(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024076301
(43)【公開日】2024-06-05
(54)【発明の名称】商品販売データ処理装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G07G 1/12 20060101AFI20240529BHJP
G07G 1/00 20060101ALI20240529BHJP
G06Q 20/20 20120101ALI20240529BHJP
【FI】
G07G1/12 321Z
G07G1/00 301D
G07G1/12 301E
G07G1/12 321H
G06Q20/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022187822
(22)【出願日】2022-11-24
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】井村 和之
【テーマコード(参考)】
3E142
5L020
5L055
【Fターム(参考)】
3E142CA12
3E142CA13
3E142CA17
3E142EA04
3E142FA50
3E142GA16
3E142GA22
3E142GA41
3E142JA01
5L020AA42
5L055AA42
(57)【要約】
【課題】取り置きする商品と取り置きしない商品とが混在している場合であっても、客に特別な操作をさせずに会計を行うことが可能な商品販売データ処理装置およびプログラムを提供する。
【解決手段】サーバ装置(商品販売データ処理装置)は、タブレット端末(第1の携帯端末)から取得した商品の登録情報と、登録情報を一意に特定する会計コードとを生成する登録情報生成部と、タブレット端末から、取置可能な商品に対する取置指示を取得する取置指示取得部と、取置指示された商品の商品コードと、取置指示元のタブレット端末を特定する端末識別情報と、取置場所とを関連付けた商品取置情報を生成する商品取置情報生成部と、ピッカー用携帯端末(第2の携帯端末)に、商品の取置指示を出力する商品取置指示部と、セルフPOS端末(会計処理装置)から会計コードを取得した際に、登録情報に係る会計処理を行わせる会計実行指示部と、を備える。
【選択図】
図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の携帯端末から取得した、客が購入する商品の商品情報を含む登録情報と、当該登録情報を一意に特定する会計コードとを生成する登録情報生成部と、
前記第1の携帯端末から、購入する前記商品の中の取置可能な商品に対する取置指示を取得する取置指示取得部と、
取置指示された商品を特定する第1の識別情報と、前記第1の携帯端末からの取置指示であることを特定する第2の識別情報と、前記商品の取置場所とを関連付けた商品取置情報を生成する商品取置情報生成部と、
第2の携帯端末に対して、前記商品の前記取置場所への取置指示を出力する商品取置指示部と、
会計処理を行う会計処理装置から前記会計コードを取得した際に、前記会計処理装置に対して、前記登録情報に係る会計処理を行わせる会計実行指示部と、
を備える商品販売データ処理装置。
【請求項2】
前記第2の携帯端末から、取置指示された商品の取置状況を示す情報を取得する取置ステータス取得部と、
取置指示された商品の取置場所への収集が完了したことを条件として、取り置きが完了したことを示す情報と前記取置場所を示す情報とを、前記第1の携帯端末に対して表示可能に出力する取置完了情報出力部と、を更に備える、
請求項1に記載の商品販売データ処理装置。
【請求項3】
前記会計実行指示部が、前記会計処理装置に対して会計処理を行わせる際に、取置指示された全ての商品の前記取置場所への収集が完了していないことを条件として、前記会計処理装置に対して報知を行わせる報知指示部を、更に備える、
請求項2に記載の商品販売データ処理装置。
【請求項4】
前記客が、購入する全ての商品の指示を完了した際に、前記第1の携帯端末に対して前記会計コードを出力する会計コード出力部を、更に備えて、
前記報知指示部は、
前記会計処理装置から、当該会計処理装置が前記第1の携帯端末から前記会計コードを読み取ったことを示す情報を取得した際に、取置指示された全ての商品の前記取置場所への移動が完了していないことを条件として、前記会計処理装置に対して報知を行わせる、
請求項3に記載の商品販売データ処理装置。
【請求項5】
前記取置完了情報出力部は、
前記会計処理装置が、取置指示された全ての商品の前記取置場所への移動が完了していない場合に会計処理を実行したことを条件として、取置指示された全ての商品の前記取置場所への移動が完了した際に、取置指示された全ての商品の前記取置場所への移動が完了したことを、前記第1の携帯端末に対して表示可能に出力する、
請求項3または請求項4に記載の商品販売データ処理装置。
【請求項6】
コンピュータを、
第1の携帯端末から取得した、客が購入する商品の商品情報を含む登録情報と、当該登録情報を一意に特定する会計コードとを生成する登録情報生成部と、
前記第1の携帯端末から、購入する前記商品の中の取置可能な商品に対する取置指示を取得する取置指示取得部と、
取置指示された商品を特定する第1の識別情報と、前記第1の携帯端末からの取置指示であることを特定する第2の識別情報と、前記商品の取置場所とを関連付けた商品取置情報を生成する商品取置情報生成部と、
第2の携帯端末に対して、前記商品の前記取置場所への取置指示を出力する商品取置指示部と、
会計処理を行う会計処理装置から前記会計コードを取得した際に、前記会計処理装置に対して、前記登録情報に係る会計処理を行わせる会計実行指示部と、
して機能させることができるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、商品販売データ処理装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
店舗で買い物を行う際に、買い物用端末で商品登録を行うとともに、登録した商品を取り置きする指示を行い、取り置いた商品を、会計時に受け取るシステムが提案されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
このようなシステムでは、全ての商品を取り置くことが前提とされているため、自分でレジに運びたい商品(例えば、生鮮食料品のように壊れやすい商品等)と、取り置きを依頼したい商品とが混在する場合については考慮されていなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、取り置きする商品と取り置きしない商品とが混在している場合であっても、客に特別な操作をさせずに会計を行うことが可能な商品販売データ処理装置およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の商品販売データ処理装置は、登録情報生成部と、取置指示取得部と、商品取置情報生成部と、商品取置指示部と、会計実行指示部とを備える。登録情報生成部は、第1の携帯端末から取得した、客が購入する商品の商品情報を含む登録情報と、登録情報を一意に特定する会計コードとを生成する。取置指示取得部は、第1の携帯端末から、購入する商品の中の取置可能な商品に対する取置指示を取得する。商品取置情報生成部は、取置指示された商品を特定する第1の識別情報と、第1の携帯端末からの取置指示であることを特定する第2の識別情報と、商品の取置場所とを関連付けた商品取置情報を生成する。商品取置指示部は、第2の携帯端末に対して、商品の取置場所への取置指示を出力する。会計実行指示部は、会計処理を行う会計処理装置から会計の実行を指示された際に、会計処理装置に対して、登録情報に係る会計処理を行わせる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は、商品販売データ処理システムの概略構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、サーバ装置のハードウエア構成の一例を示すハードウエアブロック図である。
【
図3】
図3は、商品マスタのデータ構造の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、取置場所マスタのデータ構造の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、商品登録ファイルのデータ構造の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、取置指示ファイルのデータ構造の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、タブレット端末のハードウエア構成の一例を示すハードウエアブロック図である。
【
図8】
図8は、ピッカー用携帯端末のハードウエア構成の一例を示すハードウエアブロック図である。
【
図9】
図9は、セルフPOS端末のハードウエア構成の一例を示すハードウエアブロック図である。
【
図10】
図10は、サーバ装置の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図11】
図11は、タブレット端末の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図12】
図12は、ピッカー用携帯端末の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図13】
図13は、セルフPOS端末の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図14】
図14は、実施形態に係る商品販売データ処理システムが行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図15】
図15は、サーバ装置が行う、商品登録処理と取置指示取得処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図16】
図16は、サーバ装置が行う、取置作業宣言取得処理と取置ステータス更新処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図17】
図17は、サーバ装置が行う、会計実行指示処理と報知指示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図18】
図18は、タブレット端末が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図19】
図19は、ピッカー用携帯端末が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図20】
図20は、セルフPOS端末が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図21】
図21は、タブレット端末に表示される、商品登録画面の一例を示す第1の図である。
【
図22】
図22は、タブレット端末に表示される、取置可能な商品に対する取置希望入力画面の一例を示す図である。
【
図23】
図23は、タブレット端末に表示される、商品の取り置きが完了したことを示す画面の一例を示す図である。
【
図24】
図24は、タブレット端末に表示される、商品登録画面の一例を示す第2の図である。
【
図25】
図25は、ピッカー用携帯端末に表示される、取置商品の収集担当を宣言する画面の一例を示す図である。
【
図26】
図26は、ピッカー用携帯端末に表示される、取置商品の保管場所と、取置場所とを示す画面の一例を示す図である。
【
図27】
図27は、客が会計を開始する際に、セルフPOS端末に表示される画面の一例を示す図である。
【
図28】
図28は、客が会計を開始する際に、取り置きを依頼した商品の全てが、取置場所に収集されていない場合に表示される画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の商品販売データ処理装置を、商品販売データ処理システム10に適用した実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0008】
(商品販売データ処理システムの概略構成)
図1を用いて、商品販売データ処理システム10の概略構成を説明する。
図1は、商品販売データ処理システムの概略構成の一例を示すブロック図である。
【0009】
商品販売データ処理システム10は、客24が、店舗において買い物を行う際に、購入する商品が大型商品や重量の大きい商品等である場合に、取り置きを依頼することができるシステムである。取り置きを依頼した商品は、店舗の会計場所の傍に一時保管されて、客24が会計を行う際に手渡される。
【0010】
商品販売データ処理システム10は、サーバ装置12と、客24が連れ回すショッピングカート23に設置されたタブレット端末14と、客24が取り置きを指示した商品を収集して取置場所に取り置くピッカー(店員)が所持するピッカー用携帯端末16と、セルフPOS端末18とを備える。タブレット端末14とピッカー用携帯端末16とは、店内に設置されたアクセスポイント22との間で無線通信を行う。なお、タブレット端末14は、携帯通信網を介してクラウドサーバ(店舗サーバ)と接続されてもよい。アクセスポイント22とセルフPOS端末18とは、店内ネットワーク21とインターネット20とを介して、サーバ装置12と接続されている。
【0011】
サーバ装置12は、商品販売データ処理システム10が行う処理の全体を統括する。具体的には、サーバ装置12は、客24がタブレット端末14を用いて、購入する商品に付された、バーコード等のコード情報を読み取った際に、当該コード情報を取得して商品を登録する商品登録処理を行う。また、サーバ装置は、客24が登録した商品が、取置可能な商品である場合に、タブレット端末14に、取り置きを希望するか否かを尋ねる情報を表示させて、客24の希望を取得する取置指示取得処理を行う。また、サーバ装置12は、客24が取り置きを希望した場合に、商品の取置場所を決定して、ピッカー用携帯端末16に対して、商品の取り置きを依頼する情報を表示させて、ピッカーの作業宣言を取得する取置作業宣言取得処理を行う。また、サーバ装置12は、商品の収集を行うピッカーが、取置作業の進捗に応じてピッカー用携帯端末16に入力した情報を取得する取置ステータス更新処理を行う。また、サーバ装置12は、客24がセルフPOS端末18に対して会計を行う指示を出した際に、会計処理の実行を指示する会計実行指示処理を行う。また、サーバ装置12は、会計実行指示処理を行う際に、取置指示された全ての商品の取置場所への収集が完了していないことを条件として、セルフPOS端末18に対して報知を行わせる報知指示処理を行う。なお、サーバ装置12は、クラウドサーバ(店舗サーバ)であってもよい。サーバ装置12は、本開示における商品販売データ処理装置の一例である。
【0012】
タブレット端末14は、客24が、購入する商品を登録する際に、商品に付されたコード情報を読み取る。また、タブレット端末14は、サーバ装置12の指示を受けて、またはサーバ装置12からの応答を受けて、以下の各種情報の表示や、客24からの指示情報の取得を行う。具体的には、タブレット端末14は、サーバ装置12で商品登録された結果を表示する。また、タブレット端末14は、取置可能な商品に対する客24の取置指示を取得して、サーバ装置12に出力する。また、タブレット端末14は、客24が取り置きを希望した商品の取り置きが完了したこと、即ち、取り置きを希望した商品が取置場所に収集されたことを示す情報を表示する。また、タブレット端末14は、客24が買い物を終了して会計を行う際に、自身の画面に会計コードを表示する。表示された会計コードはセルフPOS端末18に読み取られて、会計処理が開始される。なお、タブレット端末14は、本開示における第1の携帯端末の一例である。
【0013】
ピッカー用携帯端末16は、取り置きを指示された商品の収集作業を行うピッカーが所持する。ピッカー用携帯端末16は、サーバ装置12の指示を受けて、商品の取り置きに係る各種情報の表示を行う。また、ピッカー用携帯端末16は、ピッカーが行う商品の収集作業の進捗状況を示す情報を取得して、サーバ装置12に出力する。具体的には、ピッカー用携帯端末16は、客24から商品の取置指示があったことを示す情報を表示する。また、ピッカー用携帯端末16は、商品の取置指示を受けて、対応可能なピッカーからの作業を行う宣言を示す情報を取得して、サーバ装置12に出力する。また、ピッカー用携帯端末16は、ピッカーが取り置きを指示された商品を所定の取置場所に取り置いたことを示す情報を取得して、サーバ装置12に出力する。店舗には複数人のピッカーがおり、各人がピッカー用携帯端末16を所持している。したがって、ピッカー用携帯端末16は複数存在する。なお、ピッカー用携帯端末16は、本開示における第2の携帯端末の一例である。
【0014】
セルフPOS端末18は、サーバ装置12の指示を受けて、客24がタブレット端末14を介して提示した会計コードに係る会計処理を行う。また、セルフPOS端末18は、客24が取り置きを指示した全ての商品の取り置きが完了していない場合に、サーバ装置12の指示を受けて、報知を行う。セルフPOS端末18は、複数存在しており、客24は、空いているセルフPOS端末18で会計処理を行う。なお、セルフPOS端末18は、本開示における会計処理装置の一例である。
【0015】
なお、本実施形態に係る商品販売データ処理システム10の構成は、
図1の例に限定されない。例えば、タブレット端末14は、客が所持するスマートフォン等の携帯端末であってもよい。また、セルフPOS端末18は、対人式のPOS端末であってもよい。更に、タブレット端末14、または客が所持する携帯端末は、会計コードを表示してセルフPOS端末18を介して会計処理を行うことができるが、これに限定されず、クレジットカード決済、コード決済、その他の電子マネー決済の決済方法を用いて、それぞれの携帯端末において会計処理を行う機能を備えていてもよい。
【0016】
(サーバ装置のハードウエア構成)
図2を用いて、サーバ装置12のハードウエア構成を説明する。
図2は、サーバ装置のハードウエア構成の一例を示すハードウエアブロック図である。
【0017】
サーバ装置12は、当該サーバ装置12の全体を制御する制御部31と、記憶部35と、表示デバイス45と、操作デバイス46と、通信ユニット47とを備える。
【0018】
制御部31は、CPU32と、ROM33と、RAM34とを備える。CPU32は、サーバ装置12の各部を統括的に制御する。ROM33は、各種プログラムを記憶する。RAM34は、プログラムや各種データを展開するワークスペースである。
【0019】
CPU32、ROM33、及びRAM34は、内部バス44を介して接続される。制御部31は、CPU32が、記憶部35に記憶されてRAM34に展開されたプログラムに従って動作することによって、各種の処理を実行する。
【0020】
記憶部35は、HDDやフラッシュメモリ等の記憶媒体を有し、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部35は、制御プログラム36と、商品マスタ37と、取置場所マスタ38と、商品登録ファイル39と、取置指示ファイル40とを記憶する。
【0021】
制御プログラム36は、サーバ装置12の全体の動作を制御するプログラムである。
【0022】
商品マスタ37は、店舗で販売している商品に係る情報を記憶したマスタファイルである。商品マスタ37の具体的な構造について、詳しくは後述する(
図3参照)。
【0023】
取置場所マスタ38は、取置可能な商品の取置場所に係る情報を記憶したマスタファイルである。取置場所マスタ38の具体的な構造について、詳しくは後述する(
図4参照)。
【0024】
商品登録ファイル39は、タブレット端末14が読み取った商品コードに係る情報、即ち、客24が購入する商品に係る情報を記憶したファイルである。商品登録ファイル39の具体的な構造について、詳しくは後述する(
図5参照)。
【0025】
取置指示ファイル40は、タブレット端末14の取置希望ボタン118(
図22参照)が押下された際、即ち、客24が商品の取り置きを指示した際に生成される、取置商品に係る情報を記憶したファイルである。取置指示ファイル40の具体的な構造について、詳しくは後述する(
図6参照)。取置指示ファイル40は、本開示における商品取置情報の一例である。
【0026】
表示デバイス45は、制御部31の指示によって生成された画面を表示する。表示デバイス45は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)等のデバイスで構成される。
【0027】
操作デバイス46は、操作者の入力操作を取得して制御部31に送信する。操作デバイス46は、例えばタッチパネルやキーボード等のデバイスで構成される。
【0028】
通信ユニット47は、タブレット端末14、ピッカー用携帯端末16、セルフPOS端末18との間で通信を行うための通信接続ユニットである。
【0029】
(サーバ装置が記憶する各種データのデータ構造)
図3から
図6を用いて、サーバ装置12が記憶する各種データのデータ構造を説明する。
図3は、商品マスタのデータ構造の一例を示す図である。
図4は、取置場所マスタのデータ構造の一例を示す図である。
図5は、商品登録ファイルのデータ構造の一例を示す図である。
図6は、取置指示ファイルのデータ構造の一例を示す図である。
【0030】
商品マスタ37は、
図3に示すように、商品を識別する商品コードに関連付けて、当該商品コードに対応する商品の商品情報を記憶する。商品情報は、商品名、種別、価格、重量、サイズ、商品アイコン、取置可否情報、陳列場所、保管場所等を含む。
【0031】
取置可否情報は、商品の重量やサイズに基づいて、店舗が独自に設定する。例えば、取置可否情報に「0」が付与された商品は、取置不可の商品であり、取置可否情報に「1」が付与された商品は、取置可能な商品である。
【0032】
取置場所マスタ38は、
図4に示すように、取置場所を一意に特定する取置場所コードに関連付けて、当該取置場所コードに対応する取置場所情報を記憶する。取置場所情報は、取置場所種別、取置場所位置情報、付帯情報等を含む。
【0033】
取置場所種別は、例えば、店舗のサービスカウンタやレジ横の棚等を含む。
【0034】
取置場所位置情報は、店舗のフロア階数、通路番号、レジ番号等を含む。
【0035】
付帯情報は、棚番号等を含む。
【0036】
商品登録ファイル39は、サーバ装置12が、タブレット端末14が読み取った商品コードを受信することによって生成する。商品登録ファイル39は、
図5に示すように、客24の指示によって登録された商品を一意に特定する会計コードに関連付けて、当該会計コードに対応する商品登録情報を記憶する。商品登録情報は、取引ID、端末ID、商品コード、数量、価格、取置ID、取置ID枝番、取置場所コード、取置ステータス等を含む。
【0037】
取引IDは、客24が店舗にチェックインした際、または、最初の商品を登録した際に、サーバ装置12が発行する。
【0038】
端末IDは、客24が操作したタブレット端末14を一意に特定する端末識別情報である。当該端末識別情報は、客24が購入する商品のコード情報を読み取った際に、当該コード情報とともにサーバ装置12に出力される。なお、商品登録ファイル39は、タブレット端末14を一意に特定する端末識別情報の代わりに、タブレット端末14から客24を一意に特定するユーザ識別情報を取得して記憶してもよい。客24を一意に特定するユーザ識別情報は、例えば、客24が予め店舗に登録したユーザ番号等である。
【0039】
取置ID、取置ID枝番、取置場所コード、取置ステータスは、いずれも、客24が取り置きを希望した取置指示商品にのみ記憶される。
【0040】
取置IDは、客24による取置商品であることを一意に特定する識別情報である。サーバ装置12は、客24から商品の取置希望を取得した際に、取置IDを発行する。
【0041】
取置ID枝番は、同じ客24が、複数の商品の取り置きを希望した場合に、同じ客からの取置希望であることを示すために、サーバ装置12が発行する情報である。例えば、客24が1点目の商品の取り置きを希望した場合に、サーバ装置12は、新たな取置IDを発行する。このとき、サーバ装置12は、客24が取り置きを希望した1点目の商品であることを示すために、取置ID枝番「1」を同時に発行する。そして、同じ客24が2点目の商品の取り置きを希望した場合に、サーバ装置12は、2点目の商品に対して、先ほど発行したのと同じ取置IDを付与するとともに、客24が取り置きを希望した2点目の商品であることを示す取置ID枝番「2」を同時に発行する。
【0042】
取置場所コードは、取り置きを希望された商品の取置場所を示す情報である。なお、取置場所は、サーバ装置12が設定してもよいし、客24に選択させてもよい。また、サーバ装置12は、同じ客24が取り置きを希望した2点目以降の商品に対して、1点目の商品と同じ取置場所を設定する。更に、ピッカーが1人しかいない場合や、ピッカーが同じ端末IDに関連付いた取置指示に対応する場合には、ピッカーが取置場所を指定するようにしてもよい。
【0043】
取置ステータスは、取り置きを希望した商品の状態を示す情報である。取置ステータスには、例えば、ピッカーへの指示前であることを示す「0」と、ピッカーへの取置指示を行ったことを示す「1」と、指示を受けたピッカーが商品を収集中であることを示す「2」と、取置場所への収集が完了したことを示す「3」のいずれかが記憶される。そして、取置ステータスは、ピッカー用携帯端末16からの情報を受けて、逐次更新される。
【0044】
取置指示ファイル40は、
図6に示すように、サーバ装置12が発行した取置IDに関連付けて、当該取置IDに対応する取置情報を記憶する。取置情報は、取置ID枝番と、商品コードと、商品名と、数量と、価格と、取置場所コードと、取置ステータスと、ピッカーの端末ID等を含む。
【0045】
サーバ装置12は、取置指示ファイル40を、ピッカー用携帯端末16に出力する。そして、取置指示ファイル40を取得したピッカーは、指示された商品を取置場所に収集する収集作業を行うことを宣言する。具体的には、ピッカーは収集作業を自分が行う旨をピッカー用携帯端末16に入力する。作業宣言が入力されると、ピッカー用携帯端末16は、取置指示ファイル40の取置ステータスを「収集中」に更新する。そして、ピッカー用携帯端末16は、取置ステータスが更新された取置指示ファイル40をサーバ装置12に出力する。また、ピッカーは、収集作業が終了した際に、作業が終了したことを示す情報をピッカー用携帯端末16に入力する。作業終了が入力されると、ピッカー用携帯端末16は、取置指示ファイル40の取置ステータスを「取置完了」に更新する。そして、ピッカー用携帯端末16は、取置ステータスが更新された取置指示ファイル40をサーバ装置12に出力する。
【0046】
(タブレット端末のハードウエア構成)
図7を用いて、タブレット端末14のハードウエア構成を説明する。
図7は、タブレット端末のハードウエア構成の一例を示すハードウエアブロック図である。
【0047】
タブレット端末14は、当該タブレット端末14の全体を制御する制御部51と、記憶部55と、表示デバイス65と、操作デバイス66と、カメラ67と、通信ユニット68とを備える。
【0048】
制御部51は、CPU52と、ROM53と、RAM54とを備える。CPU52は、タブレット端末14の各部を統括的に制御する。ROM53は、各種プログラムを記憶する。RAM54は、プログラムや各種データを展開するワークスペースである。
【0049】
CPU52、ROM53、及びRAM54は、内部バス64を介して接続される。制御部51は、CPU52が、記憶部35に記憶されてRAM34に展開されたプログラムに従って動作することによって、各種の処理を実行する。
【0050】
記憶部55は、HDDやフラッシュメモリ等の記憶媒体を有し、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部55は、制御プログラム56と、商品登録ファイル57とを記憶する。
【0051】
制御プログラム56は、タブレット端末14の全体の動作を制御するプログラムである。
【0052】
商品登録ファイル57は、客24がコード情報の登録を指示した商品の商品情報を記憶したファイルである。商品登録ファイル57は、客24がコード情報を登録する都度、タブレット端末14がサーバ装置12から取得する。
【0053】
表示デバイス65は、制御部51の指示によって生成された画面を表示する。表示デバイス65は、例えばLCDや有機EL等のデバイスで構成される。
【0054】
操作デバイス66は、操作者の入力操作を取得して制御部51に送信する。操作デバイス66は、例えばタッチパネルやキーボード等のデバイスで構成される。
【0055】
カメラ67は、購入する商品のバーコードや2次元コードを撮影する。
【0056】
通信ユニット68は、サーバ装置12との間で通信を行うための通信接続ユニットである。
【0057】
(ピッカー用携帯端末のハードウエア構成)
図8を用いて、ピッカー用携帯端末16のハードウエア構成を説明する。
図8は、ピッカー用携帯端末のハードウエア構成の一例を示すハードウエアブロック図である。
【0058】
ピッカー用携帯端末16は、当該ピッカー用携帯端末16の全体を制御する制御部71と、記憶部75と、表示デバイス85と、操作デバイス86と、通信ユニット87とを備える。
【0059】
制御部71は、CPU72と、ROM73と、RAM74とを備える。CPU72は、ピッカー用携帯端末16の各部を統括的に制御する。ROM73は、各種プログラムを記憶する。RAM74は、プログラムや各種データを展開するワークスペースである。
【0060】
CPU72、ROM73、及びRAM74は、内部バス84を介して接続される。制御部71は、CPU72が、記憶部75に記憶されてRAM74に展開されたプログラムに従って動作することによって、各種の処理を実行する。
【0061】
記憶部75は、HDDやフラッシュメモリ等の記憶媒体を有し、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部75は、制御プログラム76と、取置場所マスタ77と、取置指示ファイル78とを記憶する。
【0062】
制御プログラム76は、ピッカー用携帯端末16の全体の動作を制御するプログラムである。
【0063】
取置場所マスタ77は、サーバ装置12が記憶する、前述した取置場所マスタ38と同じマスタファイルである。
【0064】
取置指示ファイル78は、サーバ装置12が記憶する前述した取置指示ファイル40のうち、1つの枝番に係る取置情報を記憶したファイルである。取置指示ファイル78は、商品の取り置きが指示される都度、1商品毎に、サーバ装置12からピッカー用携帯端末16に出力される。
【0065】
表示デバイス85は、制御部71の指示によって生成された画面を表示する。表示デバイス85は、例えばLCDや有機EL等のデバイスで構成される。
【0066】
操作デバイス86は、操作者の入力操作を取得して制御部71に送信する。操作デバイス86は、例えばタッチパネルやキーボード等のデバイスで構成される。
【0067】
通信ユニット87は、サーバ装置12との間で通信を行うための通信接続ユニットである。
【0068】
(セルフPOS端末のハードウエア構成)
図9を用いて、セルフPOS端末18のハードウエア構成を説明する。
図9は、セルフPOS端末のハードウエア構成の一例を示すハードウエアブロック図である。
【0069】
セルフPOS端末18は、当該セルフPOS端末18の全体を制御する制御部91と、記憶部95と、表示デバイス105と、操作デバイス106と、コードリーダ107と、通信ユニット108とを備える。
【0070】
制御部91は、CPU92と、ROM83と、RAM94とを備える。CPU92は、セルフPOS端末18の各部を統括的に制御する。ROM83は、各種プログラムを記憶する。RAM94は、プログラムや各種データを展開するワークスペースである。
【0071】
CPU92、ROM93、及びRAM94は、内部バス104を介して接続される。制御部91は、CPU92が、記憶部95に記憶されてRAM94に展開されたプログラムに従って動作することによって、各種の処理を実行する。
【0072】
記憶部95は、HDDやフラッシュメモリ等の記憶媒体を有し、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部95は、制御プログラム96と、商品登録ファイル97とを記憶する。
【0073】
制御プログラム96は、セルフPOS端末18の全体の動作を制御するプログラムである。
【0074】
商品登録ファイル97は、サーバ装置12が記憶する、前述した商品登録ファイル39と同じファイルである。
【0075】
表示デバイス105は、制御部91の指示によって生成された画面を表示する。表示デバイス105は、例えばLCDや有機EL等のデバイスで構成される。
【0076】
操作デバイス106は、操作者の入力操作を取得して制御部91に送信する。操作デバイス106は、例えばタッチパネルやキーボード等のデバイスで構成される。
【0077】
コードリーダ107は、タブレット端末14の表示デバイス65に表示された会計コードを読み取る、例えばバーコードリーダである。
【0078】
通信ユニット108は、サーバ装置12との間で通信を行うための通信接続ユニットである。
【0079】
(サーバ装置の機能構成)
図10を用いて、サーバ装置12の機能構成を説明する。
図10は、サーバ装置の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0080】
サーバ装置12の制御部31は、制御プログラム36をRAM34に展開して動作させることによって、
図10に示す商品情報取得部131と、登録情報生成部132と、取置指示取得部133と、会計コード出力部134と、商品取置情報生成部135と、商品取置指示部136と、取置ステータス取得部137と、取置完了情報出力部138と、会計コード取得部139と、報知指示部140と、会計実行指示部141とを機能部として実現する。なお、これらの機能の一部または全ては、専用ハードウエアによって実現されてもよい。
【0081】
商品情報取得部131は、タブレット端末14から、客24が購入する商品を一意に特定する商品コードと、タブレット端末14を一意に特定する端末識別情報とを取得する。また、商品情報取得部131は、取得した商品コードの商品が、取置可能商品であるかを判定する。また、商品情報取得部131は、タブレット端末14から、購入する全ての商品の指定が完了したことを示す情報を取得する。
【0082】
登録情報生成部132は、タブレット端末14から取得した、客24が購入する商品の商品情報を含む登録情報を記憶した商品登録ファイル39と、当該登録情報を一意に特定する会計コードとを生成する。また、登録情報生成部132は、生成した商品登録ファイル39の内容をタブレット端末14に出力する。なお、会計コードは、タブレット端末14が生成してもよい。例えば、サーバ装置12がタブレット端末14から会計のリクエストを受けた場合、サーバ装置12は、未登録商品や未成年が購入できない20禁商品がないことを確認する。問題がなければ、サーバ装置12は、タブレット端末14に応答コマンドを返す。そして、タブレット端末14は、応答コマンドを取得して、
図5に記載した各種情報を特定する会計コードを生成してもよい。
【0083】
取置指示取得部133は、タブレット端末14から、客24が購入する商品の中の取置可能な商品に対する取置指示を取得する。また、取置指示取得部133は、取置指示を取得した際に、同じタブレット端末14から、既に取置指示を受けているかを判定する。
【0084】
会計コード出力部134は、購入する全ての商品の登録が完了したことを条件として、タブレット端末14に対して、登録情報生成部132が生成した会計コードを出力する。
【0085】
商品取置情報生成部135は、取置指示された商品を特定する商品識別情報である商品コードと、タブレット端末14からの取置指示であることを特定する端末識別情報と、商品の取置場所とを関連付けた取置指示ファイル40(商品取置情報)を生成する。なお、商品コードは、本開示における第1の識別情報の一例である。また、端末識別情報は、本開示における第2の識別情報の一例である。また、商品取置情報生成部135は、取置指示された商品の取置場所を設定する。
【0086】
商品取置指示部136は、ピッカー用携帯端末16に対して、商品の取置場所への取置指示を出力する。
【0087】
取置ステータス取得部137は、ピッカー用携帯端末16から、取置指示された商品の取置状況を示す情報を取得して、商品登録ファイル39と取置指示ファイル40に登録された取置ステータスを更新する。商品の取置状況を示す情報とは、例えば、商品収集作業を行うことを宣言する情報と、商品の取り置きを完了したことを示す情報である。また、取置ステータス取得部137は、商品取置指示部136がピッカー用携帯端末16に対して、商品の取置場所への取置指示を出力した際に、商品登録ファイル39と取置指示ファイル40に登録された取置ステータスを更新する。また、取置ステータス取得部137は、取置ステータスに基づいて、同じタブレット端末14から取置指示された商品の全てが取り置きを完了したかを判定する。
【0088】
取置完了情報出力部138は、取置指示された商品の取置場所への移動が完了したことを条件として、取り置きが完了したことを示す情報と取置場所を示す情報とを、タブレット端末14に対して表示可能に出力する。また、取置完了情報出力部138は、セルフPOS端末18が、取置指示された全ての商品の取置場所への移動が完了していない場合に会計処理を実行したことを条件として、取置指示された全ての商品の取置場所への移動が完了した際に、取置指示された全ての商品の取置場所への移動が完了したことを、タブレット端末14に対して表示可能に出力する。
【0089】
会計コード取得部139は、セルフPOS端末18から、会計コードを取得する。
【0090】
報知指示部140は、会計実行指示部141が、セルフPOS端末18に対して会計処理を行わせる際に、取置指示された全ての商品の取置場所への収集が完了していないことを条件として、セルフPOS端末18に対して報知を行わせる。
【0091】
会計実行指示部141は、会計処理を行うセルフPOS端末18から会計コードを取得した際に、セルフPOS端末18に対して、会計コードに対応する商品登録ファイル39を出力する。また、会計実行指示部141は、会計処理を行うセルフPOS端末18から会計の実行を指示された際に、セルフPOS端末18に対して、商品登録ファイル39に登録された登録情報に係る会計処理を行わせる。
【0092】
(タブレット端末の機能構成)
図11を用いて、タブレット端末14の機能構成を説明する。
図11は、タブレット端末の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0093】
タブレット端末14の制御部51は、制御プログラム56をRAM54に展開して動作させることによって、
図11に示す商品コード読取部151と、商品コード出力部152と、登録情報取得部153と、取置指示取得部154と、取置指示出力部155と、取置完了情報取得部156と、商品指定完了判定部157と、会計コード表示部158とを機能部として実現する。なお、これらの機能の一部または全ては、専用ハードウエアによって実現されてもよい。
【0094】
商品コード読取部151は、商品に付されたバーコードや2次元コード等の、商品コードを含むコード情報を読み取る。
【0095】
商品コード出力部152は、商品コード読取部151が読み取ったコード情報と、タブレット端末14を一意に特定する端末識別情報とをサーバ装置12に出力する。
【0096】
登録情報取得部153は、サーバ装置12から、商品登録ファイル39に登録された商品登録情報を取得する。また、登録情報取得部153は、取得した商品登録情報を表示デバイス65に表示する。
【0097】
取置指示取得部154は、登録された商品が取置可能な商品である場合に、客24の取置指示を取得する。
【0098】
取置指示出力部155は、取置指示取得部154が取得した客24の取置指示を、サーバ装置12に出力する。
【0099】
取置完了情報取得部156は、サーバ装置12から、取り置きを指示した商品の取り置きが完了したことを示す取置完了情報を取得する。また、取置完了情報取得部156は、取得した取置完了情報を表示デバイス65に表示する。
【0100】
商品指定完了判定部157は、客24が全ての商品のコード情報を読み取ったかを判定する。例えば、商品指定完了判定部157は、タブレット端末14から、商品登録が完了したことを示すボタンが操作されたことを検出することによって、客24が全ての商品の商品コードの読み取りを完了したものと判定する。
【0101】
会計コード表示部158は、サーバ装置12から、購入する商品の登録情報を一意に特定する会計コードを取得して、タブレット端末14の表示デバイス65に表示する。
【0102】
(ピッカー用携帯端末の機能構成)
図12を用いて、ピッカー用携帯端末16の機能構成を説明する。
図12は、ピッカー用携帯端末の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0103】
ピッカー用携帯端末16の制御部71は、制御プログラム76をRAM74に展開して動作させることによって、
図12に示す商品取置情報取得部171と、取置担当宣言取得部172と、取置担当宣言出力部173と、取置商品保管場所・取置場所表示部174と、取置完了情報取得部175と、取置完了情報出力部176とを機能部として実現する。なお、これらの機能の一部または全ては、専用ハードウエアによって実現されてもよい。
【0104】
商品取置情報取得部171は、サーバ装置12から、商品の取置場所への取置指示を取得する。
【0105】
取置担当宣言取得部172は、商品取置情報取得部171が取得した取置指示に対して、ピッカーから、商品の収集作業を行う宣言情報を取得する。具体的には、取置担当宣言取得部172は、ピッカー用携帯端末16の表示デバイス85に対する、商品の収集を行うことを宣言するボタンの操作情報を取得する。
【0106】
取置担当宣言出力部173は、取置担当宣言取得部172が取得した宣言情報を、サーバ装置12に出力する。
【0107】
取置商品保管場所・取置場所表示部174は、取置商品の保管場所と取置場所とを、ピッカー用携帯端末16の表示デバイス85に表示する。
【0108】
取置完了情報取得部175は、ピッカーが商品を取置場所に運び終わった際に、ピッカー用携帯端末16の表示デバイス85に対する、商品の取り置きを完了したことを示すボタンの操作情報を取得する。
【0109】
取置完了情報出力部176は、取置完了情報取得部175が取得した取置完了情報を、サーバ装置12に出力する。
【0110】
(セルフPOS端末の機能構成)
図13を用いて、セルフPOS端末18の機能構成を説明する。
図13は、セルフPOS端末の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0111】
セルフPOS端末18の制御部91は、制御プログラム96をRAM94に展開して動作させることによって、
図13に示す会計コード読取部191と、会計コード出力部192と、登録情報取得部193と、会計実行指示取得部194と、会計実行指示出力部195と、会計処理実行部196と、報知情報出力部197とを機能部として実現する。なお、これらの機能の一部または全ては、専用ハードウエアによって実現されてもよい。
【0112】
会計コード読取部191は、客24の操作によってタブレット端末14の表示デバイス65に表示された会計コードを、コードリーダ107で読み取る。
【0113】
会計コード出力部192は、会計コード読取部191が読み取った会計コードを、サーバ装置12に出力する。
【0114】
登録情報取得部193は、サーバ装置12から、会計コード出力部192が出力した会計コードに対応する商品登録ファイル39を取得する。
【0115】
会計実行指示取得部194は、客24からの会計の実行指示を取得する。具体的には、
会計実行指示取得部は、セルフPOS端末18の表示デバイス105に表示された、非図示の会計ボタンの押下を検出したときに、会計の実行指示を取得したと判断する。
【0116】
会計実行指示出力部195は、会計実行指示取得部194が会計の実行指示を取得したことを示す情報を、サーバ装置12に出力する。
【0117】
会計処理実行部196は、サーバ装置12からの会計指示を受けて、会計処理を実行する。
【0118】
報知情報出力部197は、取置指示された全ての商品の取置場所への収集が完了していない場合に、サーバ装置12から報知指示を取得する。また、報知情報出力部197は、サーバ装置12から報知指示を取得したことを条件として、取置指示された全ての商品の取置場所への収集が完了していないことを示す報知を行う。
【0119】
(商品販売データ処理システムが行う処理の流れ)
図14を用いて、商品販売データ処理システム10が行う処理の流れについて、主に客24とピッカーが行う操作や動作の観点から説明する。
図14は、実施形態に係る商品販売データ処理システムが行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。特に、
図14のフローチャートは、商品販売データ処理システム10に係る客24とピッカーが行う操作や作業等の流れに着目して描いたものである。なお、商品販売データ処理システム10を構成するサーバ装置12、タブレット端末14、ピッカー用携帯端末16、セルフPOS端末18のそれぞれが行う処理の詳細な流れは後述する(
図15から
図20参照)。
【0120】
まず、客24の操作や客24の動作の流れを説明する。まず、タブレット端末14は、例えば、商品登録開始ボタンが押下されたことを検出することによって、客24によるタブレット端末14の利用を開始する(ステップS11)。
【0121】
客24は、購入する商品を手に取って、コード情報が登録されたバーコードや2次元コードを、タブレット端末14のカメラ67で読み取る(ステップS12)。
【0122】
タブレット端末14は、商品が取置可能な商品であるかを判定する(ステップS13)。商品が取置可能な商品であると判定される(ステップS13:Yes)とステップS14に進む。一方、商品が取置可能な商品であると判定されない(ステップS13:No)とステップS16に進む。
【0123】
ステップS13において、商品が取置可能な商品であると判定されると、タブレット端末14は、客24に対して、取り置きを希望するかを尋ねる(ステップS14)。客24が取り置きを希望する(ステップS14:Yes)とステップS15に進む。一方、客24が取り置きを希望しない(ステップS14:No)とステップS16に進む。
【0124】
ステップS14において、客24が取り置きを希望すると、サーバ装置12は、客24による取置商品であることを一意に特定する取置IDを発行する(ステップS15)。その後、ステップS16に進む。また、取置IDの内容は、ピッカーに伝えられる。
【0125】
ステップS13において商品が取置可能な商品であると判定されない場合、ステップS14において客24が取り置きを希望しない場合、およびステップS15において取置IDが発行されると、ステップS12でコード情報を読み取った商品が、サーバ装置12に登録される(ステップS16)。
【0126】
客24は、購入する次の商品があるかを判断する(ステップS17)。購入する次の商品があると判断する(ステップS17:Yes)とステップS12に戻る。一方、購入する次の商品があると判断しない(ステップS17:No)と、客24は、会計場所であるセルフPOS端末18に移動する(ステップS18)。その後、後述するセルフPOS端末18が行う処理シーケンスに移る。なお、購入する次の商品がないことは、例えば、商品指定完了判定部157が、タブレット端末14から、商品登録が完了したことを示すボタンが操作されたことを検出することによって判定される。
【0127】
次に、取置商品を収集するピッカーの操作やピッカーの動作の流れを説明する。ピッカーが所持するピッカー用携帯端末16は、ステップS15で発行された取置IDを含む取置指示を受信する(ステップS21)。
【0128】
ピッカーは、自身が、取り置きを依頼された商品を収集する取置作業を行う旨を宣言する(ステップS22)。具体的には、取置担当宣言取得部172が、ピッカー用携帯端末16に表示されたOKボタン126(
図25参照)が押下されたことを検出することによって、取置作業の宣言がなされたと判定する。
【0129】
ピッカーが取置作業を行う旨を宣言すると、取置ステータスが「収集中」に更新される(ステップS23)。
【0130】
ピッカーは商品の収集を行う(ステップS24)。
【0131】
収集された商品は、商品取置場所に運ばれて保管される(ステップS31)。
【0132】
ピッカーが取置作業を完了すると、取置完了情報取得部175は、ピッカー用携帯端末16に表示された作業完了ボタン144が押下されたことを検出して、取置作業が完了したことを示す情報をサーバ装置12に出力する。そして、サーバ装置12は、取置ステータスを「取置完了」に更新する(ステップS25)。
【0133】
セルフPOS端末18に移動した客24は、タブレット端末14に会計コードを表示させて、セルフPOS端末18の会計コード読取部191に会計コードを読み取らせる。セルフPOS端末18は、読み取った会計コードをサーバ装置12に出力する。そして、サーバ装置12は、受信した会計コードに対応する商品の登録情報をセルフPOS端末18に出力する。そして、セルフPOS端末18は、サーバ装置12が出力した商品の登録情報を取得する(ステップS41)。
【0134】
セルフPOS端末18は、商品の登録情報の中に取置商品があるかを判定する(ステップS42)。取置商品があると判定される(ステップS42:Yes)とステップS43に進む。一方、取置商品があると判定されない(ステップS42:No)とステップS45に進む。
【0135】
ステップS42において、取置商品があると判定されると、セルフPOS端末18は、取置商品の全てが取り置きを完了しているかを判定する(ステップS43)。取置商品の全てが取り置きを完了していると判定される(ステップS43:Yes)と、例えば、セルフPOS端末18の近傍の商品取置場所から、取置商品を受け取る(ステップS32)。
【0136】
その後、客24は、セルフPOS端末18に対して、会計の実行を指示する。具体的には、セルフPOS端末18の会計実行指示取得部194は、会計の実行を指示する入力があったと判断すると、セルフPOS端末18は会計処理を行う(ステップS45)。なお、セルフPOS端末18と商品取置場所とが離れている場合は、客24は、会計処理を済ませた後で商品取置場所に向かい、取置商品を受け取ってもよい。
【0137】
会計処理を済ませた客24は、店舗から退店する(ステップS19)。
【0138】
(サーバ装置が行う処理の流れ)
図15から
図17を用いて、サーバ装置12が行う処理の流れを説明する。
図15は、サーバ装置が行う、商品登録処理と取置指示取得処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図16は、サーバ装置が行う、取置作業宣言取得処理と取置ステータス更新処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図17は、サーバ装置が行う、会計実行指示処理と報知指示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0139】
まず、
図15を用いて、サーバ装置が行う、商品登録処理と取置指示取得処理の流れを説明する。
【0140】
商品情報取得部131は、タブレット端末14から、客24が購入する商品を一意に特定するコード情報と、タブレット端末14を一意に特定する端末識別情報とを取得する(ステップS51)。
【0141】
登録情報生成部132は、商品登録ファイル39を生成または更新する(ステップS52)。
【0142】
商品情報取得部131は、ステップS51で取得したコード情報の商品が、取置可能商品であるかを判定する(ステップS53)。取置可能商品であると判定される(ステップS53:Yes)とステップS54に進む。一方、取置可能商品であると判定されない(ステップS53:No)とステップS55に進む。
【0143】
ステップS53において、取置可能商品であると判定されると、登録情報生成部132は、ステップS52で生成した商品登録ファイル39と、登録された商品が取置可能であることを示す情報とを、タブレット端末14に出力する(ステップS54)。その後、ステップS56に進む。
【0144】
ステップS53において、取置可能商品であると判定されないと、登録情報生成部132は、ステップS52で生成した商品登録ファイル39を、タブレット端末14に出力する(ステップS55)。その後、ステップS56に進む。
【0145】
ステップS54またはステップS55に続いて、取置指示取得部133は、タブレット端末14から取置指示を取得したかを判定する(ステップS56)。取置指示を取得したと判定される(ステップS56:Yes)とステップS57に進む。一方、取置指示を取得したと判定されない(ステップS56:No)とステップS62に進む。
【0146】
ステップS56において、取置指示を取得したと判定されると、取置指示取得部133は、同じタブレット端末14から、既に取置指示を受けているかを判定する(ステップS57)。同じタブレット端末14から、既に取置指示を受けていると判定される(ステップS57:Yes)とステップS58に進む。一方、同じタブレット端末14から、既に取置指示を受けていると判定されない(ステップS57:No)とステップS60に進む。
【0147】
ステップS57において、同じタブレット端末14から、既に取置指示を受けていると判定されると、商品取置情報生成部135は、既に発行されている取置IDに新たな枝番を付与して、商品登録ファイル39と取置指示ファイル40に登録する(ステップS58)
【0148】
商品取置情報生成部135は、既に発行済の取置IDに対応する取置場所と同じ取置場所を設定する(ステップS59)。設定された取置場所を示す取置場所コードは、商品登録ファイル39と取置指示ファイル40に登録される。その後、ステップS62に進む。
【0149】
ステップS57に戻り、ステップS57において、同じタブレット端末14から、既に取置指示を受けていると判定されないと、商品取置情報生成部135は、新たな取置IDを発行する(ステップS60)。発行された取置IDは、商品登録ファイル39と取置指示ファイル40に登録される。
【0150】
また、商品取置情報生成部135は、取置指示された商品の取置場所を設定する(ステップS61)。設定された取置場所を示す取置場所コードは、商品登録ファイル39と取置指示ファイル40に登録される。なお、取置場所の設定は、サーバ装置12が自ら行ってもよいし、タブレット端末14を介して取得した、客24から指示された取置場所を設定してもよい。その後、ステップS62に進む。
【0151】
ステップS59またはステップS61に続いて、商品情報取得部131は、全ての商品の登録が完了したかを判定する(ステップS62)。全ての商品の登録が完了したと判定される(ステップS62:Yes)と、サーバ装置12は、
図15の処理を終了する。一方、全ての商品の登録が完了したと判定されない(ステップS62:No)とステップS51に戻る。なお、全ての商品の登録が完了したかは、例えば、タブレット端末14を介して、客24から指示された登録完了を示す情報を取得したかによって判定すればよい。
【0152】
次に、
図16を用いて、サーバ装置が行う、取置作業宣言取得処理と取置ステータス更新処理の流れを説明する。
【0153】
取置指示取得部133は、タブレット端末14から取置指示を取得したかを判定する(ステップS71)。取置指示を取得したと判定される(ステップS71:Yes)とステップS72に進む。一方、取置指示を取得したと判定されない(ステップS71:No)とステップS71を繰り返す。なお、ここで行われる処理は、
図15のステップS56に対応する。
【0154】
ステップS71において、取置指示を取得したと判定されると、商品取置情報生成部135は、取置IDを発行する(ステップS72)。なお、前述したように、既に同じタブレット端末14からの取置指示がある場合は、既に発行済みの取置IDと同じ取置IDに新たな枝番が付与される。なお、ここで行われる処理は、
図15のステップS58とステップS60に対応する。
【0155】
商品取置情報生成部135は、取置指示された商品の取置場所を設定する(ステップS73)。設定された取置場所を示す取置場所コードは、商品登録ファイル39と取置指示ファイル40に登録される。なお、ここで行われる処理は、
図15のステップS59とステップS61に対応する。
【0156】
商品取置指示部136は、ピッカー用携帯端末16に対して、商品の取置場所への取置指示を出力する(ステップS74)。
【0157】
取置ステータス取得部137は、取置ステータスを、「指示前」から「指示済」に更新する(ステップS75)。
【0158】
取置ステータス取得部137は、ピッカー用携帯端末16から、商品収集作業の宣言を取得したかを判定する(ステップS76)。商品収集作業の宣言を取得したと判定される(ステップS76:Yes)とステップS77に進む。一方、商品収集作業の宣言を取得したと判定されない(ステップS76:No)とステップS71に戻る。なお、商品収集作業の宣言は、後述する
図19のステップS123において、ピッカー用携帯端末16から出力される。
【0159】
ステップS76において、商品収集作業の宣言を取得したと判定されると、取置ステータス取得部137は、取置ステータスを、「指示済」から「収集中」に更新する(ステップS77)。
【0160】
取置ステータス取得部137は、ピッカー用携帯端末16から、商品収集作業を完了したことを示す取置完了情報を取得したかを判定する(ステップS78)。取置完了情報を取得したと判定される(ステップS78:Yes)とステップS79に進む。一方、取置完了情報を取得したと判定されない(ステップS78:No)とステップS71に戻る。なお、取置完了情報は、後述する
図19のステップS126において、ピッカー用携帯端末16から出力される。
【0161】
ステップS78において、取置完了情報を取得したと判定されると、取置ステータス取得部137は、取置ステータスを、「収集中」から「取置完了」に更新する(ステップS79)。
【0162】
取置完了情報出力部138は、取置指示を出力したタブレット端末14に対して、取り置きが完了したことを示す取置完了情報と取置場所を示す情報とを出力する(ステップS80)。
【0163】
取置ステータス取得部137は、同じタブレット端末14から指示された全ての取置商品の取り置きが完了したかを判定する(ステップS81)。全ての取置商品の取り置きが完了したと判定される(ステップS81:Yes)と、サーバ装置12は、
図16の処理を終了する。一方、全ての取置商品の取り置きが完了したと判定されない(ステップS81:Nо)とステップS71に戻る
【0164】
次に、
図17を用いて、サーバ装置が行う、会計実行指示処理と報知指示処理の流れを説明する。
【0165】
会計コード取得部139は、セルフPOS端末18がタブレット端末14から読み取った会計コードを取得する(ステップS91)。
【0166】
会計実行指示部141は、セルフPOS端末18に対して、会計コードに対応する商品登録ファイル39を出力する(ステップS92)。
【0167】
会計実行指示部141は、セルフPOS端末18から会計の実行が指示されたかを判定する(ステップS93)。会計の実行が指示されたと判定される(ステップS93:Yes)とステップS94に進む。一方、会計の実行が指示されたと判定されない(ステップS93:Nо)とステップS93を繰り返す。なお、会計の実行指示は、後述する
図20のステップS135において、セルフPOS端末18から出力される。
【0168】
ステップS93において、会計の実行が指示されたと判定されると、取置ステータス取得部137は、同じタブレット端末14から取り置きを指示された全ての取置商品の取り置きが完了しているかを判定する(ステップS94)。全ての取置商品の取り置きが完了していると判定される(ステップS94:Yes)とステップS95に進む。一方、全ての取置商品の取り置きが完了していると判定されない(ステップS94:No)とステップS96に進む。
【0169】
ステップS94において、全ての取置商品の取り置きが完了していると判定されると、会計実行指示部141は、セルフPOS端末18に対して、会計処理の実行を指示する(ステップS95)。その後、サーバ装置12は、
図17の処理を終了する。
【0170】
一方、ステップS94において、全ての取置商品の取り置きが完了していると判定されないと、報知指示部140は、セルフPOS端末18に対して、報知の実行を指示する(ステップS96)。
【0171】
その後、会計実行指示部141は、セルフPOS端末18に対して、会計コードに対応する商品登録ファイル39を出力する(ステップS97)。その後、ステップS94に戻る。
【0172】
(タブレット端末が行う処理の流れ)
図18を用いて、タブレット端末14が行う処理の流れを説明する。
図18は、タブレット端末が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0173】
商品コード読取部151は、カメラ67によって、商品に付されたバーコードや2次元コード等の、商品コードを含むコード情報を読み取る(ステップS101)。
【0174】
商品コード出力部152は、商品コード読取部151が読み取ったコード情報と、タブレット端末14を一意に特定する端末識別情報とをサーバ装置12に出力する(ステップS102)。
【0175】
登録情報取得部153は、サーバ装置12から、商品登録ファイル39に登録された商品登録情報を取得する(ステップS103)。
【0176】
登録情報取得部153は、ステップS103で取得した商品登録情報を表示デバイス65に表示する(ステップS104)。なお、このとき、タブレット端末14には、例えば、
図21に示す画面が表示される。当該画面の内容について、詳細は後述する。
【0177】
取置指示取得部154は、ステップS103で取得した商品登録情報に登録された商品が、取置可能な商品であるかを判定する(ステップS105)。取置可能な商品であると判定される(ステップS105:Yes)とステップS106に進む。一方、取置可能な商品であると判定されない(ステップS105:No)とステップS110に進む。
【0178】
ステップS105において、取置可能な商品であると判定されると、取置指示取得部154は、取置指示があるかを判定する(ステップS106)。取置指示があると判定される(ステップS106:Yes)とステップS107に進む。一方、取置指示があると判定されない(ステップS106:No)とステップS110に進む。なお、このとき、タブレット端末14には、例えば、
図22に示す画面が表示される。取置指示取得部154は、例えば、客24が、タブレット端末14の表示デバイス65に表示された、
図22に示す取置希望ボタン118を押下したことを検出したときに、取置指示があったと判定すればよい。なお、
図22の画面の内容について、詳細は後述する。
【0179】
ステップS106において、取置指示があると判定されると、取置指示出力部155は、客24の取置指示があったことをサーバ装置12に出力する(ステップS107)。
【0180】
取置完了情報取得部156は、サーバ装置12から、取り置きを指示した商品の取り置きが完了したことを示す取置完了情報を取得したかを判定する(ステップS108)。取置完了情報を取得したと判定される(ステップS108:Yes)とステップS109に進む。一方、取置完了情報を取得したと判定されない(ステップS108:No)とステップS110に進む。
【0181】
ステップS108において、取置完了情報を取得したと判定されると、取置完了情報取得部156は、取得した取置完了情報を表示デバイス65に表示する(ステップS109)。なお、このとき、タブレット端末14には、例えば、
図23に示す画面が表示される。当該画面の内容について、詳細は後述する。
【0182】
商品指定完了判定部157は、客24が、購入する商品を全て指定したかを判定する(ステップS110)。購入する商品を全て指定したと判定される(ステップS110:Yes)と、タブレット端末14は、
図18の処理を終了する。一方、購入する商品を全て指定したと判定されない(ステップS110:No)とステップS101に戻る。なお、購入する商品を全て指定したかは、客24が、タブレット端末14の表示デバイス65に表示された、例えば商品指定完了ボタン(非図示)を押下したことを検出することで判定される。この商品指定完了ボタンは、商品登録が完了したことを入力する、あるいは会計処理へと進むため操作を入力するボタン(例えばタブレット装置で決済処理を開始するための操作キーや会計コードを表示するための操作キー)であってよい。
【0183】
(ピッカー用携帯端末が行う処理の流れ)
図19を用いて、ピッカー用携帯端末16が行う処理の流れを説明する。
図19は、ピッカー用携帯端末が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0184】
商品取置情報取得部171は、サーバ装置12から、商品の取置場所への取置指示を取得したかを判定する(ステップS121)。商品の取置場所への取置指示を取得したと判定される(ステップS121:Yes)とステップS122に進む。一方、商品の取置場所への取置指示を取得したと判定されない(ステップS121:No)とステップS121を繰り返す。なお、商品の取置場所への取置指示を取得したピッカー用携帯端末16には、例えば、
図25に示す画面が表示される。当該画面の内容について、詳細は後述する。
【0185】
ステップS121において、商品の取置場所への取置指示を取得したと判定されると、取置担当宣言取得部172は、商品取置情報取得部171が取得した取置指示に対して、ピッカーから、商品の収集作業を行う宣言情報を取得したかを判定する(ステップS122)。宣言情報を取得したと判定される(ステップS122:Yes)とステップS123に進む。一方、宣言情報を取得したと判定されない(ステップS122:No)とステップS122を繰り返す。
【0186】
ステップS122において、宣言情報を取得したと判定されると、取置担当宣言出力部173は、取置担当宣言取得部172が取得した宣言情報を、サーバ装置12に出力する(ステップS123)。
【0187】
取置商品保管場所・取置場所表示部174は、取置商品の収集を宣言したピッカーのピッカー用携帯端末16に、取置商品の保管場所と取置場所とを表示する(ステップS124)。なお、このとき、取置商品の収集を宣言したピッカーのピッカー用携帯端末16には、例えば、
図26に示す画面が表示される。当該画面の内容について、詳細は後述する。
【0188】
取置完了情報取得部175は、取置商品の収集を宣言したピッカーのピッカー用携帯端末16に、商品の取り置きを完了したことを示す情報が入力されたかを判定する(ステップS125)。商品の取り置きを完了したことを示す情報が入力されたと判定される(ステップS125:Yes)とステップS126に進む。一方、商品の取り置きを完了したことを示す情報が入力されたと判定されない(ステップS125:No)とステップS125を繰り返す。
【0189】
ステップS125において、商品の取り置きを完了したことを示す情報が入力されたと判定されると、取置完了情報出力部176は、商品の取り置きを完了したことを示す情報をサーバ装置12に出力する(ステップS126)。その後、ピッカー用携帯端末16は、
図19の処理を終了する。
【0190】
なお、
図19のフローチャートには記載しないが、一人のピッカーが取置商品の収集を行うことを宣言した場合、当該宣言を取得したサーバ装置12の指示によって、取置商品の収集を宣言したピッカー以外のピッカー用携帯端末16における取置指示は削除される。
【0191】
(セルフPOS端末が行う処理の流れ)
図20を用いて、セルフPOS端末18が行う処理の流れを説明する。
図20は、セルフPOS端末が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0192】
会計コード読取部191は、コードリーダ107によって、会計コード表示部158がタブレット端末14に表示させた会計コードを読み取らせる(ステップS131)。なお、このとき、セルフPOS端末18には、例えば、
図27に示す画面が表示される。当該画面の内容について、詳細は後述する。
【0193】
会計コード出力部192は、会計コード読取部191が読み取った会計コードを、サーバ装置12に出力する(ステップS132)。
【0194】
登録情報取得部193は、サーバ装置12から、会計コード出力部192が出力した会計コードに対応する商品登録ファイル39を取得する(ステップS133)。
【0195】
会計実行指示取得部194は、会計の実行を指示する入力があるかを判定する(ステップS134)。会計の実行を指示する入力があると判定される(ステップS134:Yes)とステップS135に進む。一方、会計の実行を指示する入力があると判定されない(ステップS134:No)と、ステップS134を繰り返す。
【0196】
ステップS134において、会計の実行を指示する入力があると判定されると、会計実行指示出力部195は、サーバ装置12に対して、会計の実行を指示する情報を出力する(ステップS135)。
【0197】
会計処理実行部196は、サーバ装置12から会計指示を取得したかを判定する(ステップS136)。サーバ装置12から会計指示を取得したと判定される(ステップS136:Yes)とステップS137に進む。一方、サーバ装置12から会計指示を取得したと判定されない(ステップS136:No)とステップS138に進む。
【0198】
ステップS136において、サーバ装置12から会計指示を取得したと判定されると、会計処理実行部196は、会計処理を実行する。その後、セルフPOS端末18は、
図20の処理を終了する。そして、会計を終了した客24は、決められた取置場所に出向いて、取置商品を受け取る。または、取置場所の店員が、客24が会計処理を行ったことを確認して、取置商品を客24に受け渡してもよい。
【0199】
ステップS136において、サーバ装置12から会計指示を取得したと判定されないと、報知情報出力部197は、サーバ装置12から報知指示を取得したかを判定する(ステップS138)。サーバ装置12から報知指示を取得したと判定される(ステップS138:Yes)とステップS139に進む。一方、サーバ装置12から報知指示を取得したと判定されない(ステップS138:No)とステップS136に戻る。
【0200】
なお、
図20、および
図17に示したサーバ装置12が行う処理は、取り置きを指示した全ての商品の取り置きが完了しないと会計処理を実行しないが、これに限定されるものではない。例えば、サーバ装置12は、取置商品の全ての取り置きが完了していなくても、セルフPOS端末18から、客24が会計指示を入力した場合には、セルフPOS端末18に対して会計処理を実行させてもよい。あるいはサーバ装置12は、取置商品の全ての取り置きが完了していなくても、タブレット端末14において客24が会計指示を入力した場合に、タブレット端末14に対して会計処理を実行させてもよい。この場合、客24は、会計を済ませた後で、取置場所で全ての取置商品の収集が完了するのを待って、取置商品を受け取る。
【0201】
また、商品販売データ処理システム10が、
図1に示したシステム構成とは異なるシステム構成を有する場合、例えば、タブレット端末14の代わりに、客24が自身の携帯端末を使用する場合や、セルフPOS端末18の代わりに、対人式のPOS端末や客自身の携帯端末で会計処理を行う場合であっても、前記したフローチャートの基本的な流れは変らない。
【0202】
(タブレット端末に表示される代表的な画面)
図21から
図24を用いて、タブレット端末14の表示デバイス65に表示される代表的な画面を説明する。
図21は、タブレット端末に表示される、商品登録画面の一例を示す第1の図である。
図22は、タブレット端末に表示される、取置可能な商品に対する取置希望入力画面の一例を示す図である。
図23は、タブレット端末に表示される、商品の取り置きが完了したことを示す画面の一例を示す図である。
図24は、タブレット端末に表示される、商品登録画面の一例を示す第2の図である。
【0203】
図21は、客24が登録した商品の一覧が表示された画面の一例である。このとき、タブレット端末14の表示デバイス65には、登録された商品の商品名113と、単価114と数量115とが、商品毎に表示される。また、全ての商品の合計金額116が表示される。
図21の画面は、例えば、
図18のフローチャートのステップS104で表示される。
【0204】
なお、タブレット端末14の表示デバイス65には、画面の下部に、基本的な操作アイコンが表示される。例えば、スキャンボタン111は、商品のコード情報を読み取る際に押下して、カメラ67を起動させる。また、支払いボタン112は、セルフPOS端末18で会計を行う際に押下して、表示デバイス65に会計コードを表示させる。
【0205】
図22は、客24が登録した商品が取置可能商品であった場合に、タブレット端末14の表示デバイス65に表示される画面の一例である。このとき、タブレット端末14の表示デバイス65には、取置可能商品であることを示すメッセージウインドウ117が表示される。そして、メッセージウインドウ117の内部には、取り置きを指示する取置希望ボタン118と、取り置きを希望しない取置不要ボタン119とが表示される。
図22の画面は、例えば、
図18のフローチャートのステップS106で表示される。
【0206】
図23は、客24が取り置きを指示した商品の取り置きが完了した場合に、タブレット端末14の表示デバイス65に表示される画面の一例である。このとき、タブレット端末14の表示デバイス65には、取り置きが完了したことを示すメッセージウインドウ120が表示される。そして、メッセージウインドウ120の内部には、メッセージを確認した際に押下する確認ボタン121が表示される。
図23の画面は、例えば、
図18のフローチャートのステップS109で表示される。
【0207】
図24は、タブレット端末14の表示デバイス65に表示される、客24が登録した商品の一覧が表示された画面の一例である。特に、
図24は、客24が取り置きを指示した商品を含む例である。具体的には、
図24に表示された商品Cが、取り置きを指示された商品である。取り置きを指示された商品の取り置きが完了した場合、商品Cを示す欄には、取置完了アイコン122と、取置場所情報123とが表示される。なお、図示はしないが、取り置きを指示したにも関わらず、取り置きが完了していない商品欄には、例えば、取置完了アイコン122の代わりに取置待ちアイコンが表示される。
【0208】
(ピッカー用携帯端末に表示される代表的な画面)
図25と
図26を用いて、ピッカー用携帯端末16の表示デバイス85に表示される代表的な画面を説明する。
図25は、ピッカー用携帯端末に表示される、取置商品の収集担当を宣言する画面の一例を示す図である。
図26は、ピッカー用携帯端末に表示される、取置商品の保管場所と、取置場所とを示す画面の一例を示す図である。
【0209】
図25は、客24から商品の取置指示を受けたサーバ装置12が、ピッカー用携帯端末16に対して取置指示を出力した際に、当該取置指示を取得したピッカー用携帯端末16が、自身の表示デバイス85に表示する画面の一例である。ピッカー用携帯端末16の表示デバイス85には、取置商品を示す商品情報124と、商品の収集担当を依頼するメッセージウインドウ125が表示される。そして、メッセージウインドウ125の内部には、収集作業を担当することを宣言するOKボタン126と、収集作業を担当しないことを伝えるキャンセルボタン127とが表示される。
図25の画面は、例えば、
図19のフローチャートのステップS121で、取引指示を取得した際に表示される。
【0210】
図26は、取置商品の収集作業を担当することを宣言したピッカーのピッカー用携帯端末16の表示デバイス85に表示される、取置商品の保管場所と取置場所とを示す画面の一例である。ピッカー用携帯端末16の表示デバイス85には、取置商品の保管場所128と、取置商品の取置場所129とが表示される。取置商品の保管場所128は、店舗内における該当商品の陳列位置と、バックヤードにおける該当商品の保管場所とを含む。取置商品の取置場所129は、サーバ装置12が設定した取置位置である。また、
図26の画面には、作業完了ボタン144と、作業キャンセルボタン145とが表示される。作業完了ボタン144は、ピッカーが、商品を取置場所に運び終わった際、即ち商品の収集作業が終了した際に、サーバ装置12に対して収集作業の終了を伝えるボタンである。作業キャンセルボタン145は、別の業務の発生等によって、収集作業をキャンセルした際に、サーバ装置12に対して収集作業のキャンセルを伝えるボタンである。
図26の画面は、例えば、
図19のフローチャートのステップS124のタイミングで表示される。なお、前述したフローチャートには記載していないが、作業キャンセルボタン145が押下された場合、サーバ装置12は、複数のピッカー用携帯端末16に対して、同じ取置商品に対する取引指示を再び出力する。
【0211】
(セルフPOS端末に表示される代表的な画面)
図27と
図28を用いて、セルフPOS端末18の表示デバイス105に表示される代表的な画面を説明する。
図27は、客が会計を開始する際に、セルフPOS端末に表示される画面の一例を示す図である。
図28は、客が会計を開始する際に、取り置きを依頼した商品の全てが、取置場所に収集されていない場合に表示される画面の一例を示す図である。
【0212】
図27は、客24がセルフPOS端末18で会計処理を行う際に、最初に表示される画面の一例である。セルフPOS端末18の表示デバイス105には、タブレット端末に表示された会計コードを、セルフPOS端末のコードリーダで読み取っている様子を示す絵柄が表示される。客24は、
図27の画面を見て、タブレット端末14に会計コードを表示させて、セルフPOS端末18に備え付けのコードリーダ107に、会計コードを読み取らせる。なお、画面の中に、操作が分からない場合等に店員を呼ぶ、呼出ボタンを表示してもよい。
図27の画面は、例えば、
図20のフローチャートのステップS131において表示される。
【0213】
図28は、前述したフローチャートには記載していないが、セルフPOS端末18は、会計を指示した客24の登録商品の中に取置商品があった場合に、表示デバイス105に、店員が取置商品を用意する旨を示すメッセージウインドウ146を表示してもよい。メッセージウインドウ146の内部には、サーバ装置12に対して、メッセージを確認したことを伝える確認ボタン147が表示される。なお、前述の説明には記載していないが、確認ボタン147が押下されたことは、サーバ装置12に伝達される。そして、サーバ装置12は、該当する客24の取置商品が置かれている取置場所のスタッフが所持する非図示の携帯端末に対して、取置商品を特定する情報と、客が会計処理を行っているセルフPOS端末18を特定する情報とを出力する。そして、情報を取得した取置場所のスタッフは、取置商品をセルフPOS端末18まで運んで、客24に受け渡す。
【0214】
(実施形態の作用効果)
以上説明したように、本実施形態のサーバ装置12(商品販売データ処理装置)は、タブレット端末14(第1の携帯端末)から取得した、客24が購入する商品の商品情報を含む登録情報と、当該登録情報を一意に特定する会計コードとを生成する登録情報生成部132と、タブレット端末14から、購入する商品の中の取置可能な商品に対する取置指示を取得する取置指示取得部133と、取置指示された商品を特定する商品コード(第1の識別情報)と、タブレット端末14からの取置指示であることを特定する端末識別情報(第2の識別情報)と、商品の取置場所とを関連付けた商品取置情報を生成する商品取置情報生成部135と、ピッカー用携帯端末16(第2の携帯端末)に対して、商品の取置場所への取置指示を出力する商品取置指示部136と、会計処理を行うセルフPOS端末18(会計処理装置)から会計コードを取得した際に、セルフPOS端末18に対して、登録情報に係る会計処理を行わせる会計実行指示部141と、を備える。したがって、取り置きする商品と取り置きしない商品とが混在している場合であっても、客に特別な操作をさせずに会計を行うことができる。また、客24は、大きい商品や重い商品をショッピングカート23に載せて連れ回す必要がなくなる。更に、ショッピングカート23に重量物を載せなくてもよいため、ショッピングカート23の寿命を延ばすことができる。
【0215】
また、本実施形態のサーバ装置12(商品販売データ処理装置)は、ピッカー用携帯端末16(第2の携帯端末)から、取置指示された商品の取置状況を示す情報を取得する取置ステータス取得部137と、取置指示された商品の取置場所への収集が完了したことを条件として、取り置きが完了したことを示す情報と取置場所を示す情報とを、タブレット端末14(第1の携帯端末)に対して表示可能に出力する取置完了情報出力部138と、を更に備える。したがって、客24は、取り置きを指示した商品の取り置きが完了したことと、取置場所とを確実に把握することができる。
【0216】
また、本実施形態のサーバ装置12(商品販売データ処理装置)は、会計実行指示部141が、セルフPOS端末18(会計処理装置)に対して会計処理を行わせる際に、取置指示された全ての商品の取置場所への収集が完了していないことを条件として、セルフPOS端末18に対して報知を行わせる報知指示部140を、更に備える。したがって、客24は、取り置きを指示した全ての商品の取り置きが完了していないことを、即座に認識することができる。
【0217】
また、本実施形態のサーバ装置12(商品販売データ処理装置)は、客が、購入する全ての商品の指示を完了した際に、タブレット端末14(第1の携帯端末)に対して会計コードを出力する会計コード出力部134を、更に備えて、報知指示部140は、セルフPOS端末18(会計処理装置)から、当該セルフPOS端末18がタブレット端末14から会計コードを読み取ったことを示す情報を取得した際に、取置指示された全ての商品の取置場所への移動が完了していないことを条件として、セルフPOS端末18に対して報知を行わせる。したがって、客24は、取り置きを指示した全ての商品の取り置きが完了していないことを、即座に認識することができる。
【0218】
また、本実施形態のサーバ装置12(商品販売データ処理装置)において、取置完了情報出力部138は、セルフPOS端末18(会計処理装置)が、取置指示された全ての商品の前記取置場所への移動が完了していない場合に会計処理を実行したことを条件として、取置指示された全ての商品の取置場所への移動が完了した際に、取置指示された全ての商品の取置場所への移動が完了したことを、タブレット端末14(第1の携帯端末)に対して表示可能に出力する。したがって、客24は、取り置きを指示した全ての商品の取り置きが完了する前に会計を済ませて、商品の取り置きが完了するのを待って、商品を受け取ることができる。
【0219】
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例示であり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0220】
10 商品販売データ処理システム
12 サーバ装置(商品販売データ処理装置)
14 タブレット端末(第1の携帯端末)
16 ピッカー用携帯端末(第2の携帯端末)
18 セルフPOS端末(会計処理装置)
20 インターネット
21 店内ネットワーク
22 アクセスポイント
23 ショッピングカート
24 客
37 商品マスタ
38 取置場所マスタ
39 商品登録ファイル
40 取置指示ファイル(商品取置情報)
111 スキャンボタン
112 支払いボタン
118 取置希望ボタン
119 取置不要ボタン
131 商品情報取得部
132 登録情報生成部
133 取置指示取得部
134 会計コード出力部
135 商品取置情報生成部
136 商品取置指示部
137 取置ステータス取得部
138 取置完了情報出力部
139 会計コード取得部
140 報知指示部
141 会計実行指示部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0221】