(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024076428
(43)【公開日】2024-06-06
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び保管装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/0836 20230101AFI20240530BHJP
G06Q 30/0601 20230101ALI20240530BHJP
【FI】
G06Q10/0836
G06Q30/0601
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022187917
(22)【出願日】2022-11-25
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
(71)【出願人】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004222
【氏名又は名称】弁理士法人創光国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】村松 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】半井 明大
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 慎也
(72)【発明者】
【氏名】宮下 英大
【テーマコード(参考)】
5L010
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA16
5L030BB65
5L049AA16
5L049BB65
(57)【要約】
【課題】配送された商品と、商品が保管された保管装置と、を正しく対応付けることができるようにする。
【解決手段】保管手段に保管された1以上の商品を示す保管商品情報と、該商品が保管された保管手段を識別する保管手段識別情報と、を取得する保管情報取得部131と、保管商品情報が示す商品に基づいて保管手段に保管された商品に対応する注文を特定する注文特定部132と、注文特定部132が特定した注文に対応する注文識別情報と、保管手段識別情報と、を関連付けて記憶部12に記憶させる関連付け部133と、を有する情報処理装置1である。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
保管手段に保管された1以上の商品を示す保管商品情報と、該商品が保管された保管手段を識別する保管手段識別情報と、を取得する保管情報取得部と、
前記保管商品情報が示す商品に基づいて前記保管手段に保管された商品に対応する注文を特定する注文特定部と、
前記注文特定部が特定した注文に対応する注文識別情報と、前記保管手段識別情報と、を関連付けて記憶部に記憶させる関連付け部と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
ユーザから受付けた注文を識別するための注文識別情報と、注文された1以上の商品と、前記注文された1以上の商品を配送する配送員を示す配送員識別情報と、を関連付けた注文情報を記憶する記憶部をさらに有し、
商品を前記保管手段に保管した配送員を識別するための配送員識別情報を取得する配送員情報取得部をさらに有し、
前記注文特定部は、前記保管商品情報が示す商品と、前記配送員識別情報と、に前記注文情報において対応する注文の注文識別情報を特定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記保管手段に保管された商品を撮像した画像データを取得する撮像データ取得部と、
前記画像データに基づいて前記保管商品情報を生成する生成部と、
をさらに有し、
前記注文特定部は、前記記憶部が記憶する前記注文情報において、
(1)前記保管商品情報が示す1以上の商品を含み、かつ、
(2)前記配送員情報取得部が取得した前記配送員識別情報と一致する、
注文を示す注文識別情報を特定する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記保管手段に保管された商品を撮像した画像データから抽出した、画像の特徴量を示す特徴量情報を取得する特徴量取得部と、
特徴量情報が示す画像の特徴量に基づいて、前記保管商品情報を生成する生成部と、
をさらに有し、
前記注文特定部は、前記記憶部が記憶する前記注文情報において、
(1)前記保管商品情報が示す1以上の商品を含み、かつ、
(2)前記配送員情報取得部が取得した前記配送員識別情報と一致する、
注文を示す注文識別情報を特定する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記保管商品情報が示す1以上の商品と、前記配送員情報取得部が取得した前記配送員識別情報と、に基づいて前記注文特定部が注文識別情報を一意に特定できない場合、前記配送員識別情報が示す配送員に所定の情報を通知する通知部と、
をさらに有する請求項3又は4に記載する情報処理装置。
【請求項6】
商品と、該商品を配送する宛先を示す配送先と、を含む注文を受け付ける受付部をさらに有し、
受け付けた注文を配送する配送員を決定する配送員決定部と、
注文識別情報と、前記受付部が受付けた商品及び配送先と、前記配送員決定部が決定した配送員を示す配送員識別情報と、を関連付けた注文情報を記憶する記憶部と、
をさらに有し、
前記注文特定部は、前記記憶部が記憶する前記注文情報において、
(1)前記保管商品情報が示す1以上の商品を含み、かつ、
(2)前記配送員情報取得部が取得した前記配送員識別情報と一致する、
注文を示す注文識別情報を特定する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記記憶部は、配送が完了したか否かを示す完了済みフラグをさらに関連付けた前記注文情報を記憶し、
前記配送員決定部は、前記受付部が受付けた注文に含まれる商品と同一又は類似する商品を含む未配送の注文に関連付けられた配送員識別情報が示す配送員と異なる配送員を、前記受付けた注文を配送する配送員として決定する、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
コンピュータに実行させる、
保管手段に保管された1以上の商品を示す保管商品情報と、該商品が保管された保管手段を識別する保管手段識別情報と、を取得するステップと、
前記保管商品情報が示す商品に基づいて前記保管手段に保管された商品に対応する注文を特定するステップと、
前記注文を特定するステップにおいて特定した注文に対応する注文識別情報と、前記保管手段識別情報と、を関連付けて記憶部に記憶させるステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項9】
商品を保管する保管手段と、
前記保管手段に保管された1以上の商品を認識し、前記保管手段に保管された1以上の商品を示す保管商品情報を生成する生成部と、
前記保管商品情報が示す商品に基づいて前記保管手段に保管された商品に対応する注文を特定する注文特定部と、
前記注文特定部が特定した注文に対応する注文識別情報と、商品が保管された保管手段を示す保管手段識別情報と、を関連付けて記憶部に記憶させる関連付け部と、
を有する保管装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び保管装置に関する。
【背景技術】
【0002】
配送できなかった商品を保管するための保管装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術においては商品を保管する際に、注文された商品を保管する保管装置を配送員が登録するが、配送員が保管装置を誤って登録する場合が生じていた。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、配送された商品と、商品が保管された保管装置と、を配送員に登録されることなく対応付けることができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様の情報処理装置においては、保管手段に保管された1以上の商品を示す保管商品情報と、該商品が保管された保管手段を識別する保管手段識別情報と、を取得する保管情報取得部と、前記保管商品情報が示す商品に基づいて前記保管手段に保管された商品に対応する注文を特定する注文特定部と、前記注文特定部が特定した注文に対応する注文識別情報と、前記保管手段識別情報と、を関連付けて記憶部に記憶させる関連付け部と、を有する。
【0007】
ユーザから受付けた注文を識別するための注文識別情報と、注文された1以上の商品と、前記注文された1以上の商品を配送する配送員を示す配送員識別情報と、を関連付けた注文情報を記憶する記憶部をさらに有し、商品を前記保管手段に保管した配送員を識別するための配送員識別情報を取得する配送員情報取得部をさらに有し、前記注文特定部は、前記保管商品情報が示す商品と、前記配送員識別情報と、に前記注文情報において対応する注文の注文識別情報を特定してもよい。
【0008】
前記保管手段に保管された商品を撮像した画像データを取得する撮像データ取得部と、前記画像データに基づいて前記保管商品情報を生成する生成部と、をさらに有し、前記注文特定部は、前記記憶部が記憶する前記注文情報において、(1)前記保管商品情報が示す1以上の商品を含み、かつ、(2)前記配送員情報取得部が取得した前記配送員識別情報と一致する、注文を示す注文識別情報を特定してもよい。
【0009】
前記保管手段に保管された商品を撮像した画像データから抽出した、画像の特徴量を示す特徴量情報を取得する特徴量取得部と、特徴量情報が示す画像の特徴量に基づいて、前記保管商品情報を生成する生成部と、をさらに有し、前記注文特定部は、前記記憶部が記憶する前記注文情報において、(1)前記保管商品情報が示す1以上の商品を含み、かつ、(2)前記配送員情報取得部が取得した前記配送員識別情報と一致する、注文を示す注文識別情報を特定してもよい。
【0010】
前記保管商品情報が示す1以上の商品と、前記配送員情報取得部が取得した前記配送員識別情報と、に基づいて前記注文特定部が注文識別情報を一意に特定できない場合、前記配送員識別情報が示す配送員に所定の情報を通知する通知部をさらに有してもよい。
【0011】
商品と、該商品を配送する宛先を示す配送先と、を含む注文を受け付ける受付部をさらに有し、受け付けた注文を配送する配送員を決定する配送員決定部と、注文識別情報と、前記受付部が受付けた商品及び配送先と、前記配送員決定部が決定した配送員を示す配送員識別情報と、を関連付けた注文情報を記憶する記憶部と、をさらに有し、前記注文特定部は、前記記憶部が記憶する前記注文情報において、(1)前記保管商品情報が示す1以上の商品を含み、かつ、(2)前記配送員情報取得部が取得した前記配送員識別情報と一致する、注文を示す注文識別情報を特定してもよい。
【0012】
前記記憶部は、配送が完了したか否かを示す完了済みフラグをさらに関連付けた前記注文情報を記憶し、前記配送員決定部は、前記受付部が受付けた注文に含まれる商品と同一又は類似する商品を含む未配送の注文に関連付けられた配送員識別情報が示す配送員と異なる配送員を、前記受付けた注文を配送する配送員として決定してもよい。
【0013】
本発明の第2の態様の情報処理方法においては、コンピュータに実行させる、保管手段に保管された1以上の商品を示す保管商品情報と、該商品が保管された保管手段を識別する保管手段識別情報と、を取得するステップと、前記保管商品情報が示す商品に基づいて前記保管手段に保管された商品に対応する注文を特定するステップと、前記注文を特定するステップにおいて特定した注文に対応する注文識別情報と、前記保管手段識別情報と、を関連付けて記憶部に記憶させるステップと、を有する。
【0014】
本発明の第3の態様の保管装置においては、商品を保管する保管手段と、前記保管手段に保管された1以上の商品を認識し、前記保管手段に保管された1以上の商品を示す保管商品情報を生成する生成部と、前記保管商品情報が示す商品に基づいて前記保管手段に保管された商品に対応する注文を特定する注文特定部と、前記注文特定部が特定した注文に対応する注文識別情報と、商品が保管された保管手段を示す保管手段識別情報と、を関連付けて記憶部に記憶させる関連付け部と、を有する。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、配送された商品と、商品が保管された保管装置と、を正しく対応付けることができるようにするという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】実施形態にかかる情報処理システムSの概要を説明する図である。
【
図2】実施形態にかかる情報処理システムSにおける処理の概要を説明する図である。
【
図3】情報処理装置1の構成を示すブロック図である。
【
図4】記憶部12が記憶する注文情報のデータ構造の一例を示す図である。
【
図5】注文特定部132が注文を特定する処理について説明する図である。
【
図6】記憶部12が記憶する商品情報のデータ構造の一例を示す図である。
【
図7】情報処理装置1における処理の流れを示すフローチャートである。
【
図8】変形例にかかる情報処理装置1Aの構成を示すブロック図である。
【
図9】第2の実施形態に係る保管装置2Aの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
<第1の実施形態>
[情報処理システムSの概要]
図1及び
図2は、それぞれ実施形態にかかる情報処理システムSの概要を説明する図である。情報処理システムSは、ユーザUから商品の購入を受付け、ユーザUから受付けた商品を所定の場所へ配送するサービスを提供するためのシステムである。情報処理システムSは、情報処理装置1、複数の保管装置2及び複数の情報端末3を有する。
【0018】
情報処理装置1は、ユーザUから商品の配送の申し込みを受付け、注文された商品を購入し配送する配送員Dを割当てる。また、情報処理装置1は、保管装置2から取得した情報に基づいて保管装置2に保管された商品に対応する注文を特定し、注文した商品が保管された保管装置2をユーザUに通知する装置である。情報処理装置1は、例えばサーバである。
【0019】
保管装置2は、配送された商品を保管するための装置である。保管装置2は、一例として宅配ロッカーである。保管装置2は1以上の施錠可能な収納域(以下、保管手段とも言う)を有する。各収納域は保管手段ID(Identification)(「保管手段識別情報」とも言う)によって管理されている。各保管装置2は、配送員認識手段、保管手段及び検出手段を有する。配送員認識手段は、保管装置2に商品を保管する配送員Dを認識する。配送員認識手段は、例えば配送員Dが所持するICカードから配送員IDを読み取るためのICカードリーダーである。収納手段は、商品を収納するための領域である。収納手段は、収納領域内に保管された商品を検出するための検出手段を有する。検出手段は、例えばRFID(Radio Frequency Identification)リーダである。検出手段は撮像装置であってもよい。保管装置2は、検出手段が生成した情報を情報処理装置1に送信する。なお、配送員認識手段は、配送員が提示する配送員IDを示すQRコードを読み取ることで配送員Dを認識してもよく、配送員が使用する情報端末3Dに送信されたアクセスキーを取得することで配送員Dを認識してもよい。
【0020】
図1においては図示しないが、情報処理システムSにおいては、様々な場所に設置された複数の保管装置2を有する。配送員DはユーザUが希望する配送地点に近い保管装置2に商品を保管する。
【0021】
情報端末3は、ユーザU又は配送員Dが使用するスマートフォン、タブレット又はパーソナルコンピュータである。ユーザUが使用する情報端末3Uは、注文する商品や商品の受け取りを希望する場所を情報処理装置1に送信し、商品が保管された保管装置2に関する情報を情報処理装置1から受信する。配送員Dが使用する情報端末3Dは、配送に関する指示を情報処理装置1から受信する。
【0022】
情報処理システムSにおいて提供されるサービスの概要について説明する。
図1において実線は情報の流れを、破線は人及び物の動きを示す。ユーザUは情報端末3Uを操作し、商品の配送の申し込みをする。ユーザUの操作を受付けた情報端末3Uは、商品の配送の申込を情報処理装置1に送信する(
図1における(1))。商品の配送の申込においては、購入する商品を示す情報及び商品の受け取りを希望する場所(以下、配送希望場所と言う)及び時間(以下、配送希望時間と言う)を含む。
【0023】
情報処理装置1は、受付けた申込に基づいて、商品を配送する配送員Dを決定する(
図1における(2))。情報処理装置1は、さらに、配送希望場所及び配送希望時間に基づいて商品を配送する保管装置2をさらに決定してもよい。情報処理装置1は、決定した配送員Dの情報端末3Dに配送指示を送信する(
図1における(3))。配送指示は、購入する商品及び、配送希望場所及び配送希望時間が含まれる。配送指示には、情報処理装置1が決定した保管装置2を示す情報が含まれていてもよい。
【0024】
配送員Dは、指示された商品を購入し(
図1における(a))、購入した商品を保管装置2に配送し、商品を保管装置2に保管する(
図1における(b))。保管装置2は、保管装置2に保管された商品を検出し、保管商品情報を生成する。一例として、保管装置2は、RFIDリーダにより、商品に付された商品を示す情報(例えば商品ID)が格納されたRFIDタグを読み取り、保管商品情報を生成する。保管装置2は、生成した保管商品情報と、商品が保管された保管手段を示す保管手段IDを情報処理装置1に送信する(
図1における(4))。
【0025】
情報処理装置1は、取得した保管商品情報に基づいて受付けた注文を特定する(
図1における(5))。具体的には、情報処理装置1は、受付けた注文のうち、取得した保管商品情報に含まれる商品の組み合わせが含まれる注文を特定する。情報処理装置1は、保管装置2が取得した配送員IDを取得し、保管商品情報と配送員IDと、に基づいて注文を特定してもよい。
【0026】
情報処理装置1は、特定した注文と、取得した保管手段IDと、を関連付けて記憶し、商品が保管されている保管手段IDを、保管されている商品を注文したユーザUの情報端末3Uに通知する(
図1における(6))。情報処理システムSがこのように構成されることで、配送された商品と、商品が保管された保管装置2と、を正しく対応付けることができる。
【0027】
なお、上記の例においては、保管装置2が保管されている商品を特定し、情報処理装置1に送信する例について説明したが、商品を特定する方法はこれに限られない。例えば、保管装置2は、保管された商品を撮像し、生成した画像データを情報処理装置1に送信し、情報処理装置1は、取得した画像データに被写体として写りこむ商品を画像解析により特定してもよい。この例について
図2を用いて説明する。
【0028】
情報処理装置1は、保管手段ID及び画像データを取得する(
図2における(1))。画像データは、保管装置2に設置された撮像手段が保管された商品を撮像することで生成される。情報処理装置1は、取得した画像データに基づいて、既知の画像解析処理により、保管手段に保管された商品を特定する(
図2における(2))。
【0029】
情報処理装置1は、特定した商品に基づいて注文を特定する(
図2における(3))。情報処理装置1は、特定した注文と、商品が保管された保管手段を示す保管手段IDと、を関連付ける(
図2における(4))。情報処理装置1は、注文した商品が保管されている保管手段を示す保管手段ID、当該商品を注文したユーザUの情報端末3に通知する(
図2における(5))。
【0030】
なお、上記の説明においては配送員Dが指示された商品を購入し、購入した商品を保管装置2に配送することを例として説明したが、配送員Dは倉庫等にストックされた商品から指示された商品を取得し、保管装置2に配送してもよい。
【0031】
[情報処理装置1の構成]
図3は、情報処理装置1の構成を示すブロック図である。情報処理装置1は、通信部11、記憶部12及び制御部13を有する。制御部13は、保管情報取得部131、注文特定部132、関連付け部133、配送員情報取得部134、撮像データ取得部135、生成部136、受付部137、配送員決定部138及び通知部139を有する。
【0032】
通信部11は、ネットワークを介して他の装置とデータの送受信をするための通信インターフェースである。記憶部12は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、SSD(Solid State Drive)、ハードディスクドライブ等を含む記憶媒体である。記憶部12は、制御部13が実行するプログラムを予め記憶している。
【0033】
記憶部12は、ユーザUから受付けた注文を識別するための注文識別情報(「注文ID」とも言う)と、注文された1以上の商品と、注文された1以上の商品を配送する配送員Dを示す配送員IDと、を関連付けた注文情報を記憶する。
図4は、記憶部12が記憶する注文情報のデータ構造の一例を示す図である。注文情報においては、「受付注文情報」、「配送情報」を含む。「受付注文情報」は、商品の注文者が注文時に入力する注文内容を示すための情報である。「配送情報」は、配送の状況を示すための情報である。
【0034】
「受付注文情報」は、「注文ID」、「注文者ID」、複数の「商品」(商品1及び商品2)、「受取希望場所」、「受取予定時刻」を含む。「注文ID」は注文を識別するIDである。「注文者ID」は、注文したユーザUを示すIDである。「商品」は受け付けた商品を示す。「商品」は「商品ID」と「数量」を有する。「商品」においては複数の商品の情報を有してもよい。「受取希望場所」は、注文したユーザUが商品を受け取ることを希望する場所を示す。「受取予定時刻」は、注文したユーザUが商品の受け取りを希望する時刻を示す。
【0035】
「配送情報」は、「配送員ID」、「商品取得フラグ」、「保管手段ID」及び「配送完了フラグ」を含む。「配送員ID」は、注文の配送を担当する配送員Dを示すIDである。「商品取得フラグ」は、注文された商品の購入又は取得が完了しているかを示す情報である。「保管手段ID」は、商品が保管された保管手段を示すIDである。「配送完了フラグ」は、配送が完了しているか否かを示す情報である。
【0036】
制御部13は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサである。制御部13は、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することにより、保管情報取得部131、注文特定部132、関連付け部133、配送員情報取得部134、撮像データ取得部135、生成部136、受付部137、配送員決定部138及び通知部139として機能する。
【0037】
保管情報取得部131は、保管手段に保管された1以上の商品を示す保管商品情報と、該商品が保管された保管手段を識別する保管手段IDと、を取得する。保管商品情報は、1以上の保管された商品の商品IDを含む。保管情報取得部131は、保管手段IDを保管装置2から取得する。後述するように、保管装置2から取得した画像データに基づいて生成部136が生成した保管商品情報を、保管情報取得部131は取得してもよい。
【0038】
図5を用いて、注文特定部132が注文を特定する処理について説明する。注文特定部132は、保管商品情報が示す商品に基づいて保管手段に保管された商品に対応する注文を特定する。注文特定部132は、保管商品情報D1が示す商品に基づいて、記憶部12が記憶する注文情報Tを検索し、保管商品情報D1が示す商品を含む注文を特定する。
図5(a)に示す例においては、商品「G001」及び「G002」を含む注文として、注文情報Tから「注文ID」が「O001」である注文を特定する。
【0039】
関連付け部133は、注文特定部132が特定した注文に対応する注文IDと、保管手段IDと、を関連付けて記憶部12に記憶させる。一例として、
図4に示す注文情報において注文特定部132が特定した注文に対応する「注文ID」を有する情報の「保管手段ID」に保管情報取得部131が取得した保管手段IDを記憶させる。
【0040】
通知部139は、注文特定部132が特定した注文IDを注文したユーザUの情報端末3に、保管情報取得部131が取得した保管手段IDが示す保管手段に当該ユーザUが注文した商品が保管されたことを示す情報を通知する。
【0041】
情報処理装置1がこのように構成されることで、配送された商品と、商品が保管された保管装置2と、を正しく対応付けることができる。
【0042】
同じ商品が同時期に配送される場合、保管商品情報に基づいて注文を一意に特定できない場合がある。そこで、配送員Dの情報にさらに基づいて注文を特定するよう情報処理装置1が構成されてもよい。このように情報処理装置1が構成されることで、同じ商品が同時期に配送される場合においても、配送員Dに基づいて配送した注文を特定することができる。
【0043】
配送員情報取得部134は、商品を保管手段に保管した配送員Dを識別するための配送員IDを取得する。一例として、保管装置2は、保管装置2に商品を保管する配送員Dを認証し、配送員Dを認証する過程において配送員IDを取得する。例えば、保管装置2は配送員Dが所有するIDカードに格納された情報を読み取り、IDカードから読み取った配送員IDを情報処理装置1に送信し、配送員情報取得部134は、これを取得する。
【0044】
注文特定部132は、保管商品情報が示す商品と、配送員IDと、に注文情報において対応する注文の注文IDを特定する。
図5(b)に示す例においては、注文特定部132は、情報処理装置1は、保管商品情報D2として「G002」を、配送員ID(D3)として、「D002」を取得している。注文情報においては、商品ID「G002」を含む注文は、注文ID「O001」及び「O003」が該当する。そのうち配送員ID「D002」にさらに一致する注文として、注文特定部132は、注文ID「O003」の注文を、取得した保管商品情報及び配送員IDに対応する注文として特定する。
【0045】
情報処理装置1がこのように構成されることで、同じ商品が同時期に配送される場合においても、配送した注文を特定することができる。その結果、同じ商品を含む注文を同時期に配送することが可能となり、ユーザUの利便性が向上する。
【0046】
なお、注文特定部132は、注文を検索する対象から配送済みの注文に対応する商品を除外してもよい。配送済みの注文は、
図4に示す注文情報においては、「配送完了フラグ」に「済」の情報が記憶されている注文である。また、注文特定部132は、注文を検索する対象として、商品の購入又は取得が完了している注文に限定してもよい。商品の購入又は取得が完了している注文は、
図4に示す注文情報においては、「商品取得フラグ」が「済」となっている注文である。情報処理装置1がこのように構成されることで、同じ商品が過去に配送された場合や、同じ商品を別の注文において配送する予定がある場合においても配送対象の注文を特定することが可能となる。
【0047】
[画像データに基づく特定]
保管装置2に保管された商品を撮像した画像データを取得し、取得した画像データに基づいて商品を特定し、注文を特定するよう情報処理装置1が構成されてもよい。
【0048】
撮像データ取得部135は、保管手段に保管された商品を撮像した画像データを取得する。具体的には、保管装置2においては、保管装置2に保管された商品を撮像するための撮像手段が搭載されている。そして、保管装置2は、保管された商品を撮像し、画像データを生成する。保管装置2は、生成した画像データを情報処理装置1に送信し、撮像データ取得部135は、これを取得する。
【0049】
生成部136は、画像データに基づいて保管商品情報を生成する。生成部136は、撮像データ取得部135が取得した画像データを既知の画像認識技術を用いて画像認識し、画像データに被写体として含まれる商品を特定する。生成部136は、特定した商品を示す保管商品情報を生成し、保管情報取得部131に出力する。
【0050】
注文特定部132は、記憶部12が記憶する注文情報において、(1)保管商品情報が示す1以上の商品を含み、かつ、(2)配送員情報取得部134が取得した配送員IDと一致する、注文を示す注文IDを特定する。
【0051】
情報処理装置1がこのように構成されることで、取得した画像データに基づいて商品を特定することが可能となり、例えば商品にRFIDタグを貼付するなどの対応を要することなく、商品を特定し、配送した注文と商品を格納した保管手段とを関連付けることが可能となる。
【0052】
ところで、画像データに基づいて保管商品情報を生成する場合には、例えば保管装置2に保管された商品の全てが映り込むように撮像データが撮像されていない場合など、保管商品情報には保管装置2に保管された商品の全てを含まない場合がある。その結果、保管商品情報に基づいて注文を一意に特定できない場合がある。このような場合には、商品が特定できるように保管装置内に商品を保管し、特定処理をやり直すために配送員Dに注文が特定できなかったことを通知するよう情報処理装置1が構成されてもよい。
【0053】
保管商品情報が示す1以上の商品と、配送員情報取得部134が取得した配送員IDと、に基づいて注文特定部132が注文IDを一意に特定できない場合、配送員IDが示す配送員Dに所定の情報を通知する。一例として、注文特定部132が、保管商品情報が示す1以上の商品及び配送員IDとに基づいて、記憶部12が記憶する注文情報を検索し、保管商品情報及び配送員IDに対応する2以上の注文を抽出した場合、当該配送員IDが示す配送員Dの情報端末3に所定の情報を通知する。所定の情報は、例えば、一意に商品が特定できなかったことを示し、商品の保管を再度やり直すことを指示するメッセージである。
【0054】
情報処理装置1がこのように構成されることで、保管商品情報等に基づいて注文を一意に特定できない場合に、配送員Dにそのことを通知することができ、商品が撮像データにおいて映り込むように再度商品の保管をやり直すよう指示することができる。
【0055】
[配送員Dの決定]
注文を受付けた際に最適な配送員Dを割り当てることでサービスを円滑に提供することができる。この場合、記憶部12は、1以上の配送員Dそれぞれが配送可能な状態であるか否かを示す配送員状態情報を記憶する。配送員状態情報においては、配送員Dの位置や配送員Dに割り当てられた注文の注文IDがさらに関連付けられていてもよい。
【0056】
受付部137は、商品と、該商品を配送する宛先を示す配送先と、を含む注文を受け付ける。受付部137は、商品の注文を受け付ける画面をユーザUの情報端末3に表示させる。ユーザUは注文する商品、受取を希望する場所、受取を希望する時間等の情報を表示された画面に入力し、入力した情報を送信するための操作をする。情報端末3において情報を送信するための操作がされると、情報端末3は入力された情報を情報処理装置1に送信し、受付部137は、これを取得する。
【0057】
配送員決定部138は、受け付けた注文を配送する配送員Dを決定する。配送員決定部138は、配送員状態情報に基づいて1以上の配送員Dから、当該注文を配送可能な配送員Dを決定する。一例として、配送員決定部138は、1以上の配送員Dの位置情報に基づいて、配送可能な配送員Dのうち、受取を希望する場所に最も近い場所にいる配送員Dを、受付けた注文を配送する配送員Dとして決定する。配送員決定部138は、受付けた注文の注文IDと決定した配送員Dとを関連付けて記憶部12の注文情報に記憶させる。配送員決定部138は、配送員Dと配送員Dに割り当てられた注文の注文IDを関連付けて配送員状態情報に記憶してもよい。
【0058】
ところで、同一又は類似する商品を同一の配送員Dが配送する場合には、注文を一意に特定できない場合が生じる。そこで、同一又は類似する商品を配送する場合に、異なる配送員Dに配送を割り当てるよう情報処理装置1が構成されてもよい。
【0059】
同一又は類似する商品を判定する方法について説明する。
図6(a)及び(b)は、記憶部12が記憶する商品情報のデータ構造の一例を示す図である。商品情報は、同一又は類似する商品を示す。
図6(a)においては、「商品ID」と「類似商品ID」とが関連付けられている。「類似商品ID」は、「商品ID」が示す商品に類似する1以上の商品の「商品ID」を示す。
【0060】
図6(b)に示す商品情報は、商品が属するグループに基づいて商品が類似するか否かを判断する場合に用いられる。商品群は例えば同種の商品や、既知の画像認識処理において商品を同定できる確率が所定の確率以下となる商品群をまとめたグループを示す情報である。
図6(b)に示す商品情報においては、「対象商品」と「類似商品群」とが関連付けられている。「対象商品」は、「商品ID」と「商品群」を含む。「商品ID」は、その商品の商品IDであり、「商品群」は、その商品が属するグループを示す。類似商品群は、当該商品又は商品群が類似する1以上の商品群を示す情報である。
【0061】
配送員決定部138は、受付部137が受付けた注文に含まれる商品と同一又は類似する商品を含む未配送の注文に関連付けられた配送員IDが示す配送員と異なる配送員を、受付けた注文を配送する配送員として決定する。具体的にはまず、配送員決定部138は、受付けた注文に含まれる商品に類似する商品又は類似する商品群に属する商品(以下、類似商品と言う)を
図6(a)又は(b)に示す商品情報を参照し特定する。そして、配送員状態情報を参照し、配送可能な配送員を特定する。注文情報を参照し、特定した配送可能な配送員Dそれぞれについて、未完了の割当済みの注文において配送する商品を特定する。そして、特定した配送可能な配送員Dのうち、未完了の割当済みの注文において配送する商品に、類似商品が含まれない配送員を特定し、受付けた注文を配送する配送員Dとして決定する。
【0062】
情報処理装置1がこのように構成されることで、画像認識により商品が特定できないことにより注文を一意に特定できない問題を抑制することができる。
【0063】
[情報処理装置1における処理の流れ]
図7は情報処理装置1における処理の流れを示すフローチャートである。
図7におけるフローチャートは、情報処理装置1が保管装置2から保管された商品に関する情報を取得した時点から開始している。
【0064】
保管情報取得部131は、保管商品情報を取得する(S01)。保管情報取得部131は、保管装置2が生成した保管商品情報を取得してもよいし、保管装置2から取得した画像データに基づいて生成部136が商品を特定し、生成した保管商品情報を取得してもよい。
【0065】
保管情報取得部131は、保管手段IDを保管装置2から取得する(S02)。配送員情報取得部134は、配送員IDを取得する(S03)。注文特定部132は、保管商品情報が示す商品及び取得した配送員IDに基づいて注文を特定する(S04)。
【0066】
注文特定部132は、注文を一意に特定できたか否かを判定する(S05)。注文を一意に特定できた場合、(S05におけるYES)、関連付け部133は、保管手段IDと注文IDとを関連付けて記憶部12が記憶する注文情報に記憶させる(S06)。通知部139は、商品を注文したユーザUに、保管手段IDを通知する(S07)。
【0067】
注文を一意に特定できない場合、(S05におけるNO)、配送員Dに注文を一意に特定できないことを通知し(S08)、情報処理装置1は処理を終了する。
【0068】
[情報処理装置1による効果]
以上説明したように情報処理装置1が構成されることで、商品の保管場所として誤った情報が登録されることを防止することができ、配送された商品と、商品が保管された保管装置2と、を正しく対応付けることができるようにすることができる。
【0069】
<変形例>
上記の例においては、保管装置2から取得した保管商品情報又は画像データに基づいて商品を特定する例について説明したが、画像データに代えて画像データを解析した特徴量に基づいて商品を特定するよう情報処理装置1が構成されてもよい。このように構成されることで、ネットワークを介して画像データを送受信する必要がなくなり、情報処理装置1と保管装置2との間の通信におけるデータ量を抑制できる。以下では、既に説明済みの内容については同じ符号を付し、説明を省略する。
【0070】
変形例にかかる情報処理装置1Aの構成を
図8に示す。情報処理装置1Aにおいては、特徴量取得部140をさらに有する。
【0071】
特徴量取得部140は、保管手段に保管された商品を撮像した画像データから抽出した、画像の特徴量を示す特徴量情報を取得する。具体的には、保管装置2は、画像データから特徴量を抽出する特徴量抽出部を有する。保管装置2の撮像部が保管された商品を撮像した画像データを生成し、特徴量抽出部が生成した画像データを既知の画像認識処理により画像の特徴量を抽出する。保管装置2は、抽出した画像の特徴量を情報処理装置1に送信し、特徴量取得部140はこれを取得する。
【0072】
生成部136は、特徴量情報が示す画像の特徴量に基づいて、保管手段に保管された商品を認識した保管商品情報を生成する。生成部136は、取得した特徴量に基づいて、既知の画像認識処理により保管された商品を特定し、保管商品情報を生成する。
【0073】
変形例にかかる情報処理装置1Aにおいては、ネットワークを介して画像データを送受信する必要がなく、情報処理装置1Aにおける処理を簡易にすることが可能となる。
【0074】
<第2の実施形態>
上記の例においては、情報処理装置1において注文を特定する処理がされる例について説明したが、保管装置2において処理がされるよう構成されてもよい。この場合の保管装置2Aの構成について
図9に示す。
【0075】
保管装置2Aは、保管手段21、通信部22、商品検出手段23、配送員認識手段24、記憶部25及び制御部26を有する。制御部26は、生成部261、注文特定部262、関連付け部263を有する。
【0076】
保管手段21は、商品を保管するための施錠可能な収納域である。通信部22は、ネットワークを介して他の装置とデータの送受信をするための通信インターフェースである。
【0077】
商品検出手段23は、保管手段に収納された商品を検出する。商品検出手段23は、例えばRFIDリーダ又は撮像装置である。配送員認識手段24は、例えば、配送員Dが所持するICカードに格納された配送員IDを取得するためのICカードリーダーである。配送員認識手段24は、配送員Dが提示する配送員IDを示すQRコードを読み取るためのQRコードリーダでもよく、配送員Dが使用する情報端末3Dに送信されたアクセスキーを取得するための入力装置であってもよい。
【0078】
記憶部25は、ROM、RAM、SSD、ハードディスクドライブ等を含む記憶媒体である。記憶部25は、制御部26が実行するプログラムを予め記憶している。制御部26は、例えばCPU等のプロセッサである。制御部26は、記憶部25に記憶されたプログラムを実行することにより、生成部261、注文特定部262、関連付け部263として機能する。
【0079】
生成部261は、保管手段に保管された1以上の商品を認識し、保管手段に保管された1以上の商品を示す保管商品情報を生成する。生成部261は、商品検出手段23が検出した情報に基づいて保管商品情報を生成する。商品検出手段23がRFIDリーダである場合は、生成部261は、商品検出手段23が取得した商品情報に基づいて保管商品情報を生成する。商品検出手段23が撮像装置である場合、生成部261は、商品検出手段23が生成した画像データを画像解析することで、保管商品情報を生成する。
【0080】
注文特定部262及び関連付け部263は、第1の実施形態にかかる注文特定部132及び関連付け部133に対応する処理をする。注文特定部262は、認識結果情報が示す商品に基づいて保管手段に保管された商品に対応する注文を特定する。注文特定部262は、一例として、保管商品情報に対応する注文の情報を情報処理装置1に問い合わせることで、注文を特定してもよい。
【0081】
関連付け部263は、注文特定部262が特定した注文に対応する注文IDと、商品が保管された保管手段を示す保管手段IDと、を関連付けて記憶部25に記憶させる。関連付け部263は、注文IDと保管手段IDとを関連付けて情報処理装置1に送信してもよい。
【0082】
保管装置2Aがこのように構成されることで、配送された商品と、商品が保管された保管装置と、を正しく対応付けることができるようにするという効果を奏するとともに、情報処理装置1を簡易に構成することが可能となる。
【0083】
なお、本発明により、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に貢献することが可能となる。
【0084】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【符号の説明】
【0085】
1 情報処理装置
2 保管装置
3 情報端末
11 通信部
12 記憶部
13 制御部
131 保管情報取得部
132 注文特定部
133 関連付け部
134 配送員情報取得部
135 撮像データ取得部
136 生成部
137 受付部
138 配送員決定部
139 通知部
140 特徴量取得部
21 保管手段
22 通信部
23 商品検出手段
24 配送員認識手段
25 記憶部
26 制御部
261 生成部
262 注文特定部
263 関連付け部