(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024076100
(43)【公開日】2024-06-05
(54)【発明の名称】センサシート及びクッション体
(51)【国際特許分類】
A61B 5/11 20060101AFI20240529BHJP
A47C 27/14 20060101ALI20240529BHJP
A47G 9/02 20060101ALI20240529BHJP
A61B 5/0245 20060101ALI20240529BHJP
A61B 5/08 20060101ALI20240529BHJP
A61B 5/113 20060101ALI20240529BHJP
A61B 5/022 20060101ALI20240529BHJP
G01L 5/00 20060101ALI20240529BHJP
【FI】
A61B5/11 100
A47C27/14 C
A47G9/02 N
A61B5/0245 100C
A61B5/08
A61B5/113
A61B5/022 400L
G01L5/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022187497
(22)【出願日】2022-11-24
(71)【出願人】
【識別番号】000196129
【氏名又は名称】西川株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100182006
【弁理士】
【氏名又は名称】湯本 譲司
(72)【発明者】
【氏名】野々村 琢人
(72)【発明者】
【氏名】池田 奨
(72)【発明者】
【氏名】島田 紗樹
(72)【発明者】
【氏名】青木 真理
【テーマコード(参考)】
2F051
3B096
3B102
4C017
4C038
【Fターム(参考)】
2F051AA16
2F051AB08
3B096AC11
3B096AD07
3B102BA18
4C017AA08
4C017AA10
4C017AB04
4C017AC03
4C017BC16
4C017EE01
4C017FF05
4C017FF17
4C038SS08
4C038SV01
4C038VA04
4C038VB29
4C038VB32
4C038VB33
(57)【要約】
【課題】位置ずれを抑制でき、側地を容易に洗濯することができ、さらに少ない糸状センサで広範囲のバイタルデータを取得できるセンサシート及びクッション体を提供する。
【解決手段】一実施形態に係るセンサシート4は、柔軟性素材により構成された芯材と、芯材を収容すると共に芯材から着脱可能な側地とを含むクッション体に取り付けられ、クッション体の使用者のバイタルデータを取得するセンサシート4である。センサシート4は、シート状生地41と、シート状生地41に刺しゅうされた糸状センサ47と、側地にシート状生地41を固定する固定部71,72と、を備え、固定部71,72は、側地に対して着脱可能とされている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
柔軟性素材により構成された芯材と、前記芯材を収容すると共に前記芯材から着脱可能な側地とを含むクッション体に取り付けられ、前記クッション体の使用者のバイタルデータを取得するセンサシートであって、
シート状生地と、
前記シート状生地に刺しゅうされた糸状センサと、
前記芯材及び前記側地の少なくとも一方に前記シート状生地を固定する固定部と、を備え、
前記固定部は、前記芯材及び前記側地の少なくとも一方に対して着脱可能とされている、
センサシート。
【請求項2】
前記芯材は、前記使用者の身体が載せられる上面と、前記上面とは反対側を向く下面と、前記上面と前記下面とを繋ぐ側面と、を有し、
前記固定部は、前記芯材の前記側面と前記側地との間の位置で前記側地に前記シート状生地を固定する、
請求項1記載のセンサシート。
【請求項3】
前記芯材及び前記側地は、平面視において長方形状を呈し、
前記側地は、前記固定部が固定される複数の被固定部を有し、
複数の前記被固定部は、前記側地の長手方向に沿って配列されている、
請求項2記載のセンサシート。
【請求項4】
前記固定部は、スナップボタンを有し、前記スナップボタンを介して前記シート状生地を前記芯材及び前記側地の少なくともいずれかに固定する、
請求項1又は2記載のセンサシート。
【請求項5】
前記シート状生地は、前記糸状センサが刺しゅうされた内側生地と、前記内側生地を収容する外側生地と、を有し、
前記外側生地は、防水性を有する、
請求項1~3のいずれか一項に記載のセンサシート。
【請求項6】
前記糸状センサは、平面視において曲線状を呈する曲線部を有する、
請求項1~3のいずれか一項に記載のセンサシート。
【請求項7】
請求項1~3のいずれか一項に記載のセンサシートと、
前記芯材と、
前記芯材を収容する前記側地と、を備える、
クッション体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、センサシート及びクッション体に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2021-185996号公報には、使用者の身体が載せられる寝具が開示されている。この寝具は、側地と、側地に刺しゅうされた複数の糸状センサと、を備える。糸状センサは、電圧値の時系列データを取得する。当該時系列データは、使用者の呼吸、心拍、又は睡眠時間等に関するデータの取得に用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した寝具では、糸状センサの位置ずれを抑制することに加え、側地を容易に洗濯できることが求められる。糸状センサは水に弱い場合がある。よって、側地の洗濯の際には側地から糸状センサを取り外すことが望ましい。しかし、前述の寝具では、糸状センサが側地に直接刺しゅうされているため、糸状センサを側地から容易に取り外すことができない。また、前述した寝具は、広範囲のデータ(使用者のバイタルデータ)を取得すべく複数の糸状センサを備えている。しかし、糸状センサの数が多いと、コネクタ等の数が増えてコネクタ等の電気系統が複雑化する可能性がある。よって、少ない糸状センサで広範囲のバイタルデータを取得することが望ましい。
【0005】
本開示は、位置ずれを抑制でき、側地を容易に洗濯することができ、さらに少ない糸状センサで広範囲のバイタルデータを取得できるセンサシート及びクッション体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係るセンサシートは、(1)柔軟性素材により構成された芯材と、芯材を収容すると共に芯材から着脱可能な側地とを含むクッション体に取り付けられ、クッション体の使用者のバイタルデータを取得するセンサシートであって、シート状生地と、シート状生地に刺しゅうされた糸状センサと、芯材及び側地の少なくとも一方にシート状生地を固定する固定部と、を備え、固定部は、芯材及び側地の少なくとも一方に対して着脱可能とされている。
【0007】
本開示に係るセンサシートは、芯材及び側地の少なくとも一方にシート状生地を固定する固定部を備える。固定部が芯材又は側地にシート状生地を固定することにより、クッション体の使用者の身体がクッション体に載せられたときに、センサシートの位置がずれることを抑制できる。例えば、糸状センサが側地に直接刺しゅうされている場合、側地から糸状センサを容易に外すことができないため、側地を洗濯することができない。これに対し、このセンサシートでは、固定部が芯材及び側地の少なくとも一方に着脱可能とされているため、側地、又は側地が外された芯材からセンサシートを容易に取り外すことができる。したがって、側地を容易に洗濯することができる。このセンサシートは、シート状生地と、シート状生地に刺しゅうされた糸状センサとを備える。例えば、1本の糸状センサをシート状生地において2次元的に広がるように刺しゅうして取り付けることができる。この結果、糸状センサで広範囲のバイタルデータを取得できると共に、糸状センサの数を減らすことができる。その結果、コネクタ等の電気系統を簡易にすることができる。
【0008】
(2)上記(1)において、芯材は、使用者の身体が載せられる上面と、上面とは反対側を向く下面と、上面と下面とを繋ぐ側面と、を有してもよい。固定部は、芯材の側面と側地との間の位置で側地にシート状生地を固定してもよい。例えば、固定部が使用者の身体が載せられる上面と側地との間の位置でシート状生地を側地に固定する場合、使用者の身体をクッション体に載せたときに、使用者の身体に固定部が当たることで使用者に違和感を覚えさせる可能性がある。これに対し、固定部が芯材の側面と側地との間でシート状生地を側地に固定する場合、使用者に違和感を覚えさせることを回避できる。
【0009】
(3)上記(1)又は(2)において、芯材及び側地は、平面視において長方形状を呈してもよい。側地は、固定部が固定される複数の被固定部を有してもよい。複数の被固定部は、側地の長手方向に沿って配列されていてもよい。使用者の身体がクッション体に載せられるときに、例えば、側地の長手方向に沿って使用者の身体が載せられる。複数の被固定部が側地の長手方向に沿って配列されている場合、センサシートの固定位置を側地の長手方向に沿って変更することができる。これにより、例えば使用者の体格に合わせて、側地の長手方向におけるセンサシートの位置を調整できる。使用者に合わせて適切な位置にセンサシートを配置できるので、使用者のバイタルデータを一層正確に取得できる。
【0010】
(4)上記(1)~(3)のいずれかにおいて、固定部は、スナップボタンを有し、スナップボタンを介してシート状生地を芯材及び側地の少なくともいずれかに固定してもよい。この場合、スナップボタンを介してセンサシートを側地から一層容易に着脱することができる。また、固定部がスナップボタンに代えて面ファスナを有する場合と比較して、使用者の身体に固定部が当たったときの違和感を低減できる。
【0011】
(5)上記(1)~(4)のいずれかにおいて、シート状生地は、糸状センサが刺しゅうされた内側生地と、内側生地を収容する外側生地と、を有してもよい。外側生地は、防水性を有してもよい。糸状センサは水分に弱い場合があり、この場合、糸状センサが水に接すると糸状センサの検知精度が低下する可能性がある。糸状センサが刺しゅうされた内側生地が防水性を有する外側生地に収容されている場合、糸状センサに水分が接することを抑制できる。したがって、糸状センサの検知精度の低下を抑制できる。
【0012】
(6)上記(1)~(5)のいずれかにおいて、糸状センサは、平面視において曲線状を呈する曲線部を有してもよい。糸状センサが曲線状を呈する曲線部では、例えば糸状センサが直線状を呈する部分と比較して検知精度が高い。糸状センサが平面視において曲線状を呈する曲線部を有する場合、糸状センサの検知精度を向上させることができる。
【0013】
本開示に係るクッション体は、(7)上記(1)~(6)のいずれかのセンサシートと、芯材と、芯材を収容する側地と、を備える。
【0014】
本開示に係るクッション体では、糸状センサが刺しゅうされたシート状生地を固定する固定部をセンサシートが備える。これにより、前述したセンサシートと同様、クッション体の使用者の身体がクッション体に載せられたときに、センサシートの位置がずれることを抑制できる。そして、このクッション体では、固定部が芯材及び側地の少なくとも一方に着脱可能とされているため、側地、又は側地が外された芯材からセンサシートを容易に取り外すことができる。したがって、側地を容易に洗濯することができる。そして、このクッション体では、前述したセンサシートと同様、例えば、1本の糸状センサをシート状生地において2次元的に広がるように刺しゅうして取り付けることができる。この結果、コネクタ等の電気系統を簡易にできると共に、少ない数の糸状センサで広範囲のバイタルデータを取得できる。
【発明の効果】
【0015】
本開示によれば、位置ずれを抑制でき、側地を容易に洗濯することができ、さらに少ない糸状センサで広範囲のバイタルデータを取得できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1(a)は、一実施形態に係るクッション体を示す模式的な斜視図である。
図1(b)は、
図1(a)に示されたクッション体を構成する芯材を示す模式的な斜視図である。
【
図2】
図2は、一実施形態に係るセンサシートを示す模式的な平面図である。
【
図3】
図3は、センサシートの固定部、及び側地の被固定部を拡大して示す模式的な図である。
【
図4】
図4は、
図2に示されたセンサシートの一部を拡大して示す模式的な図である。
【
図5】
図5は、一実施形態に係るセンシングシステムを示すブロック図である。
【
図6】
図6は、変形例に係るセンサシートを示す模式的な平面図である。
【
図7】
図7は、
図6に示されたセンサシートが取り付けられた芯材を示す模式的な斜視図である。
【
図8】
図8(a)は、変形例に係るセンサシートを示す模式的な平面図である。
図8(b)は、別の変形例に係るセンサシートを示す模式的な平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下では、図面を参照しながら本開示に係るセンサシート及びクッション体の実施形態について説明する。図面の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、図面は、理解の容易化のため、一部を簡略化又は誇張して描いている場合があり、寸法比率等は図面に記載のものに限定されない。
【0018】
まず、本開示に係るセンサシートが取り付けられるクッション体について説明する。クッション体は、例えば、寝具である。「寝具」とは、使用者が身体を休めたり睡眠をとったりするときに使用者の身体が当てられるものを示している。「寝具」は、典型的には、マットレス若しくは敷き布団等の敷き寝具、クッション、ベッドパッド、座布団又は枕である。クッション体は、例えば、車両に搭載されるシートであってもよい。
【0019】
クッション体は、載置面に載置されて用いられる。「載置面」は、クッション体が載置される面であり、一例として床である。クッション体は、使用者の身体が載せられる上面と、上面とは反対側を向く下面と、上面と下面とを繋ぐ側面と、を有する。「クッション体」は載置面に当該下面が接するように載置面に載置される。また、クッション体の上面には、使用者の身体が載せられる。
【0020】
クッション体は、柔軟性素材により構成された芯材と、芯材を収容すると共に芯材から着脱可能な側地とを含む。「柔軟性素材」とは、使用者の身体が載せられて荷重を受けたときに変形するクッション性素材を示している。柔軟性素材は、例えば、布である。「側地」は、クッション体を構成する袋状の生地を言う。
【0021】
「使用者」は、自らの身体をクッション体に接触させてクッション体を使用する者である。使用者は、例えば、クッション体がマットレスである場合には、マットレスに自らの身体を載せる者である。使用者は、例えば、購入したクッション体の上に載る者、又は購入のためにクッション体の上に載る者である。
【0022】
図1(a)は、一実施形態に係るクッション体1を示す模式的な斜視図である。
図1(b)は、
図1(a)に示されたクッション体を構成する芯材2を示す模式的な斜視図である。
図1(a)に示されるように、クッション体1は、平面視において長方形状を呈する。クッション体1は、長手方向D1、及び長手方向D1と直交する短手方向D2に延在する。クッション体1は、長手方向D1及び短手方向D2の双方に直交する厚さ方向D3に厚みを有する。
【0023】
クッション体1の長手方向D1の長さは、例えば、120cm以上且つ210cm以下(一例として195cm)である。クッション体1の短手方向D2の長さは、例えば、70cm以上且つ180cm以下(一例として97cm)である。クッション体1の厚さ方向D3の長さは、例えば、3cm以上且つ40cm以下(一例として9cm)である。
【0024】
本実施形態では、クッション体1は、マットレスである。クッション体1の使用者は、自らの身体をクッション体1の上に載せる。このとき、横たわった使用者の身体が延びる方向(すなわち、使用者の頭部と脚部とを結ぶ方向)は、例えば、クッション体1の長手方向D1と一致する。
【0025】
図1(b)に示されるように、クッション体1は、後述する側地3の内部に収容される芯材2を有する。本実施形態では、芯材2は、平面視において長方形状を呈する。芯材2は、例えば、内容物と、当該内容物を収容する袋体とを有する。内容物は、例えば、ウレタンフォーム、ポリエステルである。袋体の材料は、例えば、綿、ポリエステルである。
【0026】
芯材2は、直方体形状を呈する。芯材2は、使用者の身体が載せられる上面21と、上面21とは反対側を向く下面22とを有する。上面21は、厚さ方向D3の一方側(
図1(b)における上側)を向く面である。下面22は、厚さ方向D3の他方側(
図1(b)における下側)を向く面である。
【0027】
芯材2は、上面21と下面22とを繋ぐ複数の側面23を有する。以下、説明の便宜のため、複数の側面23のうち短手方向D2の一方側(
図1(b)における右上側)を向く面を第1側面24と称し、複数の側面23のうち短手方向D2の他方側(
図1(b)における左下側)を向く面を第2側面25と称する。第1側面24及び第2側面25は、長手方向D1及び厚さ方向D3に延びると共に短手方向D2に直交している。
【0028】
複数の側面23のうち長手方向D1の一方側(
図1(b)における左上側)を向く面を第3側面26と称し、複数の側面23のうち長手方向D1の他方側(
図1(b)における右下側)を向く面を第4側面27と称する。第3側面26及び第4側面27は、短手方向D2及び厚さ方向D3に延びると共に長手方向D1に直交している。
【0029】
図1(a)に示されるように、クッション体1は、側地3を有する。本実施形態では、側地3は、袋状であり、平面視において長方形状を呈する。側地3は、例えば、芯材2の上面21を覆う表地31と、芯材2の下面22を覆う裏地32と、表地31及び裏地32を互いに繋ぐ開閉部材33とを有する。開閉部材33は、側地3における芯材2の側面23に対応する位置に設けられている。厚さ方向D3から見た場合において、開閉部材33は、芯材2の側面23の外側に位置する。側地3は、芯材2から着脱可能とされている。「芯材から着脱可能」とは、芯材に対して側地を捲り上げること、及び、側地を捲って芯材の少なくとも一部を露出させることを含んでいる。
【0030】
開閉部材33は、一例として、いわゆるダブルスライダである。すなわち、開閉部材33は、2つのスライド部材34と、スライド部材34のスライドによって表地31及び裏地32を開閉する開閉部35とを有してもよい。
【0031】
この場合、一方のスライド部材34を開閉部35に沿って一方向(
図1(a)における時計回りの方向)にスライドさせると共に、他方のスライド部材34を開閉部35に沿って他方向(
図1(a)における反時計回りの方向)にスライドさせることで、表地31及び裏地32を開くことができる。
【0032】
また、一方のスライド部材34を開閉部35に沿って他方向にスライドさせると共に、他方のスライド部材34を開閉部35に沿って一方向にスライドさせることで、表地31及び裏地32を閉じることができる。開閉部材33は、いわゆるシングルスライダであってもよい。この場合、開閉部材33は、1つのスライド部材34と、開閉部35とを有する。
【0033】
側地3は、後述する固定部71,72が固定される被固定部36を有する。被固定部36は、側地3の裏面に設けられている。本実施形態では、側地3は、複数の被固定部36を有する。被固定部36は、例えば、表地31における芯材2の第1側面24に対向する位置に設けられている。
図1(a)には図示されていないが、被固定部36は、表地31における芯材2の第2側面25に対向する位置に設けられている。
【0034】
複数(一例として8つ)の被固定部36は、側地3の長手方向D1に沿って配列されている。
図1(a)の例では、2つの被固定部36が厚さ方向D3に沿って配列されている。また、2つの被固定部36の列が、長手方向D1に沿って4列設けられている。本実施形態では、被固定部36は、後述するスナップボタン73のメスである。
【0035】
クッション体1には、センサシート4が取り付けられている。センサシート4は、クッション体1の使用者のバイタルデータを取得する。バイタルデータは、例えば、使用者の心拍、呼吸、及び体動に関する情報を含む。バイタルデータの内容は、適宜変更可能である。バイタルデータは、例えば、血圧に関する情報を含んでもよい。
【0036】
センサシート4は、袋状の側地3の内部に配置されている。より具体的には、センサシート4は、芯材2と側地3との間に配置されている。センサシート4がクッション体1に取り付けられるに際し、センサシート4は、クッション体1の短手方向D2に延びるように配置される。
【0037】
センサシート4は、例えば、長手方向D1における使用者の心臓と対応する位置に取り付けられる。センサシート4は、一例として、使用者の頭部が載せられる位置からクッション体1の長手方向D1に離隔した位置(
図1(a)における右下側の位置)までのいずれかの位置に取り付けられる。長手方向D1におけるセンサシート4の取付位置は変更可能とされている。使用者の頭部が載せられる位置からセンサシート4が取り付けられる位置までの距離は、例えば、40cm以上且つ50cm以下(一例として50cm)であってもよい。
【0038】
続いて、本実施形態に係るセンサシート4についてより詳細に説明する。
図2は、一実施形態に係るセンサシート4を示す模式的な平面図である。センサシート4は、全体として一方向に延びる長方形状を呈する。センサシート4は、シート状生地41と、センサ部42と、電力供給部43とを備える。
【0039】
シート状生地41は、平面視において長方形状を呈するシート状の生地である。ここで、シート状とは、一の方向、及び、当該一の方向に交差する別の方向のそれぞれに延びる形状を言う。すなわち、シート状は、2方向に2次元的に広がった状態を示している。以下、シート状生地41の長手方向を第1方向A1と称し、シート状生地41の短手方向を第2方向A2と称する。また、第1方向A1及び第2方向A2の双方に直交する方向を第3方向A3と称する。
【0040】
本実施形態では、シート状生地41の第1方向A1の長さは、クッション体1の短手方向D2の長さよりも長い。よって、センサシート4がクッション体1に取り付けられた状態において、シート状生地41の中央部が芯材2の上面21に配置されると共に、シート状生地41の第1方向A1の両端部が芯材2の側面23(第1側面24及び第2側面25のそれぞれ)に配置される。すなわち、シート状生地41の中央部は芯材2の上面21に対向する。そして、シート状生地41の両端部は、当該中央部に対して下方に折られた状態で芯材2の側面23に対向する。
【0041】
シート状生地41の第1方向A1の長さは、例えば、76cm以上且つ260cm以下(一例として113cm)である。シート状生地41の第2方向A2の長さは、例えば、10cm以上且つ70cm以下(一例として23cm)である。
【0042】
シート状生地41は、例えば、伸縮性を有する。シート状生地41は、例えば、使用者の寝心地を阻害しない程度に高い伸縮性を有することが好ましい。使用者の寝心地を阻害しない観点からは、シート状生地41は、一定以上の伸縮性を有することが好ましい。シート状生地41には、糸状センサ47が刺しゅうされている。シート状生地41は、例えば、糸状センサ47によるバイタルデータの取得に支障がない程度に低い伸縮性を有することが好ましい。バイタルデータを正確に取得する観点からは、シート状生地41は、一定以下の伸縮性を有することが好ましい。
【0043】
シート状生地41の伸縮性は、一例として、伸長弾性率により評価されてもよい。シート状生地41の伸長弾性率は、例えば、15%以上且つ35%以下(一例として、27.4%)である。伸長弾性率の測定方法は、例えば、JIS L 1096等の方法を用いることができる。
【0044】
本実施形態では、シート状生地41は、第3方向A3に沿って3枚の生地が重ねられた三重構造となっている。シート状生地41は、内側生地44と、内側生地44を収容する袋状の外側生地45とを有する。外側生地45の内部において、内側生地44及び外側生地45は、互いに縫製されている。一例として、内側生地44の周縁部が外側生地45に縫製されている。内側生地44の第1方向A1の長さは、外側生地45の第1方向A1の長さよりも短い。
【0045】
例えば、外側生地45は、防水性を有する材料によって構成されている。一例として、外側生地45は、生地の裏面(外側生地45の内側の面)にラミネート加工、樹脂加工等がされた生地であってもよい。外側生地45は、メンブレン生地であってもよい。外側生地45は、撥水性を有してもよい。
【0046】
センサ部42は、バイタルデータを取得する本体部46と、バイタルデータを検出する糸状センサ47とを有する。本体部46は、内側生地44の第1方向A1の端部(
図2における左端)に固定されている。本体部46は、取得したバイタルデータをセンサシート4の外部の機器に出力する。本体部46は、例えば、電子部品(又は電気部品)によって奏される電気的機能を有する。本体部46の機能構成については、後述する。
【0047】
糸状センサ47は、クッション体1の使用者のバイタルデータを検出する。糸状センサ47は、一例として、圧電センサである。但し、糸状センサ47の種類は、特に限定されない。本実施形態では、糸状センサ47は1本のセンサであり、1本の糸状センサ47がシート状生地41において2次元的に広がるように刺しゅうによって固定されている。
図2の例では、糸状センサ47は、シート状生地41の第2方向A2の中央を通ると共に第1方向A1に延びる中心線Lに対して対称な形状を呈する。
【0048】
糸状センサ47は、平面視において曲線状を呈する曲線部48と、平面視において直線状を呈する直線部49とを有する。本実施形態では、曲線部48は、平面視において波形形状を呈する。「波形形状」は、正弦波状、円形波状を含んでいる。曲線部48は、第2方向A2に沿って並ぶ第1波形部51及び第2波形部52を有する。
【0049】
第1波形部51は、中心線Lよりも第2方向A2の一方側(
図2における上側)に位置している。第1波形部51は、第1方向A1に沿って交互に並ぶ山部51a及び谷部51bを有する。第1波形部51は、複数の山部51a、及び複数の谷部51bを有する。山部51aは、中心線Lに対して第2方向A2の一方側に張り出している。谷部51bは、中心線Lに向かって窪む部位である。
図2の例では、第1波形部51は、5つの山部51aと、4つの谷部51bとを有する。
【0050】
第2波形部52は、中心線Lよりも第2方向A2の他方側(中心線Lから見て第1波形部51とは反対側)に位置している。第2波形部52は、第1方向A1に沿って交互に並ぶ山部52a及び谷部52bを有する。第2波形部52は、複数の山部52a、及び複数の谷部52bを有する。山部52aは、中心線Lに対して第2方向A2の他方側に張り出している。谷部52bは、中心線Lに向かって窪む部位である。
図2の例では、第2波形部52は、5つの山部52aと、4つの谷部52bとを有する。第1波形部51及び第2波形部52は、シート状生地41Aにおける本体部46とは反対側の端部(
図2における右端)において互いに接続されている。
【0051】
本実施形態では、第1波形部51の第1方向A1の長さ、及び、第2波形部52の第1方向A1の長さは、互いに等しい。第1波形部51及び第2波形部52の第1方向A1の長さは、例えば、30cm以上且つ180cm以下(一例として56cm)である。
【0052】
第1波形部51の第2方向A2の長さ、及び、第2波形部52の第2方向A2の長さは、互いに等しい。第1波形部51及び第2波形部52の第2方向A2の長さは、例えば、2cm以上且つ30cm以下(一例として6cm)である。なお、第1波形部51の第2方向A2の長さは、山部51aの頂部から谷部51bの底部までの第2方向A2に沿った長さである。第2波形部52の第2方向A2の長さは、山部52aの頂部から谷部52bの底部までの第2方向A2に沿った長さである。
【0053】
直線部49は、第1方向A1に沿って延びる部位である。直線部49は、第2方向A2に沿って並ぶように配列された第1直線部53及び第2直線部54を有する。第1直線部53は、中心線Lよりも第2方向A2の一方側に位置している。第1直線部53の第1方向A1の一端は、第1波形部51の第1方向A1の端部(
図2における左端)に接続されている。第1直線部53の第1波形部51とは反対側の端部は、本体部46に接続されている。
【0054】
第2直線部54は、中心線Lよりも第2方向A2の他方側(中心線Lから見て第1直線部53とは反対側)に位置している。第2直線部54の第1方向A1の一端は、第2波形部52の第1方向A1の端部に接続されている。第2直線部54の第2波形部52とは反対側の端部は、本体部46に接続されている。
【0055】
本実施形態では、第1直線部53の第1方向A1の長さ、及び、第2直線部54の第1方向A1の長さは、互いに等しい。第1直線部53及び第2直線部54の第1方向A1の長さは、例えば、1cm以上且つ50cm以下(一例として24cm)である。
【0056】
以上のように、第1波形部51、第2波形部52、第1直線部53及び第2直線部54が互いに接続されることにより、糸状センサ47は、1本のセンサとして形成されている。また、曲線部48が配置された位置において、糸状センサ47は、第1方向A1及び第2方向A2の双方に広がるように取り付けられている。
【0057】
電力供給部43は、本体部46に電力を供給することで、センサ部42を起動させる。電力供給部43は、例えば、電源コード61と、電源プラグ62とを有する。電源コード61の一端は、センサ部42の本体部46に接続されている。電源コード61の他端には、電源プラグ62に接続されるコネクタ63が設けられている。電源コード61及び電源プラグ62は、コネクタ63を介して互いに接続される。コネクタ63としては、特に限定されず、種々のものを用いることができる。コネクタ63は、例えば、USB(Universal Serial Bus) Type-C(登録商標)の規格のものであってもよい。
【0058】
電源プラグ62は、例えば、家庭用のコンセントに差し込まれる。電源プラグ62は、例えば、バッテリに接続されてもよい。
図2の例とは異なり、電力供給部43は、電源プラグ62を有していなくてもよい。この場合、例えば電源コード61のコネクタ63がバッテリに差し込まれることで、電力供給部43が当該バッテリから本体部46に電力を供給することで、センサ部42を起動させる。
【0059】
センサシート4は、固定部71,72を備える。本実施形態では、固定部71,72は、側地3にシート状生地41を固定する部位である。固定部71,72は、側地3に対して着脱可能とされている。固定部71は、シート状生地41の第1方向A1の一端側に設けられている。固定部72は、シート状生地41の第1方向A1の他端側に設けられている。
【0060】
固定部71,72のそれぞれは、スナップボタン73を有する。固定部71,72のそれぞれのスナップボタン73は、例えば、側地3の被固定部36を構成するスナップボタン73のメスに係止するスナップボタン73のオスである。固定部71,72のそれぞれは、複数(一例として4つ)のスナップボタン73を有する。
【0061】
固定部71では、第1方向A1に沿って配列された2つのスナップボタン73が、シート状生地41の第2方向A2の一端側に設けられている。また、固定部71では、第1方向A1に沿って配列された2つのスナップボタン73が、シート状生地41の第2方向A2の他端側に設けられている。固定部71では、複数のスナップボタン73が多角形状をなすように配置されている。しかし、複数のスナップボタン73は一直線上に並ぶように配置されていてもよい。本実施形態では、4つのスナップボタンが四角形状(一例として長方形状)をなすように配置されている。なお、固定部72におけるスナップボタン73の配置は、固定部71におけるスナップボタン73の配置と同様であるから、説明を省略する。
【0062】
センサシート4がクッション体1に取り付けられた状態において、例えば、センサシート4の第1方向A1は、クッション体1の短手方向D2と一致する。また、センサシート4の第2方向A2は、クッション体1の長手方向D1と一致する。シート状生地41のうち固定部71,72が設けられていない部分は、芯材2の上面21及び側地3の間の位置に配置される。固定部71は、芯材2の第1側面24及び側地3の間の位置に配置され、固定部72は、芯材2の第2側面25及び側地3の間の位置に配置される。
【0063】
図3は、センサシート4及び側地3の固定部分を拡大して示す模式的な図である。
図3は、センサシート4が側地3に固定された状態において、側地3の表地31が芯材2の上面21側にめくられた状態を図示している。固定部71,72は、芯材2の側面23と側地3との間の位置で側地3にシート状生地41を固定する。本実施形態では、固定部71,72は、スナップボタン73を介してシート状生地41を側地3に固定する。
【0064】
芯材2が側地3に収容された状態において、固定部72における第1方向A1に配列された2つのスナップボタン73のそれぞれは、側地3の被固定部36(
図1(a)参照)に固定される。前述したように、被固定部36は、側地3における厚さ方向D3に配列された2つのスナップボタン73を有する。固定部72における第1方向A1に配列された2つのスナップボタン73のそれぞれは、側地3における厚さ方向D3に配列された2つのスナップボタン73のそれぞれに係止される。固定部71も固定部72と同様に、側地3における被固定部36のスナップボタン73に係止される。
【0065】
このように、複数のスナップボタン73を用いてセンサシート4を側地3に固定することで、使用者の身体がクッション体1に載せられたときにセンサシート4の位置がずれることを一層確実に抑制できる。また、固定部71,72がスナップボタン73を介してセンサシート4を側地3に固定するため、容易に側地3からセンサシート4を取り外すことができる。
【0066】
図4は、
図2に示された本体部46を拡大して示す斜視図である。本体部46は、電気機能部81と、取付部材82と、ネジ83とを有する。電気機能部81は、電子部品(又は電気部品)によって奏される電気的機能を有する部分である。本実施形態では、電気機能部81は、電子部品(不図示)と、当該電子部品を収容する筐体84とを有する。当該電子部品は、糸状センサ47に電気的に接続されている。
【0067】
筐体84は、電源コード61の一端が差し込まれる差込口84aを有する。差込口84aは、例えば、筐体84の側面(一例として第1方向A1を向く面)に形成されている。筐体84は、ネジ83を挿入するための挿入穴(不図示)を有する。筐体84は、複数(一例として4つ)の挿入穴を有する。挿入穴の内面には、ネジ83が螺合される螺合溝が設けられている。
【0068】
取付部材82は、電気機能部81をシート状生地41に取り付けるための部材である。取付部材82は、板状部85と、突出部86とを有する。板状部85は、第1方向A1及び第2方向A2に延びる板状の部分である。板状部85は、板状部85を厚さ方向D3に貫通する貫通孔87を有する。板状部85は、複数(一例として4つ)の貫通孔87を有する。突出部86は、板状部85の第1方向A1の端部(
図4における右下端)から第3方向A3に突出する部分である。
【0069】
本体部46をシート状生地41に固定するに際し、まず、電気機能部81をシート状生地41(内側生地44又は外側生地45)に配置する。
図4では、内側生地44の表面(
図4における上側の面)に電気機能部81が配置される例を示しているが、内側生地44の裏面、又は外側生地45に電気機能部81が配置されてもよい。シート状生地41に対する電気機能部81の配置位置は適宜変更可能である。内側生地44の表面に電気機能部81を配置した場合には、取付部材82を内側生地44の裏面(
図4における下側の面)に配置する。このとき、板状部85が内側生地44の裏面と接する。板状部85は、突出部86が内側生地44の第1方向A1の端部よりも第1方向A1に突出し且つ第3方向A3(板状部85から見て電気機能部81が位置する方向、
図4では上方)に突出するように、配置される。
【0070】
続いて、第3方向A3に沿ってネジ83を貫通孔87に挿通する。例えば、シート状生地41(内側生地44又は外側生地45)にはネジ83が挿通される孔が形成されており、貫通孔87に挿通されたネジ83は当該孔を貫通する。
図4の例では、シート状生地41の内側生地44に電気機能部81が配置されるため、シート状生地41の内側生地44に貫通孔87が形成され、外側生地45には貫通孔87が形成されていない。電気機能部81が外側生地45に配置される場合には、外側生地45のみに貫通孔87が形成されていてもよいし、内側生地44及び外側生地45の双方に貫通孔87が形成されていてもよい。次に、貫通孔87に挿通されたネジ83を筐体84の挿入穴の螺合溝に螺合させる。この結果、電気機能部81及び取付部材82の間に内側生地44が挟み込まれ、本体部46がシート状生地41に固定される。
【0071】
本体部46の構成、及び、シート状生地41に対する固定態様は、前述のものに限定されない。また、本体部46は、シート状生地41に固定されていなくてもよい。
【0072】
続いて、前述のセンサシート4を含むセンシングシステム100について説明する。
図5は、一実施形態に係るセンシングシステム100を示すブロック図である。センシングシステム100は、例えば、前述のセンサシート4と、サーバ101と、端末102とを備える。センサシート4及びサーバ101は、互いに通信可能に接続されている。サーバ101及び端末102は、互いに通信可能に接続されている。センサシート4とサーバ101との間の通信、及び、サーバ101と端末102との間の通信は、例えば、無線LAN(Local Area Network)、又はBluetooth(登録商標)等の無線通信インタフェースにより実現されてもよい。
【0073】
センサシート4の本体部46は、機能的には、取得部103と、出力部104とを有する。取得部103は、センサ部42(
図2参照)により取得された使用者のバイタルデータを取得する。出力部104は、取得部103により取得されたバイタルデータをサーバ101に出力する。
【0074】
サーバ101は、センサシート4から出力されたバイタルデータを端末102に出力する。端末102は、例えば、サーバ101から取得したバイタルデータを解析すると共に、解析されたデータをセンシングシステム100のユーザに向けて表示する。センシングシステム100のユーザは、センシングシステム100を用いて使用者の睡眠をセンシングする者であってもよいし、センサシート4から出力されたバイタルデータの解析結果を確認する者であってもよい。ユーザは、クッション体1の使用者であってもよいし、クッション体1の使用者とは異なる者であってもよい。
【0075】
センシングシステム100は、例えば、端末102にダウンロード可能なソフトウェアであってもよい。この場合、端末102に当該ソフトウェアをダウンロードしたユーザは、センサシート4から出力されたバイタルデータの解析結果を端末102に表示することができる。端末102は、例えば、スマートフォン、タブレット、又はパーソナルコンピュータ等であってもよい。なお、バイタルデータは、サーバ101により解析されてもよい。この場合、端末102は、サーバ101により解析されたデータを表示する。ユーザは、端末102に表示されたデータを確認することで、就寝中の使用者の心拍、呼吸、及び体動に関する情報を得る。なお、センシングシステム100は、サーバ101を備えていなくてもよい。センサシート4及び端末102は、互いに直接通信可能に接続されていてもよい。
【0076】
続いて、本実施形態に係るセンサシート4及びクッション体1の作用効果について説明する。
図1~
図3に示されるように、本実施形態に係るセンサシート4及びクッション体1は、側地3にシート状生地41を固定する固定部71,72を備える。固定部71,72が側地3にシート状生地41を固定することにより、クッション体1の使用者の身体がクッション体1に載せられたときに、センサシート4の位置がずれることを抑制できる。
【0077】
例えば、糸状センサ47が側地3に直接刺しゅうされている場合、側地3から糸状センサ47を容易に外すことができないため、側地3を洗濯することができない。これに対し、このセンサシート4では、固定部71,72が側地3に着脱可能とされているため、芯材2から外された側地3からセンサシート4を容易に取り外すことができる。したがって、側地3を容易に洗濯することができる。
【0078】
このセンサシート4は、シート状生地41と、シート状生地41に刺しゅうされた糸状センサ47とを備える。例えば、1本の糸状センサ47をシート状生地41において2次元的に広がるように刺しゅうして取り付けることができる。この結果、糸状センサ47で広範囲のバイタルデータを取得できると共に、糸状センサ47の数を1本にまで減らすことができる。その結果、コネクタ等の電気系統を簡易にすることができる。
【0079】
本実施形態では、芯材2は、使用者の身体が載せられる上面21と、上面21とは反対側を向く下面22と、上面21と下面22とを繋ぐ側面23と、を有する。固定部71,72は、芯材2の側面23と側地3との間の位置で側地3にシート状生地41を固定する。例えば、固定部71,72が使用者の身体が載せられる上面21と側地3との間の位置でシート状生地41を側地3に固定する場合、使用者の身体をクッション体1に載せたときに、使用者の身体に固定部71,72が当たることで使用者に違和感を覚えさせる可能性がある。これに対し、本実施形態では、固定部71,72が芯材2の側面23と側地3との間でシート状生地41を側地3に固定するため、使用者に違和感を覚えさせることを回避できる。
【0080】
本実施形態では、芯材2及び側地3は、平面視において長方形状を呈する。側地3は、固定部71,72が固定される複数の被固定部36を有する。複数の被固定部36は、側地3の長手方向D1に沿って配列されている。使用者の身体がクッション体1に載せられるときに、側地3の長手方向D1に沿って使用者の身体が載せられる。複数の被固定部36が側地3の長手方向D1に沿って配列されているため、センサシート4の固定位置を側地3の長手方向D1に沿って任意に変更することができる。これにより、例えば使用者の体格に合わせて、側地3の長手方向D1におけるセンサシート4の位置を調整できる。更に、バイタルデータを測定したい身体の箇所に応じて、自在にセンサシート4の位置を変更することができる。使用者に合わせて適切な位置にセンサシート4を配置できるので、使用者のバイタルデータを一層正確に取得できる。
【0081】
本実施形態では、固定部71,72は、スナップボタン73を有し、スナップボタン73を介してシート状生地41を側地3に固定する。この場合、スナップボタン73を介してセンサシート4を側地3から一層容易に着脱することができる。例えば、スナップボタン73に代えて面ファスナを固定部71,72が有する場合と比較して、使用者の身体に固定部71,72が当たったときの違和感を低減できる。
【0082】
本実施形態では、シート状生地41は、糸状センサ47が刺しゅうされた内側生地44と、内側生地44を収容する外側生地45と、を有する。外側生地45は、防水性を有する。糸状センサ47は水分に弱い場合があり、この場合、糸状センサ47が水に接すると糸状センサ47の検知精度が低下する可能性がある。糸状センサ47が刺しゅうされた内側生地44が防水性を有する外側生地45に収容されている場合、糸状センサ47に水分が接することを抑制できる。したがって、糸状センサ47の検知精度の低下を抑制できる。
【0083】
本実施形態では、糸状センサ47は、平面視において曲線状を呈する曲線部48を有する。糸状センサ47が曲線状を呈する曲線部48では、例えば糸状センサ47が直線状を呈する部分と比較して検知精度が高い。糸状センサ47が平面視において曲線状を呈する曲線部48を有する場合、糸状センサ47の検知精度を向上させることができる。
【0084】
以上、本開示に係るセンサシート及びクッション体の実施形態について説明した。しかし、本開示に係るセンサシート及びクッション体は、前述の実施形態に限られず、特許請求の範囲に記載した要旨の範囲内において適宜変更可能である。
【0085】
前述した実施形態に係るセンサシート4は、側地3の内側(裏面)に着脱可能とされている。しかしながら、センサシートは、側地の外側(表面)に着脱可能とされていてもよいし、芯材に着脱可能とされていてもよい。以下では、変形例に係るセンサシート4Aについて説明する。
図6は、変形例に係るセンサシート4Aを示す模式的な平面図である。
図6では、センサシート4Aの構成のうち、センサ部42及び電力供給部43の図示が省略されている。
図7は、
図6に示されたセンサシート4Aが取り付けられた芯材2を示す模式的な斜視図である。以下の説明では、前述の実施形態に係るセンサシート4との相違点を主として説明し、重複する説明については同一の符号を付して適宜省略する。
【0086】
センサシート4Aは、シート状生地41とは異なる態様のシート状生地41Aを備える。シート状生地41Aの第1方向A1の長さは、例えば、芯材2の短手方向D2の長さと略同一である。シート状生地41Aの第1方向A1の長さは、例えば、20cm以上且つ200cm以下である。また、シート状生地41Aの第2方向A2の長さは、例えば、10cm以上且つ70cm以下である。
【0087】
前述の実施形態と同様に、センサシート4Aは、シート状生地41Aに刺しゅうされている糸状センサ47を有する。糸状センサ47は、1本のセンサであり、1本の糸状センサ47がシート状生地41Aにおいて2次元的に広がるように固定されている。糸状センサ47は、曲線部48と、直線部49とを有する。本変形例では、曲線部48は、平面視において波形形状を呈する。
【0088】
センサシート4Aは、固定部71,72とは異なる態様の固定部71A,72Aを備える。固定部71A,72Aは、芯材2にシート状生地41Aを固定する。固定部71A,72Aは、芯材2に対して着脱可能とされている。固定部71A,72Aは、第1方向A1に延びる帯状部材である。固定部71A,72Aは、例えば、等脚台形状を呈する。固定部71A,72Aのそれぞれの第2方向A2の長さは、シート状生地41Aから離れるに従って短くなっている。
【0089】
固定部71A,72Aのそれぞれは、例えば、伸縮可能なメッシュ素材により構成されている。この場合、固定部71A,72Aが伸縮可能とされていることにより、センサシート4Aの移動を容易に行うことが可能となり、且つ固定部71A,72Aの通気性を高めることが可能となる。しかし、固定部71A,72Aの構成材料は、伸縮可能なものでなくてもよく、特に限定されない。また、固定部71A,72Aの形状は、例えば、矩形状であってもよく、等脚台形状に限定されない。
【0090】
例えば、固定部71A,72Aのそれぞれの第1方向A1の長さは、シート状生地41Aの第1方向A1の長さよりも短い。例えば、固定部71Aの第1方向A1の長さ、及び固定部72Aの第1方向A1の長さは、互いに同一となっている。例えば、センサシート4Aは、芯材2に巻き付くように芯材2に取り付けられる。よって、固定部71A,72Aの第1方向A1の長さは、互いに異なっていてもよく、芯材2に巻き付けることができる程度の長さであればよい。
【0091】
固定部71Aは、シート状生地41Aの第1方向A1の一端(
図6における右端)に接続されている。固定部71Aは、第1固定部材91を有する。第1固定部材91は、固定部71Aにおける第1方向A1の一端側(
図6における右端側)に設けられている。第1固定部材91は、例えば、面ファスナのループ(メス)である。
【0092】
固定部72Aは、シート状生地41Aの第1方向A1の他端(
図6における左端)に接続されている。固定部72Aは、第2固定部材92を有する。第2固定部材92は、固定部72Aにおける第1方向A1の他端側(
図6における左端側)に設けられている。第2固定部材92は、例えば、面ファスナのフック(オス)である。
【0093】
第1固定部材91及び第2固定部材92は、面ファスナに限定されない。第1固定部材91及び第2固定部材92は、例えば、線ファスナでもよいし、スナップボタンでもよい。第1固定部材91及び第2固定部材92がスナップボタンである場合、例えば、第1固定部材91は、スナップボタンのメスであり、第2固定部材92は、スナップボタンのオスである。
【0094】
第1固定部材91及び第2固定部材92は、固定部71Aを固定部72Aに対して着脱可能とする。固定部71A,72Aは、第1固定部材91及び第2固定部材92を介して互いに固定される。例えば、第1固定部材91の第1方向A1の長さは、第2固定部材92の第1方向A1の長さよりも長い。
【0095】
固定部71A,72Aのそれぞれは、シート状生地41Aの隣接部分に支持体93を有する。固定部71Aの支持体93は、固定部71Aの第1固定部材91とは反対側の端部に設けられている。固定部72Aの支持体93は、固定部72Aの第2固定部材92とは反対側の端部に設けられている。
【0096】
支持体93は、固定部71A,72Aの構成素材よりも変形しにくい素材で構成されている。例えば、支持体93の硬度は、固定部71A,72Aの硬度よりも高い。支持体93、固定部71A、及び固定部72Aの硬度の測定には、例えば、JIS K 7215:1986により規定される測定方法が用いられてもよい。支持体93は、例えば、等脚台形状を呈する。支持体93は、例えば、固定部71A,72Aのシート状生地41A寄りの端部の形状に沿って形成されている。この場合、支持体93は台形状を呈する。そして、支持体93は、支持体93の下底が台形状を呈する固定部71A,72Aの下底に沿って延びると共に、支持体93の台形の脚が固定部71A,72Aの台形の脚に沿って延びるように配置されている。
【0097】
図7に示されるように、センサシート4Aは、芯材2に取り付けられて用いられる。芯材2へのセンサシート4Aの取付方法について説明する。まず、芯材2の上面21にセンサシート4Aのシート状生地41Aを配置する。例えば、シート状生地41Aの第1方向A1を芯材2の短手方向D2に一致させた状態でシート状生地41Aを上面21に配置する。
【0098】
前述したように、一例として、シート状生地41Aの第1方向A1の長さは、芯材2の短手方向D2の長さと略同一である。この場合、シート状生地41Aは、芯材2の上面21に配置された状態において、芯材2の短手方向D2の全体に亘って配置される。続いて、シート状生地41Aを芯材2の上面21に配置した状態で、固定部71A,72Aを芯材2の下面22に配置する。このとき、シート状生地41Aに対して固定部71A,72Aのそれぞれを下方に折り曲げて、折り曲げた固定部71A,72Aのそれぞれを下面22の下に移動させる。そして、固定部72Aのフック(第2固定部材92)を固定部71Aのループ(第1固定部材91)に係止する。これにより、固定部71A,72Aは、第1固定部材91及び第2固定部材92を介して互いに固定される。
【0099】
センサシート4Aが芯材2に取り付けられた状態において、固定部71Aの支持体93は、芯材2の第1側面24に対向する。固定部72Aの支持体93は、芯材2の第2側面25に対向する。前述したように、一例として、固定部71A,72Aのそれぞれにおける第1方向A1の長さは、互いに同一である。固定部71A,72Aは、芯材2の下面22における短手方向D2の略中央において互いに固定される。このように、センサシート4Aは、芯材2に巻き付くように芯材2に取り付けられる。以上の工程を経てセンサシート4Aが取り付けられた芯材2を側地に収容することでセンサシート4Aが取り付けられたクッション体が完成する。
【0100】
続いて、変形例に係るセンサシート4Aの作用効果について説明する。センサシート4Aは、芯材2にシート状生地41Aを固定する固定部71A,72Aを備える。固定部71A,72Aが芯材2にシート状生地41Aを固定することにより、クッション体の使用者の身体がクッション体に載せられたときに、センサシート4Aの位置がずれることを抑制できる。また、センサシート4Aでは、固定部71A,72Aが芯材2に着脱可能とされているため、側地が外された芯材2からセンサシート4Aを容易に取り外すことができる。
【0101】
このセンサシート4Aは、シート状生地41Aと、シート状生地41Aに刺しゅうされた糸状センサ47とを備える。よって、糸状センサ47で広範囲のバイタルデータを取得できると共に、糸状センサ47の数を減らすことができる。その結果、コネクタ等の電気系統を簡易にすることができる。
【0102】
また、変形例に係るセンサシート4Aを有するクッション体が載置面(例えば床面等)に載置される場合、当該クッション体の裏面(芯材2の下面22側に位置する面)と載置面とが接する。このとき、固定部71A,72Aが芯材2の下面22と載置面との間に挟み込まれることによりセンサシート4Aの意図しない移動を抑制できる。したがって、センサシート4Aの位置ずれを一層確実に抑制できる。
【0103】
変形例に係るセンサシート4Aでは、シート状生地41Aの第1方向A1の両端から延びる固定部71A,72Aが第1固定部材91及び第2固定部材92を介して互いに着脱可能に固定される。この第1固定部材91及び第2固定部材92によって、芯材2に対する固定部71A,72Aの固定をより強固に行える。
【0104】
また、第1固定部材91及び第2固定部材92を外して芯材2の所望の箇所にセンサシート4Aを容易に移動させることができる。芯材2の所望の箇所にセンサシート4Aを容易に移動させることができるので、例えば使用者の体格に応じて芯材2の長手方向D1におけるセンサシート4Aの位置を調整できる。
【0105】
また、例えばクッション体の長手方向D1の一端側に使用者の頭部を載せて長期間使用した場合、経年により当該一端側の沈み込み量が過大となる可能性がある。この場合、クッション体の長手方向D1の他端側に使用者の頭部を載せてクッション体を使用することがある。このようなクッション体の運用を行う場合でも、本変形例によれば、芯材2の所望の箇所にセンサシート4Aを容易に移動させることができる。よって、例えばクッション体に使用者の身体が載せられる方向に応じて、芯材2の長手方向D1におけるセンサシート4Aの位置を容易に調整できる。
【0106】
変形例に係るセンサシート4Aでは、第1固定部材91における第1方向A1の長さは、第2固定部材92における第1方向A1の長さよりも長い。この場合、第1固定部材91に対する第2固定部材92の固定位置を第1方向A1に沿って任意に変更できる。これにより、芯材2に巻き付けられる固定部71A,72Aの長さ、すなわち、固定部71A,72Aの芯材2に巻き付けられる部分の長さを自在に変更できるので、多様なサイズのクッション体にセンサシート4Aを取り付けることが可能となる。
【0107】
使用者の身体がセンサシート4Aに載せられたとき、使用者の体重によりセンサシート4Aが厚さ方向D3に潰れる可能性がある。このとき、センサシート4Aが芯材2の短手方向D2に膨らむため、芯材2の側面23と固定部71A,72Aとの間に隙間が生じうる。この結果、固定部71A,72Aによるセンサシート4Aの固定が不十分となり、センサシート4Aの位置がずれる可能性がある。
【0108】
これに対し、変形例に係るセンサシート4Aでは、固定部71A,72Aのそれぞれは、支持体93を有する。センサシート4Aが芯材2に取り付けられた状態において、支持体93は、芯材2の側面23に対向する。これにより、使用者の身体がセンサシート4Aに載せられたときに、芯材2の側面23において固定部71A,72Aが変形することを抑制できる。この結果、芯材2の側面23と固定部71A,72Aとの間に隙間が生じることを抑制でき、センサシート4Aの位置ずれを一層確実に抑制できる。
【0109】
以上、変形例に係るセンサシート4A及びクッション体について説明した。しかし、本開示に係るセンサシート及びクッション体は、更に変形させることが可能である。例えば、前述の実施形態では、糸状センサ47の曲線部48が波形形状を呈する例について説明した。しかし、糸状センサ47の形状は、前述の形状に限定されない。例えば、糸状センサ47は、曲線部48を有していなくてもよい。
図8(a)に示されるように、糸状センサ47は、三角波状を呈してもよい。この場合、第2方向A2に並ぶ第1波形部51及び第2波形部52は、直線状に配置された糸状センサ47により形成される。糸状センサ47は、矩形波状、又はひし形波状を呈してもよい。また、
図8(b)に示されるように、糸状センサ47は、鋸刃状を呈してもよい。この場合、糸状センサ47は、第2方向A2に並ぶ2つの波形部を有しておらず、1つの波形部を有する。当該波形部は、直線状に配置された糸状センサ47により形成される。
【0110】
前述の実施形態では、センサシート4が側地3にシート状生地41を固定する固定部71,72を有する例について説明した。しかし、固定部71,72は、側地に収容される芯材にシート状生地41を固定してもよい。固定部71,72は、芯材に対して着脱可能とされていてもよい。この場合、固定部71,72は、スナップボタン73を介してシート状生地41を芯材に固定してもよい。固定部71,72が芯材にシート状生地41を固定する場合、前述の実施形態の芯材2が、芯材2の第1側面24及び第2側面25に被固定部36を有してもよい。例えば、複数の被固定部36が芯材2の長手方向D1に配列されていてもよい。
【0111】
前述の実施形態では、クッション体1にセンサシート4が取り付けられるに際し、芯材2の上面21と側地3の表地31との間にセンサシート4を配置する例について説明した。しかし、センサシート4は、芯材2の下面22と側地3の裏地32との間に配置されてもよい。しかしながら、センサシート4が芯材2の上面21と側地3の表地31との間に配置されることで、センサシート4の検知精度を向上させることができる。
【0112】
前述の実施形態では、固定部71,72がスナップボタン73を有する例について説明した。しかし、固定部71,72は、スナップボタン73以外の固定部材を有してもよい。例えば、固定部71,72は、スナップボタン73に代えて面ファスナ及び線ファスナの少なくともいずれかを有してもよい。この場合、芯材2又は側地3は、被固定部36として面ファスナ、又は線ファスナを有する。
【0113】
前述の変形例では、センサシート4Aの固定部71A,72Aのそれぞれが支持体93を有する例について説明した。しかし、固定部71A,72Aのそれぞれは、支持体93を有していなくてもよい。前述の変形例では、固定部71Aが第1固定部材91を有し、固定部72Aが第2固定部材92を有する例について説明した。しかし、固定部71A,72Aは、固定部材(第1固定部材91又は第2固定部材92)を有していなくてもよい。この場合、固定部71A,72Aは、芯材2の下面22と載置面との間に挟み込まれることで、シート状生地41Aを芯材2に対して固定してもよい。
【0114】
前述の変形例では、固定部71A,72Aの長さが芯材2に巻き付けることができる程度の長さである例について説明した。しかし、固定部71A,72Aを芯材2の下面22と載置面との間に挟み込むことで芯材2にセンサシート4Aを固定する場合、固定部71A,72Aの長さは、前述の変形例よりも短くてもよい。より具体的には、固定部71A,72Aの長さは、シート状生地41Aを芯材2の上面21に配置した上で、固定部71A,72Aを芯材2の下面22と載置面との間に挟み込むことができる程度の長さであればよい。
【符号の説明】
【0115】
1…クッション体、2…芯材、3…側地、4,4A…センサシート、21…上面、22…下面、23…側面、24…第1側面、25…第2側面、26…第3側面、27…第4側面、31…表地、32…裏地、33…開閉部材、34…スライド部材、35…開閉部、36…被固定部、41,41A…シート状生地、42…センサ部、43…電力供給部、44…内側生地、45…外側生地、46…本体部、47…糸状センサ、48…曲線部、49…直線部、51…第1波形部、51a,52a…山部、51b,52b…谷部、52…第2波形部、53…第1直線部、54…第2直線部、61…電源コード、62…電源プラグ、63…コネクタ、71,71A,72,72A…固定部、73…スナップボタン、81…電気機能部、82…取付部材、83…ネジ、84…筐体、84a…差込口、85…板状部、86…突出部、87…貫通孔、91…第1固定部材、92…第2固定部材、93…支持体、100…センシングシステム、101…サーバ、102…端末、103…取得部、104…出力部、A1…第1方向、A2…第2方向、A3…第3方向、D1…長手方向、D2…短手方向、D3…厚さ方向、L…中心線。