(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024075965
(43)【公開日】2024-06-05
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20240529BHJP
【FI】
A63F7/02 320
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022187257
(22)【出願日】2022-11-24
(71)【出願人】
【識別番号】599104196
【氏名又は名称】株式会社サンセイアールアンドディ
(74)【代理人】
【識別番号】100150430
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 元
(72)【発明者】
【氏名】土屋 良孝
(72)【発明者】
【氏名】川添 智久
(72)【発明者】
【氏名】中山 覚
(72)【発明者】
【氏名】牧 智宣
(72)【発明者】
【氏名】柏木 浩志
(72)【発明者】
【氏名】梶野 浩司
(72)【発明者】
【氏名】下田 諒
【テーマコード(参考)】
2C333
【Fターム(参考)】
2C333AA11
2C333CA29
2C333CA49
2C333CA75
2C333CA77
2C333GA05
(57)【要約】
【課題】予告演出の趣向性を高めること。
【解決手段】 遊技球が第1始動口18に入球した場合には遊技が「キャラ放出予告演出→キャラ点滅予告演出→リーチ予告演出→リーチ画像の表示→当否の判定結果の報知」の順序で進行することがある。この遊技の流れの中でキャラ放出予告演出1~3のうちのいずれかが開始された場合にはキャラ放出予告演出1~3のいずれが開始されたかに応じた確率でリーチ予告演出1が開始され、リーチ予告演出1が開始されることに応じてスペシャルバトル画像BS1が表示開始されると遊技者に示唆される。このため、遊技者にとって遊技の流れの中でリーチ予告演出1が開始されることを漠然と待つ必要がなくなり、キャラ放出予告演出1~3のいずれが開始されたかに応じた確率で待つことができるので、遊技の趣向性が向上する。
【選択図】
図34
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技球が所定の始動領域に入球した場合に当否を判定するものであって、当りと判定した場合に所定の入球領域を開放状態とする特別遊技を行う遊技制御手段と、
遊技球が前記始動領域に入球した場合に前記遊技制御手段の当否の判定結果を遊技者に報知する図柄遊技の画像および当該図柄遊技の画像で当りと報知されることに対する遊技者の期待感を高めるリーチ画像を表示するものであって、当該リーチ画像として演出内容が相違する複数種のいずれかを表示する図柄遊技手段と、
遊技者に前記リーチ画像が表示されると示唆する複数種の示唆演出のいずれかを前記リーチ画像が表示開始される前のタイミングで開始する示唆演出手段と、
遊技者に前記示唆演出が行われると示唆する複数種の事前演出のいずれかを前記示唆演出が開始される前のタイミングで開始する事前演出手段を備え、
前記示唆演出手段は、前記複数種のリーチ画像のうちの特定の一つが表示されると遊技者に示唆する特定の示唆演出を行うことが可能なものであり、
前記事前演出手段は、前記特定の示唆演出が行われると相互に異なる演出内容および信頼度で示唆する2以上の事前演出を行うことが可能なものであることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記示唆演出手段は、前記特定のリーチ画像が表示されないと遊技者に事前に示唆する別の示唆演出を行うことが可能なものであり、
前記事前演出手段は、前記別の示唆演出が行われると相互に異なる演出内容および信頼度で示唆する2以上の事前演出を行うことが可能なものであることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記図柄遊技手段は、前記特定のリーチ画像で特定の画像を表示するものであり、
前記示唆演出手段は、前記特定の画像を示唆する画像の表示を前記特定の示唆演出として行うものであって、前記特定の画像とは別の画像の表示を前記別の示唆演出として行い、
前記事前演出手段は、前記別の画像による事前演出を行うことで前記別の示唆演出が行われると遊技者に高信頼度で示唆するものであって、前記別の画像とは異なる画像による事前演出を行うことで前記別の示唆演出が行われると遊技者に零を含む低信頼度で示唆することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
【請求項4】
前記示唆演出手段は、前記特定の示唆演出を開始した場合には前記特定のリーチ画像が表示開始されるタイミングとなるまで前記特定の示唆演出を継続的に行うことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項5】
前記図柄遊技手段は、前記図柄遊技の画像を所定の表示器に表示するものであり、
前記事前演出手段は、前記表示器に画像を表示することで前記2以上の事前演出のそれぞれを行うものであり、
前記示唆演出手段は、前記表示器とは異なる予告器を用いて前記複数種の示唆演出のそれぞれを行うことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項6】
前記示唆演出手段は、前記事前演出手段が前記2以上の事前演出のそれぞれを行うことに要する演出時間に比べて長い演出時間で前記特定の示唆演出を行うことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はパチンコ遊技機等の遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
上記遊技機には遊技球が所定の始動領域に有効に入球した場合に図柄遊技の画像を表示する構成のものがある。この図柄遊技の画像は識別図柄を変動状態で表示した後に変動停止状態で表示するものであり、遊技者には当否の判定結果が識別図柄の変動停止状態での態様によって報知される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記遊技機には図柄遊技の画像の表示中にリーチ画像を表示する構成のものがある。このリーチ画像は図柄遊技の画像で当りと報知されることに対する遊技者の期待感を高めるものであり、リーチ画像には当りに対する信頼度が相違する複数種が設定されている。この遊技機の場合にはリーチ画像が表示開始される前に示唆演出を開始し、示唆演出を開始することに応じて高信頼度のリーチ画像が表示開始されると遊技者に示唆することが行われている。この従来の遊技機の場合には遊技者が示唆演出の開始を漠然と待つことしかできず、趣向性の点で改善の余地が残されている。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は趣向性の向上を図り得る遊技機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の遊技機(実施例6)は、遊技球が所定の始動領域(第1始動口18)に入球した場合に当否を判定するものであって当りと判定した場合に所定の入球領域(大入賞口19)を開放状態とする特別遊技(大当り遊技)を行う遊技制御手段(主制御回路40)と、遊技球が前記始動領域に入球した場合に前記遊技制御手段の当否の判定結果を遊技者に報知する図柄遊技の画像(演出図柄遊技の画像)および当該図柄遊技の画像で当りと報知されることに対する遊技者の期待感を高めるリーチ画像を表示するものであって当該リーチ画像として演出内容が相違する複数種(スペシャルバトル画像BS1~BS2とバトル画像BL3~BL4とノーマルリーチ画像)のいずれかを表示する図柄遊技手段と、遊技者に前記リーチ画像が表示されると示唆する複数種の示唆演出(リーチ予告演出1~3)のいずれかを前記リーチ画像が表示開始される前のタイミング(右列の演出図柄がスクロール停止した後のタイミング)で開始する示唆演出手段(サブ制御回路60)と、遊技者に前記示唆演出が行われると示唆する複数種の事前演出(キャラクタ放出予告演出1~3)のいずれかを前記示唆演出が開始される前のタイミングで開始する事前演出手段(サブ制御回路60)を備え、前記示唆演出手段は前記複数種のリーチ画像のうちの特定の一つ(スペシャルバトル画像BS1)が表示されると遊技者に示唆する特定の示唆演出(リーチ予告演出1)を行うことが可能なものであり、前記事前演出手段は前記特定の示唆演出が行われると相互に異なる演出内容および信頼度で示唆する2以上の事前示唆演出(キャラクタ放出予告演出1~3)を行うことが可能なものであるところに特徴を有する。
上記手段によれば、遊技球が始動領域に入球した場合には遊技が「事前演出→示唆演出→リーチ画像の表示→当否の判定結果の報知」の順序で進行することがある。この遊技の流れの中で複数種の事前演出のうちの2以上のいずれかが開始された場合には2以上の事前演出のいずれが開始されたかに応じた確率で特定の示唆演出が開始され、特定の示唆演出が開始されることに応じて特定のリーチ画像が表示開始されると遊技者に示唆される。このため、遊技者にとって遊技の流れの中で特定の示唆演出が開始されることを漠然と待つ必要がなくなり、2以上の事前演出のいずれが開始されたかに応じた確率で待つことができるので、遊技の趣向性が向上する。
【0007】
請求項2に記載の遊技機(実施例6)は、前記示唆演出手段は前記特定のリーチ画像が表示されないと遊技者に事前に示唆する別の示唆演出(リーチ予告演出2)を行うことが可能なものであり、前記事前演出手段は前記別の示唆演出が行われると相互に異なる演出内容および信頼度で示唆する2以上の事前演出(キャラ放出予告演出1~3)を行うことが可能なものであるところに特徴を有する。
上記手段によれば、2以上の事前演出のいずれかが開始された場合には2以上の事前演出のいずれが開始されたかに応じた確率で別の示唆演出が開始され、別の示唆演出が開始されることに応じて特定のリーチ画像が表示されないと遊技者に事前に示唆される。このため、特定のリーチ画像の表示を好まない遊技者にとって遊技の流れの中で特定の示唆演出が開始されないことを漠然と望む必要がなくなり、2以上の事前演出のいずれが開始されたかに応じた確率で特定のリーチ画像が表示されないことを期待することができるので、遊技の趣向性が向上する。
【0008】
請求項3に記載の遊技機(実施例6)は、前記図柄遊技手段は前記特定のリーチ画像で特定の画像(シルエット画像W1~W3)を表示するものであり、前記示唆演出手段は前記特定の画像を示唆する画像(シルエット画像W1~W3)の表示を前記特定の示唆演出として行うものであって前記特定の画像とは別の画像(シルエット画像W1~W2)の表示を前記別の示唆演出として行い、前記事前演出手段は前記別の画像による事前演出(キャラ放出予告演出2)を行うことで前記別の示唆演出が行われると遊技者に高信頼度で示唆するものであって前記別の画像とは異なる画像(シルエット画像W1~W3)による事前演出(キャラ放出予告演出1)を行うことで前記別の示唆演出が行われると遊技者に零を含む低信頼度(0%)で示唆するところに特徴を有する。
上記手段によれば、別の画像による事前演出が行われた場合には特定のリーチ画像が表示されないと遊技者に示唆する別の示唆演出が高確率で開始され、別の画像とは異なる画像による事前演出が行われた場合には特定のリーチ画像が表示されないと遊技者に示唆する別の示唆演出が零を含む低確率で開始される。
この別の画像とは特定のリーチ画像で表示される特定の画像とは別の画像であり、遊技者の目線では特定の画像とは別の画像による事前演出が行われた場合には別の画像による示唆演出が高確率で行われることに応じて特定の画像による特定のリーチ画像が表示されないと高信頼度で示唆されるので、特定のリーチ画像が表示されないとの示唆内容が明確になる。
【0009】
請求項4に記載の遊技機(実施例6)は、前記示唆演出手段は前記特定の示唆演出を開始した場合には前記特定のリーチ画像が表示開始されるタイミングとなるまで前記特定の示唆演出を継続的に行うところに特徴を有する。
上記手段によれば、特定の示唆演出が開始された場合には特定のリーチ画像が表示開始されるまで特定の示唆演出が継続されるので、特定の示唆演出として画像を瞬間的に表示する場合とは異なり、遊技者にとって特定の示唆演出が実行されたことを記憶しておく煩わしさがなくなる。
【0010】
請求項5に記載の遊技機(実施例6)は、前記図柄遊技手段は前記図柄遊技の画像を所定の表示器(演出図柄表示器28)に表示するものであり、前記事前演出手段は前記表示器に画像を表示することで前記2以上の事前演出のそれぞれを行うものであり、前記示唆演出手段は前記表示器とは異なる予告器(電飾予告器100)を用いて前記複数種の示唆演出のそれぞれを行うところに特徴を有する。
上記手段によれば、表示器に画像が表示されることで事前演出が行われ、表示器とは異なる予告器を用いて示唆演出が行われる。このため、「事前演出→示唆演出→リーチ画像の表示→当否の判定結果の報知」といった複雑な流れで遊技が進行するにも係わらず、遊技者にとって事前演出および示唆演出間を容易に識別することができる。
【0011】
請求項6に記載の遊技機(実施例6)は、前記示唆演出手段は前記事前演出手段が前記2以上の事前演出のそれぞれを行うことに要する演出時間に比べて長い演出時間で前記特定の示唆演出を行うところに特徴を有する。
上記手段によれば、特定の示唆演出が要する演出時間が事前演出の演出時間に比べて長く設定されているので、特定のリーチ画像が表示されることに対する遊技者の期待感を長く保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施例1を示す図(パチンコ遊技機の外観を示す斜視図)
【
図5】(a)は乱数カウンタの一覧を示す図、(b)は普図当り判定テーブルを示す図、(c)は普図変動表示時間テーブルを示す図、(d)は普図遊技パターンテーブルを示す図、(e)は大当り判定テーブルを示す図、(f)は転落判定テーブルを示す図、(g)は特
図1大当り種別テーブルを示す図、(h)は特
図2大当り種別テーブルを示す図、(i)は特
図1領域を示す図、(j)は特
図2領域を示す図
【
図6】(a)は特
図1変動パターンテーブルを示す図、(b)は特
図2変動パターンテーブル1を示す図、(c)は特
図2変動パターンテーブル2を示す図
【
図7】(a)は大当り遊技パターンテーブルを示す図、(b)は主制御回路のメイン処理を示すフローチャート
【
図8】主制御回路のタイマ割込み処理を示すフローチャート
【
図9】主制御回路の特
図2処理を示すフローチャート
【
図10】(a)は主制御回路の時短回数更新処理を示すフローチャート、(b)は変動パターン選択処理を示すフローチャート
【
図11】主制御回路の転落判定処理を示すフローチャート
【
図12】主制御回路の特
図1処理を示すフローチャート
【
図13】(a)は遊技モードの移行を説明するための図、(b)(c)は演出モードの移行を説明するための図
【
図14】(a)~(d)は演出図柄遊技の背景画像を示す図、(e)は演出図柄遊技の演出内容の一覧を示す図
【
図15】ノーマル演出および全図同時停止演出を説明するための図
【
図18】(a)(b)は超時短演出を説明するための図、(c)は大当り遊技演出を説明するための図
【
図19】(a)~(c)大当り予告演出を説明するための図、(d)~(g)は大当り予告連続モードのオン状態での大当り予告演出を説明するための図
【
図20】大当り連続予告モードでの連続的な大当り予告演出を説明するための図
【
図21】(a)は大当り連続予告モード処理を示すフローチャート、(b)はカウンタ更新処理を示すフローチャート、(c)は特
図1先読み受信領域を示す図
【
図24】大当り予告演出設定処理を示すフローチャート
【
図25】(a)はサブ制御回路のメイン処理を示すフローチャート、(b)はタイマ割込み処理を示すフローチャート
【
図26】(a)はサブ制御回路の受信コマンド解析処理を示すフローチャート、(b)は図柄遊技演出開始処理を示すフローチャート
【
図27】実施例2を示す図(疑似連演出の画像を示す図)
【
図30】実施例4を示す図(予告画像を大当り確定画像の添付状態で示す図)
【
図31】実施例5を示す図(保留画像を説明するための図)
【
図32】実施例6を示す図(スペシャルバトル画像を説明するための図)
【
図33】(a)は電飾予告器を示す図、(b)は予告演出に関するタイムチャートを示す図
【
図35】(a)はキャラ点滅予告演出を説明するための図、(b)はリーチ予告演出1を説明するための図、(c)はリーチ予告演出2を説明するための図、(d)はチャンス予告演出を説明するための図
【
図36】リーチ予告演出1がスペシャルバトル画像に発展する様子を示す図
【
図37】リーチ予告演出2がスペシャルバトル画像に発展する様子を示す図
【
図38】チャンス予告演出の後にノーマルリーチ演出が継続する様子を示す図
【
図39】キャラ放出予告演出とキャラ点滅予告演出とリーチ予告演出とチャンス予告演出の信頼度を示す図
【
図40】サブ制御回路の予告演出処理を示すフローチャート
【
図41】(a)はサブ制御回路の予告パターン設定処理1を示すフローチャート、(b)は予告パターン設定処理2を示すフローチャート、(c)は予告パターン設定処理3を示すフローチャート
【
図43】実施例8を示す図(キャラ上昇演出を説明するための図)
【
図44】実施例9を示す図(事前予告演出を説明するための図)
【発明を実施するための形態】
【0013】
[実施例1]
1.遊技機の機械的構成
図1の外枠1はパチンコホールの台島に設置されるものである。この外枠1は前面および後面が開口する縦長な矩形枠状をなすものであり、外枠1の左端部にはヒンジ金具2を介して内枠3が装着されている。この内枠3は前面に開口部を有する矩形容器状をなすものであり、外枠1内に収納された収納位置および外枠1内から前へ引出された引出し位置間でヒンジ金具2の垂直な軸を中心に外枠1に対して回動操作可能にされている。この内枠3には、
図2に示すように、垂直な平板状の遊技盤4が取付けられている。この遊技盤4は無色透明な合成樹脂を材料とするものであり、内枠3の前面の開口部を前から塞いでいる。
【0014】
ヒンジ金具2には、
図1に示すように、前枠5が装着されている。この前枠5は開口部6を有する矩形枠状をなすものであり、前枠5には開口部6を塞ぐ無色透明な窓板7が固定されている。この前枠5はヒンジ金具2の垂直な軸を中心に遊技盤4を前から覆う閉鎖状態および遊技盤4を開放する開放状態間で回動操作可能にされたものであり、窓板7は前枠5の閉鎖状態で遊技盤4に前から隙間を介して対向する。この前枠5には、
図3に示すように、上皿8および下皿9が上下2段に固定されている。上皿8は遊技球を貯留するものであり、下皿9は上皿8が貯留不能な遊技球を貯留するものであり、上皿8には遊技者が操作可能な操作ボタン10が装着されている。
【0015】
前枠5には発射装置(図示せず)が装着されている。この発射装置は遊技球を叩く打球槌および打球槌を操作する発射モータを有するものであり、打球槌には上皿8内から遊技球が1個毎に供給される。この発射装置は打球槌が1個の遊技球を叩く毎に打球槌に新たな1個の遊技球を供給するものであり、発射装置には、
図3に示すように、発射ハンドル11が連結されている。この発射ハンドル11は前枠5の右下隅部に前後方向へ指向する軸を中心に回動操作可能に装着されたものであり、打球槌が遊技球を叩く打力は発射ハンドル11の時計回り方向への操作量(回転角度)に応じて調整される。
【0016】
遊技盤4の前面には、
図2に示すように、外レール12および内レール13が固定されている。これら外レール12および内レール13間には円弧状の発射通路14が形成されており、打球槌が叩いた遊技球は発射通路14内を下から上へ上昇する。これら外レール12および内レール13は遊技盤4の前面に遊技領域15を区画形成するものである。この遊技領域15は発射通路14の上端の出口に接続された円形状の領域であり、発射通路14内を上昇する遊技球は発射通路14の出口から遊技領域15内に放出される。この遊技領域15内には複数の遊技釘(図示せず)が打込まれており、遊技領域15内に放出された遊技球は複数の遊技釘に衝突しながら遊技領域15内を落下する。
【0017】
遊技領域15内には、
図2に示すように、左打ち領域16および右打ち領域17が設定されている。左打ち領域16は遊技領域15のうち左右方向の中心線に比べて左側の領域であり、発射ハンドル11の時計回り方向への操作量が少ない状態では遊技球が発射通路14の出口から左打ち領域16内に放出される。この遊技球が左打ち領域16内に放出される打ち方を左打ちと称する。右打ち領域17は遊技領域15のうち左右方向の中心線に比べて右側の領域であり、発射ハンドル11の時計回り方向への操作量が多い状態では遊技球が発射通路14の出口から左打ち領域16を通過して右打ち領域17内に放出される。この遊技球が右打ち領域17内に放出される打ち方を右打ちと称する。
【0018】
遊技領域15内には、
図2に示すように、第1始動口18が固定されている。この第1始動口18は上面が開口するポケット状をなすものであり、遊技球が上面から入球可能にされている。この第1始動口18は左打ち領域16および右打ち領域17間に跨って配置されたものであり、遊技球は左打ち状態で第1始動口18内に上面の入口から容易に入球可能となり、右打ち状態では入球困難になる。この第1始動口18は所定の始動領域に相当する。
【0019】
右打ち領域17内には、
図2に示すように、大入賞口19が固定されている。この大入賞口19は前面が開口する横長な箱状をなすものであり、扉板20を備えている。この扉板20は鉛直な閉鎖状態および水平な開放状態間で下端部の水平な軸(図示せず)を中心に回動可能にされたものであり、大入賞口19の前面の入口を閉鎖状態で遊技球が入球不能に閉鎖する。この扉板20の開放状態で遊技球が右打ちされている場合には遊技球が扉板20上に落下し、扉板20に沿って前から後へ転動することに応じて大入賞口19の入口に進入する。即ち、大入賞口19は遊技球の右打ち状態で遊技球が入球可能にされたものである。この大入賞口19は所定の入球領域に相当する。
【0020】
右打ち領域17内には、
図2に示すように、大入賞口19の下方に位置して誘導プレート21が固定されている。この誘導プレート21は右から左に向けて下降傾斜するものであり、遊技球の右打ち状態では遊技球が誘導プレート21上に落下した後に誘導プレート21に沿って右から左へ転動する。右打ち領域17内には大入賞口19の上に位置して普図始動口22が固定されている。この普図始動口22は上面および下面が開口するコ字枠状をなすものであり、遊技球の右打ち状態で遊技球が上面から下面を通して通過可能にされている。
【0021】
遊技領域15内には、
図2に示すように、第1始動口18の下方に位置して第2始動口23が固定されている。この第2始動口23は上面が開口するものであり、開閉部材24を備えている。この開閉部材24は遊技盤4の前面から前へ出没した出没状態および後へ没入した没入状態間で移動可能にされたものであり、第2始動口23の上面の入口は開閉部材24の出没状態で遊技球が入球不能に閉鎖される。この第2始動口23の入口は開閉部材24の没入状態で開放されるものであり、遊技球は第2始動口23の開放状態で右打ちされている場合に誘導プレート21に沿って右から左へ転動することに応じて第2始動口23の入口に進入する。この第2始動口23は所定の始動領域に相当する。
【0022】
遊技盤4には、
図2に示すように、LED表示器25が固定されている。このLED表示器25は遊技領域15の外部に配置されたものであり、LED表示器25には当否の判定結果が表示される。遊技盤4には装飾枠26が固定されている。この装飾枠26は有色不透明なものであり、開口部27を有している。この装飾枠26は前から見て演出図柄表示器28の表示領域Eを取り囲む枠状をなすものである。この演出図柄表示器28は、
図1に示すように、内枠3内に固定されたカラー液晶表示器からなるものであり、表示領域Eは横長な長方形状に設定されている。この演出図柄表示器28は表示器に相当するものであり、演出図柄表示器28の表示領域Eは遊技者から窓板7と装飾枠26の開口部27と遊技盤4を通して視認可能にされている。
【0023】
前枠5には、
図3に示すように、電飾器29が固定されている。この電飾器29は前枠5の上端部に配置されたものであり、半球状をなす複数のLEDカバー30を有している。これら各LEDカバー30は透光性を有する白色の色彩に設定されたものであり、各LEDカバー30内にはLED31が収納されている。これら各LED31は色彩および輝度が制御可能なフルカラーLEDからなるものであり、各LEDカバー30は内部のLED31が発光することに応じてLED31の発光色および輝度に応じた態様で電飾される。前枠5には2つのスピーカ32が固定されている。これら両スピーカ32は電飾器29を挟んで左右方向に対向するものであり、各スピーカ32からは前に向けて音が出力される。
【0024】
内枠3内には、
図2に示すように、予告演出器33が収納されている。この予告演出器33は有色透明な可動部材34を有するものであり、上限位置(二点鎖線参照)および下限位置(実線参照)間で上下方向へ移動可能にされている。この予告演出器33の上限位置は演出図柄表示器28の表示領域Eに比べて上に設定されており、予告演出器33は上限位置で遊技者から視認不能になる。この予告演出器33の下限位置は演出図柄表示器28の表示領域Eに前から重なる位置に設定されており、予告演出器33は下限位置で遊技者から視認可能になる。この予告演出器33の可動部材34内には色彩および輝度が制御可能なフルカラーLED35(
図4参照)が収納されており、可動部材34はLED35が点灯状態となることに応じてLED35の点灯色に応じた色彩で発光する。この可動部材34は昇降機構(図示せず)を介してパルスモータ36(
図4参照)に連結されたものであり、パルスモータ36が正逆方向へ駆動制御されることに応じて上限位置および下限位置間で移動操作される。
【0025】
2.遊技機の電気的構成
図4の主制御回路40はマイクロコンピュータを主体とするものであり、ROMとRAMとCPUとI/Oを有している。この主制御回路40は特
図1抽選と特
図2抽選と特図可変表示と大当り遊技と遊技状態の設定と普図抽選と普図可変表示と普図遊技等の遊技内容に関する制御を行うものであり、遊技制御手段に相当する。この主制御回路40のROMにはメイン処理用のプログラムとタイマ割り込み処理用のプログラムと普図当り判定テーブルと普図変動表示時間テーブルと普図遊技パターンテーブルと大当り判定テーブルと特
図1大当り種別テーブルと特
図2大当り種別テーブルと特
図1変動パターンテーブルと特
図2変動パターンテーブルと大当り遊技パターンテーブルと普図当り判定テーブルと普図遊技パターンテーブル等が格納され、主制御回路40のRAMには特
図1領域および特
図2領域が設定されている。この主制御回路40は遊技制御手段に相当する。
【0026】
主制御回路40には、
図4に示すように、第1始動口センサ41と第2始動口センサ42と普図センサ43と大入賞口センサ44が接続されている。第1始動口センサ41は第1始動口18に入球した遊技球を検知し、第2始動口センサ42は第2始動口23に入球した遊技球を検知し、普図センサ43は普図始動口22を通過した遊技球を検知し、大入賞口センサ44は大入賞口19に入球した遊技球を検知する。主制御回路40には始動口ソレノイド45および大入賞口ソレノイド46が接続されている。始動口ソレノイド45は第2始動口23の開閉部材24を操作するものであり、大入賞口ソレノイド46は大入賞口19の扉板20を操作するものである。この主制御回路40にはLED表示器25が接続されており、主制御回路40はLED表示器25の表示内容を制御することに応じて特図可変表示を行う。
【0027】
図4の払出制御回路50はマイクロコンピュータを主体とするものである。この払出制御回路50はROMとRAMとCPUを有するものであり、主制御回路40は第1始動口センサ41と第2始動口センサ42と大入賞口センサ44からの信号を検出した場合に払出制御回路50に払出コマンドを送信する。この払出制御回路50には賞球払出装置51が接続されており、払出制御回路40は主制御回路40からの払出コマンドを検出した場合に賞球払出装置51を駆動制御することに応じて上皿8内に単位個数の遊技球を賞球として払出す。
【0028】
図4のサブ制御回路60はマイクロコンピュータを主体とするものであり、主制御回路40はサブ制御回路60に遊技の進行状況に応じたコマンドを送信し、サブ制御回路60は主制御回路40からのコマンドに応じて演出図柄表示器28の表示内容と電飾器29の電飾内容とスピーカ32の鳴動内容と予告演出器33の動作内容を設定する。このサブ制御回路60はROMとRAMとCPUとI/OとRTCとドライブ回路とPWM回路とスピーカ回路とモータ回路を有するものであり、ROMにはメイン処理用と受信割り込み処理用とタイマ割り込み処理用のプログラムが格納されている。RAMはワークメモリとして機能するものであり、CPUはROMのメイン処理用~タイマ割り込み処理用のプログラムを主制御回路40からのコマンドに応じて実行する。このサブ制御回路60には操作ボタン10が接続されており、サブ制御回路60は操作ボタン10からの電気信号に応じて操作ボタン10の操作内容を検出する。このサブ制御回路60は図柄遊技手段と予告期間設定手段と保留回数表示手段と報知手段と示唆演出手段と事前演出手段に相当する。
【0029】
図4のドライブ回路はマイクロコンピュータを主体とするものである。このドライブ回路は演出図柄表示器28をサブ制御回路60の表示内容の設定結果に応じて制御するものであり、ROMとRAMとCPUとCGROMとCGRAMとVDPを有している。ROMは画像データを指定するための画像制御用プログラムが格納されたものであり、RAMはワークメモリとして機能するものであり、CPUはROMのプログラムを実行するものである。CGROMは演出図柄表示器28に画像を表示するための画像データが格納されたものであり、VDPはCPUからの指令に応じてCGROMから画像データを読出す。このVDPは画像データの読出し結果をCGRAMに展開し、画像データの展開結果を合成してCGRAMのフレームバッファに描画し、画像の描画結果をRGB信号として演出図柄表示器28に出力するものであり、演出図柄表示器28にはVDPからのRGB信号に応じて画像がカラーで表示される。
【0030】
図4のPWM回路はマイクロコンピュータを主体とするものであり、電飾器29の複数のLED31の色彩および輝度をPWM制御することに応じて電飾器29の複数のLEDカバー30を電飾内容の設定結果で発光させ、予告演出器33のLED35の色彩および輝度をPWM制御することに応じて予告演出器33の可動部材34を電飾内容の設定結果で発光させる。
図4のスピーカ回路はマイクロコンピュータを主体とするものであり、両スピーカ32を制御することに応じて両スピーカ32から鳴動内容の設定結果に応じた音階と音量と音色で音を出力する。
図4のモータ回路はマイクロコンピュータを主体とするものであり、パルスモータ36を正逆方向へ駆動制御することに応じて予告演出器33を上限位置および下限位置間で移動操作する。
【0031】
3.遊技機能
3-1.普図遊技
3-1-1.普図抽選
遊技球が普図始動口22を通過した場合には
図5(a)の普通図柄当否判定用乱数の値が取得され、
図5(b)の普図当り判定テーブルから普通図柄当否判定用乱数の値の取得結果に応じた普図当否の判定結果が取得される。この普図当り判定テーブルには非電サポ状態および電サポ状態が設定されており、電サポ状態では非電サポ状態に比べて当りの判定結果が高確率で取得される。
【0032】
3-1-2.普図変動表示
普図当否の判定結果が取得された場合には普図変動表示が開始される。この普図変動表示はLED表示器25の所定の複数のLEDを所定のパターンで点滅開始した後に「普図当り」「普図外れ」のいずれかの態様で点滅停止させるものであり、所定の複数のLEDは「普図当り」と判定されている場合に「普図当りの態様」で点滅停止され、「普図外れ」と判定されている場合に「普図外れの態様」で点滅停止される。この普図変動表示の所要時間は
図5(c)の普図変動表示時間テーブルから取得される。この普図変動表示時間テーブルは「電サポ状態」および「非電サポ状態」のそれぞれに普図変動時間を割付けたものであり、「電サポ状態」では「非電サポ状態」に比べて短い普図変動表示時間が取得される。
【0033】
3-1-3.普図遊技
普図変動表示が「普図当り」の態様で停止された場合には
図5(d)の普図遊技パターンテーブルから現在の遊技状態に応じた普図遊技パターンが選択され、普図遊技パターンの選択結果で普図遊技が開始される。この普図遊技は第2始動口23を開放状態とするものであり、「電サポ状態」では第2始動口23の1回の長時間(6秒)の開放が普図遊技として実行され、「非電サポ状態」では第2始動口23の1回の短時間(1秒)の開放が普図遊技として実行される。
【0034】
3-2.特
図1遊技
3-2-1.特
図1遊技データの取得
遊技球が第1始動口18に有効に入球した場合には
図5(a)の特別図柄当否判定用乱数の値と大当り種別決定用乱数の値と転落判定用乱数の値と変動パターン乱数の値が取得され、特別図柄当否判定用乱数の値の取得結果~変動パターン乱数の値の取得結果が1組の特
図1遊技データとしてRAMに格納される。このRAMには、
図5(i)に示すように、特
図1保留領域1~4が設定されており、特
図1遊技データは取得された順に「特
図1保留領域4」「特
図1保留領域3」「特
図1保留領域2」「特
図1保留領域1」の順序で格納される。即ち、特
図1保留領域1~4の全てに特
図1遊技データが格納されている場合には「特
図1保留領域4」の特
図1遊技データが最も古く、「特
図1保留領域1」の特
図1遊技データが最も新しい。これら特
図1保留領域1~4の全てに特
図1遊技データが格納されている状態を特
図1保留数が「4」であると称し、特
図1保留領域2~4の3つに特
図1遊技データが格納されている状態を特
図1保留数が「3」であると称し、特
図1保留領域3~4の2つに特
図1遊技データが格納されている状態を特
図1保留数が「2」であると称し、特
図1保留領域4の1つに特
図1遊技データが格納されている状態を特
図1保留数が「1」であると称し、特
図1保留領域1~4のいずれにも特
図1遊技データが格納されていない状態を特
図1保留数が「0」であると称す。
【0035】
3-2―2.特
図1抽選
「特
図1保留領域4」に特
図1遊技データが格納されている場合には現在が遊技停止状態にあることを条件に特
図1抽選が行われる。この遊技停止状態は特
図1遊技と特
図2遊技と大当り遊技が全て停止している状態を称するものであり、特
図1抽選は普図遊技中には許容される。この遊技停止状態は遊技可能状態に相当するものであり、特
図1遊技と特
図2遊技と大当り遊技のいずれか一つが行われている状態は遊技不能状態に相当する。
【0036】
遊技停止状態で「特
図1保留領域4」に特
図1遊技データが格納されている場合には「特
図1保留領域4」から特別図柄当否判定用乱数の値の格納結果が検出され、「高確率状態」では
図5(e)の高確率状態用の大当り判定テーブルから特別図柄当否判定用乱数の値の検出結果に応じて「大当り」「外れ」のいずれかの判定結果が取得され、「通常確率状態」では通常確率状態用の大当り判定テーブルから特別図柄当否判定用乱数の値の検出結果に応じて「大当り」「外れ」のいずれかの判定結果が取得される。この「通常確率状態」での大当りの判定確率は「高確率状態」での大当りの判定確率に比べて低く設定されている。
【0037】
大当り判定テーブルから「大当り」の判定結果が取得された場合には「特
図1保留領域4」から大当り種別決定用乱数の値の格納結果が検出され、
図5(g)の特
図1大当り種別テーブルから大当り種別決定用乱数の値の検出結果に応じた大当り種別が取得される。この特
図1大当り種別テーブルには「大当り図柄1」「大当り図柄2」の2種類の大当り種別が設定されており、「大当り図柄1」が取得された場合には「電サポ状態1」「高確率状態」が設定され、「大当り図柄2」が取得された場合には「電サポ状態2」「通常確率状態」が設定される。
【0038】
「大当り」の判定結果が取得されることに応じて大当り種別が判定された場合には「特
図1保留領域4」から変動パターン乱数の値の格納結果が検出され、
図6(a)の特
図1変動パターンテーブルから変動パターン乱数の値の検出結果に応じた特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択される。「外れ」の判定結果が取得された場合には「特
図1保留領域4」から変動パターン乱数の値の格納結果が検出され、
図6(a)の特
図1変動パターンテーブルから変動パターン乱数の値の検出結果に応じた特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択される。
【0039】
3-2―3.転落抽選
特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択された場合には「特
図1保留領域4」から転落判定用乱数の値の格納結果が検出され、
図5(f)の転落判定テーブルから転落判定用乱数の値の検出結果に応じて「転落有」「転落無」のいずれかの判定結果が選択される。この判定結果として「転落有」が選択された場合には現在の遊技状態が「高確率状態」である場合に「高確率状態」が解除され、「高確率状態」に換えて「通常確率状態」が設定される。
【0040】
3-2―4.特
図1変動表示
特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択された場合には特
図1変動表示が開始される。この特
図1変動表示はLED表示器25の所定の複数のLEDを所定のパターンで点滅開始した後に点滅停止させるものであり、所定の複数のLEDは外れと判定されている場合に「特
図1外れ」の態様で点滅停止され、大当りと判定されている場合に大当り種別の判定結果に応じた「大当り」の態様で点滅停止される。この点滅開始から点滅停止までは特図変動表示時間の選択結果に応じた所要時間で行われる。
【0041】
3-2―5.大当り遊技
LED表示器25の所定の複数のLEDが大当り種別の判定結果に応じた態様で点滅停止された場合には
図7(a)の大当り遊技パターンテーブルから大当り種別の判定結果に応じた大当り遊技パーンが選択され、大当り遊技が大当り遊技パターンの選択結果で開始される。この大当り遊技は大入賞口19を開閉することに応じて遊技球が大入賞口19に入球することを許容するものであり、特別遊技に相当する。この大当り遊技パターンには初回のラウンドの開始前にオープニング期間が設定され、最終回のラウンドの終了後にエンディング期間が設定されている。オープニング期間は大入賞口19を閉鎖状態とする期間であり、大入賞口19を遊技球が入球不能な状態から入球可能な状態とすることを待つ待機期間である。エンディング期間は大入賞口19を閉鎖状態とする期間であり、大当り遊技の終了を遊技者に認識させる期間である。このオープニング期間の開始からエンディング期間の終了までを大当り遊技と称する。この大当り遊技は特別遊技に相当する。
【0042】
図7(a)の大当り遊技パターンテーブルには「大当り遊技パターンL」「大当り遊技パターンS」の2種類が設定されている。これら「大当り遊技パターンL」「大当り遊技パターンS」のそれぞれは複数回のラウンドからなるものである。これら各ラウンドは大入賞口19を限度時間が経過するまで継続的に開放した後に一定時間だけ閉鎖状態とするものであり、限度時間の経過前に限度個数の遊技球が入球した場合には限度時間の経過を待つことなく一定時間だけ閉鎖状態とされた後に終了する。即ち、「大当り遊技パターンL」「大当り遊技パターンS」のそれぞれは複数回の単位遊技から構成されたものであり、1回目のラウンドはオープニング期間が終了することに応じて開始され、エンディング期間は最終回のラウンドの終了後に閉鎖時間が経過した後に開始される。大当り遊技パターンLは16回のラウンドからなるものであり、遊技者に多数個の賞球を払出すことが可能なものである。この大当り遊技パターンLは「大当り図柄1」「大当り図柄2」のそれぞれが選択された場合に行われる。大当り遊技パターンSは5回のラウンドからなるものであり、遊技者に少数個の賞球を払出すことが可能なものである。この大当り遊技パターンSは特
図2抽選で大当りと判定されたことに応じて「大当り図柄3」「大当り図柄3」が選択された場合に行われるものであり、特
図1抽選で大当りと判定された場合には行われない。
【0043】
3-2―6.遊技状態の更新
3-2-6-1.高確率状態および通常確率状態
「大当り図柄2」が選択された場合には、
図5(g)に示すように、大当り遊技が終了するときに「通常確率状態」が設定され、「大当り図柄1」が選択された場合には大当り遊技が終了するときに「高確率状態」が設定される。この「高確率状態」には継続回数の限度値が設定されておらず、「高確率状態」は「転落有」と抽選されるまで継続される。
【0044】
3-2-6-2.電サポ状態および非電サポ状態
「大当り図柄1」が選択された場合には大当り遊技が終了するときに「電サポ状態1」が設定される。この「電サポ状態1」には限度回数「100回」が設定されており、「電サポ状態1」は特
図1遊技および特
図2遊技の合計が限度回数に到達する前に「転落有」と抽選されることに応じて「高確率状態」が「通常確率状態」に転落した場合には特
図1遊技および特
図2遊技の合計が限度回数「100回」に到達するまで継続し、特
図1遊技および特
図2遊技の合計が限度回数「100回」に到達している場合には「転落有」と抽選されることに応じて「高確率状態」が「通常確率状態」に転落することに応じて「非電サポ状態」に切換えられる。「大当り図柄2」が選択された場合には大当り遊技が終了するときに「電サポ状態2」が設定される。この「電サポ状態2」には限度回数「100回」が設定されており、「電サポ状態2」は特
図1遊技および特
図2遊技の合計が限度回数に到達することに応じて「非電サポ状態」に切換えられる。
【0045】
3-2-6-3.特
図1先読み
遊技球が第1始動口18に入球したことに応じて特
図1遊技データの取得結果が特
図1保留領域1~4のいずれかに格納された場合には特
図1遊技データの取得結果に応じて当否の事前判定と変動パターンの事前判定と変動表示時間の事前判定と転落の有無の事前判定が行われ、当否の事前判定結果が大当りである場合には大当り種別の事前判定および遊技状態の事前判定が行われる。これら当否の事前判定~大当り種別の事前判定は上述の手順で行われるものであり、遊技状態の事前判定は当否の事前判定結果が大当りであった場合に大当り種別の事前判定結果に応じて行われる。即ち、大当り種別の事前判定結果が「大当り図柄1」である場合には「電サポ状態1」「高確率状態」が事前判定され、「大当り図柄2」である場合には「電サポ状態2」「通常確率状態」が事前判定される。
【0046】
当否の事前判定~遊技状態の事前判定が行われた場合には当否の事前判定結果~遊技状態の事前判定結果が1組の特
図1先読みデータとしてRAMに格納される。このRAMには、
図5(i)に示すように、特
図1先読み領域1~4が設定されており、「特
図1保留領域4」の特
図1遊技データに応じた特
図1先読みデータは「特
図1先読み領域4」に格納され、「特
図1保留領域3」の特
図1遊技データに応じた特
図1先読みデータは「特
図1先読み領域3」に格納され、「特
図1保留領域2」の特
図1遊技データに応じた特
図1先読みデータは「特
図1先読み領域2」に格納され、「特
図1保留領域1」の特
図1遊技データに応じた特
図1先読みデータは「特
図1先読み領域1」に格納される。
【0047】
3-3.特
図2遊技
3-3-1.特
図2遊技データの取得
遊技球が第2始動口23に有効に入球した場合には
図5(a)の特別図柄当否判定用乱数の値と大当り種別決定用乱数の値と転落判定用乱数の値と変動パターン乱数の値が取得され、特別図柄当否判定用乱数の値の取得結果~変動パターン乱数の値の取得結果が1組の特
図2遊技データとしてRAMに格納される。このRAMには、
図5(j)に示すように、特
図2保留領域1~4が設定されており、特
図2遊技データは取得された順に「特
図2保留領域4」「特
図2保留領域3」「特
図2保留領域2」「特
図2保留領域1」の順序で格納される。これら特
図2保留領域1~4の全てに特
図2遊技データが格納されている状態を特
図2保留数が「4」であると称し、特
図2保留領域2~4の3つに特
図2遊技データが格納されている状態を特
図2保留数が「3」であると称し、特
図2保留領域3~4の2つに特
図2遊技データが格納されている状態を特
図2保留数が「2」であると称し、特
図2保留領域4の1つに特
図2遊技データが格納されている状態を特
図2保留数が「1」であると称し、特
図2保留領域1~4のいずれにも特
図2遊技データが格納されていない状態を特
図2保留数が「0」であると称す。
【0048】
3-3―2.特
図2抽選
特
図2抽選は特
図1抽選に対して優先的に行われるものであり、「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されている場合には現在が遊技停止状態にあることを条件に特
図2抽選が行われる。即ち、特
図1遊技データおよび特
図2遊技データの双方が存在する場合には特
図2遊技データに応じて特
図2抽選が開始され、特
図1抽選は特
図2遊技データの全てが抽選済となった後に開始される。この特
図2抽選は「特
図2保留領域4」から特
図2遊技データを検出し、特
図2遊技データの検出結果に応じて行われるものであり、当否の判定には
図5(e)の大当り判定テーブルが使用される。
【0049】
特
図2の大当り種別の判定には
図5(h)の特
図2大当り種別テーブルが使用される。この特
図2大当り種別テーブルには「大当り図柄1」「大当り図柄3」「大当り図柄4」が設定されており、「大当り図柄1」「大当り図柄3」のいずれかが取得された場合には「電サポ状態1」「高確率状態」が設定され、「大当り図柄4」が取得された場合には「電サポ状態2」「通常確率状態」が設定される。
【0050】
特
図2用の特図変動パターンおよび特図変動表示時間の判定には
図6(b)の特
図2変動パターンテーブル1または
図6(c)の特
図2変動パターンテーブル2が使用される。特
図2変動パターンテーブル1は現在の遊技状態が「電サポ状態2」である場合および継続回数が200回以下の「電サポ状態1」である場合のそれぞれに使用されるものであり、外れが判定された場合に対して時短用の特図変動パターン「PH07」および時短用の特図変動表示時間「1000msec」が付与されている点で特
図1変動パターンテーブルに対して相違する。特
図2変動パターンテーブル2は現在の遊技状態が継続回数201回以上の「電サポ状態1」である場合に使用されるものであり、外れが判定された場合に対して超時短用の特図変動パターン「PH08」および超時短用の特図変動表示時間「500msec」が付与されている点で特
図2変動パターンテーブル1に対して相違する。この特
図2変動パターンテーブル2から特図変動パターンが取得される状態を「超電サポ状態」と称する。
【0051】
3-3―3.転落抽選
特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択された場合には「特
図2保留領域4」から転落判定用乱数の値の格納結果が検出され、
図5(f)の転落判定テーブルから転落判定用乱数の値の検出結果に応じて「転落有」「転落無」のいずれかの判定結果が選択される。この判定結果として「転落有」が選択された場合には現在の遊技状態が「高確率状態」である場合に「高確率状態」が解除され、「高確率状態」に換えて「通常確率状態」が設定される。
【0052】
3-3―4.特
図2変動表示
特
図2用の特図変動パターンおよび特図変動表示時間が選択された場合には特図変動表示時間の選択結果に応じた所要時間で特
図2変動表示が行われる。この特
図2変動表示はLED表示器25の特
図2用の複数のLEDを所定のパターンで点滅開始させた後に点滅停止させるものであり、特
図2用のLEDは外れと判定されている場合に「特
図2外れ」の態様で点滅停止され、大当りと判定されている場合に大当り種別の判定結果に応じた態様で点滅停止される。
【0053】
3-3―5.大当り遊技
LED表示器25の特
図2用のLEDが大当り種別の判定結果に応じた態様で点滅停止された場合には
図7(a)の大当り遊技パターンテーブルから大当り種別の判定結果に応じた大当り遊技パターンが選択され、大当り遊技が大当り遊技パターンの選択結果で開始される。
3-3-6.遊技状態の更新
「大当り図柄1」「大当り図柄3」のいずれかが選択された場合には大当り遊技が終了するときに「電サポ状態1」および「高確率状態」が設定され、「大当り図柄4」が選択された場合には大当り遊技が終了するときに「電サポ状態2」および「通常確率状態」が設定される。
【0054】
3-3-7.特
図2先読み
遊技球が第2始動口23に入球したことに応じて特
図2遊技データの取得結果が特
図2保留領域1~4のいずれかに格納された場合には特
図2遊技データの取得結果に応じて当否の事前判定と変動パターンの事前判定と変動表示時間の事前判定と転落の有無の事前判定が行われ、当否の事前判定結果が大当りである場合には大当り種別の事前判定および遊技状態の事前判定が行われる。これら当否の事前判定~遊技状態の事前判定は上述の手順で行われるものであり、当否の事前判定結果~遊技状態の事前判定結果は1組の特
図2先読みデータとしてRAMに格納される。このRAMには、
図5(j)に示すように、特
図2先読み領域1~4が設定されており、「特
図2保留領域4」の特
図2遊技データに応じた特
図2先読みデータは「特
図2先読み領域4」に格納され、「特
図2保留領域3」の特
図2遊技データに応じた特
図2先読みデータは「特
図2先読み領域3」に格納され、「特
図2保留領域2」の特
図2遊技データに応じた特
図2先読みデータは「特
図2先読み領域2」に格納され、「特
図2保留領域1」の特
図2遊技データに応じた特
図2先読みデータは「特
図2先読み領域1」に格納される。
【0055】
4.主制御回路40の処理機能
4-1.メイン処理
主制御回路40は電源が投入されることに応じてROMから
図7(b)のメイン処理用のプログラムを検出し、S1で割込み禁止を設定する。そして、S2で
図5(a)の各乱数の値を更新し、S3で割込み許可を設定する。これら各乱数の値は現在値に「1」が加算されるものであり、上限値に加算された場合には「0」に戻して再び加算される。
【0056】
4-2.タイマ割込み処理
主制御回路40はS3で割込み許可を設定すると、S4のタイマ割込み処理の起動を許容する。このタイマ割込み処理は一定周期で実行されるものであり、今回のタイマ割込み処理が終了してから次回のタイマ割込み処理が開始されるまでの待機時間にはS3の乱数更新処理が繰返される。
【0057】
図8は主制御回路40のタイマ割込み処理であり、主制御回路40は前回のタイマ割込み処理でRAMの出力バッファにセットしたコマンド等を今回のタイマ割込み処理のS11の出力処理でサブ制御回路60に送信する。そして、S12の乱数更新処理で
図5(a)の各乱数の値を更新し、S13のセンサ検出処理で第1始動口センサ41と第2始動口センサ42と普図センサ43と大入賞口センサ44からのそれぞれの信号の有無を検出する。
【0058】
主制御回路40はS13のセンサ検出処理を終えると、S14で普図センサ44からの信号をS13のセンサ検出処理で検出しているか否かを判断する。ここで普図センサ44からの信号を検出していないと判断した場合にはS16へ移行し、普図センサ44からの信号を検出していると判断した場合にはS15の普図遊技データ取得処理で普通図柄当否判定用乱数の値を取得し、S16へ移行する。
【0059】
主制御回路40はS16へ移行すると、第2始動口センサ42からの信号をS13のセンサ検出処理で検出しているか否かを判断する。ここで第2始動口センサ42からの信号を検出していないと判断した場合にはS19へ移行し、第2始動口センサ42からの信号を検出していると判断した場合には特
図2保留数を「4」と比較する。ここで特
図2保留数が「4」であると判断した場合にはS19へ移行し、特
図2保留数が「4」未満であると判断した場合にはS17で特
図2遊技データを取得する。ここで特
図2遊技データの取得結果を格納順序に従って特
図2保留領域1~4のいずれかに格納し、出力バッファに特
図2保留コマンドをセットし、S18へ移行する。この特
図2保留コマンドは特
図2保留数をサブ制御回路60に通知するものであり、次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路60に送信される。
【0060】
主制御回路40はS18へ移行すると、当否の事前判定と変動パターンの事前判定と変動表示時間の事前判定と大当り種別の事前判定と転落の有無の事前判定と遊技状態の事前判定を特
図2遊技データの取得結果に対して行い、当否~遊技状態の事前判定結果を特
図2先読み領域1~4のうち格納順序に応じた1つに特
図2先読みデータとして格納する。次に特
図2先読みデータの格納結果を次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路81に送信すべくRAMの出力バッファにセットし、S19へ移行する。
【0061】
主制御回路40はS19へ移行すると、第1始動口センサ41からの信号をS13のセンサ検出処理で検出しているか否かを判断する。ここで第1始動口センサ41からの信号を検出していないと判断した場合にはS22の普図処理とS23の特
図2処理とS24の特
図1処理へ順に移行し、第1始動口センサ41からの信号を検出していると判断した場合には特
図1保留数を「4」と比較する。ここで特
図1保留数が「4」であると判断した場合にはS22~S24へ順に移行し、特
図1保留数が「4」未満であると判断した場合にはS20で特
図1遊技データを取得する。ここで特
図1遊技データの取得結果を格納順序に従って特
図1保留領域1~4のいずれかに格納し、出力バッファに特
図1保留コマンドをセットする。この特
図1保留コマンドは特
図1保留数をサブ制御回路60に通知するものであり、次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路60に送信される。
【0062】
主制御回路40はS20で特
図1遊技データの取得結果を格納すると、S21で当否の事前判定と変動パターンの事前判定と変動表示時間の事前判定と大当り種別の事前判定と転落の有無の事前判定と遊技状態の事前判定を特
図1遊技データの取得結果に対して行い、当否~遊技状態の事前判定結果を特
図1先読み領域1~4のうち格納順序に応じた1つに特
図1先読みデータとして格納する。次に特
図1先読みデータの格納結果を次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路60に送信すべくRAMの出力バッファにセットし、S22~S24へ順に移行する。
4-3.普図処理
【0063】
主制御回路40はS22の普図処理で普通図柄当否判定用乱数の値の取得結果に応じて当否の判定を行い、
図5(c)の普図変動表示時間テーブルから現在の遊技状態に応じた普図変動表示時間を選択する。そして、普図変動表示時間の選択結果で普図変動表示を実行することに応じて普図当否の判定結果を報知する。ここで「普図当り」の判定結果を報知した場合には現在の遊技状態に応じた普図遊技パターンを
図5(d)の普図遊技パターンテーブルから選択し、普図遊技パターンの選択結果で普図遊技を行うことに応じて遊技球が第2始動口23に入球することを許容する。
【0064】
4-4.特
図2処理
図9はS23の特
図2処理であり、主制御回路40は特
図2処理でS31の特
図2抽選処理とS32の時短回数更新処理とS33の転落判定処理とS34の特
図2変動停止処理とS35の大当り遊技開始処理とS36の大当り遊技中処理とS37の大当り遊技停止処理をRAMの第2ポインタP2の値の設定結果に応じて択一的に実行する。この第2ポインタP2の値は電源投入時に「1」に初期設定される。
【0065】
4-4-1.特
図2抽選処理
主制御回路40は第2ポインタP2の値が「1」に設定されている場合にS31の特
図2抽選処理へ移行する。この第2ポインタP2の値は遊技停止状態で「1」に設定されるものであり、主制御回路40はS31の特
図2抽選処理で「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されているか否かを判断する。ここで「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されていないと判断した場合には特
図2抽選処理を終え、「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されていると判断した場合には「特
図2保留領域4」の特
図2遊技データに基づいて当否の判定と変動パターンの判定と変動表示時間の判定を行い、当否の判定結果が大当りである場合には大当り種別の判定を行う。そして、当否の判定結果と変動パターンの判定結果と大当り種別の判定結果をサブ制御回路60に特
図2遊技データとして送信すべくRAMの出力バッファにセッし、変動開始コマンド2をサブ制御回路60に送信すべくRAMの出力バッファにセットする。
【0066】
図10(b)は主制御回路40がS31で実行する変動パターン選択処理であり、主制御回路40は
図10(b)の変動パターン選択処理での特図変動パターンの判定結果および特図変動表示時間の判定結果をRAMの出力バッファにセットする。この主制御回路40はS31aで現在の遊技状態が「超電サポ状態」であるか否かを判断する。ここで現在の遊技状態が「超電サポ状態」であると判断した場合にはS31bで
図6(c)の特
図2変動パターンテーブル2から特図変動パターンおよび特図変動表示時間を選択し、「電サポ状態1」または「電サポ状態2」であると判断した場合にはS31cで
図6(b)の特
図2変動パターンテーブル1から特図変動パターンおよび特図変動表示時間を選択する。
【0067】
主制御回路40は
図9(a)のS31でRAMの出力バッファを設定した場合には特図変動表示を開始し、「特
図2保留領域1」~「特
図2保留領域4」を整理する。この処理は「特
図2保留領域4」から特
図2遊技データを消去するものであり、「特
図2保留領域3」に特
図2遊技データが格納されている場合には当該特
図2遊技データが「特
図2保留領域4」にシフトされ、「特
図2保留領域2」に特
図2遊技データが格納されている場合には当該特
図2遊技データが「特
図2保留領域3」にシフトされ、「特
図2保留領域1」に特
図2遊技データが格納されている場合には当該特
図2遊技データが「特
図2保留領域2」にシフトされる。この主制御回路40は「特
図2保留領域1~4」を整理した場合には同様の手順で「特
図2先読み領域1」~「特
図2先読み領域4」を整理し、第2ポインタP2の値に「2」を設定する。
【0068】
4-4-2.時短回数更新処理
主制御回路40は第2ポインタP2の値が「2」に設定されている場合にはS32の時短回数更新処理へ移行する。
図10(a)は時短回数更新処理であり、主制御回路40はS41で現在の遊技状態が「電サポ状態1」「電サポ状態2」「超電サポ状態」「非電サポ状態」のいずれであるかを判断する。ここで現在の遊技状態が「非電サポ状態」であると判断した場合にはS48で第2ポインタP2の値に「3」を設定し、「電サポ状態1」または「電サポ状態2」または「超電サポ状態」であると判断した場合にはS42で時短回数カウンタの値に「1」を加算する。この時短回数カウンタの値は電サポ状態の継続回数を計測するものであり、主制御回路40は時短回数カウンタを加算した場合には時短回数コマンドを設定する。この時短回数コマンドは時短回数カウンタの値の加算結果をサブ制御回路60に電サポ状態の継続回数として通知するものであり、主制御回路40は時短回数コマンドを設定した場合にはS43でサブ制御回路60に時短回数コマンドの設定結果を送信すべくRAMの出力バッファにセットし、S44へ移行する。
【0069】
主制御回路40は
図10(a)のS44へ移行すると、現在の遊技状態が「電サポ状態1」であるか否かを判断する。ここで現在の遊技状態が「電サポ状態1」であると判断した場合にはS45へ移行し、時短回数カウンタの値の加算結果を「201」と比較する。ここで時短回数カウンタの値が「201」であると判断した場合にはS46で現在の遊技状態を「電サポ状態1」から「超電サポ状態」に変更し、S47でRAMの出力バッファに超電サポコマンドをセットする。この超電サポコマンドはサブ制御回路60に「超電サポ状態」の設定を通知するものであり、主制御回路40はS47で超電サポコマンドをセットした場合にはS48で第2ポインタP2の値に「3」を設定する。
【0070】
主制御回路40は
図10(a)のS44で現在の遊技状態が「電サポ状態1」でないと判断すると、S49で現在の遊技状態が「電サポ状態2」であるか否かを判断する。ここで現在の遊技状態が「電サポ状態2」でないと判断した場合にはS48で第2ポインタP2の値に「3」を設定し、現在の遊技状態が「電サポ状態2」であると判断した場合にはS50で時短回数カウンタの値を上限値「100」と比較する。ここで時短回数カウンタの値が上限値「100」でないと判断した場合にはS48へ移行し、第2ポインタP2の値に「3」を設定する。
【0071】
主制御回路40は
図10(a)のS50で時短回数カウンタの値が上限値「100」であると判断した場合にはS51で現在の遊技状態を「電サポ状態2」から「非電サポ状態」に変更し、S52でRAMの出力バッファに電サポ解除コマンドをセットする。この電サポ解除コマンドは「電サポ状態2」から「非電サポ状態」に切換わったことをサブ制御回路60に通知するものであり、主制御回路40はS52で電サポ解除コマンドをセットした場合にはS48で第2ポインタP2の値に「3」を設定する。
【0072】
4-4-3.転落判定処理
主制御回路40は第2ポインタP2の値が「3」に設定されている場合にはS33の転落判定処理へ移行する。
図11はS33の転落判定処理であり、主制御回路40はS61で現在の遊技状態が「高確率状態」であるか否かを判断する。ここで現在の遊技状態が「通常確率状態」であると判断した場合にはS72で第2ポインタP2の値に「4」を設定し、現在の遊技状態が「高確率状態」であると判断した場合にはS62へ移行する。ここで「特
図2保留領域4」から転落判定用乱数の値を検出し、
図5(f)の転落判定テーブルから転落判定用乱数の値の検出結果に応じた判定結果を検出する。
【0073】
主制御回路40はS62で転落の有無の判定結果を検出すると、S63で検出結果が「転落有」であるか否かを判断する。ここで検出結果が「転落無」であると判断した場合にはS72で第2ポインタP2の値に「4」を設定し、検出結果が「転落有」であると判断した場合にはS64で「高確率状態」に換えて「通常確率状態」を設定し、S65でサブ制御回路60に転落コマンドを送信すべくRAMの出力バッファにセットする。この転落コマンドは「高確率状態」が「通常確率状態」に転落したとサブ制御回路60に通知するものであり、次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路60に送信される。
【0074】
主制御回路40はS65で出力バッファに転落コマンドをセットすると、S66で現在の遊技状態が「電サポ状態1」であるか否かを判断する。ここで現在の遊技状態が「電サポ状態1」であると判断した場合にはS67で時短回数カウンタの値を「100」と比較する。ここで時短回数カウンタの値が「100」以下であると判断した場合にはS68で「電サポ状態1」を「電サポ状態2」に変更し、S69でサブ制御回路60に電サポ変更コマンドを送信すべくRAMの出力バッファにセットし、S72で第2ポインタP2の値に「4」を設定する。この電サポ変更コマンドは「電サポ状態1」が「電サポ状態2」に切換わったことをサブ制御回路60に通知するものであり、次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路60に送信される。
【0075】
主制御回路40はS67で時短回数カウンタの値が「101」以上であると判断すると、S70で現在の遊技状態を「電サポ状態1」から「非電サポ状態」に変更する。そして、S71でサブ制御回路60に電サポ変更コマンドを送信すべくRAMの出力バッファにセットし、S72で第2ポインタP2の値に「4」を設定する。この電サポ解除コマンドは「電サポ状態1」が「非電サポ状態」に切換わったことをサブ制御回路60に通知するものであり、次回のタイマ割込み処理でサブ制御回路60に送信される。
【0076】
主制御回路40は現在の遊技状態が「超電サポ状態」である場合にはS66で現在の遊技状態が「電サポ状態1」でないと判断し、S70で現在の遊技状態を「電サポ状態1」から「非電サポ状態」に変更する。そして、S71で電サポ変更コマンドをRAMの出力バッファにセットし、S72で第2ポインタP2の値に「4」を設定する。即ち、時短回数カウンタの値が「100」以下の「高確率状態」「電サポ状態1」で転落有と判定された場合には低確率状態が設定されるものの電サポ状態が継続され、時短回数カウンタの値が「101」以上の「高確率状態」「電サポ状態1」で転落有と判定された場合には「低確率状態」「非電サポ状態」が設定される。
【0077】
4-4-4.特
図2変動停止処理
主制御回路40は第2ポインタP2の値が「4」に設定されている場合には
図9のS34の特
図2変動停止処理へ移行する。ここでタイマの値を加算し、タイマの値の加算結果を特図変動表示時間の判定結果と比較する。ここでタイマの値の加算結果が特図変動表示時間の判定結果に到達していない場合には特
図2変動停止処理を終え、タイマの値の加算結果が特図変動表示時間の判定結果に到達している場合には特図変動表示を当否の判定結果に応じた態様で停止し、サブ制御回路60に変動停止コマンド2を送信すべく出力バッファにセットする。そして、当否の判定結果が「外れ」である場合には第2ポインタP2の値を「1」に初期設定し、当否の判定結果が「大当り」である場合には第2ポインタP2の値を「5」に設定する。
【0078】
4-4-5.大当り遊技開始処理
主制御回路40は第2ポインタP2の値が「5」に設定されている場合には
図9のS35の大当り遊技開始処理へ移行する。ここで大当り種別の判定結果に応じた大当り遊技パターンで大当り遊技を開始し、サブ制御回路60に大当り遊技開始コマンドを送信すべく出力バッファにセットし、第2ポインタP2の値に「6」を設定する。
【0079】
4-4-6.大当り遊技中処理
主制御回路40は第2ポインタP2の値に「6」がセットされている場合には
図9のS36の大当り遊技中処理へ移行し、大当り遊技パターンの設定結果で大当り遊技を進行させる。この主制御回路40は大当り遊技でラウンドを開始する毎にラウンド開始コマンドを出力バッファにセットし、サブ制御回路60に送信する。このラウンド開始コマンドは今回のラウンドが何回目であるかを通知するものであり、主制御回路40は大当り遊技でラウンドを停止する毎にラウンド停止コマンドを出力バッファにセットし、サブ制御回路60に送信する。この主制御回路40は大当り遊技を大当り遊技パターンの最後まで進行させた場合には大当り遊技を終え、サブ制御回路60に大当り遊技終了コマンドを送信すべく出力バッファにセットし、第2ポインタP2の値に「7」を設定する。
【0080】
4-4-7.大当り遊技停止処理
主制御回路40は第2ポインタP2の値が「7」が設定されている場合にはS37の大当り遊技停止処理へ移行し、大当り種別の判定結果を検出する。ここで大当り種別の判定結果が「大当り図柄1」または「大当り図柄3」である場合には遊技状態を「高確率状態」「電サポ状態1」に設定し、時短回数更新カウンタの値を「0」にリセットし、第2ポインタP2の値を「1」に初期設定する。そして、サブ制御回路60に「高確率コマンド」と「電サポコマンド1」と時短回数コマンド0を送信すべくRAMの出力バッファにセットする。この時短回数コマンド0は電サポ状態の継続回数が「0回」であるとサブ制御回路60に通知するものであり、「高確率コマンド」は「高確率状態」の設定をサブ制御回路60に通知するものであり、「電サポコマンド1」は「100回」を超えて継続する可能性が有る電サポ状態1の設定を通知するものである。
【0081】
主制御回路40は大当り種別の判定結果が「大当り図柄4」である場合には遊技状態を「通常確率状態」「電サポ状態2」に設定し、時短回数更新カウンタの値を「0」にリセットし、第2ポインタP2の値を「1」に初期設定する。そして、サブ制御回路60に「通常確率コマンド」と「電サポコマンド2」と時短回数コマンド0を送信すべくRAMの出力バッファにセットする。この「通常確率コマンド」は「通常確率状態」の設定をサブ制御回路60に通知するものであり、「電サポコマンド2」は「100回」を限度値とする電サポ状態2の設定を通知するものである。
【0082】
4-5.特
図1処理
図12はS24の特
図1処理であり、主制御回路40は特
図1処理でS81の特
図1抽選処理とS82の時短回数更新処理とS83の転落判定処理とS84の特
図1変動停止処理とS85の大当り遊技開始処理とS86の大当り遊技中処理とS87の大当り遊技停止処理をRAMの第1ポインタP1の値の設定結果に応じて択一的に実行する。この第1ポインタP1の値は電源投入時に「1」に初期設定されるものである。
【0083】
4-5-1.特
図1抽選処理
主制御回路40は第1ポインタP1の値が「1」に設定されている場合にS81の特
図1抽選処理へ移行する。この第1ポインタP1の値は遊技停止状態で「1」に設定されるものであり、主制御回路40はS71の特
図1抽選処理で「特
図1保留領域4」に特
図1遊技データが格納されているか否かを判断する。ここで「特
図1保留領域4」に特
図1遊技データが格納されていないと判断した場合には特
図1抽選処理を終え、「特
図1保留領域4」に特
図1遊技データが格納されていると判断した場合には「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されているか否かを判断する。
【0084】
主制御回路40は「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されていると判断した場合には特
図1抽選処理を終え、「特
図2保留領域4」に特
図2遊技データが格納されていないと判断した場合にはS81で「特
図1保留領域4」の特
図1遊技データに基づいて当否の判定と変動パターンの判定と変動表示時間の判定を行い、当否の判定結果が大当りである場合には大当り種別の判定を行う。これら変動パターンの判定および変動表示時間の判定は
図6(a)の特
図1変動パターンテーブルに応じて行われるものであり、主制御回路40は当否の判定結果と変動パターンの判定結果と大当り種別の判定結果をサブ制御回路60に特
図1遊技データとして送信すべくRAMの出力バッファにセッし、変動開始コマンド1をサブ制御回路60に送信すべくRAMの出力バッファにセットし、特
図1保留コマンドをサブ制御回路60に送信すべくRAMの出力バッファにセットする。この特
図1保留コマンドは特
図1保留数をサブ制御回路60に通知するものである。
【0085】
主制御回路40は変動開始コマンド1等をセットすると、特図変動表示を開始した後に「特
図1保留領域1」~「特
図1保留領域4」を整理する。この処理は「特
図2保留領域1~4」と同様の手順で行われるものであり、主制御回路40は「特
図1先読み領域1~4」も同様の手順で整理した後に第1ポインタP1の値に「2」を設定する。即ち、特
図1抽選処理は特図抽選2処理に比べて優先順位が後に設定されたものであり、特
図2保留数が「0」でない場合には特
図2抽選処理が特
図1抽選処理に対して優先的に行われ、特
図2保留数が「0」になった時点で特
図1抽選処理が開始される。
【0086】
4-5-2.時短回数更新処理
主制御回路40は第1ポインタP1の値が「2」に設定されている場合にはS82で
図10(a)の時短回数更新処理を実行し、第1ポインタP1の値を「3」に設定する。
4-5-3.転落判定処理
主制御回路40は第1ポインタP1の値が「3」に設定されている場合にはS83で
図11の転落判定処理を実行し、第1ポインタP1の値を「4」に設定する。
4-5-4.特
図1変動停止処理
主制御回路40は第1ポインタP1の値が「4」に設定されている場合には
図12のS84の特
図1変動停止処理へ移行し、タイマの値の加算結果が特図変動表示時間の判定結果に到達することに応じて特
図1変動表示を当否の判定結果に応じた態様で停止し、サブ制御回路60に変動停止コマンド1を送信すべく出力バッファにセットする。そして、当否の判定結果が「外れ」である場合には第1ポインタP1の値を「1」に初期設定し、当否の判定結果が「大当り」である場合には第1ポインタP1の値を「5」に設定する。
【0087】
4-5-5.大当り遊技開始処理
主制御回路40は第1ポインタP1の値が「5」に設定されている場合にはS85の大当り遊技開始処理へ移行する。ここで大当り種別の判定結果に応じた大当り遊技パターンで大当り遊技を開始し、サブ制御回路60に大当り遊技開始コマンドを送信すべく出力バッファにセットし、第1ポインタP1の値に「6」を設定する。
4-5-6.大当り遊技中処理
主制御回路40は第1ポインタP1の値に「6」がセットされている場合にはS86の大当り遊技中処理へ移行し、大当り遊技パターンの設定結果で大当り遊技を進行させる。この主制御回路40は大当り遊技でラウンドを開始する毎にラウンド開始コマンドを出力バッファにセットし、サブ制御回路60に送信する。この主制御回路40は大当り遊技でラウンドを停止する毎にラウンド停止コマンドを出力バッファにセットし、サブ制御回路60に送信する。この主制御回路40は大当り遊技で最終回のラウンドを停止した場合には最終ラウンド停止コマンドを出力バッファにセットし、サブ制御回路60に送信する。この主制御回路40は大当り遊技を大当り遊技パターンの最後まで進行させた場合には大当り遊技を終え、サブ制御回路60に大当り遊技終了コマンドを送信すべく出力バッファにセットし、第1ポインタP1の値に「7」を設定する。
【0088】
4-5-7.大当り遊技停止処理
主制御回路40は第1ポインタP1の値が「7」が設定されている場合にはS87の大当り遊技停止処理へ移行し、大当り種別の判定結果を検出する。ここで大当り種別の判定結果が「大当り図柄1」である場合には遊技状態を「高確率状態」「電サポ状態1」に設定し、時短回数更新カウンタの値を「0」にリセットし、第1ポインタP1の値を「1」に初期設定する。そして、サブ制御回路60に「高確率コマンド」と「電サポコマンド1」と時短回数コマンド0を送信すべくRAMの出力バッファにセットする。この主制御回路40は大当り種別の判定結果が「大当り図柄2」である場合には遊技状態を「通常確率状態」「電サポ状態2」に設定し、時短回数更新カウンタの値を「0」にリセットし、第2ポインタP1の値を「1」に初期設定する。そして、サブ制御回路60に「通常確率コマンド」と「電サポコマンド2」と時短回数コマンド0を送信すべくRAMの出力バッファにセットする。
【0089】
5.遊技モードの説明
図13(a)の遊技フローは遊技状態が移行する様子を示すものであり、
図13(b)(c)は遊技モードおよび演出モード間の関係を示すものである。ここで電源が投入された場合には通常遊技モードが設定される。この通常遊技モードは「低確率状態」「非電サポ状態」であり、通常遊技モードでは遊技球を左打ちすることを遊技者に促す左打ち画像が演出図柄表示器28に表示される。この左打ち画像に従って遊技者が遊技球を左打ちした場合には遊技球が第1始動口18に入球し、遊技球が第1始動口18に入球したことに応じて大当りと判定された場合には低確時短モードまたは高確時短モードが設定される。
【0090】
低確時短モードは「低確率状態」「電サポ状態2」が設定された状態であり、通常遊技モードで大当りと判定されたことに応じて「大当り図柄2」が選択された場合に設定される。高確時短モードは「高確率状態」「電サポ状態1」が設定された状態であり、通常遊技モードで大当りと判定されたことに応じて「大当り図柄1」が選択された場合に設定される。これら低確時短モードおよび高確時短モードのそれぞれでは遊技球を右打ちすることを遊技者に促す右打ち画像が演出図柄表示器28に表示される。この右打ち画像に従って遊技者が遊技球を右打ちした場合には遊技球が普図始動口22内を通過し、当りと高確率で判定されることに応じて第2始動口23の長時間の開放が頻繁に行われる。このため、遊技球が短い時間間隔で第2始動口23に入球することに応じて特
図2保留数が「3~4」の状態が長く生成されるので、
図6(b)の特
図2変動パターンテーブル1から時短用の特図変動表示時間「1000msec」が頻繁に取得される。従って、低確時短モードおよび高確時短モードのそれぞれでは通常遊技モードに比べて大当りおよび外れの判定処理が短い時間間隔で繰返されるので、遊技球の少ない消費個数で次回の大当りを獲得する確率が高まる。即ち、低確時短モードおよび高確時短モードのそれぞれは通常遊技モードに比べて遊技者に有利な状態である。
【0091】
低確時短モードでは遊技球が右打ちされており、低確時短モードで大当りと判定されることなく特
図1抽選回数および特
図2抽選回数(現実的には特
図2抽選のみ)の合計が限度回数「100回」に到達した場合には「電サポ状態2」に換えて「非電サポ状態」が設定されることに応じて通常遊技モードに移行する。この低確時短モードで特
図1抽選回数および特
図2抽選回数の合計が限度回数「100回」に到達する前に大当りと判定されたことに応じて「大当り図柄4」が選択された場合には低確時短モードが繰返され、「大当り図柄1」または「大当り図柄3」が選択された場合には高確時短モードに移行する。この高確時短モードでは遊技球が右打ちされており、大当りと判定されたことに応じて「大当り図柄4」が選択された場合には低確時短モードが設定され、「大当り図柄1」または「大当り図柄3」が選択された場合には高確時短モードが設定される。この高確時短モードは低確時短モードに比べて大当りと高確率で判定される状態であり、低確時短モードに比べて遊技者に有利な状態であり、遊技者有利な度合いは「高確率状態」が「電サポ状態」に比べて高い。
【0092】
高確時短モードでは特
図1抽選および特
図2抽選が行われる毎に転落の有無が判定されており、特
図1抽選および特
図2抽選の合計が限度回数「100回」を超えていない状態で「転落有」と判定された場合には「低確率状態」および「電サポ状態2」が設定され、高確時短モードから低確時短モードに移行する。この高確時短モードで特
図1抽選回数および特
図2抽選回数の合計が限度回数「100回」を超えた状態で「転落有」と判定された場合には「低確率状態」および「非電サポ状態」が設定され、高確時短モードから通常遊技モードに一挙に転落する。
【0093】
高確時短モードで「転落有」と判定されることなく特
図1抽選回数および特
図2抽選回数の合計が限度回数「201回」に到達した場合には「高確率状態」および「超電サポ状態」が設定される。この高確超時短モードでは
図6(c)の特
図2変動パターンテーブル2から最短の超時短用の特図変動表示時間「500msec」が頻繁に取得される。従って、高確超時短モードでは高確時短モードに比べて大当りおよび外れの判定処理が更に短い時間間隔で繰返されるので、遊技球の更に少ない消費個数で次回の大当りを獲得する確率が高まる。即ち、高確超時短モードは高確時短モードに比べて遊技者に更に有利な状態であり、高確時短モードで「転落有」と判定された場合には高確超時短モードから通常遊技モードに一挙に転落する。この超電サポ状態は時短状態に相当する。
【0094】
6.演出モードの説明
演出モードは演出図柄遊技の画像を表示する場合の演出内容として特に背景画像を指定するものであり、演出モードにはノーマルモードとチャンスモードとスピードモードと超スピードモードが設定されている。ノーマルモードは通常遊技モードが設定されている場合の演出モードであり、ノーマルモードでは、
図14(a)に示すように、演出図柄表示器28の表示領域Eに街並みを模したノーマル背景画像が表示される。チャンスモードは低確時短モードおよび高確時短モードが設定されている場合の共通の演出モードであり、チャンスモードでは、
図14(b)に示すように、4人の女性を模したチャンス背景画像が演出図柄表示器28の表示領域Eに表示される。スピードモードは高確時短モードの設定状態で特
図1抽選回数および特
図2抽選回数の合計が限度回数「100回」を超えた場合にチャンスモードから移行するものであり、スピードモードでは、
図14(c)に示すように、太古の陸地を模したスピード背景画像が演出図柄表示器28の表示領域Eに表示される。超スピードモードは高確時短モードの設定状態で特
図1抽選回数および特
図2抽選回数の合計が限度回数「200回」を超えた場合にスピードモードから移行するものであり、超スピードモードでは、
図14(d)に示すように、スピード背景画像に「ラッシュ」のテロップ画像が重ねられた画像が超スピード背景画像として演出図柄表示器28の表示領域Eに表示される。この演出図柄遊技は図柄遊技に相当する。
【0095】
6-1.演出モードの挙動
図13(b)は大当りと判定されたことに応じて大当り図柄2または大当り図柄4が選択された場合の演出モードの挙動である。この場合には大当り遊技の終了時に低確時短モードが設定されることに応じてチャンスモードが設定され、1回目の演出図柄遊技からチャンス背景画像が表示される。この状態で大当りと判定されることなく合計100回の特
図1抽選および特
図2抽選が行われた場合には通常遊技モードが設定され、通常遊技モードの設定に応じてノーマルモードが設定されることに応じて101回目の演出図柄遊技からノーマル背景画像が表示される。
【0096】
図13(c)は大当りと判定されることに応じて大当り図柄1または大当り図柄3が選択された場合の演出モードの挙動である。この場合には大当り遊技の終了時に高確時短モードが設定されることに応じてチャンスモードが設定され、1回目の演出図柄遊技からチャンス背景画像が表示される。この状態で合計100回の特
図1抽選および特
図2抽選が行われる前に転落有と判定された場合には遊技モードとして低確時短モードが設定されるものの、
図13(c)の上段に示すように、演出モードとしてはチャンスモードが継続されることに応じてチャンス背景画像が継続して表示される。そして、101回目の演出図柄遊技からノーマルモードが設定されることに応じてノーマル背景画像が表示される。
【0097】
図13(c)の下段は高確時短モードに応じてチャンスモードが設定された状態で転落有と判定されることなく合計100回以上の特
図1抽選および特
図2抽選が行われた場合の演出モードの挙動である。この場合には101回目の演出図柄遊技からスピードモードが設定されることに応じてスピード背景画像が表示されるので、遊技者の目線では高確時短モードに昇格した印象となる。この転落無の判定が200回を超えて継続した場合には高確超時短モードの設定に応じて超スピードモードが設定され、次回の201回目から超スピード背景画像が表示される。これら超スピードモードおよびスピードモードの設定状態で転落有と判定された場合には通常遊技モードの設定に応じてノーマルモードが設定され、次回からノーマル背景画像が表示される。
【0098】
6-2.演出図柄遊技
演出図柄遊技の画像はサブ制御回路60が特
図1変動表示または特
図2変動表示の開始に時間的に同期して開始するものであり、特
図1変動表示または特
図2変動表示の終了に時間的に同期して終える。この演出図柄遊技の画像は演出モードに応じた背景画像の前に重ねて表示されるものであり、ノーマルモードではノーマル背景画像の前に重ねて表示される。この演出図柄遊技の画像はチャンスモードではチャンス背景画像の前に重ねて表示され、スピードモードではスピード背景画像の前に重ねて表示され、超スピードモードでは超スピード背景画像の前に重ねて表示される。この演出図柄遊技の画像は図柄遊技の画像に相当する。
【0099】
演出図柄遊技の画像は「1」~「9」の数字からなる演出図柄を左列と中列と右列の横3列にスクロール状態およびスクロール停止状態で順に表示するものであり、各列のスクロール表示は「1」→「2」・・・「9」の昇順で行われた後に「9」から「1」に戻して繰返される。これら各列のスクロール表示は「1」~「9」のうちのいずれか1つで停止されるものであり、各列の奇数「1,3,5,7,9」は赤色の色彩に設定され、各列の偶数「2,4,6,8」は青色の色彩に設定されている。これら左列の演出図柄と中列の演出図柄と右列の演出図柄のそれぞれは図柄要素に相当し、3列の演出図柄は識別図柄に相当し、スクロール状態は変動状態に相当し、スクロール停止状態は変動停止状態に相当し、演出図柄遊技は図柄遊技に相当する。
【0100】
3列のスクロール表示の停止状態での組合せには「大当りの組合せ」「外れリーチの組合せ」「完全外れの組合せ」の3種類が設定されている。大当りの組合せは3列が相互に同一な組合せであり、主制御回路40が大当り用の特図変動パターン(PO01~PO05)を送信した場合にサブ制御回路60が設定する。外れリーチの組合せは左列および右列が相互に同一で中列が相違する組合せであり、主制御回路40が外れ用の特図変動パターン(PH01~PH05)を送信した場合にサブ制御回路60が設定する。完全外れの組合せは左列および右列が相違する組合せであり、主制御回路40が外れ用の特図変動パターン(PH06~PH08)を送信した場合にサブ制御回路60が設定する。この大当りの組合せは当りの態様に相当し、外れリーチの組合せおよび完全外れの組合せのそれぞれは外れの態様に相当する。この外れリーチの組合せは外れの態様に相当し、大当りの組合せは当りの態様に相当する。
【0101】
図14(e)は演出図柄遊技の演出の一覧であり、演出図柄遊技の演出には「ノーマル演出」「全図同時停止演出」「ノーマルリーチ演出」「スペシャルリーチ演出」「超時短演出」の5種類が設定されている。ノーマル演出は「3列のスクロール表示の開始」で始められるものであり、「スクロール表示の停止」が「左列」「右列」「中列」の順序に設定されている。このノーマル演出は主制御回路40が外れ用の特図変動パターンPH06を送信した場合にサブ制御回路60が設定するものであり、
図15(a)(b)(c)(d)に示すように、ノーマル演出では3列のスクロール表示が「左列」「右列」「中列」の順序で停止することに応じて「完全外れの組合せ」が完成する。
【0102】
全図同時停止演出は、
図14(e)に示すように、「3列のスクロール表示の開始」で始められるものであり、「スクロール表示の停止」が3列同時に設定されている。この「全図同時停止演出」は主制御回路40が特
図1保留数または特
図2保留数が「3~4」であることに応じて外れ用の特図変動パターンPH07を送信した場合にサブ制御回路60が設定するものであり、「全図同時停止演出」では、
図15(a)(d)に示すように、3列のスクロール表示が互いに同時に停止することに応じて「完全外れの組合せ」が完成する。この全図同時停止演出は低確時短モードおよび高確時短モード用の特図変動表示時間のうち最短の時間(1000msec)で終了するものであり、低確時短モードおよび高確時短モードでは「特図変動パターンPH07」が高確率で選択されることに応じて変動表示時間が短縮される。
【0103】
ノーマルリーチ演出は、
図14(e)に示すように、「3列のスクロール表示の開始」で始められるものであり、「中列」に対して 「スクロール表示の停止」の前に「スクロール速度の低下」が設定されたものである。このノーマルリーチ演出は主制御回路40が外れ用の特図変動パターンPH05および大当り用の特図変動パターンPO05を送信した場合にサブ制御回路60が設定するものであり、
図16(a)(b)(c)に示すように、「ノーマルリーチ演出」では「スクロール表示の停止」が「左列」「右列」の順序で行われた時点で「左列」および「右列」が相互に同一なリーチ状態が発生し、「中列」のスクロール表示がリーチ状態で通常速度から低速度に切換えられる。
【0104】
「中列」のスクロール表示は外れ用の「ノーマルリーチ演出」では「左列」「右列」と異なる演出図柄で停止されるものであり、外れ用の「ノーマルリーチ演出」では、
図16(e)に示すように、最終の「中列」のスクロール表示が停止されることに応じて外れリーチの組合せが完成する。この「中列」のスクロール表示は大当り用の「ノーマルリーチ演出」では「左列」「右列」と同一の演出図柄で停止されるものであり、大当り用の「ノーマルリーチ演出」では、
図16(d)に示すように、最終の「中列」のスクロール表示が停止することに応じて大当りの組合せが完成する。
【0105】
スペシャルリーチ演出は、
図14(e)に示すように、「3列のスクロール表示の開始」で始められるものであり、「中列」に対して 「スクロール表示の停止」の前に「スクロール速度の低下」が設定されたものである。このスペシャルリーチ演出は主制御回路40が外れ用の特図変動パターンPH01~PH04および大当り用の特図変動パターンPO01 ~PO04を送信した場合にサブ制御回路60が設定するものであり、「スペシャルリーチ演出」では「スクロール表示の停止」が「左列」「右列」の順序で行われた時点でリーチ状態が発生し、「中列」のスクロール表示がリーチ状態で通常速度から低速度に切換えられる。このスペシャルリーチ演出は特定演出に相当する。
【0106】
スペシャルリーチ演出は、
図14(e)に示すように、「中列」に対して「スクロール速度の低下」の後に「3列の消去」が設定されたものであり、スペシャルリーチ演出では3列の演出図柄がリーチ状態で消去される。このスペシャルリーチ演出は「3列の消去」の後に「バトル画像の表示」が設定されたものである。
図17はバトル画像BL1~BL4である。これらバトル画像BL1~BL4のそれぞれは3列の演出図柄が消去された状態で表示開始されるものであり、女性のシルエットが敵の恐竜と格闘する内容に設定されたものである。
【0107】
バトル画像BL1は、
図17(a)に示すように、敵が「恐竜D1」に設定されたものである。このバトル画像BL1は恐竜D1が女性のシルエットWと格闘する内容に設定されたものであり、主制御回路40が大当り用の「特図変動パターンPO01」を送信した場合および外れ用の「特図変動パターンPH01」を送信した場合のそれぞれに表示される。バトル画像BL2は、
図17(b)に示すように、敵が「恐竜D2」に設定されたものであり、主制御回路40が大当り用の「特図変動パターンPO02」を送信した場合および外れ用の「特図変動パターンPH02」を送信した場合のそれぞれに表示される。
【0108】
バトル画像BL3は、
図17(c)に示すように、敵が「恐竜D3」に設定されたものであり、主制御回路40が大当り用の「特図変動パターンPO03」を送信した場合および外れ用の「特図変動パターンPH03」を送信した場合のそれぞれに表示される。バトル画像BL4は、
図17(d)に示すように、敵が「恐竜D4」に設定されたものであり、主制御回路40が大当り用の「特図変動パターンPO04」を送信した場合および外れ用の「特図変動パターンPH04」を送信した場合のそれぞれに表示される。これらバトル画像BL1~BL4の大当りの信頼度は「バトル画像BL4」「バトル背景BL3」「バトル画像BL2」「バトル画像BL1」の順に高く設定されている(
図6参照)。
【0109】
バトル画像BL1~BL4のそれぞれには勝利の結末および敗北の結末の2種類が設定されている。勝利の結末は、
図17(e)に示すように、主人公の女性のシルエットWが勝利したことを示唆するものであり、大当り用の「特図変動パターンPO01~PO04」の送信時に表示される。敗北の結末は、
図17(f)に示すように、主人公の女性のシルエットWが敗北したことを示唆するものであり、外れリーチ用の「特図変動パターンPH01~PH04」の送信時に表示される。
【0110】
スペシャルリーチ演出は、
図14(e)に示すように、「バトル画像の表示」の後に「3列の静止表示」が設定されたものであり、
図17(e)に示すように、大当り用のスペシャルリーチ演出ではバトル画像BL1~BL4のそれぞれで主人公が格闘に勝利した後に勝利の結末を経て3列の演出図柄が大当りの組合せで表示され、外れ用のスペシャルリーチ演出では、
図17(f)に示すように、バトル画像L1~BL4のそれぞれで主人公が格闘に敗北した後に敗北の結末を経て3列の演出図柄が外れリーチの組合せで表示される。
【0111】
超時短演出は高確超時短モードでのみ表示される特殊な演出であり、主制御回路40が高確超時短モードで外れ用の特図変動パターンPH08を送信した場合にサブ制御回路60が設定するものである。この超時短演出は全図同時停止演出に比べて短い最短の時間(500msec)で終了するものであり、高確超時短モードでは「特図変動パターンPH08」が高確率で選択されることに応じて変動表示時間が更に短縮される。この超時短演出は、
図14(e)に示すように、「3列のスクロール表示の開始」で始められるものであり、スクロール表示の停止順序が他の全ての演出とは異なる「左列」「中列」「右列」に設定されている。
【0112】
図18は超時短演出の画像であり、超時短演出は、
図18(a)に示すように、左列の演出図柄と中列の演出図柄と右列の演出図柄が互いに同時に同一の速度で演出図柄表示器28の液晶画面の上端部の初期位置から真下に向けて移動する画像で開始される。これら3列の演出図柄は左列→中列→右列の順序で停止表示されるものであり、移動停止状態で右から左に向けて上昇傾斜した配列の完全外れの組合せとなる。この超時短演出は残りの全ての演出とは異なる斜めの配列で3列の演出図柄をスクロール停止状態で表示するものである。この超時短演出の画像は超スピード背景画像の前に重ねて表示されるものであり、「右打ち」のアナウンス画像A1および時短情報のアナウンス画像A2を有している。アナウンス画像A1は遊技者に右打ちを促すものであり、アナウンス画像A2は電サポ状態1の継続回数を遊技者に数値で報知するものである。
【0113】
6-3.保留演出
保留演出は特
図1保留数または特
図2保留数を表示する演出である。特
図1保留数はノーマルモードで表示されるものであり、特
図2保留数はチャンスモードとスピードモードと超スピードモードのそれぞれで表示されるものであり、特
図1保留数および特
図2保留数のそれぞれは、
図15に示すように、雲画像Cの数として遊技者に報知される。この雲画像Cは保留画像に相当する。
【0114】
6-4.大当り遊技演出
大当り遊技演出は演出図柄表示器28の表示領域E内に大当り遊技演出用の背景画像を表示するものであり、大当り遊技が開始されることに応じて始まり、大当り遊技が終了することに応じて終わる。
図18(c)は大当り遊技演出用の背景画像である。この背景画像は2人の女性のシルエットが踊る画像からなるものであり、大当り遊技演出用の背景画像の前には遊技者に右打ちを促す「右打ち」のアナウンス画像A1が重ねて表示される。
【0115】
6-5.賞球獲得演出
大当り遊技演出中には賞球獲得演出が行われる。この賞球獲得演出は大当り遊技演出用の背景画像の前に重ねて賞球獲得情報を表示するものであり、5ラウンドの大当り遊技では演出パターン1で行われ、16ラウンドの大当り遊技では演出パターン2で行われる。この賞球獲得情報は現在進行中の大当り遊技で遊技者が獲得可能な賞球数を初期値から終了値に向けてカウントアップ表示するものである。この賞球獲得情報の初期値は演出パターン1および2のそれぞれで「0」に設定され、賞球獲得情報の終了値は演出パターン1で「400」に設定され、演出パターン2では「1280」に設定されている。
【0116】
賞球獲得情報のカウントアップ表示はラウンドが進行することに応じて行われるものである。この賞球獲得情報の更新単位は「80/1ラウンド」に設定されており、演出パターン1では賞球獲得情報が初期値「0」から終了値「400」に向けて1ラウンド毎に「80」だけカウントアップ表示され、演出パターン2では賞球獲得情報が初期値「0」から終了値「1280」に向けて1ラウンド毎に「80」だけカウントアップ表示される。この大当り遊技中には演出図柄表示器28に表示領域E1が設定され、
図18(c)に示すように、賞球獲得情報が表示領域E1内にカウントアップ表示される。
【0117】
6-6.大当り予告演出
大当り予告演出は今回の演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合せとなる大当りの信頼度を遊技者に示唆するものであり、演出モードとしてノーマルモードが設定されている場合に実行される。この大当り予告演出は、
図19(a)~(c)に示すように、3列の演出図柄のスクロール状態で予告画像Wを3列の演出図柄の前に重ねて表示することで行われるものであり、3列の演出図柄は予告画像Wが表示されることに応じて視認不能となる。この予告画像Wは3列の演出図柄のスクロール状態で消去されるものであり、3列の演出図柄は予告画像Wが消去されることに応じてスクロール状態で再び視認可能となる。この大当り予告演出が今回の演出図柄遊技で発生した場合に3列の演出図柄が今回の演出図柄遊技で大当りの組合せとなる信頼度は「3%」に設定されている。即ち、「100回」の大当り予告演出のうちの「3回」で3列の演出図柄が大当りの組合せとなる。この大当り予告演出は予告演出に相当する。
【0118】
6-7.大当り連続予告モード
大当り連続予告モードは今回の演出図柄遊技を対象に今回の演出図柄遊技で大当り予告演出を行うと判定された場合に今回の1回目の演出図柄遊技の開始時からオン状態とされるものであり、
図19(d)(e)に示すように、大当り連続予告モードがオン状態とされた場合には「予告有効」のアナウンス画像A1が表示されることに応じて遊技者に大当り連続予告モードがオン状態にあると報知される。この大当り連続予告モードのオン状態での1回目の大当り予告演出に対する信頼度は「10%」に設定されており、大当り連続予告モードのオン状態は1回目の演出図柄遊技で大当り予告演出が必ず実行された後に3列の演出図柄が大当りの組合せに比べて高確率で完全外れの組合せまたは外れリーチの組合せとなる。この大当り連続予告モードは大当り連続予告モードをオン状態にすると判定された時点で1回の演出図柄遊技が保留されている場合には1回目の演出図柄遊技が終了する時点でオフ状態にされるものであり、
図19(f)(g)に示すように、アナウンス画像A1は大当り連続予告モードがオフされることに応じて消去される。この大当り連続予告モードのオン状態は予告期間に相当し、アナウンス画像A1は報知画像に相当する。
【0119】
大当り連続予告モードは大当り連続予告モードのオンが判定された時点で2回の演出図柄遊技が保留されている場合には2回目の演出図柄遊技が終了する時点でオフにされるものであり、
図20(g)に示すように、アナウンス画像A1は2回目の演出図柄遊技が終了することに応じて消去される。この2回の演出図柄遊技が保留されている場合には2回目の演出図柄遊技を対象に2回目の演出図柄遊技中に大当り予告演出を行うか否かが判定されるので、2回目の演出図柄遊技を対象に2回目の演出図柄遊技中に大当り予告演出が実行される場合および実行されない場合がある。即ち、大当り連続予告モードが2回の演出図柄遊技を対象にオン状態とされた場合には2回目の演出図柄遊技中に2回目の大当り予告演出が実行される場合および実行されない場合があり、3列の演出図柄はいずれの場合にも2回目の演出図柄遊技で完全外れの組合せまたは外れリーチの組合せまたは大当りの組合せとなる。
【0120】
大当り連続予告モードは大当り連続予告モードのオンが判定された時点で3回の演出図柄遊技が保留されている場合には3回目の演出図柄遊技が終了する時点でオフにされるものであり、
図20(h)に示すように、アナウンス画像A1は3回目の演出図柄遊技が終了することに応じて消去される。この場合には2回目および3回目のそれぞれの演出図柄遊技を対象に各回の演出図柄遊技で大当り予告演出を行うか否かが判定されるので、2回目の演出図柄遊技を対象に2回目の演出図柄遊技中に大当り予告演出が行われる場合および3回目の演出図柄遊技を対象に3回目の演出図柄遊技中に大当り予告演出が行われる場合がある。即ち、大当り連続予告モードが3回の演出図柄遊技を対象にオン状態とされた場合には1回または2回または3回の大当り予告演出が行われる。
【0121】
大当り連続予告モードは大当り連続予告モードのオンが判定された時点で4回の演出図柄遊技が保留されている場合には4回目の演出図柄遊技が終了する時点でオフされるものであり、
図20(i)に示すように、アナウンス画像A1は4回目の演出図柄遊技が終了することに応じて消去される。この場合には2回目と3回目と4回目のそれぞれの演出図柄遊技を対象に各回の演出図柄遊技で大当り予告演出を行うか否かが判定されるので、2回目の演出図柄遊技を対象に2回目の演出図柄遊技中に大当り予告演出が行われる場合と3回目の演出図柄遊技を対象に3回目の演出図柄遊技中に大当り予告演出が行われる場合と4回目の演出図柄遊技を対象に4回目の演出図柄遊技中に大当り予告演出が行われる場合がある。即ち、大当り連続予告モードが4回の演出図柄遊技を対象にオン状態とされた場合には1回または2回または3回または4回の大当り予告演出が行われる。
【0122】
大当り予告連続モードのオン状態では1回目の演出図柄遊技を対象に1回目の演出図柄遊技中に必ず大当り予告演出が実行される。この1回目の大当り予告演出の信頼度は「10%」に固定されている。大当り予告連続モードは大当り予告演出の累積的な実行回数に応じた異なる信頼度を大当り予告演出に対して付与するものであり、大当り予告連続モードのオン状態での2回目の大当り予告演出の信頼度は2回目の大当り予告演出が2回目~4回目のいずれの演出図柄遊技中に実行されるかに係わらずに「25%」に設定され、3回目の大当り予告演出の信頼度は3回目の大当り予告演出が3回目~4回目のいずれの演出図柄遊技中に実行されるかに係わらずに「50%」に設定されている。この大当り予告連続モードのオン状態での4回目の大当り予告演出は必ず4回目の演出図柄遊技中に実行されるものであり、4回目の大当り予告演出の信頼度は「100%」に設定されている。
【0123】
サブ制御回路60のRAMには、
図21(c)に示すように、特
図1先読み受信領域1~4が設定されている。これら特
図1先読み受信領域1~4は主制御回路40からの特
図1先読みデータの受信結果が格納される領域であり、特
図1先読み受信領域4には特
図1先読みデータを格納するための優先順位として最高位が設定され、特
図1先読み受信領域3には2番目に高い順位が設定され、特
図1先読み受信領域2には3番目に高い順位が設定され、特
図1先読み受信領域1には再低位の順位が設定されている。これら特
図1先読み受信領域1~4は主制御回路40の特
図1先読み領域1~4と同一の手順で整理されるものであり、特
図1先読み受信領域1には特
図1先読み領域1と同一の特
図1先読みデータが常に格納され、特
図1先読み受信領域2には特
図1先読み領域2と同一の特
図1先読みデータが常に格納され、特
図1先読み受信領域3には特
図1先読み領域3と同一の特
図1先読みデータが常に格納され、特
図1先読み受信領域4には特
図1先読み領域4と同一の特
図1先読みデータが常に格納される。
【0124】
図21(a)の大当り連続予告モード処理はサブ制御回路60が主制御回路40からの特
図1遊技データを受信する毎に起動するものであり、サブ制御回路60は大当り連続予告モード処理で大当り連続予告モードをオフ状態からオン状態に設定し、大当り連続予告モードをオン状態に設定した場合に大当り連続予告モードでの演出図柄遊技の演出内容を設定する。サブ制御回路60はS301で現在の演出モードがノーマルモードであるか否かを判断する。ここで現在の演出モードがノーマルモードであると判断した場合にはS302へ移行し、RAMのカウンタNの値を「0」と比較する。このカウンタNの値は大当り連続予告モードのオフ状態で「0」に設定され、大当り連続予告モードのオン状態で「N>0」に設定されるものであり、サブ制御回路60はS302で「N=0」を判断した場合にはS303へ移行する。
【0125】
サブ制御回路60はS303移行すると、特
図1先読み受信領域4に特
図1先読みデータが格納されているか否かを判断する。ここで特
図1先読み受信領域4に特
図1先読みデータが格納されていると判断した場合にはS304へ移行し、「1/10回」の割合で大当り連続予告モードをオンすると判定する。このサブ制御回路60はS304を終えると、S305で大当り連続予告モードのオンオフの判定結果を検出する。ここで大当り連続予告モードの判定結果が「大当り連続予告モードをオンしない」であると判断した場合には処理を終え、大当り連続予告モードの判定結果が「大当り連続予告モードをオンする」であると判断した場合にはS306のカウンタ設定処理1およびS307の大当り予告演出設定処理へ順に移行する。
【0126】
図22はS306のカウンタ設定処理1であり、サブ制御回路60はS321で特
図1先読み受信領域4の当否の事前判定結果が大当りであるか否かを判断する。ここで当否の事前判定結果が外れであると判断した場合にはS323へ移行し、当否の事前判定結果が大当りであると判断した場合にはS322へ移行する。ここでカウンタNの値に「1」を初期設定し、S307の大当り予告演出設定処理へ移行する。即ち、特
図1保留数の多少に係わらずに1回目の演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合せとなる場合には「N=1」が設定されることに応じて大当り連続予告モードの継続期間が1回目の演出図柄遊技までに設定される。
【0127】
サブ制御回路60はS323へ移行すると、特
図1先読み受信領域3に大当りの事前判定結果が格納されているか否かを判断する。ここで特
図1先読み受信領域3に外れの事前判定結果が格納されていると判断した場合および特
図1先読み受信領域3に当否の事前判定結果が格納されていないと判断した場合にはS325へ移行し、特
図1先読み受信領域3に大当りの事前判定結果が格納されていると判断した場合にはS324へ移行する。ここでカウンタNの値に「2」を初期設定し、S307の大当り予告演出設定処理へ移行する。即ち、特
図1保留数の多少に係わらずに2回目の演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合せとなる場合には「N=2」が設定されることに応じて大当り連続予告モードの継続期間が2回目の演出図柄遊技までに設定される。
【0128】
サブ制御回路60はS325へ移行すると、特
図1先読み受信領域2に大当りの事前判定結果が格納されているか否かを判断する。ここで特
図1先読み受信領域2に外れの事前判定結果が格納されていると判断した場合および特
図1先読み受信領域2に当否の事前判定結果が格納されていないと判断した場合にはS327へ移行し、特
図1先読み受信領域2に大当りの事前判定結果が格納されていると判断した場合にはS326へ移行する。ここでカウンタNの値に「3」を初期設定し、S307の大当り予告演出設定処理へ移行する。即ち、特
図1保留数の多少に係わらずに3回目の演出図柄遊技で3列の演出図柄が大当りの組合せとなる場合には「N=3」が設定されることに応じて大当り連続予告モードの継続期間が3回目の演出図柄遊技までに設定される。
【0129】
サブ制御回路60はS327へ移行すると、特
図1先読み受信領域1に大当りの事前判定結果が格納されているか否かを判断する。ここで特
図1先読み受信領域1に外れの事前判定結果が格納されていると判断した場合および特
図1先読み受信領域1に当否の事前判定結果が格納されていないと判断した場合にはS329のカウンタ設定処理2へ移行し、特
図1先読み受信領域1に大当りの事前判定結果が格納されていると判断した場合にはS328へ移行する。ここでカウンタNの値に「4」を初期設定することに応じて大当り連続予告モードの継続期間を4回の演出図柄遊技までに設定し、S307の大当り予告演出設定処理へ移行する。
【0130】
図23はS329のカウンタ設定処理2であり、サブ制御回路60はS331で特
図1保留数が「1」であるか否かを判断する。ここで特
図1先読み受信領域4のみに特
図1先読みデータが格納されていると判断した場合にはS331からS332へ移行し、カウンタNの値に「1」を初期設定する。このサブ制御回路60はS333で特
図1保留数が「2」であるか否かを判断する。ここで特
図1先読み受信領域3~4のみに特
図1先読みデータが格納されていると判断した場合にはS333からS334へ移行し、カウンタNの値に「2」を初期設定する。このサブ制御回路60はS335で特
図1保留数が「3」であるか否かを判断する。ここで特
図1先読み受信領域2~4のみに特
図1先読みデータが格納されていると判断した場合にはS335からS336へ移行し、カウンタNの値に「3」を初期設定する。このサブ制御回路60はS337で特
図1保留数が「4」であるか否かを判断する。ここで特
図1先読み受信領域1~4に特
図1先読みデータが格納されていると判断した場合にはS337からS338へ移行し、カウンタNの値に「4」を初期設定する。
【0131】
図21(b)のカウンタ更新処理はサブ制御回路60が主制御回路40からの特
図1遊技データを受信する毎に起動するものであり、サブ制御回路60はS311でカウンタNの値が「0」より大きいか否かを判断する。ここで「N>0」を判断した場合にはS312へ移行し、カウンタNの値から「1」を減算する。即ち、大当り連続予告モードは今回の演出図柄遊技で大当り予告演出を行うと判定された場合に今回の演出図柄遊技の開始時から最終回の演出図柄遊技の終了時までが有効期間に設定される。
【0132】
図24はS307の大当り予告演出設定処理であり、サブ制御回路60はS341で「N=4」であるか否かを判断する。ここで「N=4」を判断した場合にはS342へ移行し、2回目の演出図柄遊技中に大当り予告演出を実行するか否かの判定処理と3回目の演出図柄遊技中に大当り予告演出を実行するか否かの判定処理と4回目の演出図柄遊技中に大当り予告演出を実行するか否かの判定処理を行う。これら各処理は2回目の大当り予告演出に対する大当りの信頼度が「25%」となり、3回目の大当り予告演出に対する大当りの信頼度が「50%」となり、4回目の大当り予告演出に対する大当りの信頼度が「100%」となるように特
図1先読み受信領域の当否の事前判定結果に応じて行われるものであり、S342では大当り予告演出が下記[1]~[5]のいずれかのパターンで判定される。このサブ制御回路60はS342を終えた場合にはS347へ移行し、2回目~4回目の演出図柄遊技のそれぞれに対して大当り予告演出の実行をS342の判定結果に応じて設定する。
[1] 2回目~4回目のいずれの演出図柄遊技中にも大当り予告演出を実行しない。
[2] 2回目~4回目のいずれか1回の演出図柄遊技中に2回目の大当り予告演出を実行する。
[3] 2回目の演出図柄遊技中に2回目の大当り予告演出を実行し、3回目または4回目の演出図柄遊技中に3回目の大当り予告演出を実行する。
[4] 3回目の演出図柄遊技中に2回目の大当り予告演出を実行し、4回目の演出図柄遊技中に3回目の大当り予告演出を実行する。
[5] 2回目の演出図柄遊技中に2回目の大当り予告演出を実行し、3回目の演出図柄遊技中に3回目の大当り予告演出を実行し、4回目の演出図柄遊技中に4回目の大当り予告演出を実行する。
【0133】
サブ制御回路60はS341で「N=4」でないと判断すると、S343で「N=3」であるか否かを判断する。ここで「N=3」を判断した場合にはS344へ移行し、2回目の演出図柄遊技中に大当り予告演出を実行するか否かの判定処理と3回目の演出図柄遊技中に大当り予告演出を実行するか否かの判定処理を行う。これら各処理は2回目の大当り予告演出に対する大当りの信頼度が「25%」となり、3回目の大当り予告演出に対する大当りの信頼度が「50%」となるように特
図1先読み受信領域の当否の事前判定結果に応じて行われるものであり、S344では大当り予告演出が下記[1]~[3]のいずれかのパターンで判定される。このサブ制御回路60はS344を終えた場合にはS347へ移行し、2回目~3回目の演出図柄遊技のそれぞれに対して大当り予告演出の実行をS344の判定結果に応じて設定する。
[1] 2回目~3回目のいずれの演出図柄遊技中にも大当り予告演出を実行しない。
[2] 2回目~3回目のいずれか1回の演出図柄遊技中に2回目の大当り予告演出を実行する。
[3] 2回目の演出図柄遊技中に2回目の大当り予告演出を実行し、3回目の演出図柄遊技中に3回目の大当り予告演出を実行する。
【0134】
サブ制御回路60はS343で「N=3」でないと判断すると、S345で「N=2」であるか否かを判断する。ここで「N=2」を判断した場合にはS346へ移行し、2回目の演出図柄遊技中に大当り予告演出を実行するか否かの判定処理を行う。この処理は2回目の大当り予告演出に対する大当りの信頼度が「25%」となるように特
図1先読み受信領域3の当否の事前判定結果に応じて行われるものであり、サブ制御回路60はS346を終えた場合にはS347へ移行する。ここで2回目の演出図柄遊技に対して大当り予告演出の実行をS346の判定結果に応じて設定する。
【0135】
7-1.メイン処理
サブ制御回路60は電源が投入されることに応じてROMから
図25(a)のメイン処理用のプログラムを検出し、S101でRAMへのアクセス許可を設定し、S102で割込み禁止を設定する。そして、S103の乱数更新処理でRAMの複数の乱数の値を更新し、S104で割込みを許可した後にS102~S104を繰返す。この割込み許可中にはS105の受信割り込み処理およびS106のタイマ割込み処理の起動を許容する。
7-2.受信割込み処理
サブ制御回路60は主制御回路40からのSTB信号がINT端子に入力される毎にS105の受信割込み処理を起動する。この受信割込み処理はS106のタイマ割込み処理に優先して実行されるものであり、サブ制御回路60は主制御回路40が
図8のS11の出力処理で送信したコマンド等を受信割込み処理でRAMの受信バッファに格納する。
7-3.タイマ割込み処理
サブ制御回路60は一定周期でタイマ割込み信号が入力される毎にS106のタイマ割込み処理を起動する。
図25(b)はS106のタイマ割込み処理であり、サブ制御回路60はタイマ割込み処理でS111の受信コマンド解析処理およびS112の賞球獲得演出処理を行う。この賞球獲得演出処理は主制御回路40からの大当り種別の判定結果に基づいて5ラウンドの大当り遊技および16ラウンドの大当り遊技のいずれが行われるかを判断し、5ラウンドの大当り遊技が行われると判断した場合には演出パターン1で賞球獲得演出を行い、16ラウンドの大当り遊技が行われると判断した場合には演出パターン2で賞球獲得演出を行うものである。
【0136】
7-3―1.受信コマンド解析処理
図26(a)はS111の受信コマンド解析処理であり、サブ制御回路60はS121で主制御回路40からの特
図1先読みデータまたは特
図2先読みデータが受信バッファに格納されているか否かを判断する。ここで特
図1先読みデータまたは特
図2先読みデータが格納されていると判断した場合にはS122へ移行し、特
図1先読みデータまたは特
図2先読みデータの格納結果をRAMの特
図1先読み受信領域または特
図2先読み受信領域にシフトする。
【0137】
サブ制御回路60は
図26(a)のS123で主制御回路40からの特
図1遊技データまたは特
図2遊技データが受信バッファに格納されているか否かを判断する。ここで特
図1遊技データまたは特
図2遊技データが格納されていると判断した場合にはS124の図柄遊技演出開始処理を実行する。
図26(b)はS124の図柄遊技演出開始処理であり、サブ制御回路60はS141で特
図1遊技データ(当否の判定結果と大当り種別の判定結果と特図変動パターンの判定結果と転落の有無の判定結果)の受信結果または特
図2遊技データ(当否の判定結果と大当り種別の判定結果と特図変動パターンの判定結果と転落の有無の判定結果)の受信結果を受信バッファから検出する。
【0138】
サブ制御回路60は
図26(b)のS141を終えると、S142で3列の演出図柄の組合せを設定する。この3列の演出図柄は当否の検出結果が「大当り」である場合に「大当りの組合せ」に設定されるものであり、当否の検出結果が「外れ」である場合には変動パターンの検出結果が外れ用「PH01~PH05」である場合に「外れリーチの組合せ」に設定され、変動パターンの検出結果が外れ用の「PH06,PH07,PH08」である場合に「完全外れの組合せ」に設定される。このサブ制御回路60はS142を終えた場合にはS143で
図21(a)の大当り予告連続モード処理を実行し、S144で
図21(b)のカウンタ更新処理を実行する。そして、S145で変動パターンの検出結果に応じたビデオデータをCGROMから検出し、ビデオデータの検出結果を再生開始することに応じて演出図柄表示器28に演出図柄遊技の画像を表示開始する。ここで大当り連続予告モードがオンされている場合にはアナウンス画像A1を表示開始する。
【0139】
サブ制御回路60は
図25(a)のS125で主制御回路40からの変動停止コマンド1または変動停止コマンド2が受信バッファに格納されているか否かを判断し、変動停止コマンド1または変動停止コマンド2が格納されていると判断した場合にはS125の図柄遊技演出停止処理で3列の演出図柄をS124の組合せの設定結果で確定表示する。ここで大当り連続予告モードがオフされている場合にはアナウンス画像A1の表示を終える。
【0140】
サブ制御回路60は
図26(a)のS127で主制御回路40からの大当り遊技開始コマンドが受信バッファに格納されているか否かを判断し、大当り遊技開始コマンドが格納されていると判断した場合にはS128の大当り遊技演出開始処理で大当り遊技演出用のビデオデータを再生開始することに応じて演出図柄表示器28に大当り遊技演出用の背景画像を表示開始する。このサブ制御回路60はS129で主制御回路40からの大当り遊技停止コマンドが受信バッファに格納されているか否かを判断し、大当り遊技停止コマンドが格納されていると判断した場合にはS130の大当り遊技演出停止処理で大当り遊技演出用のビデオデータを再生停止することに応じて大当り遊技演出用の背景画像を消去する。
【0141】
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
複数回の演出図柄遊技の表示開始が保留されている場合に大当り連続予告モードをオン状態に設定し、大当り連続予告モードがオン状態に設定されている場合に大当り予告演出を行った。この大当り予告演出は大当り連続予告モードが対象とする複数回の演出図柄遊技のうち表示順序が先の演出図柄遊技および後の演出図柄遊技のそれぞれで行われるものであり、先の演出図柄遊技での先の大当り予告演出は先の演出図柄遊技を対象に行われ、後の演出図柄遊技での大当り予告演出は後の演出図柄遊技を対象に先の大当り予告演出とは信頼度が異なるものとして行われる。このため、大当り連続予告モードのオン状態では互いに異なる演出図柄遊技を対象に互いに異なる信頼度で大当り予告演出が行われるので、予告演出の趣向性が向上する。
大当り連続予告モードのオン状態では先の演出図柄遊技で当該先の演出図柄遊技を対象に大当り予告演出を行った後に後の演出図柄遊技で当該後の演出図柄遊技を対象に先の大当り予告演出と同じ画像の大当り予告演出を行ったので、遊技者にとっては大当り連続予告モードの1回のオン状態で同じ画像の大当り予告演出を2回見ることができる。しかも、後の大当り予告演出を先の大当り予告演出に比べて信頼度が高いものとして行ったので、遊技者の目線では大当り連続予告モードの1回のオン状態で同じ画像の大当り予告演出が2回発生することを待つ楽しみができる。
【0142】
大当り連続予告モードが新たにオン状態に設定される毎に1回目~4回目のそれぞれの大当り予告演出に対する信頼度を規定値にリセットしたので、遊技者の目線で大当り連続予告モードのオン状態での大当り予告演出の信頼度に対して戸惑いを感じることがなくなる。
複数回の演出図柄遊技が保留されている状態で複数回の演出図柄遊技のうち表示順序が初回の演出図柄遊技を大当り連続予告モードの始期に設定し、表示順序が最終回の演出図柄遊技を大当り連続予告モードの終期に設定したので、遊技者の目線で雲画像Cを認識することから大当り連続予告モードの始期および終期を容易に把握することができる。
大当り連続予告モードが設定されている場合にアナウンス画像A1を表示することに応じて大当り連続予告モードが設定されていることを遊技者に報知したので、遊技者にとって大当り連続予告モードが設定されていることを正確且つ明確に把握することができる。
【0143】
上記実施例1においては、大当り連続予告モードでの1回目の演出図柄遊技での1回目の大当り予告演出の信頼度を「0%」に設定しても良い。即ち、大当り予告演出の画像を大当り連続予告モードのオンを遊技者に示唆する示唆画像として利用しても良い。
上記実施例1においては、大当り連続予告モードでの各回の大当り予告演出の信頼度を共通値(例えば15%)に設定しても良い。この構成の場合には大当り連続予告モードでの各回の大当り予告演出の信頼度が単発的な大当り予告演出に比べて高いので、遊技者が大当り連続予告モードを十分に楽しむことができる。
上記実施例1においては、大当り連続予告モードをオン状態に設定した場合に1回目の演出図柄遊技で大当り予告演出を行うか否かを判定しても良い。即ち、大当り連続予告モードのオン状態での1回目の演出図柄遊技中に1回目の演出図柄遊技を対象とする所定の信頼度の大当り予告演出が実行されたり、あるいは、実行されなかったりする構成としても良い。
【0144】
[実施例2]
図27は疑似連演出の画像であり、疑似連演出の画像は3回の疑似変動の画像から構成されている。これら各回の疑似変動の画像は3列の演出図柄をスクロール状態およびスクロール停止状態で順に表示するものであり、3列の演出図柄のスクロール表示の停止はノーマル演出およびノーマルリーチ演出等と同一の「左列」→「右列」→「中列」の順序で行われる。この疑似連演出での1回目の疑似変動では3列の演出図柄が必ず完全外れの組合せとなり(a~d参照)、2回目の疑似変動では3列の演出図柄が必ずリーチ状態を経て外れリーチの組合せとなり(e~g参照)、3回目の疑似変動では3列の演出図柄が必ずリーチ状態を経て大当りの判定結果に応じた組合せとなる(h~j参照)。即ち、大当りと判定されている場合には3列の演出図柄が3回目の疑似変動で大当りの組合せとなり、外れと判定されている場合には外れリーチの組合せとなる。
【0145】
疑似連演出の画像では大当り予告演出が行われる。この大当り予告演出は1回目の疑似変動では必ず実行されるものであり、2回目の疑似変動および3回目の疑似変動のそれぞれに対しては疑似変動毎に大当り予告演出を実行するか否かが判定される。この大当り予告演出は1回目の疑似変動の1回のみで行われた場合には3回目の疑似変動に対する大当りの信頼度が「25%」となるように判定され、1回目の疑似変動で行われた後に2回目または3回目の疑似変動の計2回で行われた場合の3回目の疑似変動に対する大当りの信頼度が「50%」となるように判定され、1回目~3回目のそれぞれの疑似変動で計3回行われた場合の3回目の疑似変動に対する大当りの信頼度が「75%」となるように判定される。
【0146】
図28の疑似連演出処理はサブ制御回路60が
図26(a)のS123で主制御回路40からの特
図1遊技データを受信する毎に起動するものであり、サブ制御回路60はS351で「N=0」であるか否かを判断する。ここで大当り連続予告モードがオフされている場合には「N=0」を判断してS352へ移行し、現在の演出モードがノーマルモードであるか否かを判断する。ここで現在の演出モードがノーマルモードであると判断した場合にはS353へ移行し、特
図1保留数が「1」であるか否かを判断する。ここで特
図1保留数が「1」であると判断した場合にはS354へ移行し、特
図1遊技データの特図変動パターンの判定結果をスペシャルリーチ演出用の「PH01~04」「PO01~04」と比較する。ここで特図変動パターンの判定結果がスペシャルリーチ演出用であると判断した場合にはS355へ移行する。
【0147】
サブ制御回路60はS355へ移行すると、大当り連続予告モードをオンするか否かを判断する。この処理は「1/10回」の割合でオンすると判定されるように行われるものであり、サブ制御回路60はS355を終えた場合にはS356で大当り連続予告モードをオンすると判定されたか否かを判断する。ここで大当り連続予告モードをオンするとの判定結果を検出した場合にはS357でカウンタNの値に「1」を初期設定し、S358で特
図1遊技データのスペシャルリーチ演出用の特図変動パターンを特殊な特図変動パターンに変更する。この特殊な特図変動パターンは演出図柄遊技の画像を
図27の疑似連演出の画像で演出するものであり、S358で特殊な特図変動パターンが設定された場合には
図27の疑似連演出の画像がアナウンス画像A1の添付状態で表示開始され(
図27参照)、3回目の疑似変動の画像で3列の演出図柄の組合せが確定することに応じてアナウンス画像A1が消去される。
上記実施例2においては、疑似連演出の画像として可変的な複数回の疑似変動の画像からなるものを表示し、各回の疑似変動に対して大当り予告演出を行うか否かを判定しても良い。この構成の場合には1回の疑似連演出の画像での大当り予告演出の累積的な実行回数が多くなる程に大当りの信頼度が高まる構成とすることが好ましい。
【0148】
[実施例3]
図29の予告画像W1~W4は大当り連続予告モードのオン状態で予告画像Wに換えて表示されるものである。予告画像W1は1回目の大当り予告演出として予告画像Wに換えて表示されるものであり、予告画像W2は2回目の大当り予告演出として予告画像Wに換えて表示されるものであり、予告画像W3は3回目の大当り予告演出として予告画像Wに換えて表示されるものであり、予告画像W4は4回目の大当り予告演出として予告画像Wに換えて表示されるものである。
上記実施例3によれば次の効果を奏する。
大当り連続予告モードで大当り予告演出とは異なる予告画像W1~W4を表示したので、遊技者にとって大当り連続予告モードが実行されていることが視覚的に明確になる。
大当り連続予告モードでの各回の大当り予告演出で互いに異なる予告画像W1~W4を表示したので、遊技者にとって今回の大当り予告演出が何回目であるかが視覚的に明確になる。
【0149】
[実施例4]
図30のハート画像Hは大当り連続予告モードの1回目の予告画像W1と2回目の予告画像W2と3回目の予告画像W3と4回目の予告画像W4のそれぞれに添付されるものであり、予告画像W1にハート画像Hが添付された場合には1回目の大当り予告演出の信頼度が「10%」から「100%」に高まり、予告画像W2にハート画像Hが添付された場合には2回目の大当り予告演出の信頼度が「25%」から「100%」に高まり、予告画像W3にハート画像Hが添付された場合には3回目の大当り予告演出の信頼度が「55%」から「100%」に高まり、予告画像W4にハート画像Hが添付された場合には4回目の大当り予告演出の信頼度が「100%」に保たれる。
上記実施例4によれば次の効果を奏する。
大当り連続予告モードのオン状態での大当り予告演出でハート画像Hが表示された場合には大当り予告演出の累積的な実行回数に係わらずに大当りの信頼度を「100%」に高めたので、遊技者にとって大当り連続予告モードでハート画像Hが表示されることを期待する新たな楽しみができる。
【0150】
[実施例5]
大当り連続予告モードがオンされた場合にはサブ制御回路60が大当り連続予告モードの始期から終期に対応する全ての雲画像Cを通常の色彩から特殊な色彩に変更し、演出図柄遊技を開始する毎に1つの雲画像Cを特殊な色彩のまま消去する。
図31は4回の演出図柄遊技を対象に大当り連続予告モードがオンされた場合の画像である。この場合には4つの雲画像Cの色彩が通常の白色から通常とは異なる赤色に変更され(a参照)、遊技者に1回目から4回目までの全ての演出図柄遊技を対象に大当り連続予告モードがオンされたことが報知される。この状態では演出図柄遊技の画像が表示開始される毎に1つの雲画像Cが消去され(b~d参照)、大当り連続予告モードの最終の4回目の演出図柄遊技が開始されることに応じて最後の赤色の雲画像Cが消去される(e参照)。
上記実施例5においては、大当り連続予告モードのオン状態で3列の演出図柄が大当りの組合せとなる信頼度を雲画像Cの特殊な色彩として遊技者に報知しても良い。例えば雲画像Cを「緑色」で表示することに応じて大当り連続予告モードのオン状態での大当りの信頼度が「低」であると示唆し、雲画像Cを「赤色」で表示することに応じて大当り連続予告モードのオン状態での大当りの信頼度が「中」であると示唆し、雲画像Cを「金色」で表示することに応じて大当り連続予告モードのオン状態での大当りの信頼度が「高」であると示唆すると良い。
【0151】
[実施例6]
10-1.スペシャルバトル画像BS1
図32(a)のスペシャルバトル画像BS1はバトル画像BL1に換えて表示されるものである。このスペシャルバトル画像BS1は女性のシルエット画像W1とW2とW3の3者が恐竜画像D1と格闘する内容に設定されたものであり、勝利の結末および敗北の結末の2種類を有している。勝利の結末は女性のシルエット画像W1~W3が恐竜画像D1との格闘に勝利する内容に設定されたものである。この勝利の結末はサブ制御回路60が大当り用の特図変動パターンPO01の受信時に表示するものであり、
図32(c)に示すように、3列の演出図柄は勝利の結末の画像の前に重ねて大当りの組合せで表示される。敗北の結末は女性のシルエット画像W1~W3が恐竜画像D1との格闘に敗北する内容に設定されたものである。この敗北の結末はサブ制御回路60が外れ用の特図変動パターンPH01の受信時に表示するものであり、
図32(d)に示すように、3列の演出図柄は敗北の結末の画像の前に重ねて外れリーチの組合せで表示される。
【0152】
10-2.スペシャルバトル画像BS2
図32(b)のスペシャルバトル画像BS2はバトル画像BL2に換えて表示されるものである。このスペシャルバトル画像BS2は女性のシルエット画像W1とW2の2者が恐竜画像D1と格闘する内容に設定されたものであり、勝利の結末および敗北の結末の2種類を有している。勝利の結末は女性のシルエット画像W1~W2が恐竜画像D1との格闘に勝利する内容に設定されたものである。この勝利の結末はサブ制御回路60が大当り用の特図変動パターンPO02の受信時に表示するものであり、
図32(c)に示すように、3列の演出図柄は勝利の結末の画像の前に重ねて大当りの組合せで表示される。敗北の結末は女性のシルエット画像W1~W2が恐竜画像D1との格闘に敗北する内容に設定されたものである。この敗北の結末はサブ制御回路60が外れ用の特図変動パターンPH02の受信時に表示するものであり、
図32(d)に示すように、3列の演出図柄は敗北の結末の画像の前に重ねて外れリーチの組合せで表示される。このスペシャルバトル画像BS2はスペシャルバトル画像BS1に比べて大当りの信頼度が低く設定されたものであり、スペシャルリーチ演出の画像には「バトル画像BL4→バトル画像BL3→スペシャルバトル画像BS2→スペシャルバトル画像BS1」の順に高い信頼度が設定されている。これらバトル画像BL4~スペシャルバトル画像BS1~BS2はリーチ画像に相当し、スペシャルバトル画像BS1は特定のリーチ画像に相当し、シルエット画像W1~W3は特定の画像に相当し、スペシャルバトル画像BS2は別のリーチ画像に相当し、シルエット画像W1~W2は別の画像に相当する。
【0153】
11.キャラ放出予告演出
図34はキャラ放出予告演出を説明するものである。このキャラ放出予告演出は3列の演出図柄のスクロール状態で演出図柄表示器28に表示開始されるものであり、キャラ放出予告演出にはキャラ放出予告演出1~3の3種類が設定されている。これらキャラ放出予告演出1~3は事前演出に相当し、キャラ放出予告演出2は別の画像による事前演出に相当し、キャラ放出予告演出1は別の画像とは異なる画像による事前演出に相当する。
11-1.キャラ放出予告演出1
図34(a)(b)はキャラ放出予告演出1を説明するものである。このキャラ放出予告演出1は光が一点を中心に径方向へ拡散するフラッシュ画像Fを表示することで開始されるものであり、フラッシュ画像Fは表示開始されたことを基準に一定時間が経過した場合に3列の演出図柄のスクロール状態で消去され、フラッシュ画像Fが消去された場合には3列の演出図柄のスクロール状態で女性のシルエット画像W1~W3が表示される。これらシルエット画像W1~W3は別の画像とは異なる画像および特定の画像に相当する。
11-2.キャラ放出予告演出2
図34(a)(c)はキャラ放出予告演出2を説明するものである。このキャラ放出予告演出2はフラッシュ画像Fを表示することで開始されるものであり、フラッシュ画像Fは表示開始されたことを基準に一定時間が経過した場合に3列の演出図柄のスクロール状態で消去され、フラッシュ画像Fが消去された場合には3列の演出図柄のスクロール状態で女性のシルエット画像W1~W2が表示される。これらシルエット画像W1~W2は別の画像に相当する。
11-3.キャラ放出予告演出3
図34(a)(d)はキャラ放出予告演出3を説明するものである。このキャラ放出予告演出3はフラッシュ画像Fを表示することで開始されるものであり、フラッシュ画像Fは表示開始されたことを基準に一定時間が経過した場合に3列の演出図柄のスクロール状態で消去され、フラッシュ画像Fが消去された場合には3列の演出図柄のスクロール状態で「?」のクエスチョン画像Qが表示される。これらキャラ放出予告演出1~は事前演出に相当する。
【0154】
図33(a)の電飾予告器100は遊技盤4の前面に演出図柄表示器28の上に位置して設けられたものであり、遊技者から視認可能にされている。この電飾予告器100は有色透明な3つのランプカバー101と102と103を有するものであり、ランプカバー101にはシルエット画像W1が印刷され、ランプカバー102にはシルエット画像W2が印刷され、ランプカバー103にはシルエット画像W3が印刷されている。これらランプカバー101~103のそれぞれの後方にはLED(図示せず)が配置されており、ランプカバー101~103のそれぞれは後方のLEDが発光することに応じて電飾され、ランプカバー101が電飾された場合にはシルエット画像W1が視覚的に浮上った点灯状態となり、ランプカバー102が電飾された場合にはシルエット画像W2が視覚的に浮上った点灯状態となり、ランプカバー103が電飾された場合にはシルエット画像W3が視覚的に浮上った点灯状態となる。この電飾予告器100の3つのLEDはサブ制御回路60がオンオフ制御するものであり、サブ制御回路60は3つのLEDのそれぞれをオンオフ制御することに応じてシルエット画像W1~W3のそれぞれを消灯状態と点滅状態と点灯状態間で切換える。この電飾予告器100は予告器および電飾器に相当する。
【0155】
12.キャラ点滅予告演出
図35(a)はキャラ点滅予告演出を説明するものである。このキャラ点滅予告演出は電飾予告器100のシルエット画像W1~W3のそれぞれを一定時間だけ点滅状態とするものであり、サブ制御回路60はキャラ放出予告演出1を実行した場合およびキャラ放出予告演出2を実行した場合のそれぞれにはキャラ点滅予告演出を必ず実行し、キャラ放出予告演出3を実行した場合にはキャラ点滅予告演出を「30%」の低確率で実行する。このキャラ点滅予告演出はキャラ放出予告演出1~3のそれぞれの終了後に右列の演出図柄がスクロール停止状態となる前に開始されるものであり、キャラ点滅予告演出が開始された後には右列の演出図柄がスクロール停止状態となることに応じて3列の演出図柄がリーチ状態となる。このキャラ点滅予告演出は3列の演出図柄のスクロール状態で開始され、3列の演出図柄のリーチ状態で終了するものであり、3列の演出図柄がリーチ状態となることを遊技者に示唆するものである。
【0156】
13.リーチ予告演出
リーチ予告演出は演出図柄遊技でスペシャルバトル画像BS1およびBS2のいずれが表示されるかを遊技者に示唆するものであり、リーチ予告演出にはリーチ予告演出1~3の3種類が設定されている。これらリーチ予告演出1~3は示唆演出に相当し、リーチ予告演出1は特定の示唆演出に相当し、リーチ予告演出2は別の示唆演出に相当する。
13-1.リーチ予告演出1
リーチ予告演出1は、
図35(b)に示すように、電飾予告器100のシルエット画像W1~W3のそれぞれを点灯状態とするものであり、3列の演出図柄のリーチ状態でキャラ点滅予告演出の終了後に開始される。このリーチ予告演出1はスペシャルバトル画像BS1が表示開始されると遊技者に確定的に予告するものであり、
図36(a)(b)に示すように、リーチ予告演出1が実行された場合にはスペシャルバトル画像BS1が必ず表示開始される。このリーチ予告演出1はスペシャルバトル画像BS1が表示開始された後にも継続されるものであり、スペシャルバトル画像BS1が勝利の結末で終了した場合(c参照)および敗北の結末で終了した場合(d参照)のそれぞれに電飾予告器100のシルエット画像W1~W3が点灯状態から消灯状態とされることに応じて終了する。
図39(b)はキャラ放出予告演出1~3のリーチ予告演出1に対する信頼度を示すものであり、キャラ放出予告演出1の信頼度は「100%」に設定され、キャラ放出予告演出2の信頼度は「0%」に設定され、キャラ放出予告演出3の信頼度は「5%」に設定されている。
【0157】
13-2.リーチ予告演出2
リーチ予告演出2は、
図35(c)に示すように、電飾予告器100のシルエット画像W1~W2のそれぞれを点灯状態とし且つシルエット画像W3を消灯状態とするものであり、3列の演出図柄のリーチ状態でキャラ点滅予告演出の終了後に開始される。このリーチ予告演出2はスペシャルバトル画像BS2が表示開始されると遊技者に確定的に予告するものであり、
図37(a)(b)に示すように、リーチ予告演出2が実行された場合にはスペシャルバトル画像BS2が必ず表示開始される。このリーチ予告演出2はスペシャルバトル画像BS2が表示開始された後にも継続されるものであり、スペシャルバトル画像BS2が勝利の結末で終了した場合(c参照)および敗北の結末で終了した場合(d参照)のそれぞれに電飾予告器100のシルエット画像W1~W2が点灯状態から消灯状態とされることに応じて終了する。
図39(c)はキャラ放出予告演出1~3のリーチ予告演出2に対する信頼度を示すものであり、キャラ放出予告演出2の信頼度は「100%」に設定され、キャラ放出予告演出1の信頼度は「0%」に設定され、キャラ放出予告演出3の信頼度は「5%」に設定されている。
13-3.リーチ予告演出3
図38(a)~(c)はリーチ予告演出3を説明するものである。このリーチ予告演出3は電飾予告器100のシルエット画像W1~W3を「シルエット画像W1→シルエット画像W2→シルエット画像W3→シルエット画像W1→・・・」の循環的な一定順序で順に点灯状態とするものであり、3列の演出図柄のリーチ状態でキャラ点滅予告演出の終了後に開始される。このリーチ予告演出3は光が左から右へ移動する演出内容に設定されたものであり、演出図柄遊技でノーマルリーチ演出の画像(
図16参照)が継続されると遊技者に確定的に示唆するものである。このリーチ予告演出3はスペシャルバトル画像BS1~BS2およびバトル画像BL3~BL4がいずれも表示されないと遊技者に確定的に示唆するものでもあり、ノーマルリーチ演出の画像で中列の演出図柄がスクロール停止したことに応じて大当りの組合せが完成した場合(e参照)および外れリーチの組合せが完成した場合(f参照)のそれぞれに電飾予告器100のシルエット画像W1~W3が消灯状態とされることに応じて終了する。
図39(d)はキャラ放出予告演出1~3のリーチ予告演出3に対する信頼度を示すものであり、キャラ放出予告演出3の信頼度は「20%」に設定され、キャラ放出予告演出1~2の信頼度は「0%」に設定されている。
【0158】
下記[1]~[3]はキャラ放出予告演出1~3の発生に帰する演出図柄遊技の流れを要約したものである。
[1] キャラ放出予告演出1が発生した場合
キャラ放出予告演出1が発生した場合には、
図33(b)に示すように、キャラ点滅予告演出が必ず発生し、3列の演出図柄が必ずリーチ状態(ノーマルリーチ演出)となる。この場合にはリーチ予告演出2および3がいずれも発生することなくリーチ予告演出1が必ず発生し、リーチ予告演出1が発生した場合には必ずスペシャルバトル画像BS1が表示される。
[2] キャラ放出予告演出2が発生した場合
キャラ放出予告演出2が発生した場合には、
図33(c)に示すように、キャラ点滅予告演出が必ず発生し、3列の演出図柄が必ずリーチ状態となる。この場合にはリーチ予告演出1および3がいずれも発生することなくリーチ予告演出2が必ず発生し、リーチ予告演出2が発生した場合には必ずスペシャルバトル画像BS2が表示される。
[3] キャラ放出予告演出3が発生した場合
キャラ放出予告演出3が発生した場合には、
図33(d)に示すように、キャラ点滅予告演出が「20%」の確率で発生し、キャラ点滅予告演出が発生した場合には3列の演出図柄が必ずリーチ状態となる。この場合にはリーチ予告演出1~3のいずれかが必ず発生し、リーチ予告演出3が発生した場合にはスペシャルバトル画像BS1~ BS2が表示されずにノーマルリーチ演出の画像が必ず継続的に表示される。このノーマルリーチ演出の画像は中列の演出図柄が低速度でスクロール表示されたリーチ画像である。
【0159】
図40(a)の予告演出処理はサブ制御回路60が主制御回路40からの特
図1遊技データを受信する毎に
図26のS124で起動するものであり、サブ制御回路60はS401で特図遊技データの受信結果が特
図1遊技データであるか否かを判断する。ここで特
図1遊技データを受信したと判断した場合にはS402へ移行し、現在の演出モードがノーマルモードであるか否かを判断する。ここで現在の演出モードがノーマルモードであると判断した場合にはS403へ移行し、特
図1遊技データの受信結果から特図変動パターンの判定結果を検出し、特図変動パターンの検出結果をスペシャルバトル画像BS1用の「PO01」「PH01」と比較する。ここで特図変動パターンの検出結果がスペシャルバトル画像BS1用であると判断した場合にはS404のリーチ予告演出設定処理1およびS407のキャラ放出予告演出設定処理へ順に移行し、特図変動パターンの検出結果がスペシャルバトル画像BS1用でないと判断した場合にはS405へ移行する。
【0160】
サブ制御回路60はS405へ移行すると、特図変動パターンの検出結果をスペシャルバトル画像BS2用の「PO02」「PH02」と比較する。ここで特図変動パターンの検出結果がスペシャルバトル画像BS2用であると判断した場合にはS406のリーチ予告演出設定処理2およびS407のキャラ放出予告演出設定処理へ順に移行し、特図変動パターンの検出結果がスペシャルバトル画像BS2用でないと判断した場合にはS408で特図遊技データの受信結果をノーマルリーチ演出用の「PO05」「PH05」と比較する。ここで特図変動パターンの検出結果がノーマルリーチ演出用であると判断した場合にはS408のリーチ予告演出設定処理3およびS407のキャラ放出予告演出設定処理へ順に移行し、特図変動パターンの検出結果がノーマルリーチ演出用でないと判断した場合にはS407のキャラ放出予告演出設定処理へ移行する。
【0161】
図41(a)はS404のリーチ予告演出設定処理1であり、サブ制御回路60はS411でリーチ予告演出1を今回の演出図柄遊技で実行するか否かを判定する。このリーチ予告演出1は実行すると高確率(90%)で判定されるものであり、サブ制御回路60はS411を終えた場合にはS412でリーチ予告演出1の実行の有無の判定結果を検出する。ここでリーチ予告演出1を実行しないとの判定結果を検出した場合には処理を終え、リーチ予告演出1を実行するとの判定結果を検出した場合にはS413へ移行する。ここでキャラ点滅予告演出を今回の演出図柄遊技で実行すると判定し、処理を終える。即ち、今回の演出図柄遊技でスペシャルバトル画像BS1が表示される場合には高確率(90%)でリーチ予告演出1が実行され、リーチ予告演出1が実行された場合にはスペシャルバトル画像BS1が必ず表示される。
【0162】
図41(b)はS406のリーチ予告演出設定処理2であり、サブ制御回路60はS421でリーチ予告演出2を今回の演出図柄遊技で実行するか否かを判定する。このリーチ予告演出2は実行すると高確率(70%)で判定されるものであり、サブ制御回路60はS421を終えた場合にはS422でリーチ予告演出2の実行の有無の判定結果を検出する。ここでリーチ予告演出2を実行するとの判定結果を検出した場合にはS423へ移行する。ここでキャラ点滅予告演出を今回の演出図柄遊技で実行すると判定し、処理を終える。即ち、今回の演出図柄遊技でスペシャルバトル画像BS2が表示される場合には高確率(70%)でリーチ予告演出1が実行され、リーチ予告演出1が実行された場合にはスペシャルバトル画像BS2が必ず表示される。
【0163】
図41(c)はS408のリーチ予告演出設定処理3であり、サブ制御回路60はS431でリーチ予告演出3を今回の演出図柄遊技で実行すると低確率(20%)で判定し、S432でリーチ予告演出3の実行の有無の判定結果を検出する。ここでリーチ予告演出3を実行するとの判定結果を検出した場合には433へ移行し、キャラ点滅予告演出を今回の演出図柄遊技で実行すると判定して処理を終える。即ち、今回の演出図柄遊技でノーマルリーチ演出の画像が表示される場合には低確率(20%)でリーチ予告演出3が実行され、リーチ予告演出3が実行された場合にはノーマルリーチ演出の画像が必ず継続的に表示される。
【0164】
図40(b)はS407のキャラ放出予告演出設定処理であり、サブ制御回路60はS441でキャラ放出予告演出3を今回の演出図柄遊技で実行するか否かを判定する。この処理は「100回」のキャラ放出予告演出3が行われた場合に「100回」のうちの「5回」でリーチ予告演出1が実行され、「5回」でリーチ予告演出2が実行され、「20回」でリーチ予告演出3が実行されることとなるようにリーチ予告演出1~3の判定結果に応じて判定されるものであり、サブ制御回路60はS441でキャラ放出予告演出3を実行すると判定した場合には処理を終える。
【0165】
サブ制御回路60はS441でキャラ放出予告演出3を実行しないと判定すると、S442でキャラ放出予告演出2を今回の演出図柄遊技で実行するか否かを判定する。この処理は「100回」のキャラ放出予告演出2が実行された場合に全回でリーチ予告演出2が実行されるようにリーチ予告演出2の判定結果に応じて行われるものであり、サブ制御回路60はS442でキャラ放出予告演出2を実行すると判定した場合には処理を終える。このサブ制御回路60はS442でキャラ放出予告演出2を実行しないと判定した場合にはS443でキャラ放出予告演出1を今回の演出図柄遊技で実行するか否かを判定する。この処理は「100回」のキャラ放出予告演出1が実行された場合に全回でリーチ予告演出1が実行されるようにリーチ予告演出1の判定結果に応じて行われるものである。
【0166】
図33(e)は予告演出の一連の流れであり、キャラ放出予告演出1~3は3列の演出図柄のスクロール状態で右列の演出図柄がスクロール停止される前に表示開始されるものであり、表示開始されたことを基準に一定の演出時間Tcが経過した場合に表示停止される。キャラ点滅予告演出はキャラ放出予告演出1~3の停止後に3列の演出図柄のスクロール状態で開始される。このキャラ点滅予告演出は3列の演出図柄がリーチ状態となった後に3列の演出図柄のリーチ状態で終了するものであり、キャラ点滅予告演出が終了した場合にはリーチ予告演出1~3のいずれかが実行される。リーチ予告演出3はスペシャルバトル画像BS1およびBS2がいずれも表示されないと遊技者に示唆するものであり、リーチ予告演出3が行われた場合には3列の演出図柄のリーチ状態がノーマルリーチ演出として継続され、中列の演出図柄がスクロール停止することに応じて3列の演出図柄の組合せが確定した場合にリーチ予告演出3が終了する。リーチ予告演出1はスペシャルバトル画像BS2およびノーマルリーチ演出の画像がいずれも表示されずにスペシャルバトル画像BS1が表示されると遊技者に示唆するものであり、リーチ予告演出1が行われた場合にはスペシャルバトル画像BS1が表示開始され、3列の演出図柄の組合せがスペシャルバトル画像BS1の結末の画像として確定的に表示された場合にリーチ予告演出1が終了する。リーチ予告演出2はスペシャルバトル画像BS1およびノーマルリーチ演出の画像がいずれも表示されずにスペシャルバトル画像BS2が表示されると遊技者に示唆するものであり、リーチ予告演出2が行われた場合にはスペシャルバトル画像BS2が表示開始され、3列の演出図柄の組合せがスペシャルバトル画像BS2の結末の画像として確定的に表示された場合にリーチ予告演出2が終了する。これらリーチ予告演出1~3のそれぞれが要する演出時間は演出時間Tcに比べて長く設定されている。
【0167】
上記実施例6によれば次の効果を奏する。
遊技球が第1始動口18に入球した場合には遊技が「キャラ放出予告演出→キャラ点滅予告演出→リーチ予告演出→リーチ画像の表示→当否の判定結果の報知」の順序で進行することがある。この遊技の流れの中でキャラ放出予告演出1~3のうちのいずれかが開始された場合にはキャラ放出予告演出1~3のいずれが開始されたかに応じた確率でリーチ予告演出1が開始され、リーチ予告演出1が開始されることに応じて大当りに対する信頼度が最高のスペシャルバトル画像BS1が表示開始されると遊技者に示唆される。このため、遊技者にとって遊技の流れの中でリーチ予告演出1が開始されることを漠然と待つ必要がなくなり、キャラ放出予告演出1~3のいずれが開始されたかに応じた確率で待つことができるので、遊技の趣向性が向上する。
キャラ放出予告演出1~3のいずれかが開始された場合にはキャラ放出予告演出1~3のいずれが開始されたかに応じた確率でリーチ予告演出2が開始され、リーチ予告演出2が開始されることに応じてスペシャルバトル画像BS1が表示されないと遊技者に事前に示唆される。このため、最高信頼度のスペシャルバトル画像BS1が表示されたにも係わらず大当りとならなかった等の理由でスペシャルバトル画像BS1の表示を好まない遊技者にとって遊技の流れの中でリーチ予告演出1が開始されないことを漠然と望む必要がなくなり、キャラ放出予告演出1~3のいずれが開始されたかに応じた確率でスペシャルバトル画像BS1が表示されないことを期待することができるので、遊技の趣向性が向上する。
【0168】
シルエット画像W1~W2によるキャラ放出予告演出2が行われた場合にはスペシャルバトル画像BS1が表示されないと遊技者に示唆するリーチ予告演出2が「100%」の高確率で開始され、シルエット画像W1~W3によるキャラ放出予告演出1が行われた場合にはリーチ予告演出2が必ず行われない。このシルエット画像W1~W2はスペシャルバトル画像BS1で表示されるシルエット画像W1~W3とは別の画像であり、遊技者の目線ではシルエット画像W1~W3とは別のシルエット画像W1~W2によるキャラ放出予告演出2が行われた場合にはシルエット画像W1~W3によるスペシャルバトル画像BS1が表示されないと示唆されるので、スペシャルバトル画像BS1が表示されないとのリーチ予告演出2の示唆内容が明確になる。
リーチ予告演出1を開始した場合にはスペシャルバトル画像BS1が表示開始されるまでリーチ予告演出1を継続したので、画像を瞬間的に表示することに応じてスペシャルバトル画像BS1の表示を示唆する場合とは異なり、遊技者にとってリーチ予告演出1が実行されたことを記憶しておく煩わしさがなくなる。
演出図柄表示器28に画像を表示することでキャラ放出予告演出1~3を行い、電飾予告器100を制御することに応じて光でリーチ予告演出1~3を行った。このため、「キャラ放出予告演出→リーチ予告演出→リーチ画像の表示」といった複雑な流れで遊技が進行するにも係わらず、遊技者にとってキャラ放出予告演出およびリーチ予告演出間を容易に識別することができる。
リーチ予告演出1~3のそれぞれの演出時間をキャラ放出予告演出1~3の演出時間Tcに比べて長く設定したので、スペシャルバトル画像BS1およびBS2に対する遊技者の期待感を長く保つことができる。
キャラ放出予告演出1~3の演出時間Tcをリーチ予告演出1~3のそれぞれの演出時間に比べて短く設定したので、一連の演出図柄遊技の流れの中にキャラ放出予告演出1~3を演出の一部として組込み易くなる。
【0169】
シルエット画像W1~W3によるリーチ予告演出1が行われた場合には大当りの信頼度が高いスペシャルバトル画像BS1が表示されると遊技者に示唆され、シルエット画像W1~W2によるリーチ予告演出2が行われた場合には大当りの信頼度が低いスペシャルバトル画像BS2が表示されると遊技者に示唆される。このため、遊技者の目線でスペシャルバトル画像BS1~BS2とバトル画像BL3~BL4とノーマルリーチ画像のうちのいずれが表示されるのかがリーチ予告演出1~2の演出内容から予測可能となるので、高信頼度のスペシャルバトル画像BS1の表示に繋がるリーチ予告演出1が行われた場合の遊技者の大当りに対する期待感を大きく高めることができる。
シルエット画像W1~W3によるキャラ放出予告演出1が行われた場合には高信頼度のスペシャルバトル画像BS1の表示に繋がるリーチ予告演出1が行われると遊技者に示唆され、シルエット画像W1~W2によるキャラ放出予告演出2が行われた場合には低信頼度のスペシャルバトル画像BS2の表示に繋がるリーチ予告演出2が行われると遊技者に示唆される。このため、遊技者の目線でスペシャルバトル画像BS1~BS2とバトル画像BL3~BL4とノーマルリーチ画像のいずれが表示されるのかがキャラ放出予告演出の演出内容から予測可能となるので、キャラ放出予告演出1が行われた場合には大当りに対する期待感が早々から大きく高まることとなる。
キャラ放出予告演出1~3を行うことに応じてリーチ予告演出2が行われると相互に異なる信頼度で示唆した。このため、遊技者にとって遊技の流れの中でリーチ予告演出2が開始されることを漠然と待つ必要がなくなり、キャラ放出予告演出1~3のいずれが開始されたかに応じた確率で待つことができるので、遊技の趣向性が向上する。
【0170】
[実施例7]
図42の予告演出処理はサブ制御回路60が
図40(a)の予告演出処理に換えてS124で実行するものであり、サブ制御回路60はS451で特
図2遊技データを受信したか否かを判断する。ここで特
図2遊技データを受信したと判断した場合にはS452へ移行し、現在の演出モードがスピードモードであるか否かを判断する。ここで現在の演出モードがスピードモードであると判断した場合にはS453で特
図2遊技データの受信結果から転落の有無の抽選結果を検出し、転落の有無の抽選結果が「転落無し」であるか否かを判断する。ここで転落の有無の抽選結果が「転落有り」であると判断した場合には処理を終え、転落の有無の抽選結果が「転落無し」であると判断した場合にはS403へ移行する。即ち、サブ制御回路60は今回の演出図柄遊技で高確時短状態が転落しないことを条件にキャラ放出予告演出1~3とキャラ点滅予告演出とリーチ予告演出1~3を実行する。
【0171】
[実施例8]
図43(b)はキャラ上昇演出1の画像を説明するものである。このキャラ上昇演出1の画像はキャラ放出予告演出1の終了後に表示開始されるものであり、シルエット画像W1~W3のそれぞれがキャラ放出予告演出1が終了した時点での表示位置を初期位置として電飾予告100に向けて上へ移動する演出内容に設定されている。このキャラ上昇演出1の画像はキャラ点滅予告演出が開始される直前に消去されるものであり、シルエット画像W1~W3はキャラ放出予告演出1が実行されたことを遊技者に示す予告情報としてキャラ放出予告演出1の終了後にも継続的に表示される。
【0172】
図43(d)はキャラ上昇演出2の画像を説明するものである。このキャラ上昇演出2の画像はキャラ放出予告演出2の終了後に表示開始されるものであり、シルエット画像W1~W2のそれぞれがキャラ放出予告演出2が終了した時点での表示位置を初期位置として電飾予告100に向けて上へ移動する演出内容に設定されている。このキャラ上昇演出2の画像はキャラ点滅予告演出が開始される直前に消去されるものであり、シルエット画像W1~W2はキャラ放出予告演出2が実行されたことを遊技者に示す予告情報としてキャラ放出予告演出2の終了後にも継続的に表示される。
【0173】
図43(f)はキャラ上昇演出3の画像を説明するものである。このキャラ上昇演出3の画像はキャラ放出予告演出3の終了後に表示開始されるものであり、クエスチョン画像Qがキャラ放出予告演出3が終了した時点での表示位置を初期位置として電飾予告100に向けて上へ移動する演出内容に設定されている。このキャラ上昇演出3の画像はキャラ点滅予告演出が開始される直前に消去されるものであり、クエスチョン画像Qはキャラ放出予告演出3が実行されたことを遊技者に示す予告情報としてキャラ放出予告演出3の終了後にも継続的に表示される。
【0174】
上記実施例8によれば次の効果を奏する。
キャラ放出予告演出1の終了後にキャラ上昇演出1を行った。このため、遊技者の目線を電飾予告器100に向けさせることができるので、遊技者にとってキャラ点滅予告演出およびリーチ予告演出1を見逃し難くなる。
キャラ放出予告演出1の終了後にシルエット画像W1~W3を消去することなく継続的に表示した。このため、遊技者がシルエット画像W1~W3を見ることに応じてキャラ放出予告演出1が実行されたと認識することができるので、キャラ放出予告演出1が実行されたと記憶しておく煩わしさが解消される。
上記実施例8においては、キャラ放出予告演出1が実行された場合に「キャラ放出予告演出1」等の予告情報を表示する構成としても良い。
【0175】
[実施例9]
図44(a)は事前予告演出1を説明するものである。この事前予告演出1は演出図柄表示器28にフラッシュ画像Fを3列の演出図柄のスクロール状態で表示するものであり、事前予告演出1が開始された場合には事前予告演出1の終了後にキャラ点滅予告演出が開始され(c参照)、キャラ点滅予告演出が開始された場合にはキャラ点滅予告演出の終了後にリーチ予告演出1が開始され(d参照)、リーチ予告演出1が開始された場合にはスペシャルバトル画像BS1が表示開始される。この事前予告演出1はサブ制御回路60がキャラ放出予告演出1に換えて実行するものである。
【0176】
図44(b)は事前予告演出2を説明するものである。この事前予告演出2は演出図柄表示器28にフラッシュ画像Fを3列の演出図柄のスクロール状態で表示し、フラッシュ画像Fの前に重ねて「ボタンを押せ」のアナウンス画像A2を表示するものであり、アナウンス画像A2の表示中には操作ボタン10が有効化される。この操作ボタン10が有効化された状態で操作された場合には事前予告演出2の終了後にキャラ点滅予告演出が開始され(c参照)、キャラ点滅予告演出が開始された場合にはキャラ点滅予告演出の終了後にリーチ予告演出2が開始され(d参照)、リーチ予告演出2が開始された場合にはスペシャルバトル画像BS2が表示開始される。この事前予告演出2はサブ制御回路60がキャラ放出予告演出2に換えて実行するものであり、操作ボタン10が有効化された状態で操作されなかった場合には事前予告演出2の終了後にキャラ点滅予告演出およびリーチ予告演出2がいずれも実行されることなくスペシャルバトル画像BS2が表示開始される。
【0177】
[実施例10]
図45(a)はキャラ放出予告演出1~3のリーチ予告演出1に対する信頼度を示すものであり、リーチ予告演出1に対する信頼度は「キャラ放出予告演出3→2→1」の順に高く設定されている。
図45(b)はキャラ放出予告演出1~3のリーチ予告演出2に対する信頼度を示すものであり、リーチ予告演出2に対する信頼度は「キャラ放出予告演出2→1→3」の順に高く設定されている。
図45(c)はキャラ放出予告演出1~3のリーチ予告演出3に対する信頼度を示すものであり、リーチ予告演出3に対する信頼度は「キャラ放出予告演出3→2→1」の順に高く設定されている。この場合にはキャラ点滅予告演出が廃止されており、リーチ予告演出1が開始された場合にはスペシャルバトル画像BS1が必ず表示開始され、リーチ予告演出2が開始された場合にはスペシャルバトル画像BS2が必ず表示開始され、リーチ予告演出3が開始された場合にはノーマルリーチ画像が継続する。
【0178】
上記実施例6~10においては、リーチ予告演出1のスペシャルバトル画像BS1に対する信頼度C1を「0%<C1<100%」に設定し、リーチ予告演出2のスペシャルバトル画像BS2に対する信頼度C2を「0%<C2<100%」に設定しても良い。
上記実施例6~10においては、演出図柄表示器28に電飾予告器100を模した画像を表示し、電飾予告器100を模した画像の態様を変えることに応じてリーチ予告演出1~3を行っても良い。
【0179】
本発明は上記実施例1ないし10に限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することが可能である。
【0180】
上記実施例1ないし10には特許請求の範囲に記載された発明に加えて次の[参考発明1-1~1-5][参考発明2-1]が記載されている。遊技機には遊技球が所定の始動領域に有効に入球した場合に図柄遊技の画像を表示する構成のものがある。この図柄遊技の画像は識別図柄を変動状態で表示した後に変動停止状態で表示するものであり、遊技者には当否の判定結果が識別図柄の変動停止状態での態様によって報知される(特開2016-073869公報参照)。この遊技機には図柄遊技で予告演出の画像を表示することに応じて当りと報知される信頼度を遊技者に示唆する構成のものがある。この遊技機の場合には予告演出の画像として数値を表示しており、趣向性の点で改善の余地が残されている。本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は予告演出の趣向性の向上を図り得る遊技機を提供することにある。
【0181】
[参考発明1-1]
遊技球が所定の始動領域に入球した場合に当否を判定するものであって、当りと判定した場合に所定の入球領域を開放状態とする特別遊技を行う遊技制御手段と、
前記遊技制御手段の当否の判定結果を遊技者に報知する図柄遊技の画像が表示される表示器と、
前記表示器に図柄遊技の画像を表示するものであって、前記表示器に図柄遊技の画像が表示されている状態では当該図柄遊技の画像の表示を終えるまで次回の図柄遊技の画像を表示開始することを保留する図柄遊技手段と、
遊技者に図柄遊技の画像で当りと報知されると事前に示唆する予告演出を行う予告演出手段と、
予告演出が実行されることを許容する予告期間を設定する予告期間設定手段を備え、
前記予告期間設定手段は、
複数回の図柄遊技の表示開始が保留されている状態で当該複数回の図柄遊技のうちの2回以上を跨ぐ予告期間を設定することが可能なものであり、
前記予告演出手段は、
予告期間が設定されている場合に当該予告期間内の1回の図柄遊技で一つの図柄遊技を対象に予告演出を行った後に当該1回の図柄遊技に比べて表示順序が後の1回の図柄遊技で先の予告演出とは別の一つの図柄遊技を対象に先の予告演出とは信頼度が異なる予告演出を行うことが可能なものであることを特徴とする遊技機。
上記手段によれば、複数回の図柄遊技の表示開始が保留されている場合には予告期間が設定され、予告期間が設定されている場合には予告演出が行われる。この予告演出は予告期間内の複数回の図柄遊技のうち表示順序が先の図柄遊技および後の図柄遊技のそれぞれで行われるものであり、先の予告演出は予告期間内の一つの図柄遊技を対象に行われ、後の予告演出は予告期間内の別の一つの図柄遊技を対象に先の予告演出とは信頼度が異なるものとして行われる。このため、予告期間内では互いに異なる図柄遊技を対象に互いに異なる信頼度で予告演出が行われるので、予告演出の趣向性が向上する。
【0182】
[参考発明1-2]
前記予告演出手段は、予告期間内の1回の図柄遊技で当該図柄遊技を対象に予告演出を行った後に当該図柄遊技に比べて表示順序が後の1回の図柄遊技で当該後の図柄遊技を対象に先の予告演出と同様の予告演出を先の予告演出よりも信頼度が高いものとして行うことを特徴とする[参考発明1-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、予告期間内の先の図柄遊技で当該先の図柄遊技を対象に予告演出が行われた後に後の図柄遊技で当該後の図柄遊技を対象に先の予告演出と同様の予告演出が行われるので、遊技者にとっては一つの予告期間内に同様の予告演出を2回見ることができる。しかも、後の予告演出が先の予告演出に比べて信頼度が高いものとして行われるので、遊技者の目線では一つの予告期間内に同様の予告演出が2回発生することを待つ楽しみができる。
【0183】
[参考発明1-3]
前記予告演出手段は、予告期間が新たに設定される毎に先の予告演出および後の予告演出のそれぞれの信頼度を規定値に設定することを特徴とする[参考発明1-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、予告期間が新たに設定される毎に先の予告演出および後の予告演出のそれぞれの信頼度が規定値に設定されるので、遊技者の目線で先の予告演出および後の予告演出のそれぞれの信頼度に対して戸惑いを感じることがなくなる。
【0184】
[参考発明1-4]
図柄遊技の画像の表示開始が保留されている場合に当該保留回数を遊技者に報知する保留画像を前記表示器に表示する保留回数表示手段を備え、前記予告期間設定手段は、複数回の図柄遊技の表示開始が保留されている状態で当該複数回の図柄遊技のうち表示順序が初回の図柄遊技を予告期間の始期に設定するものであって、表示順序が最終回の図柄遊技を当該予告期間の終期に設定することを特徴とする[参考発明1-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、複数回の図柄遊技の表示開始が保留されている状態で複数回の図柄遊技のうち表示順序が初回の図柄遊技が予告期間の始期に設定され、表示順序が最終回の図柄遊技が予告期間の終期に設定されるので、遊技者の目線で保留画像を認識することから予告期間の始期および終期を容易に把握することができる。
【0185】
[参考発明1-5]
予告期間が設定されている場合に当該予告期間が設定されていることを遊技者に報知する報知画像を前記表示器に表示する報知手段を備えたことを特徴とする[参考発明1-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、予告期間が設定されている場合にこれを遊技者に報知する報知画像が表示されるので、遊技者にとって予告期間が設定されていることを正確且つ明確に把握することができる。
【0186】
[参考発明2-1]
遊技球が所定の始動領域に入球した場合に当否を判定するものであって、当りと判定した場合に所定の入球領域を開放状態とする特別遊技を行う遊技制御手段と、
前記遊技制御手段の当否の判定結果を遊技者に報知する図柄遊技の画像が表示される表示器と、
前記表示器に図柄遊技の画像を表示するものであって、前記表示器に図柄遊技の画像が表示されている状態では当該図柄遊技の画像の表示を終えるまで次回の図柄遊技の画像を表示開始することを保留する図柄遊技手段と、
遊技者に図柄遊技の画像で当りと報知されると事前に示唆する予告演出を行う予告演出手段と、
複数回の図柄遊技を跨ぐ期間を予告演出が実行されることを許容する予告期間として設定する予告期間設定手段を備え、
前記予告演出手段は、
予告期間が設定されている場合に当該予告期間内の1回の図柄遊技で一つの図柄遊技を対象に予告演出を行った後に当該1回の図柄遊技に比べて表示順序が後の1回の図柄遊技で先の予告演出とは別の一つの図柄遊技を対象に先の予告演出と同様の予告演出を信頼度が異なるものとして行うことを特徴とする遊技機。
上記手段によれば、複数回の図柄遊技を跨ぐ期間が予告期間として設定されている場合には予告演出が行われる。この予告演出は予告期間内の複数回の図柄遊技のうち表示順序が先の図柄遊技および後の図柄遊技のそれぞれで行われるものであり、先の予告演出は予告期間内の一つの図柄遊技を対象に行われ、後の予告演出は先の予告演出と同様のものが予告期間内の別の一つの図柄遊技を対象に信頼度が異なるものとして行われる。このため、予告期間内では互いに異なる図柄遊技を対象に互いに異なる信頼度で同様の予告演出が行われるので、予告演出の趣向性が向上する。
【0187】
上記実施例1ないし10には特許請求の範囲に記載された発明に加えて次の[参考発明3-1~3-6][参考発明4-1] [参考発明5-1~5-6][参考発明6-1]が記載されている。遊技機には遊技球が所定の始動領域に有効に入球した場合に図柄遊技の画像を表示する構成のものがある。この図柄遊技の画像は識別図柄を変動状態で表示した後に変動停止状態で表示するものであり、遊技者には当否の判定結果が識別図柄の変動停止状態での態様によって報知される(特開2016-073869公報参照)。この遊技機には図柄遊技の画像の表示中にリーチ画像を表示する構成のものがある。このリーチ画像は図柄遊技の画像で当りと報知されることに対する遊技者の期待感を高めるものであり、リーチ画像には当りに対する信頼度が相違する複数種が設定されている。この従来の遊技機の場合にはリーチ画像が表示開始される前に示唆演出を開始し、示唆演出を開始することに応じて高信頼度のリーチ画像が表示開始されると遊技者に示唆することが行われている。この従来の遊技機の場合には遊技者が示唆演出の開始を漠然と待つことしかできず、趣向性の点で改善の余地が残されている。
【0188】
[参考発明3-1]
遊技球が所定の始動領域に入球した場合に当否を判定するものであって、当りと判定した場合に所定の入球領域を開放状態とする特別遊技を行う遊技制御手段と、
遊技球が前記始動領域に入球した場合に前記遊技制御手段の当否の判定結果を遊技者に報知する図柄遊技の画像および当該図柄遊技の画像で当りと報知されることに対する遊技者の期待感を高めるリーチ画像を表示するものであって、当該リーチ画像として演出内容が相違する複数種のいずれかを表示する図柄遊技手段と、
遊技者に前記リーチ画像が表示されると示唆する複数種の示唆演出のいずれかを前記リーチ画像が表示開始される前のタイミングで開始する示唆演出手段と、
遊技者に前記示唆演出が行われると示唆する複数種の事前演出のいずれかを前記示唆演出が開始される前のタイミングで開始する事前演出手段を備え、
前記示唆演出手段は、前記複数種のリーチ画像のうちの特定の一つが表示されると遊技者に示唆する特定の示唆演出を行うことが可能なものであり、
前記事前演出手段は、前記特定の示唆演出が行われると相互に異なる演出内容および信頼度で示唆する2以上の事前示唆演出を行うことが可能なものであることを特徴とする遊技機。
上記手段によれば、遊技球が始動領域に入球した場合には遊技が「事前演出→示唆演出→リーチ画像の表示→当否の判定結果の報知」の順序で進行することがある。この遊技の流れの中で複数種の事前演出のうちの2以上のいずれかが開始された場合には2以上の事前演出のいずれが開始されたかに応じた確率で特定の示唆演出が開始され、特定の示唆演出が開始されることに応じて特定のリーチ画像が表示開始されると遊技者に示唆される。このため、遊技者にとって遊技の流れの中で特定の示唆演出が開始されることを漠然と待つ必要がなくなり、2以上の事前演出のいずれが開始されたかに応じた確率で待つことができるので、遊技の趣向性が向上する。
【0189】
[参考発明3-2]
前記示唆演出手段は前記特定のリーチ画像が表示されないと遊技者に事前に示唆する別の示唆演出を行うことが可能なものであり、前記事前演出手段は前記別の示唆演出が行われると相互に異なる演出内容および信頼度で示唆する2以上の事前演出を行うことが可能なものであることを特徴とする[参考発明3-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、2以上の事前演出のいずれかが開始された場合には2以上の事前演出のいずれが開始されたかに応じた確率で別の示唆演出が開始され、別の示唆演出が開始されることに応じて特定のリーチ画像が表示されないと遊技者に事前に示唆される。このため、特定のリーチ画像の表示を好まない遊技者にとって遊技の流れの中で特定の示唆演出が開始されないことを漠然と望む必要がなくなり、2以上の事前演出のいずれが開始されたかに応じた確率で特定のリーチ画像が表示されないことを期待することができるので、遊技の趣向性が向上する。
【0190】
[参考発明3-3]
前記図柄遊技手段は前記特定のリーチ画像で特定の画像を表示するものであり、前記示唆演出手段は前記特定の画像を示唆する画像の表示を前記特定の示唆演出として行うものであって前記特定の画像とは別の画像の表示を前記別の示唆演出として行い、前記事前演出手段は前記別の画像による事前演出を行うことで前記別の示唆演出が行われると遊技者に高信頼度で示唆するものであって前記別の画像とは異なる画像による事前演出を行うことで前記別の示唆演出が行われると遊技者に零を含む低信頼度で示唆することを特徴とする[参考発明3-2]に記載の遊技機。
上記手段によれば、別の画像による事前演出が行われた場合には特定のリーチ画像が表示されないと遊技者に示唆する別の示唆演出が高確率で開始され、別の画像とは異なる画像による事前演出が行われた場合には特定のリーチ画像が表示されないと遊技者に示唆する別の示唆演出が零を含む低確率で開始される。この別の画像とは特定のリーチ画像で表示される特定の画像とは別の画像であり、遊技者の目線では特定の画像とは別の画像による事前演出が行われた場合には別の画像による示唆演出が高確率で行われることに応じて特定の画像による特定のリーチ画像が表示されないと高信頼度で示唆されるので、特定のリーチ画像が表示されないとの示唆内容が明確になる。
【0191】
[参考発明3-4]
前記示唆演出手段は前記特定の示唆演出を開始した場合には前記特定のリーチ画像が表示開始されるタイミングとなるまで前記特定の示唆演出を継続的に行うことを特徴とする[参考発明3-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、特定の示唆演出が開始された場合には特定のリーチ画像が表示開始されるまで特定の示唆演出が継続されるので、特定の示唆演出として画像を瞬間的に表示する場合とは異なり、遊技者にとって特定の示唆演出が実行されたことを記憶しておく煩わしさがなくなる。
【0192】
[参考発明3-5]
前記図柄遊技手段は前記図柄遊技の画像を所定の表示器に表示するものであり、前記事前演出手段は前記表示器に画像を表示することで前記2以上の事前演出のそれぞれを行うものであり、前記示唆演出手段は前記表示器とは異なる予告器を用いて前記複数種の示唆演出のそれぞれを行うことを特徴とする[参考発明3-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、表示器に画像が表示されることで事前演出が行われ、表示器とは異なる予告器を用いて示唆演出が行われる。このため、「事前演出→示唆演出→リーチ画像の表示→当否の判定結果の報知」といった複雑な流れで遊技が進行するにも係わらず、遊技者にとって事前演出および示唆演出間を容易に識別することができる。
【0193】
[参考発明3-6]
前記示唆演出手段は前記事前演出手段が前記2以上の事前演出のそれぞれを行うことに要する演出時間に比べて長い演出時間で前記特定の示唆演出を行うことを特徴とする[参考発明3-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、特定の示唆演出が要する演出時間が事前演出の演出時間に比べて長く設定されているので、特定のリーチ画像が表示されることに対する遊技者の期待感を長く保つことができる。
【0194】
[参考発明4-1]
遊技球が所定の始動領域に入球した場合に当否を判定するものであって、当りと判定した場合に所定の入球領域を開放状態とする特別遊技を行う遊技制御手段と、
遊技球が前記始動領域に入球した場合に前記遊技制御手段の当否の判定結果を遊技者に報知する図柄遊技の画像および当該図柄遊技の画像で当りと報知されることに対する遊技者の期待感を高めるリーチ画像を表示するものであって、当該リーチ画像として演出内容が相違する複数種のいずれかを表示する図柄遊技手段と、
遊技者に前記複数種のリーチ画像のうち特定の一つが表示されると示唆する示唆演出を当該特定のリーチ画像が表示開始される前のタイミングで開始する示唆演出手段と、
遊技者に前記示唆演出が行われると示唆する事前演出を前記示唆演出が開始される前のタイミングで開始する事前演出手段を備え、
前記示唆演出手段は、前記示唆演出を開始した場合には前記特定のリーチ画像が表示開始されるタイミングとなる前記示唆演出を継続的に行い、
前記事前演出手段は、前記示唆演出手段が前記示唆演出を行うことに要する演出時間に比べて短い演出時間で前記事前演出を行うことを特徴とする遊技機。
上記手段によれば、遊技球が始動領域に入球した場合には遊技が「事前演出→示唆演出→リーチ画像の表示→当否の判定結果の報知」の順序で進行することがある。このため、遊技者にとって遊技の流れの中で示唆演出が開始されることを漠然と待つ必要がなくなり、事前演出が開始された場合に高い期待感で待つことができるので、遊技の趣向性が向上する。しかも、示唆演出が開始された場合には特定のリーチ画像が表示開始されるまで示唆演出が継続されるので、示唆演出として画像を瞬間的に表示する場合とは異なり、遊技者にとって示唆演出が実行されたことを記憶しておく煩わしさがなくなる。これに加えて事前演出が要する演出時間が示唆演出の演出時間に比べて短く設定されているので、一連の遊技の流れの中に事前演出を演出の一部として組込み易くなる。
【0195】
[参考発明5-1]
遊技球が所定の始動領域に入球した場合に当否を判定するものであって、当りと判定した場合に所定の入球領域を開放状態とする特別遊技を行う遊技制御手段と、
遊技球が前記始動領域に入球した場合に前記遊技制御手段の当否の判定結果を遊技者に報知する図柄遊技の画像および当該図柄遊技の画像で当りと報知されると遊技者に示唆するリーチ画像を表示するものであって、当該リーチ画像として当りと報知されることに対する信頼度が相違する複数種のいずれかを表示する図柄遊技手段と、
遊技者に前記リーチ画像が表示されると示唆する示唆演出を前記リーチ画像が表示開始される前のタイミングで開始する示唆演出手段と、
遊技者に前記示唆演出が行われると示唆する事前演出を前記示唆演出が開始される前のタイミングで開始する事前演出手段を備え、
前記示唆演出手段は、前記複数種のリーチ画像のうち特定の一つが表示されると遊技者に示唆する特定の示唆演出および当該特定のリーチ画像に比べて当りの信頼度が低い別の一つが表示されると遊技者に示唆する別の示唆演出を行うことが可能なものであり、
前記事前演出手段は、前記特定の示唆演出が行われると相互に異なる演出内容および信頼度で示唆する2以上の事前演出を行うことが可能なものであることを特徴とする遊技機。
上記手段によれば、遊技球が始動領域に入球した場合には遊技が「事前演出→示唆演出→リーチ画像の表示→当否の判定結果の報知」の順序で進行することがある。この遊技の流れの中で複数種の事前演出のうちの2以上のいずれかが開始された場合には2以上の事前演出のいずれが開始されたかに応じた確率で特定の示唆演出が開始され、特定の示唆演出が開始されることに応じて当りの信頼度が比較的に高い特定のリーチ画像が表示開始されると遊技者に示唆される。このため、遊技者にとって遊技の流れの中で特定の示唆演出が開始されることを漠然と待つ必要がなくなり、2以上の事前演出のいずれが開始されたかに応じた確率で待つことができるので、遊技の趣向性が向上する。
【0196】
[参考発明5-2]
前記図柄遊技手段は前記特定のリーチ画像で特定の画像を表示するものであって前記別のリーチ画像では当該特定の画像とは異なる別の画像を表示し、前記示唆演出手段は前記特定の画像を遊技者に示唆する画像による演出を前記特定の示唆演出として行うものであって前記別の画像を遊技者に示唆する画像による演出を前記別の示唆演出として行うことを特徴とする[参考発明5-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、特定の画像による示唆演出が行われた場合には当りの信頼度が高い特定のリーチ画像が表示されると遊技者に示唆され、別の画像による示唆演出が行われた場合には当りの信頼度が低い別のリーチ画像が表示されると遊技者に示唆される。このため、遊技者の目線で複数種のリーチ画像のいずれが表示されるのかが示唆演出の演出内容から予測可能となるので、高信頼度の特定のリーチ画像の表示に繋がる特定の示唆演出が行われた場合の遊技者の当りに対する期待感を大きく高めることができる。
【0197】
[参考発明5-3]
前記事前演出手段は前記特定の画像を遊技者に示唆する画像による演出を2以上の事前演出の一つとして行うことに応じて前記特定の示唆演出が行われると遊技者に示唆するものであって前記別の画像を遊技者に示唆する画像による演出を2以上の事前演出の別の一つとして行うことに応じて前記別の示唆演出が行われると遊技者に示唆することを特徴とする[参考発明5-2]に記載の遊技機。
上記手段によれば、特定の画像による事前演出が行われた場合には当りの信頼度が高い特定のリーチ画像の表示に繋がる特定の示唆演出が行われると遊技者に示唆され、別の画像による事前演出が行われた場合には当りの信頼度が低い別のリーチ画像の表示に繋がる別の示唆演出が行われると遊技者に示唆される。このため、遊技者の目線で複数種のリーチ画像のいずれが表示されるのかが事前演出の演出内容から予測可能となるので、特定の事前演出が行われた場合には遊技者の当りに対する期待感が早々から大きく高まることとなる。
【0198】
[参考発明5-4]
前記示唆演出手段は前記特定の示唆演出を開始した場合には前記特定のリーチ画像が表示開始されるタイミングとなるまで前記特定の示唆演出を継続するものであって前記別の示唆演出を開始した場合には前記別のリーチ画像が表示開始されタイミングとなるまで前記別の示唆演出を継続することを特徴とする[参考発明5-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、特定の示唆演出が開始された場合には特定のリーチ画像が表示開始されるまで特定の示唆演出が継続され、別の示唆演出が開始された場合には別のリーチ画像が表示開始されるまで別の示唆演出が継続されるので、示唆演出として画像の表示を瞬間的に行う場合とは異なり、遊技者にとって示唆演出が実行されたことを記憶しておく煩わしさがなくなる。
【0199】
[参考発明5-5]
前記示唆演出手段は前記事前演出手段が前記2以上の事前演出のそれぞれを行うことに要する演出時間に比べて長い演出時間で前記特定の示唆演出および前記別の示唆演出のそれぞれを行うことを特徴とする[参考発明5-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、特定の示唆演出および別の示唆演出のそれぞれが要する演出時間が事前演出の演出時間に比べて長く設定されているので、特定のリーチ画像が表示されることに対する遊技者の期待感および別のリーチ画像が表示されることに対する遊技者の期待感のそれぞれを長く保つことができる。
【0200】
[参考発明5-6]
前記事前演出手段は前記別の示唆演出が行われると相互に異なる演出内容および信頼度で示唆する2以上の事前演出を行うことが可能なものであることを特徴とする[参考発明5-1]に記載の遊技機。
上記手段によれば、遊技者にとって遊技の流れの中で別の示唆演出が開始されることを漠然と待つ必要がなくなり、2以上の事前演出のいずれが開始されたかに応じた確率で待つことができるので、遊技の趣向性が向上する。
【0201】
[参考発明6-1]
遊技球が所定の始動領域に入球した場合に当否を判定するものであって、当りと判定した場合に所定の入球領域を開放状態とする特別遊技を行う遊技制御手段と、
遊技者から視認可能な表示器と、
遊技球が前記始動領域に入球した場合に前記遊技制御手段の当否の判定結果を遊技者に報知する図柄遊技の画像および当該図柄遊技の画像で当りと報知されることに対する遊技者の期待感を高める複数種のリーチ画像のいずれかを前記表示器に表示する図柄遊技手段と、
遊技者に前記リーチ画像が表示されると示唆する複数種の示唆演出のいずれかを前記リーチ画像が表示開始される前のタイミングで開始する示唆演出手段と、
遊技者に前記示唆演出が行われると示唆する複数種の事前演出のいずれかを前記示唆演出が開始される前のタイミングで開始する事前演出手段と、
遊技者から視認可能な電飾器を備え、
前記示唆演出手段は、前記電飾器を制御することに応じて態様が相違する複数種の電飾演出を前記複数種の示唆演出として行い、
前記事前演出手段は、前記表示器の表示内容を制御することに応じて態様が相違する複数種の画像演出を前記事前演出として行うことを特徴とする遊技機。
上記手段によれば、遊技球が始動領域に入球した場合には遊技が「事前演出→示唆演出→リーチ画像の表示→当否の判定結果の報知」の順序で進行することがある。このため、遊技者にとって遊技の流れの中で示唆演出が開始されることを漠然と待つ必要がなくなり、事前演出が開始されたことを契機に示唆演出が開始されることを待つことができるので、遊技の趣向性が向上する。しかも、事前演出として画像演出が行われ、示唆演出として電飾演出が行われるので、遊技者が事前演出および示唆演出間を混同することを防止することができる。
【符号の説明】
【0202】
18は第1始動口(始動領域)、19は大入賞口(入球領域)、28は演出図柄表示器(表示器)、40は主制御回路(遊技制御手段)、60はサブ制御回路(図柄遊技手段、予告演出手段、予告期間設定手段、保留回数表示手段、報知手段、事前演出手段、示唆演出手段)、100は電飾予告器(電飾器)、A1はアナウンス画像(報知画像)、Cは雲画像(保留画像)、BS1はスペシャルバトル画像(特定のリーチ画像)、BS2はスペシャルバトル画像(別のリーチ画像)である。