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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024076092
(43)【公開日】2024-06-05
(54)【発明の名称】鎌錠装置
(51)【国際特許分類】
   E05B 65/08 20060101AFI20240529BHJP
   E05C 3/10 20060101ALI20240529BHJP
   E05B 1/00 20060101ALI20240529BHJP
【FI】
E05B65/08 G
E05C3/10
E05B1/00 311K
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022187478
(22)【出願日】2022-11-24
(71)【出願人】
【識別番号】000152572
【氏名又は名称】株式会社日中製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110003041
【氏名又は名称】安田岡本弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】後藤 圭祐
(57)【要約】
【課題】 戸板の内側の灯りを消し忘れていても、戸板の外側から気づくことができるようにする。
【解決手段】 戸板T前面から収納孔Tbに挿入される本体ケース3と、本体ケース3内に収納されていて略L字状の鎌先端5bを有する鎌部材5と、本体ケース3に貫通されている操作軸6と、操作軸の回動を鎌先端が本体ケース3から出退する鎌部材の移動に変換する連動機構7と、貫通孔の両端の縁を形成するべく戸板の内外面に取り付けられかつ互いに連結されるツマミ座8及びアウト座9と、ツマミ座内で操作軸の一端部に固定されるツマミ12と、アウト座内で操作軸の他端部に固定される施解表示部材13とを有する。ツマミ座とアウト座との間の貫通孔内に、戸板の内側または外側の灯りを反対側に露光する灯り露光路Hを形成している。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
戸板(T)に内外面を貫通する貫通孔(Ta)と、この貫通孔(Ta)から戸板(T)前面に連通する収納孔(Tb)とが形成されており、
戸板(T)前面から収納孔(Tb)に挿入される本体ケース(3)と、この本体ケース(3)内に収納されていて略L字状の鎌先端(5b)を有する鎌部材(5)と、前記本体ケース(3)に貫通されている操作軸(6)と、この操作軸(6)の回動を鎌先端(5b)が本体ケース(3)から出退する鎌部材(5)の移動に変換する連動機構(7)と、前記貫通孔(Ta)の両端の縁を形成するべく戸板(T)の内外面に取り付けられかつ互いに連結されるツマミ座(8)及びアウト座(9)と、前記ツマミ座(8)内で操作軸(6)の一端部に固定されるツマミ(12)と、前記アウト座(9)内で操作軸(6)の他端
部に固定される施解表示部材(13)とを有する鎌錠装置であって、
前記ツマミ座(8)とアウト座(9)との間の貫通孔(Ta)内に、戸板(T)の内側の灯りを外側に露光する灯り露光路(H)が形成されていることを特徴とする鎌錠装置。
【請求項2】
前記灯り露光路(H)は内面が灯り反射面となっている断面略半円形もしくは多角形の筒体(Ha)により形成され、本体ケース(3)の上側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の鎌錠装置。
【請求項3】
前記ツマミ座(8)内には、灯り露光路(H)の一端を閉鎖する透明蓋(14)が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の鎌錠装置。
【請求項4】
前記アウト座(9)内には、施解表示部材(13)との間の空間を埋めるとともに灯り露光路(H)の他端を閉鎖する透明表示体(15)が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の鎌錠装置。
【請求項5】
前記施解表示部材(13)は円形外周に切り欠き部(13a)が形成されており、前記アウト座(9)には施解表示部材(13)が施錠状態(R)のときに切り欠き部(13a)と対向して外方露出する施錠表示(16)が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の鎌錠装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、引き戸、ドア等に適用されるチューブラ型鎌錠等と称される鎌錠装置に関する。
【背景技術】
【0002】
引き戸用チューブラ型の鎌錠は、特許文献1に開示されているように、回動によりケーシングから出没して固定設置されている被係合部に係脱する鎌形の係合部材と、係合部材と係合部材を回動操作する操作部との間に連結されたリンク部材と、係合部材の回動を阻止,許容するロック部材と、ケーシングから出没可能で突出方向へ弾圧付勢され突出状態でロック部材を阻止側に切換え没入状態でロック部材を許容側に切換えるトリガ部材とを備えてなる鎌錠において、ケーシングが筒形に形成され、リンク部材とトリガ部材とがケーシングの軸方向へ平行に近接して配設され、ロック部材がリンク部材とトリガ部材とに係止可能な2股の足部を有する回転子構造からなる(請求項1)。
【0003】
また、前記操作部は室内側にあって回動操作することにより鎌形の係合部材の施錠・解錠ができ、その施錠・解錠状態は室外側でも表示され、識別できるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10-299310号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記引用文献1の技術は、室内側の操作部は円板の表面にツマミ突起を設けており、ツマミ突起を回動操作することにより鎌形の係合部材の施錠・解錠ができるようになっており、戸板の内面に操作部の挿入する孔を形成していても、その孔は操作部の円板によって塞がれるので、室内の灯りが室外に露光することはない。また、室内側の操作部の孔から戸板を貫通する空間も存在しなく、室外側に灯りとりをすることは困難になっている。
【0006】
そのため、室内側の灯りを消し忘れていても、室外側から気が付くことができない、という事態が生じる。
【0007】
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにした鎌錠装置を提供することを目的とする。
【0008】
本発明は、ツマミ座とアウト座との間の貫通孔内に戸板の内側の灯りを外側に露光する灯り露光路を形成して、室外側から室内側の灯りの消し忘れに気づけるようにした鎌錠装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明における課題解決のための具体的手段は、戸板Tに内外面を貫通する貫通孔Taと、この貫通孔Taから戸板T前面に連通する収納孔Tbとが形成されており、
戸板T前面から収納孔Tbに挿入される本体ケース3と、この本体ケース3内に収納されていて略L字状の鎌先端5bを有する鎌部材5と、前記本体ケース3に貫通されている操作軸6と、この操作軸6の回動を鎌先端5bが本体ケース3から出退する鎌部材5の移動に変換する連動機構7と、前記貫通孔Taの両端の縁を形成するべく戸板Tの内外面に取り付けられかつ互いに連結されるツマミ座8及びアウト座9と、前記ツマミ座8内で操作軸6の一端部に固定されるツマミ12と、前記アウト座9内で操作軸6の他端部に固定される施解表示部材13とを有する鎌錠装置であって、
前記ツマミ座8とアウト座9との間の貫通孔Ta内に、戸板Tの内側または外側の灯りを反対側に露光する灯り露光路Hが形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、灯り露光路によって、戸板の内側の灯りを消し忘れていても、戸板の外側から気づくことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態の施錠状態の鎌錠装置を示しており、(A)は正面図、(B)は左側面図、(C)は右側面図である。
図2】本発明の実施形態の解錠状態の鎌錠装置を示しており、(A)は正面図、(B)は左側面図、(C)は右側面図である。
図3】施錠状態の鎌錠装置の断面側面図である。
図4】解錠状態の鎌錠装置の断面側面図である。
図5図2(C)のX-X線断面図である。
図6図2(A)のY-Y線断面図である。
図7】鎌錠装置の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1~2において、仮想線は戸枠Wとこの戸枠W内を開閉する引き戸等の戸板Tを示しており、戸板T内には鎌錠装置1が埋め込まれ、戸枠Wには鎌錠装置1の鎌部材5が掛合する掛け金18が設けられている。
【0014】
戸板Tには内外面を貫通する貫通孔Taと、この貫通孔Taから戸板T前面に連通する収納孔Tbとが形成されており、鎌錠装置1の本体ケース3は戸板Tの前面から収納孔Tbに挿入され、後部が貫通孔Taに達している。
【0015】
図1~7において、鎌錠装置1は、本体ケース3と、この本体ケース3内に収納されている鎌部材5と、前記本体ケース3に貫通されている操作軸6と、この操作軸6の回動を鎌先端が本体ケース3から出退する鎌部材5の移動に変換する連動機構7と、戸板Tの内外面に取り付けられるツマミ座8及びアウト座9と、前記ツマミ座8内で操作軸6の一端部に固定されるツマミ12と、前記アウト座9内で操作軸6の他端部に固定される施解表示部材13とを有する。
【0016】
前記本体ケース3は、略長方形の2つ割り箱体3aを合わせて内部に鎌部材5を収納する空間を形成し、前部に取付板3bを固着し、この取付板3bを戸板Tの前面にネジ止めすることにより戸板Tに対して取り付けられている。前記2つ割り箱体3aの内面には、鎌ガイド溝3cが形成されている。
【0017】
前記鎌部材5は2枚の鋼板を張り合わされており、直線部5aと、この直線部5aの先端が略L字状に屈曲されていて鎌形状の鎌先端5bとが形成されている。前記直線部5aには前後2本の摺動ピン5cが設けられており、この2本の摺動ピン5cの両端は、2つ割り箱体3aの内面の鎌ガイド溝3cに摺動自在に挿入され、前後移動時の姿勢が設定されている。
【0018】
前記操作軸6は断面四角形の角軸であり、本体ケース3を貫通していて貫通孔Taと略同心に配置され、本体ケース3内で揺動リンク20の基部が嵌合取付されている。この揺動リンク20は先端側が鎌部材5の後側の摺動ピン5cに嵌合されており、操作軸6の回動により揺動リンク20が揺動して鎌部材5を前後移動可能にしている。
【0019】
前記揺動リンク20の基部側の外周には突起20aが形成され、その上側に配置された板バネ21に当接されている。揺動リンク20は図3仮想線で示す後退位置から実線で示す進出位置まで揺動するが、前記突起20aは板バネ21と当接することによりその各位置を設定しかつ保持することができ、揺動リンク20が回動するときは、板バネ21を弾性変形させ、その弾性復元力により、中間位置で止まらないように不安定切り替えされ、後退位置と進出位置のどちらかに位置するようになっている。
【0020】
前記鎌ガイド溝3c、摺動ピン5c、揺動リンク20、板バネ21等によって、操作軸6の回動を鎌先端5bが本体ケース3から出退する鎌部材5の移動に変換する連動機構7を構成している。
【0021】
前記鎌ガイド溝3cは直線部の前側が上向き傾斜しており、前側の摺動ピン5cがこの上向き傾斜部分に進入してくることにより、鎌部材5は進出移動しながら鎌先端5bが上動する。鎌部材5は鎌先端5bが上動することにより戸枠Wの掛け金18の背面に回り込んで掛合する。
【0022】
なお、鎌錠装置1としては、上下逆に配置して、鎌部材5が進出移動しながら鎌先端5bを下動して、戸枠Wの掛け金18の背面と掛合するタイプまたは使用の仕方もある。
【0023】
ツマミ座8は貫通孔Taの一端の縁を形成するものであり、貫通孔Taの一端内周内に入る円筒部8aと、この円筒部8aの一端から径外方向に延びていて戸板Tの側面(内外側面)に当接するフランジ部8bと、前記円筒部8aの他端から径内方向に延びていて貫通孔Taを閉鎖する閉鎖部8cとを有しており、この閉鎖部8cは上部が切り欠かれて開口8dになっており、この開口8dに透明蓋14が設けられている。
【0024】
操作軸6の一端はツマミ座8内に位置し、この一端にツマミ12が固定されている。このツマミ12は直径方向に長く、ツマミ座8の円筒部8aの内側で略90度回動可能に配置されており、施錠状態Rのときは略水平に位置し、解錠状態Fのときは略垂直に位置する。ツマミ12は解錠状態Fのとき透明蓋14の一部を塞ぐが、半分以上は露出する。
【0025】
アウト座9は貫通孔Taの他端の縁を形成するものであり、貫通孔Taの他端内周内に入る円筒部9aと、この円筒部9aの一端から径外方向に延びていて戸板Tの側面(内外側面)に当接するフランジ部9bと、前記円筒部9aの他端から径内方向に延びていて貫通孔Taを閉鎖する閉鎖部9cと、この閉鎖部9cから貫通孔Taの内方へ突出した2本の雌ネジ筒9dとを有している。前記閉鎖部9cには上部が切り欠かれて開口9eが形成されている。
【0026】
アウト座9の2本の雌ネジ筒9dは本体ケース3に貫通配置され、ツマミ座8の閉鎖部8cを貫通するネジ17が螺合されており、このネジ17の螺合によって、ツマミ座8のフランジ部8bとアウト座9のフランジ部9bとが戸板Tの内外側面に押さえ付けられ、本体ケース3を戸板Tに対して固定することになる。
【0027】
操作軸6の他端はアウト座9内に位置し、この他端に施解表示部材13が固定され、また、アウト座9の円筒部9a内には、施解表示部材13との間の空間を埋める透明表示体15が設けられている。
【0028】
この透明表示体15は施解表示部材13に装着されているので、操作軸6の回動で施解表示部材13とともに回動する。透明表示体15はアウト座9の閉鎖部9cに形成されている開口9eを封鎖している。
【0029】
前記施解表示部材13は円形外周に直径方向2箇所に切り欠き部13aが形成されており、アウト座9の閉鎖部には施解表示部材13が施錠状態Rのときに2箇所の切り欠き部13aと対向して外方露出する施錠表示16が設けられている。
【0030】
なお、施解表示部材13の外面にはコイン係合溝13bが形成されており、このコイン係合溝13bにコインを係合して操作軸6を回動することが可能になっている。また、施錠表示16は透明表示体15の施解表示部材13と重合する部分に形成しておいてもよい。
【0031】
前記ツマミ座8とアウト座9とは貫通孔Taの両端を封鎖しているが、本体ケース3の後部の上側には貫通孔Taの内周面との間に断面略半円形もしくは多角形の空間が残ることになり、この空間に断面略半円形もしくは多角形の筒体Haが挿入されている。この筒体Haは光沢のある金属で形成されており、内面が灯り反射面となっていて、光を良く通す光路となっている。
【0032】
この筒体Haは合成樹脂でも形成できるが、内面を金属メッキして、内部に入った光を吸収することなく、十分に反射できるようにしておくことが好ましい。
【0033】
前記ツマミ座8内の開口に設けた透明蓋14、貫通孔Ta内の筒体Ha、アウト座9内の開口9e及び透明表示体15は直線上に配列されていて、戸板Tの内側または外側の灯りを反対側に露光する灯り露光路Hを形成している。そして、前記透明表示体15の開口9eと対向する部分が、室内側の灯りを室外側に露出する灯りとり窓となる。
【0034】
利用者が室内に入って灯りをつけて、図1に示すように、ツマミ12を略水平になるように回すと、操作軸6は回動操作されて鎌部材5の鎌先端5bを進出して施錠状態Rにし、施解表示部材13は切り欠き部13aが施錠表示16を露出する。このとき、灯り露光路Hは全長に亘って開通し、施錠表示16の上側の灯りとり窓で露光し、施錠表示16と同様に施錠の表示を行い、施錠状態Rであることを強調表示することになる。
【0035】
前記ツマミ12を略水平姿勢から略垂直姿勢に回すと、操作軸6は回動操作されて鎌部材5の鎌先端5bを後退して解錠状態Fにし、施解表示部材13は施錠表示16を隠す。
このとき、利用者が室内の灯りを消し忘れていると、ツマミ12は透明蓋14の一部を塞ぐが半分以上を露出するので、灯り露光路Hは全長に亘る開通が健在であり、施錠表示16は施解表示部材13によって隠されるが、その上側で透明表示体15の灯りとり窓から露光し、室外から消し忘れを目認することができる。
【0036】
前述した実施形態においては、戸板Tに内外面を貫通する貫通孔Taと、この貫通孔Taから戸板T前面に連通する収納孔Tbとが形成されており、戸板T前面から収納孔Tbに挿入される本体ケース3と、この本体ケース3内に収納されていて略L字状の鎌先端5bを有する鎌部材5と、前記本体ケース3に貫通されている操作軸6と、この操作軸6の回動を鎌先端5bが本体ケース3から出退する鎌部材5の移動に変換する連動機構7と、前記貫通孔Taの両端の縁を形成するべく戸板Tの内外面に取り付けられかつ互いに連結されるツマミ座8及びアウト座9と、前記ツマミ座8内で操作軸6の一端部に固定されるツマミ12と、前記アウト座9内で操作軸6の他端部に固定される施解表示部材13とを有する鎌錠装置であって、前記ツマミ座8とアウト座9との間の貫通孔Ta内に、戸板Tの内側または外側の灯りを反対側に露光する灯り露光路Hが形成されている。
【0037】
この構成によって、戸板Tの内側の灯りを消し忘れていても、戸板Tの外側から灯り露光路Hを介して気づくことができる。
【0038】
また、前記実施形態においては、前記灯り露光路Hは内面が灯り反射面となっている断面略半円形もしくは多角形の筒体Haにより形成され、本体ケース3の上側に配置されている。
【0039】
この構成によって、戸板Tの内側の消し忘れた灯りが僅かでも、室外側に確実に露出することができる。
【0040】
さらに、前記実施形態においては、前記ツマミ座8内には、灯り露光路Hの一端を閉鎖する透明蓋14が設けられている。
【0041】
この構成によって、ツマミ座8側での灯り露光路Hへの水の浸入、塵埃の侵入等を防止できる。
【0042】
さらにまた、前記実施形態においては、前記アウト座9内には、施解表示部材13との間の空間を埋めるとともに灯り露光路Hの他端を閉鎖する透明表示体15が設けられている。
【0043】
この構成によって、アウト座9側での灯り露光路Hへの水の浸入、塵埃の侵入等を防止できる
さらにまた、前記実施形態においては、前記施解表示部材13は円形外周に切り欠き部13aが形成されており、前記アウト座9には施解表示部材13が施錠状態Rのときに切り欠き部13aと対向して外方露出する施錠表示16が設けられている。
【0044】
この構成によって、施錠状態Rでは室外側から施錠表示16を確認でき、かつ同時に施錠表示16の近傍で灯り露光路Hの灯り露光の確認ができ、解錠状態Fでは室外側から施錠表示16が確認できないの施錠表示16の近傍で灯り露光路Hの灯り露光の確認ができ、戸板Tの内側の灯りの消し忘れを確認できる。
【0045】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、部材の形状、構成及び組み合わせ等を変更したりすることもできる。
【0046】
例えば、鎌錠装置1は引き戸の戸板Tに適用しているが、回動開閉するドアに適用してもよい。
【0047】
ツマミ座8及びアウト座9は全体が不透明な合成樹脂で形成されているが、全体又は少なくとも閉鎖部8c,9cを透明な合成樹脂で形成して、開口8d、開口9eを特別に作らなくてもよいようにしてもよい。
【符号の説明】
【0048】
1 鎌錠装置
3 本体ケース
3a 箱体
3b 取付板
3c 鎌ガイド溝
5 鎌部材
5a 直線部
5b 鎌先端
5c 摺動ピン
6 操作軸
7 連動機構
8 ツマミ座
8a 円筒部
8b フランジ部
8c 閉鎖部
8d 開口
9 アウト座
9a 円筒部
9b フランジ部
9c 閉鎖部
9d 雌ネジ筒
9e 開口
12 ツマミ
13 施解表示部材
13a 切り欠き部
13b コイン係合溝
14 透明蓋
15 透明表示体
16 施錠表示
17 ネジ
18 掛け金
20 揺動リンク
20a 突起
21 板バネ
F 解錠状態
H 露光路
Ha 筒体
R 施錠状態
T 戸板
Ta 貫通孔
Tb 収納孔
W 戸枠
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7