(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024075663
(43)【公開日】2024-06-04
(54)【発明の名称】振動装置およびそれを含む装置
(51)【国際特許分類】
H04R 1/02 20060101AFI20240528BHJP
H04R 7/04 20060101ALI20240528BHJP
H04R 17/00 20060101ALI20240528BHJP
H04R 3/00 20060101ALI20240528BHJP
H04R 1/28 20060101ALI20240528BHJP
H04R 1/00 20060101ALI20240528BHJP
【FI】
H04R1/02 102Z
H04R7/04
H04R17/00
H04R3/00 310
H04R1/28 310Z
H04R1/00 310G
【審査請求】有
【請求項の数】25
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024042284
(22)【出願日】2024-03-18
(62)【分割の表示】P 2021142016の分割
【原出願日】2021-08-31
(31)【優先権主張番号】10-2020-0110680
(32)【優先日】2020-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0110928
(32)【優先日】2021-08-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】キム, ヨンジュン
(72)【発明者】
【氏名】チェ, ヨンラク
(72)【発明者】
【氏名】ハン, ジュンソプ
(72)【発明者】
【氏名】リー, ソンテ
(57)【要約】 (修正有)
【課題】表示パネルを振動させて音響を発生させることができ、音響の特性および/または音圧の特性が向上された振動装置及びそれを含む装置を提供する。
【解決手段】装置は、映像を表示する表示パネル100、表示パネルの背面にあり、表示パネルを振動させる振動装置200、表示パネルの背面にある支持部材300および振動装置と支持部材の間にあるパッド部材700を含む。パッド部材は、振動装置のディップ(dip)現象を軽減するために構成され、3kHzから4kHzでのディップ現象が改善される。3kHzから4kHzの周波数での音響は、音響の明瞭度に影響を与え、この周波数でディップ現象が発生した場合、不鮮明な音響により音響の出力特性が低下する。
【選択図】
図19
【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像を表示する表示パネル、
前記表示パネルの背面にあり、前記表示パネルを振動させる振動装置、
前記表示パネルの背面にある支持部材、および
前記振動装置および前記支持部材の間にあるパッド部材を含む、装置。
【請求項2】
前記振動装置は、複数の振動発生器を含み、
前記複数の振動発生器のそれぞれは、同じ方向に振動される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記複数の振動発生器のそれぞれは、同じ大きさを有する、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記複数の振動発生器のそれぞれの端部分は、前記表示パネルの前面と垂直な方向に沿って整列された、請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記複数の振動発生器のそれぞれは、第1方向と前記第1方向を交差する第2方向に沿って配列された複数の振動構造物を含む、請求項2に記載の装置。
【請求項6】
前記複数の振動発生器のそれぞれは、複数の振動構造物をさらに含み、
前記パッド部材は、前記複数の振動構造物の間に配置された、請求項2に記載の装置。
【請求項7】
前記複数の振動発生器のそれぞれは、複数の振動構造物をさらに含み、
前記パッド部材は、前記複数の振動構造物のそれぞれに配置された、請求項2に記載の装置。
【請求項8】
前記複数の振動発生器のそれぞれは、複数の振動構造物をさらに含み、
前記パッド部材は、前記複数の振動構造物のそれぞれに、前記複数の振動構造物のそれぞれに配置された隣接するパッド部材の間に配置された、請求項2に記載の装置。
【請求項9】
前記振動装置は、少なくとも2つ以上の振動構造物を含み、
前記パッド部材は、前記少なくとも2つ以上の振動構造物のそれぞれに配置された、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記振動装置は、少なくとも2つ以上の振動構造物を含み、
前記パッド部材は、前記少なくとも2つ以上の振動構造物のそれぞれに 、前記少なくとも2つ以上の振動構造物のそれぞれに配置された隣接するパッド部材の間に配置された、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記表示パネルと前記振動装置の間にプレートをさらに含む、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記プレートの大きさは、前記振動装置の大きさと同じまたはそれより小さい、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
映像を表示する表示パネル、
前記表示パネルの背面にある振動装置、
前記表示パネルと前記振動装置の間にあるプレート、
前記表示パネルの背面に配置された支持部材、および
前記振動装置と前記支持部材の間にあるパッド部材を含む、装置。
【請求項14】
前記表示パネルは、第1領域および第2領域を含み、
前記振動装置は、前記第1領域に配置された第1振動装置および前記第2領域に配置された第2振動装置を含む、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記表示パネルの背面と前記支持部材との間に配置され、前記第1領域と前記第2領域の間にあるパーティションをさらに含む、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記パッド部材は、前記第1振動装置および前記第2振動装置のそれぞれに配置された、請求項14に記載の装置。
【請求項17】
前記振動装置は、
前記第1振動装置と互い違うように前記第1領域に配置された第3振動装置、および
前記第2振動装置と互い違うように前記第2領域に配置された第4振動装置をさらに含む、請求項14に記載の装置。
【請求項18】
前記第1振動装置および前記第3振動装置は、前記第1領域内で互いに並んで配置されるか、または互い違いに配置され、
前記第2振動装置および前記第4振動装置は、前記第2領域内で互いに並んで配置されるか、または互い違いに配置された、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記パッド部材は、前記第3振動装置および前記第4振動装置のそれぞれに配置された、請求項17に記載の装置。
【請求項20】
前記振動装置は、
振動部、
前記振動部の第1面に配置された第1保護部材、および
前記振動部の第1面とは異なる第2面に配置された第2保護部材を含む、請求項1乃至19のいずれか一項に記載の装置。
【請求項21】
前記振動装置は、
前記振動部と前記第1保護部材の間に配置された第1電極部、および
前記振動部と前記第2保護部材の間に配置された第2電極部をさらに含む、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記第1電極部または前記第2電極部に連結された第1電源供給ライン、および
前記第1電極部または前記第2電極部に連結された第2電源供給ラインをさらに含み、
前記第1電源供給ラインは、前記第2電源供給ラインと重畳しない、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記第1振動装置と前記第2振動装置のそれぞれは、
複数の振動発生器、および
前記複数の振動発生器の間にある接着部材を含む、請求項14に記載の装置。
【請求項24】
前記振動装置は、
前記第1振動装置と互い違うように前記第1領域に配置された第3振動装置、および
前記第2振動装置と互い違うように前記第2領域に配置された第4振動装置をさらに含み,
前記第3振動装置と前記第4振動装置のそれぞれは、
複数の振動発生器、および
前記複数の振動発生器の間にある接着部材を含む、請求項14に記載の装置。
【請求項25】
前記複数の振動発生器のそれぞれは、
圧電特性を有する複数の無機物質部と前記複数の無機物質部の間にある有機物質部を含む振動部、
前記振動部の第1面に配置された第1電極部、および
前記振動部の第1面とは異なる第2面に配置された第2電極部を含む、請求項23または24に記載の装置。
【請求項26】
前記第1電極部に連結された第1電源供給ラインと前記第2電極部に連結された第2電源供給ラインをさらに含み、
前記第1電源供給ラインは、前記第2電源供給ラインと重畳しない、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記複数の振動発生器は、上下に重なり、
前記複数の振動発生器のうちの上層に配置された振動発生器の無機物質部と前記複数の振動発生器のうちの下層に配置された振動発生器の無機物質部は、互いに重なり、
前記上層に配置された振動発生器の有機物質部と前記下層に配置された振動発生器の有機物質部は、互いに重なった、請求項25に記載の装置。
【請求項28】
第1電源供給ラインと第2電源供給ラインをさらに含み、
前記複数の振動発生器は、上下に重なり、
前記複数の振動発生器のうちの上層に配置された前記第1電極部および前記複数の振動発生器のうちの下層に配置された第1電極部は、前記第1電源供給ラインに連結され、
前記複数の振動発生器のうちの上層に配置された前記第2電極部および前記複数の振動発生器のうちの下層に配置された第2電極部は、前記第2電源供給ラインに連結された、請求項25に記載の装置。
【請求項29】
前記複数の振動発生器のそれぞれは、
第1方向と前記第1方向を横切る第2方向のそれぞれに沿って配列された複数の振動構造物、
第1接着層を媒介として前記複数の振動構造物のそれぞれの第1面に配置された第1保護部材、および
第2接着層を媒介として前記複数の振動構造物のそれぞれの第2面に配置された第2保護部材を含む、請求項23または24に記載の装置。
【請求項30】
前記パッド部材は、前記複数の振動発生器のそれぞれに含まれる前記複数の振動構造物の間に配置された、請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記パッド部材は、前記複数の振動発生器のそれぞれに含まれる前記複数の振動構造物のそれぞれに配置された、請求項29に記載の装置。
【請求項32】
前記パッド部材は、前記複数の振動発生器のそれぞれに含まれる前記複数の振動構造物のそれぞれに配置され、前記複数の振動構造物のそれぞれに配置された隣接するパッド部材の間に配置された、請求項29に記載の装置。
【請求項33】
前記複数の振動構造物のそれぞれは、
振動部、
前記振動部と前記第1保護部材の間に配置された第1電極部、および
前記振動部と前記第2保護部材の間に配置された第2電極部を含む、請求項29に記載の装置。
【請求項34】
前記振動部は、
複数の無機物質部、および
前記複数の無機物質部の間にある有機物質部を含む、請求項33に記載の装置。
【請求項35】
前記複数の振動発生器のそれぞれは、
振動部、
前記振動部の第1面に配置された第1電極部、および
前記振動部の第1面とは異なる第2面に配置された第2電極部を含み、
前記複数の振動発生器のそれぞれの前記第1電極部は、前記第2電極部よりも前記表示パネルの近くに配置された、請求項29に記載の装置。
【請求項36】
前記複数の振動発生器のそれぞれに連結された複数のアンプを有する振動駆動回路をさらに含み、
前記複数の振動発生器は、第1グループおよび第2グループを含み、
前記複数のアンプは、第1アンプグループおよび第2アンプグループを含み、
前記第1アンプグループのアンプは、前記第1グループの振動発生器の第1電極部に連結された第1出力端子および前記第1グループの振動発生器の第2電極部に連結された第2出力端子を含み、
前記第2アンプグループのアンプは、前記第2グループの振動発生器の第2電極部に連結された第1出力端子および前記第2グループの振動発生器の第1電極部に連結された第2出力端子を含む、請求項35に記載の装置。
【請求項37】
前記複数の振動発生器のそれぞれは、
振動部、
前記振動部の第1面に配置された第1電極部、および
前記振動部の第1面とは異なる第2面に配置された第2電極部を含み、
前記複数の振動発生器は、第1グループおよび第2グループを含み、
前記第1グループの振動発生器において、前記第1電極部は、前記第2電極部よりも前記表示パネルの近くに配置され、
前記第2グループの振動発生器において、前記第2電極部は、前記第1電極部よりも前記表示パネルの近くに配置された、請求項29に記載の装置。
【請求項38】
前記複数の振動発生器のそれぞれに連結された複数のアンプを有する振動駆動回路をさらに含み、
前記複数のアンプのそれぞれは、
前記複数の振動発生器のうちで該当する振動発生器の第1電極部に連結された第1出力端子、および
前記複数の振動発生器のうちで該当する振動発生器の第2電極部に連結された第2出力端子を含む、請求項37に記載の装置。
【請求項39】
互いに同じ方向に変位するように積層された複数の振動発生器、
前記複数の振動発生器の間にある接着部材、および
前記複数の振動発生器上にあるパッド部材を含む、振動装置。
【請求項40】
前記複数の振動発生器のそれぞれは、同じ大きさを有する、請求項39に記載の振動装置。
【請求項41】
前記複数の振動発生器のそれぞれの端部分は、厚さ方向に沿って延長された仮想の延長線に整列された、請求項39に記載の振動装置。
【請求項42】
前記複数の振動発生器のうちで最上層の振動発生器上に配置されたプレートをさらに含み、
前記パッド部材は、前記複数の振動発生器のうちで最下層の振動発生器上にある、請求項39に記載の振動装置。
【請求項43】
前記複数の振動発生器と、前記プレートのそれぞれは、同じ大きさを有する、請求項42に記載の振動装置。
【請求項44】
前記複数の振動発生器上にある前記パッド部材の間に配置された他のパッド部材をさらに含む、請求項39に記載の振動装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、振動装置およびそれを含む装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
表示装置は、表示パネルに映像を表示し、音響を提供するために一般的に別途のスピーカー(または音響装置)を含む。表示装置または装置にスピーカーを配置する場合、スピーカーが、空間を占めるようになるので、表示装置または装置 のデザインおよび空間配置に制約が伴うという問題が発生する。
【0003】
スピーカーから出力される音響は、装置の後方または下方に進行するので、壁または床から反射される音響の間の干渉によって音質が低下される問題点がある。これにより、正確な音響伝達が難しいという問題点があり、視聴者または使用者の没入感が低下されるという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本明細書の発明者らは、上記した問題点を認識し、音の音質を向上させることができ、音圧特性が向上し得る振動装置を実現するためのいくつかの実験を行った。複数の実験を通じて、音の音質を向上させることができ、音響の特性および/または音圧の特性を向上させることができる振動装置を含む新しい構造の表示装置を発明した。
【0005】
本明細書の実施例に係る解決課題は、表示パネルを振動させて音響を発生させることができ、音響の特性および/または音圧の特性が向上された振動装置およびそれを含む装置を提供することである。
【0006】
本明細書の実施例に係る解決課題は、以上で言及した課題に限定されず、言及していないまた他の課題は、以下の記載から、この技術分野の通常の技術者に明確に理解されるだろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書の実施例に係る装置は、映像を表示する表示パネル、表示パネルの背面にあり、表示パネルを振動させる振動装置、表示パネルの背面にある支持部材、および振動装置と支持部材の間にあるパッド部材を含むことができる。
【0008】
本明細書の実施例に係る装置は、映像を表示する表示パネル、表示パネルの背面にある振動装置、表示パネルと前記振動装置の間にあるプレート、表示パネルの背面に配置された支持部材、および振動装置と前記支持部材の間にあるパッド部材を含むことができる。
【0009】
本明細書の実施例に係る装置は、互いに同じ方向に変位するように積層された複数の振動発生器、複数の振動発生器の間にある接着部材、および複数の振動発生器にあるパッド部材を含むことができる。
【0010】
本明細書の実施例に係る振動装置は、振動部材、振動部材にある振動装置、および振動装置にあるパッド部材を含むことができる。
【0011】
本明細書の実施例では、方向を説明するにあたって、映像を見る装置の前方(または前)にある使用者(または視聴者)を基準に、前面または背面のような用語を使用することができる。例えば、表示パネル(または振動部材、または振動対象物)の前面は、表示領域を有する面、すなわち、映像が表示される面であり得る。同様に、表示パネル(または振動部材、または振動対象物)の背面は、前面と反対の面、すなわち、ユーザから遠ざかる面であり得る。また、厚さ方向は、前面および/または背面に垂直な方向あり得る。 また、「表示パネルの前面および背面と平行な平面から離隔し得る」は、2つの構成要素の間に表示パネル(または振動部材、または振動対象物)の前面および背面と平行な距離が提供されることを意味することができる。
【0012】
本明細書の様々な実施例の具体的な事項は、以下の記載内容及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0013】
本明細書の実施例に係る装置は、表示パネルを振動させて音響を発生させることができ、改良された音響特性および/または音圧特性を有する音響を表示パネルの前方に出力することができる。
【0014】
本明細書の実施例に係る装置は、パッド部材を構成することにより、音響出力特性が向上し得る装置を提供することができる。
【0015】
本明細書の実施例に係る装置は、振動板の振幅変位の増加に伴う振動板の変位によって発生する音響のうち音域帯、低音域帯、および/または中低音域帯の特性が向上し得る。
【0016】
本明細書の実施例に係る振動装置は、振動板の変位によって発生する音響のうち音域帯、低音域帯、および/または中低音域帯の特性が向上し得る。
【0017】
本明細書の効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及されていないまた他の効果は、下記の記載から当業者に明確に理解され得るだろう。
【0018】
上で言及した解決しようとする課題、課題の解決手段、効果の内容は、請求範囲の必須的な特徴を特定するものではなく、請求範囲の権利範囲は、発明の内容に記載された事項によって制限されない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本明細書の実施例に係る装置を示す図である。
【
図3】本明細書の実施例に係る振動装置を示す図である。
【
図4】
図3に示した線II-II’の断面図である。
【
図5】本明細書の実施例に係る振動駆動回路を示す図である。
【
図6A】本明細書の実施例に係る振動発生器の変位を示す図である。
【
図6B】本明細書の実施例に係る振動装置の変位を示す図である。
【
図7】本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
【
図8】
図7に示した線III-III’の断面図である。
【
図9】本明細書の他の実施例に係る振動駆動回路を示す図である。
【
図10】本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
【
図13】本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
【
図14】本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
【
図15】本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
【
図17】本明細書の他の実施例に係る装置を示す図である。
【
図18】
図17に示したプレートの厚さによる表示パネルの振幅変位を示す図である。
【
図19】本明細書の他の実施例に係る装置を示す図である。
【
図20】本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
【
図22】本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
【
図24】本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
【
図25】
図24に示した線VIII-VIII’の断面図である。
【
図26】本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
【
図28】本明細書の他の実施例に係る装置を示す図である。
【
図30】本明細書の他の実施例に係る装置を示す図である。
【
図31】本明細書の他の実施例に係る装置を示す図である。
【
図32】
図1に示した線I-I’の他の断面図である
【
図33】本明細書の他の実施例に係る装置を示す図である。
【
図36】本明細書の他の実施例に係る装置を示す図である。
【
図37】本明細書の他の実施例に係る装置を示す図である。
【
図38】本明細書の他の実施例に係る装置を示す図である。
【
図39】本明細書の実施例に係る装置と実験例による装置の音響出力特性を示す図である。
【
図40】本明細書の実施例に係る装置の音響出力特性を示す図である。
【
図41】本明細書の実施例に係る装置の音響出力特性を示す図である。
【
図42】本明細書の実施例に係る装置の音響出力特性を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本明細書の利点と特徴、そしてそれらを達成する方法は添付の図と共に詳細に後述されている一実施例を参照すると明確になるだろう。しかし、本明細書は、以下で開示される実施例に限定されるものではなく、異なる多様な形状で実現されるものであり、単に本実施例は、本明細書の開示を完全にし、本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本明細書は、請求項の範疇によってのみ定義される。
【0021】
本明細書の実施例を説明するため、図に示した形状、大きさ、比率、角度、個数などは、例示的なものであって、本明細書が図に示した事項に限定されるものではない。明細書全体にわたって同一参照符号は同一の構成要素を指す。また、本明細書を説明するにおいて、関連する公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曖昧にすると判断された場合、その詳細な説明は省略する。本明細書で言及した「含む」、「有する」、「からなる」などが使用されている場合、「乃至だけ」が使用されていない限り、他の部分を追加することができる。構成要素を単数で表現した場合に特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0022】
構成要素を解釈するに当たり、別途の明示的な記載がなくても誤差の範囲を含むものと解釈する。
【0023】
位置関係についての説明である場合、例えば、「乃至上に」、「乃至上部に」、「乃至下部に」、「乃至横に」などで2つの部分の位置関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない限り、2つの部分の間に1つ以上の他の部分が位置することもできる。
【0024】
時間の関係についての説明である場合、例えば、「乃至後に」、「乃至に続いて」、「乃至次に」、「乃至前に」などで時間的前後関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない以上、連続的でない場合も含むことができる。
【0025】
第1、第2などが多様な構成要素を記述するために使用されるが、これらの構成要素はこれらの用語によって制限されない。これらの用語は、単に1つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であることもあり得る。
【0026】
本明細書の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのもので、その用語によって、その構成要素の本質、順序、順番または個数などが限定されない。ある構成要素が他の構成要素に「連結」「結合」または「連結」すると記載されている場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接連結するか、または連結することができるが、特に明示的な記載事項がない間接的に連結、または連結することができる各構成要素の間に、他の構成要素が「介在」することもあると理解されなければならない。
【0027】
「少なくとも1つ」の用語は、1つ以上の関連項目から提示可能なすべての組み合わせを含むものと理解されなければならない。例えば、「第1項目、第2項目、および第3項目のうちの少なくとも1つ」の意味は、第1項目、第2項目、または第3項目各々だけではなく、第1項目、第2項目、および第3項目のうちから2つ以上で提示され得るすべての項目の組み合わせを含むとすることができる。
【0028】
本明細書で「表示装置」は、表示パネルと表示パネルを駆動するための駆動部を含む液晶モジュール(LCM)または有機発光表示(OLED)モジュールなどの表示装置を含むことができる。そして、LCM、OLEDモジュールなどを含む完成品(complete productまたはfinal product)であるノートパソコン、テレビ、コンピュータモニタ、車両用または自動車用装置(automotive apparatus)または車両(vehicle)の他の形状などを含む電装装置(equipment apparatus)、スマートフォンまたは電子パッドなどのモバイル電子装置(mobile electronic apparatus)などのセットの電子装置(set electronic apparatus)またはセット装置(set deviceまたはset apparatus)も含むことができる。
【0029】
したがって、本明細書での表示装置は、LCMとOLEDモジュールなどの表示装置自体、およびLCM、OLEDモジュールなどを含む応用製品またはエンド使用者用装置であるセット装置までを含むことができる。
【0030】
また、いくつかの実施例では、表示パネルと駆動部などで構成されるLCMおよびOLEDモジュールを「表示装置」と表現し、LCMおよびOLEDモジュールを含む完成品としての電子装置を「セット装置」として区別して表現することもできる。例えば、表示装置は、液晶表示パネル(または有機発光表示パネル)、および表示パネルを駆動するための制御部であるソースPCBを含むことができる。セット装置は、ソースPCBに電気的に連結してセット装置全体を駆動するセット制御部であるセットPCB(またはコントロールPCB)をさらに含むことができる。
【0031】
本明細書の実施例に使用される表示パネルは、液晶表示パネル、有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode)表示パネル、および電界発光表示パネル(electroluminescent display panel)などのすべての形状の表示パネルを用いることができ、実施例に限定されるものではない。例えば、表示パネルは、本明細書の実施例に係る振動装置によって振動されることによって、音響を発生することができる表示パネルであり得る。また、本明細書のいくつかの実施例に係る表示装置に適用される表示パネルは、表示パネルの形状または大きさに限定されない。
【0032】
例えば、表示パネルが液晶表示パネルである場合には、表示パネルは、複数のゲートラインと複数のデータライン、およびゲートラインとデータラインの交差領域に形成される画素(Pixel)を含むことができる。また、表示パネルは、各画素の光透過度を調節するためのスイッチング素子である薄膜トランジスタを含むアレイ基板、カラーフィルタ、および/またはブラックマトリックスなどを備えた上部基板、およびアレイ基板と上部基板の間に形成される液晶層を含むことができる。
【0033】
表示パネルが有機発光表示パネルである場合には、表示パネルは、複数のゲートラインと複数のデータライン、およびゲートラインとデータラインによって形成される画素(Pixel)を含むことができる。また、表示パネルは、各画素に選択的に電圧を印加するための素子である薄膜トランジスタを含むアレイ基板、アレイ基板上の有機発光素子(OLED)層、および有機発光素子層を覆うように、アレイ基板上に配置される封止基板(またはカプセル化(encapsulation)基板)などを含むことができる。封止基板は、外部の衝撃から薄膜トランジスタおよび有機発光素子層などを保護し、有機発光素子層に水分や酸素が侵入することを防止することができる。そして、アレイ基板上に形成される有機発光素子層は、無機発光(inorganic light emitting)素子層、量子ドット発光(quantum dot light emitting)素子層などを含むことができる。本明細書の他の実施例としては、アレイ基板上に形成される層は、マイクロ発光ダイオードを含むことができる。
【0034】
表示パネルは、表示パネルに付着される金属板(metal plate)のような背面(backing)をさらに含むことができる。他の構造、例えば、他の物質からなる他の構造が含まれることもある。
【0035】
本明細書のいくつかの実施例のそれぞれの特徴が部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能で、技術的に多様な連動および駆動が可能であり、各例を互いに対して独立的に実施することができ、関連の関係で一緒に実施することもできる。
【0036】
以下、添付の図および実施例を介して本明細書の実施例を詳しく見ると、次の通りである。図に示した構成要素のスケールは、説明の便宜上、実際と異なるスケールを有し得るので、図に示したスケールに限定されない。
【0037】
表示装置に音響を提供するために、スピーカーを実現する場合、フィルムの形状で実現して表示装置の厚さを薄くすることができる。フィルム型状の振動装置は、大面積に製造することができるので、大面積の表示装置に適用することができるが、圧電特性が低く、低い振動によって大面積に適用することが難しいという問題点がある。圧電特性を向上させるためにセラミックを適用して実現する場合には、耐久性が弱く、セラミックの大きさに制限を受ける問題点がある。圧電セラミックを含む圧電複合体で構成された振動装置を表示装置に適用した場合、圧電複合体は、主に横方向を基準に左右方向、例えば、表示装置の横方向を基準に左右方向に振動するので、表示装置を上下(または前後)方向に十分に振動させることができないため、表示装置に適用し難く、表示装置の前方に必要な音響を出力することができなくなる。フィルム型圧電体を表示装置に適用した場合、エキサイターのようなスピーカーと比較して、音圧特性が低いという問題がある。音圧を改善するために、フィルム型圧電体を複数層で構成した複数枚のフィルムを積層した積層圧電体を表示装置に適用した場合、消費電力が上昇し、表示装置の厚さが厚くなる問題がある。また、表示パネル、例えば、モバイル表示装置の背面に1つの振動装置を配置する場合には、モノ音響を出力することができるが、ステレオ音響を含む音響を実現するために表示パネルの縁部に振動装置をさらに配置することができるが、表示パネルの曲面部があるフレキシブル表示装置にエキサイターのを配置し難く、圧電セラミックは壊れやすい問題点があることを認識した。
【0038】
そこで、ステレオ音響を含む音響を実現して、フレキシブル表示装置に適用することができ、表示パネルの横方向を基準に上下方向に振動することができる振動装置を実現するためにいくつかの実験を行った。複数の実験を通じて、ステレオ音響を含む音響を実現することができ、フレキシブル表示装置などに適用することができる、新しい構造の振動装置を含む表示装置を発明した。これに対して、以下に説明する。
【0039】
図1は、本明細書の実施例に係る装置を示す図である。
図2は、
図1に示した線I-I’の断面図である。
【0040】
図1および
図2を参照すると、本明細書の実施例に係る装置は、振動部材および振動部材の背面(または後面)に配置される振動装置200を含むことができる。 例えば、振動部材は、振動対象物、表示パネル、振動板、または前面部材であることがあり、これに限定されるものではない。以下では、振動部材が表示パネルであるものと説明する。
【0041】
表示パネル100は、映像、例えば、電子映像(electronic image)またはデジタル映像(digital image)を表示することができる。例えば、表示パネル100は、光を出力して映像を表示することができる。表示パネル100は、液晶表示パネル、有機発光表示パネル、量子ドット発光表示パネル、マイクロ発光ダイオード表示パネル、および電気泳動表示パネルなどのような、あらゆる形状の表示パネルまたは曲面型表示パネルであり得る。表示パネル100は、フレキシブル表示パネルであり得る。例えば、表示パネル100は、フレキシブル発光表示パネル、フレキシブル電気泳動表示パネル、フレキシブル電子湿潤表示パネル、フレキシブルマイクロ発光ダイオード表示パネル、またはフレキシブル量子ドット発光表示パネルであり得るが、これに限定されるものではない。
【0042】
本明細書の実施例に係る表示パネル100は、複数の画素の駆動によって映像を表示する表示領域(AA)を含むことができる。また、表示パネル100は、表示領域(AA)を囲む非表示領域(IA)をさらに含むことができるが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0043】
本明細書の実施例に係る表示パネル100は、アノード電極、カソード電極および発光素子を含み、複数の画素を含む画素アレイ層の構造によって、トップエミッション(Top Emission)方式、ボトムエミッション(Bottom Emission)方式、またはデュアルエミッション(Dual Emission)方式などの形状で画像を表示することができる。トップエミッション方式は、画素アレイ層で発生した光をベース基板の前方に放出させて映像を表示することができ、ボトムエミッション方式は、画素アレイ層で発生した光をベース基板の後方に放出させて映像を表示することができる。
【0044】
本明細書の実施例に係る表示パネル100は、基板の表示領域上に配置された画素アレイ部を含むことができる。画素アレイ部は、信号ラインに供給される信号によって映像を表示する複数の画素を含むことができる。信号ラインは、ゲートライン、データライン、および画素駆動電源ラインなどを含むことができ、これに限定されるものではない。
【0045】
複数の画素のそれぞれは、複数のゲートラインおよび/または複数のデータラインによって構成される画素領域に配置される駆動薄膜トランジスタを含む画素回路層、駆動薄膜トランジスタと電気的に連結されたアノード電極、アノード電極上に形成された発光素子、および発光素子と電気的に連結されたカソード電極を含むことができる。
【0046】
駆動薄膜トランジスタは、基板上に配置された各画素領域のトランジスタ領域に構成され得る。駆動薄膜トランジスタは、ゲート電極、ゲート絶縁膜、半導体層、ソース電極およびドレイン電極を含むことができる。薄膜トランジスタの半導体層は、a-Si、poly-Si、または低温poly-Siなどのシリコーンを含むか、またはIGZO(Indium-Gallium-Zinc-Oxide)などの酸化物を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0047】
アノード電極(または画素電極)は、各画素領域に配置された開口領域に設けて駆動薄膜トランジスタと電気的に連結され得る。
【0048】
本明細書の実施例に係る発光素子は、アノード電極上に形成された有機発光素子層を含むことができる。有機発光素子層は、画素ごとに同じ色、例としてホワイト(white)の光を発光するように実現し、または画素ごとに異なる色、例えば、赤色、緑色、または青色の光を発光するように実現することもできる。カソード電極(または共通電極)は、各画素領域に設けられた有機発光素子の層に共通して連結され得る。例えば、有機発光素子層は、画素ごとに同じ色を含む単一の構造または2つ以上の構造を含むスタック構造であり得る。本明細書の他の実施例としては、有機発光素子層は、画素ごとに1つ以上の他の色を含む2つ以上の構造を含むスタック構造であり得る。1つ以上の異なる色を含む2つ以上の構造は、青色、赤色、黄緑色(yellow-green)、および緑色のうちの1つ以上、またはこれらの組み合わせで構成され得、これに限定されるものではない。組み合わせの例としては、青色および赤色、赤色および黄緑色、赤色および緑色、および赤色/黄緑色/緑色などであり得、これに限定されるものではない。そして、それらの積層順に関係なく、適用することができる。同じ色または1つ以上の他の色を有する2つ以上の構造を含むスタック構造は、2つ以上の構造の間に電荷生成層をさらに含まれ得る。電荷生成層は、PN接合構造であり得、N型電荷生成層およびP型電荷生成層が含まれ得る。
【0049】
本明細書の他の実施例に係る発光素子は、アノード電極とカソード電極のそれぞれに電気的に連結したマイクロ発光ダイオード素子を含むことができる。マイクロ発光ダイオード素子は、集積回路(IC)またはチップ(Chip)の形状で実現された発光ダイオードであり得る。マイクロ発光ダイオード素子は、アノード電極と電気的に連結した第1端子およびカソード電極と電気的に連結した第2端子を含むことができる。カソード電極は、各画素領域に設けられたマイクロ発光ダイオード素子の第2端子に共通に連結され得る。
【0050】
封止部は、画素アレイ部を囲むように基板上に形成されることで、酸素または水分が画素アレイ部の発光素子層に浸透することを防止することができる。本明細書の実施例に係る封止部は、有機物質層と無機物質層が交互に積層された複層構造で形成さる得、これに限定されるものではない。無機物質層は、酸素または水分が画素アレイ部の発光素子の層に浸透することを遮断することができる。有機物質層は、製造工程中に発生する可能性のある異物の(particles)を覆うことができるよう無機物質層よりも相対的に厚い厚さで形成さる得、これに限定されるものではない。例えば、封止部は、第1無機膜、第1無機膜上の有機膜、および有機膜上の第2無機膜を含むことができる。有機膜は、異物カバー層であり得、これに限定されるものではない。タッチパネルは、封止部上に配置されるか、または画素アレイ部の背面に配置され得る。
【0051】
本明細書の実施例に係る表示パネル100は、第1基板、第2部基板、および液晶層を含むことができる。第1基板は、上部基板または薄膜トランジスタのアレイ基板であり得る。例えば、第1基板は、複数のゲートラインおよび/または複数のデータラインが交差する画素領域に形成された複数の画素を有する画素アレイ(または表示部または表示領域)を含むことができる。複数の画素のそれぞれは、ゲートラインおよび/またはデータラインに連結された薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタに連結された画素電極、および画素電極に隣接するように形成して共通電圧が供給される共通電極を含むことができる。
【0052】
第1基板は、第1縁部(または非表示部)に設けられたパッド部、及び第2縁部(または第2非表示部)に設けられたゲート駆動回路をさらに含むことができる。
【0053】
パッド部、外部から供給される信号を画素アレイ部および/またはゲート駆動回路に供給することができる。例えば、パッド部ば、複数のデータリンクラインを介して複数のデータラインと連結した複数のデータパッドおよび/またはゲート制御信号ラインを介してゲート駆動回路に連結された複数のゲート入力パッドを含むことができる。例えば、第1基板の大きさは、第2基板より大きい大きさを有することができ、これに限定されるものではない。
【0054】
ゲート駆動回路は、複数のゲートラインと連結されるように、第1基板の第2縁部に内蔵(または集積)され得る。例えば、ゲート駆動駆動回路は、画素領域に設けられた薄膜トランジスタと同じ工程によって形成されるトランジスタを含むシフトレジスタで実現され得る。本明細書の他の実施例に係るゲート駆動回路は、第1基板に内蔵されず、集積回路の形状で実現して、パネル駆動回路に含むこともできる。
【0055】
第2基板は、下部基板またはカラーフィルタアレイ基板であり得る。例えば、第2基板は、第1基板に形成された画素領域に重畳する開口領域を含むことができる画素定義パターン、および開口領域に形成されたカラーフィルター層を含むことができる。第2基板は、第1基板よりも小さい大きさを有することができ、これに限定されるものではない。例えば、第2基板は、第1基板の第1縁部を除いた残りの部分と重畳され得る。第2基板は、シーラント(sealant)によって液晶層を挟んで上部基板の第1端を除いた残りの部分と合着され得る。
【0056】
液晶層は、第1基板および第2基板との間に介在すされ得る。液晶層は、各画素ごとに画素電極に印加されるデータ電圧と共通電圧によって形成される電界によって液晶分子の配列方向が変化する液晶からなることができる。
【0057】
第2偏光部材は、第2基板の下面に付着してバックライトから入射して、液晶層に進行する光を偏光させることができる。第1偏光部材は、第1基板の上面に付着して第1基板を透過して外部に放出される光を偏光させることができる。
【0058】
本明細書の実施例に係る表示パネル100は、各画素ごとに印加されるデータ電圧と共通電圧によって各画素ごとに形成される電界によって液晶層を駆動することにより、液晶層を透過する光によって画像を表示することができる。
【0059】
本明細書の他の実施例に係る表示パネル100は、第1基板が、カラーフィルタアレイ基板からなり、第2基板が薄膜トランジスタのアレイ基板からなることができる。例えば、本明細書の他の実施例に係る表示パネル100は、本明細書の実施例に係る表示パネル100が、上下反転された形状を有することができる。この場合、本明細書の他の実施例に係る表示パネル100のパッド部は、別途の機構物によって覆われ得る。
【0060】
本明細書の他の実施例に係る表示パネル100は、曲面形状、または一定の曲率半径を有するように曲げ、または曲がった曲げ部を含むことができる。
【0061】
表示パネル100の曲げ部は、表示パネル100で互いに平行な一側の縁部分と他側の縁部分のうち、少なくとも1側に実現され得る。曲げ部を実現する表示パネル100の一側の縁部分および/または他側の縁部分は、非表示領域(IA)だけを含むか、または表示領域(AA)の縁部分と非表示領域(IA)を含むことができる。非表示領域(IA)の曲げによって実現された曲げ部を含む表示パネル100は、一側ベゼル曲げ構造または両側ベゼル曲げ構造を有することができる。そして、表示領域(AA)の縁部分と非表示領域(IA)の曲げによって実現された曲げ部を含む表示パネル100は、一側アクティブ曲げ構造または両側アクティブ曲げ構造を有することができる。
【0062】
振動装置200は、表示パネル100の背面で表示パネル100を振動させることにより表示パネル100の振動によって音響および/またはハプティックフィードバックを使用者に提供することができる。振動装置200は、表示パネル100の直接的に振動させることができるように表示パネル100の背面に実現され得る。例えば、振動装置200は、振動発生装置、変位装置、音響装置、または音響発生装置などであり得、これに限定されるものではない。
【0063】
本明細書の実施例に係る振動装置200は、表示パネル100に表示される映像と同期するボイス振動驅動信号によって振動して表示パネル100を振動させることができる。本明細書の他の実施例に係る振動装置200は、表示パネル100上に配置され、表示パネル100に内蔵されたタッチパネル(またはタッチセンサー層)の対する使用者のタッチに同期するハプティックフィードバック信号(またはハプティックフィードバック信号)によって振動して表示パネル100を振動させることができる。これにより、表示パネル100は、振動装置200の振動によって振動して音響およびハプティックフィードバックのうちの少なくとも1つを使用者(または視聴者)に提供することができる。
【0064】
本明細書の実施例に係る振動装置200は、表示パネル100の表示領域(AA)と対応する大きさに実現され得る。振動装置200の大きさは、表示領域(AA)の大きさに対して0.9倍乃至1.1倍であり得、これに限定されるものではない。例えば、振動装置200の大きさは、表示パネル100の表示領域(AA)と同一、またはほぼ同一の大きさを有することができるので、表示パネル100の大部分の領域をカバーすることができ、振動装置200から発生する振動が表示パネル100の全体を振動させることができるので、音響の定位感が高く、使用者の満足度を改善することができる。また、表示パネル100と振動装置200との間の接触面積(またはパネルカバレッジ(panel coverage))が増加して表示パネル100の振動領域が増加し得るので、表示パネル100の振動によって発生する中低音域帯の音響が改善され得る。また、大型の表示装置に適用される振動装置200は、大型(または大面積)の表示パネル100の全体を振動させることができるので、表示パネル100の振動による音響の定位感がさらに向上されて向上された音響効果を実現することができる。したがって、本明細書の実施例に係る振動装置200は、表示パネル100の背面に配置されて表示パネル100を上下(または前後)方向に十分に振動させることができるので、装置、または表示装置の前方に望する音響を出力することができる。例えば、振動装置200は、表示パネル100の背面に配置されて表示パネル100の第1方向(X)を基準に表示パネル100を上下(または前後)方向に十分に振動させることができるので、装置、または表示装置の前方に望する音響を出力することができる。
【0065】
本明細書の実施例に係る振動装置200は、フィルム形状に実現され得る。振動装置200は、フィルム形状に実現されるので、表示パネル100よりも薄い厚さを有することができるので、振動装置200の配置によって表示パネル100の厚さの増加が最小限に抑えされ得る。例えば、振動装置200は、表示パネル100を振動板として使用する音響発生モジュール、音響発生装置、振動発生装置、変位装置、音響装置、フィルムアクチュエータ、フィルム型圧電複合体アクチュエータ、フィルムスピーカー、フィルム型圧電スピーカー、またはフィルム型圧電複合体スピーカーなどで表現することができ、この用語に限定されるものではない。
【0066】
本明細書の他の実施例としては、振動装置200が表示パネル100の背面に配置されずに、表示パネルではなく、非表示パネルに適用され得る。 例えば、木材、プラスチック、ガラス、布、紙、皮革、自動車の内装材、建物の室内天井、および航空機の内装材などに適用でき、これに限定されるものではない。この場合には、振動板に非表示パネルが適用され得、非表示パネルを振動させて音響または振動を出力することができる。
【0067】
例えば、本明細書の実施例に係る装置は、振動部材(または振動対象物)および振動部材に配置される振動装置200を含むことができる。例えば、振動部材は、映像を表示する画素を有する表示パネルを含むか、または非表示パネルを含むことができる。例えば、振動部材は、映像を表示する画素を有する表示パネルを含むか、または、木材、プラスチック、ガラス、布、紙、皮革、自動車の内装材、自動車のガラス窓、建物の室内天井、建物のガラス窓、建物の内装材、航空機の内装材、および航空機のガラス窓などにおいて1つ以上であり、これに限定されるものではない。例えば、振動部材は、映像を表示する画素を有する表示パネル、表示装置から映像が投射されるスクリーンパネル、照明パネル、サイネージ(signage)パネル、運送手段の内装材、運送手段のガラス窓、運送手段の外装材、建物の天井材、建物の内装材、建物のガラス窓、航空機の内装材、および鏡のいずれか1つ以上を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、非表示パネルは、発光ダイオード照明パネル(または装置)、有機発光照明パネル(または装置)、または無機発光照明パネル(または装置)などであり得、これに限定されるものではない。例えば、振動部材は、映像を表示する画素を有する表示パネルを含むか、または、発光ダイオード照明パネル(または装置)、有機発光照明パネル(または装置)、または無機発光照明パネル(または装置)のいずれか1つ以上を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0068】
本明細書の他の例に係ると、振動部材は、プレートを含むことができる。振動部材は、金属材質を含むか、または、木材、プラスチック、ガラス、布、紙、皮革、および皮革のいずれか1つ以上の単一非金属材料または複合非金属材料を含むことができ、これに限定されるものではない。本明細書の他の例に係ると、振動部材は、木材、プラスチック、ガラス、布、紙、皮革、および皮革のいずれか1つ以上であり得、これに限定されるものではない。例えば、紙は、スピーカー用のコーン紙であり得る。例えば、コーン紙はパルプまたは発泡プラスチックなどであり得、これに限定されるものではない。例えば、振動部材は、振動対象物、振動板、または前面部材であり得、この用語に限定されるものではない。
【0069】
1つの振動発生器を含む振動装置は、十分な音響を出力することができないという問題点がある。例えば、TVなどの表示装置に1つの振動発生器を含む振動装置を構成する場合、十分な音響を確保することが困難な問題がある。それで、2つの振動発生器が互いに並んで配置された2つの振動発生器で実現された振動装置を装置または表示装置に適用した場合、表示パネル100と振動装置の付着面積が広くなるが、付着面積が広がることによって表示パネル100の背面に振動装置を気泡なしに表示パネル100の背面に貼り付け難い問題点があった。例えば、表示パネル100が発光表示パネルの場合、封止基板に振動装置200を気泡なく貼り付け難い問題点があった。そして、互いに並んで配置された2つの振動発生器で実現された振動装置は、互いに隣接する振動発生器の間の振動が互いに異なって、互いに異なる振動が発生する分割振動の問題がある。これにより、音響平坦度が向上された音響を出力することが難しい問題がある。分割振動は、振動装置の付着面積が大きくなるほど増加することになる問題点がある。
【0070】
本明細書の実施例に係る振動装置200は、互いに重なった複数の振動発生器210、230を含むことができる。振動装置200は、互いに同一の方向に変位するように重ねたり積層された複数の振動発生器210、230を含むことができる。例えば、振動装置200は、互いに同じ駆動方向を有するように重ねたり積層された複数の振動発生器210、230を含むことができる。例えば、振動装置200は、同一の方向に振動するように互いに積層された複数の振動発生器210、230を含むことができる。例えば、複数の振動発生器210,230の一部は、表示パネル100の前面と垂直な方向に重畳され得る。例えば、振動発生器210、230は、振動フィルム、変位発生器、または音響発生器であり得、この用語に限定されるものではない。
【0071】
複数の振動発生器210、230は、互いに同じ方向に変位(または駆動または振動)するように、互いに重ねたり、積層することができる。例えば、複数の振動発生器210、230のそれぞれは、互いに重ねたり積層された状態で振動駆動信号によって、互いに同じ駆動方向(または変位方向)に収縮し、または膨張することにより、変位量(または曲げ力)または振幅変位が増加し、または最大化され得る。これにより、複数の振動発生器210、230は、表示パネル100の変位量(または曲げ力)または振幅変位を増加(または最大化)させることで、表示パネル100の振動によって発生する中低音域帯の音響特性および/または音圧特性を向上させることができる。例えば、複数の振動発生器210、230は、互いに同じ駆動方向を有するように、互いに重ねたり積層されるように実現することで、複数の振動発生器210、230の駆動力が増加または最大化され得る。例えば、複数の振動発生器210、230は、互いに同じ振動方向を有するように、互いに積層されるように実現することで、複数の振動発生器210、230の駆動力が増加または最大化され得る。これにより、複数の振動発生器210、230の振動によって表示パネル100で発生する中低音域帯の音響特性および/または音圧特性を向上させることができる。例えば、中低音域帯は200Hz乃至1kHzであり得、これに限定されるものではない。例えば、高音域帯は1kHz以上または3kHz以上であり得、これに限定されるものではない。
【0072】
複数の振動発生器210、230のそれぞれは、圧電特性を有する圧電セラミックを含む振動構造物(または圧電構造物、または振動部、または圧電振動部)を含むことができるが、これに限定されるものではない。例えば、本明細書の実施例に係る複数の振動発生器210、230のそれぞれは、ペロブスカイト結晶構造を有する圧電セラミックスを含むことにより、外部から印加された電気信号に応答して振動(または機械的変位)することができる。例えば、複数の振動発生器210、230のそれぞれは、振動駆動信号(またはボイス信号)が印加されると、振動構造物(または圧電構造物、または振動部、または圧電振動部)の逆圧電効果により収縮と膨張を交互に繰り返すことで、曲げ方向が交互に変わる曲げ現象によって、互いに同じ方向に変位(または振動)することにより、振動装置200または/および表示パネル100の変位量(または曲げ力)または振幅変位が増加し、または最大化され得る。
【0073】
複数の振動発生器210、230のうちで表示パネル100に配置された第1振動発生器210は、1つのメイン振動発生器であり得る。例えば、複数の振動発生器210、230のうちで、残りの第2振動発生器230は、第1振動発生器210に積層された少なくとも1つの補助振動発生器であり得る。第2振動発生器230は、第1振動発生器210と同じ構造を有することができ、これに限定されるものではない。
【0074】
本明細書の実施例に係る振動装置200は、複数の振動発生器210、230の間に配置された接着部材250(または第1連結部材)をさらに含むことができる。
【0075】
本明細書の実施例に係る接着部材250は、複数の振動発生器210、230の間に配置され得る。例えば、複数の振動発生器210、230は、接着部材250を基準に互いに対称となりうる。本明細書の実施例によると、接着部材250は、複数の振動発生器210、230のそれぞれに対して密着力または接着力に優れた接着層を含む材質で構成され得る。例えば、接着部材250は、フォームパッド(foam pad)、両面フォームパッド(Double-sided foam pad)、両面テープ(Double-sided Tape)、または接着剤などを含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、接着部材250の接着層は、エポキシ(epoxy)、アクリル(acrylic)、シリコーン(silicone)、またはウレタン(urethane)系を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、接着部材250の接着層は、アクリルとウレタンのうちでアクリルより相対的に軟性特性を有するウレタン系の物質(または材質)を含むことができる。これにより、複数の振動発生器210、230の間の変位の干渉による振動装置200内での振動損失を最小限に抑えたり、複数の振動発生器210、230のそれぞれが自由に変位され得る。
【0076】
本明細書の他の実施例に係る接着部材250は、熱硬化性接着剤、光硬化性接着剤、および熱融着接着剤のうちの1つ以上を含むことができる。例えば、接着部材250は、熱融着接着剤を含むことができる。熱融着接着剤は、熱活性タイプまたは熱硬化性タイプであり得る。例えば、熱融着接着剤を含む接着部材250は、熱と圧力によって、隣接する2つの振動発生器210、230を互いに接着させたり、または結合させることができる。
【0077】
本明細書の実施例に係る複数の振動発生器210、230は、接着部材250を用いたラミネート工程により1つの構造物(または部品)に一体化することができる。例えば、複数の振動発生器210、230は、ローラーを用いた積層工程により1つの構造物に一体化され得る。
【0078】
本明細書の実施例に係る振動装置200の製造方法を説明すると、次の通りである。
【0079】
まず、ステージ上に予め設定された位置に複数の振動発生器210、230のうちで、第1振動発生器210を配置し、第1振動発生器210上に接着部材250を整列配置する(第1ロード/整列工程)。例えば、第1振動発生器210の振動構造物211のそれぞれの第1部分210aを仮想の延長線(VL)に整列し、または位置させることができる。
【0080】
次に、複数の振動発生器210、230のうちで、第2振動発生器230をステージ上にロードして、第2振動発生器230を第1振動発生器210上に整列配置する(第2ロード/ソート工程)。例えば、第2振動発生器230の振動構造物211のそれぞれの第2部分(または端部分、または先端、または外側面、または各角部分)230aを第1振動発生器210の振動構造物211のそれぞれの第1部分210aまたは仮想の延長線(VL)に整列し、または位置させるアライン工程を経て、第2振動発生器230を第1振動発生器210上に整列配置することができる。
【0081】
次に、接着部材250を介して、第1振動発生器210と第2振動発生器230を仮合着または仮結合させる(仮合着工程)。例えば、仮合着工程は、第1振動発生器210と第2振動発生器230のうちの少なくとも1つを予め設定された圧力で加圧することができる。例えば、仮合着工程は省略することができる。
【0082】
次に、仮合着または仮結合した第1振動発生器210と第2振動発生器230を完全に合着または結合させる(本合着工程)。
【0083】
本明細書の実施例として、接着部材250が光硬化性接着剤を含む場合、本合着工程は、第1振動発生器210と第2振動発生器230の間に配置された接着部材250に光を照射した後、接着部材250を硬化させる光硬化工程を経て、第1振動発生器210と第2振動発生器230を本合着させるか、または本結合させることができる。例えば、光硬化工程は、第1振動発生器210と第2振動発生器230のうちの少なくとも1つを、一定の圧力で加圧した状態で光を照射することができ、これに限定されるものではない。
【0084】
本明細書の他の例として、接着部材250が熱硬化性接着剤を含む場合、本合着工程は、第1振動発生器210と第2振動発生器230の間に配置された接着部材250に熱を加えて接着部材250を硬化させる熱硬化工程を経て、第1振動発生器210と第2振動発生器230を合着させるか、または結合させることができる。例えば、熱硬化工程は、第1振動発生器210と第2振動発生器230のうちの少なくとも1つを、一定の圧力で加圧した状態で熱を加えることができ、これに限定されるものではない。
【0085】
本明細書の他の例として、接着部材250が熱融着接着剤を含む場合、本合着工程は、第1振動発生器210と第2振動発生器230の間に配置された接着部材250に予め設定された熱と予め設定された圧力をかけて接着部材250を硬化させる熱融着工程を経て、第1振動発生器210と第2振動発生器230を合着させるか、または結合させることができる。
【0086】
次に、接着部材250を介して1つの構造物(または部品)に一体化された複数の振動発生器210、230をステージからアンロードする。
【0087】
本明細書の実施例に係る装置は、表示パネル100と振動装置200の間に配置された連結部材150(または第2連結部材)をさらに含むことができる。
【0088】
連結部材150は、表示パネル100と振動装置200の間に配置することによって、振動装置200を表示パネル100の背面に連結し、または結合させることができる。例えば、振動装置200は、連結部材150を介して表示パネル100の背面に連結し、または結合することにより表示パネル100の背面に支持したり配置され得る。
【0089】
本明細書の実施例に係る連結部材150は、表示パネル100の背面と振動装置200のそれぞれに対して、密着力または接着力に優れた接着層を含む材質で構成することができる。例えば、連結部材150は、フォームパッド(foam pad)、両面テープ(Double-sided Tape)、または接着剤などを含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、連結部材150の接着層は、エポキシ(epoxy)、アクリル(acrylic)、シリコーン(silicone)、またはウレタン(urethane)系を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、連結部材150の接着層は、接着部材250の接着層と相違し、または異なり得る。例えば、連結部材150の接着層は、アクリルとウレタンのうちで相対的に接着力に優れ、硬度が高い特性を有するアクリル系の物質(または材質)を含むことができる。これにより、振動装置200の振動は、表示パネル100によく伝達され得る。
【0090】
連結部材150の接着層は、粘着付与剤、ワックス成分、または酸化防止剤などの添加剤をさらに含むことができる。添加剤は、振動装置200の振動による表示パネル100から接着部材150の分離(または剥離)を防止することができる。例えば、粘着付与剤は、ロジン誘導体などであり得、ワックス成分は、パラフィンワックス(paraffin wax)などであり得、酸化防止剤は、チオエステル(thioester)などのフェノール系酸化防止剤であり得、これに限定されるものではない。
【0091】
本明細書の他の実施例に係る接着部材150は、表示パネル100と振動装置200との間に設けられる中空部をさらに含むことができる。接着部材150のうち空部は、表示パネル100と振動装置200との間にエアギャップを設けることができる。エアギャップは、振動装置200の振動による音波(または音圧)が接着部材150により分散されず、表示パネル100に集中されるようにすることにより、接着部材150による振動の損失を最小限に抑えて、表示パネル100の振動によって発生する音響の音響特性および/または音圧特性を増加させることができる。
【0092】
本明細書の実施例に係る装置は、表示パネル100の背面に配置された支持部材300をさらにを含むことができる。
【0093】
支持部材300は、表示パネル100の背面を覆うことができる。例えば、支持部材300は、ギャップ空間(GS)を挾んで表示パネル100の背面全体を覆うことができる。例えば、支持部材300は、ガラス材質、金属材質およびプラスチック材質のうち少なくとも1つの材質を含むことができる。例えば、支持部材300は、背面構造物、支持カバー、背面部材、ケース、ハウジング、またはセット構造物であり得、この用語に限定されるものではない。例えば、支持部材300は、カバーボトム(Cover Bottom)、プレートボトム(Plate Bottom)、バックカバー(Back Cover)、ベースフレーム(Base Frame)、メタルフレーム(Metal Frame)、メタルシャーシ(Metal Chassis)、シャーシベース(Chassis Base)、またはm-シャーシなどの他の用語で表現することができる。例えば、支持部材300は、表示パネル100の背面に配置されるすべての形状のフレームまたは板状構造物などで実現することができる。
【0094】
本明細書の実施例に係る支持部材300は、第1支持部材310および第2支持部材350を含むことができる。
【0095】
第1支持部材310は、表示パネル100の背面を覆うことができる。例えば、第1支持部材310は、表示パネル100の背面全体を覆うことができる。例えば、第1支持部材310は、表示パネル100の背面全体を覆う部材であり得る。例えば、第1支持部材310は、ガラス材質、金属材質、およびプラスチック材質のうち少なくとも1つの材質を含むことができる。例えば、第1支持部材310は、第1背面構造物、第1支持構造物、第1支持カバー、第1バックカバー、第1背面部材、インナープレート、または内部カバーであり得、この用語に限定されるものではない。
【0096】
第1支持部材310は、ギャップ空間(GS)を挾んで表示パネル100の最背面から離隔されるか、または振動装置200から離隔され得る。例えば、ギャップ空間(GS)は、エアギャップ、振動空間、または音響共鳴部で表現することもでき、この用語に限定されるものではない。
【0097】
第2支持部材330は、第1支持部材310の背面に配置され得る。例えば、第2支持部材330は、第1支持部材310の背面全体を覆う部材であり得る。例えば、第2支持部材330は、ガラス材質、金属材質、およびプラスチック材質のうち少なくとも1つの材質を含むことができる。例えば、第2支持部材330のは、第2背面構造物、第2支持構造物、第2支持カバー、第2バックカバー、第2背面部材、外部カバー、アウタープレート、背面プレート、バックプレート、またはリアカバーであり、この用語に限定されるものではない。
【0098】
本明細書の実施例に係る支持部材300は、連結部材350(または第3連結部材)をさらに含むことができる。
【0099】
連結部材350は、第1支持部材310と第2支持部材330との間に配置され得る。例えば、第1支持部材310と第2支持部材330は、連結部材350を介して相互いに結合されるか、または連結され得る。例えば、連結部材350は、接着樹脂、両面テープ(Double-sided Tape)、フォームパッド(foam pad)、両面フォームパッドテープ(Double-sided foam Tape)、両面フォームパッド(Double-sided foam pad)、または両面接着フォームパッド(Double-sided adhesive foam pad)であり得、これに限定されるものではない。例えば、連結部材350は、衝撃吸収のために弾性を有することができ、これに限定されるものではない。本明細書の一実施例として、連結部材350は、第1支持部材310と第2支持部材330の間の領域全体に配置され得る。本明細書他の実施例として、連結部材350は、第1支持部材310と第2支持部材330の間にエアギャップを有する網目構造に形成することができる。
【0100】
本明細書の実施例に係る表示装置は、ミドルフレーム400をさらに含むことができる。
【0101】
ミドルフレーム400は、表示パネル100の背面の縁部分と支持部材300の前面の縁部分との間に配置され得る。ミドルフレーム400は、表示パネル100の縁部分と支持部材300の縁部分のうち少なくとも1つ以上をのそれぞれ支持し、表示パネル100と支持部材300のそれぞれの側面のうち少なくとも1つ以上を囲むことができる。ミドルフレーム400は、表示パネル100と支持部材300の間にギャップ空間(GS)を提供することができる。ミドルフレーム400は、連結部材、フレーム、フレーム部材、中間部材、側面カバー部材、ミドルキャビネット、ミドルカバー、またはミドルシャーシなどで表現することができ、この用語に限定されるものではない。
【0102】
本明細書の実施例に係るミドルフレーム400は、第1支持部分410および 第2支持部分430含むことができる。例えば、第1支持部分410は、支持部であり得、この用語に限定されるものではない。例えば、第2支持部分430は、側壁部であり得、この用語に限定されるものではない。
【0103】
第1支持部分410は、表示パネル100の背面の縁部分と支持部材300の前面の縁部分との間に配置されることで、表示パネル100と支持部材300の間にギャップ空間(GS)を設けることができる。第1支持部分410の前面は、第1フレーム連結部材401を介して表示パネル100の背面の縁部分と結合されるか、または連結され得る。第1支持部分410の背面は、第2フレーム連結部材403を介して支持部材300の前面の縁部分と結合されるか、または連結され得る。例えば、第1支持部分410は、四角形状の単一のフレーム構造を有し、または複数の分割バーの形状を有するフレーム構造を含むことができ、この用語に限定されるものではない。
【0104】
第2支持部分430は、装置または表示装置の厚さ方向(Z)と平行するように配置され得る。例えば、第2支持部分430は、装置の厚さ方向(Z)と平行に第1支持部分410の外側面に垂直に結合され得る。第2支持部分430は、表示パネル100の外側面と支持部材300の外側面のうち少なくとも1つ以上を囲むことにより、表示パネル100と支持部材300のそれぞれの外側面を保護することができる。第1支持部分410は、第2支持部分430内側面から表示パネル100と支持部材300の間のギャップ空間(GS)に突出され得る。
【0105】
本明細書の実施例に係る装置は、ミドルフレーム400の代わりにパネル連結部材を含むことができる。
【0106】
パネル連結部材は、表示パネル100の背面の縁部分と支持部材300の前面の縁部分との間に配置されることで、表示パネル100と支持部材300の間にギャップ空間(GS)を設けることができる。パネル連結部材は、表示パネル100の背面の縁部分と支持部材300の縁部分との間に配置され、表示パネル100と支持部材300を接着させることができる。例えば、パネル連結部材は、両面テープ(Double-sided Tape)、片面テープ(Single-sided Tape)、フォームパッド(foam pad)、両面フォームパッドテープ(Double-sided foam Tape)、片面フォームパッドテープ(Single-sided foam Tape)、両面フォームパッド(Double-sided foam pad)、片面フォームパッド(Single-sided foam pad)、または両面接着フォームパッド(Double-sided adhesive foam pad)で実現することができ、これに限定されるものではない。例えば、パネル連結部材の接着層は、エポキシ(epoxy)、アクリル(acrylic)、シリコーン(silicone)、またはウレタン(urethane)を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、パネル連結部材の接着層は、アクリルとウレタンのうちでアクリルより相対的に軟性特性を有するウレタン系の物質(または材質)を含むことができる。これにより、支持部材300で伝達される表示パネル100の振動が最小限に抑えされ得る。
【0107】
本明細書の実施例に係る装置で、ミドルフレーム400の代わりに、パネルの連結部材を含む場合、支持部材300は、第2支持部材330の先端(または端部分)から曲げて、第1支持部材310とパネル連結部材および表示パネル100のそれぞれの外側面(または外側壁)のうちの1つ以上を囲む曲げ側壁を含むことができる。本明細書の実施例に係る曲げ側壁は、単一側壁構造またはヘミング(Hemming)構造を有することができる。ヘミング構造は、ある部材の端部を曲面形状に折り曲げて、互いに重なったり互いに並んで離隔した構造であり得る。例えば、デザイン的な側面美感の向上のために、曲げ側壁は、第2支持部材330の一側から曲がった第1曲げ側壁、及び第1曲げ側壁から第1曲げ側壁と表示パネル100の外側面の間に曲げられた第2曲げ側壁を含むことができる。第2曲げ側壁は、第1曲げ側壁の内側面から離隔し得る。これにより、第2曲げ側壁は表示パネル100の外側面が第1曲げ側壁の内側面に接触し、または側面方向の外部衝撃が表示パネル100の外側面に伝達することを緩和することができる。
【0108】
本明細書の他の実施例を例にとると、本明細書の実施例に係る装置で、ミドルフレーム400は、省略され得る。例えば、本明細書の実施例に係る装置は、ミドルフレーム400の代わりにパネル連結部材または接着剤を含むことができる。本明細書の他の実施例係る装置は、ミドルフレーム400の代わりにパーティションを含むことができる。
【0109】
図3は、本明細書の実施例に係る振動装置を示す図である。
図4は、
図3に示した線II-II’の断面図である。
【0110】
図2乃至
図4を参照すると、本明細書の実施例に係る振動装置200は、複数の振動発生器210、230、および接着部材250を含むことができる。
【0111】
複数の振動発生器210、230は、振動装置200の振幅変位および/または表示パネル100の振幅変位を最大化するために、互いに同じ方向に変位(または駆動または振動)するように、互いに重なったり、積層され得る。例えば、複数の振動発生器210、230は、実質的に互いに同一の大きさを有することができ、これに限定されるものではない。例えば、複数の振動発生器210、230は、製造工程上の誤差の範囲内で実質的に互いに同一の大きさを有することができ、これに限定されるものではない。これにより、複数の振動発生器210、230は、振動装置200の振幅変位および/または表示パネル100の振幅変位を最大化することができる。複数の振動発生器210、230のそれぞれの一側(または端部分、または先端、または外側面、または各角部分)210a、230aは、表示パネル100の厚さ方向(Z)に沿って延長された仮想の延長線(VL)に配置し、または仮想の延長線(VL)に位置することができる。例えば、複数の振動発生器210、230のそれぞれの一側(または端部分、または先端、または外側面、または各角部分)210a、230aは、表示パネル100の前面と垂直な方向に沿って整列されされ得る。
【0112】
例えば、複数の振動発生器210、230のうちの少なくとも1つが、複数の振動発生器210、230のそれぞれの変位方向と振幅変位が互いに一致しない振動装置200の振幅変位は最大化され得ない。例えば、複数の振動発生器210、230のうちの少なくとも1つが、製造工程上の誤差範囲を超えて、異なる大きさを有するとき、複数の振動発生器210、230のそれぞれの変位方向と振幅変位が互いに一致せず、振動装置200の振幅変位が最大化され得ない。また、複数の振動発生器210、230のうちの少なくとも1つが異なる方向に変位する場合、複数の振動発生器210、230のそれぞれの変位方向が互いに一致せず、振動装置200の振幅変位が最大化され得ない。
【0113】
本明細書の実施例に係る振動装置200は、同じ方向に変位するように積層された2以上の振動発生器210、230を含むことができる。以下の説明では、振動装置200は、第1及び第2振動発生器210、230を含むことに仮定して説明することにする。
【0114】
本明細書の実施例によると、第1振動発生器210は、連結部材150(または第2連結部材)を介して表示パネル100の背面に連結し、または配置され得る。第2振動発生器230は、接着部材250(または第1連結部材)を介して、第1振動発生器210に配置、または接着され得る。
【0115】
本明細書の実施例に係る第1及び第2振動発生器210、230のそれぞれは、振動構造物211、第1保護部材213、及び第2保護部材215を含むことができる。
【0116】
振動構造物211は、圧電特性(または圧電効果)を有する圧電物質(または圧電素子)を含むことができる。例えば、圧電物質は、外力によって結晶構造に圧力またはねじれ現象が作用しながら陽イオンと陰(-)イオンの相対的な位置の変化に伴う誘電分極によって電位差が発生し、逆に印加される電圧による電界によって振動が発生する特性を有することができる。例えば、振動構造物211は、振動発生構造物、音響発生構造物、振動発生部、振動部、音響発生部、圧電構造物、または変位構造物であり得、この用語に限定されるものではない。
【0117】
本明細書の実施例に係る振動構造物211は、圧電物質を含む振動部211a、振動部211aの第1面に配置された第1電極部211b、および振動部211aの第1面とは反対、または第1面とは他の 第2面に配置された第2電極部211cを含むことができる。
【0118】
振動部211aは、圧電物質を含むことができる。振動部211aは、振動層、圧電層、圧電物質層、電気活性層、圧電振動部、圧電振動層、圧電複合体、変位部、圧電変位部、圧電変位層、音波発生部、圧電物質部、電気活性部、有無機物質層、無機物質層、有無機物質部、または無機物質部などで表現することができ、これに限定されるものではない。
【0119】
振動部211aは、透明、半透明、または不透明な圧電物質で構成され、透明、半透明、または不透明であり得る。
【0120】
振動部211aは、相対的に高い振動の実現が可能なセラミック系の物質で構成されるか、またはペロブスカイト(perovskite)系の結晶構造を有する圧電セラミックで構成され得る。ペロブスカイト結晶構造は、圧電および逆圧電効果を有し、配向性を有する板状の構造であり得る。ペロブスカイト結晶構造は、ABO3の化学式で表され、Aサイトは2価の金属元素からなり、Bサイトは4価の金属元素からなることができる。本明細書の実施例として、ABO3の化学式で、AサイトおよびBサイトはカチオンであり得、Oはアニオンであり得る。例えば、ペロブスカイト系の結晶構造は、PbTiO3、PbZrO3、PbZrTiO3、BaTiO3、およびSrTiO3のうち少なくとも1つを含むことができ、これに限定されるものではない。
【0121】
ペロブスカイト結晶構造は、外部応力または磁場によって中央イオン、例えば、PbTiO3の場合、チタン(Ti)のイオンの位置が変動して分極(polarization)が変化して圧電効果を発生することができる。例えば、ペロブスカイト結晶構造は、外部応力または磁界によって対称的な(symmetric)構造であるキュービック(cubic)形状から対称ではない(unsymmetric)構造の四角形(tetragonal)、直方形(orthorhombic)、および菱形(rhombohedral)などの形状に変わることにより、圧電効果を発生することができる。対称ではない構造を有する四角形(tetragonal)および菱形(rhombohedral)のモルフォトロピック相境界(Morphotropic Phase Boundary)で分極が高く、分極の再配列が容易なので、高い圧電特性を有することができる。
【0122】
本明細書の実施例に係る振動部211aは、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、チタン(Ti)、亜鉛(Zn)、ニッケル(Ni)、およびニオブ(Nb)のうち1つ以上を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0123】
本明細書の他の実施例として、振動部211aは、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、およびチタン(Ti)を含むPZT(lead zirconate titanate)系物質、または鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、ニッケル(Ni)、およびニオブ(Nb)を含むPZNN(lead zirconate nickel niobate)系物質を含むことができ、これに限定されるものではない。または、振動部211aは、鉛(Pb)を含まないCaTiO3、BaTiO3、およびSrTiO3のうちの少なくとも1つ以上を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0124】
本明細書の他の実施例として、振動部211aは、厚さ方向(Z)に沿った圧電変形係数(d33)で1,000pC/N以上を有することができる。高い圧電変形係数(d33)を有することにより、大きさが大きい表示パネルに適用することができ、十分な振動特性または圧電特性を有する振動装置200を提供することができる。例えば、振動部211aは、PZT系物質(PbZrTiO3)を主成分とし、Aサイト(Pb)にドーピングされたソフトナードーパント(softener dopant)物質、およびBサイト(ZrTi)にドーピングされたリラクサ(relaxor)強誘電体物質を含むことができる。
【0125】
ソフトナードーパント物質は、振動部211aの圧電及び誘電特性を向上させることができ、例えば、振動部211aの圧電変形係数(d33)を増加させることができる。ソフトナードーパント物質が+1価元素で構成されるとき、圧電特性及び誘電特性が減少を知ることができた。例えば、ソフトナードーパント物質がカリウム(K)およびルビジウム(Rb)で構成されるとき、圧電特性及び誘電特性が減少することを知ることができた。そこで、本明細書の発明者らは、複数の実験を通じて圧電特性及び誘電特性を向上させるために、ソフトナードーパント物質が+2価乃至+3価の元素で構成しなければならないことを認識した。本明細書の実施例に係るドーピングされたソフトナードーパント物質は、+2価乃至+3価元素を含むことができる。PZT系物質(PbZrTiO3)にソフトナドーパント物質を含んでモルフォトロピック相境界(Morphotropic Phase Boundary; MPB)を構成することができるので、圧電特性及び誘電特性を向上させることができる。例えば、ソフトナドーパント物質は、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)、ランタン(La)、ネオジム(Nd)、カルシウム(Ca)、イットリウム(Y)、エルビウム(Er)、またはイッテルビウム(Yb)を含むことができる。例えば、PZT系物質(PbZrTiO3)にドーピングされたソフトナドーパント物質のイオン(Sr2+、Ba2+、La2+、Nd3+、Ca2+、Y3+、Er3+、Yb3+)は、PZT系物質(PbZrTiO3)において鉛(Pb)の一部を置換し、その置換量は2乃至20mol%であり得る。例えば、置換量が2mol%未満であるか、20mol%を超える場合には、ペロブスカイト結晶構造が崩れるので、電気結合係数(kP)および圧電変形係数(d33)が減少し得る。ソフトナドーパント物質を置換する場合、モルフォトロピック相境界(Morphotropic Phase Boundary)を構成することができ、モルフォトロピック相境界で高い圧電特性及び誘電特性を有することができるので、高い圧電特性及び誘電特性を有する振動装置を実現することができる。
【0126】
本明細書の実施例によると、PZT系物質(PbZrTiO3)にドーピングされたリラクサ強誘電体物質は、振動部211aの電気変形特性を向上させることができる。本明細書の実施例に係るリラクサ強誘電体物質は、PMN(lead magnesium niobate)系物質またはPNN(lead nikel niobate)系物質を含むことができ、これに限定されるものではない。PMN系物質は、鉛(Pb)、マグネシウム(Mg)、およびニオブ(Nb)を含むことができ、例えば、Pb(Mg,Nb)O3であり得る。PNN系物質は、鉛(Pb)、ニッケル(Ni)、およびニオブ(Nb)を含むことができ、例えば、Pb(Ni,Nb)O3であり得る。例えば、PZT系物質(PbZrTiO3)にドーピングされたリラクサ強誘電体物質は、PZT系物質(PbZrTiO3)でジルコニウム(Zr)、チタン(Ti)のそれぞれの一部を置換し、その置換量は5乃至25mol%であり得る。例えば、置換量が5mol%未満であるか、25mol%を超える場合には、ペロブスカイト結晶構造が崩れるので、電気結合係数(kP)および圧電変形係数(d33)が減少し得る。
【0127】
本明細書の実施例によると、振動部211aは、圧電係数の付加的な改善のために、PZT系物質(PbZrTiO3)のBサイト(ZrTi)にドーピングされたドナー(donor)物質をさらに含むことができる。例えば、Bサイト(ZrTi)にドーピングされたドナー物質は、+4価乃至+6価の元素を含むことができる。例えば、Bサイト(ZrTi)にドーピングされたドナー物質は、テルル(Te)、ゲルマニウム(Ge)、ウラン(U)、ビスマス(Bi)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、アンチモン(Sb)、またはタングステン(W)を含むことができる。
【0128】
本明細書の実施例に係る振動部211aは、以下の式で表すことができる。
【0129】
[式1]
(PbA-BCB)((Mg1/3Nb2/3)a(Ni1/3Nb2/3)bZrcTid)O3
【0130】
ここで、Cはカルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、およびバリウム(Ba)のいずれか1つであり得る。a+b+c+d=1、0.02≦B≦0.20、0.80≦A-B≦0.98、0.05≦a≦0.25、0.05≦b≦0.25、0.10≦c≦0.50、0.10≦d≦0.50であり得る。
【0131】
本明細書の実施例に係る振動部211aは、厚さ方向(Z)に沿った圧電変形係数(d33)において1,000pC/N以上を有することができるので、振動特性が向上された振動装置を実現することができる。例えば、振動特性が向上された振動装置は、大面積の装置または表示装置に実現され得る。
【0132】
本明細書の実施例に係る振動部211aは、円形状、楕円形状、または多角形状で構成され得るが、これに限定されるものではない。
【0133】
第1電極部211bは、振動部211aの第1面(または上面)に配置され得る。例えば、第1電極部211bは、振動構造物211の第1面と電気的に連結され得る。例えば、第1電極部211bは、振動構造物211の第1面全体に配置された単一体電極(またはコモン電極)形状を有することができる。例えば、第1電極部211bは、振動部211aと同じ形状を有することができるが、これに限定されるものではない。本明細書の実施例に係る第1電極部211bは、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなることができる。例えば、透明または半透明の導電性物質は、ITO(indium tin oxide)またはIZO(indium zinc oxide)を含むことができ、これに限定されるものではない。不透明導電性物質は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)、またはマグネシウム(Mg)などを含むか、またはこれらの合金からなり得、これに限定されるものではない。
【0134】
第2電極部211cは、振動部211aの第1面とは反対されたり、第1面とは他の第2面(または背面)上に配置され得る。例えば、第2電極部211cは、振動部211aの第2面と電気的に連結され得る。例えば、第2電極部211cは、振動部211aの第2面全体に配置された単一体電極(またはコモン電極)形状を有することができる。例えば、第2電極部211cは、振動部211aと同じ形状を有することができるが、これに限定されるものではない。本明細書の実施例に係る第2電極部211cは、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなることができる。例えば、第2電極部211cは、第1電極部211bと同一の物質からなることができ、これに限定されるものではない。本明細書の他の実施例としては、第2電極部211cは、第1電極部211bと異なる物質で構成することができる。
【0135】
第1及び第2振動発生器210、230のそれぞれにおいて、第1電極部211bは、第2電極部211cより表示パネル100の近くに配置することができ、これに限定されるではない。例えば、本明細書に係る複数の振動発生器210、230を含む振動装置200は、複数の振動発生器210、230のそれぞれの第1電極部211bが第2電極部211cより表示パネル100の近くに配置され得る。例えば、第1振動発生器210の第1電極部211bと第2振動発生器230の第1電極部211bのいずれか1つは、第3電極部211bで表現され得、これ限定されるものではない。第1振動発生器210の第2電極部211cと第2振動発生器230の第2電極部211cのいずれか1つは、第4の電極部211cで表現され得、これ限定されるものではない。
【0136】
振動部211aは、一定の温度雰囲気または高温から常温に変化する温度雰囲気で、第1電極部211bと第2電極部211cに印加される一定の電圧によって分極され得、これに限定されるものではない。例えば、振動部211aは、外部から第1電極部211bと第2電極部211cに印加される振動駆動信号(または音響信号またはボイス信号)による逆圧電効果により収縮と膨張を交互に繰り返することにより、変位し、または振動することができる。
【0137】
第1振動発生器210の振動構造物211(または振動部211a)は、第2振動発生器230の振動構造物211(または振動部211a)と同じ大きさを有することができる。振動装置200の変位量または振幅変位が最大化、または増加させるために、第1振動発生器210の振動構造物211(または振動部211a)は、第2振動発生器230の振動構造物211(または振動部211a)とズレなしに実質的に重なる、または重畳され得る。例えば、第1振動発生器210の振動構造物211(または振動部211a)は、第2振動発生器230の振動構造物211(または振動部211a)とズレなしに製造工程上の誤差の範囲内で実質的に重なる、または重畳され得る。例えば、第1振動発生器210の振動構造物211(または振動部211a)と第2振動発生器230の振動構造物211(または振動部211a)は、互いに同一の大きさを有しながらズレなしに重なった積層構造で実現され、これにより、振動装置200の変位量または振幅変位が最大化、または増加され得る。例えば、第1振動発生器210の振動構造物211(または振動部211a)と第2振動発生器230の振動構造物211(または振動部211a)は、互いに同一の大きさを有しながらズレなしに正確に重なった積層構造で実現され、これにより、振動装置200の変位量または振幅変位が最大化、または増加され得る。
【0138】
本明細書の実施例によると、第1振動発生器210の振動構造物211(または振動部211a)のそれぞれの第1部分(または端部分、または先端、または外側面、または各角部分)210aは、仮想の延長線(VL)に整列されるか、または仮想の延長線(VL)に位置することができる。例えば、第1振動発生器210の振動構造物211(または振動部211a)のそれぞれの第1部分(または端部分、または先端、または外側面、または各角部分)210aは、仮想の延長線(VL)に正確に整列するか、または仮想の延長線(VL)に正確に位置することができる。第2振動発生器230の振動構造物211(または振動部211a)のそれぞれの第2部分(または端部分、または先端、または外側面、または各角部分)230aは、仮想の延長線(VL)に整列するか、または仮想の延長線(VL)に位置することができる。例えば、第2振動発生器230の振動構造物211(または振動部211a)のそれぞれの第2部分(または端部分、または先端、または外側面、または各角部分)230aは、仮想の延長線(VL)に正確に整列するか、または仮想の延長線(VL)に正確に位置することができる。第1振動発生器210の振動構造物211(または振動部211a)のそれぞれの第1部分210aは、第2振動発生器230の振動構造物211(または振動部211a)のそれぞれの第2部分230aに整列または重なることができる。例えば、第1振動発生器210の振動構造物211(または振動部211a)のそれぞれの第1部分210aは、第2振動発生器230の振動構造物211(または振動部211a)のそれぞれの第2部分230aに正確に整列するか重なることができる。例えば、第1振動発生器210の振動構造物211(または振動部211a)のそれぞれの第1部分210aは、第2振動発生器230の振動構造物211(または振動部211a)のそれぞれの第2部分230aに対応し得る。したがって、本明細書に係る振動装置200は、第1振動発生器210の振動構造物211(または第1振動構造物)と第2振動発生器230の振動構造物211(または第2振動構造物)が互いに同じ方向に変位することによって変位量または振幅変位が最大化、または増加され得る。これにより、表示パネル100の変位量(または曲げ力)または振幅変位を増加(または最大化)させることができる。
【0139】
第1振動発生器210において、第1保護部材213は、第1電極部211b上に配置され得る。第1保護部材213は、第1電極部211bを保護することができる。第2保護部材215は、第2電極部211c上に配置され得る。第2保護部材215は、第2電極部211cを保護することができる。例えば、第1振動発生器210の第1保護部材213及び第2保護部材215のそれぞれは、プラスチック材質、繊維材質、または木の材質からなることができ、これに限定されるものではない。例えば、第1振動発生器210において、第1保護部材213は、第2保護部材215と同一または他の材質からなることができる。第1振動発生器210の第1保護部材213および第2保護部材215のうちの1つ以上は、連結部材150(または第2連結部材)を介して表示パネル100の背面に連結されるか、または結合され得る。例えば、第1振動発生器210の第1保護部材213は、連結部材150(または第2連結部材)を介して表示パネル100の背面に連結されるか、または結合され得る。
【0140】
第2振動発生器230において、第1保護部材213は、第1電極部211b上に配置され得る。第1保護部材213は、第1電極部211bを保護することができる。第2保護部材215は、第2電極部211c上に配置され得る。第2保護部材215は、第2電極部211cを保護することができる。例えば、第2振動発生器230の第1保護部材213及び第2保護部材215のそれぞれは、プラスチック材質、繊維材質、または木の材質からなることができ、これに限定されるものではない。例えば、第2振動発生器230において、第1保護部材213は、第2保護部材215と同一または他の材質からなることができる。第2振動発生器230の第1保護部材213および第2保護部材215のうちの1つ以上は、接着部材250(または第1連結部材)を介して第1振動発生器210の背面に連結されるか、または結合され得る。例えば、第2振動発生器230の第1保護部材213は、接着部材250(または第2連結部材)を介して第1振動発生器210の第2保護部材215に連結されるか、または結合され得る。
【0141】
第1振動発生器210及び第2振動発生器230のそれぞれにおいて、第1保護部材213及び第2保護部材215のそれぞれは、PI(polyimide)またはPET(polyethyleneterephthalate)などで構成することができ、これに限定されるものではない。
【0142】
本明細書の実施例に係る第1振動発生器210及び第2振動発生器230のうち1つ以上は、第1接着層212および第2接着層214をさらに含むことができる。
【0143】
第1振動発生器210において、第1接着層212は、振動構造物211と第1保護部材213の間に配置され得る。例えば、第1接着層212は、振動構造物211の第1電極部211bと第1保護部材213の間に配置され得る。第1保護部材213は,第1 接着層212を介して振動構造物211の第1面(または第1 電極部211b )上に配置され得る。例えば、第1保護部材213は,第1 接着層212を媒介とするフィルムラミネート工程により、振動構造物211の第1面(または第1 電極部211b )に結合されるか、または連結され得る。
【0144】
第1振動発生器210において、第2接着層214は、振動構造物211と第2保護部材215の間に配置され得る。例えば、第2接着層214は、振動構造物211の第2電極部211cと第2保護部材215の間に配置され得る。第2保護部材215は,第2接着層214を介して振動構造物211の第2面(または第2電極部211c)上に配置され得る。例えば、第2保護部材215は,第2接着層215を媒介とするフィルムラミネート工程により、振動構造物211の第2面(または第2電極部211c)に結合されるか、または連結され得る。
【0145】
第1振動発生器210において、第1および第2接着層212,214は、第1保護部材213と第2保護部材215の間で相互に連結されか、または結合され得る。例えば、第1振動発生器210で、第1および第2接着層212,214は、第1保護部材213と第2保護部材215の間の縁部分で互いに連結されか、または結合され得る。これにより、第1振動発生器210で、振動構造物211は、第1および第2接着層212,214によって囲むことができる。例えば、第1および第2接着層212,214は、第1振動発生器210の振動構造物211の全体を完全に囲むことができる。例えば、第1および第2接着層212、214は、カバー部材などで表現され得、これに限定されるものではない。第1および第2接着層212、214がカバー部材であるとき、第1保護部材213は、カバー部材の第1面に配置され、第2保護部材215は、カバー部材の第2面に配置され得る。
【0146】
第2振動発生器230において、第1接着層212は、振動構造物211と第1保護部材213の間に配置され得る。例えば、第1接着層212は、振動構造物211の第1電極部211bと第1保護部材213の間に配置され得る。第1保護部材213は,第1 接着層212を介して振動構造物211の第1面(または第1 電極部211b )上に配置され得る。例えば、第1保護部材213は,第1 接着層212を媒介とするフィルムラミネート工程により、振動構造物211の第1面(または第1 電極部211b )に結合されるか、または連結され得る。
【0147】
第2振動発生器230において、第2接着層214は、振動構造物211と第2保護部材215の間に配置され得る。例えば、第2接着層214は、振動構造物211の第2電極部211cと第2保護部材215の間に配置され得る。第2保護部材215は,第2接着層214を介して振動構造物211の第2面(または第2電極部211c)上に配置され得る。例えば、第2保護部材215は,第2接着層215を媒介とするフィルムラミネート工程により、振動構造物211の第2面(または第2電極部211c)に結合されるか、または連結され得る。
【0148】
第2振動発生器230において、第1および第2接着層212,214は、第1保護部材213と第2保護部材215の間で相互に連結されか、または結合され得る。例えば、第2振動発生器230で、第1および第2接着層212,214は、第1保護部材213と第2保護部材215の間の縁部分で互いに連結されか、または結合され得る。これにより、第2振動発生器230で、振動構造物211は、第1および第2接着層212,214によって囲むことができる。例えば、第1および第2接着層212,214は、第2振動発生器230の振動構造物211の全体を完全に囲むことができる。例えば、第1および第2接着層212、214は、カバー部材などで表現され得、これに限定されるものではない。第1および第2接着層212、214がカバー部材であるとき、第1保護部材213は、カバー部材の第1面に配置され、第2保護部材215は、カバー部材の第2面に配置され得る。
【0149】
第1振動発生器210と第2振動発生器230のそれぞれにおいて、第1および第2接着層212、214のそれぞれは、電気絶縁物質を含むことができる。例えば、電気絶縁物質は、接着性を有しながら、圧縮と復元が可能な物質を含むことができる。例えば、第1および第2接着層212、214のうち1つ以上は、エポキシ(epoxy)樹脂、アクリル(acrylic)樹脂、シリコーン(silicone)樹脂、またはウレタン(urethane)樹脂を含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0150】
本明細書の実施例に係る第1及び第2振動発生器210、230のいずれか1つは、第1電源供給ライン(PL1)と第2電源供給ライン(PL2)およびパッド部217をさらに含むことができる。
【0151】
第1及び第2振動発生器210、230のうちの1つ以上の第1電源供給ライン(PL1)は、第2方向(Y)に沿って長く延長され得る。第1電源供給ライン(PL1)は、第1保護部材213に配置され、第1電極部211bと電気的に連結され得る。例えば、第1電源供給ライン(PL1)は、第1電極部211bと対向する第1保護部材213の背面に配置され、第1電極部211bと電気的に連結され得る。例えば、第1電源供給ライン(PL1)は、第1電極部211bと直接に向き合う第1保護部材213の背面に配置され、第1電極部211bと電気的に直接に連結連結され得る。本明細書の一実施例として、第1電源供給ライン(PL1)は、異方性導電フィルムを媒介として、第1電極部211bと電気的に連結され得る。本明細書の他の例として、第1電源供給ライン(PL1)は、第1接着層212に含有された導電性物質(または粒子)を介して第1電極部211bと電気的に連結され得る。例えば、第1電源供給ライン(PL1)は、第1振動発生器210の第1電極部211bと第2振動発生器230の第1電極部211b(または 第3電極部)のそれぞれと電気的に連結され得る。
【0152】
例えば、第1および第2振動発生器210、230の1つ以上の第1電源供給ライン(PL1)は、第2方向(Y)を横切る第1方向(X)に沿って突出した少なくとも1つ以上の第1電源ラインを含むことができる。少なくとも1つ以上の第1電源ラインは、第1方向(X)に沿って第1電源供給ライン(PL1)の一側面と他側面のうちの少なくとも1つ以上から長く延長して第1電極部211bと電気的に連結され得る。これにより、少なくとも1つ以上の第1電源ラインは、第1電極部211bに印加される振動駆動信号の均一性を向上させることができる。
【0153】
第1及び第2振動発生器210、230の1つ以上の第2電源供給ライン(PL2)は、第2保護部材215に配置され、第2電極部211cと電気的に連結され得る。例えば、第2電源供給ライン(PL2)は、第2電極部211cと対向する第2保護部材215の前面に配置され、第2電極部211cと電気的に連結され得る。例えば、第2電源供給ライン(PL2)は、第2電極部211cと直接に向き合う第2保護部材215の前面に配置され、第2電極部211cと電気的に直接に連結され得る。本明細書の一実施例として、第2電源供給ライン(PL2)は、異方性導電フィルムを媒介として第2電極部211cと電気的に連結され得る。本明細書の他の例として、第2電源供給ライン(PL2)は、第2接着層214に含有された導電性物質(または粒子)を介して第2電極部211cと電気的に連結され得る。 例えば、第2電源供給ライン(PL2)は、第1振動発生器210の第2電極部211cと第2振動発生器230の第2電極部211c(または 第4電極部)のそれぞれと電気的に連結され得る。
【0154】
例えば、第1および第2振動発生器210、230の1つ以上の第2電源供給ライン(PL2)は、第1方向(X)に沿って突出した少なくとも1つ以上の第2電源ラインを含むことができる。少なくとも1つ以上の第2電源ラインは、第1方向(X)に沿って第2電源供給ライン(PL2)の一側面と他側面のうちの少なくとも1つ以上から長く延長して第2電極部211cと電気的に連結され得る。少なくとも1つ以上の第2電源ラインは、少なくとも1つ以上の第1電源ラインと重なったり重畳され得る。これにより、少なくとも1つ以上の第2電源ラインは、第2電極部211cに印加される振動駆動信号の均一性を向上させることができる。
【0155】
パッド部217は、第1電源供給ライン(PL1)及び第2電源供給ライン(PL2)のうち1つ以上の第1部分(または一側、または一端)と電気的に連結され得る。例えば、パッド部217は、第1保護部材213及び第2保護部材215の1つ以上の第1端部分に配置され得る。パッド部217は、第1保護部材213及び第2保護部材215のうち1つ以上の第1端部分で、第1電源供給ライン(PL1)及び第2電源供給ライン(PL2)の1つ以上の第1部分(または一側、または一端)と電気的に連結され得る。
【0156】
本明細書の実施例に係るパッド部217は、第1電源供給ライン(PL1)の第1部分(または一側、または一端)と電気的に連結した第1パッド電極、及び第2電源供給ライン(PL2)の第1部分(または一側、または一端)と電気的に連結した第2パッド電極を含むことができる。例えば、第1パッド電極と第2パッド電極のいずれか1つは、第1保護部材213及び第2保護部材215の1つ以上の第1端部分に露出され得る。
【0157】
本明細書の実施例に係る第1および第2振動発生器210、230のうち1つ以上は、フレキシブルケーブル219をさらに含むことができる。
【0158】
フレキシブルケーブル219は、第1および第2振動発生器210、230のうち1つ以上に配置されたパッド部219と電気的に連結され得る。これにより、フレキシブルケーブル219は、振動駆動回路から提供される振動駆動信号(または音響信号)を該当する振動構造物211に供給することができる。本明細書の実施例に係るフレキシブルケーブル219は、パッド部217の第1パッド電極と電気的に連結された第1端子、およびパッド部217の第2パッド電極と電気的に連結された第2端子を含むことができる。例えば、フレキシブルケーブル219は、フレキシブル印刷回路ケーブルまたはフレキシブルフラットケーブルであり得るが、これに限定されるものではない。
【0159】
振動駆動回路(または音響処理回路)は、音響ソースに基づいて、第1振動駆動信号および第2振動駆動信号を含む交流形の振動駆動信号を生成することができる。第1振動駆動信号は、正極性(+)の振動駆動信号および負極性(-)の振動駆動信号のいずれかであり、第2振動駆動信号は、正極性(+)の振動駆動信号および負極性(-)の振動駆動信号のいずれかであり得る。例えば、本明細書の一実施例として、第1振動駆動信号は、フレキシブルケーブル219の第1端子とパッド部217の第1パッド電極および第1電源供給ライン(PL1)を介して、振動構造物211の第1電極部211b に供給され得る。第2振動駆動信号は、フレキシブルケーブル219の第2端子とパッド部217の第2パッド電極および第2電源供給ライン(PL2)を介して、振動構造物211の第2電極部211c に供給され得る。本明細書の他の実施例として、第1振動駆動信号は、フレキシブルケーブル219の第1端子とパッド部217の第2パッド電極および第2電源供給ライン(PL2)を介して、振動構造物211の第2電極部211cに供給され得る。第2振動駆動信号は、フレキシブルケーブル219の第2端子とパッド部217の第1パッド電極および第1電源供給ライン(PL1)を介して、振動構造物211の第1電極部211b に供給され得る。
【0160】
本明細書の実施例に係る接着部材250は、第1および第2振動発生器210、230の間に配置され得る。例えば、接着部材250は、第1振動発生器210の第1保護部材213と第2振動発生器230の第2保護部材215の間に配置され得る。例えば、接着部材250は、第1振動発生器210および第2振動発生器230に対して密着力または接着力に優れた接着層を含む材質で構成され得る。例えば、接着部材250は、フォームパッド(foam pad)、両面テープ(Double-sided Tape)両面フォームパッド(Double-sided foam pad)、両面フォームパッドテープ(Double-sided foam Tape)、または接着剤などを含むことができる。例えば、接着部材250の接着層は、エポキシ(epoxy)、アクリル(acrylic)、シリコーン(silicone)、またはウレタン(urethane)系を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0161】
図3、
図4、およびこれに関連する説明では、本明細書の実施例に係る振動装置200は、第1及び第2振動発生器210、230、及び第1及び第2振動発生器210、230の間に配置された接着部材250を含む例を説明したが、これに限定されるわけではない。これに限定されるものではない。例えば、本明細書の実施例に係る振動装置200は、表示パネル100の大きさと重さなどによって表示パネル100の変位によって発生する音響の出力特性および音圧特性によって、複数(例えば、3つ以上)の振動発生器210、230、および複数の振動発生器210、230間に配置された接着部材250を含むことができる。この場合にも、複数の振動発生器210、230は、振動装置200の変位量または振幅変位を最大化、または増加させるために、互いに同一の大きさを有しながら重なり得る。例えば、複数の振動発生器210、230の1つ以上の振動構造物211(または振動部211a)のそれぞれの第1および第2部分(または端部分、または先端、または外側面、または各角部分)210a、230aは、互いにズレなく、実質的に互いに重なったり重畳され得る。例えば、複数の振動発生器210、230の1つ以上の振動構造物211(または振動部211a)のそれぞれの第1および第2部分(または端部分、または先端、または外側面、または各角部分)210a、230aは、互いにズレなしに製造工程上の誤差の範囲内で実質的に重なったり重畳され得る。例えば、複数の振動発生器210、230のそれぞれの振動構造物211(または振動部211a)のそれぞれの第1および第2部分(または端部分、または先端、または外側面、または各角部分)210a、230aは、仮想の延長線(VL)に配置するか、または仮想の延長線(VL)に位置することができる。例えば、複数の振動発生器210、230のそれぞれの振動構造物211(または振動部211a)のそれぞれの第1および第2部分(端部または先端または外側面または各角部分)210a、230aは、仮想の延長線(VL)に正確に整列するか、または仮想の延長線(VL)に正確に位置することができる。
【0162】
図5は、本明細書の実施例に係る振動駆動回路を示す図である。
図5は、
図3に示した振動装置に連結した振動駆動回路を示したものである。
【0163】
図3乃至
図5を参照すると、本明細書の実施例に係る振動駆動回路500は、振動装置200と電気的に連結し、音響ソースを基盤にした振動駆動信号を生成して、振動装置200に供給することにより、振動装置200を振動させたり、または変位させることができる。
【0164】
本明細書の実施例に係る振動駆動回路500は、振動装置200を構成する複数の振動発生器210、230のそれぞれに連結した複数のアンプ501、502を含むことができる。例えば、振動駆動回路500は、振動装置200を構成する第1振動発生器210及び第2振動発生器230のそれぞれに個別に連結した第1アンプ501及び第2アンプ502を含むことができる。
【0165】
第1アンプ501は、音響ソースに基づいて、第1振動駆動信号及び第2振動駆動信号を含む交流形状の振動駆動信号を生成することができる。
【0166】
本明細書の実施例に係る第1アンプ501は、第1振動駆動信号を出力する第1出力端子(T11)及び第2振動駆動信号を出力する第2出力端子(T12)を含むことができる。
【0167】
第1アンプ501において、第1出力端子(T11)は、第1振動発生器210の第1電極部211b及び第2電極部211cのうちのいずれか1つに電気的に連結され得る。第2出力端子(T12)は、第1振動発生器210の第1電極部211b及び第2電極部211cのうちの残りの1つに電気的に連結され得る。例えば、第1アンプ501の第1出力端子(T11)は、第1振動発生器210の第1電極部211bに電気的に連結し、第1アンプ501の第2出力端子(T12)は、第1振動発生器210の第2電極部211cに電気的に連結され得る。例えば、第1アンプ501の第1出力端子(T11)から出力される第1振動駆動信号は、第1振動発生器210のフレキシブルケーブル219とパッド部217および第1電源供給ライン(PL1)を介して第1電極部211bに供給され得る。第1アンプ501の第2出力端子(T12)から出力される第2振動駆動信号は、第1振動発生器210のフレキシブルケーブル219とパッド部217および第2電源供給ライン(PL2)を介して第2電極部211cに供給され得る。
【0168】
本明細書の実施例に係る第2アンプ502は、第1振動駆動信号を出力する第1出力端子(T21)及び第2振動駆動信号を出力する第2出力端子(T22)を含むことができる。
【0169】
第2アンプ502の第1出力端子(T21)および第2出力端子(T22)は、第2振動発生器230が、第1振動発生器210の変位方向と同じ方向に変位するように、第2振動発生器230の第1電極部211b及び第2電極部211cのそれぞれに連結され得る。第2アンプ502において、第1出力端子(T21)は、第2振動発生器230の第1電極部211b及び第2電極部211cのうちのいずれか1つに電気的に連結することができ、第2出力端子(T22)は、第2振動発生器230の第1電極部211b及び第2電極部211cのうちの残りの1つに電気的に連結され得る。例えば、第2アンプ502の第1出力端子(T21)は、第2振動発生器230の第2電極部211cに電気的に連結し、第2アンプ502の第2出力端子(T22)は、第2振動発生器230の第1電極部211bに電気的に連結され得る。例えば、第2アンプ502の第1出力端子(T21)から出力される第1振動駆動信号は、第2振動発生器230のフレキシブルケーブル219とパッド部217及び第2電源供給ライン(PL2)を介して第2電極部211cに供給され得る。第2アンプ502の第2出力端子(T22)から出力される第2振動駆動信号は、第2振動発生器230のフレキシブルケーブル219とパッド部217および第1電源供給ライン(PL1)を介して第1電極部211bに供給され得る。
【0170】
図5およびこれに関連した説明では、本明細書の実施例に係る振動駆動回路500が、第1アンプ501および第2アンプ502を含むことを例として説明したが、これに限定されるわけではない。これに限定されるものではない。例えば、本明細書の実施例に係る振動駆動回路500は、振動装置200に含まれる振動発生器210、230の数と対応する複数(例えば、3つ以上)のアンプ501、502を含むことができる。この場合には、3つ以上のアンプ501、502のそれぞれは、3つ以上の振動発生器210、230のそれぞれを同じ方向に変位させるための振動駆動信号を供給することができる。本明細書の実施例によると、3つ以上の振動発生器210、230が、互いに同じ方向に変位するように、3つ以上の振動発生器210、230は、第1グループおよび第2グループを含み、複数のアンプ501、502も第1アンプのグループ及び第2アンプのグループを含むことができる。
【0171】
第1グループの振動発生器210(例えば、奇数番目の振動発生器)が、第1アンプグループのアンプ501(例えば、奇数番目のアンプ)から印加される振動駆動信号によって変位し、第2グループの振動発生器230(例えば、偶数番目の振動発生器)が第2アンプグループのアンプ502(例えば、偶数番目のアンプ)から印加される振動駆動信号によって変位することにより3つ以上の振動発生器210、230は、互いに同じ方向に変位され得る。例えば、第1アンプグループのアンプ501において、第1出力端子(T11)は、第1グループの振動発生器210の第1電極部211bに電気的に連結し、第2出力端子(T12)は、第1グループの振動発生器210の第2電極部211cに電気的に連結され得る。そして、第2アンプのグループのアンプ502において、第1出力端子(T21)は、第2グループの振動発生器230の第2電極部211cに電気的に連結し、第2出力端子(T22)は、第2グループの振動発生器230の第1電極部211bに電気的に連結され得る。
【0172】
図6Aは、本明細書の実施例に係る振動発生器の変位を示す図である。
図6Bは、本明細書の実施例に係る振動装置の変位を示す図である。
【0173】
図6Aを参照すると、本明細書の実施例に係る振動発生器210、230は、表示パネル100の厚さ方向(Z)を基準に、振動駆動信号によって第1振幅(DW1)に変位(または振動)することができる。例えば、振動発生器210、230の振動部211aは、第1電極部211bに隣接し第1領域(または第1分極領域)及び第2電極部211cに隣接し第2領域(または第2分極領域)を含むことができる。振動部211aは、正極性(+)の振動駆動信号による第1領域の膨張と負極性(-)の振動駆動信号による第2領域の収縮によって、第1振幅(DW1)に変位することができる。これにより、表示パネル100は、第1振幅(DW1)を有する振動発生器210、230の変位により、第1振幅(DW1)と対応する第2振幅(DW2)に変位(または振動)することができる。
【0174】
図6Bを参照すると、本明細書の実施例に係る第1振動発生器210及び第2振動発生器210は、表示パネル100の厚さ方向(Z)を基準に、振動駆動信号に基づいて、第3振幅(DW3)に変位(または振動)することができる。第1振動発生器210及び第2振動発生器230は、互いに重なった積層構造によって、同じ方向に変位(または振動)することにより、積層構造の第1および第2振動発生器210、230を含む振動装置は1つまたは単一構造の振動発生器を含む振動装置と比較して、相対的に大きな振幅で変位(または振動)することができる。例えば、第1振動発生器210および第2振動発生器230のそれぞれの振動部211aは、第1電極部211bに隣接し、第1領域(または第1分極領域)及び第2電極部211cに隣接し、第2領域(または第2分極領域)を含むことができる。第1振動発生器210の振動部211aは、正極性(+)の振動駆動信号による第1領域の膨張と負極性(-)の振動駆動信号による第2領域の収縮によって第3振幅(DW3)に変位して、これと同時に、第2振動発生器230の振動部211aは、負極性(-)の振動駆動信号による第1領域の収縮と正極性(+)の振動駆動信号による第2領域の膨張により、第4振幅(DW4)に変位することができる。これにより、表示パネル100は、第1振動発生器210の第3振幅(DW3)と第2振動発生器230の第4振幅(DW4)に対応する第5振幅(DW5)に変位(または振動)することにより、1つまたは単一の構造の振動発生器を含む振動装置による振動と比較して、相対的に大きな振幅で振動することができる。例えば、本明細書に係る振動装置200は、1つまたは単一構造の振動発生器を含む振動装置と比較して、振動装置の駆動方向を一致させることができるので、振動装置200の駆動力を最大化し、または向上させることができる。したがって、表示パネル100は、振動装置200の変位により変位量(または曲げ力)や振幅変位が増加(または最大になる)され得る。これにより、表示パネル100の振動によって発生する中低音域帯の音響特性および/または音圧特性を向上させることができる。
【0175】
図7は、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
図8は、
図7に示した線III-III’の断面図である。
図8は、
図3に示した振動装置の第2振動発生器を変更したものである。これにより、以下の説明では、第2振動発生器および関連する構成を除いた残りの構成の説明は、省略または簡略にする。
【0176】
図7及び
図8を参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置200において、第2振動発生器230は、振動構造物211、第1保護部材213、および第2保護部材215を含むことができる。第2振動発生器230は、上下反転した形状で、第1振動発生器210に接着され得る。
【0177】
第2振動発生器230は、表示パネル100の背面を基準に、第1振動発生器210の積層構造とは正反対の積層構造を有するように上下反転した状態で、接着部材250(または第1連結部材)を介して、第1振動発生器210の背面に配置され得る。
【0178】
本明細書の実施例によると、第1振動発生器210の第1保護部材213は、連結部材150(または第2連結部材)を介して表示パネル100の背面に連結し、または結合され得る。この場合、第2振動発生器230の第2保護部材215は、接着部材250を介して、第1振動発生器210の第2保護部材215に連結し、または結合され得る。例えば、第1振動発生器210および第2振動発生器230が、互いに同じ方向に同時に変位するように、第1振動発生器210の第1電極部211bは、第2電極部211cより表示パネル100の近くに配置され、第2振動発生器230の第2電極部211cは、第1電極部211bより表示パネル100の近くに配置され得る。
【0179】
本明細書の他の実施例に係ると、第1振動発生器210の第2保護部材215は、連結部材150を介して表示パネル100の背面に連結し、または結合され得る。この場合、第2振動発生器230の第1保護部材213は、接着部材250を介して、第1振動発生器210の第1保護部材213に連結し、または結合され得る。例えば、第1振動発生器210および第2振動発生器230が、互いに同じ方向に同時に変位するように、第1振動発生器210の第2電極部211cは、第1電極部211bより表示パネル100の近くに配置され、第2振動発生器230の第1電極部211bは、第2電極部211cより表示パネル100の近くに配置され得る。
【0180】
したがって、本明細書の他の実施例に係る振動装置200は、第2振動発生器230が上下に反転された状態で、第1振動発生器210に配置されることにより、振動駆動回路との電気的な連結時、第2振動発生器230と振動駆動回路の間の電気的な連結構造を変更することなく、第1振動発生器210及び第2振動発生器230のそれぞれが同じ電気的な連結方法で振動駆動回路と電気的に連結され得る。
【0181】
図9は、本明細書の他の実施例に係る振動駆動回路を示す図である。
図9は、
図7に示した振動装置に連結した振動駆動回路を示したものである。
【0182】
図7乃至
図9を参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動駆動回路500は、振動装置200と電気的に連結し、音響ソースを基盤にした振動駆動信号を生成して、振動装置200に供給することにより、振動装置200を振動させたり、または変位させることができる。
【0183】
本明細書の実施例に係る振動駆動回路500は、振動装置200を構成する複数の振動発生器210、230のそれぞれに連結した複数のアンプ501、502を含むことができる。例えば、振動駆動回路500は、振動装置200を構成する第1振動発生器210及び第2振動発生器230のそれぞれに個別に連結した第1アンプ501及び第2アンプ502を含むことができる。
【0184】
第1アンプ501は、音響ソースに基づいて、第1振動駆動信号及び第2振動駆動信号を含む交流の振動駆動信号を生成することができる。本明細書に係る第1アンプ501は、第1振動駆動信号を出力する第1出力端子(T11)、及び第2振動駆動信号を出力する第2出力端子(T12)を含むことができる。第1アンプ501は、
図5で説明した第1アンプ501と実質的に同じなので、これに対する重複説明は省略する。
【0185】
本明細書の実施例に係る第2アンプ502は、第1振動駆動信号を出力する第1出力端子(T21)、及び第2振動駆動信号を出力する第2出力端子(T22)を含むことができる。
【0186】
第2振動発生器230が、第1振動発生器210の変位方向と同じ方向に変位するように、第2アンプ502の第1出力端子(T21)および第2出力端子(T22)は、第2振動発生器230の第1電極部211b及び第2電極部211cのそれぞれに連結され得る。例えば、第2アンプ502の第1出力端子(T21)は、第2振動発生器230の第1電極部211bに電気的に連結し、第2アンプ502の第2出力端子(T22)は、第2振動発生器230の第2電極部211cに電気的に連結され得る。例えば、第2アンプ502の第1出力端子(T21)から出力される第1振動駆動信号は、第2振動発生器230のフレキシブルケーブル219とパッド部217および第1電源供給ライン(PL1)を介して第1電極部211bに供給され得る。第2アンプ502の第2出力端子(T22)から出力される第2振動駆動信号は、第2振動発生器230のフレキシブルケーブル219とパッド部217および第2電源供給ライン(PL2)を介して第2電極部211cに供給され得る。
【0187】
本明細書の他の実施例に係る振動駆動回路500は、第2振動発生器230が上下に反転した形状で、第1振動発生器210に配置するか、または接着することにより、第2アンプ502の第1出力端子(T21)および第2出力端子(T22)の位置を変更せずに、第2振動発生器230と電気的に連結され得る。例えば、
図2乃至
図5に示した第2振動発生器230は、上下反転せずに、第1振動発生器210に配置するか、または連結することにより、第1振動発生器210と第2振動発生器230が互いに同じ方向に変位するために、第2アンプ502の第1出力端子(T21)および第2出力端子(T22)の位置が互いに変更された状態で、第2振動発生器230と電気的に連結され得る。
図7乃至
図9に示した第2振動発生器230は、上下に反転した形状で、第1振動発生器210に配置するか、または連結することにより、第1振動発生器210及び第2振動発生器230が互いに同じ方向に変位するために、第2アンプ502の第1出力端子(T21)および第2出力端子(T22)の位置を互いに変更する必要がない。これにより、第2アンプ502の第1出力端子(T21)および第2出力端子(T22)と第2振動発生器230の間の電気的連結方法は、第1アンプ501の第1出力端子(T21)および第2出力端子(T22)と第1振動発生器210の間の電気的連結方法と同様であるため、第1振動発生器210及び第2振動発生器230のそれぞれと、第1アンプ501及び第2アンプ502との間の組立性が増加、または改善され得る。例えば、第1アンプ501の第1出力端子(T11)は、第1振動発生器210の第1電極部211bに電気的に連結し、第1アンプ501の第2出力端子(T12)は、第1振動発生器210の第2電極部211cに電気的に連結され得る。同様に、第2アンプ502の第1出力端子(T21)は、第2振動発生器230の第1電極部211bに電気的に連結し、第2アンプ502の第2出力端子(T22)は、第2振動発生器230の第2電極部211cに電気的に連結され得る。
【0188】
図7乃至
図9及びこれに関連する説明では、本明細書の他の実施例に係る振動装置200が、第1振動発生器210および第2振動発生器230を含むことを例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、本明細書の他の実施例に係る振動装置200は、複数(例えば、3つ以上)の振動発生器210、230を含むことができる。3つ以上の振動発生器210、230は、互いに同じ方向に変位するように、第1グループおよび第2グループを含むことができる。
【0189】
本明細書の実施例として、第1グループの振動発生器210(例えば、奇数番目の振動発生器)は、上下非反転状態で配置され、第2グループの振動発生器230(例えば、偶数第振動発生器)は、上下反転状態で配置され得る。例えば、第1グループの振動発生器210の第1電極部211bは、第2電極部211cより表示パネル100の近くに配置され、第2グループの振動発生器230の第2電極部211cは、第1電極部211bより表示パネル100の近くに配置され得る。
【0190】
本明細書の他の実施例として、第1グループの振動発生器210(例えば、奇数番目の振動発生器)は、上下反転状態で配置され、第2グループの振動発生器230(例えば、偶数番目振動発生器)は、上下非反転状態で配置され得る。例えば、第1グループの振動発生器210の第2電極部211cは、第1電極部211bより表示パネル100の近くに配置され、第2グループの振動発生器230の第1電極部211bは、第2電極部211cより表示パネル100の近くに配置され得る。
【0191】
本明細書の他の実施例に係る振動駆動回路500は、振動装置200に含まれる振動発生器210、230の数と対応する複数(例えば、3つ以上)のアンプ501、502を含むことができる。3つ以上のアンプ501、502のそれぞれは、3つ以上の振動発生器210、230のそれぞれを同じ方向に変位させるための振動駆動信号の供給を受けることができる。例えば、3つ以上の振動発生器210、230のそれぞれの第1電極部211bは、3つ以上のアンプ501、502のうちの該当するアンプ501、502の第1出力端子(T11、T21)から第1振動駆動信号の供給を受けることができる。3つ以上の振動発生器210、230のそれぞれの第2電極部211cは、3つ以上のアンプ501、502のうちの該当するアンプ501、502の第2出力端子(T21、T22)から第2振動駆動信号の供給を受けることができる。
【0192】
図10は、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
図11は、
図10に示した振動部を示す図である。
図12A乃至
図12Cは、
図10に示した線IV-IV’の断面図であって、
図2乃至
図5に示した振動装置または
図7乃至
図9に示した振動装置の振動構造を変更したものである。これにより、以下の説明では、振動構造物とそれに関連する構成を除いた残りの構成の重複説明は省略または簡略にする。
【0193】
図10乃至
図12Cを参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置200で、第1振動発生器210及び第2振動発生器230のそれぞれの振動構造物211は、振動部211a、第1電極部211b 、および第2電極部211c を含むことができる。
【0194】
振動部210aは、圧電効果を含む圧電物質、複合圧電物質、または電気活性物質を含むことができる。振動部211aは、無機物質と有機物質を含むことができる。例えば、振動部211a は、圧電物質からなる複数の無機物質部と軟性物質からなる少なくとも1つの有機物質部を含むことができる。例えば、振動部211aは、圧電振動部、圧電振動層、圧電変位部、圧電変位層、音波発生部、音波発生層、圧電複合層、圧電複合体、または圧電セラミック複合体などで表現することができ、これに限定されるものではない。振動部211aは、透明、半透明、または不透明な圧電物質で構成され、透明、半透明、または不透明であり得る。振動部211aを含む振動構造物211、または第1振動発生器210及び第2振動発生器230のそれぞれは、振動フィルム、変位発生器、音響発生器、フレキシブル振動発生器、フレキシブルアクチュエータ、フレキシブルスピーカー、フレキシブル圧電スピーカー、フィルムアクチュエータ、フィルム型圧電複合体アクチュエータ、フィルムスピーカー、フィルム型圧電スピーカー、またはフィルム型圧電複合体スピーカーなどで表現することができ、これに限定されるものではない。
【0195】
本明細書の実施例に係る振動部211aは、複数の第1部分211a1および複数の第2部分211a2を含むことができる。例えば、複数の第1部分211a1および複数の第2部分211a2は、第1方向(X)(または第2方向(Y))に沿って交互に繰り返して配置され得る。例えば、第1方向(X)は、振動部211a の横方向であり得る。第2方向(Y)は、第1方向(X)と交差する振動部211a の縦方向であり得、これに限定されるものではない。例えば、第1方向(X)は、振動部211aの縦方向であり得、第2方向(Y)は、振動部211aの横方向であり得る。
【0196】
複数の第1部分211a1のそれぞれは、無機物質部で構成することができる。無機物質部は、前述した物質を含むことができる。例えば、複数の第1部分211a1のそれぞれは、
図3及び
図4で説明した振動部211a と実質的に同一の物質からなり得るので、これに対する重複説明は省略する。
【0197】
本明細書の実施例に係る複数の第1部分211a1のそれぞれは、複数の第2部分211a2の間に配置することができる。複数の第2部分211a2は、複数の第1部分211a1を挾んで互いに並んで配置(または配列)され得る。複数の第1部分211a1のそれぞれは、第1方向(X)(または第2方向(Y))と平行な第1幅(W1)を有しながら、第2方向(Y)(または第1方向(X))と平行の長さを有することができる。複数の第2部分211a2のそれぞれは、第1方向(X)(または第2方向(Y))と平行な第2幅(W2)を有しながら、第2方向(Y)(または第1方向(X))と平行の長さを有することができる。第1幅(W1)は、第2幅(W2)と同一または異なり得る。例えば、第1幅(W1)は、第2幅(W2)よりも大きいことがあり得る。複数の第1部分211a1のそれぞれは、すべて同じ大きさ、例えば、広さ、面積、または体積を有することができる。例えば、複数の第1部分211a1のそれぞれは、製造工程で発生する工程誤差(または許容誤差)の範囲内ですべて同じ大きさ、例えば、広さ、面積、または体積を有することができる。例えば、第1部分211a1と第2部分211a2は、互いに同一または異なる大きさを有するライン形状またはストライプ形状を含むことができる。したがって、振動部211aは、2-2複合体構造を有することにより、20kHz以下の共振周波数を有することができ、これに限定されるものではない。例えば、振動部211aの共振周波数は、形状、長さ、および厚さなど少なくとも1つ以上に基づいて変更され得る。例えば、第1部分211a1は、圧電部、圧電層、振動層、変位体、変位層、無機部、または無機物質部などで表現され得、これに限定されるものではない。
【0198】
振動部211aで、複数の第1部分211a1と複数の第2部分211a2のそれぞれは、同一平面(または同一層)に互いに並んで配置(または配列)され得る。複数の第1部分211a1と複数の第2部分211a2のそれぞれは、同一平面(または同一層)に互いに並んで配置(または配列)され、相互に連結されるか, または結合され得る。複数の第2部分211a2のそれぞれは、隣接する2つの第1部分211a1の間のギャップを埋めるように構成され得る。複数の第2部分211a2のそれぞれは、隣接する第1部分211a1と連結されるか, または接着され得る。複数の第2部分211a2のそれぞれは、隣接する2つの第1部分211a1の間のギャップを埋めるように構成されることによって、隣接する第1部分211a1と連結されるか, または接着され得る。これにより、振動部211aは、第1部分211a1と第2部分211a2の側面結合(または連結)によって所望の大きさまたは長さに拡張され得る。
【0199】
振動部211aで、複数の第2部分211a2のそれぞれの幅(W2)は、振動部211aのうち間部分から両縁部分(または両先端)の方にいくほど段々に減少することができる。
【0200】
本明細書の実施例によると、複数の第2部分211a2のうちで最も大きな幅(W2)を有する第2部分211a2は、振動部211aが上下方向(Z)(または厚さ方向)に振動するとき、最も大きな応力が集中され部分に位置することができる。複数の第2部分211a2のうちで最も小さい幅(W2)を有する第2部分211a2は、振動部211aが上下方向(Z)に振動するとき、相対的に最も小さな応力が発生され部分に位置することができる。例えば、複数の第2部分211a2のうちで最も大きな幅(W2)を有する第2部分211a2は、振動部211aのうち間部分に配置され、複数の第2部分211a2のうちで最も小さい幅(W2)を有する第2部分211a2は、振動部211aの両縁部分のうち1つ以上に配置され得る。これにより、振動部211aが上下方向(Z)に振動するとき、最も大きな応力が集中され部分で発生する音波の干渉または共振周波数の重畳が最小限に抑えされ得る。これにより、低音域帯で発生され音圧の低下(dipping)現象が改善され得、低音域帯で音響特性の平坦度が改善され得る。例えば、音響特性の平坦度は、最高音圧と最低音圧の間の偏差の大きさであり得る。
【0201】
振動部211aで、複数の第1部分211a1のそれぞれは、互いに異なる大きさ(または幅)を有することができる。例えば、複数の第1部分211a1のそれぞれの大きさ(または幅)は、振動部211aのうち間部分から両縁部分(または両先端)の方にいくほど段々に減少、または増加することができる。振動部211aは、互いに異なる大きさを有する複数の第1部分211a1のそれぞれの振動による様々な固有振動周波数によって音響の音圧特性が向上され得、音響の再生帯域が拡大され得る。
【0202】
複数の第2部分211a2のそれぞれは、複数の第1部分211a1の間に配置され得る。これにより、振動部211aは、第2部分211a2によって第1部分211a1の単位格子内のリンクによる振動エネルギーが増加することができるので、振動特性が増加することができ、圧電特性と柔軟性が確保され得る。例えば、第2部分211a2は、エポキシ(epoxy)系ポリマー、アクリル(acrylic)系ポリマー、およびシリコーン(silicone)系ポリマーのうちの1つ以上であり得、これに限定されるものではない。
【0203】
本明細書の実施例による第2部分211a2は、有機物質部で構成され得る。例えば、有機物質部は、無機物質部の間に配置することによって、無機物質部(または第1部分)に印加される衝撃を吸収することができ、無機物質部に集中されストレス(stress)をリリーシング(releasing)して振動部211aの耐久性を向上させることができ、また、振動部211aに柔軟性を提供することができる。
【0204】
本明細書の実施例による第2部分211a2は、第1部分211a1と比較して、低いモジュラス(modulus)と粘弾性を有することがでる。これにより、第1部分211a1の脆性特性により衝撃に弱い第1部分211a1の信頼性を向上させることができる。
【0205】
例えば、表示パネル100を振動させるための振動装置200は、耐衝撃性と高剛性を有する場合、最大の振動特性を有することができる。振動装置200が耐衝撃性と高剛性を有するために、複数の第2部分211a2のそれぞれは、相対的に高いダンピングベクトル(damping factor)(tanδ)と相対的に高い剛性(stiffness)特性を有する物質で構成され得る。例えば、複数の第2部分211a2のそれぞれは、0.1乃至1[GPa]のダンピングベクトル(tanδ)と0乃至10[GPa]の剛性特性を有する物質で構成され得る。また、ダンピングベクトル(tanδ)と剛性特性は、損失係数とモジュラスの相関関係で説明することができる。例えば、第2部分211a2は、0.01乃至1の損失係数と0.1乃至10 [GPa]のモジュラスを有する物質で構成され得る。
【0206】
第2部分211a2に構成される有機物質部は、第1部分211a1の無機物質部と比較して、柔軟な特性を有する有機物質、有機ポリマー、有機圧電物質、または有機非圧電物質を含むことができる。例えば、第2部分211a2は、弾性部、弾力部、連結部、有機部、有機物質部、接着部、伸縮部、曲げ部、ダンピング部、または軟性部などで表現することができ、これに限定されるものではない。
【0207】
有機圧電物質を含む有機物質部は、無機物質部(または第1部分)に印加される衝撃を吸収することができるので、振動装置200の全体の耐久性を向上させることができ、一定のレベルの圧電特性を提供することができる。本明細書の実施例による有機圧電物質は、有機物質であり得る。本明細書の実施例による有機圧電物質は、電気活性特性を有する有機物質であり得る。例えば、有機圧電物質は、PVDF(Polyvinylidene fluoride)、ベータ-PVDF(β-Polyvinylidene fluoride)およびPVDF-TrFE(Polyvinylidene-trifluoroethylene)のうちの少なくとも1つを含むことができ、これに限定されるものではない。
【0208】
有機非圧電物質を含む有機物質部は、硬化性樹脂組成物及びこれを含む接着剤で構成されることで、無機物質部(または第1部分)に印加される衝撃を吸収することができるので、振動装置200の全体の耐久性を向上させることができる。本明細書の実施例による有機非圧電物質は、エポキシ系ポリマー、アクリル系ポリマー、およびシリコーン系ポリマーのうちの少なくとも1つを含むことができ、これに限定されるものではない。
【0209】
例えば、有機非圧電物質を含む有機物質部は、振動装置200に要求される高剛性の特性のためにエポキシ樹脂および無機物質部との付着性のために付着増進剤を含むことができる。例えば、付着増進剤は、リン酸(phosphate)系などであり得、これに限定されるものではない。有機物質部は、熱硬化および光硬化のうちの少なくとも1つの硬化方法により硬化され得る。有機物質部の硬化時、溶剤の揮発による有機物質部の収縮によって振動装置200の厚さの均一性が低下することを防止するために、無溶剤(solvent free)タイプのエポキシ樹脂が使用され得、これに限定されるではない。
【0210】
有機非圧電物質を含む有機物質部は、振動装置200の高剛性に加えて、ダンピング(damping)特性のために、補強剤をさらに含むことができる。例えば、補強剤は、コアシェルタイプ(core shell type)のMBS(Methylmethacrylate-Butadiene-styrene)などを挙げることができ、その含有量は5乃至40wt%であり得る。このような補強剤の場合、コアシェルタイプの弾性体として、シェル部分はアクリル系ポリマーのようなエポキシ樹脂と高い結合力を有することにより、振動装置200の耐衝撃性またはダンピング特性を向上させることができる。
【0211】
本明細書の実施例に係る振動部211aは、複数の第1部分211a1と第2部分211a2が同一平面上に配置(または連結)されることで、単一の薄いフィルムの形状を有することができる。例えば、振動部211aは、複数の第1部分211a1が一側に連結された構造を有することができる。例えば、複数の第1部分211a1は、振動部211aの全体で連結された構造を有することができる。例えば、振動部211aは、振動特性を有する第1部分211a1によって表示パネル100の横方向を基準に、上下方向に振動することができ、柔軟性を有する第2部分211a2によって曲面形状に曲がることができる。また、本明細書の実施例に係る振動部211aにおいて、第1部分211a1の大きさおよび第2部分211a2の大きさは、振動部211aに求められる圧電特性および柔軟性に応じて構成され得る。本明細書の一実施例として、柔軟性より圧電特性を必要とする振動部211aの場合、第1部分211a1の大きさは、第2部分211a2の大きさよりも大きく構成され得る。本明細書の他の実施例としては、圧電特性よりも柔軟性を必要とする振動部211aの場合、第2部分211a2の大きさは、第1部分211a1の大きさよりも大きく構成され得る。したがって、振動部211aの大きさが求められる特性に応じて調節され得るので、振動部211aの設計が容易であるという長所がある。
【0212】
第1振動発生器210の振動構造物211と第2振動発生器230の振動構造物211は、振動装置200の変位量または振幅変位を最大化し、または増加させるために、互いに同じ大きさを有しながら重なることができる。例えば、第1振動発生器210の振動構造物211(または振動部211a)のそれぞれの第1部分(または端部分、または先端、または外側面、または各角部分)210aは、第2振動発生器230の振動構造物211(または振動部211a)のそれぞれの第2部分(または端部分、または先端、または外側面、または各角部分)230aと、互いにズレなしに、実質的に整列または重畳され得る。例えば、第1振動発生器210の振動構造物211(または振動部211a)のそれぞれの第1部分(または端部分、または先端、または外側面、または各角部分)210aは、第2振動発生器230の振動構造物211(または振動部211a)のそれぞれの第2部分(または端部分、または先端、または外側面、または各角部分)230aと、互いにズレなしに製造工程上の誤差の範囲内で実質的に整列または重畳され得る。例えば、第1振動発生器210の振動構造物211(または振動部211a)のそれぞれの第1部分(または端部分、または先端、または外側面、または各角部分)210aは、仮想の第1延長線(VL1)に整列されるか、または第1延長線(VL1)に位置することができる。第1振動発生器210の振動構造物211(または振動部211a)のそれぞれの第1部分(または端部分、または先端、または外側面、または各角部分)210aは、仮想の第1延長線(VL1)に正確に整列されるか、または第1延長線(VL1)に正確に位置することができる。第2振動発生器230の振動構造物211(または振動部211a)のそれぞれの第2部分(または端部分、または先端、または外側面、または各角部分)230aは、第1延長線(VL1)に整列されるか、または第1延長線(VL1)に位置することができる。例えば、第2振動発生器230の振動構造物211(または振動部211a)のそれぞれの第2部分(または端部分、または先端、または外側面、または各角部分)230aは、第1延長線(VL1)に正確に整列されるか、または第1延長線(VL1)に正確に位置することができる。
【0213】
本明細書の実施例によると、第1振動発生器210の複数の第2部分211a2と第2振動発生器230の複数の第2部分211a2は、互いに同じ大きさを有しながら、互いズレなしに実質的に重なったり重畳され得る。例えば、第1振動発生器210の複数の第2部分211a2と第2振動発生器230の複数の第2部分211a2は、互いに同じ大きさを有しながら、互いズレなしに製造工程上の誤差の範囲内で実質的に重なったり重畳され得る。本明細書の実施例によると、第1振動発生器210の複数の第2部分211a2のそれぞれは、第2振動発生器230の複数の第2部分211a2のそれぞれと互いにズレなしに実質的に重なったり重畳され得る。例えば、第1振動発生器210の複数の第2部分211a2のそれぞれは、第2振動発生器230の複数の第2部分211a2のそれぞれと第2延長線(VL2)に整列されるか、または第2延長線(VL2)に位置することができる。例えば、第1振動発生器210の複数の第2部分211a2のそれぞれは、第2振動発生器230の複数の第2部分211a2のそれぞれと互いにズレなしに第2延長線(VL2)に整列されるか、または第2延長線(VL2)に位置することができる。例えば、第1振動発生器210の複数の第2部分211a2のそれぞれは、第2振動発生器230の複数の第2部分211a2のそれぞれと互いにズレなしに製造工程上の誤差の範囲内で第2延長線(VL2)に正確に整列されるか、または第2延長線(VL2)に正確に位置することができる。したがって、本明細書に係る振動装置200は、第1振動発生器210の振動部211aと第2振動発生器230の振動部211aが互いに同じ方向に変位することによって変位量または振幅変位が最大化、または増加することができ、これにより、表示パネル100の変位量(または曲げ力)または振幅変位を増加(または最大化)させることができる。
【0214】
第1電極部211bは、振動部211aの第1面(または上面)に配置され得る。第1電極部211bは、複数の第1部分211a1のそれぞれの第1面と、複数の第2部分211a2のそれぞれの第1面に共通して配置されるか、または結合され得る。第1電極部211bは、複数の第1部分211a1のそれぞれの第1面と電気的に連結され得る。例えば、第1電極部211bは、振動部211aの第1面全体に配置され得る。第1電極部211bは、単一電極(またはコモン電極)の形状を有することができる。例えば、第1電極部211bは、振動部211aと実質的に同一の形状を有することができ、これに限定されるものではない。本明細書に係る第1電極部211bは、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなることができ、これに限定されるものではない。
【0215】
第2電極部211cは、振動部211aの第1面とは反対の、または第1面と異なる第2面(または背面)上に配置され得る。第2電極部211cは、複数の第1部分211a1のそれぞれの第2面と、複数の第2部分211a2のそれぞれの第2面に共通して配置、または結合され得る。第2電極部211cは、複数の第1部分211a1のそれぞれの第2面と電気的に連結され得る。例えば、第2電極部211cは、振動部211aの第2面全体に配置され得る。第2電極部211cは、単一電極(またはコモン電極)の形状を有することができる。例えば、第2電極部211cは、振動部211aと同じ形状を有することができ、これに限定されるものではない。本明細書に係る第2電極部211cは、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなることができ、これに限定されるものではない。
【0216】
第1電極部211bは、前述した第1保護部材213によって覆うことができる。第2電極部211cは、前述した第2保護部材215によって覆うことができる。
【0217】
第1振動発生器210及び第2振動発生器230のそれぞれの振動部211aは、一定の温度雰囲気または高温から常温に変化する温度雰囲気で、第1電極部211bと第2電極部211cに印加される一定の電圧によって分極化(また冶金)(polling treatment))され得、これに限定されるものではない。例えば、第1振動発生器210および第2振動発生器230のそれぞれの振動部211aは、外部から第1電極部211bと第2電極部211cに印加される振動駆動信号による逆圧電効果により収縮と膨張を交互に繰り返すことにより、振動することができる。例えば、第1振動発生器210および第2振動発生器230のそれぞれの振動部211aは、第1電極部211bと第2電極部211cに印加される振動駆動信号による垂直方向の振動(d33)および平面方向(または水平方向)の振動(d31)によって振動することができる。振動部211aの平面方向の収縮と膨張によって振動装置200の変位または表示パネルの変位が増加され得、これにより振動装置200または表示パネルの振動がより向上し得る。
【0218】
図10乃至
図12C、およびこれに関連した説明では、本明細書の他の実施例に係る振動装置200が、第1振動発生器210および第2振動発生器230を含もことを例として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、本明細書の他の実施例に係る振動装置200は、複数(例えば、3つ以上)の振動発生器210、230を含むことができる。この場合にも、複数の振動発生器210、230は、振動装置200の変位量または振幅変位が最大化または増加されるために、互いに同じ大きさを有しながら重なることができる。本明細書の実施例によると、3つ以上の振動発生器210、230のうちの上層(または上階)に配置された振動発生器210の第1部分211a1と下層(または階下)に配置された振動発生器230の第1部分211a1は、互いにズレなしに実質的に互いに重なったり重畳され得る。例えば、3つ以上の振動発生器210、230のうちの上層に配置された振動発生器210の第1部分211a1と下層に配置された振動発生器230の第1部分211a1は、互いにズレなしに製造工程上の誤差の範囲内で実質的に重なったり重畳され得る。例えば、3つ以上の振動発生器210、230のうちの上層に配置された振動発生器210の第1部分211a1と下層に配置された振動発生器230の第1部分211a1は、仮想の延長線(VL)に整列されるか、または仮想の延長線(VL)に位置することができる。例えば、3つ以上の振動発生器210、230のうちの上層に配置された振動発生器210の第1部分211a1と下層に配置された振動発生器230の第1部分211a1は、仮想の延長線(VL)に正確に整列されるか、または仮想の延長線(VL)に正確に位置することができる。例えば、表示パネル100の前面とより近くに配置された振動発生器210の第1部分211a1は、表示パネル100の前面と少なく近くに配置された他の振動発生器230の第1部分211a1と重畳され得る。そして、3つ以上の振動発生器210、230のうちの上層に配置された振動発生器210の第2部分211a2と3つ以上の振動発生器210、230のうちの下層に配置された振動発生器230の第2部分211a2は、互いにズレなしに実質的に互いに重なったり重畳され得る。例えば、3つ以上の振動発生器210、230のうちの上層に配置された振動発生器210の第2部分211a2と下層に配置された振動発生器230の第2部分211a2は、互いにズレなしに製造工程上の誤差の範囲内で実質的に重なったり重畳され得る。例えば、3つ以上の振動発生器210、230のうちの上層に配置された振動発生器210の第2部分211a2と下層に配置された振動発生器230の第2部分211a2は、仮想の延長線(VL)に整列されるか、または仮想の延長線(VL)に位置することができる。例えば、3つ以上の振動発生器210、230のうちの上層に配置された振動発生器210の第2部分211a2と下層に配置された振動発生器230の第2部分211a2は、仮想の延長線(VL)に正確に整列されるか、または仮想の延長線(VL)に正確に位置することができる。例えば、表示パネル100の前面とより近くに配置された振動発生器210の第2部分211a2は、表示パネル100の前面と少なく近くに配置された他の振動発生器230の第2部分211a2と重畳され得る。
【0219】
図12A乃至
図12Cを参照すると、第1振動発生器210および第2振動発生器230の1つ以上は、第1電源供給ライン(PL1)と第2電源供給ライン(PL2)を含むすることができる。
【0220】
図12Aおよび
図12Bを参照すると、第1振動発生器210および第2振動発生器230の第1電源供給ライン(PL1)は、第1保護部材213に配置され、第1電極部211bと電気的に連結され得る。例えば、第1電源供給ライン(PL1)は、第1電極部211bと対向する第1保護部材213の背面に配置され、第1電極部211bと電気的に連結され得る。例えば、第1電源供給ライン(PL1)は、第1電極部211bと直接に向き合う第1保護部材213の背面に配置され、第1電極部211bと電気的に連結され得る。第1振動発生器210および第2振動発生器230の第2電源供給ライン(PL2)は、第2保護部材215に配置され、第2電極部211cと電気的に連結され得る。例えば、第2電源供給ライン(PL2)は、第2電極部211cと対向する第2保護部材215の前面に配置され、第2電極部211cと電気的に連結され得る。例えば、第2電源供給ライン(PL2)は、第2電極部211cと直接に向き合う第2保護部材215の前面に配置され、第2電極部211cと電気的に連結され得る。
【0221】
図12Bを参照すると、
図12Aと比較して、第1振動発生器210および第2振動発生器230の第1電源供給ライン(PL1)は、第1方向(X)を基準に右側に移動して配置され得る。第1振動発生器210および第2振動発生器230の第2電源供給ライン(PL2)は、第1方向(X)を基準に左側に移動して配置され得る。
【0222】
図12Cを参照すると、第1振動発生器210および第2振動発生器230の第1電源供給ライン(PL1)は、第1保護部材213に配置され、第2電極部211cと電気的に連結され得る。例えば、第1電源供給ライン(PL1)は、第2電極部211cと対向する第2保護部材215の前面に配置され、第2電極部211cと電気的に連結され得る。例えば、第1電源供給ライン(PL1)は、第2電極部211cと直接に向き合う第2保護部材215の前面に配置され、第2電極部211cと電気的に連結され得る。
【0223】
第1振動発生器210および第2振動発生器230の第2電源供給ライン(PL2)は、第1保護部材213に配置され、第1電極部211bと電気的に連結され得る。例えば、第2電源供給ライン(PL2)は、第1電極部211bと対向する第1保護部材213の背面に配置され、第1電極部211bと電気的に連結され得る。例えば、第2電源供給ライン(PL2)は、第1電極部211bと直接に向き合う第1保護部材213の背面に配置され、第1電極部211bと電気的に 連結され得る。例えば、第1電源供給ライン(PL1)は、第1電極部211bまたは第2電極部211cに連結され、第2電源供給ライン(PL2)は、第1電極部211bまたは第2電極部211cに連結され得る。例えば、第1電源供給ライン(PL1)は、第1電極部211bおよび第2電極部211cのいずれかに連結され得、第2電源供給ライン(PL2)は、第1電極部211bまたは第2電極部211cの他の1つに連結され得る。
【0224】
本明細書の他の実施例によると、第1振動発生器210の第1電源供給ライン(PL1)は、第2振動発生器230の第1電源供給ライン(PL1)と重畳しないことがあり得る。第1振動発生器210の第2電源供給ライン(PL2)は、第2 振動発生器230の第2電源供給ライン(PL2)と重畳しないことがあり得る。 例えば、第2 電源供給ライン(PL2)は、第1電源供給ライン(PL1)から表示パネル100(または振動部材)の前面および背面と平行な平面から離隔し得る。これにより、電源供給ラインの重畳によって発生する断線を解決でき、電源供給ラインの重畳によって厚さの増加により振動装置の厚さが厚くなる問題点を解決できる。これに対する説明は、
図4および
図8でも同様に適用され得る。
【0225】
図13は、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
図13は、
図10乃至
図12で説明した振動部を変更したものである。これにより、以下の説明では、振動部を除いた残りの構成に対する重複説明は省略または簡略にする。
【0226】
図13を参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置200において、第1振動発生器210および第2振動発生器230のそれぞれに含まれた振動構造物211の振動部211aは、複数の第1部分211a1および、複数の第1部分211a1との間に配置された第2部分211a2を含むことができる。複数の第1部分211a1は、第1方向(X)と第2方向(Y)に沿って配置され得る。
【0227】
複数の第1部分211a1のそれぞれは、第1方向(X)と第2方向(Y)のそれぞれに沿って互いに離隔するように配置され得る。例えば、複数の第1部分211a1のそれぞれは、互いに同じ大きさを有する六面体形状を有しながら格子形状で配置され得る。複数の第1部分211a1のそれぞれは、
図3及び
図4で説明した振動部211aと、
図10乃至
図12で説明した第1部分211a1と実質的に同一の物質からなるので、これに対して、同じ図面符号を付与し、これに対する重複説明は省略する。
【0228】
第2部分211a2は、第1方向(X)と第2方向(Y)のそれぞれに沿って複数の第1部分211a1の間に配置され得る。第2部分211a2は、隣接する2つの第1部分211a1の間のギャップを埋めるか、複数の第1部分211a1のそれぞれを囲むように構成されることにより、隣接する第1部分211a1と連結し、または接着され得る。本明細書の実施例によると、第1方向(X)に沿って隣接する2つの第1部分211a1の間に配置された第2部分211a2の幅は、第1部分211a1の幅と同じか異なることができる。第2方向(Y)に沿って隣接する2つの第1部分211a1の間に配置された第2部分211a2の幅は、第1部分211a1の幅と同じか異なることができる。第2部分211a2は、
図10乃至
図12で説明した第2部分211a2と実質的に同一の物質からなるので、これに対して同一の図面符号を付与し、これに対する重複説明は省略する。
【0229】
図13及びこれに関連した説明では、本明細書の他の実施例に係る振動装置200が、第1振動発生器210および第2振動発生器230を含もことを例として説明したが、これに限定されるわけではない。例えば。本明細書の他の実施例に係る振動装置200は、複数(例えば、3つ以上)の振動発生器210、230を含むことができる。この場合にも、複数の振動発生器210、230は、振動装置200の変位量または振幅変位を最大化または増加させるために、互いに同じ大きさを有しながら重なることができる。例えば、表示パネル100(または振動部材)の前面とより近くに配置された第1振動発生器210の第1部分211a1は、表示パネル100(または振動部材)の前面と少なく近くに配置された第2振動発生器230の第1部分211a1と重畳され得る。本明細書の実施例によると、3つ以上の振動発生器210、230のうちの上層に配置された振動発生器210の第1部分211a1と下層に配置された振動発生器230の第1部分211a1は、互いにズレなしに実質的に互いに重なったり重畳され得る。例えば、3つ以上の振動発生器210、230のうちの上層に配置された振動発生器210の第1部分211a1と下層に配置された振動発生器230の第1部分211a1は、互いにズレなしに製造工程上の誤差の範囲内で実質的に重なったり重畳され得る。そして、3つ以上の振動発生器210、230のうちの上層に配置された振動発生器210の第2部分211a2と下層に配置された振動発生器230の第2部分211a2は、互いにズレなしに実質的に互いに重なったり重畳され得る。例えば、3つ以上の振動発生器210、230のうちの上層に配置された振動発生器210の第2部分211a2と下層に配置された振動発生器230の第2部分211a2は、互いにズレなしに製造工程上の誤差の範囲内で実質的に重なったり重畳され得る。例えば、表示パネル100(または振動部材)の前面とより近くに配置された第1振動発生器210の第2部分211a2は、表示パネル100(または振動部材)の前面と少なく近くに配置された第2振動発生器230の第2部分211a2と重畳され得る。
【0230】
したがって、本明細書に係る第1振動発生器210及び第2振動発生器230のそれぞれの振動部211aは、1-3複合体構造を含むことにより、30MHz以下の共振周波数を有することができるが、これに限定されるわけではない。例えば、振動部211aの共振周波数は、形状、長さ、および厚さなど少なくとも1つ以上によって変更され得る。
【0231】
図14は、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
図14は、
図10乃至
図12で説明した振動部を変更したものである。これにより、以下の説明では、振動部を除いた残りの構成の重複説明は、省略または簡略にする。
【0232】
図14を参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置200において、第1および第2振動発生器210、230のそれぞれに含まれた振動構造物211の振動部211aは、複数の第1部分211a1および、複数の第1部分211a1との間に配置された第2部分211a2を含むことができる。複数の第1部分211a1は、第1方向(X)と第2方向(Y)に沿って互いに離隔して配置され得る。
【0233】
本明細書の実施例に係る複数の第1部分211a1のそれぞれは、円の形状の平面構造を有することができる。例えば、複数の第1部分211a1のそれぞれは、円板の形状を有することができるが、これに限定されるわけではない。例えば、複数の第1部分211a1のそれぞれは、楕円形状、多角形状、またはドーナツ形状などを含む点形状を有することができる。複数の第1部分211a1のそれぞれは、
図3及び
図4で説明した振動部211aと、
図10乃至
図12で説明した第1部分211a1と実質的に同一の物質からなるので、これに対して、同じ図面符号を付与し、これに対する重複説明は省略する。
【0234】
第2部分211a2は、第1方向(X)と第2方向(Y)のそれぞれに沿って複数の第1部分211a1の間に配置され得る。第2部分211a2は、複数の第1部分211a1のそれぞれを囲むように構成されることによって、複数の第1部分211a1のそれぞれの側面と連結されるか、または接着され得る。複数の第1部分211a1と第2部分211a2のそれぞれは、同一平面(または同じ層)に互いに並んで配置(または配列)され得る。複数の第2部分211a2のそれぞれは、
図10乃至
図12で説明した第2部分211a2と実質的に同一の有機物質からなり得るので、これに対する重複説明は省略する。
【0235】
本明細書の他の実施例に係る第1振動発生器210および第2振動発生器230のそれぞれの振動部211aで、複数の第1部分211a1のそれぞれは、円の形状の平面構造の代わりに三角の形状の平面構造を有することができる。例えば、複数の第1部分211a1のそれぞれは、三角板の形状を有することができる。
【0236】
本明細書の実施例によると、複数の第1部分211a1のうち、隣接した4つの第1部分211a1は、四角の形状(または正方形の形状)をなすように隣接して配置され得る。四角の形状をなす隣接した4つの第1部分211a1のそれぞれの頂点は、四角形状のうち央部(または正中央部)に隣接して配置され得る。
【0237】
本明細書の他の実施例によると、複数の第1部分211a1のうち、隣接した6つの第1部分211a1は、六角形状(または正六角形状)をなすように隣接して配置され得る。六角形状をなす隣接した6つの第1部分211a1のそれぞれの頂点は、六角形状のうち央部(または正うち央部)に隣接して配置され得る。
【0238】
図14、およびこれに関連した説明では、本明細書の他の実施例に係る振動装置200が、第1振動発生器210および第2振動発生器230を含もことを例として説明したが、これに限定されるわけではない。例えば、本明細書の他の実施例に係る振動装置200は、複数(例えば、3つ以上)の振動発生器210、230を含むことができる。この場合にも、複数の振動発生器210、230は、振動装置200の変位量または振幅変位が最大化または増加されるために、互いに同じ大きさを有しながら重なることができる。例えば、表示パネル100(または振動部材)の前面とより近くに配置された第1振動発生器210の第1部分211a1は、表示パネル100(または振動部材)の前面と少なく近くに配置された第2振動発生器230の第1部分211a1と重畳され得る。本明細書の実施例によると、3つ以上の振動発生器210、230のうちの上層に配置された振動発生器210の第1部分211a1と下層に配置された振動発生器230の第1部分211a1は、互いにズレなしに実質的に互いに重なったり重畳され得る。例えば、3つ以上の振動発生器210、230のうちの上層に配置された振動発生器210の第1部分211a1と下層に配置された振動発生器230の第1部分211a1は、互いにズレなしに製造工程上の誤差の範囲内で実質的に重なったり重畳され得る。そして、3つ以上の振動発生器210、230のうちの上層に配置された振動発生器210の第2部分211a2と下層に配置された振動発生器230の第2部分211a2は、互いにズレなしに実質的に互いに重なったり重畳され得る。例えば、3つ以上の振動発生器210、230のうちの上層に配置された振動発生器210の第2部分211a2と下層に配置された振動発生器230の第2部分211a2は、互いにズレなしに製造工程上の誤差の範囲内で実質的に重なったり重畳され得る。例えば、表示パネル100(または振動部材)の前面とより近くに配置された第1振動発生器210の第2部分211a2は、表示パネル100(または振動部材)の前面と少なく近くに配置された第2振動発生器230の第2部分211a2と重畳され得る。
【0239】
したがって、本明細書の他の実施例に係る第1振動発生器210及び第2振動発生器230のそれぞれの振動部211aは、1-3複合体構造を有しながら円形に近い振動源(または振動体)として実現され得る。これにより、振動特性または音響の出力特性が向上され得、30MHz以下の共振周波数を有することができる。これに限定されず、例えば、振動部211aの共振周波数は、形状、長さ、および厚さなど少なくとも1つ以上によって変更し得る。
【0240】
図15は、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
図16A乃至
図16Eは、
図15に示した線V-V’の断面図であり、これは
図2乃至
図14で説明した振動発生器を変更したものである。
【0241】
図15乃至
図16Eを参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置200で、第1振動発生器210および第2振動発生器230のそれぞれは、少なくとも1つ以上の振動構造物200A、200B、200C、200D、または複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dを含むことができる。
図15乃至
図16Eでは、振動発生器が4つの振動構造物を含むことを例として示しており、本明細書の実施例に係る第1振動発生器210および第2振動発生器230のそれぞれは、1つまたは2つ以上の振動構造物で構成され得る。
【0242】
複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれは、第1方向(X)および第2方向(Y)のそれぞれに沿って互いに離隔して配置され得る。例えば、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれは、第1方向(X)および第2方向(Y)のそれぞれに沿って互いに離隔しながら電気的に分離配置され得る。例えば、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dは、振動アレイ、振動発生アレイ、分割振動アレイ、部分振動アレイ、分割振動構造物、部分振動構造物、個別振動構造物、振動モジュール、振動モジュールアレイ部、振動アレイ構造物、振動フィルム、変位発生器、変位フィルム、変位構造物、音響発生構造物、音響発生器、タイリング振動アレイ、タイリング振動アレイモジュール、またはタイリング振動フィルムであることができ、この用語に限定されるものではない。
【0243】
複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれは、圧電効果によって収縮と膨張を交互にまたは繰り返すことにより、振動することができる。例えば、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれは、第1方向(X)および第2方向(Y)のそれぞれに沿って一定の間隔で配置されるか、またはタイリングされ得る。これにより、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dがタイリングされた第1振動発生器210及び第2振動発生器230のそれぞれは、振動フィルム、変位発生器、変位フィルム、変位構造物、音響発生構造物、音響発生器、タイリング振動アレイ、タイリング振動アレイモジュール、またはタイリング振動フィルムであることができ、この用語に限定されるものではない。
【0244】
本明細書の実施例に係る複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれは、四角の形状を有することができる。例えば、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれは、5cm以上の幅を有する四角の形状を有することができる。例えば、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれは、5cm×5cm以上の大きさを有する正方形の形状を有することができ、これに限定されるものではない。
【0245】
複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれは、一定の間隔で配置されるか、またはタイリングされることによって、独立して駆動せず、完全な1つの単一体の形状で駆動する1つの振動装置(または単一振動装置)として実現され得る。例えば、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dは、電気的に分離され、間隔(または距離)を有しながら互いに離隔し得る。本明細書の実施例によると、第1方向(X)を基準に、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dの間の第1離隔距離(D1)は、0.1mm以上3cm未満であり得、これに限定されるものではない。また、第2方向(Y)を基準に、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dの間の第2離隔距離(D2)は、0.1mm以上3cm未満であり得、これに限定されるものではない。例えば、第1離隔距離(D1)と第2離隔距離(D2)は、互いに同一であり得る。例えば、第1離隔距離(D1)と第2離隔距離(D2)は、工程誤差の範囲内で互いに同一であり得る。
【0246】
本明細書の実施例によると、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれは、0.1mm以上3cm未満の離隔距離(または間隔)(D1、D2)を有するように配置されるか、またはタイリングされることで、1つの振動装置として駆動され得,複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dの単一体振動に連動して発生する音響の再生帯域および音響の音圧特性のそれぞれが増加され得る。例えば、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dの単一体振動に連動して発生する音響の再生帯域を増加させ、低音域帯の音響、例えば、500Hz以下での音圧特性を増加させるために、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dは、0.1mm以上5mm未満の間隔で配置され得る。
【0247】
本明細書の実施例によると、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dが0.1mm未満の間隔(D1、D2)、または間隔(D1、D2)なしに配置されるとき、振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの振動時に互いの間の物理的な接触によるクラックの発生または破損によって、振動構造物200A、200B、200C、200D、または第1振動発生器210及び第2振動発生器230のそれぞれの信頼性が低下し得る。
【0248】
本明細書の実施例によると、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dが3cm以上の間隔(D1、D2)で配置されるとき、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの独立した振動によって、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dが1つ(または単一)の振動装置として駆動しないことがあり得る。これにより、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dの振動に連動して発生する音響の再生帯域および音響の音圧特性が低下さし得る。例えば、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dを3cm以上の間隔(D1、D2)で配置されるとき、低音域帯、例えば、500Hz以下での音響特性と音圧特性のそれぞれが低下し得る。
【0249】
本明細書の実施例によると、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dが5mmの間隔で配置されるとき、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれが1つの振動装置として駆動しないため、低音域帯、例えば、200Hz以下で音響特性と音圧特性のそれぞれが低下し得る。
【0250】
本明細書の他の例によると、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dを1mmの間隔で配置されるとき、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dが1つの振動装置として振動することにより、音響の再生帯域が増加して低音域帯の音響、例えば、500Hz以下での音圧特性が増加し得る。例えば、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dが1mmの間隔で配置されるとき、第1振動発生器210及び第2振動発生器230のそれぞれは、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dの間の離隔距離が最適化されることによる大面積化された振動体として実現され得る。これにより、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dは、単一体振動による大面積の振動体として駆動され得る。これにより、第1振動発生器210及び第2振動発生器230のそれぞれの大面積の振動に連動して発生する音響の再生帯域と低音域帯の音響特性および音圧特性のそれぞれが増加するか、または向上し得る。
【0251】
したがって、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dの単一体振動(または1つの振動装置)を実現するために、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dの間の離隔距離は、0.1 mm以上3cm未満に構成され得る。また、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dの単一体振動(または1つの振動装置)を実現して、低音域帯音響の音圧特性を増加させるために、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dの間の離隔距離は、0.1mm以上5mm以下に構成され得る。
【0252】
本明細書の実施例に係る第1振動発生器210及び第2振動発生器230のそれぞれは、第1方向(X)と第2方向(Y)のそれぞれに沿って互いに離隔しながら電気的に分離された第1乃至第4振動構造物200A、200B、200C、200Dを含むことができる。例えば、第1乃至第4振動構造物200A、200B、200C、200Dは、2×2形状で配列するか、またはタイリングされ得る。
【0253】
本明細書の実施例によると、第1振動構造物200Aおよび第2振動構造物200Bは、第1方向(X)に沿って互いに離隔され得る。第3振動構造物200Cおよび第4振動構造物200Dは、第1方向(X)に沿って互いに離隔され得る。第3振動構造物200Cおよび第4振動構造物200Dは、第2方向(Y)に沿って第1振動構造物200Aおよび第2振動構造物200Bのそれぞれから離隔され得る。第1振動構造物200Cおよび第3振動構造物200Cは、互いに向かい合って第2方向(Y)に沿って互いに離隔され得る。第2振動構造物200Bおよび第4振動構造物200Dは、互いに向かい合って第2方向(Y)に沿って互いに離隔され得る。
【0254】
本明細書の実施例に係る第1乃至第4振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれは、振動部211a、第1電極部211b 、および第2電極部211c を含むことができる。
【0255】
振動部211aは、相対的に高い振動の実現が可能なセラミック系の物質で構成され得る。例えば、振動部211aは、1-3振動モードの圧電特性を有する1-3複合体(composite)構造、または2-2振動モードの圧電特性を有する2-2複合体構造を有することができる。例えば、振動部211aは、
図3で説明した振動部211aと同じか、または
図10乃至
図14のいずれかで説明した振動部211aと同様に、第1部分211a1と第2部分211a2を含むので、これについて同一参照符号を付与し、これに対する重複説明は省略する。
【0256】
本明細書の実施例によると、振動部211aは、透明、半透明、または不透明な圧電物質で構成され、振動部211aは、透明、半透明、または不透明であり得る。
【0257】
第1電極部211b は、振動部211aの第1面に配置され、振動部211aの第1面と電気的に連結され得る。これは、
図2乃至
図14のいずれかで説明した第1電極部211b と同一なので、これについて同一参照符号を付与し、これに対する重複説明は省略する。
【0258】
第2電極部211c は、振動部211aの第2面に配置され、振動部211aの第2面と電気的に連結され得る。これは、
図2乃至
図14のいずれかで説明した第2電極部211c と同一なので、これについて同一参照符号を付与し、これに対する重複説明は省略する。
【0259】
本明細書の他の実施例に係る第1振動発生器210及び第2振動発生器230のそれぞれは、第1保護部材1213および第2保護部材1215をさらに含むことができる。
【0260】
第1保護部材1213は、第1振動発生器210及び第2振動発生器230のそれぞれの第1面上に配置され得る。例えば、第1保護部材1213は、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第1面上に配置された第1電極部211b を覆うことができる。これにより、第1保護部材1213は、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第1面に共通して連結されるか、または複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第1面を共通に支持することができる。これにより、第1保護部材1213は、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第1面または第1電極部211b を保護することができる。
【0261】
本明細書の実施例に係る第1保護部材1213は、第1接着層1212を介して、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第1面に配置され得る。例えば、第1保護部材1213は、第1接着層1212を媒介とするフィルムラミネート工程により、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第1面に配置され得る。例えば、第1保護部材1213は、第1接着層1212を媒介とするフィルムラミネート工程により、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第1面に直接的に配置され得る。したがって、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれは、一定の間隔(D1、D2)を有するように、第1保護部材1213に一体化(または配置)されるか、またはタイリングされ得る。 これにより、複数の振動構造物200A、200B、200C、200D は、単一フィルムまたは単一構造体として実現され得る。
【0262】
第2保護部材1215は、第1振動発生器210及び第2振動発生器230のそれぞれの第2面上に配置され得る。例えば、第2保護部材1215は、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第2面上に配置された第2電極部211cを覆うことができる。これにより、第2保護部材1215は、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第2面に共通して連結されるか、または複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第2面を共通に支持することができる。これにより、第2保護部材1215は、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第2面または第2電極部211cを保護することができる。
【0263】
本明細書の実施例に係る第2保護部材1215は、第2接着層1214を介して、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第2面に配置され得る。例えば、第2保護部材1215は、第2接着層1214を媒介とするフィルムラミネート工程により、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第2面に配置され得る。例えば、第2保護部材1215は、第2接着層1214を媒介とするフィルムラミネート工程により、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第2面に直接的に配置され得る。例えば、第1 接着層1212および第2接着層1214は、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dを囲むよう互いに結合され得る。したがって、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれは、一定の間隔(D1、D2)を有するように、第2保護部材1215に一体化(または配置)されるか、またはタイリングされ得る。これにより、複数の振動構造物200A、200B、200C、200D は、単一フィルムまたは単一構造体として実現され得る。
【0264】
本明細書の実施例に係る第1保護部材1213および第2保護部材1215のそれぞれは、プラスチック材質、繊維材質、または木の材質からなることができ、これに限定されるものではない。第1保護部材1213および第2保護部材1215のうち1つ以上は、連結部材(または第2連結部材)を介して表示パネル100に付着されるか、または結合され得る。
【0265】
第1接着層1212は、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第1面、および複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dの間に配置され得る。例えば、第1接着層1212は、第1振動発生器210及び第2振動発生器230のそれぞれの第1面と向き合う第1保護部材1213の背面(または内部面)に配置され得る。例えば、第1接着層1212は、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第1面に配置され,複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dの間に充填され得る。
【0266】
第2接着層1214は、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第2面、および複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dの間に配置され得る。例えば、第2接着層1214は、第1振動発生器210及び第2振動発生器230のそれぞれの第2面と向き合う第2保護部材1215の前面(または内部面)に配置され得る。例えば、第2接着層1214は、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第2面に配置され,複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dの間に充填され得る。
【0267】
第1接着層1212および第2接着層1214は、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dの間で相互に連結されるか、または結合され得る。これにより、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれは、第1接着層1212および第2接着層1214によって囲まれ得る。例えば、第1接着層1212および第2接着層1214は、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dの全体を完全に囲むことができる。例えば、第1接着層1212および第2接着層1214は、カバー部材などで表現され得、これに限定されるものではない。第1接着層1212および第2接着層1214がカバー部材であるとき、第1保護部材1213は、カバー部材の第1面に配置され、第2保護部材1215は、カバー部材の第2面に配置され得る。
【0268】
本明細書の実施例による第1接着層1212および第2接着層1214のそれぞれは、接着性を有しながら、圧縮と復元が可能な電気絶縁物質を含むことができる。例えば、第1接着層1212および第2接着層1214のそれぞれは、エポキシ(epoxy)樹脂、アクリル(acrylic)樹脂、シリコーン(silicone)樹脂、またはウレタン(urethane)樹脂を含むことができるが、これに限定されるものではない。例えば、第1接着層1212および第2接着層1214のそれぞれは、透明、半透明、または不透明ように構成され得る。
【0269】
本明細書の他の実施例に係る第1振動発生器210及び第2振動発生器230のそれぞれは、第1保護部材1213に配置された第1電源供給ライン(PL1)、第2保護部材1215に配置された第2電源供給ライン(PL2)、および第1電源供給ライン(PL1)と第2電源供給ライン(PL2)に電気的に連結されたパッド部1217をさらに含むことができる。
【0270】
第1電源供給ライン(PL1)は、第1振動発生器210及び第2振動発生器230のそれぞれの第1面と向き合う第1保護部材1213の第1面に配置され得る。例えば、第1保護部材1213で、第1面は、前面または電極の対向面であり得る。第1電源供給ライン(PL1)は、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第1電極部211b と電気的に連結され得る。例えば、第1電源供給ライン(PL1)は、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第1電極部211b と直接に電気的に連結され得る。本明細書の一実施例として、第1電源供給ライン(PL1)は、異方性導電フィルムを媒介として、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第1電極部211b と電気的に連結され得る。本明細書の他の実施例として、第1電源供給ライン(PL1)は、第1接着層1212に含有された導電性物質(または粒子)を介して、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第1電極部211b と電気的に連結され得る。
【0271】
本明細書の実施例に係る第1電源供給ライン(PL1)は、第2方向(Y)に沿って配置された第1-1電源ライン(PL11)および第1-2電源ライン(PL12)を含むことができる。例えば、第1-1電源ライン(PL11)は、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのうち、第1振動構造物200Aおよび第3振動構造物200C(または第1グループ、または第1アレイグループ)のそれぞれの第1電極部211bと電気的に連結され得る。例えば、第1振動構造物200Aおよび第3振動構造物200Cは、第1振動発生器210及び第2振動発生器230のそれぞれで第2方向(Y)と平行な第1列に配置され得る。第1-2電源ライン(PL12)は、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのうち、第2振動構造物200Bおよび第4振動構造物200D(または第2グループ、または第2アレイグループ)のそれぞれの第1電極部211bと電気的に連結され得る。例えば、第2振動構造物200Bおよび第4振動構造物200Dは、第1振動発生器210及び第2振動発生器230のそれぞれで第2方向(Y)と平行な第2列に配置され得る。
【0272】
第2電源供給ライン(PL2)は、第1振動発生器210及び第2振動発生器230のそれぞれの第2面と向き合う第2保護部材1215の第1面に配置され得る。例えば、第2保護部材1215で、第1面は、下面または電極の対向面であり得る。第2電源供給ライン(PL2)は、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第2電極部211cと電気的に連結され得る。例えば、第2電源供給ライン(PL2)は、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第2電極部211cと直接に電気的に連結され得る。本明細書の一実施例として、第2電源供給ライン(PL2)は、異方性導電フィルムを媒介として、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第2電極部211cと電気的に連結され得る。本明細書の他の実施例として、第2電源供給ライン(PL2)は、第2接着層1214に含有された導電性物質(または粒子)を介して、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第2電極部211cと電気的に連結され得る。
【0273】
本明細書の実施例に係る第2電源供給ライン(PL2)は、第2方向(Y)に沿って配置された第2-1電源ライン(PL21)および第2-2電源ライン(PL22)を含むことができる。例えば、第2-1電源ライン(PL21)は、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのうち、第1振動構造物200Aおよび第3振動構造物200C(または第1グループ、または第1アレイグループ)のそれぞれの第2電極部211cと電気的に連結され得る。例えば、第1振動構造物200Aおよび第3振動構造物200Cは、第1振動発生器210及び第2振動発生器230のそれぞれで第2方向(Y)と平行な第1列に配置され得る。第2-2電源ライン(PL22)は、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのうち、第2および第4振動構造物200B、200D(または第2グループ、または第2アレイグループ)のそれぞれの第2電極部211cと電気的に連結され得る。例えば、第2および第4振動構造物200B、200Dは、第1振動発生器210及び第2振動発生器230のそれぞれで第2方向(Y)と平行な第2列に配置され得る。
【0274】
パッド部1217は、第1電源供給ライン(PL1)および第2電源供給ライン(PL2)のうち少なくとも1つ以上の一側(または一端)と電気的に連結されるように、第1振動発生器210及び第2振動発生器230のそれぞれに配置され得る。本明細書の実施例に係るパッド部1217は、第1電源供給ライン(PL1)の一側と電気的に連結された第1パッド電極、および第2電源供給ライン(PL2)の一側と電気的に連結された第2パッド電極を含むことができる。
【0275】
第1パッド電極は、第1電源供給ライン(PL1)の第1-1電源ライン(PL11)および第1-2電源ライン(PL12)のそれぞれの一側に共通して連結され得る。例えば、第1-1電源ライン(PL11)および第1-2電源ライン(PL12)のそれぞれの一側(または一端)は、第1パッド電極から分岐され得る。
【0276】
第2パッド電極は、第2電源供給ライン(PL2)の第2-1電源ライン(PL21)および第2-2電源ライン(PL22)のそれぞれの一側に共通して連結され得る。例えば、第2-1電源ライン(PL21)および第2-2電源ライン(PL22)のそれぞれの一側(または一端)は、第2パッド電極から分岐され得る。
【0277】
本明細書の実施例によると、第1電源供給ライン(PL1)、第2電源供給ライン(PL2)、およびパッド部1217のそれぞれは、透明、半透明、または不透明になるように透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなることができる。
【0278】
本明細書の他の実施例に係る第1振動発生器210及び第2振動発生器230のそれぞれは、フレキシブルケーブル1219をさらに含むことができる。
【0279】
フレキシブルケーブル1219は、第1振動発生器210及び第2振動発生器230のそれぞれに配置されたパッド部1217と電気的に連結され、振動駆動回路から提供される振動駆動信号を第1振動発生器210及び第2振動発生器230のそれぞれに供給することができる。本明細書の実施例に係るフレキシブルケーブル1219は、パッド部1217の第1パッド電極と電気的に連結された第1端子、およびパッド部1217の第2パッド電極と電気的に連結された第2端子を含むことができる。例えば、フレキシブルケーブル1219は、フレキシブル印刷回路ケーブルまたはフレキシブルフラットケーブルであり得るが、これに限定されるものではない。
【0280】
したがって、本明細書の他の実施例に係る振動装置200は、第1振動発生器210及び第2振動発生器230のそれぞれが独立して駆動せずに、1つの単一振動体として実現された複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dを含むことにより、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dの単一体振動による大面積の振動体として駆動され得る。例えば、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dは、一定の間隔(D1、D2)で配列(またはタイリング)された1つの単一振動体であり得る。これにより、振動装置200は、表示パネルまたは振動対象物(または振動部材)の広い面積を振動させたり、または独自の大面積振動したりすることができるので、表示パネルまたは振動対象物(または振動部材)から出力される音響の再生帯域と、低音域帯での音響特性および音圧特性を増加させたり、またはまたは向上させることができる。
【0281】
図16A乃至
図16Dを参照すると、第1振動発生器210および第2振動発生器230のそれぞれ第1電源供給ライン(PL1)は、第1電極部211bに連結され得る。第1振動発生器210および第2振動発生器210のそれぞれ第2電源供給ライン(PL2)は、第2電極部211cに連結され得る。例えば、複数の振動発生器のうち上層に配置された第1電極部211bおよび複数の振動発生器のうち下層に配置された第1電極部211bは、第1電源供給ライン(PL1)に連結され得る。複数の振動発生器のうち上層に配置された第2電極部211cおよび複数の振動発生器のうち下層に配置された第2電極部211cは、第2電源供給ライン(PL2)に連結され得る。例えば、表示パネル100(または振動部材)の前面とより近くに配置された第1振動発生器210の第1電極部211bは、第1電源供給ライン(PL1)に連結され得る。表示パネル100(または振動部材)の前面と少なく近くに配置された第2振動発生器230の第2電極部211cは、第2電源供給ライン(PL2)に連結され得る。例えば、複数の振動発生器のうち第1振動発生器210に配置された第1電極部211bおよび複数の振動発生器のうち第2振動発生器230に配置された第1電極部211bは、第1電源供給ライン(PL1)に連結され得る。複数の振動発生器のうち第1振動発生器210に配置された第2電極部211cおよび複数の振動発生器のうち第2振動発生器230に配置された第2電極部211cは、第2電源供給ライン(PL2)に連結され得る。
【0282】
図16Aを参照すると、第1振動発生器210の第1電源供給ライン(PL1)は、第2振動発生器230の第1電源供給ライン(PL1)と重畳され得る。第1振動発生器210の第2電源供給ライン(PL2)は、第2振動発生器230の第2電源供給ライン(PL2)と重畳され得る。第1振動発生器210の第1電源供給ライン(PL1)は、第1振動発生器210の第2電源供給ライン(PL2)と重畳され得る。第2振動発生器230の第1電源供給ライン(PL1)は、第2振動発生器230の第2電源供給ライン(PL2)と重畳され得る。
【0283】
図16B乃至
図16Dを参照すると、複数の振動発生器のうち上層に配置された第1電極部211bに連結された第1電源供給ライン(PL1)は、複数の振動発生器のうち上層に配置された第2電極部211cに連結された第2電源供給ライン(PL2)と重畳しないことがあり得る。例えば、複数の振動発生器のうち第1振動発生器210に配置された第1電極部211bに連結された第1電源供給ライン(PL1)は、複数の振動発生器のうち第1振動発生器210に配置された第2電極部211cに連結された第2電源供給ライン(PL2)と重畳しないことがあり得る。複数の振動発生器のうち下層に配置された第1電極部211bに連結された第1電源供給ライン(PL1)は、複数の振動発生器のうち下層に配置された第2電極部211cに連結された第2電源供給ライン(PL2)と重畳しないことがあり得る。例えば、複数の振動発生器のうち第2振動発生器230に配置された第1電極部211bに連結された第1電源供給ライン(PL1)は、複数の振動発生器のうち第2振動発生器230に配置された第2電極部211cに連結された第2電源供給ライン(PL2)と重畳しないことがあり得る。例えば、表示パネル100(または振動部材)の前面とより近くに配置された第1振動発生器210の第1電極部211bは、第1電源供給ライン(PL1)に連結され得る。表示パネル100(または振動部材)の前面と少なく近くに配置された第2振動発生器230の第2電極部211cは、第2電源供給ライン(PL2)に連結され得る。例えば、第2電極部211cに連結された第2電源供給ライン(PL2)は、第1電極部211bに連結された第1電源供給ライン(PL1)から表示パネル100(または振動部材)の前面および背面と平行な平面にから離隔し得る。例えば、第2電源供給ライン(PL2)は、第1電源供給ライン(PL1)から表示パネル100(または振動部材)の前面および背面と平行な平面から離隔し得る。
【0284】
図16Bを参照すると、第1振動発生器210の第1電源供給ライン(PL1)は、第2振動発生器230の第2電源供給ライン(PL2)と重畳され得る。第1振動発生器210の第2電源供給ライン(PL2)は、第2振動発生器230の第1電源供給ライン(PL1)と重畳され得る。第1振動発生器210の第1電源供給ライン(PL1)は、第2振動発生器230の第1電源供給ライン(PL1)と重畳しないことがあり得る。第1振動発生器210の第2電源供給ライン(PL2)は、第2振動発生器230の第2電源供給ライン(PL2)と重畳しないことがあり得る。これにより、電源供給ラインの重畳によって発生する断線を解決でき、電源供給ラインの重畳によって厚さの増加により振動装置の厚さが厚くなる問題点を減少させることができる。
【0285】
図16Cを参照すると、第1振動発生器210の第1電源供給ライン(PL1)は、第2振動発生器230の第1電源供給ライン(PL1)と重畳され得る。第1振動発生器210の第2電源供給ライン(PL2)は、第2振動発生器230の第2電源供給ライン(PL2)と重畳され得る。
図16Aと比較して、第1振動発生器210および第2振動発生器230の第2電源供給ライン(PL2)は、第1方向(X)を基準に右側及び右側に移動して配置され得る。したがって、第1振動発生器210および第2振動発生器230のそれぞれの第1電源供給ライン(PL1)および第2電源供給ライン(PL2)は、すべて重畳しないことがあり得る。
これにより、電源供給ラインの重畳によって発生する断線を解決でき、電源供給ラインの重畳によって厚さの増加により振動装置の厚さが厚くなる問題点を減少させることができる。
【0286】
図16Dを参照すると、第1振動発生器210の第1電源供給ライン(PL1)は、第2振動発生器230の第1電源供給ライン(PL1)と重畳され得る。第1振動発生器210の第2電源供給ライン(PL2)は、第2振動発生器230の第2電源供給ライン(PL2)と重畳され得る。
図16Aと比較して、第1振動発生器210および第2振動発生器230の第1電源供給ライン(PL1)は、第1方向(X)を基準に右側及び右側に移動して配置され得る。したがって、第1振動発生器210および第2振動発生器230のそれぞれの第1電源供給ライン(PL1)および第2電源供給ライン(PL2)は、すべて重畳しないことがあり得る。
これにより、電源供給ラインの重畳によって発生する断線を解決でき、電源供給ラインの重畳によって厚さの増加により振動装置の厚さが厚くなる問題点を減少させることができる。
【0287】
図16Eを参照すると、第1振動発生器210で、第1振動構造物200Aの第1電極部211bと第2振動構造物200Bの第1電極部211bは、振動部211aを基準に互いに異なる面に構成され得る。例えば、第1振動発生器210で、第1振動構造物200Aの第1電極部211bと第2振動構造物200Bの第1電極部211bは、振動部211aを基準に互いに異なる層に構成され得る。例えば、第1振動発生器210で、第1振動構造物200Aの第1電極部211bと第2振動構造物200Bの第1電極部211bは、ジグザグ構造に配置され得る。例えば、第1振動発生器210の第1振動構造物200Aの第1電極部211bは、第1保護部材1213と向き合う面に配置され得る。例えば、第1振動発生器210の第2振動構造物200Bの第1電極部211bは、第2保護部材1215と向き合う面に配置され得る。例えば、第1振動発生器210の第1振動構造物200Aの第1電極部211bは、第1電源供給ライン(PL1)に連結され得る。第1振動発生器210の第2振動構造物200Bの第1電極部211bは、第2電源供給ライン(PL2)に連結され得る。
【0288】
図16Eを参照すると、第2振動発生器230で、第1振動構造物200Aの第1電極部211bと第2振動構造物200Bの第1電極部211bは、振動部211aを基準に互いに異なる面に構成され得る。例えば、第2振動発生器230で、第1振動構造物200Aの第1電極部211bと第2振動構造物200Bの第1電極部211bは、振動部211aを基準に互いに異なる層に構成され得る。例えば、第2振動発生器230で、第1振動構造物200Aの第1電極部211bと第2振動構造物200Bの第1電極部211bは、ジグザグ構造に配置され得る。例えば、第2振動発生器230の第1振動構造物200Aの第1電極部211bは、第1保護部材1213と向き合う面に配置され得る。例えば、第2振動発生器230の第2振動構造物200Bの第1電極部211bは、第2保護部材1215と向き合う面に配置され得る。例えば、第2振動発生器230の第1振動構造物200Aの第1電極部211bは、第1電源供給ライン(PL1)に連結され得る。第2振動発生器230の第2振動構造物200Bの第1電極部211bは、第2電源供給ライン(PL2)に連結され得る。
【0289】
本明細書の他の実施例によると、第1振動発生器210の第1振動構造物200Aの第1電極部211bは、第2電源供給ライン(PL2)に連結され得、第1振動発生器210の第2振動構造物200Bの第1電極部211bは、第1電源供給ライン(PL1)に連結され得る。第2振動発生器230の第1振動構造物200Aの第1電極部211bは、第2電源供給ライン(PL2)に連結され得、第2振動発生器230の第2振動構造物200Bの第1電極部211bは、第1電源供給ライン(PL1)に連結され得る。
【0290】
本明細書の他の実施例によると、
図16B乃至
図16Dの第1電源供給ライン(PL1)および/または第2電源供給ライン(PL2)に対する説明は、
図16Eでも同様に適用され得る。
【0291】
【0292】
図17は、本明細書の他の実施例に係る装置を示す図であり、これは、
図1に示した線I-I’の他の断面図である。
図17に示した装置は、
図2乃至
図16に示した装置にプレートを追加で構成したものである。
【0293】
図17を参照すると、本明細書の他の実施例に係る装置は、映像を表示する表示パネル100および表示パネル100の背面(または後面)で表示パネル100を振動させる振動装置200を含むことができる。本明細書の他の実施例に係る装置は、表示パネル100と振動装置200の間に配置されたプレート170をさらに含むことができる。
【0294】
表示パネル100と振動装置200のそれぞれは、
図2乃至
図16で説明した表示パネル100と振動装置200のそれぞれと実質的に同じなので、これに対する重複説明は省略するか簡略にする。
【0295】
プレート170は、表示パネル100の背面と同じ形状および同じ大きさを有するか、または振動装置200と同じ形状および同じ大きさを有することができる。本明細書の他の実施例として、プレート170は、表示パネル100と異なる大きさを有することができる。例えば、プレート170は、表示パネル100の大きさよりも小さいことがあり得る。本明細書の他の実施例として、プレート170は、振動装置200と異なる大きさを有することができる。例えば、プレート170は、振動装置200の大きさよりも大きいか、または小さいことがあり得る。振動装置200は、表示パネル100の大きさと同じか小さいことがあり得る。
【0296】
本明細書の実施例に係るプレート170は、金属材質であり得る。例えば、プレート170は、ステンレス鋼(stainless steel)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、マグネシウム(Mg)合金、マグネシウムリチウム(Mg-Li)合金、およびアルミニウム(Al)合金のうちいずれか 1つ以上のの材質からなり得、これに限定されるものではない。
【0297】
本明細書の実施例に係るプレート170は、複数の開口部を含むことができる。複数の開口部は、一定の大きさと一定の間隔を有するように構成され得る。例えば、複数の開口部は、一定の大きさと一定の間隔を有するように、第1方向(X)と第2方向(Y)に沿って形成され得る。複数の開口部のそれぞれは、振動装置200の振動による音波(または音圧)がプレート170によって分散されず、表示パネル100に集中するようにすることにより、プレート170による振動の損失を最小限に抑えて、表示パネル100の振動によって発生する音響の音圧特性を増加させることができる。例えば、複数の開口部を含むプレート170は、メッシュ形状を有することができる。例えば、複数の開口部を含むプレート170は、メッシュプレートであり得る。
【0298】
本明細書の実施例によると、本明細書の実施例によるとプレート170は、表示パネル100の背面に連結されるか、または結合され得る。例えば、表示パネル100が発光表示パネルの場合、プレート170は、発光表示パネル100の封止部(または 封止基板)の背面に配置され得る。プレート170は、封止部の背面に配置され、合着された構造で構成され得る。プレート170は、表示パネル100から発生する熱を放熱させることができる。例えば、プレート170は、放熱部材、放熱プレート、またはヒートシンクなどで表現することができ、この用語に限定されるものではない。例えば、プレート170が封止部の背面に配置され、合着した構造で構成される場合、第1支持部材310は、省略され得る。
【0299】
本明細書の実施例によると、プレート170は、表示パネル100の背面に配置されるか、またはぶら下がった振動装置200の質量(mass)を補強することができる。これにより、プレート170は、振動装置200の質量の増加に伴う振動装置200の共振周波数を減少させることができる。したがって、プレート170は、振動装置200の振動に連動して発生する低音域帯の音響特性および低音域帯の音圧特性を増加させ、音圧特性の平坦度を向上させることができる。ここで、音響特性の平坦度は、最高の音圧と最低の音圧の間の偏差の大きさであり得る。例えば、プレート170は、重量部材、質量部材、または音響平坦化部材などで表現することができ、この用語に限定されるものではない。
【0300】
本明細書の実施例によると、プレート170が配置された表示パネル100の変位量(または曲げ力)および振幅変位(または振動幅)は、プレート170の剛性によりプレート170の厚さが増加するにつれて減少し得る。これにより、表示パネル100の変位(または振動)によって発生する音響の低音域帯の音響特性および音圧特性が低下し得る。
【0301】
本明細書の実施例によると、表示パネル100の変位量は、プレート170の厚さだけでなく、振動装置200とプレート170の間の接触面積に影響を受け得る。例えば、
図18に示すように、プレート170の厚さによって、同じ力を加えると、表示パネル100の変位量は、振動装置200とプレート170の間の接触面積および振動装置200の付着面積が小さいほど大きくなったり、増加し得る。例えば、プレート170の厚さが0.25mmのとき、第1大きさを有する振動装置200(
図18の太い実線)の変位による表示パネル100の振幅変位(または変位量)は、第1大きさよりも大きい第2大きさを有する振動装置200(
図18の点線)の変位による表示パネル100の変位量よりも大きいことがあり得る。これにより、本明細書の実施例に係る振動装置200は、第1大きさを有しながら、互いに重なった複数の振動発生器210、230を有することにより、プレート170の厚さによる表示パネル100の変位量の減少を最小限に抑えることができる。また、本明細書の実施例に係る振動装置200は、第1大きさを有しながら、互いに重なった複数の振動発生器210、230を有することにより、表示パネル100の変位量を増加させたり最大化して表示パネル100の変位によって発生するのうち低音域帯の音響特性および音圧特性を増加させたり向上させることができる。したがって、本明細書の他の実施例に係る装置で、振動装置200は、互いに重なった振動発生器210、230の積層構造によりプレート170が配置された表示パネル100の変位量を増加させる、または最大化させることができる。プレート170は、表示パネル100の熱を円滑に放熱させることができる厚さを有することができる。例えば、プレート170は、0.1mm乃至0.75mmの厚さを有することができ、これに限定されるものではない。
【0302】
本明細書の実施例に係るプレート170は、プレート連結部材(または第4連結部材)190を介して表示パネル100の背面に結合し、または連結され得る。
【0303】
本明細書の実施例に係るプレート連結部材190は、表示パネル100の背面と振動装置200のそれぞれに対して、密着力または接着力に優れた接着層を含むことができる。例えば、プレート連結部材190は、フォームパッド(foam pad)、両面テープ(Double-sided Tape)、両面フォームパッド(Double-sided foam pad)、両面フォームテープ(Double-sided foam Tape)、または接着剤を含むことができる。例えば、プレート連結部材190の接着層は、エポキシ(epoxy)、アクリル(acrylic)、シリコーン(silicone)、またはウレタン(urethane)系列を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、プレート連結部材190の接着層は、連結部材150の接着層と同じにすることができるが、これに限定されるものではない。例えば、プレート連結部材190の接着層は、振動装置200の振動が表示パネル100または振動対象物によく伝達されるように、アクリルとウレタンのうち相対的に接着力に優れ、硬度が高い特性を有するアクリル系列の物質(または材質)を含むことができる。本明細書の他の実施例としては、プレート連結部材190の接着層は、連結部材150の接着層とは異なって構成され得る。
【0304】
振動装置200は、前述した連結部材150を介してプレート170の背面に連結されるか、または結合されることによって、プレート170の背面に支持されるか、または掛けることができる。
【0305】
本明細書の実施例に係るプレート170は、前述した連結部材150を介して振動装置200の前面に連結されるか、または結合され得る。例えば、プレート170は、複数の振動発生器210,230のうちの最上層の振動発生器に配置され得る。 例えば、プレート170は、連結部材150を介して振動装置200の複数の振動発生器210,230のうちの最上層の振動発生器に連結されるか、または結合され得る。 例えば、振動装置200が、第1振動発生器210および第2振動発生器230を有するとき、プレート170は、連結部材150を介して第2振動発生器230の第1面または第1振動発生器210の第2面に連結されるか、または結合され得る。
本明細書の実施例に係るプレート170は、振動装置200に一体化し、または振動装置200の構成に含まれ得る。例えば、プレート170と振動装置200は、1つの胴体からなる1つの構造物または1つの部品(またはモジュール)に構成され得る。これにより、表示パネル100の背面と振動装置200の間にプレート170が配置されるとき、プレート170と振動装置200の間の部品単一化(またはモジュール化)によって表示パネル100と振動装置200の間の組立工程が容易になり得る。
【0306】
本明細書の実施例に係るプレート170および振動装置200は、1つの胴体からなる1つの構造物または1つの部品(またはモジュール)で構成された場合には、振動対象物(vibration object)(または振動部材),振動板に構成され得る。プレート170および振動装置200は、非表示パネルに配置され得る。プレート170および振動装置200は、連結部材150を介して互いに結合されるか、または連結され得る。例えば、振動対象物は、映像を表示する画素を有する表示パネルを含むか、または非表示パネルを含むことができる。例えば、振動対象物は、映像を表示する画素を有する表示パネルを含むか、または、木材、プラスチック、ガラス、布、紙、皮革、自動車の内装材、自動車のガラス窓、建物の室内天井、建物のガラス窓、建物の内装材、航空機の内装材、および航空機のガラス窓などにおいて1つ以上であり、これに限定されるものではない。例えば、振動対象物は、映像を表示する画素を有する表示パネル、表示装置から映像が投射されるスクリーンパネル、照明パネル、サイネージ(signage)パネル、運送手段の内装材、運送手段のガラス窓、運送手段の外装材、建物の天井材、建物の内装材、建物のガラス窓、航空機の内装材、および鏡のいずれか1つ以上を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、非表示パネルは、発光ダイオード照明パネル(または装置)、有機発光照明パネル(または装置)、または無機発光照明パネル(または装置)などであり得、これに限定されるものではない。例えば、振動対象物は、映像を表示する画素を有する表示パネルを含むか、または、発光ダイオード照明パネル(または装置)、有機発光照明パネル(または装置)、または無機発光照明パネル(または装置)のいずれか1つ以上を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0307】
本明細書の実施例によると、プレート170および振動装置200は、非表示パネルに配置され得る。プレート170および振動装置200のモジュール(または構造体)は、連結部材150を介して互いに結合されるか、または連結され得る。これにより、プレート170と振動装置200のモジュール(または構造体)は、非表示パネルを振動させて音響をよび/またはハプティックフィードバックを実現することができる。
【0308】
本明細書の他の実施例によると、プレート170および振動装置200は、1つの胴体からなる1つの構造物または1つの部品(またはモジュール)で構成された場合には、プレート170は、振動対象物(または振動板)に実現することができる。これにより、プレート170は、振動を介して自体的に音響および/またはハプティックフィードバックを実現することができる。例えば、プレート170と振動装置200の構造(または構造体)において、プレート170は、ステンレス鋼(staineless steel)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、マグネシウム(Mg)合金、マグネシウムリチウム(Mg-Li)合金、およびアルミニウム(Al)合金のうちのいずれか1つ以上の金属材質からなり得、これに限定されるものではない。例えば、プレート170と振動装置200の構造(または構造体)において、プレート170は、木材、プラスチック、ガラス、布、紙、 皮革、および皮革のうちのいずれか1つ以上の単一非金属または複合非金属材料からなり得る。
【0309】
したがって、本明細書の他の実施例に係る装置は、
図2乃至
図16で説明したように、振動発生器210、230の積層構造により、表示パネル100の変位によって発生する音響の低音域帯の音響特性と音圧特性を増加させたり、または向上させることができる。また、本明細書の他の実施例に係る装置は、プレート170によって振動装置200の共振周波数が減少することができ、プレート170によって表示パネル100の熱が放熱され得る。
【0310】
図19は、本明細書の他の実施例に係る装置を示す図であり、これは、
図1に示した線I-I’の他の断面図である。
【0311】
図19を参照すると、本明細書の他の実施例に係る装置は、表示パネル100および振動装置200を含み、振動装置200と支持部材300の間にパッド部材700をさらに含むことができる。
【0312】
パッド部材700は、振動装置200のディップ(dip)現象を軽減するために構成され得る。例えば、パッド部材700が構成されることで、3kHzから4kHzでのディップ現象が改善され得る。3kHzから4kHzの周波数での音響は、音響の明瞭度に影響を与え得、この周波数でディップ現象が発生した場合、不鮮明な音響により音響の出力特性が低下し得る。ディップ現象は、特定の周波数帯域で音圧がはねる現象であり得る。パッド部材700は、共振制御素子、共振制御部、および共振パッドなどであり得、これに用語に限定されるものではない。
【0313】
パッド部材700によって振動装置200が支持部材300に固定され得る。例えば、パッド部材700によって振動装置200の中心が支持部材300に固定され得る。これにより、3kHzから4kHzでのディップ現象が改善され得る。
【0314】
本明細書の実施例によると、 例えば、支持部材300の第2支持部材330は、第1金属層、コア層、および第2金属層で構成され得る。第1金属層および第2金属層は、熱伝導率に優れた材質であることができる。例えば、第1金属層および第2金属層は、アルミニウム(Al)であり、これに限定されるものではない。コア層は、プラスチック材質であることができる。例えば、コア層は、ポリエチレン(polyethylene)、またはポリプロピレン(polypropylene)などで構成され得、これに限定されるものではない。本明細書の他の実施例として、コア層は、水酸化マグネシウム(Mg(OH)2)、エチレン酢酸ビニル(ethylene vinylacetate)、およびポリエチレン(polyethylene)などが混合して構成することもできる。第1金属層とコア層の間および第2金属層とコア層の間には、それぞれ接着層が配置され得る。接着層は、第1金属層とコア層の間および第2金属層とコア層の間を付着させることができる。例えば、接着層は、ボンド、ホットメルト接着剤、または両面テープ等であり、これに限定されるものではない。第2支持部材330が第1金属層、コア層、および第2金属層から構成される場合、第1支持部材310は、省略され得るので、装置の厚さを減少させることができる。
【0315】
パッド部材700の厚さは、支持部材300に接触され得る厚さで構成され得る。
【0316】
パッド部材700は、振動装置200の大きさと同じか小さく構成され得る。これにより、パッド部材700は、振動装置200と支持部材300の間で固定されることによって、振動装置200の振動によるディープ現象が改善され得る。 例えば、パッド部材700は、振動装置200と重畳され得る。例えば、パッド部材700は、振動装置200の中心に対応するように構成され得る。例えば、パッド部材700は、20mm×20mmの大きさを有することができ、これに限定されるものではない。例えば、パッド部材700は、四角の形状(または正方形の形状)または長方形の形状であり得、これに限定されるものではない。
【0317】
パッド部材700は、振動を吸収し、または調整することができる材質で構成され得る。例えば、パッド部材700は、シリコーン(silicone)系のポリマー、ポリオレフィン(polyolefin)、パラフィンワックス(paraffin wax)、およびアクリル(acrylic)系のポリマーのうちの1つ以上で構成され得、これに限定されるものではない。
【0318】
本明細書の実施例によると、パッド部材700と振動装置200の間には、接着部材がさらに構成され得る。例えば、パッド部材700と支持部材300の間には、接着部材がさらに構成され得る。パッド部材700は、接着部材によって振動装置200と支持部材300の間に配置され得る。例えば、接着部材は、片面テープ(Single-sided Tape)、片面フォームパッドテープ(Single-sided foam Tape)、両面テープ(Double-sided Tape)、両面フォームパッド(Double-sided foam pad)、または両面フォームパッドテープ(Double-sided foam Tape)などであり得、これに限定されるものではない。本明細書の他の実施例としては、パッド部材700は、接着剤を含むことができる。例えば、パッド部材700が接着剤を含む場合には、パッド部材700と振動装置200の間には、接着部材が含まれないことがあり得る。パッド部材700が、シリコーン系列からなる場合には、パッド部材700と振動装置200の間には、接着部材が含まれないことがあり得る。
【0319】
本明細書の実施例によると、パッド部材700は、振動装置200と同一の物質で構成され得る。パッド部材700を振動装置200と同一の物質で構成する場合には、パッド部材700に印加される信号の大きさを調節できるので、振動装置の共振を容易に調節することができる長所がある。
【0320】
本明細書の実施例によると、振動装置200の縁部は、複数の第2部分が配置され得る。振動装置200に対応する位置に配置されるパッド部材700は、複数の第1部分に対応する位置に配置され得る。例えば、パッド部材700は、複数の第2部分よりも、複数の第1部分に対応するように配置され得る。例えば、パッド部材700の先端は、複数の第1部分に対応するように配置され得る。
【0321】
図20は、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
図21は、
図20に示した線VI-VI’の断面図である。これは、
図2乃至
図4でパッド部材を追加したものである。これにより、パッド部材を除いた残りの構成要素についての説明は、省略または簡略にする。そして、パッド部材の説明は、
図19で説明した内容と同じなので、省略し、または簡単にする。
【0322】
図20及び
図21を参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置200は、複数の振動発生器210、230、および接着部材250を含むことができる。第1振動発生器210は、連結部材150(または第2連結部材)を介して表示パネル100の背面に連結されるか、または配置され得る。第2振動発生器230は、接着部材250(または第1連結部材)を介して、第1振動発生器210に配置されるか、または接着され得る。
【0323】
第1振動発生器210および第2振動発生器230のそれぞれは、振動構造物211、第1保護部材213、及び第2保護部材215を含むことができる。例えば、振動構造物211は、振動部211a、振動部211aの第1面に配置された第1電極部211b、および振動部211aの第1面とは反対の、または他の第2面に配置された第2電極部211cを含むことができる。例えば、振動部211aは、圧電物質を含むことができる。
【0324】
第1振動発生器210で、第1接着層212は、振動構造物211と第1保護部材213の間に配置され得る。例えば、第1接着層212は、振動構造物211の第1電極部211bと第1保護部材213の間に配置され得る。第1振動発生器210で、第2接着層214は、振動構造物211と第2保護部材215の間に配置され得る。例えば、第2接着層214は、振動構造物211の第2電極部211cと第2保護部材215の間に配置され得る。
【0325】
第2振動発生器230で、第1接着層212は、振動構造物211と第1保護部材213の間に配置され得る。例えば、第1接着層212は、振動構造物211の第1電極部211bと第1保護部材213の間に配置され得る。第2振動発生器230で、第2接着層214は、振動構造物211と第2保護部材215の間に配置され得る。例えば、第2接着層214は、振動構造物211の第2電極部211cと第2保護部材215の間に配置され得る。
【0326】
パッド部材700は、複数の振動発生器210、230の下に、さらに配置され得る。例えば、パッド部材700は、複数の振動発生器210、230のうちの第2振動発生器230の下に、さらに配置され得る。例えば、パッド部材700は、複数の振動発生器210、230および支持部材300との間に配置され得る。例えば、パッド部材700は、複数の振動発生器210、230と重畳され得る。例えば、パッド部材700は、振動構造物211と重畳され得る。
【0327】
パッド部材700の大きさは、振動装置200の大きさと同じか小さく構成され得る。例えば、パッド部材700の大きさは、複数の振動発生器210、230の大きさと同じか小さく構成され得る。
【0328】
本明細書の他の実施例に係る装置は、プレートをさらに含むことができる。例えば、
図17で説明したように、表示パネルと振動装置の間にプレートがさらに構成され得る。例えば、表示パネルと第1振動発生器210の間にプレートがさらに構成され得る。
【0329】
本明細書の他の実施例に係る装置は、振動装置にパッド部材をさらに構成されることで、音圧特性が向上し得る。
【0330】
図22は、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
図23は、
図22に示した線VII-VII’の断面図である。これは、
図10乃至
図12で説明した振動装置にパッド部材をさらに構成したものである。これにより、パッド部材を除いた残りの構成要素についての説明は、省略または簡略にする。そして、パッド部材に対する説明は、
図19で説明した内容と同じなので、省略または簡略にする。
【0331】
図22及び
図23を参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置200で、第1振動発生器210および第2振動発生器230のそれぞれの振動構造物211は、振動部211a、第1電極部211b、および第2電極部211cを含むことができる。振動部211aは、複数の第1部分211a1と複数の第2部分211a2を含むことができる。
【0332】
パッド部材700は、複数の振動発生器の中で最下層の振動発生器に配置され得る、例えば、パッド部材700は、第2振動発生器230に配置され得る。パッド部材700は、振動装置200の中心に、さらに配置され得る。例えば、パッド部材700は、第1振動発生器210の中心および第2振動発生器230の中心に配置され得る。例えば、パッド部材700は、複数の振動発生器210、230と重畳され得る。例えば、パッド部材700は、振動構造物211と重畳され得る。パッド部材700は、第2振動発生器230の中心に配置され得る。例えば、パッド部材700は、複数の第2部分211a2より複数の第1部分211a1にわたって配置され得る。例えば、パッド部材700は、複数の第1部分211a1にわたって配置され得る。例えば、パッド部材700の先端は、複数の第1部分211a1に対応し得る。パッド部材700は、複数の第2部分211a2より複数の第1部分211a1に配置されるので、振動装置200の固定力がより向上し得る。これにより、振動装置200の振動に起因するディップ現象がより改善され得る。
【0333】
図24は、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
図25は、
図24に示した線VIII-VIII’の断面図である。これは、
図15及び
図16で説明した振動装置にパッド部材をさらに構成したものである。これにより、パッド部材を除いた残りの構成要素についての説明は、省略または簡略にする。そして、パッド部材の説明は、
図19で説明した内容と同様であるので説明を省略または簡略にする。
【0334】
図24及び
図25を参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置200で、第1振動発生器210および第2振動発生器230のそれぞれは、少なくとも1つ以上の振動構造物200A、200B、200C、200Dまたは複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dを含むことができる。
図24及び
図25には、振動発生器が4つの振動構造物を含む例を示し、本明細書の実施例に係る第1振動発生器210および第2振動発生器230のそれぞれは、1つまたは2つ以上の振動構造物で構成され得る。
【0335】
本明細書の実施例に係る第1振動発生器210および第2振動発生器230のそれぞれは、第1乃至第4振動構造物200A、200B、200C、200Dを含むことができる。例えば、第1乃至第4振動構造物200A、200B、200C、200Dは、第1方向(X)と第2方向(Y)のそれぞれに沿って互いに離隔しながら電気的に分離され得る。第1振動構造物200Aおよび第2振動構造物200Bは、第1方向(X)に沿って互いに離隔され得る。第3振動構造物200Cおよび第4振動構造物200Dは、第1方向(X)に沿って互いに離隔され得る。例えば、第1乃至第4振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれは、振動部211a、第1電極部211b、及び第2電極部211cを含むことができる。第1振動発生器210および第2振動発生器230のそれぞれは、第1保護部材1213および第2保護部材1215をさらに含むことができる。
【0336】
本明細書の実施例によると、第1振動発生器210および第2振動発生器230のそれぞれに含まれた振動構造物211の振動部211aは、複数の第1部分211a1および複数の第1部分211a1との間に配置された第2部分211a2を含むことができる。
【0337】
本明細書の他の実施例に係る振動装置は、パッド部材をさらに含むことができる、パッド部材は、複数の振動発生器210、230のうちの最下層の振動発生器に配置され得る、例えば、パッド部材は、第2振動発生器230に配置され得る。例えば、パッド部材は、複数の振動発生器210、230に含まれる複数の振動発生部のそれぞれに配置され得る。例えば、パッド部材は、複数の振動発生器210、230に含まれる複数の振動構造物のそれぞれの上に配置され得る。 例えば、パッド部材700は、複数の振動発生器210、230と重畳され得る。例えば、パッド部材700は、振動構造物211と重畳され得る。
【0338】
第1パッド部材701は、第1振動構造物200Aに配置され得る。例えば、第1パッド部材701は、第1振動発生器210および第2振動発生器230の第1振動構造物200Aに配置され得る。第1パッド部材701は、第1振動構造物200Aの中心に配置され得る。例えば、第1パッド部材701は、第1振動構造物200Aの振動構造物211の複数の第1部分211a1に配置され得る。例えば、第1パッド部材701は、複数の第1部分211a1にわたって配置され得る。例えば、第1パッド部材701は、複数の第2部分211a2より複数の第1部分211a1にわたって配置され得る。例えば、第1パッド部材701の先端は、複数の第1部分211a1に対応するように配置され得る。
【0339】
本明細書の実施例によると、第2パッド部材702は、第2振動構造物200Bに配置され得る。例えば、第2パッド部材702は、第1振動発生器210および第2振動発生器230の第2振動構造物200Bに配置され得る。第2パッド部材702は、第2振動構造物200Bの中心に配置され得る。例えば、第2パッド部材702は、第2振動構造物200Bの振動構造物211の複数の第1部分211a1に配置され得る。例えば、第2パッド部材702は、複数の第1部分211a1にわたって配置され得る。例えば、第2パッド部材702は、複数の第2部分211a2より複数の第1部分211a1にわたって配置され得る。例えば、第2パッド部材702の先端は、複数の第1部分211a1に対応するように配置され得る。
【0340】
本明細書の実施例によると、第3パッド部材703は、第3振動構造物200Cに配置され得る。例えば、第3パッド部材703は、第1振動発生器210および第2振動発生器230の第3振動構造物200Cに配置され得る。第3パッド部材703は、第3振動構造物200Cの中心に配置され得る。例えば、第3パッド部材703は、第3振動構造物200Cの振動構造物211の複数の第1部分211a1に配置され得る。例えば、第4パッド部材704は、第1振動発生器210および第2振動発生器230の第4振動構造物200Dに配置され得る。第4パッド部材704は、第4振動構造物200Dの中心に配置され得る。例えば、第4パッド部材704は、第4振動構造物200Dの振動構造物211の複数の第1部分211a1に配置され得る。例えば、第3パッド部材703および第4パッド部材704は、複数の第1部分211a1にわたって配置され得る。例えば、第3パッド部材703および第4パッド部材704は、複数の第2部分211a2より複数の第1部分211a1にわたって配置され得る。例えば、第3パッド部材703の先端および第4パッド部材704の先端は、複数の第1部分211a1に対応するように配置され得る。本明細書の実施例によると、パッド部材が、第1乃至第4振動構造物200A、200B、200C、200Dに配置されることにより、第1乃至第4振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれが、支持部材300に固定される効果があるので、第1乃至第4振動構造物200A、200B、200C、200Dにそれぞれが自由段で移動したときに発生するディープ現象が改善され得る。したがって、第1乃至第4振動構造物200A、200B、200C、200Dにパッド部材が構成されることで、音響特性および音圧特性が向上された装置を提供することができ、より鮮明な音響を提供することができる。
【0341】
図26は、本明細書の他の実施例に係る振動装置を示す図である。
図27は、
図26に示した線IX-IX’の断面図である。
図26及び
図27は、
図25及び
図26においてパッド部材を異なって構成したものである。これにより、パッド部材を除いた残りの構成要素についての説明は、省略または簡略にする。そして、パッド部材に対する説明は、
図19で説明した内容と同様であるので説明を省略または簡略にする。
【0342】
図26及び
図27を参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置200で、第1振動発生器210および第2振動発生器230のそれぞれは、少なくとも1つ以上の振動構造物200A、200B、200C、200Dまたは複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dを含むことができる。
図26及び
図27には、振動発生器が4つの振動発生部を含む例を示し、本明細書の実施例に係る第1振動発生器210および第2振動発生器230のそれぞれは、1つまたは2つ以上の振動発生部で構成され得る。
【0343】
パッド部材705は、複数の振動発生器210、230のうちの最下層の振動発生器に配置され得る、例えば、パッド部材705は、第2振動発生器230に配置され得る。例えば、パッド部材705は、複数の振動発生器210、230に含まれる複数の振動発生部の間に配置され得る。
【0344】
パッド部材705は、第1乃至第4振動構造物200A、200B、200C、200Dの間に配置され得る。例えば、パッド部材705は、第1乃至第4振動構造物200A、200B、200C、200Dの間の境界に配置され得る。
【0345】
パッド部材705の大きさは、第1乃至第4振動構造物200A、200B、200C、200Dの間の境界領域の大きさと同じか大きくすることができる。例えば、パッド部材705の大きさは、第1振動構造物200Aおよび第2振動構造物200Bの間隔(D1)の大きさと同じか大きくすることができる。
【0346】
本明細書の実施例によると、パッド部材705の大きさは、振動部211aの複数の第1部分211a1および複数の第2部分211a2の配列方向に沿って異なり得る。例えば、
図26に示すように、複数の第1部分211a1と複数の第2部分211a2の配列方向が横方向であるとき、横方向のパッド部材705の大きさ(D4)は、大きく構成され、縦方向のパッド部材705の大きさ(D3)は、大きさ(D4)より小さく構成され得る。本明細書の他の実施例としては、複数の第1部分211a1および複数の第2部分211a2の配列方向が縦方向であるとき、横方向のパッド部材705の大きさ(D4)は小さく構成され、縦方向のパッド部材705の大きさ(D3)は、大きさ(D4)より大きく構成され得る。
【0347】
本明細書の他の実施例によると、パッド部材705と
図24に示した第1乃至第4パッド部材701、702、703、704は、一緒に構成され得る。
【0348】
本明細書の他の実施例に係る装置は、パッド部材を構成することにより、特定の周波数帯域で音圧がはねるディップ現象または音質劣化が改善され得るので、音圧の平坦度が向上され得、中音域帯での音圧および/または音響が向上された装置を提供することができる。
【0349】
図28は、本明細書の他の実施例に係るデ装置を示す図である。
図29は、
図28に示した線X-X’の断面図で、
図28及び
図29は、
図24及び
図25で説明した振動装置にパッド部材をさらに構成したものである。これにより、パッド部材を除いた残りの構成要素についての説明は、省略または簡略にする。そして、パッド部材の説明は、
図19で説明した内容と同様であるので説明を省略または簡略にする。
【0350】
図28及び
図29を参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置200で、第1振動発生器210および第2振動発生器230のそれぞれは、少なくとも1つ以上の振動構造物200A、200B、200C、200Dまたは複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dを含むことができる。
図28及び
図29には、振動発生器が4つの振動構造物を含む例を示し、本明細書の実施例に係る第1振動発生器210および第2振動発生器230のそれぞれは、1つまたは2つ以上の振動構造物で構成され得る。
【0351】
パッド部材は、複数の振動発生器210、230のうちの最下層の振動発生器に配置され得る、例えば、パッド部材は、第2振動発生器230に配置され得る。例えば、パッド部材は、複数の振動発生器210、230に含まれる複数の振動発生部のそれぞれに構成され得る。パッド部材は、第1振動発生器210の振動構造物200A、200B、200C、200Dの中心に配置され得る。例えば、パッド部材は、複数の振動発生器210、230に含まれる複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの上に配置され得る。例えば、パッド部材700は、複数の振動発生器210、230と重畳され得る。例えば、パッド部材700は、振動構造物211と重畳され得る。例えば、1つの振動発生器で構成し、パッド部材を構成することができる。例えば、第1パッド部材1701は、第1振動構造物200Aの中心に配置され得る。例えば、第2パッド部材1702は、第2振動構造物200Bの中心に配置され得る。例えば、第3パッド部材1703は、第3振動構造物200Cの中心に配置され得る。例えば、第4パッド部材1704は、第4振動構造物200Dの中心に配置され得る。
【0352】
本明細書の他の実施例に係る振動装置は、第5パッド部材1705をさらに含むことができる、例えば、第5パッド部材1705は、第1乃至第4振動構造物200A、200B、200C、200Dの中心に配置され得る。例えば、第5パッド部材1705は、複数の振動発生器210、230の中心に配置され得る。例えば、第5パッド部材1705は、少なくとも2つ以上の振動構造物、または振動構造物の境界と、少なくとも2つ以上の振動構造物、または振動構造物の一部に配置され得る。例えば、第5パッド部材1705は、少なくとも2つ以上の第1振動構造物200Aと第2振動構造物の境界、および少なくとも2つ以上の第1振動構造物200Aと第2振動構造物200B一部に配置され得る。例えば、第5パッド部材1705は、少なくとも2つ以上の第3振動構造物200Cと第4振動構造物の境界、および少なくとも2つ以上の第3振動構造物200Cと第4振動構造物200D一部に配置され得る。例えば、第5パッド部材1705は、少なくとも2つ以上の振動構造物または振動構造物のそれぞれに配置されたパッド部材の間に配置され得る。例えば、第5パッド部材1705は、第1振動構造物200Aに配置された第1パッド部材1701と第2振動構造物200Bに配置された第2パッド部材1702との間に配置され得る。例えば、第5パッド部材1705は、第3振動構造物200Cに配置された第3パッド部材1703と第4振動構造物200Dに配置された第4パッド部材1704との間に配置され得る。例えば、第5パッド部材1705は、第1振動構造物200Aに配置された第1パッド部材1701と第2振動構造物200Bに配置された第2パッド部材1702との間、および第3振動構造物200Cに配置された第3パッド部材1703と第4振動構造物200Dに配置された第4パッド部材1704との間に配置され得る。本明細書の実施例によると、複数の振動発生器のうちの最下層の振動発生器に含まれる複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの上にあるパッド部材701、702、703、704、および複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれのに配置されるパッド部材701、702、703、704の間にあるパッド部材1705を含むことができる。
【0353】
本明細書の実施例によると、パッド部材は、複数の振動構造物のそれぞれの上に配置され、複数の振動構造物のそれぞれに配置された隣接するパッド部材の間に配置され得る。例えば、パッド部材は、少なくとも2つ以上の振動構造物のそれぞれに配置され得る。例えば、パッド部材は、少なくとも2つ以上の振動構造物と重畳され得る。例えば、パッド部材は、少なくとも2つ以上の振動構造物のそれぞれに配置され、少なくとも2つ以上の振動構造物のそれぞれに配置された隣接したパッド部材の間に配置され得る。例えば、パッド部材は、少なくとも2つ以上の振動構造物と重され、少なくとも2つ以上の振動構造物のそれぞれに配置された隣接したパッド部材の間に配置され得る。例えば、パッド部材は、複数の振動構造物の少なくとも1つまたは複数の振動構造物のそれぞれと重畳され得る。例えば、パッド部材は、複数個で構成され、パッド部材の1つは、複数の振動構造物の少なくとも2つ以上と重畳され得る。
【0354】
例えば、第5パッド部材1705は、複数の振動構造物200A、200Bに隣接して配置され得る。例えば、第5パッド部材1705は、複数の振動構造物200C、200Dに隣接して配置され得る。例えば、第5パッド部材1705は、複数の振動構造物200A、200Cに隣接して配置され得る。例えば、第5パッド部材1705は、複数の振動構造物200B、200Dに隣接して配置され得る。例えば、第5パッド部材1705は、2つの隣接する振動構造物200A、200Bと重畳され得る。例えば、第5パッド部材1705は、2つの隣接する振動構造物200C、200Dと重畳され得る。例えば、第5パッド部材1705は、2つの隣接する振動構造物200A、200Cと重畳され得る。例えば、第5パッド部材1705は、2つの隣接する振動構造物200B、200Dと重畳され得る。本明細書の実施例に係る装置は、第5パッド部材1705をさらに構成することにより、第1乃至第4振動構造物200A、200B、200C、200Dのディップ現象がさらに改善され得るので、音響特性および/または音圧特性が向上された装置を提供することができ、より鮮明な音響を提供することができる。
【0355】
本明細書の他の実施例によると、第1乃至第4パッド部材701、702、703、704は、は省略され、第5 パッド部材1705のみ構成され得る。例えば、第5パッド部材1705は、少なくとも2つの振動部または振動構造物200A、200Bの境界および少なくとも2つ以上の振動部または振動構造物200A、200Bの一部に配置され得る。例えば、第5パッド部材1705は、少なくとも2つの振動部または振動構造物200C、200Dの境界および少なくとも2つ以上の振動部または振動構造物200C、200Dの一部に配置され得る。本明細書の他の実施例によると、第5パッド部材1705により、第1乃至第4パッド部材701、702、703、704のディップ現象がさらに改善され得るので、音響特性および/または音圧特性が向上された装置を提供することができ、より鮮明な音響を提供することができる。
【0356】
図30は、本明細書の他の実施例に係る装置を示す図である。
【0357】
図30を参照すると、
図30は、
図24の装置で振動駆動ラインを図示したものである。例えば、第1振動発生器210の振動駆動ラインは、第1振動駆動ライン219aおよび第2振動駆動ライン219bを含むことができる。例えば、第1振動発生器210に配置された複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの振動駆動ラインは、第1振動駆動ライン219aおよび第2振動駆動ライン219bを含むことができる。
【0358】
本明細書の他の実施例によると、第1振動駆動ライン219aは、第1振動駆動信号または正極性(+)の振動駆動信号を複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dに供給または傳達するためのラインであり得る。第2振動駆動ライン219bは、第2振動駆動信号または負極性(-)の振動駆動信号を複数の振動構造物200A、200B、200C、200に供給または傳達するためのラインであり得る。本明細書の他の実施例としては、第1振動駆動ライン219aは、第2振動駆動信号または負極性(-)の振動駆動信号を複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dに供給または傳達するためのラインであり得る。第2振動駆動ライン219bは、第1振動駆動信号または正極性(+)の振動駆動信号を複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dに供給または傳達するためのラインであり得る。
【0359】
本明細書の実施例として、第1振動駆動信号は、フレキシブルケーブル219の第1端子とパッド部217の第1パッド電極および第1振動駆動ライン219aを介して、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第1電極部211bに供給され得る。第2振動駆動信号は、フレキシブルケーブル219の第2端子とパッド部217の第2パッド電極および第2振動駆動ライン219bを介して、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第2電極部211cに供給され得る。
【0360】
本明細書の他の実施例として、第1振動駆動信号は、フレキシブルケーブル219の第1端子とパッド部217の第2パッド電極および第2振動駆動ライン219bを介して、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第2電極部211cに供給され得る。第2振動駆動信号は、フレキシブルケーブル219の第2端子とパッド部217の第1パッド電極および第1振動駆動ライン219aを介して、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第1電極部211bに供給され得る。
【0361】
図30を参照すると、第2振動発生器230の振動駆動ラインは、第3振動駆動ライン219cおよび第4振動駆動ライン219dを含むことができる。例えば、第2振動発生器230に配置された複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの振動駆動ラインは、第3振動駆動ライン219cおよび第4振動駆動ライン219dを含むことができる。
【0362】
本明細書の実施例によると、第3振動駆動ライン219cは、第1振動駆動信号、または第3振動駆動信号、または正極性(+)の振動駆動信号を複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dに供給するためのラインであり得る。第4振動駆動ライン219dは、第2振動駆動信号、または第4振動駆動信号、または負極性(-)の振動駆動信号を複数の振動構造物200A、200B、200C、200に供給するためのラインであり得る。本明細書の他の実施例としては、第3振動駆動ライン219cは、第2振動駆動信号、または第4振動駆動信号、または負極性(-)の振動駆動信号を複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dに供給するためのラインであり得る。第4振動駆動ライン219dは、第1振動駆動信号、または第3振動駆動信号、または正極性(+)の振動駆動信号を複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dに供給するためのラインであり得る。
【0363】
本明細書の実施例として、第1振動駆動信号(または第3振動駆動信号)は、フレキシブルケーブル219の第1端子とパッド部217の第1パッド電極および第3振動駆動ライン219cを介して、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第1電極部211bに供給され得る。第2振動駆動信号(または第4振動駆動信号)は、フレキシブルケーブル219の第2端子とパッド部217の第2パッド電極および第4振動駆動ライン219dを介して、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第2電極部211cに供給され得る。
【0364】
本明細書の他の実施例として、第1振動駆動信号(または第3振動駆動信号)は、フレキシブルケーブル219の第1端子とパッド部217の第2パッド電極および第4振動駆動ライン219dを介して、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第2電極部211cに供給され得る。第2振動駆動信号(または第4振動駆動信号)は、フレキシブルケーブル219の第2端子とパッド部217の第1パッド電極および第3振動駆動ライン219cを介して、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第1電極部211bに供給され得る。
【0365】
本明細書の他の実施例によると、
図30で説明した振動駆動ラインは、
図32で説明した1つの振動装置にも同様に適用され得る。
【0366】
図31は、本明細書の他の実施例に係る装置を示す図である。
【0367】
図31を参照すると、
図31は、
図30で説明した振動駆動ラインの変形例を図示したものである。例えば、第1振動発生器210の振動駆動ラインは、フレキシブルケーブル219から突出されるか、または延長された第1振動駆動ライン219aおよび第2振動駆動ライン219bを含むことができる。例えば、第1振動発生器210の振動駆動ラインは、フレキシブルケーブル219の胴体の一側(または一端)から複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dの上に突出されるか、または延長された第1振動駆動ライン219aおよび第2振動駆動ライン219bを含むことができる。
【0368】
第1振動駆動ライン219aは、フレキシブルケーブル219に対してフィンガー形状を有することができる。例えば、第1振動駆動ライン219aは、第1-1振動駆動ライン219a1および第1-2振動駆動ライン219a2を含むことができる。 例えば、第1-1振動駆動ライン219a1および第1-2振動駆動ライン219a2は、フィンガーラインであり得、この用語に限定されるものではない。
【0369】
第2振動駆動ライン219bは、フレキシブルケーブル219に対してフィンガー形状を有することができる。例えば、第2振動駆動ライン219bは、第2-1振動駆動ライン219b1および第2-2振動駆動ライン219b2を含むことができる。 例えば、第2-1振動駆動ライン219b1および第2-2振動駆動ライン219b2は、フィンガーラインであり得、この用語に限定されるものではない。
【0370】
本明細書の実施例によると、第1-1振動駆動ライン219a1および第1-2振動駆動ライン219a2のそれぞれは、第1振動駆動信号または正極性(+)の振動駆動信号を複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dに供給するためのラインであり得る。第2-1振動駆動ライン219b1および第2-2振動駆動ライン219b2のそれぞれは、第2振動駆動信号または負極性(-)の振動駆動信号を複数の振動構造物200A、200B、200C、200に供給するためのラインであり得る。第1-1振動駆動ライン219a1および第1-2振動駆動ライン219a2のそれぞれは、第2振動駆動信号または負極性(-)の振動駆動信号を複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dに供給するためのラインであり得る。第2-1振動駆動ライン219b1および第2-2振動駆動ライン219b2のそれぞれは、第1振動駆動信号または正極性(+)の振動駆動信号を複数の振動構造物200A、200B、200C、200に供給するためのラインであり得る。
【0371】
本明細書の他の実施例として、第1振動駆動信号は、フレキシブルケーブル219と第1-1振動駆動ライン219a1および第1-2振動駆動ライン219a2のそれぞれを介して、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第1電極部211bに供給され得る。第2振動駆動信号は、フレキシブルケーブル219と第2-1振動駆動ライン219b1および第2-2振動駆動ライン219b2のそれぞれを介して、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第2電極部211cに供給され得る。
【0372】
本明細書の他の実施例として、第1振動駆動信号は、フレキシブルケーブル219と第1-1振動駆動ライン219a1および第1-2振動駆動ライン219a2のそれぞれを介して、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第2電極部211cに供給され得る。第2振動駆動信号は、フレキシブルケーブル219と第2-1振動駆動ライン219b1および第2-2振動駆動ライン219b2のそれぞれを介して、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第1電極部211bに供給され得る。
【0373】
図31を参照すると、第2振動発生器230の振動駆動ラインは、フレキシブルケーブル219から突出されるか、または延長された第3振動駆動ライン219cおよび第4振動駆動ライン219dを含むことができる。例えば、第2振動発生器230の振動駆動ラインは、フレキシブルケーブル219の胴体の一側(または一端)から複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dの上に突出されるか、または延長された第3振動駆動ライン219cおよび第4振動駆動ライン219dを含むことができる。
【0374】
第3振動駆動ライン219cは、フレキシブルケーブル219に対してフィンガー形状を有することができる。例えば、第3振動駆動ライン219cは、第3-1振動駆動ライン219c1および第3-2振動駆動ライン219c2を含むことができる。 例えば、第3-1振動駆動ライン219c1および第3-2振動駆動ライン219c2は、フィンガーラインであり得、この用語に限定されるものではない。
【0375】
第4振動駆動ライン219dは、フレキシブルケーブル219に対してフィンガー形状を有することができる。例えば、第4振動駆動ライン219dは、第4-1振動駆動ライン219d1および第4-2振動駆動ライン219d2を含むことができる。 例えば、第4-1振動駆動ライン219d1および第4-2振動駆動ライン219d2は、フィンガーラインであり得、この用語に限定されるものではない。
【0376】
本明細書の実施例によると、第3-1振動駆動ライン219c1および第3-2振動駆動ライン219c2のそれぞれは、第1振動駆動信号、または第3振動駆動信号、または正極性(+)の振動駆動信号を複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dに供給するためのラインであり得る。第4-1振動駆動ライン219d1および第4-2振動駆動ライン219d2のそれぞれは、第2振動駆動信号、または第4振動駆動信号、または負極性(-)の振動駆動信号を複数の振動構造物200A、200B、200C、200に供給するためのラインであり得る。本明細書の他の実施例として、第3-1振動駆動ライン219c1および第3-2振動駆動ライン219c2のそれぞれは、第2振動駆動信号、または第4振動駆動信号、または負極性(-)の振動駆動信号を複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dに供給するためのラインであり得る。第4-1振動駆動ライン219d1および第4-2振動駆動ライン219d2のそれぞれは、第1振動駆動信号、または第3振動駆動信号、または正極性(+)の振動駆動信号を複数の振動構造物200A、200B、200C、200に供給するためのラインであり得る。
【0377】
本明細書の他の実施例として、第1振動駆動信号(または第3振動駆動信号)は、フレキシブルケーブル219と第3-1振動駆動ライン219c1および第3-2振動駆動ライン219c2のそれぞれを介して、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第1電極部211bに供給され得る。第2振動駆動信号(または第4振動駆動信号)は、フレキシブルケーブル219と第4-1振動駆動ライン219d1および第4-2振動駆動ライン219d2のそれぞれを介して、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第2電極部211cに供給され得る。
【0378】
本明細書の他の実施例として、第1振動駆動信号(または第3振動駆動信号)は、フレキシブルケーブル219と第3-1振動駆動ライン219c1および第3-2振動駆動ライン219c2のそれぞれを介して、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第2電極部211cに供給され得る。第2振動駆動信号(または第4振動駆動信号)は、フレキシブルケーブル219と第4-1振動駆動ライン219d1および第4-2振動駆動ライン219d2のそれぞれを介して、複数の振動構造物200A、200B、200C、200Dのそれぞれの第1電極部211bに供給され得る。
【0379】
本明細書の他の実施例に係るフレキシブルケーブル219の一側(または一端)は、該当する振動発生器210、230に一体化され得る。例えば、フレキシブルケーブル219の一側(または一端)は、振動発生器210、230の内部に挿入されるか、または収容され得る。 例えば、フレキシブルケーブル219の一側(または一端)は、該当する振動発生器210、230の第1保護部材1213および第2保護部材1215との間に挿入されるか、または収容され得る。したがって、フレキシブルケーブル219の流動による第1振動駆動ライン219aと第2振動駆動ライン219bのそれぞれの損傷や破損が防止され得、振動発生器210、230に構成される電源供給ラインとパッド部が削除され得る。
【0380】
本明細書の他の実施例によると、
図31で説明した振動駆動ラインは、
図32で説明した1つの振動装置にも同様に適用され得る。
【0381】
図32は、
図1に示した線I-I’の他の断面図である。これは、
図2で説明した振動装置を変更したものである。これにより、以下の説明では、振動装置およびそれに関連する構成を除いた残りの構成に対する重複説明は省略または簡略にする。
【0382】
図32を参照すると、本明細書の他の実施例に係る装置は、表示パネル100(または振動部材)および振動装置200のを含むことができる。振動装置200は、表示パネル100の背面にある連結部材150を介して表示パネル100の背面にぶら下げられたり、または結合され得る。例えば、連結部材150は、フォームパッド(foam pad)、両面フォームパッド(Double-sided foam pad)、両面フォームパッドテープ(Double-sided foam Tape)、両面テープ(Double-sided Tape)、または接着剤などを含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、連結部材150の接着層は、エポキシ(epoxy)、アクリル(acrylic)、シリコーン(silicone)、またはウレタン(urethane)系列を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0383】
本明細書の他の実施例に係る振動装置200は、1つの振動装置または1つの振動発生器210で構成され得る。例えば、振動装置200は、振動部211a、第1電極部211b、および第2電極部211cを含むことができる。振動部211aは、複数の第1部分211a1および複数の第1部分211aの間に配置された第2部分211a2を含むことができる。振動装置200は,
図4,
図8,図 11,
図12A乃至
図12C、
図13、
図14、および
図16A乃至
図16Eで説明した振動発生器のいずれかの振動発生器で構成され得る。
【0384】
本明細書の他の実施例に係る装置は、
図17で説明したプレートをさらに含むことができる。例えば、表示パネル100と振動装置200の間にプレートがさらに含むことができる。プレートの説明は、
図17を参照して説明した内容と同じなので、これに対する重複説明は省略する。
【0385】
図33は、本明細書の他の実施例に係る装置を示す図である。
図34は、
図33に示した線XI-XI’の断面図で、これは、
図2乃至
図29に示した装置で振動装置を変更したものである。これにより、以下の説明では、振動装置およびそれに関連する構成を除いた残りの構成に対する重複説明は省略または簡略にする。
【0386】
図33及び
図34を参照すると、本明細書の他の実施例に係る装置で、表示パネル100の背面(または後面)は、第1領域(または第1背面領域)(A1)、及び第2領域(または第2背面領域)(A2)含むことができる。例えば、表示パネル100の背面で、第1領域(A1)は、左側の背面領域であり得、第2領域(A2)は、右側の背面領域であり得る。第1 領域(A1)および第2領域(A2)は、第1方向(X)を基準にすると、表示パネル100の中間ライン(CL)を中心に左右対称であり得、これに限定されるものではない。例えば、第1領域(A1)および第2領域(A2)のそれぞれは、表示パネルの表示領域と重畳され得る。
【0387】
本明細書の実施例に係る振動装置200は、表示パネル100の背面に配置された第1振動装置200-1及び第2振動装置200-2を含むことができる。
【0388】
第1振動装置200-1は、表示パネル100の第1領域(A1)に配置され得る。例えば、第1振動装置200-1は、第1方向(X)を基準にすると、表示パネル100の第1領域(A1)内で中央部、または縁部分の方に偏るように配置され得る。本明細書の実施例に係る第1振動装置200-1は、表示パネル100の第1領域(A1)を振動させることで、表示パネル100の第1領域(A1)で第1振動音響(PVS1)を発生させたり、または第1ハプティックフィードバックを発生させることができる。例えば、本明細書の実施例に係る第1振動装置200-1は、表示パネル100の第1領域(A1)を直接に振動させることで、表示パネル100の第1領域(A1)で第1振動音響(PVS1)を発生させたり、または第1ハプティックフィードバックを発生させることができる。例えば、第1振動音響(PVS1)は、左側の音響であり得る。本明細書の実施例に係る第1振動装置200-1の大きさは、第1振動音響(PVS1)の特性、または装置、または表示装置に求められる音響特性によって、第1領域(A1)の半分以下の大きさを有するか、または半分以上の大きさを有することができる。本明細書の他の実施例として、第1振動装置200-1の大きさは、表示パネル100の第1領域(A1)に対応する大きさを有することができる。例えば、第1 振動装置200-1の大きさは、表示パネル100の第1 領域(A1)と同一の大きさを有するか、または第1 領域(A1)よりも小さい大きさを有することができる。
【0389】
第2振動装置200-2は、表示パネル100の第2領域(A2)に配置され得る。例えば、第2振動装置200-2は、第1方向(X)を基準にすると、表示パネル100の第2領域(A2)内で中央部、または縁部分の方に偏るように配置され得る。本明細書の実施例に係る第2振動装置200-2は、表示パネル100の第2領域(A2)を振動させることで、表示パネル100の第2領域(A2)で第2振動音響(PVS2)を発生させたり、または第2ハプティックフィードバックを発生させることができる。例えば、本明細書の実施例に係る第2振動装置200-2は、表示パネル100の第2領域(A2)を直接に振動させることで、表示パネル100の第2領域(A2)で第2振動音響(PVS2)を発生させたり、または第2ハプティックフィードバックを発生させることができる。例えば、第2振動音響(PVS2)は、右側の音響であり得る。本明細書の実施例に係る第2振動装置200-2の大きさは、第2振動音響(PVS2)の特性、または装置、または表示装置に求められる音響特性によって、第2領域(A2)の半分以下の大きさを有するか、または半分以上の大きさを有することができる。本明細書の他の実施例として、第2振動装置200-2の大きさは、表示パネル100の第2領域(A2)に対応する大きさを有することができる。例えば、第2 振動装置200-2の大きさは、表示パネル100の第2 領域(A2)と同一の大きさを有するか、または第2 領域(A2)よりも小さい大きさを有することができる。したがって、第1振動装置200-1および第2振動装置200-2は、装置(または表示装置)の左右の音響特性および/または装置(または表示装置)の音響特性に応じて、互いに同じ大きさを有するか、互いに異なる大きさを有することができる。そして、第1振動装置200-1及び第2振動装置200-2は、表示パネル100の中間ライン(CL)を中心に左右対称構造、または左右非対称構造に配置され得る。
【0390】
第1振動装置200-1と第2振動装置200-2のそれぞれは、
図3、
図4、
図7、
図8、および
図10乃至
図14で説明した振動装置200のうちの1つ以上を含むので、これに対する重複説明は省略する。
【0391】
本明細書の実施例に係る連結部材150は、第1振動装置200-1および第2振動装置200-2のそれぞれと表示パネル100の背面との間に配置され得る。例えば、第1振動装置200-1と第2振動装置200-2のそれぞれは、連結部材150を介して表示パネル100の背面に配置され得る。連結部材150は、
図2で説明した連結部材150と実質的に同じなので、これに対する重複説明は省略する。
【0392】
したがって、本明細書の他の実施例に係る装置は、第1振動装置200-1と第2振動装置200-2を介して左側音響(PVS1)と右側音響(PVS2)を表示パネル100の前方(FD)に出力することにより、音響を使用者に提供することができる。
【0393】
図35は、
図33に示した線XI-XI’の他の断面図で、これは、
図34に示した装置でプレートを追加で構成したものである。これにより、以下の説明では、プレートおよびそれに関連する構成を除いた残りの構成に対する重複説明は省略または簡略にする。
【0394】
図35を参照すると、本明細書の他の実施例に係る装置は、表示パネル100および振動装置200を含み、表示パネル100と振動装置200との間に配置されたプレート170をさらに含むことができる。
【0395】
表示パネル100と振動装置200のそれぞれは、
図2乃至
図33で説明した表示パネル100と振動装置200のそれぞれと実質的に同じなので、これに対する重複説明は省略するか簡略にする。
【0396】
プレート170は、第1振動装置200-1および第2振動装置200-2のそれぞれと表示パネル100の背面との間に配置され得る。
【0397】
プレート170は、表示パネル100から発生された熱を放熱させたり、または表示パネル100の背面に配置されるか、またはぶら下がった第1振動装置200-1と第2振動装置200-2のそれぞれの質量(mass)を補強することができる。プレート170は、表示パネル100の背面と同じ形状と同じ大きさを有するか、または振動装置200と同じ形状と同じ大きさを有することができる。本明細書の他の実施例として、プレート170は、表示パネル100と異なる大きさを有することができる。例えば、プレート170は、表示パネル100の大きさよりも小さいことがあり得る。本明細書の他の実施例として、プレート170は、振動装置200と異なる大きさを有することができる。例えば、プレート170は、振動装置200の大きさよりも大きいか、または小さいことがあり得る。振動装置200は、表示パネル100の大きさと同じか、または小さいことがあり得る。例えば、プレート170は、
図17および
図18で説明したプレート170と実質的に同じなので、これに対する重複説明は省略する。
【0398】
プレート170は、前述したプレート連結部材(または第4連結部材)190によって表示パネル100の背面に結合されるか、または連結され得る。
【0399】
振動装置200の第1振動装置200-1と第2振動装置200-2のそれぞれは、前述した連結部材150によってプレート170の背面に連結されるか、または結合されることによって、プレート170の背面に支持されるか、または掛けることができる。
【0400】
したがって、本明細書の他の実施例に係る装置は、第1振動装置200-1と第2振動装置200-2を介して左側音響(PVS1)と右側音響(PVS2)を表示パネル100の前方(FD)に出力することにより、音響を使用者に提供することができる。また、本明細書の他の実施例に係る装置は、プレート170によって振動装置200の共振周波数が減少することができる。本明細書の他の実施例に係る装置は、プレート170によって表示パネル100の熱が放熱され得る。本明細書の他の実施例に係る装置は、プレート170を構成することにより、装置(または表示装置)の信頼性と輝度が向上し得、熱による輝度の低下の問題を解決できる。
【0401】
本明細書の他の実施例に係る装置は、振動装置200と支持部材300との間にパッド部材700がさらに配置され得る。パッド部材700は、第1振動装置200-1およびと第2振動装置200-2のそれぞれに配置され得る。パッド部材700は、第1振動装置200-1およびと第2振動装置200-2のそれぞれの中心に配置され得る。例えば、パッド部材700が、振動装置200と支持部材300との間に配置されるので、振動装置200が支持部材300に固定され得る。振動装置200がパッド部材700によって支持部材300に固定され得るるので、振動装置200の動きによって発生するディップ現象がより改善され得るので、音圧の特性および/または音響の特性がより向上され得、より鮮明な音響が提供され得る。
【0402】
したがって、本明細書の実施例に係る装置は、パッド部材700を構成することにより、ディップ現象が改善され得るので、音響の特性および/または音圧の特性が向上され得、より鮮明な音響が提供され得る。
【0403】
図36は、本明細書の他の実施例に係る装置を示した図である。これは、
図33、
図34、または
図35に示した装置にパーティションを追加で構成したものである。これにより、以下の説明では、パーティションとそれに関連する構成を除いた残りの構成に対する重複説明は、省略または簡略にする。
【0404】
図33,
図34、および
図35を参照すると、本明細書の他の実施例に係る装置は、表示パネル100および振動装置200を含み、表示パネル100の第1 領域(A1)および第2領域(A2)との間にあるパーティション600をさらに含むことことができる。パーティション600は、表示パネル100の第1 領域(A1)および第2 領域(A2)を分割することができる。例えば、パーティション600は、表示パネル100の第1 領域(A1)および第2 領域(A2)を空間的に分割することができる。
【0405】
表示パネル100と振動装置200のそれぞれは、
図2乃至
図32で説明した表示パネル100および振動装置200のそれぞれと実質的に同じなので、これに対する重複説明は省略するか簡略にする。
【0406】
パーティション600は、第1振動装置200-1および第2振動装置200-2によって表示パネル100が振動するとき、音響(PVS1、PVS2)が発生されるエアギャップ(air gap)またはスペース(space)であり得る。例えば、パーティション600は、音響(PVS1、PVS2)を分離し、またはチャンネルを分離することができ、音響(PVS1、PVS2)の干渉による音響(PVS1、PVS2)の特性の低下を防止または軽減することができる。パーティション600は、音遮断部材、音分離部材、空間分離部材、エンクロージャ(enclosure)、またはバッフル(baffle)などで表現することができ、これに限定されるものではない。
【0407】
本明細書の実施例に係るパーティション600は、第1振動装置200-1および第2振動装置200-2との間に配置された第1パーティション部材610および第2パーティション部材620を含むことができる。
【0408】
第1パーティション部材610および第2パーティション部材620は、表示パネル100と支持部材300との間に配置され得る。
【0409】
第1パーティション部材610は、表示パネル100の第1領域(A1)に対応する表示パネル100と支持部材300との間に配置され得る。第1パーティション部材610は、第1振動装置200-1を独立して囲むことができる。本明細書の実施例に係る第1パーティション部材610は、第1振動装置200-1を囲む四角の形状を有することができ、これに限定されるものではない。第1パーティション部材610は、第1振動装置200-1の全体的に同一の形状を有するか、または異なる形状を有することができる。例えば、第1振動装置200-1が正方形の形状を有する場合、第1パーティション部材610は、第1振動装置200-1より相対的に大きい大きさを有する正方形の形状を有するか、または円形状、または楕円形状を有することができる。
【0410】
第2パーティション部材620は、表示パネル100の第2領域(A2)に対応する表示パネル100と支持部材300との間に配置され得る。第2パーティション部材620は、第2振動装置200-2を独立して囲むことができる。本明細書の実施例に係る第2パーティション部材620は、第2振動装置200-2を囲む四角の形状を有することができ、これに限定されるものではない。第2パーティション部材620は、第2振動装置200-2の全体的に同一の形状を有するか、または異なる形状を有することができる。例えば、第2振動装置200-2が正方形の形状を有する場合、第2パーティション部材620は、第2振動装置200-2より相対的に大きい大きさを有する正方形の形状を有するか、または円形状、または楕円形状を有することができる。
【0411】
本明細書の実施例によると、第1パーティション部材610および第2パーティション部材620は、互いに同一または異なる形状を有することができる。例えば、第1パーティション部材610および第2パーティション部材620のそれぞれは、四角の形状を有することができる。例えば、第1パーティション部材610は、四角のリング形状を有することができ、第2パーティション部材620は、円形のリング形状、または楕円形のリング形状を有することができる。
【0412】
第1パーティション部材610および第2パーティション部材620は、第1振動装置200-1によって発生される第1振動音響(PVS1)と第2振動装置200-2によって発生する第2振動音響(PVS2)を分離することができる。例えば、第1パーティション部材610および第2パーティション部材620は、第1振動装置200-1によって表示パネル100の第1領域(A1)で発生する振動が表示パネル100の第2領域(A2)に伝達されることを防止、または第2振動装置200-2によって表示パネル100の第2領域(A2)で発生する振動が表示パネル100の第1領域(A1)に伝達されることを遮断することができる。これにより、第1パーティション部材610および第2パーティション部材620は、表示パネル100の中央で表示パネル100の振動を減衰、または吸収することで、第1領域(A1)での音響が第2領域(A2)に伝達、または第2領域(A2)での音響が第1領域(A1)に伝達されることを遮断することができる。したがって、第1パーティション部材610および第2パーティション部材620は、左右の音響を分離することにより、装置(または表示装置)の音響の出力特性をさらに向上させることができる。これによって、本明細書の実施例に係る装置は、第1パーティション部材610および第2パーティション部材620による左右の音響の分離によって2チャネル以上の音響を表示パネル100の前方(FD)に出力することができる。
【0413】
本明細書の実施例によると、パーティション600は、一定程度圧縮することができる弾性を有する材質で構成され得る。例えば、パーティション600は、ポリウレタン(polyurethane)、ポリオレフィン(polyolefin)材質で構成され得、これに限定されるものではない。本明細書の他の実施例として、パーティション600は、片面テープ(single-sided tape)、片面フォームテープ(single-sided foam tape)、片面フォームパッド(single-sided foam pad)、両面テープ(Double-sided Tape)、両面フォームパッド(Double-sided foam pad)、または両面フォームテープ(Double-sided foam Tape)などで構成され得、これに限定されるものではない。
【0414】
したがって、第1パーティション部材610および第2パーティション部材620によって左右の音響が分離されることにより、装置の音響出力特性がさらに向上され得、第1パーティション部材610または第2パーティション部材620を含む装置は、第1パーティション部材610または第2パーティション部材620によって左右の音響の分離によって2チャネル以上の音響を表示パネル100の前方(FD)に出力することができる。
【0415】
本明細書の実施例に係るパーティション600は、表示パネル100と支持部材300との間に配置された第3パーティション部材630をさらに含むことができる。
【0416】
第3パーティション部材630は、表示パネル100の背面の縁部分と支持部材300の前面の縁部分との間に沿って配置され得る。例えば、第3パーティション部材630は、第1 振動装置200-1および第2振動装置200-2全体を囲むよう配置され得る。第3パーティション部材630は、エッジパーティション、音遮断部材、エッジエンクロージャ、またはエッジバッフルなどで表現することができ、これに限定されるものではない。本明細書の実施例として、第3パーティション部材630は、前述したミドルフレーム400に隣接するか、または接触するように配置され、ミドルフレーム400によって囲まれ得る。本明細書の他の実施例として、第3パーティション部材630は、ミドルフレーム400と1つの胴体として実現され得る
【0417】
第3パーティション部材630は、第1パーティション部材610および第2パーティション部材620と一緒に表示パネル100と支持部材300との間に第1乃至第3エアギャップ(AG1、AG2、AG3)を設けることができる。例えば、第1乃至第3エアギャップ(AG1、AG2、AG3)のそれぞれは、振動空間( a vibration space)、音圧空間(a sound pressure space)、響き箱(a sound box)、響き部(a sound part)、共鳴箱(a resonance box)、または共鳴部(a resonance part)で表現することができ、これに限定されるものではない。
【0418】
第1エアギャップ(AG1)は、第1パーティション部材610、または 第1パーティション部材610と表示パネル100の第1領域(A1)に配置した第3パーティション部材630によって囲まれる表示パネル100の第1領域(A1)に設けられ得る。
【0419】
第2エアギャップ(AG2)は、第2パーティション部材620、または 第2パーティション部材620と表示パネル100の第2領域(A2)に配置した第3パーティション部材630によって囲まれる表示パネル100の第2領域(A2)に設けられ得る。
【0420】
第3エアギャップ(AG3)は、第1パーティション部材610および第2パーティション部材620と、第3パーティション部材630によって囲まれる表示パネル100の背面の中間領域に設けられ得る。例えば、第3エアギャップ(AG3)は、第1エアギャップ(AG1)と 第2エアギャップ(AG2)との間に設けられ得る。例えば、第3エアギャップ(AG3)は、表示パネル100の中間ライン(CL)を含む第1エアギャップ(AG1)と第2エアギャップ(AG2)との間に設けられ得る。第3エアギャップ(AG3)は、音分離空間、音遮蔽空間、または音干渉防止空間などで表現することができ、これに限定されるものではない。第3エアギャップ(AG3)は、第1エアギャップ(AG1)と第2エアギャップ(AG2)を分離させることで、第1エアギャップ(AG1)と第2エアギャップ(AG2)のそれぞれで発生する一定の周波数帯域での共振現象または干渉現象を防止することができる。例えば、第3エアギャップ(AG3)は、第1エアギャップ(AG1)と第2エアギャップ(AG2)を空間的に分離させることで、第1エアギャップ(AG1)と第2エアギャップ(AG2)のそれぞれで発生する一定の周波数帯域での共振現象または干渉現象を防止することができる。
【0421】
第1振動装置200-1は、第1エアギャップ(AG1)を設ける第1パーティション部材610、または第3パーティション部材630と第1パーティション部材610によって囲まれ得る。第2振動装置200-2は、第2エアギャップ(AG2)を設ける第2パーティション部材620、または第3パーティション部材630と第2パーティション部材620によって囲まれ得る。
【0422】
第1パーティション部材610および第2パーティション部材620のうちのいずれか1つが、省略されるとき、第3エアギャップ(AG3)は、省略され得る。
【0423】
したがって、第3パーティション部材630は、表示パネル100と支持部材300との間を囲まれ得る。第3パーティション部材630は、第1パーティション部材610および第2パーティション部材630と一緒に第1振動装置200-1および第2振動装置200-2のそれぞれを個別に囲むことにより、第1振動装置200-1および第2振動装置200-2のそれぞれの振動空間を確保して、左右の音響の音圧特性を増加させることができる。そして、第3パーティション部材630は、表示パネル100と支持部材300との間の側面を通じた音響または音圧の外部への流出を遮断することができ、これにより、装置または表示装置の音響の出力特性をさらに向上させることができる。
【0424】
本明細書の実施例に係るパーティション600は、第4パーティション部材640および第5パーティション部材650をさらに含むことができる。
【0425】
第4パーティション部材640および第5パーティション部材650は、表示パネル100と支持部材300との間に配置され得る。例えば、第4パーティション部材640および第5パーティション部材650は、表示パネル100の中間領域に配置され得る。例えば、第4パーティション部材640および第5パーティション部材650は、表示パネル100の中間領域で互いに並んで配置され得る。第4パーティション部材640および第5パーティション部材650は、表示パネル100の中間ライン(CL)上に配置され、表示パネル100の第1領域(A1)および第2領域(A2)を分割することができる。例えば、第4パーティション部材640および第5パーティション部材650は、表示パネル100の第1領域(A1)および第2領域(A2)を空間的に分割することができる。例えば、第4パーティション部材640および第5パーティション部材650は、第1振動装置200-1と第2振動装置200-2によって発生する第1振動音響(PVS1)と第2振動音響(PVS2)を遮断することができる。例えば、第4パーティション部材640および第5パーティション部材650は、第1振動装置200-1によって表示パネル100の第1領域(A1)で発生する振動が表示パネル100の第2領域(A2)に伝達されることを防止、または第2振動装置200-2によって表示パネル100の第2領域(A2)で発生する振動が表示パネル100の第1領域(A1)に伝達されることを遮断することができる。これにより、第4パーティション部材640および第5パーティション部材650は、表示パネル100の中央で表示パネル100の振動を減衰、または吸収することで、第1領域(A1)での音響が第2領域(A2)に伝達、または第2領域(A2)での音響が第1領域(A1)に伝達されることを遮断することができる。したがって、第4パーティション部材640および第5パーティション部材650は、左側音響(PVS1)および右側音響(PVS2)を分離することにより、装置または表示装置の音響の出力特性をさらに向上させることができる。これによって、本明細書の実施例に係る装置は、第4パーティション部材640および第5パーティション部材650による左右の音響の分離によって2チャネル以上の音響を表示パネル100の前方(FD)に出力することができる。
【0426】
本明細書の実施例によると、第3エアギャップ(AG3)は、第4パーティション部材640および第5パーティション部材650によって設けられ得る。例えば、第3エアギャップ(AG3)は、第3パーティション部材630と、第4パーティション部材640および第5パーティション部材650により設けられ得る。 例えば、第3エアギャップ(AG3)は、表示パネル100の中間ライン(CL)に設けられ得る。
【0427】
本明細書の実施例によると、第4パーティション部材640および第5パーティション部材650は、一定程度圧縮することができる弾性を有する材質で構成され得る。例えば、第4パーティション部材640および第5パーティション部材650は、ポリウレタン(polyurethane)、ポリオレフィン(polyolefin)材質で構成され得、これに限定されるものではない。本明細書の他の実施例として、第4パーティション部材640および第5パーティション部材650は、片面テープ(single-sided tape)、片面フォームテープ(single-sided foam tape)、片面フォームパッド(single-sided foam pad)、両面テープ(Double-sided Tape)、両面フォームテープ(Double-sided foam Tape)、または両面フォームパッド(Double-sided foam pad)などで構成され得、これに限定されるものではない。
【0428】
本明細書の他の実施例によると、第4パーティション部材640および第5パーティション部材650のいずれか1つは、省略され得る。例えば、第4パーティション部材640および第5パーティション部材650のうち、第5パーティション部材650が省略されるとき、第4パーティション部材640は、表示パネル100の中間ライン(CL)に対応するように表示パネル100と支持部材300との間に配置され得る。第4パーティション部材640および第5パーティション部材650のいずれか1つが第1振動装置200-1と第2振動装置200-2との間に配置されることによって、左右の音響を分離させることができる。
【0429】
したがって、本明細書の他の実施例に係る装置は、パーティション600を含むことにより、左右の音響のそれぞれの音圧特性と再生音域帯域を最適化することができる。本明細書の一実施例として、本明細書の他の実施例に係る装置は、第1パーティション部材610および第2パーティション部材620のうちの少なくとも1つ以上を含むことができる。本明細書の他の実施例として、本明細書の他の実施例による装置は、第1パーティション部材610および第2パーティション部材620を省略して、第3パーティション部材630を含むことができる。本明細書の他の実施例として、本明細書の他の実施例に係る装置は、第1パーティション部材610および第2パーティション部材620のうちの少なくとも1つ以上と、第3パーティション部材630を含むことができる。本明細書の他の実施例として、本明細書の他の実施例に係る装置は、第3乃至第5パーティション部材630、640、650を含むことができる。本明細書の他の実施例として、本明細書の他の実施例に係る装置は、第1乃至第5パーティション部材610、620、630、640、650のすべてを含むことができる。
【0430】
本明細書の実施例によると、第1振動装置200-1と第2振動装置200-2のそれぞれは、パッド部材700を含むことができる。パッド部材700は、第1振動装置200-1およびと第2振動装置200-2のそれぞれの中心に配置され得、これに限定されるものではない。
図26で説明したパッド部材700が構成され得る。本明細書の他の実施例に係る装置は、パッド部材700を構成することにより、音圧の特性および/または音圧の特性が向上され得、より鮮明な音響が提供され得る。
【0431】
図36に関連した説明では、パーティション600が、表示パネル100と支持部材300との間に配置されることを例として説明したが、これに限定されるわけではない。例えば、
図35で説明したように、本明細書の他の実施例に係る装置は,表示パネル100の背面に配置されたプレート170をさらに含むことができ、例えば、前述したパーティション600は、プレート170の背面と支持部材300との間に配置され得る。例えば、パーティション600の第1乃至第5パーティション部材610、620、630、640、650は、プレート170の背面と支持部材300との間に配置され得る。
【0432】
したがって、本明細書の他の実施例に係る装置は、第1振動装置200-1および第2振動装置200-2を介して左側音響(PVS1)と右側音響(PVS2)を表示パネル100の前方(FD)に出力することにより、音響を使用者に提供することができる。本明細書の他の実施例に係る装置は、パーティション600による左右音響(PVS1、PVS2)の分離によって2チャネル以上の音響を表示パネル100の前方(FD)に出力することができる。また、本明細書の他の実施例に係る装置は、表示パネル100の背面に配置されたプレート170によって振動装置200の共振周波数が減少することができ、表示パネル100の熱が放熱され得る。また、本明細書の他の実施例に係る装置は、パッド部材700を構成することにより、音圧の特性および/または音圧の特性が向上され得、より鮮明な音響が提供され得る。
【0433】
図37は、本明細書の他の実施例に係る装置を示した図である。これは、
図34乃至
図36に示した装置で振動装置を変更したものである。これにより、以下の説明では、振動装置とそれに関連する構成を除いた残りの構成に対する重複説明は省略または簡略にする。
【0434】
図37を参照すると、本明細書の他の実施例に係る装置で、振動装置200は、表示パネル100の背面に配置された第1乃至第4振動装置200-1、200-2、200-3、200-4を含むことができる。
【0435】
第1振動装置200-1および第3振動装置200-3のそれぞれは、表示パネル100の第1領域(A1)内で第1方向(X)(または横方向)に沿って互いに並んで配置されることもできる。例えば、第1振動装置200-1および第3振動装置200-3のそれぞれは、表示パネル100の第1領域(A1)内で第2方向(Y)(または縦方向)に沿って一列に配置されることもできる。第1振動装置200-1および第3振動装置200-3は、パーティション600によって囲むことができる。例えば、第1振動装置200-1および第3振動装置200-3は、第1パーティション部材610(または第1エンクロージャー)によって囲むことができる。
【0436】
第1振動装置200-1および第3振動装置200-3のそれぞれは、表示パネル100の第1領域(A1)を振動させることにより、表示パネル100の第1領域(A1)で第1振動音響(または左側音響)を発生させたり、または第1ハプティックフィードバックを発生させることができる。例えば、表示パネル100の第1領域(A1)の振動面積は、第1振動装置200-1および第3振動装置200-3の並列配置構造によって増加することになり、これにより、左側音響の低音域帯を含む音響の特性が向上し得る。例えば、第1振動装置200-1の他に、第3振動装置200-3が表示パネル100の第1領域(A1)にさらに配置されることで、本明細書の他の実施例に係る第1振動音響または第1ハプティックフィードバックは、
図36で説明した第1振動音響または第1ハプティックフィードバックよりもさら向上し得る。
【0437】
本明細書の実施例によると、第1 方向(X)と平行な表示パネル100の第1領域(A1)の中間ラインを基準に、第1振動装置200-1は、第1領域(A1)の中間ラインの上側に配置され得、第3振動装置200-3は、第1領域(A1)の中間ラインの下側に配置される。第1振動装置200-1および第3振動装置200-3は、第1領域(A1)の中間ラインを基準に、互いに対称(または上下対称)であることができる。この場合においても、表示パネル100の第1領域(A1)の振動面積は、第1振動装置200-1および第3振動装置200-3の並列配置構造によって増加することになり、これにより、左側音響の低音域帯を含む音響の特性が向上し得る。
【0438】
本明細書の実施例によると、第2方向(Y)を基準に、第1振動装置200-1および第3振動装置200-3との間の間隔(または離隔距離)は、0.1 mm以上3cm未満であり得、これに限定されるものではない。これにより、第1振動装置200-1および第3振動装置200-3との間の物理的な接触によるクラックの発生または破損が防止され得る。
【0439】
第2振動装置200-2および第4振動装置200-4のそれぞれは,表示パネル100の第2領域(A2)内で第1方向(X)(または横方向)に沿って互いに並んで配置されることもできる。例えば、第2振動装置200-2および第4振動装置200-4のそれぞれは,表示パネル100の第2領域(A2)内で第2方向(Y)(または縦方向)に沿って一列に配置されることもできる。第2振動装置200-2および第4振動装置200-4は、パーティション600によって囲むことができる。例えば、第2振動装置200-2および第4振動装置200-4は、第2パーティション部材620(または第2エンクロージャー)によって囲むことができる。
【0440】
第2振動装置200-2および第4振動装置200-4のそれぞれは、表示パネル100の第2領域(A2)を振動させることにより、表示パネル100の第2領域(A2)で第2振動音響(または右側音響)を発生させたり、または第2ハプティックフィードバックを発生させることができる。例えば、表示パネル100の第2領域(A2)の振動面積は、第2振動装置200-2および第4振動装置200-4の並列配置構造によって増加することになり、これにより、右側音響の低音域帯を含む音響特性が向上し得る。例えば、第2振動装置200-2の他に、第4振動装置200-4が表示パネル100の第2領域(A2)にさらに配置されることで、本明細書の他の実施例に係る第2振動音響または第2ハプティックフィードバックは、
図36で説明した第2振動音響または第2ハプティックフィードバックよりもさら向上し得る。
【0441】
本明細書の実施例によると、第1 方向(X)と平行な表示パネル100の第2領域(A2)の中間ラインを基準に、第2振動装置200-2は、第2領域(A2)の中間ラインの上側に配置され得、第4振動装置200-4は、第2領域(A2)の中間ラインの下側に配置される。第2振動装置200-2および第4振動装置200-4は、第2領域(A2)の中間ラインを基準に、互いに対称(または上下対称)であることができる。この場合においても、表示パネル100の第2領域(A2)の振動面積は、第2振動装置200-2および第4振動装置200-4の並列配置構造によって増加することになり、これにより、右側音響の低音域帯を含む音響の特性が向上し得る。
【0442】
本明細書の実施例によると、第2方向(Y)を基準に、第2振動装置200-2および第4振動装置200-4との間の間隔(または離隔距離)は、0.1 mm以上3cm未満であり得、これに限定されるものではない。これにより、第2振動装置200-2および第4振動装置200-4との間の物理的な接触によるクラックの発生または破損が防止され得る。
【0443】
第1乃至第4振動装置200-1、200-2、200-3、200-4のそれぞれに含まれる複数の振動構造物のそれぞれの振動部は、互いに同一または異なることもできる。例えば、装置または表示装置に求められる音響の特性によって、第1乃至第4振動装置200-1、200-2、200-3、200-4のそれぞれに含まれる複数の振動構造物のそれぞれの振動部211aは、
図3、
図11、
図13,および
図14で説明した振動部211aのうちのいずれか1つ以上と同一の振動部211aを含むか、または互いに異なる振動部211aを含むことができる。第1乃至第4振動装置200-1、200-2、200-3、200-4のそれぞれに含まれる複数の振動構造物のそれぞれの振動部211aが、
図3、
図11、
図13,および
図14で説明した振動部211aのうちの互いに異なる振動部211aを含むとき、振動装置200は、様々な共振周波数を有することができ、これによって、振動装置200の振動に連動して発生する音響の再生帯域と音響の音圧特性が大幅に増加され得る。
【0444】
本明細書の実施例によると、
図37に関連した説明では、第1振動装置200-1および第3振動装置200-3が、第1方向(X)(または横方向)に沿って互いに並んで配置されるか、または第2方向(Y)(または縦方向)に沿って一列に配置されることを例として説明したが、これに限定されるわけではない。例えば、第1振動装置200-1および第3振動装置200-3は、第2方向(Y)(または縦方向)に並んで配置されるか、または 第1方向(X)(または横方向)に沿って互いに沿って一列に配置される並列配置構造に構成され得、この場合にも
図36と同じ効果を有することができる。これと同様に、第2振動装置200-2および第4振動装置200-4は、第2方向(Y)(または縦方向)に並んで配置されるか、または 第1方向(X)(または横方向)に沿って互いに沿って一列に配置される並列配置構造に構成され得、この場合にも
図36と同様の効果を有することができる。
【0445】
本明細書の実施例によると、第1乃至第4振動装置200-1、200-2、200-3、200-4のそれぞれは、パッド部材700を含むことができる。パッド部材700は、第1乃至第4振動装置200-1、200-2、200-3、200-4のそれぞれの中心に配置され得、これに限定されるものではない。
図26および/または
図28で説明したパッド部材700が構成され得る。本明細書の他の実施例に係る装置は、パッド部材700を構成することにより、音響の特性および/または音圧の特性が向上され得、より鮮明な音響が提供され得る。
【0446】
図38は、本明細書の他の実施例に係る装置を示した図である。これは、
図34乃至
図36に示した装置で振動装置を変更したものである。これにより、以下の説明では、振動装置とそれに関連する構成を除いた残りの構成に対する重複説明は省略または簡略にする。
【0447】
図38を参照すると、本明細書の他の実施例に係る装置で、振動装置200は、表示パネル100の背面に配置された第1乃至第4振動装置200-1、2200-2、2200-3、2200-4を含むことができる。
【0448】
第1振動装置200-1および第3振動装置200-3は、表示パネル100の第1領域(A1)内で互い違いに、対角線方向に配置されることによって、表示パネル100の第1領域(A1)に対する振動面積を増加させることができる。例えば、対角線方向は、第1方向(X)と第2方向(Y)との間の方向であり得る。第1振動装置200-1および第3振動装置200-3は、パーティション600によって囲むことができる。例えば、第1振動装置200-1および第3振動装置200-3は、第1パーティション部材610(または第1エンクロージャー)によって囲むことができる。
【0449】
第1振動装置200-1および第3振動装置200-3のそれぞれは、表示パネル100の第1領域(A1)を振動させることにより、表示パネル100の第1領域(A1)で第1振動音響(または左側音響)を発生させたり、または第1ハプティックフィードバックを発生させることができる。例えば、表示パネル100の第1領域(A1)の振動面積は、第1振動装置200-1および第3振動装置200-3の対角線配置構造によって増加するようになり、これにより、左側の音響の低音域帯を含む音響特性を向上し得る。例えば、第1振動装置200-1の他に、第3振動装置200-3が表示パネル100の第1領域(A1)にさらに配置されることで、本明細書の他の実施例に係る第1振動音響または第1ハプティックフィードバックは、
図36で説明した第1振動音響または第1ハプティックフィードバックよりもさら向上し得る。
【0450】
本明細書の実施例によると、第1振動装置200-1は、表示パネル100の第1領域(A1)内で縁部分の方に偏るように配置され得る。例えば、第1振動装置200-1は、表示パネル100の第1領域(A1)内で表示パネル100の縁部分に隣接した左上側の領域に配置され得る。第3振動装置200-3は、表示パネル100の第1領域(A1)内で表示パネル100の中間ライン(CL)の方に偏るように配置され得る。例えば、第3振動装置200-3は、表示パネル100の第1領域(A1)内で表示パネル100の中間ライン(CL)に隣接した右下側の領域に配置され得る。第3振動装置200-3は、表示パネル100の第1領域(A1)内で第1振動装置200-1と互い違いに配置されることによって、第1方向(X)と第2方向(Y)で第1振動装置200-1と重畳しないことがあり得る。
【0451】
本明細書の実施例によると、第1振動装置200-1および第3振動装置200-3の対角線配置構造は、表示パネル100の第1領域(A1)内に2つの振動装置200-1、200-3を2×2構造に配置する効果を有するので、表示パネル100の第1領域(A1)を振動させる振動装置の個数を半分に減らすことができる。
【0452】
第2振動装置200-2および第4振動装置200-4のそれぞれは、表示パネル100の第2領域(A2)内で互い違い、または対角線方向に配置することで、表示パネル100の第2領域(A2)の振動面積を増加させることができる。第2振動装置200-2および第4振動装置200-4は、パーティション600によって囲むことができる。例えば、第2振動装置200-2および第4振動装置200-4は、第2パーティション部材620(または第2エンクロージャー)によって囲むことができる。
【0453】
第2振動装置200-2および第4振動装置200-4のそれぞれは、表示パネル100の第2領域(A2)を振動させることにより、表示パネル100の第2領域(A2)で第2パネルの振動音響(または右側音響を)を発生させたり、または第2ハプティックフィードバックを発生させることができる。例えば、表示パネル100の第2領域(A2)の振動面積は、第2振動装置200-2および第4振動装置200-4の対角線配置構造によって増加するようになり、これにより、右側の音響の低音域帯を含む音響の特性が向上し得る。例えば、第2振動装置200-2の他に、第4振動装置200-4が表示パネル100の第2領域(A2)にさらに配置されることで、本明細書の他の実施例に係る第2振動音響または第2ハプティックフィードバックは、
図36で説明した第2振動音響または第2ハプティックフィードバックよりもさら向上し得る。
【0454】
本明細書の実施例によると、第2振動装置200-2は、表示パネル100の第2領域(A2)内で縁部分の方に偏るように配置され得る。例えば、第2振動装置200-2は、表示パネル100の第2領域(A2)内で表示パネル100の端に隣接した右上側の領域に配置され得る。そして、第1振動装置200-1と第2振動装置200-2は、表示パネル100の中間ライン(CL)を中心に、左右対称であり得る。第4振動装置200-4は、表示パネル100の第2領域(A2)内で表示パネル100の中間ライン(CL)の方に偏るように配置され得る。例えば、第4振動装置200-4は、表示パネル100の第2領域(A2)内で表示パネル100の中間ライン(CL)に隣接した左下側の領域に配置され得る。第4振動装置200-4は、表示パネル100の第2領域(A2)内で第2振動装置200-2と互い違いに配置されることによって、第1方向(X)と第2方向(Y)で第2振動装置200-2と重畳しないことがあり得る。そして、第2振動装置200-2は、表示パネル100の中間ライン(CL)を中心に、第1振動装置200-1と左右対称の構造で配置され得、第4振動装置200-4は、表示パネル100の中間ライン(CL)を中心に、第3振動装置200-3と左右対称の構造で配置され得る。
【0455】
本明細書の実施例によると、第2振動装置200-2および第4振動装置200-4の対角線配置構造は、表示パネル100の第2領域(A2)内に2つの振動装置200-2、200-4を2×2構造に配置する効果を有するので、表示パネル100の第2領域(A2)を振動させる振動装置の個数を半分に減らすことができる。
【0456】
第1乃至第4振動装置200-1、200-2、200-3、200-4のそれぞれに含まれる複数の振動構造物のそれぞれの振動部は、互いに同一または異なることもできる。例えば、装置または表示装置に求められる音響の特性によって、第1乃至第4振動装置200-1、200-2、200-3、200-4のそれぞれに含まれる複数の振動構造物のそれぞれの振動部は、
図3、
図11、
図13,および
図14で説明した振動部211aのうちのいずれか1つ以上と同一の振動部211aを含むか、または互いに異なる振動部211aを含むことができる。第1乃至第4振動装置200-1、200-2、200-3、200-4のそれぞれに含まれる複数の振動構造物のそれぞれの振動部211aが、
図3、
図11、
図13,および
図14で説明した振動部211aのうちの互いに異なる振動部211aを含むとき、振動装置200は、様々な共振周波数を有することができ、これによって、振動装置200の振動に連動して発生する音響の再生帯域と音響の音圧特性が大幅に増加され得る。
【0457】
第1乃至第4振動装置200-1、200-2、200-3、200-4の配置構造は、
図38に示した配置構造に限定されない。例えば、表示パネル100の第1領域(A1)および第2領域(A2)のそれぞれで、左上側と右下側との間の方向を第1対角線方向とし、右上側と左下側との間の方向を第2対角線方向とするとき、第1振動装置200-1および第3振動装置200-3は、第1対角線方向または第2対角線方向に沿って配置され得、第2振動装置200-2および第4振動装置200-4は、第1対角線方向および第2対角線方向のうち、第1振動装置200-1および第3振動装置200-3の対角線配置方向と同じかまたは異なる対角線方向に沿って配置され得る。例えば、第1振動装置200-1と第2振動装置200-2は、表示パネル100の中間ライン(CL)を中心に、左右対称の構造に配置されるか、または左右非対称の構造に配置され得る。また、第3振動装置200-3と第4振動装置200-4は、表示パネル100の中間ライン(CL)を中心に、左右対称の構造に配置されるか、または左右非対称の構造に配置され得る。
【0458】
したがって、本明細書の他の実施例に係る装置は、
図35で説明した装置と同様に音響を使用者に提供することができ、2チャネル以上の音響を表示パネル100の前方(FD)に出力することができ、振動装置200の共振周波数が減少することができる。本明細書の他の実施例に係る装置は、プレート170によって表示パネル100の熱が放熱され得る。また、本明細書の他の実施例に係る装置は、第1振動振動200-1および第3振動振動200-3の対角線配置構造、および第2振動振動200-2および第4振動振動200-4の対角線配置構造による第1領域(A1)および第2領域(A2)のそれぞれの振動面積が増加することによって、低音域帯の音圧の特性がさらに増加され得る。
【0459】
本明細書の実施例によると、第1乃至第4振動装置200-1、200-2、200-3、200-4のそれぞれは、パッド部材700を含むことができる。パッド部材700は、第1乃至第4振動装置200-1、200-2、200-3、200-4のそれぞれの中心に配置され得、これに限定されるものではない。
図26および/または
図28で説明したパッド部材700が構成され得る。本明細書の他の実施例に係る装置は、パッド部材700を構成することにより、音響の特性および/または音圧の特性が向上され得、より鮮明な音響が提供され得る。
【0460】
図39は、本明細書の実施例に係る表示装置と実験例に係る表示装置のそれぞれの音響の出力特性を示した図である。
【0461】
音響の出力特性は、音響分析装置によって測定され得る。音響分析装置は、制御用PC(Control PC)と音を送受信するサウンドカード、そしてサウンドカードから発生した音を振動装置に増幅伝達するアンプ(amplifier)、振動装置の駆動によって表示パネルから発生する音響を収集するマイクで構成され得る。例えば、マイクで収集した音響または周波数特性は、サウンドカードを通じて、制御用PCで入力され、これを制御用プログラムで確認して振動装置の音響の出力特性を分析することになる。
【0462】
図39の細い実線は、実験例に係る表示装置の音響の出力特性を示したもので、実験例に係る装置は、1つまたは単一構造の振動発生器を有する振動装置を含む。
図39の太い実線は、本明細書の実施例に係る表示装置の音響の出力特性を示したもので、本明細書の実施例に係る表示装置は、複数または積層構造の振動発生器を有する振動装置を含む。
図39で、横軸は周波数(Frequency、Hz)を示し、縦軸は音圧(Sound Pressure Level、dB)を示す。
【0463】
図39を参照すると、本明細書の実施例に係る装置は、実験例に係る装置は比較して、中低音域帯、例えば、約50Hz乃至1000Hzで高い音圧を有することが分かる。したがって、本明細書の実施例に係る装置は、複数の振動発生器の積層構造により実験例に係る装置と比較して、中低音域帯、例えば、約50Hz乃至1000Hzでの音響の出力特性が改善されることを知ることができる。
【0464】
本明細書の他の実施例によると、
図32の振動装置にパッド部材を適用した場合でも、
図39で説明した音響の出力特性と、音圧の特性および/または音響の特性が向上された装置を提供することができる。
【0465】
図40は、本明細書の実施例に係る表示装置の音響の出力特性を示した図である。
【0466】
音響の出力特性の測定方法は、
図39で説明した内容と同じなので、ここでは説明を省略する。
【0467】
図40の点線は、
図26およびプレートを適用した表示装置の音響の出力特性を測定したものである。
図40の実線は、
図24およびプレートを適用した表示装置の音響の出力特性を測定したものである。
【0468】
図40を参照すると、実線の装置は、点線の装置と比較して、3kHz乃至4kHzでディップ現象が改善されることを知ることができる。例えば、点線の装置は、3kHz乃至4kHzで10dB程度のディップ現象が表われたことを知ることができる。例えば、点線の装置は、3kHz乃至4kHzで約15dB以上の音圧が向上されたことを知ることができる。3kHz乃至4KHzの帯域は、音の明瞭度を決定する帯域であり得る。3kHz乃至4KHzでのディープ現象が発生した場合、音がきれいではなく不明瞭に聞こえることがある。本明細書の実施例によると、振動装置の間にパッド部材を適用し、または振動装置にパッド部材を適用することにより、3kHz乃至4KHzでのディップ現象が改善され得る。したがって、プレートを適用して
図24のパッド部材を配置した装置は、
図26の装置と比較して、音圧の特性および/または音響の特性がより向上されたことを知ることができる。本明細書の実施例によると、パッド部材を構成することにより、中高音帯および/または高音域帯での音圧の特性および/または音響の特性が向上され得、きれいで鮮明な音を有する装置を提供することができる。
【0469】
本明細書の他の実施例によると、
図32の振動装置にパッド部材を適用した場合でも、
図40で説明した音響の出力特性と、音圧の特性および/または音響の特性が向上された装置を提供することができる。
【0470】
図41は、本明細書の実施例に係る表示装置の音響の出力特性を示した図である。
【0471】
音響の出力特性の測定方法は、
図39で説明した内容と同じなので、ここでは説明を省略する。
【0472】
図41は、プレートを適用していない装置の音響の出力特性を測定したものである。そして、
図41の第2支持部材は、第1金属層、コア層、および第2金属層から構成するものである。
図41の点線は、
図26を適用した装置の音響の出力特性を測定したものである。
図41の実線は、
図24を適用した装置の音響の出力特性を測定したものである。
【0473】
図41を参照すると、パッド部材を適用した場合、中高音域帯および/または高音域帯での音圧が向上されたことを知ることができる。例えば、実線の装置は、点線の装置と比較して、約400Hz乃至600Hzの周波数での音圧が、約8dB以上向上されたことを知ることができる。実線の装置は、点線の装置と比較して、約2.5kHz乃至5.0kHzの周波数での音圧が約8dB以上向上されたことを知ることができる。3kHz乃至4KHzの帯域は、音の明瞭度を決定する帯域であり得る。3kHz乃至4KHzでのディープ現象が発生した場合、音がきれいではなく不明瞭に聞こえることがある。本明細書の実施例によると、振動装置の間にパッド部材を適用し、および/または振動装置にパッド部材を適用することにより、3kHz乃至4KHzでのディップ現象が改善され得る。したがって、振動装置の間にパッド部材を適用し、および/または振動装置にパッド部材を適用することにより、特定の周波数帯域で音圧がはねるディップ現象が改善され得るので、音圧の平坦度が向上され得、きれいで鮮明な音響を有し、中高音域帯および/または高音域帯での音圧および/または音響が向上された装置および/または表示装置を提供することができる。例えば、プレートを適用せず、振動装置の間にパッド部材を適用し、または振動装置にパッド部材を適用することにより、特定の周波数帯域で音圧がはねるディップ現象が改善され得るので、音圧の平坦度が向上され得、きれいで鮮明な音響を有し、中高音域帯および/または高音域帯での音圧および/または音響が向上された装置または表示装置を提供することができる。例えば、支持部材の材質に関係なく、振動装置の間にパッド部材を適用し、または振動装置にパッド部材を適用することにより、特定の周波数帯域で音圧がはねるディップ現象が改善され得るので、音圧の平坦度が向上され得、きれいで鮮明な音響を有し、中高音域帯および/または高音域帯での音圧および/または音響が向上された装置または表示装置を提供することができる。
【0474】
本明細書の他の実施例によると、
図32の振動装置にパッド部材を適用した場合でも、
図41で説明した音響の出力特性と、音圧の特性および/または音響の特性が向上された装置を提供することができる。
【0475】
図42は、本明細書の実施例に係る表示装置の音響の出力特性を示した図である。
【0476】
音響の出力特性の測定方法は、
図39で説明した内容と同じなので、ここでは説明を省略する。
【0477】
図42の細い実線は、プレートを構成することなく、
図26に適用した装置の音響の出力特性を測定したものである。
図42の太い実線は、プレートを構成することなく、
図28を適用した装置の音響の出力特性を測定したものである。
【0478】
図42を参照すると、パッド部材を適用した場合、中高音域帯および/または高音域帯での音圧が向上されたことを知ることができる。例えば、太い実線の装置である複数の振動構造物のそれぞれにパッド部材を配置し、複数の振動構造物の間にパッド部材を配置した場合、約400Hz乃至600Hzの周波数での音圧が約7dB以上向上されたことを知ることができる。例えば、太い実線の装置は、細い実線の装置と比較して、約400Hz乃至600Hzの周波数での音圧が、約7dB以上向上されたことを知ることができる。太い実線の装置は、細い実線の装置と比較して、約2.5kHz乃至5.0kHzの周波数での音圧が約14dB以上向上されたことを知ることができる。3kHz乃至4KHzの帯域は、音の明瞭度を決定する帯域であり得る。3kHz乃至4KHzでのディープ現象が発生した場合、音がきれいではなく不明瞭に聞こえることがある。本明細書の他の実施例によると、
図28の振動装置にプレートを適用した場合でも、400Hz乃至600Hzおよび/または3kHz乃至4KHzの周波数での音圧が向上されたことを知ることができ、3kHz乃至4KHzでのディップ現象が改善され得る。
本明細書の実施例によると、振動装置にパッド部材を適用することにより、3kHz乃至4KHzでのディップ現象が改善され得る。したがって、振動装置にパッド部材を適用することにより、特定の周波数帯域で音圧がはねるディップ現象が改善され得るので、音圧の平坦度が向上され得、きれいで鮮明な音を有し、中高音域帯および/または高音域帯での音圧が向上された表示装置を提供することができる。
本明細書の他の実施例によると、プレートを適用した場合でも、
図42と類似の音響の出力特性を示すことができる。
【0479】
本明細書の他の実施例によると、
図32の振動装置にパッド部材を適用した場合でも、
図42で説明した音響の出力特性と、音圧の特性および/または音響の特性が向上された装置を提供することができる。
【0480】
本明細書の実施例に係る振動装置は、装置(または表示装置)に配置される振動装置に適用され得る。本明細書の実施例に係る装置は、モバイルデバイス、映像電話器、スマートウォッチ(smart watch)、ウォッチフォン(watch phone)、ウェアラブル機器(wearable apparatus)、フォルダブル機器(foldable apparatus)、ローラブル機器(rollable apparatus)、ベンダブル機器(bendable apparatus)、フレキシブルデバイス(flexible apparatus)、カーブド機器(curved apparatus)、可変機器(variable apparatus)、スライディング機器(sliding apparatus)、電子機、電子手帳、電子ブック、PMP(portable multimedia player)、PDA(personal digital assistant)、MP3プレーヤー、モバイル医療機器、デスクトップPC(desktop PC)、ラップトップPC(laptop PC)、ネットブックコンピュータ(netbook computer)、ワークステーション、(workstation)、ナビゲーション、車両用ナビゲーション、車両用表示装置、劇場用装置、劇場用表示装置、テレビ、ウオールペーパー(wallpaper)機器、サイネージ(signage)機器、ゲーム機器、ノートパソコン、モニター、カメラ、ビデオカメラ、および家電機器などに適用することができる。また、本明細書の振動装置は、発光ダイオード照明装置、有機発光照明装置または無機発光照明装置に適用することができる。振動装置またはまた装置音響発生装置が照明装置に適用される場合、照明およびスピーカーの役割をすることができる。また、本明細書の振動装置また装置がモバイルデバイスなどに適用される場合、スピーカー、レシーバー、およびハプティックのうちの1つ以上の役割をすることができるが、これに限定されるものではない。本明細書の他の実施例としては、本明細書の振動装置また装置は、表示装置ではなく、非表示装置または振動対象物(また 振動部材)に適用され得る。例えば、振動装置が表示装置ではなく、非表示装置または振動対象物に適用される場合、車両用スピーカー、または 照明と一緒に実現されるスピーカーなどであり得、これに限定されるものではない。
【0481】
本明細書の実施例に係る装置および振動装置は、以下のように説明することができる。
【0482】
本明細書の実施例に係る装置は、映像を表示する表示パネル、表示パネルの背面にある振動装置、表示パネルの背面にある支持部材、および振動装置および支持部材の間にあるパッド部材を含むことができる。
【0483】
本明細書のいくつかの実施例によると、装置は、表示パネルと振動装置の間に配置された連結部材をさらに含むことができる。
【0484】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、複数の振動発生器を含み、複数の振動発生器のそれぞれは、互いに同じ方向に変位され得る。
【0485】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、複数の振動発生器を含み、複数の振動発生器それぞれは、互いに同一の方向に振動するように実現することができる。
【0486】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、複数の振動発生器の間に接着部材をさらに含むことができる。
【0487】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動発生器のそれぞれは、第1方向と第1方向を交差する第2方向に沿って配列された複数の振動構造物を含むことができる。
【0488】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動発生器のそれぞれは、同じ大きさを有することができる。
【0489】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動発生器のそれぞれの端部分は、表示パネルの厚さ方向に沿って延長された仮想の延長線に整列され得る。
【0490】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動発生器のそれぞれの端部は、表示パネルの前面と垂直な方向に沿って整列され得る。
【0491】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動発生器のそれぞれは、複数の振動構造物をさらに含み、パッド部材は、複数の振動構造物の間に配置され得る。
【0492】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動発生器のそれぞれは、複数の振動構造物をさらに含み、パッド部材は、複数の振動構造物のそれぞれに配置され得る。
【0493】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動発生器のそれぞれは、複数の振動発生部をさらに含み、パッド部材は、複数の振動構造物のそれぞれに、複数の振動構造物のそれぞれに配置された隣接するパッド部材の間に配置され得る。
【0494】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動発生器のそれぞれは、複数の振動発生部をさらに含み、パッド部材は、複数の振動構造物のそれぞれの上に、複数の振動構造物のそれぞれに配置された隣接するパッド部材の間に配置され得る。
【0495】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、少なくとも2つ以上の振動構造物を含み,パッド部材は,少なくとも2つ以上の振動構造物のそれぞれに配置され得る。
【0496】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は,少なくとも2つ以上の振動構造物を含み,パッド部材は,少なくとも2つ以上の振動構造物のそれぞれに,少なくとも2つ以上の振動構造物のそれぞれに配置された隣接するパッド部材の間に配置され得る。
【0497】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は,少なくとも2つ以上の振動構造物を含み,パッド部材は,少なくとも2つ以上の振動構造物のそれぞれの上に,少なくとも2つ以上の振動構造物のそれぞれに配置された隣接するパッド部材の間に配置され得る。
【0498】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動発生器のそれぞれは、複数の振動構造物をさらに含み、パッド部材は、複数の振動構造物に隣接して配置され得る。
【0499】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動発生器のそれぞれは、複数の振動構造物をさらに含み、パッド部材は、2つの隣接する振動構造物と重畳され得る。
【0500】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動発生器のそれぞれは、複数の振動構造物をさらに含み、パッド部材は、複数の振動構造物の少なくとも1つまたは複数の振動構造物のそれぞれと重畳され得る。
【0501】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動発生器のそれぞれは、複数の振動構造物をさらに含み、パッド部材は、複数個で構成され、パッド部材の1つは、複数の振動構造物の少なくとも2つ以上と重畳され得る。
【0502】
本明細書のいくつかの実施例によると、パッド部材の大きさは、振動装置の大きさと同じまたはそれより小さいことがあり得る。
【0503】
本明細書のいくつかの実施例に係る装置は、表示パネルと振動装置の間にプレートをさらに含むことができる。
【0504】
本明細書のいくつかの実施例によると、装置は、プレートを表示パネルの背面に連結するプレート連結部材をさらに含むことができる。
【0505】
本明細書のいくつかの実施例によると、プレートの大きさは、振動装置の大きさと同じまたはそれより小さいことがあり得る。
【0506】
本明細書のいくつかの実施例によると、装置は、振動構造物、振動構造物の第1面に配置された第1保護部材、および振動構造物の第1面と異なる第2面に配置された第2保護部材をさらに含むことができる。
【0507】
本明細書のいくつかの実施例によると、装置は、第1保護部材と振動構造物の間に配置された第1接着層、および第2保護部材と振動構造物の間に配置された第2接着層をさらに含むことができる。
【0508】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動構造物は、振動部、振動部と第1保護部材の間に配置された第1電極部、および振動部と第2保護部材の間に配置された第2接着層を含むことができる。
【0509】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動部は、複数の第1部分および複数の第1部分の間に配置された第2部分を含むことができる。
【0510】
本明細書のいくつかの実施例によると、装置は、第1電極部および第2電極部のいずれかに連結された第1電源供給ライン、および第1電極部および第2電極部の他の1つに連結され第1電源供給ラインから表示パネルの前面および後面と平行する平面にから離隔した第2電源供給ラインをさらに含むことができる。
【0511】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動発生器のそれぞれは、圧電特性を有する複数の無機物質部と複数の無機物質部の間にある有機物質部を含む振動部、振動部の第1面に配置された第1電極部、および振動部の第1面とは異なる第2面に配置された第2電極部を含むることができる。
【0512】
本明細書の実施例に係る装置は、映像を表示する表示パネル、表示パネルの背面にある振動装置、表示パネルと振動装置の間にあるプレート、表示パネルの背面に配置された支持部材、および振動装置と支持部材の間にあるパッド部材を含むことができる。
【0513】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、表示パネルおよび振動装置の間に配置された連結部材をさらに含むことができる。
【0514】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示パネルは、第1領域および第2領域を含み、振動装置は、第1領域に配置された第1振動装置および第2領域に配置された第2振動装置を含むことができる。
【0515】
本明細書のいくつかの実施例に係る装置は、表示パネルの背面と支持部材の間に配置され、第1領域と前記第2領域の間にあるパーティションをさらに含むことができる。
【0516】
本明細書のいくつかの実施例によると、パッド部材は、第1振動装置および第2振動装置のそれぞれに配置され得る。
【0517】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、第1振動装置と互い違うように第1領域に配置された第3振動装置、および第2振動装置と互い違うように第2領域に配置された第4振動装置をさらに含むことができる。
【0518】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、第1領域に配置された第3振動装置、および第2領域に配置された第4振動装置をさらに含むことができる。
【0519】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動装置および第3振動装置は、第1領域内で互いに並んで配置されるか、または互い違いに配置され、第2振動装置および第4振動装置は、第2領域内で互いに並んで配置されるか、または互い違いに配置され得る。
【0520】
本明細書のいくつかの実施例によると、パッド部材は、第3振動装置および第4振動装置のそれぞれに配置され得る。
【0521】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動発生器のそれぞれは、振動構造物、振動構造物の第1面に配置された第1保護部材、および振動構造物の第1面とは異なる第2面に配置された第2保護部材を含むことができる。
【0522】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、振動構造物および第1保護部材の間に配置される第1接着層、および振動構造物および第2保護部材の間に配置された第2接着層をさらに含むことができる。
【0523】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、第1振動駆動信号を振動構造物に伝達するように実現された第1振動駆動ライン、および第2振動駆動信号を振動構造物に伝達するように実現された第2振動駆動ラインをさらに含むことができる。
【0524】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動構造物は、振動部、振動部と第1保護部材の間に配置された第1電極部、および振動部と第2保護部材の間に配置された第2電極部をさらに含むことができる。
【0525】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、振動部、振動部の第1面に配置された第1保護部材、および振動部の第1面とは異なる第2面に配置された第2保護部材を含むことができる。
【0526】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動部は、複数の第1部分および複数の第1部分の間に配置された第2部分を含むことができる。
【0527】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動構造物は、振動部と第1保護部材の間に配置された第1電極部、および振動部と第2保護部材の間に配置された第2電極部をさらに含むことができる。
【0528】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1電極部または第2電極部に連結された第1電源供給ライン、および第1電極部または第2電極部に連結された第2電源供給ラインをさらに含み、第1電源供給ラインは、第2電源供給ラインと重畳しないことがあり得る。
【0529】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、第1電極部および第2電極部のいずれかに連結された第1電源供給ライン、および第1電極部および第2電極部の他の1つに連結され第1電源供給ラインから表示パネルの前面および後面と平行する平面にから離隔した第2電源供給ラインをさらに含むことができる。
【0530】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動装置と第2振動装置のそれぞれは、複数の振動発生器、および複数の振動発生器の間にある接着部材を含むことができる。
【0531】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、第1振動装置と互い違うように第1領域に配置された第3振動装置、および第2振動装置と互い違うように第2領域に配置された第4振動装置をさらに含むことができる。
【0532】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、第1領域に配置された第3振動装置、および第2領域に配置された第4振動装置をさらに含むことができる。
【0533】
本明細書のいくつかの実施例によると、第3振動装置と第4振動装置のそれぞれは、複数の振動発生器、および複数の振動発生器の間にある接着部材を含むことができる。
【0534】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動発生器のそれぞれは、圧電特性を有する複数の無機物質部と複数の無機物質部の間にある有機物質部を含む振動部、振動部の第1面に配置された第1電極部、および振動部の第1面とは異なる第2面に配置された第2電極部を含むことができる。
【0535】
本明細書のいくつかの実施例に係る装置は、第1電極部に連結された第1電源供給ラインと第2電極部に連結された第2電源供給ラインをさらに含み、第1電源供給ラインは、第2電源供給ラインと重畳しないことがあり得る。
【0536】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、第1電極部および第2電極部のいずれかに連結された第1電源供給ライン、および第1電極部および第2電極部の他の1つに連結され第1電源供給ラインから表示パネルの前面および後面と平行する平面にから離隔した第2電源供給ラインをさらに含むことができる。
【0537】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動発生器は、上下に重なり、複数の振動発生器のうちの上層に配置された振動発生器の無機物質部と複数の振動発生器のうちの下層に配置された振動発生器の無機物質部は、互いに重なり、上層に配置された振動発生器の有機物質部と下層に配置された振動発生器の有機物質部は、互いに重なることができる。
【0538】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動発生器の一部は、表示パネルの前面に垂直な方向に重畳され、表示パネルの前面とより近くに配置された振動発生器の無機物質部は、表示パネルの前面と少なく近くに配置された他の振動発生器の無機物質部と重畳され得、および/または表示パネルの前面とより近くに配置された振動発生器の有機物質部は、表示パネルの前面と少なく近くに配置された他の振動発生器の有機物質部と重畳され得る。
【0539】
本明細書のいくつかの実施例に係る装置は、第1電源供給ラインと第2電源供給ラインをさらに含み、複数の振動発生器は、上下に重なり、複数の振動発生器のうちの上層に配置された第1電極部および複数の振動発生器のうちの下層に配置された第1電極部は、第1電源供給ラインに連結され、複数の振動発生器のうちの上層に配置された第2電極部および複数の振動発生器のうちの下層に配置された第2電極部は、第2電源供給ラインに連結され得る。
【0540】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、第1電源供給ライン、および第2電源供給ラインをさらに含み、複数の振動発生器の一部は、表示パネルの前面に垂直な方向に重畳され、表示パネルの前面とより近くに配置された第1電極部および表示パネルの前面と少なく近くに配置された第1電極部は、第1電源供給ラインに連結され、表示パネルの前面とより近くに配置された第2電極部および表示パネルの前面と少なく近くに配置された第2電極部は、第2電源供給ラインに連結され得る。
【0541】
本明細書のいくつかの実施例によると、接着部材は、第1接着部材、および第2接着部材をさらに含み、複数の振動発生器のそれぞれは、第1方向と第1方向を横切る第2方向のそれぞれに沿って配列された複数の振動構造物、 第1接着層を媒介として複数の振動構造物のそれぞれの第1面にある第1保護部材、および第2接着層を媒介として複数の振動構造物のそれぞれの第2面にある第2保護部材を含むことができる。
【0542】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動構造物は、0.1mm以上5mm以下の間隔で配列され得る。
【0543】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、第1振動駆動信号を複数の振動構造物に伝達するように構成された第1振動駆動ライン、および第2振動駆動信号を複数の振動構造物に伝達するように構成された第2振動駆動ラインをさらに含むことができる。
【0544】
本明細書のいくつかの実施例によると、パッド部材は、複数の振動発生器のそれぞれに含まれる複数の振動構造物の間に配置され得る。
【0545】
本明細書のいくつかの実施例によると、パッド部材は、複数の振動発生器のそれぞれに含まれる複数の振動構造物のそれぞれに配置され得る。
【0546】
本明細書のいくつかの実施例によると、パッド部材は、複数の振動発生器のそれぞれに含まれる複数の振動構造物のそれぞれに、複数の振動構造物のそれぞれに配置された隣接するパッド部材の間に配置され得る。
【0547】
本明細書のいくつかの実施例によると、パッド部材は、複数の振動構造物に隣接して配置され得る。
【0548】
本明細書のいくつかの実施例によると、パッド部材は、2つの隣接する振動構造物と重畳され得る。
【0549】
本明細書のいくつかの実施例によると、パッド部材は、複数の振動構造物の少なくとも1つまたは複数の振動構造物のそれぞれと重畳され得る。
【0550】
本明細書のいくつかの実施例によると、パッド部材は、複数個で構成され、パッド部材の1つは、複数の振動構造物の少なくとも2つ以上と重畳され得る。
【0551】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、複数の振動発生器をさらに含み、パッド部材は、複数の振動構造物に隣接して配置され得る。
【0552】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、複数の振動発生器をさらに含み、パッド部材は、2つの隣接する振動構造物と重畳され得る。
【0553】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、複数の振動発生器をさらに含み、パッド部材は、複数の振動構造物の少なくとも1つまたは複数の振動構造物のそれぞれと重畳され得る。
【0554】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、複数の振動発生器をさらに含み、パッド部材は、複数個で構成され、パッド部材の1つは、複数の振動構造物の少なくとも2つ以上と重畳され得る。
【0555】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動構造物のそれぞれは、振動部、振動部と第1保護部材の間に配置された第1電極部、および振動部と第2保護部材の間に配置された第2電極部を含むことができる。
【0556】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動部は、複数の無機物質部、および複数の無機物質部の間にある有機物質部を含むことができる。
【0557】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動発生器のそれぞれは、振動部、振動部の第1面に配置された第1電極部、および振動部の第1面とは異なる第2面に配置された第2電極部を含み、複数の振動発生器のそれぞれの第1電極部は、第2電極部よりも表示パネルの近くに配置され得る。
【0558】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動発生器のそれぞれに連結された複数のアンプを有する振動駆動回路をさらに含み、複数の振動発生器は、第1グループおよび第2グループを含み、複数のアンプは、第1アンプグループおよび第2アンプのグループを含み、第1アンプグループのアンプは、第1グループの振動発生器の第1電極部に連結された第1出力端子および第1グループの振動発生器の第2電極部に連結された第2出力端子を含み、第2アンプグループのアンプは、第2グループの振動発生器の第2電極部に連結された第1出力端子および第2グループの振動発生器の第1電極部に連結された第2出力端子を含むことができる。
【0559】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動発生器のそれぞれは、振動部、振動部の第1面に配置された第1電極部、および振動部の第1面とは異なる第2面に配置された第2電極部を含み、複数の振動発生器は、第1グループおよび第2グループを含み、第1グループの振動発生器で、第1電極部は、第2電極部よりも 表示パネルの近くに配置され、第2グループの振動発生器で、第2電極部は、第1電極部よりも表示パネルの近くに配置され得る。
【0560】
本明細書のいくつかの実施例に係る装置は、複数の振動発生器のそれぞれに連結された複数のアンプを有する振動駆動回路をさらに含み、複数のアンプのそれぞれは、複数の振動発生器のうちで該当する振動発生器の第1電極部に連結された第1出力端子、および複数の振動発生器のうちで該当する振動発生器の第2電極部に連結された第2出力端子を含むことができる。
【0561】
本明細書の実施例に係る振動装置は、互いに同じ方向に変位するように積層された複数の振動発生器、複数の振動発生器の間にある接着部材、および複数の振動発生器上にあるパッド部材を含むことができる。
【0562】
本明細書のいくつかの実施例に係る振動装置は、互いに同じ方向に振動するように積層された複数の振動発生器、複数の振動発生器の間にある接着部材、および複数の振動発生器にあるパッド部材を含むことができる。
【0563】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動発生器のそれぞれは、同じ大きさを有することができる。
【0564】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動発生器のそれぞれの端部分は、振動発生器の厚さ方向に沿って延長された仮想の延長線に整列され得る。
【0565】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動発生器のそれぞれの端部分は、振動発生器の前面と垂直な方向に沿って整列され得る。
【0566】
本明細書のいくつかの実施例に係る振動装置は、複数の振動発生器のうちで最上層の振動発生器上に配置されたプレートをさらに含み、パッド部材は、複数の振動発生器のうちで最下層の振動発生器上にある、請求項38に記載の振動装置。
【0567】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動発生器と、プレートのそれぞれは、同じ大きさを有することができる。
【0568】
本明細書のいくつかの実施例に係る振動装置は、複数の振動発生器上にあるパッド部材の間に配置された他のパッド部材をさらに含むことができる。
【0569】
本明細書のいくつかの実施例に係る装置は、振動部材、振動部材にある振動装置、および 振動装置にあるパッド部材を含むことができる。
【0570】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動部材は、プレートを含み、プレートは、金属材質を含むか、または木、プラスチック、ガラス、布、および皮革のうちのいずれか1つ以上の単一非金属または複合非金属材質を含むことができる。
【0571】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動部材とプレートのそれぞれは、同じ大きさを有することができる。
【0572】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、互いに同じ方向に変位するように積層された複数の振動発生器を含むことができる。
【0573】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、互いに同じ方向に振動するように積層された複数の振動発生器を含むことができる。
【0574】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動発生器のそれぞれは、複数の振動構造物をさらに含み、パッド部材は、複数の振動構造物のそれぞれに配置され得る。
【0575】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動発生器のそれぞれは、複数の振動構造物をさらに含み、パッド部材は、複数の振動構造物の間に配置され得る。
【0576】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動発生器のそれぞれは、複数の振動発生部をさらに含み、パッド部材は、複数の振動構造物のそれぞれに、複数の振動構造物のそれぞれに配置された隣接するパッド部材の間に配置され得る。
【0577】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動発生器のそれぞれは、複数の振動発生部をさらに含み、パッド部材は、複数の振動構造物のそれぞれの上に、複数の振動構造物のそれぞれに配置された隣接するパッド部材の間に配置され得る。
【0578】
本明細書のいくつかの実施例によると、パッド部材は、複数の振動発生器のうちで最下層の振動発生器に含まれる複数の振動構造物のそれぞれの上にある得る。
【0579】
本明細書のいくつかの実施例によると、パッド部材は、複数の振動発生器のうちで最下層の振動発生器に含まれる複数の振動構造物の間にある得る。
【0580】
本明細書のいくつかの実施例によると、パッド部材は、複数の振動発生器のうちで最下層の振動発生器に含まれる複数の振動構造物のそれぞれの上にあり、複数の振動構造物のそれぞれのに配置された隣接するパッド部材の間にある得る。
【0581】
本明細書のいくつかの実施例によると、パッド部材は、複数の振動発生器のうちで最下層の振動発生器に含まれる複数の振動構造物のそれぞれの上にあり、複数の振動構造物のそれぞれに配置され得る。
【0582】
本明細書のいくつかの実施例によると、パッド部材は、複数の振動構造物に隣接して配置され得る。
【0583】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、少なくとも2つ以上の振動構造物を含み,パッド部材は,少なくとも2つ以上の振動構造物の間に配置され得る。
【0584】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は,少なくとも2つ以上の振動構造物を含み,パッド部材は,少なくとも2つ以上の振動構造物と重畳され得る。
【0585】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は,少なくとも2つ以上の振動構造物を含み,パッド部材は,少なくとも2つ以上の振動構造物のそれぞれに、複数の振動構造物のそれぞれのに配置された隣接するパッド部材の間に配置され得る。
【0586】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は,少なくとも2つ以上の振動構造物を含み,パッド部材は、少なくとも2つ以上の振動構造物に、少なくとも2つ以上の振動構造物のそれぞれのに配置された隣接するパッド部材の間と重畳され得る。
【0587】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は,少なくとも2つ以上の振動構造物を含み,パッド部材は、複数の振動構造物の少なくとも1つまたは複数の振動構造物のそれぞれと重畳され得る。
【0588】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は,少なくとも2つ以上の振動構造物を含み,パッド部材は、複数個で構成され、パッド部材の1つは、複数の振動構造物の少なくとも2つ以上と重畳され得る。
【0589】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動部材は、映像を表示する画素を有する表示パネルを含むか、または発光ダイオード照明パネル、有機発光照明パネル、および無機発光照明パネルのうちの1つ以上の非表示パネルを含むことができる。
【0590】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動部材は、映像を表示する画素を有する表示パネルを含むか、または表示装置から映像が投射されるスクリーンパネル、照明パネル、サイネージパネル、運送手段の内装材、運送手段のガラス窓、運送手段の外装材、建物の天井材、建物の内装材、建物のガラス窓、航空機の内装材、および鏡のうちの1つ以上を含むことができる。
【0591】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動発生器のそれぞれは、圧電特性を有する複数の無機物質部と複数の無機物質部の間にある有機物質部を含む振動部、振動部の第1面に配置された第1電極部、および振動部の第1面と異なる第2面に配置された第2電極部を含むことができる。
【0592】
本明細書のいくつかの実施例に係る装置は、第1電源供給ラインと第2電源供給ラインをさらに含み、複数の振動発生器は、上下に重なり、複数の振動発生器のうちの上層に配置された第1電極部および複数の振動発生器のうちの下層に配置された第1電極部は、第1電源供給ラインに連結され、複数の振動発生器のうちの上層に配置された第2電極部および複数の振動発生器のうちの下層に配置された第2電極部は、第2電源供給ラインに連結され得る。
【0593】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動発生器のうちの上層に配置された第1電極部に連結された第1電源供給ラインは、複数の振動発生器のうちの上層に配置された第2電極部に連結された第2電源供給ラインと重畳しないことがあり得る。
【0594】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の振動発生器のうちの下層に配置された第1電極部に連結された第1電源供給ラインは、複数の振動発生器のうちの下層に配置された第2電極部に連結された第2電源供給ラインと重畳しないことがあり得る。
【0595】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は,圧電特性を有する複数の無機物質部と複数の無機物質部の間にある有機物質部を含む振動部、振動部の第1面に配置された第1電極部、および振動部の第1面と異なる第2面に配置された第2電極部を含むことができる。
【0596】
本明細書のいくつかの実施例に係る装置は、第1電極部に連結された第1電源供給ラインと第2電極部に連結された第2電源供給ラインをさらに含み、第1電源供給ラインは、第2電源供給ラインと重畳しないことがあり得る。
【0597】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、第1電極部に連結された第1電源供給ラインと第2電極部に連結された第2電源供給ラインをさらに含み、第1電源供給ラインは、第2電源供給ラインから振動部材の前面および後面と平行する平面にから離隔し得る。
【0598】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は,少なくとも2つ以上の振動構造物,少なくとも2つ以上の振動構造物のうちの1つの振動構造物の第1面にある第1電極部と第1面とは異なる面にある第2電極部、少なくとも2つ以上の振動構造物のうちの他の1つの振動構造物の第1面にある第3電極部と第1面とは異なる面にある第4電極部、および第1電極部と第3電極部に連結された第1電源供給ラインと上記第2電極部と第4電極部に連結された第2電源供給ラインを含むことができる。
【0599】
以上、添付した図を参照して、本明細書の実施例をさらに詳細に説明したが、本明細書は、必ずこのような実施例に極限されるものではなく、本明細書の技術思想を逸脱しない範囲内で多様に変形実施することができる。したがって、本明細書に開示された実施例は、本明細書の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであり、このような実施例により、本明細書の技術思想の範囲が限定されるものではない。従って、以上で記述した実施例は、すべての面で例示的なものであり限定的ではないと理解されなければならない。本明細書の保護範囲は、特許請求の範囲によって解釈されなければならず、それと同等の範囲内にあるすべての技術思想は、本明細書の権利範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0600】
100:表示パネル
150:連結部材
170:プレート
200:振動装置
200A、200B、200C、200D:振動構造物
210、230:振動発生器
211:振動構造物
211a:振動部
211a1:第1部分
211a2:第2部分
211b:第1電極部
211c:第2電極部
213、1213:第1保護部材
215、1215:第2保護部材
250:接着部材
300:支持部材
500:振動駆動回路
501:第1アンプ
502:第2アンプ
600:パーティション
700乃至705、1701乃至1705:パッド部材
【手続補正書】
【提出日】2024-03-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像を表示するように構成された表示パネル、
前記表示パネルの背面にあり、前記表示パネルを振動させる振動装置、
前記表示パネルの前記背面にある支持部材、および
前記振動装置と前記支持部材との間にあるパッド部材を含み、
前記振動装置は、
互いに積層された複数の振動発生器、および
前記複数の振動発生器の間にある接着部材を含む、表示装置。
【請求項2】
前記複数の振動発生器のそれぞれは、同じ方向に振動するように構成されている、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記複数の振動発生器のそれぞれは、同じ大きさを有する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記複数の振動発生器のそれぞれの端部分は、前記表示パネルの前面と垂直な方向に沿って整列されている、請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記複数の振動発生器のそれぞれは、第1方向および前記第1方向と交差する第2方向に沿って配列された複数の振動構造物を含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記複数の振動発生器のそれぞれは、複数の振動構造物を含み、
前記パッド部材は、前記複数の振動構造物の間に配置されている、請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
前記複数の振動発生器のそれぞれは、複数の振動構造物を含み、
前記パッド部材は、前記複数の振動構造物のそれぞれに配置されている、請求項1に記載の表示装置。
【請求項8】
前記複数の振動発生器のそれぞれは、複数の振動構造物を含み、
前記パッド部材は、前記複数の振動構造物のそれぞれに配置されており、且つ、前記複数の振動構造物のそれぞれに配置された隣接するパッド部材の間に配置されている、請求項1に記載の表示装置。
【請求項9】
前記複数の振動発生器のそれぞれは、少なくとも2つ以上の振動構造物を含み、
前記パッド部材は、前記少なくとも2つ以上の振動構造物のそれぞれに配置されている、請求項1に記載の表示装置。
【請求項10】
前記複数の振動発生器のそれぞれは、少なくとも2つ以上の振動構造物を含み、
前記パッド部材は、前記少なくとも2つ以上の振動構造物のそれぞれに配置されており、且つ、前記少なくとも2つ以上の振動構造物のそれぞれに配置された隣接するパッド部材の間に配置されている、請求項1に記載の表示装置。
【請求項11】
前記複数の振動発生器のそれぞれは、複数の振動構造物を含み、
前記パッド部材は、前記複数の振動構造物に隣接して配置されている、請求項1に記載の表示装置。
【請求項12】
前記複数の振動発生器のそれぞれは、複数の振動構造物を含み、
前記パッド部材は、隣接する2つの振動構造物と重畳されている、請求項1に記載の表示装置。
【請求項13】
前記複数の振動発生器のそれぞれは、複数の振動構造物を含み、
前記パッド部材は、前記複数の振動構造物のうちの少なくとも1つまたはそれぞれと重畳されている、請求項1に記載の表示装置。
【請求項14】
前記複数の振動発生器のそれぞれは、複数の振動構造物を含み、
前記パッド部材は、複数であり、
前記複数のパッド部材のうちの1つは、前記複数の振動構造物のうちの少なくとも2つ以上と重畳されている、請求項1に記載の表示装置。
【請求項15】
前記パッド部材の大きさは、前記振動装置の大きさと同じまたはそれより小さい、請求項1に記載の表示装置。
【請求項16】
前記表示パネルと前記振動装置との間にあるプレートをさらに含む、請求項1から15のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項17】
前記プレートの大きさは、前記振動装置の大きさと同じまたはそれより小さい、請求項16に記載の表示装置。
【請求項18】
前記複数の振動発生器のそれぞれは、
振動構造物、
前記振動構造物の第1面に配置された第1保護部材、および
前記振動構造物の前記第1面とは異なる前記振動構造物の第2面に配置された第2保護部材を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項19】
前記振動構造物は、
振動部、
前記振動部と前記第1保護部材との間にある第1電極部、および
前記振動部と前記第2保護部材との間にある第2電極部を含む、請求項18に記載の表示装置。
【請求項20】
前記第1電極部と前記第2電極部のうちの1つに連結された第1電源供給ライン、および
前記第1電極部と前記第2電極部のうちの他の1つに連結され、前記第1電源供給ラインから前記表示パネルの前面と前記背面に平行な平面内において離隔した第2電源供給ラインをさらに含む、請求項19に記載の表示装置。
【請求項21】
前記複数の振動発生器のそれぞれは、
圧電特性を有する複数の無機物質部と前記複数の無機物質部の間にある有機物質部を含む振動部、
前記振動部の第1面に配置された第1電極部、および
前記振動部の前記第1面とは異なる前記振動部の第2面に配置された第2電極部を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項22】
前記第1電極部に連結された第1電源供給ラインと、前記第2電極部に連結された第2電源供給ラインをさらに含み、
前記第2電源供給ラインは、前記第1電源供給ラインから前記表示パネルの前面と背面に平行な平面内において離隔している、請求項21に記載の表示装置。
【請求項23】
前記複数の振動発生器のうちの一部は、前記表示パネルの前面と垂直な方向に沿って重畳され、
前記表示パネルの前記前面のより近くに配置された振動発生器の無機物質部は、前記表示パネルの前記前面からより遠くに配置された振動発生器の無機物質部と互いに重畳され、および/または
前記表示パネルの前記前面のより近くに配置された前記振動発生器の有機物質部は、前記表示パネルの前記前面からより遠くに配置された前記振動発生器の有機物質部と互いに重畳されている、請求項21に記載の表示装置。
【請求項24】
第1電源供給ラインと第2電源供給ラインをさらに含み、
前記複数の振動発生器のうちの一部は、前記表示パネルの前面と垂直な方向に沿って重畳され、
前記表示パネルの前記前面のより近くに配置された前記第1電極部と、前記表示パネルの前記前面からより遠くに配置された前記第1電極部は、前記第1電源供給ラインに連結され、
前記表示パネルの前記前面のより近くに配置された前記第2電極部と、前記表示パネルの前記前面からより遠くに配置された前記第2電極部は、前記第2電源供給ラインに連結されている、請求項21に記載の表示装置。
【請求項25】
前記複数の振動発生器のそれぞれは、
第1方向および前記第1方向と交差する第2方向に沿って配列された複数の振動構造物、
第1接着層によって前記複数の振動構造物のそれぞれの第1面に配置された第1保護部材、および
第2接着層によって前記複数の振動構造物のそれぞれの第2面に配置された第2保護部材を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の表示装置。