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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024076810
(43)【公開日】2024-06-06
(54)【発明の名称】遊技情報提供装置及び遊技情報提供方法
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20240530BHJP
【ＦＩ】
A63F7/02 328
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】ＯＬ
(21)【出願番号】P 2022188589
(22)【出願日】2022-11-25
(71)【出願人】
【識別番号】000001432
【氏名又は名称】グローリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114306
【弁理士】
【氏名又は名称】中辻 史郎
(74)【代理人】
【識別番号】100148655
【弁理士】
【氏名又は名称】諏訪 淳一
(72)【発明者】
【氏名】亀野 望
(72)【発明者】
【氏名】石丸 香奈
【テーマコード（参考）】
2C088
【Ｆターム（参考）】
2C088CA05
2C088CA31
2C088CA35
(57)【要約】
【課題】導入候補となる遊技機を遊技店に導入すべきか否かを効率的かつ適正に判定することを課題とする。
【解決手段】全国アウト平均予測モデル及び店舗アウト平均予測モデルに新台の機種データを入力し、新台の遊技機に対する初週アウト平均予測値を予測する（Ｓ１）。例えば、初週アウト平均予測値の全国平均を「２６０００」玉、自店舗を「３６０００」玉と予測する。初週アウト平均予測値及び機種タイプ平均の初週実績を用いて、初週実績比及び初週貢献度を算出する（Ｓ２）。例えば、全国平均の初週アウト平均予測値が「２６０００」玉、機種タイプ平均が「１５０００」玉ならば、全国平均の初週実績比は「１．７」と算出される。自店舗の初週アウト平均予測値が「３６０００」玉、機種タイプ平均が「１８０００」玉ならば、自店舗の初週実績比は「２．０」と算出される。初週貢献度は「１．２」と算出される。
【選択図】図１
【解決手段】全国アウト平均予測モデル及び店舗アウト平均予測モデルに新台の機種データを入力し、新台の遊技機に対する初週アウト平均予測値を予測する（Ｓ１）。例えば、初週アウト平均予測値の全国平均を「２６０００」玉、自店舗を「３６０００」玉と予測する。初週アウト平均予測値及び機種タイプ平均の初週実績を用いて、初週実績比及び初週貢献度を算出する（Ｓ２）。例えば、全国平均の初週アウト平均予測値が「２６０００」玉、機種タイプ平均が「１５０００」玉ならば、全国平均の初週実績比は「１．７」と算出される。自店舗の初週アウト平均予測値が「３６０００」玉、機種タイプ平均が「１８０００」玉ならば、自店舗の初週実績比は「２．０」と算出される。初週貢献度は「１．２」と算出される。
【選択図】図１
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技店へ新たに導入する導入候補の遊技機の導入予測結果を含む遊技情報を出力する遊技情報提供装置であって、
前記遊技店に設置された特定の機種タイプの遊技機に関して、遊技客により打ち込まれた所定期間における遊技媒体数の平均値を示すアウト平均を含む前記遊技店における実績情報及び前記特定の機種タイプの遊技機の機種情報に基づいて機械学習を行って前記遊技店を対象とした第１の学習済モデルを生成する第１の学習済モデル生成手段と、
前記特定の機種タイプに属する前記導入候補の遊技機の機種情報を含む入力情報を前記第１の学習済モデルに入力して第１の予測結果を生成する第１の予測結果生成手段と、
所定の地域に所在する複数の遊技店に設置された前記特定の機種タイプの遊技機に関して、遊技客により打ち込まれた所定期間における遊技媒体数の平均値を示すアウト平均を含む前記所定の地域における実績情報及び前記特定の機種タイプの遊技機の機種情報に基づいて機械学習を行って前記所定の地域を対象とした第２の学習済モデルを生成する第２の学習済モデル生成手段と、
前記特定の機種タイプに属する前記導入候補の遊技機の機種情報を含む入力情報を前記第２の学習済モデルに入力して第２の予測結果を生成する第２の予測結果生成手段と、
少なくとも前記第１の予測結果及び前記第２の予測結果に基づいて、前記導入候補の遊技機の導入予測結果を算定する算定手段と
を備えたことを特徴とする遊技情報提供装置。
前記遊技店に設置された特定の機種タイプの遊技機に関して、遊技客により打ち込まれた所定期間における遊技媒体数の平均値を示すアウト平均を含む前記遊技店における実績情報及び前記特定の機種タイプの遊技機の機種情報に基づいて機械学習を行って前記遊技店を対象とした第１の学習済モデルを生成する第１の学習済モデル生成手段と、
前記特定の機種タイプに属する前記導入候補の遊技機の機種情報を含む入力情報を前記第１の学習済モデルに入力して第１の予測結果を生成する第１の予測結果生成手段と、
所定の地域に所在する複数の遊技店に設置された前記特定の機種タイプの遊技機に関して、遊技客により打ち込まれた所定期間における遊技媒体数の平均値を示すアウト平均を含む前記所定の地域における実績情報及び前記特定の機種タイプの遊技機の機種情報に基づいて機械学習を行って前記所定の地域を対象とした第２の学習済モデルを生成する第２の学習済モデル生成手段と、
前記特定の機種タイプに属する前記導入候補の遊技機の機種情報を含む入力情報を前記第２の学習済モデルに入力して第２の予測結果を生成する第２の予測結果生成手段と、
少なくとも前記第１の予測結果及び前記第２の予測結果に基づいて、前記導入候補の遊技機の導入予測結果を算定する算定手段と
を備えたことを特徴とする遊技情報提供装置。
【請求項2】
前記算定手段は、
前記店舗における実績情報、前記第１の予測結果、前記所定の地域における実績情報及び前記第２の予測結果に基づいて、前記導入候補の遊技機の導入予測結果を算定することを特徴とする請求項１に記載の遊技情報提供装置。
前記店舗における実績情報、前記第１の予測結果、前記所定の地域における実績情報及び前記第２の予測結果に基づいて、前記導入候補の遊技機の導入予測結果を算定することを特徴とする請求項１に記載の遊技情報提供装置。
【請求項3】
前記算定手段は、
前記第１の予測結果に含まれるアウト平均を前記店舗における実績情報に含まれるアウト平均で除算して第１の過去水準比を算定する第１の過去水準比算定手段と、
前記第２の予測結果に含まれるアウト平均を前記所定の地域における実績情報に含まれるアウト平均で除算して第２の過去水準比を算定する第１の過去水準比算定手段と
を備えたことを特徴とする請求項２に記載の遊技情報提供装置。
前記第１の予測結果に含まれるアウト平均を前記店舗における実績情報に含まれるアウト平均で除算して第１の過去水準比を算定する第１の過去水準比算定手段と、
前記第２の予測結果に含まれるアウト平均を前記所定の地域における実績情報に含まれるアウト平均で除算して第２の過去水準比を算定する第１の過去水準比算定手段と
を備えたことを特徴とする請求項２に記載の遊技情報提供装置。
【請求項4】
前記算定手段は、
前記第１の過去水準比を前記第２の過去水準比で除算して、前記導入候補の遊技機が前記遊技店に貢献する自店貢献度を算定する自店貢献度算定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項３に記載の遊技情報提供装置。
前記第１の過去水準比を前記第２の過去水準比で除算して、前記導入候補の遊技機が前記遊技店に貢献する自店貢献度を算定する自店貢献度算定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項３に記載の遊技情報提供装置。
【請求項5】
前記第１の学習済モデル生成手段は、
線形回帰アルゴリズムの重回帰モデルの機械学習フレームワークを用いて前記店舗を対象とした線形回帰の学習済モデルを生成し、
前記第２の学習済モデル生成手段は、
前記線形回帰アルゴリズムの重回帰モデルの機械学習フレームワークを用いて前記所定の地域を対象とした線形回帰の学習済モデルを生成する
ことを特徴とする請求項１～４のいずれか一つに記載の遊技情報提供装置。
線形回帰アルゴリズムの重回帰モデルの機械学習フレームワークを用いて前記店舗を対象とした線形回帰の学習済モデルを生成し、
前記第２の学習済モデル生成手段は、
前記線形回帰アルゴリズムの重回帰モデルの機械学習フレームワークを用いて前記所定の地域を対象とした線形回帰の学習済モデルを生成する
ことを特徴とする請求項１～４のいずれか一つに記載の遊技情報提供装置。
【請求項6】
前記第１の学習済モデル生成手段は、
前記遊技店に設置された前記特定の機種タイプの遊技機の複数のパーセントタイル値での出玉数、販売機種情報、機種特性を前記遊技店に設置された特定の機種タイプの遊技機の機種情報として受け付け、
前記第２の学習済モデル生成手段は、
前記所定の地域に所在する遊技店に設置された前記特定の機種タイプの遊技機の複数のパーセントタイル値での出玉数、販売機種情報、機種特性を前記所定の地域に所在する複数の遊技店に設置された特定の機種タイプの遊技機の機種情報として受け付ける
ことを特徴とする請求項５に記載の遊技情報提供装置。
前記遊技店に設置された前記特定の機種タイプの遊技機の複数のパーセントタイル値での出玉数、販売機種情報、機種特性を前記遊技店に設置された特定の機種タイプの遊技機の機種情報として受け付け、
前記第２の学習済モデル生成手段は、
前記所定の地域に所在する遊技店に設置された前記特定の機種タイプの遊技機の複数のパーセントタイル値での出玉数、販売機種情報、機種特性を前記所定の地域に所在する複数の遊技店に設置された特定の機種タイプの遊技機の機種情報として受け付ける
ことを特徴とする請求項５に記載の遊技情報提供装置。
【請求項7】
前記第１の学習済モデル生成手段は、
前記遊技店に設置された複数の遊技機の遊技開始後１週目から１０週目までの週ごとの平均アウト数を含む情報を前記店舗における実績情報として受け付け、
前記第２の学習済モデル生成手段は、
前記所定の地域に所在する複数の遊技店に設置された複数の遊技機の遊技開始後１週目から１０週目までの週ごとの平均アウト数を含む情報を前記所定の地域における実績情報として受け付ける
ことを特徴とする請求項５に記載の遊技情報提供装置。
前記遊技店に設置された複数の遊技機の遊技開始後１週目から１０週目までの週ごとの平均アウト数を含む情報を前記店舗における実績情報として受け付け、
前記第２の学習済モデル生成手段は、
前記所定の地域に所在する複数の遊技店に設置された複数の遊技機の遊技開始後１週目から１０週目までの週ごとの平均アウト数を含む情報を前記所定の地域における実績情報として受け付ける
ことを特徴とする請求項５に記載の遊技情報提供装置。
【請求項8】
遊技店へ新たに導入する導入候補の遊技機の導入予測結果を含む遊技情報を出力する遊技情報提供装置における遊技情報提供方法であって、
前記遊技店に設置された特定の機種タイプの遊技機に関して、遊技客により打ち込まれた所定期間における遊技媒体数の平均値を示すアウト平均を含む前記遊技店における実績情報及び前記特定の機種タイプの遊技機の機種情報に基づいて機械学習を行って前記遊技店を対象とした第１の学習済モデルを生成する第１の学習済モデル生成工程と、
前記特定の機種タイプに属する前記導入候補の遊技機の機種情報を含む入力情報を前記第１の学習済モデルに入力して第１の予測結果を生成する第１の予測結果生成工程と、
所定の地域に所在する複数の遊技店に設置された前記特定の機種タイプの遊技機に関して、遊技客により打ち込まれた所定期間における遊技媒体数の平均値を示すアウト平均を含む前記所定の地域における実績情報及び前記特定の機種タイプの遊技機の機種情報に基づいて機械学習を行って前記所定の地域を対象とした第２の学習済モデルを生成する第２の学習済モデル生成工程と、
前記特定の機種タイプに属する前記導入候補の遊技機の機種情報を含む入力情報を前記第２の学習済モデルに入力して第２の予測結果を生成する第２の予測結果生成工程と、
少なくとも前記第１の予測結果及び前記第２の予測結果に基づいて、前記導入候補の遊技機の導入予測結果を算定する算定工程と
を含むことを特徴とする遊技情報提供方法。
前記遊技店に設置された特定の機種タイプの遊技機に関して、遊技客により打ち込まれた所定期間における遊技媒体数の平均値を示すアウト平均を含む前記遊技店における実績情報及び前記特定の機種タイプの遊技機の機種情報に基づいて機械学習を行って前記遊技店を対象とした第１の学習済モデルを生成する第１の学習済モデル生成工程と、
前記特定の機種タイプに属する前記導入候補の遊技機の機種情報を含む入力情報を前記第１の学習済モデルに入力して第１の予測結果を生成する第１の予測結果生成工程と、
所定の地域に所在する複数の遊技店に設置された前記特定の機種タイプの遊技機に関して、遊技客により打ち込まれた所定期間における遊技媒体数の平均値を示すアウト平均を含む前記所定の地域における実績情報及び前記特定の機種タイプの遊技機の機種情報に基づいて機械学習を行って前記所定の地域を対象とした第２の学習済モデルを生成する第２の学習済モデル生成工程と、
前記特定の機種タイプに属する前記導入候補の遊技機の機種情報を含む入力情報を前記第２の学習済モデルに入力して第２の予測結果を生成する第２の予測結果生成工程と、
少なくとも前記第１の予測結果及び前記第２の予測結果に基づいて、前記導入候補の遊技機の導入予測結果を算定する算定工程と
を含むことを特徴とする遊技情報提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、導入候補となる遊技機を遊技店に導入すべきか否かを効率的かつ適正に判定することができる遊技情報提供装置及び遊技情報提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコ店等の遊技店では、様々な機種の遊技機を多数設置している。定期的に新機種の遊技機の導入を検討し、遊技機の入れ替えも行っている。ここで、新機種の遊技機を導入したとしても、新機種の遊技機が遊技客の関心を引くことができず、失敗に終わる場合がある。遊技機一台あたりの価格は高額であるため、新機種の導入が失敗した場合の影響は大きい。
【0003】
このため、将来的な稼働状況をできるだけ早く見極め、稼働状況が悪化する機種については早期に更新を行うために、導入後一定期間経過後の稼働予測を行う技術が知られている（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開２０１７－１７６５８６号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献１のものは、新機種の遊技機を導入することが前提となっており、導入前の遊技機の稼働予測を行うものではない。このため、新機種の遊技機を導入する場合には、遊技店の店長又はコンサルタント等の経験に頼らざるを得ない。この点を熟慮して新機種の遊技機を導入したとしても、失敗に終わることはめずらしくない。なお、新機種の遊技機を導入する場合だけではなく、既存の機種の遊技機を新たに導入する場合にも同様の問題が生ずる。
【0006】
本発明は、上記従来技術の課題（問題点）を解決するためになされたものであって、導入候補となる遊技機を遊技店に導入すべきか否かを効率的かつ適正に判定することができる遊技情報提供装置及び遊技情報提供方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明は、遊技店へ新たに導入する導入候補の遊技機の導入予測結果を含む遊技情報を出力する遊技情報提供装置であって、前記遊技店に設置された特定の機種タイプの遊技機に関して、遊技客により打ち込まれた所定期間における遊技媒体数の平均値を示すアウト平均を含む前記遊技店における実績情報及び前記特定の機種タイプの遊技機の機種情報に基づいて機械学習を行って前記遊技店を対象とした第１の学習済モデルを生成する第１の学習済モデル生成手段と、前記特定の機種タイプに属する前記導入候補の遊技機の機種情報を含む入力情報を前記第１の学習済モデルに入力して第１の予測結果を生成する第１の予測結果生成手段と、所定の地域に所在する複数の遊技店に設置された前記特定の機種タイプの遊技機に関して、遊技客により打ち込まれた所定期間における遊技媒体数の平均値を示すアウト平均を含む前記所定の地域における実績情報及び前記特定の機種タイプの遊技機の機種情報に基づいて機械学習を行って前記所定の地域を対象とした第２の学習済モデルを生成する第２の学習済モデル生成手段と、前記特定の機種タイプに属する前記導入候補の遊技機の機種情報を含む入力情報を前記第２の学習済モデルに入力して第２の予測結果を生成する第２の予測結果生成手段と、少なくとも前記第１の予測結果及び前記第２の予測結果に基づいて、前記導入候補の遊技機の導入予測結果を算定する算定手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、上記発明において、前記算定手段は、前記店舗における実績情報、前記第１の予測結果、前記所定の地域における実績情報及び前記第２の予測結果に基づいて、前記導入候補の遊技機の導入予測結果を算定することを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、上記発明において、前記算定手段は、前記第１の予測結果に含まれるアウト平均を前記店舗における実績情報に含まれるアウト平均で除算して第１の過去水準比を算定する第１の過去水準比算定手段と、前記第２の予測結果に含まれるアウト平均を前記所定の地域における実績情報に含まれるアウト平均で除算して第２の過去水準比を算定する第１の過去水準比算定手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、上記発明において、前記算定手段は、前記第１の過去水準比を前記第２の過去水準比で除算して、前記導入候補の遊技機が前記遊技店に貢献する自店貢献度を算定する自店貢献度算定手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、上記発明において、前記第１の学習済モデル生成手段は、線形回帰アルゴリズムの重回帰モデルの機械学習フレームワークを用いて前記店舗を対象とした線形回帰の学習済モデルを生成し、前記第２の学習済モデル生成手段は、前記線形回帰アルゴリズムの重回帰モデルの機械学習フレームワークを用いて前記所定の地域を対象とした線形回帰の学習済モデルを生成することを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、上記発明において、前記第１の学習済モデル生成手段は、前記遊技店に設置された前記特定の機種タイプの遊技機の複数のパーセントタイル値での出玉数、販売機種情報、機種特性を前記遊技店に設置された特定の機種タイプの遊技機の機種情報として受け付け、前記第２の学習済モデル生成手段は、前記所定の地域に所在する遊技店に設置された前記特定の機種タイプの遊技機の複数のパーセントタイル値での出玉数、販売機種情報、機種特性を前記所定の地域に所在する複数の遊技店に設置された特定の機種タイプの遊技機の機種情報として受け付けることを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、上記発明において、前記第１の学習済モデル生成手段は、前記遊技店に設置された複数の遊技機の遊技開始後１週目から１０週目までの週ごとの平均アウト数を含む情報を前記店舗における実績情報として受け付け、前記第２の学習済モデル生成手段は、前記所定の地域に所在する複数の遊技店に設置された複数の遊技機の遊技開始後１週目から１０週目までの週ごとの平均アウト数を含む情報を前記所定の地域における実績情報として受け付けることを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、遊技店へ新たに導入する導入候補の遊技機の導入予測結果を含む遊技情報を出力する遊技情報提供装置における遊技情報提供方法であって、前記遊技店に設置された特定の機種タイプの遊技機に関して、遊技客により打ち込まれた所定期間における遊技媒体数の平均値を示すアウト平均を含む前記遊技店における実績情報及び前記特定の機種タイプの遊技機の機種情報に基づいて機械学習を行って前記遊技店を対象とした第１の学習済モデルを生成する第１の学習済モデル生成工程と、前記特定の機種タイプに属する前記導入候補の遊技機の機種情報を含む入力情報を前記第１の学習済モデルに入力して第１の予測結果を生成する第１の予測結果生成工程と、所定の地域に所在する複数の遊技店に設置された前記特定の機種タイプの遊技機に関して、遊技客により打ち込まれた所定期間における遊技媒体数の平均値を示すアウト平均を含む前記所定の地域における実績情報及び前記特定の機種タイプの遊技機の機種情報に基づいて機械学習を行って前記所定の地域を対象とした第２の学習済モデルを生成する第２の学習済モデル生成工程と、前記特定の機種タイプに属する前記導入候補の遊技機の機種情報を含む入力情報を前記第２の学習済モデルに入力して第２の予測結果を生成する第２の予測結果生成工程と、少なくとも前記第１の予測結果及び前記第２の予測結果に基づいて、前記導入候補の遊技機の導入予測結果を算定する算定工程とを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、導入候補となる遊技機を遊技店に導入すべきか否かを効率的かつ適正に判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【発明を実施するための形態】
【0017】
［実施形態１］
以下に、本実施形態１に係る遊技情報提供装置及び遊技情報提供方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
以下に、本実施形態１に係る遊技情報提供装置及び遊技情報提供方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】
本明細書中において、「持玉」とは遊技客が遊技において獲得した遊技媒体を示すデータであって、その当日中（遊技店の閉店時刻より前の時間）にのみ遊技に再度供することができるものをいう。なお、「持玉数」とは、遊技客が遊技により獲得した遊技媒体数をいう。また、「貯玉」とは、遊技客が遊技店に預け入れた遊技媒体を示すデータであって、翌日以降（遊技店の閉店時刻より後の時間）も遊技に再度供することができるものをいう。なお、「貯玉数」とは、遊技客が遊技店に預け入れた遊技媒体数をいう。持玉は、一般遊技客及び会員遊技客の双方が使用可能であり、遊技機を移動した場合などに使用される。貯玉は、原則として会員遊技客のみが使用可能であり、獲得した遊技媒体を翌日以降、遊技機の遊技に用いる場合に使用される。また、「遊技球数」とは、遊技客が遊技に使用可能な遊技可能数をいう。
【0019】
＜実施形態１に係る遊技情報提供システムの概要＞
まず、本実施形態１に係る遊技情報提供システムの概要について説明する。図１は、本実施形態１に係る遊技情報提供システムの概要を説明するための説明図である。
まず、本実施形態１に係る遊技情報提供システムの概要について説明する。図１は、本実施形態１に係る遊技情報提供システムの概要を説明するための説明図である。
【0020】
遊技店には複数の遊技機が設置されており、各遊技機には各台装置である台間カード処理機が併設される。遊技情報提供システムは、かかる台間カード処理機から履歴データを収集するとともに、遊技機から稼働データを収集し、この履歴データ及び稼働データから、遊技機導入後の週毎のアウト平均値を機種別に集計した稼働実績データを生成する。
【0021】
遊技情報提供システムは、この稼働実績データを全国の店舗及び各店舗の区分で記憶するとともに、遊技機に係る機種データとを用いて、アウト平均を予測するための機械学習を行う。この機械学習による訓練を全国の店舗及び各店舗の区分で行うことにより、全国アウト平均予測モデル及び店舗アウト平均予測モデルを生成する。
【0022】
この機械学習による学習済モデルである全国アウト平均予測モデル及び店舗アウト平均予測モデルに対して、導入を検討している新台の機種データを入力することにより、この新台の遊技機に対する初週アウト平均予測値を予測する（Ｓ１）。
【0023】
例えば、全国平均での初週アウト平均予測値を「２６０００」玉、自店舗での初週アウト平均予測値を「３６０００」玉と予測する。
【0024】
この初週アウト平均予測値及び初週の実績における機種タイプ平均を用いて、初週実績比及び初週貢献度を算出する（Ｓ２）。初週実績比は、初週アウト平均予測値を機種タイプ平均で除して算出し、初週貢献度は、自店舗の初週実績比を全国平均の初週実績比で除して算出する。
【0025】
例えば、全国平均の初週アウト平均予測値が「２６０００」玉であり、全国平均の機種タイプ平均が「１５０００」玉であるならば、全国平均の初週実績比は「１．７」と算出される。自店舗の初週アウト平均予測値が「３６０００」玉であり、自店舗の機種タイプ平均が「１８０００」玉であるならば、自店舗の初週実績比は「２．０」と算出される。また、初週貢献度は、「１．２」と算出される。
【0026】
初週実績比は、初週でのアウト平均値において、過去の実績に対する新台の期待値を示す値である。全国平均の初週実績比は、全国の店舗の実績の平均に対する期待値であり、自店舗の初週実績比は、自店舗の実績に対する期待値である。このため、全国的な分析と自店舗としての分析を行うことができる。
【0027】
また、初週貢献度は、全国平均の期待値に対する自店舗での期待値を示す値であり、全国の他の店舗と自店舗の期待値の比較分析を行うことができる。
【0028】
このように、本実施形態１に係る遊技情報提供システムでは、機械学習による学習済モデルである全国アウト平均予測モデル及び店舗アウト平均予測モデルを用いて初週アウト平均予測値を予測し、この初週アウト平均予測値及び初週の実績における機種タイプ平均を用いて、初週実績比及び初週貢献度を算出するよう構成したので、導入候補となる遊技機を遊技店に導入すべきか否かを効率的かつ適正に判定することができる。
【0029】
＜システム構成＞
次に、本実施形態１に係る遊技情報提供システムのシステム構成について説明する。図２は、本実施形態１に係る遊技情報提供システムのシステム構成を示す図である。図２に示すように、遊技店には、複数の遊技機２０と、各遊技機２０にそれぞれ対応して設けられた台間カード処理機１０とが設置される。
次に、本実施形態１に係る遊技情報提供システムのシステム構成について説明する。図２は、本実施形態１に係る遊技情報提供システムのシステム構成を示す図である。図２に示すように、遊技店には、複数の遊技機２０と、各遊技機２０にそれぞれ対応して設けられた台間カード処理機１０とが設置される。
【0030】
台間カード処理機１０は、島コントローラ３０を介して店内のネットワークである通信回線と接続される。通信回線には、島コントローラ３０、管理装置５０、賞品管理装置６０及び精算機７０が接続される。
【0031】
また、管理装置５０は、店外のネットワークであるインターネットと接続される。インターネットには、情報管理装置８０が接続される。
【0032】
遊技機２０は、装置内部に封入された遊技玉を遊技盤面に打ち込んで遊技を行う装置である。なお、この遊技玉は遊技に使用される物理的な「玉」であり、遊技機２０がデータとして扱う「遊技球」とは異なる。この遊技機２０の遊技盤面には、複数の入賞領域（入賞口）が設けられており、当該入賞領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定個数の遊技玉を賞玉として付与するようになっている。また、遊技盤面には、所定個数の始動領域（始動口）が設けられており、当該始動領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定の抽選を行うこととなっている。当該抽選が大当りとなれば、所定の可動部材等の作動により、前述の入賞領域あるいは他の始動領域への遊技玉の通過確率を向上する等、遊技上有利となる作動が行われる。なお、始動領域と入賞領域を兼ねた領域があってもよい。
【0033】
上記入賞領域には、当該入賞領域への遊技玉の通過を検出するために入賞センサが設けられており、入賞センサにより入賞領域へ打ち込まれた遊技玉の通過（入賞）を検知するようになっている。また、遊技機２０の制御部は、入賞領域ごとに何個の遊技玉を賞玉として付与するかを記憶する賞玉メモリと、遊技球数を示す遊技可能数メモリを有している。また、遊技機２０の制御部は、遊技球数を定期的に台間カード処理機１０に送信する。
【0034】
台間カード処理機１０は、遊技客から入金を受け付けた場合に、入金の金額に対応するプリペイド価値を自装置の内部に収納したカードの識別情報（カードＩＤ）に関連付ける。このプリペイド価値は、遊技玉の貸出に使用することができる。また、台間カード処理機１０は、プリペイド価値や持玉、貯玉等が関連付けられたカードの挿入を受け付けることができる。そして、遊技終了時には、プリペイド価値や持玉、貯玉等が関連付けられたカードを排出して遊技客に返却する。また、台間カード処理機１０は、入金、カード挿入、カード排出などの動作の履歴を管理装置５０に送信する。
【0035】
遊技機２０は、遊技盤面に所定個数の遊技玉が打ち出されたならば、アウトデータを台間カード処理機１０に送信する。また、遊技機２０は、遊技玉が入賞領域を通過して（いわゆる入賞）所定個数の賞玉が遊技球に加算されたならば、セーフデータを台間カード処理機１０に送信する。さらに、遊技により大当りなどの特別の状態が発生したならば、かかる状態の発生を示す特賞データを台間カード処理機１０に送信する。
【0036】
アウトデータは、遊技客が遊技盤面に打ち込んだ玉数である打込玉数に対応する。セーフデータは、入賞により獲得される賞出玉数に対応する。また、特賞データは、大当りなどの遊技機２０の状態を示す。各データは、台間カード処理機１０を介して管理装置５０に送信され、管理装置５０は、アウトデータ、セーフデータ及び特賞データを蓄積することで、遊技機２０の動作の履歴を得ることができる。
【0037】
台間カード処理機１０は、入金の受け付け、遊技玉の貸し出し、管理装置５０との通信並びに遊技機２０との通信を行う。台間カード処理機１０は、遊技客が投入した紙幣を受け付けたならば、入金額を含む入金通知を管理装置５０に送信することで、入金額相当のプリペイド価値を管理装置５０が管理するプリペイド価値に加算させる。そして、所定の玉貸操作がなされたならば、玉貸要求を管理装置５０に送信し、管理装置５０が管理するプリペイド価値を減算させて、減算したプリペイド価値分に対応する数を遊技機２０に通知し、遊技球数に加算させる。
【0038】
台間カード処理機１０は、カードの挿入を受け付けたならば、管理装置５０にカード挿入通知を送信する。また、台間カード処理機１０は、管理装置５０からプリペイド価値、持玉又は貯玉の残高を受信した場合には、該残高を記憶する。そして、持玉の残高を受信し、記憶した場合には、管理装置５０に対して持玉減算要求を送信することで、管理装置５０が管理する持玉の残高（持玉数）をゼロにクリアする。
【0039】
台間カード処理機１０は、持玉再プレイ操作を受け付けると、自装置が管理する持玉数を所定数減算し、減算した持玉数に対応する数を遊技機２０に通知し、遊技球数に加算させる。また、台間カード処理機１０は、貯玉再プレイ操作を受け付けると、管理装置５０に対して貯玉再プレイ要求を送信することで、管理装置５０が管理する貯玉数を所定数減算させ、減算させた貯玉数に対応する数を遊技機２０に通知し、遊技球数に加算させる。
【0040】
台間カード処理機１０は、カード返却操作を受け付けたならば、持玉数を含む持玉加算要求を管理装置５０に送信し、管理装置５０に持玉数を加算させた後、カード排出通知を管理装置５０に送信し、カードを排出制御する。なお、カード返却操作の前に、遊技機２０から計数操作を受け付けた場合には、遊技球数を持玉数に加算する。
【0041】
台間カード処理機１０は、遊技機２０から遊技機ＩＤを取得し、取得した遊技機ＩＤと、管理装置５０から受信した認証鍵とを用いて遊技機２０の認証を行なう機能を有する。この認証は、開店処理時等に行なわれ、認証の成功を条件に遊技機２０は遊技可能となる。
【0042】
島コントローラ３０は、遊技島に設けられた一群の遊技機２０及び台間カード処理機１０を束ね、各種情報を管理装置５０に対して中継する装置である。
【0043】
管理装置５０は、台間カード処理機１０からカード挿入通知を受信したならば、挿入されたカードの識別情報（以下、「カードＩＤ」と言う）と台間カード処理機１０とを関連づけて管理し、該カードＩＤに関連づけられたプリペイド価値及び持玉の残高を台間カード処理機１０に送信する。また、カード挿入通知に示されたカードＩＤが会員カードのカードＩＤである場合には、貯玉再プレイデータを台間カード処理機１０に送信する。
【0044】
また、管理装置５０は、台間カード処理機１０から持玉減算要求を受信した場合には、持玉の残高をゼロにクリアし、台間カード処理機１０から持玉加算要求を受信した場合には、持玉加算要求に示された持玉数を持玉の残高に加算する。
【0045】
また、管理装置５０は、台間カード処理機１０から玉貸要求を受信した場合には、カードＩＤに関連付けられたプリペイド価値を所定値減算し、玉貸許可を台間カード処理機１０に送信する。そして、貯玉再プレイ要求を受信した場合には、貯玉再プレイデータを台間カード処理機１０に送信する。
【0046】
また、管理装置５０は、賞品管理装置６０からカードＩＤを受信したならば、このカードＩＤに関連付けられた持玉数を賞品管理装置６０に対して通知する。さらに、精算機７０からカードＩＤを受信したならば、このカードＩＤに関連付けられたプリペイド価値を精算機７０に対して通知する。
【0047】
また、管理装置５０は、台間カード処理機１０から遊技機ＩＤを取得し、自店舗に設置された遊技機２０を管理する。そして、遊技店外の図示しない認証鍵管理センタから自店舗に設定された遊技機２０を認証するための認証鍵を取得し、台間カード処理機１０に配信する。
【0048】
また、管理装置５０は、遊技店に会員登録された会員の会員管理データを管理する。具体的には、会員に対して発行した会員カードＩＤに関連づけて、貯玉数、ポイント、暗証番号及び氏名等を管理する。
【0049】
管理装置５０は、台間カード処理機１０からカード挿入通知を受信したならば、カード挿入通知に示されたカードＩＤに対応する貯玉の残高と暗証番号とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機１０に送信する。また、管理装置５０は、台間カード処理機１０から貯玉再プレイ要求を受信したならば、貯玉再プレイ要求に示されたカードＩＤに関連づけられた貯玉の残高を所定数減算し、減算後の貯玉の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機１０に送信する。
【0050】
また、管理装置５０は、賞品管理装置６０から貯玉数の問い合わせを受けたならば、指定されたカードＩＤに対応する貯玉の残高を賞品管理装置６０に通知する。
【0051】
また、管理装置５０は、遊技機２０のアウトデータ、セーフデータ及び特賞データを台間カード処理機１０から受信した場合に、時刻及び遊技機ＩＤと関連付けて稼働データとして記憶し、該稼働データを用いて遊技機２０の動作の履歴を時系列に生成し、遊技履歴データとして記憶する。
【0052】
また、管理装置５０は、入金、カード挿入、カード排出などの台間カード処理機１０の動作の履歴と、賞品管理装置６０、精算機７０などによる動作の履歴を遊技関連カード処理履歴データに記憶する。
【0053】
また、管理装置５０は、台間カード処理機１０からワゴン賞品交換データ及び持玉分割通知データを受信した場合に、時刻、遊技機ＩＤ、カードＩＤなどと処理の内容とを対応付けて遊技外カード処理履歴データに記憶する。
【0054】
また、管理装置５０は、賞品管理装置６０、精算機７０などから動作の通知を受けた場合に、時刻、装置ＩＤ、最後に使用した遊技機２０の遊技機ＩＤ、カードＩＤなどと処理の内容とを対応付けて計数精算処理履歴データに記憶する。
【0055】
また、管理装置５０は、閉店後などの所定のタイミングで、稼働データ及び遊技関連カード処理履歴データを用い、遊技履歴データを生成して記憶する。
【0056】
また、管理装置５０は、閉店後などの所定のタイミングで、遊技外カード処理履歴データ、計数精算処理履歴データ及び遊技履歴データを用い、一つの継続した遊技を示す遊動データを生成して記憶する。
【0057】
また、管理装置５０は、遊動データが生成／更新されたならば、この遊動データの遊技機ＩＤ及び打込玉数を用いて、遊技機導入後の１週間毎のアウト平均値を機種毎に算出し、稼働実績データに記憶する。この際、遊技機導入後の１週目から１０週目までを算出して記憶する。
【0058】
また、管理装置５０は、稼働実績データを更新したならば、この稼働実績データを情報管理装置８０に通知する。
【0059】
また、管理装置５０は、初週実績比及び初週貢献度に係る分析指示を受け付けたならば、情報管理装置８０に対して分析依頼を通知する。管理装置５０は、情報管理装置８０から初週実績比データ及び初週貢献度データを受信したならば、受信したデータを表示する。
【0060】
賞品管理装置６０は、遊技店内の賞品交換カウンタに併設された賞品交換用の端末装置であり、獲得玉、貯玉及び持玉の賞品交換処理を行う。この賞品管理装置６０には、カードのカードＩＤを読み取るカードリーダ及び賞品を払い出す賞品払出装置が接続されている。賞品管理装置６０は、一般カードあるいは会員カードからカードＩＤを読み出した場合には、カードＩＤを管理装置５０に送信して、該カードＩＤの持玉の残高を要求する。また、貯玉を賞品交換する場合は、管理装置５０に対して貯玉の残高を要求する。
【0061】
精算機７０は、プリペイド価値が対応付けられたカードが挿入されると、このカードのカードＩＤを管理装置５０に送信し、該カードに関連付けられたプリペイド価値を取得し、取得したプリペイド価値に相当する現金の払出を行う。
【0062】
情報管理装置８０は、導入機種に関する全国平均及び各店舗に係るアウト平均の予測を行い、初週実績比及び初週貢献度を算出する装置である。情報管理装置８０は、遊技機の機種に関する情報を受け付けたならば、この情報を機種データに記憶する。情報管理装置８０は、管理装置５０から稼働実績データを受信したならば、機種毎に店舗ＩＤと対応付けて機種別実績データに記憶するとともに、機種タイプ別にタイプ別実績データに記憶する。
【0063】
また、情報管理装置８０は、機種データ及び機種別実績データを用いて、予測対象の機種に対する全国平均としてのアウト平均値を予測する全国アウト平均予測モデル及び各店舗のアウト平均値を予測する店舗アウト平均予測モデルの訓練を行い、全国アウト平均予測モデル及び店舗アウト平均予測モデルを生成する。
【0064】
また、情報管理装置８０は、機種データが更新されたならば、更新された機種に関するパラメータを用いて、全国平均及び店舗毎に出玉数に関するシミュレーションを行う。情報管理装置８０は、このシミュレーション結果から、出玉数の平均値及び所定のパーセントタイル値を算出し、パーセントタイルデータに記憶する。
【0065】
また、情報管理装置８０は、パーセントタイルデータ及び機種データから抽出した予測対象機種の特徴に係るデータを全国アウト平均予測モデル及び店舗アウト平均予測モデルに入力することにより、全国平均及び各店舗に係るアウト平均の予測値を出力し、予測データに記憶する。
【0066】
また、情報管理装置８０は、予測データが更新されたならば、予測データの１週目のアウト平均予測値及びタイプ別実績データの該当する機種タイプの１週目のアウト平均値を用いて、初週実績比を算出して初週実績比データに記憶する。情報管理装置８０は、初週実績比データが更新されたならば、初週実績比データの店舗毎の実績比及び全国平均の実績比を用いて初週貢献度を算出し、初週貢献度データに記憶する。
【0067】
また、情報管理装置８０は、管理装置５０から分析依頼を受け取ったならば、この管理装置５０の店舗に係る初週実績比及び初週貢献度、並びに、全国平均に係る初週実績比を管理装置５０に通知する。
【0068】
次に、本実施形態１に係る遊技情報提供システムにおける玉貸処理について説明する。遊技客が台間カード処理機１０に対して玉貸操作を行うと、台間カード処理機１０は、管理装置５０のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機１０に挿入されているカードのカードＩＤと、送信元である台間カード処理機１０を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、玉貸要求とを含む。
【0069】
管理装置５０は、玉貸要求を含む電文を受信したならば、該電文内のカードＩＤに関連付けられたプリペイド価値を所定値（例えば、１度数が１円である場合の５００円分を示す５００度数）を減算してカード管理データを更新し、玉貸許可を送信元の台間カード処理機１０に送信する。玉貸許可を受信した台間カード処理機１０は、減算したプリペイド価値に対応する数（例えば「１２５」）の遊技球数への加算を要求する加算信号を遊技機２０に送信する。
【0070】
加算信号を受信した遊技機２０は、遊技球数を加算し、加算後の遊技球数を台間カード処理機１０に送信する。台間カード処理機１０は、加算前の遊技球数と玉貸しを行った数との和を加算後の遊技球数と比較して、遊技球数の加算が適切に行われたか否かを判定する。
【0071】
次に、本実施形態１に係る遊技情報提供システムにおける持玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機１０は、一般カードあるいは会員カードの挿入を受け付けた場合に、管理装置５０のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機１０に挿入されているカードのカードＩＤと、送信元である台間カード処理機１０を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機１０のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
【0072】
管理装置５０は、台間カード処理機１０からカード挿入通知を受信したならば、該電文内のカードＩＤに関連付けられた持玉のうち、該電文により特定されたレートの持玉の残高を台間カード処理機１０に通知する。
【0073】
台間カード処理機１０は、管理装置５０から受信した持玉の残高を記憶する。そして、カードＩＤ及びレートを特定する情報と、持玉減算要求とを含む電文を管理装置５０に送信する。管理装置５０は、持玉減算要求を受信したならば、カードＩＤ及びレートにより特定される持玉の残高をゼロにクリアする。また、台間カード処理機１０は、持玉再プレイ操作を受け付けたならば、持玉の残高を一定数ずつ減算し、対応する数を遊技機２０に通知し、遊技球数に加算させる。
【0074】
台間カード処理機１０は、遊技機２０の遊技球数を台間カード処理機１０の持玉とすることでその管理を移行させる管理移行要求を遊技機２０から受信したならば、管理移行要求に示された遊技球数を自装置の持玉に加算する。その後、カード返却操作を受け付けたならば、管理装置５０に対して持玉加算要求を含む電文を送信する。この電文は、排出するカードのカードＩＤと、送信元である台間カード処理機１０を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機１０のレートを特定するための情報と、持玉の残高と、持玉加算要求とを含む。
【0075】
管理装置５０は、持玉加算要求を受け付けたならば、該電文内のカードＩＤに関連付けられた持玉のうち、該電文により特定されたレートの持玉の残高（持玉数）を受信した値に更新する。その後、台間カード処理機１０は、管理装置５０にカード排出通知を送信し、カードを排出制御する。
【0076】
次に、本実施形態１に係る遊技情報提供システムにおける貯玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機１０は、会員カードを受け付けた場合に、管理装置５０のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機１０に挿入されているカードのカードＩＤと、送信元である台間カード処理機１０を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機１０のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
【0077】
管理装置５０は、該電文内のカードＩＤに関連付けられた暗証番号と、貯玉のうち、該電文により特定されたレートの貯玉の残高とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機１０に送信する。
【0078】
台間カード処理機１０は、受信した貯玉再プレイデータを記憶し、貯玉再プレイデータに示された貯玉の残高が貯玉再プレイにおける遊技玉の払出単位数（貯玉再プレイ単位数。例えば「１２５玉」）以上である場合には貯玉再プレイ操作を受付可能とする。
【0079】
台間カード処理機１０は、貯玉再プレイデータの記憶後、最初に貯玉再プレイ操作を受け付けた場合に、遊技客に対して暗証番号の入力を求め、入力された暗証番号が貯玉再プレイデータに示された暗証番号と一致するかを確認する。
【0080】
台間カード処理機１０は、暗証番号が一致した場合に、管理装置５０のローカルアドレスを宛先とした電文を送信する。この電文は、台間カード処理機１０に挿入されているカードのカードＩＤと、送信元である台間カード処理機１０を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機１０のレートを特定するための情報と、貯玉再プレイ要求とを含む。
【0081】
管理装置５０は、該電文内のカードＩＤに関連付けられた貯玉のうち、該電文により特定されたレートの貯玉の残高を所定値減算し、減算後の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機１０に送信する。
【0082】
台間カード処理機１０は、貯玉再プレイデータを受信して貯玉の残高を更新し、貯玉再プレイ単位数に対応する数を遊技機２０に通知して遊技球数に加算させる。また、更新後の貯玉の残高が貯玉再プレイ単位数未満となったかを判定する。更新後の貯玉データの残高が貯玉再プレイ単位数以上であれば、再度貯玉再プレイ操作を受け付け可能であり、貯玉再プレイ操作を受け付けたならば貯玉再プレイ要求を送信する。２回目以降の貯玉再プレイ操作では、暗証番号の確認は不要である。更新後の貯玉データの残高が貯玉再プレイ単位数未満となったならば、貯玉再プレイ操作を受け付け不能とする。
【0083】
次に、閉店処理における持玉からの貯玉への移行について説明する。管理装置５０は、閉店処理時にカード管理データの持玉の残高を確認し、持玉の残高が「０」より大きい持玉が存在する場合には、該持玉の残高を貯玉の残高に加算して更新する。その後、管理装置５０は、該持玉の残高をゼロにクリアする。
【0084】
＜台間カード処理機１０と遊技機２０の外観構成＞
次に、図２に示した台間カード処理機１０及び遊技機２０の外観構成について説明する。図３は、図２に示した台間カード処理機１０及び遊技機２０の外観構成を示す図である。同図には、紙幣のみを受け付ける台間カード処理機１０を図示したが、電子マネーを受け付けることができるユニットを設けることもできる。
次に、図２に示した台間カード処理機１０及び遊技機２０の外観構成について説明する。図３は、図２に示した台間カード処理機１０及び遊技機２０の外観構成を示す図である。同図には、紙幣のみを受け付ける台間カード処理機１０を図示したが、電子マネーを受け付けることができるユニットを設けることもできる。
【0085】
図３に示すように、台間カード処理機１０には、台間カード処理機１０の装置の状態を所定色のランプの点灯あるいは点滅で表示する状態表示部１１、各種紙幣を受け付ける紙幣挿入口１２ａ、タッチパネルディスプレイ等の表示操作部１３、カードＩＤが関連付けられたカードを受け付けるカード挿入口１４ａ及び固有ＩＤを関連付けるために遊技客の持つ携帯端末を受け付けるかざし部１４ｂが設けられている。また、かざし部１４ｂは、固有ＩＤを関連付けられた携帯端末を受け付けて、固有ＩＤを読み取る。
【0086】
遊技機２０には、遊技盤面、封入された遊技玉を遊技盤面に投出する際に使用するハンドル２１及び計数ボタン２２が設けられている。
【0087】
計数ボタン２２は、遊技機２０の遊技球数を減算し、対応する数を台間カード処理機１０の持玉に加算することで、投出可能な玉数の管理を遊技機２０から台間カード処理機１０に移行させる管理移行を行うための操作ボタンである。この管理移行は、入賞により現物の遊技玉が払い出される開放式の遊技機２０では、払い出された遊技玉を台間カード処理機１０が計数して持玉に加算する計数処理に対応する。
【0088】
＜台間カード処理機１０の構成＞
次に、図２に示した台間カード処理機１０の構成について説明する。図４は、図２に示した台間カード処理機１０の構成を示す機能ブロック図である。図４に示すように、台間カード処理機１０は、紙幣搬送部１２、表示操作部１３、リーダライタ１４、通信部１５、記憶部１６、制御部１７及び遊技管理部１８を有する。
次に、図２に示した台間カード処理機１０の構成について説明する。図４は、図２に示した台間カード処理機１０の構成を示す機能ブロック図である。図４に示すように、台間カード処理機１０は、紙幣搬送部１２、表示操作部１３、リーダライタ１４、通信部１５、記憶部１６、制御部１７及び遊技管理部１８を有する。
【0089】
紙幣搬送部１２は、紙幣挿入口１２ａから挿入された紙幣の金種及び真偽を判別しつつ図示しない紙幣収納部に搬送する搬送部である。表示操作部１３は、有価価値等の各種情報の表示と、玉貸操作等の各種操作の受け付けを行なうタッチパネルディスプレイ等の入出力装置である。
【0090】
リーダライタ１４は、カード挿入口１４ａに挿入されたカードからカードＩＤを、かざし部１４ｂにかざされた携帯端末から固有ＩＤを読み取る読取部である。なお、カード挿入口１４ａに挿入されたカードは、このリーダライタ１４を経て図示しないカード収納部に収納される。通信部１５は、島コントローラ３０を介して管理装置５０との間のデータ通信を行なうためのインタフェース部である。
【0091】
記憶部１６は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部１６は、自装置状態データ１６ａ及びカードデータ１６ｂを記憶する。
【0092】
自装置状態データ１６ａは、台間カード処理機１０の状態を示すデータである。この自装置状態データ１６ａには、台間カード処理機ＩＤ、遊技機ＩＤ、遊技種等を含む。台間カード処理機ＩＤは、台間カード処理機１０を遊技店内で一意に識別するための識別情報である。遊技種は、台間カード処理機１０に設定されたレートを示すデータである。遊技店内で複数のレートの遊技玉を扱う場合には、４円レートの遊技玉に「玉１」、２円レートの遊技玉に「玉２」、１円レートの遊技玉に「玉３」のように、レート毎に遊技種名を設定して管理している。台間カード処理機１０は、これらの遊技種から遊技に使用するレートを選択して、遊技種として記憶する。遊技種は、台間カード処理機１０が設置された区画毎に固定した遊技種を用いることとしてもよいし、遊技客の操作により変更可能としてもよい。
【0093】
カードデータ１６ｂは、遊技客が使用中のカードに係るデータである。カードデータ１６ｂには、カードＩＤ、暗証番号、プリペイド価値、持玉、貯玉等を含む。カードＩＤは、リーダライタ１４により読み取られたカードＩＤである。図示しないカード収納部からカード挿入口１４ａにカードが搬送され、該カードが排出される場合には、この搬送途中でリーダライタ１４により読み取られたカードＩＤによってカードデータ１６ｂが更新される。また、カード挿入口１４ａから図示しないカード収納部にカードが搬送される場合にも、この搬送途中でリーダライタ１４により読み取られたカードＩＤによってカードデータ１６ｂが更新される。プリペイド価値は、玉貸しに使用可能なプリペイド価値の残高を示し、持玉及び貯玉は、それぞれの残高を示す。
【0094】
遊技管理部１８は、認証や遊技機２０との通信に係る処理を行なう処理部である。この遊技管理部１８は、制御部１７と異なる基板上に形成することが望ましい。遊技管理部１８は、認証処理部１８ａ、認証鍵管理部１８ｂ及び遊技機状態管理部１８ｃを有する。実際には、これらのプログラムをＣＰＵ（Central Processing Unit）にロードして実行することにより、認証処理部１８ａ、認証鍵管理部１８ｂ及び遊技機状態管理部１８ｃにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0095】
認証処理部１８ａは、管理装置５０から受信した認証鍵を使用して遊技機２０の認証を実施する。認証処理部１８ａは、認証が成功したならば、遊技機２０へ動作許可を送信する。認証処理部１８ａは、認証が失敗した場合には、遊技機２０の使用を禁止する。なお、認証が失敗した場合であっても、最後の認証成功から所定期間内であれば遊技機２０への動作許可を送信し、最後の認証成功から所定期間が経過した後は遊技機２０への動作許可を送信せず、遊技機２０の使用を禁止するよう構成してもよい。
【0096】
認証鍵管理部１８ｂは、認証鍵の管理を行なう処理部である。認証鍵には使用時間が設定されており、遊技機２０の稼働時間の累計が認証鍵の使用時間に達した場合に該認証鍵は使用不能となる。具体的には、認証鍵管理部１８ｂは、遊技管理部１８が形成された基板の通電時間を遊技機２０の稼働時間として用い、認証鍵の使用時間を管理している。認証鍵が使用不能となった場合には、認証鍵管理部１８ｂは、管理装置５０を介して店舗外の認証鍵管理センタから新たな認証鍵を取得し、認証鍵の更新を行なう。
【0097】
遊技機状態管理部１８ｃは、遊技機２０と通信し、遊技機２０の状態を管理する処理部である。具体的には、遊技機状態管理部１８ｃは、遊技機２０からの遊技機ＩＤの取得、玉貸による遊技球数への加算要求の送信、持玉再プレイによる持玉から遊技球数への管理移行要求の送信、貯玉再プレイによる遊技球数への加算要求の送信、遊技機２０における打込玉数や賞出玉数等の遊技結果の受信、計数による遊技球数から持玉への管理移行要求の受信を行なう。かかる台間カード処理機１０と遊技機２０との通信は、所定の暗号方式を用いた暗号通信を用いる。
【0098】
また、遊技機状態管理部１８ｃは、遊技機２０の現在の遊技球数、スタート、大当り、大当り種別、抽選回数などの遊技に設定された状態をさらに取得する。遊技機状態管理部１８ｃが遊技機２０の状態を取得する時間間隔は、遊技機２０において遊技玉が発射（使用）される間隔よりも短く設定することが望ましい。また、遊技機状態管理部１８ｃは、遊技機２０から遊技球数を取得したならば、該遊技球数を制御部１７に受け渡す。
【0099】
なお、遊技機状態管理部１８ｃが遊技機２０から新たに遊技機ＩＤを取得するタイミングは、開店前に限定されるものではない。台間カード処理機１０の電源オンや電源オフを行なった場合、定期的な通信時、遊技球数に関する処理（玉貸、再プレイ、計数など）を行なった場合、オフライン状態からの復帰時などに遊技機ＩＤの取得や遊技機２０の入れ替えの判定を行なうことができる。また、これらのタイミングを組み合わせて用いてもよい。
【0100】
制御部１７は、台間カード処理機１０を全体制御する制御部であり、データ管理部１７ａを有する。実際には、データ管理部１７ａに対応するプログラムをＣＰＵにロードして実行することにより、プロセスを実行させることになる。
【0101】
データ管理部１７ａは、カードが挿入された場合に、カードＩＤ及び台間カード処理機ＩＤを含むカード挿入通知を管理装置５０に送信する。また、データ管理部１７ａは、管理装置５０から有価価値（プリペイド価値、持玉及び貯玉の少なくともいずれか）を含むデータを受信した場合に、受信した有価価値によりカードデータ１６ｂを更新する。
【0102】
また、データ管理部１７ａは、紙幣挿入口１２ａに紙幣が挿入されると、挿入された紙幣の金額、カードＩＤ及び台間カード処理機ＩＤを含む入金通知を管理装置５０に送信する。
【0103】
また、データ管理部１７ａは、遊技客により玉貸操作が行なわれた場合に、カードＩＤ及び台間カード処理機ＩＤを含む玉貸要求を管理装置５０に送信する。この玉貸要求への応答として玉貸許可を受信したならば、データ管理部１７ａは、カードデータ１６ｂのプリペイド価値を減算し、所定数の玉数を遊技機２０の遊技球数に加算させるよう遊技管理部１８に指示する。
【0104】
また、データ管理部１７ａは、持玉再プレイ操作を受け付けたならば、カードデータ１６ｂの持玉を減算して更新し、対応する玉数を遊技機２０の遊技球数に加算させるよう遊技管理部１８に指示する。
【0105】
また、データ管理部１７ａは、カードデータ１６ｂに示された貯玉の残高が貯玉再プレイ単位数以上である場合には、表示操作部１３に貯玉再プレイボタンを表示し、貯玉再プレイ操作を受け付け可能とする。データ管理部１７ａは、遊技客により貯玉再プレイ操作が行なわれた場合に、カードＩＤ及び台間カード処理機ＩＤを含む貯玉再プレイ要求を管理装置５０に送信する。この貯玉再プレイ要求への応答として貯玉再プレイデータを受信したならば、カードデータ１６ｂの貯玉の残高を更新し、貯玉再プレイ単位数に対応する玉数を遊技機２０の遊技球数に加算させるよう遊技管理部１８に指示する。なお、初回の貯玉再プレイ操作時には、暗証番号の入力を求め、カードデータ１６ｂに示された暗証番号と一致することを、貯玉再プレイ要求を送信するための条件とする。
【0106】
また、データ管理部１７ａは、遊技管理部１８が遊技機２０から遊技玉の移行要求を受け付けた場合には、遊技管理部１８に指示された玉数をカードデータ１６ｂの持玉に加算して更新する。
【0107】
また、データ管理部１７ａは、カード返却操作を受け付けた場合には、カードＩＤ、台間カード処理機ＩＤ、持玉の残高を含む持玉加算要求を管理装置５０に送信する。そして、カードデータ１６ｂをクリアした後、カード排出通知を管理装置５０に送信し、カードを排出する。
【0108】
【0109】
図５（ａ）に示す自装置状態データ１６ａは、台間カード処理機１０のＩＤが「Ａ１０１」であり、接続されている遊技機２０の遊技機ＩＤが「Ｂ２０１」であり、台間カード処理機１０の遊技種として「玉１」が設定された状態を示している。
【0110】
図５（ｂ）に示すカードデータ１６ｂは、台間カード処理機１０に挿入されたカードのＩＤが「２００１」であることを示している。なお、ここでは、カードＩＤの上１桁がカードの種別を示しており、上１桁が「１」のカードが一般カード、上１桁が「２」のカードが会員カードである。また、カードデータ１６ｂは、貯玉再プレイ用の暗証番号が「１２３４」であり、プリペイド価値が「３０００」度数である状態を示している。
【0111】
また、カードデータ１６ｂは、持玉として、玉１の持玉の残高が「１５００」玉であり、玉２の持玉の残高が「２５００」玉であり、玉３の持玉の残高が「０」玉であり、貯玉として、玉１の貯玉の残高が「５００」玉であり、玉２の貯玉の残高が「０」玉であり、玉３の貯玉の残高が「０」玉である状態を示している。
【0112】
＜遊技機２０の構成＞
次に、図２に示した遊技機２０の構成について説明する。図６は、図２に示した遊技機２０の構成を示す機能ブロック図である。図６に示すように、遊技機２０は、通信制御部２３、演出制御部２４、遊技制御部２５及び遊技玉制御部２６を有する。通信制御部２３は、台間カード処理機１０との間のデータ通信を制御するための制御部である。台間カード処理機１０との通信は、所定の暗号方式を用いた暗号通信を用いる。
次に、図２に示した遊技機２０の構成について説明する。図６は、図２に示した遊技機２０の構成を示す機能ブロック図である。図６に示すように、遊技機２０は、通信制御部２３、演出制御部２４、遊技制御部２５及び遊技玉制御部２６を有する。通信制御部２３は、台間カード処理機１０との間のデータ通信を制御するための制御部である。台間カード処理機１０との通信は、所定の暗号方式を用いた暗号通信を用いる。
【0113】
通信制御部２３は、遊技機２０の起動時に、遊技制御部２５及び／又は遊技玉制御部２６に設けられる制御ＣＰＵから識別情報を読み出し、識別情報が適切かどうかを確認し、適切であれば、台間カード処理機１０との通信を確立して待機状態となる。待機状態において、台間カード処理機１０から動作許可を受信したならば、演出制御部２４、遊技制御部２５及び遊技玉制御部２６を起動し、遊技可能な状態とする。
【0114】
遊技制御部２５は、遊技機２０による遊技を制御する制御部である。実際には、遊技制御部２５に対応するプログラムをＣＰＵにロードして実行することにより、プロセスを実行させることになる。
【0115】
具体的には、遊技制御部２５は、ハンドル操作検出による遊技玉の遊技盤面への発射制御、遊技盤面における入賞口に入った遊技玉の検出、始動口に入った遊技玉による乱数（０～６５５３５の乱数値の中で、所定の範囲ごとに大当り、小当り、はずれの数値が割り当てられているもの）の取得及び抽選（特別図柄及び普通図柄）、遊技盤面に設けられる可動部材（チューリップ等）の制御、遊技盤面に設けられる特別図柄表示装置の表示制御、不正の虞がある異常（前枠が開いている、振動を検知した等）の検出及び上位装置への通知等を行う。
【0116】
遊技盤面には多数の障害釘が植設されており、ハンドル操作によって遊技盤面に発射された遊技玉は、障害釘の間を落下していき、入賞口、始動口に入賞するか、入賞せずに遊技盤面のアウト口から遊技盤面外に排出される。遊技玉が始動口に入賞したことにより抽選が行われ、大当りとなると、遊技盤面上の所定の入賞口を複数回開放状態に制御する大当り遊技が行われ、この入賞口への遊技玉の入賞が容易になることにより、遊技客に賞玉を付与する。
【0117】
また、大当りには、大当り遊技終了後、遊技客に所定の特典遊技を付与する特典付大当り遊技がある。特典付き大当り遊技には、確率変動大当りと時短大当りが含まれる。確率変動大当りと時短大当りは、それぞれ大当り後に特典遊技として確率変動遊技と時短遊技を付与するものである。時短遊技は、普通図柄抽選（上記する可動部材の開閉抽選）及び／又は特別図柄抽選（上記する遊技玉の入賞による大当り抽選）の変動時間（抽選処理を開始してから結果を表示するまでの時間）を短縮することにより、単位時間あたりの抽選回数を増大させ、単位時間あたりに大当りに当選する確率を高める特典遊技である。この特典遊技には、普通図柄の当選確率を高くする普通図柄確率変動を含んでいても良い。時短大当りによる時短遊技は、特別図柄抽選の抽選回数が大当り後所定の回数行われた場合に終了する。確率変動遊技については後述する。
【0118】
遊技制御部２５は、確率変動機能を有する。確率変動機能とは、抽選結果が大当りのうち、特に定められた乱数範囲になった場合に、次回抽選に用いる大当りの乱数範囲を変更する（一般的には１０倍程度にする）制御を行う機能である。確率変動遊技は、この変更された後の確率を用いて特別図柄抽選を行うものである。確率変動遊技は、次回大当り当選まで継続される。また、確率変動遊技と時短遊技を同時に付与してもよい。ただし、不測の遊技店の損害を予防するため、確率変動遊技あるいは時短遊技開始後、一定の遊技媒体を遊技客が獲得した場合は、打ち止め（一旦カードを排出し、賞品交換あるいは台移動を要求する）処理としてもよい。この場合、確率変動遊技状態になった後の遊技媒体数を遊技機２０にて計数し、この計数値が所定値になった場合に遊技玉の発射を停止する等の遊技停止制御を行うことで実現できる。
【0119】
演出制御部２４は、遊技中の演出を制御する制御部であり、演出図柄抽選部２４ａ及び演出抽選部２４ｂを有する。実際には、これらのプログラムをＣＰＵにロードして実行することにより、演出図柄抽選部２４ａ及び演出抽選部２４ｂにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0120】
演出図柄抽選部２４ａは、遊技制御部２５での特別図柄抽選に基づく、演出図柄（遊技盤面内の表示装置等の演出図柄表示装置で表示する図柄）の抽選（具体的には表示を最終的に７，７，７で止めるかどうかなど）を行う。
【0121】
演出抽選部２４ｂは、演出図柄による抽選結果を表示するまでに行う演出の種類の抽選（キャラクタが出てきてリーチ演出をするなど）を行う。かかる演出は、メインの抽選結果に対して選択される演出が異なるように設定される。
【0122】
演出制御部２４は、各演出の演出データを記憶する。さらに、演出制御部２４は、演出図柄表示装置の表示を制御し、演出実行時には、背景図柄データに演出データを重ねて演出表示を行う。また、確率変動時には、通常状態と異なる背景色データを設定する。
【0123】
遊技玉制御部２６は、遊技球数を制御する制御部である。実際には、遊技玉制御部２６に対応するプログラムをＣＰＵにロードして実行することにより、プロセスを実行させることになる。遊技可能数管理部２６ａは、遊技可能数すなわち遊技球数を管理する管理部である。
【0124】
具体的には、遊技玉制御部２６は、遊技球数を遊技可能数メモリに記憶させ、遊技玉を発射する度に遊技球数を「１」減算し、入賞により獲得される賞出玉数を遊技球数に加算する。また、台間カード処理機１０より玉数を通知された場合には、通知された玉数を遊技球数に加算して、台間カード処理機１０に対して遊技球数に加算した旨を示す確認信号を送信する。また、遊技玉制御部２６は、遊技機２０に封入された遊技玉（循環玉）のクリーニング制御を行うこともできる。
【0125】
また、遊技玉制御部２６は、遊技可能数メモリに記憶された遊技球数を定期的に台間カード処理機１０に送信する。この場合には、遊技玉制御部２６は、遊技可能数メモリの内容をゼロクリアすることなく、遊技状態によって遊技球数の更新を継続しつつ、台間カード処理機１０へデータ取得時点での遊技球数の送信を行う。
【0126】
また、遊技機２０には、計数ボタン２２が設けられており、この計数ボタン２２が押下されたことを示す信号が遊技玉制御部２６に入力される。遊技玉制御部２６は、計数ボタン２２の押下操作を検出し、検出信号の立ち上がりから立ち下がりまでが一定時間未満あると、一定数ずつ（例えば１回の操作あたり１００玉）の遊技球数のデータとともに、台間カード処理機１０に管理移行要求を送信する。そして、台間カード処理機１０の管理に移行した分の玉数を遊技球数から減算（無効化）する。また、計数ボタン２２の押下操作を検出し、検出信号が立ち上がってから所定時間以上立ち下がりが検出されない場合には、検出信号が立ち上がった状態が一定時間続くごとに一定数ずつ（例えば５秒あたり２００玉）の遊技球数のデータとともに、台間カード処理機１０に管理移行要求を送信する。そして、台間カード処理機１０の管理に移行した分の玉数を遊技球数から減算（無効化）する。遊技球数からの減算にあたっては、メモリに記憶した１の値から減算対象の値をディクリメントする方法や、メモリに記憶した値を減算後の値で更新し、減算前の値を削除あるいは論理削除して無効化する方法等が考えられるが、減算後の値が特定可能な状態であれば特に限定はされない。
【0127】
遊技制御部２５と遊技玉制御部２６とは、それぞれ個別の基板上に構成される。遊技制御部２５が構成された遊技制御基板と遊技玉制御部２６が構成された遊技玉制御基板は、それぞれ固有のＩＤを有する。遊技機２０は、遊技制御基板のＩＤと遊技玉制御基板のＩＤとを組合せ、遊技機ＩＤとして使用する。
【0128】
＜管理装置５０の構成＞
次に、図２に示した管理装置５０の構成について説明する。図７は、図２に示した管理装置５０の構成を示す機能ブロック図である。図７に示すように、管理装置５０は、表示部５１及び入力部５２と接続され、外部ネットワーク通信部５３、店舗ネットワーク通信部５４、記憶部５５及び制御部５６を有する。
次に、図２に示した管理装置５０の構成について説明する。図７は、図２に示した管理装置５０の構成を示す機能ブロック図である。図７に示すように、管理装置５０は、表示部５１及び入力部５２と接続され、外部ネットワーク通信部５３、店舗ネットワーク通信部５４、記憶部５５及び制御部５６を有する。
【0129】
表示部５１は、液晶パネルやディスプレイ装置等の表示デバイスである。入力部５２は、キーボードやマウス等の入力デバイスである。外部ネットワーク通信部５３は、外部ネットワークを介して情報管理装置８０及び図示しない認証鍵管理センタとデータ通信するためのインタフェース部である。店舗ネットワーク通信部５４は、遊技店内において通信回線を介して島コントローラ３０、賞品管理装置６０及び精算機７０とデータ通信するためのインタフェース部である。
【0130】
記憶部５５は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、カード管理データ５５ａ、装置管理データ５５ｂ、会員管理データ５５ｃ、稼働データ５５ｄ、遊技関連カード処理履歴データ５５ｅ、遊技外カード処理履歴データ５５ｆ、計数精算処理履歴データ５５ｇ、遊技履歴データ５５ｈ、遊動データ５５ｉ、稼働実績データ５５ｊ、初週実績比データ５５ｋ及び初週貢献度データ５５ｌを記憶する。
【0131】
カード管理データ５５ａは、カードＩＤにプリペイド価値の残高や持玉の残高等を関連付けたデータである。装置管理データ５５ｂは、遊技店に設置された装置に関するデータである。この装置管理データ５５ｂは、台間カード処理機ＩＤ、設置場所、遊技台番号、遊技機ＩＤ、遊技機２０の機種データ等を含む。会員管理データ５５ｃは、会員に対して発行した会員カードのカードＩＤに対して、会員の氏名、貯玉の情報等を関連付けたデータである。
【0132】
稼働データ５５ｄは、遊技機２０の動作の履歴を示すデータである。遊技関連カード処理履歴データ５５ｅは、台間カード処理機１０、賞品管理装置６０、精算機７０などによる動作の履歴を示すデータである。遊技外カード処理履歴データ５５ｆは、ワゴン賞品交換などの遊技以外の履歴を示すデータである。
【0133】
計数精算処理履歴データ５５ｇは、計数処理や精算処理などの履歴を示すデータである。遊技履歴データ５５ｈは、遊技の履歴をデータであり、入金、カード挿入、カード排出、打込玉数、賞出玉数、特賞の発生など、遊技に係る状態が時系列に示される。
【0134】
遊動データ５５ｉは、一つの継続した遊技を示すデータであり、同一の遊技機における遊技の開始時間、終了時間、遊技機ＩＤ、カードＩＤ、顧客種別、入金額、打込玉数（アウト）、賞出玉数（セーフ）、大当り回数、ワゴン賞品交換回数、持玉分割回数及び勝ち負け額を対応付けている。ここで、顧客種別は、一般遊技客であるか、会員遊技客であるかを示している。
【0135】
稼働実績データ５５ｊは、遊技機導入後の機種毎のアウト平均値を示すデータであり、機種の導入後１週目から１０週目までのアウト平均値を含む。
【0136】
初週実績比データ５５ｋは、新機種の初週実績比を示すデータであり、全国平均及び自店舗に区分される。初週貢献度データ５５ｌは、新機種の初週貢献度を示すデータである。
【0137】
制御部５６は、管理装置５０の全体制御を行う制御部であり、カード管理部５６ａ、装置管理部５６ｂ、会員管理部５６ｃ、稼働データ蓄積集計部５６ｄ、カード処理履歴管理部５６ｅ、遊技履歴データ生成部５６ｆ、遊動データ生成部５６ｇ、稼働実績管理部５６ｈ及び分析部５６ｉを有する。実際には、これらのプログラムをＣＰＵにロードして実行することにより、カード管理部５６ａ、装置管理部５６ｂ、会員管理部５６ｃ、稼働データ蓄積集計部５６ｄ、カード処理履歴管理部５６ｅ、遊技履歴データ生成部５６ｆ、遊動データ生成部５６ｇ、稼働実績管理部５６ｈ及び分析部５６ｉにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0138】
カード管理部５６ａは、カード管理データ５５ａの管理を行う処理部である。カード管理部５６ａは、台間カード処理機１０、賞品管理装置６０及び精算機７０と通信して、カードＩＤに対応付けられたプリペイド価値及び持玉の残高を更新する。また、カード管理部５６ａは、台間カード処理機１０からカード挿入通知を受信した場合には、該カードに関連づけられた有価価値及び持玉の残高を通知する。
【0139】
装置管理部５６ｂは、装置管理データ５５ｂの管理を行う処理部である。装置管理部５６ｂは、台間カード処理機１０から取得した台間カード処理機ＩＤ、設置場所及び遊技機ＩＤに基づいて、装置管理データ５５ｂを生成及び更新する。
【0140】
会員管理部５６ｃは、会員管理データ５５ｃの管理を行う処理部である。会員管理部５６ｃは、賞品管理装置６０と通信して、カードＩＤに関連付けられた貯玉の残高を更新する。
【0141】
ここで、会員管理部５６ｃによる貯玉再プレイ処理について説明する。会員管理部５６ｃは、台間カード処理機１０から貯玉再プレイ要求データを受信したならば、該貯玉再プレイ要求データ内のカードＩＤに関連付けられた貯玉のうち、払出先のレートの貯玉の残高を払出単位数だけ引落し、貯玉再プレイの可能数を再計算する。そして、減算後の残高と貯玉再プレイの可能数とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機１０に送信する。
【0142】
稼働データ蓄積集計部５６ｄは、遊技機２０のアウトデータ、セーフデータ及び特賞データを台間カード処理機１０から受信した場合に、時刻、遊技機ＩＤ及びデータ種別を対応付けて稼働データ５５ｄに登録する。
【0143】
また、稼働データ蓄積集計部５６ｄは、稼働データ５５ｄに基づいてデータの集計を行うことで、遊技機２０の動作の履歴を取得する処理部でもある。遊技機２０の動作の履歴には、打込玉数、賞出玉数、特賞の発生が含まれる。
【0144】
カード処理履歴管理部５６ｅは、入金、カード挿入、カード排出などの台間カード処理機１０の動作の履歴と、賞品管理装置６０、精算機７０などによる動作の履歴を蓄積する処理部である。
【0145】
具体的には、カード処理履歴管理部５６ｅは、台間カード処理機１０からカード挿入通知データ、カード排出通知データ、入金通知データ、各台計数通知データ及び一般カード使切データを受信した場合に、時刻、遊技機ＩＤ、カードＩＤなどと処理の内容とを対応付けて遊技関連カード処理履歴データ５５ｅに追加する。
【0146】
また、カード処理履歴管理部５６ｅは、台間カード処理機１０からワゴン賞品交換データ及び持玉分割通知データを受信した場合に、時刻、遊技機ＩＤ、カードＩＤなどと処理の内容とを対応付けて遊技外カード処理履歴データ５５ｆに追加する。
【0147】
また、カード処理履歴管理部５６ｅは、賞品管理装置６０、精算機７０などから動作の通知を受けた場合に、時刻、装置ＩＤ、最後に使用した遊技機２０の遊技機ＩＤ、カードＩＤなどと処理の内容とを対応付けて計数精算処理履歴データ５５ｇに追加する。
【0148】
遊技履歴データ生成部５６ｆは、閉店後などの所定のタイミングで、稼働データ５５ｄ及び遊技関連カード処理履歴データ５５ｅを用い、遊技履歴データ５５ｈを生成し、記憶部５５に格納する。
【0149】
遊動データ生成部５６ｇは、閉店後などの所定のタイミングで、遊技外カード処理履歴データ５５ｆ、計数精算処理履歴データ５５ｇ及び遊技履歴データ５５ｈを用い、一つの継続した遊技を示す遊動データ５５ｉを生成し、記憶部５５に格納する。
【0150】
稼働実績管理部５６ｈは、稼働実績データ５５ｊを管理する処理部である。稼働実績管理部５６ｈは、遊動データ５５ｉが生成／更新されたならば、この遊動データ５５ｉの遊技機ＩＤ及び打込玉数を用いて、遊技機導入後の１週間毎のアウト平均値を機種毎に算出し、稼働実績データ５５ｊに記憶する。この際、遊技機導入後の１週目から１０週目までを算出して記憶する。
【0151】
また、稼働実績管理部５６ｈは、稼働実績データ５５ｊを更新したならば、この稼働実績データ５５ｊを情報管理装置８０に通知する。
【0152】
分析部５６ｉは、初週実績比及び初週貢献度に係る分析依頼及び表示を行う処理部である。分析部５６ｉは、入力部５２から初週実績比及び初週貢献度に係る分析指示を受け付けたならば、情報管理装置８０に対して分析依頼を通知する。
【0153】
また、分析部５６ｉは、情報管理装置８０から初週実績比データ及び初週貢献度データを受信したならば、初週実績比データ５５ｋ及び初週貢献度データ５５ｌに記憶するとともに、表示部５１に表示する。
【0154】
次に、図７に示した管理装置５０の記憶部５５が記憶するデータの一例について説明する。図８～図１１は、図７に示したカード管理データ５５ａ、装置管理データ５５ｂ、会員管理データ５５ｃ、稼働データ５５ｄ、遊技関連カード処理履歴データ５５ｅ、遊技外カード処理履歴データ５５ｆ、計数精算処理履歴データ５５ｇ、遊技履歴データ５５ｈ、遊動データ５５ｉ、稼働実績データ５５ｊ、初週実績比データ５５ｋ及び初週貢献度データ５５ｌの一例を示す図である。
【0155】
図８（ａ）に示すカード管理データ５５ａでは、カードＩＤ「１００１」に対して、プリペイド価値が「０」度数であり、各レートの持玉の残高が「０」玉であり、使用先ＩＤが「Ａ１０１」である状態が対応付けられている。すなわち、カードＩＤ「１００１」のカードは、装置ＩＤ「Ａ１０１」の台間カード処理機１０に挿入されており、持玉については台間カード処理機１０に管理が移っている。このため、各レートの持玉の残高はゼロである。
【0156】
また、カード管理データ５５ａでは、カードＩＤ「２００１」に対して、プリペイド価値が「３０００」度数でありであり、持玉として、玉１の持玉の残高が「１５００」玉であり、玉２の持玉の残高が「２５００」玉であり、玉３の持玉の残高が「０」玉である状態が対応付けられているが、使用先ＩＤの対応付けはされていない。すなわち、カードＩＤ「２００１」のカードは、台間カード処理機１０に挿入されておらず、持玉の管理が管理装置５０により行われている。
【0157】
図８（ｂ）に示す装置管理データ５５ｂは、ＩＤ「Ａ１０１」の台間カード処理機１０に対して、その設置場所が「島１－１」であり、遊技台番号が「１１」であり、接続された遊技機２０のＩＤが「Ｂ２０１」であり、遊技種が「玉１」であり、遊技機２０の機種が「ＥＶ０１」であり、製造番号が「ａ」であることを示している。また、この遊技機２０が使用中の状態にあることも示している。
【0158】
また、装置管理データ５５ｂは、ＩＤ「Ａ２０１」の台間カード処理機１０に対して、その設置場所が「島２－１」であり、遊技台番号「２１」であり、接続された遊技機２０のＩＤが「Ｂ５０６」であり、遊技種が「玉３」であり、遊技機２０の機種が「ＤＸ０３」であり、製造番号が「ｇ」であることを示している。また、この遊技機２０が使用中の状態にあることも示している。
【0159】
図８（ｃ）に示す会員管理データ５５ｃは、カードＩＤに対応付けられた、氏名、貯玉等を示している。具体的には、会員管理データ５５ｃは、カードＩＤ「２００５」に対して、氏名が「特許太郎」であり、「玉１」の貯玉の残高が「１５００」玉であり、「玉２」の貯玉の残高が「２００」玉であり、「玉３」の貯玉の残高が「０」玉である状態を示している。
【0160】
図９（ａ）に示す稼働データ５５ｄは、時刻「１１：１０：１４」に対して、遊技機ＩＤが「Ｐ００１」であり、データ種別が「アウト」である状態を対応付け、時刻「１１：１０：１６」に対して、遊技機ＩＤが「Ｐ００１」であり、データ種別が「アウト」である状態を対応付け、時刻「１１：１１：３０」に対して、遊技機ＩＤが「Ｐ００１」であり、データ種別が「セーフ」である状態を対応付け、時刻「１３：３０：００」に対して、遊技機ＩＤが「Ｐ０１５」であり、データ種別が「特賞（大当り）」である状態を対応付けている。
【0161】
図９（ｂ）に示す遊技関連カード処理履歴データ５５ｅは、時刻、遊技機ＩＤ、カードＩＤ及び処理を対応付けたデータである。具体的には、遊技関連カード処理履歴データ５５ｅは、時刻「１１：１０：００」に遊技機ＩＤ「Ｐ００１」の遊技機２０に併設された台間カード処理機１０において、カードＩＤ「１００２」のカードを用いて、「カード挿入」の処理が行われたことを示している。
【0162】
また、遊技関連カード処理履歴データ５５ｅは、時刻「１２：３５：３０」に遊技機ＩＤ「Ｐ０２３」の遊技機２０に併設された台間カード処理機１０において、カードＩＤ「２００５」のカードを用いて、「カード排出」の処理が行われたことを示している。
【0163】
また、遊技関連カード処理履歴データ５５ｅは、時刻「１３：２０：２０」に遊技機ＩＤ「Ｐ０１５」の遊技機２０に併設された台間カード処理機１０において、カードＩＤ「１０５５」のカードを用いて、「入金」の処理が行われたことを示している。
【0164】
また、遊技関連カード処理履歴データ５５ｅは、時刻「１３：５２：４０」に遊技機ＩＤ「Ｐ００７」の遊技機２０に併設された台間カード処理機１０において、カードＩＤ「１０２１」のカードを用いて、「各台計数」の処理が行われたことを示している。
【0165】
また、遊技関連カード処理履歴データ５５ｅは、時刻「１４：０４：００」に遊技機ＩＤ「Ｐ０１５」の遊技機２０に併設された台間カード処理機１０において、カードＩＤ「１０５５」のカードの「一般カード使い切り」の処理が発生したことを示している。
【0166】
図９（ｃ）に示す遊技外カード処理履歴データ５５ｆは、時刻、遊技機ＩＤ、カードＩＤ及び処理を対応付けたデータである。具体的には、遊技外カード処理履歴データ５５ｆは、時刻「１３：４０：０１」に遊技機ＩＤ「Ｐ０１１」の遊技機２０に併設された台間カード処理機１０において、カードＩＤ「１００３」のカードを用いて、「ワゴン賞品交換」の処理が行われたことを示している。
【0167】
また、遊技外カード処理履歴データ５５ｆは、時刻「１５：００：５０」に遊技機ＩＤ「Ｐ００７」の遊技機２０に併設された台間カード処理機１０において、カードＩＤ「１００２」のカードを用いて、「持玉分割」の処理が行われたことを示している。
【0168】
図１０（ａ）に示す計数精算処理履歴データ５５ｇは、時刻、装置ＩＤ、遊技機ＩＤ、カードＩＤ及び処理を対応付けたデータである。装置ＩＤは、賞品管理装置６０、精算機７０などを一意に特定する識別情報である。遊技機ＩＤは、遊技客が最後に使用した遊技機２０を示す識別情報であり、賞品交換、精算、計数などを行う場合に遊技客に入力させることで特定する。若しくは、管理装置５０が保持するカードの使用履歴を参照して特定してもよい。
【0169】
具体的には、計数精算処理履歴データ５５ｇは、時刻「１４：２２：３３」に対して、賞品管理装置６０の装置ＩＤが「６００１」であり、遊技機ＩＤが「Ｐ００１」であり、カードＩＤが「１００２」であり、処理が「賞品交換」である状態を対応付けている。また、時刻「１４：２２：３３」に対して、賞品管理装置６０の装置ＩＤが「６００１」であり、遊技機ＩＤが「Ｐ００１」であり、カードＩＤが「２０１３」であり、処理が「賞品交換」である状態を対応付けている。すなわち、カードＩＤ「１００２」の一般カードとカードＩＤ「２０１３」の会員カードは同時に賞品交換に用いられている。
【0170】
また、計数精算処理履歴データ５５ｇは、時刻「１６：０８：０８」に対して、精算機７０の装置ＩＤが「７０１１」であり、遊技機ＩＤが「Ｐ０１９」であり、カードＩＤが「１０３３」であり、処理が「精算」である状態を対応付けている。
【0171】
図１０（ｂ）に示す遊技履歴データ５５ｈは、時刻、遊技機ＩＤ、カードＩＤ及び処理を対応付けたデータであり、入金、カード挿入、カード排出、打込玉数、賞出玉数、特賞の発生など、遊技に係る状態が時系列に示されている。
【0172】
具体的には、遊技履歴データ５５ｈでは、時刻「１１：１０：００」に対して、遊技機ＩＤが「Ｐ００１」であり、カードＩＤが「１００２」であり、処理が「カード挿入」である状態を対応付け、時刻「１１：１１：２０」に対して、遊技機ＩＤが「Ｐ００１」であり、カードＩＤが「１００２」であり、処理が「打込玉数 １００」である状態を対応付け、時刻「１１：１２：００」に対して、遊技機ＩＤが「Ｐ００１」であり、カードＩＤが「１００２」であり、処理が「賞出玉数 ３０」である状態を対応付けている。
【0173】
また、遊技履歴データ５５ｈには、時刻「１２：３５：３０」に対して、遊技機ＩＤが「Ｐ０２３」であり、カードＩＤが「２００５」であり、処理が「カード排出」である状態を対応付け、時刻「１３：２０：２０」に対して、遊技機ＩＤが「Ｐ０１５」であり、カードＩＤが「１０５５」であり、処理が「入金」である状態を対応付け、時刻「１３：３０：００」に対して、遊技機ＩＤが「Ｐ０１５」であり、カードＩＤが「１０５５」であり、処理が「特賞（大当り）」である状態を対応付けている。
【0174】
図１０（ｃ）に示す遊動データ５５ｉは、一つの継続した遊技を示し、同一の遊技機における遊技の開始時間、終了時間、遊技機ＩＤ、カードＩＤ、顧客種別、入金額、打込玉数（アウト）、賞出玉数（セーフ）、大当り回数、ワゴン賞品交換回数、持玉分割回数及び勝ち負け額が対応付けられている。ここで、顧客種別は、一般遊技客であるか、会員遊技客であるかを示している。
【0175】
具体的には、遊動データ５５ｉは、開始時間「１１：１０：００」に対して、終了時間が「１４：１５：３３」であり、遊技機ＩＤが「Ｐ００１」であり、カードＩＤが「２００５」であり、顧客種別が「会員」であり、入金額が「３０００」円であり、打込玉数（アウト）が「０」玉であり、賞出玉数（セーフ）が「６５００」玉であり、大当り回数が「１０」であり、ワゴン賞品交換回数が「０」であり、持玉分割回数が「１」であり、勝ち負け額が「１０００００」円である状態を対応付けている。
【0176】
また、遊動データ５５ｉは、開始時間「１３：２０：２０」に対して、終了時間が「１８：００：００」であり、遊技機ＩＤが「Ｐ０１５」であり、カードＩＤが「１００２」であり、顧客種別が「一般」であり、入金額が「１２０００」円であり、打込玉数（アウト）が「１３０００」玉であり、賞出玉数（セーフ）が「１０１５０」玉であり、大当り回数が「１３」であり、ワゴン賞品交換回数が「２」であり、持玉分割回数が「０」であり、勝ち負け額が「３００００」円である状態を対応付けている。
【0177】
また、遊動データ５５ｉは、開始時間「１４：３０：００」に対して、終了時間が「１７：００：００」であり、遊技機ＩＤが「Ｐ０２０」であり、カードＩＤが「２００５」であり、顧客種別が「会員」であり、入金額が「１５０００」円であり、打込玉数（アウト）が「１００００」玉であり、賞出玉数（セーフ）が「８０００」玉であり、大当り回数が「５」であり、ワゴン賞品交換回数が「１」であり、持玉分割回数が「０」であり、勝ち負け額が「－１００００」円である状態を対応付けている。
【0178】
図１１（ａ）に示す稼働実績データ５５ｊは、機種「ＥＶ０１」に対して、アウト平均値の１週目が「３７０００」玉であり、２週目が「３５０００」玉であり、１０週目が「２００００」玉である状態を対応付け、機種「ＧＷ３０」に対して、アウト平均値の１週目が「４１０００」玉であり、２週目が「３９０００」玉であり、１０週目が「１００００」玉である状態を対応付けている。
【0179】
図１１（ｂ）に示す初週実績比データ５５ｋは、機種「ＥＶ０２」に対して、実績比の全国平均が「１．７」であり、自店舗が「２．０」である状態を対応付け、機種「ＤＸ０４」に対して、実績比の全国平均が「２．５」であり、自店舗が「２．２」である状態を対応付けている。
【0180】
図１１（ｃ）に示す初週貢献度データ５５ｌは、機種「ＥＶ０２」に対して、貢献度が「１．２」である状態を対応付け、機種「ＤＸ０４」に対して、貢献度が「０．９」である状態を対応付けている。
【0181】
＜情報管理装置８０の構成＞
次に、図２に示した情報管理装置８０の構成について説明する。図１２は、図２に示した情報管理装置８０の構成を示す機能ブロック図である。図１２に示すように、情報管理装置８０は、表示部８１及び入力部８２と接続され、通信部８４、記憶部８５及び制御部８６を有する。
次に、図２に示した情報管理装置８０の構成について説明する。図１２は、図２に示した情報管理装置８０の構成を示す機能ブロック図である。図１２に示すように、情報管理装置８０は、表示部８１及び入力部８２と接続され、通信部８４、記憶部８５及び制御部８６を有する。
【0182】
表示部８１は、液晶パネルやディスプレイ装置等の表示デバイスである。入力部８２は、キーボードやマウス等の入力デバイスである。通信部８４は、外部ネットワークを介して管理装置５０とデータ通信するためのインタフェース部である。
【0183】
記憶部８５は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、機種データ８５ａ、機種別実績データ８５ｂ、タイプ別実績データ８５ｃ、パーセントタイルデータ８５ｄ、予測データ８５ｅ、初週実績比データ８５ｆ及び初週貢献度データ８５ｇを記憶する。
【0184】
機種データ８５ａは、遊技機の機種に関する情報を示すデータであり、機種、販売年、パラメータ、機種タイプ及び特徴を含む。機種別実績データ８５ｂは、遊技機導入後の機種毎のアウト平均値を示すデータであり、機種、機種タイプ、店舗ＩＤ、導入後１週目から１０週目までのアウト平均値を含む。
【0185】
タイプ別実績データ８５ｃは、遊技機導入後の機種タイプ毎のアウト平均値を示すデータであり、機種タイプ、店舗ＩＤ、導入後１週目から１０週目までのアウト平均値を含む。パーセントタイルデータ８５ｄは、機種データのパラメータを用いて行ったシミュレーション結果から抽出したパーセントタイル値を示すデータである。
【0186】
予測データ８５ｅは、導入候補である遊技機の導入後の機種毎のアウト平均予測値を示すデータであり、機種、機種タイプ、店舗ＩＤ、導入後１週目から１０週目までのアウト平均予測値を含む。
【0187】
初週実績比データ８５ｆは、機種毎の初週実績比を示すデータである。初週実績比データ８５ｆは、全国平均及び店舗毎に区分して初週実績比を示す。初週貢献度データ８５ｇは、機種毎の初週貢献度を示すデータである。初週貢献度データ８５ｇは、店舗毎に区分して初週貢献度を示す。
【0188】
制御部８６は、情報管理装置８０の全体制御を行う制御部であり、機種データ管理部８６ａ、稼働実績管理部８６ｂ、全国モデル訓練部８６ｃ、店舗モデル訓練部８６ｄ、予測制御部８６ｅ、全国モデル予測部８６ｆ、店舗モデル予測部８６ｇ及び分析部８６ｈを有する。実際には、これらのプログラムをＣＰＵにロードして実行することにより、機種データ管理部８６ａ、稼働実績管理部８６ｂ、全国モデル訓練部８６ｃ、店舗モデル訓練部８６ｄ、予測制御部８６ｅ、全国モデル予測部８６ｆ、店舗モデル予測部８６ｇ及び分析部８６ｈにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0189】
機種データ管理部８６ａは、機種データ８５ａを管理する処理部である。機種データ管理部８６ａは、入力部８２から遊技機の機種に関する情報を受け付けたならば、この情報を機種データ８５ａに記憶する。
【0190】
稼働実績管理部８６ｂは、機種別実績データ８５ｂ及びタイプ別実績データ８５ｃを管理する処理部である。稼働実績管理部８６ｂは、管理装置５０から稼働実績データを受信したならば、機種毎に店舗ＩＤと対応付けて、機種別実績データ８５ｂに記憶する。稼働実績管理部８６ｂは、機種別実績データ８５ｂを更新したならば、この機種別実績データ８５ｂを用いて機種タイプ別のアウト平均値を算出し、タイプ別実績データ８５ｃに記憶する。
【0191】
全国モデル訓練部８６ｃは、全国アウト平均予測モデルの訓練を行う処理部である。全国モデル訓練部８６ｃは、機種データ８５ａ及び機種別実績データ８５ｂを用いて、予測対象の機種に対する全国平均としてのアウト平均値を予測する全国アウト平均予測モデルの訓練を行う。この訓練においては、機種毎に、導入後１週目から１０週目までの各週に区分した訓練を行う。このため、機種毎の各週に区分された全国アウト平均予測モデルを生成する。
【0192】
店舗モデル訓練部８６ｄは、店舗アウト平均予測モデルの訓練を行う処理部である。店舗モデル訓練部８６ｄは、機種データ８５ａ及び機種別実績データ８５ｂを用いて、予測対象の機種に対する各店舗のアウト平均値を予測する店舗アウト平均予測モデルの訓練を行う。この訓練においては、機種毎に、導入後１週目から１０週目までの各週に区分した訓練を行う。このため、各店舗の機種毎の各週に区分された店舗アウト平均予測モデルを生成する。
【0193】
予測制御部８６ｅは、予測対象の機種に対するアウト平均の予測の制御及びパーセントタイルデータ８５ｄの管理を行う処理部である。予測制御部８６ｅは、機種データ８５ａが更新されたならば、更新された機種に関するデータを機種データ８５ａから抽出し、抽出したパラメータを用いて、全国平均及び店舗毎に出玉数に関するシミュレーションを行う。
【0194】
予測制御部８６ｅは、このシミュレーション結果から、出玉数の平均値及び所定のパーセントタイル値（例えば、１０％、３０％、５０％、７０％、９０％での各パーセントタイル値）を算出し、パーセントタイルデータ８５ｄに記憶する。
【0195】
全国モデル予測部８６ｆは、訓練された全国アウト平均予測モデルを用いて、全国平均に係るアウト平均の予測を行う処理部である。全国モデル予測部８６ｆは、パーセントタイルデータ８５ｄの全国平均に係るパーセントタイル値及び機種データ８５ａから抽出した予測対象機種の特徴に係るデータを全国アウト平均予測モデルに入力することにより、全国平均に係るアウト平均の予測値を出力し、予測データ８５ｅに記憶する。
【0196】
店舗モデル予測部８６ｇは、訓練された店舗アウト平均予測モデルを用いて、各店舗に係るアウト平均の予測を行う処理部である。店舗モデル予測部８６ｇは、パーセントタイルデータ８５ｄの各店舗に係るパーセントタイル値及び機種データ８５ａから抽出した予測対象機種の特徴に係るデータを店舗アウト平均予測モデルに入力することにより、各店舗に係るアウト平均の予測値を出力し、予測データ８５ｅに記憶する。
【0197】
分析部８６ｈは、初週実績比データ８５ｆ及び初週貢献度データ８５ｇを管理する処理部である。分析部８６ｈは、予測データ８５ｅが更新されたならば、予測データ８５ｅの１週目のアウト平均予測値及びタイプ別実績データ８５ｃの該当する機種タイプの１週目のアウト平均値を用いて、初週実績比を算出する。具体的には、予測データ８５ｅのアウト平均予測値をタイプ別実績データ８５ｃのアウト平均値で除して初週実績比を算出する。分析部８６ｈは、全国平均及び店舗毎に算出した初週実績比を初週実績比データ８５ｆに記憶する。
【0198】
また、分析部８６ｈは、初週実績比データ８５ｆが更新されたならば、初週実績比データ８５ｆの店舗毎の実績比及び全国平均の実績比を用いて初週貢献度を算出する。具体的には、店舗毎の実績比を全国平均の実績比で除して初週貢献度を算出する。分析部８６ｈは、店舗毎に算出した初週貢献度を初週貢献度データ８５ｇに記憶する。
【0199】
また、分析部８６ｈは、管理装置５０から分析依頼を受け取ったならば、この管理装置５０の店舗に係る初週実績比及び初週貢献度、並びに、全国平均に係る初週実績比を初週実績比データ８５ｆ及び初週貢献度データ８５ｇから抽出し、管理装置５０に通知する。
【0200】
次に、図１２に示した情報管理装置８０の記憶部８５が記憶するデータの一例について説明する。図１３～図１６は、図１２に示した機種データ８５ａ、機種別実績データ８５ｂ、タイプ別実績データ８５ｃ、パーセントタイルデータ８５ｄ、予測データ８５ｅ、初週実績比データ８５ｆ及び初週貢献度データ８５ｇの一例を示す図である。
【0201】
図１３（ａ）に示す機種データ８５ａは、機種「ＥＶ０１」に対して、販売年が「２０１９」年であり、パラメータが「ａｄ７ｅｂ６７ｖ」であり、機種タイプが「ミドル機」であり、特徴として、爆発力が「〇」であり、初当りの軽さが「×」である状態を対応付け、機種「ＧＷ３０」に対して、販売年が「２０２０」年であり、パラメータが「４ｗｈ３ｖ９ｘｚ」であり、機種タイプが「遊パチ機」であり、特徴として、爆発力が「×」であり、初当りの軽さが「〇」である状態を対応付けている。
【0202】
また、機種データ８５ａは、機種「ＥＶ０２」に対して、販売年が「２０２３」年であり、パラメータが「ｔ２ｈｑｍ６ｂｚ」であり、機種タイプが「ミドル機」であり、特徴として、爆発力が「〇」であり、初当りの軽さが「×」である状態を対応付け、機種「ＤＸ０４」に対して、販売年が「２０２３」年であり、パラメータが「ｅｎ８３ｎｆｅｏ」であり、機種タイプが「ミドル機」であり、特徴として、爆発力が「〇」であり、初当りの軽さが「〇」である状態を対応付けている。
【0203】
図１３（ｂ）に示す機種別実績データ８５ｂは、機種が「ＥＶ０１」であり、機種タイプが「ミドル機」であり、店舗ＩＤが「全国平均」である状態に対して、アウト平均値の１週目が「１５０００」玉であり、２週目が「１５０００」玉であり、１０週目が「１５０００」玉である状態を対応付けている。
【0204】
また、機種別実績データ８５ｂは、機種が「ＥＶ０１」であり、機種タイプが「ミドル機」であり、店舗ＩＤが「ＡＢＣ７８９」である状態に対して、アウト平均値の１週目が「３７０００」玉であり、２週目が「３５０００」玉であり、１０週目が「２００００」玉である状態を対応付けている。
【0205】
また、機種別実績データ８５ｂは、機種が「ＧＷ３０」であり、機種タイプが「遊パチ機」であり、店舗ＩＤが「全国平均」である状態に対して、アウト平均値の１週目が「１３０００」玉であり、２週目が「１３０００」玉であり、１０週目が「１３０００」玉である状態を対応付けている。
【0206】
また、機種別実績データ８５ｂは、機種が「ＧＷ３０」であり、機種タイプが「遊パチ機」であり、店舗ＩＤが「ＡＢＣ７８９」である状態に対して、アウト平均値の１週目が「４１０００」玉であり、２週目が「３９０００」玉であり、１０週目が「１００００」玉である状態を対応付けている。
【0207】
図１４に示すタイプ別実績データ８５ｃは、機種タイプが「ミドル機」であり、店舗ＩＤが「全国平均」である状態に対して、アウト平均値の１週目が「１５０００」玉であり、２週目が「１５０００」玉であり、１０週目が「１５０００」玉である状態を対応付けている。
【0208】
また、タイプ別実績データ８５ｃは、機種タイプが「ミドル機」であり、店舗ＩＤが「ＡＢＣ７８９」である状態に対して、アウト平均値の１週目が「１８０００」玉であり、２週目が「１８０００」玉であり、１０週目が「１８０００」玉である状態を対応付けている。
【0209】
また、タイプ別実績データ８５ｃは、機種タイプが「遊パチ機」であり、店舗ＩＤが「全国平均」である状態に対して、アウト平均値の１週目が「１６０００」玉であり、２週目が「１６０００」玉であり、１０週目が「１６０００」玉である状態を対応付けている。
【0210】
また、タイプ別実績データ８５ｃは、機種タイプが「遊パチ機」であり、店舗ＩＤが「ＡＢＣ７８９」である状態に対して、アウト平均値の１週目が「１９０００」玉であり、２週目が「１９０００」玉であり、１０週目が「１９０００」玉である状態を対応付けている。
【0211】
図１５（ａ）に示すパーセントタイルデータ８５ｄは、機種が「ＥＶ０２」であり、店舗ＩＤが「全国平均」であり、時期が「１週目」である状態に対して、１０％のパーセントタイル値が「２０００」玉であり、３０％のパーセントタイル値が「９０００」玉であり、９０％のパーセントタイル値が「３００００」玉である状態を対応付けている。
【0212】
また、パーセントタイルデータ８５ｄは、機種が「ＥＶ０２」であり、店舗ＩＤが「ＡＢＣ７８９」であり、時期が「１週目」である状態に対して、１０％のパーセントタイル値が「４０００」玉であり、３０％のパーセントタイル値が「１８０００」玉であり、９０％のパーセントタイル値が「７００００」玉である状態を対応付けている。
【0213】
また、パーセントタイルデータ８５ｄは、機種が「ＥＶ０２」であり、店舗ＩＤが「ＡＢＣ７８９」であり、時期が「２週目」である状態に対して、１０％のパーセントタイル値が「３０００」玉であり、３０％のパーセントタイル値が「１５０００」玉であり、９０％のパーセントタイル値が「６５０００」玉である状態を対応付けている。
【0214】
また、パーセントタイルデータ８５ｄは、機種が「ＥＶ０２」であり、店舗ＩＤが「ＡＢＣ７８９」であり、時期が「１０週目」である状態に対して、１０％のパーセントタイル値が「２０００」玉であり、３０％のパーセントタイル値が「８０００」玉であり、９０％のパーセントタイル値が「３８０００」玉である状態を対応付けている。
【0215】
図１５（ｂ）に示す予測データ８５ｅは、機種が「ＥＶ０２」であり、機種タイプが「ミドル機」であり、店舗ＩＤが「全国平均」である状態に対して、アウト平均予測値の１週目が「２６０００」玉であり、２週目が「２４０００」玉であり、１０週目が「１５０００」玉である状態を対応付けている。
【0216】
また、予測データ８５ｅは、機種が「ＥＶ０２」であり、機種タイプが「ミドル機」であり、店舗ＩＤが「ＡＢＣ７８９」である状態に対して、アウト平均値の１週目が「３６０００」玉であり、２週目が「３４０００」玉であり、１０週目が「２１０００」玉である状態を対応付けている。
【0217】
また、予測データ８５ｅは、機種が「ＤＸ０４」であり、機種タイプが「ミドル機」であり、店舗ＩＤが「全国平均」である状態に対して、アウト平均値の１週目が「３８０００」玉であり、２週目が「３５０００」玉であり、１０週目が「１１０００」玉である状態を対応付けている。
【0218】
また、予測データ８５ｅは、機種が「ＤＸ０４」であり、機種タイプが「ミドル機」であり、店舗ＩＤが「ＡＢＣ７８９」である状態に対して、アウト平均値の１週目が「４００００」玉であり、２週目が「３７０００」玉であり、１０週目が「１２０００」玉である状態を対応付けている。
【0219】
図１６（ａ）に示す初週実績比データ８５ｆは、機種が「ＥＶ０２」であり、店舗ＩＤが「全国平均」である状態に対して、実績比が「１．７」である状態を対応付け、機種が「ＥＶ０２」であり、店舗ＩＤが「ＡＢＣ７８９」である状態に対して、実績比が「２．０」である状態を対応付けている。
【0220】
また、初週実績比データ８５ｆは、機種が「ＤＸ０４」であり、店舗ＩＤが「全国平均」である状態に対して、実績比が「２．５」である状態を対応付け、機種が「ＤＸ０４」であり、店舗ＩＤが「ＡＢＣ７８９」である状態に対して、実績比が「２．２」である状態を対応付けている。
【0221】
図１６（ｂ）に示す初週実績比データ８５ｆは、機種が「ＥＶ０２」であり、店舗ＩＤが「ＡＢＣ７８９」である状態に対して、貢献度が「１．２」である状態を対応付け、機種が「ＤＸ０４」であり、店舗ＩＤが「ＡＢＣ７８９」である状態に対して、貢献度が「０．９」である状態を対応付けている。
【0222】
＜実施形態１に係る機械学習の要領＞
次に、本実施形態１に係る機械学習の要領について説明する。機械学習は、教師あり学習、教師なし学習及び強化学習に区分されるが、本実施形態１では教師あり学習を採用する。教師あり学習では、入力とこの入力に対する正しい出力を含む訓練データを用いて、機械学習の訓練を行う。
次に、本実施形態１に係る機械学習の要領について説明する。機械学習は、教師あり学習、教師なし学習及び強化学習に区分されるが、本実施形態１では教師あり学習を採用する。教師あり学習では、入力とこの入力に対する正しい出力を含む訓練データを用いて、機械学習の訓練を行う。
【0223】
機械学習には、ニアレストネイバー法、サポートベクターマシン、決定木、線形回帰など、様々なアルゴリズムが開発されているが、本実施形態１では、計算式がシンプルで人間に理解しやすく、最も幅広く活用されているなどの特徴を持つ線形回帰を利用したアルゴリズムを採用する。
【0224】
線形回帰は、統計学の回帰分析の一種であり、データの分布があるときに、そのデータに一番当てはまる直線を求める手法である。線形回帰には、単回帰モデルと重回帰モデルがある。単回帰モデルは、目的変数ｘが１つの場合であり、計算式は次式で示される。
ｙ＝ａｘ＋ｂ （式１）
ｙ＝ａｘ＋ｂ （式１）
【0225】
また、重回帰モデルは目的変数ｘが複数の場合であり、例えば、目的変数の数がｎならば、計算式は次式で示される。
ｙ＝ａ1ｘ1＋ａ2ｘ2＋・・・＋ａnｘn＋ｂ （式２）
ｙ＝ａ1ｘ1＋ａ2ｘ2＋・・・＋ａnｘn＋ｂ （式２）
【0226】
本実施形態１に係る機械学習では、（式２）の計算式を用いて、訓練データをｙ及び目的変数（ｘ1、ｘ2、・・・、ｘn）に入力して訓練を行い、（式２）の係数及び定数（ａ1、ａ2、・・・、ａn、ｂ）を求めることを行う。
【0227】
＜実施形態１に係るモデル予測で用いる特徴量の一例＞
次に、本実施形態１に係るモデル予測で用いる特徴量の一例について説明する。図１７は、本実施形態１に係るモデル予測で用いる特徴量の一例を示す図である。
次に、本実施形態１に係るモデル予測で用いる特徴量の一例について説明する。図１７は、本実施形態１に係るモデル予測で用いる特徴量の一例を示す図である。
【0228】
図１７に示すように、本実施形態１に係るモデル予測で用いる特徴量には、番号１から番号１３までの１３種類がある。番号１から番号６は、予測対象となる機種のパラメータを用いて、出玉数に関するシミュレーションを行った結果（以下、「出玉シミュレート」と言う）から抽出した数値である。
【0229】
具体的には、番号１は、出玉シミュレートの平均値、番号２は、出玉シミュレートの１０パーセントタイル値、番号３は、出玉シミュレートの３０パーセントタイル値、番号４は、出玉シミュレートの５０パーセントタイル値、番号５は、出玉シミュレートの７０パーセントタイル値、番号６は、出玉シミュレートの９０パーセントタイル値である。
【0230】
また、番号７は、２０１９年に販売された機種か否か、番号８は、２０２０年に販売された機種か否か、番号９は、Ｕシリーズの機種に該当するか否か、番号１０は、爆発力のある機種に該当するか否かが特徴量となる。
【0231】
また、番号１１は、初当りが軽い機種に該当するか否か、番号１２は、ミドル機の機種に該当するか否か、番号１３は、スピード感のある機種に該当するか否かが特徴量となる。
【0232】
＜実施形態１に係るアウト平均予測モデル生成の処理手順＞
次に、本実施形態１に係るアウト平均予測モデル生成の処理手順について説明する。図１８は、本実施形態１に係るアウト平均予測モデル生成の処理手順を示すフローチャートである。本実施形態１では、全国アウト平均予測モデル及び店舗アウト平均予測モデルを生成するが、双方の生成の処理手順は同様となるので、ここでは、双方をアウト平均予測モデルと総称して説明する。
次に、本実施形態１に係るアウト平均予測モデル生成の処理手順について説明する。図１８は、本実施形態１に係るアウト平均予測モデル生成の処理手順を示すフローチャートである。本実施形態１では、全国アウト平均予測モデル及び店舗アウト平均予測モデルを生成するが、双方の生成の処理手順は同様となるので、ここでは、双方をアウト平均予測モデルと総称して説明する。
【0233】
図１８に示すように、情報管理装置８０は、管理装置５０から稼働実績データを受信したならば（ステップＳ１０１：Ｙｅｓ）、受信したデータを機種別実績データ８５ｂに記憶して更新する（ステップＳ１０２）。
【0234】
機種別実績データ８５ｂが訓練データとして十分でなく、訓練を行わないならば（ステップＳ１０３：Ｎｏ）、ステップＳ１０１に移行する。
【0235】
機種別実績データ８５ｂが訓練データとして十分整い、訓練を行うならば（ステップＳ１０３：Ｙｅｓ）、機種別実績データ８５ｂを用いて訓練を実施してアウト平均予測モデル、すなわち、全国アウト平均予測モデル及び店舗アウト平均予測モデルを生成し（ステップＳ１０４）、処理を終了する。
【0236】
なお、この訓練においては、機種毎に、導入後１週目から１０週目までの各週に区分した訓練を行う。このため、機種毎の各週に区分されたアウト平均予測モデルを生成する。
【0237】
＜実施形態１に係る初週実績比及び初週貢献度を算出する処理手順＞
次に、本実施形態１に係る初週実績比及び初週貢献度を算出する処理手順について説明する。図１９は、本実施形態１に係る初週実績比及び初週貢献度を算出する処理手順を示すフローチャートである。
次に、本実施形態１に係る初週実績比及び初週貢献度を算出する処理手順について説明する。図１９は、本実施形態１に係る初週実績比及び初週貢献度を算出する処理手順を示すフローチャートである。
【0238】
図１９に示すように、情報管理装置８０は、機種データ８５ａを更新したならば（ステップＳ２０１：Ｙｅｓ）、この機種データ８５ａで更新された新機種に係るデータを用いてパーセントタイル値を算出する。そして、このパーセントタイル値及び新機種の特徴に係るデータをアウト平均予測モデルに入力することにより、新機種の初週アウト平均値を予測する（ステップＳ２０２）。
【0239】
予測した初週アウト平均値を用いて、初週実績比及び初週貢献度を算出し（ステップＳ２０３）、初週実績比データ８５ｆ及び初週貢献度データ８５ｇに記憶する。
【0240】
管理装置５０から分析依頼を受信したならば（ステップＳ２０４：Ｙｅｓ）、初週実績比データ８５ｆ及び初週貢献度データ８５ｇを管理装置５０に通知し（ステップＳ２０５）、処理を終了する。
【0241】
上述してきたように、本実施形態１に係る遊技情報提供システムでは、機械学習による学習済モデルである全国アウト平均予測モデル及び店舗アウト平均予測モデルを用いて初週アウト平均予測値を予測し、この初週アウト平均予測値及び初週の実績における機種タイプ平均を用いて、初週実績比及び初週貢献度を算出するよう構成したので、導入候補となる遊技機を遊技店に導入すべきか否かを効率的かつ適正に判定することができる。
【0242】
なお、上記の実施形態１では、初週におけるアウト平均値を対象にして、新機種の初週アウト平均値を予測する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、機種タイプ平均を上回る週（稼働貢献週）を対象にして、新機種のアウト平均値を予測するよう構成することもできる。
【0243】
［変形例］
ところで、上記の実施形態１では、初週におけるアウト平均値を対象にして、新機種の初週実績比及び初週貢献度を算出する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではく、所定の週までのアウト平均値の累積を対象として、新機種の実績比及び貢献度を算出するよう構成することもできる。本変形例では、所定の週までのアウト平均値の累積を対象として、新機種の実績比及び貢献度を算出する遊技情報提供システムについて説明する。
ところで、上記の実施形態１では、初週におけるアウト平均値を対象にして、新機種の初週実績比及び初週貢献度を算出する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではく、所定の週までのアウト平均値の累積を対象として、新機種の実績比及び貢献度を算出するよう構成することもできる。本変形例では、所定の週までのアウト平均値の累積を対象として、新機種の実績比及び貢献度を算出する遊技情報提供システムについて説明する。
【0244】
＜変形例に係る遊技情報提供システムの概要＞
まず、本変形例に係る遊技情報提供システムの概要について説明する。図２０は、本変形例に係る遊技情報提供システムの概要を説明するための説明図である。
まず、本変形例に係る遊技情報提供システムの概要について説明する。図２０は、本変形例に係る遊技情報提供システムの概要を説明するための説明図である。
【0245】
図２０に示すように、本変形例に係る遊技情報提供システムでは、初週から１０週までのアウト平均値を予測し、所定の週までの累積を算出する（Ｓ１１）。例えば、５週までの累積を６００００玉と算出する。
【0246】
アウト平均予測値の５週までの累積及び機種タイプ平均の５週までの累積を用いて、実績比及び貢献度を算出する（Ｓ１２）。
【0247】
例えば、機種タイプ平均の５週までの累積が、全国平均では５５０００玉、自店舗では５００００玉であれば、全国平均の実績比は１．１となり、自店舗の実績比は１．２となり、貢献度は１．１となる。
【0248】
＜変形例に係る実績比及び貢献度を算出する処理手順＞
次に、本変形例に係る実績比及び貢献度を算出する処理手順について説明する。図２１は、本変形例に係る実績比及び貢献度を算出する処理手順を示すフローチャートである。
次に、本変形例に係る実績比及び貢献度を算出する処理手順について説明する。図２１は、本変形例に係る実績比及び貢献度を算出する処理手順を示すフローチャートである。
【0249】
図２１に示すように、情報管理装置８０は、機種データ８５ａを更新したならば（ステップＳ３０１：Ｙｅｓ）、この機種データ８５ａで更新された新機種に係るデータを用いてパーセントタイル値を算出する。そして、このパーセントタイル値及び新機種の特徴に係るデータをアウト平均予測モデルに入力することにより、新機種のアウト平均値を予測する（ステップＳ３０２）。
【0250】
管理装置５０から分析依頼を受信したならば（ステップＳ３０３：Ｙｅｓ）、予測したアウト平均値を用いて、指定された週までの実績比及び貢献度を算出し（ステップＳ３０４）、実績比データ及び貢献度データに記憶する。そして、実績比データ及び貢献度データを管理装置５０に通知し（ステップＳ３０５）、処理を終了する。
【0251】
上述してきたように、本実施形態１に係る遊技情報提供システムでは、所定の週までのアウト平均値の累積を対象として、新機種の実績比及び貢献度を算出するよう構成したので、導入候補となる遊技機を遊技店に導入すべきか否かを効率的かつ適正に判定することができる。
【0252】
［実施形態２］
ところで、上記の実施形態１では、新機種の初週アウト平均値を予測して、初週実績比及び初週貢献度を算出する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、既存の機種及び新機種の画像を用いて新機種に類似する既存の機種を抽出し、この機種の遊動データから、新機種のターゲット層を予測するよう構成することもできる。
ところで、上記の実施形態１では、新機種の初週アウト平均値を予測して、初週実績比及び初週貢献度を算出する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、既存の機種及び新機種の画像を用いて新機種に類似する既存の機種を抽出し、この機種の遊動データから、新機種のターゲット層を予測するよう構成することもできる。
【0253】
本実施形態２では、既存の機種及び新機種の画像を用いて新機種に類似する既存の機種を抽出し、この機種の遊動データから、新機種のターゲット層を予測する遊技情報提供システムについて説明する。
【0254】
＜実施形態２に係る遊技情報提供システムの概要＞
まず、本実施形態２に係る遊技情報提供システムの概要について説明する。図２２は、本実施形態２に係る遊技情報提供システムの概要を説明するための説明図である。
まず、本実施形態２に係る遊技情報提供システムの概要について説明する。図２２は、本実施形態２に係る遊技情報提供システムの概要を説明するための説明図である。
【0255】
図２２に示すように、本実施形態２に係る遊技情報提供システムでは、既存の機種の画像及び新機種の画像を用いてクラスタリング分析を行う（Ｓ２１）。具体的には、既存の機種の画像の中から、新機種の画像の色や輪郭に類似する画像を抽出する。
【0256】
全国遊動データを用いて、クラスタリング分析で抽出した遊技機で遊技を行った代表的な客層を抽出する（Ｓ２２）。この客層が、新機種のターゲットの客層となる。例えば、３０歳代、男性、会社員が新機種のターゲット層となる。
【0257】
上述してきたように、本実施形態２に係る遊技情報提供システムでは、既存の機種及び新機種の画像を用いて新機種に類似する既存の機種を抽出し、この機種の遊動データから、新機種のターゲット層を予測するよう構成したので、導入候補となる遊技機を遊技店に導入すべきか否かを効率的かつ適正に判定することができる。
【0258】
なお、上記の実施形態２では、既存の機種及び新機種の画像を用いて新機種に類似する既存の機種を抽出し、この機種の遊動データから、新機種のターゲット層を予測する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技客自身の性別、年齢等から、遊技客の好みと思われる新機種を推薦するサービスを提供するよう構成することもできる。
【0259】
また、上記の実施形態２では、既存の機種及び新機種の画像を用いて新機種に類似する既存の機種を抽出し、この機種の遊動データから、新機種のターゲット層を予測する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、自店舗で導入したことのある機種のみを対象にして、新機種に類似する既存の機種を抽出するよう構成することもできる。このことにより、自店舗の客層に合った機種の選定を行うことができる。
【0260】
また、上記の実施形態２では、既存の機種及び新機種の画像を用いて新機種に類似する既存の機種を抽出し、この機種の遊動データから、新機種のターゲット層を予測する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、店舗の従業員が行った新機種の試し打ちにおいて撮影した画像を、従業員のスマホアプリにおいてその場で画像判定を行うよう構成することもできる。このことにより、新機種の導入を早めることができる。
【0261】
［実施形態３］
ところで、上記の実施形態１では、新機種の初週アウト平均値を予測して、初週実績比及び初週貢献度を算出する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、新機種に関する各種情報を用いて、その情報毎にクラスタ分析を行い、新機種がどのような機種であるか直感的に分かるキャッチフレーズを生成するよう構成することもできる。
ところで、上記の実施形態１では、新機種の初週アウト平均値を予測して、初週実績比及び初週貢献度を算出する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、新機種に関する各種情報を用いて、その情報毎にクラスタ分析を行い、新機種がどのような機種であるか直感的に分かるキャッチフレーズを生成するよう構成することもできる。
【0262】
本実施形態３では、新機種に関する各種情報を用いて、その情報毎にクラスタ分析を行い、新機種がどのような機種であるか直感的に分かるキャッチフレーズを生成する遊技情報提供システムについて説明する。
【0263】
＜実施形態３に係る遊技情報提供システムの概要＞
まず、本実施形態３に係る遊技情報提供システムの概要について説明する。図２３及び図２４は、本実施形態３に係る遊技情報提供システムの概要を説明するための説明図である。
まず、本実施形態３に係る遊技情報提供システムの概要について説明する。図２３及び図２４は、本実施形態３に係る遊技情報提供システムの概要を説明するための説明図である。
【0264】
図２３に示すように、本実施形態３に係る遊技情報提供システムでは、分類区分表に基づいて既存の機種を分類する（Ｓ３１）。分類区分表では、５つの分類区分に区分し、それぞれの分類区分毎に細部区分を設定する。
【0265】
具体的には、分類区分１は「確率区分」とし、細部区分は、「１」では「１００以下（稼働：高）」とし、「２」以降も所定の数値を設定する。分類区分２は「出玉分布分類１」とし、細部区分は、「１」では「ばらつき小（安定）（稼働：高）」とし、「２」以降も所定のばらつきの設定を行う。分類区分３は「出玉分布分類２」とし、細部区分は、「１」では「突出なし（稼働：低）」とし、「２」では「突出あり（一撃必殺）（稼働：高）」と設定する。
【0266】
分類区分４は「最小出玉分類」とし、細部区分は、「１」では「１０００以下」とし、「９」では「１００００以上」と設定する。分類区分５は「最大出玉分類」とし、細部区分は、「１」では「１００００以下」とし、「９」では「９００００以上」と設定する。
【0267】
例えば、機種Ａ及び機種Ｂを分類する場合、機種Ａでは、分類区分１の細部区分が「１」であり、分類区分２の細部区分が「１」であり、分類区分３の細部区分が「１」であり、分類区分４の細部区分が「２」であり、分類区分５の細部区分が「３」であると分類する。この分類結果は特徴的であるため、この分類の「代表」として名称「仮面タロウ」を登録する（Ｓ３２）。
【0268】
機種Ｂでは、分類区分１の細部区分が「１」であり、分類区分２の細部区分が「２」であり、分類区分３の細部区分が「１」であり、分類区分４の細部区分が「９」であり、分類区分５の細部区分が「９」であると分類する。この分類結果は特徴的でないため、この分類の「代表」としては登録しない。
【0269】
次に、図２４に示すように、新機種に関する情報のクラスタリング分析、すなわち、分類区分表を用いて、類似する既存機種との一致度を判定する（Ｓ３３）。この既存機種との一致度に基づいて、分類区分表の「代表」の名称及び用語集を用いて、新機種のキャッチフレーズを生成する（Ｓ３４）。
【0270】
用語集では、使用する用語を次のように規定する。一致度が「全ての分類区分で一致」の場合は、「ほぼ」又は「そのまんま」を用語とし、一致度が「一つの分類区分を除いて一致」の場合は、「波の荒い」を用語とする。
【0271】
また、一致度が「全ての分類区分で類似なし、かつ、稼働高に対する分類が一定数以上」の場合は、「期待の新人」、「ニュータイプ」又は「新時代の幕開け」を用語とし、一致度が「全ての分類区分で類似なし、かつ、稼働高に対する分類が一定数未満」の場合は、「はずれ」を用語とし、一致度が上記に該当しない場合は、キャッチフレーズを生成しない。
【0272】
例えば、新機種に関する情報が、機種Ａの情報との一致度が「一つの分類区分を除いて一致」であれば、新機種のキャッチフレーズを「波の荒い仮面タロウ」として生成する。
【0273】
上述してきたように、本実施形態３に係る遊技情報提供システムでは、新機種に関する各種情報を用いて、その情報毎にクラスタ分析を行い、新機種がどのような機種であるか直感的に分かるキャッチフレーズを生成するよう構成したので、導入候補となる遊技機を遊技店に導入すべきか否かを効率的かつ適正に判定することができる。
【0274】
［実施形態４］
ところで、上記の実施形態１では、新機種の初週アウト平均値を予測して、初週実績比及び初週貢献度を算出する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、新機種に関する機種情報と商圏内の店舗情報を用いて、商圏内の店舗が導入するであろう新機種を予測するよう構成することもできる。
ところで、上記の実施形態１では、新機種の初週アウト平均値を予測して、初週実績比及び初週貢献度を算出する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、新機種に関する機種情報と商圏内の店舗情報を用いて、商圏内の店舗が導入するであろう新機種を予測するよう構成することもできる。
【0275】
本実施形態４では、新機種に関する機種情報と商圏内の店舗情報を用いて、商圏内の店舗が導入するであろう新機種を予測する遊技情報提供システムについて説明する。
【0276】
＜実施形態４に係る遊技情報提供システムの概要＞
まず、本実施形態４に係る遊技情報提供システムの概要について説明する。図２５及び図２６は、本実施形態４に係る遊技情報提供システムの概要を説明するための説明図である。
まず、本実施形態４に係る遊技情報提供システムの概要について説明する。図２５及び図２６は、本実施形態４に係る遊技情報提供システムの概要を説明するための説明図である。
【0277】
図２５に示すように、本実施形態４に係る遊技情報提供システムでは、機種データ及び商圏内の店舗における機種の設置データをデータベースに記憶している。既存の機種に関する機種データ及び設置データを用いて、対象の機種が遊技店に設置されたか否かを目的変数として、ロジスティック回帰分析の回帰変数を抽出する（Ｓ４１）。
【0278】
図２６に示すように、新機種に関する機種データ及び設置データを用いて、ロジスティック回帰分析を行うことにより、商圏内の店舗における新機種の設置予測値を予測する（Ｓ４２）。そして、分類表を用いて設置予測値を分類し（Ｓ４３）、「〇」、「×」などの分類で表示する。
【0279】
具体的には、１０月にリリースされる新機種Ｄ、Ｅ及びＦに対して、店舗Ｘ、Ｙ及びＺにおける設置予測を行う。例えば、新機種Ｄの機種データは、メーカーが「八山物産」であり、機種タイプが「遊タイプ」であり、カテゴリが「海系」であり、その他として「遊タイムあり」、「機種代」及び「ＴＹ」の状態であり、店舗Ｘの設置データは、八山物産の設置割合が「７％」であり、遊タイプの設置割合が「２０％」であり、海系の設置割合が「１０％」であり、昨年同月の設置台数が「５台」であり、昨年の同メーカーの合計導入数が「３０台」の状態であるとする。
【0280】
また、分類表は、設置予測値が「０．５未満」での分類は「×」であり、設置予測値が「０．５以上０．７未満」での分類は「△」であり、設置予測値が「０．７以上０．９未満」での分類は「〇」であり、設置予測値が「０．９以上」での分類は「◎」であるとする。
【0281】
そして、新機種Ｄ、Ｅ及びＦに対して、店舗Ｘ、Ｙ及びＺにおける１０月リリース機種の設置予測をロジスティック回帰分析により予測し、分類表を用いて分類を行うと、次のように予測結果を出力する。
【0282】
機種Ｄに関する設置予測は、店舗Ｘが「◎」であり、店舗Ｙが「◎」であり、店舗Ｚが「◎」である。機種Ｅに関する設置予測は、店舗Ｘが「△」であり、店舗Ｙが「×」であり、店舗Ｚが「△」である。機種Ｆに関する設置予測は、店舗Ｘが「◎」であり、店舗Ｙが「〇」であり、店舗Ｚが「×」である。
【0283】
上述してきたように、本実施形態４に係る遊技情報提供システムでは、新機種に関する機種情報と商圏内の店舗情報を用いて、商圏内の店舗が導入するであろう新機種を予測するよう構成したので、導入候補となる遊技機を遊技店に導入すべきか否かを効率的かつ適正に判定することができる。
【0284】
なお、上記の実施形態４では、新機種に関する機種情報と商圏内の店舗情報を用いて、商圏内の店舗が導入するであろう新機種を予測する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、商圏内の店舗の新台入替日の規則性をデータから分析して、分析結果を用いたロジスティック回帰分析を行って、自店の優位性を保つ戦略を導出するよう構成することもできる。
【0285】
また、上記の実施形態４では、新機種に関する機種情報と商圏内の店舗情報を用いて、商圏内の店舗が導入するであろう新機種を予測する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、Ｗｅｂスクレイピング等を行って、より詳細な商圏内の店舗の設置情報を入手して新機種を予測するよう構成することもできる。
【0286】
また、上記の各実施形態で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【産業上の利用可能性】
【0287】
本発明に係る遊技情報提供装置及び遊技情報提供方法は、導入候補となる遊技機を遊技店に導入すべきか否かを効率的かつ適正に判定する場合に適している。
【符号の説明】
【0288】
１０ 台間カード処理機
１１ 状態表示部
１２ 紙幣搬送部
１２ａ 紙幣挿入口
１３ 表示操作部
１４ リーダライタ
１４ａ カード挿入口
１４ｂ かざし部
１５ 通信部
１６ 記憶部
１６ａ 自装置状態データ
１６ｂ カードデータ
１７ 制御部
１７ａ データ管理部
１８ 遊技管理部
１８ａ 認証処理部
１８ｂ 認証鍵管理部
１８ｃ 遊技機状態管理部
２０ 遊技機
２１ ハンドル
２２ 計数ボタン
２３ 通信制御部
２４ 演出制御部
２４ａ 演出図柄抽選部
２４ｂ 演出抽選部
２５ 遊技制御部
２６ 遊技玉制御部
２６ａ 遊技可能数管理部
３０ 島コントローラ
５０ 管理装置
５１ 表示部
５２ 入力部
５３ 外部ネットワーク通信部
５４ 店舗ネットワーク通信部
５５ 記憶部
５５ａ カード管理データ
５５ｂ 装置管理データ
５５ｃ 会員管理データ
５５ｄ 稼働データ
５５ｅ 遊技関連カード処理履歴データ
５５ｆ 遊技外カード処理履歴データ
５５ｇ 計数精算処理履歴データ
５５ｈ 遊技履歴データ
５５ｉ 遊動データ
５５ｊ 稼働実績データ
５５ｋ 初週実績比データ
５５ｌ 初週貢献度データ
５６ 制御部
５６ａ カード管理部
５６ｂ 装置管理部
５６ｃ 会員管理部
５６ｄ 稼働データ蓄積集計部
５６ｅ カード処理履歴管理部
５６ｆ 遊技履歴データ生成部
５６ｇ 遊動データ生成部
５６ｈ 稼働実績管理部
５６ｉ 分析部
６０ 賞品管理装置
７０ 精算機
８０ 情報管理装置
８１ 表示部
８２ 入力部
８４ 通信部
８５ 記憶部
８５ａ 機種データ
８５ｂ 機種別実績データ
８５ｃ タイプ別実績データ
８５ｄ パーセントタイルデータ
８５ｅ 予測データ
８５ｆ 初週実績比データ
８５ｇ 初週貢献度データ
８６ 制御部
８６ａ 機種データ管理部
８６ｂ 稼働実績管理部
８６ｃ 全国モデル訓練部
８６ｄ 店舗モデル訓練部
８６ｅ 予測制御部
８６ｆ 全国モデル予測部
８６ｇ 店舗モデル予測部
８６ｈ 分析部
１１ 状態表示部
１２ 紙幣搬送部
１２ａ 紙幣挿入口
１３ 表示操作部
１４ リーダライタ
１４ａ カード挿入口
１４ｂ かざし部
１５ 通信部
１６ 記憶部
１６ａ 自装置状態データ
１６ｂ カードデータ
１７ 制御部
１７ａ データ管理部
１８ 遊技管理部
１８ａ 認証処理部
１８ｂ 認証鍵管理部
１８ｃ 遊技機状態管理部
２０ 遊技機
２１ ハンドル
２２ 計数ボタン
２３ 通信制御部
２４ 演出制御部
２４ａ 演出図柄抽選部
２４ｂ 演出抽選部
２５ 遊技制御部
２６ 遊技玉制御部
２６ａ 遊技可能数管理部
３０ 島コントローラ
５０ 管理装置
５１ 表示部
５２ 入力部
５３ 外部ネットワーク通信部
５４ 店舗ネットワーク通信部
５５ 記憶部
５５ａ カード管理データ
５５ｂ 装置管理データ
５５ｃ 会員管理データ
５５ｄ 稼働データ
５５ｅ 遊技関連カード処理履歴データ
５５ｆ 遊技外カード処理履歴データ
５５ｇ 計数精算処理履歴データ
５５ｈ 遊技履歴データ
５５ｉ 遊動データ
５５ｊ 稼働実績データ
５５ｋ 初週実績比データ
５５ｌ 初週貢献度データ
５６ 制御部
５６ａ カード管理部
５６ｂ 装置管理部
５６ｃ 会員管理部
５６ｄ 稼働データ蓄積集計部
５６ｅ カード処理履歴管理部
５６ｆ 遊技履歴データ生成部
５６ｇ 遊動データ生成部
５６ｈ 稼働実績管理部
５６ｉ 分析部
６０ 賞品管理装置
７０ 精算機
８０ 情報管理装置
８１ 表示部
８２ 入力部
８４ 通信部
８５ 記憶部
８５ａ 機種データ
８５ｂ 機種別実績データ
８５ｃ タイプ別実績データ
８５ｄ パーセントタイルデータ
８５ｅ 予測データ
８５ｆ 初週実績比データ
８５ｇ 初週貢献度データ
８６ 制御部
８６ａ 機種データ管理部
８６ｂ 稼働実績管理部
８６ｃ 全国モデル訓練部
８６ｄ 店舗モデル訓練部
８６ｅ 予測制御部
８６ｆ 全国モデル予測部
８６ｇ 店舗モデル予測部
８６ｈ 分析部
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】