングモードのいずれか一つで動作するように構成され、前記タッチ駆動/センシングモードにおいて、前記制御部は、前記複数の第1タッチ電極のうち少なくとも1以上の第1タッチ電極に前記第1及び第2駆動信号が印加されるように構成され、前記複数の第2タッチ電極から感知信号を受信するように構成され、前記ペン駆動モードにおいて、前記制御部は、前記複数の第1タッチ電極、前記複数の第1ペン電極、前記複数の第2タッチ電極、及び前記複数の第2ペン電極のうち少なくとも一種類の電極に前記スタイラスペンを駆動させるためのペン駆動信号が印加されるように構成され、前記スタイラスセンシングモードにおいて、前記制御部は、前記複数の第1タッチ電極と前記複数の第1ペン電極のいずれか一つの種類の電極と、前記複数の第2タッチ電極と前記複数の第2ペン電極のいずれか一つの種類の電極の組み合わせを介して前記スタイラスペンから放出されたペン感知信号を受信するように構成されてよい。
【発明の効果】
【0040】
本発明の実施形態によるタッチ入力装置を使用すれば、タッチセンサの駆動によるディスプレイパネルにおけるフリッカーの発生を防ぐことができる利点がある。
【0041】
また、すべての駆動電極を同時に駆動させることができて駆動時間を短縮することができ、AFE(Analog Front End)のターンオン時間を減らすことができて電力消耗を減らすことができる利点がある。
【0042】
また、タッチ入力装置がLGM状態にある時、LGMによるノイズ信号を除去することができる利点がある。
【0043】
また、タッチセンサのマルチ駆動によるディスプレイパネルにおけるフリッカーの発生を防止することができる利点がある。
【0044】
また、外部のスタイラスペンを駆動させたり、スタイラスペンからペン信号を感知したりすることができる利点がある。
【0045】
また、LGM状態におけるタッチの誤動作を防ぐことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0046】
図1】従来のオクタ方式の積層構造を概略的に示す図面である。
図2】本発明の一実施形態によるタッチ入力装置の概略図である。
図3図2に示されたタッチセンサ10の一実施形態の一部の平面図である。
図4図3に示されたタッチセンサを層別に分離した平面図である。
図5図4に示された複数の受信電極の電気的連結を説明するための図面である。
図6図2に示されたタッチセンサ10の他の実施形態の一部の平図面である。
図7図6に示されたタッチセンサを層別に分離した平図面である。
図8図6に示された複数の受信電極の電気的連結を説明するための図面である。
図9図2に示されたタッチセンサ10のさらに他の実施形態の一部の平図面である。
図10図9に示されたタッチセンサを層別に分離した平図面である。
図11図2に示されたタッチセンサ10のさらに他の実施形態の一部の平図面である。
図12図11に示されたタッチセンサを層別に分離した平図面である。
図13】本発明の他の実施形態によるタッチ入力装置の概略図である。
図14】(a)は、図2に示されたタッチ入力装置で4つの駆動電極別にマルチ駆動が遂行されることをグラフに示したものであり、図14の(b)は、図14の(a)のマルチ駆動時に同時駆動される4つの駆動電極TX0,TX1,TX2,TX3に印加される駆動信号(又は、駆動コード)の一例である。
図15】(a)は、図13に示されたタッチ入力装置において全体駆動電極がマルチ駆動されることをグラフに示したものであり、図15の(b)は、図15の(a)のマルチ駆動時に同時駆動される全ての駆動電極Tx0,Tx1,Tx2,Tx3,…に印加される駆動信号(又は、駆動コード)の一例である。
図16図13に示されたタッチ入力装置の制御部13が、タッチセンサ10’からの受信信号を処理する所定の過程を説明するための図面である。
図17図13に示されたタッチ入力装置の制御部13におけるベースライン(baseline)の設定を説明するための図面である。
図18図13に示されたタッチセンサ10’の一実施形態の一部の平図面である。
図19図13に示されたタッチセンサ10’の他の実施形態の一部の平図面である。
図20図13に示されたタッチセンサ10’のさらに他の実施形態の一部の平図面である。
図21図13に示されたタッチセンサ10’のさらに他の実施形態の一部の平図面である。
図22】本発明のさらに他の実施形態によるタッチ入力装置の概略的なブロック図である。
図23図22に示されたA部分の拡大図である。
図24】本発明のさらに他の実施形態によるタッチ入力装置の概略的なブロック図である。
図25図24に示されたタッチ入力装置の第1実施形態である。
図26図25に示されたタッチセンサ100aを[表1]のNo.1で用いたものを説明するための図面である。
図27図25に示されたタッチセンサ100aを[表1]のNo.1で用いたものを説明するための図面である。
図28図25に示されたタッチセンサ100aを[表1]のNo.1で用いたものを説明するための図面である。
図29図24に示されたタッチ入力装置のタッチセンサ100’の第2実施形態である。
図30図24に示されたタッチ入力装置のタッチセンサ100’の第3実施形態である。
図31図24に示されたタッチ入力装置のタッチセンサ100’の第4実施形態である。
図32図24に示されたタッチ入力装置のタッチセンサ100’の第5実施形態である。
図33図24に示されたタッチ入力装置のタッチセンサ100’の第6実施形態である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
後述する本発明に対する詳細な説明は、本発明が実施され得る特定の実施形態を例示として示す添付の図面を参照する。これら実施形態は、当業者が本発明を実施するのに十分なように詳細に説明される。本発明の多様な実施形態は互いに異なるが、相互排他的である必要はないことが理解されなければならない。例えば、ここに記載されている特定の形状、構造、及び特性は、一実施形態に関連して本発明の精神及び範囲を逸しないながらも他の実施形態で具現され得る。また、それぞれの開示された実施形態内の個別の構成要素の位置又は配置は、本発明の精神及び範囲を逸しないながらも変更され得ることが理解されなければならない。したがって、後述する詳細な説明は、限定的な意味として取ろうとするのではなく、本発明の範囲は、適切に説明されるならば、その請求項が主張することと均等な全ての範囲とともに添付された請求項によってのみ限定される。図面において類似の参照符号は、様々な側面にわたって同一又は類似の機能を指称する。
本文書の多様な実施形態によるタッチ入力装置は、電子デバイスとして、例えば、スマートフォン(smartphone)、タブレットPC(tablet personal computer)、車両用ディスプレイ装置、移動電話機(mobile phone)、映像電話機、電子書籍リーダー機(e-book reader)、ラップトップPC(laptop personal computer)、ネットブックコンピュータ(netbook computer)、モバイル医療機器、カメラ(camera)、又はウェアラブル装置(wearable device)のうち少なくとも一つを含んでよい。ここで、ウェアラブル装置は、アクセサリー型(例:時計、指輪、ブレスレット、アンクレット、ネックレス、メガネ、コンタクトレンズ、又は頭部着用型装置(head-mounted-device(HMD))、織物又は衣類一体型(例:電子衣服)、身体付着型(例:スキンパッド(skin pad)又はタトゥー)、又は生体移植型(例:implantable circuit)のうち少なくとも一つを含んでよい。
【0048】
図2は、本発明の一実施形態によるタッチ入力装置の概略図である。
【0049】
図2を参照すると、本発明の一実施形態によるタッチ入力装置1は、タッチセンサ10、感知部11、駆動部12、及び制御部13を含んでよい。
【0050】
駆動部12は、制御部13の制御によってタッチセンサ10で駆動信号(又はTX信号)を印加し、感知部11は、タッチセンサ10から受信された感知信号(又はRX信号)を受信する。
【0051】
駆動部12は、タッチセンサ10の複数の駆動電極に順次駆動信号を供給することができる。
【0052】
感知部11は、タッチセンサ10の複数の受信電極から出力される信号を受信する。ここで、前記信号には、互いに隣接した駆動電極と受信電極との間のキャパシタンス変化量の情報、LGMノイズ信号、及びディスプレイノイズ信号などを含んでよい。
【0053】
感知部11は、複数の受信電極から出力される信号のうち二つの信号を差し引いて差し引き信号を出力することができ、出力された差し引き信号をアナログデジタルコンバーティングして出力することができる。このため、感知部11は比較器とADCを含んでよい。
【0054】
制御部13は、感知部11から出力されるデジタル信号に基づいてタッチの有無及び/又はタッチ位置を検出することができる。
【0055】
図2において、感知部11、駆動部12、及び制御部13を説明の便宜上分離して示したが、これに限定しない。例えば、感知部11、駆動部12、及び制御部13のうち少なくとも一つ又は二つ以上が一つのモジュール、ユニット、チップ(chip)で具現されてよく、感知部11、駆動部12、及び制御部13が一つのモジュール、ユニット、チップで具現されてもよい。
【0056】
図2に示されたタッチ入力装置1は、ディスプレイパネルを含んでよい。この場合、オクタ(OCTA)方式のようにタッチセンサ10がディスプレイパネル上に配置されてもよく、インセル方式のようにディスプレイパネル内に配置されてもよい。場合によって、タッチセンサ10はディスプレイパネルの下にも配置されてよい。
【0057】
一例として、タッチセンサ10は、ディスプレイパネルの上部基板及び/又は下部基板の外部面(例えば、上部基板の上部面又は下部基板の下部面)又は内部面(例えば、上部基板の下部面又は下部基板の上部面)上に直接形成されてよい。前記ディスプレイパネルにタッチセンサ10が結合されてタッチスクリーンを構成することができる。
【0058】
タッチセンサ10は、所定の形状の複数の電極を含み、所定の電極は複数の第1電極と複数の第2電極を含む。ここで、複数の第1電極に駆動信号が印加されれば、複数の第1電極が複数の駆動電極Tx0,Tx1,Tx2,…になり、複数の第2電極は複数の受信電極Rx0,Rx1,Rx2,Rx3,…になり得る。
【0059】
複数の駆動電極Tx0,Tx1,Tx2,…と複数の受信電極Rx0,Rx1,Rx2,Rx3,…は、それぞれ互いに交差するように配列されてよい。複数の駆動電極Tx0,Tx1,Tx2,…と複数の受信電極Rx0,Rx1,Rx2,Rx3,…との間、特に、これらの交差部には、所定の相互キャパシタンスcmが形成されてよい。
【0060】
各駆動電極Tx0,Tx1,Tx2,…は第1軸方向に延び、各受信電極Rx0,Rx1,Rx2,Rx3,…は第1軸方向と異なる第2軸方向に延びてよい。ここで、第2軸方向は第1軸方向に垂直な方向であってよい。
【0061】
複数の受信電極Rx0,Rx1,Rx2,Rx3,…のうち一部の受信電極Rx0a,Rx1a,Rx2a,Rx3a,…は、複数の駆動電極Tx0,Tx1,Tx2,…のうち一部の駆動電極Tx0,Tx2,Tx4,Tx6,…と相互静電容量cmが形成されるように配置されてよく、複数の受信電極Rx0,Rx1,Rx2,…のうち残りの受信電極Rx0b,Rx1b,Rx2b,Rx3b,…は、複数の駆動電極Tx0,Tx1,Tx2,…のうち残りの駆動電極Tx1,Tx3,Tx5,Tx7,…と相互静電容量cmが形成されるように配置されてよい。
【0062】
複数の受信電極Rx0,Rx1,Rx2,Rx3,…のうち一部の受信電極Rx0a,Rx1a,Rx2a,Rx3a,…は、複数の駆動電極Tx0,Tx1,Tx2,…のうち一部の駆動電極Tx0,Tx2,Tx4,Tx6,…とすぐ隣り合うように配置されてよく、残りの駆動電極Tx1,Tx3,Tx5,Tx7,…とはすぐ隣り合わずに所定の距離離隔するように配置されてよい。ここで、一部の受信電極Rx0a,Rx1a,Rx2a,Rx3a,…と残りの駆動電極Tx1,Tx3,Tx5,Tx7,…との間には、少なくとも1以上の他の電極が配置されてよい。前記他の電極は、一部の駆動電極Tx0,Tx2,Tx4,Tx6,…になり得る。
【0063】
複数の受信電極Rx0,Rx1,Rx2,…のうち残りの受信電極Rx0b,Rx1b,Rx2b,Rx3b,…は、複数の駆動電極Tx0,Tx1,Tx2,…のうち残りの駆動電極Tx1,Tx3,Tx5,Tx7,…とすぐ隣り合うように配置されてよく、一部の駆動電極Tx0,Tx2,Tx4,Tx6,…とはすぐ隣り合わずに所定の距離離隔するように配置されてよい。ここで、残りの受信電極Rx0b,Rx1b,Rx2b,Rx3b,…と一部の駆動電極Tx0,Tx2,Tx4,Tx6,…との間には、少なくとも1以上の他の電極が配置されてよい。前記他の電極は、残りの駆動電極Tx1,Tx3,Tx5,Tx7,…になり得る。
【0064】
一部の駆動電極Tx0,Tx2,Tx4,Tx6,…に駆動信号が印加されれば、これと相互静電容量cmを形成する一部の受信電極Rx0a,Rx1a,Rx2a,Rx3a,…から第1信号が出力され、これと相互静電容量cmを実質的に形成しない残りの受信電極Rx0b,Rx1b,Rx2b,Rx3b,…から第2信号が出力される。感知部11は、出力される第1信号から第2信号を差し引いて制御部13に出力することができる。制御部13は、感知部11からの信号に基づいてオブジェクトのタッチ位置を検出することができる。ここで、第1信号にはオブジェクトによる相互静電容量の変化量の情報、ディスプレイノイズ(例、Zebra noise)、イメージ変化による変化量、フローティング状態におけるLGMノイズ、カソード・リトランスミッション(Cathode re-transmission)現象(ELVSSレイヤーの抵抗(RELVSS)の大きさが大きくなれば大きくなるほど(すなわち、GNDが弱くなるほど)高い周波数(High-frequency)成分の信号もRXセンサに伝達されて主信号(Main Signal)に加えられる現象)によるノイズなどを含む。一方、第2信号にはオブジェクトによる相互静電容量の変化量の情報がほぼ存在しないが、残りのノイズ情報(ディスプレイノイズ(例、Zebra noise)、イメージ変化による変化量、フローティング状態におけるLGMノイズ、カソード・リトランスミッション(Cathode re-transmission)現象によるノイズなど)が含まれている。したがって、感知部11が第1信号から第2信号を差し引くので、制御部13に入力される信号にはノイズ情報は存在せず、オブジェクトによる相互静電容量の変化量の情報のみが含まれてよい。
【0065】
反対に、残りの駆動電極Tx1,Tx3,Tx5,Tx7,…に駆動信号が印加されれば、これと相互静電容量cmを形成する残りの受信電極Rx0b,Rx1b,Rx2b,Rx3b,…から第2信号が出力され、これと相互静電容量cmを実質的に形成しない一部の受信電極Rx0a,Rx1a,Rx2a,Rx3a,…から第1信号が出力される。感知部11は、出力される第2信号から第1信号を差し引いて制御部13に出力することができる。制御部13は、感知部11からの信号に基づいてオブジェクトのタッチ位置を検出することができる。ここで、第2信号にオブジェクトによる相互静電容量の変化量の情報が含まれているので、第2信号から第1信号が差し引かれて制御部13に入力された信号にはノイズ情報は存在せず、オブジェクトによる相互静電容量の変化量の情報のみが含まれる。
【0066】
複数の駆動電極Tx0,Tx1,Tx2,…と複数の受信電極Rx0,Rx1,Rx2,…は、同一層(1 layer)に共に配置されてもよく、互いに異なる二重層(2 layer)にそれぞれ配置されてよい。また、複数の駆動電極Tx0,Tx1,Tx2,…のうち一部は残りと互いに異なる層に配置されてもよく、複数の受信電極Rx0,Rx1,Rx2,…も一部は残りと互いに異なる層に配置されてもよい。複数の駆動電極Tx0,Tx1,Tx2,…と複数の受信電極Rx0,Rx1,Rx2,…は、ダイヤモンド(diamond)パターン、円形、楕円形、又は多角形の形状を有してよい。
【0067】
複数の駆動電極Tx0,Tx1,Tx2,…と複数の受信電極Rx0,Rx1,Rx2,…は、メタルメッシュで構成されて、ディスプレイパネルの薄膜封止(TFE、Thin Film Encapsulation)層上にパターニングされてよい。
【0068】
以下の図面を参照して、図2に示された本発明の一実施形態によるタッチセンサ10の様々な実施形態を詳細に説明するようにする。
【0069】
図3は、図2に示されたタッチセンサ10の一実施形態の一部平面図であり、図4は、図3に示されたタッチセンサを層別に分離した平面図であり、図5は、図4に示された複数の受信電極の電気的連結を説明するための図面である。
【0070】
図3ないし図5を参照すると、本発明の一実施形態によるタッチセンサは、ディスプレイパネル上、又は、ディスプレイパネル内部に配置されてよい。
【0071】
本発明の一実施形態によるタッチセンサは、複数の第1電極と複数の第2電極を含む。複数の第1電極と複数の第2電極のうち駆動信号が印加される電極が駆動電極になり、残りの電極が受信電極になってよい。以下では、複数の第1電極が複数の駆動電極TX0,TX1,TX2,TX3,…で、複数の第2電極が複数の受信電極RX0,RX1,RX2,RX3,RX4,…であると説明する。
【0072】
複数の駆動電極TX0,TX1,TX2,TX3,…は、第0駆動電極TX0、第1駆動電極TX1、第2駆動電極TX2、及び第3駆動電極TX3を含んでよい。ここで、複数の駆動電極TX0,TX1,TX2,TX3,…は、図2に示された複数の駆動電極Tx0,Tx1,Tx2,…に対応する。
【0073】
複数の受信電極RX0,RX1,RX2,RX3,RX4,…は、第0受信電極RX0、第1受信電極RX1、第2受信電極RX2、第3受信電極RX3、及び第4受信電極RX4を含んでよい。ここで、複数の受信電極RX0,RX1,RX2,RX3,RX4,…は、図2に示された複数の受信電極RX0,RX1,RX2,RX3,RX4,…に対応する。
【0074】
複数の駆動電極TX0,TX1,TX2,TX3,…は、第2方向(又は、縦方向)に沿って配列され、それぞれは前記第2方向と垂直な第1方向(又は、横方向)に沿って延びる。複数の受信電極RX0,RX1,RX2,RX3,RX4,…は、前記第2方向に沿って配列されてよい。ここで、反対に複数の駆動電極TX0,TX1,TX2,TX3,…は、前記第1方向(又は、横方向)に沿って配列され、複数の受信電極RX0,RX1,RX2,RX3,RX4,…は、前記第2方向(又は、縦方向)に沿って配列されてもよい。
【0075】
複数の駆動電極TX0,TX1,TX2,TX3,…と複数の受信電極RX0,RX1,RX2,RX3,RX4,…との間には、所定のキャパシタンスが形成されてよい。このようなキャパシタンスは、当該地点又はその周辺でタッチ入力が発生する時に変化する。したがって、複数の受信電極RX0,RX1,RX2,RX3,RX4,…から出力される信号からキャパシタンスの変化量を検出することにより、タッチの有無及びタッチ入力を検出することができる。
【0076】
複数の駆動電極TX0,TX1,TX2,TX3,…のそれぞれは、第1方向に延びた長方形パターン又はバー(bar)パターンの形状を有し、内部に第1方向に沿って配列された複数の開口部Oを有してよい。
【0077】
各開口部O内には、一つの受信電極が配置されてよい。各開口部Oの形状は、内部に配置された一つの受信電極の形状と対応する。例えば、図3に示されたように、複数の開口部Oのうち左右側の縁に配置された開口部を除いた残りは菱形の形状を有してよく、前記左右側の縁に配置された開口部は三角形の形状を有してよい。図面で示さなかったが、すべての開口部Oが菱形の形状を有してもよい。又は、複数の開口部Oは、多角形、長方形、円形、又は楕円形などの多様な形状を有してよい。
【0078】
各受信電極RX0,RX1,RX2,RX3,RX4,…は、複数の受信電極パターンRX0a,RX0b,RX1a,RX1b,RX2a,RX2b,RX3a,RX3b,RX4a,RX4bと連結パターンP0,P1,P2,P3,P4を含む。ここで、複数の受信電極パターンRX0a,RX0b,RX1a,RX1b,RX2a,RX2b,RX3a,RX3b,RX4a,RX4bのうち一部の受信電極パターンRX0a,RX1a,RX2a,RX3a,RX4aは、図2に示された一部受信電極Rx0a,Rx1a,Rx2a,Rx3a,…に対応し、残りの受信電極パターンRX0b,RX1b,RX2b,RX3b,RX4bは、図2に示された残りの受信電極Rx0b,Rx1b,Rx2b,Rx3b,…に対応することができる。
【0079】
図4の(a)に示されたように、複数の駆動電極TX0,TX1,TX2,TX3,…と複数の受信電極パターンRX0a,RX0b,RX1a,RX1b,RX2a,RX2b,RX3a,RX3b,RX4a,RX4bは、第1層(first layer)に共に配置されてよい。ここで、第1層(first layer)に配置された複数の駆動電極TX0,TX1,TX2,TX3,…と、複数の受信電極パターンRX0a,RX0b,RX1a,RX1b,RX2a,RX2b,RX3a,RX3b,RX4a,RX4bとは、メタルメッシュで具現することができる。図4の(b)に示されたように、複数の連結パターンP0a,P0b,P1a,P1b,P2a,P2b,P3a,P3b,P4a,P4bは第2層(second layer)に配置されてよい。第2層は、図4の(a)の第1層と異なる層であり、第1層から電気的に絶縁される。ここで、複数の連結パターンP0a,P0b,P1a,P1b,P2a,P2b,P3a,P3b,P4a,P4bは、メタルメッシュで具現することができる。図4の(a)の第1層は、図4の(b)の第2層上に配置されてもよく、その反対も可能である。
【0080】
各受信電極に含まれた複数の受信電極パターンは、少なくとも2以上のグループに分けることができる。一つのグループの受信電極パターンの間に他の一つのグループ内の受信電極パターンが一つずつ交互に配置される。一つのグループの受信電極パターンは、他の一つのグループ内の受信電極パターンと電気的に分離する。ここで、一つのグループ内の受信電極パターンは第1受信電極パターン、他の一つのグループ内の受信電極パターンは第2受信電極パターンと命名することができる。
【0081】
各受信電極に含まれた複数の連結パターンは、一つのグループ内の第1受信電極パターンを電気的に連結する第1連結パターンと他の一つのグループ内の第2受信電極を電気的に連結する第2連結パターンとを含む。
【0082】
例えば、第0受信電極RX0は、複数の受信電極パターンRX0a,RX0bと複数の連結パターンP0を含んでよい。複数の受信電極パターンRX0a,RX0bは、第2方向に沿って一つずつ交互に配列された第1グループの受信電極パターンRX0aと第2グループの受信電極パターンRX0bを含んでよい。第1グループの受信電極パターンRX0aと第2グループの受信電極パターンRX0bは、互いに電気的に分離することができる。第0連結パターンP0は、第1グループの受信電極パターンRX0aを電気的に連結する第1連結パターンP0aと第2グループの受信電極パターンRX0bを電気的に連結する第2連結パターンP0bを含んでよい。
【0083】
第1受信電極RX1は、複数の受信電極パターンRX1a、RX1bと複数の連結パターンP1を含んでよい。複数の受信電極パターンRX1a、RX1bは、第2方向に沿って一つずつ交互に配列された第1グループの受信電極パターンRX1aと第2グループの受信電極パターンRX1bを含んでよい。第1グループの受信電極パターンRX1aと第2グループの受信電極パターンRX1bは、互いに電気的に分離することができる。第1連結パターンP1は、第1グループの受信電極パターンRX1aを電気的に連結する第1連結パターンP1aと第2グループの受信電極パターンRX1bを電気的に連結する第2連結パターンP1bを含んでよい。
【0084】
第2受信電極RX2は、複数の受信電極パターンRX2a,RX2bと複数の連結パターンP2を含んでよい。複数の受信電極パターンRX2a,RX2bは、第2方向に沿って一つずつ交互に配列された第1グループの受信電極パターンRX2aと第2グループの受信電極パターンRX2bを含んでよい。第1グループの受信電極パターンRX2aと第2グループの受信電極パターンRX2bは、互いに電気的に分離することができる。第2連結パターンP2は、第1グループの受信電極パターンRX2aを電気的に連結する第1連結パターンP2aと第2グループの受信電極パターンRX2bを電気的に連結する第2連結パターンP2bを含んでよい。
【0085】
第3受信電極RX3は、複数の受信電極パターンRX3a,RX3bと複数の連結パターンP3を含んでよい。複数の受信電極パターンRX3a,RX3bは、第2方向に沿って一つずつ交互に配列された第1グループの受信電極パターンRX3aと第2グループの受信電極パターンRX3bを含んでよい。第1グループの受信電極パターンRX3aと第2グループの受信電極パターンRX3bは、互いに電気的に分離することができる。第3連結パターンP3は、第1グループの受信電極パターンRX3aを電気的に連結する第1連結パターンP3aと第2グループの受信電極パターンRX3bを電気的に連結する第2連結パターンP3bを含んでよい。
【0086】
第4受信電極RX4は、複数の受信電極パターンRX4a,RX4bと複数の連結パターンP4を含んでよい。複数の受信電極パターンRX4a,RX4bは、第2方向に沿って一つずつ交互に配列された第1グループの受信電極パターンRX4aと第2グループの受信電極パターンRX4bを含んでよい。第1グループの受信電極パターンRX4aと第2グループの受信電極パターンRX4bは、互いに電気的に分離することができる。第4連結パターンP4は、第1グループの受信電極パターンRX4aを電気的に連結する第1連結パターンP4aと第2グループの受信電極パターンRX4bを電気的に連結する第2連結パターンP4bを含んでよい。
【0087】
複数の受信電極パターンRX0a,RX0b,RX1a,RX1b,RX2a,RX2b,RX3a,RX3b,RX4a,RX4bは、複数の駆動電極TX0,TX1,TX2,TX3,…の複数の開口部Oの内部に配置される。一つの受信電極パターンは、一つの開口部Oの内部に配置される。各受信電極パターンの形状は、それと対応する開口部の形状に対応する。
【0088】
任意の受信電極RX1において、互いに隣接して配置された第1グループ内の受信電極パターンRX1aと第2グループ内の受信電極パターンRX1bとの間には、第1グループ内の受信電極パターンRX1a周辺にすぐ隣接した駆動電極TX0の一部と第2グループ内の受信電極パターンRX1b周辺にすぐ隣接した駆動電極TX1の一部が共に配置される。
【0089】
任意の駆動電極TX0は、一つのグループの受信電極パターンRX0a,RX1a,RX2a,RX3a,RX4a周辺にすぐ隣接して配置され、他のグループの受信電極パターンRX0b,RX1b,RX2b,RX3b,RX4b周辺にすぐ隣接して配置された他の駆動電極TX1は前記任意の駆動電極TX0により、前記一つのグループの受信電極パターンRX0a,RX1a,RX2a,RX3a,RX4aと分離するように配置される。
【0090】
連結パターンP0a,P0b,P1a,P1b,P2a,P2b,P3a,P3b,P4a,P4bのそれぞれは、第2方向に沿って延びたバー(bar)パターンの形状を有してよく、少なくとも1以上の導電性ビアvを含む。導電性ビアvは、連結パターンそれぞれの両端部に配置されてよい。
【0091】
第0受信電極RX0において、第1連結パターンP0aのそれぞれは、第1グループの受信電極パターンRX0aのうち互いに隣接した二つの受信電極パターンRX0aを導電性ビアvを介して電気的に連結し、前記互いに隣接した二つの受信電極パターンRX0aの間に配置された第2グループの受信電極パターンRX0bの下にオーバーラップされるように配置される。第2連結パターンP0bのそれぞれは、第2グループの受信電極パターンRX0bのうち互いに隣接した二つの受信電極パターンRX0bを導電性ビアvを介して電気的に連結し、前記互いに隣接した二つの受信電極パターンRX0bの間に配置された第1グループの受信電極パターンRX0aの下にオーバーラップされるように配置される。残りの受信電極RX1,RX2,RX3,RX4の第1連結パターンP1a,P2a,P3a,P4aと第2連結パターンP1b,P2b,P3b,P4bも、先に説明したように同じ方式で配置される。
【0092】
以下では、複数の駆動電極TX0,TX1,TX2,TX3のうち少なくとも1以上の駆動電極に駆動信号が印加される場合の動作を詳細に説明する。説明の便宜上、第1受信電極RX1の動作と図2の感知部11の動作を具体的に説明する。
【0093】
複数の駆動電極TX0,TX1,TX2,TX3で順次又は同時に駆動信号が印加されれば、第1連結パターンP1を介して二つの感知信号が出力される。第1信号は第1連結パターンP1aを介して出力される信号であり、第2信号は第2連結パターンP1bを介して出力される信号である。したがって、各受信電極RX0,RX1,RX2,RX3,RX4ごとに2チャネルの第1及び第2信号が出力される。前記第1及び第2信号は同時に出力され、出力される第1及び第2信号は図2の感知部11に出力することができる。
【0094】
駆動信号が印加される駆動電極TX0,TX1,TX2,TX3,…により、第1信号と第2信号のいずれか一つはアクティブチャネル信号(又は、アクティブ受信信号ARX)になってよく、残りの他の一つはダミーチャネル信号(又は、ダミー受信信号DRX)になってよい。具体的に、第1グループの受信電極パターンRX1aが配置された駆動電極(TX0又は/及びTX2)に駆動信号が印加されれば、第1連結パターンP1aを介して出力される第1信号がアクティブチャネル信号になり、第2連結パターンP1bを介して出力される第2信号がダミーチャネル信号となる。反面、第2グループの受信電極パターンRX1bが配置された駆動電極(TX1又は/及びTX3)に駆動信号が印加されれば、第2連結パターンP1bを介して出力される第2信号がアクティブチャネル信号になり、第1連結パターンP1aを介して出力される第1信号がダミーチャネル信号となる。
【0095】
例えば、図3に示されたように、オブジェクト(点線)が第1駆動電極TX1と第1受信電極RX1の交差地点に近接又は接触したことを仮定した状態で第1駆動電極TX1に駆動信号が印加されれば、第1受信電極RX1の第2グループに属した受信電極パターンRX1bと第1駆動電極TX1との間に形成されたキャパシタンス(又は、相互アクティブキャパシタンス)が変化する。変化するキャパシタンス変化量の情報を含んだ第2信号は、アクティブチャネル信号として、第2連結パターンP1bを介して出力される。
【0096】
一方、第1受信電極RX1の第1グループに属した受信電極パターンRX1aの間に形成されたキャパシタンス(又は、ダミーキャパシタンス)も変化する。キャパシタンス変化量の情報を含んだ第1信号は、ダミーチャネル信号として、第1連結パターンP1aを介して出力される。
【0097】
図2に示された感知部11は、第2連結パターンP1bを介して出力される第2信号において、第1連結パターンP1aを介して出力される第1信号を差し引くことで、第2グループに属した受信電極パターンRX1bと第1グループに属した受信電極パターンRX1aに入力されたカソード・リトランスミッションノイズ信号、LGMノイズ信号、及びディスプレイノイズ信号を全部又は大部分相殺させることができる。
【0098】
図6は、図2に示されたタッチセンサ10の他の実施形態の一部の平面図であり、図7は、図6に示されたタッチセンサを層別に分離した平面図であり、図8は、図6に示された複数の受信電極の電気的連結を説明するための図面である。
【0099】
図6ないし図8に示された本発明の他の実施形態によるタッチセンサは、図3ないし図5に示された本発明の一実施形態によるタッチセンサと比較して、複数の受信電極RX0’,RX1’,RX2’,RX3’,RX4’で相違がある。特に、各受信電極RX0’,RX1’,RX2’,RX3’,RX4’に含まれた複数の受信電極パターンRX1a’の構造が相違する。以下で、複数の受信電極パターンRX1a’の構造を詳細に説明し、残りの構成は先に上述した内容に代えることにする。
【0100】
各受信電極RX0’,RX1’,RX2’,RX3’,RX4’に含まれた複数の受信電極パターンRX1a’は内部に開口部O’を有し、開口部O’の内部に配置されたダミーパターンDX1aを含む。ここで、ダミーパターンDX1aは、開口部O’と対応する形状を有してよい。
【0101】
ダミーパターンDX1aは、連結パターンP0a,P0b,P1a,P1b,P2a,P2b,P3a,P3b,P4a,P4bと電気的に連結されない。ダミーパターンDX1aは、電気的にフローティングした状態を維持する。
【0102】
図6ないし図8に示された本発明の他の実施形態によるタッチセンサの動作は、図3ないし図5に示された本発明の一実施形態によるタッチセンサの動作と同一である。したがって、図6ないし図8に示された本発明の他の実施形態によるタッチセンサを含むタッチ入力装置も、タッチセンシング時に発生し得る多様なノイズ、例えば、カソード・リトランスミッションノイズ信号、ディスプレイノイズ、及びLGMノイズなどを除去することができる利点がある。
【0103】
図9は、図2に示されたタッチセンサ10のさらに他の実施形態の一部の平面図であり、図10は、図9に示されたタッチセンサを層別に分離した平図面である。
【0104】
図9ないし図10に示された本発明のさらに他の実施形態によるタッチセンサは、図3ないし図5に示された本発明の一実施形態によるタッチセンサと比較して、複数の受信電極RX0’’,RX1’’,RX2’’,RX3’’,RX4’’で相違がある。特に、各受信電極RX0’’,RX1’’,RX2’’,RX3’’,RX4’’に含まれた複数の連結パターンP0’,P1’,P2’,P3’,P4’の配置構造と形態が相違する。以下で、各連結パターンP0’,P1’,P2’,P3’,P4’の配置構造と形態を詳細に説明し、残りの構成は先に上述した内容に代えることにする。
【0105】
各連結パターンP0’,P1’,P2’,P3’,P4’は、第1連結パターンP0a’,P1a’,P2a’,P3a’,P4a’と第2連結パターンP0b’,P1b’,P2b’,P3b’,P4b’を含む。
【0106】
各第1連結パターンP0a’,P1a’,P2a’,P3a’,P4a’は、第1グループの2つの受信電極パターンRX0a,RX1a,RX2a,RX3a,RX4aを電気的に連結するものの、前記2つの受信電極パターンの間に配置された第2グループの受信電極パターンRX0b,RX1b,RX2b,RX3b,RX4bと重ならないように配置される。例えば、各第1連結パターンP0a’,P1a’,P2a’,P3a’,P4a’の少なくとも一部分は、前記第2グループの受信電極パターンRX0b,RX1b,RX2b,RX3b,RX4bと重ならないように、前記第2グループの受信電極パターンRX0b,RX1b,RX2b,RX3b,RX4bと前記第2グループの受信電極パターンRX0b,RX1b,RX2b,RX3b,RX4bにすぐ隣接して配置された駆動電極TX0,TX1,TX2,TX3の間に配置されてよい。一方、残りの部分は、前記駆動電極TX0,TX1,TX2,TX3と重なるように配置されてよい。
【0107】
各第2連結パターンP0b’,P1b’,P2b’,P3b’,P4b’は、第2グループの2つの受信電極パターンRX0b,RX1b,RX2b,RX3b,RX4bを電気的に連結するものの、前記2つの受信電極パターンの間に配置された第1グループの受信電極パターンRX0a,RX1a,RX2a,RX3a,RX4aと重ならないように配置される。例えば、各第2連結パターンP0b’,P1b’,P2b’,P3b’,P4b’の少なくとも一部分は、前記第1グループの受信電極パターンRX0a,RX1a,RX2a,RX3a,RX4aと重ならないように、前記第1グループの受信電極パターンRX0a,RX1a,RX2a,RX3a,RX4aと前記第1グループの受信電極パターンRX0a,RX1a,RX2a,RX3a,RX4aにすぐ隣接して配置された駆動電極TX0,TX1,TX2,TX3の間に配置されてよい。一方、残りの部分は、前記駆動電極TX0,TX1,TX2,TX3と重なるように配置されてよい。
【0108】
このような本発明のさらに他の実施形態によるタッチセンサは、図3ないし図5に示された本発明の一実施形態によるタッチセンサと比較し、第1連結パターンと第2グループの受信電極パターンの間、又は、第2連結パターンと第1グループの受信電極パターンの間のキャパシタンス値を減らすことができる利点がある。
【0109】
一方、別途の図面で示さなかったが、図7ないし図8に示されたダミーパターンDX1aが、本発明のさらに他の実施形態によるタッチセンサにも適用されてよい。
【0110】
図11は、図2に示されたタッチセンサ10のさらに他の実施形態の一部の平面図であり、図12は、図11に示されたタッチセンサを層別に分離した平図面である。
【0111】
図11ないし図12に示された本発明のさらに他の実施形態によるタッチセンサは、図3ないし図5に示された本発明の一実施形態によるタッチセンサと比較し、複数の受信電極RX0’’’,RX1’’’,RX2’’’,RX3’’’で相違がある。特に、各受信電極RX0’’’,RX1’’’,RX2’’’,RX3’’’に含まれた複数の受信電極パターンRX0a-1,RX0a-2,RX0b-1,RX0b-2,RX1a-1,RX1a-2,RX1b-1,RX1b-2,RX2a-1,RX2a-2,RX2b-1,RX2b-2,RX3a-1,RX3a-2,RX3b-1,RX3b-2と複数の連結パターンP0’’,P1’’,P2’’,P3’’の構造及び配置形態が相違する。以下で、受信電極パターンRX0a-1,RX0a-2,RX0b-1,RX0b-2,RX1a-1,RX1a-2,RX1b-1,RX1b-2,RX2a-1,RX2a-2,RX2b-1,RX2b-2,RX3a-1,RX3a-2,RX3b-1,RX3b-2と連結パターンP0’’,P1’’,P2’’,P3’’の構造及び配置形態を詳細に説明し、残りの構成は先に上述した内容に代えることにする。
【0112】
各受信電極RX0’’’,RX1’’’,RX2’’’,RX3’’’の複数の受信電極パターンRX0a-1,RX0a-2,RX0b-1,RX0b-2,RX1a-1,RX1a-2,RX1b-1,RX1b-2,RX2a-1,RX2a-2,RX2b-1,RX2b-2,RX3a-1,RX3a-2,RX3b-1,RX3b-2は、第2方向に沿って一つずつ交互に配列された第1グループの受信電極パターンRX0a-1,RX0a-2,RX1a-1,RX1a-2,RX2a-1,RX2a-2,RX3a-1,RX3a-2と第2グループの受信電極パターンRX0b-1,RX0b-2,RX1b-1,RX1b-2,RX2b-1,RX2b-2,RX3b-1,RX3b-2を含む。第1グループの受信電極パターンRX0a-1,RX0a-2,RX1a-1,RX1a-2,RX2a-1,RX2a-2,RX3a-1,RX3a-2と第2グループの受信電極パターンRX0b-1,RX0b-2,RX1b-1,RX1b-2,RX2b-1,RX2b-2,RX3b-1,RX3b-2は、互いに電気的に分離することができる。
【0113】
第1グループの受信電極パターンRX0a-1,RX0a-2,RX1a-1,RX1a-2,RX2a-1,RX2a-2,RX3a-1,RX3a-2のそれぞれは、第1受信電極パターンRX0a-1,RX1a-1,RX2a-1,RX3a-1と第2受信電極パターンRX0a-2,RX1a-2,RX2a-2,RX3a-2を含む。第1受信電極パターンRX0a-1,RX1a-1,RX2a-1,RX3a-1と第2受信電極パターンRX0a-2,RX1a-2,RX2a-2,RX3a-2は、当該駆動電極TX0,TX2から第1方向に互いに隣接した二つの開口部O内にそれぞれ配置される。各駆動電極TX0,TX1,TX2,TX3の複数の開口部Oのうち両側端に位置した開口部内には、一つの第1又は第2受信電極パターンが配置され、残りの開口部内には、複数の受信電極RX0’’’,RX1’’’,RX2’’’,RX3’’’のいずれか一つの受信電極の第1グループの受信電極パターンの第2受信電極パターンと、他の一つの受信電極の第1グループの受信電極パターンの第1受信電極パターンとが共に配置されるものの、互いに離隔して配置される。
【0114】
各連結パターンP0’’,P1’’,P2’’,P3’’は、第1グループの受信電極パターンRX0a-1,RX0a-2,RX1a-1,RX1a-2,RX2a-1,RX2a-2,RX3a-1,RX3a-2を電気的に連結する第1連結パターンP0a’’,P1a’’,P2a’’,P3a’’らと第2グループの受信電極パターンRX0b-1,RX0b-2,RX1b-1,RX1b-2,RX2b-1,RX2b-2,RX3b-1,RX3b-2を電気的に連結する第2連結パターンP0b’’,P1b’’,P2b’’,P3b’’を含む。
【0115】
それぞれの第1連結パターンP0a’’,P1a’’,P2a’’,P3a’’と第2連結パターンP0b’’,P1b’’,P2b’’,P3b’’は、各グループ別に互いに隣接した二つの受信電極パターンを最も最短距離で連結するように構成及び配置される。例えば、それぞれの第1連結パターンP0a’’,P1a’’,P2a’’,P3a’’と第2連結パターンP0b’’,P1b’’,P2b’’,P3b’’は、いずれか一つのグループの互いに隣接した二つの受信電極パターンのいずれか一つの受信電極パターンの下端の一側に一端部が連結され、残りの他の一つの受信電極パターンの上端の一側に他端部が連結されてよい。前記一端部と他端部を除いた残りの部分は、第2方向に沿って延びた形態を有し、前記いずれか一つの受信電極パターンと前記残りの他の一つの受信電極パターンとの間に配置された他のグループの受信電極パターンと重ならずに、出来る限り広い断面積が駆動電極の開口部Oと重なるように配置される。
【0116】
また、それぞれの第1連結パターンP0a’’,P1a’’,P2a’’,P3a’’は、第1グループの受信電極パターンの第1受信電極パターンと第2受信電極パターンとを電気的に連結する受信連結パターンをさらに含み、それぞれの第2連結パターンP0b’’,P1b’’,P2b’’,P3b’’は、第2グループの受信電極パターンの第1受信電極パターンと第2受信電極パターンとを電気的に連結する受信連結パターンをさらに含む。
【0117】
このような本発明のさらに他の実施形態によるタッチセンサは、図3ないし図5に示された本発明の一実施形態によるタッチセンサと比較し、第1連結パターンと第2グループの受信電極パターンの間、又は、第2連結パターンと第1グループの受信電極パターンとの間のキャパシタンス値を減らすことができ、各連結パターンの抵抗値も減らすことができる利点がある。
【0118】
図13は、本発明の他の実施形態によるタッチ入力装置の概略図である。
【0119】
図13に示されたタッチ入力装置は、図2に示されたタッチ入力装置と比較して、次の相違がある。具体的に、図13に示されたタッチ入力装置のタッチセンサ10’は、所定の形状の電極を含み、所定の電極は複数の第1電極と複数の第2電極を含む。図2に示されたタッチセンサ10では、複数の第1電極は複数の駆動電極Tx0,Tx1,Tx2,…になり、複数の第2電極は複数の受信電極Rx0,Rx1,Rx2,…になったが、図13に示されたタッチセンサ10’では、複数の第1電極は複数の受信電極Rx0,Rx1,Rx2,…になり、複数の第2電極は複数の駆動電極Tx0,Tx1,Tx2,…になる。
【0120】
換言すれば、図13に示されたタッチセンサ10’は、図2に示されたタッチセンサ10と比較して、複数の駆動電極Tx0,Tx1,Tx2,…が複数の受信電極Rx0,Rx1,Rx2,…に変わり、複数の受信電極Rx0,Rx1,Rx2,…が複数の駆動電極Tx0,Tx1,Tx2,…に変わったものである。
【0121】
複数の第1電極が、図2に示されたように、複数の駆動電極になったり、図13に示されたように、複数の受信電極になるのは、制御部13の制御に応じて決定することができる。制御部13において複数の第1電極に駆動信号を印加すれば、複数の第1電極が複数の駆動電極になり、複数の第2電極に駆動信号を印加すれば、複数の第2電極が複数の駆動電極になることができる。
【0122】
複数の駆動電極Tx0,Tx1,Tx2,…と複数の受信電極Rx0,Rx1,Rx2,…は、それぞれ互いに交差するように配列することができる。各駆動電極Tx0,Tx1,Tx2,…は、第2軸方向に延び、各受信電極Rx0,Rx1,Rx2,…は、第1軸方向と異なる第1軸方向に延びることができる。ここで、第1軸方向は、第2軸方向に垂直な方向であってよい。
【0123】
複数の駆動電極Tx0,Tx1,Tx2,…のうち一部の駆動電極Tx0a,Tx1a,Tx2a,Tx3a,…は、複数の受信電極Rx0,Rx1,Rx2,…のうちの一部の受信電極Rx0,Rx2,Rx4,Rx6,…と相互静電容量cmが形成されるように配置されてよく、複数の駆動電極Tx0,Tx1,Tx2,…のうちの残りの駆動電極Tx0b,Tx1b,Tx2b,Tx3b,…は、複数の受信電極Rx0,Rx1,Rx2,…のうちの残りの受信電極Rx1,Rx3,Rx5,Rx7,…と相互静電容量cmが形成されるように配置されてよい。
【0124】
複数の駆動電極Tx0,Tx1,Tx2,…のうち一部の駆動電極Tx0a,Tx1a,Tx2a,Tx3a,…は、複数の受信電極Rx0,Rx1,Rx2,…のうちの一部の受信電極Rx0,Rx2,Rx4,Rx6,…とすぐ隣り合うように配置されてよく、残りの受信電極Rx1,Rx3,Rx5,Rx7,…とはすぐ隣り合わずに所定の距離離隔するように配置されてよい。ここで、一部の駆動電極Tx0a,Tx1a,Tx2a,Tx3a,…と残りの受信電極Rx1,Rx3,Rx5,Rx7,…との間には、少なくとも1以上の他の電極が配置されてよい。前記他の電極は、一部の受信電極Rx0,Rx2,Rx4,Rx6,…になってよい。
【0125】
複数の駆動電極Tx0,Tx1,Tx2,…のうち残りの駆動電極Tx0b,Tx1b,Tx2b,Tx3b,…は、複数の受信電極Rx0,Rx1,Rx2,…のうちの残りの受信電極Rx1,Rx3,Rx5,Rx7,…とすぐ隣り合うように配置されてよく、一部の受信電極Rx0,Rx2,Rx4,Rx6,…とはすぐ隣り合わずに所定の距離離隔するように配置されてよい。ここで、残りの駆動電極Tx0b,Tx1b,Tx2b,Tx3b,…と一部の受信電極Rx0,Rx2,Rx4,Rx6,…との間には、少なくとも1以上の他の電極が配置されてよい。前記他の電極は、残りの受信電極Rx1,Rx3,Rx5,Rx7,…になってよい。
【0126】
残りの駆動電極Tx0b,Tx1b,Tx2b,Tx3b,…に印加される駆動信号は、一部の駆動電極Tx0a,Tx1a,Tx2a,Tx3a,…に印加される駆動信号において位相のみを180度反転させた反転駆動信号であってよい。例えば、第0駆動電極TX0の2つの駆動電極Tx0a,Tx0bにおいて、Tx0bに印加される駆動信号は、Tx0aに印加される駆動信号を反転させた反転駆動信号である。
【0127】
図13に示されたタッチ入力装置は、タッチセンサ10’のすべての駆動電極Tx0,Tx1,Tx2,Tx3,…で同時に駆動信号を印加するマルチ駆動が可能であり、このようなマルチ駆動をしてもディスプレイパネルにフリッカーの問題が発生しない利点がある。また、すべての駆動電極Tx0,Tx1,Tx2,Tx3,…のマルチ駆動が可能なので、ミューチュアル(mutual)センシングを遂行する駆動時間を減らすことができる。さらに、アナログフロントエンド(AFE)のターンオン時間も減らすことができるので、電力消耗をさらに減らすことができる。
【0128】
このような図13に示されたタッチ入力装置の効果がどのように発生するのかを以下で説明するのに先立って、図2に示されたタッチ入力装置でマルチ駆動が実行される場合に発生可能な問題を図14を参照して説明する。
【0129】
図14の(a)は、図2に示されたタッチ入力装置において4つの駆動電極別にマルチ駆動が遂行されることをグラフで示したものであり、図14の(b)は、図14の(a)のマルチ駆動時に同時駆動される4つの駆動電極TX0,TX1,TX2,TX3に印加される駆動信号(又は、駆動コード)の一例である。
【0130】
図14の(a)に示されたように、20個の駆動電極Tx0~Tx19のうち4つの駆動電極TX0,TX1,TX2,TX3で任意の時間区間の間(0~T1)に図14の(b)に示された駆動信号(Drive signal)が同時に印加される場合、駆動信号の全体合計(Drive sum)が「2」になる。この時、各駆動電極に印加される駆動電圧が、例えば10[V]ならば、2*10[V]に該当する20[V]の全体駆動電圧がディスプレイパネルに影響を与えて、ディスプレイ画面にフリッカーが発生し得る。さらに、同時駆動される駆動電極の個数が4つよりさらに大きくなるほど駆動信号の全体合計(Drive sum)はさらに大きくなるので、全体駆動電圧はさらに大きくなり、つまりディスプレイ画面にフリッカーがひどくなることがある。
【0131】
反面、図13に示されたタッチ入力装置では、制御部13が複数の駆動電極Tx0,Tx1,Tx2,…のうち4つ以上、又は、全体の駆動電極に駆動信号を同時に印加するように制御しても、先に上述したディスプレイパネルにおけるフリッカー問題が発生しない利点がある。図15を参照して具体的に説明する。
【0132】
図15の(a)は、図13に示されたタッチ入力装置において全体駆動電極がマルチ駆動されることをグラフで示したものであり、図15の(b)は、図15の(a)のマルチ駆動時に同時駆動される全ての駆動電極Tx0,Tx1,Tx2,Tx3,…に印加される駆動信号(又は、駆動コード)の一例である。
【0133】
図15の(a)に示されたように、タッチセンサ10’の全ての駆動電極Tx0,Tx1,Tx2,…に所定の時間区間の間(0~T1)に図15の(b)に示された駆動信号が同時に印加される場合、駆動信号の全体合計(drive sum)は常に「0」になる。これは、一部の駆動電極Tx0a,Tx1a,Tx2a,Tx3a,…に同時に印加される駆動信号と残りの駆動電極Tx0b,Tx1b,Tx2b,Tx3b,…に同時に印加される駆動信号とが、互いに大きさは同一であり、位相のみが180度反転したことに起因する。このように、駆動信号の全体合計(Drive sum)が0になるため、ディスプレイパネルに何らの影響も与えない。したがって、ディスプレイパネルの駆動時にディスプレイ画面にフリッカーが発生しない利点がある。
【0134】
また、図15の(a)に示されたように、図13に示されたタッチ入力装置は、制御部13が複数の駆動電極Tx0,Tx1,Tx2,…の全部又は4つ以上を同時に駆動することができるため、図14の(a)のグラフと比較して相互(mutual)駆動時間を1/5に短縮することができる。さらに、アナログフロントエンド(AFE)のターンオン時間を減少させることができ、タッチ入力装置の電力消耗を減らすことができる。
【0135】
また、図13に示されたタッチ入力装置では、制御部13が複数の受信電極Rx0,Rx1,Rx2,…から出力される受信信号を用いてオブジェクトの位置を検出することもできるが、前記受信信号を差動センシング(differential sensing)した差動信号を用いてオブジェクトの位置を検出することができる。ここで、制御部13は、前記差動信号を積分及び符号処理して複数の受信電極Rx0,Rx1,Rx2,…から出力される受信信号を再び復元することができる。これについては、図16を参照して具体的に後述するようにする。
【0136】
図16は、図13に示されたタッチ入力装置の制御部13がタッチセンサ10’からの受信信号を処理する所定の過程を説明するための図面である。
【0137】
図16では、第0駆動電極TX0と複数の受信電極Rx0,Rx1,Rx2,Rx3,Rx5,Rx6,Rx7との間の相互静電容量の変化量(Delta cm / diff)を「Delta cm example」と仮定し、第2ないし第5受信電極Rx2,Rx3,Rx4,Rx5それぞれにd1,d2,d3,d4に該当する所定の相互静電容量の変化量が発生したものと仮定した。
【0138】
図13に示された制御部13が第0駆動電極TX0に所定の駆動信号を印加するように制御する。ここで、第0a駆動電極Tx0aに印加される駆動信号と第0b駆動電極Tx0bに印加される駆動信号は、互いに位相のみが180度の相違がある反転駆動信号である。
【0139】
そうすると、制御部13は複数の受信電極Rx0,Rx1,Rx2,Rx3,Rx5,Rx6,Rx7から受信信号を受信(Single-ended受信時のdiff example)する。具体的に、制御部13は、第2受信電極RX2から「d1」の相互静電容量の変化量の値を有する信号を受信し、第4受信電極RX4から「d3」の相互静電容量の変化量の値を有する信号を受信することができる。反面、制御部13は、第3受信電極RX3から「-d2」の相互静電容量の変化量の値を有する信号を受信し、第5受信電極Rx5から「-d4」の相互静電容量の変化量の値を有する信号を受信することができる。
【0140】
次に、制御部13は、複数の受信電極Rx0,Rx1,Rx2,Rx3,Rx5,Rx6,Rx7からの受信信号から差動信号を出力(differential受信時のdiff example)する。具体的に、制御部13は、第2受信電極RX2からの受信信号から第1受信電極RX1からの受信信号を差し引いた「d1」の相互静電容量の変化量の値を有する差動信号を出力し、第3受信電極RX3からの受信信号から第2受信電極RX2からの受信信号を差し引いた「-(d2+d1)」の相互静電容量の変化量の値を有する差動信号を出力し、第4受信電極RX4からの受信信号から第3受信電極RX3からの受信信号を差し引いた「(d3+d2)」の相互静電容量の変化量の値を有する信号を出力し、第5受信電極Rx5からの受信信号から第4受信電極RX4からの受信信号を差し引いた「-(d4+d3)」の相互静電容量の変化量の値を有する差動信号を出力することができる。
【0141】
次に、制御部13は、前記差動信号を積分及び符号処理して複数の受信電極Rx0,Rx1,Rx2,Rx3,Rx5,Rx6,Rx7からの受信信号を復元することができる。具体的に、制御部13は、前記差動信号を積分して「Single-ended受信時のdiff example」と同一の相互静電容量の変化量の値を得ることができる。そして、制御部13は、復元された受信信号のうち一部の受信信号の負(-)の符号を正(+)の符号に変更する符号処理を遂行し、「Delta cm example」と同一の相互静電容量の変化量の値を得ることができる。ここで、制御部13は、受信された差動信号を積分するための積分器と符号処理のための符号処理器をさらに含んでよい。
【0142】
上述した制御部13の信号処理に過程のうち、上述した差動信号が出力される過程で、ディスプレイノイズ(例、Zebra noise)、イメージ変化による変化量、フローティング状態におけるLGMノイズ、カソード・リトランスミッションによるノイズなどを相殺することができる。
【0143】
図17は、図13に示されたタッチ入力装置の制御部13におけるベースライン(baseline)設定を説明するための図面である。
【0144】
図17では、第0駆動電極TX0と複数の受信電極Rx0,Rx1,Rx2,Rx3,Rx5,Rx6,Rx7との間の相互静電容量の値を「cm」と定義した。
【0145】
図13に示された制御部13が第0駆動電極TX0に所定の駆動信号を印加するように制御する。ここで、第0a駆動電極Tx0aに印加される駆動信号と第0b駆動電極Tx0bに印加される駆動信号は、互いに位相のみが180度の相違がある反転駆動信号である。
【0146】
図13に示された制御部13が複数の受信電極Rx0,Rx1,Rx2,Rx3,Rx5,Rx6,Rx7から受信信号を受信する場合のベースライン(Single-ended受信時のbaseline)は、cmで全て一定であるが、符号は第0b駆動電極Tx0bと相互静電容量が形成される第1受信電極RX1、第3受信電極RX3、第5受信電極Rx5、及び第7受信電極Rx7からの受信信号のベースラインは負(-)の値を有する。
【0147】
一方、図13に示された制御部13が複数の受信電極Rx0,Rx1,Rx2,Rx3,Rx5,Rx6,Rx7からの受信信号から差動信号を出力する場合のベースライン(Differential受信時のbaseline)は、「Single-ended受信時のbaseline」の場合より2倍増加する。したがって、制御部13は、ベースラインを「Single-ended受信時のbaseline」のベースラインに1/2倍下げるためのベースライン調整部をさらに含んでよい。
【0148】
図18は、図13に示されたタッチセンサ10’の一実施形態の一部の平図面である。
【0149】
図18に示されたタッチセンサ10’の一実施形態は、図3に示されたタッチセンサ10の一実施形態と複数の電極の構造は同一であるが、駆動信号が印加される駆動電極TX0,TX1,TX2,TX3,TX4と受信信号が出力される受信電極RX0,RX1,RX2,RX3が反対に構成されているという点で相違がある。
【0150】
図18を参照すると、図13に示された制御部13は、複数の駆動電極TX0,TX1,TX2,TX3,TX4,…の連結パターンP0,P1,P2,P3,P4,…で同時に所定の駆動信号が印加されるように制御することができる。ここで、各連結パターンP0の第2連結パターンP0bに印加される駆動信号は、第1連結パターンP0aに印加される駆動信号に位相が180度反転した反転駆動信号である。
【0151】
図13に示された制御部13は、図16を介して説明したように、複数の受信電極RX0,RX1,RX2,RX3,…から相互静電容量の変化量の情報を有する受信信号を受信し、受信された前記受信信号から差動信号を出力することができる。そして、前記差動信号を積分して複数の受信電極RX0,RX1,RX2,RX3,…からの受信した前記受信信号を再び復元することができ、復元された前記受信信号の符号を処理した相互静電容量の変化量の情報に基づいてオブジェクトのタッチ位置を判別することができる。
【0152】
図19は、図13に示されたタッチセンサ10’の他の実施形態の一部の平図面である。
【0153】
図19に示されたタッチセンサ10’の他の実施形態は、図6に示されたタッチセンサ10の一実施形態と複数の電極の構造は同一であるが、駆動信号が印加される駆動電極と受信信号が出力される受信電極とが反対に構成されているという点で相違がある。
【0154】
図19を参照すると、図13に示された制御部13は複数の駆動電極TX0’,TX1’,TX2’,TX3’,TX4’,…の連結パターンP0,P1,P2,P3,P4,…で同時に所定の駆動信号が印加されるように制御することができる。ここで、各連結パターンP0の第2連結パターンP0bに印加される駆動信号は、第1連結パターンP0aに印加される駆動信号に位相が180度反転した反転駆動信号である。
【0155】
図13に示された制御部13は、図16を介して説明したように、複数の受信電極RX0,RX1,RX2,RX3,…から相互静電容量の変化量の情報を有する受信信号を受信し、受信された前記受信信号から差動信号を出力することができる。そして、前記差動信号を積分して複数の受信電極RX0,RX1,RX2,RX3,…からの受信した前記受信信号を再び復元することができ、復元された前記受信信号の符号を処理した相互静電容量の変化量の情報に基づいてオブジェクトのタッチ位置を判別することができる。
【0156】
図20は、図13に示されたタッチセンサ10’のさらに他の実施形態の一部の平図面である。
【0157】
図20に示されたタッチセンサ10’のさらに他の実施形態は、図9に示されたタッチセンサ10のさらに他の実施形態と複数の電極の構造は同一であるが、駆動信号が印加される駆動電極と受信信号が出力される受信電極とが反対に構成されているという点で相違がある。
【0158】
図20を参照すると、図13に示された制御部13は、複数の駆動電極TX0’’,TX1’’,TX2’’,TX3’’,TX4’’,…の連結パターンP0’,P1’,P2’,P3’,P4’,…に同時に所定の駆動信号が印加されるように制御することができる。ここで、各連結パターンP0’の第2連結パターンP0bに印加される駆動信号は、第1連結パターンP0aに印加される駆動信号に位相が180度反転した反転駆動信号である。
【0159】
図13に示された制御部13は、図16を通じて説明したように、複数の受信電極RX0,RX1,RX2,RX3,…から相互静電容量の変化量の情報を有する受信信号を受信し、受信された前記受信信号から差動信号を出力することができる。そして、前記差動信号を積分して複数の受信電極RX0,RX1,RX2,RX3,…からの受信した前記受信信号を再び復元することができ、復元された前記受信信号の符号を処理した相互静電容量の変化量の情報に基づいてオブジェクトのタッチ位置を判別することができる。
【0160】
図21は、図13に示されたタッチセンサ10’のさらに他の実施形態の一部の平図面である。
【0161】
図21に示されたタッチセンサ10’のさらに他の実施形態は、図11に示されたタッチセンサ10のさらに他の実施形態と複数の電極の構造は同一であるが、駆動信号が印加される駆動電極と受信信号が出力される受信電極が反対に構成されているという点で相違がある。
【0162】
図21を参照すると、図13に示された制御部13は、複数の駆動電極TX0’’’,TX1’’’,TX2’’’,TX3’’’,…の連結パターンP0’’,P1’’,P2’’,P3’’,…で同時に所定の駆動信号が印加されるように制御することができる。ここで、各連結パターンP0’’の第2連結パターンP0bに印加される駆動信号は、第1連結パターンP0aに印加される駆動信号に位相が180度反転した反転駆動信号である。
【0163】
図13に示された制御部13は、図16を通じて説明したように、複数の受信電極RX0,RX1,RX2,RX3,…から相互静電容量の変化量の情報を有する受信信号を受信し、受信された前記受信信号から差動信号を出力することができる。そして、前記差動信号を積分して複数の受信電極RX0,RX1,RX2,RX3,…からの受信した前記受信信号を再び復元することができ、復元された前記受信信号の符号を処理した相互静電容量の変化量の情報に基づいてオブジェクトのタッチ位置を判別することができる。
【0164】
図22は、本発明のさらに他の実施形態によるタッチ入力装置の概略的なブロック図である。
【0165】
本発明のさらに他の実施形態によるタッチ入力装置は、タッチセンサ100及び制御部300を含む。
【0166】
制御部300は、タッチセンサ100を制御する。
【0167】
制御部300は、タッチセンサ100の駆動電極(又はTx電極)に駆動信号(又はTx信号)を印加し、タッチセンサ100の受信電極(又はRx電極)から感知信号(又はRx信号)を受信する。
【0168】
制御部300は、タッチセンサ100の複数の駆動電極に順次駆動信号を供給したり、複数の駆動電極のうち少なくとも2以上の駆動電極に同時に所定の駆動信号を供給することができる。前者を順次駆動方式といい、後者をマルチ駆動方式ともいう。
【0169】
制御部300は、タッチセンサ100の複数の受信電極から出力される感知信号を受信する。ここで、前記感知信号には各受信電極とこれに隣接した駆動電極との間のキャパシタンス変化量の情報、LGMノイズ信号、及びディスプレイノイズ信号などを含んでよい。
【0170】
制御部300は、複数の受信電極から出力される感知信号をアナログデジタルコンバーティングしてデジタル感知信号を出力することができる。
【0171】
制御部300は、複数の受信電極から出力される感知信号のうち二つの信号をディファレンシャル(differential)した信号を出力することができ、出力された信号をアナログデジタルコンバーティングして出力することができる。このため、制御部300は比較器とADCを含んでよい。このような制御部300は、出力されるデジタル信号に基づいてタッチの有無及び/又はタッチ位置を検出することができる。
【0172】
図22において、制御部300は一つのモジュール、ユニット、チップ(chip)で具現することができる。しかし、これに限定するのではなく、制御部300はタッチセンサ100の受信電極から感知信号を受信する感知部、タッチセンサ100の駆動電極に駆動信号を印加する駆動部、及び感知部と駆動部を制御する制御部に区分されてもよい。又は、感知部、駆動部、及び制御部のうち少なくとも二つが一つのモジュール、ユニット、チップ(chip)で具現されてもよい。
【0173】
図22に示されたタッチ入力装置は、別に示さなかったが、ディスプレイパネル(図示せず)を含んでよい。図1に示されたオクタ(OCTA)方式のように、タッチセンサ100が前記ディスプレイパネルのセル上に配置されてもよく、インセル方式のように前記ディスプレイパネルのセル内に配置されてもよい。場合に応じて、タッチセンサ100は前記ディスプレイパネルの下に配置されてもよい。一例として、タッチセンサ100は前記ディスプレイパネルの上部基板及び/又は下部基板の外部面(例えば、上部基板の上部面又は下部基板の下部面)、又は、内部面(例えば、上部基板の下部面又は下部基板の上部面)上に直接形成されてよい。前記ディスプレイパネルにタッチセンサ100が結合されてタッチスクリーンパネル(TSP)を構成することができる。
【0174】
前記ディスプレイパネルには、多数のスキャンライン(又は、ゲートライン)と多数のデータラインとが配置されてよい。スキャンラインとデータラインが交差する領域にサブピクセルが位置することができる。
【0175】
前記ディスプレイパネルは、多数のサブピクセルが配置された活性領域と、前記アクティブ領域の外側に位置する非活性領域とを含んでよい。前記活性領域は、タッチ入力装置のディスプレイ画面を構成することができる。ディスプレイ画面は、縦の長さが横の長さより長い形態の長方形形状を有してよい。
【0176】
図22に示されたタッチ入力装置は、前記ディスプレイパネルの駆動のために、ディスプレイパネルに配置された各種信号ラインを駆動するためのゲート駆動回路、データ駆動回路、及びディスプレイ制御部を含んでよい。
【0177】
ゲート駆動回路は、ディスプレイ制御部によって制御され、ディスプレイパネルに配置された多数のスキャンラインでディスプレイスキャン信号を順次出力し、多数のサブピクセルの駆動タイミングを制御することができる。
【0178】
データ駆動回路は、ディスプレイ制御部から映像データを受信し、映像データをアナログ形態のデータ電圧に変換することができる。データ駆動回路は、スキャンラインを介してスキャン信号が印加されるタイミングに合わせてデータ電圧(Vdata)をそれぞれのデータラインに出力して、それぞれのサブピクセルが映像データによる明るさを表現するように制御することができる。
【0179】
ディスプレイ制御部は、ゲート駆動回路とデータ駆動回路で各種制御信号を供給し、ゲート駆動回路とデータ駆動回路の動作を制御することができる。ディスプレイ制御部は、図22に示された制御部300と別途に構成されてもよく、一体に構成されてもよい。
【0180】
タッチセンサ100は、所定の形状の複数の電極(又は、複数のセンサ)を含み、所定の電極は複数の第1電極と複数の第2電極を含む。ここで、複数の第1電極に駆動信号が印加されれば複数の第1電極が複数の駆動電極になり、複数の第2電極は複数の受信電極になることができる。
【0181】
複数の駆動電極Tx0,Tx1,Tx2,Tx3,…,Tx16,Tx17,Tx18,Tx19と複数の受信電極Rx0,Rx1,Rx2,Rx3,…,Rx35,Rx36,Rx37は、それぞれ互いに交差するように配列することができる。複数の駆動電極Tx0,Tx1,Tx2,Tx3,…,Tx16,Tx17,Tx18,Tx19と複数の受信電極Rx0,Rx1,Rx2,Rx3,…,Rx35,Rx36,Rx37との間、特に、これらの交差部には、所定の相互キャパシタンスcmが形成されてよい。
【0182】
各駆動電極Tx0,Tx1,Tx2,Tx3,…,Tx16,Tx17,Tx18,Tx19は第1軸方向に配置され、各受信電極Rx0,Rx1,Rx2,Rx3,…,Rx35,Rx36,Rx37は第1軸方向と異なる第2軸方向に配置することができる。ここで、第2軸方向は、第1軸方向に垂直な方向であってよい。
【0183】
各駆動電極Tx0,Tx1,Tx2,Tx3,…,Tx16,Tx17,Tx18,Tx19は、一対の電極部を含む。図23を参照して詳細に説明する。
【0184】
図23は、図22に示されたA部分の拡大図である。
【0185】
図23を参照すると、複数の駆動電極Tx0,Tx1,Tx2のそれぞれは、第1駆動電極部Tx0a,Tx1a,Tx2aと第2駆動電極部Tx0b,Tx1b,Tx2bを含む。
【0186】
第1駆動電極部Tx0a,Tx1a,Tx2aは、複数の受信電極RX0,RX1,RX2,RX3のうち一部の受信電極Rx0,Rx2と相互静電容量cmが形成されるように配置されてよく、残りの受信電極Rx1,Rx3とは相互静電容量cmがほぼ形成されないか、全く形成されないように配置されてよい。ここで、相互静電容量cmがほぼ形成されないという意味は、一部の受信電極Rx0,Rx2との相互静電容量cmと比較して、相対的に小さい相互静電容量の値を意味する。
【0187】
第2駆動電極部Tx0b,Tx1b,Tx2bは、複数の受信電極RX0,RX1,RX2,RX3のうち前記残りの受信電極Rx1,Rx3と相互静電容量cmが形成されるように配置されてよく、前記一部の受信電極Rx0,Rx2とは、相互静電容量cmがほぼ形成されないか、全く形成されないように配置されてよい。ここで、相互静電容量cmがほぼ形成されないという意味は、前記残りの受信電極Rx1,Rx3との相互静電容量cmと比較して、相対的に小さい相互静電容量値を意味する。
【0188】
第1駆動電極部Tx0a,Tx1a,Tx2aは、複数の受信電極RX0,RX1,RX2,RX3のうち一部の受信電極Rx0,Rx2とすぐ隣り合うように配置されてよく、残りの受信電極Rx1,Rx3とはすぐ隣り合わず、所定の距離離隔するように配置されてよい。
【0189】
ここで、第1駆動電極部Tx0a,Tx1a,Tx2aと残りの受信電極Rx1,Rx3との間には、少なくとも1以上の他の電極が配置されてよい。前記他の電極は、少なくとも一つの一部の受信電極Rx0,Rx2になることができる。
【0190】
第2駆動電極部Tx0b,Tx1b,Tx2bは、複数の受信電極RX0,RX1,RX2,RX3のうち前記残りの受信電極Rx1,Rx3とすぐ隣り合うように配置されてよく、前記一部の受信電極Rx0,Rx2とはすぐ隣り合わず、所定の距離離隔するように配置されてよい。ここで、第2駆動電極部Tx0b,Tx1b,Tx2bと前記一部の受信電極Rx0,Rx2との間には、少なくとも1以上の他の電極が配置されてよい。前記他の電極は、少なくとも一つの残りの受信電極Rx1,Rx3になることができる。
【0191】
各駆動電極Tx0,Tx1,Tx2において、第2駆動電極部Tx0b,Tx1b,Tx2bに印加される第2駆動信号は、第1駆動電極部Tx0a,Tx1a,Tx2aに印加される第1駆動信号と位相のみが180度シフトしたものであってよい。したがって、各駆動電極Tx0,Tx1,Tx2に所定の駆動信号が印加されれば、各駆動電極Tx0,Tx1,Tx2の第1駆動電極部Tx0a,Tx1a,Tx2aには前記所定の駆動信号が印加され、第2駆動電極部Tx0b,Tx1b,Tx2bには前記所定の駆動信号と位相のみが180度反転した反転駆動信号が印加されてよい。
【0192】
制御部300によって複数の駆動電極Tx0,Tx1,Tx2のうち少なくとも2以上にマルチ駆動信号が印加されれば、各受信電極RX0,RX1,RX2,RX3から信号(又は、感知信号)が出力される。前記出力される信号は、第1駆動電極部と第2駆動電極部のうち該受信電極にすぐ隣り合ういずれか一つの駆動電極との静電容量変化量(第1静電容量情報)から、及び該受信電極にすぐ隣り合わない他の一つの電極との静電容量変化量(第2静電容量情報)の差の値を含んでよい。
【0193】
制御部300は、前記出力される信号に基づいてオブジェクトのタッチの有無及び/又はタッチ位置を検出することができる。ここで、前記出力される信号には、オブジェクトによる相互静電容量の変化量の情報、ディスプレイノイズ(例、Zebra noise)、イメージ変化による変化量、フローティング状態におけるLGMノイズ、カソード・リトランスミッション(Cathode re-transmission)現象(ELVSSレイヤーの抵抗(RELVSS)の大きさが大きくなれば大きくなるほど(すなわち、GNDが弱くなるほど)高い周波数(High-frequency)成分の信号もタッチセンサの受信電極に伝達されて主信号(Main Signal)に加えられる現象)によるノイズなどが相殺されている。したがって、前記出力される信号には、ほぼ大部分のオブジェクトによる相互静電容量の変化量の情報のみが含まれてよい。
【0194】
複数の駆動電極Tx0,Tx1,Tx2と複数の受信電極RX0,RX1,RX2,RX3は、同一層(1 layer)に共に配置されてもよく、互いに異なる二重層(2 layer)にそれぞれ配置されてもよい。また、複数の駆動電極Tx0,Tx1,Tx2のうち一部は残りと互いに異なる層に配置されてもよく、複数の受信電極RX0,RX1,RX2,RX3も一部は残りと互いに異なる層に配置されてもよい。複数の駆動電極Tx0,Tx1,Tx2と複数の受信電極RX0,RX1,RX2,RX3は、ダイヤモンド(diamond)パターン、円形、楕円形、又は多角形の形状を有してよい。
【0195】
複数の駆動電極Tx0,Tx1,Tx2と複数の受信電極RX0,RX1,RX2,RX3はメタルメッシュで構成され、ディスプレイパネルの薄膜封止(TFE、Thin Film Encapsulation)層上にパターニングされてよい。
【0196】
図22及び図23に示されたタッチセンサ100は、ディスプレイパネルの駆動時にフリッカーの発生を防止することができる。前記フリッカーは、タッチセンサ100の駆動電極に同時に印加される駆動信号の電圧の大きさが大きくなるほど、その様相が顕著に発生することができる。特に、様々な駆動電極に同時に駆動信号が印加されるマルチ駆動方式によれば、一定時間の間に同時に印加される駆動信号の全体合計が大きくなれば大きくなるほど、前記フリッカーの発生が目立つことになる。
【0197】
しかし、図22及び図23に示されたタッチセンサ100は、各駆動電極ごとに一対の第1及び第2駆動電極部を有し、第1駆動電極部に印加される第1駆動信号と第2駆動電極部に印加される第2駆動信号とが互いに位相が180度反転したものであるため、一定時間の間に同時に印加される駆動信号の合計が常に0になるので、前記フリッカーの発生が減ったりほぼ発生しない利点がある。
【0198】
図24は、本発明の他の実施形態によるタッチ入力装置の概略的なブロック図である。
【0199】
図24に示された本発明の他の実施形態によるタッチ入力装置は、図22に示されたタッチ入力装置と比較して、タッチセンサ100’で相違がある。前記タッチセンサ100’と制御部300を含むタッチ入力装置は、画面上に位置した指と同じオブジェクトの位置を検出できるだけでなく、スタイラスペンを駆動するための駆動信号を出力し、スタイラスペンから放出される信号を感知して画面上に位置したスタイラスペンの位置を検出することができる。
【0200】
前記タッチセンサ100’は、複数のタッチ駆動電極FTx0,FTx1,…,FTx8,FTx9、複数のペン駆動電極STx0,STx1,…,STx8,STx9、複数のタッチ受信電極FRx0,FRx1,…,FRx4,FRx5、及び複数のペン受信電極SRx0,SRx1,…,SRx4,SRx5を含む。ここで、複数のタッチ駆動電極FTx0,FTx1,…,FTx8,FTx9は、図22の複数の駆動電極Tx1,Tx2,…,Tx38,Tx39に対応し、複数のタッチ受信電極FRx0,FRx1,…,FRx4,FRx5は、複数の受信電極Rx0,Rx1,Rx2,Rx3,…,Rx35,Rx36,Rx37に対応する。
【0201】
各タッチ駆動電極FTx0,FTx1,…,FTx8,FTx9は、指や伝導性部材のようなオブジェクトをセンシングするためのタッチ駆動信号が印加される電極である。
【0202】
各ペン駆動電極STx0,STx1,…,STx8,STx9は、タッチ駆動電極FTx0,FTx1,…,FTx8,FTx9に隣接して配置され、タッチ駆動電極FTx0,FTx1,…,FTx8,FTx9と所定の間隔離れて配置される。各ペン駆動電極STx0,STx1,…,STx8,STx9は、ディスプレイパネル(図示せず)のスキャンラインと同じ方向に配置されてよい。各ペン駆動電極STx0,STx1,…,STx8,STx9は、スタイラスペンを駆動させるためのペン駆動信号が印加されたり、スタイラスペンからのペン信号を受信又は感知することができる。ペン駆動電極STx0,STx1,…,STx8,STx9は、第1ペン駆動/受信電極とも命名することができる。
【0203】
複数のペン駆動電極STx0,STx1,…,STx8,STx9の各一端は、伝導性パターンを介して電気的に連結される。ここで、伝導性パターンは、メタルメッシュ(Metal Mesh)又はシルバートレース(Silver Trace)であってよい。
【0204】
各タッチ受信電極FRx0,FRx1,…,FRx4,FRx5は、各タッチ駆動電極FTx0,FTx1,…,FTx8,FTx9が配置された方向と異なる方向に配置される。各タッチ受信電極FRx0,FRx1,…,FRx4,FRx5は、指や伝導性部材のようなオブジェクトをセンシングするためのタッチ感知信号が出力される電極である。
【0205】
各ペン受信電極SRx0,SRx1,…,SRx4,SRx5は、タッチ受信電極FRx0,FRx1,…,FRx4,FRx5に隣接して配置され、タッチ受信電極FRx0,FRx1,…,FRx4,FRx5と所定の間隔離れて配置される。各ペン受信電極SRx0,SRx1,…,SRx4,SRx5は、ペン駆動電極STx0,STx1,…,STx8,STx9と異なる方向に配置されてよい。各ペン受信電極SRx0,SRx1,…,SRx4,SRx5は、スタイラスペンを駆動させるためのペン駆動信号が印加されたり、スタイラスペンからのペン信号を感知することができる。ペン受信電極SRx0,SRx1,…,SRx4,SRx5は、第2ペン駆動/受信電極とも命名することができる。
【0206】
複数のペン受信電極SRx0,SRx1,…,SRx4,SRx5の各一端は、伝導性パターンを介して電気的に連結される。ここで、伝導性パターンは、メタルメッシュ(Metal Mesh)又はシルバートレース(Silver Trace)であってよい。
【0207】
複数のタッチ受信電極FRx0,FRx1,…,FRx4,FRx5と複数のペン受信電極SRx0,SRx1,…,SRx4,SRx5は、複数のタッチ駆動電極FTx0,FTx1,…,FTx8,FTx9と複数のペン駆動電極STx0,STx1,…,STx8,STx9上に配置され、複数のタッチ駆動電極FTx0,FTx1,…,FTx8,FTx9と複数のペン駆動電極STx0,STx1,…,STx8,STx9と所定の間隔離れて配置されてよい。
【0208】
複数のタッチ駆動電極FTx0,FTx1,…,FTx8,FTx9の個数と複数のタッチ受信電極FRx0,FRx1,…,FRx4,FRx5の個数は、タッチ入力装置の画面の大きさや長軸と短軸の相対的長さによって増加することも、減少することもできる。
【0209】
複数のタッチ駆動電極FTx0,FTx1,…,FTx8,FTx9と複数のタッチ受信電極FRx0,FRx1,…,FRx4,FRx5は、基本的に指と伝導性部材のようなオブジェクトのタッチをセンシングする。このために、複数のタッチ駆動電極FTx0,FTx1,…,FTx8,FTx9は、タッチ駆動信号が印加されるタッチ駆動電極で動作し、複数のタッチ受信電極FRx0,FRx1,…,FRx4,FRx5は、タッチ感知信号が受信されるタッチ感知電極(又は、タッチ受信電極)で動作することができる。もちろん、反対にも動作することができる。
【0210】
複数のタッチ駆動電極FTx0,FTx1,…,FTx8,FTx9のそれぞれは、一対の第1駆動電極部FTx0a,FTx1a,…,FTx9aと第2駆動電極部FTx0b,FTx1b,…,FTx9bを含む。
【0211】
第1駆動電極部FTx0a,FTx1a,…,FTx9aと第2駆動電極部FTx0b,FTx1b,…,FTx9bは、一方向に一つずつ交互に配置されてよい。
【0212】
第1駆動電極部FTx0a,FTx1a,…,FTx9aは、複数の受信駆動電極FRx0,FRx1,…,FRx4,FRx5のうち一部の受信電極FRx0,FRx2,FRx4と相互静電容量を形成したり、すぐ隣り合って配置され、残りの受信電極FRx1,FRx3,FRx5と相互静電容量がほぼ形成しなかったり、すぐ隣り合わないように配置されてよい。
【0213】
第2駆動電極部FTx0b,FTx1b,…,FTx9bは、複数の受信駆動電極FRx0,FRx1,…,FRx4,FRx5のうち残りの受信電極FRx1,FRx3,FRx5と相互静電容量を形成したり、すぐ隣り合って配置され、一部の受信電極FRx0,FRx2,FRx4と相互静電容量がほぼ形成しなかったり、すぐ隣り合わないように配置されてよい。
【0214】
各タッチ駆動電極の一対の第1及び第2駆動電極部に、それぞれ第1駆動信号と第2駆動信号が同時又は順次印加されてよい。ここで、前記第1駆動信号と前記第2駆動信号は、互いに位相が180度シフトしたパルス信号は又はサイン信号であってよい。
【0215】
図24に示されたタッチ入力装置のタッチセンサ100’は、複数のタッチ駆動電極のそれぞれが一対の第1及び第2駆動電極部を含み、制御部300が第1及び第2駆動電極部に同時に互いに位相が180度相反する第1及び第2駆動信号を印加するように制御するため、図22及び図23で上述したように、ディスプレイパネルでのフリッカーの発生を顕著に減らしたり防止したりすることができる利点がある。
【0216】
一方、図24に示されたタッチ入力装置のタッチセンサ100’がスタイラスペンを駆動(driving)とセンシング(sensing)するために、複数のタッチ駆動電極FTx0,FTx1,…,FTx8,FTx9、複数のペン駆動電極STx0,STx1,…,STx8,STx9、複数のタッチ受信電極FRx0,FRx1,…,FRx4,FRx5、及び複数のペン受信電極SRx0,SRx1,…,SRx4,SRx5が多様な組み合わせとして用いることができる。
【0217】
多様な組み合わせは、下の[表1]の通りである。
【0218】
下の[表1]において、「1」は複数のタッチ駆動電極FTx0,FTx1,…,FTx8,FTx9を、「2」は複数のペン駆動電極STx0,STx1,…,STx8,STx9を、「3」は複数のタッチ受信電極FRx0,FRx1,…,FRx4,FRx5を、「4」は複数のペン受信電極SRx0,SRx1,…,SRx4,SRx5を指称する。
【0219】
【表1】
【0220】
上の[表1]を参照すると、様々な組み合わせ(No.1~No.32)において、複数のタッチ駆動電極FTx0,FTx1,…,FTx8,FTx9と複数のタッチ受信電極FRx0,FRx1,…,FRx4,FRx5は、指のようなオブジェクトのタッチをセンシングする。
【0221】
複数のタッチ駆動電極FTx0,FTx1,…,FTx8,FTx9、複数のペン駆動電極STx0,STx1,…,STx8,STx9、複数のタッチ受信電極FRx0,FRx1,…,FRx4,FRx5、及び複数のペン受信電極SRx0,SRx1,…,SRx4,SRx5のうちの一つ又は二つは、スタイラスペンを駆動させるためのスタイラス駆動電極で動作することができる。複数のタッチ駆動電極FTx0,FTx1,…,FTx8,FTx9、複数のペン駆動電極STx0,STx1,…,STx8,STx9、複数のタッチ受信電極FRx0,FRx1,…,FRx4,FRx5、及び複数のペン受信電極SRx0,SRx1,…,SRx4,SRx5のうちの一つ又は二つのパターンを用いて、スタイラスペンを駆動させるための電流ループを形成することができる。X軸駆動は、複数のタッチ駆動電極FTx0,FTx1,…,FTx8,FTx9及び複数のペン駆動電極STx0,STx1,…,STx8,STx9のいずれか一種類の電極であってよく、Y軸駆動は、複数のタッチ受信電極FRx0,FRx1,…,FRx4,FRx5及び複数のペン受信電極SRx0,SRx1,…,SRx4,SRx5のいずれか一種類の電極であってよい。スタイラスペンの駆動は、X軸駆動とY軸駆動のいずれか一つでも可能であり、両方でも可能である。
【0222】
複数のタッチ駆動電極FTx0,FTx1,…,FTx8,FTx9、複数のペン駆動電極STx0,STx1,…,STx8,STx9、複数のタッチ受信電極FRx0,FRx1,…,FRx4,FRx5、及び複数のペン受信電極SRx0,SRx1,…,SRx4,SRx5のうち二つは、スタイラスペンから放出されるスタイラスペン信号をセンシングするセンシング電極で動作することができる。スタイラスペン信号をセンシングするためにはX軸センシングとY軸センシングが共に必要なので、複数のタッチ駆動電極FTx0,FTx1,…,FTx8,FTx9、複数のペン駆動電極STx0,STx1,…,STx8,STx9、複数のタッチ受信電極FRx0,FRx1,…,FRx4,FRx5、及び複数のペン受信電極SRx0,SRx1,…,SRx4,SRx5のうち二つのパターンを用いる。X軸センシングは、複数のタッチ駆動電極FTx0,FTx1,…,FTx8,FTx9及び複数のペン駆動電極STx0,STx1,…,STx8,STx9のいずれか一種類の電極であってよく、Y軸センシングは、複数のタッチ受信電極FRx0,FRx1,…,FRx4,FRx5及び複数のペン受信電極SRx0,SRx1,…,SRx4,SRx5のいずれか一種類の電極であってよい。
【0223】
上の[表1]において、「アップリンク(uplink)信号の大きさ」とは、スタイラスペンを駆動させるための駆動信号の大きさを意味する。「ダウンリンク(downlink)信号の大きさ」とは、スタイラスペンから受信されるスタイラスペン信号の大きさを意味する。「スタイラス(stylus)追加チャネル」とは、タッチセンシング以外にスタイラスペンのために追加的なチャネルを構成しなければならないのかを意味する。
【0224】
図25は、図24に示されたタッチ入力装置の第1実施形態である。
【0225】
図25を参照すると、第1実施形態によるタッチ入力装置は、タッチセンサ100aと制御部300を含む。タッチセンサ100aは、多数の第1ないし第4パターン101a,102a,103a,104aを含む。
【0226】
第1パターン101aは、互いに垂直な第1方向と第2方向に沿って多数に配列される。ここで、第1方向は、タッチ入力装置の画面の長軸方向であってよく、第2方向は、タッチ入力装置の画面の短軸方向であってよい。
【0227】
多数の第1パターン101aは、多数の第1パターン部101oと多数の第2パターン部101eを含む。
【0228】
一つの第1パターン部101oと一つの第2パターン部101eが第1方向に沿って交互に配列される。
【0229】
第1方向に沿って配列された多数の第1パターン部101oは、多数の伝導性パターンによって電気的に連結され、第1方向に沿って配列された多数の第2パターン部101eも多数の伝導性パターンによって電気的に連結される。
【0230】
一方、第2方向に沿って配列された多数の第1パターン部101oは、互いに電気的に連結されない。また、第2方向に沿って配列された多数の第2パターン部101eも互いに電気的に連結されない。
【0231】
第1パターン部101oと第2パターン部101eのそれぞれは、上部パターン部と下部パターン部、及び上部パターン部と下部パターン部の間を連結する連結パターン部を含む。ここで、上部パターン部は、内部が空の逆三角形状を有してよく、下部パターン部は、内部が空の三角形状を有してよく、連結パターン部は、内部が空の四角形状を有してよい。上部パターン部、下部パターン部、及び連結パターン部は、一体で構成されてよい。
【0232】
第1パターン部101oと第2パターン部101eのそれぞれは、内部に少なくとも一つの第2パターン102aが配置される開口部を有してよい。開口部の形状は、第1パターン部101oと第2パターン部101eそれぞれの形状に対応されてよい。
【0233】
一つの第1パターン部101oは一つの第2パターン102aの少なくとも一部又は全部を囲む構造を有して互いに電気的に絶縁され、一つの第2パターン部101eも一つの第2パターン102aの少なくとも一部又は全部を囲む構造を有して互いに電気的に絶縁される。
【0234】
第1方向に沿って配列された多数の第1パターン101aは、第1方向に電気的経路を形成する。第1方向に沿って配列された多数の第1パターン101aは、2つのチャネル(又は、端子)を有する。一つのチャネルは、第1方向に沿って配列された多数の第1パターン部101oが伝導性パターンによって電気的に連結されたチャネルであり、残りの一つのチャネルは、第1方向に沿って配列された多数の第2パターン部101eが伝導性パターンによって電気的に連結されたチャネルである。前記2つのチャネルは、制御部300とそれぞれ電気的に連結されてよい。
【0235】
第2パターン102aは、多数の第1パターン部101oと多数の第2パターン部101eそれぞれの内部に少なくとも1以上配置される。
【0236】
第1方向に沿って配列された多数の第2パターン102aは、多数の伝導性パターンによって電気的に連結される。第1方向に沿って互いに隣り合う2つの第2パターン102aが一つの伝導性パターンによって電気的に連結されてよい。
【0237】
第1方向に沿って配列された多数の第2パターン102aのうち一側端に配置された第2パターンは制御部300と電気的に連結されてよく、他側端に配置された第2パターン102aは第2方向に沿って配列された第2パターンと伝導性パターン102mを介して電気的に連結される。
【0238】
第1パターン101aと第2パターン102aは、同一層に配置されてよい。メタルメッシュ(metal mesh)を用いて第1パターン101aと第2パターン102aを同一層に形成させることができる。
【0239】
第3パターン103aは、第2方向(又は、短軸)に沿って延びた形状を有する。
【0240】
第3パターン103aは、多数のダイヤモンドパターン部と、多数のダイヤモンドパターン部のうち互いに隣接した2つのダイヤモンドパターン部の間を連結する連結パターン部を含んでよい。
【0241】
第3パターン103aは、内部に第4パターン104aが配置される開口部を有することができる。
【0242】
第3パターン103aは、第4パターン104aの少なくとも一部又は全部を囲む構造を有してよい。第3パターン103aは、第4パターン104aから所定の間隔離れて配置される。これを通じて電気的に絶縁される。
【0243】
第4パターン104aは、第3パターン103aに隣接して配置され、第2方向に沿って延びた形状を有し、第3パターン103aの内部に配置される。
【0244】
第4パターン104aは、多数のダイヤモンドパターン部と、多数のダイヤモンドパターン部のうち互いに隣接した2つのダイヤモンドパターン部との間を連結する連結パターン部を含んでよい。
【0245】
このような第3パターン103aと第4パターン104aが、第1方向に沿って多数配置される。
【0246】
多数の第3パターン103aの一端は制御部300と電気的に連結され、他端は電気的にオープン(open)になってよい。
【0247】
多数の第4パターン104aの一端は、図25に示されたように、電気的にオープン(open)になってよく、図25とは異なるように制御部300と連結されてよい。多数の第4パターン104aの他端は、伝導性パターン104mを介して電気的に連結される。ここで、互いに電気的に連結された他端は接地されてもよい。多数の第4パターン104aの他端が互いに電気的に連結されれば、各第4パターン104a別にキャパシタンスが加えられるので、全体インピーダンスは減ることになり、多数の第4パターン104aの他端が接地されたのと類似の効果を有してよい。
【0248】
第3パターン103aと第4パターン104aは、同一層に配置されてよい。メタルメッシュ(metal mesh)を用いて第3パターン103aと第4パターン104aを同一層に形成させることができる。ここで、第1パターン101aと第2パターン102aは第1層に配置され、第3パターン103aと第4パターン104aは第1層と異なる第2層に配置されてよい。
【0249】
制御部300は、タッチセンサ100aと電気的に連結され、タッチセンサ100aを制御する。制御部300とタッチセンサ100aの連結は、伝導性パターンを介して電気的に連結されてよい。
【0250】
制御部300により、多数の第1パターン101aが図24に示された複数のタッチ駆動電極FTx0~FTx0になり、多数の第3パターン103aが図24に示された複数のタッチ受信電極FRx0~FRx5になり、多数の第2パターン102aが図24に示された複数のペン駆動電極STx0~STx9になり、多数の第4パターン104aが図24に示された複数のペン受信電極SRx0~SRx5になってよい。
【0251】
制御部300は、駆動回路部と感知回路部を多数含んでよい。
【0252】
多数の駆動回路部は、タッチ駆動のための駆動回路部とスタイラス駆動のための駆動回路部を含んでよい。
【0253】
多数の感知回路部は、タッチセンシングのための感知回路部とスタイラスセンシングのための感知回路部を含んでよい。ここで、多数の感知回路部のうち一部の感知回路部はタッチセンシングも遂行し、スタイラスセンシングも共に遂行することができる。
【0254】
制御部300は、タッチセンサ100aをタッチ駆動/センシングモード、ペン駆動モード、及びスタイラスセンシングモードのいずれか一つのモードで動作するように制御することができる。
【0255】
制御部300は、各モードに従って多数の駆動/感知回路部をタッチセンサ100aと電気的に連結させることができる。このために、制御部300は、多数の駆動/感知回路部とタッチセンサ100aを電気的に連結させるための多数のスイッチを含んでよい。
【0256】
図26図28は、図25に示されたタッチセンサ100aを上の[表1]のNo.1で用いたものを説明するための図面である。
【0257】
図26は、図25に示されたタッチ入力装置がタッチ駆動/センシングモード(又は、2Dセンシングモード)で動作する場合を示した図面であり、図27は、図25に示されたタッチ入力装置がペン駆動モード(又は、スタイラス駆動モード、又はスタイラスアップリンクモード)で動作する場合を示した図面であり、図28は、図25に示されたタッチ入力装置がスタイラスセンシングモード(又は、スタイラスダウンリンクモード)で動作する場合を示した図面である。
【0258】
図26を参照すると、タッチ駆動/センシングモード時、制御部300はタッチ駆動のための駆動回路部310,31’をタッチセンサ100aの多数の第1パターン101aに電気的に連結させることができる。第1方向に沿って配列された第1パターン101aは、第1パターン部101oと第2パターン部101eを有するが、制御部300は第1方向に沿って配列された第1パターン部101oで第1駆動回路部310を電気的に連結させ、第1方向に沿って配列された第2パターン部101eで第2駆動回路部310’を電気的に連結させることができる。ここで、第2駆動回路部310’は、第1駆動回路部310から出力される駆動信号の位相のみを180度反転させて出力することができる。
【0259】
制御部300は、タッチセンシングのための感知回路部330をタッチセンサ100aの多数の第3パターン103aに電気的に連結させることができる。
【0260】
制御部300は、第1方向に沿って配列された第1パターン部101oに第1駆動信号を、第2パターン部101eに第2駆動信号(第1駆動信号の反転信号)を印加し、多数の第3パターン103aから受信される感知信号を受信することができる。制御部300の感知回路部330は入力される感知信号に含まれたキャパシタンス変化量の情報を所定の電圧値で出力することができる。制御部300は、出力された電圧値を処理してタッチの有無及び/又はタッチ位置を検出することができる。
【0261】
各第3パターン103aから出力される感知信号には、第3パターン103aと第1パターン部101oとの間の第1キャパシタンスの変化量と、第3パターン103aと第2パターン部101eとの間の第2キャパシタンスの変化量の差の値を含む。したがって、前記出力される感知信号には、ディスプレイノイズ及びLGMノイズが相殺されていて、図22及び図23で上述したように、ディスプレイパネルにおけるフリッカーの発生を顕著に減らしたり防止したりすることができる。
【0262】
一方、第1パターン101aと第2パターン102aとの間のキャパシティブカップリング(capacitive coupling)が発生しないように、制御部300は多数の第2パターン102に基準電位が印加されるように制御することもできる。
【0263】
図27を参照すると、ペン駆動モード時、制御部300はスタイラスペン駆動のための駆動回路部340を第1方向に沿って配列された第2パターン102aと電気的に連結させることができる。
【0264】
制御部300は、第1方向に沿って配列された第2パターン102aに連結された各駆動回路部340,340’から出力されるペン駆動信号を制御することができる。例えば、制御部300は、第1駆動回路部340からは所定周波数のパルス信号が出力されるように制御し、第2駆動回路部340’からは如何なるパルス信号も出力されないように制御し、第3駆動回路部340’’からは第1駆動回路部340から出力されるパルス信号と相反するパルス信号が出力されるように制御することができる。この場合、第1駆動回路部340と電気的に連結された少なくとも1以上の第2パターン102aと第3駆動回路部340’’と電気的に連結された少なくとも1以上の第2パターンで電流ループが形成される。形成された電流ループによって磁場が発生し、磁場によって近接したスタイラスペンが共振して駆動することができる。
【0265】
制御部300は、多数の第2パターン102aに電気的に連結された多数の駆動回路部340,340’,340’’のうち任意の2以上の駆動回路部に互いに相反したパルス信号が出力されるように制御することができる。したがって、制御部300は、電流ループの大きさや位置を多様に変更設定することができる。例えば、制御部300が近接したスタイラスペンの位置を検出した場合には、スタイラスペンの位置周辺の第2パターンに電気的に連結される二つの駆動回路部から互いに相反したパルス信号が出力されるように制御することができ、スタイラスペンの位置を検出できない場合には、多数の第2パターン102aのうち両側最外郭周辺に位置した第2パターンに電気的に連結される二つの駆動回路部から互いに相反したパルス信号が出力されるように制御することもできる。
【0266】
図28を参照すると、スタイラスセンシングモード時、制御部300はスタイラスセンシングのための感知回路部350,350’をタッチセンサ100aの多数の第1パターン101a及び多数の第3パターン103aとそれぞれ電気的に連結させることができる。ここで、多数の第1パターン101aのうち第1方向に沿って配列された第1パターン101aは2つのチャネルで構成されるので、第1感知回路部350は前記2つのチャネルと電気的に並列連結することができる。第2感知回路部350’は、第3パターン103aのそれぞれに電気的に連結されてよい。
【0267】
スタイラスセンシングモードにおいて、タッチセンサ100a上の任意の位置にスタイラスペンが近接すれば、スタイラスペンから出力されるペン信号によって多数の第2パターン102a及び多数の第4パターン104aのうちスタイラスペン周辺に位置した一部の第2パターン102aと一部の第4パターン104aに誘起電流が発生する。これは、多数の第2パターン102aと多数の第4パターン104aが電流ループを形成したことに起因する。
【0268】
多数の第2パターン102aに発生した誘導電流の一部が第2パターン102aから第1パターン101aの間のキャパシティブカップリングによって第1パターン101aに移って流れるようになり、誘導電圧が発生する。また、多数の第4パターン104aに発生した誘導電流の一部が第4パターン104aから第3パターン103aの間のキャパシティブカップリングによって第3パターン103aに移って流れるようになり、誘導電圧が発生する。
【0269】
制御部300は、第1パターン101aと第3パターン103aで発生した前記誘導電圧を第1及び第2感知部350,350’を介して感知し、スタイラスペンの位置を検出することができる。
【0270】
図26ないし図28では、上の[表1]のNo.1の方法で図25のタッチセンサ100aを用いてオブジェクトのタッチ位置をセンシングし、スタイラスペンを駆動及びセンシングしたものを示すが、図25のタッチセンサ100aは上の[表1]のNo.2ないしNo.32のいずれか一つの方法でも用いることができる。
【0271】
図29は、図24に示されたタッチ入力装置のタッチセンサ100’の第2実施形態である。
【0272】
図29を参照すると、タッチセンサ100bは、多数の第1ないし第4パターン101b,102b,103b,104bを含む。多数の第1ないし第4パターン101b,102b,103b,104bは、図25に示されたタッチセンサ100aと異なるように、同一層に共に配置される。参考までに、図25に示されたタッチセンサ100aにおいて第1及び第2パターン101a,102aは第1層に共に配置され、第3及び第4パターン103a,104aは第1層と異なる第2層に共に配置される。
【0273】
多数の第1及び第2パターン101b,102bは、図25に示されたタッチセンサ100aの多数の第1及び第2パターン101a,102aと構造及び配置形態が同一なので、具体的な説明は上述した内容に代えて、以下では多数の第3及び第4パターン103b,104bに対して詳細に説明する。
【0274】
第3パターン103bは、第1方向及び第2方向に沿って多数に配列される。第2方向に沿って配列された多数の第3パターン103bの間に一つの第1パターン101bが配置される。第3パターン103bは、第1パターン101bの連結パターン部を中心に置いて両側にそれぞれ一つずつ配置されてよい。
【0275】
第3パターン103bは、長方形、多角形、円形又は楕円形の形状を有する。第3パターン103bは、内部に一つの第4パターン104bが配置される開口部を有する。第3パターン103bは、内部に前記開口部が形成された閉曲線形状であってよい。第3パターン103bは、一つの第4パターン104bの少なくとも一部又は全部を囲むように配置されてよい。
【0276】
第2方向に沿って配列された多数の第3パターン103bは、伝導性パターンを介して電気的に連結される。第2方向に沿って互いに隣り合った2つの第3パターンが一つの伝導性パターンによって電気的に連結されてよい。一方、第1方向に沿って配列された多数の第3パターン103bは、互いに電気的に連結されない。第1方向側に隣り合った異なる第2方向に沿って配列された多数の第3パターンも伝導性パターンを介して電気的に連結される。
【0277】
多数の第4パターン104bのそれぞれは、一つの第3パターン103bの内部に配置される。一つの第4パターン104bは、一つの第3パターン103bによって囲まれる。第4パターン104bの形状は、第3パターン部103bの開口部の形状に対応されてよい。第4パターン104bは、長方形、多角形、円形又は楕円形の形状を有してよい。第4パターン104bは、内部に開口部がない板状であってよい。
【0278】
第2方向に沿って配列された多数の第4パターン104bは、伝導性パターンを介して電気的に連結される。第2方向に沿って互いに隣り合った2つの第4パターンが一つの伝導性パターンによって電気的に連結されてよい。第2方向に沿って配列された多数の第4パターン104bのうち一側端に配置された第4パターンは、図25に示された制御部300と電気的に連結されてよく、他側端に配置された第4パターン104bは第1方向に沿って配列された多数の第4パターンと伝導性パターン104mを介して電気的に連結される。これを通じて、図25に示された第4パターン104aの電気的連結経路と同じように構成することができる。
【0279】
図29に示されたタッチセンサ100bは、図25に示されたタッチセンサ100aに代えることができる。したがって、図29に示されたタッチセンサ100bも、上の[表1]に記載された多様な方法でオブジェクトのタッチ位置をセンシングし、スタイラスペンを駆動及びセンシングすることができる。具体的に、図26ないし図28に示されたタッチセンサ100aを図29に示されたタッチセンサ100bに代えることができる。タッチセンサ100bと制御部300を有するタッチ入力装置は、上述べた図26のタッチ駆動/センシングモード、図27のペン駆動モード、及び図28のスタイラスセンシングモードを同一に遂行することができる。さらに、図29のタッチセンサ100bは、上の[表1]のNo.2ないしNo.32のいずれか一つの方法でも用いることができる。
【0280】
図30は、図24に示されたタッチ入力装置のタッチセンサ100’の第3実施形態として、図29に示されたタッチセンサ100bの変形例である。
【0281】
図30に示されたタッチセンサ100b’の第1ないし第4パターン101b,102b,103b,104bの構造と形状は、図29に示されたタッチセンサ100bの第1ないし第4パターン101b,102b,103b,104bと同一である。したがって、第1ないし第4パターン101b,102b,103b,104bの構造と形状の説明は、先に上述した内容に代える。
【0282】
図30に示されたタッチセンサ100b’が図29に示されたタッチセンサ100bと異なる点は、第1パターン101bの第1方向に互いに隣り合った2つの第1パターン部101oと互いに隣り合った2つの第2パターン部101eを電気的に連結する伝導性パターン101omである。
【0283】
伝導性パターン101omは、第3及び第4パターン103b,104bと交差せずに、迂回して配置される。また、伝導性パターン101omは、第2方向に沿って隣り合った2つの第3及び第4パターン103b,104bを電気的に連結する伝導性パターンと交差するように配置されてよい。
【0284】
図29のタッチセンサ100bから第1方向に互いに隣り合った2つの第1パターン部101oと互いに隣り合った2つの第2パターン部101eを電気的に連結する伝導性パターンは、両端部を除いた残り部分が第1方向に直線で延びた形状を有するため、第3及び第4パターン103b,104bとオーバーラップする部分を有するようになる。前記オーバーラップする部分において前記伝導性パターンと第3及び第4パターン103b,104bとの間に所定のキャパシタンスが形成されてよい。前記所定のキャパシタンスは、タッチセンシング又はスタイラスセンシング感度に影響を及ぼすことがあり、動作周波数帯域幅にも影響を与えることがある。
【0285】
反面、図30の伝導性パターン101omは、第3及び第4パターン103b,104bとオーバーラップせず、第3パターン103bを迂回して配置されるので、上述したキャパシタンスが形成されなくなり、タッチセンシング又はスタイラスセンシングの感度への影響を減らすことができ、動作周波数帯域幅の影響も減らすことができる利点がある。
【0286】
一方、図29の伝導性パターンは、図30の伝導性パターン101omより長さが短いため、図29の伝導性パターンの抵抗が図30の伝導性パターン101omよりさらに小さい利点がある。
【0287】
図31は、図24に示されたタッチ入力装置のタッチセンサ100’の第4実施形態である。
【0288】
図31を参照すると、タッチセンサ100cは多数の第1ないし第4パターン101c,102c,103c,104cを含む。多数の第1ないし第4パターン101c,102c,103c,104cは、図29及び図30に示されたタッチセンサ100b,100b’と同一に、同一層に共に配置される。
【0289】
多数の第3及び第4パターン103c,104cは、図29に示されたタッチセンサ100bの多数の第3及び第4パターン103b,104bと構造及び配置形態が同一なので、具体的な説明は上述した内容に代えて、以下では多数の第1及び第2パターン101c,102cに対して詳細に説明する。
【0290】
多数の第2パターン102cのそれぞれは、一つの第3パターン103cの少なくとも一部又は全部を囲むように配置される。一つの第2パターン102bは、内部に一つの第3パターン103cが配置される開口部を有する。
【0291】
多数の第1パターン101cのそれぞれは、一つの第2パターン102cの少なくとも一部又は全部を囲むように配置される。一つの第1パターン101cは、内部に一つの第2パターン102cが配置される開口部を有する。
【0292】
一つの第1パターン101cの内部に一つの第2パターン102cが、一つの第2パターン102cの内部に一つの第3パターン103cが、一つの第3パターン103cの内部に一つの第4パターン104cが配置される。
【0293】
第1パターン101cは、第2パターン102cと互いに対応する形状を有してよく、第3パターン103cは、第4パターン104cと互いに対応する形状を有することができる。又は、第1ないし第4パターン101c,102c,103c,104cは、互いに対応する形状を有してもよい。
【0294】
第1及び第2パターン101c,102cは長方形の形状であってよいが、これに限定するわけではなく、多角形、円形又は楕円形の形状を有してもよい。
【0295】
第1パターン101cは、第1方向に沿って奇数番目に配置される第1パターン部101oと第1方向に沿って偶数番目に配置される第2パターン部101eを含む。
【0296】
第1方向に沿って配列された第1パターン部101oは伝導性パターン101omを介して電気的に連結され、第1方向に沿って配列された第2パターン部101eは伝導性パターンを介して電気的に連結される。
【0297】
第1方向に沿って配列された二つの第1パターン部101oを互いに電気的に連結する伝導性パターン101omは、前記二つの第1パターン部101oの間に配置された第2パターン部101eの一側に隣接して配置される。
【0298】
また、第1方向に沿って配列された二つの第2パターン部101eを互いに電気的に連結する伝導性パターンも、前記二つの第2パターン部101eの間に配置された第1パターン部の他側に隣接して配置される。
【0299】
このような、伝導性パターン101omの配置によって、図31に示されたタッチセンサ100cは伝導性パターン101omの長さを最小化して抵抗も最小化することができ、伝導性パターン101omが他のパターンとオーバーラップされないためにキャパシタンスも最小化することができる利点がある。すなわち、図31に示されたタッチセンサ100cは、図29のタッチセンサ100bが有する抵抗を最小化することができるという長所と、図30のタッチセンサ100b’が有するキャパシタンスを最小化することができる長所を全て有する。
【0300】
第1方向に沿って配列された多数の第2パターン102cは、多数の伝導性パターンによって電気的に連結される。第1方向に沿って互いに隣り合った2つの第2パターンが一つの伝導性パターンによって電気的に連結されてよい。第1方向に沿って配列された多数の第2パターン102cのうち一側端に配置された第2パターンは、図25に示された制御部300と電気的に連結されてよく、他側端に配置された第2パターン102cは、第2方向に沿って配列された多数の第2パターンと伝導性パターン102mを介して電気的に連結される。これを通じて、図25に示された第2パターン102aの電気的連結経路と同様に構成されてよい。
【0301】
図31に示されたタッチセンサ100cは、図25に示されたタッチセンサ100aに代えることができる。したがって、図31に示されたタッチセンサ100cも、上の[表1]に記載された多様な方法でオブジェクトのタッチ位置をセンシングし、スタイラスペンを駆動及びセンシングすることができる。具体的に、図26ないし図28に示されたタッチセンサ100aを、図31に示されたタッチセンサ100cに代えることができる。このようなタッチセンサ100cと制御部300を有するタッチ入力装置は、上述した図26のタッチ駆動/センシングモード、図27のペン駆動モード、及び図28のスタイラスセンシングモードを同様に遂行することができる。さらに、図31のタッチセンサ100cは、上の[表1]のNo.2ないしNo.32のいずれか一つの方法でも用いることができる。
【0302】
図32は、図24に示されたタッチ入力装置のタッチセンサ100’の第5実施形態である。
【0303】
図32を参照すると、タッチセンサ100dは、多数の第1ないし第4パターン101d,102d,103d,104dを含む。多数の第1ないし第4パターン101d,102d,103d,104dは、同一層に共に配置される。
【0304】
第1パターン101dは、互いに垂直な第1方向と第2方向に沿って多数に配列される。ここで、第1方向は、タッチ入力装置の画面の長軸方向であってよく、第2方向は、タッチ入力装置の画面の短軸方向であってよい。
【0305】
第1パターン101dは、第1パターン部101oと第2パターン部101eを含む。多数の第1パターン101dは、多数の第1パターン部101oと多数の第2パターン部101eを含み、一つの第1パターン部101oと一つの第2パターン部101eが交互に第1方向に沿って配列される。
【0306】
第1方向に沿って配列された多数の第1パターン部101oは伝導性パターンによって電気的に連結され、第1方向に沿って配列された多数の第2パターン部101eも伝導性パターンによって電気的に連結される。ここで、第2方向に沿って配列された多数の第1パターン部101oは、互いに電気的に連結されない。また、第2方向に沿って配列された多数の第2パターン部101eも互いに電気的に連結されない。
【0307】
第1パターン部101oと第2パターン部101eのそれぞれは、長方形の形状を有してよい。長方形の形状の場合、少なくとも4辺以上を有する多角形であってよい。図面で示さなかったが、第1パターン部101oと第2パターン部101eのそれぞれは、楕円形又は円形の形状を有してもよい。
【0308】
第1パターン部101oと第2パターン部101eのそれぞれは、内部に少なくとも一つの第2パターン102dが配置される開口部を有してよい。開口部の形状は、第1パターン部101oと第2パターン部101eそれぞれの形状に対応されてよい。
【0309】
一つの第1パターン部101oは、一つの第2パターン102dの少なくとも一部又は全部を囲む構造を有して互いに電気的に絶縁され、一つの第2パターン部101eも一つの第2パターン102bの少なくとも一部又は全部を囲む構造を有して互いに電気的に絶縁される。
【0310】
第1方向に沿って配列された多数の第1パターン101dは、図24に示された第1パターン101と同じ電気的経路を形成する。第1方向に沿って配列された多数の第1パターン101dは、2つの入出力チャネル(又は、端子)を有する。一つのチャネルは、第1方向に沿って配列された多数の第1パターン部101oが伝導性パターンによって電気的に連結されたチャネルであり、残りの一つのチャネルは、第1方向に沿って配列された多数の第2パターン部101eが伝導性パターンによって電気的に連結されたチャネルである。前記2つのチャネルは、図25に示された制御部300と電気的に連結されてよい。
【0311】
第2パターン102dは、多数の第1パターン部101oと多数の第2パターン部101eそれぞれの内部に少なくとも1以上配置される。
【0312】
第1方向に沿って配列された多数の第2パターン102dは、多数の伝導性パターンによって電気的に連結される。第1方向に沿って互いに隣り合った2つの第2パターンが一つの伝導性パターンによって電気的に連結されてよい。第1方向に沿って配列された多数の第2パターン102dのうち一側端に配置された第2パターンは、図25に示された制御部と電気的に連結されてよく、他側端に配置された第2パターン102dは、第2方向に沿って配列された多数の第2パターンと伝導性パターン102mを介して電気的に連結される。これを通じて、図25に示された第2パターン102aの電気的連結経路と同じに構成されてよい。
【0313】
多数の第3パターン103dのそれぞれは、第2方向(又は、短軸)に沿って延びた形状を有する。一つの第3パターン103dは、第2方向に沿って配列された多数の第1パターンを囲む。
【0314】
多数の第3パターン103dのうち第1方向に奇数番目に位置した第3パターン103dのそれぞれは、第2方向に沿って配列された多数の第1パターン部101oが配置される多数の開口部を有する。各開口部には、一つの第1パターン部101oが配置される。
【0315】
多数の第3パターン103dのうち第1方向に偶数番目に位置した第3パターンのそれぞれは、第2方向に沿って配列された多数の第2パターン部101eが配置される多数の開口部を有する。各開口部には、一つの第2パターン部101eが配置される。
【0316】
各第3パターン103dは、第3外部パターン103o、多数の第3内部パターン103i、及び多数の第3連結パターン103cを含んでよい。
【0317】
第3外部パターン103oは、第3パターン103dの外郭形状に対応する形状を有し、第2方向に沿って伸びた閉曲線の形状であってよい。一つの第3外部パターン103oの内部に多数の第3内部パターン103i、及び多数の第3連結パターン103cが配置される。
【0318】
多数の第3内部パターン103iは、一つの第3外部パターン103o内で第2方向に沿って配列される。一つの第3内部パターン103iは、長方形又は楕円形の形状を有し、内部に一つの第1パターン部101o、又は、一つの第2パターン部101eが配置される開口部を有する。開口部の形状は、第3内部パターン103iの外部形状と対応されてよい。
【0319】
多数の第3連結パターン103cは、第2方向に沿って配列された多数の第3内部パターン103iの間を電気的に連結し、第2方向に沿って配列された多数の第3内部パターン103iのうち両側端にそれぞれ位置した第3内部パターンと第1外部パターン103oとの間を電気的に連結する。
【0320】
多数の第4パターン104dのそれぞれは、第2方向に沿って延びた形状を有し、第3パターン103dに隣接して配置される。
【0321】
多数の第4パターン104dの他端は、伝導性パターン104mによって互いに電気的に連結される。
【0322】
各第4パターン104dは、一つの第3パターン103d内に配置される。もう少し具体的に、第4パターン104dは、第3パターン103dの第3外部パターン103o、多数の第3内部パターン103i、及び多数の第3連結パターン103cによって定義される開口部(又は、内側開口部)に配置されてよい。
【0323】
第4パターン104dは、第4上部パターン104uと第4下部パターン104lを含んでよい。第3外部パターン103oと多数の第3内部パターン103iとの間には所定の空間が形成され、前記所定の空間は、多数の第3連結パターン103cにより2つの開口部にそれぞれ分けられるが、第4上部パターン104uは、前記2つの開口部のうち上部開口部に配置され、第4下部パターン104lは、前記2つの開口部のうち下部開口部に配置されてよい。第4上部パターン104uと第4下部パターン104lの形状は、上部開口部と下部開口部それぞれの形状に対応されてよい。
【0324】
第4上部パターン104uと第4下部パターン104lは、第1方向に沿って延びて、第3連結パターン103cと交差する伝導性パターンによって電気的に連結されてよい。
【0325】
図32に示されたタッチセンサ100dは、図25に示されたタッチセンサ100aに代えることができる。したがって、図32に示されたタッチセンサ100dも、上の[表1]に記載された多様な方法でオブジェクトのタッチ位置をセンシングし、スタイラスペンを駆動及びセンシングすることができる。具体的に、図26ないし図29に示されたタッチセンサ100aを図32に示されたタッチセンサ100dに代えることができる。このようなタッチセンサ100dと制御部300を有するタッチ入力装置は、上述した図26のタッチ駆動/センシングモード、図27のペン駆動モード、及び図28のスタイラスセンシングモードを同様に遂行することができる。さらに、図32のタッチセンサ100dは、上の[表1]のNo.2ないしNo.32のいずれか一つの方法でも用いることができる。
【0326】
図33は、図24に示されたタッチ入力装置のタッチセンサ100’の第6実施形態である。
【0327】
図33に示されたタッチセンサ100d’の第1ないし第4パターン101d,102d,103d,104dの構造と形状は、図32に示されたタッチセンサ100dの第1ないし第4パターン101d,102d,103d,104dと同一である。したがって、第1ないし第4パターン101d,102d,103d,104dの構造と形状の説明は、先に上述した内容に代える。
【0328】
図33に示されたタッチセンサ100d’が図32に示されたタッチセンサ100dと異なる点は、第1パターン101dの第1方向に互いに隣り合った2つの第1パターン部101oを電気的に連結する伝導性パターン101omと、互いに隣り合った2つの第2パターン部101eを電気的に連結する伝導性パターンである。
【0329】
伝導性パターン101omは、第2パターン102dと交差せず、迂回して配置される。
【0330】
図32のタッチセンサ100dにおいて第1パターン101dの第1方向に互いに隣り合った2つの第1パターン部101oを電気的に連結する伝導性パターン101omと、互いに隣り合った2つの第2パターン部101eを電気的に連結する伝導性パターンとは、第1方向に直線で延びた形状を有するため、第2パターン102dとオーバーラップする部分を有するようになる。前記オーバーラップする部分において前記伝導性パターンと第2パターン102dとの間に所定のキャパシタンスが形成されてよい。前記所定のキャパシタンスは、タッチセンシング又はスタイラスセンシング感度に影響を及ぼすことがあり、動作周波数帯域幅にも影響を与えることがある。
【0331】
反面、図33の伝導性パターン101omは、第2パターン102dとオーバーラップせずに、第2パターン102dを迂回して配置されるので、上述したキャパシタンスが形成されないようになって、タッチセンシング又はスタイラスセンシング感度への影響を減らすことができ、動作周波数帯域幅の影響も減らすことができる利点がある。
【0332】
一方、図32の伝導性パターンは、図33の伝導性パターン101omより長さが短いため、図32の伝導性パターンの抵抗が図33の伝導性パターン101omより小さい利点がある。
【0333】
以上において、実施形態に説明された特徴、構造、効果などは、本発明の一つの実施形態に含まれ、必ずしも一つの実施形態にのみ限定される訳ではない。さらに、各実施形態において例示された特徴、構造、効果などは、実施形態が属する分野における通常の知識を有する者によって、他の実施形態に対しても組み合わせ又は変形されて実施可能である。したがって、このような組み合わせや変形に関係した内容は、本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【0334】
また、以上において、実施形態を中心に説明したが、これは単に例示に過ぎず、本発明を限定する訳ではなく、本発明が属する分野における通常の知識を有する者であれば、本実施形態の本質的な特性を逸しない範囲で、以上に例示されない様々な変形と応用が可能であることが分かるだろう。例えば、実施形態に具体的に示された各構成要素は、変形して実施することができるものである。そして、このような変形と応用に係る相違点は、添付の請求の範囲において規定する本発明の範囲に含まれるものと解釈されなければならないだろう。
【符号の説明】
【0335】
1:タッチ入力装置
10、10’、100、100’、100a、100b、100c、100d:タッチセンサ
13、300:制御部
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