(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024007566
(43)【公開日】2024-01-18
(54)【発明の名称】プログラム、方法、情報処理装置、及びシステム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/11 20190101AFI20240110BHJP
G06Q 30/04 20120101ALI20240110BHJP
【FI】
G06F16/11
G06Q30/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023186740
(22)【出願日】2023-10-31
(62)【分割の表示】P 2022107059の分割
【原出願日】2022-07-01
(71)【出願人】
【識別番号】500521522
【氏名又は名称】株式会社オプティム
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】菅谷 俊二
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB11
(57)【要約】
【課題】文書を管理するサービスにおいて、ユーザが文書を登録する労力を軽減する。
【解決手段】所定のファイルを管理するサービスにおいて管理対象となるファイルを、ユーザが使用する端末装置に記憶されているファイルから取得するステップと、取得した前記ファイルが前記サービスで管理されるように、前記ファイルを記憶するステップと、を実行させるプログラムが提供される。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備えるコンピュータに、
所定のファイルを管理するサービスにおいて管理対象となるファイルを、ユーザが使用する端末装置に記憶されているファイルから取得するステップと、
取得した前記ファイルが前記サービスで管理されるように、前記ファイルを記憶するステップと、を実行させるプログラム。
【請求項2】
前記取得するステップにおいて、
前記ユーザが使用する端末装置に記憶されているファイルから、前記管理対象となるファイルを選出する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記取得するステップにおいて、
前記ユーザが使用する端末装置へ前記ファイルを選出するための指示を送信し、
前記端末装置で選出されたファイルを前記端末装置から受信する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記端末装置に、
所定の周期で管理対象のファイルを検索するステップと、
前回の検索から今回の検索までの間に新たに前記端末装置に記憶された管理対象のファイルであって、前記サービスで管理されていないファイルを抽出するステップと、を実行させる、請求項3に記載のプログラム。
【請求項5】
前記検索するステップにおいて、
前記管理対象のファイルとして、内容を変更できない形式のファイルを検索させる、請求項4に記載のプログラム。
【請求項6】
前記抽出するステップにおいて、
記憶部に記憶されている前記サービスにおいて管理されているファイルに関する情報を参照して、前記サービスで管理されていないファイルを抽出させる、請求項4に記載のプログラム。
【請求項7】
前記抽出するステップにおいて、
前記サービスにおいて管理されているファイルと名称が同一であって内容が更新されているファイルを、前記サービスで管理されていないファイルとして抽出させる、請求項6に記載のプログラム。
【請求項8】
前記抽出するステップにおいて、
所定の規則に基づいて、ファイルを抽出させる、請求項6に記載のプログラム。
【請求項9】
前記抽出するステップにおいて、
所定のキーワードが名称または内容に含まれるファイルを、前記サービスで管理されていないファイルとして抽出させる、請求項8に記載のプログラム。
【請求項10】
前記抽出するステップにおいて、
所定の属性を備えるファイルを、前記サービスで管理されていないファイルとして抽出させる、請求項8に記載のプログラム。
【請求項11】
前記プログラムは、
選出したファイルを、属性に応じて分類させるステップを実行させる、請求項1~請求項10のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項12】
前記プログラムは、
分類したファイルを、属性に応じて対応付けられたサーバへ送信させる、請求項11に記載のプログラム。
【請求項13】
前記プログラムは、
前記ファイルの記憶後に、サーバから送信される結果の通知をユーザに提示させる、請求項1~請求項10のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項14】
前記プログラムは、
前記ファイルの記憶後に、取り消しの指示をユーザから受け付けさせる、請求項13に記載のプログラム。
【請求項15】
前記プログラムは、
ユーザが受信したメールの内容を解析し、所定のファイルを取得可能な情報があるか否かを判断するステップと、
前記所定のファイルが、ユーザが使用する端末装置に記憶されているか否かを判断するステップと、
前記端末装置に前記所定のファイルが記憶されていない場合、当該所定のファイルをダウンロードするステップと、
前記ダウンロードしたファイルを、前記ファイルを前記サービスで管理されるように、前記ファイルを記憶するステップと、を実行させる、請求項1~請求項10のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項16】
前記プログラムは、
前記選出されたファイルが請求書か否かを判定するステップと、
前記選出されたファイルが請求書である場合に、振込指示の要求をユーザに提示するステップと、を実行させる、請求項1~請求項10のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項17】
プロセッサを備えるコンピュータを機能させる方法であって、
所定のファイルを管理するサービスにおいて管理対象となるファイルを、ユーザが使用する端末装置に記憶されているファイルから取得するステップと、
取得した前記ファイルが前記サービスで管理されるように、前記ファイルを記憶するステップと、を実行させる方法。
【請求項18】
プロセッサを備える情報処理装置であって、
所定のファイルを管理するサービスにおいて管理対象となるファイルを、ユーザが使用する端末装置に記憶されているファイルから取得するステップと、
取得した前記ファイルが前記サービスで管理されるように、前記ファイルを記憶するステップと、を実行する、情報処理装置。
【請求項19】
プロセッサを備えるコンピュータで構成されるシステムであって、
所定のファイルを管理するサービスにおいて管理対象となるファイルを、ユーザが使用する端末装置に記憶されているファイルから取得するステップと、
取得した前記ファイルが前記サービスで管理されるように、前記ファイルを記憶するステップと、を実行する、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、方法、情報処理装置、及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、業務の効率化のために、SaaS(Software as a Service)等によって実現される文書管理サービス導入する企業が増加している。例えば、特許文献1では、文書をサーバに対して登録及び/又は更新する際の操作ルールを記憶し、文書管理のワークフローを効率的にする技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献に記載の技術では、文書を管理するサービスにおいて、管理対象となる文書の登録は人手によるものであり、登録作業は担当者の負担になっている。
【0005】
本開示の目的は、文書を管理するサービスにおいて、ユーザが文書を登録する労力を軽減することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示では、プロセッサを備えるコンピュータに、所定のファイルを管理するサービスにおいて管理対象となるファイルを、ユーザが使用する端末装置に記憶されているファイルから取得するステップと、取得した前記ファイルが前記サービスで管理されるように、前記ファイルを記憶するステップと、を実行させるプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0007】
上記構成とすることにより、文書を管理するサービスへ文書を登録する労力を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第1実施形態における文書管理システム1のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図2】端末装置10の機能構成を示すブロック図である。
【
図3】管理サーバ20の機能構成を示すブロック図である。
【
図4】保存サーバ30の機能構成を示すブロック図である。
【
図5】管理サーバ20の記憶部202が記憶するデータベースの一例を示す図である。
【
図6】保存サーバ30の記憶部302が記憶するデータベースの一例を示す図である。
【
図7】文書管理システム1の処理の流れの前半を説明する図である。
【
図8】文書管理システム1の処理の流れの後半を説明する図である。
【
図9】ファイル選出処理(ステップS200)の流れを説明する図である。
【
図10】振込処理(ステップS300)の流れを説明する図である。
【
図11】第2実施形態における文書管理システム1の処理の流れの前半を説明する図である。
【
図12】メール解析処理(ステップS400)の流れを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0010】
<1.第1実施形態>
(1-1.概要)
本実施形態に係る文書管理システム1では、ユーザが使用するPCなどの端末装置において、所定の文書ファイルを保存するサーバに記憶されるべきファイルを自動で検索し、当該ファイルを発見した場合にサーバへ送信して自動で記憶する。これにより、文書を登録する労力が軽減される。以下、各構成を詳細に説明する。
【0011】
(1-2.ハードウェア構成)
図1は、本実施形態の文書管理システム1の全体構成を示す図である。
図1に示すように、文書管理システム1は、ユーザが使用する端末装置10と、管理サーバ20と、保存サーバ30を備える。保存サーバ30は、文書等の所定のファイルを管理して提供されるサービス(例えば契約書管理サービスや会計管理サービスなどが含まれる。以下、外部サービスという)のために当該ファイルを記憶して保存する。端末装置10と管理サーバ20と保存サーバ30は、無線又は優先の通信規格を用いて、ネットワーク40を介して相互に通信可能に接続されている。図示の例では、視認性を考慮して1つの端末装置10が文書管理システム1に含まれているが、端末装置10の数量はユーザの人数に合わせて任意に変更可能である。
【0012】
端末装置10は、例えば、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPC、ヘッドマウントディスプレイ等のコンピュータであってもよい。また、端末装置10は、スマートフォン、又はタブレット端末などの携行性に優れたコンピュータにより実現される。
【0013】
図1に示すように、端末装置10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、ストレージ16と、プロセッサ19と、を備える。
【0014】
通信IF12は、端末装置10が外部の装置と通信するため、信号を送受信するためのインタフェースである。入力装置13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための装置である。入力装置13は、例えば、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス、キーボード等を含む。
【0015】
出力装置14は、ユーザに対し情報を提示するための装置である。出力装置14は、例えば、ディスプレイ、スピーカ等を含む。メモリ15は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリにより実現される。
【0016】
ストレージ16は、データを保存するための記憶装置であり、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)により実現される。プロセッサ19は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0017】
管理サーバ20は、ユーザから入力された情報に基づいて、後述する処理を実行する装置であり、ネットワーク40に接続されたコンピュータで実現される。
【0018】
図1に示すように、管理サーバ20は、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。
【0019】
通信IF22は、管理サーバ20が外部の装置と通信するため、信号を送受信するためのインタフェースである。入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、及び、ユーザに対し情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。
【0020】
メモリ25は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM等の揮発性のメモリにより実現される。ストレージ26は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDDにより実現される。プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路などにより構成される。
【0021】
保存サーバ30は、ユーザから入力された情報に基づいて、後述する処理を実行する装置であり、ネットワーク40に接続されたコンピュータで実現される。
図1に示すように、保存サーバ30は管理サーバ20と同様のハードウェア構成で実現されるため、説明は繰り返さない。
【0022】
(1-3.端末装置10の機能構成)
図2は、文書管理システム1に含まれる端末装置10の機能構成を示すブロック図である。
図2に示すように、端末装置10は、無線通信部120と、操作入力部130と、音声処理部140と、位置情報センサ150と、カメラ160と、記憶部170と、制御部180とを備える。
【0023】
また、端末装置10は、
図2では図示されていない機能、及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリー、バッテリーから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路等)も備える。端末装置10に含まれる各ブロックは、例えば、バス等により電気的に接続される。
【0024】
無線通信部120は、端末装置10が他の装置と通信するための処理を行う。無線通信部120はアンテナ121を介して、制御部180で生成された信号に送信処理を施し、外部(例えば、管理サーバ20)へ送信する。無線通信部120は、外部から受信した信号に受信処理を施し、制御部180へ出力する。
【0025】
操作入力部130は、端末装置10を使用するユーザからの入力操作を受け付けるための機構を有する。具体的には、例えば、端末装置10がPCである場合には、操作入力部130は、マウス、キーボード等を含む仕様としてもよい。また、操作入力部130がタッチスクリーンである場合、タッチ・センシティブ・デバイス131と、ディスプレイ132とを含む仕様としてもよい。
【0026】
タッチ・センシティブ・デバイス131は、例えば静電容量方式のタッチパネルを用いることによって、ディスプレイ132に対するユーザの接触位置を検出する。タッチ・センシティブ・デバイス131は、タッチパネルにより検出したユーザの接触位置を示す信号を入力操作として制御部180へ出力する。
【0027】
ディスプレイ132は、制御部180の制御に応じて、画像、動画、テキスト等のデータを表示する出力装置14として機能する。ディスプレイ132は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)又は有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現される。
【0028】
音声処理部140は、音声信号の変復調を行う。音声処理部140は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。音声処理部140は、マイク141から与えられる音声信号を変調して、変調後の信号を制御部180へ出力する。また、音声処理部140は、制御部180から与えられる音声信号を復調し、復調後の信号をスピーカ142へ与える。
【0029】
マイク141は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部140へ出力する。スピーカ142は、音声処理部140から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声を端末装置10の外部へ出力する。
【0030】
位置情報センサ150は、端末装置10の位置を検出するセンサであり、例えばGPS(Global Positioning System)モジュールである。GPSモジュールは、衛星測位システムで用いられる受信装置である。衛星測位システムでは、少なくとも3個又は4個の衛星からの信号を受信し、受信した信号に基づいて、GPSモジュールが搭載される端末装置10の現在位置を検出する。
【0031】
カメラ160は、撮像素子により光を受光して、画像信号として出力するデバイスである。カメラ160は、例えば、端末装置10を使用するユーザと対向する位置に配置される。
【0032】
記憶部170は、ストレージ16により構成され、端末装置10が使用するデータ、及びプログラムを記憶する。
【0033】
制御部180は、プロセッサ19が記憶部170に記憶されるプログラムを読み込み、プログラムに含まれる命令を実行することにより実現される。制御部180は、端末装置10の動作を制御する。具体的には、例えば、制御部180は、操作受付モジュール181、送受信モジュール182、ファイル検索モジュール183、ファイル抽出モジュール184、表示モジュール185としての機能を発揮する。
【0034】
操作受付モジュール181は、入力装置13から入力されるユーザの操作を受け付けるための処理を行う。例えば、操作受付モジュール181は、タッチ・センシティブ・デバイス131に対してユーザが指等を接触させた座標の情報に基づき、操作者の操作がフリック操作であるか、タップ操作であるか、ドラッグ(スワイプ)操作であるか等の操作の種別を判定し、操作を受け付ける。
【0035】
送受信モジュール182は、端末装置10が、管理サーバ20等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。
【0036】
ファイル検索モジュール183は、所定の周期で外部サービスにおいて管理対象となるファイルを検索する。所定の周期とは例えば、日次、週次、または月次などの定期的なタイミングでもよく、ユーザによって設定された恣意的なタイミング(一例として毎月1日と15日と末日の月3回等)でもよい。
【0037】
ファイル検索モジュール183は、管理対象となるファイルを、ファイル名によって検索してもよいし、または、ファイルの形式によって検索してもよい。例えば、ファイル検索モジュールは、管理対象のファイルとして、内容を変更できない形式のファイル(一例としてPDF形式のファイル)を検索する仕様としてもよい。
【0038】
ファイル抽出モジュール184は、ファイル検索モジュール183が検索したファイルの中から、前回の検索から今回の検索までの間に新たに端末装置10に保存された管理対象のファイルであって、保存サーバ30に外部サービスで管理されていないファイルを抽出する。
【0039】
一例として、ファイル抽出モジュール184は、外部サービスにおいて管理されているファイルに関する情報に基づき、外部サービスで管理されていないファイルを抽出させる仕様としてもよい。当該外部サービスにおいて管理されているファイルは、保存サーバ30に記憶されて保存されている。管理サーバ20は、保存サーバ30に保存されているファイルの情報を後述する選出条件データベース2021に記憶させておき、ファイル抽出モジュール184は、選出条件データベース2021に記憶された情報に基づいて、外部サービスで管理されてないファイル抽出する仕様としてもよい。
【0040】
または、ファイル抽出モジュール184は、外部サービスで管理されているファイルに対して更新がされているファイルを、外部サービスで管理されていないファイルとして抽出する仕様としてもよい。この場合、ファイル検索モジュール183によって検索されたファイルが既に保存サーバ30に記憶されている場合に、当該ファイル同士の更新日時の比較を行い、検索されたファイルが保存サーバ30に記憶されているファイルよりも後に更新されている場合に、当該検索されたファイルを外部サービスで管理されていないファイルとして抽出する仕様としてもよい。
【0041】
または、ファイル抽出モジュール184は、所定の規則に基づいて、外部サービスで管理されていないファイルを抽出する仕様としてもよい。所定の規則としては、一例として、所定のキーワードをファイル名称またはファイル内容に含むファイルを、外部サービスで管理されていないファイルとして抽出する仕様としてもよい。または、所定の属性を備えるファイルを外部サービスで管理されていないファイルとして抽出する仕様としてもよい。ここで、属性とは例えば拡張子で規定されるファイル形式であってもよいし、ファイルの作成者、更新者、ファイルに付与された権限、ファイルの更新時期などの任意の判断基準で分類されて付与される属性であってもよい。当該規則は、ユーザが適宜設定可能な仕様とすることができ、例えば管理サーバ20の選出条件データベース2021に保存させてもよい。
【0042】
表示モジュール185は、出力装置14に各種のデータを表示することで、ユーザに対して種々の情報を表示する。
【0043】
(1-4.管理サーバ20の機能構成)
図3は、管理サーバ20の機能構成を示す図である。
図3に示すように、管理サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203を備える。
【0044】
通信部201は、管理サーバ20が端末装置10等の外部の装置と通信するための処理を行う。
【0045】
記憶部202は、メモリ25またはストレージ26で実現され、管理サーバ20が使用するデータ及びプログラムを記憶する。一例として、記憶部202には、選出条件データベース2021が記憶されている。選出条件データベース2021の詳細は後述する。
【0046】
制御部203は、プロセッサ29がプログラムに従って処理を行うことにより、以下に示す各種モジュールとして示す機能を発揮する。
【0047】
送受信モジュール2031は、管理サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を送受信する処理を制御する。
【0048】
選出指示モジュール2032は、後述する選出条件データベース2021に記憶された所定のタイミングでファイル選出の指示を端末装置10へ送信する。
【0049】
ファイル分類モジュール2033は、端末装置10が選出したファイルを、属性に応じて分類する。属性とは、例えば拡張子で規定されるファイル形式であってもよいし、ファイルの作成者、更新者、ファイルに付与された権限、ファイルの更新時期などの任意の判断基準で分類されて付与される属性であってもよい。
【0050】
一例として、ファイル分類モジュール2033は、保存サーバ30が複数ある場合に、選出条件データベース2021の項目「保存サーバID」を参照して、選出されたファイルが保存される保存サーバ30を特定して対応付けて分類する。これにより、送受信モジュール2031は、分類されたファイルを、それぞれ異なるクラウドサービスで登録させるように、対応づけられた保存サーバ30へ送信する。
【0051】
ファイル判定モジュール2034は、保存サーバ30に送信して記憶されたファイルが請求書か否かを判定する。具体的には、ファイル判定モジュール2034は、当該ファイルにおけるテキスト情報を解析する。ファイル判定モジュール2034は、テキスト情報に対して例えばテキストマイニング処理を行い、所定のファイルを取得可能な情報があるか否かを判断する。
【0052】
ファイル判定モジュール2034は、テキストマイニング処理において、ファイルの文面を単語や文節で区切り、それらの出現の頻度や共出現の相関、出現傾向、時系列などを解析することで、当該ファイルが請求書であるか否かを判定する。
【0053】
振込手続モジュール2035は、保存サーバ30に記憶されたファイルが請求書であった場合に、振込処理を実行する。具体的には、端末装置10へユーザからの振込指示の要求を送信し、ユーザからの振込指示があった場合に、各種金融機関によって提供されているインターネットバンキングシステムと連携することにより振込処理を実行する。
【0054】
(1-5.保存サーバ30の機能構成)
図4は、保存サーバ30の機能構成を示す図である。
図4に示すように、保存サーバ30は、通信部301と、記憶部302と、制御部303を備える。以下、管理サーバ20の構成との差異を中心に説明する。
【0055】
記憶部302には、一例として、ファイルデータベース3021が記憶されている。ファイルデータベース3021の詳細は後述する。
【0056】
制御部303のファイル登録モジュール3032は、管理サーバ20から受信したファイルを後述するファイルデータベース3021に記憶することにより、外部サービスにおけるファイルの登録を実行する。
【0057】
(1-6.データ構造)
図5および
図6を参照し、文書管理システム1で使用されるデータベースの一例を説明する。なお、以下に述べるデータベースはあくまでも一例にすぎず、記載されていないデータを除外するものではない。
【0058】
図5は、管理サーバ20の記憶部202が記憶する選出条件データベース2021のデータ構造の一例を示す図である。選出条件データベース2021のレコードは、項目「条件ID」と、項目「選出タイミング」と、項目「保存サーバID」と、項目「ファイル種別」と、項目「選出条件」等を含む。
【0059】
項目「条件ID」は、ファイルを選出する条件(以下、ファイル選出条件という)を識別する識別子としての情報である。
【0060】
項目「選出タイミング」は、ファイルを選出するタイミングについての情報である。ファイルを選出するタイミングは、所定の周期のタイミングが設定されていてもよく、ユーザが所望する恣意的なタイミングが設定されていてもよい。例えば、ファイル選出を日次の処理として行う場合には、項目「選出タイミング」として時刻の情報(例えば毎日午前0時)が設定されていてもよい。
【0061】
また、ファイル選出を週次の処理として行う場合には、項目「選出タイミング」として曜日の情報(例えば毎週土曜日)が設定されていてもよい。また、ファイル選出を月次の処理として行う場合には、項目「選出タイミング」として日付の情報(例えば毎月最終日)が設定されていてもよい。
【0062】
項目「保存サーバID」は、当該ファイル選出条件に基づいて選出されたファイルが保存される保存サーバ30を識別する識別子としての情報である。
【0063】
項目「ファイル種別」は、当該ファイル選出条件に基づいて選出されるファイルの種別についての情報である。ここで種別とは、請求書、契約書、プレゼンテーション資料などの文書の用途に応じた分類を表す情報であってもよい。
【0064】
項目「選出条件」は、当該ファイル選出条件の詳細についての情報である。ユーザは、所望のファイル選出条件を適宜設定可能な仕様としてもよい。ファイル選出条件として、所定のキーワードをファイル名称またはファイル内容に含むファイルを、選出条件として設定してもよい。または、所定の属性を備えるファイルを選出条件に設定してもよい。
【0065】
図6は、保存サーバ30の記憶部302が記憶するファイルデータベース3021のデータ構造の一例を示す図である。ファイルデータベース3021のレコードは、項目「ファイルID」と、項目「ファイル名称」と、項目「ファイル種別」と、項目「ファイル形式」と、項目「保存サーバID」と、項目「登録日」と、項目「更新日」等を含む。
【0066】
項目「ファイルID」は、保存サーバ30に保存されているファイルを識別する識別子としての情報である。
【0067】
項目「ファイル名称」は、当該ファイルの名称についての情報である。
【0068】
項目「ファイル種別」は、当該ファイルの種別についての情報である。
【0069】
項目「ファイル内容」は、当該ファイルの内容についての情報である。
【0070】
項目「保存サーバID」は、当該ファイルが保存されている保存サーバ30を識別する識別子としての情報である。
【0071】
項目「登録日」は、当該ファイルが保存サーバ30に登録(すなわち、最初に保存)された日付についての情報である。
【0072】
項目「更新日」は、当該ファイルが更新された日付についての情報である。
【0073】
(1-7.処理の流れ)
図7~
図10を参照し、文書管理システム1の処理の流れの一例を説明する。
【0074】
図7のステップS121において、管理サーバ20の選出指示モジュール2032は、端末装置10へファイルの選出指示を送信する。ステップS111において、端末装置10の送受信モジュール182は、選出指示を受信する。
【0075】
ステップS200において、端末装置10はファイル選出処理を実施する。ファイル選出処理の詳細は後述する。
【0076】
ステップS112において、送受信モジュール182は、ファイル選出処理(ステップS200)で選出されたファイルを管理サーバ20へ送信する。ステップS122において、管理サーバ20の送受信モジュール2031は、選出されたファイルを受信する。
【0077】
ステップS123において、ファイル分類モジュール2033は、受信した選出ファイルについて、当該ファイルの属性に応じた分類を行う。
【0078】
ステップS124において、送受信モジュール2031は、分類された選出ファイルを保存サーバ30へ送信する。ステップS132において、保存サーバ30の送受信モジュール3031は、選出ファイルを受信する。
【0079】
ステップS132において、保存サーバ30のファイル登録モジュール3032は、選出ファイルを登録する。具体的には、ファイル登録モジュール3032は、選出ファイルについての情報をファイルデータベース3021に記憶する。
【0080】
図8のステップS133において、保存サーバ30の送受信モジュール3031は、登録の確認通知を端末装置10と管理サーバ20へ送信する。ステップS113において、端末装置10の送受信モジュール182は、登録結果を受信する。ステップS125において、管理サーバ20の送受信モジュール2031は、登録結果を受信する。
【0081】
ステップS114において、端末装置10の表示モジュール185は、登録結果の通知をディスプレイ132に表示する。ここで、当該通知には、管理対象のサービス名、登録されたファイル名、登録日時等の情報が提示される仕様としてもよい。
【0082】
また、表示モジュール185は、登録結果の通知と合わせて、登録の取り消しの指示をユーザから受け付けるための取り消し指示受付画面をディスプレイ132に表示させる仕様としてもよい。ここで、ユーザから登録の取り消し指示を受け付けた場合、当該取り消し指示を管理サーバ20へ送信するとともに、登録が取り消しされた記録がログファイルとして記憶部170に記憶される。管理サーバ20は、当該取り消し指示に基づいて、ファイルの登録を取り消す指示を保存サーバ30へ送信する。
【0083】
ステップS126において、管理サーバ20のファイル判定モジュール2034は、保存サーバ30に送信した選出ファイルが未振り込みの請求書か否かを判定する。選出ファイルが未振り込みの請求書である場合(ステップS126においてYES)、振込処理(ステップS300)が実行される。選出ファイルが未振り込みの請求書でない場合(ステップS126においてNO)、処理が終了となる。
【0084】
図9を参照し、ファイル選出処理(ステップS200)について説明する。ステップS211において、端末装置10のファイル検索モジュール183は、ファイルの検索を行う。一例として、ファイル検索モジュール183は、外部サービスに管理対象のファイルとして、編集不可能なファイルを検索する。
【0085】
ステップS212において、端末装置10のファイル抽出モジュール184は、ファイルの抽出を行う。一例として、ファイル抽出モジュール184は、管理サーバ20の選出条件データベース2021における項目「選出条件」を参照して、外部サービスに未登録のファイルの抽出を行う。なお、選出条件データベース2021における項目「選出条件」の情報は、管理サーバ20による選出指示の送信処理(ステップS121)において選出指示と合わせて受信する仕様としてもよい。
【0086】
図10を参照し、振込処理(ステップS300)について説明する。ステップS321において、管理サーバ20の送受信モジュール2031は、振込指示の要求を端末装置10へ送信する。ステップS311において、端末装置10の送受信モジュール182は、振込指示の要求を受信する。端末装置10の表示モジュール185は、振込指示の入力を要求するための画面をディスプレイ132に表示する。
【0087】
ステップS312において、端末装置10の送受信モジュール182は、ユーザから受け付けた振込指示を管理サーバ20へ送信する。ステップS322において、管理サーバ20の送受信モジュール2031は、振込指示を受信する。
【0088】
ステップS323において、管理サーバ20の振込手続モジュール2035は、振込処理を実行する。当該振込処理は、各種金融機関によって提供されているインターネットバンキングシステムと連携することにより実行される仕様としてもよい。一例として、振込手続モジュール2035は、インターネットバンキングシステムに、ユーザの口座番号、暗証番号、振込金額等の手続きに必要な情報を連携して、振込処理を実行させる。
【0089】
ステップS324において、管理サーバ20の送受信モジュール2031は、振込処理の実行結果を端末装置10と保存サーバ30へ送信する。ステップS313において、端末装置10の送受信モジュール182は、振込処理の実行結果を受信する。ステップS331において、保存サーバ30の送受信モジュール3031は、振込処理の実行結果を受信する。
【0090】
ステップS314において、端末装置10の表示モジュール185は、振込処理の実行結果をディスプレイ132に表示する。ステップS332において、保存サーバ30のファイル登録モジュール3032は、振込処理の実行結果についての情報をファイルデータベース3021に記憶する。ここで、ファイル登録モジュール3032は、項目「ファイル内容」に振込処理の実行結果を追記してもよいし、当該振込処理の実行結果の情報を保有する項目をファイル登録モジュール3032に追加してもよい。
【0091】
以上のように、本実施の形態においては、文書管理システム1では、管理サーバ20は、所定のファイルを管理する外部サービスにおいて管理対象のファイルを端末装置10に記憶されているファイルから取得し、、取得したファイルが外部サービスで管理されるように保存サーバ30に送信し、保存サーバ30は当該ファイルを記憶する。これにより、文書を管理するサービスにおいて、ユーザが文書を登録する労力を軽減することが可能となる。
【0092】
なお、上記実施形態においては、管理サーバ20から選出指示を受信した端末装置10がファイル選出処理(ステップS200)を行っているが、この例に限定されることはない。例えば、管理サーバ20の制御部203が所定の周期で端末装置10におけるファイルを選出する処理を実行する仕様としてもよい。
【0093】
また、上記実施形態では、ファイル選出処理(ステップS200)において、ファイルの検索処理(ステップS211)およびファイルの抽出処理(ステップS212)を行っているがこの例に限定されることはない。例えば、ファイルの検索において直接未登録のファイル(すなわち上記実施形態のファイルの抽出処理(ステップS212)における抽出対象ファイル)を検索する仕様として、ファイルの抽出処理は省略する仕様としてもよい。
【0094】
<2.第2実施形態>
図11、
図12を参照して、第2実施形態における文書管理システム1の処理の流れを説明する。第2実施形態では、メール解析処理を行う点で第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0095】
図11に示すように、第2実施形態においては、ステップS111で選出指示を受信した後、端末装置10はとしてメール解析処理(ステップS400)を実行する。その他の処理については第1実施形態と同様であるため説明は繰り返さない。
【0096】
図12を参照して、メール解析処理(ステップS400)の流れを説明する。ステップS411において、端末装置10のファイル検索モジュール183は、端末装置10においてユーザが受信した受信メールを解析する。
【0097】
具体的には、ファイル検索モジュール183は、受信メールにおけるテキスト情報を解析する。ファイル検索モジュール183は、テキスト情報に対して例えばテキストマイニング処理を行い、所定のファイルを取得可能な情報があるか否かを判断する。なお、所定のファイルを取得可能な情報とは、メールにファイルが添付されている場合の添付ファイルの情報と、ファイルにアクサス可能なリンクがメールに記載されている場合のリンクの情報を含む。
【0098】
ファイル検索モジュール183は、テキストマイニング処理において、メールの文面を単語や文節で区切り、それらの出現の頻度や共出現の相関、出現傾向、時系列などを解析することで、所定のファイルが当該メールに添付されているか否か、または所定のファイルにアクセスするためのURLがリンクとして当該メールに記載されているか否かを判定する。
【0099】
ステップS412において、制御部180は、メールに記載されているファイルが端末装置10内に既にダウンロードされているか否かを判定する。メールに記載されているファイルが既にダウンロードされている場合(ステップS412においてYES)、ステップS413が実行される。メールに記載されているファイルがダウンロードされていない場合(ステップS412においてNO)、ステップS414が実行される。
【0100】
ステップS413において、端末装置10内においてダウンロードされているファイルの検索が実行される。ステップS414において、メールに記載されているファイルを取得する処理が実行される。ファイルを取得する処理としては、メールサーバから添付ファイルをダウンロードしてもよいし、またはメールに記載されているリンク先のページへアクセスしてファイルをダウンロードしてもよい。
【0101】
以上のようにして、第2実施形態では、端末装置10は、ユーザが受信したメールの内容を解析し、所定のファイルを取得可能な情報があるか否かを判断し、当該所定のファイルが、ユーザが使用する端末装置10に記憶されているか否かを判断する。端末装置10に所定のファイルが記憶されていない場合、当該所定のファイルがダウンロードされて、ダウンロードしたファイルは、ファイルを保存するサーバへ送信される。これにより、メールを用いて文書の受け渡しを行っている場合において、文書管理の労力がさらに軽減する。
【0102】
<3.他の実施形態>
以上、本願の技術的範囲を適用する実施形態について説明したが、上記内容に限定されることはない。
【0103】
上記実施形態では、管理サーバ20および保存サーバ30は、端末装置10とネットワーク40を介して通信するクラウドサーバとして実現されているが、この態様に限定されることはない。例えば、管理サーバ20および保存サーバ30を、端末装置10が配置されている施設の構内に設置されるいわゆるオンプレミスサーバとして実装してもよい。
【0104】
また、通信回線を介した所定情報の共有は、主にインターネットなどのWANを介して行われるが、情報処理装置間では、WANを介さずにBluetooth(登録商標)等の近距離の無線通信、及び赤外線通信等のみを介して行われてもよい。
【0105】
また、上記実施形態では、各機能を端末装置10、管理サーバ20または保存サーバ30が備える態様の一例について説明したが、この形態に限定されることはなく、一部の機能を上記実施形態と異なる態様で端末装置10、管理サーバ20、または保存サーバ30が備える構成としてもよい。
【0106】
例えば、上記実施形態において端末装置10に実行させるものとして記載されていたステップの少なくとも一部を管理サーバ20または保存サーバ30に実行させてもよく、管理サーバ20に実行させるものとして記載されていたステップの少なくとも一部を端末装置10または保存サーバ30に実行させてもよく、保存サーバ30に実行させるものとして記載されていたステップの少なくとも一部を端末装置10または管理サーバ20に実行させてもよい。
【0107】
さらに、本発明は、上述のプログラムを格納する、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現してもよい。
【0108】
以上、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0109】
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を、以下に付記する。
【0110】
(付記1)
プロセッサを備えるコンピュータに、所定のファイルを管理するサービスにおいて管理対象となるファイルを、ユーザが使用する端末装置に記憶されているファイルから取得するステップと、取得したファイルがサービスで管理されるように、ファイルを記憶するステップと、を実行させるプログラムが提供される。
(付記2)
取得するステップにおいて、ユーザが使用する端末装置に記憶されているファイルから、管理対象となるファイルを選出する、付記1に記載のプログラムが提供される。
(付記3)
取得するステップにおいて、ユーザが使用する端末装置へファイルを選出するための指示を送信し、端末装置で選出されたファイルを端末装置から受信する、付記1に記載のプログラムが提供される。
(付記4)
端末装置に、所定の周期で管理対象のファイルを検索するステップと、前回の検索から今回の検索までの間に新たに端末装置に記憶された管理対象のファイルであって、サービスで管理されていないファイルを抽出するステップと、を実行させる、付記3に記載のプログラムが提供される。
(付記5)
検索するステップにおいて、管理対象のファイルとして、内容を変更できない形式のファイルを検索させる、付記4に記載のプログラムが提供される。
(付記6)
抽出するステップにおいて、記憶部に記憶されているサービスにおいて管理されているファイルに関する情報を参照して、サービスで管理されていないファイルを抽出させる、付記4または付記5に記載のプログラムが提供される。
(付記7)
抽出するステップにおいて、サービスにおいて管理されているファイルと名称が同一であって内容が更新されているファイルを、サービスで管理されていないファイルとして抽出させる、付記4~付記6のいずれか1項に記載のプログラムが提供される。
(付記8)
抽出するステップにおいて、所定の規則に基づいて、ファイルを抽出させる、付記4~付記7に記載のプログラムが提供される。
(付記9)
抽出するステップにおいて、所定のキーワードが名称または内容に含まれるファイルを、サービスで管理されていないファイルとして抽出させる、付記8に記載のプログラムが提供される。
(付記10)
抽出するステップにおいて、所定の属性を備えるファイルを、サービスで管理されていないファイルとして抽出させる、付記8に記載のプログラムが提供される。
(付記11)
選出したファイルを、属性に応じて分類させるステップを実行させる、付記1~付記10のいずれか1項に記載のプログラムが提供される。
(付記12)
分類したファイルを、属性に応じて対応付けられたサーバへ送信させる、付記11に記載のプログラムが提供される。
(付記13)
ファイルの記憶後に、サーバから送信される結果の通知をユーザに提示させる、付記1~付記10のいずれか1項に記載のプログラムが提供される。
(付記14)
ファイルの記憶後に、取り消しの指示をユーザから受け付けさせる、付記13に記載のプログラムが提供される。
(付記15)
ユーザが受信したメールの内容を解析し、所定のファイルを取得可能な情報があるか否かを判断するステップと、所定のファイルが、ユーザが使用する端末装置に記憶されているか否かを判断するステップと、端末装置に所定のファイルが記憶されていない場合、当該所定のファイルをダウンロードするステップと、ダウンロードしたファイルを、ファイルをサービスで管理されるように、ファイルを記憶するステップと、を実行させる、付記1~付記14のいずれか1項に記載のプログラムが提供される。
(付記16)
選出されたファイルが請求書か否かを判定するステップと、選出されたファイルが請求書である場合に、振込指示の要求をユーザに提示するステップと、を実行させる、付記1~付記15のいずれか1項に記載のプログラムが提供される。
【符号の説明】
【0111】
1:文書管理システム、10:端末装置、13:入力装置、14:出力装置、15:メモリ、16:ストレージ、19:プロセッサ、20:管理サーバ、25:メモリ、26:ストレージ、29:プロセッサ、30:保存サーバ、40:ネットワーク、120:無線通信部、121:アンテナ、130:操作入力部、131:デバイス、132:ディスプレイ、140:音声処理部、141:マイク、142:スピーカ、150:位置情報センサ、160:カメラ、170:記憶部、180:制御部、181:操作受付モジュール、182:送受信モジュール、183:ファイル検索モジュール、184:ファイル抽出モジュール、185:表示モジュール、201:通信部、202:記憶部、203:制御部、301:通信部、302:記憶部、303:制御部、2021:選出条件データベース、2031:送受信モジュール、2032:選出指示モジュール、2033:ファイル分類モジュール、2034:ファイル判定モジュール、2035:振込手続モジュール、3021:ファイルデータベース、3031:送受信モジュール、3032:ファイル登録モジュール。