(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024076242
(43)【公開日】2024-06-05
(54)【発明の名称】エラスチン産生促進のための剤
(51)【国際特許分類】
A61K 38/39 20060101AFI20240529BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20240529BHJP
A61P 17/00 20060101ALI20240529BHJP
A61P 9/10 20060101ALN20240529BHJP
A61K 8/73 20060101ALN20240529BHJP
A61Q 19/00 20060101ALN20240529BHJP
【FI】
A61K38/39
A61P43/00 107
A61P17/00
A61P9/10 101
A61K8/73
A61Q19/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022187721
(22)【出願日】2022-11-24
(71)【出願人】
【識別番号】000119472
【氏名又は名称】一丸ファルコス株式会社
(72)【発明者】
【氏名】高橋 達治
(72)【発明者】
【氏名】岡本 知也
【テーマコード(参考)】
4C083
4C084
【Fターム(参考)】
4C083AD411
4C083CC02
4C083EE12
4C084AA02
4C084DA40
4C084MA16
4C084MA52
4C084NA14
4C084ZA451
4C084ZA891
4C084ZB221
(57)【要約】
【課題】エラスチン産生促進作用を有するものを見出し、エラスチン産生促進のための剤などを提供することである。
【解決手段】プロテオグリカンを含有する、エラスチン産生促進のための剤。当該剤を含有する経口用組成物。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロテオグリカンを含有する、エラスチン産生促進のための剤。
【請求項2】
細胞外マトリックス産生促進のための請求項1記載の剤。
【請求項3】
皮膚の弾力改善のための請求項1記載の剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、ヒト等に用いるための、エラスチン産生促進のための剤、などに関する。
【背景技術】
【0002】
皮膚は、外部環境から直接影響を受ける最前線として、生体の内部環境を維持する重要な機能を担う。そのため、皮膚の機能が全面的な停止に至ることはないが、加齢、紫外線被曝、化学物質への皮膚露出などに伴いその機能は徐々に低下し、シワ、シミ、くすみ、タルミ等の老化徴候が顕在化してくる。例えば、皮膚の「はり」感の有無が健康状態や老化度の評価指標の一つと考えられている。「はり」は、角層・表皮由来のはりと真皮由来のはりの二つに分けられることもある。特に真皮由来のはりは、指で皮膚を押すと押し返すような弾力があり、指を離すと速やかに元に戻る状態をいい、物理的には粘弾性ともいう。皮膚の粘弾性の低下を引き起こす詳細なメカニズムは明らかになっていないこともあるが、この低下の要因の1つとして、例えば、皮膚の菲薄化も考えられている。(特許文献1)。
【0003】
エラスチンは、皮膚組織に弾力性を与える線維である。エラスチンは、ヒトの加齢等に伴って産生量が低下するとともに、紫外線によって分解・変性が促進される。正常なエラスチンが減少すると、肌の弾力性が低下し、しわ、たるみの原因となりうる。そのため、エラスチンの産生を促進することができれば、しわ、たるみが起こりにくくなり、張りの消失、弾力性の低下等の皮膚の老化症状を予防及び/又は改善できると考えられる(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、天然由来の物(天然物)からエラスチン産生促進作用を有するものを見出し、エラスチン産生促進のための剤などを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、本発明の発明者は、エラスチン産生促進の活性を持つ物質の探索について鋭意検討を重ねた結果、所定の細胞などへ(例えば、エラスチンを添加しなくとも)プロテオグリカンを添加することによりエラスチン産生が発揮されること、を見出し、本発明を完成した。
〔項1〕プロテオグリカンを含有する、エラスチン産生促進のための剤。
〔項2〕細胞外マトリックス産生促進のための〔項1〕記載の剤。
〔項3〕コラーゲン産生促進及び/又はヒアルロン酸産生促進のための〔項2〕記載の剤。
〔項4〕皮膚の弾力改善のための〔項2〕又は〔項3〕に記載の剤。
〔項5〕〔項1〕から〔項4〕のいずれか1項に記載の剤を含有する、経口用組成物。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、新たにエラスチン産生促進のための経口用組成物、などを提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
【0009】
(プロテオグリカン)
プロテオグリカン(PG)は、コアタンパク質にコンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸等のグリコサミノグリカン(以下GAGと表す。)と呼ばれる糖鎖が共有結合した糖タンパク質である。PGは、細胞外マトリックスの主要構成成分の一つとして皮膚や軟骨など体内に広く分布している。GAG鎖は分岐を持たない長い直鎖構造を持つ。多数の硫酸基とカルボキシル基を持つため負に荷電しており、GAG鎖はその電気的反発力のために延びた形状をとる。また、PGは、糖の持つ水親和性により、多量の水を保持することができる。PGに含まれる多数のGAG鎖群はスポンジのように水を柔軟に保持しながら、弾性や衝撃への耐性といった軟骨特有の機能を担っている。
【0010】
PGのコアタンパク質はマトリックス中の様々な分子と結合する性質をもつ。軟骨PGの場合、N末端側にヒアルロン酸やリンクタンパク質との結合領域を持ち、これらの物質と結合すること、同一分子間で会合することもある。C末端にはレクチン様領域、EGF様領域などを持ち様々な他の分子と結合する。この性質により、PGはそれぞれの組織にあった構造を築く。
【0011】
サケ鼻軟骨由来のPGは、サケの鼻軟骨から抽出して得られたPGである。ここで、サケは、例えばサケ属(Oncorhynchus)に属する魚であるが、好ましくは免疫応答を効率的に調節する観点で学名が「Oncorhynchus keta」のサケが選択される。本実施形態の剤又は組成物に含まれるプロテオグリカンは、例えば、公報(日本特許第6317053号公報)に記載の方法で作製される。また、本実施形態の組成物を含有する組成物(1g)中のプロテオグリカンの含有量は、例えばエラスチン産生を有効に発揮しうる観点から、下限は好ましくは0.1μg/g以上、より好ましくは100μg/g以上、更に好ましくは1mg/g以上、である。
【0012】
PGの市販品は、例えばプロテオグリカンF(一丸ファルコス製)が挙げられる。
【0013】
(エラスチン産生促進)
生体におけるエラスチン量が高まること(エラスチン産生促進)により、真皮、靭帯、腱、血管壁、骨、軟骨などの強度や弾力性を高められる。エラスチン産生のための剤は、エラスチン減少に伴う各種障害の予防および/または改善のために(例えば、正常エラスチンの欠乏により引き起こされる動脈硬化等の血管系疾患の治療又は予防等のために)、美容上の問題を予防および/または改善のするために(例えば、加齢や紫外線、活性酸素、ストレス等によるエラスチン減少により引き起こされる、皮膚のシワもしくはタルミの予防および/または改善のため、或いは皮膚の弾力性もしくはハリの低下に対する予防および/または改善のために)、用いられることが考えられる。
【0014】
(細胞外マトリックス)
細胞外マトリックス(ECM:Extracellular Matrix)は組織を裏打ちする基底膜や、細胞間隙に存在する糖とタンパク質の複合体である。ECMが形成する構造として、例えば、基底膜、グリア瘢痕、ペリニューロナルネットが挙げられる。
【0015】
(コラーゲン)
コラーゲンは、皮膚や骨、腱等の生体組織の構造を支える主要な線維成分であり、動物の体内に多く存在する必要不可欠なタンパク質である。
【0016】
(ヒアルロン酸)
ヒアルロン酸は、グルクロン酸とN-アセチルグルコサミンとの二糖単位が連結した構造をとる多糖類である。また、ヒアルロン酸の塩は、特に限定はなく、食品または薬学上許容しうる塩であればよく、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、亜鉛塩、マグネシウム塩、アンモニウム塩等も挙げられる。ヒアルロン酸の分子量は、特に限定されない。
【0017】
(ヒアルロン酸産生促進)
「ヒアルロン酸産生促進」は、本発明では主として表皮(特に、角化層)のケラチノサイト等におけるヒアルロン酸の合成を促進するのであればそのメカニズムには限定されない。ヒアルロン酸産生促進は、例えば、哺乳動物のヒアルロン酸合成酵素であるHAS2やHAS3をコードする遺伝子の発現を促進することを通じて、ヒアルロン酸の合成を促進することが好ましい。本発明では、ヒアルロン酸産生促進剤としてだけでなく、例えばヒアルロン酸合成酵素の発現促進剤(例えば、ヒアルロン酸の遺伝子発現促進剤)、特に、具体的には、HAS2遺伝子又はHAS3遺伝子の発現促進剤としても用いることができる。本発明のヒアルロン酸産生促進剤は体内、特に皮膚のヒアルロン酸減少に伴う様々な障害、疾患、疾病等の機能低下を防止することができる。例えば、皮膚の保湿を促して皮膚のハリ及び弾力性を改善すると共に潤いを与え、皮膚の肌荒れ、シワ、かさつき等の皮膚トラブルを予防又は改善し、関節障害、関節軟膏損傷等を予防又は改善する効果を奏しうる。
【0018】
(皮膚の弾力改善)
「皮膚の弾力改善」は、「皮膚の弾力の低下を抑制すること(皮膚の弾力の低下を予防すること、など)」だけでなく、例えば「皮膚の弾力の低下が生じてしまった後、所定の組成物の投与(経口投与など)により、皮膚の弾力の低下の症状が改善されること(皮膚の厚みが増すことなど)」、も含む。
【0019】
(経口用組成物)
本発明に係る経口用組成物は、例えば飲食品(機能性表示食品、特定保健用食品、サプリメントなども含む)、医薬品などである。
【0020】
例えば、当該経口用組成物が飲食品の場合、当該飲食品の形態は、パン類、ケーキ類、麺類、菓子類、ゼリー類、冷凍食品、アイスクリーム類、乳製品、飲料などの各種飲食品の他、上述した経口投与製剤と同様の形態(錠剤、カプセル剤、シロップ等)が挙げられる。種々の形態の食品は、本発明の有効成分を単独で、または他の食品材料や、溶剤、軟化剤、油、乳化剤、防腐剤、香科、安定剤、着色剤、酸化防止剤、保湿剤、増粘剤等を適宜組み合わせて調製することができる。
【0021】
例えば、当該経口用組成物が医薬品の場合は、当該医薬品は一般的に苦痛の程度に従って調整することができる好都合の1日投薬レジメンを組み立てやすいが、当該医薬品の形態は、例えば固体の形態、液体の形態である。当該固体の形態は、例えば、粉末剤、錠剤、丸剤、カプセル剤、カシェ剤、トローチ剤、坐剤および分散性顆粒剤などが挙げられる。例えば、粉末剤では、担体は一般に、微粉化した活性成分との混合物である微粉化した固体である。例えば、錠剤では、活性成分は一般に、必要な結合能力を有する担体と適切な割合で混合され、所望の形状および大きさに成形される。適切な担体は、例えば、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖、ラクトース、ペクチン、デキストリン、デンプン、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、低融点ワックス、カカオバター等を非限定的に含むこともある。当該医薬品は、所望の効果を損なわない範囲内で、必要に応じて賦形剤、安定剤、保存剤、結合剤、崩壊剤、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、pH調整剤、防腐剤等の成分を含有することもできる。
【0022】
次に実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約されるものではない。なお、以下の実施例において、各種成分の添加量を示す数値の単位%は、質量%を意味する。
【実施例0023】
以下、本発明の実施例について、説明する。なお、以下実験で用いた試料等は以下である。
・プロテオグリカン:プロテオグリカンF(プロテオグリカン含量20.0%以上、一丸ファルコス)、以下実験ではプロテオグリカンの所定の量に合わせるようにプロテオグリカンFを用いた。
・ 正常ヒト成人皮膚線維芽細胞:新生児包皮皮膚由来の線維芽細胞、クラボウ、KF-4009
・D-MEM培地:富士フイルム和光純薬、041-29775、低グルコース (L-グルタミン、フェノールレッド含有)
【0024】
[実験1]:エラスチン産生促進能の評価
正常ヒト成人皮膚線維芽細胞において、プロテオグリカンの添加によりエラスチン産生が促進されるかを確認することで、当該評価を行った。
【0025】
(実験方法)
1.細胞の準備
培地に、5%のFBSを含むD-MEM培地(富士フイルム和光純薬、製品番号187-02705)及び正常ヒト成人皮膚線維芽細胞を入れた。当該入れた後、当該培地を新鮮な培地へ交換しながら、70~80%コンフルエントになるまで、5%CO2、37℃の条件で培養した。当該培養後、PBSで洗浄し、「TrypLETM Select Enzyme(1×)、no phenol red (Gibco、製品番号:12563011)」を用いて、当該フラスコから正常ヒト成人皮膚線維芽細胞を剥がし、継代操作を行った。
【0026】
当該継代操作後の正常ヒト成人皮膚線維芽細胞を24穴細胞培養プレート(5%のFBSを含むD-MEM培地が含有)へ4×104cells/wellになるように播種した。当該培地を新鮮な培地へ交換しながら、100%コンフルエントになるまで、当該プレートで培養した。この培養後、当該プレートの培地を0.1%のFBSを含むD-MEM培地へ交換した。この交換後、5%CO2、37℃の条件で24時間培養を行った。
【0027】
2.細胞への試料の添加
当該24時間培養後、培地を表1に示す培地(培養条件)に置換して、5%CO2、37℃の条件で24時間培養した。
【0028】
3.培養液の回収及びELISAの評価
2.の培養後、当該培養の培養液の上清を回収した。当該上清の中のエラスチンの量を、Human Elastin ELISA kit(CUSABIO、CSB-E09338h)を用いて評価した。
【0029】
この実験1では、コントロール群は、当該プロテオグリカンの未添加群(0μg/mL)である。この実験では、当該コントロール群、プロテオグリカン10μg/mL添加した群(PG10)、プロテオグリカン100μg/mL添加した群(PG100)、と3つの実験群で行った。当該3つの実験群のサンプルをそれぞれ3つ(n=3)作製して、この実験1を行った。この実験1の実験結果(エラスチン産生量)は以下の通りである。
【0030】
【0031】
[実験2]:コラーゲン産生促進能の評価
正常ヒト成人皮膚線維芽細胞において、プロテオグリカンの添加によりコラーゲン産生が促進されるかを確認することで、当該評価を行った。
【0032】
(実験方法)
1.細胞の準備
培地に、5%のFBSを含むD-MEM培地(富士フイルム和光純薬、製品番号187-02705)及び正常ヒト成人皮膚線維芽細胞を入れた。当該入れた後、当該培地を新鮮な培地へ交換しながら、70~80%コンフルエントになるまで、5%CO2、37℃の条件で培養した。当該培養後、PBSで洗浄し、「TrypLETM Select Enzyme(1×)、no phenol red (Gibco、製品番号:12563011)」を用いて、当該フラスコから正常ヒト成人皮膚線維芽細胞を剥がし、継代操作を行った。
【0033】
当該継代操作後の正常ヒト成人皮膚線維芽細胞を24穴細胞培養プレート(5%のFBSを含むD-MEM培地が含有)へ4×104cells/wellになるように播種した。当該培地を新鮮な培地へ交換しながら、100%コンフルエントになるまで、当該プレートで培養した。この培養後、当該プレートの培地を0.1%のFBSを含むD-MEM培地へ交換した。この交換後、5%CO2、37℃の条件で24時間培養を行った。
【0034】
2.細胞への試料の添加
当該24時間培養後、培地を表1に示す培地(培養条件)に置換して、5%CO2、37℃の条件で24時間培養した。
【0035】
3.培養液の回収及びELISAの評価
2.の培養後、当該培養の培養液の上清を回収した。当該上清の中の3型コラーゲンの濃度を、Procollagen type I C-peptide(PIP) EIA Kit(MK101、コスモバイオ)を用いて評価した。
【0036】
この実験2では、コントロール群は、当該プロテオグリカンの未添加群(0μg/mL)である。この実験では、当該コントロール群、プロテオグリカン10μg/mL添加した群(PG10)、プロテオグリカン100μg/mL添加した群(PG100)、と3つの実験群で行った。当該3つの実験群のサンプルをそれぞれ3つ(n=3)作製して、この実験1を行った。この実験2の実験結果(エラスチン産生量)は以下の通りである。
【0037】
【0038】
[実験3]:ヒトモニター試験による肌状態改善作用の評価
2021年2月から2021年4月の期間で、30歳以上60歳未満の(平均年齢48.4歳)、肌のたるみ、肌の乾燥、及び/又は肌のかさつき、を自覚する健康な男女90名(30名/群、3群)を被験者として、このモニター試験を行った。
【0039】
(試験方法)
表3で示す群にて、1日1回、食間に試験飲料1本を摂取させた。
【0040】
【0041】
(皮膚の粘弾性の測定)
粘弾性測定装置(Cutometer、MPA580)を用いて、被験者の皮膚の粘弾性(左頬)を測定し、R5及びR7の各群の摂取前を100とした値と比べての相対値を求めた。弾力性のパラメーター(R5、R7)は以下を示す。
【0042】
・R5:正味の弾性。URとUEの比。URは、緩和時の弾性伸びの高さである。UEは、プローブに吸い込まれた際の弾性伸びの高さである。
・R7:回復の弾力、URとUFの比、引きあげた皮膚に対して弾性特性が現れる瞬間的な戻り率。
【0043】
R5、R7の相対値の測定結果を以下表4に示す。プラセボ群と比べて、群1及び群2では、粘弾性が良好であった。
【0044】
【0045】
(経表皮水分蒸散量の測定)
Tewameter(TM300、Courage-Khazaka)を用いて、被験者の皮膚(左頬)の経表皮水分蒸散量を測定し、各群の摂取前を100とした値と比べての相対値を求めた。測定結果を表5に示す。プラセボ群と比べて、群1及び群2では、経表皮水分蒸散量が少なかった。
【0046】
【0047】
(皮膚水分量の測定)
Corneometer(CM825、Courage-Khazaka)を用いて、被験者の皮膚(左頬)の水分量を測定した。、各群の摂取前を100とした値と比べての相対値を求めた。。測定結果を表6に示す。プラセボ群と比べて、群1及び群2では、水分量が多かった。
【0048】
【0049】
以上、本発明の実施の形態(実施例も含め)について、図面を参照して説明してきたが、本発明の具体的構成は、これに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、設計変更等があっても、本発明に含まれるものである。