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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024076819
(43)【公開日】2024-06-06
(54)【発明の名称】乗り物用シート
(51)【国際特許分類】
   B60N 2/56 20060101AFI20240530BHJP
   A47C 7/74 20060101ALI20240530BHJP
【FI】
B60N2/56
A47C7/74 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022188602
(22)【出願日】2022-11-25
(71)【出願人】
【識別番号】000220066
【氏名又は名称】テイ・エス テック株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088580
【弁理士】
【氏名又は名称】秋山 敦
(74)【代理人】
【識別番号】100195453
【弁理士】
【氏名又は名称】福士 智恵子
(74)【代理人】
【識別番号】100205501
【弁理士】
【氏名又は名称】角渕 由英
(72)【発明者】
【氏名】小林 和樹
(72)【発明者】
【氏名】佐野 浩司
(72)【発明者】
【氏名】北畑 裕貴
(72)【発明者】
【氏名】小林 聡
【テーマコード(参考)】
3B084
3B087
【Fターム(参考)】
3B084JA02
3B084JA05
3B087DE03
3B087DE10
(57)【要約】
【課題】送風装置の構成部品の組み付け剛性を高めることが可能な乗り物用シートを提供する。
【解決手段】乗り物用シートSは、パッド材20と、シートの内部に設けられ、ブロア52から吹き出す空気を通過させるダクト53とを備えている。パッド材20は、その厚さ方向に貫通して形成され、ダクトを挿通させるダクト挿通穴21cと、パッド材の表面に形成され、ダクト53の吹き出し部54から吹き出される空気を案内する通気路21dとを有している。ダクト53は、ダクト挿通穴21cに挿通させることで、パッド材20に全周囲まれた状態で取り付けられている。吹き出し部54は、ダクト挿通穴21cを介してパッド材20の表面に露出し、ダクト挿通穴21cの挿通方向とは直交する方向に屈曲し、通気路21dに向かって延びている。吹き出し部54の吹き出し口54aは、通気路21dの内部に配置されている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パッド材を備えた乗り物用シートであって、
前記乗り物用シートの内部に設けられ、ブロアから吹き出す空気を通過させるダクトを備え、
前記パッド材は、
前記パッド材の厚さ方向に貫通して形成され、前記ダクトを挿通させるダクト挿通穴と、
前記パッド材の表面に形成され、前記ダクトの吹き出し部から吹き出される空気を案内する通気路と、を有し、
前記ダクトは、前記ダクト挿通穴に前記ダクトの一部を挿通させることで、前記パッド材に全周囲まれた状態で取り付けられ、
前記吹き出し部は、前記ダクト挿通穴を介して前記パッド材の表面側に露出し、前記ダクト挿通穴の挿通方向とは直交する方向に屈曲し、前記通気路に向かって延びており、
前記吹き出し部の吹き出し口が、前記通気路に配置されていることを特徴とする乗り物用シート。
【請求項2】
シートバックを有するシート本体と、
前記シート本体の内部に設けられ、前記ブロアと、前記ブロアに接続された前記ダクトとを有する送風装置と、を備え、
前記ダクトは、前記シートバックの内部に設けられた前記パッド材に全周囲まれた状態で取り付けられ、
前記吹き出し部は、前記ダクト挿通穴を介して前記パッド材の表面側に露出し、シート幅方向の内側に屈曲し、前記通気路に向かって延びていることを特徴とする請求項1に記載の乗り物用シート。
【請求項3】
前記吹き出し部は、蛇腹形状を有し、前記吹き出し部の延出方向に伸縮するように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の乗り物用シート。
【請求項4】
前記吹き出し部は、前記ダクト挿通穴の挿通方向とは直交する方向に湾曲又は傾斜しながら屈曲し、前記通気路に向かって延びていることを特徴とする請求項1又は2に記載の乗り物用シート。
【請求項5】
前記吹き出し部の吹き出し口は、前記通気路の内部に配置され、
前記通気路の底面のうち、前記吹き出し口に対向する部分には、前記吹き出し口側に突出する盛り上がり部が形成され、
前記吹き出し口は、前記盛り上がり部によって支持されていることを特徴とする請求項1に記載の乗り物用シート。
【請求項6】
前記吹き出し部は、前記吹き出し部の幅方向において、前記パッド材によって挟まれ、かつ、前記パッド材に当接した状態で支持され、
前記吹き出し部の前記吹き出し口は、前記パッド材によって遮られないように前記通気路の内部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の乗り物用シート。
【請求項7】
前記ダクト挿通穴の挿通方向において前記パッド材の表面側から見たときに、前記吹き出し部の面積が、前記ダクト挿通穴の面積よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の乗り物用シート。
【請求項8】
前記パッド材は、該パッド材の表面に形成され、表皮材を吊り込むための左右の表皮吊り込み溝を有し、
前記ダクト挿通穴は、シート幅方向において左右の前記表皮吊り込み溝よりも内側に配置され、かつ、左右の前記表皮吊り込み溝とは連結されておらず、
前記吹き出し部は、左右の前記表皮吊り込み溝よりも内側に配置され、シート幅方向の内側に屈曲していることを特徴とする請求項1に記載の乗り物用シート。
【請求項9】
前記吹き出し部は、前記パッド材の表面から張り出さないように、前記パッド材の表面に形成された前記ダクト挿通穴及び前記通気路に納まっていることを特徴とする請求項1に記載の乗り物用シート。
【請求項10】
前記パッド材は、第1パッド材と、前記第1パッド材の表面側に設けられ、前記第1パッド材と重なるように配置される第2パッド材と、を有し、
前記吹き出し部は、前記第1パッド材の表面に形成された前記ダクト挿通穴及び前記通気路に納まるように設けられ、かつ、前記パッド材の厚さ方向において前記第1パッド材及び前記第2パッド材の間に挟まれて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の乗り物用シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗り物用シートに係り、特に、パッド材を備えた乗り物用シートに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、シート本体の内部に設けられ、空気を吹き出すブロアと、当該ブロアに接続され、ブロアから吹き出す空気を通過させるダクトとを有する送風装置を備えた乗り物用シートが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載の乗り物用シートでは、シートクッションの内部に取り付けられたブロアと、ブロアに接続され、シートクッションからシートバックに向かって延びているダクトとを有する送風装置を備えている。
シートバックのパッド材は、当該パッド材の下端部を切り欠いて形成され、前記ダクトを通すダクト通し溝と、パッド材の表面に形成され、ダクトの吹き出し部から吹き出される空気を案内する通気路と、を有している。
ダクトの吹き出し部は、ダクト通し溝を介して前記パッド材の表面側に露出し、通気路に対応した位置に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-142922号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1のような乗り物シートでは、パッド材の一部を切り欠くことで形成されたダクト通し溝にダクトの吹き出し部を差し込むことで、パッド材にダクトの吹き出し部を組み付けている。
そうしたなかで、パッド材に対するダクト(ダクトの吹き出し部)の組み付け構造を工夫し、ダクトの組み付け剛性をより高めることが求められていた。
また、上記ダクトの組み付け剛性を高めながらも、ダクトの吹き出し部が着座者の座り心地に影響しないように配置することが求められていた。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、送風装置を備えた乗り物用シートにおいて、従来よりも送風装置の構成部品の組み付け剛性を高めることが可能な乗り物用シートを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、送風装置の構成部品が着座者の座り心地に影響しないように配慮された乗り物用シートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題は、本発明の乗り物用シートによれば、パッド材を備えた乗り物用シートであって、前記乗り物用シートの内部に設けられ、ブロアから吹き出す空気を通過させるダクトを備え、前記パッド材は、前記パッド材の厚さ方向に貫通して形成され、前記ダクトを挿通させるダクト挿通穴と、前記パッド材の表面に形成され、前記ダクトの吹き出し部から吹き出される空気を案内する通気路と、を有し、前記ダクトは、前記ダクト挿通穴に前記ダクトの一部を挿通させることで、前記パッド材に全周囲まれた状態で取り付けられ、前記吹き出し部は、前記ダクト挿通穴を介して前記パッド材の表面側に露出し、前記ダクト挿通穴の挿通方向とは直交する方向に屈曲し、前記通気路に向かって延びており、前記吹き出し部の吹き出し口が、前記通気路に配置されていること、により解決される。
上記構成により、従来よりも送風装置の構成部品の組み付け剛性を高めることが可能な乗り物用シートを実現することができる。
詳しく述べると、ダクトは、ダクト挿通穴にダクトの一部を挿通させることで、パッド材に全周囲まれた状態で取り付けられている。そのため、従来と比較して、パッド材に対するダクト(ダクトの吹き出し部)の組み付け剛性を高めることができる。
また、吹き出し部は、ダクト挿通穴を介してパッド材の表面側に露出し、ダクト挿通穴の挿通方向とは直交する方向に屈曲し、通気路に向かって延びており、吹き出し部の吹き出し口が、通気路に配置されている。そのため、従来と比較して、パッド材に対するダクト(ダクトの吹き出し部)の組み付け剛性をより高めることができる。具体的には、ダクトの吹き出し部がダクト挿通穴の挿通方向に抜けてしまうことを抑制できる。
また、吹き出し部は、パッド材の表面から張り出さないように屈曲している。そのため、吹き出し部が着座者の座り心地に影響しないように配慮された構造となっている。
【0008】
このとき、シートバックを有するシート本体と、前記シート本体の内部に設けられ、前記ブロアと、前記ブロアに接続された前記ダクトとを有する送風装置と、を備え、前記ダクトは、前記シートバックの内部に設けられた前記パッド材に全周囲まれた状態で取り付けられ、前記吹き出し部は、シート幅方向の内側に屈曲し、前記通気路に向かって延びていると良い。
上記構成により、シートバックのパッド材に対するダクトの吹き出し部の組み付け剛性をより高めることができる。
【0009】
このとき、前記吹き出し部は、蛇腹形状を有し、前記吹き出し部の延出方向に伸縮するように形成されていると良い。
上記構成により、パッド材及び吹き出し部に着座荷重が加わった場合であっても、吹き出し部が蛇腹形状により好適に変形し、吹き出し部による着座者の違和感を抑制することができる。また、吹き出し部が意図せず変形、屈曲してしまうことを抑制できる。
【0010】
このとき、前記吹き出し部は、前記ダクト挿通穴の挿通方向とは直交する方向に湾曲又は傾斜しながら屈曲し、前記通気路に向かって延びている。
上記構成により、吹き出し部が略直角に屈曲している場合と比較して、吹き出し部の内部において空気の流れを良好にすることができる。
【0011】
このとき、前記吹き出し部の吹き出し口は、前記通気路の内部に配置され、前記通気路の底面のうち、前記吹き出し口に対向する部分には、前記吹き出し口側に突出する盛り上がり部が形成され、前記吹き出し口は、前記盛り上がり部によって支持されていると良い。
上記構成により、吹き出し口と通気路の間に隙間が形成されてしまうことを抑制でき、空気漏れを抑制することができる。また、パッド材に対しダクトの吹き出し部(吹き出し口)をより安定させて組み付けることができる。
【0012】
このとき、前記吹き出し部は、前記吹き出し部の幅方向において、前記パッド材によって挟まれ、かつ、前記パッド材に当接した状態で支持され、前記吹き出し部の前記吹き出し口は、前記パッド材によって遮られないように前記通気路の内部に配置されていると良い。
上記構成により、パッド材に対しダクトの吹き出し部をより安定させて組み付けることができる。また、吹き出し部(吹き出し口)から空気を良好に吹き出すことができる。
【0013】
このとき、記ダクト挿通穴の挿通方向において前記パッド材の表面側から見たときに、前記吹き出し部の面積が、前記ダクト挿通穴の面積よりも大きいと良い。
上記構成により、パッド材に対するダクトの吹き出し部の組み付け剛性をより高めることができる。
【0014】
このとき、前記パッド材は、該パッド材の表面に形成され、表皮材を吊り込むための左右の表皮吊り込み溝を有し、前記ダクト挿通穴は、シート幅方向において左右の前記表皮吊り込み溝よりも内側に配置され、かつ、左右の前記表皮吊り込み溝とは連結されておらず、前記吹き出し部は、左右の前記表皮吊り込み溝よりも内側に配置され、シート幅方向の内側に屈曲していると良い。
上記構成により、左右の表皮吊り込み溝に影響されることなく、パッド材に対するダクトの吹き出し部の組み付け剛性を高めることができる。
【0015】
このとき、前記吹き出し部は、前記パッド材の表面から張り出さないように、前記パッド材の表面に形成された前記ダクト挿通穴及び前記通気路に納まっていると良い。
また、前記パッド材は、第1パッド材と、前記第1パッド材の表面側に設けられ、前記第1パッド材と重なるように配置される第2パッド材と、を有し、前記吹き出し部は、前記第1パッド材の表面に形成された前記ダクト挿通穴及び前記通気路に納まるように設けられ、かつ、前記パッド材の厚さ方向において前記第1パッド材及び前記第2パッド材の間に挟まれて配置されていると良い。
上記構成により、ダクトの吹き出し部が着座者の座り心地に影響しないように配慮された乗り物用シートを実現できる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、従来よりも送風装置の構成部品の組み付け剛性を高めることが可能な乗り物用シートを実現できる。詳しく述べると、パッド材に対するダクト(ダクトの吹き出し部)の組み付け剛性をより高めることができる。
また本発明によれば、吹き出し部が着座者の座り心地に影響しないように配慮された構造となっている。
また本発明によれば、パッド材及び吹き出し部に着座荷重が加わった場合であっても、吹き出し部が蛇腹形状により好適に変形し、吹き出し部による着座者の違和感を抑制することができる。
また本発明によれば、吹き出し部の内部において空気の流れを良好にすることができる。
また本発明によれば、吹き出し口と通気路の間に隙間が形成されてしまうことを抑制でき、空気漏れを抑制することができる。
また本発明によれば、吹き出し部(吹き出し口)から空気を良好に吹き出すことができる。
また本発明によれば、左右の表皮吊り込み溝に影響されることなく、パッド材に対するダクトの吹き出し部の組み付け剛性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本実施形態の乗り物用シートの斜視図である。
図2】乗り物用シートのパッド材の斜視図である。
図3】パッド材(第1パッド材、第2パッド材)の分解斜視図であって、シート本体の内部に送風装置(ブロア、ダクト)が組み付けられた状態を示す図である。
図4】シートバックの第1パッド材の正面図であって、第1パッド材にダクトが組み付けられた状態を示す図である。
図5】乗り物用シートの底面図であって、シート本体の内部に送風装置が組み付けられた状態を示す図である。
図6】送風装置の平面図である。
図7A】送風装置の斜視図であって、ブロア、取り付けブラケット、ダクトを示す要部拡大図である。
図7B】送風装置の斜視図であって、ダクト、吹き出し部を示す要部拡大図である。
図8】ダクト及び吹き出し部の平面図である。
図9A】シートバックの第1パッド材の要部拡大図であって、第1パッド材に吹き出し部が組み付けられた状態を示す図である。
図9B】第1パッド材に吹き出し部が組み付けられる前の状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明に係る実施形態について図1図9Bを参照して説明する。
本実施形態は、パッド材を備えた乗り物用シートであって、ブロアから吹き出す空気を通過させるダクトを備えており、パッド材に対するダクト(ダクトの吹き出し部)の組み付け剛性を高めることができ、またダクトの吹き出し部が着座者の座り心地に影響しないように配慮されたことを主な特徴とする乗り物用シートに関するものである。
なお、乗り物用シートのシートバックに対して着座者が着座する側がシート前方側となる。
【0019】
<乗り物用シートの全体構成>
本実施形態の乗り物用シートSは、図1図3に示すように、車両用シートであって、シートバック1と、シートクッション2とを有するシート本体と、シート本体の内部に取り付けられ、着座者に向けて空気を吹き出す送風装置50と、を備えている。
また、乗り物用シートSは、車体フロアに対してシート本体を前後移動可能に支持するレール装置70と、車体フロア(レール装置70)に対してシート本体を昇降可能に連結するハイトリンク装置80と、シートクッション2に対してシートバック1を回動可能に連結するリクライニング装置90と、をさらに備えている。
そのほか、乗り物用シートSは、送風装置50、レール装置70、ハイトリンク装置80、リクライニング装置90を制御する制御装置(不図示)をさらに備えていても良い。
【0020】
シートバック1は、図1図4に示すように、着座者を後方から支持する背もたれ部であって、骨格となるバックフレーム10にパッド材20を載置して表皮材1aで被覆されて構成されている。
シートバック1の内部には、図3図4に示すように、送風装置50の構成部品(ダクト53)が配置されている。
シートクッション2は、図1に示すように、着座者を下方から支持する着座部であって、骨格となるクッションフレーム30にパッド材40を載置して表皮材2aで被覆されて構成されている。
シートクッション2の内部には、図3に示すように、送風装置50の構成部品(ブロア52、ダクト53)が配置されている。
【0021】
パッド材20は、図2図4に示すように、複数のパッド材がシート前後方向に積層されて形成されるパッド積層体であって、後側(フレーム側)に配置される第1パッド材21と、第1パッド材21よりも柔らかく形成され、前側(着座者側)に配置される第2パッド材22と、を備えている。
第2パッド材22は、カバー材とも称され、第1パッド材21のシート幅方向の中央部の表面に取り付けられており、第1パッド材21の中央部を前方から覆っている。
【0022】
第1パッド材21は、図3図4に示すように、例えば発泡ポリプロピレン等の樹脂材料から形成されている。
第1パッド材21の表面には、表皮材1aを吊り込むための左右の第1表皮吊り込み溝21aと、左右の第1表皮吊り込み溝21aの上方部分を連結する第2表皮吊り込み溝21bと、送風装置50のダクト53を挿通させるダクト挿通穴21cと、ダクト53(吹き出し部54)から吹き出される空気を案内する凹形状の通気路21dとが形成されている。
【0023】
第1表皮吊り込み溝21aは、シート幅方向に間隔を空けて左右に形成され、上下方向に延びている。第2表皮吊り込み溝21bは、シート幅方向に延びて左右の第1表皮吊り込み溝21aを連結している。
ダクト挿通穴21cは、断面略長方形状の穴であって、第1パッド材21の厚さ方向に貫通して形成されている。
ダクト挿通穴21cは、表皮吊り込み溝21a、21bによって囲まれた領域内に形成されており、上下方向においてシートクッション2側の部分(下方部分)に配置されており、シート幅方向において送風装置50(ブロア52)側の部分(右側部分)に配置されている。
ダクト挿通穴21cは、図4に示すように、左右の第1表皮吊り込み溝21aよりも内側に配置され、かつ、左右の第1表皮吊り込み溝21aとは連結されていない。一方で、ダクト挿通穴21cは、通気路21dとは連結されている。
【0024】
通気路21dは、図3図4に示すように、ダクト挿通穴21cから連続して形成され、上方、下方及び側方に向かって分岐しながら延びている。通気路21dによって、シートバック1の中央部の略全体にわたって空気が案内される。そして、着座者に向けて空気を吹き出すことができる。
通気路21dは、シートバック1のシート幅方向の中央線(中心線)を基準として左右対称となるように形成されている。
通気路21dの左右両端部は、第1表皮吊り込み溝21aと連結され、通気路21dの上端部は、第2表皮吊り込み溝21bと連結されている。
【0025】
第2パッド材22は、図2図3に示すように、例えばウレタンフォーム等の樹脂材料から形成されており、第1パッド材21よりも柔らかくなっている。
第2パッド材22は、表皮吊り込み溝21a、21bとは対向しない位置に配置されている。つまりは、表皮吊り込み溝21a、21bによって囲まれた領域に配置されている。
第2パッド材22の表面において通気路21dに対応する位置(対向する位置)には、シート幅方向及び上下方向に間隔を空けて通気穴22aが複数形成されている。
通気穴22aは、略長方形状の貫通穴であって、シートバック1のシート幅方向の中央線を基準として左右対称となるように配置されている。
通気穴22aは、ダクト挿通穴21cとは対向しない位置に配置されている。
【0026】
上記構成により、ダクト53の吹き出し部54から吹き出される空気が、通気路21d及び通気穴22aを通過して良好に着座者側へ吹き出されることになる。
また、通気路21dと表皮吊り込み溝21a、21bとが一部連結されている。そのため、空気が通気路21d及び表皮吊り込み溝21a、21bを通過して良好に吹き出されることにもなる。
なお、第2パッド材22の表面において通気路21dに対向する位置には、通気穴22aのみが形成されている。そのため、空気が意図せず通気穴22a以外を通過して漏れ出すようなことを抑えることができる。
【0027】
シートクッション2のパッド材40についても同様である。
つまりは、パッド材40は、図3に示すように、パッド積層体であって、第1パッド材41と、第1パッド材41の上面に配置され、第1パッド材41よりも柔らかく形成された第2パッド材42と、を備えている。
第1パッド材41の表面には、左右の第1表皮吊り込み溝41aと、ダクト挿通穴41bと、通気路41cとが形成されている。
また、第2パッド材42の表面には、左右の第1表皮吊り込み溝41aを連結する第2表皮吊り込み溝42aと、複数の通気穴42bとが形成されている。
【0028】
<送風装置>
送風装置50は、図3図8に示すように、クッションフレーム30の底面に取り付けブラケット51を介して取り付けられ、空気を吹き出すブロア52と、ブロア52に接続され、空気を通過させるためのダクト53と、ダクト53に接続され、着座者に向けて空気を吹き出す吹き出し部54、55と、を有している。
【0029】
取り付けブラケット51は、図6図7Aに示すように、ブロア52を収容可能な収容凹部51a(収容部)を有し、ブロア52を収容した状態で、クッションフレーム30の底面に組み付けられている。
詳しく述べると、取り付けブラケット51は、クッションフレーム30に組み付けるためのフレーム組み付け部51bを複数有している。
フレーム組み付け部51bは、ブロア52を囲むように配置されており、取り付けブラケット51の下方からボルトを締結することで、クッションフレーム30に組み付けられている。
取り付けブラケット51及びブロア52は、クッションフレーム30の側方部分(右側方部分)の底面に配置されている。
【0030】
ブロア52は、ダクト53を通じて吹き出し部54、55から空気を吹き出すように構成されている。
詳しく述べると、ブロア52は、取り付けブラケット51の後端部に形成されたダクト接続穴51cを介してダクト53の基端部と接続されている。
【0031】
ダクト53は、図6図8に示すように、ブロア52から吹き出す空気を通す通気管であって、例えば低密度ポリエチレンや軟質ポリエチレン等のポリエチレン材料から形成されている。
ダクト53は、ブロア52からシート後方に向かって延びて、シートクッション2の後端部周辺で屈曲し、上方に向かってさらに延びている。そして、シートバック1のパッド材20(ダクト挿通穴21c)を通過してパッド材20の表面に露出している。すなわち、ダクト53の先端部にある吹き出し部54が、パッド材20の表面に露出している。
【0032】
詳しく述べると、ダクト53は、ブロア52からシート後方にやや蛇行しながら延びている第1延出部53aと、第1延出部53aの延出端部から上方傾斜しながらシート後方に延びている第2延出部53bと、第2延出部53bから上方に延びている第3延出部53cと、第3延出部53cから前方に延びてパッド材20(ダクト挿通穴21c)を通過する第4延出部53dと、第4延出部53dに接続される吹き出し部54を、を備えている。
また、ダクト53は、第1延出部53aの所定位置で分岐され、第1延出部53aの上端部から上方に延びてパッド材40(ダクト挿通穴41b)を通過する第2吹き出し部55(吹き出し口55a)をさらに備えている。
吹き出し部54は、シートバック1側の吹き出し部であって、第2吹き出し部55は、シートクッション2側の吹き出し部である。
【0033】
ダクト53は、ダクト挿通穴21cにダクト53の一部を挿通させることで、シートバック1のパッド材20(第1パッド材21)に全周囲まれた状態で取り付けられている。
そのため、パッド材20に対するダクト53(吹き出し部54)の組み付け剛性を高めることができる。
【0034】
吹き出し部54は、図8図9A図9Bに示すように、ダクト挿通穴21cを介してパッド材20の表面側に露出し、ダクト挿通穴21cの挿通方向(シート前後方向)とは直交する方向(シート幅方向の内側)に屈曲し、通気路21dに向かって延びている。そして、吹き出し部54の先端部にある吹き出し口54aが、通気路21dに配置されている。
詳しく述べると、吹き出し部54は、ダクト挿通穴21cの挿通方向とは直交する方向に湾曲しながら屈曲し、通気路に向かって延びている。そして、吹き出し口54aが、通気路21dの内部に配置されている。
なお、吹き出し部54は、傾斜しながら屈曲していても良い。
【0035】
吹き出し部54は、図9Aに示すように、その幅方向においてパッド材20(第1パッド材21)によって挟まれ、かつ、パッド材20に当接した状態で支持されている。
吹き出し口54aは、パッド材20によって遮られないように通気路の内部に配置されている。
【0036】
上記構成において、図8図9Aに示すように、吹き出し部54は、蛇腹形状を有しており、吹き出し部の延出方向に伸縮するように形成されている。
そうすることで、着座荷重に伴って吹き出し部が好適に伸縮し、吹き出し部による着座者の違和感を抑制することができる。
また、吹き出し部54が蛇腹形状を有していることで、ダクト挿通穴21cから抜け難くなっている。
なお、図8に示すように、ダクト53のうち、第2延出部53bについても蛇腹形状を有しているため、ダクト53及び吹き出し部54を好適に伸縮させることができる。
【0037】
上記構成において、図9A図9Bに示すように、吹き出し部54の吹き出し口54aは、通気路21dの内部に配置されている。通気路21dの底面のうち、吹き出し口54aに対向する部分には、吹き出し口54a側に突出する盛り上がり部21eが形成されている。
そして、吹き出し口54aは、盛り上がり部21eによって支持されている。
そうすることで、吹き出し口54aと通気路21dの間に隙間が形成され、空気が漏れてしまうことを抑制できる。また、パッド材20に対し吹き出し部54(吹き出し口54a)をより安定させて組み付けることができる。
【0038】
上記構成において、図3図9A図9Bに示すように、ダクト挿通穴21cの挿通方向(シート前後方向)においてパッド材20の表面側から見たときに(平面視のときに)、吹き出し部54の面積(平面上の面積)が、ダクト挿通穴21cの面積(平面上の面積)よりも大きくなっている。
そのため、パッド材20に対するダクト53の吹き出し部54の組み付け剛性をより高めることができる。
【0039】
上記構成において、図9A図9Bに示すように、吹き出し部54は、パッド材20(第1パッド材21)の表面から張り出さないように、パッド材20の表面に形成されたダクト挿通穴21c及び通気路21dの内部に納まっている。
また、図3に示すように、吹き出し部54は、パッド材20の厚さ方向において第1パッド材21及び第2パッド材22の間に挟まれて配置されている。
そうすることで、ダクト53の吹き出し部54が着座者の座り心地に影響しないように配慮された乗り物用シートSを実現することができる。
【0040】
<その他の別実施形態>
上記実施形態では、図1に示すように、乗り物用シートSが、レール装置70と、ハイトリンク装置80と、リクライニング装置90とを備えているが、特に限定されるものではない。
すなわち、乗り物用シートSが、レール装置70、ハイトリンク装置80及びリクライニング装置90を備えていなくても良い。
【0041】
上記実施形態では、図3に示すように、乗り物用シートSが、送風装置50を備えているが、必ずしも送風装置50(ブロア52)を備えていなくても良い。
例えば、送風装置50が乗り物の本体(車体)に取り付けられ、乗り物用シートSは、車体に設けられた送風装置50(ブロア52)に接続されるダクト53のみを有していても良い。
【0042】
上記実施形態では、図9Aに示すように、ダクト53においてシートバック1側の吹き出し部54が、パッド材20の表面に露出し、シート幅方向の内側に屈曲しているが、特に限定されるものではない。
例えば、図3に示すように、シートクッション2側の第2吹き出し部55についても同様の構成であっても良い。具体的には、第2吹き出し部55が、パッド材40(第1パッド材41)の表面に露出し、シート幅方向の内側に屈曲していても良い。
あるいは、吹き出し部54、55のうち、第2吹き出し部55のみが、パッド材40(第1パッド材41)の表面に露出し、シート幅方向の内側に屈曲していても良い。
【0043】
上記実施形態では、図9A図9Bに示すように、ダクト53において吹き出し部54が、パッド材20の表面に露出し、シート幅方向の内側に屈曲しているが、特に限定されるものではない。
例えば、吹き出し部54がシート幅方向の外側に屈曲しても良いし、上方に屈曲しても良いし、下方に屈曲しても良い。つまりは、吹き出し部54が、ダクト挿通穴21cの挿通方向とは直交する方向に屈曲していれば良い。
【0044】
上記実施形態では、具体例として自動車に用いられる車両用シートについて説明したが、特に限定されることなく、二輪車用の二輪シート、電車やバス等の車両用シート、飛行機や船等の乗り物用シートのほか、作業用の事務イス、車イス、ショッピングカートの子供用イス等の種々のシートに対して利用することができる。
【0045】
上記実施形態では、主として本発明に係る乗り物用シートに関して説明した。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
【0046】
<付記>
乗り物用シートSは、パッド材20を備えたシートであって、シートの内部に設けられ、ブロア52から吹き出す空気を通過させるダクト53を備えている。パッド材20は、パッド材20の厚さ方向に貫通して形成され、ダクト53を挿通させるダクト挿通穴21cと、パッド材20の表面に形成され、ダクト53の吹き出し部54から吹き出される空気を案内する通気路21dと、を有している。ダクト53は、ダクト挿通穴21cにダクト53の一部を挿通させることで、パッド材20に全周囲まれた状態で取り付けられている。吹き出し部54は、ダクト挿通穴21cを介してパッド材20(21)の表面側に露出し、ダクト挿通穴21cの挿通方向とは直交する方向に屈曲し、通気路21dに向かって延びている。吹き出し部54の吹き出し口54aが、通気路21dに配置されている。
そうすることで、従来よりも送風装置50のダクト53の組み付け剛性を高めることが可能な乗り物用シートSを実現できる。また、吹き出し部54が着座者の座り心地に影響しないように配慮された構造となる。
【0047】
また、乗り物用シートSは、シートバック1を有するシート本体と、シート本体の内部に設けられ、ブロア52と、ブロア52に接続されたダクト53とを有する送風装置50と、を備えている。ダクト53は、シートバック1の内部に設けられたパッド材20(21)に全周囲まれた状態で取り付けられている。吹き出し部54は、ダクト挿通穴21cを介してパッド材20の表面側に露出し、シート幅方向の内側に屈曲し、通気路21dに向かって延びている。
そうすることで、シートバック1のパッド材20に対するダクト53の吹き出し部54の組み付け剛性をより高めることができる。
【0048】
また、乗り物用シートSでは、吹き出し部54が、蛇腹形状を有し、吹き出し部54の延出方向に伸縮するように形成されている。
そうすることで、パッド材20及び吹き出し部54に着座荷重が加わった場合でも、吹き出し部54が蛇腹形状により好適に変形し、吹き出し部54による着座者の違和感を抑制できる。また、吹き出し部54が意図せず変形、屈曲してしまうことを抑制できる。
【0049】
また、乗り物用シートSでは、吹き出し部54は、ダクト挿通穴21cの挿通方向とは直交する方向に湾曲又は傾斜しながら屈曲し、通気路21dに向かって延びている。
そうすることで、吹き出し部54が略直角に屈曲している場合と比較して、吹き出し部54の内部において空気の流れを良好にすることができる。
【0050】
また、乗り物用シートSでは、吹き出し部54の吹き出し口54aが、通気路21dの内部に配置されている。通気路21dの底面のうち、吹き出し口54aに対向する部分には、吹き出し口54a側に突出する盛り上がり部21eが形成されている。吹き出し口54aは、盛り上がり部21eによって支持されている。
そうすることで、吹き出し口54aと通気路21dの間に隙間が形成されることを抑制でき、空気漏れを抑制できる。また、パッド材20(21)に対し吹き出し部54(吹き出し口54a)をより安定させて組み付けることができる。
【0051】
また、乗り物用シートSでは、吹き出し部54は、吹き出し部54の幅方向において、パッド材20(21)によって挟まれ、かつ、パッド材20(21)に当接した状態で支持されている。吹き出し部54の吹き出し口54aは、パッド材20によって遮られないように通気路21dの内部に配置されている。
そうすることで、パッド材20に対しダクト53の吹き出し部54をより安定させて組み付けることができる。また、吹き出し部54(吹き出し口54a)から空気を良好に吹き出すことができる。
【0052】
また、乗り物用シートSでは、ダクト挿通穴21cの挿通方向においてパッド材20の表面側から見たときに、吹き出し部54の面積が、ダクト挿通穴21cの面積よりも大きくなっている。
そうすることで、パッド材20に対するダクト53の吹き出し部54の組み付け剛性をより高めることができる。
【0053】
また、乗り物用シートSでは、パッド材20は、その表面に形成され、表皮材1aを吊り込むための左右の表皮吊り込み溝21aを有している。ダクト挿通穴21cは、シート幅方向において左右の表皮吊り込み溝21aよりも内側に配置され、かつ、左右の表皮吊り込み溝21aとは連結されていない。吹き出し部54は、左右の表皮吊り込み溝21aよりも内側に配置され、シート幅方向の内側に屈曲している。
そうすることで、左右の表皮吊り込み溝21aに影響されることなく、パッド材20に対するダクト53の吹き出し部54の組み付け剛性を高めることができる。
【0054】
また、乗り物用シートSでは、吹き出し部54は、パッド材20(21)の表面から張り出さないように、パッド材20の表面に形成されたダクト挿通穴21c及び通気路21dに納まっている。
そうすることで、ダクト53の吹き出し部54が着座者の座り心地に影響しないように配慮された乗り物用シートSを実現できる。
【0055】
また、乗り物用シートSでは、パッド材20は、第1パッド材21と、第1パッド材21の表面側に設けられ、第1パッド材21と重なるように配置される第2パッド材22とを有している。吹き出し部54は、第1パッド材21の表面に形成されたダクト挿通穴21c及び通気路21dに納まるように設けられ、かつ、パッド材20の厚さ方向において第1パッド材21及び第2パッド材22の間に挟まれて配置されている。
そうすることで、ダクト53の吹き出し部54が着座者の座り心地に影響しないように配慮された乗り物用シートSを実現できる。
【符号の説明】
【0056】
S 乗り物用シート
1 シートバック
1a 表皮材
2 シートクッション
2a 表皮材
10 バックフレーム
20 パッド材
21 第1パッド材
21a 第1表皮吊り込み溝
21b 第2表皮吊り込み溝
21c ダクト挿通穴
21d 通気路
21e 盛り上がり部
22 第2パッド材
22a 通気穴
30 クッションフレーム
40 パッド材
41 第1パッド材
41a 第1表皮吊り込み溝
41b ダクト挿通穴
41c 通気路
42 第2パッド材
42a 第2表皮吊り込み溝
42b 通気穴
50 送風装置
51 取り付けブラケット
51a 収容凹部
51b フレーム組み付け部
51c ダクト接続穴
52 ブロア
53 ダクト
53a 第1延出部
53b 第2延出部
53c 第3延出部
53d 第4延出部
54 吹き出し部(シートバック側)
54a 吹き出し口
55 第2吹き出し部(シートクッション側)
55a 吹き出し口
70 レール装置
80 ハイトリンク装置
90 リクライニング装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8
図9A
図9B