(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024075711
(43)【公開日】2024-06-04
(54)【発明の名称】動物用トイレ
(51)【国際特許分類】
A01K 1/01 20060101AFI20240528BHJP
【FI】
A01K1/01 801F
A01K1/01 801A
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024045858
(22)【出願日】2024-03-22
(62)【分割の表示】P 2024503447の分割
【原出願日】2023-08-07
(31)【優先権主張番号】P 2022146657
(32)【優先日】2022-09-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】522366646
【氏名又は名称】曲 昊直
(74)【代理人】
【識別番号】100104547
【弁理士】
【氏名又は名称】栗林 三男
(74)【代理人】
【識別番号】100206612
【弁理士】
【氏名又は名称】新田 修博
(74)【代理人】
【識別番号】100209749
【弁理士】
【氏名又は名称】栗林 和輝
(74)【代理人】
【識別番号】100217755
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 淳史
(72)【発明者】
【氏名】曲 昊直
(72)【発明者】
【氏名】曲 士一
(57)【要約】
【課題】動物の排泄物を廃棄する場合の利便性を向上する。
【解決手段】動物用トイレ1は、収納部11に動物の排泄物を収納する容器本体102と、収納部11の上下を分割する位置に設けられ、複数の貫通穴121aを有し、動物の排泄物及び処理材が乗せられる固定面107aと、断面が複数の貫通穴121aの形状に合わせてそれぞれ形成され、少なくとも一部が前記複数の貫通穴121aにそれぞれ挿通可能な複数の上下動部(第1グループの上下動部131a、第2グループの上下動部132a)と、を備え、複数の上下動部(第1グループの上下動部131a、第2グループの上下動部132a)を固定面107aからその上側へ突出移動させることで、排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した処理材を、汚れていない余分な処理材から分離する。
【選択図】
図19
【特許請求の範囲】
【請求項1】
収納部に動物の排泄物を収納する容器本体と、
前記収納部の上下を分割する位置に設けられ、複数の貫通穴を有し、動物の排泄物及び処理材が乗せられる固定面と、
断面が前記複数の貫通穴の形状に合わせてそれぞれ形成され、少なくとも一部が前記複数の貫通穴にそれぞれ挿通可能な複数の上下動部と、
を備え、
前記複数の上下動部を前記固定面からその上側へ突出移動させることで、排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した処理材を、汚れていない余分な処理材から分離する
ことを特徴とする動物用トイレ。
【請求項2】
前記固定面に形成される前記複数の貫通穴の形状は、円又は多角形形状である
請求項1に記載の動物用トイレ。
【請求項3】
前記複数の上下動部は、上下動の際に各上下動部が同じ上下動の動作を行うように構成され、
前記複数の上下動部の隣り合う上下動部の表面間の間隔は6mm以上12mm以下である
請求項1記載の動物用トイレ。
【請求項4】
前記複数の上下動部は、2つ以上のグループに分けられており、
それぞれのグループの上下動部が独立して上下動が可能である
請求項1に記載の動物用トイレ。
【請求項5】
前記複数の上下動部は、第1の上下動部グループと第2の上下動部グループを含み
前記第1の上下動部グループと前記第2の上下動部グループはそれぞれ独立して上下動が可能に構成され、
前記第1の上下動部グループの隣り合う上下動部の表面間の間隔は6mm以上12mm以下である
請求項4記載の動物用トイレ。
【請求項6】
掃除バーを有し、
前記掃除バーは、前記上下動部が前記凝集した処理材を前記固定面から上方に持ちあげた状態において、前記凝集した処理材を容器本体の一方方向に移動させる
請求項1に記載の動物用トイレ。
【請求項7】
収納部に動物の排泄物を収納する容器本体と、
前記収納部の上下を分割する位置に設けられ、複数の貫通穴を有し、動物の排泄物及び処理材が乗せられる第1面と、
断面が前記複数の貫通穴の形状に合わせてそれぞれ形成され、少なくとも一部が前記複数の貫通穴にそれぞれ挿通可能な複数の貫通部と、
を備え、
前記複数の貫通部と前記第1面とを相対的に動かすことにより、排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した処理材を、汚れていない余分な処理材から分離する
ことを特徴とする動物用トイレ。
【請求項8】
収納部に動物の排泄物を収納する容器本体と、
前記収納部の上下を分割する位置に設けられ、複数の貫通穴を有し、動物の排泄物及び処理材が乗せられる固定面と、
断面が前記複数の貫通穴の形状に合わせてそれぞれ形成され、少なくとも一部が前記複数の貫通穴にそれぞれ挿通可能な複数の上下動部と、
を備えた動物用トイレにおいて、
前記固定面と前記複数の上下動部の上端とが面一となっている状態から、
前記複数の上下動部を前記固定面からその上側へ突出移動させることで、排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した処理材を、汚れていない余分な処理材から分離する
ことを特徴とする動物用トイレの使用方法。
【請求項9】
前記動物用トイレは、
前記複数の上下動部は、それぞれのグループが独立して上下動が可能に構成された第1の上下動部グループと第2の上下動部グループを含み、
前記第1の上下動部グループの上端が、前記第2の上下動部グループの上端に対して上方に突出している状態とし、その後、前記第2の上下動部グループの上端が、前記第1の上下動部グループの上端に対して上方に突出している状態とする工程を含むことを
ことを特徴とする請求項8記載の動物用トイレの使用方法。
【請求項10】
前記動物用トイレは、
移動可能な掃除バーを有し、
前記複数の上下動部を前記固定面からその上側へ突出移動させた状態で、前記掃除バーを移動させて前記凝集した処理材を容器本体の一方方向に移動させる工程を含むことを特徴とする請求項8記載の動物用トイレの使用方法。
【請求項11】
収納部に動物の排泄物を収納する容器本体と、
前記収納部の上下を分割する位置に設けられ、複数の貫通穴を有し、動物の排泄物及び処理材が乗せられる固定面と、
断面が前記複数の貫通穴の形状に合わせてそれぞれ形成され、少なくとも一部が前記複数の貫通穴にそれぞれ挿通可能な複数の上下動部と、
を備え、
前記固定面と前記複数の上下動部の上端とが面一となっている第1の状態と、
前記複数の上下動部が前記固定面からその上側へ突出移動された第2の状態を
有することを
特徴とする動物用トイレ。
【請求項12】
前記複数の上下動部は、第1の上下動部グループと第2の上下動部グループを含み
前記第1の上下動部グループと前記第2の上下動部グループはそれぞれ独立して上下動が可能に構成され、
前記第1の上下動部グループの上端が、前記第2の上下動部グループの上端に対して上方に突出している第3の状態と、
前記第2の上下動部グループの上端が、前記第1の上下動部グループの上端に対して上方に突出している第4の状態をさらに有することを
ことを特徴とする請求項11記載の動物用トイレ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は動物の排泄物を廃棄するための動物用トイレに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ペット用トイレを掃除するときには、ペットの排泄物をペットの排泄物処理具(たとえば、特許文献1を参照)であるスコップで掬い取り、スコップを振り動かして、排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した、以外の汚れていない余分な処理材をスコップの受皿に形成された篩い孔から篩い落とし、スコップの中に残った、排泄物に付着し、あるいは凝集した処理材だけを廃棄している。そして、廃棄によりペット用トイレから処理材が減少した分だけ、新たに補充している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されている従来のスコップを用いた排泄物処理方法では、スコップを振り動かして、汚れていない余分な処理材をスコップの受皿に形成された篩い孔から篩い落とし、スコップの中に残った、排泄物に付着し、あるいは凝集した処理材だけを廃棄するので、これらの作業に非常に手間がかかっていた。
【0005】
本発明は、上記状況に鑑みなされたものであり、動物の排泄物を廃棄する場合の利便性を向上することができる動物用トイレを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の動物用トイレは、収納部に動物の排泄物を収納する容器本体と、前記収納部の上下を分割する位置に設けられ、複数の貫通穴を有し、動物の排泄物及び処理材が乗せられる固定面と、断面が前記複数の貫通穴の形状に合わせてそれぞれ形成され、少なくとも一部が前記複数の貫通穴にそれぞれ挿通可能な複数の上下動部と、を備え、前記複数の上下動部を前記固定面からその上側へ突出移動させることで、排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した処理材を、汚れていない余分な処理材から分離する6。
【0007】
好適には、前記固定面に形成される前記複数の貫通穴の形状は、円又は多角形形状である。
【0008】
好適には、前記複数の上下動部は、それぞれが上下に分離可能に構成されている。
【0009】
好適には、前記複数の上下動部は、上下動の際に各上下動部が同じ上下動の動作を行うように構成され、前記複数の上下動部の隣り合う上下動部の表面間の間隔は6mm以上12mm以下である。
【0010】
好適には、前記複数の上下動部は、2つ以上のグループに分けられており、それぞれのグループの上下動部が独立して上下動が可能である。
【0011】
好適には、前記複数の上下動部は、第1の上下動部グループと第2の上下動部グループを含み前記第1の上下動部グループと前記第2の上下動部グループはそれぞれ独立して上下動が可能に構成され、
前記第1の上下動部グループの隣り合う上下動部の表面間の間隔は6mm以上12mm以下である。
【0012】
好適には、掃除バーを有し、前記掃除バーは、前記上下動部が前記凝集した処理材を前記固定面から上方に持ちあげた状態において、前記凝集した処理材を容器本体の一方方向に移動させる。
【0013】
第2の本発明の動物用トイレは、収納部に動物の排泄物を収納する容器本体と、前記収納部の上下を分割する位置に設けられ、複数の貫通穴を有し、動物の排泄物及び処理材が乗せられる第1面と、断面が前記複数の貫通穴の形状に合わせてそれぞれ形成され、少なくとも一部が前記複数の貫通穴にそれぞれ挿通可能な複数の貫通部と、を備え、前記複数の貫通部と前記第1面とを相対的に動かすことにより、排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した処理材を、汚れていない余分な処理材から分離する。
【0014】
本発明の動物用トイレの使用方法は、収納部に動物の排泄物を収納する容器本体と、前記収納部の上下を分割する位置に設けられ、複数の貫通穴を有し、動物の排泄物及び処理材が乗せられる固定面と、
断面が前記複数の貫通穴の形状に合わせてそれぞれ形成され、少なくとも一部が前記複数の貫通穴にそれぞれ挿通可能な複数の上下動部と、を備えた動物用トイレにおいて、前記固定面と前記複数の上下動部の上端とが面一となっている状態から、前記複数の上下動部を前記固定面からその上側へ突出移動させることで、排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した処理材を、汚れていない余分な処理材から分離する。
【0015】
第2の本発明の動物用トイレの使用方法は、前記動物用トイレは、前記複数の上下動部は、それぞれのグループが独立して上下動が可能に構成された第1の上下動部グループと第2の上下動部グループを含み、前記第1の上下動部グループの上端が、前記第2の上下動部グループの上端に対して上方に突出している状態とし、その後、前記第2の上下動部グループの上端が、前記第1の上下動部グループの上端に対して上方に突出している状態とする工程を含む。
【0016】
好適には、前記動物用トイレは、移動可能な掃除バーを有し、前記複数の上下動部を前記固定面からその上側へ突出移動させた状態で、前記掃除バーを移動させて前記凝集した処理材を容器本体の一方方向に移動させる工程を含む。
【0017】
第3の本発明の動物用トイレは、収納部に動物の排泄物を収納する容器本体と、前記収納部の上下を分割する位置に設けられ、複数の貫通穴を有し、動物の排泄物及び処理材が乗せられる固定面と、
断面が前記複数の貫通穴の形状に合わせてそれぞれ形成され、少なくとも一部が前記複数の貫通穴にそれぞれ挿通可能な複数の上下動部と、を備え、前記固定面と前記複数の上下動部の上端とが面一となっている第1の状態と、前記複数の上下動部が前記固定面からその上側へ突出移動された第2の状態を
有する。
【0018】
好適には、前記複数の上下動部は、それぞれが上下に分離可能に構成されている。
【0019】
好適には、前記複数の上下動部は、第1の上下動部グループと第2の上下動部グループを含み、前記第1の上下動部グループと前記第2の上下動部グループはそれぞれ独立して上下動が可能に構成され、前記第1の上下動部グループの上端が、前記第2の上下動部グループの上端に対して上方に突出している第3の状態と、前記第2の上下動部グループの上端が、前記第1の上下動部グループの上端に対して上方に突出している第4の状態をさらに有する。
【発明の効果】
【0020】
本発明における動物用トイレによって、動物の排泄物を廃棄する場合の利便性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの分解斜視図である。
【
図2】本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの組み立てた状態の斜視図である。
【
図3】本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの内部構造を示す斜視図である。
【
図4】本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの正面断面の第1の状態を示す斜視図及び断面図である。
【
図5】本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの右側面断面の第1の状態を示す斜視図及び断面図である。
【
図6】本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの正面断面の第2の状態を示す斜視図及び断面図である。
【
図7】本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの右側面断面の第2の状態を示す斜視図及び断面図である。
【
図8】本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの正面断面の第3の状態を示す斜視図及び断面図である。
【
図9】本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの右側面断面の第3の状態を示す斜視図及び断面図である。
【
図10】本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの正面断面の第4の状態を示す斜視図及び断面図である。
【
図11】本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの右側面断面の第4の状態を示す斜視図及び断面図である。
【
図12】本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの正面断面の第5の状態を示す斜視図及び断面図である。
【
図13】本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの右側面断面の第5の状態を示す斜視図及び断面図である。
【
図14】本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの正面断面の第6の状態を示す斜視図及び断面図である。
【
図15】本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの右側面断面の第6の状態を示す斜視図及び断面図である。
【
図16】本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの右側面断面の第1の状態を拡大して示す断面図である。
【
図17】本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの右側面断面の第5の状態を拡大して示す断面図である。
【
図18】本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの右側面断面の第6の状態を拡大して示す断面図である。
【
図19】本発明の第2の実施形態に係る動物用トイレの組み立てた状態の斜視図である。
【
図20】本発明の第2の実施形態に係る動物用トイレ本体を示す斜視図である。
【
図21】本発明の第2の実施形態に係る動物用トイレの消毒液付き掃除バーの分解斜視図である。
【
図22】本発明の第2の実施形態に係る動物用トイレの消毒液付き掃除バーの組み立てた状態の斜視図である。
【
図23】本発明の第2の実施形態に係る動物用トイレのフィルタの動作を示す第1の説明図である。
【
図24】本発明の第2の実施形態に係る動物用トイレのフィルタの動作を示す第2の説明図である。
【
図25】本発明の第2の実施形態に係る動物用トイレのフィルタの動作を示す第3の説明図である。
【
図26】本発明の第2の実施形態に係る動物用トイレのフィルタの動作を示す第3の説明図の構造の補強説明図である。
【
図27】本発明の第2の実施形態に係る動物用トイレのフィルタの動作を示す第3の説明図の構造の補強説明図である。
【
図28】本発明の第2の実施形態に係る動物用トイレの蓋の動作を示す説明図である。
【
図29】本発明の第2の実施形態に係る動物用トイレの消毒液付き掃除バーの動作を示す第1の説明図である。
【
図30】本発明の第2の実施形態に係る動物用トイレの消毒液付き掃除バーの動作を示す第2の説明図である。
【
図31】本発明の第2の実施形態に係る動物用トイレの消毒液付き掃除バーにおける消毒液の交換方法を示す説明図である。
【
図32】本発明の第2の実施形態に係る動物用トイレの排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した処理材を廃棄する際の操作を示す第1の説明図である。
【
図33】本発明の第2の実施形態に係る動物用トイレの排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した処理材を廃棄する際の操作を示す第2の説明図である。
【
図34】本発明の上側ケースの変形例の説明図である。
【
図35】本発明の第3の実施形態にかかる動物用トイレの説明図である。
【
図36】第3の実施形態に係る動物用トイレの説明図である。
【
図37】本発明の第3の実施形態にかかる動物用トイレの掃除バーの第1の追加説明図である。
【
図38】本発明の第3の実施形態にかかる動物用トイレの掃除バーの第2の追加説明図である。
【
図39】本発明の第3の実施形態にかかる動物用トイレの掃除バーの第3の追加説明図である。
【
図40】本発明の第3の実施形態にかかる動物用トイレの掃除バーの第4の追加説明図である。
【
図41】第3の実施形態のより有利な実施例の説明図である。
【
図42】第3の実施形態のより有利な実施例の拡大した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
<第1の実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの分解斜視図である。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの組み立てた状態の斜視図である。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの内部構造を示す斜視図である。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの正面断面の第1の状態を示す斜視図及び断面図である。
図5は、本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの右側面断面の第1の状態を示す斜視図及び断面図である。
図6は、本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの正面断面の第2の状態を示す斜視図及び断面図である。
図7は、本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの右側面断面の第2の状態を示す斜視図及び断面図である。
図8は、本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの正面断面の第3の状態を示す斜視図及び断面図である。
図9は、本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの右側面断面の第3の状態を示す斜視図及び断面図である。
図10は、本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの正面断面の第4の状態を示す斜視図及び断面図である。
図11は、本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの右側面断面の第4の状態を示す斜視図及び断面図である。
図12は、本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの正面断面の第5の状態を示す斜視図及び断面図である。
図13は、本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの右側面断面の第5の状態を示す斜視図及び断面図である。
図14は、本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの正面断面の第6の状態を示す斜視図及び断面図である。
図15は、本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの右側面断面の第6の状態を示す斜視図及び断面図である。
図16は、本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの右側面断面の第1の状態及び第1の状態を拡大して示す断面図である。
図17は、本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの右側面断面の第5の状態を拡大して示す断面図である。
図18は、本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレの右側面断面の第6の状態を拡大して示す断面図である。
【0023】
<第1の実施形態の動物用トイレの構成>
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る動物用トイレ1は、容器本体2を構成する上側ケース3及び下側ケース4と、上側ケース3及び下側ケース4を接合するための接合部5と、スリット格子6と、処理材分離部7と、受け皿8から構成される。
【0024】
上側ケース3は、前後左右の壁部により枠状の形成されている。
下側ケース4は、皿状に形成されている。上側ケース3と下側ケース4は、組み立てられた状態で、上側に開口する容器本体102の収納部11(
図2参照)を形成する。
【0025】
受け皿8は、下側ケース4の右側に着脱可能な状態で取り付けられる。
スリット格子6は、下側ケース4の内側に取り付けられ、右辺が、受け皿8の上側に配置する。これにより、スリット格子6は、前記収納部11(
図2参照)の上下を分割する位置に設けられ、複数のスリット21、21…21を有し、前記収納部11(
図2参照)の底部12を覆い、動物(例えば「猫」)の排泄物及び処理材(例えば、「猫砂」以下同様)が乗せられる。
【0026】
処理材分離部7は、弾性変形可能な素材で形成され、断面形状(
図16乃至
図18参照)が正円形で、前記複数のスリット21、21…21をそれぞれ通過可能な第1のグループの複数の棒状部材31、31…31と、弾性変形可能な素材で形成され、断面形状(
図16乃至
図18参照)が正円形で、前記複数のスリット21、21…21をそれぞれ通過可能な第2のグループの複数の棒状部材32、32…32(
図4参照)と、第1のグループの複数の棒状部材31、31…31及び第2のグループの複数の棒状部材32、32…32をガイドする前側ガイド板41、42、43、44及び後側ガイド板51、52、53、54と、第1のグループの複数の棒状部材31、31…31、第2のグループの複数の棒状部材32、32…32、前側ガイド板41、42、43、44及び後側ガイド板51、52、53、54を駆動するモータ、ギア、ローラ、ベルト等から成る図示しない駆動部とから構成される。
【0027】
第1のグループの複数の棒状部材31、31…31、第2のグループの複数の棒状部材32、32…32、前側ガイド板41、42、43、44及び後側ガイド板51、52、53、54は、溝、レール等によりガイドされ、前記駆動部によって駆動される。第1のグループの複数の棒状部材31、31…31の隣接する棒状部材31の表面間の間隔、及び第2のグループの複数の棒状部材32、32…32の隣接する棒状部材32の表面間の間隔は8mmとなっており、好ましい範囲としては6mm~12mmである。
【0028】
<動物用トイレの動作>
図3乃至
図18を参照して動物用トイレ1の動作について説明する。
【0029】
【0030】
【0031】
動物用トイレ1の
図4及び
図5に示す第1の状態は、動物が排泄物を排泄する状態であり、停止している。
【0032】
第1の状態では、
図4(a)の斜視図及び
図4(b)の断面図に示すように、第1のグループの複数の棒状部材31、31…31がスリット格子6の前記複数のスリット21、21…21の内側に位置し、第2のグループの複数の棒状部材32、32…32が第1のグループの複数の棒状部材31、31…31の真下に配置し、第2のグループの複数の棒状部材32、32…32と複数の棒状部材31、31…31が接触した状態にある。
【0033】
第1のグループの複数の棒状部材31、31…31の内側に位置するスリット格子6の上には、排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した処理材と、汚れていない余分な処理材とが載置される。
【0034】
図16(a)に示すように、第1のグループの複数の棒状部材31、31…31及び第2のグループの複数の棒状部材32、32…32の断面形状は正円形となっている。
スリット格子6の前記複数のスリット21、21…21の断面形状は、下側に向けて開く拡開形状となっている。
【0035】
第1のグループの複数の棒状部材31、31…31及び第2のグループの複数の棒状部材32、32…32の直径は、圧力が加えられていない状態で、スリット21、21…21の上下の中間部の幅と同様になっている。
【0036】
第1のグループの複数の棒状部材31、31…31及び第2のグループの複数の棒状部材32、32…32は、スリット21、21…21に挿入された際に、弾性変形することでスリット21、21…21を通過可能になる。
【0037】
第1の状態では、
図16(a)に示すように、第1のグループの複数の棒状部材31、31…31は、前記複数のスリット21、21…21の拡開形状の内面と接触している。
【0038】
第1の状態では、
図5(a)の斜視図及び
図5(b)の断面図に示すように、前側ガイド板42及び後側ガイド板52が処理材分離部7の下側の最も外側に寄せた位置にあり、前側ガイド板41及び後側ガイド板51が処理材分離部7の下側の二番目の外側に寄せた位置にあり、前側ガイド板43及び後側ガイド板53が処理材分離部7の上側の最も外側に寄せた位置にある。前側ガイド板44及び後側ガイド板54が処理材分離部7の上側の二番目の外側に寄せた位置にある。
【0039】
動物用トイレ1の
図6及び
図7に示す第2の状態は、第1の状態に続く状態であり、動物が排泄物を排泄した後に、駆動部によって処理材分離部7を変化させた状態である。
【0040】
第2の状態では、
図6(a)の斜視図及び
図6(b)の断面図に示すように、第1のグループの複数の棒状部材31、31…31がスリット格子6の前記複数のスリット21、21…21の内側に位置して嵌合し、第2のグループの複数の棒状部材32、32…32が第1のグループの複数の棒状部材31、31…31の真下に配置して複数の棒状部材31、31…31と接触している。
【0041】
第2の状態では、
図16(a)に示すように、第1のグループの複数の棒状部材31、31…31は、前記複数のスリット21、21…21の拡開形状の内面と接触している。
【0042】
第2の状態では、
図7(a)の斜視図及び
図7(b)の断面図に示すように、前側ガイド板42及び後側ガイド板52が処理材分離部7の下側の最も外側に寄せた位置にあり、前側ガイド板41及び後側ガイド板51が処理材分離部7の下側の内側に寄せた位置に移動する。前側ガイド板43及び後側ガイド板53が処理材分離部7の上側の最も外側に寄せた位置にある。前側ガイド板44及び後側ガイド板54が処理材分離部7の上側の二番目の外側に寄せた位置にある。
【0043】
この後、スリット格子6の複数のスリット21、21…21の内側に位置して嵌合する第1のグループの複数の棒状部材31、31…31の下側に第2のグループの複数の棒状部材32、32…32が接触した状態で、第2のグループの複数の棒状部材32、32…32をスリット格子6の下側から上方に移動させることで、
図16(b)に示すように、第1のグループの複数の棒状部材31、31…31を、複数の棒状部材32、32…32からの押し上げる力により、前記スリット格子6の前記複数のスリット21、21…21の内側から前記複数のスリット21、21…21の上側に移動させるとともに、第2のグループの複数の棒状部材32、32…32を前記スリット格子6の下側から前記複数のスリット21、21…21の内側に移動させ、嵌合させる。
【0044】
これにより、第2のグループの複数の棒状部材32、32…32は、第1のグループの複数の棒状部材31、31…31と入れ替わりで、スリット格子6の前記複数のスリット21、21…21と嵌合し、スリット格子6と一緒にスリット格子6の底面に形成する。上に移動する第1のグループの複数の棒状部材31、31…31は、複数のスリット21から外れ、左回りに回転して、
図16(b)に示すように、上側に移動する。
【0045】
動物用トイレ1の
図8及び
図9に示す第3の状態は、駆動部によって処理材分離部7を第2の状態から変化させた状態あり、第1のグループの複数の棒状部材31、31…31が、
図16(b)に示すように、上側に移動した後の状態である。
【0046】
この移動の際に、第1のグループの複数の棒状部材31、31…31は、複数のスリット21から外れ、上昇しながら、左回りに回転している。
【0047】
第3の状態では、
図8(a)の斜視図及び
図8(b)の断面図に示すように、第1のグループの複数の棒状部材31、31…31がスリット格子6の前記複数のスリット21、21…21より少し上に移動し、第2のグループの複数の棒状部材32、32…32が上に移動しスリット格子6の前記複数のスリット21、21…21の拡開形状の内面に接触して嵌合する。
【0048】
第3の状態では、
図9(a)の斜視図及び
図9(b)の断面図に示すように、前側ガイド板42及び後側ガイド板52が処理材分離部7の下側の最も外側に寄せた位置にあり、前側ガイド板41及び後側ガイド板51が処理材分離部7の下側の内側に寄せた位置から棒状部材31、31…31の移動分上側に移動する。前側ガイド板43及び後側ガイド板53が処理材分離部7の上側の最も外側に寄せた位置にある。前側ガイド板44及び後側ガイド板54が処理材分離部7の上側の二番目の外側に寄せた位置にある。
【0049】
動物用トイレ1の
図10及び
図11に示す第4の状態は、駆動部によって処理材分離部7を第3の状態から変化させた状態である。
【0050】
第4の状態では、
図10(a)の斜視図及び
図10(b)の断面図に示すように、第1のグループの複数の棒状部材31、31…31が前側ガイド板42及び後側ガイド板52の高さ分上側に移動する。
【0051】
第1のグループの複数の棒状部材31、31…31の上には、排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した処理材が、汚れていない余分な処理材から分離され、載置される。
【0052】
第2のグループの複数の棒状部材32、32…32がスリット格子6の複数のスリット21、21…21の拡開形状の内面と接触して嵌合した状態を維持する。
【0053】
第2のグループの複数の棒状部材32、32…32が複数のスリット21、21…21の内側に位置して嵌合するスリット格子6の上には、汚れていない余分な処理材が載置される。
【0054】
第4の状態では、
図17に示すように、第1のグループの複数の棒状部材31、31…31は、
図17の断面(
図3の正面断面A)から見て左回りに回転する。これにより、排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した処理材から、汚れていない余分な処理材が更に分離され、第2のグループの複数の棒状部材32、32…32が嵌合したスリット格子6に落とされる。
【0055】
第4の状態では、
図11(a)の斜視図及び
図11(b)の断面図に示すように、前側ガイド板41及び後側ガイド板51が処理材分離部7の下側の内側に寄せた位置から棒状部材31、31…31の移動分上側に移動し、前側ガイド板42及び後側ガイド板52が処理材分離部7の下側の二番目の外側に寄せた位置に移動し、前側ガイド板43及び後側ガイド板53が処理材分離部7の上側の最も外側に寄せた位置から処理材分離部7の下側の最も外側に寄せた位置に移動する。前側ガイド板44及び後側ガイド板54は処理材分離部7の上側の二番目の外側に寄せた位置にある。
【0056】
動物用トイレ1の
図12及び
図13に示す第5の状態は、駆動部によって処理材分離部7を第4の状態から変化させた状態である。
【0057】
第5の状態では、
図12(a)の斜視図及び
図12(b)の断面図に示すように、第1のグループの複数の棒状部材31、31…31が前側ガイド板42及び後側ガイド板52の上側の位置の最も高い位置にあり、第2のグループの複数の棒状部材32、32…32がスリット格子6の前記複数のスリット21、21…21に嵌合した状態を維持する。
【0058】
第5の状態では、
図17に示すように、第1のグループの複数の棒状部材31、31…31は、
図17の断面(
図3の正面断面A)から見て左回りに回転する。これにより、排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した処理材から、汚れていない余分な処理材が更に分離され、第2のグループの複数の棒状部材31、31…31が嵌合したスリット格子6に落とされる。
【0059】
第5の状態では、
図13(a)の斜視図及び
図13(b)の断面図に示すように、前側ガイド板41及び後側ガイド板51が処理材分離部7の上側の内側に寄せた位置にあり、前側ガイド板42及び後側ガイド板52が処理材分離部7の下側の二番目の外側に寄せた位置にあり、前側ガイド板43及び後側ガイド板53は処理材分離部7の下側の最も外側に寄せた位置にある。前側ガイド板44及び後側ガイド板54が処理材分離部7の上側の最も外側に寄せた位置に移動する。
【0060】
動物用トイレ1の
図14及び
図15に示す第6の状態は、駆動部によって処理材分離部7を第5の状態から変化させた状態である。
【0061】
第6の状態では、
図14(a)の斜視図及び
図14(b)の断面図に示すように、前記スリット格子6の上側に来た第1のグループの複数の棒状部材31、31…31が前記スリット格子6の右辺より外側から前記スリット格子6の下側に移動する。
【0062】
これにより、第1のグループの複数の棒状部材31、31…31の上側に乗った排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した処理材を受け皿8に落とす。
【0063】
第2のグループの複数の棒状部材32、32…32がスリット格子6の前記複数のスリット21、21…21に嵌合した状態を維持する。
【0064】
第6の状態では、
図18に示すように、第1のグループの複数の棒状部材31、31…31は、
図18の断面(
図3の正面断面A)から見て左回りに回転する。
【0065】
第6の状態では、
図15(a)の斜視図及び
図15(b)の断面図に示すように、前側ガイド板41及び後側ガイド板51が処理材分離部7の上側の内側に寄せた位置から二番目の外側に寄せた位置に移動し、前側ガイド板42及び後側ガイド板52が処理材分離部7の下側の二番目の外側に寄せた位置にあり、前側ガイド板43及び後側ガイド板53が処理材分離部7の下側の最も外側に寄せた位置にあり、前側ガイド板44及び後側ガイド板54が処理材分離部7の上側の最も外側に寄せた位置にある。
【0066】
この後、第7の状態では、第1の状態の第2のグループの複数の棒状部材32、32…32と第1のグループの複数の棒状部材31、31…31が入れ替えられ、前側ガイド板41、42、43、44がそれぞれ前側ガイド板42、43、44、41と入れ替えられ、後側ガイド板51、52、53、54が後側ガイド板52、53、54、51と入れ替えられた状態となる。
【0067】
次に、ユーザは、下側ケース4から受け皿8を外し、受け皿8の排泄物及び処理材を処分する。これにより、排泄物の処分が完了する。この後、下側ケース4に受け皿8をセットし、前記スリット格子6の上側に追加の処理材を撒くことで、動物による排泄物の排泄が可能となる。
【0068】
このように棒状部材と前側ガイド板及び後側ガイド板を入れ替えながら、
図3乃至
図18に示した行程が循環的に実行されることとなる。
【0069】
<第1の実施形態の構成及び効果>
第1の実施形態の構成及び効果を纏めて説明すると、動物用トイレ1は、収納部11に動物の排泄物を収納する容器本体102と、前記収納部11の上下を分割する位置に設けられ、複数のスリット21、21…21を有し、動物の排泄物及び処理材が乗せられるスリット格子6と、断面が前記複数のスリット21、21…21の形状に合わせてそれぞれ形成され、少なくとも一部が前記複数のスリットにそれぞれ挿通可能な複数のフィルタ部材(第1のグループの複数の棒状部材31、31…31、第2のグループの複数の棒状部材32、32…32)と、を備え、前記複数のフィルタ部材の上側を前記スリット格子からその上側へ突出移動させることで、排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した処理材を、汚れていない余分な処理材から分離することを特徴とする。
【0070】
また、動物用トイレ1は、収納部11に動物の排泄物を収納する容器本体2と、前記収納部11の上下を分割する位置に設けられ、複数のスリット21、21…21を有し、動物の排泄物及び処理材が乗せられるスリット格子6と、前記複数のスリット21、21…21の形状に合わせてそれぞれ形成され、前記複数のスリット21、21…21をそれぞれ通過可能な複数の棒状部材(第1のグループの複数の棒状部材31、31…31、第2のグループの複数の棒状部材32、32…32)と、前記容器本体2の前記スリット格子6より下側に着脱可能な状態で取り付けられた受け皿8と、を備え、前記複数の棒状部材を前記スリット格子6の下側から前記複数のスリット21、21…21を通過させ、前記スリット格子6の上側に来た複数の棒状部材を前記スリット格子6の外側から前記スリット格子6の下側に移動させることで、排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した処理材を、汚れていない余分な処理材から分離し、前記受け皿8に移動させる。
【0071】
また、動物用トイレ1は、収納部11に動物の排泄物を収納する容器本体2と、前記収納部11の上下を分割する位置に設けられ、複数のスリット21、21…21を有し、動物の排泄物及び処理材が乗せられるスリット格子6と、前記複数のスリット21、21…21の形状に合わせてそれぞれ形成され、前記複数のスリット21、21…21をそれぞれ通過可能な第1のグループの複数の棒状部材31、31…31と、前記複数のスリット21、21…21の形状に合わせてそれぞれ形成され、前記複数のスリット21、21…21をそれぞれ通過可能な第2のグループの複数の棒状部材32、32…32と、前記容器本体2の前記スリット格子6より下側に着脱可能な状態で取り付けられた受け皿8と、を備え、前記スリット格子6の前記複数のスリット21、21…21の内側に位置する前記第1のグループの複数の棒状部材31、31…31の下側に前記第2のグループの複数の棒状部材32、32…32が接触した状態で、前記第2のグループの複数の棒状部材32、32…32を前記スリット格子6の下側から上方に移動させることで、前記第1のグループの複数の棒状部材31、31…31を、前記スリット格子6の前記複数のスリット21、21…21の内側から前記複数のスリット21、21…21の上側に移動させるとともに、前記第2のグループの複数の棒状部材32、32…32を前記スリット格子6の下側から前記複数のスリット21、21…21の内側に移動させる第1の行程と、前記第1の行程に続いて実行され、前記スリット格子6の上側に来た前記第1のグループの複数の棒状部材31、31…31を前記スリット格子6の外側から前記スリット格子6の下側に移動させる第2の行程と、前記第2の行程に続いて実行され、前記スリット格子6の前記複数のスリット21、21…21の内側に位置する前記第2のグループの複数の棒状部材32、32…32の下側に前記第1のグループの複数の棒状部材31、31…31が接触した状態で、前記第1のグループの複数の棒状部材31、31…31を前記スリット格子6の下側から上方に移動させることで、前記第2のグループの複数の棒状部材32、32…32を、前記スリット格子6の前記複数のスリット21、21…21の内側から前記複数のスリット21、21…21の上側に移動させるとともに、前記第1のグループの複数の棒状部材31、31…31を前記スリット格子6の下側から前記複数のスリット21、21…21の内側に移動させる第3の行程と、前記第3の行程に続いて実行され、前記スリット格子6の上側に来た前記第2のグループの複数の棒状部材32、32…32を前記スリット格子6の外側から前記スリット格子6の下側に移動させる第4の行程と、を有し、前記第1乃至第4の行程を循環的に実行することで、排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した処理材を汚れていない余分な処理材から分離し、前記受け皿に移動させる。
【0072】
また、動物用トイレ1は、前記第1のグループの複数の棒状部材31及び前記第2のグループの複数の棒状部材32、32…32は、長手方向を回転軸として回転しながら移動する。
【0073】
このような構成を有することから、第1の実施形態の動物用トイレ1は、排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した処理材を、汚れていない余分な処理材から自動的に分離し、前記受け皿8に移動させることができるので、動物の排泄物を廃棄する場合の利便性を向上することができる。また、前記第1のグループの複数の棒状部材31及び前記第2のグループの複数の棒状部材32、32…32は長手方向を回転軸として回転しながら移動することで、排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した処理材を汚れていない余分な処理材から効率よく分離することができる。
【0074】
<第2の実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の第2の実施形態を詳細に説明する。
図19は、本発明の第2の実施形態に係る動物用トイレの組み立てた状態の斜視図である。
【0075】
図20は、本発明の第2の実施形態に係る動物用トイレ本体を示し、
図20(a)は、右前側斜め上方から見た斜視図、
図20(b)は、左後側斜め上方から見た斜視図である。
【0076】
図21は、本発明の第2の実施形態に係る動物用トイレの消毒液付き掃除バーの分解斜視図である。
【0077】
図22は、本発明の第2の実施形態に係る動物用トイレの消毒液付き掃除バーの組み立てた状態の斜視図である。
【0078】
図23は、本発明の第2の実施形態に係る動物用トイレのフィルタの動作を示す第1の説明図であり、
図23(a)は、動物用トイレ本体の第1の状態を示し、
図23(b)は、動物用トイレ本体の第2の状態を示し、
図23(c)は、動物用トイレ本体の第3の状態を示している。
【0079】
図24は、本発明の第2の実施形態に係る動物用トイレのフィルタの動作を示す第2の説明図であり、
図24(a)は、動物用トイレ本体の第1の状態を示し、
図24(b)は、動物用トイレ本体の第2の状態を示し、
図24(c)は、動物用トイレ本体の第3の状態を示している。
【0080】
図25は、本発明の第2の実施形態に係る動物用トイレのフィルタの動作を示す第3の説明図である。
図26は、本発明の第2の実施形態に係る動物用トイレのフィルタの動作を示す第3の説明図の構造の補強説明図である。
図27は、本発明の第2の実施形態に係る動物用トイレのフィルタの動作を示す第3の説明図の構造の補強説明図である。
【0081】
図28は、本発明の第2の実施形態に係る動物用トイレの蓋の動作を示す説明図であり、
図28(a)は、動物用トイレ本体の第1の状態を示し、
図28(b)は、動物用トイレ本体の第2の状態を示し、
図28(c)は、動物用トイレ本体の第3の状態を示している。
【0082】
図29は、本発明の第2の実施形態に係る動物用トイレの消毒液付き掃除バーの動作を示す第1の説明図であり、
図29(a)は動物用トイレ本体の第3の状態を示し、
図29(b)は動物用トイレ本体の第4の状態を示している。
【0083】
図30は、本発明の第2の実施形態に係る動物用トイレの消毒液付き掃除バーの動作を示す第2の説明図であり、
図30(a)は動物用トイレ本体の第5の状態を示し、
図30(b)は動物用トイレ本体の第6の状態を示し、
図30(c)は動物用トイレ本体の第7の状態を示している。
【0084】
図31は、本発明の第2の実施形態に係る動物用トイレの消毒液付き掃除バーにおける消毒液の交換方法を示す説明図であり、
図31(a)は動物用トイレ本体の第8の状態を示し、
図31(b)は掃除バー上キャビネットから消毒液タンクを外した状態を示し、
図31(c)は、消毒液タンクから消毒液キャップを外した状態を示している。
【0085】
図32は、本発明の第2の実施形態に係る動物用トイレの排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した処理材を廃棄する際の操作を示す第1の説明図であり、
図32(a)は、下キャビネット104内のダストボックス110に収納された排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した処理材を廃棄する際の操作の初期状態を示し、
図32(b)は、処理材を廃棄する際の操作の第1の手順を示し、
図32(c)は、処理材を廃棄する際の操作の第2の手順を示している。
【0086】
図33は、本発明の第2の実施形態に係る動物用トイレの排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した処理材を廃棄する際の操作を示す第2の説明図であり、
図33(a)は、処理材を廃棄する際の操作の第3の手順を示し、
図33(b)は、処理材を廃棄する際の操作の第4の手順を示し、
図33(c)は、処理材を廃棄する際の操作の第5の手順を示している。
【0087】
<第2の実施形態の動物用トイレの構成>
図19に示すように、本発明の第2の実施形態に係る動物用トイレ9は、動物用トイレ本体101と、カバー111とから構成される。
【0088】
本発明の第2の実施形態に係る動物用トイレ本体101は、容器本体102を構成する上キャビネット103、下キャビネット104及び内部フレーム105と、上キャビネット103及び下キャビネット104を接合するための分割フック106と、スリット格子107と、フィルタ108と、掃除バー109と、ダストボックス110とから構成される。
【0089】
上キャビネット103は、前後左右の壁部により枠状の形成されている。
下キャビネット104は、皿状に形成されている。上キャビネット103、下キャビネット104及び内部フレーム105は、組み立てられた状態で、上側に開口する容器本体102の収納部112(
図20参照)を形成する。
【0090】
ダストボックス110は、下キャビネット104の右側から着脱可能な状態で、下キャビネット104に取り付けられる。
【0091】
スリット格子107は、内部フレーム105の内側に取り付けられ、ダストボックス110の上側に配置する。これにより、スリット格子107は、前記収納部112(
図20(a)、
図20(b)、
図23(a)参照)の上下を分割する位置に設けられ、前後に延びる複数のスリット121、121…121を有し、前記収納部112(
図20参照)の底部113(
図23(a)参照)を覆い、動物(第2の実施形態で猫)の排泄物及び処理材が乗せられる。
【0092】
フィルタ108は、
図23及び
図24に示すように、第1のグループの複数の板状部材131、131…131と、第2のグループの複数の板状部材132、132…132により構成され、第1のグループの複数の板状部材131、131…131と、第2のグループの複数の板状部材132、132…132とを左右に並べ交互に配列したものである。
【0093】
第1のグループの複数の板状部材131、131…131と、第2のグループの複数の板状部材132、132…132とは、板状に形成されるとともに、断面がスリット格子107の前記複数のスリット121、121…121の形状に合わせてそれぞれ形成され、上辺及び中間部が前記複数のスリット121、121…121にそれぞれ挿通可能になっている。
【0094】
第1のグループの複数の板状部材131、131…131と、第2のグループの複数の板状部材132、132…132は、厚さが1.0mm(さらに、好ましくは0.6~1.0mmである)となっている。隣り合う第1のグループの複数の板状部材131と第2のグループの複数の板状部材132の間隔は、間隔は7mmとなっており、好ましい範囲としては6~9mmとなっている。
【0095】
第1のグループの複数の板状部材131、131…131は、
図28に示すように、内部フレーム105の左側に設けられた駆動部133により上下に駆動される。隣接する第1のグループの板状部材131の表面間の間隔は7mmとなっており、好ましい範囲としては6~9mmである。
【0096】
第2のグループの複数の板状部材132、132…132は、
図28に示すように、内部フレーム105の右側に設けられた駆動部134により上下に駆動される。隣接する第2のグループの板状部材132の表面間の間隔は7mmとなっており、好ましい範囲としては6~9mmである。
【0097】
内部フレーム105の前壁の上部には、
図28に示すように、蓋135が設けられている。蓋135は、左右の連動部材136、137により、第1のグループの左端の板状部材131及び第2のグループの右端の板状部材132と連動して開閉する。
【0098】
図19及び
図20に示すように、上キャビネット103の上側の開口の前縁には、砂払い141が設けられている。
上キャビネット103の上側の開口の後縁には、操作部142が設けられている。
【0099】
図19に示すように、カバー111は上キャビネット103の上側に着脱可な状態で取り付けられる。
カバー111の左壁には、猫が通過するための切欠き151が形成されている。
【0100】
図21に示すように、消毒液付き掃除バー109は、掃除バー前キャビネット161と、掃除バー上キャビネット162と、掃除バー下キャビネット163と、モータ164と、ウォームギア165と、タイヤ軸166と、タイヤ167、168と、振動子169と、消毒液タンク170と、消毒液キャップ171とから構成される。
【0101】
掃除バー前キャビネット161の中央には、振動子169を取り付ける貫通孔172が形成されている。振動子169は、
図21に示すように、消毒液タンク170に接続され、消毒液タンク170内の消毒液を噴霧する。
【0102】
図20に示すように、モータ164は、掃除バー下キャビネット163の内側に固定され、回転軸にウォームギア165が取り付けられている。
【0103】
タイヤ軸166は、掃除バー下キャビネット163に回転可能な状態で取り付けられ、左右にタイヤ167、168が取り付けられている。タイヤ軸166には、ギア溝が形成され、このギア溝がウォームギア165と咬合する。
【0104】
このような構造により、モータ164が回転軸を回転させると、ウォームギア165、タイヤ軸166、及びタイヤ167、168が回転する。タイヤ167、168は内部フレームと接触するように配置されているため、タイヤ167、168の回転により掃除バー109は後方から前方に移動するように構成されている。
【0105】
図32(a)に示すように、ダストボックス110は、内側底面に汚物廃棄用の紙200が取り付けられ、紙200の上から枠状の調整バー181が前後にスライド可能、且つ着脱可能な状態で取り付けられる。調整バー181の前部には、排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した処理材を移動させるための壁部191が設けられている。
【0106】
ダストボックス110には、後側扉182と、紙200を止める四隅のフック183、184、185、186(
図33(b)参照)が取り付けられている。
【0107】
下キャビネット104は、調整バー181を移動させるためのモータ187と、調整バー移動用タイヤ188、189と、回転軸190とか設けられている。モータ187の回転軸には、回転軸190が接続される。回転軸190の左右には、調整バー移動用タイヤ188、189が取り付け固定されている。
【0108】
<動物用トイレの動作>
図20乃至
図33を参照してカバー111を外した動物用トイレ本体101の動作について説明する。
【0109】
動物用トイレ本体101の第1の状態は、動物が排泄物を排泄する状態であり、動物用トイレ本体101が停止した状態にある。
【0110】
第1の状態では、
図20(a)、
図20(b)、
図23(a)、
図24(a)及び
図28(a)に示すように、第1のグループの複数の板状部材131、131…131と、第2のグループの複数の板状部材132、132…132は、交互に並べられた状態で、上端部がスリット格子107の前記複数のスリット121、121…121に挿入され、スリット格子107の上面と面一の状態となっている。
【0111】
第1のグループの複数の板状部材131、131…131及び第2のグループの複数の板状部材132、132…132の上端部とスリット格子107の上には、排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した処理材と、汚れていない余分な処理材とが載置される。
【0112】
一方、内部フレーム105の前壁の蓋135は、
図28(a)に示すように、閉じた状態になっている。
【0113】
また、第1の状態では、
図23(a)及び
図28(a)に示すように、掃除バー109が、最も後方に位置する。
【0114】
動物用トイレ本体101の第2の状態は、第1の状態に続く状態であり、動物が排泄物を排泄した後に、操作部142(
図20参照)の操作により、駆動部によってフィルタ108を変化させた状態である。
【0115】
第2の状態では、
図23(b)、
図24(b)及び
図28(b)に示すように、第1のグループの複数の板状部材131、131…131と、第2のグループの複数の板状部材132、132…132とが異なるタイミングでスリット格子107の前記複数のスリット121、121…121から突出し、断続的に上昇移動する。
【0116】
これにより、第1のグループの複数の板状部材131、131…131の上端部と、第2のグループの複数の板状部材132、132…132の上端部とが、交互に上下を入れ替えながら上昇することになる。この移動により、第1のグループの複数の板状部材131、131…131の上端部と、第2のグループの複数の板状部材132、132…132の上端部とから汚れていない処理材が効率よくふるい分けられて、スリット格子107の上面に落下する。
【0117】
第1グループの板状部材131と、第2グループの板状部材132がどのように駆動させるかを、
図25、
図26を用いてより詳細に説明する。
第1グループの板状部材131は、前後方向の両端部(
図23(a)においては、砂払141側の端部、操作部142側の端部)に例えば棒状の第1グループ駆動棒部1131に接続されている(
図25のハッチング部分において結合している、
図26も参照のこと、以下同様)。
図27のように、この第1グループ駆動棒部1131は、第1グループの板状部材131の前後方向の端部に接続されるため、後述する第2グループの板状部部材132の(存在及び稼働)領域外に位置することになる。
また、第2グループの板状部材132は、前後方向の両端部(
図23(a)においては、砂払141側の端部、操作部142側の端部)に例えば棒状の第2グループ駆動棒部1132に接続されている(
図25のハッチング部分において結合している)。
この第2グループ駆動棒部1132は、第2グループの板状部材132の前後方向の端部に接続されるため、前述した第1グループの板状部材131の(存在及び稼働)領域外に位置することになる。
また、
図25のように、第1グループ駆動棒部1131と、第2グループ駆動棒部1132も、上下方向にずれて形成するため、両者を別々に駆動させることができる。
第1グループ駆動棒部1131と、第2グループ駆動棒部1132を、別々に上下方向に駆動させることによって、それぞれ第1グループの板状部材131と第2グループの板状部材132を独立に駆動(上下動)させることが可能となる。
なお、スリット格子107は、固定されて移動しない。
この移動しない、スリット格子107に対して、第1グループの板状部材131及び第2グループの板状部材132が別々に上下方向に移動することになる。
【0118】
猫砂は、通常数ミリ程度の大きさを有している。
そして、液体(猫の尿)がかかると、複数の猫砂が結合して大きな塊となる。
これ(大きくなった猫砂(以下、「猫砂塊」という))を自動で除去することが、本発明(本実施例)の目的である。
その方法として、まず
図24で表される、スリット格子107の上平面上に猫砂が位置する。
スリット格子107に形成されるスリット121部分は、この部分に何もなければ穴が開いてしまい猫砂が下に落ちてしまう。
この猫砂が下に落ちないように、
図24(a)のように、第1グループの板状部材131及び第2グループの板状部材132がそのスリット121部分の切れ目(スリット)を埋めるように位置する。
これによって、一つの平面とすることができ、猫砂の落下を防ぐことができる。
なお、この状態で、第1グループの板状部材131及び第2グループの板状部材132が上昇しても、第1グループの板状部材131及び第2グループの板状部材132との間の距離は十分に猫砂の大きさよりも大きいため(大きくなるように設計する)、ほとんどの猫砂は、スリット格子107の上に落ちることになる。
これを前提に、本発明の挙動をさらに説明する。
この状態において、猫が尿をすると、複数の猫砂が結合して(猫砂塊、この猫砂塊は廃棄する必要がある。)となる。
この時に形成される猫砂塊の一般的な大きさよりも、第1グループの板状部材131の隣接するそれぞれ板との間の距離が短くなるように形成されている(そのようになるように設計する)。
同様に、この時に形成される猫砂塊の一般的な大きさよりも、第2グループの板状部材132の隣接するそれぞれ板との間の距離が短くなるように形成されている(そのようになるように設計する)。
そうすると、第1グループの板状部材131及び第2グループの板状部材132のいずれか一方のみが上昇しても、この猫砂塊をスリット格子107よりも持ち上げることができる。
他方、尿に濡れていない猫砂は前述のように持ち上げられず、スリット格子107上の位置に留まることになる。
このように持ち上げた猫砂塊を、掃除バー109(
図21、
図22、特に、
図30参照)で除去すれば、猫の尿に濡れた猫砂のみを除去できるというのが、本発明(本実施形態)での作動原理の最も重要な点である。
【0119】
そうすると、第1グループの板状部材131及び第2グループの板状部材132の2つのグループは必要ないのではないかとの疑問が生じるので、その点について説明する。
確かに、第1グループの板状部材131(又は、第2グループの板状部材132)のみあれば、最低限の機能は果たすことができる。
しかしながら、第1グループの板状部材131のみであれば、第1グループの板状部材131の丁度上に載っている猫砂は持ち上げられてしまう。
又は、猫砂塊にすこしだけ付着してしまっている猫砂なども存在している、これらの猫砂をも除去してしまうと経済的ではない。
経済的でないだけでなく、猫砂の消費が激しいと、猫砂の補給の手間も当然にかかってしまう。
そこで、本実施形態では、このような猫砂をスリット格子107に落下させる為に、第1グループの板状部材131だけでなく、第2グループの板状部材132を設け、この2つのグループを交互に上下させることにより、猫砂塊をわずかに転がし、猫砂を落下させている。
【0120】
なお、猫砂の形状によっては、第1グループの板状部材131のみで対応することも可能である(第2グループの板状部材132を設けない)。
もしくは、猫砂の消費が気にならない場合なども同様である。
【0121】
内部フレーム105の前壁の蓋135は、
図28(b)に示すように、左右の連動部材136、137により、第1のグループの左端の板状部材131及び第2のグループの右端の板状部材132と連動し、徐々に開いてゆく。
【0122】
また、第2の状態では、
図23(b)及び
図28(b)に示すように、掃除バー109が、最も後方に位置する。
【0123】
動物用トイレ本体101に示す第3の状態は、第2の状態に続く状態であり、駆動部によってフィルタ108の第1のグループの複数の板状部材131、131…131及び第2のグループの複数の板状部材132、132…132が上限に達した状態である。
【0124】
第3の状態では、
図23(c)、
図24(c)、
図28(c)及び
図29(a)に示すように、スリット格子107の前記複数のスリット121、121…121から突出したフィルタ108の第1のグループの複数の板状部材131、131…131及び第2のグループの複数の板状部材132、132…132が移動の上限で停止する。この状態では、複数の板状部材131、131…131の上端面と、第2のグループの複数の板状部材132、132…132の上端面とが、同じ高さで停止している。
【0125】
第1のグループの複数の板状部材131、131…131及び第2のグループの複数の板状部材132、132…132の上には、排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した処理材が、汚れていない余分な処理材から分離され、載置される。
【0126】
スリット格子107の上面の前記複数のスリット121、121…121が形成されていない部分には、汚れていない余分な処理材が載置される。
【0127】
内部フレーム105の前壁の蓋135は、
図28(c)に示すように、第1のグループの左端の板状部材131及び第2のグループの右端の板状部材132の上限への移動と、左右の連動部材136、137の連動により完全に開いた状態にある。
【0128】
また、第3の状態では、
図23(c)、
図28(c)及び
図29(a)に示すように、掃除バー109が、最も後方に位置し、第1のグループの複数の板状部材131、131…131及び第2のグループの複数の板状部材132、132…132の上端面の後ろ側に位置する。
【0129】
動物用トイレ本体101の
図29(b)に示す第4の状態は、第3の状態に続く状態であり、操作部142(
図20参照)の操作により、掃除バー109が前方に移動し、第1のグループの複数の板状部材131、131…131及び第2のグループの複数の板状部材132、132…132の上端面にある、排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した処理材が掃除バー109によって前方に移動する。
【0130】
動物用トイレ本体101の
図30(a)に示す第5の状態は、第4の状態に続く状態であり、掃除バー109がさらに前方に移動し、第1のグループの複数の板状部材131、131…131及び第2のグループの複数の板状部材132、132…132の上端面にある、排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した処理材が掃除バー109によってさらに前方に移動する。
【0131】
動物用トイレ本体101の
図30(b)に示す第6の状態は、第5の状態に続く状態であり、掃除バー109がさらに前方に移動し、第1のグループの複数の板状部材131、131…131及び第2のグループの複数の板状部材132、132…132の上端面にある、排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した処理材が掃除バー109によってさらに前方に移動して、内部フレーム105の前壁の蓋135(
図28(c)参照)を介してダストボックス110(
図28(c)参照)に落とされる。
【0132】
動物用トイレ本体101の
図30(c)に示す第7の状態は、第6の状態に続く状態であり、掃除バー109が後方に移動する。この後方への移動の際に、振動子169が、スリット格子107(
図23(c)及び
図24(c)参照)の上面の前記複数のスリット121、121…121(
図23(c)及び
図24(c)参照)が形成されていない部分、第1のグループの複数の板状部材131、131…131、及び第2のグループの複数の板状部材132、132…132に、消毒液を噴霧する。
【0133】
動物用トイレ本体101の
図31(a)に示す第8の状態は、消毒液の補充の際の状態を示している。
【0134】
第8の状態では、操作部142(
図20参照)の操作により、第1のグループの複数の板状部材131、131…131及び第2のグループの複数の板状部材132、132…132は、最も低い位置に移動し、交互に並べられた状態で、上端部がスリット格子107の上面と面一の状態となっている。
【0135】
また、第8の状態では、操作部142(
図20参照)の操作により、掃除バー109を前後の中間位置に移動させる。消毒液の補充では、
図31(b)にように、掃除バー109の掃除バー上キャビネット162から消毒液タンク170を外し、
図31(c)にように、消毒液タンク170から消毒液キャップ171を外し、消毒液タンク170に消毒液を補充する。
【0136】
図32(a)は、下キャビネット104内のダストボックス110に収納された、排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した処理材を廃棄する際の操作の初期状態を示している・
【0137】
図32(a)に示すように、排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した処理材を廃棄する際の操作の初期状態では、調整バー181は、前方の位置にある。
【0138】
この後、
図32(b)に示すように、操作部142(
図20参照)の操作により、モータ187を駆動し、回転軸190及び調整バー移動用タイヤ188、189を右側面から見て左回りに回転させ、調整バー181を後方に移動させることで、調整バー181の壁部191により、排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した処理材を後方に移動させる。この後、モータ187を逆回転駆動し、回転軸190及び調整バー移動用タイヤ188、189を右側面から見て右回りに回転させ、調整バー181を前方に移動させる。
【0139】
この後、
図32(c)に示すように、下キャビネット104からダストボックス110を引き出し、下キャビネット104からダストボックス110を取り外す。
【0140】
この後、
図33(a)に示すように、ダストボックス110から調整バー181を取り出す。
【0141】
この後、
図33(b)に示すように、ダストボックス110の後側扉182を開き、後側扉182側の斜め下に向け、後側扉182から排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した処理材を破棄する。
【0142】
この後、
図33(c)に示すように、ダストボックス110のフック183、184、185、186から紙200を外して、新しい紙に交換する。
【0143】
これにより、排泄物の処分が完了する。
【0144】
この後、ダストボックス110に調整バー181をセットし、下キャビネット104にダストボックス110をセットし、前記スリット格子107の上側に追加の処理材を撒くことで、動物による排泄物の排泄が可能となる。
【0145】
図34は、本発明の上側ケースの変形例の説明図である。
【0146】
図34のように、上側ケース3のさらに上方に、カバー333を設けることができる。
そして、このカバー333は着脱可能とすることができる。
また、このカバー333は、前方部分(猫が出入りすることを想定する部分)は、オープン形状として、上側から見るとU字形状を有するようにしてよい。
また、砂払い141部分は上側ケース3に取り付けて、このカバー333を外しても使用可能としてよい。
【0147】
<第3の実施形態>
図35は、本発明の第3の実施形態の説明図である。
【0148】
以下、分かりやすくするため、猫の場合(猫砂)の場合で説明するが、他の動物などの場合を排除するものではない。
第2の実施形態では、第1グループの板状部材131及び第2グループの板状部材132は、(上方から見て)縦に長い長方形形状を有していた。
また、同様に、スリット格子107も同様の(上方から見て)縦に長い長方形形状を有していた。
しかしこの形状では、縦方向に長いため、中央付近ではどうしても撓みが生じてしまう恐れがある。また、猫砂塊となっていない(尿に濡れておらず、排気の必要がない)猫砂を多くもちあげてしまう可能性もある。
そこで、スリット格子107を、
図35のように、小さな丸穴を空けることに変更することができる。
以下、スリットではなく、丸穴をあけるため固定面107aと表記する。
また、スリットではなく穴形状であるため、貫通穴121aと表記する。
そして、第1グループの板状部材131は、板状ではなく、
図36(a)のように、櫛状の形状となる。そのため第1グループの板状部材131も、第1グループの上下動部131aと表記する。
同様に、第2グループの板状部材132も、板状ではなく、
図36(a)のように、櫛状の形状となる。第2グループの上下動部132bと表記する。
その結果、
図35のように、第1グループの上下動部131aと第2グループの上下動部132aは、隣接して、互い違いに
図35の紙面上下方向に延びつつ、互い違いに左右方向に複数列並べて交互に配置されることになる。
第1グループの上下動部131aと第2グループの上下動部132aは、独立して駆動されうる。
なお、丸穴と記載したが、必ずしも丸である必要はなく、三角、四角、それ以上の多角形状であってもよい(無論、正多角形であっても、単なる多角形であってもよい。)。
また、必ずしも、正三角、正四角、それ以上の正多角形形状である必要もない。つまり、長方形、二等辺三角形等でも問題ない。
さらに、丸以外にも、楕円、卵型、星形などでもよい。
加えて、上方に行くにしたがって先細りのニードル形状等になっててもよい。
つまり、穴の形状はどのような形状であってもよい。
【0149】
図36は、第3の実施形態に係る動物用トイレの説明図である。
【0150】
(
図36(a)、
図36(b)のように、第1グループの上下動部131a(又は/及び第2グループの上下動部132a)により猫砂塊Zは固定面107aよりも上方に持ち上げられる。
その状態で、掃除バー109が
図36の左方向から移動してくる。
掃除バー109は、先端部すくい部109c、すくい部109b、保持部109aを有している(また、
図21、
図22も参照のこと)。
先端部すくい部109c及びすくい部109bは、先端行くほど(
図36では紙面左側に行くほど)先細の構造をしている。
また、先端部すくい部109c及びすくい部109bは、固定面107a側に張り出している。
さらに、先端部すくい部109cの固定面107aへの張り出す角度は、すくい部109bよりも大きく形成されている。
このような構造により、より効果的に、かつ、確実に猫砂塊Zをすくい上げることができる。
救い上げられた猫砂塊Zは、保持部109a上に保持されて(乗せられて)、
図36の紙面左側まで移動させられる。
【0151】
以下、
図37~
図40を用いて、掃除バーの挙動について追加的に説明する。
図37は、本発明の第3の実施形態にかかる動物用トイレの掃除バーの第1の追加説明図である。
図38は、本発明の第3の実施形態にかかる動物用トイレの掃除バーの第2の追加説明図である。
図39は、本発明の第3の実施形態にかかる動物用トイレの掃除バーの第3の追加説明図である。
図40は、本発明の第3の実施形態にかかる動物用トイレの掃除バーの第4の追加説明図である。
【0152】
図36のように、持ち上げられた猫砂塊Zは、
図37のように、保持部109aの上に保持されて、すくなくとも、第1グループの上下動部131a上を移動する。
移動する方向は、
図28において蓋135側(
図23において砂払い141側)である。
その後、
図38のように、蓋135の端部まで掃除バー109は猫砂塊Zを移動させる。
この時、
図28(c)のように蓋135を開いて、猫砂塊Zを通過させる。
その結果、処理材落下空間143を落下(通過)して、猫砂塊Zは、ダストボックス110に落とされることになる。
なお、この時掃除バー109と、保持部109a(すくい部109b、先端部すくい部109c)とは、
図38のように相対移動して、掃除バー109が蓋135の端部まで移動可能となっている。
この後、
図39のように、掃除バー109内部の消毒液タンク170の消毒液(この消毒薬が消臭液として機能してもよいし、消毒液に加えて消臭液成分を含んでいてもよい。)を噴射する。
この消毒液は落下した後の猫砂塊Zなどに噴射されることになる。
この時、同時に、
図40のように第1グループの上下動部131a及び第2グループの上下動部132aは、
図39のように下方に下げられる。
このように下方に下げられた状態で、掃除バー109は、第1グループの上下動部131a及び第2グループの上下動部132aの上方を移動する。
また、この移動の際に、掃除バー109内部の消毒液タンク170の消毒液(消臭液として機能してもよいし、消毒液に加えて消臭液成分を含んでいてもよい。)を噴射する。
最終的には、
図19での掃除バー109の状態になるまで、掃除バー109は移動する。
これにより、猫砂塊Zを効率的に除去することが可能であり、かつ、消毒・消臭をすることが可能となる。
【0153】
図41は、第3の実施形態のより有利な実施例の説明図である。
図42は、第3の実施形態のより有利な実施例の拡大した説明図である。
【0154】
固定面107aには、当然のことながら、円状の穴が形成されている。
この円状の穴には、第1グループの上下動部131a又は第2グループの上下動部132aの円柱状の部材が挿入されている。
しかしながら、どうしても、2つの部材間には隙間が生じ得る。
この隙間部分から、猫砂に吸収される前の猫の尿が侵入する恐れがある。
そこで、
図41のように固定面107aの上に防水シート1001を張る。
そして、第1グループの上下動部131a又は第2グループの上下動部132aが侵入する部分に
図42の様に、X形状の切れ込み1011を入れる。
X形状の切れ込み 1011は、第1の切れ込み1011aと第2の切れ込み1011bとで形成されている。
このX形状の切れ込み1011を、押し上げて第1グループの上下動部131a又は第2グループの上下動部132aが上方に移動する(
図42(b)を参照)。
このようにすることによって、猫の尿が防水シート1001の下方に侵入することを防ぐことができる。
もちろん、防水シート1001には、切れ込み1011があることから長時間尿の侵入を防ぐことはできないが、短時間だけ尿の侵入を防げば、猫砂が猫の尿を吸収してくれるためそれまでの間防ぐことができれば十分である。
なお、切れ込み1011の形状は、X形状に限定されない。
例えば、X形状では2本の直線から形成されていたが、3本、及びそれ以上の数であってもよい。
【0155】
<第4の実施形態>
図43は、本発明の第4の実施形態の説明図である。
【0156】
第2の実施形態では板状部材131、132の形状であったものについて、第3の実施形態では円柱形状であったものについて、各々
図43のように短めの長方形を、互い違いに配置(131b、132b)することもできる。
【0157】
なお、今までは、第1グループの上下動部131a、第2グループの上下動部132aが上下動する実施例を説明してきたが、固定面107aが逆に動く場合であっても同様の効果を有させることができる。
さらに、第1グループの上下動部131a、第2グループの上下動部132a、と、固定面107aとの両方が動く形態もあり得る。
この場合であても、同様の効果を得ることができる。
【0158】
<実施形態の構成及び効果>
本実施形態の動物用トイレ1は、収納部11に動物の排泄物を収納する容器本体102と、収納部11の上下を分割する位置に設けられ、複数の貫通穴121aを有し、動物の排泄物及び処理材が乗せられる固定面107aと、断面が複数の貫通穴121aの形状に合わせてそれぞれ形成され、少なくとも一部が前記複数の貫通穴121aにそれぞれ挿通可能な複数の上下動部(第1グループの上下動部131a、第2グループの上下動部132a)と、を備え、複数の上下動部(第1グループの上下動部131a、第2グループの上下動部132a)を固定面107aからその上側へ突出移動させることで、排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した処理材を、汚れていない余分な処理材から分離する。
このような構成を有することから、動物の排泄物を廃棄する場合の利便性を向上することができる動物用トイレを提供することが可能となった。
【0159】
好適には、固定面107aに形成される複数の貫通穴121aの形状は、円又は多角形形状である。
このような構成を有することから、複数の上下動部(第1グループの上下動部131a、第2グループの上下動部132a)の形状を猫砂塊Zに合わせた形状とすることができる。
【0160】
好適には、複数の上下動部(第1グループの上下動部131a、第2グループの上下動部132a)は、2つ以上のグループに分けられており、それぞれのグループが独立して上下動が可能である。
このような構成を有することから、
【0161】
好適には、掃除バー109を有し、掃除バー109は、上下動部(第1グループの上下動部131a、第2グループの上下動部132a)が前記凝集した処理材を固定面107aから上方に持ちあげた状態において、凝集した処理材を容器本体2の一方方向に移動させる。
このような構成を有することから、凝集した処理材(猫砂塊)を除去させることができる。
【0162】
本発明の第2の動物用トイレ1は、収納部11に動物の排泄物を収納する容器本体102と、収納部11の上下を分割する位置に設けられ、複数の貫通穴121aを有し、動物の排泄物及び処理材が乗せられる第1面(107a)と、断面が前記複数の貫通穴121aの形状に合わせてそれぞれ形成され、少なくとも一部が複数の貫通穴121aにそれぞれ挿通可能な複数の貫通部(第1グループの上下動部131a、第2グループの上下動部132a)と、を備え、複数の貫通部(第1グループの上下動部131a、第2グループの上下動部132a)と、第1面と、を相対的に動かすことにより、排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した処理材を、汚れていない余分な処理材から分離する。
このような構成を有することから、動物の排泄物を廃棄する場合の利便性を向上することができる動物用トイレを提供することが可能となった。
【0163】
このような構成を有することから、実施形態の動物用トイレ本体101は、排泄物に付着した、あるいは排泄物の吸収により凝集した処理材を、汚れていない余分な処理材から自動的に分離できるので、動物の排泄物を廃棄する場合の利便性を向上することができる。
【0164】
さらに、実施形態の動物用トイレ本体101は、第1のグループの複数の板状部材131、131…131の上端部と、第2のグループの複数の板状部材132、132…132の上端部とが、交互に上下を入れ替えながら上昇することで、になる。この移動により、第1のグループの複数の板状部材131、131…131の上端部と、第2のグループの複数の板状部材132、132…132の上端部とから汚れていない処理材が効率よくふるい分けられて、スリット格子107の上面に落下させて、再利用することができるので、動物の排泄物を廃棄する場合の利便性をさらに向上することができる。
【0165】
本発明の、構造、システム、材料、各部材の連結、科学物質、などは、本発明の要旨を変更しない範囲で、様々に変更可能である。
【0166】
材質も、金属、プラスチック、FRP、木材、コンクリート等を自由に選択することが可能である。
【0167】
例えば、2つ以上の部材を1つにすることも可能であるし、逆に、1つの部材を2つ以上の別の部材から構成して接続することも可能である。
【0168】
また、上記実施形態は、あくまでも、現在のところの最良の形態またはそれに近い形態の2つにすぎない。
また、作業の順序なども、所定の効果を有するのであれば、適宜変更可能である。
【0169】
<定義等>
本発明における動物用トイレは、どのような動物の排泄物の処理にも対応できる。
【0170】
本発明における動物の一例が猫である。
【産業上の利用可能性】
【0171】
本発明の動物用トイレは、家庭、動物園、研究施設、イベント等において効果的に利用できる。
【符号の説明】
【0172】
1…動物用トイレ
2…容器本体
3…上側ケース
4…下側ケース
5…接合部
6…スリット格子
7…処理材分離部
8…受け皿
9…動物用トイレ
11…収納部
21…スリット(貫通穴)
12…底部
31、31…31…第1のグループの複数の棒状部材
32、32…32…第2のグループの複数の棒状部材
41、42、43、44…前側ガイド板
51、52、53、54…後側ガイド板
101…動物用トイレ本体
111…カバー
102…容器本体
103…上キャビネット
104…下キャビネット
105…内部フレーム
106…分割フック
107…スリット格子(固定面)(第1面)
107a…固定面(第1面)
108…フィルタ
109…消毒液付き掃除バー
109a…保持部
109b…すくい部
109c…先端部すくい部
110…ダストボックス
111…カバー
112…収納部
113…底部
121…スリット
121a…貫通穴
131…第1のグループ板状部材
131a…第1グループの上下動部(上下動部)(貫通部)
132…第2のグループ板状部材
132a…第2グループの上下動部(上下動部)(貫通部)
133…駆動部
134…駆動部
135…蓋
141…砂払い
142…操作部
143…処理材落下空間
151…切欠き
161…掃除バー前キャビネット
162…掃除バー上キャビネット
163…掃除バー下キャビネット
164…モータ
165…ウォームギア
166…タイヤ軸
167、168…タイヤ
169…振動子
170…消毒液タンク
171…消毒液キャップ
181…調整バー
182…後側扉
183、184、185、186…フック
187…モータ
188、189…調整バー移動用タイヤ
190…回転軸
191…壁部
200…紙
1001…防水シート
1011…切れ込み
1011a…第1の切れ込み
1011b…第2の切れ込み
1131…第1グループ駆動棒部
1132…第2グループ駆動棒部
Z…猫砂塊