(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024076737
(43)【公開日】2024-06-06
(54)【発明の名称】試料保持具
(51)【国際特許分類】
H05B 3/20 20060101AFI20240530BHJP
H01L 21/683 20060101ALI20240530BHJP
H05B 3/06 20060101ALI20240530BHJP
H05B 3/68 20060101ALI20240530BHJP
【FI】
H05B3/20 311
H01L21/68 N
H05B3/20 309
H05B3/06 B
H05B3/68
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022188434
(22)【出願日】2022-11-25
(71)【出願人】
【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】本村 凌
【テーマコード(参考)】
3K034
3K092
5F131
【Fターム(参考)】
3K034AA02
3K034AA03
3K034AA16
3K034FA03
3K034FA04
3K034FA05
3K034JA10
3K092PP20
3K092QB02
3K092SS14
3K092VV22
5F131AA02
5F131CA06
5F131EB32
5F131EB78
5F131EB81
(57)【要約】
【課題】試料全体を均等に加熱することができる試料保持具を提供する。
【解決手段】試料保持具は、セラミック体と、発熱抵抗体と、金属板と、第1の固定部材と、板状部材と、第2の固定部材とを備える。セラミック体は、板状であり、試料を保持する第1面および第1面の反対に位置する第2面を有する。発熱抵抗体は、セラミック体の内部または第2面に位置する。金属板は、セラミック体の第2面と離間して対向する第3面および第3面の反対に位置する第4面を有する。第1の固定部材は、金属板とセラミック体とを固定する。板状部材は、金属板の下面と第4面と離間して対向する第5面および第5面の反対に位置する第6面を有する。第2の固定部材は、金属板と板状部材とを固定する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
試料を保持する第1面および該第1面の反対に位置する第2面を有する板状のセラミック体と、
該セラミック体の内部または前記第2面に位置する発熱抵抗体と、
前記セラミック体の前記第2面と離間して対向する第3面および該第3面の反対に位置する第4面を有する金属板と、
前記金属板と前記セラミック体とを固定する第1の固定部材と、
前記金属板の前記第4面と離間して対向する第5面および該第5面の反対に位置する第6面を有する板状部材と、
前記金属板と前記板状部材とを固定する第2の固定部材と、
を備える試料保持具。
【請求項2】
前記第2の固定部材は、前記板状部材の中心を中心とする同心円の上に複数位置する
請求項1に記載の試料保持具。
【請求項3】
前記板状部材は、一体である
請求項1に記載の試料保持具。
【請求項4】
前記板状部材は、複数である
請求項1に記載の試料保持具。
【請求項5】
前記第2の固定部材は、複数の前記板状部材を中心とする同心円の上に複数位置する
請求項4に記載の試料保持具。
【請求項6】
前記板状部材は、スリットを有する
請求項1~5のいずれか一つに記載の試料保持具。
【請求項7】
前記スリットは、開口部と先端部とを有し、前記先端部に拡径部を有する
請求項6に記載の試料保持具。
【請求項8】
前記板状部材は、中心に孔部を有する
請求項1~5のいずれか一つに記載の試料保持具。
【請求項9】
前記第6面に離間して対向している基台と、
前記板状部材の外側で、前記基台と前記金属板とを固定する複数の第3の固定部材と、
をさらに備える
請求項1~5のいずれか一つに記載の試料保持具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、試料保持具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子部品などの製造工程において、半導体ウェハや液晶基板、回路基板などの平板状の試料を保持して加熱する試料保持具が用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方で、上記の従来技術では、試料を保持する試料面を有するセラミック体が他の部材に起因して反ることで、保持面が試料全体と均等に接触できない場合があった。これにより、試料全体を均等に加熱できない恐れがあった。
【0005】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、試料全体を均等に加熱することができる試料保持具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の一態様に係る試料保持具は、セラミック体と、発熱抵抗体と、金属板と、第1の固定部材と、板状部材と、第2の固定部材とを備える。セラミック体は、板状であり、試料を保持する第1面および該第1面の反対に位置する第2面を有する。発熱抵抗体は、該セラミック体の内部または前記第2面に位置する。金属板は、前記セラミック体の前記第2面と離間して対向する第3面および該第3面の反対に位置する第4面を有する。第1の固定部材は、前記金属板と前記セラミック体とを固定する。板状部材は、前記金属板の前記第4面と離間して対向する第5面および該第5面の反対に位置する第6面を有する。第2の固定部材は、前記金属板と前記板状部材とを固定する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、試料全体を均等に加熱することができる試料保持具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る試料保持具の構成の一例を示す断面図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る金属板、板状部材および第2の固定部材の構成を示す下面図である。
【
図3】
図3は、別の実施形態1に係る金属板、板状部材および第2の固定部材の構成を示す下面図である。
【
図4】
図4は、別の実施形態2に係る金属板、板状部材および第2の固定部材の構成を示す下面図である。
【
図5】
図5は、別の実施形態3に係る金属板、板状部材および第2の固定部材の構成を示す下面図である。
【
図6】
図6は、別の実施形態4に係る金属板、板状部材および第2の固定部材の構成を示す下面図である。
【
図7】
図7は、別の実施形態5に係る金属板、板状部材および第2の固定部材の構成を示す下面図である。
【
図8】
図8は、別の実施形態6に係る金属板、板状部材および第2の固定部材の構成を示す下面図である。
【
図9】
図9は、別の実施形態7に係る金属板、板状部材および第2の固定部材の構成を示す下面図である。
【
図10】
図10は、別の実施形態8に係る金属板、板状部材および第2の固定部材の構成を示す下面図である。
【
図11】
図11は、別の実施形態9に係る金属板、板状部材および第2の固定部材の構成を示す下面図である。
【
図12】
図12は、別の実施形態10に係る金属板、板状部材および第2の固定部材の構成を示す下面図である。
【
図13】
図13は、別の実施形態11に係る金属板、板状部材および第2の固定部材の構成を示す下面図である。
【
図14】
図14は、別の実施形態12に係る金属板、板状部材および第2の固定部材の構成を示す下面図である。
【
図15】
図15は、別の実施形態13に係る金属板、板状部材および第2の固定部材の構成を示す下面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本願の開示する試料保持具の実施形態について説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
また、以下に示す実施形態では、「等しい」、「垂直」あるいは「平行」といった表現が用いられる場合があるが、これらの表現は、厳密に「等しい」、「垂直」あるいは「平行」であることを要しない。すなわち、上記した各表現は、例えば製造精度、設置精度などのずれを許容するものとする。
【0011】
<実施形態>
最初に、実施形態に係る試料保持具1の構成について、
図1および
図2を参照しながら説明する。
図1は、実施形態に係る試料保持具1の構成の一例を示す断面図である。
【0012】
図1に示すように、実施形態に係る試料保持具1は、セラミック体10と、発熱抵抗体20と、金属板30と、第1の固定部材40と、板状部材50と、第2の固定部材60と、基台70と、第3の固定部材80とを備える。
【0013】
セラミック体10は、図示しない試料を保持するための部材である。セラミック体10の形状は、たとえば第1面11および第2面12が円形状の円板状である。セラミック体10は、第1面11が試料を保持する試料保持面である。第2面12は、第1面11の反対に位置する。
【0014】
セラミック体10としては、たとえば、窒化アルミニウム、炭化ケイ素またはアルミナなどのセラミック材料を用いることが出来る。セラミック体10は、たとえば複数のグリーンシートを積層して、これを窒素雰囲気中で焼成することによって得ることができる。また、セラミック体10は、セラミック材料の粉末をプレス成型して、これを窒素雰囲気中で焼成することによって得ることができる。
【0015】
セラミック体10の内部には、必要に応じて試料を静電吸着するための静電吸着用電極が設けられてもよい。セラミック体10の寸法は、たとえば形状が円板状の場合は、第1面11および第2面12の直径を200(mm)~500(mm)に、厚みを5(mm)~25(mm)にすることができる。
【0016】
発熱抵抗体20は、電流が流れることによって発熱する部材である。発熱抵抗体20は、第1面11に保持された試料を加熱するために設けられる。発熱抵抗体20は、セラミック体10の内部または第2面12に設けられる。
【0017】
発熱抵抗体20は、たとえば、複数の折返し部を有する線状のパターンを有する。これにより、発熱抵抗体20は、セラミック体10の第1面11を均等に加熱することができる。
【0018】
発熱抵抗体20としては、たとえば金、銀、パラジウムまたは白金等の金属材料を用いることができる。また、発熱抵抗体20は、酸化ルテニウムなどの金属酸化物または導電性セラミックの炭化ケイ素などであってもよい。発熱抵抗体20は、たとえば二酸化珪素等の酸化物のガラス成分を含んでもよい。発熱抵抗体20の寸法は、たとえば幅を1(mm)~5(mm)に、厚みを0.01(mm)~0.1(mm)に、長さを1(mm)~10(mm)にすることができる。
【0019】
金属板30は、発熱抵抗体20の熱輻射を反射するための部材である。金属板30は、たとえば、円板状または角板状の部材である。金属板30は、第3面31および第4面32を有する。
【0020】
金属板30の第3面31は、セラミック体10の第2面12と離間して対向する。第4面32は、第3面31の反対に位置する。金属板30は、たとえば、セラミック体10に対して平行に設けられてもよい。
【0021】
金属板30は、たとえばアルミニウムまたは鉄などの金属材料で構成される。金属板30の寸法は、たとえば金属板30が円板状の場合は、直径を200(mm)~600(mm)に、厚みを0.5(mm)~3(mm)にすることができる。金属板30の第3面31とセラミック体10の第2面12との間隔は、たとえば3(mm)~20(mm)にすることができる。
【0022】
試料保持具1に金属板30が設けられることで、発熱抵抗体20からの熱輻射を反射することができる。そのため、金属板30の下方への熱の伝達を低減することができる。したがって、実施形態によれば、金属板30の下方に位置する部品などが熱変形することを低減することができる。
【0023】
金属板30は、たとえば、中央部に通気孔33を有してもよい。これにより、セラミック体10と金属板30との間で熱がこもった雰囲気ガスを外部に放出することができる。
【0024】
第1の固定部材40は、金属板30とセラミック体10とを固定するための部材である。第1の固定部材40は、たとえば棒状の部材である。第1の固定部材40は、たとえば、セラミック体10と金属板30との間に複数設けられる。
【0025】
第1の固定部材40は、たとえば金属板30の第3面31に対し垂直に設けられる。第1の固定部材40は、たとえばネジまたはナットなどの図示しない金具によって金属板30に固定されてもよい。
【0026】
板状部材50は、たとえば、円板状または角板状の部材である。板状部材50は、第5面51および第6面52を有する。板状部材50の第5面51は、金属板30の第4面32と離間して対向する。第6面52は、第5面51の反対に位置する。板状部材50は、たとえば、金属板30に対して平行に設けられてもよい。
【0027】
板状部材50は、たとえばアルミニウムまたは鉄などの金属材料、アルミナまたは窒化珪素などのセラミックスで構成される。板状部材50の寸法は、たとえば、金属板30よりも面積が小さくてもよく、金属板30よりも厚くてもよい。かかる板状部材50の機能については後述する。
【0028】
第2の固定部材60は、金属板30と板状部材50とを固定するための部材である。第2の固定部材60は、たとえば棒状の部材である。第2の固定部材60は、たとえば、板状部材50と金属板30との間に複数設けられる。
【0029】
第2の固定部材60は、たとえば金属板30の第4面32に対し垂直に設けられる。第2の固定部材60は、たとえばネジまたはナットなどの図示しない金具によって金属板30に固定されてもよい。
【0030】
基台70は、金属板30を支持する部材である。基台70は、第7面71を有する。基台70の第7面71は、板状部材50の第6面52と離間して対向する。基台70の第7面71は、たとえば、金属板30に対して平行に設けられてもよい。基台70は、たとえばアルミニウムまたは鉄などの金属材料で構成される。
【0031】
第3の固定部材80は、基台70と金属板30とを固定するための部材である。第3の固定部材80は、たとえば棒状の部材である。第3の固定部材80は、たとえば、基台70と金属板30との間に複数設けられる。
【0032】
第3の固定部材80は、たとえば基台70の第7面71に対し垂直に設けられる。第3の固定部材80は、たとえばネジまたはナットなどの図示しない金具によって金属板30に固定されてもよい。
【0033】
ここで、実施形態では、発熱抵抗体20が動作することでセラミック体10が加熱された際に、隣接する金属板30も輻射熱等で昇温する。これにより、金属板30において昇温した部位(たとえば、中央部など)が熱膨張する。
【0034】
一方で、基台70は金属板30よりもセラミック体10から離れており、かつ熱容量が大きいため、金属板30に比べて昇温量が抑えられる。すなわち、発熱抵抗体20が動作する際に、基台70が熱膨張する量は金属板30よりも小さい。
【0035】
そのため、金属板30が熱膨張する際に、水平方向の膨張を基台70および第3の固定部材80が阻害することから、結果として金属板30が上に凸になるように変形する場合がある。
【0036】
そして、金属板30が反ることで、この反りが第1の固定部材40を介してセラミック体10に伝わり、セラミック体10が反ってしまう。これにより、セラミック体10の第1面11が試料全体と均等に密着しなくなるため、セラミック体10に保持される試料全体に均等に熱が伝わらず、試料全体を均等に加熱できない恐れがある。
【0037】
そこで、実施形態では、金属板30において昇温する部位(たとえば、中央部など)と平面視で重なるように、板状部材50が位置してもよい。かかる板状部材50が第2の固定部材60を介して金属板30を拘束することで、金属板30が昇温した際に凸に変形することを低減できる。
【0038】
これにより、金属板30の反りが第1の固定部材40を介してセラミック体10に伝わり、セラミック体10が反ることを低減できる。したがって、実施形態によれば、セラミック体10の第1面11と試料全体とを均等に接触させることができるため、試料全体を均等に加熱することができる。
【0039】
また、実施形態では、板状部材50の厚みT1が、金属板30の厚みT2よりも厚くてもよい。これにより、板状部材50の張力が大きくなることから、金属板30がより安定した構造となるため、かかる金属板30の反りをさらに低減することができる。
【0040】
すなわち、金属板30の反りが第1の固定部材40を介してセラミック体10に伝わり、セラミック体10が反ることをさらに低減できる。したがって、実施形態によれば、セラミック体10の第1面11と試料全体とをさらに均等に接触させることができるため、試料全体をさらに均等に加熱することができる。
【0041】
また、実施形態では、平面視で複数の第3の固定部材80で囲まれる領域の内部に板状部材50が位置してもよい。すなわち、実施形態では、複数の第3の固定部材80が平面視で板状部材50の外側に位置してもよい。
【0042】
これにより、金属板30において、複数の第3の固定部材80によって拘束され凸に変形しやすい部位を、板状部材50によって拘束することができる。すなわち、金属板30の反りをさらに低減できることから、金属板30の反りが第1の固定部材40を介してセラミック体10に伝わり、セラミック体10が反ることをさらに低減できる。
【0043】
したがって、実施形態によれば、セラミック体10の第1面11と試料全体とをさらに均等に接触させることができるため、試料全体をさらに均等に加熱することができる。
【0044】
図2は、実施形態に係る金属板30、板状部材50および第2の固定部材60の構成を示す下面図である。なお、以降の図面では、理解を容易にするため、板状部材50の上方に位置する第2の固定部材60の位置についても明示し、金属板30にハッチングを付する一方で、第3の固定部材80の図示を省略する。
【0045】
図2に示すように、実施形態では、板状部材50が一体であってもよい。たとえば、実施形態では、板状部材50が一枚の円板状であってもよい。これにより、板状部材50の張力が大きくなることから、金属板30がより安定した構造となるため、かかる金属板30の反りをさらに低減することができる。
【0046】
すなわち、金属板30の反りが第1の固定部材40を介してセラミック体10に伝わり、セラミック体10が反ることをさらに低減できる。したがって、実施形態によれば、セラミック体10の第1面11と試料全体とをさらに均等に接触させることができるため、試料全体をさらに均等に加熱することができる。
【0047】
また、実施形態では、複数の第2の固定部材60が、板状部材50の周縁部において周方向に均等な間隔で位置してもよい。たとえば、
図2の例では、3つの第2の固定部材60が、板状部材50の周縁部において周方向に120(°)の間隔で位置してもよい。
【0048】
これにより、板状部材50の張力が周方向に均等に大きくなることから、金属板30がより安定した構造となるため、かかる金属板30の反りをさらに低減することができる。そのため、金属板30の反りが第1の固定部材40を介してセラミック体10に伝わり、セラミック体10が反ることをさらに低減できる。
【0049】
したがって、実施形態によれば、セラミック体10の第1面11と試料全体とをさらに均等に接触させることができるため、試料全体をさらに均等に加熱することができる。
【0050】
また、実施形態では、複数の第2の固定部材60が、板状部材50の周縁部に加えて、板状部材50の中央部に位置してもよい。これにより、金属板30において反りが発生する部位を板状部材50で固定できることから、かかる金属板30の反りをさらに低減することができる。
【0051】
そのため、金属板30の反りが第1の固定部材40を介してセラミック体10に伝わり、セラミック体10が反ることをさらに低減できる。したがって、実施形態によれば、セラミック体10の第1面11と試料全体とをさらに均等に接触させることができるため、試料全体をさらに均等に加熱することができる。
【0052】
<別の実施形態1、2>
つづいて、別の各種実施形態について、
図3~
図15を参照しながら説明する。
図3は、別の実施形態1に係る金属板30、板状部材50および第2の固定部材60の構成を示す下面図である。
【0053】
図3に示すように、別の実施形態1に係る試料保持具1では、板状部材50の構成が上述の実施形態と異なる。そこで、以降の例では、すでに説明した実施形態等と同様の部位については同じ符号を付して、詳細な説明は省略する。
【0054】
図3に示すように、別の実施形態1では、板状部材50の周縁部にスリット53が位置してもよい。かかるスリット53は、たとえば、板状部材50の周縁部において互いに隣接する第2の固定部材60同士の間に位置してもよい。スリット53は、例えばレーザー加工によって形成することができる。また、スリット53の幅は、例えば1~20mmである。
【0055】
このような構成によって、板状部材50の熱膨張による反りを緩和できることから、金属板30の反りをさらに低減することができる。そのため、金属板30の反りが第1の固定部材40を介してセラミック体10に伝わり、セラミック体10が反ることをさらに低減できる。
【0056】
したがって、別の実施形態1によれば、セラミック体10の第1面11と試料全体とをさらに均等に接触させることができるため、試料全体をさらに均等に加熱することができる。
【0057】
また、別の実施形態1では、スリット53が、板状部材50の周縁部において互いに隣接する第2の固定部材60同士の間で、それぞれ等しい間隔となるように位置してもよい。
【0058】
これにより、板状部材50の熱膨張による反りをさらに低減できることから、金属板30の反りをさらに低減することができる。そのため、金属板30の反りが第1の固定部材40を介してセラミック体10に伝わり、セラミック体10が反ることをさらに低減できる。
【0059】
したがって、別の実施形態1によれば、セラミック体10の第1面11と試料全体とをさらに均等に接触させることができるため、試料全体をさらに均等に加熱することができる。
【0060】
なお、
図3の例では、スリット53が基端部から先端部まで均等な幅である例について示したが、本開示はかかる例に限られない。
図4は、別の実施形態2に係る金属板30、板状部材50および第2の固定部材60の構成を示す下面図である。
【0061】
図4に示すように、本開示では、スリット53が開口部および先端部を有し、かかる先端部に拡径部53aを有してもよい。これにより、昇温時の熱応力による板状部材50の変形の緩和を促進できることから、金属板30の反りをさらに低減することができる。例えば、
図4の場合は、板状部材50の開口部の幅が1~20mmに対し、先端部の拡径部53aの幅は、2~40mmである。
【0062】
そのため、金属板30の反りが第1の固定部材40を介してセラミック体10に伝わり、セラミック体10が反ることをさらに低減できる。したがって、別の実施形態2によれば、セラミック体10の第1面11と試料全体とをさらに均等に接触させることができるため、試料全体をさらに均等に加熱することができる。
【0063】
<別の実施形態3、4>
図5は、別の実施形態3に係る金属板30、板状部材50および第2の固定部材60の構成を示す下面図である。
図5に示すように、別の実施形態3に係る試料保持具1では、円板状の板状部材50が一体ではなく複数であってもよい。たとえば、
図5に示すように、円板状の板状部材50が2つであってもよい。
【0064】
これによっても、金属板30において昇温する部位と平面視で重なるように板状部材50が位置することで、金属板30が昇温した際に凸に変形することを低減できる。そのため、金属板30の反りが第1の固定部材40を介してセラミック体10に伝わり、セラミック体10が反ることを低減できる。
【0065】
したがって、別の実施形態3によれば、セラミック体10の第1面11と試料全体とを均等に接触させることができるため、試料全体を均等に加熱することができる。
【0066】
また、別の実施形態3では、複数の板状部材50にそれぞれ位置する複数の第2の固定部材60が、複数の板状部材50を中心とする同心円Cの上に並んで位置してもよい。
【0067】
たとえば、
図5に示すように、複数の板状部材50にそれぞれ位置する複数の第2の固定部材60が、複数の板状部材50を中心とする2つの同心円Cの上に並んで位置してもよい。
【0068】
これにより、昇温時における板状部材50の内周と外周との熱膨張による変形量の差を低減できることから、金属板30の反りをさらに低減することができる。そのため、金属板30の反りが第1の固定部材40を介してセラミック体10に伝わり、セラミック体10が反ることをさらに低減できる。
【0069】
したがって、別の実施形態3によれば、セラミック体10の第1面11と試料全体とをさらに均等に接触させることができるため、試料全体をさらに均等に加熱することができる。
【0070】
なお、
図5の例では、円板状の板状部材50が2つである例について示したが、本開示はかかる例に限られない。
図6は、別の実施形態4に係る金属板30、板状部材50および第2の固定部材60の構成を示す下面図である。
【0071】
図6に示すように、本開示では、円板状の板状部材50が3つであってもよい。これによっても、金属板30において昇温する部位と平面視で重なるように板状部材50が位置することで、金属板30が昇温した際に凸に変形することを低減できる。
【0072】
そのため、金属板30の反りが第1の固定部材40を介してセラミック体10に伝わり、セラミック体10が反ることを低減できる。したがって、別の実施形態4によれば、セラミック体10の第1面11と試料全体とを均等に接触させることができるため、試料全体を均等に加熱することができる。
【0073】
また、別の実施形態4では、複数の板状部材50にそれぞれ位置する複数の第2の固定部材60が、複数の板状部材50を中心とする同心円Cの上に並んで位置してもよい。これにより、昇温時における板状部材50の内周と外周との熱膨張による変形量の差を低減できることから、金属板30の反りをさらに低減することができる。
【0074】
そのため、金属板30の反りが第1の固定部材40を介してセラミック体10に伝わり、セラミック体10が反ることをさらに低減できる。したがって、別の実施形態4によれば、セラミック体10の第1面11と試料全体とをさらに均等に接触させることができるため、試料全体をさらに均等に加熱することができる。
【0075】
<別の実施形態5>
図7は、別の実施形態5に係る金属板30、板状部材50および第2の固定部材60の構成を示す下面図である。
図7に示すように、別の実施形態5では、板状部材50が中心に孔部54を有する一枚の円環状であってもよい。
【0076】
これによっても、板状部材50が一体であることで、板状部材50の張力が大きくなることから、金属板30がより安定した構造となる。これにより、金属板30の反りをさらに低減することができる。
【0077】
そのため、金属板30の反りが第1の固定部材40を介してセラミック体10に伝わり、セラミック体10が反ることをさらに低減できる。したがって、別の実施形態5によれば、セラミック体10の第1面11と試料全体とをさらに均等に接触させることができるため、試料全体をさらに均等に加熱することができる。
【0078】
また、別の実施形態5では、板状部材50の中心に孔部54を有することで、金属板30と板状部材50との間で熱がこもった雰囲気ガスを外部に放出することができる。
【0079】
また、別の実施形態5では、複数の第2の固定部材60が、板状部材50の周縁部において周方向に均等な間隔で位置してもよい。たとえば、
図7の例では、3つの第2の固定部材60が、板状部材50の周縁部において周方向に120(°)の間隔で位置してもよい。
【0080】
これにより、板状部材50の張力が周方向に均等に大きくなることから、金属板30がより安定した構造となるため、かかる金属板30の反りをさらに低減することができる。そのため、金属板30の反りが第1の固定部材40を介してセラミック体10に伝わり、セラミック体10が反ることをさらに低減できる。
【0081】
したがって、別の実施形態5によれば、セラミック体10の第1面11と試料全体とをさらに均等に接触させることができるため、試料全体をさらに均等に加熱することができる。
【0082】
また、別の実施形態5では、複数の第2の固定部材60が、板状部材50の周縁部に加えて、板状部材50の中央部に位置してもよい。たとえば、
図7の例では、3つの第2の固定部材60が、板状部材50の中心において孔部54の周囲に周方向に120(°)の間隔で位置してもよい。
【0083】
これにより、金属板30において反りが発生する部位を板状部材50で固定できることから、かかる金属板30の反りをさらに低減することができる。そのため、金属板30の反りが第1の固定部材40を介してセラミック体10に伝わり、セラミック体10が反ることをさらに低減できる。
【0084】
したがって、別の実施形態5によれば、セラミック体10の第1面11と試料全体とをさらに均等に接触させることができるため、試料全体をさらに均等に加熱することができる。
【0085】
また、別の実施形態5では、円環状の板状部材50に位置する複数の第2の固定部材60が、板状部材50の中心を中心とする同心円Cの上に並んで位置してもよい。たとえば、
図7に示すように、円環状の板状部材50に位置する複数の第2の固定部材60が、板状部材50の中心を中心とする2つの同心円Cの上に並んで位置してもよい。
【0086】
これにより、昇温時における板状部材50の内周と外周との熱膨張による変形量の差を低減できるため、金属板30の反りをさらに低減することができる。そのため、金属板30の反りが第1の固定部材40を介してセラミック体10に伝わり、セラミック体10が反ることをさらに低減できる。
【0087】
したがって、別の実施形態5によれば、セラミック体10の第1面11と試料全体とをさらに均等に接触させることができるため、試料全体をさらに均等に加熱することができる。
【0088】
<別の実施形態6、7>
図8は、別の実施形態6に係る金属板30、板状部材50および第2の固定部材60の構成を示す下面図である。
図8に示すように、別の実施形態6に係る試料保持具1では、板状部材50の構成が上述の別の実施形態5と異なる。
【0089】
具体的には、別の実施形態6では、円環状の板状部材50の周縁部にスリット53が位置してもよい。かかるスリット53は、たとえば、板状部材50の周縁部において互いに隣接する第2の固定部材60同士の間に位置してもよい。
【0090】
このような構成によって、板状部材50の熱膨張による反りを緩和できることから、金属板30の反りをさらに低減することができる。そのため、金属板30の反りが第1の固定部材40を介してセラミック体10に伝わり、セラミック体10が反ることをさらに低減できる。
【0091】
したがって、別の実施形態6によれば、セラミック体10の第1面11と試料全体とをさらに均等に接触させることができるため、試料全体をさらに均等に加熱することができる。
【0092】
また、別の実施形態6では、スリット53が、板状部材50の周縁部において互いに隣接する第2の固定部材60同士の間で、それぞれ等しい間隔となるように位置してもよい。
【0093】
これにより、板状部材50の熱膨張による反りをさらに低減できることから、金属板30の反りをさらに低減することができる。そのため、金属板30の反りが第1の固定部材40を介してセラミック体10に伝わり、セラミック体10が反ることをさらに低減できる。
【0094】
したがって、別の実施形態6によれば、セラミック体10の第1面11と試料全体とをさらに均等に接触させることができるため、試料全体をさらに均等に加熱することができる。
【0095】
なお、
図8の例では、スリット53が基端部から先端部まで均等な幅である例について示したが、本開示はかかる例に限られない。
図9は、別の実施形態7に係る金属板30、板状部材50および第2の固定部材60の構成を示す下面図である。
【0096】
図9に示すように、本開示では、スリット53が開口部および先端部を有し、かかる先端部に拡径部53aを有してもよい。これにより、昇温時の熱応力による板状部材50の変形の緩和を促進できることから、金属板30の反りをさらに低減することができる。
【0097】
そのため、金属板30の反りが第1の固定部材40を介してセラミック体10に伝わり、セラミック体10が反ることをさらに低減できる。したがって、別の実施形態7によれば、セラミック体10の第1面11と試料全体とをさらに均等に接触させることができるため、試料全体をさらに均等に加熱することができる。
【0098】
<別の実施形態8、9>
図10は、別の実施形態8に係る金属板30、板状部材50および第2の固定部材60の構成を示す下面図である。
図10に示すように、別の実施形態8に係る試料保持具1では、円環状の板状部材50が一体ではなく複数であってもよい。たとえば、
図10に示すように、円環状の板状部材50が2つであってもよい。
【0099】
これによっても、金属板30において昇温する部位と平面視で重なるように板状部材50が位置することで、金属板30が昇温した際に凸に変形することを低減できる。そのため、金属板30の反りが第1の固定部材40を介してセラミック体10に伝わり、セラミック体10が反ることを低減できる。
【0100】
したがって、別の実施形態8によれば、セラミック体10の第1面11と試料全体とを均等に接触させることができるため、試料全体を均等に加熱することができる。
【0101】
また、別の実施形態8では、複数の板状部材50にそれぞれ位置する複数の第2の固定部材60が、複数の板状部材50を中心とする同心円Cの上に並んで位置してもよい。
【0102】
たとえば、
図10に示すように、複数の板状部材50にそれぞれ位置する複数の第2の固定部材60が、複数の板状部材50を中心とする2つの同心円Cの上に並んで位置してもよい。
【0103】
これにより、昇温時における板状部材50の内周と外周との熱膨張による変形量の差を低減できることから、金属板30の反りをさらに低減することができる。そのため、金属板30の反りが第1の固定部材40を介してセラミック体10に伝わり、セラミック体10が反ることをさらに低減できる。
【0104】
したがって、別の実施形態8によれば、セラミック体10の第1面11と試料全体とをさらに均等に接触させることができるため、試料全体をさらに均等に加熱することができる。
【0105】
なお、
図10の例では、円板状の板状部材50が2つである例について示したが、本開示はかかる例に限られない。
図11は、別の実施形態9に係る金属板30、板状部材50および第2の固定部材60の構成を示す下面図である。
【0106】
図11に示すように、本開示では、円板状の板状部材50が3つであってもよい。これによっても、金属板30において昇温する部位と平面視で重なるように板状部材50が位置することで、金属板30が昇温した際に凸に変形することを低減できる。
【0107】
そのため、金属板30の反りが第1の固定部材40を介してセラミック体10に伝わり、セラミック体10が反ることを低減できる。したがって、別の実施形態9によれば、セラミック体10の第1面11と試料全体とを均等に接触させることができるため、試料全体を均等に加熱することができる。
【0108】
また、別の実施形態9では、複数の板状部材50にそれぞれ位置する複数の第2の固定部材60が、複数の板状部材50を中心とする同心円Cの上に並んで位置してもよい。これにより、昇温時における板状部材50の内周と外周との熱膨張による変形量の差を低減できることから、金属板30の反りをさらに低減することができる。
【0109】
そのため、金属板30の反りが第1の固定部材40を介してセラミック体10に伝わり、セラミック体10が反ることをさらに低減できる。したがって、別の実施形態9によれば、セラミック体10の第1面11と試料全体とをさらに均等に接触させることができるため、試料全体をさらに均等に加熱することができる。
【0110】
<別の実施形態10~13>
図12は、別の実施形態10に係る金属板30、板状部材50および第2の固定部材60の構成を示す下面図である。
図12に示すように、別の実施形態10に係る試料保持具1では、板状部材50の構成が上述の別の実施形態9と異なる。
【0111】
具体的には、別の実施形態10では、3つである円環状の板状部材50の周縁部にスリット53が位置してもよい。かかるスリット53は、たとえば、同じ板状部材50の周縁部において互いに隣接する第2の固定部材60同士の間に位置してもよい。
【0112】
このような構成によって、複数である板状部材50の各部位において、熱膨張による反りを緩和できることから、金属板30の反りをさらに低減することができる。そのため、金属板30の反りが第1の固定部材40を介してセラミック体10に伝わり、セラミック体10が反ることをさらに低減できる。
【0113】
したがって、別の実施形態10によれば、セラミック体10の第1面11と試料全体とをさらに均等に接触させることができるため、試料全体をさらに均等に加熱することができる。
【0114】
また、別の実施形態10では、スリット53が、同じ板状部材50の周縁部において互いに隣接する第2の固定部材60同士の間で、それぞれ等しい間隔となるように位置してもよい。
【0115】
これにより、複数である板状部材50の各部位において、熱膨張による反りをさらに低減できることから、金属板30の反りをさらに低減することができる。そのため、金属板30の反りが第1の固定部材40を介してセラミック体10に伝わり、セラミック体10が反ることをさらに低減できる。
【0116】
したがって、別の実施形態10によれば、セラミック体10の第1面11と試料全体とをさらに均等に接触させることができるため、試料全体をさらに均等に加熱することができる。
【0117】
なお、
図12の例では、スリット53が基端部から先端部まで均等な幅である例について示したが、本開示はかかる例に限られない。
図13は、別の実施形態11に係る金属板30、板状部材50および第2の固定部材60の構成を示す下面図である。
【0118】
図13に示すように、本開示では、スリット53が開口部および先端部を有し、かかる先端部に拡径部53aを有してもよい。これにより、昇温時の熱応力による板状部材50の変形の緩和を促進できることから、金属板30の反りをさらに低減することができる。
【0119】
そのため、金属板30の反りが第1の固定部材40を介してセラミック体10に伝わり、セラミック体10が反ることをさらに低減できる。したがって、別の実施形態11によれば、セラミック体10の第1面11と試料全体とをさらに均等に接触させることができるため、試料全体をさらに均等に加熱することができる。
【0120】
なお、
図12の例では、スリット53が複数である円環状の板状部材50の周縁部に位置する例について示したが、本開示はかかる例に限られない。
図14は、別の実施形態12に係る金属板30、板状部材50および第2の固定部材60の構成を示す下面図である。
【0121】
図14に示すように、本開示では、スリット53が複数である円環状の板状部材50の中央部(すなわち、孔部54側)に位置してもよい。スリット53は、たとえば、同じ板状部材50の中央部において互いに隣接する第2の固定部材60同士の間に位置してもよい。
【0122】
このような構成によって、複数である板状部材50の各部位において、熱膨張による反りを緩和できることから、金属板30の反りをさらに低減することができる。そのため、金属板30の反りが第1の固定部材40を介してセラミック体10に伝わり、セラミック体10が反ることをさらに低減できる。
【0123】
したがって、別の実施形態12によれば、セラミック体10の第1面11と試料全体とをさらに均等に接触させることができるため、試料全体をさらに均等に加熱することができる。
【0124】
なお、
図14の例では、スリット53が基端部から先端部まで均等な幅である例について示したが、本開示はかかる例に限られない。
図15は、別の実施形態13に係る金属板30、板状部材50および第2の固定部材60の構成を示す下面図である。
【0125】
図15に示すように、本開示では、板状部材50の孔部54側に位置するスリット53が開口部および先端部を有し、かかる先端部に拡径部53aを有してもよい。これにより、昇温時の熱応力による板状部材50の変形の緩和を促進できることから、金属板30の反りをさらに低減することができる。
【0126】
そのため、金属板30の反りが第1の固定部材40を介してセラミック体10に伝わり、セラミック体10が反ることをさらに低減できる。したがって、別の実施形態13によれば、セラミック体10の第1面11と試料全体とをさらに均等に接触させることができるため、試料全体をさらに均等に加熱することができる。
【0127】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
【0128】
さらなる効果や他の態様は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
【符号の説明】
【0129】
1 試料保持具
10 セラミック体
11 第1面
12 第2面
20 発熱抵抗体
30 金属板
31 第3面
32 第4面
40 第1の固定部材
50 板状部材
51 第5面
52 第6面
53 スリット
53a 拡径部
54 孔部
60 第2の固定部材
70 基台
71 第7面
80 第3の固定部材