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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024007678
(43)【公開日】2024-01-19
(54)【発明の名称】画像処理装置、および、画像処理方法
(51)【国際特許分類】
   G01C 3/06 20060101AFI20240112BHJP
   G06T 7/593 20170101ALI20240112BHJP
【FI】
G01C3/06 110V
G06T7/593
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022108907
(22)【出願日】2022-07-06
(71)【出願人】
【識別番号】509186579
【氏名又は名称】日立Astemo株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】大里 琢馬
(72)【発明者】
【氏名】的野 春樹
(72)【発明者】
【氏名】城戸 英彰
(72)【発明者】
【氏名】小林 正幸
(72)【発明者】
【氏名】永崎 健
【テーマコード(参考)】
2F112
5L096
【Fターム(参考)】
2F112AC03
2F112AC06
2F112BA06
2F112CA12
2F112FA03
2F112FA21
2F112FA35
2F112FA38
5L096AA06
5L096BA04
5L096CA05
5L096DA02
5L096EA39
5L096FA14
5L096FA18
5L096FA64
5L096FA69
5L096GA04
5L096GA08
5L096GA51
(57)【要約】
【課題】 ステレオカメラによって光源を撮影し、左右のレンズ特性が異なることによる拡散光成分の違いが発生した場合においても、拡散光成分の影響を除外し、正しく視差を算出する画像処理装置を提供する。
【解決手段】 上記目的を達成するために、本発明は、視野が重複する複数のカメラで同時に得られた複数の画像のそれぞれにおいて光源の撮影される領域を特定する光源領域特定部と、光源領域の画素の輝度値に応じて当該画素に重みづけを行い、重みづけされた各画素を用いて、光源領域の視差マッチングを行うことで視差を求める視差算出部と、を備える。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
視野が重複する複数のカメラで同時に得られた複数の画像のそれぞれにおいて光源の撮影される領域を特定する光源領域特定部と、
光源領域の画素の輝度値に応じて当該画素に重みづけを行い、重みづけされた各画素を用いて、光源領域の視差マッチングを行うことで視差を求める視差算出部と、
を持つことを特徴とする、画像処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記視差算出部は、輝度値が高い画素に対して、輝度値が低い画素よりも、前記視差マッチングに与える影響が大きくなるように重みづけることを特徴とする、画像処理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記視差算出部は、光源領域全体の輝度値を一律に減算したうえで視差マッチング処理を行うことを特徴とする、画像処理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記視差算出部は、輝度値及び輝度勾配が高いほど視差マッチングに与える影響が大きくなるように重みづけることを特徴とする、画像処理装置。
【請求項5】
請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記視差算出部は、光源の種別に応じて重みの変化度合いを変更することを特徴とする、画像処理装置。
【請求項6】
請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記光源領域特定部は、撮像された画像のうち輝度値が閾値以上である領域を検出することを特徴とする、画像処理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の画像処理装置であって、
前記閾値は、画像全体が明るいほど高くなるよう動的に変化することを特徴とする、画像処理装置。
【請求項8】
請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記光源領域特定部は、発光可能性のある物体であると識別された物体識別結果を外部から取得し、該物体識別結果により特定される領域の輝度値を時系列に監視し、輝度値が大きくなった際に先行車両に取り付けられた光源が発光したと判定することを特徴とする、画像処理装置。
【請求項9】
請求項1に記載の画像処理装置であって、
さらに前記視差算出部で得られたそれぞれの視差に対応する信頼度を示す信頼度マップを算出する信頼度マップ算出部を備えることを特徴とする、画像処理装置。
【請求項10】
請求項9に記載の画像処理装置であって、
前記信頼度マップ算出部は、前記重みを用いずに視差算出を行い、重みを用いた視差算出結果と比較し、差分があるほど信頼度が低くなる信頼度マップを算出することを特徴とする、画像処理装置。
【請求項11】
請求項9に記載の画像処理装置であって、
前記信頼度マップ算出部は、事前に計測しておいた複数のカメラの拡散特性差が大きいほど、あるいは対象となる光源の明るさが明るいほど、信頼度が低くなる信頼度マップを算出することを特徴とする、画像処理装置。
【請求項12】
請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記視差算出部は、周辺の明るさ情報によって、暗いほど重みの変化度合いが大きくなるように設定する明るさパラメタ設定部を備えることを特徴とする、画像処理装置。
【請求項13】
請求項12に記載の画像処理装置であって、
前記明るさパラメタ設定部は、外部から取得した時刻情報あるいは地図情報を用いて明るさパラメタを決定することを特徴とする、画像処理装置。
【請求項14】
請求項12に記載の画像処理装置であって、
前記明るさパラメタ設定部は、基準画像の輝度値によって明るさパラメタを決定することを特徴とする、画像処理装置。
【請求項15】
視野が重複する複数のカメラで同時に得られた複数の画像のそれぞれにおいて光源の撮影される領域を特定する光源領域特定ステップと、
光源領域の画素の輝度値に応じて当該画素に重みづけを行い、重みづけされた各画素を用いて、光源領域の視差マッチングを行うことで視差を求める視差算出ステップと、
を持つことを特徴とする、画像処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ステレオカメラで同期撮像した一対の画像に基づいて撮像対象物の三次元位置を算出する画像処理装置、および、画像処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の自動車には、自車両周辺の他車両、歩行者、障害物等や、路面の中央線、車線境界線等の撮像対象物の三次元位置を推定し、それらの推定結果に応じて自車両の駆動、制動、操舵等を制御する、先進運転支援システムや自動運転システムを搭載したものが普及しつつある。
【0003】
それらのシステムで利用される外界認識装置の一種として、ステレオカメラが知られている。ステレオカメラでは、異なる位置に配置した複数のカメラによって異なる視点から同一対象物を同期撮像し、撮像した複数の画像における同一対象物の見え方のずれ、いわゆる視差に基づいて対象物までの距離を算出することで、撮像対象物の三次元位置を推定している。
【0004】
視差の算出にあたっては、ブロックマッチングなどの手法が用いられる。この手法は、一対のカメラで同期撮像した一対の画像のうち一方の画像を基準画像とし、基準画像上で指定した小領域を抜き出して、他方の参照画像から同一の小領域を探索する視差算出手法である。小領域同士が同一であるかについては、SAD(Sum of Absolute Difference)などのコスト関数が用いられる。但し、これらの視差算出手法の利用には、各カメラの光学特性が同一であることが前提となる。
【0005】
ブロックマッチング処理中の探索は通常、画素単位で行われるが、後段処理によって測距分解能を向上する技術として、特許文献1がある。この文献の要約書には、課題として「ステレオ画像を処理して得られる画素を単位とする視差に起因する遠距離での測距分解能の低下を解消し、近距離から遠距離まで測距分解能を向上する。」と記載されており、解決手段として「ステレオカメラ10で撮像した一対の画像に対し、ステレオ処理部30で、各画像の小領域毎にシティブロック距離を計算して互いの相関を求めることで対応する小領域を特定するステレオマッチングを行い、対象物までの距離に応じて生じる画素のズレ(=視差)を距離データとして画像化した距離画像を生成する。さらに、認識処理部40で、基準画像及び比較画像のデータを用いてステレオマッチングを行って1画素以下の視差(サブピクセル成分)を求め、距離画像から得られる画素を単位とする視差を1画素以下の分解能で補間する。これにより、遠距離での測距分解能の低下を解消し、近距離から遠距離までの測距精度を確保する。」と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000-283753号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1の技術によって測距精度を確保するには、ステレオカメラの左右カメラの光学特性が同一という前提を必要とした。しかしながら、実際には各カメラの光学特性必ずしも同一ではないため、各カメラの光学特性が同一という前提で視差を算出した場合、視差算出結果には誤差が含まれることになる。
【0008】
各カメラの光学特性が異なる要因の一つとして、各カメラのレンズの拡散特性Fの相違が挙げられる。図1に示す通り、レンズ21(1枚のレンズとして簡略表示しているが、複数のレンズを組み合わせたものであっても良い)と撮像素子22(CMOSイメージセンサーなど)を有するカメラ2では、理想的な点光源Sから発された光はレンズ21を通して撮像素子22に投影され、画像Pが生成される。
【0009】
この場合、大きさを持たない点光源Sを撮像していることから、理想的には「理想のモデル」の画像Piのように、点光源Sが撮像素子22上で結像した1画素にのみ光源が撮像されることが期待される。ところが実際には、レンズ21の拡散特性Fによって点光源Sの光が撮像位置周辺に拡散するため、「実際のモデル」の画像Prのように、点光源Sに起因する光が外周に行くほど明るさを減衰しながら広範囲に撮像されることとなる。
【0010】
従って、ステレオカメラの左右カメラの拡散特性Fが異なれば、仮に同じ位置から同じ明るさの点光源Sを撮像しても、異なる態様の画像が各カメラで撮像されることになる。この結果、各カメラの拡散特性Fが異なるステレオカメラを利用して視差を算出する場合は、画像毎に相違する拡散成分を元にブロックマッチングを実施することになるため、光源の視差が正確には算出されず、光源の三次元位置を正確に推定できないことになる。特に、光源が遠方にある場合は、ステレオカメラの特性上、小さな視差誤差でも大きな測距誤差に繋がるという性質があるため、遠方の物体を測距して後段の制御に利用するような処理、例えば、車載ステレオカメラを利用した先行車追従機能などでは、各カメラの拡散特性Fの相違に起因する視差誤差が大きな問題となる。
【0011】
この問題に対し、ステレオカメラの左右カメラが同一の拡散特性Fを持つようにレンズをペアリングすることが1つの解決策として考えられるが、同一設計値のレンズの同一ロット品であっても拡散特性Fにはバラツキがあるため、拡散特性の一致するレンズをペアリングするには、レンズ毎に拡散特性Fの計測を行い、似た特性のレンズを探し出してペアリングする、という多大な労力を必要とした。
【0012】
本発明は、このような問題を鑑みてなされたものであり、ステレオカメラを構成する各カメラの拡散特性が異なっても、正しく視差を算出できる画像処理装置、および、画像処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するために、本発明は、視野が重複する複数のカメラで同時に得られた複数の画像のそれぞれにおいて光源の撮影される領域を特定する光源領域特定部と、光源領域の画素の輝度値に応じて当該画素に重みづけを行い、重みづけされた各画素を用いて、光源領域の視差マッチングを行うことで視差を求める視差算出部と、を備える。
【発明の効果】
【0014】
本発明の画像処理装置、および、画像処理方法によれば、テレオカメラを構成する各カメラの拡散特性が異なっても、正しく視差を算出することができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施例により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】レンズの拡散特性の説明図
図2】実施例1の画像処理装置の概略構成図
図3】実施例1の画像処理部の機能ブロック図
図4A】光源判定閾値の動的算出に関する説明図
図4B】光源判定閾値の動的算出に関する説明図
図5】実施例1の視差算出部の機能ブロック図
図6】実施例1の重み設定部で設定される重みの一例
図7】光源領域と非光源領域の輝度値の一例
図8】実施例1の視差マッチング部の機能ブロック図の一例
図9】実施例1の視差マッチング部の機能ブロック図の別例
図10】重みを反映する輝度減算処理の説明図
図11】実施例2の光源検知部の機能ブロック図
図12】実施例2で用いる物体識別結果の一例
図13】実施例2の視差算出部の機能ブロック図
図14】統合重み算出処理の例
図15】実施例3の画像処理部の機能ブロック図
図16】実施例3の信頼度算出部の機能ブロック図の一例
図17】実施例3の信頼度算出部の機能ブロック図の別例
図18】実施例4の視差算出部の機能ブロック図
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の画像処理装置の実施例を、図面を参照して説明する。なお、以下では、車両に搭載した画像処理装置を例に本発明を説明するが、本発明の画像処理装置は車両に搭載されるものに限定されるものではない。
【実施例0017】
図2から図10を用いて、本発明の実施例1に係る画像処理装置1を説明する。
【0018】
まず、図2を用いて、実施例1の画像処理装置1の概略構成を説明する。ここに示すように、本実施例の画像処理装置1は、ステレオカメラ11、メモリ12、演算処理部13、画像処理部14、外部出力部15を備える。そして、各構成要素は、通信ライン16を介して相互通信可能に接続されている。
【0019】
ステレオカメラ11は、左カメラ2Lと右カメラ2Rを用い、左画像と右画像を同期撮像するカメラシステムである。以下では、同期撮像した左右画像のうち任意の一方を基準画像P0と称し、他方を参照画像P1と称する。なお、本実施例の左カメラ2Lと右カメラ2Rは、視線方向が並行、かつ、視野が重複するように配置されているものとする。
【0020】
メモリ12は、基準画像P0や参照画像P1を一時記憶したり、演算処理部13や画像処理部14が実行するプログラムを記憶したりする、半導体メモリ等の記憶装置である。
【0021】
演算処理部13は、メモリ12に格納されているプログラムの指示に従って、以降で説明する演算処理を実装するCPU(Central Processing Unit)等の演算装置である。
【0022】
画像処理部14は、基準画像P0と参照画像P1に基づいて視差pを算出したりするGPU(Graphics Processing Unit)等の演算装置である。なお、画像処理部14で実行される、視差pを算出するための具体的な処理については後段で述べる。
【0023】
外部出力部15は、画像処理部14で算出した視差p等を外部(例えば、ECU(Electronic Control Unit))に送信するインターフェースである。なお、ECUは、車両の駆動系、制動系、操舵系等を制御する制御装置であり、外部出力部15から取得した視差p等を、先進運転支援システムや自動運転システムの一機能である、物体検知や走行路検出等に活用する。なお、これらの機能は、画像処理装置1の一部として組み込まれていても構わない。
【0024】
<画像処理部14>
次に、図3の機能ブロック図を用いて、画像処理部14の詳細について説明する。図示するように、画像処理部14は、光源領域特定部141と、視差算出部142を有している。以下、各部の詳細を順次説明する。
【0025】
<<光源領域特定部141>>
光源領域特定部141は、ステレオカメラ11で撮像した一対の画像を、基準画像P0、参照画像P1として受け取り、受け取った画像内において光源の撮像された領域(以下、光源領域Rと称する)を特定する。ここで、本実施例における光源とは、自発光する自動車のヘッドライト・ブレーキランプ・テールランプ、街灯、信号などはもちろん、強い光を反射する鏡など、周辺環境に比べて強い光をカメラ2に向けて発している物体を包括する用語である。
【0026】
光源領域Rを特定する手法の1つとして、画像内の画素の輝度値を参照し、輝度値が閾値以上である領域を光源領域Rとして抽出する手法が考えられる。また、このとき、拡散成分は光源が明るいほど強くなり、拡散成分が視差マッチングに与える影響は周辺が暗いほど強くなる。よって、図4Aに示すように、画像全体から判定した周辺の暗さが明るいほど、光源判定閾値が大きくなるように、光源領域特定部141を設計することが望ましい。
【0027】
また、図4Bに、周辺の明るさと、視差マッチングに影響を与える拡散光成分の関係を簡単に示す。この図では、横軸を右に行くほど周辺が明るくなり、縦軸を上に行くほど光源が明るくなる。この図から明らかなように、光源の明るさが同じであり、同様の拡散光を発生させていても、周辺が明るければ、周辺の光に紛れて拡散光成分が小さくなるため、視差マッチングへの影響は相対的に小さくなる。一方、周辺が暗い場合は、比較的暗い光源であっても拡散光成分の影響は相対的に大きくなる。すなわち、図4Aのように、周辺の明るさを元に光源と判定する閾値を決定することで、視差マッチングに影響のある光源の撮像された領域(光源領域R)だけを効率よく抽出することができる。
【0028】
<<視差算出部142>>
視差算出部142は、光源領域特定部141で特定した光源領域Rの各画素に対して重みづけを行い、重みづけされた各画素を用いた視差マッチング処理を行うことで最終的な視差pを算出する。
【0029】
図5の機能ブロック図に示すように、視差算出部142は、重み設定部142aと、視差マッチング部142bを有している。以下、各部の詳細を順次説明する。
【0030】
重み設定部142aは、ステレオカメラ11で撮像した基準画像P0と参照画像P1、及び、光源領域特定部141で特定した光源領域Rに基づいて、画像の各画素に対して重みを設定する。
【0031】
重み設定部142aで設定する重みについて図6を用いて説明する。ここに例示するように、基準画像P0の光源領域R0においては、光源そのものが撮影されている部分A1が特に輝度値が高く、視差誤差の要因となる拡散光成分A2はその周辺に低輝度で分布している。このことから、この基準画像P0に対しては、図6左下グラフに示すように、単純に輝度値に応じて重みを設定する方法が考えられる。あるいは、輝度値だけでなく輝度勾配を合わせて考慮して重みを設定しても良い。図6左下グラフでは、重みは離散的に変化しているが、滑らかに変化する輝度値に合わせて滑らかに重みが変化するようモデル化しても良い。
【0032】
ここで、夜間に撮像した画像Pにおいて、光源を含む光源領域Rと、光源ではない物体(例えば、林立する柱状物体)を含む非光源領域R’を例に、各領域に設定すべき重みについて説明する。図7に示すように、非光源領域R’内の林立する柱状物体は、単純に光量が少ないため低輝度の画素となっているが、視差マッチングに積極的に利用したい画素であるので設定する重みを大きくしたい。一方、光源領域Rの拡散光成分は、非光源領域R’内の柱状物体撮像領域と同程度の低輝度の画素となっているが、視差マッチング時のノイズになると考えられるため、設定する重みを小さくしたい。すなわち、同程度の低輝度の画素でも、光源領域Rと非光源領域R’では、最適な重みが異なっている。
【0033】
低輝度の画素が何れに分類されるかを区別する際に参考となりうる、光源領域Rと非光源領域R’の特性を比較すると、両者には次の相違があることが分かる。すなわち、非光源領域R’では、柱状物体の外縁部で物体の有無によって輝度が急変するため、全体的に輝度値が小さくても、大きな輝度勾配を含む傾向にある。一方、光源領域Rの拡散光成分は、輝度値が小さく、かつ、輝度勾配も緩やかである。
【0034】
そこで、両者の特性の差異に鑑み、輝度値が低く、かつ、輝度勾配が小さいときにのみ(すなわち、光源領域R内の拡散光成分に該当すると考えられるときのみ)小さくなるような重みを設計することで、拡散光成分以外の低輝度部分(例えば、非光源領域R’内の物体)に対して重みを不当に小さくする危険性を回避することができる。
【0035】
本実施例で各画素に設定する重みwをより具体的に説明すれば、仮に、ある画像座標(i,j)における輝度値をL(i,j)、輝度勾配をL’(i,j)とする場合、以下の式1で規定されるような重みwを画像座標(i,j)に与えればよい。ここで、式1のa,bは、輝度値と輝度勾配のスケールを合わせるスケールファクターとしての役割を果たす係数である。
【0036】
【数1】
【0037】
視差マッチング部142bは、重み設定部142aで設定した重みを元に画素ごとに重みづけをしつつ視差マッチングを行い、視差pを出力する。以下、重みづけの反映の仕方について説明する。
【0038】
図8に、視差に先立ち計算する輝度差分に画素毎の重み付けを行う視差マッチング部142bの機能ブロック図を示す。この例においては、基準画像P0と参照画像P1の輝度差分を計算した後に、各輝度差分に対して重み付けを適用する。その後、重みを適用した輝度差分を利用して、視差マッチングにより視差を算出する。但し、この手法では、参照画像P1側の各画素に設定すべき重みを考慮していないため、重みの低い画素(拡散光成分)の影響を十分に排除できない。
【0039】
そこで、図8の問題を改善する方策の一例として、図9に、事前に基準画像P0と参照画像P1の双方を画像変換することで、両画像について画素毎の重み付けを実現する視差マッチング部142bの機能ブロック図を示す。この図においては、重みの小さな画素における輝度が後段の差分計算において影響が小さくなるように、輝度画像である基準画像P0と参照画像P1を事前に変換する。例えば、重みの低い領域においては、該当する画素の輝度値が左右画像(基準画像P0と参照画像P1)ですべて0になるよう変換すれば、その領域内では視差マッチング時に計算される差分は常に0となり、他の領域の差分が優先的に扱われることになる。
【0040】
実際の変換手順の例について、図10に示す。同図の上段グラフは、基準画像P0の光源領域R0の横方向の輝度変化を示したグラフである。この上段グラフの輝度に対して、式1等による重み係数を単純に乗算する方法では、領域に設定された重みをそれぞれの輝度に掛けて画像を生成し、視差マッチングを行う。このやり方は簡単であるが、図10の中段グラフに示した通り重みを強くした部分と弱くした部分の間で急激に変化する画像となり、元々存在しない部分に新たなエッジが生成されてしまい、元々存在しない物体を検知したと誤解して誤マッチングに繋がる可能性もある。
【0041】
そこで、図10の下段グラフに示すように、画像全体の輝度を所定量減算した輝度画像を生成し、これを視差マッチングの処理対象とすることで、重み変化箇所の影響を最小限にした視差マッチングを行うことができる。この手法では、光源として特定された領域全体から、一定の輝度値を一律に減算した後にマッチングを行う。明るい部分からも輝度が減算されることから、下段グラフに示したように、高輝度領域では輝度勾配が一定に保たれる。減算する輝度の具体的な数値については、重みが一定以下である画素の輝度値がすべて0になるように減算値を設定しても良いし、光源領域の輝度が初期状態の20%になるような減算値を設定しても良い。これらは使用するレンズ21の拡散特性Fにも影響されるため、ステレオカメラ11に要求される視差精度を元に設計する必要がある。
【0042】
以上で説明した実施例の画像処理装置1によって、光源を撮像して視差算出を行った際、光源周辺の拡散光成分の影響を除去したうえで視差算出を行うため、左右レンズ特性の違いに起因する視差誤差を最小限に抑え、高精度な測距を実現することができる。
【実施例0043】
次に、図11から図14を用いて、本発明の実施例2に係る画像処理装置1を説明する。なお、実施例1との共通点は重複説明を省略する。
【0044】
実施例2は実施例1の変形例であり、光源となり得る物体の物体識別結果Iを外部から取得する場合の実施例である。本実施例によれば、本発明の画像処理を行うべき光源領域を画像輝度値以外の情報も活用して特定することができ、重要な光源を見落とすことなく画像処理することができる。
【0045】
本実施例における光源領域特定部141の機能ブロック図を図11に示す。ここに示すように、本実施例の光源領域特定部141は、基準画像P0、参照画像P1、物体識別結果Iを入力とし、光源領域Rを出力するものであり、監視領域設定部141aと、輝度変化判定部141bを有している。
【0046】
物体識別結果Iは、画像上で立体物を検知した領域と、その立体物の種別を示すラベルを合わせたものであり、図示しない物体識別部でパターンマッチング等を利用して生成される。物体識別結果Iの一例を図12に示す。例えば、物体識別結果Iとして車両検知結果Ob1が得られた場合、ブレーキランプ点灯やテールランプ点灯の可能性があるため、光源領域特定部141では、車両検知結果Ob1が示す領域を光源可能性物体として扱う。具体的には、監視領域設定部141aにて車両のブレーキランプが存在するであろう領域を監視領域として設定する。そして、該当領域を時系列に追跡し、輝度変化判定部141bで輝度値が大きく変化した瞬間を判定する。輝度値が明るい方向に変化していた場合、ブレーキランプ点灯タイミングであると判定され、該当領域は光源領域であるとして出力する。
【0047】
同様に、物体識別結果Iとして信号検知結果Ob2を得た場合も、監視領域設定部141aは、上記同様に、信号のランプ位置を光源可能性物体として監視領域に設定した後、輝度変化判定部141bで該領域の輝度変化を監視し、明るくなった場合に光源領域であるとして出力する。
【0048】
一方、街路樹など光源となりえない物体のその他検知結果Ob3が得られた場合は、監視領域設定部141aでは、特に監視領域を設定する必要はない。
【0049】
次に、本実施例の視差算出部142の機能ブロック図を図13に示す。ここに示すように、本実施例の視差算出部142は、実施例1の図5等で説明した重み設定部142aと視差マッチング部142bに加え、種別パラメタ設定部142cと重みマージ部142dを有している。
【0050】
種別パラメタ設定部142cでは、上記した物体識別結果Iを受け取り、実施例1の重みとは別に種別パラメタを設定する。種別パラメタとは、対象物体に対する測距の重要度から本発明の重みづけ処理の軽重を決定する重みである。重みづけを強く実施した場合、拡散光成分が除去される効果が高いため測距精度が向上する。一方、視差マッチングに使用しない画素が増えることから、検知の安定性という点で劣る。重みづけを弱くした場合はその逆である。これらの影響はトレードオフであるから、シーンに応じて適切に用いることが重要である。
【0051】
図12に例示したように、外部から取得した物体識別結果Iに基づいて撮像対象物体の種別が予め分かっている場合、例えばブレーキランプ点灯中の先行車両であれば、自車両の緊急ブレーキ対象となる可能性があり、緊急性・測距要求精度ともに高い。よって、本発明による拡散光成分の除去を出来る限り行い、高精度な測距を行うべきである。しかし、テールランプ点灯中の車両であれば、緊急性は低く、ランプがブレーキランプより暗いことから拡散光の影響による誤差量も小さいため、拡散光成分の除去はブレーキランプよりも小さくて良い。さらに、信号や街灯であれば、測距要求精度は低い。
【0052】
このように種別に応じて重みづけを変化させることで、測距精度が必要な場合においては本処理を強く実施して精度を優先し、そうでない場合においては本処理を弱めることで安定性を確保する。種別パラメタはこれらの傾向を示すパラメタとして後段処理に出力する。
【0053】
重み設定部142aと種別パラメタ設定部142cで算出された重みと種別パラメタは、重みマージ部142dにおいて最終的に視差マッチングに用いるための重みに統合される。説明のため、全く同一の光源を先行車のブレーキランプとして判定した場合の統合重み算出の例と、信号として判定した場合の統合重み算出の例を図14に示す。
【0054】
図14左図に示すように、光源をブレーキランプと判定した場合、拡散光の影響を少しでも減らして測距精度を上げるために、光源部分と拡散光部分の重み変化をより急峻に変換する。これは、先進運転支援システムや自動運転システムの制御によって、急減速中の先行車への追突を回避するには、その前提として、先行車のブレーキランプまでの距離を正確に推定する必要があるからである。
【0055】
一方、図14右図に示すように、光源を信号と判定した場合は、光源部分では測距精度を向上させず、視差マッチングに使う情報を増やすことで信号検出の安定性を保つ。これは、信号までの距離を正確に推定できなくても、特段の悪影響が無いからである。
【0056】
本実施例によれば、重みづけ処理を行うべき光源領域を画像輝度値以外の情報も活用して特定すると共に、該光源の種別に応じた重みづけを行うことで、測距制度の必要な光源についてのみ、適切に拡散光成分を除去した視差マッチングを行うことができる。
【実施例0057】
次に、図15から図17を用いて、本発明の実施例3に係る画像処理装置1を説明する。なお、上記の実施例との共通点は重複説明を省略する。
【0058】
実施例3は実施例1の変化例であり、実施例1の画像処理部14に、さらに各視差の信頼度マップMを算出する信頼度算出部143を追加したものである。本実施例によれば、出力された視差pそれぞれの信頼度マップMを出力することができ、後段処理で視差pを用いる際に、信頼度マップMが示す信頼度の高い視差pだけを用いた高精度な測距や、信頼度の低い点を用いた密な点群処理などを選択的に行うことができる。
【0059】
本実施例における画像処理部14の構成図を図15に示す。ここに示すように、本実施例の画像処理部14は、実施例1の画像処理部14(図3参照)の後端に、信頼度算出部143を付加したものである。これにより、前述の手法で視差算出部142が視差pを算出した後、各視差の信頼度を算出する信頼度算出部143で、信頼度マップMを算出することができる。
【0060】
信頼度算出部143の機能ブロック図の一例を図16に示す。ここに示す信頼度算出部143は、通常視差マッチング部143aと、視差比較部143bを有する。
【0061】
通常視差マッチング部143aでは、重みづけを行わない単純な視差算出を行う。視差算出の方法には前述したブロックマッチングなどがあるが、視差算出部142の視差マッチング部142bと同一の方法を用い、重みづけの有無だけが差分である。以後、ここで算出された視差pを通常視差pn、視差マッチング部142bの出力である重みづけ視差pwと呼び、区別する。
【0062】
次に、視差比較部143bにおいて、画素ごとに通常視差pnと重みづけ視差pwを比較する。重みが一致した画素では拡散光成分の影響がないと判断されるため、その画素の信頼度は高いと判断することができる。一方、通常視差pnと重みづけ視差pwが異なる場合は拡散光成分の影響があると判断されるため、その画素の信頼度は低いと判断することができる。なお、通常視差pnと重みづけ視差pwが異なる領域は、本発明の拡散光成分の除去によって視差誤差が除去された領域である。
【0063】
しかし、実施例2でも述べた通り、視差マッチング部142bの出力である重みづけ視差pwは拡散光成分の含まれる画素を除去して視差マッチングしていることに等しく、視差マッチングに使用されている画素の数が通常より少なく、信頼度が落ちる。合わせて、この時の差分が大きいほど拡散光成分の影響が大きいと考えられるため、重みづけによって影響を除去しきれていない可能性を考慮し、信頼度をより低く設定する。以上の思想で設定された信頼度マップMを、信頼度算出部143の最終出力とする。
【0064】
あるいは、視差比較部143bで視差pを見比べることなく、左右レンズの拡散特性Fから直接信頼度を算出しても良い。この時の信頼度算出部143の機能ブロック図を図17に示す。ここに示す信頼度算出部143は、拡散度推定部143cと、拡散特性による信頼度生成部143dを有する。以下、図17の信頼度算出部143による信頼度の算出方法を詳細に説明する。
【0065】
まず、事前のカメラ組み立て工程などにおいて、実際に点光源Sを撮像してレンズ21の拡散特性Fを計測する。
【0066】
次に、拡散度推定部143cにおいて、基準画像P0の各画像領域での拡散度を推定する。この拡散度は、画像の小領域の周波数成分・輝度勾配などを見ることで該領域のぼやけ具合を推定する処理であり、最終的にレンズ21の拡散特性Fと見比べて、該小領域が光源の撮像による拡散成分に似た成分を含むかどうかを判定する。
【0067】
そして、拡散特性による信頼度生成部143dでは、レンズ21の拡散特性Fに似た成分を持つ領域においては、物体が存在することによるテクスチャではなく、光源が拡散することで疑似的に撮像された拡散光成分が視差算出に影響を与えていると判断する。すなわち、
このような領域においては、信頼度が低いと判断する。そのため、レンズ21の拡散特性Fに似た領域であるほど信頼度を下げるように信頼度生成部143dを設計する。
【0068】
図16図17の信頼度算出手法はいずれかのみを選択する必要はなく、同時に用いても良い。
【0069】
本実施例によれば、拡散光成分によって信頼度の低下している視差pを抽出すると共に、それぞれの視差pの信頼度を表す信頼度マップMを出力することができ、ECU等での後段の処理では信頼度マップMを用いた処理を実行することができる。
【実施例0070】
次に、図18を用いて、本発明の実施例4に係る画像処理装置1を説明する。なお、上記の実施例との共通点は重複説明を省略する。
【0071】
実施例4は実施例1の変化例であり、光源による影響の大小を周辺の明るさから判定する実施例である。本実施例によれば、夜間の強光源など、拡散光成分による影響の大きいシーンでは重みづけの勾配を大きくし、適切に影響を除去することができる。
【0072】
本実施例における視差算出部142の機能ブロック図を図18に示す。ここに示すように、本実施例の視差算出部142は、実施例2の種別パラメタ設定部142cに代えて明るさパラメタ設定部142eを設けたものである。
【0073】
本実施例の明るさパラメタ設定部142eは、基準画像P0を入力として受け取り、明るさパラメタの設定値を出力する。ここで、明るさパラメタとは、対象物体に対する測距の重要度から本発明の重みづけ処理の軽重を決定する重みである。そして、基準画像P0の画面全体の輝度値から周辺の明るさを判定し、周辺が暗いと判定した場合には、重みマージ部142dでは、重みづけを強く実施し、拡散光成分を強く除去する。一方、周辺が明るいと判定した場合には、拡散光成分は他の光に対して十分に小さいと考えられるため、重みマージ部142dでは、重みづけを弱くし、情報の減少を防ぐ。重みマージ部142dでの重みづけの強弱がもたらす効果については、実施例2における光源種別と同様である。
【0074】
ここでは画像から周辺の明るさを判定する実施例について述べたが、例えば外部から時刻情報を取得できる場合は朝昼夜の情報から明るさパラメタを決定しても良いし、GPSやマップ情報がある場合は、トンネル内外などの情報から決定しても良い。
【0075】
本実施例によれば、周辺の明るさ変化による拡散光成分の影響の度合いに合わせた重みづけを実施し、拡散光成分の除去が特に必要な夜間において適切に拡散光成分を除去した視差マッチングを行うことができる。
【0076】
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0077】
また、上記の各構成は、それらの一部又は全部が、ハードウェアで構成されても、プロセッサでプログラムが実行されることにより実現されるように構成されてもよい。また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【符号の説明】
【0078】
1 画像処理装置
11 ステレオカメラ
12 メモリ
13 演算処理部
14 画像処理部
141 光源領域特定部
141a 監視領域設定部
141b 輝度変化判定部
142 視差算出部
142a 重み設定部
142b 視差マッチング部
142c 種別パラメタ設定部
142d 重みマージ部
142e 明るさパラメタ設定部
143 信頼度算出部
143a 通常視差マッチング部
143b 視差比較部
143c 拡散度推定部
143d 拡散特性による信頼度生成部
15 外部出力部
16 通信ライン
2 カメラ
21 レンズ
22 撮像素子
2L 左カメラ
2R 右カメラ
S 点光源
F 拡散特性
Pi 点光源の理想的な画像
Pr 点光源の実際の画像
P0 基準画像
P1 参照画像
p 視差
R 光源領域
R’ 非光源領域
I 物体識別結果
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18