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特開2024-76470現場情報管理システム、及び、現場情報管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024076470
(43)【公開日】2024-06-06
(54)【発明の名称】現場情報管理システム、及び、現場情報管理方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 7/18 20060101AFI20240530BHJP
   G08B 25/00 20060101ALI20240530BHJP
【FI】
H04N7/18 U
G08B25/00 510M
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022188004
(22)【出願日】2022-11-25
(71)【出願人】
【識別番号】520028782
【氏名又は名称】株式会社Jシステム
(74)【代理人】
【識別番号】100137394
【弁理士】
【氏名又は名称】横井 敏弘
(72)【発明者】
【氏名】後山 潤一
【テーマコード(参考)】
5C054
5C087
【Fターム(参考)】
5C054CA04
5C054CC02
5C054FE17
5C054HA19
5C087AA02
5C087AA03
5C087AA25
5C087BB73
5C087DD02
5C087GG02
5C087GG10
(57)【要約】
【課題】 現場の管理を効率化する。
【解決手段】 現場情報管理システムは、現場に設置されたカメラと、前記カメラにより撮影された画像データを取得する画像データ取得部と、前記現場における特定物の移動又は扉の開閉を検知する検知センサと、前記検知センサによる検知結果を取得する検知結果取得部と、前記画像データ取得部により取得された画像データと、前記検知結果取得部により取得された検知結果とを、前記画像データが撮影されたタイミングと、前記検知結果が検知されたタイミングとに基づいて配列して表示させる表示制御部とを有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
現場に設置されたカメラと、
前記カメラにより撮影された画像データを取得する画像データ取得部と、
前記現場における特定物の移動又は扉の開閉を検知する検知センサと、
前記検知センサによる検知結果を取得する検知結果取得部と、
前記画像データ取得部により取得された画像データと、前記検知結果取得部により取得された検知結果とを、前記画像データが撮影されたタイミングと、前記検知結果が検知されたタイミングとに基づいて配列して表示させる表示制御部と
を有する現場情報管理システム。
【請求項2】
前記現場において気象観測を行う気象観測センサ
をさらに有し、
前記検知結果取得部は、前記気象観測センサによる観測結果を取得し、
前記表示制御部は、前記画像データ取得部により取得された画像データと、前記検知結果取得部により取得された観測結果とに基づいて、現場で撮影された画像データと、この現場で同時刻に観測された観測結果とを配列して表示させる
請求項1に記載の現場情報管理システム。
【請求項3】
前記カメラの設置場所と、前記カメラにより撮影された画像データの閲覧権限を示す情報とを格納するカメラ情報格納部と、
各地域の気象情報を取得する気象情報取得部と、
前記気象情報取得部により取得された各地域の気象情報と、前記カメラ情報格納部に格納されている設置場所とに基づいて、カメラを選択するカメラ選択部と
をさらに有し、
前記表示制御部は、前記カメラ選択部により選択されたカメラで撮影された画像データを配列して表示させる
請求項1に記載の現場情報管理システム。
【請求項4】
前記カメラは、現場に仮設置される現場カメラであり、
前記カメラ情報格納部に格納される閲覧権限を示す情報の一部であるパスワードを定期的に変更するパスワード変更部
をさらに有し、
前記表示制御部は、前記カメラ情報格納部に格納されているパスワードを用いた認証に成功した場合に、このパスワードに対応するカメラにより撮影された画像データを表示させる
請求項3に記載の現場情報管理システム。
【請求項5】
前記検知センサは、前記カメラにより同じ場所で撮影された画像データを比較して、工事看板が無くなったことを検知し、
前記検知センサにより工事看板が無くなったことが検知された場合に、警告通知を行う警告部
をさらに有する請求項1に記載の現場情報管理システム。
【請求項6】
コンピュータが、現場に設置されたカメラにより撮影された画像データを取得する画像データ取得ステップと、
コンピュータが、前記現場における特定物の移動又は扉の開閉を検知する検知センサの検知結果を取得する検知結果取得ステップと、
コンピュータが、前記画像データ取得ステップにより取得された画像データと、前記検知結果取得ステップにより取得された検知結果とを、前記画像データが撮影されたタイミングと、前記検知結果が検知されたタイミングとに基づいて配列して表示させる表示制御ステップと
を有する現場情報管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、現場情報管理システム、及び、現場情報管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、住宅の外部の状況を監視する監視システムであって、住宅の外部を撮影する外部カメラと、住宅の外部の日常の状況情報を保有し、外部カメラで撮影した実際の外部状況と、保有した日常の状況情報との差を検出する情報判断装置と、を備える監視システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-56728号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、現場の管理を効率化することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る現場情報管理システムは、現場に設置されたカメラと、前記カメラにより撮影された画像データを取得する画像データ取得部と、前記現場における特定物の移動又は扉の開閉を検知する検知センサと、前記検知センサによる検知結果を取得する検知結果取得部と、前記画像データ取得部により取得された画像データと、前記検知結果取得部により取得された検知結果とを、前記画像データが撮影されたタイミングと、前記検知結果が検知されたタイミングとに基づいて配列して表示させる表示制御部とを有する。
【0006】
好適には、前記現場において気象観測を行う気象観測センサをさらに有し、前記検知結果取得部は、前記気象観測センサによる観測結果を取得し、前記表示制御部は、前記画像データ取得部により取得された画像データと、前記検知結果取得部により取得された観測結果とに基づいて、現場で撮影された画像データと、この現場で同時刻に観測された観測結果とを配列して表示させる。
【0007】
好適には、前記カメラの設置場所と、前記カメラにより撮影された画像データの閲覧権限を示す情報とを格納するカメラ情報格納部と、各地域の気象情報を取得する気象情報取得部と、前記気象情報取得部により取得された各地域の気象情報と、前記カメラ情報格納部に格納されている設置場所とに基づいて、カメラを選択するカメラ選択部とをさらに有し、前記表示制御部は、前記カメラ選択部により選択されたカメラで撮影された画像データを配列して表示させる。
【0008】
好適には、前記カメラは、現場に仮設置される現場カメラであり、前記カメラ情報格納部に格納される閲覧権限を示す情報の一部であるパスワードを定期的に変更するパスワード変更部をさらに有し、前記表示制御部は、前記カメラ情報格納部に格納されているパスワードを用いた認証に成功した場合に、このパスワードに対応するカメラにより撮影された画像データを表示させる。
【0009】
好適には、前記検知センサは、前記カメラにより同じ場所で撮影された画像データを比較して、工事看板が無くなったことを検知し、前記検知センサにより工事看板が無くなったことが検知された場合に、警告通知を行う警告部をさらに有する。
【0010】
また、本発明に係る現場情報管理方法は、コンピュータが、現場に設置されたカメラにより撮影された画像データを取得する画像データ取得ステップと、コンピュータが、前記現場における特定物の移動又は扉の開閉を検知する検知センサの検知結果を取得する検知結果取得ステップと、コンピュータが、前記画像データ取得ステップにより取得された画像データと、前記検知結果取得ステップにより取得された検知結果とを、前記画像データが撮影されたタイミングと、前記検知結果が検知されたタイミングとに基づいて配列して表示させる表示制御ステップとを有する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、現場の管理を効率化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】現場情報管理システム1の全体構成を例示する図である。
図2】管理装置2のハードウェア構成を例示する図である。
図3】管理装置2の機能構成を例示する図である。
図4】カメラ情報DB370及びファイルDB372に格納される情報を例示する。
図5】現場情報管理システム1における閲覧処理(S10)を説明するフローチャートである。
図6】現場情報管理システム1における気象警報処理(S20)を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、現場情報管理システム1の全体構成を例示する図である。
図1に例示するように、現場情報管理システム1は、管理装置2と、各現場に設置された複数のカメラ40と、各現場に設置された複数の開閉センサ42と、各現場に設置された複数の気象センサ44とを有し、インターネット7を介して互いに接続している。
管理装置2は、コンピュータ端末であり、カメラ40により撮影された画像データ、開閉センサ42により検知された検知結果、及び、気象センサにより観測された観測結果を集約し、撮影や検知のタイミングに従って配列して閲覧端末9に表示させる。なお、管理装置2は、クラウドサーバであってもよい。
カメラ40は、現場に設置された撮影装置であり、現場で撮影された画像データをインターネット7経由で、管理装置2に送信する。本例のカメラ40は、カメラを識別する情報(カメラID)に関連付けて、動画像の画像データを管理装置2に送信する。
【0014】
開閉センサ42は、現場に設置された扉やゲートの開閉を検知するセンサであり、例えば、磁気式開閉センサやスマートロック等である。開閉センサ42は、本発明に係る検知センサの一例である。本例の開閉センサ42は、インターネット7を介して直接管理装置2に検知結果を送信するが、カメラ40が開閉センサ42の検知結果を集約して管理装置2に送信するよう構成してもよい。
気象センサ44は、現場において気象観測を行うセンサであり、例えば、気温、湿度、風向及び風速を測定する観測装置である。本例の気象センサ44は、インターネット7を介して直接管理装置2に観測結果を送信するが、カメラ40が気象センサ44の観測結果を集約して管理装置2に送信するよう構成してもよい。
閲覧端末9は、閲覧者が操作するコンピュータ端末であり、インターネット7を介して管理装置2にアクセスし、画像データや検知結果の閲覧を要求する。閲覧端末9は、例えば、スマートフォンやタブレット端末などである。
【0015】
図2は、管理装置2のハードウェア構成を例示する図である。
図2に例示するように、管理装置2は、CPU200、メモリ202、HDD204、ネットワークインタフェース206(ネットワークIF206)、表示装置208、及び入力装置210を有し、これらの構成はバス212を介して互いに接続している。
CPU200は、例えば、中央演算装置である。
メモリ202は、例えば、揮発性メモリであり、主記憶装置として機能する。
HDD204は、例えば、ハードディスクドライブ装置であり、不揮発性の記録装置としてコンピュータプログラムやその他のデータファイルを格納する。
ネットワークIF206は、有線又は無線で通信するためのインタフェースである。
表示装置208は、例えば、液晶ディスプレイである。
入力装置210は、例えば、キーボード及びマウスである。
【0016】
図3は、管理装置2の機能構成を例示する図である。
図3に例示するように、本例の管理装置2には、サーバプログラム3がインストールされ、カメラ情報データベース370(カメラ情報DB370)及びファイルデータベース372(ファイルDB372)が構成されている。
サーバプログラム3は、画像データ取得部300、検知結果取得部310、気象情報取得部320、カメラ選択部330、表示制御部340、パスワード変更部350、及び警告部360を有する。
なお、サーバプログラム3の一部又は全部は、ASICなどのハードウェアにより実現されてもよい。また、サーバプログラム3は、例えば、CD-ROMなどの記録媒体に格納されており、この記録媒体を介して管理装置2にインストールされる。
【0017】
サーバプログラム3において、画像データ取得部300は、カメラ40により撮影された画像データを取得する。本例の画像データ取得部300は、カメラ40により撮影された動画像の画像データをカメラID及び撮影時刻に関連付けて取得する。
検知結果取得部310は、開閉センサ42による検知結果を取得する。本例の検知結果取得部310は、開閉センサ42による検知結果(開閉情報)を検知時刻に関連付けて取得する。
また、検知結果取得部310は、観測センサ44による観測結果を取得する。本例の検知結果取得部310は、観測センサ44により観測された気温、湿度、風向及び風速を観測時刻に関連付けて取得する。
【0018】
気象情報取得部320は、各地域の気象情報を取得する。例えば、気象情報取得部320は、インターネット7を介して、ウェブサイトで発表される各地域の気象情報及び気象予報を取得する。本例の気象情報取得部320は、インターネット7を介して、ウェブサイトで発表される台風の予想強風域や気象警戒情報を取得する。
【0019】
カメラ選択部330は、気象情報取得部320により取得された各地域の気象情報と、カメラ情報DB370に格納されているカメラの設置場所とに基づいて、カメラ40を選択する。本例のカメラ選択部330は、気象情報取得部320により取得された各地域の気象情報と、カメラ情報DB370に格納されているカメラの設置場所とに基づいて、気象警報又は気象注意報が発せられた地域に設置されているカメラ40を選択する。
また、カメラ選択部330は、閲覧端末9から送信されたユーザID及びパスワードと、カメラ情報DB370に格納されている閲覧権限を示す情報とに基づいて、閲覧を要求するユーザの認証を行い、認証に成功した場合に、このユーザに閲覧権限が付与されているカメラ40を選択する。
【0020】
表示制御部340は、画像データ取得部300により取得された画像データと、検知結果取得部310により取得された検知結果又は観測結果とを、画像データが撮影されたタイミングと、検知結果又は観測結果が検知/観測されたタイミングとに基づいて配列して表示させる。本例の表示制御部340は、画像データ取得部300により取得された動画像の画像データと、動画像と同時刻の検知結果及び観測結果とを配列して閲覧端末9に表示させる。
また、表示制御部340は、カメラ選択部330により選択されたカメラ40で撮影された画像データを配列して表示させる。
【0021】
パスワード変更部350は、カメラ情報DB370に格納されるパスワードを定期的に変更する。パスワード変更部350は、例えば、カメラ情報DB370に格納されるパスワードを数カ月間隔で定期的に変更する。パスワード定期変更の間隔は、現場の工期等に応じて決定される。
【0022】
警告部360は、カメラ40により同じ場所で撮影された画像データを比較して、工事看板が無くなったか否かを判断し、工事看板が無くなった場合に、電子メール等で警告通知を行う。例えば、警告部360は、カメラ40により同じ場所で撮影された画像データと、ディープラーニング等の人工知能(AI)とに基づいて、工事看板が無くなったか否かを判断し、工事看板が無くなった場合に、電子メール等で警告通知を行う。なお、工事看板の画像領域は、ユーザが指定し、指定された画像領域から工事看板の画像要素が無くなった場合に、工事看板が無くなったと判断してもよい。また、警告部360は、カメラ40により同じ場所で撮影された画像データと、ディープラーニング等の人工知能(AI)とに基づいて、不審者が現場に侵入したことを検知し警告してもよい。
【0023】
図4(A)は、カメラ情報DB370に格納される情報を例示し、図4(B)は、ファイルDB372に格納される情報を例示する。
図4(A)に例示するように、カメラ情報DB370は、カメラ40を識別するカメラIDに関連付けて、カメラ40の設置場所、カメラ40による画像データの閲覧権限、及び、同じ現場に設置されているセンサ(開閉センサ又は気象センサ)の識別情報を格納する。カメラ40の設置場所は、例えば、カメラ40に内蔵されたGPS受信機のGPS情報に基づいて特定された座標である。
また、図4(B)に例示するように、ファイルDB372は、カメラ40のカメラIDに関連付けて、このカメラ40により撮影された画像データと、同じ現場に設置されているセンサの検知結果(開閉情報及び気象観測結果)と、その撮影時刻、検知時刻、又は観測時刻とを格納する。すなわち、画像データ取得部300及び検知結果取得部310は、カメラ情報DB370に格納されている情報を参照して、カメラ40、開閉センサ42又は気象センサ44から取得した情報を、ファイルDB372に登録する。
【0024】
図5は、現場情報管理システム1における閲覧処理(S10)を説明するフローチャートである。
図5に示すように、ステップ100(S100)において、管理装置2のカメラ選択部330(図3)は、閲覧端末9から送信されたユーザID及びパスワードと、カメラ情報DB370に格納されている閲覧権限を示す情報とに基づいて、閲覧を要求するユーザの認証を行い、認証に成功した場合に、このユーザに閲覧権限が付与されているカメラ40を選択してS105の処理に移行し、既定回数だけ認証に失敗した場合に、閲覧処理(S10)を終了する。
【0025】
ステップ105(S105)において、検知結果取得部310は、カメラ選択部330により選択されたカメラのカメラIDに関連付けられた開閉センサ42について、開閉状況を取得する。
ステップ110(S110)において、検知結果取得部310は、カメラ選択部330により選択されたカメラのカメラIDに関連付けられた気象センサ44について、観測結果を取得する。
【0026】
ステップ115(S115)において、画像データ取得部300は、カメラ選択部330により選択されたカメラの画像データを取得する。
ステップ120(S120)において、表示制御部340は、画像データ取得部300により取得された動画像の画像データと、検知結果取得部310により取得された検知結果及び観測結果(すなわち、動画像と同時刻の検知結果及び観測結果)とを配列して閲覧端末9に表示させる。
【0027】
ステップ125(S125)において、サーバプログラム3は、閲覧端末9において時刻の変更操作が行われた場合に、S105の処理に戻り、変更された時刻の画像データ、検知結果及び観測結果を取得し表示させ、閲覧端末9において閲覧終了操作が行われた場合に、閲覧処理(S10)を終了する。
【0028】
図6は、現場情報管理システム1における気象警報処理(S20)を説明するフローチャートである。
図6に示すように、ステップ200(S200)において、気象情報取得部320は、インターネット7を介して、ウェブサイトで発表される気象警戒情報を定期的に取得する。
ステップ205(S205)において、サーバプログラム3は、気象警戒情報が取得された場合に、S210の処理に移行し、気象警戒情報が取得されなかった場合に、S200の処理に戻って待機する。
【0029】
ステップ210(S210)において、カメラ選択部330は、気象情報取得部320により取得された各地域の気象警戒情報と、カメラ情報DB370に格納されているカメラの設置場所とに基づいて、気象警報が発せられた地域に設置されているカメラ40を選択する。さらに、カメラ選択部330は、ユーザの閲覧権限に基づいて、選択されたカメラを絞り込む。
ステップ215(S215)において、表示制御部340は、カメラ選択部330により選択されたカメラ40のカメラIDに関連付けられた画像データ、検知結果及び観測結果を配列して閲覧端末9に一連表示させる。
これにより、例えば、台風の暴風域に入る地域のカメラ40の撮影画像等を一覧表示して、現場の状況を確認できる。
【0030】
以上説明したように、本実施形態における現場情報管理システム1によれば、閲覧権限に応じて、カメラ40により撮影された画像と、同時刻に各センサで検知された検知結果とをまとめて閲覧できるため、自身が担当している現場を効率的に確認することができる。
また、現場情報管理システム1によれば、気象情報に基づいてカメラを絞り込んで一覧表示することにより、警報等が発せられた地域の現場を効率的に確認できる。
また、現場情報管理システム1によれば、定期的にパスワードが変更されるため、現場に仮設されるカメラ40であっても、情報漏洩を防止できる。
【0031】
(変形例)
上記実施形態では、管理装置2上で画像データを比較して、工事看板が無くなっていることを検知しているが、これに限定されるものではなく、現場で検知してもよい。例えば、カメラ40に有線接続された小型コンピュータで画像データを比較して、工事看板が無くなっていることを検知する。
【0032】
また、上記実施形態では、開閉センサ42及び気象センサ44を用いる形態を説明したが、カメラ40の機能障害を検知するセンサや、カメラ40が設置された領域で音声を検知するマイク等を用いてもよい。
例えば、カメラ40の機能障害(電源断、カメラの故障、カメラ40までの通信障害)がセンサで検知された場合に、検知結果を表示制御部340に表示させる。また、いずれかのカメラ40に機能障害が検知された場合に、近傍に設置された別のカメラ40で撮影された画像データを表示制御部340に表示させてもよい。
同様に、カメラ40の近傍に設置されたマイクで周囲の音声を検知し、検知された音声データを、カメラ40により撮影された画像データと共に出力させてもよい。
【符号の説明】
【0033】
1…現場情報管理システム
2…管理装置
3…サーバプログラム
図1
図2
図3
図4
図5
図6