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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024075886
(43)【公開日】2024-06-05
(54)【発明の名称】歩行型管理機
(51)【国際特許分類】
   A01B 33/08 20060101AFI20240529BHJP
【FI】
A01B33/08 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022187133
(22)【出願日】2022-11-24
(71)【出願人】
【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092794
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 正道
(72)【発明者】
【氏名】原 竜太郎
(72)【発明者】
【氏名】富久 聡
(72)【発明者】
【氏名】宮内 正男
(72)【発明者】
【氏名】米田 彩美
(72)【発明者】
【氏名】奥村 仁
【テーマコード(参考)】
2B033
【Fターム(参考)】
2B033AA06
2B033AB01
2B033AB11
2B033AC04
2B033CA01
2B033CA02
2B033CA03
2B033CA14
2B033CA21
2B033ED15
(57)【要約】
【課題】従来、バッテリからの電力供給によってモータを駆動し、モータから耕耘装置等の作業装置に伝動し、圃場を管理する電動式の歩行型管理機があり、耕耘装置を駆動するモータと、走行装置を駆動するモータを備え、1つのバッテリと制御装置を備えている。然しながら、1つの走行用モータにて左右走行装置を駆動する構成であるから、走行用モータから左右走行装置への伝動系に左右サイドクラッチやデフ装置等が必要で煩雑な構成となっていた。そこで、簡潔な構成の電動式の歩行型管理機を提供する。
【解決手段】左右走行装置5,5を各々駆動する左右走行アクチュエータ15,15とバッテリ14と制御装置16を備え、左右走行アクチュエータ15,15の回転速度を各々設定可能な変速操作具を設けた歩行型管理機。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右走行装置(5,5)を各々駆動する左右走行アクチュエータ(15,15)とバッテリ(14)と制御装置(16)を備え、左右走行アクチュエータ(15,15)の回転速度を各々設定可能な変速操作具(Ra,Rb,La,Lb)を設けたことを特徴とする歩行型管理機。
【請求項2】
左右走行装置(5,5)が直進状態であることを検出する直進状態検出装置(21R,21L)を備え、左右走行装置(5,5)が直進状態であることを検出した場合、左右走行アクチュエータ(15,15)の回転速度を合わせる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の歩行型管理機。
【請求項3】
左右走行装置(5,5)の各々の回転数を検出する左右回転センサ(4a,4a)を設け、左右走行アクチュエータ(15,15)の回転速度が同じであるが左右走行装置(5,5)の回転数が異なる場合、左右走行装置(5,5)の回転数が同じになるように左右走行アクチュエータ(15,15)の回転速度を制御することを特徴とする請求項2に記載の歩行型管理機。
【請求項4】
機体を操作する操作ハンドル(18)の後部及び側部に変速操作具(Ra,Rb,La,Lb)を備えたことを特徴とする請求項1に記載の歩行型管理機。
【請求項5】
操作ハンドル(18)に作業者が操作していることを検出する作業者検出装置(25L,25R)を備え、該作業者検出装置(25L,25R)が操作中であることを検出しない場合、左右走行アクチュエータ(15,15)を停止する制御を行うことを特徴とする請求項1~請求項4の何れか1項に記載の歩行型管理機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業者が歩行しながら耕耘等の農作業を行う歩行型管理機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、バッテリからの電力供給によってモータを駆動し、モータから耕耘装置等の作業装置に伝動し、圃場を管理する電動式の歩行型管理機があり、耕耘装置を駆動するモータと、走行装置を駆動するモータを備え、1つのバッテリと制御装置を備えている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許5785734号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
1つの走行用モータにて左右走行装置を駆動する構成であるから、走行用モータから左右走行装置への伝動系に左右サイドクラッチやデフ装置等が必要で煩雑な構成となっていた。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡潔な構成の電動式の歩行型管理機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明は、左右走行装置5,5を各々駆動する左右走行アクチュエータ15,15とバッテリ14と制御装置16を備え、左右走行アクチュエータ15,15の回転速度を各々設定可能な変速操作具Ra,Rb,La,Lbを設けた歩行型管理機である。
【0007】
請求項1記載の発明によれば、左右走行装置5,5を各々駆動する左右走行アクチュエータ15,15とバッテリ14と制御装置16を備え、左右走行アクチュエータ15,15の回転速度を各々設定可能な変速操作具Ra,Rb,La,Lbを設けたので、簡潔な構成の電動式の歩行型管理機を得ることができる。
【0008】
請求項2記載の発明は、左右走行装置5,5が直進状態であることを検出する直進状態検出装置21R,21Lを備え、左右走行装置5,5が直進状態であることを検出した場合、左右走行アクチュエータ15,15の回転速度を合わせる制御を行う請求項1に記載の歩行型管理機である。
【0009】
請求項3記載の発明は、左右走行装置5,5の各々の回転数を検出する左右回転センサ4a,4aを設け、左右走行アクチュエータ15,15の回転速度が同じであるが左右走行装置5,5の回転数が異なる場合、左右走行装置5,5の回転数が同じになるように左右走行アクチュエータ15,15の回転速度を制御する請求項2に記載の歩行型管理機である。
【0010】
請求項4記載の発明は、機体を操作する操作ハンドル18の後部及び側部に変速操作具Ra,Rb,La,Lbを備えた請求項1に記載の歩行型管理機である。
【0011】
請求項5記載の発明は、操作ハンドル18に作業者が操作していることを検出する作業者検出装置25L,25Rを備え、該作業者検出装置25L,25Rが操作中であることを検出しない場合、左右走行アクチュエータ15,15を停止する制御を行う請求項1~請求項4の何れか1項に記載の歩行型管理機である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態にかかる歩行型管理機の概略斜視図である。
図2】同歩行型管理機の耕耘装置の作用説明用側面図である。
図3】同歩行型管理機の操作ハンドルの平面図である。
図4】同歩行型管理機の上下作動機構の作用説明用平面図である。
図5】同歩行型管理機の制御ブロック図である。
図6】同歩行型管理機の制御フロー図である。
図7】同歩行型管理機の他の例を示す制御フロー図である。
図8】同歩行型管理機の他の例を示す制御フロー図である。
図9】同歩行型管理機の他の例を示す制御フロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明を歩行型管理機に適用した例を図面に基づいて説明する。なお、機体の前進方向に向かって左右方向をそれぞれ左、右といい、前進方向を前、後進方向を後というが、本発明の構成を限定するものではない。
【0014】
<歩行型管理機の全体構成>
図1に示すように、歩行型管理機1は、機体フレーム2の後部に固設した左右伝動ケース3,3下部に設けた左右車軸4,4に左右車輪5,5を装着し、左右伝動ケース3,3上部に基部が固定された作業用伝動ケース6後側下部に耕耘軸7を突設して耕耘爪8を設けて耕耘装置9を構成する。
【0015】
左右車軸4,4には、各々左右回転センサ4a,4aを設け、左右車輪5,5の回転数を検出する。
【0016】
耕耘装置9の上面はロータリカバー10で覆う構成であり、後面は上下回動自在の後部カバー11で覆う構成としている。
【0017】
耕耘装置9の後端側には支持柱12を介して尾輪13を上下高さ調節自在に設けている(図2参照)。
【0018】
機体フレーム2には、前側からバッテリ14、左右車輪5,5を各々駆動する電動モータよりなる左右走行アクチュエータ15,15、制御装置16を設けている。
【0019】
左右走行アクチュエータ15,15は、各々左右伝動ケース3,3を介して左右車輪5,5を駆動回転する。
【0020】
なお、左右伝動ケース3,3に変速機構を設けて、副変速レバーにて高速の移動速と低速の作業速に切り換える構成としても良い。
【0021】
バッテリ14は、機体への脱着が容易に行えるワンタッチ着脱式の固定具にて装着されており、また、バッテリソケットを装備している。
【0022】
従って、歩行型管理機1をトラック等に積載して圃場間移動する際にバッテリ14を機体から取り外してトラック等のシガーソケットからバッテリソケットにて充電できる。
【0023】
また、バッテリ14は、車軸管理機、管理機及び耕耘機に共用できる構造になっており、機体の必要電力に応じて1個または2個以上の複数個を搭載して、共用化によりコスト削減を図っている。
【0024】
また、作業用伝動ケース6前側部には、耕耘爪8を駆動する電動モータよりなる作業アクチュエータ17を設けている。
【0025】
作業用伝動ケース6前部に基部が固定されたループ状の操作ハンドル18は、後方斜め上方に向けて延びている。
【0026】
図3に示すように、操作ハンドル18には、後端中央部内側にダイヤル式の電源スイッチMSと耕耘装置9の駆動を入り切りする作業レバー19aと尾輪13を上下高さ調節する尾輪高さ調節ダイヤル19b、後部右側上に変速操作具としてのスライド式の第1変速スイッチ(第1変速スティック)Raと第2変速スイッチ(第2変速スティック)Rb、後部左側上に変速操作具としてのスライド式の第3変速スイッチ(第3変速スティック)Laと第4変速スイッチ(第4変速スティック)Lb、後部右内側に右前後進レバー20Rと直進状態検出装置としての右自動スイッチ21Rと右手動スイッチ22Rと右変速切替スイッチ(右横操作スイッチ)23R、後部左内側に左前後進レバー20Lと直進状態検出装置としての左自動スイッチ21Lと左手動スイッチ22Lと左変速切替スイッチ(左横操作スイッチ)23L、後部右下側に右サイドレバー24R、後部左下側に左サイドレバー24Lが設けられている。
【0027】
また、操作ハンドル18後部には、作業者検出装置としての左右把持部25L,25Rが設けられている。そして、該左右把持部25L,25Rは、作業者が該左右把持部25L,25Rの何れかを把持していることを検出する周知の人感センサとなっている。
【0028】
図2及び図4に示すように、尾輪13は、支持柱12下端部に設けた枢支軸13aに遊転自在に装備されている。
【0029】
支持柱12は、耕耘装置9の機枠に設けた支持ケース12a内に挿通して支持され、支持ケース12a上端部に設けた上下作動機構12bにて上下移動調節自在に設けられている。
【0030】
上下作動機構12bは、尾輪ギアケース12cと電動モータ12dにて構成される。
【0031】
尾輪ギアケース12cには、支持柱12上端部が嵌装され周知のギア機構にて支持柱12を上下移動させて尾輪13の上下高さ調節する。
【0032】
電動モータ12dの駆動ギア12eは、尾輪ギアケース12cの従動ギア12fに噛合しており、尾輪高さ調節ダイヤル19bの操作にて電動モータ12dが正逆転作動し、駆動ギア12eと従動ギア12fにて尾輪ギアケース12c内のギア機構を作動して、尾輪13の上下高さを調節することができる。
【0033】
また、従動ギア12fは、駆動ギア12eと噛合する位置と噛合しない位置に切り換え自在に設けられている。
【0034】
そして、従動ギア12fを駆動ギア12eと噛合しない位置に切り換えることにより、手動ハンドル12gを正逆転操作して手動にて尾輪ギアケース12c内のギア機構を作動して、尾輪13の上下高さを調節することができる。
【0035】
<スイッチやレバーの作用>
次に、各種スイッチやレバー類の作用について説明する。
【0036】
電源スイッチMSは、ONにするとバッテリ14の電力が各部に通電可能となって歩行型管理機1が起動状態となり、OFFにするとバッテリ14の電力が遮断されて全停止状態となる。
【0037】
作業レバー19aは、前方に傾倒操作すると作業アクチュエータ17が作動して耕耘軸7を駆動回転し耕耘爪8が駆動回転され耕耘装置9が作業状態になり、後方に傾倒操作すると作業アクチュエータ17が停止して耕耘軸7の回転は停止し耕耘装置9が非作業状態になる。
【0038】
なお、耕耘装置9の後部に上下回動自在に設けた後部カバー11の上方への回動を検出するカバーセンサ31を設け、作業レバー19aを前方に傾倒操作し且つ耕耘装置9を圃場に接地させてカバーセンサ31が後部カバー11の上方への回動を検出すると作業アクチュエータ17が作動して耕耘軸7を駆動回転し耕耘爪8が駆動回転され耕耘装置9が作業状態になり、機体旋回時等で耕耘装置9を圃場から持ち上げてカバーセンサ31が後部カバー11の下方への回動を検出すると作業アクチュエータ17を停止して耕耘軸7の回転は停止し耕耘装置9が非作業状態になるようにしても良い。
【0039】
尾輪高さ調節ダイヤル19bは、左右回動操作することにより電動モータ12dが正逆転作動し、駆動ギア12eと従動ギア12fにて尾輪ギアケース12c内のギア機構を作動して、尾輪13の上下高さを調節することができる。
【0040】
第1変速スイッチRaと第3変速スイッチLaは、作業者が歩行型管理機1の後方に位置して操作ハンドル18の左右把持部25L,25Rを握って作業を行う際に操作する変速操作スイッチである。なお、右変速切替スイッチ23R及び左変速切替スイッチ23Lは、OFFにしている。
【0041】
即ち、右把持部25Rを握った右手の親指で第1変速スイッチRaをスライド操作することにより、右走行アクチュエータ15の駆動回転数を変更して右車輪5の駆動回転数を変更する。
【0042】
また、左把持部25Lを握った左手の親指で第3変速スイッチLaをスライド操作することにより、左走行アクチュエータ15の駆動回転数を変更して左車輪5の駆動回転数を変更する。
【0043】
従って、作業者が歩行型管理機1の後方に位置して操作ハンドル18の左右把持部25L,25Rを握って作業を行う際に、第1変速スイッチRaと第3変速スイッチLaを同時に操作して左右走行アクチュエータ15,15の駆動回転数を同時に増減して進行速度を増減速したり、第1変速スイッチRaまたは第3変速スイッチLaを操作して左右走行アクチュエータ15,15の何れかの駆動回転数を増減して機体の進行方向を微調節したり機体を旋回させたりすることができる。
【0044】
第1変速スイッチRaと第2変速スイッチRbは、作業者が歩行型管理機1の右側方に位置して操作ハンドル18の右把持部25Rを握って作業を行う際に操作する変速操作スイッチであり、右変速切替スイッチ23RをONにすると機能する。
【0045】
即ち、作業者が歩行型管理機1の右側方に位置して操作ハンドル18の右把持部25Rを握って右変速切替スイッチ23RをONにし、第2変速スイッチRbをスライド操作することにより、右走行アクチュエータ15の駆動回転数を変更して右車輪5の駆動回転数を変更する。
【0046】
また、第1変速スイッチRaをスライド操作することにより、左走行アクチュエータ15の駆動回転数を変更して左車輪5の駆動回転数を変更する。
【0047】
従って、作業者が歩行型管理機1の右側方に位置して操作ハンドル18の右把持部25Rを握って作業を行う際に、第1変速スイッチRaと第2変速スイッチRbを同時に操作して左右走行アクチュエータ15,15の駆動回転数を同時に増減して進行速度を増減速したり、第1変速スイッチRaまたは第2変速スイッチRbを操作して左右走行アクチュエータ15,15の何れかの駆動回転数を増減して機体の進行方向を微調節したり機体を旋回させたりすることができる。
【0048】
第3変速スイッチLaと第4変速スイッチLbは、作業者が歩行型管理機1の左側方に位置して操作ハンドル18の左把持部25Lを握って作業を行う際に操作する変速操作スイッチであり、左変速切替スイッチ23LをONにすると機能する。
【0049】
即ち、作業者が歩行型管理機1の左側方に位置して操作ハンドル18の左把持部25Lを握って左変速切替スイッチ23LをONにし、第3変速スイッチLaをスライド操作することにより、右走行アクチュエータ15の駆動回転数を変更して右車輪5の駆動回転数を変更する。
【0050】
また、第4変速スイッチLbをスライド操作することにより、左走行アクチュエータ15の駆動回転数を変更して左車輪5の駆動回転数を変更する。
【0051】
従って、作業者が歩行型管理機1の左側方に位置して操作ハンドル18の左把持部25Lを握って作業を行う際に、第3変速スイッチLaと第4変速スイッチLbを同時に操作して左右走行アクチュエータ15,15の駆動回転数を同時に増減して進行速度を増減速したり、第3変速スイッチLaまたは第4変速スイッチLbを操作して左右走行アクチュエータ15,15の何れかの駆動回転数を増減して機体の進行方向を微調節したり機体を旋回させたりすることができる。
【0052】
なお、第1変速スイッチRa、第2変速スイッチRb、第3変速スイッチLa及び第4変速スイッチLbは、スライド式のスイッチを用いたが、押下式またはダイヤル式等の如何なるスイッチを用いても良い。
【0053】
右前後進レバー20R及び左前後進レバー20Lは、同じ機能を持つレバーであって、右前後進レバー20Rまたは左前後進レバー20Lの何れかを前方に傾倒操作すると左右走行アクチュエータ15,15が正転し機体は前進し、後方に傾倒操作すると左右走行アクチュエータ15,15が逆転し機体は後進する。
【0054】
右手動スイッチ22R及び左手動スイッチ22Lは、同じ機能を持つスイッチであって、右手動スイッチ22Rまたは左手動スイッチ22Lの何れかをONにすると上記の第1変速スイッチRa、第2変速スイッチRb、第3変速スイッチLa及び第4変速スイッチLbによる手動変速が可能となる。
【0055】
右自動スイッチ21R及び左自動スイッチ21Lは、同じ機能を持つスイッチであって、右自動スイッチ21Rまたは左自動スイッチ21Lの何れかをONにすると左右走行アクチュエータ15,15を制御して自動直進する。
【0056】
即ち、図5及び図6に示すように、右自動スイッチ21Rまたは左自動スイッチ21Lの何れかをONにすると左右走行アクチュエータ15,15の回転数が同じなっているかチェックして左右走行アクチュエータ15,15の回転数を同じ回転数にし、左右走行アクチュエータ15,15の回転数が同じ回転数になっていれば、左右回転センサ4a,4aにて左右車輪5,5の回転数が同じになっているかチェックして、左右車輪5,5の回転数が同じになるように左右走行アクチュエータ15,15の回転数を制御する。
【0057】
従って、右自動スイッチ21Rまたは左自動スイッチ21Lの何れかをONにすると、左右走行アクチュエータ15,15の回転数を制御して左右車輪5,5の回転数が同じになり、歩行型管理機1は自動直進する。
【0058】
なお、図7に示すように、右自動スイッチ21Rまたは左自動スイッチ21Lの何れかをONにすると左右走行アクチュエータ15,15の回転数が同じなっているかチェックして左右走行アクチュエータ15,15の回転数を同じ回転数にし、左右走行アクチュエータ15,15の回転数が同じ回転数になっていれば、左右回転センサ4a,4aにて左右車輪5,5の回転数が同じになっているかチェックして、左右車輪5,5の回転数が同じになるように左右走行アクチュエータ15,15の回転数を制御する。
【0059】
そして、左右車輪5,5の回転数が同じになるように左右走行アクチュエータ15,15の回転数を制御しても左右車輪5,5の回転数が同じにならない場合は、左右走行アクチュエータ15,15を停止するようにしても良い。
【0060】
従って、左右車輪5,5の回転数が同じになるように左右走行アクチュエータ15,15の回転数を制御しても左右車輪5,5の回転数が同じにならない場合は、機体異常または圃場の問題等で直進走行ができないと判断して走行を停止するので、機体の損傷等の不具合を防ぐことができる。
【0061】
また、図8に示すように、右自動スイッチ21Rまたは左自動スイッチ21Lの何れかをONにすると、左右走行アクチュエータ15,15の回転数を同じ回転数にして、歩行型管理機1を自動直進するようにしても良い。
【0062】
また、図9に示すように、右自動スイッチ21Rまたは左自動スイッチ21Lの何れかをONにすると、右前後進レバー20R及び左前後進レバー20Lが前方に傾倒操作されて左右走行アクチュエータ15,15が正転する機体前進状態である時に、左右走行アクチュエータ15,15の回転数を同じ回転数にして、歩行型管理機1を自動直進するようにしても良い。
【0063】
右サイドレバー24Rは、機体進行中に作業者が握り操作すると右走行アクチュエータ15を停止して歩行型管理機1が右旋回する。
【0064】
左サイドレバー24Lは、機体進行中に作業者が握り操作すると左走行アクチュエータ15を停止して歩行型管理機1が左旋回する。
【0065】
なお、右サイドレバー24R及び左サイドレバー24L両方を握り操作すると、左右走行アクチュエータ15,15が共に停止して歩行型管理機1が停止する。
【0066】
左右把持部25L,25Rは、作業者が該左右把持部25L,25Rの何れかを把持していることを検出する周知の人感センサであり、作業者が左右把持部25L,25Rを把持して歩行型管理機1を進行させて作業を行っている際に、作業者が転倒したりして左右把持部25L,25Rから手が離れたことを検出すると左右走行アクチュエータ15,15及び作業アクチュエータ17を停止する。
【0067】
従って、作業者の手が左右把持部25L,25Rから離れると左右走行アクチュエータ15,15及び作業アクチュエータ17を停止するので、安全であり車体の暴走も防止できる。
【符号の説明】
【0068】
4a 左右回転センサ
5 左右走行装置
14 バッテリ
15 左右走行アクチュエータ
16 制御装置
18 操作ハンドル
21L 直進状態検出装置(左自動スイッチ)
21R 直進状態検出装置(右自動スイッチ)
25L 作業者検出装置(左把持部)
25R 作業者検出装置(右把持部)
Ra 変速操作具(第1変速スイッチ)
Rb 変速操作具(第2変速スイッチ)
La 変速操作具(第3変速スイッチ)
Lb 変速操作具(第4変速スイッチ)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9