(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024075928
(43)【公開日】2024-06-05
(54)【発明の名称】シートパッド
(51)【国際特許分類】
A47C 27/15 20060101AFI20240529BHJP
A47C 7/74 20060101ALI20240529BHJP
【FI】
A47C27/15 B
A47C7/74 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022187202
(22)【出願日】2022-11-24
(71)【出願人】
【識別番号】000241500
【氏名又は名称】トヨタ紡織株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】弁理士法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中園 裕之
(72)【発明者】
【氏名】下問 直人
【テーマコード(参考)】
3B084
3B096
【Fターム(参考)】
3B084JG02
3B096AB04
3B096AB07
3B096AB09
(57)【要約】
【課題】通風路を補強するダクト材を設けても、成形時のウレタン漏れを適切に防止できるシートパッドを提供すること。
【解決手段】クッションパッド2は、ポリウレタン発泡成形体より成るパッド本体10と、パッド本体10のパッド裏面12に沿って延びる凹状の通風路20と、通風路20の内周壁を成すパッド本体10よりも硬質なダクト材40と、パッド裏面12に沿って設けられる面状の裏面材50と、を有する。ダクト材40と裏面材50とは、パッド本体10と一体発泡成形される。裏面材50は、通風路20の底面43には設けられず、底面43から外れた非底面領域においてダクト材40と面直方向に重なるように設けられる重なり部52を有する。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートパッドであって、
ポリウレタン発泡成形体より成るパッド本体と、
該パッド本体のパッド裏面に沿って延びる凹状の通風路と、
該通風路の内周壁を成す、前記パッド本体よりも硬質なダクト材と、
前記パッド裏面に沿って設けられる面状の裏面材と、を有し、
前記ダクト材と前記裏面材とは、前記パッド本体と一体発泡成形され、
前記裏面材は、前記通風路の底面には設けられず、前記底面から外れた非底面領域において前記ダクト材と面直方向に重なるように設けられる重なり部を有するシートパッド。
【請求項2】
請求項1に記載のシートパッドであって、
前記ダクト材は、前記通風路から外れて前記パッド裏面に沿って延び出る延長部を有し、
前記重なり部は、前記延長部と面直方向に重なるシートパッド。
【請求項3】
請求項2に記載のシートパッドであって、
前記延長部は、前記パッド裏面との間で前記重なり部を挟み込むように前記裏面材と重なるシートパッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートパッドに関する。詳しくは、パッド本体のパッド裏面に沿って延びる凹状の通風路を有するシートパッドに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、シート裏面に形成された凹状の通風路と、通風路に蓋をする蓋板と、を備えたシートパッドが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記シートパッドは、通風路に内周壁を補強するダクト材を有しない。このため、シートパッドに着座による荷重が掛けられた際に通風路が潰れて狭まってしまい、空調性能が低下する懸念がある。一方で、通風路に上記ダクト材を設ける構成を考えた場合、シート裏面に被せられる裏面材をダクト材の形状に合わせてカットする必要がある。その場合、ダクト材及び裏面材をシートパッドと一体成形すると、裏面材とダクト材との間の隙間からウレタンが漏れ出してしまい、シートの見栄えが悪化する懸念がある。そこで本発明は、通風路を補強するダクト材を設けても、成形時のウレタン漏れを適切に防止できるシートパッドを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明のシートパッドは次の手段をとる。
【0006】
すなわち、本発明のシートパッドは、ポリウレタン発泡成形体より成るパッド本体と、パッド本体のパッド裏面に沿って延びる凹状の通風路と、通風路の内周壁を成すパッド本体よりも硬質なダクト材と、パッド裏面に沿って設けられる面状の裏面材と、を有する。ダクト材と裏面材とは、パッド本体と一体発泡成形される。裏面材は、通風路の底面には設けられず、底面から外れた非底面領域においてダクト材と面直方向に重なるように設けられる重なり部を有する。
【0007】
上記構成によれば、硬質なダクト材を用いて通風路の形状を保持することができ、着座の荷重を受けても空調性能の悪化を防ぐことができる。そして、ダクト材と裏面材とが互いに面直方向に重ねられることで、パッド本体の発泡成形時における重なり部からのウレタン漏れを防止できる。
【0008】
また、本発明のシートパッドは、更に次のように構成されていても良い。ダクト材は、通風路から外れてパッド裏面に沿って延び出る延長部を有する。重なり部は、延長部と面直方向に重なる。これにより、裏面材を通風路の凹形状に重ねるような複雑な形状にしなくても、裏面材とダクト材とを簡便に重ねることができる。また、重なり部が通風路から外れた領域でダクト材と重なることで、通風路をより広く形成することができる。
【0009】
また、本発明のシートパッドは、更に次のように構成されていても良い。延長部は、パッド裏面との間で重なり部を挟み込むように裏面材と重なる。これにより、裏面材の可撓性により位置固定しにくい重なり部の端部を延長部とパッド裏面との間に挟み込んで適切に固定することができ、シート裏面の見栄えを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】第1の実施形態に係るシートパッドの斜視図である。
【
図3】流路蓋を外した状態の下方から見た斜視図である。
【
図5】シートパッドを上方から見た分解斜視図である。
【
図10】ダクト材と裏面材とを上型にセットした状態を示す模式図である。
【
図11】上型と下型とを型締めした状態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態を、
図1-13を用いて説明する。以下の説明において、前後上下左右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。また、「シート幅方向」と示す場合には、後述するシートクッション1の左右方向を指すものとする。
【0012】
<第1の実施形態>
始めに、本発明の第1の実施形態に係るシートパッドについて説明する。シートパッドは、自動車用シートのシートクッション1のクッション材を成すクッションパッド2として構成される。シートクッション1は、
図1-2に示すように、上記クッションパッド2と、クッションパッド2の下面を覆うように組み付けられる流路蓋3と、を有する。流路蓋3には、シート空調を行うための不図示のファンが接続される。
【0013】
クッションパッド2は、
図1-3に示すように、着座者の臀部を弾性的に支持するパッド本体10と、パッド本体10のパッド裏面12に沿って延びる凹状の通風路20と、を有する。パッド本体10は、ポリウレタン発泡成形体から成る。通風路20は、シート下方に向かって開口しており、その開口を流路蓋3によって閉じられる構成とされる。またクッションパッド2は、通風路20の所々の箇所からパッド表面11までパッド本体10を貫通する複数の通風孔30を有する。
【0014】
クッションパッド2は、通風路20と通風孔30とにより、ファンの空調が効率良く機能するようになっている。具体的には、ファンがシートクッション1の下方に向かって風を送り出すことで、各通風孔30にパッド表面11側から空気が吸い込まれる。各通風孔30に吸い込まれた風は、通風路20を通って流路蓋3の接続口3aへ流されて、ファンによりシートクッション1の下方に排気される。これにより、パッド本体10に籠る熱を風の流れと共に効率よく外部に逃がしてシートクッション1の快適性を向上させることができる。本実施形態に係るファンは、上述の通りパッド表面11側からパッド裏面12側に向かう風の流れを生じさせる構成としたが、例えばパッド裏面12側から空気を吸い込むことで着座者に向かって直接風を送り出す構成としてもよい。
【0015】
また、クッションパッド2は、
図3-5に示すように、通風路20の内周壁を成すダクト材40と、パッド裏面12に沿って設けられる面状の裏面材50と、を有する。ダクト材40と裏面材50とは、パッド本体10の発泡成形時に一体的に成形される。ダクト材40はプレスフェルトから成り、予め所定の形状にプレス成形されることでパッド本体10よりも硬くなるように構成されている。このため、硬質なダクト材40がパッド本体10と一体成形されることで、クッションパッド2の通風路20周辺の強度を高めることができる。したがって、クッションパッド2に乗員の着座による上方からの荷重が掛けられても、ダクト材40によって通風路20が押し潰されないように形状を保持することができる。これにより、通風路20を通る風の流れが阻害されにくくなり空調性能の悪化を防止することができる。
【0016】
<ダクト材40>
以下、上述したクッションパッド2の各構成について詳しく説明する。ダクト材40は、
図7及び
図3-5に示すように、後部中央が角状に切り欠かれた略矩形状部材である。ダクト材40は、凹形状の底面43と、底面43の周囲から立壁状に立ち上がる側面44と、底面43の所々から段差状に盛り上がった複数の土手部45と、を有する。各土手部45と後部の上記切欠とにより、通風路20は中央部から五方向に分岐して延び出るように形成される。
【0017】
ダクト材40は、底面43を貫通する複数の通風孔41を有する。各通風孔41は、クッションパッド2の各通風孔30とそれぞれ連通するように設けられる。ダクト材40は、側面44の立ち上がった端部から面内方向の外側に向かってフランジ状に張り出す延長部42を有する。延長部42はダクト材40の周縁部を成し、通風路20から外れてパッド裏面12に沿って延び出る。
【0018】
<裏面材50>
裏面材50は、面状の不織布から成り、
図7に示すように、通風路20の凹部領域を除いてパッド裏面12に被せられる。裏面材50は、
図4に示すように、その前部中央に通風路20の外周形状に沿って開口した開口部51を有する。裏面材50は開口部51を有することで、裏面材50が通風路20に跨って被せられる構成と比べて、裏面材50の厚み分だけ通風路20を大きく形成することができる。また、裏面材50を通風路20の凹形状に重ねるような複雑な構成にすることなく、パッド裏面12に簡便に設けることができる。
【0019】
裏面材50は、
図8-9に示すように、パッド本体10のパッド裏面12とダクト材40の延長部42との間に挟み込まれる重なり部52を有する。具体的には、裏面材50は、その開口部51の内周縁がダクト材40の延長部42の裏面(
図9における上面)に重ねられた状態でパッド本体10と一体成形されることで、重なり部52として構成される。上記構成により、重なり部52が延長部42の表面(
図9における下面)に重ねられて一体成形される構成と比べて、可撓性を備えた重なり部52の端部を延長部42とパッド裏面12との間に挟み込んで適切に固定することができる。
【0020】
また、延長部42と重なり部52とが互いに面直方向に重ねられることで、ダクト材40と裏面材50との間の隙間を小さくすることができる。したがって、パッド本体10の発泡成形時においてダクト材40と裏面材50との間からのウレタン漏れを生じにくくすることができる。このため、ウレタン漏れによるパッド裏面12の見栄えの悪化を防止できる。
【0021】
<流路蓋3>
流路蓋3はプレスフェルトから成り、
図4-6に示すように、ダクト材40の形状に沿うように後部中央が角状に切り欠かれた略矩形状部材とされる。流路蓋3は、
図8に示すように、発泡成形されたパッド裏面12に下方から組み付けられる。具体的には、流路蓋3は、
図9に示すように、その内面(
図9における上面)の周縁部がホットメルト等の接着剤60によりダクト材40及び裏面材50に貼りつけられることで、パッド裏面12に組み付けられる。流路蓋3は、ダクト材40よりも一回り大きくなるように形成される。このため流路蓋3は、
図6に示すように、パッド裏面12に組み付けられることで、ダクト材40を下方から覆い隠す。
【0022】
流路蓋3は、
図4-5に示すように、その中央部にファン(不図示)が接続される接続口3aと、上記内面の所々に形成された複数の位置決め突起3bと、を有する。流路蓋3は、パッド裏面12に組み付けられることで通風路20の内周面の一部を形成する。接続口3aは流路蓋3を貫通するように開口させ、通風路20とファン(不図示)とを連通させる。各位置決め突起3bは、各土手部45の側面44にそれぞれ突き当てられるようになっている。各位置決め突起3bにより、流路蓋3のパッド裏面12に対する前後左右の位置決めを容易に行うことができる。
【0023】
<シートクッション1の製造方法>
以下、シートクッション1を製造する手順について説明する。初めに、ダクト材40と流路蓋3とは、予めプレス等により所定の形状に成形された状態とされる。先ず、
図10に示すように、ダクト材40を上型4の形状に合わせてセットする。具体的には、ダクト材40の底面43と側面44とが上型4の成形面に重ねられる。また、ダクト材40の通風孔41に上型4の突起部4aが差し込まれる。
【0024】
次に、裏面材50を上型4にセットする。裏面材50は、重なり部52を除いて上型4の成形面に重ねられてセットされ、重なり部52がダクト材40の延長部42の裏面(
図10における下面)に重ねられるようにセットされる。ダクト材40と裏面材50とは、例えば上型4に真空引きされることにより重力作用で下方に落下しないように固定される。
【0025】
次に、
図11に示すように、上型4と下型5とを型締めする。これにより、クッションパッド2を成形するキャビティCが形成される。また、下型5の突起部5aが、上型4の突起部4aに突き合わせられる。そして、キャビティC内に液状のポリウレタンを投入し、パッド本体10を発泡成形する。下型5の成形面によりパッド本体10のパッド表面11が形成される。突き合わされた突起部4aと突起部5aとにより、パッド本体10を貫通する通風孔30が形成される。また、上型4の突起部4aにより、通風孔30とダクト材40の通風孔41とが連通するように形成される。
【0026】
図12に示すように、ダクト材40と裏面材50とがパッド本体10と一体成形される。これにより、裏面材50は、その内部に液状のポリウレタンが含浸し、パッド本体10と一体となるように硬化する。ダクト材40は、液状のポリウレタンがダクト材40との接触面に含浸し、パッド本体10に対して接着される。上型4の成形面により、ダクト材40の延長部42と裏面材50とは面一状に設けられる(
図11参照)。
【0027】
図13に示すように、ダクト材40の延長部42と裏面材50の重なり部52とが面直方向に重ねられることで、パッド本体10の成形時にダクト材40と裏面材50との間からウレタン漏れを防ぐことができる。一体成形後、裏面材50の重なり部52からパッド裏面12に沿って延び出る部分は、緩やかな傾斜をもってシート下方に向かって延び出る傾斜部53とされる。これにより、傾斜部53と延長部42の端部との間にはシート下方に向かって開口する空間Sが形成される。
【0028】
図9に示すように、上記空間Sには上述の接着剤60が塗布される。そして、流路蓋3の内面(
図8における上面)の周縁部が接着剤60に当てられることで、流路蓋3がダクト材40及び裏面材50に接着される。傾斜部53と延長部42との間の空間Sに接着剤60が塗布されることで、接着剤60の厚みによって流路蓋3を浮かせることなくダクト材40の延長部42及び裏面材50に対して適切に面を合わせた状態で流路蓋3を接着することができる。また、接着剤60の外部への液だれを抑制し、流路蓋3からはみ出した際の補修等の手間を削減できる。そして
図8に示すように、流路蓋3が接着されることで通風路20の開口が閉じられてファン(不図示)と流路接続される。
【0029】
以上をまとめると、第1の実施形態に係るシートパッドは、次のような構成とされている。以下において、括弧書きで示す符号は上記実施形態で示した各構成に対応する符号である。
【0030】
すなわち、シートパッド(2)は、ポリウレタン発泡成形体より成るパッド本体(10)と、パッド本体(10)のパッド裏面(12)に沿って延びる凹状の通風路(20)と、通風路(20)の内周壁を成すパッド本体(10)よりも硬質なダクト材(40)と、パッド裏面(12)に沿って設けられる面状の裏面材(50)と、を有する。ダクト材(40)と裏面材(50)とは、パッド本体(10)と一体発泡成形される。裏面材(50)は、通風路(20)の底面(43)には設けられず、底面(43)から外れた非底面領域においてダクト材(40)と面直方向に重なるように設けられる重なり部(52)を有する。
【0031】
このような構成となっていることにより、硬質なダクト材(40)を用いて通風路(20)の形状を保持することができ、着座の荷重を受けても空調性能の悪化を防ぐことができる。そして、ダクト材(40)と裏面材(50)とが互いに面直方向に重ねられることで、パッド本体(10)の発泡成形時における重なり部(52)からのウレタン漏れを防止できる。
【0032】
また、ダクト材(40)は、通風路(20)から外れてパッド裏面(12)に沿って延び出る延長部(42)を有する。重なり部(52)は、延長部(42)と面直方向に重なる。このような構成となっていることにより、裏面材(50)を通風路(20)の凹形状に重ねるような複雑な形状にしなくても、裏面材(50)とダクト材(40)とを簡便に重ねることができる。また、重なり部(52)が通風路(20)から外れた領域でダクト材(40)と重なることで、通風路(20)をより広く形成することができる。
【0033】
また、延長部(42)は、パッド裏面(12)との間で重なり部(52)を挟み込むように裏面材(50)と重なる。このような構成となっていることにより、裏面材(50)の可撓性により位置固定しにくい重なり部(52)の端部を延長部(42)とパッド裏面(12)との間に挟み込んで適切に固定することができ、シート裏面の見栄えを向上させることができる。
【0034】
<その他の実施形態>
以上、本発明を1つの実施形態を用いて説明したが、本発明は上記実施形態の他に各種の形態で実施することができるものである。
【0035】
1.シートパッドは、シートクッションの他、シートバックにも適用することができるものである。また、自動車のシートの他に、鉄道等の自動車以外の車両、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシート、もしくは映画館等の公共施設や家庭などで使用される乗物用以外のシートにも広く適用することができるものである。
【0036】
2.通風路は、上記実施形態で示した形状の他、パッド裏面に沿って延びる凹形状であれば任意の形状であって良い。
【0037】
3.ダクト材は、予め成形されたプレスフェルトの他、予め成形されていない面状の不織布であってもよい。ダクト材は、不織布の他、樹脂から成るものであっても良い。
【0038】
4.裏面材は、通風路の側面に面直方向に重ねられるように延びる構成であってもよい。上記裏面材の構成において、重なり部は通風路の側面領域においてダクト材と面直方向に重ねられる構成であってもよい。またこの構成において、ダクト材は延長部を有していてもよいし、有していなくてもよい。重なり部は、パッド裏面との間でダクト材を挟み込むようにダクト材と重なる構成であってもよい。
【0039】
5.流路蓋は、クッションパッドに対して接着剤の他、任意の係止構造によって組み付けられる構成であってもよい。また流路蓋は、パッド本体と一体成形される構成であってもよい。
【符号の説明】
【0040】
1 シートクッション
2 クッションパッド(シートパッド)
3 流路蓋
3a 接続口
3b 位置決め突起
4 上型
4a 突起部
5 下型
5a 突起部
10 パッド本体
11 パッド表面
12 パッド裏面
20 通風路
30 通風孔
40 ダクト材
41 通風孔
42 延長部
43 底面
44 側面
45 土手部
50 裏面材
51 開口部
52 重なり部
53 傾斜部
60 接着剤
C キャビティ
S 空間