IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 楽天株式会社の特許一覧

特開2024-75849作業処理装置、作業処理方法、及び作業処理プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024075849
(43)【公開日】2024-06-05
(54)【発明の名称】作業処理装置、作業処理方法、及び作業処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240529BHJP
   G06Q 10/06 20230101ALI20240529BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q10/06
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022187050
(22)【出願日】2022-11-24
(71)【出願人】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000958
【氏名又は名称】弁理士法人インテクト国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100120189
【弁理士】
【氏名又は名称】奥 和幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135518
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 隆
(72)【発明者】
【氏名】福田 英士
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 渉
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L010AA06
5L049AA06
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ユーザによる或る作業の成果を別のユーザによる作業に受け渡す作業処理装置、作業処理方法及び作業処理プログラムを提供する。
【解決手段】クラウドソーシングシステムにおいて、センターサーバは、第1のタスクで得られた成果情報を、その第1のタスクと異なる第2のタスクに自動的に引き渡す。タスク110-iの実施の結果、成果情報210-iが得られる。j=i+1とすると、成果情報210-iは、タスク110-jに引き渡される。例えば、タスク110-1の参加者がアップロードした成果情報210-1は、タスク110-2に引き渡される。タスク110-2の参加者は、成果情報210-1についてタスク110-2を実施して、成果情報210-2をアップロードする。最終的に、センターサーバは、タスク110-nで得られた成果情報210-nを、依頼者へ提供する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
依頼者から依頼された作業であって、第1作業と、前記第1作業の成果について行われる第2作業と、を示す依頼情報を取得する取得手段と、
複数のユーザのうち何れか第1ユーザが利用する第1端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第1作業の参加者を募集していることを示す第1募集情報を送信する第1募集情報送信手段と、
前記送信された第1募集情報を受信した前記第1端末装置から、前記第1作業の成果を示す第1成果情報を受信する第1成果情報受信手段と、
前記複数のユーザのうち何れか第2ユーザが利用する第2端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第2作業の参加者を募集していることを示す第2募集情報を送信する第2募集情報送信手段と、
前記送信された第2募集情報を受信した前記第2端末装置からの要求に応じて、前記受信された第1成果情報を送信する成果情報送信手段と、
前記送信された第1成果情報を受信した前記第2端末装置から、前記送信された第1成果情報についての前記第2作業の成果を示す第2成果情報を受信する第2成果情報受信手段と、
を備え、
前記第1成果情報受信手段による前記第1成果情報の受信元の前記第1端末装置と、前記成果情報送信手段による該第1成果情報の送信先の前記第2端末装置と、が異なることを特徴とする作業処理装置。
【請求項2】
前記取得される依頼情報は、前記第1成果情報に対して指定された指定条件を更に示し、
前記受信される第2成果情報は、前記送信された前記第1成果情報が前記指定条件を満たすか否か少なくとも示すことを特徴とする請求項1に記載の作業処理装置。
【請求項3】
前記取得される依頼情報は、前記依頼者により指定された収集数を更に示し、
前記第1成果情報の数を示す情報カウントが記憶手段に記憶され、
前記第1成果情報受信手段により前記第1成果情報が受信されることに応じて、前記記憶された情報カウントを増加させる増加手段を更に備え、
前記第2募集情報送信手段は、前記記憶されたカウントが前記収集数以上になる前に、前記第2端末装置からの要求に応じた前記第2募集情報の送信を開始することを特徴とする請求項1に記載の作業処理装置。
【請求項4】
前記取得される依頼情報は、前記依頼者により指定された収集数を更に示し、
前記第1成果情報の数を示す情報カウントが記憶手段に記憶され、
前記第1成果情報受信手段により前記第1成果情報が受信されることに応じて、前記記憶された情報カウントを増加させる増加手段と、
前記第2成果情報受信手段により、前記第1成果情報が前記指定条件を満たさないことを示す前記第2成果情報を受信することに応じて、前記記憶された情報カウントを減少させる減少手段と、
を更に備え、
前記第1募集情報送信手段は、前記記憶された情報カウントが前記収集数以上である場合、前記第1募集情報の送信を停止し、前記記憶された情報カウントが前記収集数以上から前記収集数未満に減少したことに応じて、前記第1募集情報の送信停止を解除することを特徴とする請求項2に記載の作業処理装置。
【請求項5】
前記第2募集情報送信手段は、前記記憶されたカウントが前記収集数以上になる前に、前記第2端末装置からの要求に応じた前記第2募集情報の送信を開始することを特徴とする請求項4に記載の作業処理装置。
【請求項6】
前記第2募集情報送信手段は、前記情報カウントが、前記収集数未満である所定数以上に増加した場合、前記第2端末装置からの要求に応じた前記第2募集情報の送信を開始することを特徴とする請求項3又は5に記載の作業処理装置。
【請求項7】
前記第2作業は、前記第1成果情報が前記指定条件を満たすか否かを判定することであり、
前記成果情報送信手段は、前記指定条件を示す条件情報を更に前記第2端末装置へ送信することを特徴とする請求項2又は4に記載の作業処理装置。
【請求項8】
前記指定条件は、所定の機械学習モデルを用いた判定が可能なモデル判定条件を含み、
前記受信された第1成果情報を前記機械学習モデルに入力した結果として、前記第1成果情報が前記モデル判定条件を満たすか否かを示すモデル判定結果情報を取得する判定結果情報取得手段と、
前記受信された第1成果情報のうち、前記受信された第2成果情報が、前記指定条件が満たされることを示し、且つ、前記取得されたモデル判定結果情報が、前記モデル判定条件が満たされることを示す前記第1成果情報を出力する出力手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項7に記載の作業処理装置。
【請求項9】
前記受信された第1成果情報のうち、前記指定条件を満たす前記第1成果情報を出力する出力手段を更に備えることを特徴とする請求項2又は4に記載の作業処理装置。
【請求項10】
前記受信された第1成果情報を、該第1成果情報を送信してきた前記第1端末装置を利用する前記第1ユーザを識別する第1ユーザ識別情報に関連付けて成果情報記憶手段に記憶させる記憶制御手段を更に備え、
前記成果情報送信手段は、前記成果情報記憶手段に記憶された前記第1成果情報のうち、前記第2ユーザを識別する第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていない前記第1成果情報を、前記第2端末装置へ送信することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の作業処理装置。
【請求項11】
前記第1成果情報を送信してきた前記第1端末装置を利用する前記第1ユーザを識別する第1ユーザ識別情報を識別情報記憶手段に記憶させる記憶制御手段を更に備え、
前記第2募集情報送信手段は、前記複数のユーザのうち、前記識別情報記憶手段に記憶された前記第1ユーザ識別情報により示される前記第1ユーザと同一の前記第2ユーザが利用する前記第2端末装置への前記第2募集情報の送信を抑止することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の作業処理装置。
【請求項12】
コンピュータにより実行される作業処理方法において、
依頼者から依頼された作業であって、第1作業と、前記第1作業の成果について行われる第2作業と、を示す依頼情報を取得する取得ステップと、
複数のユーザのうち何れか第1ユーザが利用する第1端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第1作業の参加者を募集していることを示す第1募集情報を送信する第1募集情報送信ステップと、
前記送信された第1募集情報を受信した前記第1端末装置から、前記第1作業の成果を示す第1成果情報を受信する第1成果情報受信ステップと、
前記複数のユーザのうち何れか第2ユーザが利用する第2端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第2作業の参加者を募集していることを示す第2募集情報を送信する第2募集情報送信ステップと、
前記送信された第2募集情報を受信した前記第2端末装置からの要求に応じて、前記受信された第1成果情報を送信する成果情報送信ステップと、
前記送信された第1成果情報を受信した前記第2端末装置から、前記送信された第1成果情報についての前記第2作業の成果を示す第2成果情報を受信する第2成果情報受信ステップと、
を含み、
前記第1成果情報受信ステップによる前記第1成果情報の受信元の前記第1端末装置と、前記成果情報送信ステップによる該第1成果情報の送信先の前記第2端末装置と、が異なることを特徴とする作業処理方法。
【請求項13】
コンピュータを、
依頼者から依頼された作業であって、第1作業と、前記第1作業の成果について行われる第2作業と、を示す依頼情報を取得する取得手段と、
複数のユーザのうち何れか第1ユーザが利用する第1端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第1作業の参加者を募集していることを示す第1募集情報を送信する第1募集情報送信手段と、
前記送信された第1募集情報を受信した前記第1端末装置から、前記第1作業の成果を示す第1成果情報を受信する第1成果情報受信手段と、
前記複数のユーザのうち何れか第2ユーザが利用する第2端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第2作業の参加者を募集していることを示す第2募集情報を送信する第2募集情報送信手段でと、
前記送信された第2募集情報を受信した前記第2端末装置からの要求に応じて、前記受信された第1成果情報を送信する成果情報送信手段と、
前記送信された第1成果情報を受信した前記第2端末装置から、前記送信された第1成果情報についての前記第2作業の成果を示す第2成果情報を受信する第2成果情報受信手段、
として機能させ、
前記第1成果情報受信手段による前記第1成果情報の受信元の前記第1端末装置と、前記成果情報送信手段による該第1成果情報の送信先の前記第2端末装置と、が異なることを特徴とする作業処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クラウドソーシングにおいてユーザに作業を依頼するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、外部の協力者に作業を依頼して、その作業の成果物を得るための手法として、クラウドソーシングが注目されている。クラウドソーシングは、主にインターネットを介して不特定の人々に向けて作業の参加者を募集する。多数の参加者を集めることも可能であることから、クラウドソーシングは情報収集にも向いている。その一方で、作業に関する経験、能力、信頼性等は、人によってまちまちである。そのため、例えば作業の成果の質の向上等を目的として、その成果についてコンピュータが何らかの処理を実行することが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、サーバが、作業を依頼するに相応しいユーザをスクリーニングするために使用するプレ発注情報を複数のユーザ端末に送信して、プレ発注情報に対するユーザからの返答を受信することが開示されている。また、特許文献1には、サーバが、所定の条件を満たす返答を送信した特定ユーザ端末をスクリーニングして、特定ユーザ端末に対して、発注者が回収したい情報に関する発注情報を送信することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016-134028号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、或る作業の成果について行われる別の作業(例えばスクリーニング等)は、人々に依頼した方が好ましい場合がある。例えば、コンピュータよりも人間の方が向いている作業があるかもしれない。
【0006】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、その課題の一例は、ユーザによる或る作業の成果を別のユーザによる作業に受け渡し可能な作業処理装置、作業処理方法、及び作業処理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、依頼者から依頼された作業であって、第1作業と、前記第1作業の成果について行われる第2作業と、を示す依頼情報を取得する取得手段と、複数のユーザのうち何れか第1ユーザが利用する第1端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第1作業の参加者を募集していることを示す第1募集情報を送信する第1募集情報送信手段と、前記送信された第1募集情報を受信した前記第1端末装置から、前記第1作業の成果を示す第1成果情報を受信する第1成果情報受信手段と、前記複数のユーザのうち何れか第2ユーザが利用する第2端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第2作業の参加者を募集していることを示す第2募集情報を送信する第2募集情報送信手段と、前記送信された第2募集情報を受信した前記第2端末装置からの要求に応じて、前記受信された第1成果情報を送信する成果情報送信手段と、前記送信された第1成果情報を受信した前記第2端末装置から、前記送信された第1成果情報についての前記第2作業の成果を示す第2成果情報を受信する第2成果情報受信手段と、を備え、前記第1成果情報受信手段による前記第1成果情報の受信元の前記第1端末装置と、前記成果情報送信手段による該第1成果情報の送信先の前記第2端末装置と、が異なることを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、第1募集情報の送信により、第1作業の参加者が募集される。第1募集情報の送信先の第1端末装置は、第1ユーザによる第1作業の成果を示す第1成果情報を作業処理装置へ送信する。また、第2募集情報の送信により、第1作業の成果について行われる第1作業の参加者が募集される。第2募集情報の送信先の第2端末装置へ、第1端末装置から送信されてきた第1成果情報が送信される。第2ユーザは、この第1成果情報について第2作業を実施する。第2端末装置は、その第2作業の成果を示す第2成果情報を作業処理装置へ送信する。ここで、第1成果情報の受信元の第1端末装置と、その第1成果情報の送信先の第2端末装置と、が異なる。従って、ユーザによる或る作業の成果を別のユーザによる作業に受け渡すことができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、前記取得される依頼情報は、前記第1成果情報に対して指定された指定条件を更に示し、前記受信される第2成果情報は、前記送信された前記第1成果情報が前記指定条件を満たすか否か少なくとも示すことを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、第2ユーザがその第1成果情報について第2作業を実施した結果、第2端末装置は、その第1成果情報が、依頼者により指定された指定条件を満たすか否かを少なくとも示す第2成果情報を送信する。従って、第1成果情報が指定条件を満たすか否かを判定することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、前記取得される依頼情報は、前記依頼者により指定された収集数を更に示し、前記第1成果情報の数を示す情報カウントが記憶手段に記憶され、前記第1成果情報受信手段により前記第1成果情報が受信されることに応じて、前記記憶された情報カウントを増加させる増加手段を更に備え、前記第2募集情報送信手段は、前記記憶されたカウントが前記収集数以上になる前に、前記第2端末装置からの要求に応じた前記第2募集情報の送信を開始することを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、依頼者は、必要とする第1成果情報の数を収集数として指定可能である。また、第1端末装置から受信された第1成果情報の数が収集数以上になる前に、第2募集情報の送信が可能となる。そのため、全ての第1作業が完了する前に第2作業の募集が開始されるので、第2作業を迅速に実施させることができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、前記取得される依頼情報は、前記依頼者により指定された収集数を更に示し、前記第1成果情報の数を示す情報カウントが記憶手段に記憶され、前記第1成果情報受信手段により前記第1成果情報が受信されることに応じて、前記記憶された情報カウントを増加させる増加手段と、前記第2成果情報受信手段により、前記第1成果情報が前記指定条件を満たさないことを示す前記第2成果情報を受信することに応じて、前記記憶された情報カウントを減少させる減少手段と、を更に備え、前記第1募集情報送信手段は、前記記憶された情報カウントが前記収集数以上である場合、前記第1募集情報の送信を停止し、前記記憶された情報カウントが前記収集数以上から前記収集数未満に減少したことに応じて、前記第1募集情報の送信停止を解除することを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、依頼者は、必要とする第1成果情報の数を収集数として指定可能である。第1端末装置から第1成果情報が受信された場合、情報カウントが増加する。その第1成果情報についての第2作業の結果、その第1成果情報が指定条件を満たさない場合、情報カウントが減少する。情報カウントが収集数以上である場合、第1募集情報の送信が停止することにより、第1作業への参加者の募集が停止される。情報カウントは、第1端末装置から受信された第1成果情報のうち、指定条件を満たすか否かが現時点では分からない第1成果情報の数と、指定条件を満たすことが明らかになった第1成果情報の数と、の合計である。そのため、指定条件を満たすか否かが現時点では分からない第1成果情報の全てが指定条件を満たすことによって、指定条件を満たすことが明らかになった第1成果情報の数が収集数以上となれば、これ以上第1成果情報を収集する必要はない。そのため、情報カウントが収集数以上である場合、募集が停止される。一方、情報カウントが収集数未満である場合、第1成果情報が不足していることは明らかである。そのため、募集が再開される。従って、必要以上に第1成果情報が収集されることを抑止することができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、前記第2募集情報送信手段は、前記記憶されたカウントが前記収集数以上になる前に、前記第2端末装置からの要求に応じた前記第2募集情報の送信を開始することを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、依頼者は、必要とする第1成果情報の数を収集数として指定可能である。また、第1端末装置から受信された第1成果情報の数が収集数以上になる前に、第2募集情報の送信が可能となる。そのため、全ての第1作業が完了する前に第2作業の募集が開始される。従って、必要以上に第1成果情報が収集されることを抑止しながら、第2作業を迅速に実施させることができる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、前記第2募集情報送信手段は、前記情報カウントが、前記収集数未満である所定数以上に増加した場合、前記第2端末装置からの要求に応じた前記第2募集情報の送信を開始することを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、第2作業に引き渡し可能な第1成果情報がある状態で、第2作業の募集が開始される。よって、第2作業を迅速に実施させながら、第2作業の募集を適切に開始させることができる。
【0019】
請求項7に記載の発明は、前記第2作業は、前記第1成果情報が前記指定条件を満たすか否かを判定することであり、前記成果情報送信手段は、前記指定条件を示す条件情報を更に前記第2端末装置へ送信することを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、第2作業の参加者である第2ユーザは、指定条件を確認しながら、第1成果情報がその指定条件を満たすか否かを判定することができる。
【0021】
請求項8に記載の発明は、前記指定条件は、所定の機械学習モデルを用いた判定が可能なモデル判定条件を含み、前記受信された第1成果情報を前記機械学習モデルに入力した結果として、前記第1成果情報が前記モデル判定条件を満たすか否かを示すモデル判定結果情報を取得する判定結果情報取得手段と、前記受信された第1成果情報のうち、前記受信された第2成果情報が、前記指定条件が満たされることを示し、且つ、前記取得されたモデル判定結果情報が、前記モデル判定条件が満たされることを示す前記第1成果情報を出力する出力手段と、を更に備えることを特徴とする。
【0022】
この発明によれば、機械学習モデルを用いて、第1成果情報が、指定条件に含まれるモデル判定条件を満たすか否かが判定される。そして、第1端末装置から受信された第1成果情報のうち、第2作業により指定条件を満たすと判定され、且つ、機械学習モデルを用いてモデル判定条件を満たすと判定された第1成果情報が出力される。機械学習モデルを用いた判定の精度は、人間による判定の精度よりも高い場合も低い場合もある。そこで、機械学習モデルを用いた判定と人間による判定との両方でそれぞれの条件を満たす第1成果情報が出力されることで、第1成果情報の信頼性を高めることができる。
【0023】
請求項9に記載の発明は、前記受信された第1成果情報のうち、前記指定条件を満たす前記第1成果情報を出力する出力手段を更に備えることを特徴とする。
【0024】
この発明によれば、第1端末装置から受信された第1成果情報のうち、第2作業の実施の結果、指定条件を満たす第1成果情報が出力される。従って、出力される第1成果情報の質又は信頼性を高めることができる。
【0025】
請求項10に記載の発明は、前記受信された第1成果情報を、該第1成果情報を送信してきた前記第1端末装置を利用する前記第1ユーザを識別する第1ユーザ識別情報に関連付けて成果情報記憶手段に記憶させる記憶制御手段を更に備え、前記成果情報送信手段は、前記成果情報記憶手段に記憶された前記第1成果情報のうち、前記第2ユーザを識別する第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていない前記第1成果情報を、前記第2端末装置へ送信することを特徴とする。
【0026】
この発明によれば、第1成果情報は、その成果情報を送信してきた第1端末装置の第1ユーザと関連付けられる。そして、第2ユーザと同一の第1ユーザに関連付けられていない第1成果情報が、その第2ユーザの第2端末装置へ送信される。従って、第2ユーザは、その第2ユーザとは異なる第1ユーザが送信してきた第1成果情報について、第2作業を実施することになる。そのため、成果情報を提供するユーザと、その成果情報について第2作業を実施するユーザと、を異ならせながら、第1作業の参加者を第2作業に参加させることができる。
【0027】
請求項11に記載の発明は、前記第1成果情報を送信してきた前記第1端末装置を利用する前記第1ユーザを識別する第1ユーザ識別情報を識別情報記憶手段に記憶させる記憶制御手段を更に備え、前記第2募集情報送信手段は、前記複数のユーザのうち、前記識別情報記憶手段に記憶された前記第1ユーザ識別情報により示される前記第1ユーザと同一の前記第2ユーザが利用する前記第2端末装置への前記第2募集情報の送信を抑止することを特徴とする。
【0028】
この発明によれば、第1成果情報を送信してきた第1端末装置の第1ユーザと同一の第2ユーザの第2端末装置へは、第2募集情報が送信されない。従って、第1作業の参加者が第2作業に参加することを抑止することができる。
【0029】
請求項12に記載の発明は、コンピュータにより実行される作業処理方法において、依頼者から依頼された作業であって、第1作業と、前記第1作業の成果について行われる第2作業と、を示す依頼情報を取得する取得ステップと、複数のユーザのうち何れか第1ユーザが利用する第1端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第1作業の参加者を募集していることを示す第1募集情報を送信する第1募集情報送信ステップと、前記送信された第1募集情報を受信した前記第1端末装置から、前記第1作業の成果を示す第1成果情報を受信する第1成果情報受信ステップと、前記複数のユーザのうち何れか第2ユーザが利用する第2端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第2作業の参加者を募集していることを示す第2募集情報を送信する第2募集情報送信ステップと、前記送信された第2募集情報を受信した前記第2端末装置からの要求に応じて、前記受信された第1成果情報を送信する成果情報送信ステップと、前記送信された第1成果情報を受信した前記第2端末装置から、前記送信された第1成果情報についての前記第2作業の成果を示す第2成果情報を受信する第2成果情報受信ステップと、を含み、前記第1成果情報受信ステップによる前記第1成果情報の受信元の前記第1端末装置と、前記成果情報送信ステップによる該第1成果情報の送信先の前記第2端末装置と、が異なることを特徴とする。
【0030】
請求項13に記載の発明は、コンピュータを、依頼者から依頼された作業であって、第1作業と、前記第1作業の成果について行われる第2作業と、を示す依頼情報を取得する取得手段と、複数のユーザのうち何れか第1ユーザが利用する第1端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第1作業の参加者を募集していることを示す第1募集情報を送信する第1募集情報送信手段と、前記送信された第1募集情報を受信した前記第1端末装置から、前記第1作業の成果を示す第1成果情報を受信する第1成果情報受信手段と、前記複数のユーザのうち何れか第2ユーザが利用する第2端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第2作業の参加者を募集していることを示す第2募集情報を送信する第2募集情報送信手段でと、前記送信された第2募集情報を受信した前記第2端末装置からの要求に応じて、前記受信された第1成果情報を送信する成果情報送信手段と、前記送信された第1成果情報を受信した前記第2端末装置から、前記送信された第1成果情報についての前記第2作業の成果を示す第2成果情報を受信する第2成果情報受信手段、として機能させ、前記第1成果情報受信手段による前記第1成果情報の受信元の前記第1端末装置と、前記成果情報送信手段による該第1成果情報の送信先の前記第2端末装置と、が異なることを特徴とする。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、ユーザによる或る作業の成果を別のユーザによる作業に受け渡すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】一実施形態に係るクラウドソーシングシステムSの概要構成の一例を示す図である。
図2】成果情報が引き渡される様子の一例を示す図である。
図3】一実施形態に係るセンターサーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。
図4】データベースに記憶される内容の一例を示す図である。
図5】一実施形態に係るセンターサーバ1のシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。
図6】タスク一覧画面300の表示例を示す図である。
図7】タスク画面400の表示例を示す。
図8】引渡先タスクの参加者の募集の開始例を示す図である。
図9】タスク画面500の表示例を示す図である。
図10】成果情報の送信例を示す。
図11】成果情報の出力の一例を示す図である。
図12】募集情報の送信の制御例を示す図である。
図13】一実施形態に係るセンターサーバ1のシステム制御部11による募集情報送信処理の一例を示すフローチャートである。
図14】一実施形態に係るセンターサーバ1のシステム制御部11による参加受付処理の一例を示すフローチャートである。
図15】一実施形態に係るセンターサーバ1のシステム制御部11による参加受付処理の一例を示すフローチャートである。
図16】一実施形態に係るセンターサーバ1のシステム制御部11による成果情報提供処理の一例を示すフローチャートである。
図17】募集情報の送信例を示す。
図18】一実施形態に係るセンターサーバ1のシステム制御部11による募集情報送信処理の一例を示すフローチャートである。
図19】一実施形態に係るセンターサーバ1のシステム制御部11による参加受付処理の一例を示すフローチャートである。
図20】データベースに記憶される内容の一例を示す図である。
図21】成果情報が引き渡される様子の一例を示す図である。
図22】一実施形態に係るセンターサーバ1のシステム制御部11による参加受付処理の一例を示すフローチャートである。
図23】一実施形態に係るセンターサーバ1のシステム制御部11による参加受付処理の一例を示すフローチャートである。
図24】一実施形態に係るセンターサーバ1のシステム制御部11による成果情報提供処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0034】
[1.第1実施形態]
[1-1.クラウドソーシングシステムの構成]
先ず、本実施形態に係るクラウドソーシングシステムSの構成及び機能概要について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施形態に係るクラウドソーシングシステムSの概要構成の一例を示す図である。
【0035】
図1に示すように、クラウドソーシングシステムSは、センターサーバ1と、1又は複数の依頼者端末2と、複数のユーザ端末3とを備える。センターサーバ1と各ユーザ端末3とは、ネットワークNWを介して互いに接続される。ネットワークNWは、例えばインターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
【0036】
センターサーバ1は、クラウドソーシングにおける各タスクに関する処理を実行するサーバ装置である。各タスクは、例えば作業者としてクラウドソーシングシステムSを利用するユーザに実施が依頼される作業である。実際にタスクを実施するユーザを、そのタスクの参加者又は作業者と称する。各タスクについて、そのタスクの実施を依頼する依頼者が存在する。タスクの実施の結果として、依頼者が欲しい情報を、成果情報という。各参加者は、タスクを実施して、成果情報をセンターサーバ1へアップロードする。センターサーバ1は、タスクの依頼内容を示す情報を記憶したり、タスクの参加者を募集する処理を行ったり、アップロードされた成果情報を記憶したりする。タスクの例として、アンケートに対する回答、静止画や動画の撮影、アイデアの抽出、ウェブでのキーワード収集、順位付け、投票、タイピング、複数参加者によるオンラインでのディスカッション等が挙げられる。
【0037】
図2は、成果情報が引き渡される様子の一例を示す図である。センターサーバ1は、或る第1のタスクで得られた成果情報を、その第1のタスクと異なる第2のタスクに自動的に引き渡すことができる。成果情報を引き渡すとは、例えば第2のタスクの参加者に、その成果情報を対象としてその第2のタスクを実施させることであってもよい。第2のタスクは、第1のタスクで得られた成果情報について行われるタスクである。図2に示すように、タスク110-1~110-nのn個のタスクがある。nは、2以上の整数である。タスク110-1~110-nは、同一の依頼者100から依頼されたタスクであってもよい。iを、1以上で且つn-1以下の整数であるとすると、タスク110-iの実施の結果、成果情報210-iが得られる。j=i+1とすると、成果情報210-iは、タスク110-jに引き渡される。例えば、図2において、タスク110-1の参加者がアップロードした成果情報210-1は、タスク110-2に引き渡される。タスク110-2の参加者は、成果情報210-1についてタスク110-2を実施して、成果情報210-2をアップロードする。最終的に、センターサーバ1は、タスク110-nで得られた成果情報210-nを、依頼者100へ提供する。タスク110-iとタスク110-jとの間の関係において、タスク110-iを、引渡元タスク又は前タスクといい、タスク110-jを、引渡先タスク又は次タスクという。
【0038】
引渡先タスクの一例として、引渡元タスクで得られた成果情報のチェックがある。成果情報のチェックは、成果情報が、依頼者により指定された条件を満たすか否かを判定することであってもよい。引渡元タスクで得られる成果情報の例として、アンケートに対する回答を示すテキスト、撮影された静止画、撮影された動画、アイデアを示すテキスト、キーワード等が挙げられる。引渡先タスクの成果情報は、例えばその判定の結果であってもよい。
【0039】
引渡先タスクの別の例として、引渡元タスクで得られた成果情報の順位付け又は投票がある。順位付けや投票を行うための基準は依頼者により指定される。引渡先タスクの参加者には、引渡元タスクで得られた成果情報のうち複数の成果情報が提供されて、それらの成果情報に対して参加者は順位付け又は投票が可能であってもよい。引渡先タスクの成果情報は、例えば引渡元タスクの成果情報のランキング又は投票の結果であってもよい。
【0040】
引渡先タスクの更に別の例として、引渡元タスクで得られた成果情報についてのディスカッションがある。ディスカッションは、例えばテキストチャット、ボイスチャット、またはテレビ会議で行われてもよい。ディスカッションへの参加者に対して、依頼者により指定されたテーマが提示されてもよい。一のディスカッションの参加者全員に、引渡元タスクで得られた成果情報のうち1又は複数の成果情報が提示されてもよい。引渡先タスクの成果情報は、例えばディスカッションでの参加者間のやりとりを示すテキスト、音声、または動画であってもよい。ディスカッションの最終結論として、複数の成果情報に対して参加者が順位付けを行うことが依頼者により指定されている場合があるかもしれない。この場合における次テスクの成果情報は、そのランキングであってもよい。
【0041】
これまでに説明した引渡先タスクの成果情報は、引渡先タスクの各参加者がセンターサーバ1へアップロードする情報である。しかしながら、引渡先タスクの最終的な成果情報は、参加者がアップロードする情報とは異なる情報であってもよい。例えば、引渡先タスクが、引渡元タスクで得られた成果情報のチェックである場合、引渡先タスクの成果情報は、引渡元タスクで得られた成果情報のうち、依頼者により指定された条件を満たす成果情報であってもよい。或いは、引渡先タスクの成果情報は、引渡元タスクの参加者のうち、その参加者がアップロードした成果情報が、依頼者により指定された条件を満たす参加者のリストであってもよい。引渡先タスクが、引渡元タスクで得られた成果情報の順位付け又は投票を含む場合、引渡先タスクの成果情報は、例えば、引渡先タスクの全参加者によるランキング又は投票を集計して得られる総合ランキングであってもよいし、引渡元タスクで得られた成果情報のうち、その総合ランキングにおいて所定順位以上の成果情報であってもよいし、引渡元タスクの参加者のうち、その参加者がアップロードした成果情報が、総合ランキングにおいて所定順位以上である参加者のリストであってもよい。
【0042】
引渡先タスクの更に別の例として、引渡元タスクで得られた成果情報に関連する情報の収集が挙げられる。情報の収集の例として、静止画若しくは動画の撮影、ウェブでの情報収集、テレビ番組からの情報収集等が挙げられる。例えば、引渡元タスクの成果情報が、総合ランキングにおいて所定順位以上であるキーワードである場合、引渡先タスクは、それらのキーワードのうち何れかのキーワードに関する静止画の撮影であってもよい。
【0043】
k=j+1とすると、タスク110-kは、タスク110-jの引渡先タスクである。タスク110-kを、注目する引渡先タスクとした場合、引渡先タスクの更に別の例として、タスク110-iの参加者のうち、そのタスク110-iの成果情報が、依頼者により指定された条件を満たす参加者に対して依頼される何らかのタスクが挙げられる。この場合のタスク110-jは、タスク110-iの成果情報が、指定された条件を満たすか否かを判定することであってもよい。例えば、タスク110-iは、アンケートに対する回答であるとする。この場合のタスク110-jは、例えばその回答の判定であってもよい。そして、タスク110-kは、例えばアンケートに関連したグループインタビューへの参加の依頼を引き受けるか否かの問い合わせに回答することであってもよい。
【0044】
[1-2.センターサーバの構成]
次に、センターサーバ1の構成について、図3及び図4を用いて説明する。図3は、本実施形態に係るセンターサーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、センターサーバ1は、システム制御部11と、システムバス12と、入出力インタフェース13と、記憶部14と、通信部15と、を備えている。システム制御部11と入出力インタフェース13とは、システムバス12を介して接続されている。
【0045】
システム制御部11は、CPU(Central Processing Unit)11a、ROM(Read Only Memory)11b、RAM(Random Access Memory)11c等により構成されている。
【0046】
入出力インタフェース13は、記憶部14及び通信部15とシステム制御部11との間のインタフェース処理を行う。
【0047】
記憶部14は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部14には、会員DB14a、タスク基本情報14b、タスク状況DB14c、成果記録DB14d等のデータベースが記憶されている。「DB」は、データベースの略語である。
【0048】
図4は、データベースに記憶される内容の一例を示す図である。会員DB14aには、クラウドソーシングシステムSのユーザに関する会員情報がユーザごとに記憶されている。例えば、会員DB14aには、会員情報として、ユーザID、性別、生年月日、住所、電子メールアドレス等の情報が、互いに関連付けて記憶されてもよい。ユーザIDは、ユーザを識別するための識別情報である。クラウドソーシングシステムSにログインする際、ユーザはユーザIDを、クラウドソーシングシステムSの画面に入力する。その後、そのユーザが利用するユーザ端末3は、センターサーバ1へ要求を送信するとき、そのユーザID又はそのユーザIDに関連付けられた情報を、その要求に含めてもよい。センターサーバ1は、受信された要求に含まれる情報に基づいて、そのユーザ端末3を利用するユーザを識別してもよい。センターサーバ1は、同一のユーザ端末3であっても、入力されたユーザIDによって、そのユーザ端末3を利用するユーザを、別々のユーザとして識別してもよい。例えば、或るユーザが、ユーザ端末3にそのユーザのユーザIDを入力してログインし、クラウドソーシングシステムSを利用する。そのユーザがログアウトした後、別のユーザが、ユーザ端末3にそのユーザのユーザIDを入力してログインし、クラウドソーシングシステムSを利用する。また、同一のユーザがクラウドソーシングシステムSのアカウントを複数所有することが、許容されていてもよいし、禁止されてもよい。複数アカウントの所有が許容されている場合、ユーザIDによって、そのユーザが別のユーザとして識別されてもよい。
【0049】
タスク基本情報14bには、タスクの依頼内容を示すタスク基本情報が、依頼されたタスクごとに記憶される。例えば、タスク基本情報14bには、タスク基本情報として、タスクID、タスク種類、タスク概要、タスク内容、必要情報数、タスク開始日時、タスク終了日時、情報引渡フラグ、成果条件フラグ、成果条件、引渡先タスクID、及び引渡先タスク開始情報数等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。タスクIDは、タスクを識別する識別情報である。タスク種類は、そのタスクの種類を示す、タスク種類として、アンケート、静止画撮影、動画撮影、情報収集、アイデア抽出、前タスクで得られた成果情報のチェック、ディスカッション、順位付け、投票等が挙げられる。タスク概要は、そのタスクの概要を示すテキスト情報である。タスク内容は、そのタスクの具体的な内容を示すテキスト情報である。必要情報数は、そのタスクで依頼者が必要とする成果情報の数を示す。必要情報数分の成果情報が収集されると、そのタスクは完了してもよい。タスク開始日時は、そのタスクの参加者の募集が開始する日時を示す。タスク終了日時は、そのタスクの参加者の募集が終了する日時を示す。情報引渡フラグは、そのタスクが、そのタスクで得られた成果情報を次タスクに引き渡すタスクであるか否かを示す。TRUEに設定された情報引渡フラグは、成果情報が次タスクに引き渡されることを示す。FALSEに設定された情報引渡フラグは、成果情報が次タスクに引き渡されないことを示す。成果条件フラグは、依頼者により成果条件が指定されているか否かを示す。TRUEに設定された成果条件フラグは、成果条件が指定されていることを示す。FALSEに設定された成果条件フラグは、成果条件が指定されていないことを示す。成果条件は、そのタスクで得られた成果情報が満たすべき条件を示す。例えば、次タスクのタスク種類が、前タスクで得られた成果情報のチェックである場合、成果条件は、その判定の内容を示してもよい。また例えば、次タスクのタスク種類が順位付け又は投票であって、次タスクにおいて総合ランキングが決定される場合、成果条件は、成果情報が、その総合ランキングにおいて所定順位以上の順位であることであってもよい。成果条件とは別に、成果情報の形式的な条件が定義されていてもよい。例えば、データサイズ、画像の解像度、文字数等が定義されていてもよい。引渡先タスクIDは、そのタスクで得られた成果条件の引き渡し先のタスクを示す。引渡先タスク開始情報数は、そのタスクで収集された成果情報の数が何個に達すると、引渡先タスクの募集が開始するかを示す。引渡先タスク開始情報数は、例えば1以上で且つ必要情報数未満の範囲内で設定されてもよい。成果条件フラグ、成果条件、引渡先タスクID、及び引渡先タスク開始情報数は、情報引渡フラグがTRUEに設定されている場合に有効である。
【0050】
タスク基本情報は、依頼者により設定可能であってもよい。例えば、センターサーバ1が、依頼者端末2へタスク設定画面のウェブページを設定してもよい。タスク設定画面には、例えば、タスク種類、タスク概要、タスク内容、必要情報数、タスク開始日時、及びタスク終了日時をそれぞれ入力するための入力欄が表示されてもよい。また、タスク設定画面には、成果情報を次タスクに引き渡すか否かを選択するためのチェックボックスが表示されてもよい。依頼者が、成果情報を次タスクに引き渡すことを選択した場合、タスク設定画面には、成果条件の有無を選択するためのチェックボックス、及び、成果条件を入力するための入力欄が表示されてもよい。タスク設定画面に依頼者が情報を入力して、情報の登録を選択する操作を行う。すると、依頼者端末2は、入力された情報をセンターサーバ1へ送信する。センターサーバ1は、入力された情報に基づいて、タスク基本情報を生成してもよい。このとき、センターサーバ1は、新たなタスクIDを生成して、そのタスクIDをタスク基本情報に含ませてもよい。また、センターサーバ1は、依頼者による選択状態に応じて、情報引き渡しフラグ及び成果条件フラグを設定してもよい。また、センターサーバ1は、引渡先タスク開始情報数を設定してもよい。例えば、センターサーバ1は、引渡先タスク開始情報数を、必要情報数の所定割合に相当する数に設定してもよい。或いは、依頼者が引渡先タスク開始情報数を設定可能になっていてもよい。センターサーバ1は、生成したタスク基本情報を、タスク基本情報DB14bに記憶する。成果情報を次タスクに引き渡すことを選択していた場合、依頼者は、更に引渡先タスクに関する情報をタスク設定画面に入力する。この場合も同様に、センターサーバ1はタスク基本情報を生成してタスク基本情報DB14bに記憶させる。このとき、センターサーバ1は、引渡元タスクのタスク基本情報に、引渡先タスクIDを追加してもよい。
【0051】
タスク状況DB14cには、タスクの現在の状況に関するタスク状況情報が、タスクごとに記憶される。例えば、タスク状況DB14cには、タスク情報として、タスクID、募集状態、収集情報カウント、及び条件充足情報カウント等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。タスクIDは、状況が示されるタスクを示す。募集状態は、そのタスクの参加者の募集の状態を示す。募集状態は、例えば「募集前」、「募集中」、「停止」、及び「終了」のうち何れかに設定されてもよい。「募集前」は、募集がまだ開始されていないことを示す。「募集中」は、参加者を募集中であることを示す。「停止」は、参加者の募集が一時的に停止されていることを示す。「終了」は、募集が終了したことを示す。センターサーバ1は、例えばそのタスクについてタスク開始日時が到来することに応じて、募集状態を「募集中」に変更してもよい。また、センターサーバ1は、タスク終了日時が到来することに応じて、募集状態を「終了」に変更してもよい。収集情報カウントは、そのタスクの成果情報の数を示す。より具体的に、収集情報カウントは、センターサーバ1にアップロードされた成果情報の総数を示してもよい。或いは、収集情報カウントは、成果条件が指定されている場合において、センターサーバ1にアップロードされた成果情報のうち、成果条件を満たさないとは判定されていない成果情報の数を示してもよい。すなわち、収集情報カウントは、センターサーバ1にアップロードされた成果情報のうち、成果条件を満たすか否かの判定が実施されていない成果情報の数と、成果条件を満たすと判定された成果情報の数と、の合計を示してもよい。条件充足情報カウントは、成果条件が指定されている場合において、センターサーバ1にアップロードされた成果情報のうち、成果条件を満たすと判定された成果情報の数を示す。
【0052】
センターサーバ1は、例えばタスク基本情報DB14bに新しいタスク基本情報を記憶させると、タスク状況情報を生成してタスク状況DB14cに記憶させてもよい。このとき、センターサーバ1は、募集状態を「募集前」に設定してもよい。また、センターサーバ1は、収集情報カウント及び条件充足情報カウントをそれぞれゼロに設定してもよい。
【0053】
成果記録DB14dには、成果情報に関する成果記録情報が、成果情報がセンターサーバ1にアップロードされるごとに記憶される。例えば、成果記録DB14dには、成果記録情報として、成果ID、タスクID、ユーザID、成果情報ID、受信日時、情報引渡済フラグ、引渡先ユーザID、及び条件充足フラグ等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。成果IDは、成果記録情報を識別する識別情報である。タスクIDは、その成果情報が得られたタスクを示す。ユーザIDは、その成果情報をアップロードしたユーザを示す。成果情報IDは、成果情報を識別する識別情報である。センターサーバ1は、ユーザ端末3から受信した成果情報を記憶部14に記憶させる。成果情報IDは、記憶部14から成果情報を取得するために用いられる情報であってもよい。例えば、センターサーバ1は、各成果情報を、固有のURL(Uniform Resource Locator)に対応して記憶部14に記憶してもよい。この場合の成果情報IDは、そのURLであってもよい。アップロード日時は、その成果情報がアップロードされた日時を示す。情報引渡済フラグは、その成果情報が引渡先タスクに引き渡されているか否かを示す。TRUEに設定された情報引渡済フラグは、成果情報が引渡先タスクに引き渡されていることを示す。FALSEに設定された情報引渡済フラグは、成果情報が引渡先タスクに引き渡されていないことを示す。引渡先ユーザIDは、成果情報が引渡先タスクに引き渡されている場合において、その成果情報について引渡先タスクを実施するユーザを示す。条件充足フラグは、成果情報が引渡先タスクに引き渡されている場合において、引渡先タスクの実施の結果、その成果情報が成果条件を満たすか否かを示す。TRUEに設定された条件充足フラグは、成果情報が成果条件を満たすことを示す。FALSEに設定された条件充足フラグは、成果情報が成果条件を満たさないことを示す。
【0054】
記憶部14には、更に、オペレーティングシステム、DBMS(Database Management System)、サーバプログラム等の各種プログラムが記憶されている。サーバプログラムは、クラウドソーシングシステムSに関する各種処理をシステム制御部11に実行させるプログラムである。サーバプログラムは、例えば、他の装置からインターネットNWを介して取得されるようにしてもよいし、磁気テープ、光ディスク、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
【0055】
通信部15は、例えばネットワークインタフェースカード等により構成されている。通信部15は、ネットワークNWを介して依頼者端末2やユーザ端末3と接続し、接続された装置との通信状態を制御する。
【0056】
[1-3.システム制御部の機能概要]
次に、図5乃至図12を用いて、センターサーバ1のシステム制御部11の機能概要について説明する。図5は、本実施形態に係るセンターサーバ1のシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部11は、CPU11aが、サーバプログラムに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、図5に示すように、タスク情報取得部1101、第1募集情報送信部1102、第1成果情報受信部1103、情報記憶制御部1104、カウント増加部1105、第2募集情報送信部1106、成果情報送信部1107、第2成果情報受信部1108、成果情報出力部1109、及びカウント減少部1110等として機能してもよい。
【0057】
[1-3-1.基本機能]
タスク情報取得部1101は、依頼者から依頼された引渡元タスクと、その引渡元タスクの成果について行われる引渡先タスクと、を示すタスク基本情報を取得する。タスク基本情報は、タスク基本情報DB14bに記憶されている。タスク情報取得部1101は、例えばタスク基本情報DB14bから、何れかのタスクのタスク基本情報を取得してもよい。このタスク基本情報に含まれる情報引き渡しフラグが、成果情報を次タスクに引き渡すことを示す場合、タスク情報取得部1101は、そのタスク基本情報から引渡先タスクIDを取得してもよい。タスク情報取得部1101は、この引渡先タスクIDをタスクIDとして含むタスク基本情報を、基本情報DB14bから取得してもよい。
【0058】
第1募集情報送信部1102は、クラウドソーシングシステムSを利用可能な複数のユーザのうち何れかのユーザが利用するユーザのユーザ端末3からの要求に応じて、タスク情報取得部1101により取得されたタスク基本情報により示される引渡元タスクの参加者を募集していることを示す募集情報を送信する。ここで、第1募集情報送信部1102により送信された引渡元タスクの募集情報を受信するユーザ端末3を、第1ユーザ端末3という。第1ユーザ端末3を利用するユーザを、第1ユーザという。この場合における第1ユーザ端末3からの要求の例として、募集情報の要求、クラウドソーシングシステムSのウェブサイトのトップページの要求(ウェブサイトへの訪問)、クラウドソーシングシステムSへのログインの要求等が挙げられる。第1募集情報送信部1102は、例えば引渡元タスクの募集状態が「募集中」である場合のみ、その引渡元タスクの募集情報を第1ユーザ端末3へ送信してもよい。第1ユーザ端末3は、センターサーバ1から受信した募集情報を、その第1ユーザ端末3のディスプレイに表示してもよい。ユーザ端末3が募集情報を表示したタスクにユーザは参加可能であってもよい。その一方で、ユーザ端末3が募集情報を表示しなかったタスクにユーザは参加不可能であってもよい。
【0059】
図6は、タスク一覧画面300の表示例を示す図である。タスク一覧画面300は、参加者を募集中のタスクの一覧を示す画面である。例えば、第1募集情報送信部1102は、タスク一覧画面300に相当するウェブページをユーザ端末3へ送信し、ユーザ端末3は、そのウェブページを表示してもよい。図6に示すように、タスク一覧画面300には、1又は複数の募集情報310が表示される。各募集情報310には、例えばタスク種類及びタスク概要が表示されてもよい。ユーザは、タスク一覧画面300から、何れかの募集情報310を選択する操作を行う。選択操作の例として、募集情報310に対するタップ、クリック等が挙げられる。ユーザは、選択した募集情報310に対応するタスクに参加することになる。
【0060】
第1成果情報受信部1103は、第1募集情報送信部1102により送信された募集情報を受信した第1ユーザ端末3から、引渡元タスクの成果を示す成果情報を受信する。例えば、第1成果情報受信部1103は、第1ユーザがタスク一覧画面300から何れかの募集情報310を選択することに応じて、第1ユーザ端末3が成果情報をセンターサーバ1へ送信するためのタスク画面を第1ユーザ端末3により表示させてもよい。例えば、第1ユーザ端末3は、選択された募集情報310に対応するタスクへの参加要求をセンターサーバ1へ送信してもよい。参加要求は、そのタスクのタスクIDを含んでもよい。第1成果情報受信部1103は、参加要求に含まれるタスクIDにより示されるタスクのタスク種類に応じたタスク画面に相当するウェブページを第1ユーザ端末3へ送信してもよい。
【0061】
図7は、タスク画面400の表示例を示す。図7に示すタスク画面400は、タスク種類が画像撮影である場合の画面である。図7に示すように、タスク画面400は、タスク種類410、タスク内容420、成果条件430、画像アップロード領域440、及び送信ボタン450を含んでもよい。図7には、タスク内容420として、「街なかでグレーの金属物に発生しているサビを撮影してアップロードしてください。」が表示されている。また、成果条件430として、「屋外で撮影されていること」、「グレーの金属物であること」、「金属物にサビが発生していること」、及び「1~3メートルの距離で撮影されていること」が表示されている。成果情報としての画像は、これらの4個の条件の全てを満たす必要があってもよい。成果条件が指定されていないタスクの場合、成果条件430は表示されない。また、成果条件が指定されているタスクであっても、次タスクが、成果情報のチェック以外のタスクである場合、成果条件430は表示されなくてもよい。画像アップロード領域440は、アップロードされる画像が表示される領域である。例えば、第1ユーザは、第1ユーザ端末3又はデジタルカメラで画像を撮影して、その画像のデータを第1ユーザ端末3に記憶させる。例えばドラッグアンドドロップにより、画像データのファイルのアイコンを画像アップロード領域440に落とすことが可能であってもよい。或いは、画像の一覧から、アップロードする画像データの選択が可能であってもよい。画像を選択した後、ユーザが送信ボタン450を選択すると、第1ユーザ端末3は、選択された画像のデータを、成果情報としてセンターサーバ1へ送信する。このとき、第1ユーザ端末3は、そのユーザのユーザID、及び引渡元タスクのタスクIDをセンターサーバ1へ送信してもよい。
【0062】
情報記憶制御部1104は、第1成果情報受信部1103により受信された成果情報を、その成果情報を送信してきた第1ユーザ端末3を利用する第1ユーザのユーザIDに関連付けて、記憶部14に記憶させる。例えば、情報記憶制御部1104は、第1ユーザ端末3から、成果情報、ユーザID、及びタスクIDを受信すると、成果情報を記憶部14に記憶させてもよい。このとき、情報記憶制御部1104は、記憶された成果情報の成果情報IDを生成又は特定してもよい。また、情報記憶制御部1104は、新しい成果IDを生成してもよい。情報記憶制御部1104は、成果ID、タスクID、ユーザID、及び成果情報IDを含む成果記録情報を生成して、この成果記録情報を成果記録DB14dに記憶させてもよい。成果情報IDによって、ユーザIDと成果情報とが関連付けられる。
【0063】
カウント増加部1105は、第1成果情報受信部1103により成果情報が受信されることに応じて、タスク状況DB14cに記憶されたタスク引渡元の収集情報カウントを増加させる。例えば、カウント増加部1105は、受信された成果情報の数に相当する数、収集情報カウントを増加させてもよい。
【0064】
第2募集情報送信部1106は、クラウドソーシングシステムSを利用可能な複数のユーザのうち何れかのユーザが利用するユーザ端末3からの要求に応じて、タスク情報取得部1101により取得されたタスク基本情報により示される引渡先タスクの参加者を募集していることを示す募集情報を送信する。第2募集情報送信部1106により送信された引渡先タスクの募集情報を受信するユーザ端末3を、第2ユーザ端末3という。第2ユーザ端末3を利用するユーザを、第2ユーザという。タスクが異なることを除き、第2募集情報送信部1106は、第1募集情報送信部1102と同様の方法で募集情報を送信してもよい。例えば、第1募集情報送信部1102が第2募集情報送信部1106として機能してもよい。引渡元タスク及び引渡先タスクそれぞれの募集状態が「募集中」である場合、タスク一覧画面300は、引渡元タスク及び引渡先タスクそれぞれの募集情報310を含む。
【0065】
引渡先タスクの募集情報の送信の開始のタイミングの例は様々考えられる。例えば、第2募集情報送信部1106は、引渡元タスクの収集情報カウントが必要情報数に達した後に、ユーザ端末3からの要求に応じた引渡先タスクの募集情報の送信を開始してもよい。すなわち、引渡元タスクが終了した後に、引渡先タスクの募集情報の送信が開始されてもよい。例えば、第2募集情報送信部1106は、引渡元タスクが終了した時点から、募集情報の送信を可能としてもよいし、引渡元タスクの終了後、引渡先タスクについてタスク開始日時が到来した時点から、募集情報の送信を可能としてもよい。
【0066】
或いは、第2募集情報送信部1106は、引渡元タスクの収集情報カウントが必要情報数以上になる前に、ユーザ端末3からの要求に応じた引渡先タスクの募集情報の送信を開始してもよい。例えば、第2募集情報送信部1106は、収集情報カウントが、必要情報数未満である所定数以上に増加した場合、募集情報の送信を開始してもよい。引渡元タスクについて少なくとも一の成果情報がアップロードされているので、引渡先タスクを開始させることができる。所定数は、タスク基本情報DB14bに記憶された引渡先タスク開始情報数であってもよい。
【0067】
図8は、引渡先タスクの参加者の募集の開始例を示す図である。図8に示すように、引渡元タスクの必要情報数は100であり、引渡先タスク開始情報数は10である。引渡元タスクの参加者の募集が開始した後、10人の第1ユーザが引渡元タスクに参加して、10個の成果情報がセンターサーバ1にアップロードされた。収集情報カウントは10に増加するので、引渡先タスクの参加者の募集が開始される。
【0068】
第2募集情報送信部1106は、これまで第1ユーザ端末3から受信した引渡元タスクの成果情報の全てが引渡先タスクの参加者に対して送信されて、これ以上送信可能な成果情報が現在存在しない場合、募集情報の送信を停止してもよい。また、第2募集情報送信部1106は、送信可能な成果情報が第1ユーザ端末3からアップロードされたら、募集情報の送信停止を解除してもよい。
【0069】
成果情報送信部1107は、第2募集情報送信部1106により送信された引渡先タスクの募集情報を受信した第2ユーザ端末3からの要求に応じて、第1成果情報受信部1103により受信された成果情報を送信する。成果情報を送信することにより、成果情報送信部1107は、その成果情報について第2ユーザに引渡先タスクを実施させてもよい。この場合における第2ユーザ端末3からの要求の例として、引渡先タスクへの参加の要求若しくは応募、ラウドソーシングシステムSのウェブサイトのトップページの要求、クラウドソーシングシステムSへのログインの要求等が挙げられる。成果情報送信部1107による成果情報の送信順序は特に限定されない。例えば、成果情報送信部1107は、成果情報を含むタスク画面に相当するウェブページを、第2ユーザ端末3へ送信してもよい。
【0070】
図9は、タスク画面500の表示例を示す図である。図9に示すタスク画面500は、タスク種類が画像のチェックである場合の画面である。例えば、図7に示すタスク画面400を通じてアップロードされた画像がチェックされる。図10に示すように、タスク画面500は、タスク種類510、タスク内容520、引渡元タスク成果条件530、画像領域540、ラジオボタン550及び560、並びに送信ボタン570を含んでもよい。図9には、タスク内容520として、「枠内の画像が、下記の条件の全てを満たすか否かを回答してください。」が表示されている。また、引渡元タスク成果条件530は、引渡元タスクの成果条件を示す。図9には、引渡元タスク成果条件530として、「屋外で撮影されていること」、「グレーの金属物であること」、「金属物にサビが発生していること」、及び「1~3メートルの距離で撮影されていること」が表示されている。引渡元タスクで成果条件が指定されていないタスクの場合、引渡元タスク成果条件530は表示されない。また、成果条件が指定されていても、引渡先タスクが、成果情報のチェック以外のタスクである場合、引渡元タスク成果条件530は表示されなくてもよい。画像領域540には、引渡元タスクでアップロードされた画像が表示される。ラジオボタン550は、画像領域540内の画像が引渡元タスク成果条件530を満たすと回答するために選択されるボタンである。ラジオボタン560は、画像が引渡元タスク成果条件530を満たさないと回答するために選択されるボタンである。送信ボタン570は、選択された回答を、成果情報としてセンターサーバ1へ送信するためのボタンである。
【0071】
第1成果情報受信部1103による成果情報の受信元の第1ユーザ端末3と、その成果情報の送信先の第2ユーザ端末3とは異なる。すなわち、同一の成果情報について、引渡元タスクと引渡先タスクとは別々のユーザに実施される。連続する2つのタスクを別々のユーザが実施することになる。なお、連続しないタスク間については、同一のユーザが実施すことが禁止されていてもよいし、許容されていてもよい。
【0072】
成果情報送信部1107は、記憶部14に記憶された引渡元タスクの成果情報のうち、第2ユーザのユーザIDと一致するユーザIDと関連付けられていない成果情報を、第2ユーザ端末3へ送信してもよい。これにより、成果情報送信部1107は、成果情報の受信元と送信先とを異ならせてもよい。
【0073】
図10は、成果情報の送信例を示す。例えば、引渡元タスクについて、既に3人のユーザが成果情報をアップロードしているとする。そのため、図10に示すように、センターサーバ1は、成果情報221、222、及び223を記憶している。成果情報221、222、及び223をそれぞれ送信したユーザは、ユーザU1、U2、及びU3である。従って、成果記録DB14dには、引渡元タスクについてユーザU1、U2、及びU3それぞれのユーザIDが記憶されている。ユーザU1のユーザIDは成果情報221に関連付けられている。ユーザU2のユーザIDは成果情報222に関連付けられている。ユーザU3のユーザIDは成果情報223に関連付けられている。その後、引渡先タスクにユーザU4が応募した。この応募に応じて、成果情報送信部1107は、例えば成果情報221を、ユーザU4のユーザ端末3へ送信する。次に、引渡先タスクにユーザU2が応募した。この場合、成果情報送信部1107は、成果情報222を送信しない。成果情報222は、ユーザU2のユーザIDに関連付けられている。成果情報送信部1107は、成果情報223を、ユーザU2のユーザ端末3へ送信する。
【0074】
第2成果情報受信部1108は、第1成果情報受信部1103により送信された引渡元タスクの成果情報を受信した第2ユーザ端末3から、その成果情報についての引渡先タスクの成果を示す成果情報を受信する。例えば、タスク画面500において、ラジオボタン550及び560のうち、何れかを選択した後、第2ユーザが送信ボタン570を選択すると、第2ユーザ端末3は、選択されたラジオボタンに対応する回答を示す成果情報を、センターサーバ1へ送信する。このとき、第2ユーザ端末3は、そのユーザのユーザID、及び引渡先タスクのタスクIDもセンターサーバ1へ送信してもよい。
【0075】
情報記憶制御部1104は、第2成果情報受信部1108により受信された引渡先タスクの成果情報を、引渡元タスクの成果情報の場合と同様の方法で、第2ユーザのユーザIDに関連付けて、記憶部14に記憶させてもよい。このとき、引渡先タスクで成果条件が指定されている場合、情報記憶制御部1104は、引渡元タスクの成果情報に関連付けて成果記録DB14dに記憶された成果記録情報の充足条件フラグを、引渡先タスクの成果情報に応じて、TRUE又はFALSEに設定してもよい。
【0076】
成果情報出力部1109は、第2成果情報受信部1108により受信された成果情報を出力してもよい。例えば、成果情報出力部1109は、成果情報を、引渡先タスクの依頼者の依頼者端末2へ送信してもよい。依頼者端末2は、タスク110-nの成果情報のみをダウンロード可能であってもよいし、タスク110-1~タスク110-nまでの全てのタスクの成果情報をダウンロード可能であってもよい。また、依頼者端末2は、タスクが完了していない場合であっても、現時点で収集されている成果情報をダウンロード可能であってもよい。
【0077】
引渡元タスクで成果条件が指定されている場合、成果情報出力部1109は、引渡先タスクの成果情報として、引渡元タスクの成果情報のうち、成果条件を満たす成果情報を出力してもよい。これにより、タスクの成果の質や信頼性を向上させることができる。成果情報出力部1109は、成果条件を満たす成果情報を、依頼者端末2へ送信してもよい。或いは、成果情報出力部1109は、成果条件を満たす成果情報を、引渡先タスクの更に次のタスクの参加者のユーザ端末3へ送信してもよい。これにより、成果情報出力部1109は、成果条件を満たす成果情報についてその参加者にそのタスクを実施させてもよい。この場合、成果情報送信部1107が成果情報出力部1109として機能してもよい。
【0078】
図11は、成果情報の出力の一例を示す図である。図11に示すように、タスク110-1からタスク110-2へ、成果情報210-1が引き渡される。タスク110-2では、例えば成果情報210-1が成果条件を満たすか否かが判定される。タスク110-2から依頼者100へ、成果情報210-2として、成果情報210-1のうち、成果条件を満たす成果条件が引き渡される。或いは、タスク110-2からタスク110-3へ成果情報210-2が引き渡される。
【0079】
[1-3-2.参加者募集の制御]
センターサーバ1は、各タスクについて、参加者からアップロードされた成果情報の数が必要収集数に達するまで参加者を募集し、成果情報の数が必要収集数に達したら募集を終了してもよい。すなわち、第1募集情報送信部1102及び第2募集情報送信部1106は、収集情報カウントが必要収集数に達するまで募集情報をユーザ端末4に送信してもよい。
【0080】
引渡元タスクにおいて成果条件が指定されており、引渡先タスクの最終の成果情報が、引渡元タスクの成果情報のうち、成果条件を満たす成果情報であるとする。この場合、引渡元タスクで必要収集数分の成果情報がアップロードされても、成果条件を満たさない成果情報は、引渡先タスクの最終的な成果情報から除外されることになる。そのため、最終的に、成果情報の数が必要収集数に満たない場合がある。この場合、センターサーバ1は、そのまま引渡元タスク及び引渡先タスクを終了させてもよい。或いは、センターサーバ1は、以下に述べるように引渡先タスクの参加者の募集を制御して、最終的な成果情報が必要収集数分に達するようにしてもよい。
【0081】
カウント減少部1110は、引渡元タスクの成果情報が成果条件を満たさないことを示す成果情報を第2成果情報受信部1108が第2ユーザ端末3から受信することに応じて、タスク基本情報DB14bに記憶された収集情報カウントを減少させてもよい。例えば、カウント減少部1110は、成果条件を満たさない成果情報の数に相当する数、収集情報カウントを減少させてもよい。
【0082】
第1募集情報送信部1102は、収集情報カウントが必要情報数以上である場合、引渡元タスクの募集情報の送信を停止してもよい。また、第1募集情報送信部1102は、収集情報カウントが必要情報数以上から必要情報数未満に減少したことに応じて、引渡元タスクの募集情報の送信停止を解除してもよい。
【0083】
図12は、募集情報の送信の制御例を示す図である。図12に示すように、引渡元タスクの成果情報の必要情報数は100である。収集情報カウントが100に達していない場合、ユーザ端末3は、例えばタスク一覧画面300として、タスク一覧画面300-1を表示する。タスク一覧画面300-1は募集情報310-1を含む。募集情報310-1は、引渡元タスクの募集情報である。従って、ユーザは引渡元タスクに参加可能である。その後、引渡元タスクの成果情報がアップロードされて、収集情報カウントが100に増加する。この場合、ユーザ端末3は、例えばタスク一覧画面300として、タスク一覧画面300-2を表示する。タスク一覧画面300-2は募集情報310-1を含まない。従って、ユーザは引渡元タスクに参加不可能である。その後、引渡先タスクにおいて、引渡元タスクの成果情報が成果条件を満たさないと判定される。そのため、収集情報カウントが100未満に減少する。この場合、ユーザ端末3は、例えばタスク一覧画面300として、タスク一覧画面300-3を表示する。タスク一覧画面300-3は募集情報310-1を含む。
【0084】
アップロードされた成果情報は、成果条件を満たすことが確定した成果情報と、成果条件を満たさないことが確定した成果情報と、成果条件を満たすか否かが確定していない成果情報と、を含む可能性がある。成果条件を満たさない成果情報がある場合、収集情報カウントが減少する。そのため、収集情報カウントは、成果条件を満たすことが確定した成果情報の数と、成果条件を満たすか否かが確定していない成果情報の数と、を示す。成果条件を満たすか否かが確定していない成果情報は、成果条件を満たす可能性がある。それらの成果情報が成果条件を満たすと判定された場合、これ以上の成果情報の収集は不要である。従って、収集情報カウントが必要情報数以上となっている間は、参加者の募集を一時的に停止していることが適切である場合がある。参加者の募集の停止により、必要以上の成果情報がアップロードされることが抑止される。収集情報カウントが必要情報数未満に減少した場合、成果条件を満たす成果情報の数が必要情報数未満であることは明らかである。従って、参加者の募集を再開することは適切である。カウント増加部1105は、成果条件を満たす成果情報の数を、条件充足情報カウントとして計算してもよい。第1募集情報送信部1102及び第2募集情報送信部1106のそれぞれは、条件充足情報カウントが必要情報数に達した場合、募集情報の送信を終了させてもよい。
【0085】
第2募集情報送信部1106は、前述したように、引渡元タスクの収集情報カウントが必要情報数以上になる前に、ユーザ端末3からの要求に応じた引渡先タスクの募集情報の送信を開始してもよい。これにより、引渡元タスクが迅速に消化されることを期待することができる。或いは、第2募集情報送信部1106は、引渡元タスクの収集情報カウントが必要情報数に達した時点で、引渡先タスクの募集情報の送信を開始してもよい。
【0086】
[1-4.クラウドソーシングシステムの動作]
次に、クラウドソーシングシステムSの動作について、図13乃至図16を用いて説明する。システム制御部11は、サーバプログラムに含まれるプログラムコードに従って、図13乃至図16に示す処理を実行する。
【0087】
図13は、本実施形態に係るセンターサーバ1のシステム制御部11による募集情報送信処理の一例を示すフローチャートである。例えば、ユーザ端末3は、センターサーバ1へ募集情報要求を送信する。募集情報要求を送信してきたユーザ端末3を利用するユーザを、要求ユーザと称する。募集情報要求は、例えば要求ユーザのユーザIDを含んでもよい。システム制御部11は、センターサーバ1が募集情報要求を受信したことに応じて、募集情報送信処理を実行してもよい。
【0088】
図13に示すように、第1募集情報送信部1102は、参加者を募集中のタスクを検索する(ステップS101)。例えば、第1募集情報送信部1102は、タスク状況DB14cから、「募集中」に設定された募集状態に関連付けられたタスクIDを検索してもよい。次いで、第1募集情報送信部1102は、検索されたタスクの中から、要求ユーザが参加済みではないタスクを抽出する(ステップS102)。例えば、第1募集情報送信部1102は、検索された各タスクについて、成果記録DB14dから、そのタスクのタスクIDと要求ユーザのユーザIDとの組み合わせを検索してもよい。第1募集情報送信部1102は、該当する組み合わせがないタスクを抽出してもよい。次いで、第1募集情報送信部1102は、タスク一覧画面300のウェブページをユーザ端末3へ送信する(ステップS103)。例えば、タスク情報取得部1101は、抽出された各タスクについて、タスク基本情報DB14bからタスク基本情報を取得してもよい。第1募集情報送信部1102は、タスク基本情報に基づいて、募集情報310を生成してもよい。第1募集情報送信部1102は、生成された募集情報310を含むウェブページを生成して、このウェブページを送信してもよい。ステップS103が終わると、募集情報送信処理は終了する。
【0089】
図14及び図15は、本実施形態に係るセンターサーバ1のシステム制御部11による参加受付処理の一例を示すフローチャートである。例えば、ユーザ端末3に表示されたタスク一覧画面300からユーザが何れかの募集情報310を選択すると、そのユーザ端末3は、センターサーバ1へ参加要求を送信してもよい。ここにおいても、参加要求を送信してきたユーザ端末3を利用するユーザを、要求ユーザと称する。また、選択された募集情報310に対応するタスクを、選択タスクと称する。参加要求は、選択タスクのタスクID、及び要求ユーザのユーザIDを含んでもよい。
【0090】
図14に示すように、タスク情報取得部1101は、選択タスクが引渡先タスクであるか否かを判定する(ステップS201)。例えば、タスク情報取得部1101は、タスク基本情報DB14bから、選択タスクのタスクIDと一致する引渡先タスクIDを検索してもよい。該当する引渡先タスクIDがない場合、タスク情報取得部1101は、選択タスクが引渡先タスクではないと判定してもよい(ステップS201:NO)。この場合、第1成果情報受信部1103は、ユーザ端末3へタスク画面400のウェブページを送信する(ステップS202)。例えば、第1成果情報受信部1103は、タスク基本情報DB14bからから選択タスクのタスク基本情報を取得してもよい。第1成果情報受信部1103は、タスク基本情報に含まれるタスク種類に対応したタスク画面400のウェブページのテンプレートを記憶部14から取得してもよい。第1成果情報受信部1103は、このウェブページに、タスク基本情報に含まれるタスク種類、及びタスク内容等を追加して、タスク画面400のウェブページを生成しもよい。タスク基本情報に含まれる成果条件フラグがTRUEに設定されている場合、第1成果情報受信部1103は、更に成果条件をこのウェブページに追加してもよい。第1成果情報受信部1103は、生成したウェブページを送信してもよい。
【0091】
次いで、第1成果情報受信部1103は、タスク画面400を通じて入力された成果情報を、ユーザ端末3から受信する(ステップS203)。次いで、情報記憶制御部1104は、受信された成果情報を記憶部14に記憶して、要求ユーザのユーザIDを含む成果記録情報を、成果記録DB14dに記憶させる(ステップS204)。ここで、第1成果情報受信部1103は、成果情報の成果情報IDと、FALSEに設定された情報引渡済フラグとを、成果記録情報に追加してもよい。次いで、カウント増加部1105は、タスク状況DB14cに記憶された選択タスクの収集情報カウントを1増加させる(ステップS205)。
【0092】
次いで、第1募集情報送信部1102は、選択タスクが引渡元タスクであるか否かを判定する(ステップS206)。例えば、第1募集情報送信部1102は、選択タスクのタスク基本情報に含まれる情報引渡フラグがFALSEに設定されている場合、第1募集情報送信部1102は、選択タスクが引渡元タスクではないと判定する(ステップS206:NO)。この場合、第1募集情報送信部1102は、選択タスクの収集情報カウントが、選択タスクのタスク基本情報に含まれる必要情報数以上であるか否かを判定する(ステップS207)。収集情報カウントが必要情報数未満である場合(ステップS207:NO)、参加受付処理は終了する。収集情報カウントが必要情報数以上である場合(ステップS207:YES)、第1募集情報送信部1102は、タスク状況DB14cに記憶された選択タスクの募集状態を「終了」に変更して(ステップS208)、参加受付処理は終了する。なお、引渡元タスクでも引渡先タスクでもないタスクとは、他のタスクとの間で成果情報の引き渡しがないシンプルなタスクである。
【0093】
情報引渡フラグがTRUEに設定されている場合、第1募集情報送信部1102は、選択タスクが引渡元タスクであると判定する(ステップS206:YES)。この場合、第2募集情報送信部1106は、引渡先タスクの募集状態が「開始前」に設定されているか否かを判定する(ステップS209)。例えば、第2募集情報送信部1106は、選択タスクのタスク基本情報から、引渡先タスクIDを取得してもよい。第2募集情報送信部1106は、タスク状況DB14cから、引渡先タスクIDと一致するタスクIDに関連付けられた募集状態を取得してもよい。
【0094】
募集状態が「開始前」に設定されている場合(ステップS209)、第2募集情報送信部1106は、選択タスクの収集情報カウントが、選択タスクのタスク基本情報に含まれる引渡先タスク開始情報数以上であるか否かを判定する(ステップS210)。収集情報カウントが引渡先タスク開始情報数以上である場合(ステップS210:YES)、第2募集情報送信部1106は、引渡先タスクのタスクIDに関連付けてタスク状況DB14cに記憶された募集状態を「募集中」に変更する(ステップS211)。
【0095】
ステップS211の後、募集状態が「開始前」に設定されていない場合(ステップS209:NO)、または、収集情報カウントが引渡先タスク開始情報数未満である場合(ステップS210:NO)、第1募集情報送信部1102は、選択タスクの成果条件フラグに基づいて、選択タスクに成果条件が指定されているか否かを判定する(ステップS212)。成果条件が指定されていない場合(ステップS212:NO)、処理はステップS207に進む。
【0096】
成果条件が指定されている場合(ステップS212:YES)、第1募集情報送信部1102は、選択タスクの収集情報カウントが、選択タスクのタスク基本情報に含まれる必要情報数以上であるか否かを判定する(ステップS213)。収集情報カウントが必要情報数未満である場合(ステップS213:NO)、参加受付処理は終了する。収集情報カウントが必要情報数以上である場合(ステップS213:YES)、第1募集情報送信部1102は、タスク状況DB14cに記憶された選択タスクの募集状態を「停止」に設定して(ステップS214)、参加受付処理は終了する。
【0097】
選択タスクが引渡先タスクである場合(ステップS201:YES)、図15に示すように、成果情報送信部1107は、成果記録DB14dから、選択タスクの引渡元タスクのタスクIDを含む成果記録情報のうち、要求ユーザのユーザIDを含まないとともに、情報引渡済フラグがFALSEに設定されている成果記録情報を検索する(ステップS301)。検索の結果、成果情報送信部1107は、該当する成果記録情報があるか否かを判定する(ステップS302)。該当する成果記録情報がない場合(ステップS302:NO)、成果情報送信部1107は、タスクへの参加が不可能であることを示す画面のウェブページを、ユーザ端末3へ送信して(ステップS303)、参加受付処理は終了する。
【0098】
該当する成果記録情報がある場合(ステップS302:YES)、成果情報送信部1107は、ユーザ端末3へタスク画面500のウェブページを送信する(ステップS304)。例えば、成果情報送信部1107は、該当する成果記録情報のうち何れかの成果記録情報を選択してもよい。成果情報送信部1107は、選択された成果記録情報から、成果情報IDを取得してもよい。引渡元タスクの成果情報がテキスト情報である場合、成果情報送信部1107は、成果情報IDに関連付けられた成果情報を取得してもよい。引渡元タスクの成果情報が静止画又は動画の情報である場合、成果情報送信部1107は、成果情報IDに基づいて、成果情報を表示するためのタグを生成してもよい。このタグは、成果情報のURLを含んでもよい。成果情報送信部1107は、選択タスクのタスク種類に対応したタスク画面500のウェブページのテンプレートを記憶部14から取得してもよい。成果情報送信部1107は、このウェブページに、取得した成果情報又は生成したタグを追加してもよい。また、成果情報送信部1107は、選択タスクのタスク種類及びタスク内容等を追加して、タスク画面500のウェブページを生成しもよい。選択タスクの成果条件フラグがTRUEに設定されている場合、成果情報送信部1107は、更に成果条件をこのウェブページに追加してもよい。成果情報送信部1107は、生成したウェブページを送信してもよい。
【0099】
なお、引渡元タスクの更に引渡元タスクにおいて成果条件が指定されている場合、成果情報送信部1107は、該当する成果記録情報のうち、その成果記録情報に関連付けられた引渡元タスクの成果情報が、引渡元タスクの更に引渡元タスクの成果情報がその成果条件を満たすことを示す成果記録情報を選択してもよい。そして、成果情報送信部1107は、成果条件を満たす成果情報を含むタスク画面500のウェブページを送信してもよい。
【0100】
次いで、成果情報送信部1107は、選択された成果記録情報に含まれる情報引渡フラグをTRUEに設定するとともに、要求ユーザのユーザIDを、引渡先ユーザIDとして成果記録情報に追加する(ステップS305)。
【0101】
次いで、第2成果情報受信部1108は、タスク画面500を通じて入力された成果情報を、ユーザ端末3から受信する(ステップS306)。次いで、情報記憶制御部1104は、受信された成果情報を記憶部14に記憶して、要求ユーザのユーザIDを含む成果記録情報を、成果記録DB14dに記憶させる(ステップS307)。ステップS307の処理はステップS204の処理と同一であってもよい。
【0102】
次いで、第1募集情報送信部1102は、タスク基本情報DB14bから、引渡元タスクのタスクIDを含むタスク基本情報を取得する。第1募集情報送信部1102は、タスク基本情報に含まれる成果条件フラグに基づいて、引渡元タスクで成果条件が指定されているか否かを判定する(ステップS308)。成果条件が指定されていない場合(ステップS308:NO)、処理はステップS207に進む。
【0103】
成果条件が指定されている場合(ステップS308:YES)、第1募集情報送信部1102は、ステップS306で受信された選択タスクの成果情報に基づいて、引渡元タスクの成果情報が成果条件を満たすか否かを判定する(ステップS309)。成果情報が成果条件を満たす場合(ステップS309:YES)、カウント増加部1105は、引渡元タスクのタスクIDに関連付けてタスク状況DB14cに記憶されている条件充足情報カウントを1増加させる(ステップS311)。次いで、第1募集情報送信部1102は、その条件充足情報カウントが、引渡元タスクの必要情報数以上であるか否かを判定する(ステップS311)。条件充足情報カウントが必要情報数以上である場合(ステップS311:YES)、第1募集情報送信部1102は、引渡元タスクのタスクIDに関連付けてタスク状況DB14cに記憶されている募集状態を「終了」に変更するとともに、選択タスクのタスクIDに関連付けてタスク状況DB14cに記憶されている募集状態を「終了」に変更する。
【0104】
成果情報が成果条件を満たさない場合(ステップS309:NO)、カウント減少部1110は、引渡元タスクのタスクIDに関連付けてタスク状況DB14cに記憶されている収集情報カウントを1減少させる(ステップS313)。次いで、第1募集情報送信部1102は、その収集情報カウントが、引渡元タスクの必要情報数未満であるか否かを判定する(ステップS314)。収集情報カウントが必要情報数未満である場合(ステップS314:YES)、第1募集情報送信部1102は、引渡元タスクのタスクIDに関連付けてタスク状況DB14cに記憶されている募集状態を「募集中」に設定する(ステップS315)。
【0105】
条件充足情報カウントが必要情報数未満である場合(ステップS311:NO)、収集情報カウントが必要情報数以上である場合(ステップS314:NO)、ステップS312の後、またはステップS315の後、情報記憶制御部1104は、ステップS309の判定結果に応じて条件充足フラグを設定して、この条件充足フラグを、ステップS304で選択された引渡元タスクの成果記録情報に追加して(ステップS316)、参加受付処理は終了する。
【0106】
図16は、本実施形態に係るセンターサーバ1のシステム制御部11による成果情報提供処理の一例を示すフローチャートである。例えば、依頼者は、依頼者端末2を操作して、成果情報のダウンロードを選択する。依頼者端末2は、その依頼者の依頼者IDを含むタスク要求をセンターサーバ1へ送信する。センターサーバ1は、タスク基本情報DB14bから、その依頼者の依頼者IDを含むタスク基本情報を検索する。センターサーバ1は、検索されたタスク基本情報に基づいて、その依頼者のタスク一覧の画面のウェブページを依頼者端末2へ送信する。依頼者は、タスク一覧の画面から何れかのタスクを選択する。依頼者端末2は、選択されたタスクのタスクIDを含む成果情報要求をセンターサーバ1へ送信する。システム制御部11は、依頼者端末2から成果情報要求を受信することに応じて成果情報提供処理を実行してもよい。
【0107】
図16に示すように、成果情報出力部1109は、選択されたタスクの引渡元タスクにおいて成果条件が指定されているか否かを判定する(ステップS401)。例えば、成果情報出力部1109は、タスク基本情報DB14bから、成果情報要求に含まれるタスクIDと一致する引渡先タスクIDを検索してもよい。該当する引渡先タスクIDがない場合、成果情報出力部1109は、成果条件が指定されていないと判定してもよい。該当する引渡先タスクIDがある場合、成果情報出力部1109は、その引渡先タスクIDを含むタスク基本情報に含まれる成果条件フラグに基づいて、成果条件が指定されているか否かを判定してもよい。
【0108】
成果条件が指定されていない場合(ステップS401:NO)、成果情報出力部1109は、選択されたタスクの全成果情報を取得する(ステップS402)。例えば、成果情報出力部1109は、成果記録DB14dから、成果情報要求に含まれるタスクIDを含む成果記録情報を検索してもよい。成果情報出力部1109は、検索された各成果記録情報に含まれる成果情報IDに関連付けられた成果情報を、記憶部14から取得してもよい。
【0109】
成果条件が指定されている場合(ステップS401:YES)、成果情報出力部1109は、引渡元タスクの成果情報のうち、成果条件を満たす成果情報を取得する(ステップS403)。例えば、成果情報出力部1109は、成果情報要求に含まれるタスクIDと一致する引渡先タスクIDを含むタスク基本情報から、引渡元タスクのタスクIDを取得してもよい。成果情報出力部1109は、成果記録DB14dから、引渡元タスクのタスクIDを含む成果記録情報のうち、条件充足フラグがTRUEに設定されている成果記録情報を検索してもよい。成果情報出力部1109は、検索された各成果記録情報に含まれる成果情報IDに関連付けられた成果情報を記憶部14から取得してもよい。
【0110】
ステップS402又はS403の後、成果情報出力部1109は、取得された成果情報をまとめたアーカイブファイルを生成して、そのアーカイブファイルを依頼者端末2へ送信して(ステップS404)、成果情報提供処理は終了する。
【0111】
以上説明したように、本実施形態によれば、センターサーバ1が、引渡元タスクと、引渡元タスクの成果について行われる引渡先タスクと、を示すタスク基本情報を取得してもよい。また、センターサーバ1が、複数のユーザのうち何れか第1ユーザが利用する第1ユーザ端末3からの要求に応じて、タスク基本情報により示される引渡元タスクの募集情報を送信してもよい。また、センターサーバ1が、引渡元タスクの募集情報を受信した第1ユーザ端末3から、引渡元タスクの成果を示す成果情報を受信してもよい。また、センターサーバ1が、複数のユーザのうち何れか第2ユーザが利用する第2ユーザ端末3からの要求に応じて、タスク基本情報により示される引渡先タスクの参加者を募集していることを示す募集情報を送信してもよい。また、センターサーバ1が、引渡先タスクの募集情報を受信した第2ユーザ端末3からの要求に応じて、引渡元タスクの成果情報を送信してもよい。また、センターサーバ1が、引渡元タスクの成果情報を受信した第2ユーザ端末3から、引渡元タスクの成果情報についての引渡先タスクの成果を示す成果情報を受信してもよい。また、引渡元タスクの成果情報の受信元の第1ユーザ端末3と、その引渡元タスクの成果情報の送信先の第2ユーザ端末3と、が異なってもよい。従って、ユーザによる或るタスクの成果を別のユーザによるタスクに受け渡すことができる。
【0112】
ここで、センターサーバ1が、引渡元タスクの成果情報が成果条件を満たすか否か少なくとも示す成果情報を、第2ユーザ端末3から受信してもよい。この場合、引渡元タスクの成果情報が成果条件を満たすか否かを判定することができる。
【0113】
また、タスク基本情報DB14bには収集情報カウントが記憶されてもよい。また、センターサーバ1が、引渡元タスクの成果情報が受信されることに応じて、記憶された収集情報カウントを増加させてもよい。また、センターサーバ1が、収集情報カウントが必要情報数以上になる前に、第2ユーザ端末3からの要求に応じた引渡先タスクの募集情報の送信を開始してもよい。この場合、全ての引渡元タスクが完了する前に引渡先タスクの募集が開始されるので、引渡先タスクを迅速に実施させることができる。
【0114】
また、センターサーバ1が、引渡元タスクの成果情報が成果条件を満たさないことを示す成果情報を第2ユーザ端末3から受信することに応じて、収集情報カウントを減少させてもよい。また、センターサーバ1が、収集情報カウントが必要情報数以上である場合、引渡元タスクの募集情報の送信を停止してもよい。また、センターサーバ1が、収集情報カウントが必要情報数以上から必要情報数未満に減少したことに応じて、引渡元タスクの募集情報の送信停止を解除してもよい。この場合、必要以上に引渡元タスクの成果情報が収集されることを抑止することができる。
【0115】
また、センターサーバ1が、収集情報カウントが、必要情報数未満である引渡先タスク開始情報数以上に増加した場合、第2ユーザ端末3からの要求に応じた引渡先タスクの募集情報の送信を開始してもよい。この場合、引渡先タスクを迅速に実施させながら、引渡先タスクの募集を適切に開始させることができる。
【0116】
また、センターサーバ1が、引渡元タスクの成果情報と成果条件とを第2ユーザ端末3へ送信してもよい。この場合、引渡先タスクの参加者である第2ユーザは、成果条件を確認しながら、引渡元タスクの成果情報がその成果条件を満たすか否かを判定することができる。
【0117】
また、センターサーバ1が、第1ユーザ端末3から受信された引渡元タスクの成果情報のうち、成果条件を満たす成果情報を出力してもよい。この場合、出力される引渡元タスクの成果情報の質又は信頼性を高めることができる。
【0118】
また、センターサーバ1が、第1ユーザ端末3から受信された引渡元タスクの成果情報を、その引渡元タスクの成果情報を送信してきた第1ユーザ端末3を利用する第1ユーザを識別するユーザIDに関連付けて記憶部14に記憶させてもよい。また、センターサーバ1が、記憶部14に記憶された引渡元タスクの成果情報のうち、第2ユーザを識別するユーザIDと一致するユーザIDと関連付けられていない成果情報を、第2ユーザ端末3へ送信してもよい。この場合、成果情報を提供するユーザと、その成果情報について引渡先タスクを実施するユーザと、を異ならせながら、引渡元タスクの参加者を引渡先タスクに参加させることができる。
【0119】
[2.第2実施形態]
次に、図17乃至図19を参照して、第2実施形態について説明する。第2実施形態においては、或るタスクで得られた成果情報をセンターサーバ1が次タスクに引き渡す場合において、その成果情報の送信先の第2ユーザ端末3を、成果情報の受信元の第1ユーザ端末3と異ならせる方法が、第1実施形態の方法と異なる。その他の点は、第1実施形態と同一であってもよい。
【0120】
本実施形態において、情報記憶制御部1104は、第1成果情報受信部1103により受信された成果情報を送信してきた第1ユーザ端末3を利用する第1ユーザのユーザIDを、成果記録DB14dに記憶させる。また、情報記憶制御部1104は、第1成果情報受信部1103により受信された成果情報を記憶部14に記憶させてもよい。このとき、情報記憶制御部1104は、成果情報とユーザIDとを関連付けてもよいし、関連付けなくてもよい。
【0121】
第2募集情報送信部1106は、クラウドソーシングシステムSを利用可能な複数のユーザのうち、成果記録DB14dに記憶されたユーザIDにより示される第1ユーザと同一の第2ユーザが利用する第2ユーザ端末3への引き渡し先タスクの募集情報の送信を抑止する。すなわち、第2募集情報送信部1106、引渡元タスクに参加したユーザに対して引渡先タスクの募集情報を送信しない。
【0122】
図17は、募集情報の送信例を示す。例えば、引渡元タスクについて、既に3人のユーザが成果情報をアップロードしているとする。成果情報をアップロードしたユーザは、ユーザU1、U2、及びU3である。従って、図17に示すように、成果記録DB14dには、引渡元タスクについてユーザU1、U2、及びU3それぞれのユーザIDが記憶されている。その後、ユーザU4が、タスクの一覧を要求する。この要求に応じて、第2募集情報送信部1106は、タスク一覧画面300として、タスク一覧画面300-4のウェブページを送信する。タスク一覧画面300-4は、募集情報310-2を含む。募集情報310-2は、引渡元タスクの募集情報である。その一方で、ユーザU2も、タスクの一覧を要求する。この要求に応じて、第2募集情報送信部1106は、タスク一覧画面300として、タスク一覧画面300-5のウェブページを送信する。タスク一覧画面300-4は、募集情報310-2を含まない。ユーザU2は、既に引渡元タスクに参加したので、ユーザU2のユーザIDが成果記録DB14dに記憶されている。
【0123】
図18は、本実施形態に係るセンターサーバ1のシステム制御部11による募集情報送信処理の一例を示すフローチャートである。図18において、図13と同一の処理については同一の符号が付されている。
【0124】
図18に示すように、ステップS101及びS102が実行される。次いで、第1募集情報送信部1102は、ステップS102で抽出されたタスクのうち、要求ユーザが前タスクに参加していないタスクを抽出する(ステップS111)。例えば、第1募集情報送信部1102は、検索された各タスクについて、そのタスクのタスクIDと一致する引渡先タスクIDを含むタスク基本情報を、タスク基本情報DB14bから検索してもよい。第1募集情報送信部1102は、検索された各タスク基本情報から、前タスクのタスクIDを取得してもよい。第1募集情報送信部1102は、成果記録DB14dから、前タスクのタスクIDと要求ユーザのユーザIDとの組み合わせを含む成果記録情報を検索してもよい。第1募集情報送信部1102は、該当する組み合わせがなかったタスクを抽出してもよい。次いで、第1募集情報送信部1102は、ステップS111で抽出されたタスクの募集情報310を含むタスク一覧画面300のウェブページをユーザ端末3へ送信して(ステップS103)、募集情報送信処理は終了する。
【0125】
図19は、本実施形態に係るセンターサーバ1のシステム制御部11による参加受付処理の一例を示すフローチャートである。図19において、図15と同一の処理については同一の符号が付されている。
【0126】
先ず、第1実施形態の場合と同様に、図14に示すようにステップS201~S214が実行されてもよい。選択タスクが引渡先タスクである場合(ステップS201:YES)、図19に示すように、成果情報送信部1107は、ユーザ端末3へタスク画面500のウェブページを送信する(ステップS321)。例えば、成果情報送信部1107は、成果記録DB14dから、選択タスクの引渡元タスクのタスクIDを含む成果記録情報のうち、情報引渡済フラグがFALSEに設定されている成果記録情報を検索してもよい。検索の結果、成果情報送信部1107は、該当する成果記録情報のうち何れかの成果記録情報を選択してもよい。成果情報送信部1107は、選択された成果記録情報に基づいてタスク画面500のウェブページを生成しもよい。このウェブページの生成方法は、図15に示すステップS304の方法と同一であってもよい。次いで、第1実施形態の場合と同様に、ステップS305~ステップS316が実行されてもよい。
【0127】
以上説明したように、本実施形態によれば、引渡元タスクの参加者が引渡先タスクに参加することを抑止することができる。
【0128】
[3.第3実施形態]
次に、図20乃至図24を参照して、第3実施形態について説明する。第3実施形態においては、機械学習モデルを用いて、引渡元タスクで得られた成果情報が、成果条件のうち少なくとも一の条件を満たすか否かが判定される。この場合の引渡先タスクは、成果情報のチェックである。機械学習モデルを用いて判定される条件を、モデル判定条件という。モデル判定条件は、成果条件の一部であってもよいし全部であってもよい。その他の点は、第1実施形態又は第2実施形態と同一であってもよい。
【0129】
図20は、データベースに記憶される内容の一例を示す図である。図20に示すように、本実施形態において、タスク基本情報DB14bには、タスク基本情報として、タスクID、タスク種類、タスク概要、タスク内容、必要情報数、タスク開始日時、タスク終了日時、情報引渡フラグ、成果条件フラグ、成果条件、引渡先タスクID、引渡先タスク開始情報数等が、モデル判定フラグ、及びモデルID等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。モデル判定フラグは、機械学習モデルを用いた判定が行われるか否かを示す。モデルIDは、その機械学習モデルを取得するためにその機械学習モデルを識別する情報である。機械学習モデルは、記憶部14に記憶されてもよい。モデルIDは、例えば機械学習モデルのファイルのパス名や、機械学習モデルのファイルが記憶されているディレクトリのパス名等であってもよい。モデル判定フラグ及びモデルIDは、成果条件フラグがTRUEに設定されている場合に有効である。
【0130】
タスク設定画面において、依頼者は、機械学習モデルを用いた判定を行うか否かを選択可能であるとともに、如何なる機械学習モデルを利用するかを指定可能なように、システム制御部11が機能してもよい。依頼者側で機械学習モデルが生成されてもよいし、クラウドソーシングシステムS側で機械学習モデルが生成されてもよい。機械学習モデルの構造は又はアルゴリズムは、成果情報の種類や判定内容に応じて変わってもよい。例えば、成果情報が静止画や動画である場合、機械学習モデルは、畳み込みニューラルネットワークを含んでもよい。また例えば、成果情報がテキスト情報を含む場合、機械学習モデルは、Word2Vec又はDoc2Vec等を含んでもよい。また例えば、機械学習モデルは、複数の全結合層及び活性化関数等を含んでもよい。機械学習モデルは2項分類器であってもよい。機械学習モデルの生成のために、教師データが準備されてもよい。教師データは、成果情報と同じ種類の情報と、その情報がモデル判定条件を満たすか否かを示すラベルとの組み合わせを複数含んでもよい。こうした教師データを用いて、機械学習モデルが訓練されてもよい。例えば、誤差逆伝播が用いられてもよい。例えば、図7及び図9に示す例において、モデル判定条件が、グレーの金属物にサビが発生していることであるとする。この場合、教師データは、撮影された画像と、その画像が、グレーの金属物にサビが発生している画像であるか否かを示すラベルであってもよい。
【0131】
成果記録DB14dには、成果記録情報として、成果ID、タスクID、ユーザID、成果情報ID、受信日時、情報引渡済フラグ、引渡先ユーザID、条件充足フラグ、モデル判定結果フラグ等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。モデル判定結果フラグは、その成果情報がモデル判定条件を満たすか否かを示す。TRUEに設定されたモデル判定結果フラグは、成果情報がモデル判定条件を満たすことを示す。FALSEに設定されたモデル判定結果フラグは、成果情報がモデル判定条件を満たさないことを示す。
【0132】
本実施形態において、成果情報出力部1109は、第1成果情報受信部1103により受信された引渡元タスクの成果情報を機械学習モデルに入力する。そして、成果情報出力部1109は、その成果情報を機械学習モデルに入力した結果として、その成果情報がモデル判定条件を満たすか否かを示すモデル判定結果情報を取得する。また、成果情報出力部1109は、第1成果情報受信部1103により受信された引渡元タスクの成果情報のうち、第2成果情報受信部1108により受信された引渡先タスクの成果情報が、成果条件が満たされることを示し、且つ、取得されたモデル判定結果情報が、モデル判定条件が満たされることを示す第1成果情報を出力する。機械学習モデルを用いた判定は、人間による判定よりも精度が高い場合も低い場合もある。機械学習モデルを用いた判定と人間による判定との両方を行うことで、成果情報の信頼性を向上させることができる。
【0133】
図21は、成果情報が引き渡される様子の一例を示す図である。図21に示すように、タスク110-1で得られた成果情報210-1は、タスク110-2に引き渡されるとともに、機械学習モデル110にも引き渡される。成果情報210-1に関するタスク110-2における判定の結果、暫定的な成果情報として、ユーザによる判定結果220が得られる。一方、成果情報210-1が機械学習モデル110に入力された結果、モデル判定結果230が出力される。成果情報出力部1109は、ユーザによる判定結果220が、成果条件を満たすとの判定結果であるとともに、モデル判定結果230が、モデル判定結果を示すとの判定結果である成果情報210-1を、成果情報210-2として、依頼者100又はタスク110-3に引き渡す。
【0134】
成果情報出力部1109は、成果情報210-1が引渡先タスク110-2に引き渡される前に、機械学習モデル110を用いた判定を実施してもよい。その結果、その成果情報210-1がモデル判定条件を満たさない場合、成果情報出力部1109は、その成果情報210-1を引渡先タスク110-2に引き渡さなくてもよい。或いは、成果情報出力部1109は、成果情報210-1について引渡先タスク110-2における判定が実施された後に、機械学習モデル110を用いた判定を実施してもよい。引渡先タスク110-2における判定の結果、その成果情報210-1が成果条件を満たさない場合、成果情報出力部1109は、機械学習モデル110を用いた判定を実施なくてもよい。或いは、成果情報出力部1109は、引渡先タスク110-2における判定と機械学習モデル110を用いた判定との両方を並行して実施させてもよい。
【0135】
図22及び図23は、本実施形態に係るセンターサーバ1のシステム制御部11による参加受付処理の一例を示すフローチャートである。図22及び図23において、図14又は図15と同一の処理については同一の符号が付されている。図22に示すように、先ず、第1実施形態の場合と同様にステップS201~S204が実行される。次いで、成果情報出力部1109は、選択タスクのタスク基本情報に含まれるモデル判定フラグに基づいて、モデル判定条件が指定されているか否かを判定する(ステップS221)。モデル判定条件が指定されている場合(ステップS221:YES)、成果情報出力部1109は、受信された成果情報を機械学習モデルに入力して、モデル判定結果フラグを設定する(ステップS222)。例えば、成果情報出力部1109は、選択タスクのタスク基本情報に含まれるモデルIDに基づいて、記憶部14から機械学習モデルを取得してもよい。成果情報出力部1109は、成果情報をその機械学習モデルに入力して、その機械学習モデルの出力される情報を取得してもよい。成果情報出力部1109は、その出力された情報に応じて、モデル判定結果フラグをTRUE又はFALSEに設定してもよい。成果情報出力部1109は、このモデル判定結果フラグを、ステップS204で記憶された成果記録情報に追加してもよい。次いで、成果情報出力部1109は、受信された成果情報がモデル判定条件を満たすか否かを判定する(ステップS223)。成果情報がモデル判定条件を満たさない場合(ステップS223:NO)、参加受付処理は終了する。成果情報がモデル判定条件を満たす場合(ステップS223:YES)、またはモデル判定条件が指定されていない場合(ステップS221:NO)、処理はステップS205に進む。そして、第1実施形態の場合と同様にステップS205~S214が実行される。
【0136】
選択タスクが引渡先タスクである場合(ステップS201:YES)、図23に示すように、ステップS301が実行される。次いで、成果情報出力部1109は、引渡元タスクのタスクIDを含むタスク基本情報に含まれるモデル判定フラグに基づいて、引渡元タスクにおいてモデル判定条件が指定されているか否かを判定する(ステップS331)。モデル判定条件が指定されていない場合(ステップS332:NO)、処理はステップS302に進む。モデル判定条件が指定されている場合(ステップS332:YES)、成果情報出力部1109は、ステップS301で検索された成果記録情報のうち、TRUEに設定されたモデル判定結果フラグを含む成果記録情報を抽出する(ステップS332)。次いで、成果情報送信部1107は、成果記録情報の抽出の結果、該当する成果記録情報があるか否かを判定する(ステップS302)。該当する成果記録情報がない場合(ステップS302:NO)、処理はステップS303に進む。該当する成果記録情報がある場合(ステップS302:NO)、処理はステップS304に進む。そして、第1実施形態の場合と同様に、ステップS304~S316が実行される。
【0137】
図24は、本実施形態に係るセンターサーバ1のシステム制御部11による成果情報提供処理の一例を示すフローチャートである。図24において、図16と同一の処理については同一の符号が付されている。図24に示すように、選択されたタスクの引渡元タスクにおいて成果条件が指定されていない場合(ステップS401:NO)、ステップS402及びS404が実行される。成果条件が指定されている場合(ステップS401:YES)、処理はステップS403に進む。ステップS403の後、成果情報出力部1109は、選択されたタスクの引渡元タスクのタスク基本情報に含まれるモデル判定フラグに基づいて、モデル判定条件が指定されているか否かを判定する(ステップS411)。モデル判定条件が指定されていない場合(ステップS411:NO)、処理はステップS404に進む。モデル判定条件が指定されている場合(ステップS411:YES)、成果情報出力部1109は、ステップS403で検索された成果情報のうち、モデル判定条件を満たす成果情報を抽出する(ステップS412)。例えば、成果情報出力部1109は、成果記録情報に含まれるモデル判定結果フラグがTRUEに設定されている成果情報を抽出してもよい。次いで、成果情報出力部1109は、抽出された成果情報を依頼者端末2へ送信して(ステップS404)、成果情報提供処理は終了する。
【0138】
以上説明したように、本実施形態によれば、機械学習モデルを用いた判定と人間による判定との両方でそれぞれの条件を満たす引渡元タスクの成果情報が出力されることで、その成果情報の信頼性を高めることができる。
【0139】
(付記1)依頼者から依頼された作業であって、第1作業と、前記第1作業の成果について行われる第2作業と、を示す依頼情報を取得する取得手段と、複数のユーザのうち何れか第1ユーザが利用する第1端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第1作業の参加者を募集していることを示す第1募集情報を送信する第1募集情報送信手段と、前記送信された第1募集情報を受信した前記第1端末装置から、前記第1作業の成果を示す第1成果情報を受信する第1成果情報受信手段と、前記複数のユーザのうち何れか第2ユーザが利用する第2端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第2作業の参加者を募集していることを示す第2募集情報を送信する第2募集情報送信手段と、前記送信された第2募集情報を受信した前記第2端末装置からの要求に応じて、前記受信された第1成果情報を送信する成果情報送信手段と、前記送信された第1成果情報を受信した前記第2端末装置から、前記送信された第1成果情報についての前記第2作業の成果を示す第2成果情報を受信する第2成果情報受信手段と、を備え、前記第1成果情報受信手段による前記第1成果情報の受信元の前記第1端末装置と、前記成果情報送信手段による該第1成果情報の送信先の前記第2端末装置と、が異なることを特徴とする作業処理装置。
【0140】
(付記2)前記取得される依頼情報は、前記第1成果情報に対して指定された指定条件を更に示し、前記受信される第2成果情報は、前記送信された前記第1成果情報が前記指定条件を満たすか否か少なくとも示すことを特徴とする付記1に記載の作業処理装置。
【0141】
(付記3)前記取得される依頼情報は、前記依頼者により指定された収集数を更に示し、前記第1成果情報の数を示す情報カウントが記憶手段に記憶され、前記第1成果情報受信手段により前記第1成果情報が受信されることに応じて、前記記憶された情報カウントを増加させる増加手段を更に備え、前記第2募集情報送信手段は、前記記憶されたカウントが前記収集数以上になる前に、前記第2端末装置からの要求に応じた前記第2募集情報の送信を開始することを特徴とする付記1又は2に記載の作業処理装置。
【0142】
(付記4)前記取得される依頼情報は、前記依頼者により指定された収集数を更に示し、前記第1成果情報の数を示す情報カウントが記憶手段に記憶され、前記第1成果情報受信手段により前記第1成果情報が受信されることに応じて、前記記憶された情報カウントを増加させる増加手段と、前記第2成果情報受信手段により、前記第1成果情報が前記指定条件を満たさないことを示す前記第2成果情報を受信することに応じて、前記記憶された情報カウントを減少させる減少手段と、を更に備え、前記第1募集情報送信手段は、前記記憶された情報カウントが前記収集数以上である場合、前記第1募集情報の送信を停止し、前記記憶された情報カウントが前記収集数以上から前記収集数未満に減少したことに応じて、前記第1募集情報の送信停止を解除することを特徴とする付記2に記載の作業処理装置。
【0143】
(付記5)前記第2募集情報送信手段は、前記記憶されたカウントが前記収集数以上になる前に、前記第2端末装置からの要求に応じた前記第2募集情報の送信を開始することを特徴とする付記4に記載の作業処理装置。
【0144】
(付記6)前記第2募集情報送信手段は、前記情報カウントが、前記収集数未満である所定数以上に増加した場合、前記第2端末装置からの要求に応じた前記第2募集情報の送信を開始することを特徴とする付記3又は5に記載の作業処理装置。
【0145】
(付記7)前記第2作業は、前記第1成果情報が前記指定条件を満たすか否かを判定することであり、前記成果情報送信手段は、前記指定条件を示す条件情報を更に前記第2端末装置へ送信することを特徴とする付記2、4又は5に記載の作業処理装置。
【0146】
(付記8)前記指定条件は、所定の機械学習モデルを用いた判定が可能なモデル判定条件を含み、前記受信された第1成果情報を前記機械学習モデルに入力した結果として、前記第1成果情報が前記モデル判定条件を満たすか否かを示すモデル判定結果情報を取得する判定結果情報取得手段と、前記受信された第1成果情報のうち、前記受信された第2成果情報が、前記指定条件が満たされることを示し、且つ、前記取得されたモデル判定結果情報が、前記モデル判定条件が満たされることを示す前記第1成果情報を出力する出力手段と、を更に備えることを特徴とする付記7に記載の作業処理装置。
【0147】
(付記9)前記受信された第1成果情報のうち、前記指定条件を満たす前記第1成果情報を出力する出力手段を更に備えることを特徴とする付記2、4、5又は7に記載の作業処理装置。
【0148】
(付記10)前記受信された第1成果情報を、該第1成果情報を送信してきた前記第1端末装置を利用する前記第1ユーザを識別する第1ユーザ識別情報に関連付けて成果情報記憶手段に記憶させる記憶制御手段を更に備え、前記成果情報送信手段は、前記成果情報記憶手段に記憶された前記第1成果情報のうち、前記第2ユーザを識別する第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていない前記第1成果情報を、前記第2端末装置へ送信することを特徴とする付記1乃至9の何れか一に記載の作業処理装置。
【0149】
(付記11)前記第1成果情報を送信してきた前記第1端末装置を利用する前記第1ユーザを識別する第1ユーザ識別情報を識別情報記憶手段に記憶させる記憶制御手段を更に備え、前記第2募集情報送信手段は、前記複数のユーザのうち、前記識別情報記憶手段に記憶された前記第1ユーザ識別情報により示される前記第1ユーザと同一の前記第2ユーザが利用する前記第2端末装置への前記第2募集情報の送信を抑止することを特徴とする付記1乃至9の何れか一に記載の作業処理装置。
【0150】
(付記12)コンピュータにより実行される作業処理方法において、依頼者から依頼された作業であって、第1作業と、前記第1作業の成果について行われる第2作業と、を示す依頼情報を取得する取得ステップと、複数のユーザのうち何れか第1ユーザが利用する第1端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第1作業の参加者を募集していることを示す第1募集情報を送信する第1募集情報送信ステップと、前記送信された第1募集情報を受信した前記第1端末装置から、前記第1作業の成果を示す第1成果情報を受信する第1成果情報受信ステップと、前記複数のユーザのうち何れか第2ユーザが利用する第2端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第2作業の参加者を募集していることを示す第2募集情報を送信する第2募集情報送信ステップと、前記送信された第2募集情報を受信した前記第2端末装置からの要求に応じて、前記受信された第1成果情報を送信する成果情報送信ステップと、前記送信された第1成果情報を受信した前記第2端末装置から、前記送信された第1成果情報についての前記第2作業の成果を示す第2成果情報を受信する第2成果情報受信ステップと、を含み、前記第1成果情報受信ステップによる前記第1成果情報の受信元の前記第1端末装置と、前記成果情報送信ステップによる該第1成果情報の送信先の前記第2端末装置と、が異なることを特徴とする作業処理方法。
【0151】
(付記13)コンピュータを、依頼者から依頼された作業であって、第1作業と、前記第1作業の成果について行われる第2作業と、を示す依頼情報を取得する取得手段と、複数のユーザのうち何れか第1ユーザが利用する第1端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第1作業の参加者を募集していることを示す第1募集情報を送信する第1募集情報送信手段と、前記送信された第1募集情報を受信した前記第1端末装置から、前記第1作業の成果を示す第1成果情報を受信する第1成果情報受信手段と、前記複数のユーザのうち何れか第2ユーザが利用する第2端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第2作業の参加者を募集していることを示す第2募集情報を送信する第2募集情報送信手段でと、前記送信された第2募集情報を受信した前記第2端末装置からの要求に応じて、前記受信された第1成果情報を送信する成果情報送信手段と、前記送信された第1成果情報を受信した前記第2端末装置から、前記送信された第1成果情報についての前記第2作業の成果を示す第2成果情報を受信する第2成果情報受信手段、として機能させ、前記第1成果情報受信手段による前記第1成果情報の受信元の前記第1端末装置と、前記成果情報送信手段による該第1成果情報の送信先の前記第2端末装置と、が異なることを特徴とする作業処理プログラム。
【符号の説明】
【0152】
1 センターサーバ
2 依頼者端末
3 ユーザ端末
11 システム制御部
12 システムバス
13 入出力インタフェース
14 記憶部
14a 会員DB
14b タスク基本情報
14c タスク状況DB
14d 成果記録DB
15 通信部
1101 タスク情報取得部
1102 第1募集情報送信部
1103 第1成果情報受信部
1104 情報記憶制御部
1105 カウント増加部
1106 第2募集情報送信部
1107 成果情報送信部
1108 第2成果情報受信部
1109 成果情報出力部
1110 カウント減少部
NW ネットワーク
S クラウドソーシングシステム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
【手続補正書】
【提出日】2023-11-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
依頼者から依頼された作業であって、第1作業と、前記第1作業の成果について行われる第2作業と、を示す依頼情報を取得する取得手段と、
複数のユーザのうち何れか第1ユーザが利用する第1端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第1作業の参加者を募集していることを示す第1募集情報を送信する第1募集情報送信手段と、
前記送信された第1募集情報を受信した前記第1端末装置から、前記第1作業の成果を示す第1成果情報を受信する第1成果情報受信手段と、
前記受信された第1成果情報を、該第1成果情報を送信してきた前記第1端末装置を利用する前記第1ユーザを識別する第1ユーザ識別情報に関連付けて成果情報記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
前記複数のユーザのうち何れか第2ユーザが利用する第2端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第2作業の参加者を募集していることを示す第2募集情報を送信する第2募集情報送信手段と、
前記送信された第2募集情報を受信した前記第2端末装置からの要求に応じて、前記記憶された第1成果情報を送信する成果情報送信手段であって、前記記憶された第1成果情報の中に、前記第2ユーザを識別する第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていない前記第1成果情報がある場合、該第1成果情報と異なる何れかの前記第1成果情報が、前記第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていたとしても、前記第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていない前記第1成果情報を、前記第2端末装置へ送信する成果情報送信手段と、
前記送信された第1成果情報を受信した前記第2端末装置から、前記送信された第1成果情報についての前記第2作業の成果を示す第2成果情報を受信する第2成果情報受信手段と、
を備えことを特徴とする作業処理装置。
【請求項2】
前記取得される依頼情報は、前記第1成果情報に対して指定された指定条件を更に示し、
前記受信される第2成果情報は、前記送信された前記第1成果情報が前記指定条件を満たすか否か少なくとも示すことを特徴とする請求項1に記載の作業処理装置。
【請求項3】
前記取得される依頼情報は、前記依頼者により指定された収集数を更に示し、
前記第1成果情報の数を示す情報カウントが記憶手段に記憶され、
前記第1成果情報受信手段により前記第1成果情報が受信されることに応じて、前記記憶された情報カウントを増加させる増加手段を更に備え、
前記第2募集情報送信手段は、前記記憶されたカウントが前記収集数以上になる前に、前記第2端末装置からの要求に応じた前記第2募集情報の送信を開始することを特徴とする請求項1に記載の作業処理装置。
【請求項4】
前記取得される依頼情報は、前記依頼者により指定された収集数を更に示し、
前記第1成果情報の数を示す情報カウントが記憶手段に記憶され、
前記第1成果情報受信手段により前記第1成果情報が受信されることに応じて、前記記憶された情報カウントを増加させる増加手段と、
前記第2成果情報受信手段により、前記第1成果情報が前記指定条件を満たさないことを示す前記第2成果情報を受信することに応じて、前記記憶された情報カウントを減少させる減少手段と、
を更に備え、
前記第1募集情報送信手段は、前記記憶された情報カウントが前記収集数以上である場合、前記第1募集情報の送信を停止し、前記記憶された情報カウントが前記収集数以上から前記収集数未満に減少したことに応じて、前記第1募集情報の送信停止を解除することを特徴とする請求項2に記載の作業処理装置。
【請求項5】
前記第2募集情報送信手段は、前記記憶されたカウントが前記収集数以上になる前に、前記第2端末装置からの要求に応じた前記第2募集情報の送信を開始することを特徴とする請求項4に記載の作業処理装置。
【請求項6】
前記第2募集情報送信手段は、前記情報カウントが、前記収集数未満である所定数以上に増加した場合、前記第2端末装置からの要求に応じた前記第2募集情報の送信を開始することを特徴とする請求項3又は5に記載の作業処理装置。
【請求項7】
前記第2作業は、前記第1成果情報が前記指定条件を満たすか否かを判定することであり、
前記成果情報送信手段は、前記指定条件を示す条件情報を更に前記第2端末装置へ送信することを特徴とする請求項2又は4に記載の作業処理装置。
【請求項8】
前記指定条件は、所定の機械学習モデルを用いた判定が可能なモデル判定条件を含み、
前記受信された第1成果情報を前記機械学習モデルに入力した結果として、前記第1成果情報が前記モデル判定条件を満たすか否かを示すモデル判定結果情報を取得する判定結果情報取得手段と、
前記受信された第1成果情報のうち、前記受信された第2成果情報が、前記指定条件が満たされることを示し、且つ、前記取得されたモデル判定結果情報が、前記モデル判定条件が満たされることを示す前記第1成果情報を出力する出力手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項7に記載の作業処理装置。
【請求項9】
前記受信された第1成果情報のうち、前記指定条件を満たす前記第1成果情報を出力する出力手段を更に備えることを特徴とする請求項2又は4に記載の作業処理装置。
【請求項10】
コンピュータにより実行される作業処理方法において、
依頼者から依頼された作業であって、第1作業と、前記第1作業の成果について行われる第2作業と、を示す依頼情報を取得する取得ステップと、
複数のユーザのうち何れか第1ユーザが利用する第1端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第1作業の参加者を募集していることを示す第1募集情報を送信する第1募集情報送信ステップと、
前記送信された第1募集情報を受信した前記第1端末装置から、前記第1作業の成果を示す第1成果情報を受信する第1成果情報受信ステップと、
前記受信された第1成果情報を、該第1成果情報を送信してきた前記第1端末装置を利用する前記第1ユーザを識別する第1ユーザ識別情報に関連付けて成果情報記憶手段に記憶させる記憶制御ステップと、
前記複数のユーザのうち何れか第2ユーザが利用する第2端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第2作業の参加者を募集していることを示す第2募集情報を送信する第2募集情報送信ステップと、
前記送信された第2募集情報を受信した前記第2端末装置からの要求に応じて、前記受信された第1成果情報を送信する成果情報送信ステップであって、前記記憶された第1成果情報の中に、前記第2ユーザを識別する第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていない前記第1成果情報がある場合、該第1成果情報と異なる何れかの前記第1成果情報が、前記第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていたとしても、前記第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていない前記第1成果情報を、前記第2端末装置へ送信する成果情報送信ステップと、
前記送信された第1成果情報を受信した前記第2端末装置から、前記送信された第1成果情報についての前記第2作業の成果を示す第2成果情報を受信する第2成果情報受信ステップと、
を含むことを特徴とする作業処理方法。
【請求項11】
コンピュータを、
依頼者から依頼された作業であって、第1作業と、前記第1作業の成果について行われる第2作業と、を示す依頼情報を取得する取得手段と、
複数のユーザのうち何れか第1ユーザが利用する第1端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第1作業の参加者を募集していることを示す第1募集情報を送信する第1募集情報送信手段と、
前記送信された第1募集情報を受信した前記第1端末装置から、前記第1作業の成果を示す第1成果情報を受信する第1成果情報受信手段と、
前記受信された第1成果情報を、該第1成果情報を送信してきた前記第1端末装置を利用する前記第1ユーザを識別する第1ユーザ識別情報に関連付けて成果情報記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
前記複数のユーザのうち何れか第2ユーザが利用する第2端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第2作業の参加者を募集していることを示す第2募集情報を送信する第2募集情報送信手段と、
前記送信された第2募集情報を受信した前記第2端末装置からの要求に応じて、前記記憶された第1成果情報を送信する成果情報送信手段であって、前記記憶された第1成果情報の中に、前記第2ユーザを識別する第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていない前記第1成果情報がある場合、該第1成果情報と異なる何れかの前記第1成果情報が、前記第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていたとしても、前記第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていない前記第1成果情報を、前記第2端末装置へ送信する成果情報送信手段と、
前記送信された第1成果情報を受信した前記第2端末装置から、前記送信された第1成果情報についての前記第2作業の成果を示す第2成果情報を受信する第2成果情報受信手段、
として機能させることを特徴とする作業処理プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、依頼者から依頼された作業であって、第1作業と、前記第1作業の成果について行われる第2作業と、を示す依頼情報を取得する取得手段と、複数のユーザのうち何れか第1ユーザが利用する第1端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第1作業の参加者を募集していることを示す第1募集情報を送信する第1募集情報送信手段と、前記送信された第1募集情報を受信した前記第1端末装置から、前記第1作業の成果を示す第1成果情報を受信する第1成果情報受信手段と、前記受信された第1成果情報を、該第1成果情報を送信してきた前記第1端末装置を利用する前記第1ユーザを識別する第1ユーザ識別情報に関連付けて成果情報記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、前記複数のユーザのうち何れか第2ユーザが利用する第2端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第2作業の参加者を募集していることを示す第2募集情報を送信する第2募集情報送信手段と、前記送信された第2募集情報を受信した前記第2端末装置からの要求に応じて、前記記憶された第1成果情報を送信する成果情報送信手段であって、前記記憶された第1成果情報の中に、前記第2ユーザを識別する第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていない前記第1成果情報がある場合、該第1成果情報と異なる何れかの前記第1成果情報が、前記第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていたとしても、前記第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていない前記第1成果情報を、前記第2端末装置へ送信する成果情報送信手段と、前記送信された第1成果情報を受信した前記第2端末装置から、前記送信された第1成果情報についての前記第2作業の成果を示す第2成果情報を受信する第2成果情報受信手段と、を備えことを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
この発明によれば、第1募集情報の送信により、第1作業の参加者が募集される。第1募集情報の送信先の第1端末装置は、第1ユーザによる第1作業の成果を示す第1成果情報を作業処理装置へ送信する。また、第2募集情報の送信により、第1作業の成果について行われる第1作業の参加者が募集される。第2募集情報の送信先の第2端末装置へ、第1端末装置から送信されてきた第1成果情報が送信される。第2ユーザは、この第1成果情報について第2作業を実施する。第2端末装置は、その第2作業の成果を示す第2成果情報を作業処理装置へ送信する。ここで、第1成果情報の受信元の第1端末装置と、その第1成果情報の送信先の第2端末装置と、が異なる。従って、ユーザによる或る作業の成果を別のユーザによる作業に受け渡すことができる。
またこの発明によれば、第1成果情報は、その成果情報を送信してきた第1端末装置の第1ユーザと関連付けられる。そして、第2ユーザと同一の第1ユーザに関連付けられていない第1成果情報が、その第2ユーザの第2端末装置へ送信される。従って、第2ユーザは、その第2ユーザとは異なる第1ユーザが送信してきた第1成果情報について、第2作業を実施することになる。そのため、成果情報を提供するユーザと、その成果情報について第2作業を実施するユーザと、を異ならせながら、第1作業の参加者を第2作業に参加させることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0029】
請求項10に記載の発明は、コンピュータにより実行される作業処理方法において、依頼者から依頼された作業であって、第1作業と、前記第1作業の成果について行われる第2作業と、を示す依頼情報を取得する取得ステップと、複数のユーザのうち何れか第1ユーザが利用する第1端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第1作業の参加者を募集していることを示す第1募集情報を送信する第1募集情報送信ステップと、前記送信された第1募集情報を受信した前記第1端末装置から、前記第1作業の成果を示す第1成果情報を受信する第1成果情報受信ステップと、前記受信された第1成果情報を、該第1成果情報を送信してきた前記第1端末装置を利用する前記第1ユーザを識別する第1ユーザ識別情報に関連付けて成果情報記憶手段に記憶させる記憶制御ステップと、前記複数のユーザのうち何れか第2ユーザが利用する第2端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第2作業の参加者を募集していることを示す第2募集情報を送信する第2募集情報送信ステップと、前記送信された第2募集情報を受信した前記第2端末装置からの要求に応じて、前記受信された第1成果情報を送信する成果情報送信ステップであって、前記記憶された第1成果情報の中に、前記第2ユーザを識別する第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていない前記第1成果情報がある場合、該第1成果情報と異なる何れかの前記第1成果情報が、前記第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていたとしても、前記第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていない前記第1成果情報を、前記第2端末装置へ送信する成果情報送信ステップと、前記送信された第1成果情報を受信した前記第2端末装置から、前記送信された第1成果情報についての前記第2作業の成果を示す第2成果情報を受信する第2成果情報受信ステップと、を含ことを特徴とする。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0030】
請求項11に記載の発明は、コンピュータを、依頼者から依頼された作業であって、第1作業と、前記第1作業の成果について行われる第2作業と、を示す依頼情報を取得する取得手段と、複数のユーザのうち何れか第1ユーザが利用する第1端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第1作業の参加者を募集していることを示す第1募集情報を送信する第1募集情報送信手段と、前記送信された第1募集情報を受信した前記第1端末装置から、前記第1作業の成果を示す第1成果情報を受信する第1成果情報受信手段と、前記受信された第1成果情報を、該第1成果情報を送信してきた前記第1端末装置を利用する前記第1ユーザを識別する第1ユーザ識別情報に関連付けて成果情報記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、前記複数のユーザのうち何れか第2ユーザが利用する第2端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第2作業の参加者を募集していることを示す第2募集情報を送信する第2募集情報送信手段と、前記送信された第2募集情報を受信した前記第2端末装置からの要求に応じて、前記記憶された第1成果情報を送信する成果情報送信手段であって、前記記憶された第1成果情報の中に、前記第2ユーザを識別する第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていない前記第1成果情報がある場合、該第1成果情報と異なる何れかの前記第1成果情報が、前記第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていたとしても、前記第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていない前記第1成果情報を、前記第2端末装置へ送信する成果情報送信手段と、前記送信された第1成果情報を受信した前記第2端末装置から、前記送信された第1成果情報についての前記第2作業の成果を示す第2成果情報を受信する第2成果情報受信手段、として機能させことを特徴とする。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
依頼者から依頼された作業であって、第1作業と、前記第1作業の成果について行われる第2作業と、を示す依頼情報を取得する取得手段と、
複数のユーザのうち何れか第1ユーザが利用する第1端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第1作業の参加者を募集していることを示す第1募集情報を送信する第1募集情報送信手段と、
前記送信された第1募集情報を受信した前記第1端末装置から、前記第1作業の成果を示す第1成果情報を受信する第1成果情報受信手段と、
前記受信された第1成果情報を、該第1成果情報を送信してきた前記第1端末装置を利用する前記第1ユーザを識別する第1ユーザ識別情報に関連付けて成果情報記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
前記複数のユーザのうち何れか第2ユーザが利用する第2端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第2作業の参加者を募集していることを示す第2募集情報を送信する第2募集情報送信手段と、
前記送信された第2募集情報を受信した前記第2端末装置からの要求に応じて、前記記憶された第1成果情報を送信する成果情報送信手段であって、前記記憶された第1成果情報の中に、前記第2ユーザを識別する第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていない前記第1成果情報があるか否かを判定し、該第1成果情報があると判定した場合、該第1成果情報と異なる何れかの前記第1成果情報が、前記第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていたとしても、前記第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていない前記第1成果情報を、前記第2端末装置へ送信する成果情報送信手段と、
前記送信された第1成果情報を受信した前記第2端末装置から、前記送信された第1成果情報についての前記第2作業の成果を示す第2成果情報を受信する第2成果情報受信手段と、
を備えることを特徴とする作業処理装置。
【請求項2】
前記取得される依頼情報は、前記第1成果情報に対して指定された指定条件を更に示し、
前記受信される第2成果情報は、前記送信された前記第1成果情報が前記指定条件を満たすか否か少なくとも示すことを特徴とする請求項1に記載の作業処理装置。
【請求項3】
前記取得される依頼情報は、前記依頼者により指定された収集数を更に示し、
前記第1成果情報の数を示す情報カウントが記憶手段に記憶され、
前記第1成果情報受信手段により前記第1成果情報が受信されることに応じて、前記記憶された情報カウントを増加させる増加手段を更に備え、
前記第2募集情報送信手段は、前記記憶されたカウントが前記収集数以上になる前に、前記第2端末装置からの要求に応じた前記第2募集情報の送信を開始することを特徴とする請求項1に記載の作業処理装置。
【請求項4】
前記取得される依頼情報は、前記依頼者により指定された収集数を更に示し、
前記第1成果情報の数を示す情報カウントが記憶手段に記憶され、
前記第1成果情報受信手段により前記第1成果情報が受信されることに応じて、前記記憶された情報カウントを増加させる増加手段と、
前記第2成果情報受信手段により、前記第1成果情報が前記指定条件を満たさないことを示す前記第2成果情報を受信することに応じて、前記記憶された情報カウントを減少させる減少手段と、
を更に備え、
前記第1募集情報送信手段は、前記記憶された情報カウントが前記収集数以上である場合、前記第1募集情報の送信を停止し、前記記憶された情報カウントが前記収集数以上から前記収集数未満に減少したことに応じて、前記第1募集情報の送信停止を解除することを特徴とする請求項2に記載の作業処理装置。
【請求項5】
前記第2募集情報送信手段は、前記記憶されたカウントが前記収集数以上になる前に、前記第2端末装置からの要求に応じた前記第2募集情報の送信を開始することを特徴とする請求項4に記載の作業処理装置。
【請求項6】
前記第2募集情報送信手段は、前記情報カウントが、前記収集数未満である所定数以上に増加した場合、前記第2端末装置からの要求に応じた前記第2募集情報の送信を開始することを特徴とする請求項3又は5に記載の作業処理装置。
【請求項7】
前記第2作業は、前記第1成果情報が前記指定条件を満たすか否かを判定することであり、
前記成果情報送信手段は、前記指定条件を示す条件情報を更に前記第2端末装置へ送信することを特徴とする請求項2又は4に記載の作業処理装置。
【請求項8】
前記指定条件は、所定の機械学習モデルを用いた判定が可能なモデル判定条件を含み、
前記受信された第1成果情報を前記機械学習モデルに入力した結果として、前記第1成果情報が前記モデル判定条件を満たすか否かを示すモデル判定結果情報を取得する判定結果情報取得手段と、
前記受信された第1成果情報のうち、前記受信された第2成果情報が、前記指定条件が満たされることを示し、且つ、前記取得されたモデル判定結果情報が、前記モデル判定条件が満たされることを示す前記第1成果情報を出力する出力手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項7に記載の作業処理装置。
【請求項9】
前記受信された第1成果情報のうち、前記指定条件を満たす前記第1成果情報を出力する出力手段を更に備えることを特徴とする請求項2又は4に記載の作業処理装置。
【請求項10】
コンピュータにより実行される作業処理方法において、
依頼者から依頼された作業であって、第1作業と、前記第1作業の成果について行われる第2作業と、を示す依頼情報を取得する取得ステップと、
複数のユーザのうち何れか第1ユーザが利用する第1端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第1作業の参加者を募集していることを示す第1募集情報を送信する第1募集情報送信ステップと、
前記送信された第1募集情報を受信した前記第1端末装置から、前記第1作業の成果を示す第1成果情報を受信する第1成果情報受信ステップと、
前記受信された第1成果情報を、該第1成果情報を送信してきた前記第1端末装置を利用する前記第1ユーザを識別する第1ユーザ識別情報に関連付けて成果情報記憶手段に記憶させる記憶制御ステップと、
前記複数のユーザのうち何れか第2ユーザが利用する第2端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第2作業の参加者を募集していることを示す第2募集情報を送信する第2募集情報送信ステップと、
前記送信された第2募集情報を受信した前記第2端末装置からの要求に応じて、前記受信された第1成果情報を送信する成果情報送信ステップであって、前記記憶された第1成果情報の中に、前記第2ユーザを識別する第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていない前記第1成果情報があるか否かを判定し、該第1成果情報があると判定した場合、該第1成果情報と異なる何れかの前記第1成果情報が、前記第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていたとしても、前記第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていない前記第1成果情報を、前記第2端末装置へ送信する成果情報送信ステップと、
前記送信された第1成果情報を受信した前記第2端末装置から、前記送信された第1成果情報についての前記第2作業の成果を示す第2成果情報を受信する第2成果情報受信ステップと、
を含むことを特徴とする作業処理方法。
【請求項11】
コンピュータを、
依頼者から依頼された作業であって、第1作業と、前記第1作業の成果について行われる第2作業と、を示す依頼情報を取得する取得手段と、
複数のユーザのうち何れか第1ユーザが利用する第1端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第1作業の参加者を募集していることを示す第1募集情報を送信する第1募集情報送信手段と、
前記送信された第1募集情報を受信した前記第1端末装置から、前記第1作業の成果を示す第1成果情報を受信する第1成果情報受信手段と、
前記受信された第1成果情報を、該第1成果情報を送信してきた前記第1端末装置を利用する前記第1ユーザを識別する第1ユーザ識別情報に関連付けて成果情報記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
前記複数のユーザのうち何れか第2ユーザが利用する第2端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第2作業の参加者を募集していることを示す第2募集情報を送信する第2募集情報送信手段と、
前記送信された第2募集情報を受信した前記第2端末装置からの要求に応じて、前記記憶された第1成果情報を送信する成果情報送信手段であって、前記記憶された第1成果情報の中に、前記第2ユーザを識別する第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていない前記第1成果情報があるか否かを判定し、該第1成果情報があると判定した場合、該第1成果情報と異なる何れかの前記第1成果情報が、前記第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていたとしても、前記第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていない前記第1成果情報を、前記第2端末装置へ送信する成果情報送信手段と、
前記送信された第1成果情報を受信した前記第2端末装置から、前記送信された第1成果情報についての前記第2作業の成果を示す第2成果情報を受信する第2成果情報受信手段、
として機能させることを特徴とする作業処理プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、依頼者から依頼された作業であって、第1作業と、前記第1作業の成果について行われる第2作業と、を示す依頼情報を取得する取得手段と、複数のユーザのうち何れか第1ユーザが利用する第1端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第1作業の参加者を募集していることを示す第1募集情報を送信する第1募集情報送信手段と、前記送信された第1募集情報を受信した前記第1端末装置から、前記第1作業の成果を示す第1成果情報を受信する第1成果情報受信手段と、前記受信された第1成果情報を、該第1成果情報を送信してきた前記第1端末装置を利用する前記第1ユーザを識別する第1ユーザ識別情報に関連付けて成果情報記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、前記複数のユーザのうち何れか第2ユーザが利用する第2端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第2作業の参加者を募集していることを示す第2募集情報を送信する第2募集情報送信手段と、前記送信された第2募集情報を受信した前記第2端末装置からの要求に応じて、前記記憶された第1成果情報を送信する成果情報送信手段であって、前記記憶された第1成果情報の中に、前記第2ユーザを識別する第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていない前記第1成果情報があるか否かを判定し、該第1成果情報があると判定した場合、該第1成果情報と異なる何れかの前記第1成果情報が、前記第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていたとしても、前記第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていない前記第1成果情報を、前記第2端末装置へ送信する成果情報送信手段と、前記送信された第1成果情報を受信した前記第2端末装置から、前記送信された第1成果情報についての前記第2作業の成果を示す第2成果情報を受信する第2成果情報受信手段と、を備えることを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0029】
請求項10に記載の発明は、コンピュータにより実行される作業処理方法において、依頼者から依頼された作業であって、第1作業と、前記第1作業の成果について行われる第2作業と、を示す依頼情報を取得する取得ステップと、複数のユーザのうち何れか第1ユーザが利用する第1端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第1作業の参加者を募集していることを示す第1募集情報を送信する第1募集情報送信ステップと、前記送信された第1募集情報を受信した前記第1端末装置から、前記第1作業の成果を示す第1成果情報を受信する第1成果情報受信ステップと、前記受信された第1成果情報を、該第1成果情報を送信してきた前記第1端末装置を利用する前記第1ユーザを識別する第1ユーザ識別情報に関連付けて成果情報記憶手段に記憶させる記憶制御ステップと、前記複数のユーザのうち何れか第2ユーザが利用する第2端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第2作業の参加者を募集していることを示す第2募集情報を送信する第2募集情報送信ステップと、前記送信された第2募集情報を受信した前記第2端末装置からの要求に応じて、前記受信された第1成果情報を送信する成果情報送信ステップであって、前記記憶された第1成果情報の中に、前記第2ユーザを識別する第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていない前記第1成果情報があるか否かを判定し、該第1成果情報があると判定した場合、該第1成果情報と異なる何れかの前記第1成果情報が、前記第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていたとしても、前記第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていない前記第1成果情報を、前記第2端末装置へ送信する成果情報送信ステップと、前記送信された第1成果情報を受信した前記第2端末装置から、前記送信された第1成果情報についての前記第2作業の成果を示す第2成果情報を受信する第2成果情報受信ステップと、を含むことを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0030】
請求項11に記載の発明は、コンピュータを、依頼者から依頼された作業であって、第1作業と、前記第1作業の成果について行われる第2作業と、を示す依頼情報を取得する取得手段と、複数のユーザのうち何れか第1ユーザが利用する第1端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第1作業の参加者を募集していることを示す第1募集情報を送信する第1募集情報送信手段と、前記送信された第1募集情報を受信した前記第1端末装置から、前記第1作業の成果を示す第1成果情報を受信する第1成果情報受信手段と、前記受信された第1成果情報を、該第1成果情報を送信してきた前記第1端末装置を利用する前記第1ユーザを識別する第1ユーザ識別情報に関連付けて成果情報記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、前記複数のユーザのうち何れか第2ユーザが利用する第2端末装置からの要求に応じて、前記取得された依頼情報により示される前記第2作業の参加者を募集していることを示す第2募集情報を送信する第2募集情報送信手段と、前記送信された第2募集情報を受信した前記第2端末装置からの要求に応じて、前記記憶された第1成果情報を送信する成果情報送信手段であって、前記記憶された第1成果情報の中に、前記第2ユーザを識別する第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていない前記第1成果情報があるか否かを判定し、該第1成果情報があると判定した場合、該第1成果情報と異なる何れかの前記第1成果情報が、前記第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていたとしても、前記第2ユーザ識別情報と一致する前記第1ユーザ識別情報と関連付けられていない前記第1成果情報を、前記第2端末装置へ送信する成果情報送信手段と、前記送信された第1成果情報を受信した前記第2端末装置から、前記送信された第1成果情報についての前記第2作業の成果を示す第2成果情報を受信する第2成果情報受信手段、として機能させることを特徴とする。