(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024076405
(43)【公開日】2024-06-06
(54)【発明の名称】吸音材の施工方法
(51)【国際特許分類】
G10K 11/16 20060101AFI20240530BHJP
E04B 1/84 20060101ALI20240530BHJP
E04B 1/82 20060101ALI20240530BHJP
G10K 11/162 20060101ALI20240530BHJP
【FI】
G10K11/16 110
E04B1/84 Z
E04B1/82 W
G10K11/162
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022187873
(22)【出願日】2022-11-25
(71)【出願人】
【識別番号】321000026
【氏名又は名称】株式会社大貴
(74)【代理人】
【識別番号】100179327
【弁理士】
【氏名又は名称】大坂 憲正
(72)【発明者】
【氏名】吉永 隼士
【テーマコード(参考)】
2E001
5D061
【Fターム(参考)】
2E001DF04
2E001FA03
2E001FA30
2E001GA03
2E001HD11
5D061AA06
5D061AA29
5D061DD06
5D061DD11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】施工の自由度が高い吸音材の施工方法を提供する。
【解決手段】吸音材の施工方法は、複数の粒状体10からなる吸音材を準備する準備工程と、第1の空間と第2の空間とを隔てる隔離構造体20の内部に、複数の粒状体10を供給する供給工程と、を含む。供給工程では、開口22を通じて、隔離構造体20の内部に複数の粒状体10を供給する。粒状体10の供給に、移送管40を用いる。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の粒状体からなる吸音材を準備する準備工程と、
第1の空間と第2の空間とを隔てる隔離構造体の内部に、前記複数の粒状体を供給する供給工程と、
を含むことを特徴とする吸音材の施工方法。
【請求項2】
請求項1に記載の吸音材の施工方法において、
前記隔離構造体は、建物の壁である吸音材の施工方法。
【請求項3】
請求項2に記載の吸音材の施工方法において、
前記供給工程は、前記建物の完成後に実行される吸音材の施工方法。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れかに記載の吸音材の施工方法において、
前記供給工程においては、前記隔離構造体の一部に設けられた開口を通じて、当該隔離構造体の前記内部に前記複数の粒状体を供給する吸音材の施工方法。
【請求項5】
請求項1乃至3の何れかに記載の吸音材の施工方法において、
前記供給工程においては、風圧によって前記複数の粒状体を移送する移送管を用いて、前記隔離構造体の前記内部に向けて当該複数の粒状体を前記移送管の先端から放出させることにより、当該内部に当該複数の粒状体を供給する吸音材の施工方法。
【請求項6】
請求項1乃至3の何れかに記載の吸音材の施工方法において、
前記各粒状体の粒径は、5mm以上30mm以下である吸音材の施工方法。
【請求項7】
請求項1乃至3の何れかに記載の吸音材の施工方法において、
前記各粒状体は、柱状をしている吸音材の施工方法。
【請求項8】
請求項1乃至3の何れかに記載の吸音材の施工方法において、
前記各粒状体は、粉体状の材料が押し固められた造粒物からなる吸音材の施工方法。
【請求項9】
請求項1乃至3の何れかに記載の吸音材の施工方法において、
前記各粒状体は、衛生用品に由来する有機材料を含有する吸音材の施工方法。
【請求項10】
請求項9に記載の吸音材の施工方法において、
前記各粒状体は、前記有機材料を主材料とする吸音材の施工方法。
【請求項11】
請求項10に記載の吸音材の施工方法において、
前記各粒状体は、実質的に前記有機材料のみからなる吸音材の施工方法。
【請求項12】
請求項9に記載の吸音材の施工方法において、
前記各粒状体は、前記有機材料としてプラスチックを含有する吸音材の施工方法。
【請求項13】
請求項9に記載の吸音材の施工方法において、
前記各粒状体は、前記有機材料としてフラッフパルプを含有する吸音材の施工方法。
【請求項14】
請求項9に記載の吸音材の施工方法において、
前記各粒状体は、前記有機材料として吸水性ポリマーを含有する吸音材の施工方法。
【請求項15】
請求項1乃至3の何れかに記載の吸音材の施工方法において、
前記各粒状体は、有機物のみからなる吸音材の施工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吸音材の施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の吸音材としては、例えば特許文献1に記載されたものがある。同文献に記載された吸音材は、シート状又は板状の積層体からなる。積層体は、熱可塑性樹脂層、吸音材層、及び表面材層が順に積層されたものである。この吸音材は、建物の壁等の内部に配設される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の吸音材は、音のエネルギーを吸収することにより、防音に効果を発揮する。しかしながら、上述の吸音材は、シート状又は板状をしているため、当該吸音材の形状及び大きさに適合する場所にしか配設できない。このことは、従来、吸音材の施工の自由度を低下させる要因となっていた。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、施工の自由度が高い吸音材の施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による吸音材の施工方法は、複数の粒状体からなる吸音材を準備する準備工程と、第1の空間と第2の空間とを隔てる隔離構造体の内部に、上記複数の粒状体を供給する供給工程と、を含むことを特徴とする。
【0007】
この施工方法においては、複数の粒状体からなる吸音材が準備される。そして、複数の粒状体が、隔離構造体の内部に供給される。このため、隔離構造体の内部の隙間の形状や大きさにかかわらず、当該内部に吸音材を配設することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、施工の自由度が高い吸音材の施工方法が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明による吸音材の一実施形態を示す模式図である。
【
図3】本発明による吸音材の施工方法の一実施形態を説明するための図である。
【
図4】本発明による吸音材の施工方法の一実施形態を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0011】
図1は、本発明による吸音材の一実施形態を示す模式図である。吸音材1は、複数の粒状体10からなる。各粒状体10は、吸音性を有している。すなわち、各粒状体10は、音のエネルギーを吸収する性質を有している。吸音材1は、例えば、建物、道路、鉄道、又は乗物(自動車、列車、飛行機、船舶等)における防音対策に使用される。
【0012】
図2は、粒状体10を示す模式図である。各粒状体10は、粒状に成形されている。各粒状体10の形状としては、例えば、柱状(円柱状もしくは角柱状)、球状、又は楕円体状が挙げられる。各粒状体10の粒径は、例えば、5mm以上30mm以下である。ここで、粒状体10の粒径は、当該粒状体10を内包し得る最小の球の直径として定義される。各粒状体10は、粉体状の材料が押し固められた造粒物からなる。
【0013】
各粒状体10は、有機材料12を含有している。有機材料12は、衛生用品に由来する。ここで、「衛生用品に由来する」とは、衛生用品の分級時又は製造時に発生するという意味である。分級は、通常、衛生用品を細断する細断工程、及び細断された衛生用品に含まれる複数の材料を相互に分離する分離工程の双方を含む作業である。ただし、本明細書においては、細断工程のみからなる作業も、分級に包摂されるものとする。衛生用品は、例えば、紙おむつ、生理用ナプキン又は尿取りパッドである。衛生用品としては、廃棄物としての衛生用品を用いることが好ましい。衛生用品は、未使用であってもよいし、使用済みであってもよい。
【0014】
有機材料12は、衛生用品を構成する材料である。本実施形態において有機材料12は、プラスチック、フラッフパルプ及び吸水性ポリマーからなる群から選択される1又は2以上の材料である。すなわち、粒状体10は、有機材料12として、プラスチック、フラッフパルプ、又は吸水性ポリマーを含有している。吸水性ポリマーは、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム等のアクリル系吸水性ポリマーである。
【0015】
粒状体10が有機材料12としてプラスチック、フラッフパルプ及び吸水性ポリマーの全てを含有する場合、粒状体10に占めるプラスチック、フラッフパルプ及び吸水性ポリマーの重量割合は、例えば、それぞれ、30%以上50%以下、30%以上50%以下及び10%以上30%以下である。プラスチックの重量割合は、フラッフパルプの重量割合より大きくても小さくてもよいし、フラッフパルプの重量割合に等しくてもよい。
【0016】
粒状体10は、有機材料12を主材料としている。ここで、粒状体10の主材料とは、粒状体10を構成する材料のうち、当該粒状体10に占める重量割合が最大のものをいう。有機材料12がプラスチック、フラッフパルプ及び吸水性ポリマーのうち2以上の材料を含む場合、それらの材料の重量割合の合計をもって有機材料12の重量割合とする。
【0017】
粒状体10は、実質的に有機材料12のみからなることが好ましい。「実質的に」とは、粒状体10の吸音性を阻害しない限り、防腐剤、殺菌剤等の他の材料が粒状体10に添加されていてもよいという趣旨である。その場合であっても、粒状体10に占める他の材料の重量割合は1%以下(すなわち、有機材料12の重量割合が99%以上)であることが好ましい。粒状体10は、有機物のみからなることが好ましい。すなわち、粒状体10が他の材料(有機材料12以外の材料)を含有する場合、他の材料も有機物であることが好ましい。
【0018】
続いて、本発明による吸音材の製造方法の一実施形態として、吸音材1の製造方法の一例を説明する。この製造方法は、粒状体形成工程を含んでいる。
【0019】
粒状体形成工程は、粒状体10を形成する工程である。この工程においては、造粒装置を用いて粉体状の造粒材料(粒状体10を構成する材料)を造粒することにより、複数の粒状体10を形成する。造粒材料は、有機材料12を含んでいる。造粒材料は、有機材料12のみからなってもよいし、有機材料12及び他の材料からなってもよい。造粒は、湿式造粒であることが好ましい。湿式造粒としては、例えば押出造粒が挙げられる。押出造粒により粒状体10を形成する場合、造粒装置として押出造粒機が用いられる。
【0020】
押出造粒機は、造粒材料を通過させる複数の貫通孔が設けられたダイスを有する。押出造粒機においては、ダイスの表面側に供給された造粒材料がローラー等により貫通孔に押し込まれる。当該造粒材料は、貫通孔を通過してダイスの裏面側に押し出された後、カッター等により適宜の長さに切断される。これにより、柱状の粒状体10が形成される。造粒に先立って、造粒材料には、粉砕、混錬、加水等の前処理が必要に応じて行われる。造粒後、篩分け(分粒)、乾燥等の後処理が必要に応じて行われる。以上により、複数の粒状体10からなる吸音材1が得られる。
【0021】
次に、
図3及び
図4を参照しつつ、本発明による吸音材の施工方法の一実施形態として、吸音材1の施工方法の一例を説明する。この施工方法は、準備工程、及び供給工程を含んでいる。準備工程は、上述の吸音材1を準備する工程である。この工程においては、施工に充分な量の粒状体10を施工の現場に準備する。
【0022】
供給工程は、隔離構造体20の内部に、準備工程において準備された複数の粒状体10を供給する工程である。この工程においては、粒状体10が?き出しのまま隔離構造体20の内部に供給される。隔離構造体20は、空間32(第1の空間)と空間34(第2の空間)とを隔てる構造体である(
図3参照)。隔離構造体20の内部には、複数の粒状体10を収容可能な隙間が存在する。隔離構造体20は、空間32と空間34との境界の少なくとも一部を構成していれば充分である。空間32及び空間34は、互いに完全に隔離されている必要はなく、隔離構造体20以外の部分において互いに繋がっていてもよい。本実施形態において隔離構造体20は、建物の壁(戸境壁)である。空間32及び空間34は、互いに隣接する部屋(別々の住戸の部屋)である。隔離構造体20は、床24から天井26まで延びている。隔離構造体20の一部には、開口22が設けられている。開口22は、粒状体10を隔離構造体20の内部に供給するための供給口として機能する。開口22は、粒状体10が通過できる大きさをしている。開口22の径は、例えば、5cm以上30cm以下である。開口22は、隔離構造体20に予め設けられていてもよいし、施工時に形成されてもよい。
【0023】
供給工程においては、開口22を通じて、隔離構造体20の内部に複数の粒状体10を供給する。粒状体10の供給には、移送管40が用いられる(
図4参照)。移送管40は、風圧によって複数の粒状体10を移送するための管である。移送管40は、送風機(図示せず)に接続されている。また、移送管40は、開口22に差し込まれている。これにより、移送管40の先端は、隔離構造体20の内部に達している。粒状体10は、送風機からの風に吹き飛ばされて移送管40内を移動し、移送管40の先端から放出される。移送管40の先端から放出された粒状体10は、隔離構造体20の内部に入る。このように供給工程においては、隔離構造体20の内部に向けて複数の粒状体10を移送管40の先端から放出させることにより、隔離構造体20の内部に複数の粒状体10を供給する。粒状体10は、隔離構造体20の内部の隙間の全体を埋めるように供給されてもよいし、当該隙間の一部のみを埋めるように供給されてもよい。なお、供給工程は、建物の完成前(建築中)に実行されてもよいし、完成後に実行されてもよい。供給工程の後、開口22を塞ぐ。以上により、隔離構造体20の内部に吸音材1が配設される。
【0024】
本実施形態の効果を説明する。本実施形態の施工方法においては、複数の粒状体10からなる吸音材1が準備される。そして、複数の粒状体10が、隔離構造体20の内部に供給される。このため、隔離構造体20の内部の隙間の形状や大きさにかかわらず、当該内部に吸音材1を配設することができる。したがって、施工の自由度が高い吸音材の施工方法が実現されている。
【0025】
隔離構造体20は、建物の壁である。壁の内部の隙間の形状や大きさは、建物によっても部屋によっても区々である。このため、当該隙間の形状や大きさにかかわらず吸音材1を配設可能な本実施形態の施工方法が特に有用となる。
【0026】
本実施形態の施工方法の場合、粒状体10が通過可能な大きさの供給口があれば、当該供給口を通じて隔離構造体20の内部に粒状体10を供給することができる。実際、上述の供給工程においては、供給口である開口22を通じて、隔離構造体20の内部に複数の粒状体10が供給される。このため、供給工程が建物の完成後に実行される場合であっても、完成した建物へのダメージを小さく抑えることができる。
【0027】
供給工程においては、隔離構造体20の内部に向けて複数の粒状体10を移送管40の先端から放出させることにより、当該内部に複数の粒状体10が供給される。これにより、隔離構造体20の内部に多数の粒状体10を短時間で供給することができる。
【0028】
粒状体10の粒径が小さい方が、隔離構造体20の内部の隙間に粒状体10を密に供給しやすい。かかる観点から、各粒状体10の粒径は、30mm以下であることが好ましい。他方、粒状体10の粒径が小さすぎると、粒状体10が隔離構造体20の周囲に飛散しやすくなる等、施工に支障を来たしかねない。かかる観点から、各粒状体10の粒径は、5mm以上であることが好ましい。
【0029】
柱状は、押出造粒によって成形しやすい形状である。それゆえ、各粒状体10が柱状をしている場合、押出造粒機を用いて粒状体10を比較的低コストで量産することができる。このため、施工に必要な粒状体10を安価に調達しやすいという利点がある。
【0030】
各粒状体10は、粉体状の材料(造粒材料)が押し固められた造粒物からなる。かかる造粒物の表面や内部には、多数の空隙が不規則に存在する。これにより、粒状体10に入射した音のエネルギーが減衰されやすくなるため、粒状体10の吸音性を高めることができる。
【0031】
各粒状体10は、有機材料12を含有している。このため、吸音材1は、焼却処分することが可能である。このことは、使用済みの吸音材1の処分の便宜に資する。また、有機材料12は、衛生用品に由来するものである。このため、衛生用品の分級時又は製造時に発生する有機材料を粒状体10の材料として利用することが可能となる。これにより、有機材料の廃材を有効活用することができる。
【0032】
各粒状体10は、有機材料12を主材料としている。このように粒状体10の主材料を有機物とすることは、吸音材1の焼却処分への適合性を高めるのに有利である。
【0033】
各粒状体10が実質的に有機材料12のみからなる場合、粒状体10の略全体を焼却処分することができる。さらに、各粒状体10が有機物のみからなる場合、粒状体10の全体を焼却処分することができる。
【0034】
各粒状体10が有機材料12としてプラスチックを含有する場合、プラスチック廃材を有効活用することができる。このことは、プラスチックごみの削減に資する。
【0035】
各粒状体10が有機材料12としてフラッフパルプを含有する場合、粒状体10の軽量化を図るとともに、粒状体10に消臭効果を付与することができる。
【0036】
各粒状体10が有機材料12として吸水性ポリマーを含有する場合、粒状体10に調湿効果を付与することができる。
【0037】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。上記実施形態においては、移送管40を用いて隔離構造体20の内部に粒状体10を供給する場合を例示した。しかし、供給工程においては、移送管40を用いずに、手作業で隔離構造体20の内部に粒状体10を供給してもよい。
【0038】
上記実施形態においては、開口22を通じて隔離構造体20の内部に粒状体10を供給する場合を例示した。しかし、開口22以外の箇所から隔離構造体20の内部に粒状体10を供給することが可能な場合(例えば建物の建築中)は、当該箇所を通じて隔離構造体20の内部に粒状体10を供給してもよい。その場合、隔離構造体20に開口22を設ける必要はない。
【0039】
上記実施形態においては、隔離構造体20が建物の戸境壁である場合を例示した。しかし、隔離構造体20は、建物の外壁(部屋と建物の外とを隔てる壁)、又は内壁(同一住戸内の隣接する部屋どうしを隔てる壁)であってもよい。また、隔離構造体20は、建物の床又は天井であってもよい。前者の場合、粒状体10は、床下の隙間に供給される。後者の場合、粒状体10は、天井裏の隙間に供給される。さらに、隔離構造体20は、道路もしくは鉄道の防音壁、又は乗物の躯体であってもよい。
【0040】
上記実施形態においては、衛生用品として、紙おむつ、生理用ナプキン及び尿取りパッドを例示した。しかし、衛生用品は、衛生用紙(ティッシュペーパー、トイレットペーパー、ペーパータオル等)、又は衛生マスクであってもよい。
【0041】
上記実施形態においては、各粒状体10が有機材料12を主材料とする場合を例示した。しかし、有機材料12は、主材料以外の材料として各粒状体10に含有されていてもよい。
【0042】
上記実施形態においては、各粒状体10が有機材料12を含有する場合を例示した。しかし、各粒状体10は、有機材料12を含有していなくてもよい。その場合、各粒状体10は、有機材料12以外の有機材料(衛生用品に由来しない有機材料)を含有していてもよいし、含有していなくてもよい。後者の場合、各粒状体10は、無機材料(無機物)のみからなる。
【符号の説明】
【0043】
1 吸音材
10 粒状体
12 有機材料
20 隔離構造体
22 開口
24 床
26 天井
32 空間(第1の空間)
34 空間(第2の空間)
40 移送管