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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024076878
(43)【公開日】2024-06-06
(54)【発明の名称】プラスチックボトルおよび飲料品
(51)【国際特許分類】
   B65D 1/02 20060101AFI20240530BHJP
【FI】
B65D1/02 220
B65D1/02 221
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022188686
(22)【出願日】2022-11-25
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-10-18
(71)【出願人】
【識別番号】596126465
【氏名又は名称】アサヒ飲料株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】峯澤 和裕
【テーマコード(参考)】
3E033
【Fターム(参考)】
3E033AA02
3E033BA13
3E033CA05
3E033CA20
3E033DA03
3E033DB01
3E033DC03
3E033EA04
3E033EA09
3E033GA02
(57)【要約】
【課題】肩部の美粧性を高めつつ強度を確保するために有利な構造を有するプラスチックボトルを提供する。
【解決手段】プラスチックボトルPBは、口部10と、口部10から延びた肩部20と、底部40と、肩部20と底部40とを接続する円筒状の胴部30とを有する。胴部10の中心軸AXを含む第1平面による第1断面において、肩部20は、第1傾斜部SP1を有し、中心軸AXを含みかつ前記第1平面に直交する第2平面による第2断面において、肩部20は、第2傾斜部SP2を有する。中心軸にAX対する第2傾斜部SP2の角度は、中心軸AXに対する第1傾斜部SP1の角度より小さい。肩部20は、全周にわたるように延びた肩溝21を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
口部と、前記口部から延びた肩部と、底部と、前記肩部と前記底部とを接続する円筒状の胴部とを有するプラスチックボトルであって、
前記胴部の中心軸を含む第1平面による第1断面において、前記肩部は、第1傾斜部を有し、
前記中心軸を含みかつ前記第1平面に直交する第2平面による第2断面において、前記肩部は、第2傾斜部を有し、
前記中心軸に対する前記第2傾斜部の角度は、前記中心軸に対する前記第1傾斜部の角度より小さく、
前記肩部は、全周にわたるように延びた肩溝を有する、
ことを特徴とするプラスチックボトル。
【請求項2】
前記肩溝は、前記中心軸に平行な軸方向における高さが周方向における位置に応じて変動する波形の形状を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載のプラスチックボトル。
【請求項3】
前記第1断面および前記第2断面において、前記肩溝の底部は、前記中心軸に向かって凸の円弧形状を有する部分を含む、
ことを特徴とする請求項2に記載のプラスチックボトル。
【請求項4】
前記肩部は、前記口部と前記肩溝との間に位置する肩上部と、前記肩溝と前記胴部との間に位置する肩下部とを含み、
前記肩上部と前記肩溝とは、第1接続部によって接続され、前記肩下部と前記肩溝とは、第2接続部によって接続され、
前記第1断面および前記第2断面において、前記第1接続部は、前記第1接続部の外側方向に向かって凸の円弧形状を有する部分を含み、前記第2接続部は、前記第2接続部の外側方向に向かって凸の円弧形状を有する部分を含む、
ことを特徴とする請求項3に記載のプラスチックボトル。
【請求項5】
前記第2断面において、前記肩部は、前記口部と前記第2傾斜部との間に、第3傾斜部を有し、
前記中心軸に対する前記第3傾斜部の角度は、前記中心軸に対する前記第2傾斜部の角度より大きい、
ことを特徴とする請求項1に記載のプラスチックボトル。
【請求項6】
前記中心軸に対する前記第3傾斜部の角度は、前記中心軸に対する前記第1傾斜部の角度と等しい、
ことを特徴とする請求項5に記載のプラスチックボトル。
【請求項7】
前記胴部は、緩やかに窪んだ第1凹部および第2凹部を有し、前記第1凹部および前記第2凹部は、前記胴部における互いに反対側の位置に設けられ、
前記胴部は、前記第1凹部および前記第2凹部に隣接し、かつ全周にわたるように延びた第1周溝を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載のプラスチックボトル。
【請求項8】
前記第1凹部および前記第2凹部のそれぞれは、全周にわたるように延びた第1周状凹部の一部をなす、
ことを特徴とする請求項7に記載のプラスチックボトル。
【請求項9】
前記胴部は、緩やかに窪んだ第3凹部および第4凹部を更に有し、前記第3凹部および前記第4凹部は、前記胴部における互いに反対側の位置に設けられ、
前記胴部は、前記第3凹部および前記第4凹部に隣接し、かつ全周にわたるように延びた第2周溝を更に有する、
ことを特徴とする請求項7記載のプラスチックボトル。
【請求項10】
前記第3凹部および前記第4凹部のそれぞれは、全周にわたるように延びた第2周状凹部の一部をなす、
ことを特徴とする請求項9に記載のプラスチックボトル。
【請求項11】
前記肩部と前記胴部とは、前記中心軸に平行な方向における高さが周方向の位置に応じて変動する波形の境界溝によって接続されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のプラスチックボトル。
【請求項12】
前記口部、前記肩部、前記胴部および前記底部は、前記中心軸を対称軸として180度回転対称な形状を有する、
ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載のプラスチックボトル。
【請求項13】
請求項1乃至11のいずれか1項に記載のプラスチックボトルと、
前記プラスチックボトルに充填された飲料と、
前記プラスチックボトルの前記口部に付されたキャップと、
を含むことを特徴とする飲料品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラスチックボトルおよび飲料品に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、アセプティック充填後等の負圧に耐え得る強度を確保しながらデザイン性を高めることができ、しかも持ち易さの向上にも寄与することを目的としたプラスチックボトルが記載されている。このプラスチックボトルの胴部には、少なくとも2つの凹面と、リング部とが設けられている。少なくとも2つの凹面のそれぞれは、周方向に亘って形成され、かつ、高さ及び深さが周方向で変化している。リング部は、少なくとも2つの凹面の境界を構成し、少なくとも2つの凹面に対して径方向において凸となっている。しかしながら、特許文献1では、プラスチックボトルの肩部のデザイン性は考慮されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-118769号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、肩部の美粧性を高めつつ強度を確保するために有利な構造を有するプラスチックボトルおよび飲料品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1側面は、口部と、前記口部から延びた肩部と、底部と、前記肩部と前記底部とを接続する円筒状の胴部とを有するプラスチックボトルに係り、前記胴部の中心軸を含む第1平面による第1断面において、前記肩部は、第1傾斜部を有し、前記中心軸を含みかつ前記第1平面に直交する第2平面による第2断面において、前記肩部は、第2傾斜部を有し、前記中心軸に対する前記第2傾斜部の角度は、前記中心軸に対する前記第1傾斜部の角度より小さく、前記肩部は、全周にわたるように延びた肩溝を有する。
【0006】
本発明の第2側面は、飲料品に係り、前記飲料品は、第1側面に係る前記プラスチックボトルと、前記プラスチックボトルの前記口部に付されたキャップと、を含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、肩部の美粧性を高めつつ強度を確保するために有利な構造を有するプラスチックボトルおよび飲料品が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態のプラスチックボトルの正面図。
図2】一実施形態のプラスチックボトルの右側面図。
図3】一実施形態のプラスチックボトルの左側面図。
図4】一実施形態のプラスチックボトルの背面図。
図5】一実施形態のプラスチックボトルの上面図。
図6】一実施形態のプラスチックボトルの斜視図。
図7図5のA-A’線におけるプラスチックボトルの外観断面図。
図8図5のB-B’線におけるプラスチックボトルの外観断面図。
図9】肩部に設けられた肩溝の構造を説明するための図。
図10】肩部に設けられた肩溝の構造を説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
図1図6には、一実施形態のプラスチックボトルPBの外観が例示的に示されている。図7には、図5のA-A’線におけるプラスチックボトルPBの外観断面図が示され、図8には、図5のB-B’線におけるプラスチックボトルPBの外観断面図が示されている。プラスチックボトルPBは、口部10と、口部10から延びた肩部20と、底部40と、肩部20と底部40とを接続する胴部30とを有しうる。
【0011】
口部10の最下端は、円筒形状を有しうる。肩部20は、胴部30あるいは底部40に向けて径が徐々に大きくなる部分でありうる。胴部30は、円筒状の形状を有しうる。胴部30が円筒状の形状を有することは、上面図において胴部
30が実質的に円形であること、例えば、上面図に表れる胴部30の最外周が実質的に円形であることを意味する。底部40は、底面(プラスチックボトルPBの最下面)に向けて徐々に径が小さくなる部分でありうる。
【0012】
プラスチックボトルPBには、飲料が充填された後、口部10にキャップ(不図示)が付され、これにより飲料品が製造されうる。プラスチックボトルPBには、シュリンクラベルまたはロールラベルなどのラベルが付されてもよい。飲料は、例えば、茶(例えば、不発酵茶、半発酵茶、発酵茶)、水、清涼飲料、果汁飲料等の非炭酸含有飲料であってよく、プラスチックボトルPBは、例えば、非炭酸含有飲料が充填されるように構成されてよい。
【0013】
図7の外観断面図(図5のA-A’線における外観断面図)は、胴部30の中心軸AXを含む第1平面による第1断面として、図8の外観断面図(図5のB-B’線における外観断面図)は、胴部30の中心軸AXを含み、かつ第1平面に直交する第2平面による第2断面として理解されてよい。図7に示された第1断面(即ち、胴部30の中心軸AXを含む第1平面による第1断面)において、肩部20は、第1傾斜部SP1を有しうる。図8に示された第2断面(即ち、胴部30の中心軸AXを含み、かつ第1平面に直交する第2平面による第2断面)において、肩部20は、第2傾斜部SP2を有しうる。中心軸AXに対する第2傾斜部SP2の角度θ2は、中心軸AXに対する第1傾斜部SP1の角度θ1より小さい。θ2がθ1より小さい構造は、肩部20の回転対称性を失わせることによって肩部20の強度(例えば、中心軸AXに平行な軸方向)を低下させうるが、肩部20の美粧性の向上に大きく寄与しうる。
【0014】
肩部20は、(肩部20の)全周にわたるように延びた肩溝21を有しうる。肩溝21は、θ2がθ1より小さい構造による強度の低下を補うために有利である。図1図4図6に例示されるように、肩溝21は、中心軸AXに平行な軸方向(つまり、高さ方向)における高さが周方向における位置に応じて変動する波形の形状を有することが好ましい。
【0015】
図7(第1断面)の一部を拡大した図9および図8(第2断面)の一部を拡大した図10に模式的にされるように、第1断面および第2断面において、肩溝21の底部は、中心軸AXに向かって凸の円弧形状を有する第1部分を含みうる。該第1部分の深さDPは、例えば、0.5mm~1.5mmの範囲内、好ましくは0.6mm~0.9mmの範囲内、更に好ましくは0.7mm~0.8mmの範囲内でありうる。該第1部分の曲率半径RC1は、例えば、0.5mm~1.5mmの範囲内、好ましくは0.6mm~0.9mmの範囲内、更に好ましくは0.7mm~0.8mmの範囲内でありうる。
【0016】
肩部20は、口部10と肩溝21との間に位置する肩上部22と、肩溝21と胴部30との間に位置する肩下部23とを含むものとして理解されてもよい。肩上部22と肩溝21とは、第1接続部CPAによって接続され、肩下部23と肩溝21とは、第2接続部CPBによって接続される。図9および図10に模式的に示されるように、第1断面および第2断面において、第1接続部CPAは、第1接続部CPAの外側方向に向かって凸の円弧形状を有する第2部分を含み、第2接続部CPBは、第2接続部CPBの外側方向に向かって凸の円弧形状を有する第3部分を含みうる。該第2部分の曲率半径RC2は、例えば、1mm~2mmの範囲内、好ましくは1.2mm~1.8mmの範囲内、更に好ましくは1.4mm~1.6mmの範囲内でありうる。該第3部分の曲率半径RC3は、例えば、1mm~2mmの範囲内、好ましくは1.2mm~1.8mmの範囲内、更に好ましくは1.4mm~1.6mmの範囲内でありうる。
【0017】
図8に示された第2断面(即ち、胴部30の中心軸AXを含み、かつ第1平面に直交する第2平面による第2断面)において、肩部20は、口部10と第2傾斜部SP2との間に、第3傾斜部SP3を有してもよい。中心軸AXに対する第3傾斜部SP3の角度θ3は、中心軸AXに対する第2傾斜部SPの角度θ2より大きくてよい。このような構造は、肩部20の強度の向上に寄与しうる。一例において、中心軸AXに対する第3傾斜部SP3の角度θ3は、中心軸AXに対する第1傾斜部θ1の角度と等しく、このような構造は、肩部20の強度の向上に更に寄与しうる。
【0018】
図1図4図6に模式的に示されるように、胴部30は、緩やかに窪んだ第1凹部31および第2凹部を32有しうる。第1凹部31および第2凹部32は、胴部30における互いに反対側の位置に設けられうる。第1凹部31および第2凹部32は、プラスチックボトルPBの減圧時(例えば、密閉状態においてプラスチックボトルPB内の飲料が冷却された時)においてプラスチックボトルPBの容積の減少を許容する減圧吸収部として機能しうる。胴部30は、第1周溝33を有しうる。第1周溝33は、第1凹部31および第2凹部32に隣接し、かつ(胴部30の)全周にわたるように延びた構造を有しうる。第1周溝33は、第1凹部31および第2凹部32が設けられたことによる胴部30の強度の低下を補うように機能しうる。第1凹部31および第2凹部32のそれぞれは、(胴部30の)全周にわたるように延びた第1周状凹部38の一部をなすように構成されうる。
【0019】
胴部30は、緩やかに窪んだ第3凹部34および第4凹部35を更に有しうる。第3凹部34および第4凹部35は、胴部30における互いに反対側の位置に設けられうる。第3凹部34および第4凹部35は、プラスチックボトルPBの減圧時においてプラスチックボトルPBの容積の減少を許容する減圧吸収部として機能しうる。胴部30は、第2周溝36を有しうる。第2周溝36は、第3凹部34および第4凹部35に隣接し、かつ(胴部30の)全周にわたるように延びた構造を有しうる。第2周溝36は、第3凹部34および第4凹部35が設けられたことによる胴部30の強度の低下を補うように機能しうる。第3凹部34および第4凹部35のそれぞれは、(胴部30の)全周にわたるように延びた第2周状凹部39の一部をなすように構成されうる。第1周状凹部38と第2周状凹部39との間には、中心軸AXに平行な方向における高さが周方向の位置に応じて変動する波形の第3周溝37が配置されうる。他の観点において、第3周溝37は、第1周溝33と第2周状凹部39との間に配置されうる。第3周溝37は、胴部30が有する複数の溝の中で最も深い溝でありうる。あるいは、プラスチックボトルPBが有する複数の溝の中で最も深い溝でありうる。
【0020】
肩部20と胴部30とは、中心軸AXに平行な方向における高さが周方向の位置に応じて変動する波形の境界溝51によって接続されうる。この場合、肩部20は、口部10と境界溝51とを接続する部分として理解されうる。境界溝51は、θ2がθ1より小さい構造による強度の低下を補うために有利である。口部10、肩部20、胴部30および底部40は、中心軸AXを対称軸として180度回転対称な形状を有しうる。胴部30の底部40との間には、
周溝52が配置されうる。
【0021】
発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0022】
PB:プラスチックボトル、10:口部、20:肩部、21:肩溝、22:肩上部、23:肩下部、30:胴部、31:第1凹部、32:第2凹部、33:第1周溝、34:第3凹部、35:第4凹部、36:第2周溝、37:第3周溝、38:第1周状凹部、39:第2周状凹部、40:底部、51:境界溝、52:周溝
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2023-08-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
口部と、前記口部から延びた肩部と、底部と、前記肩部と前記底部とを接続する円筒状の胴部とを有するプラスチックボトルであって、
前記胴部の中心軸を含む第1平面による第1断面において、前記肩部は、第1傾斜部を有し、
前記中心軸を含みかつ前記第1平面に直交する第2平面による第2断面において、前記肩部は、第2傾斜部を有し、
前記中心軸に対する前記第2傾斜部の角度は、前記中心軸に対する前記第1傾斜部の角度より小さく、
前記肩部は、前記第1傾斜部および前記第2傾斜部を通るように全周にわたるように延びた肩溝を有する、
ことを特徴とするプラスチックボトル。
【請求項2】
前記肩溝は、前記中心軸に平行な軸方向における高さが周方向における位置に応じて変動する波形の形状を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載のプラスチックボトル。
【請求項3】
口部と、前記口部から延びた肩部と、底部と、前記肩部と前記底部とを接続する円筒状の胴部とを有するプラスチックボトルであって、
前記胴部の中心軸を含む第1平面による第1断面において、前記肩部は、第1傾斜部を有し、
前記中心軸を含みかつ前記第1平面に直交する第2平面による第2断面において、前記肩部は、第2傾斜部を有し、
前記中心軸に対する前記第2傾斜部の角度は、前記中心軸に対する前記第1傾斜部の角度より小さく、
前記肩部は、全周にわたるように延びた肩溝を有し、
前記肩溝は、前記中心軸に平行な軸方向における高さが周方向における位置に応じて変動する波形の形状を有し、
前記第1断面および前記第2断面において、前記肩溝の底部は、前記中心軸に向かって凸の円弧形状を有する部分を含む、
ことを特徴とすプラスチックボトル。
【請求項4】
前記肩部は、前記口部と前記肩溝との間に位置する肩上部と、前記肩溝と前記胴部との間に位置する肩下部とを含み、
前記肩上部と前記肩溝とは、第1接続部によって接続され、前記肩下部と前記肩溝とは、第2接続部によって接続され、
前記第1断面および前記第2断面において、前記第1接続部は、前記第1接続部の外側方向に向かって凸の円弧形状を有する部分を含み、前記第2接続部は、前記第2接続部の外側方向に向かって凸の円弧形状を有する部分を含む、
ことを特徴とする請求項3に記載のプラスチックボトル。
【請求項5】
口部と、前記口部から延びた肩部と、底部と、前記肩部と前記底部とを接続する円筒状の胴部とを有するプラスチックボトルであって、
前記胴部の中心軸を含む第1平面による第1断面において、前記肩部は、第1傾斜部を有し、
前記中心軸を含みかつ前記第1平面に直交する第2平面による第2断面において、前記肩部は、第2傾斜部を有し、
前記中心軸に対する前記第2傾斜部の角度は、前記中心軸に対する前記第1傾斜部の角度より小さく、
前記肩部は、全周にわたるように延びた肩溝を有し、
前記第2断面において、前記肩部は、前記口部と前記第2傾斜部との間に、第3傾斜部を有し、
前記中心軸に対する前記第3傾斜部の角度は、前記中心軸に対する前記第2傾斜部の角度より大きい、
ことを特徴とすプラスチックボトル。
【請求項6】
前記中心軸に対する前記第3傾斜部の角度は、前記中心軸に対する前記第1傾斜部の角度と等しい、
ことを特徴とする請求項5に記載のプラスチックボトル。
【請求項7】
口部と、前記口部から延びた肩部と、底部と、前記肩部と前記底部とを接続する円筒状の胴部とを有するプラスチックボトルであって、
前記胴部の中心軸を含む第1平面による第1断面において、前記肩部は、第1傾斜部を有し、
前記中心軸を含みかつ前記第1平面に直交する第2平面による第2断面において、前記肩部は、第2傾斜部を有し、
前記中心軸に対する前記第2傾斜部の角度は、前記中心軸に対する前記第1傾斜部の角度より小さく、
前記肩部は、全周にわたるように延びた肩溝を有し、
前記胴部は、緩やかに窪んだ第1凹部および第2凹部を有し、前記第1凹部および前記第2凹部は、前記胴部における互いに反対側の位置に設けられ、
前記胴部は、前記第1凹部および前記第2凹部に隣接し、かつ全周にわたるように延びた第1周溝を有する、
ことを特徴とすプラスチックボトル。
【請求項8】
前記第1凹部および前記第2凹部のそれぞれは、全周にわたるように延びた第1周状凹部の一部をなす、
ことを特徴とする請求項7に記載のプラスチックボトル。
【請求項9】
前記胴部は、緩やかに窪んだ第3凹部および第4凹部を更に有し、前記第3凹部および前記第4凹部は、前記胴部における互いに反対側の位置に設けられ、
前記胴部は、前記第3凹部および前記第4凹部に隣接し、かつ全周にわたるように延びた第2周溝を更に有する、
ことを特徴とする請求項7記載のプラスチックボトル。
【請求項10】
前記第3凹部および前記第4凹部のそれぞれは、全周にわたるように延びた第2周状凹部の一部をなす、
ことを特徴とする請求項9に記載のプラスチックボトル。
【請求項11】
口部と、前記口部から延びた肩部と、底部と、前記肩部と前記底部とを接続する円筒状の胴部とを有するプラスチックボトルであって、
前記胴部の中心軸を含む第1平面による第1断面において、前記肩部は、第1傾斜部を有し、
前記中心軸を含みかつ前記第1平面に直交する第2平面による第2断面において、前記肩部は、第2傾斜部を有し、
前記中心軸に対する前記第2傾斜部の角度は、前記中心軸に対する前記第1傾斜部の角度より小さく、
前記肩部は、全周にわたるように延びた肩溝を有し、
前記肩部と前記胴部とは、前記中心軸に平行な方向における高さが周方向の位置に応じて変動する波形の境界溝によって接続されている、
ことを特徴とすプラスチックボトル。
【請求項12】
前記口部、前記肩部、前記胴部および前記底部は、前記中心軸を対称軸として180度回転対称な形状を有する、
ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載のプラスチックボトル。
【請求項13】
請求項1乃至11のいずれか1項に記載のプラスチックボトルと、
前記プラスチックボトルに充填された飲料と、
前記プラスチックボトルの前記口部に付されたキャップと、
を含むことを特徴とする飲料品。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
本発明の第1側面は、口部と、前記口部から延びた肩部と、底部と、前記肩部と前記底部とを接続する円筒状の胴部とを有するプラスチックボトルに係り、前記胴部の中心軸を含む第1平面による第1断面において、前記肩部は、第1傾斜部を有し、前記中心軸を含みかつ前記第1平面に直交する第2平面による第2断面において、前記肩部は、第2傾斜部を有し、前記中心軸に対する前記第2傾斜部の角度は、前記中心軸に対する前記第1傾斜部の角度より小さく、前記肩部は、前記第1傾斜部および前記第2傾斜部を通るように全周にわたるように延びた肩溝を有する。