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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024076026
(43)【公開日】2024-06-05
(54)【発明の名称】荷受台昇降装置及び車両
(51)【国際特許分類】
   B60P 1/44 20060101AFI20240529BHJP
【FI】
B60P1/44 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022187366
(22)【出願日】2022-11-24
(71)【出願人】
【識別番号】000163095
【氏名又は名称】極東開発工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】水谷 文昭
(72)【発明者】
【氏名】平野 裕幸
(72)【発明者】
【氏名】伊佐治 有亮
(72)【発明者】
【氏名】松尾 省吾
(72)【発明者】
【氏名】島田 小太郎
(57)【要約】
【課題】 バックブザを取り付ける工数を削減することができる荷受台昇降装置及び車両を提供する。
【解決手段】 車両の車体に取り付けられる荷受台昇降装置であって、車両の後退を報知するバックブザを取り付けるためのバックブザ取付部を備える。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の車体に取り付けられる荷受台昇降装置であって、
前記車両の後退を報知するバックブザを取り付けるためのバックブザ取付部を備える、荷受台昇降装置。
【請求項2】
前記バックブザ取付部は、前記車両を後方から見たとき前記バックブザを前記車両の後方に露出させる、請求項1に記載の荷受台昇降装置。
【請求項3】
荷受台と、
前記荷受台を昇降させる昇降機構と、
前記昇降機構を駆動させるための油圧駆動源であるパワーユニットと、を備え、
前記バックブザ取付部は、前記パワーユニットの筐体に設けられる、請求項1又は2に記載の荷受台昇降装置。
【請求項4】
荷受台と、
前記荷受台を昇降させる昇降機構と、を備え、
前記バックブザ取付部は、前記荷受台の背面に設けられる、請求項1又は2に記載の荷受台昇降装置。
【請求項5】
荷受台と、
前記荷受台を昇降させる昇降機構と、
前記昇降機構を前後方向へ移動させる移動機構と、を備え、
前記荷受台は、第1荷受部と、前記第1荷受部の後方に配置され、前端部が前記第1荷受部の後端部と回転可能に接続される第2荷受部と、を備え、
前記バックブザ取付部は、前記第1荷受部の後端面又は前記第2荷受部の前端面に設けられる、請求項1又は2に記載の荷受台昇降装置。
【請求項6】
荷受台と、
前記荷受台を昇降させる昇降機構と、
前記昇降機構を前後方向へ移動させる移動機構と、
前記移動機構を車体に架装するためのマウンティングブラケットと、を備え、
前記バックブザ取付部は、前記マウンティングブラケットの後面に設けられる、請求項1又は2に記載の荷受台昇降装置。
【請求項7】
荷受台と、
車体に固定され、横方向に延びるクロスメンバと、
前記荷受台と前記クロスメンバとを接続し、前記荷受台を昇降させる昇降機構と、
前記クロスメンバにアームを介して連結され、横方向に延びる横バーと、を備え、
前記バックブザ取付部は、前記横バーに設けられる、請求項1又は2に記載の荷受台昇降装置。
【請求項8】
前記バックブザ取付部は、前記横バーの上部に設けられる、請求項7に記載の荷受台昇降装置。
【請求項9】
荷受台と、
車体に固定され、横方向に延びるパイプと、
前記荷受台と前記パイプとを接続し、前記荷受台を昇降させる昇降機構と、を備え、
前記バックブザ取付部は、前記パイプに設けられる、請求項1又は2に記載の荷受台昇降装置。
【請求項10】
前記バックブザ取付部は、前記パイプの上部に設けられる、請求項9に記載の荷受台昇降装置。
【請求項11】
荷受台と、
前記荷受台を上下方向に沿って昇降させる昇降機構と、を備え、
前記昇降機構は、横方向に間隔をあけて配置される一対のコラムと、前記コラムに対して昇降する一対のスライダと、前記一対のコラム同士を接続するクロスメンバ及び横バーと、を備え、
前記バックブザ取付部は、前記一対のコラム、前記クロスメンバ、及び前記横バーで囲まれる領域に設けられる、請求項1又は2に記載の荷受台昇降装置。
【請求項12】
前記バックブザ取付部は、前記コラムの下部内側面、前記クロスメンバの下面、又は前記横バーの上面に設けられる、請求項11に記載の荷受台昇降装置。
【請求項13】
車体と、
前記車体に取り付けられる請求項1又は2に記載の荷受台昇降装置と、を備える、車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、荷受台昇降装置及び車両に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、荷受台昇降装置(例えば、特許文献1)は、架装先(ディーラ等)で車体に取り付けられる。架装先は、荷受台昇降装置にバックブザを取り付ける際、保安基準に適合するようにバックブザの取付場所を決定する。しかし、車種に応じてバックブザの取付場所を変更する必要があるため、工数がかかる。また、取り付けたバックブザが保安基準に適合するかテストする必要があり、その工数もかかってしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-7974号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、課題は、バックブザを取り付ける工数を削減することができる荷受台昇降装置及び車両を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
荷受台昇降装置は、車両の車体に取り付けられる荷受台昇降装置であって、
前記車両の後退を報知するバックブザを取り付けるためのバックブザ取付部を備える。
【0006】
車両は、車体と、前記車体に取り付けられる前記の荷受台昇降装置と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1実施形態に係る車両の要部左側面図
図2】第1実施形態に係る荷受台昇降装置の平面図
図3】第1実施形態に係る荷受台昇降装置の背面図
図4A】バックブザの一例を示す平面図
図4B】バックブザの一例を示す正面図
図5】第2実施形態に係る車両の要部左側面図
図6】第2実施形態に係る荷受台昇降装置の平面図
図7】第2実施形態に係る荷受台昇降装置の背面図
図8】第3実施形態に係る車両の要部左側面図
図9】第3実施形態に係る車両の背面図
図10】第4実施形態に係る車両の要部左側面図
図11】第4実施形態に係る荷受台昇降装置の背面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
各図面において、構成要素の寸法は、例えば、理解を容易にするために、実際の寸法に対して拡大、縮小して示す場合があり、また、各図面の間での寸法比は、一致していない場合がある。なお、各図面において、例えば、理解を容易にするために、構成要素の一部を省略して示す場合がある。
【0009】
第1、第2等の序数を含む用語は、多様な構成要素を説明するために用いられるが、この用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ用いられ、構成要素は、この用語によって特に限定されるものではない。なお、序数を含む構成要素の個数は、特に限定されず、例えば、一つでもよい場合がある。また、以下の明細書及び図面で用いられる序数は、特許請求の範囲に記載された序数と異なる場合がある。
【0010】
以下の説明において、第1方向D1は、前後方向ともいい、第1方向D1のうち、各図における矢印方向を前方向とし、各図における矢印方向と反対方向を後方向とする。また、第2方向D2は、横方向(左右方向)ともいい、第2方向D2のうち、各図における矢印方向を左方向とし、各図における矢印方向と反対方向を右方向とする。
【0011】
また、第3方向D3は、上下方向ともいい、第3方向D3のうち、各図における矢印方向を上方向とし、各図における矢印方向と反対方向を下方向とする。即ち、それぞれの方向D1~D3は、車両の運転席に座った人(ドライバ)から見た方向としている。
【0012】
以下、車両及び荷受台昇降装置における一実施形態について、図1図11を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、車両及び荷受台昇降装置の構成等の理解を助けるために例示するものであり、車両及び荷受台昇降装置の構成を限定するものではない。
【0013】
[第1実施形態]
図1に示すように、車両101は、例えば、車体102と、車体102に取り付けられる荷受台昇降装置103とを備えていてもよい。なお、車両101は、特に限定されず、例えば、本実施形態のように、荷役車両としてもよい。即ち、車体102は、例えば、本実施形態のように、車体枠102aと、車体102の後端部で且つ車体枠102aの上に配置される荷箱102bとを備えていてもよい。
【0014】
図1に示すように、荷受台昇降装置103は、例えば、荷受台104と、車体枠102aに取り付けられるベース部105と、荷受台104及びベース部105を前後方向D1へ移動させる移動機構106と、荷受台104を昇降させる(上下方向D3へ移動させる)昇降機構107とを備えていてもよい。
【0015】
荷受台104は、例えば、本実施形態のように、第1荷受部104aと、第1荷受部104aの後方に配置され、前端部(基端部)が第1荷受部104aの後端部(先端部)と回転可能に接続される第2荷受部104bとを備えていてもよい。これにより、荷受台104が使用されない場合には、図1に示すように、第2荷受部104bは、第1荷受部104aの上に重なるように、折り畳まれる。
【0016】
一方で、荷受台104が使用される場合には、第1荷受部104aの荷受面と第2荷受部104bの荷受面とが面一となるように、第2荷受部104bが展開される。なお、荷受部104a,104bの数は、特に限定されず、例えば、本実施形態のように、二つでもよく、また、例えば、三つ以上でもよく、また、例えば、一つのみでもよい。
【0017】
第2荷受部104bが第1荷受部104aの上に折り畳まれた状態において、第1荷受部104aの後端面は、バンパとして機能するバンパ面104cを構成する。
【0018】
第2荷受部104bの背面(荷受面の反対側の面)であって前端部(基端部)の横方向D2中央には、ステップ104d(図2及び図3を参照)が設けられている。ステップ104dは、断面矩形状の長尺部材である。ステップ104dは、ステップ固定用アングル104eによって第2荷受部104bの背面に固定されている。
【0019】
移動機構106は、例えば、本実施形態のように、ベース部105を前後方向D1に案内する案内部106aと、ベース部105を前後方向D1に移動させる前後駆動部(横駆動部)106b(図2を参照)とを備えていてもよい。なお、前後駆動部は、特に限定されないが、例えば、前後方向D1に伸縮可能なシリンダや、モータとしてもよい。これにより、ベース部105は、前後方向D1へ移動する。
【0020】
案内部106aは、複数のマウンティングブラケット106cによって車体枠102aに架装される。なお、マウンティングブラケット106cの数は、特に限定されず、例えば、本実施形態のように、三つでもよく、また、例えば、二つでもよく、四つ以上でもよい。
【0021】
したがって、荷受台104が使用されない場合には、図1に示すように、荷受台104、ベース部105、及び昇降機構107は、前端位置である格納位置に位置する。このように、荷受台104は、コンパクトにされて、荷箱102bや車体枠102aの下に格納される。一方で、荷受台104が使用される場合には、荷受台104、ベース部105、及び昇降機構107は、後端位置である荷受位置に位置する。
【0022】
図1に示すように、昇降機構107は、例えば、荷受台104とベース部105とに接続される第1及び第2リンク部108,109と、荷受台104を昇降させる昇降駆動部110と、を備えていてもよい。これにより、荷受台104は、上端位置U1(図1の上方の二点鎖線で図示する位置)と下端位置L1(図1の下方の二点鎖線で図示する位置)との間で昇降することができる。昇降駆動部110は、特に限定されないが、例えば、モータとしてもよく、また、例えば、本実施形態のように、伸縮可能なシリンダとしてもよい。
【0023】
第1リンク部108及び第2リンク部109は、平行リンク機構を構成している。これにより、第1及び第2リンク部108,109がそれぞれ基端側(ベース部105側)を軸にして回転することによって、荷受台104が昇降するときに、荷受面は、水平姿勢で維持される。
【0024】
図2に示すように、ベース部105の横方向D2の一端部には、昇降機構107を駆動させるための油圧駆動源であるパワーユニット111が取り付けられている。パワーユニット111は、例えば、筐体内に油圧ポンプを備える。また、パワーユニット111は、筐体内に切り替えバルブ、操作盤、電子基板を備えていてもよい。なお、後述するパワーユニット205a,306a,412についても同様である。
【0025】
荷受台昇降装置103は、車両101の後退を報知するバックブザ120(図1~3でハッチングを施している)を取り付けるためのバックブザ取付部120a~120eを備えていてもよい。
【0026】
バックブザ120は、図4A及び図4Bに示すように、ブザ本体121とステー122を備えていてもよい。ブザ本体121は、例えば、指向性のあるスピーカである。そのため、バックブザ120は、好ましくは、ブザ本体121が車両101の後方へ向かうように取り付けられる。
【0027】
また、バックブザ120は、好ましくは、ブザ本体121や配線が展開格納動作時に干渉しない位置に取り付けられる。また、バックブザ120は、好ましくは、荷受台104の上端位置U1と下端位置L1において、車体102や地面と干渉しない位置に取り付けられる。
【0028】
ステー122は、ブザ本体121をバックブザ取付部120a~120eに取り付ける際に使用される。ステー122には、ねじ止めするための取付穴123が形成されている。
【0029】
荷受台昇降装置103は、バンパ面104cに少なくとも一つのバックブザ取付部120aを備えていてもよい。バックブザ取付部120aは、例えば、バンパ面104cに形成され、バックブザ120を収容するための凹部である。バックブザ取付部120aは、バンパ面104cの横方向D2の何れの場所に形成されてもよい。
【0030】
荷受台昇降装置103は、マウンティングブラケット106cの後面に少なくとも一つのバックブザ取付部120bを備えていてもよい。本実施形態のように複数のマウンティングブラケット106cがある場合、荷受台昇降装置103は、最後方のマウンティングブラケット106cの後面に少なくとも一つのバックブザ取付部120bを備えていてもよい。バックブザ取付部120bは、例えば、マウンティングブラケット106cの後面に形成され、バックブザ120をねじ止めするためのねじ穴である。バックブザ取付部120bは、左右どちらのマウンティングブラケット106cに形成されてもよい。
【0031】
荷受台昇降装置103は、パワーユニット111の筐体に少なくとも一つのバックブザ取付部120cを備えていてもよい。バックブザ取付部120cは、例えば、パワーユニット111の筐体の後面に形成され、バックブザ120をねじ止めするためのねじ穴である。
【0032】
荷受台昇降装置103は、第2荷受部104bの背面に少なくとも一つのバックブザ取付部120d,120eを備えていてもよい。バックブザ取付部120dは、例えば、第2荷受部104bの背面に固定され、バックブザ120を取り付けるためのアングルである。また、バックブザ取付部120eは、例えば、ステップ104dよりも上方へ延ばしたステップ固定用アングル104eに形成され、バックブザ120をねじ止めするためのねじ穴である。
【0033】
図3に示すように、荷受台104を格納した状態において、バックブザ取付部120a~120eは、車両101を後方から見たときバックブザ120を車両101の後方に露出させることが好ましい。これにより、バックブザ120によって、車両101の後方に車両101の後退を効果的に報知することができる。
【0034】
なお、バックブザ120は、車両101に少なくとも一つ取り付けられればよい。そのため、バックブザ取付部120a~120eは、車両101に少なくとも一つ設けられればよい。ただし、複数のバックブザ取付部120a~120eを設けておき、複数のバックブザ取付部120a~120eから少なくとも一つのバックブザ取付部を選択してバックブザ120を取り付けてもよい。
【0035】
バックブザ120は、好ましくは、バックブザ取付部120b,120d,120eの何れか一つに取り付けられる。これにより、車両101がバックした際に、バックブザ120が何らかの物体に衝突して故障するという不具合を抑制できる。
【0036】
[1-1]
以上より、荷受台昇降装置103は、本実施形態のように、車両101の車体102に取り付けられる荷受台昇降装置103であって、前記車両101の後退を報知するバックブザ120を取り付けるためのバックブザ取付部120a~120eを備える、という構成が好ましい。
【0037】
斯かる構成によれば、バックブザ取付部120a~120eが予め備えられているため、バックブザ120を取り付ける工数を削減することができる。
【0038】
[1-2]
また、上記[1-1]の荷受台昇降装置103においては、本実施形態のように、前記バックブザ取付部120a~120eは、前記車両101を後方から見たとき前記バックブザ120を前記車両101の後方に露出させる、という構成が好ましい。
【0039】
斯かる構成によれば、バックブザ120によって、車両101の後方に車両101の後退を効果的に報知することができる。
【0040】
[1-3]
また、上記[1-1]又は[1-2]の荷受台昇降装置103においては、本実施形態のように、荷受台104と、前記荷受台104を昇降させる昇降機構107と、前記昇降機構107を駆動させるための油圧駆動源であるパワーユニット111と、を備え、前記バックブザ取付部120cは、前記パワーユニット111の筐体に設けられる、という構成が好ましい。
【0041】
斯かる構成によれば、パワーユニット111からバックブザ120に容易に配線することができる。
【0042】
[1-4]
また、上記[1-1]~[1-3]の何れか1つの荷受台昇降装置103においては、本実施形態のように、荷受台104と、前記荷受台104を昇降させる昇降機構107と、を備え、前記バックブザ取付部120d,120eは、前記荷受台(本実施形態においては、第2荷受部)104bの背面に設けられる、という構成が好ましい。
【0043】
斯かる構成によれば、荷受台104を格納した状態であれば、車両101がバックした際に、バックブザ120が何らかの物体に衝突して故障するという不具合を抑制できる。
【0044】
[1-5]
また、上記[1-1]~[1-4]の何れか1つの荷受台昇降装置103においては、本実施形態のように、荷受台104と、前記荷受台104を昇降させる昇降機構107と、前記昇降機構107を前後方向D1へ移動させる移動機構106と、を備え、前記荷受台104は、第1荷受部104aと、前記第1荷受部104aの後方に配置され、前端部が前記第1荷受部104aの後端部と回転可能に接続される第2荷受部104bと、を備え、前記バックブザ取付部120aは、前記第1荷受部104aの後端面又は前記第2荷受部104bの前端面(本実施形態においては、第1荷受部104aのバンパ面104c)に設けられる、という構成が好ましい。
【0045】
斯かる構成によれば、荷受部104が展開した状態において、バックブザ120が露出しないため、荷受台104の昇降中の地面や荷台との接触、又は作業中の荷物との接触によってバックブザ120が破損することを確実に防止できる。なお、バックブザ取付部12aは、第2荷受部104bの前端面に設けられてもよい。
【0046】
[1-6]
また、上記[1-1]~[1-5]の何れか1つの荷受台昇降装置103においては、本実施形態のように、荷受台104と、前記荷受台104を昇降させる昇降機構107と、前記昇降機構107を前後方向へ移動させる移動機構106と、前記移動機構106を車体102に架装するためのマウンティングブラケット106cと、を備え、前記バックブザ取付部120bは、前記マウンティングブラケット106cの後面に設けられる、という構成が好ましい。
【0047】
斯かる構成によれば、車両101がバックした際に、バックブザ120が何らかの物体に衝突して故障するという不具合を抑制できる。
【0048】
[1-7]
また、車両101は、車体102と、前記車体102に取り付けられる上記[1-1]~[1-6]の何れか1つの荷受台昇降装置103を備える、という構成が好ましい。
【0049】
斯かる構成によれば、バックブザ取付部120a~120eが予め備えられているため、バックブザ120を取り付ける工数を削減することができる。
【0050】
[第2実施形態]
図5に示すように、車両201は、例えば、車体202と、車体202に取り付けられる荷受台昇降装置203とを備えていてもよい。なお、車両201は、特に限定されず、例えば、本実施形態のように、荷役車両としてもよい。即ち、車体202は、例えば、本実施形態のように、車体枠202aと、車体202の後端部で且つ車体枠202aの上に配置される荷箱202bとを備えていてもよい。
【0051】
図5に示すように、荷受台昇降装置203は、例えば、本実施形態のように、荷受面を有する荷受台204と、横方向D2へ延びるクロスメンバ205と、荷受台204とクロスメンバ205とを接続し、上端位置U2(図5の上方の二点鎖線で図示する位置)と下端位置L2(図5の下方の二点鎖線で図示する位置)との間で荷受台204を昇降させる昇降機構206と、荷受台204を昇降機構206に対して回転させる回転駆動部207と、を備えていてもよい。また、荷受台昇降装置203は、クロスメンバ205内に格納されるパワーユニット205a(図6を参照)を備えていてもよい。
【0052】
そして、例えば、荷受台204は、回転駆動部207によって、上端位置U2と格納位置S2(図5の実線で図示する位置)との間で回転してもよい。これにより、荷受台204は、使用されない場合に、車体202(具体的には、荷箱202b)の後方部の格納位置S2に位置する。なお、特に限定されないが、荷受台204は、例えば、荷箱202bの扉を兼ねていてもよい。
【0053】
また、荷受台204は、背面(荷受面の反対側の面)に補強用のスチフナ204aを備えていてもよい。スチフナ204aは、例えば、図5に示すように、横方向D2視で三角形状に形成されている。
【0054】
図5に示すように、昇降機構206は、例えば、荷受台204とクロスメンバ205とに接続される第1及び第2リンク部208,209と、荷受台204を昇降させる昇降駆動部210と、を備えていてもよい。昇降駆動部210は、特に限定されないが、例えば、モータとしてもよく、また、例えば、本実施形態のように、伸縮可能なシリンダとしてもよい。
【0055】
第1リンク部208及び第2リンク部209は、平行リンク機構を構成している。これにより、第1及び第2リンク部208,209がそれぞれ基端側(クロスメンバ205側)を軸にして回転することによって、荷受台204が昇降するときに、荷受面は、水平姿勢で維持される。なお、荷受台204が上端位置U2に位置するときに、荷受台204の荷受面の高さは、例えば、荷箱202bの床面の高さに合わせられていてもよい。
【0056】
荷受台昇降装置203は、バンパ211を備えていてもよい。バンパ211は、一対の昇降機構206を避けるように横方向D2に三つ設けられてもよい。バンパ211は、前後方向D1に延びるバンパアーム211aによってクロスメンバ205に連結されている。なお、バンパ211の数は、特に限定されず、例えば、本実施形態のように、三つでもよく、また、例えば、一つのみでもよい。
【0057】
荷受台昇降装置203は、車両201の後退を報知するバックブザ220(図5~7でハッチングを施している)を取り付けるためのバックブザ取付部220a~220eを備えていてもよい。
【0058】
バックブザ220は、図4A及び図4Bに示すバックブザ120と同様のものを使用することができる。そのため、バックブザ220は、好ましくは、ブザ本体が車両201の後方へ向かうように取り付けられる。
【0059】
また、バックブザ220は、好ましくは、ブザ本体や配線が展開格納動作時に干渉しない位置に取り付けられる。また、バックブザ220は、好ましくは、荷受台204の上端位置U2と下端位置L2において、車体202や地面と干渉しない位置に取り付けられる。
【0060】
荷受台昇降装置203は、バンパ211に少なくとも一つのバックブザ取付部220a~220dを備えていてもよい。バックブザ取付部220a,220bは、例えば、バンパ211の前面に形成され、バックブザ220をねじ止めするためのねじ穴である。バックブザ取付部220aは、バンパ211の上部に形成され、バックブザ取付部220bは、バンパ211の下部に形成される。バックブザ取付部220a,220bは、3つのバンパ211のうち何れのバンパ211に形成されてもよい。また、バックブザ取付部220a,220bは、バンパ211の横方向D2の何れの場所に形成されてもよい。
【0061】
バックブザ取付部220cは、例えば、バンパ211の上面に形成され、バックブザ220をねじ止めするためのねじ穴である。また、バックブザ取付部220dは、例えば、バンパ211の下面に形成され、バックブザ220をねじ止めするためのねじ穴である。バックブザ取付部220c,220dは、3つのバンパ211のうち何れのバンパ211に形成されてもよい。また、バックブザ取付部220c,220dは、バンパ211の横方向D2の何れの場所に形成されてもよい。
【0062】
荷受台昇降装置203は、荷受台204の背面に少なくとも一つのバックブザ取付部220eを備えていてもよ。バックブザ取付部220eは、例えば、スチフナ204aの側面に形成され、バックブザ220をねじ止めするためのねじ穴である。バックブザ取付部220eは、スチフナ204aの左右何れかの側面に形成されてもよい。
【0063】
図7に示すように、荷受台204を格納した状態において、バックブザ取付部220a~220eは、車両201を後方から見たときバックブザ220を車両201の後方に露出させることが好ましい。これにより、バックブザ220によって、車両201の後方に車両201の後退を効果的に報知することができる。
【0064】
なお、バックブザ220は、車両201に少なくとも一つ取り付けられればよい。そのため、バックブザ取付部220a~220eは、車両201に少なくとも一つ設けられればよい。ただし、複数のバックブザ取付部220a~220eを設けておき、複数のバックブザ取付部220a~220eから少なくとも一つのバックブザ取付部を選択してバックブザ220を取り付けてもよい。
【0065】
バックブザ220は、好ましくは、バックブザ取付部220a,220cに取り付けられる。これにより、車両201がバックした際に、バックブザ220が何らかの物体に衝突して故障するという不具合を抑制できる。
【0066】
[2-1]
以上より、荷受台昇降装置203は、本実施形態のように、車両201の車体202に取り付けられる荷受台昇降装置203であって、前記車両201の後退を報知するバックブザ220を取り付けるためのバックブザ取付部220a~220eを備える、という構成が好ましい。
【0067】
斯かる構成によれば、バックブザ取付部220a~220eが予め備えられているため、バックブザ220を取り付ける工数を削減することができる。
【0068】
[2-2]
また、上記[2-1]の荷受台昇降装置203においては、本実施形態のように、前記バックブザ取付部220a~220eは、前記車両201を後方から見たとき前記バックブザ220を前記車両201の後方に露出させる、という構成が好ましい。
【0069】
斯かる構成によれば、バックブザ220によって、車両201の後方に車両201の後退を効果的に報知することができる。
【0070】
[2-3]
また、上記[2-1]又は[2-2]の荷受台昇降装置203においては、本実施形態のように、荷受台204と、前記荷受台204を昇降させる昇降機構206と、を備え、前記バックブザ取付部220eは、前記荷受台204の背面に設けられる、という構成が好ましい。
【0071】
斯かる構成によれば、荷受台204の背面は格納時に車両201の後方を向いているので、バックブザ220によって、車両201の後方に車両201の後退を効果的に報知することができる。
【0072】
[2-4]
また、上記[2-1]~[2-3]の何れか1つの荷受台昇降装置203においては、本実施形態のように、荷受台204と、車体202に固定され、横方向D2に延びるクロスメンバ205と、前記荷受台204と前記クロスメンバ205とを接続し、前記荷受台204を昇降させる昇降機構206と、前記クロスメンバ205にアーム(本実施形態においては、バンパアーム)211aを介して連結され、横方向D2に延びる横バー(本実施形態においては、バンパ)211と、を備え、前記バックブザ取付部220a,220b,220c,220dは、前記横バー211に設けられる、という構成が好ましい。
【0073】
斯かる構成によれば、横バー(本実施形態においては、バンパ)211の近くに配置される不図示のブレーキランプ等からバックブザ220に容易に配線することができる。
【0074】
[2-5]
また、上記[2-4]の荷受台昇降装置203においては、本実施形態のように、前記バックブザ取付部220a,220cは、前記横バー(本実施形態においては、バンパ)211の上部に設けられる、という構成が好ましい。
【0075】
斯かる構成によれば、車両201がバックした際に、バックブザ220が何らかの物体に衝突して故障するという不具合を抑制できる。
【0076】
[2-6]
また、車両201は、車体202と、前記車体202に取り付けられる上記[2-1]~[2-5]の何れか1つの荷受台昇降装置203を備える、という構成が好ましい。
【0077】
斯かる構成によれば、バックブザ取付部220a~220eが予め備えられているため、バックブザ220を取り付ける工数を削減することができる。
【0078】
<第3実施形態>
図8に示すように、車両301は、例えば、車体302と、車体302に取り付けられる荷受台昇降装置303とを備えていてもよい。なお、車両301は、特に限定されず、例えば、本実施形態のように、荷役車両としてもよい。即ち、車体302は、例えば、本実施形態のように、車体枠302aと、車体302の後端部で且つ車体枠302aの上に配置される荷箱302bとを備えていてもよい。
【0079】
図8に示すように、荷受台昇降装置303は、例えば、本実施形態のように、荷受面を有する荷受台304と、横方向D2に延びるパイプ305と、荷受台304とパイプ305とを接続し、上端位置U3(図8の上方の二点鎖線で図示する位置)と下端位置L3(図8の下方の二点鎖線で図示する位置)との間で荷受台304を昇降させる昇降機構306と、を備えていてもよい。また、荷受台昇降装置303は、昇降機構306の前方に配置されるパワーユニット306aを備えていてもよい。パワーユニット306aは、荷受台昇降装置303の駆動を制御する制御装置を備える。
【0080】
図8に示すように、昇降機構306は、例えば、荷受台304とパイプ305とに接続される第1及び第2リンク部307,308と、荷受台304を昇降させる昇降駆動部309と、を備えていてもよい。昇降駆動部309は、特に限定されないが、例えば、モータとしてもよく、また、例えば、本実施形態のように、伸縮可能なシリンダとしてもよい。
【0081】
第1リンク部307及び第2リンク部308は、平行リンク機構を構成している。これにより、第1リンク部307及び第2リンク部308がそれぞれ基端側(パイプ305側)を軸にして回転することによって、荷受台304が昇降するときに、荷受面は、水平姿勢で維持される。なお、荷受台304が上端位置U3に位置するときに、荷受台304の荷受面の高さは、例えば、荷箱302bの床面の高さに合わせられていてもよい。
【0082】
荷受台304は、上端位置U3と格納位置S3(図8の実線で図示する位置)との間で回転してもよい。これにより、荷受台304は、使用されない場合に、車体302(具体的には、荷箱302b)の後方部の格納位置S3に位置する。なお、特に限定されないが、荷受台304は、例えば、荷箱302bの扉を兼ねていてもよい。
【0083】
荷受台昇降装置303は、固定柱310を備えていてもよい。固定柱310は、荷箱302bの床面に立設される。固定柱310は、格納位置S3の荷受台304をロックすることができる。
【0084】
荷受台昇降装置303は、車両301の後退を報知するバックブザ320(図8及び図9でハッチングを施している)を取り付けるためのバックブザ取付部320a~320cを備えていてもよい。
【0085】
バックブザ320は、図4A及び図4Bに示すバックブザ120と同様のものを使用することができる。そのため、バックブザ320は、好ましくは、ブザ本体が車両301の後方へ向かうように取り付けられる。
【0086】
また、バックブザ320は、好ましくは、ブザ本体や配線が展開格納動作時に干渉しない位置に取り付けられる。また、バックブザ320は、好ましくは、荷受台304の上端位置U3と下端位置L3において、車体302や地面と干渉しない位置に取り付けられる。
【0087】
荷受台昇降装置303は、パイプ305の上下に少なくとも一つのバックブザ取付部320a,320bを備えていてもよい。バックブザ取付部320a,320bは、例えば、パイプ305に形成され、バックブザ320をねじ止めするためのねじ穴である。バックブザ取付部320aは、パイプ305の上部に形成され、バックブザ取付部320bは、パイプ305の下部に形成される。バックブザ取付部320a,320bは、パイプ305の横方向D2の何れの場所に形成されてもよい。
【0088】
荷受台昇降装置303は、固定柱310に少なくとも一つのバックブザ取付部320cを備えていてもよい。バックブザ取付部320cは、例えば、固定柱310の上面に形成され、バックブザ320をねじ止めするためのねじ穴である。バックブザ取付部320cは、左右何れかの固定柱310に形成されてもよい。
【0089】
車両301は、車体302に少なくとも一つのバックブザ取付部320d,320eを備えていてもよい。バックブザ取付部320d,320eは、例えば、車体枠302aに固定され、バックブザ320を取り付けるためのアングルである。バックブザ取付部320d,320eは、車両301を後方から見たときナンバーと重ならいように形成される。
【0090】
図9に示すように、荷受台304を格納した状態において、バックブザ取付部320a~320eは、車両301を後方から見たときバックブザ320を車両301の後方に露出させることが好ましい。これにより、バックブザ320によって、車両301の後方に車両301の後退を効果的に報知することができる。
【0091】
なお、バックブザ320は、車両301に少なくとも一つ取り付けられればよい。そのため、バックブザ取付部320a~320eは、車両301に少なくとも一つ設けられればよい。ただし、複数のバックブザ取付部320a~320eを設けておき、複数のバックブザ取付部320a~320eから少なくとも一つのバックブザ取付部を選択してバックブザ320を取り付けてもよい。
【0092】
バックブザ320は、好ましくは、バックブザ取付部320a,320b,320dの何れか一つに取り付けられる。これにより、ブレーキランプ等からバックブザ320に容易に配線することができる。
【0093】
[3-1]
以上より、荷受台昇降装置303は、本実施形態のように、車両301の車体302に取り付けられる荷受台昇降装置303であって、前記車両301の後退を報知するバックブザ320を取り付けるためのバックブザ取付部320a~320eを備える、という構成が好ましい。
【0094】
斯かる構成によれば、バックブザ取付部320a~320eが予め備えられているため、バックブザ320を取り付ける工数を削減することができる。
【0095】
[3-2]
また、上記[3-1]の荷受台昇降装置303においては、本実施形態のように、前記バックブザ取付部320a~320eは、前記車両301を後方から見たとき前記バックブザ320を前記車両301の後方に露出させる、という構成が好ましい。
【0096】
斯かる構成によれば、バックブザ320によって、車両301の後方に車両301の後退を効果的に報知することができる。
【0097】
[3-3]
また、上記[3-1]又は[3-2]の荷受台昇降装置303においては、本実施形態のように、荷受台304と、車体302に固定され、横方向D2に延びるパイプ305と、前記荷受台304と前記パイプ305とを接続し、前記荷受台304を昇降させる昇降機構306と、を備え、前記バックブザ取付部320a,320bは、前記パイプ305に設けられる、という構成が好ましい。
【0098】
斯かる構成によれば、ブレーキランプ等からバックブザ320に容易に配線することができる。
【0099】
[3-4]
また、上記[3-3]の荷受台昇降装置303においては、本実施形態のように、前記バックブザ取付部320aは、前記パイプ305の上部に設けられる、という構成が好ましい。
【0100】
斯かる構成によれば、車両301がバックした際に、バックブザ320が何らかの物体に衝突して故障するという不具合を抑制できる。
【0101】
[3-5]
また、車両301は、車体302と、前記車体302に取り付けられる上記[3-1]~[3-4]の何れか1つの荷受台昇降装置303を備える、という構成が好ましい。
【0102】
斯かる構成によれば、バックブザ取付部320a~320eが予め備えられているため、バックブザ320を取り付ける工数を削減することができる。
【0103】
<第4実施形態>
図10に示すように、車両401は、例えば、車体402と、車体402に取り付けられる荷受台昇降装置403とを備えていてもよい。なお、車両401は、特に限定されず、例えば、本実施形態のように、荷役車両としてもよい。即ち、車体402は、例えば、本実施形態のように、車体枠402aと、車体402の後端部で且つ車体枠402aの上に配置される荷箱402bとを備えていてもよい。
【0104】
図10に示すように、荷受台昇降装置403は、例えば、本実施形態のように、荷受面を有する荷受台404と、上端位置U4(図10の上方の二点鎖線で図示する位置)と下端位置L4(図10の下方の二点鎖線で図示する位置)との間で荷受台404を昇降させる昇降機構405と、荷受台404が上端位置U4と格納位置S4(図10の実線で図示する位置)との間で回転できるように荷受台404を昇降機構405に連結する連結部材406と、を備えていてもよい。
【0105】
昇降機構405は、横方向D2に間隔をあけて配置される一対のアウタコラム407と、アウタコラム407内で上下方向D3に昇降する一対のインナコラム408と、アウタコラム407及びインナコラム408に対して昇降する一対のスライダ409と、荷受台404を昇降させる昇降駆動部(図示していない)と、を備えていてもよい。なお、昇降機構405は、横方向D2に間隔をあけて配置される一対のアウタコラム407と、アウタコラム407に対して昇降する一対のスライダ409と、荷受台404を昇降させる昇降駆動部(図示していない)と、を備える、という構成でもよく、すなわち、インナコラム408は必ずしも必要ではない。また、昇降機構405は、一対のアウタコラム407同士を接続するクロスメンバ410及びバンパ411を備えていてもよい。昇降駆動部は、特に限定されないが、例えば、伸縮可能なシリンダであり、クロスメンバ410に収容されてもよい。また、荷受台昇降装置403は、アウタコラム407の前方に配置されるパワーユニット412を備えていてもよい。パワーユニット412は、後述するコラムサポート407aの右側に配置されている(図11を参照)。パワーユニット412は、荷受台昇降装置403の駆動を制御する制御装置を備える。
【0106】
アウタコラム407は、コラムサポート407aを介して荷箱402bに固定される。スライダ409は、連結部材406を介して荷受台404に連結される。
【0107】
荷受台昇降装置403は、車両401の後退を報知するバックブザ420(図10及び図11でハッチングを施している)を取り付けるためのバックブザ取付部420a~420eを備えていてもよい。
【0108】
バックブザ420は、図4A及び図4Bに示すバックブザ120と同様のものを使用することができる。そのため、バックブザ420は、好ましくは、ブザ本体が車両401の後方へ向かうように取り付けられる。
【0109】
また、バックブザ420は、好ましくは、ブザ本体や配線が展開格納動作時に干渉しない位置に取り付けられる。また、バックブザ420は、好ましくは、荷受台404の上端位置U4と下端位置L4において、車体402や地面と干渉しない位置に取り付けられる。
【0110】
荷受台昇降装置403は、クロスメンバ410に少なくとも一つのバックブザ取付部420aを備えていてもよい。バックブザ取付部420aは、例えば、クロスメンバ410の下面に固定され、バックブザ420を取り付けるためのアングルである。バックブザ取付部420aは、クロスメンバ410の横方向D2の何れの場所に形成されてもよい。
【0111】
荷受台昇降装置403は、バンパ411に少なくとも一つのバックブザ取付部420bを備えていてもよい。バックブザ取付部420bは、例えば、バンパ411の上面に形成され、バックブザ420をねじ止めするためのねじ穴である。バックブザ取付部420bは、バンパ411の横方向D2の何れの場所に形成されてもよい。
【0112】
荷受台昇降装置403は、アウタコラム407に少なくとも一つのバックブザ取付部420c,420dを備えていてもよい。バックブザ取付部420cは、例えば、アウタコラム407の下部内側面に形成され、バックブザ420をねじ止めするためのねじ穴である。また、バックブザ取付部420dは、例えば、アウタコラム407の上面に形成され、バックブザ420をねじ止めするためのねじ穴である。バックブザ取付部420c,420dは、左右何れかのアウタコラム407に形成されてもよい。
【0113】
荷受台昇降装置403は、荷受台404の背面に少なくとも一つのバックブザ取付部420eを備えていてもよい。バックブザ取付部420eは、例えば、荷受台404の背面に形成され、バックブザ420を収容するための凹部である。なお、荷受台404が背面に補強用のスチフナ(図7のスチフナ204aを参照)を備えている場合、バックブザ取付部420eは、スチフナの側面に形成され、バックブザ420をねじ止めするためのねじ穴であってもよい。
【0114】
図11に示すように、荷受台404を格納した状態において、バックブザ取付部420a~420eは、車両401を後方から見たときバックブザ420を車両401の後方に露出させることが好ましい。これにより、バックブザ420によって、車両401の後方に車両401の後退を効果的に報知することができる。
【0115】
なお、バックブザ420は、車両401に少なくとも一つ取り付けられればよい。そのため、バックブザ取付部420a~420eは、車両401に少なくとも一つ設けられればよい。ただし、複数のバックブザ取付部420a~420eを設けておき、複数のバックブザ取付部420a~420eから少なくとも一つのバックブザ取付部を選択してバックブザ420を取り付けてもよい。
【0116】
バックブザ420は、好ましくは、バックブザ取付部420a~420cの何れか一つに取り付けられる。これにより、ブレーキランプ等からバックブザ420に容易に配線することができる。
【0117】
[4-1]
以上より、荷受台昇降装置403は、本実施形態のように、車両401の車体402に取り付けられる荷受台昇降装置403であって、前記車両401の後退を報知するバックブザ420を取り付けるためのバックブザ取付部420a~420eを備える、という構成が好ましい。
【0118】
斯かる構成によれば、バックブザ取付部420a~420eが予め備えられているため、バックブザ420を取り付ける工数を削減することができる。
【0119】
[4-2]
また、上記[4-1]の荷受台昇降装置403においては、本実施形態のように、前記バックブザ取付部420a~420eは、前記車両401を後方から見たとき前記バックブザ420を前記車両401の後方に露出させる、という構成が好ましい。
【0120】
斯かる構成によれば、バックブザ420によって、車両401の後方に車両401の後退を効果的に報知することができる。
【0121】
[4-3]
また、上記[4-1]又は[4-2]の荷受台昇降装置403においては、本実施形態のように、荷受台404と、前記荷受台404を上下方向D3に沿って昇降させる昇降機構405と、を備え、前記バックブザ取付部420eは、前記荷受台404の背面に設けられる、という構成が好ましい。
【0122】
斯かる構成によれば、荷受台404の背面は格納時に車両401の後方を向いているので、バックブザ420によって、車両401の後方に車両401の後退を効果的に報知することができる。
【0123】
[4-4]
また、上記[4-1]~[4-3]の何れか1つの荷受台昇降装置403においては、本実施形態のように、荷受台404と、前記荷受台404を上下方向D3に沿って昇降させる昇降機構405と、を備え、前記昇降機構405は、横方向D2に間隔をあけて配置される一対のコラム(本実施形態においては、アウタコラム)407と、前記コラム407に対して昇降する一対のスライダ409と、前記一対のコラム407同士を接続するクロスメンバ410及び横バー(本実施形態においては、バンパ)411と、を備え、前記バックブザ取付部420a~420cは、前記一対のコラム407、前記クロスメンバ410、及び前記横バー(本実施形態においては、バンパ)411で囲まれる領域に設けられる、という構成が好ましい。
【0124】
斯かる構成によれば、ブレーキランプ等からバックブザ420に容易に配線することができる。
【0125】
[4-5]
また、上記[4-4]の荷受台昇降装置403においては、本実施形態のように、前記バックブザ取付部420a~420cは、前記コラム(本実施形態においては、アウタコラム)407の下部内側面、前記クロスメンバ410の下面、又は前記横バー(本実施形態においては、バンパ)411の上面に設けられる、という構成が好ましい。
【0126】
斯かる構成によれば、車両401がバックした際に、バックブザ420が何らかの物体に衝突して故障するという不具合を抑制できる。
【0127】
[4-6]
また、車両401は、車体402と、前記車体402に取り付けられる上記[4-1]~[4-5]の何れか1つの荷受台昇降装置403を備える、という構成が好ましい。
【0128】
斯かる構成によれば、バックブザ取付部420a~420eが予め備えられているため、バックブザ420を取り付ける工数を削減することができる。
【0129】
なお、車両101,201,301,401及び荷受台昇降装置103,203,303,403は、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものではない。また、車両101,201,301,401及び荷受台昇降装置103,203,303,403は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に一つ又は複数選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
【符号の説明】
【0130】
101…車両、102…車体、102a…車体枠、102b…荷箱、103…荷受台昇降装置、104…荷受台、104a…第1荷受部、104b…第2荷受部、104c…バンパ面、104d…ステップ、104e…ステップ固定用アングル、105…ベース部、106…移動機構、106a…案内部、106b…前後駆動部、106c…マウンティングブラケット、107…昇降機構、108…第1リンク部、109…第2リンク部、110…昇降駆動部、111…パワーユニット、120…バックブザ、120a~120e…バックブザ取付部、121…ブザ本体、122…ステー、123…取付穴、201…車両、202…車体、202a…車体枠、202b…荷箱、203…荷受台昇降装置、204…荷受台、204a…スチフナ、205…クロスメンバ、205a…パワーユニット、206…昇降機構、207…回転駆動部、208…第1リンク部、209…第2リンク部、210…昇降駆動部、211…バンパ、211a…バンパアーム、220…バックブザ、220a~220e…バックブザ取付部、301…車両、302…車体、302a…車体枠、302b…荷箱、303…荷受台昇降装置、304…荷受台、305…パイプ、306…昇降機構、306a…パワーユニット、307…第1リンク部、308…第2リンク部、309…昇降駆動部、310…固定柱、320…バックブザ、320a~320e…バックブザ取付部、401…車両、402…車体、402a…車体枠、402b…荷箱、403…荷受台昇降装置、404…荷受台、405…昇降機構、406…連結部材、407…アウタコラム、407a…コラムサポート、408…インナコラム、409…スライダ、410…クロスメンバ、411…バンパ、412…パワーユニット、420…バックブザ、420a~420e…バックブザ取付部、D1…前後方向、D2…横方向(左右方向)、D3…上下方向
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
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図8
図9
図10
図11