(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024075558
(43)【公開日】2024-06-04
(54)【発明の名称】電気接続装置
(51)【国際特許分類】
H01R 24/38 20110101AFI20240528BHJP
H01R 13/639 20060101ALI20240528BHJP
【FI】
H01R24/38
H01R13/639 Z
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023198271
(22)【出願日】2023-11-22
(31)【優先権主張番号】202211471880.1
(32)【優先日】2022-11-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】591043064
【氏名又は名称】モレックス エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100116207
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100096426
【弁理士】
【氏名又は名称】川合 誠
(72)【発明者】
【氏名】ユーシェン スー
【テーマコード(参考)】
5E021
5E223
【Fターム(参考)】
5E021FA03
5E021FA08
5E021FA14
5E021FA16
5E021FB11
5E021FC36
5E021HC33
5E223AB28
5E223AB45
5E223BA12
5E223BA15
5E223BB12
5E223CA13
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5E223CC09
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5E223GA08
5E223GA11
5E223GA14
5E223GA19
5E223GA23
5E223GA83
(57)【要約】 (修正有)
【課題】電力の瞬断や信号の中断を確実に回避する電気接続装置を提供する。
【解決手段】電気接続装置は、プラグコネクタ20を含む。プラグコネクタは、導電体、外部導体、絶縁体、及び中心端子を含む。外部導体は、後端、前方ラッチ部分、及び弾性片を有する。後端は、導電体を電気的に接続し、前方ラッチ部分は、後端に対向して後端の前方に位置し、弾性片は、後端と前方ラッチ部分との間に位置して前方ラッチ部分を接続する。導電体及び外部導体のうちの少なくとも1つには係止面が形成され、係止面の位置は、外部導体の弾性片に対応し、前方ラッチ部分に近接する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気接続装置であって、該電気接続装置はプラグコネクタを含み、
該プラグコネクタは、
導電体と、
後端、少なくとも1つの前方ラッチ部分、及び少なくとも1つの弾性片を有する外部導体であって、前記後端が導電体と電気的に接続しており、前記前方ラッチ部分が後端と対向して該後端の前方に位置しており、前記弾性片が後端と前方ラッチ部分との間に位置して該前方ラッチ部分と接続しており、前記導電体及び外部導体の少なくとも一方には係止面が形成されており、該係止面の位置が前記外部導体の弾性片に対応し、前方ラッチ部分に近接している、外部導体と、
前記導電体内に設けられた絶縁体と、
該絶縁体に提供された中心端子と、を含む、電気接続装置。
【請求項2】
前記弾性片には前記係止面が形成されている、請求項1に記載の電気接続装置。
【請求項3】
前記弾性片が肩部を有し、該肩部が肩部面を有し、該肩部面が前記係止面を形成する、請求項2に記載の電気接続装置。
【請求項4】
前記導電体が、前方に延在して前記弾性片を取り囲む環状周囲壁を有し、該環状周囲壁が前端面を有し、該前端面が前記係止面を形成する、請求項1に記載の電気接続装置。
【請求項5】
前記弾性片が肩部を有し、該肩部が肩部面を有し、
前記導電体が、前方に延在して前記弾性片を取り囲む環状周囲壁を有し、該環環状周囲壁が前端面を有し、
前記肩部面及び前端面が、前記係止面を一緒に形成する、請求項1に記載の電気接続装置。
【請求項6】
前記外部導体には少なくとも1つのスリットが形成され、該スリットが前記前方ラッチ部分から後端に近接するように延在し、前記スリットが前記前方ラッチ部分に位置する開口部分と、該開口部分に対向して後端に近接する閉鎖部分とを有する、請求項1に記載の電気接続装置。
【請求項7】
前記外部導体が複数の前方ラッチ部分及び複数の弾性片を有し、前記外部導体には複数のスリットが形成され、各スリットが2つの対応する隣接する前方ラッチ部分から後端に近接するように延在し、各スリットが2つの対応する隣接する前方ラッチ部分の間及び2つの対応する隣接する弾性片の間に位置する、請求項6に記載の電気接続装置。
【請求項8】
前記外部導体には貫通間隙が更に形成され、該貫通間隙が2つの対応する隣接する前方ラッチ部分から後端まで延在し、前記貫通間隙が2つのスルー開口部を有し、該2つのスルー開口部が2つの対応する隣接する前方ラッチ部分の間及び後端にそれぞれ位置する、請求項7に記載の電気接続装置。
【請求項9】
前記外部導体には貫通間隙が形成され、該貫通間隙が前方ラッチ部分から後端まで延在し、前記貫通間隙が前方ラッチ部分及び後端にそれぞれ位置する2つのスルー開口部を有する、請求項1に記載の電気接続装置。
【請求項10】
前記導電体は一体型コンポーネントであり、前記導電体には外側に開口する環状凹溝が形成され、
前記外部導体が導電体を覆い、前記外部導体には貫通間隙が形成され、該貫通間隙が前方ラッチ部分から後端まで延在し、前記外部導体が後端に接続された内側フランジを有し、該内側フランジが、環状凹溝にスナップ嵌めされ、弾性力を印加して導電体をクランプする、請求項1に記載の電気接続装置。
【請求項11】
前記導電体は一体型コンポーネントであり、前記外部導体の後端が導電体に一体的に接続されており、
前記外部導体及び導電体が、一体的に形成されて一体型コンポーネントを一緒に構成し、
前記絶縁体が、前記導電体及び外部導体に提供された提供セグメントと、該提供セグメントの前端に形成され、前記前方ラッチ部分の前端から突出するヘッドセグメントと、を有する、請求項1に記載の電気接続装置。
【請求項12】
前記導電体は一体型コンポーネントであり、前記導電体には前方に開口する環状チャネルが形成されており、
前記外部導体には前方ラッチ部分から後端まで延在する貫通間隙が形成され、前記外部導体が、導電体を覆い、弾性力を印加して導電体をクランプし、前記後端及び弾性片が環状チャネル内に収容され、前記前方ラッチ部分が環状チャネルから露出する、請求項1に記載の電気接続装置。
【請求項13】
前記外部導体は複数の前方ラッチ部分及び複数の弾性片を有し、前記外部導体には複数のスリットが形成されており、
前記貫通間隙が対応する2つの隣接する前方ラッチ部分から後端まで延在し、
各スリットが、対応する2つの隣接する前方ラッチ部分から後端に近接するように延在し、各スリットが、対応する2つの隣接する前方ラッチ部分の間及び2つの対応する隣接する弾性片の間に位置し、各弾性片が、対応する前方ラッチ部分に接続された第1の弾性片本体と、該第1の弾性片本体から後方に延在して導電体に当接する弾性力を印加する第2の弾性片本体と、を有する、請求項12に記載の電気接続装置。
【請求項14】
前記導電体は一体型コンポーネントであり、前記導電体には前方に開口する環状チャネルが形成されており、
前記外部導体が後端に接続された外側フランジを更に有し、前記外部導体が導電体を覆い、後端及び外側フランジが環状チャネル内に収容され、
前記導電体が、前方に延在して環状チャネルを取り囲む環状ラッチ押圧壁を有し、
該環状ラッチ押圧壁の前端が、内側に曲がるように変形して外側フランジをラッチして押圧する、請求項1に記載の電気接続装置。
【請求項15】
前記導電体が、第1導電部材と、該第1導電部材内に設けられ、該第1導電部材の前端から部分的に突出する第2導電部材と、を有し、前記第1導電部材及び第2の導電部材が一緒に、前方に開口する環状チャネルを画定し、
前記外部導体が、後端に接続された外側フランジを更に有し、
前記後端、弾性片、及び外側フランジが、環状チャネル内に収容され、前方ラッチ部分が、環状チャネルから露出され、前記第1の導電部材の前端から突出し、前記外側フランジが、第1の導電部材及び第2の導電部材によってクランプされる、請求項1に記載の電気接続装置。
【請求項16】
前記導電体が、第1の導電部材と、該第1の導電部材内に設けられ、該第1の導電部材の前端から部分的に突出する第2導電部材と、前記第1の導電部材内に設けられ、該第1の導電部材の後端から部分的に突出する第3の導電部材と、を有し、前記第1の導電部材及び第2の導電部材が一緒に、前方に開口する環状チャネルを画定し、
前記外部導体が、該外部導体の後端に接続された外側フランジを更に有し、
前記外部導体の後端、弾性片、及び外側フランジが、環状チャネル内に収容され、前記前方ラッチ部分が、環状チャネルから露出され、第1の導電部材の前端から突出し、前記外側フランジが、第1の導電部材及び第2の導電部材によってクランプされる、請求項1に記載の電気接続装置。
【請求項17】
前記導電体が、第1の導電部材及び第2の導電部材を有し、
前記外部導体の後端が、前記第1の導電部材に一体的に接続され、前記外部導体及び第1の導電部材が、一体的に形成されて一体型コンポーネントを一緒に構成し、
前記第2の導電部材が、前記第1の導電部材及び外部導体内に設けられ、前方ラッチ部分の前端から部分的に突出する、請求項1に記載の電気接続装置。
【請求項18】
前記導電体が、第1の導電部材及び第2の導電部材を有し、
前記外部導体の後端が、前記第1の導電部材に一体的に接続され、前記外部導体及び第1の導電部材が、一体的に形成されて一体型コンポーネントを構成し、
前記第2の導電部材が、前記第1の導電部材及び外部導体内に設けられ、前方ラッチ部分の前端から部分的に突出し、
前記絶縁体が、前記第2の導電部材に提供された提供セグメントと、該提供セグメントの前端に形成され、前記第2の導電部材の前端から突出するヘッドセグメントと、を有する、請求項1に記載の電気接続装置。
【請求項19】
前記導電体が、第1の導電部材及び第2の導電部材を有し、
前記外部導体の後端が、前記第1の導電部材に一体的に接続され、前記外部導体及び第1の導電部材が、一体的に形成されて一体型コンポーネントを構成し、
前記第2の導電部材が、前記第1の導電部材及び外部導体内に設けられ、前方ラッチ部分の前端から部分的に突出し、
前記第1の導電部材が、前記第2の導電部材と干渉する内側干渉円周方向壁を有する、請求項1に記載の電気接続装置。
【請求項20】
前記導電体が、第1の導電部材と、該第1の導電部材内に設けられ、該第1の導電部材の前端から部分的に突出する第2導電部材と、を有し、前記第1の導電部材が内側干渉円周方向壁を有し、前記第2の導電部材が内側干渉円周方向壁と干渉し、前記第2の導電部材には外側に開口する環状凹溝が形成され、前記第1の導電部材及び第2の導電部材が一緒に、前方に開口して環状凹溝に連通する環状チャネルを画定し、
前記外部導体は第2の導電部材を覆い、前記外部導体には貫通間隙が形成され、該貫通間隙が、前方ラッチ部分から後端に延在し、
前記外部導体が、後端に接続された内側フランジを更に有し、
前記後端、弾性片、及び内側フランジが、環状チャネル内に収容され、前記前方ラッチ部分が、環状チャネルから露出され、前記内側フランジが、環状凹溝にスナップ嵌めされ、弾性力を印加して第2の導電部材をクランプする、請求項1に記載の電気接続装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2022年11月23日に出願された「電気接続装置」という名称の中国特許出願第202211471880.1の利益及び優先権を主張するものであり、その全内容は参照によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、電気接続装置に関し、特に、同軸コネクタが嵌合コネクタと嵌合する電気接続装置に関する。
【背景技術】
【0003】
既存のマイクロミニチュア同軸(MMCX)コネクタは、一般に、嵌合コネクタにロックされるラッチ構造として作用するC字型ラッチリングによって導電体にラッチする。
【0004】
マイクロミニチュア同軸コネクタが嵌合コネクタと嵌合し、振動しているとき、C字型ラッチリングと導電体との間に間隙があるため、C字型ラッチリング及び導電体は、電流又は信号を伝達する際に、電力の瞬断又は信号の中断を非常に生じやすく、これにより、C字型ラッチリング及び導電体の機能が損なわれる。導電体と嵌合コネクタとの間にも間隙があるため、マイクロミニチュア同軸コネクタが嵌合コネクタに対して非常に揺動しやすくなり、伝達の安定性が良くなくなる。更に、C字型ラッチリングの長さが短く、C字型ラッチリングの弾性が良好ではないため、マイクロミニチュア同軸コネクタの繰り返しの挿入及び引き抜きのプロセスにおいて、C字型ラッチリングは、弾性疲労を生じやすく、C字型ラッチリングを変形させ、その結果、伝達の安定性が影響を受け、電力の瞬断又は信号の中断さえ生じる。上記のような理由に基づいて、既存のマイクロミニチュア同軸コネクタ、例えば、中国特許第207504225(U)号に開示されたコネクタは、電流を印加することを必要とし、かつ伝達を行う環境、例えば、音源機器又は自動車バックミラー疲労検出などに適用することができない。
【0005】
電力の瞬断又は信号の中断の問題を克服するために、いくつかのコネクタ、例えば、中国特許第209786238(U)号に開示されたコネクタは、マイクロミニチュア同軸コネクタの前端にラッチ構造を提供する。しかしながら、このような構造は、MMCX規格に準拠した既存の嵌合コネクタには適用することができない。したがって、新たな嵌合コネクタを再設計してマッチングを行うことになり、製造コストが増大する。
【発明の概要】
【0006】
したがって、本開示の目的は、従来技術における少なくとも1つの欠点を改善することができる、電気接続装置を提供することである。
【0007】
したがって、本開示の電気接続装置は、プラグコネクタを含む。プラグコネクタは、導電体、外部導体、絶縁体、及び中心端子を含む。外部導体は、後端、少なくとも1つの前方ラッチ部分、及び少なくとも1つの弾性片を有する。後端は、導電体を電気的に接続し、前方ラッチ部分は、後端に対向して後端の前方に位置し、弾性片は、後端と前方ラッチ部分との間に位置して前方ラッチ部分を接続する。導電体及び外部導体のうちの少なくとも1つには係止面が形成され、係止面の位置は、外部導体の弾性片に対応し、前方ラッチ部分に近接する。絶縁体は、導電体内に設けられる。中心端子は、絶縁体内に設けられる。
【0008】
いくつかの実施形態では、弾性片は、係止面が形成される。
【0009】
いくつかの実施形態では、弾性片は、肩部を有する。肩部は、肩部面を有する。肩部面は、係止面を形成する。
【0010】
いくつかの実施形態では、導電体は、前方に延在し、かつ弾性片を取り囲む環状周囲壁を有する。環状周囲壁は、前端面を有し、前端面は、係止面を形成する。
【0011】
いくつかの実施形態では、弾性片は、肩部を有する。肩部は、肩部面を有する。導電体は、前方に延在し、かつ弾性片を取り囲む環状周囲壁を有する。環状周囲壁は、前端面を有する。肩部面及び前端面は係止面を一緒に形成する。
【0012】
いくつかの実施形態では、外部導体は、少なくとも1つのスリットが形成される。スリットは、前方ラッチ部分から後端に近接するように延在する。スリットは、前方ラッチ部分に位置する開口部と、開口部分に対向して後端に近接する閉鎖部分とを有する。
【0013】
いくつかの実施形態では、外部導体は、複数の前方ラッチ部分及び複数の弾性片を有し、複数のスリットが形成されている。各スリットは、2つの対応する隣接する前方ラッチ部分から後端に近接するように延在する。各スリットは、対応する2つの隣接する前方ラッチ部分の間、及び対応する2つの隣接する弾性片の間に位置する。
【0014】
いくつかの実施形態では、外部導体は、貫通間隙が更に形成される。貫通間隙は、2つの対応する隣接する前方ラッチ部分から後端まで延在する。貫通間隙は、2つのスルー開口部を有する。2つのスルー開口部は、2つの対応する隣接する前方ラッチ部分の間及び後端にそれぞれ位置する。
【0015】
いくつかの実施形態では、外部導体は、貫通間隙が形成される。貫通間隙は、前方ラッチ部から後端まで延在する。貫通間隙は、前方ラッチ部分及び後端にそれぞれ位置する2つのスルー開口部を有する。
【0016】
いくつかの実施形態では、導電体は、一体型コンポーネントであり、外側に開口する環状凹溝が形成される。外部導体は、導電体を覆い、貫通間隙が形成される。貫通間隙は、前方ラッチ部分から後端まで延在する。外部導体は、後端に接続された内側フランジを有する。内側フランジは、環状凹溝にスナップ嵌めされ、弾性力を印加して導電体をクランプする。
【0017】
いくつかの実施形態では、導電体は、一体型コンポーネントである。外部導体の後端は、導電体に一体的に接続される。外部導体及び導電体は、一体的に形成されて一体型コンポーネントを一緒に構成する。絶縁体は、導電体及び外部導体に提供された提供セグメントと、提供セグメントの前端に形成され、前方ラッチ部分の前端から突出するヘッドセグメントとを有する。
【0018】
いくつかの実施形態では、導電体は、一体型コンポーネントであり得、前方に開口する環状チャネルが形成される。外部導体には、前方ラッチ部分から後端まで延在する貫通間隙が形成される。外部導体は、導電体を覆い、弾性力を印加して導電体をクランプする。後端及び弾性片は、環状チャネル内に収容され、前方ラッチ部分は、環状チャネルから露出される。
【0019】
いくつかの実施形態では、外部導体は、複数の前方ラッチ部分及び複数の弾性片を有し、複数のスリットが形成される。貫通間隙は、2つの対応する隣接する前方ラッチ部分から後端まで延在する。各スリットは、2つの対応する隣接する前方ラッチ部分から後端に近接するように延在する。各スリットは、対応する2つの隣接する前方ラッチ部分の間、及び対応する2つの隣接する弾性片の間に位置する。各弾性片は、対応する前方ラッチ部分に接続された第1の弾性片本体と、第1の弾性片本体から後方に延在して導電体に当接する弾性力を印加する第2の弾性片本体とを有する。
【0020】
いくつかの実施形態では、導電体は、一体型コンポーネントであり、前方に開口する環状チャネルが形成される。外部導体は、後端に接続された外側フランジを更に有する。外部導体は、導電体及び後端を覆い、外側フランジは、環状チャネル内に受容される。導電体は、前方に延在して環状チャネルを取り囲む環状ラッチ押圧壁を有する。環状ラッチ押圧壁の前端は、内側に曲がるように変形され、外側フランジにラッチして押圧する。
【0021】
いくつかの実施形態では、導電体は、第1の導電部材と、第1の導電部材内に設けられ、第1の導電部材の前端から部分的に突出する第2の導電部材とを有する。第1の導電部材及び第2の導電部材は、前方に開口する環状チャンネルを一緒に画定する。外部導体は、後端に接続された外側フランジを更に有する。後端、弾性片、及び外側フランジは、環状チャネル内に収容される。前方ラッチ部分は、環状チャネルから露出し、第1の導電部材の前端から突出する。外側フランジは、第1の導電部材及び第2の導電部材によってクランプされる。
【0022】
いくつかの実施形態では、導電体は、第1の導電部材と、第1の導電部材内に設けられ、第1の導電部材の前端から部分的に突出する第2の導電部材と、第1の導電部材内に設けられ、第1の導電部材の後端から部分的に突出する第3の導電部材とを有する。第1の導電部材及び第2の導電部材は、前方に開口する環状チャンネルを一緒に画定する。外部導体は、外部導体の後端に接続された外側フランジを更に有する。外部導体の後端、弾性片、及び外側フランジは、環状チャネル内に収容される。前方ラッチ部分は、環状チャネルから露出し、第1の導電部材の前端から突出する。外側フランジは、第1の導電部材及び第2の導電部材によってクランプされる。
【0023】
いくつかの実施形態では、導電体は、第1の導電部材及び第2の導電部材を有する。外部導体の後端は、第1の導電部材に一体的に接続される。外部導体及び第1の導電部材は、一体的に形成されて一体型コンポーネントを一緒に構成する。第2の導電部材は、第1の導電部材及び外部導体内に設けられ、前方ラッチ部分の前端から部分的に突出する。
【0024】
いくつかの実施形態では、導電体は、第1の導電部材及び第2の導電部材を有する。外部導体の後端は、第1の導電部材に一体的に接続される。外部導体及び第1の導電部材は、一体的に形成されて一体型コンポーネントを一緒に構成する。第2の導電部材は、第1の導電部材及び外部導体内に設けられ、前方ラッチ部分の前端から部分的に突出する。絶縁体は、第2の導電部材に提供された提供セグメントと、提供セグメントの前端に形成され、第2の導電部材の前端から突出するヘッドセグメントとを有する。
【0025】
いくつかの実施形態では、導電体は、第1の導電部材及び第2の導電部材を有する。外部導体の後端は、第1の導電部材に一体的に接続される。外部導体及び第1の導電部材は、一体的に形成されて一体型コンポーネントを一緒に構成する。第2の導電部材は、第1の導電部材及び外部導体内に設けられ、前方ラッチ部分の前端から部分的に突出し、第1の導電部材は、第2の導電部材に干渉する内側干渉円周方向壁を有する。
【0026】
いくつかの実施形態では、導電体は、第1の導電部材と、第1の導電部材内に設けられ、第1の導電部材の前端から部分的に突出する第2の導電部材とを有する。第1の導電部材は、内側干渉円周方向壁を有する。第2導電部材は、内側干渉円周方向壁に干渉し、外側に開口する環状凹溝が形成される。第1の導電部材及び第2の導電部材は、前方に開口して環状凹溝に連通する環状チャネルを一緒に画定する。外部導体は、第2の導電部材を覆い、貫通間隙が形成されてもよい。貫通間隙は、前方ラッチ部分から後端まで延在する。外部導体は、後端に接続された内側フランジを更に有する。後端、弾性片、及び内側フランジは、環状チャネル内に収容される。前方ラッチ部分は、環状チャネルから露出している。内側フランジは、環状凹溝にスナップ嵌めされ、弾性力を印加して第2の導電部材をクランプする。
【0027】
いくつかの実施形態では、前方ラッチ部分の前端は、前方当接面を有する。
【0028】
いくつかの実施形態では、前方ラッチ部分は突起である。中心端子は、オス端子である。電気接続装置は、レセプタクルコネクタを更に含む。レセプタクルコネクタは、外殻と、外殻内に設けられる絶縁体と、絶縁体内に設けられ、中心端子を電気的に接続するために使用されるメス端子とを含む。外殻には、前方ラッチ部をそこにラッチすることを可能するために使用される内側環状溝が形成される。外殻は、係止面をそこに当接させるために使用される嵌合端面を有する。プラグコネクタがレセプタクルコネクタと嵌合するとき、前方ラッチ部分は、内側環状溝にラッチする。係止面は、嵌合端面にしっかりと当接する。
【0029】
いくつかの実施形態では、外殻は、内側環状溝を取り囲む前方内側円錐面を更に有し、嵌合端面から離間され、嵌合端面の前方に位置付けられる。前方ラッチ部分は円弧面を有し、プラグコネクタがレセプタクルコネクタと嵌合するとき、円弧面は、係止面を嵌合端面に対してしっかりと当接させることを促進するために、前方内側円錐面にラッチして前方内側円錐面に推力を印加する。
【0030】
いくつかの実施形態では、外殻は、前方内側円錐面から離間している前方係止面を更に有し、前方内側円錐面の前方に位置し、内側環状溝を取り囲む。前方ラッチ部分は、円弧面の前端に接続される前方当接面を更に有し、前方係止面に当接するために使用される。プラグコネクタがレセプタクルコネクタと嵌合するとき、前方当接面は前方係止面にしっかりと当接する。
【0031】
本開示は、少なくとも、外部導体及び導電体との間に間隙が生じず、係止面と嵌合端面との間に間隙が生じず、各弾性片がより良好な弾性を有し、繰り返しの挿入及び引き抜きに耐え、変形しにくく、電流又は信号の伝達の安定性を確保することができ、電力の瞬断又は信号の中断の発生も回避することができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0032】
本開示の他の特徴及び効果は、図面を参照しながら、実施形態から明らかになるであろう。
【0033】
【
図1】本開示の電気接続装置の第1の実施形態の分解斜視図であり、レセプタクルコネクタ及びプラグコネクタの組み立て関係を示す図である。
【
図2】
図1の線II-IIに沿った分解断面図である。
【
図4】別の角度から見た第1の実施形態の分解斜視図である。
【
図5】プラグコネクタがレセプタクルコネクタに嵌合していることを示す
図2と同様の断面図である。
【
図6】本開示の電気接続装置の第2の実施形態の横断面図である。
【
図7】本開示の電気接続装置の第3の実施形態のプラグコネクタの斜視図である。
【
図8】第3の実施形態のプラグコネクタの分解斜視図である。
【
図10】本開示の電気接続装置の第4の実施形態のプラグコネクタの斜視図である。
【
図11】第4の実施形態のプラグコネクタの分解斜視図である。
【
図13】本開示の電気接続装置の第5の実施形態のプラグコネクタの斜視図である。
【
図14】第5の実施形態のプラグコネクタの分解斜視図である。
【
図16】本開示の電気接続装置の第6の実施形態のプラグコネクタの分解斜視図である。
【
図18】本開示の電気接続装置の第7の実施形態のプラグコネクタの斜視図である。
【
図19】第7の実施形態のプラグコネクタの分解斜視図である。
【
図21】本開示の電気接続装置の第8の実施形態のプラグコネクタの斜視図である。
【
図22】第8の実施形態のプラグコネクタの分解斜視図である。
【
図24】本開示の電気接続装置の第9の実施形態のプラグコネクタの斜視図である。
【
図25】第9の実施形態のプラグコネクタの分解斜視図である。
【
図27】本開示の電気接続装置の第10の実施形態のプラグコネクタの分解斜視図である。
【
図29】本開示の電気接続装置の第11の実施形態のプラグコネクタの分解斜視図である。
【
図31】本開示の電気接続装置の第12の実施形態のプラグコネクタの分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
本開示を詳細に説明する前に、同様の要素は、以下の説明において同じ参照符号で示されることに留意されたい。
【0035】
図1を参照すると、本開示の電気接続装置100の第1の実施形態は、レセプタクルコネクタ10と、レセプタクルコネクタ10と嵌合するために使用されるプラグコネクタ20とを含む。
【0036】
以下の説明の便宜上、電気接続装置100において、第1の方向D1と、第1の方向D1に直交する第2の方向D2と、第1の方向D1及び第2の方向D2に直交する第3の方向D3が定義される。第1の実施形態では、第1の方向D1は、前後方向を例にとり、
図1の矢印が指す方向が前方であり、前方と反対の方向が後方である。第2の方向D2は左右方向を例にとり、
図1の矢印が指す方向は左であり、左と反対の方向は右であり、第3の方向D3は上下方向を例にとり、
図1の矢印が指す方向は上であり、上と反対の方向は下である。
【0037】
図2、
図3、及び
図4を参照すると、レセプタクルコネクタ10は、外殻11、絶縁体12、及びメス端子13を含む。例えば、外殻11は、金属材料からできた導体である。外殻11には、位置決め溝110と、位置決め溝110の後端に連通するスルーホール111と、スルーホール111の後端に連通する挿入溝112と、挿入溝112の外周に連通し、挿入溝112の後端に隣接する内側環状溝113とが形成される。位置決め溝110は、絶縁体12をその中に収容するために使用される。挿入溝112及び内側環状溝113は、プラグコネクタ20をその中に挿入するために使用される。
【0038】
外殻11は、複数の接続ブロック114、嵌合端面115、後方内側円錐面116、内側環状面117、及び前方内側円錐面118を有する。複数の接続ブロック114は、前方に向いており、例えば、溶接によって回路基板(図示せず)に溶接することができる。嵌合端面115は、環状形状の形態であり、後方に向いており、複数の接続ブロック114に対向している。嵌合端面115は、第1の方向D1に沿って内側環状溝113から一定の距離だけ離間しており、プラグコネクタ20をそこに当接させるために使用される。後方内側円錐面116は、嵌合端面115の内縁から前方内側に斜めに延在する。内側環状面117は、後方内側円錐面116の前縁から前方に延在する。前方内側円錐面118は、内側環状面117の前縁から前方外側に斜めに延在し、内側環状溝113を取り囲む。
【0039】
絶縁体12は、外殻11の位置決め溝110内に設けられる。メス端子13は、絶縁体12及び外殻11のスルーホール111内に設けられ、挿入溝112に部分的に延在する。
【0040】
プラグコネクタ20は、導電体2、外部導体3、絶縁体4、中心端子5、カバー6、ケーブル7、及びブッシング8を含む。導電体2及び外部導体3は、例えば、金属材料からできた導体である。外部導体3は、後端31、少なくとも1つの前方ラッチ部分32、及び少なくとも1つの弾性片33を有する。後端31は、導電体2を電気的に接続する。前方ラッチ部分32は、後端31と対向し、後端31の前方に位置する。弾性片33は、後端31と前方ラッチ部分32との間に位置し、前方ラッチ部分32を接続する。導電体2及び外部導体3の少なくとも1つには係止面が形成され、係止面の位置は外部導体3の弾性片33に対応し、前方ラッチ部分32に近接している。係止面は、プラグコネクタ20がレセプタクルコネクタ10に挿入される深さを制限するように、レセプタクルコネクタ10の嵌合端面115を係止させるために使用される。
【0041】
第1の実施形態では、プラグコネクタ20は、ライトアングルコネクタである。導電体2は、第1の導電部材21及び第2の導電部材22を有する。第1の導電部材21は、外部ケーシング210、環状周囲壁211、及びガイドポスト212を有する。外部ケーシング210は、中空の四角殻形状の形態であり、外部ケーシング210の内部は、後方に向かう後方係止面213を有する。環状周囲壁211は、外部ケーシング210の前端から前方に延在し、前端面214を有し、前端面214は、嵌合端面115に当接するために使用される係止面215を形成する。ガイドポスト212は、中空円筒形状の形態であり、外部ケーシング210の下端から下方に延在する。第2の導電部材22は、環状バレル形状の形態であり、第1の導電部材21の外部ケーシング210に後方から前方に組み立てられ、第2の導電部材22は、外部ケーシング210及び環状周囲壁211内に設けられ、前端面214から部分的に突出する。第2の導電部材22は、前方に向いており、かつ後方係止面213から離間しており、かつ後方係止面213の後方に位置する環状面221を有する。第1の導電部材21及び第2の導電部材22は、前方に開口する環状チャネル216を一緒に画定する。
【0042】
第1の実施形態では、外部導体3は、打ち抜き加工により形成される環状のコンポーネントである。外部導体3は、複数の前方ラッチ部分32、複数の弾性片33、及び外側フランジ34を有する。複数の前方ラッチ部分32は、環状に配置されており、複数の弾性片33は、環状に配置されている。各前方ラッチ部分32は、対応する弾性片33の前端に接続され、かつレセプタクルコネクタ10の内側環状溝113にラッチするために使用される突起である。各前方ラッチ部分32は、前方内側円錐面118にラッチするために使用される円弧面321を有する。外側フランジ34は、後端31に接続されている。外部導体3には、複数のスリット35が形成され、各スリット35は、2つの対応する隣接する前方ラッチ部分32から後端31に近接するように延在し、各スリット35は、2つの対応する隣接する前方ラッチ部分32の間及び2つの対応する隣接する弾性片33の間に位置する。各スリット35は、2つの対応する隣接する前方ラッチ部分32の間に位置する開口部分351と、開口部分351に対向して後端31に近接する閉鎖部分352とを有する。
【0043】
外部導体3は、第1の導電部材21の外部ケーシング210に後方から前方に組み立てられ、外部導体3は、外部ケーシング210及び環状周囲壁211内に設けられ、前端面214から部分的に突出する。外部導体3の後端31、複数の弾性片33、及び外側フランジ34は、環状チャネル216内に収容される。外側フランジ34は、第1の導電部材21の後方係止面213と第2の導電部材22の環状面221とによってクランプされる。複数の前方ラッチ部分32は、環状チャネル216から露出し、第1の導電部材21の前端面214から突出している。
【0044】
絶縁体4は、導電体2の第2の導電部材22内に設けられる。中心端子5は、絶縁体4に設けられるオス端子である。中心端子5は、絶縁体4の前端及び後端から突出し、レセプタクルコネクタ10のメス端子13に電気的に接続されるために使用される。カバー6は、第1の導電部材21の外部ケーシング210内に組み立てられ、外部ケーシング210の後端を閉じる。ケーブル7は、外部ケーシング210及び第1の導電部材21のガイドポスト212内に設けられ、中心端子5に電気的に接続される。ブッシング8は、第1の導電部材21のガイドポスト212を覆い、ケーブル7とガイドポスト212との間の接続位置を覆うために使用される。
【0045】
外部導体3の外側フランジ34が第1の導電部材21の後方係止面213と第2の導電部材22の環状面221とによってクランプされることにより、外側フランジ34は、外側フランジ34と第1の導電部材21との間に生じる間隙、又は外側フランジ34と第2の導電部材22との間に生じる間隙を回避するために、第1の導電部材21と第2の導電部材22との間にしっかりと固定され得、外側フランジ34、第1の導電部材21、及び第2の導電部材22の間の接触状態が保持される。したがって、電力の瞬断又は発生している信号の中断を回避するために、外部導体3及び導電体2を介した電流又は信号の伝達の安定性を確保することができる。更に、外部導体3の複数の前方ラッチ部分32のみが、環状チャネル216から露出し、外部導体3の残りの全ての位置が、環状チャネル216内に収容されることにより、導電体2の第2の導電部材22及び第1の導電部材21は、複数の弾性片33をそれぞれ複数の弾性片33の内側及び複数の弾性片33の外側から保護するように機能し得る。このため、複数の弾性片33が人的要因の影響により破損することを防止することができる。
【0046】
図2及び
図5を参照すると、プラグコネクタ20がレセプタクルコネクタ10と嵌合するとき、前方端面214から突出するプラグコネクタ20の第2の導電部材22の一部と、外部導体3の複数の前方ラッチ部分32は、それぞれ、レセプタクルコネクタ10の挿入溝112及び後方内側円錐面116と整列される。次に、プラグコネクタ20を、第1の方向D1に沿ってレセプタクルコネクタ10に向けて移動させる。プラグコネクタ20が移動する過程において、前端面214から突出する第2の導電部材22の一部は、最初に挿入溝112に挿入される。その後、各前方ラッチ部分32の円弧面321が後方内側円錐面116に接触し、後方内側円錐面116によって遮られる。後方内側円錐面116によって円弧面321に加えられる作用力は、前方ラッチ部分32を付勢して、前方ラッチ部分32に接続された対応する弾性片33を第2の導電部材22に向かって変位させて柔軟に変形させ、弾性復元力を蓄積し、複数の前方ラッチ部分32の複数の円弧面321が後方内側円錐面116に沿って前方に移動することができるようにする。これと同時に、中心端子5は、メス端子13に挿入され、メス端子13と電気的に接続される。次に、複数の円弧面321は、後方内側円錐面116から離れ、内側環状面117に接触する。
【0047】
複数の円弧面321が内側環状面117から離れて、内側環状溝113に移動するとき、各弾性片33によって蓄積された弾性復元力は、弾性片33に接続された対応する前方ラッチ部分32を復元させ、各前方ラッチ部分32が自動的に内側環状溝113にラッチし、円弧面321によって前方内側円錐面118にラッチすることができるようにする。各前方ラッチ部分32の円弧面321が前方内側円錐面118にラッチすると、係止面215を付勢して嵌合端面115にしっかりと当接させるために、円弧面321は、第1の方向D1に平行で後方に向かう推力Tを前方内側円錐面118に適用する。したがって、係止面215と嵌合端面115との間に間隙が生じることを回避することができ、したがって、プラグコネクタ20は、レセプタクルコネクタ10としっかりと嵌合することができ、レセプタクルコネクタ10に対して揺れることはなく、その結果、電流又は信号を伝達する際の安定性を促進することができる。
【0048】
プラグコネクタ20をレセプタクルコネクタ10から引き抜くとき、プラグコネクタ20を後方に引き抜くために第1の方向D1に沿って力が適用される。各前方ラッチ部分32の円弧面321が、前方内側円錐面118によって遮られるため、前方内側円錐面118によって円弧面321に加えられる作用力は、前方ラッチ部分32を付勢して、前方ラッチ部分32に接続された対応する弾性片33を第2の導電部材22に向かって変位させて柔軟に変形させ、弾性復元力を蓄積し、したがって、複数の前方ラッチ部分32の複数の円弧面321が前方内側円錐面118に沿って後方に移動することができる。複数の円弧面321が逐次的に前方内側円錐面118及び内側環状面117から離れると、各弾性片33によって蓄積された弾性復元力が、弾性片33に接続された対応する前方ラッチ部分32を復元させ、各前方ラッチ部分32が
図2に示される初期位置に自動的に復元するようにする。
【0049】
図1及び
図3を参照すると、外部導体3の各スリット35が、2つの対応する隣接する前方ラッチ部分32から後端31に近接するように延在することによって、各弾性片33は、外部導体3の軸方向に一定の長さを占めることができる。したがって、電力の瞬断又は発生している信号の中断を回避するために、電流又は信号を伝達する際の安定性を促進することができるように、各弾性片33は、より良好な弾性を有し、繰り返される挿入及び引き抜きに耐え、変形しにくい。
【0050】
図1、
図2、及び
図5を参照すると、外側フランジ34が第1の導電部材21及び第2の導電部材22によってクランプされることによって、外側フランジ34と第1の導電部材21との間に生じる間隙、又は外側フランジ34と第2の導電部材22との間に生じる間隙を回避することができる。プラグコネクタ20がレセプタクルコネクタ10と嵌合するとき、係止面215が嵌合端面115にしっかりと当接することによって、係止面215と嵌合端面115との間に生じる間隙を回避することができる。外部導体3の各スリット35が、2つの対応する隣接する前方ラッチ部分32から後端31に近接するように延在することにより、各弾性片33は、より良好な弾性を有し、繰り返しの引き抜きに耐え、変形しにくい。上記のような構造設計によって、振動下で生じる電気接続装置100の電力の瞬断又は信号の中断を回避することができるため、プラグコネクタ20は、電流を印加して伝達を行う必要がある環境、例えば、音源機器又は自動車バックミラー疲労検出などに適用することができる。
【0051】
外部導体3の複数の前方ラッチ部分32の位置が、既存のマイクロミニチュア同軸コネクタのC字型ラッチリングの位置と同じであることによって、MMCX仕様に準拠するレセプタクルコネクタ10が、プラグコネクタ20に適合するようにその構造を変更する必要がないという前提で、レセプタクルコネクタ10は、プラグコネクタ20との嵌合を提供することができる。したがって、レセプタクルコネクタ10の構造をプラグコネクタ20に合わせて再設計する必要がないため、電気接続装置100全体の製造コストを下げることができる。
【0052】
第1の実施形態のプラグコネクタ20はまた、前方ラッチ部分32、弾性片33、及びスリット35の数をそれぞれ1つに設定してもよく、第1の実施形態により開示された数に限定されないことに留意されたい。第1の実施形態のレセプタクルコネクタ10の変形実装形態では、後方内側円錐面116及び前方内側円錐面118が互いに直接接続されるように、内側環状面117も除去され得る。第1の実施形態のレセプタクルコネクタ10の別の変形実装形態では、内側環状面117が嵌合端面115に直接接続されるように、後方内側円錐面116も除去され得る。
【0053】
図6を参照すると、本開示の電気接続装置100の第2の実施形態は、全体構造において第1の実施形態と実質的に同じであり、それらの間の違いは、プラグコネクタ20にある。
【0054】
レセプタクルコネクタ10の外殻11は、前方内側円錐面118の前方に位置し、かつ前方内側円錐面118から離間され、かつ内側環状溝113を取り囲む前方係止面119を更に有する。外部導体3の各前方ラッチ部分32は、円弧面321の前端に接続された前方当接面322を更に有し、前方当接面322は、前方係止面119に当接するために使用される。プラグコネクタ20がレセプタクルコネクタ10と嵌合するとき、係止面215及び前方当接面322は、それぞれ嵌合端面115及び前方係止面119にしっかりと当接する。このため、プラグコネクタ20とレセプタクルコネクタ10との嵌合の確実性を更に促進することができる。
【0055】
図7、
図8、及び
図9を参照すると、本開示の電気接続装置100の第3の実施形態は、全体構造において第1の実施形態と実質的に同じであり、それらの間の違いは、プラグコネクタ20にある。
【0056】
プラグコネクタ20は、ストレートコネクタである。導電体2の第1の導電部材21の外部ケーシング210は、スリーブ形状であり、外部ケーシング210の後端は開口形状の形態である。環状周囲壁211は、外部ケーシング210の前端から前方に延在する。導電体2は、中空円筒形状の第3の導電部材23を更に有する。第3の導電部材23は、第1の導電部材21の外部ケーシング210内に設けられ、第2の導電部材22の後方に位置し、外部ケーシング210の後端から部分的に突出する。ケーブル7は、第3の導電部材23及び絶縁体4内に設けられ、中心端子5に電気的に接続される。ブッシング8は、第3の導電部材23を覆う。第3の実施形態は、プラグコネクタ20の別の異なる形態を提供し、プラグコネクタ20は、第1の実施形態のプラグコネクタ20のものと同様の効果を同様に有する。
【0057】
図10、
図11、及び
図12を参照すると、本開示の電気接続装置100の第4の実施形態は、全体構造において第1の実施形態と実質的に同じであり、それらの間の違いは、プラグコネクタ20にある。
【0058】
導電体2は、構造が第1の実施形態の第1の導電部材21と同様である一体型コンポーネントである。導電体2は、外部ケーシング210、ガイドポスト212、及び環状円周方向壁217を有する。環状円周方向壁217は、外部ケーシング210の前端から前方に延在する。環状円周方向壁217は、外部ケーシング210に隣接して外側に開口する環状凹溝218を形成するように半径方向に凹んでいる。
【0059】
外部導体3は、導電体2の環状円周方向壁217を覆い、貫通間隙36が形成されている。貫通間隙36は、対応する2つの隣接する前方ラッチ部分32から後端31まで延在する。貫通間隙36は、2つのスルー開口部361を有し、2つのスルー開口部361は、それぞれ、2つの対応する隣接する前方ラッチ部分32の間及び後端31に位置する。したがって、外部導体3が環状円周方向壁217を締め付けることができる締め付け弾性力を有するように、外部導体3の軸方向に直交する方向をとる外部導体3の断面はC字型の形態である。外部導体3は、後端31に接続された内側フランジ37を更に有する。内側フランジ37は、環状凹溝218にスナップ嵌めされ、内側フランジ37は、弾性力を印加して、締め付け弾性力によって導電体2の環状円周方向壁217をクランプする。
【0060】
外部導体3の各弾性片33は、肩部331を有する。肩部331は、前方に向かう肩部面332を有し、肩部面332は、嵌合端面115の係止面333に当接するために使用されるように形成される。したがって、各弾性片33には係止面333が形成される。プラグコネクタ20がレセプタクルコネクタ10と嵌合するとき、係止面333は嵌合端面115にしっかりと当接する。
【0061】
内側フランジ37が環状円周方向壁217をクランプするように弾性力を印加することにより、内側フランジ37と環状円周方向壁217との間の接触状態が保持され、外部導体3が、第2の方向D2及び第3の方向D3で構成される二次元平面において環状円周方向壁217に対して任意に振れることを防止することができる。内側フランジ37が環状凹溝218にスナップ嵌めされることにより、外部導体3が、第1の方向D1に沿って環状円周方向壁217に対して任意に移動することを防止することができる。したがって、外部導体3と環状円周方向壁217との間に間隙が生じることを回避することができ、外部導体3及び導電体2を介した電流又は信号の伝達の安定性を確保することができ、電力の瞬断又は信号の中断の発生も回避することができる。
【0062】
導電体2が一体型コンポーネントであることにより、プラグコネクタ20の構成コンポーネントの数を減らすことができる。したがって、導電体2と他の構成コンポーネントとの間の組み立ての利便性を促進することができ、プラグコネクタ20が組み立てられた後のプラグコネクタ20の構造は単純であり、プラグコネクタ20の製造コストを更に下げることができる。
【0063】
図13、
図14、及び
図15を参照すると、本開示の電気接続装置100の第5の実施形態は、全体構造において第1及び第4の実施形態と実質的に同じであり、それらの間の違いは、プラグコネクタ20にある。
【0064】
外部導体3の後端31は、第1の導電部材21の外部ケーシング210の前端に一体的に接続され、外部導体3及び第1の導電部材21は、一体的に形成され、一体型コンポーネントを一緒に構成する。後端31が外部ケーシング210の前端に一体的に接続されることにより、外部導体3と第1の導電部材21との間に間隙が生じない。外部導体3の各弾性片33は、構造において第4の実施形態と同様であり、各弾性片33は同様に肩部331を有し、肩部331は肩部面332を有し、肩部面332は、嵌合端面115の係止面333に当接するために使用されるように形成される。第2の導電部材22は、第1の導電部材21及び外部導体3の外部ケーシング210内に設けられ、複数の前方ラッチ部分32の前端から部分的に突出し、第2の導電部材22の環状面221は、第1の導電部材21の後方係止面213に当接する。
【0065】
外部導体3及び第1の導電部材21が一体的に形成され、一体型コンポーネントを一緒に構成することにより、プラグコネクタ20の構成コンポーネントの数を減らすことができる。したがって、導電体2と他の構成コンポーネントとの間の組み立ての利便性を促進することができ、プラグコネクタ20が組み立てられた後のプラグコネクタ20の構造は単純であり、プラグコネクタ20の製造コストを更に下げることができる。
【0066】
図16及び
図17を参照すると、本開示の電気接続装置100の第6の実施形態は、全体構造において第5の実施形態と実質的に同じであり、それらの間の違いは、プラグコネクタ20にある。
【0067】
導電体2は、一体型コンポーネントであり、構造が第5の実施形態の第1の導電部材21と同じである。外部導体3の後端31は、導電体2の外部ケーシング210の前端に一体的に接続され、外部導体3及び導電体2は、一体的に形成され、一体型コンポーネントを一緒に構成する。絶縁体4は、構造が第5の実施形態の第2の導電部材22と同じである。絶縁体4は、提供セグメント41と、提供セグメント41の前端に形成されたヘッドセグメント42とを有する。絶縁体4の提供セグメント41は、導電体2及び外部導体3の外部ケーシング210内に設けられる。ヘッドセグメント42は、複数の前方ラッチ部分32の前端から突出し、挿入溝112に挿入するために使用される。提供セグメント41は、導電体2の後方係止面213に当接する環状面411を有する。ヘッドセグメント42が中心端子5の外周を取り囲むことにより、ユーザがプラグコネクタ20を斜めに不適切に挿入又は引き抜くときに、レセプタクルコネクタ10のメス端子13が中心端子5以外の導体に接触して短絡を引き起こすことを回避することができる。
【0068】
導電体2が一体型コンポーネントであり、外部導体3及び導電体2が一体的に形成されて一体型コンポーネントを一緒に構成することにより、プラグコネクタ20の構成コンポーネントの数を更に減らすことができる。したがって、導電体2と他の構成コンポーネントとの間の組み立ての利便性を促進することができ、プラグコネクタ20が組み立てられた後のプラグコネクタ20の構造は単純であり、プラグコネクタ20の製造コストを更に下げることができる。
【0069】
図18、
図19、及び
図20を参照すると、本開示の電気接続装置100の第7の実施形態は、全体構造において第1及び第4の実施形態と実質的に同じであり、それらの間の違いは、プラグコネクタ20にある。
【0070】
導電体2は、一体型コンポーネントであり、構造が第4の実施形態の導電体2と同様である。導電体2は、外部ケーシング210、環状周囲壁211、ガイドポスト212、及び環状円周方向壁217を有する。環状周囲壁211は、環状円周方向壁217を取り囲む。環状円周方向壁217は、環状周囲壁211の前端面214から部分的に突出する。外部ケーシング210、環状周囲壁211、及び環状円周方向壁217は、環状チャネル216を一緒に画定する。
【0071】
外部導体3は、構造が第4の実施形態の外部導体3と同様である。外部導体3は、導電体2の環状円周方向壁217を覆っている。外部導体3の後端31及び複数の弾性片33は、環状チャネル216内に収容され、複数の前方ラッチ部分32は、環状チャネル216から露出される。後端31に隣接する外部導体3の位置は、締め付け弾性力により弾性力を印加することによって導電体2の環状円周方向壁217をクランプする。各弾性片33は、対応する前方ラッチ部分32に接続された第1の弾性片本体334と、第1の弾性片本体334から後方に延在する第2の弾性片本体335とを有する。第2の弾性片本体335は、導電体2の環状円周方向壁217に当接するように弾性力を印加するために使用される。複数の弾性片33は、複数の第2の弾性片本体335がそれぞれ弾性力を印加することにより、環状円周方向壁217をクランプする。したがって、外部導体3と環状円周方向壁217との接触状態が保持され、第2の方向D2及び第3の方向D3で構成される二次元平面において、外部導体3が、環状円周方向壁217に対して任意に揺れることを防止することができ、外部導体3が、環状円周方向壁217に対して第1の方向D1に沿って任意に移動することを更に防止することができる。したがって、外部導体3と環状円周方向壁217との間に間隙が生じることを回避することができ、外部導体3及び導電体2を介した電流又は信号の伝達の安定性を確保することができ、電力の瞬断又は信号の中断の発生も回避することができる。
【0072】
外部導体3の複数の前方ラッチ部分32のみが、環状チャネル216から露出し、外部導体3の残りの全ての位置が、環状チャネル216内に収容されることにより、導電体2の環状円周方向壁217及び環状周囲壁211は、複数の弾性片33をそれぞれ複数の弾性片33の内側及び複数の弾性片33の外側から保護するように機能し得る。このため、複数の弾性片33が人的要因の影響により破損することを防止することができる。
【0073】
図21、
図22、及び
図23を参照すると、本開示の電気接続装置100の第8の実施形態は、全体構造において第1、第4、及び第7の実施形態と実質的に同じであり、それらの間の違いは、プラグコネクタ20にある。
【0074】
導電体2は、一体型コンポーネントであり、構造が第7の実施形態の導電体2と同様である。外部導体3は、構造が第4の実施形態の外部導体3と同様であるが、違いは、第8の実施形態の外部導体3が貫通間隙36及び内側フランジ37を有していない点である。外部導体3が導電体2に組み立てられるとき、最初に、外部導体3が導電体2の環状円周方向壁217を覆い、その結果、後端31及び外側フランジ34が環状チャネル216内に収容される。その後、環状周囲壁211にローリングリベットなどの加工操作を行い、それによって環状周囲壁211が環状ラッチ押圧壁211’を形成する。環状ラッチ押圧壁211’の前端は、内側に曲がるように変形され、外側フランジ34を係止して押圧するため、外側フランジ34が、環状チャネル216から外れることを防止することができ、後端31及び外側フランジ34は、環状チャネル216内にしっかりと固定することができ、外部導体3と導電体2との間に間隙が生じることを回避する。したがって、外部導体3及び導電体2を介した電流又は信号の伝達の安定性を確保することができ、電力の瞬断又は信号の中断の発生も回避することができる。
【0075】
図24、
図25、及び
図26を参照すると、本開示の電気接続装置100の第9の実施形態は、全体構造において第5の実施形態と実質的に同じであり、それらの間の違いは、プラグコネクタ20にある。
【0076】
絶縁体4は、中空円筒形状の形態であり、提供セグメント41と、提供セグメント41の前端に形成されたヘッドセグメント42とを有する。絶縁体4の提供セグメント41は、第2の導電部材22に設けられる。ヘッドセグメント42は、第2の導電部材22の前端から突出し、挿入溝112に挿入するために使用される。ヘッドセグメント42が中心端子5の外周を取り囲むことにより、ユーザがプラグコネクタ20を斜めに不適切に挿入又は引き抜くときに、レセプタクルコネクタ10のメス端子13が中心端子5以外の導体に接触して短絡を引き起こすことを回避することができる。
【0077】
図27及び
図28を参照すると、本開示の電気接続装置100の第10の実施形態は、全体構造において第5の実施形態と実質的に同じであり、それらの間の違いは、プラグコネクタ20にある。
【0078】
第1の導電部材21の外部ケーシング210は、内側干渉円周方向壁219を有する。第2の導電部材22は、第1の導電部材21の外部ケーシング210内に前方から後方に組み立てられ、内側干渉円周方向壁219と干渉する。第2の導電部材22は、第1の導電部材21及び外部導体3の外部ケーシング210内に設けられ、複数の前方ラッチ部分32の前端から部分的に突出する。
【0079】
図29及び
図30を参照すると、本開示の電気接続装置100の第11の実施形態は、全体構造において第1の実施形態と実質的に同じであり、それらの間の違いは、プラグコネクタ20にある。
【0080】
第1の導電部材21の外部ケーシング210は、内側干渉円周方向壁219を有する。第2の導電部材22は、第1の導電部材21の外部ケーシング210内に前方から後方に組み立てられ、内側干渉円周方向壁219と干渉する。第2の導電部材22は、第1の導電部材21の外部ケーシング210及び環状周囲壁211内に設けられ、前端面214から部分的に突出する。第2の導電部材22は、外側に開口して内側干渉円周方向壁219に隣接する環状凹溝222を形成するように半径方向に凹んでいる。第1の導電部材21及び第2の導電部材22は、前方に開口して環状凹溝222に連通する環状チャネル216を一緒に画定する。
【0081】
外部導体3は、第2の導電部材22を覆い、貫通間隙36が形成される。後端31及び複数の弾性片33は環状チャネル216に収容され、複数の前方ラッチ部32は環状チャネル216から露出される。外部導体3は、後端31に接続された内側フランジ37を更に有し、内側フランジ37は、環状凹溝222にスナップ嵌めされ、内側フランジ37は、弾性力を印加して、締め付け弾性力によって第2の導電部材22をクランプする。
【0082】
図31及び
図32を参照すると、本開示の電気接続装置100の第12の実施形態は、全体構造において第11の実施形態と実質的に同じであり、それらの間の違いは、プラグコネクタ20にある。
【0083】
外部導体3の各弾性片33は、構造が第4の実施形態と同様であり、各弾性片33は肩部331を同様に有し、肩部331は肩部面332を有する。前端面214の肩部面332及び導電体2は、嵌合端面115に当接するために使用される係止面220を一緒に形成する。したがって、プラグコネクタ20がレセプタクルコネクタ10と嵌合するとき、導電体2及び外部導体3は、それぞれ前端面214及び肩部面332によって嵌合端面115にしっかりと当接することができる。
【0084】
第3の実施形態から第12の実施形態のそれぞれの別の実装において、各前方ラッチ部分32は、構造において第2の実施形態と同じであり、プラグコネクタ20がレセプタクルコネクタ10と嵌合する堅固さを更に促進するように、前方係止面119に当接するために使用される前方当接面322を同様に有することに留意されたい。
【0085】
結論として、電気接続装置100の各実施形態では、外部導体3と導電体2との間に間隙が生じず、係止面215、333、220と嵌合端面115との間に間隙が生じず、各弾性片33がより良好な弾性を有し、繰り返しの挿入及び引き抜きに耐え、変形しにくく、電流又は信号の伝達の安定性を確保することができ、電力の瞬断又は信号の中断の発生も回避することができるため、実際に本開示の目的を達成することができる。
【0086】
しかしながら、上記の説明は本開示の実施形態のためのものにすぎず、本開示の実施範囲を限定することを意図するものではなく、特許請求の範囲及び明細書の内容に従ってなされた単純な均等の変更及び修正は、依然として本開示の範囲に含まれる。
【外国語明細書】