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特開2024-76889カートリッジ、および、トナーの補給方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024076889
(43)【公開日】2024-06-06
(54)【発明の名称】カートリッジ、および、トナーの補給方法
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/08 20060101AFI20240530BHJP
【FI】
G03G15/08 346
G03G15/08 348B
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022188708
(22)【出願日】2022-11-25
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103517
【弁理士】
【氏名又は名称】岡本 寛之
(72)【発明者】
【氏名】福岡 慎太郎
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 正吾
【テーマコード(参考)】
2H077
【Fターム(参考)】
2H077AA02
2H077AA05
2H077AA09
2H077AA35
2H077AB03
2H077AB14
2H077AC02
2H077AC06
2H077GA04
(57)【要約】
【課題】トナーを円滑に補給できるカートリッジ、および、トナーの補給方法を提供する。
【解決手段】
トナーカートリッジ1は、トナー筐体2と、受入シャッタ4とを備える。トナー筐体2は、第1方向に延び、トナーを収容可能である。トナー筐体2は、受入部23と、排出口20とを有する。受入部23は、第1方向におけるトナー筐体2の一方の端面S1に位置し、トナー筐体2内にトナーを受け入れるための受入口231A,231Bを有する。排出口20は、端面S1と交差する表面S3に位置し、トナー筐体2内のトナーを排出する。受入シャッタ4は、受入部23に取り付けられ、受入口231A,231Bを開閉可能である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向に延び、トナーを収容可能なトナー筐体であって、
前記第1方向における前記トナー筐体の一方の端面に位置し、前記トナー筐体内にトナーを受け入れるための受入口を有する受入部と、
前記第1方向において前記トナー筐体の一端部と前記トナー筐体の他端部との間に位置し、かつ、前記端面と交差する表面に位置し、前記トナー筐体内のトナーを排出するための排出口と
を有するトナー筐体と、
前記受入部に取り付けられ、前記受入口を閉じる受入シャッタ閉位置と、前記受入口を開く受入シャッタ開位置との間を移動可能な受入シャッタと
を備える、カートリッジ。
【請求項2】
前記受入部は、前記トナー筐体に補給されるトナーを収容可能なトナー容器と接続可能であり、
前記トナー容器が前記受入部に接続され、かつ、前記受入シャッタが前記受入シャッタ開位置に位置した状態で、前記受入口は、前記トナー容器からトナーを受入れ可能である、請求項1に記載のカートリッジ。
【請求項3】
前記受入シャッタは、前記受入シャッタ閉位置と前記受入シャッタ開位置との間を、前記第1方向に延びる軸について回転可能である、請求項1に記載のカートリッジ。
【請求項4】
前記カートリッジは、
前記受入シャッタを前記受入シャッタ閉位置に位置させる第1位置と、前記受入シャッタを前記受入シャッタ開位置に位置させる第2位置との間を移動可能なレバーを、さらに有する、請求項1に記載のカートリッジ。
【請求項5】
前記トナー容器が前記受入部に接続された状態で、前記受入シャッタは、前記受入シャッタ閉位置と前記受入シャッタ開位置との間を、前記トナー容器とともに回転可能である、請求項2に記載のカートリッジ。
【請求項6】
前記トナー筐体は、
前記排出口から離れて位置する第1収容室と、
前記第1収容室と前記排出口との間に位置する第2収容室と、を有し、
前記受入口は、前記第1収容室と通じ、
前記排出口は、前記第2収容室と通じる、請求項1に記載のカートリッジ。
【請求項7】
前記第1収容室の容積は、前記第2収容室の容積よりも大きい、請求項6に記載のカートリッジ。
【請求項8】
前記カートリッジは、
一部が前記排出口内に位置し、前記トナー筐体内のトナーを感光ドラムに供給可能な現像ローラであって、前記第1方向に延びる現像軸について回転可能な現像ローラを、さらに有する、請求項1に記載のカートリッジ。
【請求項9】
前記第1方向に延びるドラム軸について回転可能な前記感光ドラムをさらに有する、請求項8に記載のカートリッジ。
【請求項10】
前記トナー容器が前記受入部に接続され、かつ、前記受入シャッタが前記受入シャッタ閉位置に位置した状態で、前記トナー容器は、前記カートリッジから取り外し可能であり、
前記トナー容器が前記受入部に接続され、かつ、前記受入シャッタが前記受入シャッタ開位置に位置した状態で、前記トナー容器は、前記カートリッジから取り外し不能である、請求項2に記載のカートリッジ。
【請求項11】
前記トナー容器は、
トナーを収容可能な容器本体であって、前記容器本体内のトナーを排出可能な排出口を有する容器本体と、
前記容器本体の前記排出口を開閉する容器シャッタと、
を有し、
前記トナー容器が前記受入部に接続され、かつ、前記受入シャッタが前記受入シャッタ閉位置に位置した状態で、前記容器シャッタは、前記容器本体の前記排出口を閉じ、
前記トナー容器が前記受入部に接続され、かつ、前記受入シャッタが前記受入シャッタ開位置に位置した状態で、前記容器シャッタは、前記容器本体の前記排出口を開く、請求項2に記載のカートリッジ。
【請求項12】
請求項10に記載のカートリッジにトナーを補給する方法であって、
前記受入シャッタが前記受入シャッタ閉位置に位置した状態で、前記トナー筐体に補給されるトナーを収容した前記トナー容器を前記カートリッジと接続する接続工程と、
前記トナー容器が前記受入部に接続された状態で、前記受入シャッタを前記受入シャッタ閉位置から前記受入シャッタ開位置へ移動させるシャッタ開工程と、
前記トナー容器が前記受入部に接続され、かつ、前記受入シャッタが前記受入シャッタ開位置に位置した状態で、前記トナー容器を前記カートリッジの上方に位置させて、前記トナー容器内のトナーを前記トナー筐体内に補給する補給工程と
を含む、トナーの補給方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、カートリッジ、および、トナーの補給方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置は、感光ドラムと、現像装置とを備える。現像装置は、現像容器と、現像ローラとを有する。現像容器は、トナーを収容可能である。
【0003】
このような画像形成装置において、現像容器にトナーを補給可能な画像形成装置が知られている。詳しくは、現像容器は、補給口を有する。補給口は、現像容器に補給されるトナーを収容するトナー容器から、トナーを受入れ可能である(下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-026202号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した特許文献1に記載の画像形成装置では、現像容器にトナーを補給した後、現像容器の長手方向に延びる撹拌部材を駆動させて、補給されたトナーを現像容器全体に行きわたらせている。
【0006】
そのため、補給されたトナーが現像容器全体に行きわたるまでに時間を要し、トナーの補給作業に時間がかかるという不具合がある。
【0007】
そこで、本開示の目的は、トナーを円滑に補給できるカートリッジ、および、トナーの補給方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)本開示のカートリッジは、トナー筐体と、受入シャッタとを備える。
【0009】
トナー筐体は、第1方向に延びる。トナー筐体は、トナーを収容可能である。トナー筐体は、受入部と、排出口とを有する。受入部は、第1方向におけるトナー筐体の一方の端面に位置する。受入部は、受入口を有する。受入口は、トナー筐体内にトナーを受け入れる。排出口は、第1方向において、トナー筐体の一端部とトナー筐体の他端部との間に位置する。排出口は、端面と交差する表面に位置する。排出口は、トナー筐体内のトナーを排出する。
【0010】
受入シャッタは、受入部に取り付けられる。受入シャッタは、受入口を閉じる受入シャッタ閉位置と、受入口を開く受入シャッタ開位置との間を移動可能である。
【0011】
このような構成によれば、第1方向に延びるトナー筐体に対して、第1方向の端面に位置する受入部からトナーを補給できる。
【0012】
そのため、第1方向の一方の端部を上側にしてトナー筐体内にトナーを補給すれば、補給されたトナーが、重力によって、トナー筐体内で第1方向にいきわたる。
【0013】
さらに、受入シャッタを受入シャッタ閉位置に位置させて、カートリッジを揺すれば、トナー筐体内に補給されたトナーを第1方向において均一化することができる。
【0014】
これにより、補給されたトナーがトナー筐体全体に行きわたるまでに時間を要することなく、トナーを円滑に補給できる。
【0015】
また、トナー筐体内に補給されたトナーを第1方向に搬送する部材が無くても、補給されたトナーをトナー筐体全体に行きわたらせることができる。
【0016】
さらに、排出口は、端面と交差する表面に位置している。
【0017】
そのため、端面に位置する受入部から補給されたトナーが第1方向に流れるときに、トナーが排出口に向かうことを抑制できる。
【0018】
その結果、補給されたトナーが排出口から噴き出してしまうことを、抑制できる。
【0019】
(2)受入部は、トナー容器と接続可能であってもよい。トナー容器は、トナー筐体に補給されるトナーを収容可能である。トナー容器が受入部に接続され、かつ、受入シャッタが受入シャッタ開位置に位置した状態で、受入口は、トナー容器からトナーを受入れ可能である。
【0020】
このような構成によれば、トナー容器をカートリッジの受入部に接続した状態で、トナー容器内のトナーをトナー筐体に補給できる。
【0021】
そのため、トナー容器からトナー筐体に補給されるトナーがこぼれてしまうことを抑制できる。
【0022】
(3)受入シャッタは、受入シャッタ閉位置と受入シャッタ開位置との間を、第1方向に延びる軸について回転可能であってもよい。
【0023】
(4)カートリッジは、レバーをさらに有してもよい。レバーは、第1位置と第2位置との間を移動可能であってもよい。レバーが第1位置に位置した状態で、レバーは、受入シャッタを受入シャッタ閉位置に位置させる。レバーが第2位置に位置した状態で、レバーは、受入シャッタを受入シャッタ開位置に位置させる。
【0024】
(5)トナー容器が受入部に接続された状態で、受入シャッタは、受入シャッタ閉位置と受入シャッタ開位置との間を、トナー容器とともに回転可能であってもよい。
【0025】
(6)トナー筐体は、第1収容室と第2収容室とを有してもよい。第1収容室は、排出口から離れて位置する。第2収容室は、第1収容室と排出口との間に位置する。受入口は、第1収容室と通じる。排出口は、第2収容室と通じる。
【0026】
このような構成によれば、受入口から補給されたトナーは、排出口から離れた第1収容室に収容される。第1収容室と排出口との間には、第2収容室が位置している。
【0027】
そのため、補給されたトナーが排出口に向かうことを、第2収容室によって抑制できる。
【0028】
その結果、補給されたトナーが排出口から噴き出してしまうことを、より抑制できる。
【0029】
(7)第1収容室の容積は、第2収容室の容積よりも大きくてもよい。
【0030】
(8)カートリッジは、現像ローラをさらに有してもよい。現像ローラの一部は、排出口内に位置する。現像ローラは、トナー筐体内のトナーを感光ドラムに供給可能である。現像ローラは、第1方向に延びる現像軸について回転可能である。
【0031】
(9)カートリッジは、感光ドラムをさらに有してもよい。感光ドラムは、第1方向に延びるドラム軸について回転可能である。
【0032】
(10)トナー容器が受入部に接続され、かつ、受入シャッタが受入シャッタ閉位置に位置した状態で、トナー容器は、カートリッジから取り外し可能であってもよい。トナー容器が受入部に接続され、かつ、受入シャッタが受入シャッタ開位置に位置した状態で、トナー容器は、カートリッジから取り外し不能であってもよい。
【0033】
このような構成によれば、トナー容器が受入部に接続され、かつ、受入シャッタが受入シャッタ開位置に位置した状態で、カートリッジの姿勢を変え、カートリッジを揺すっても、トナー容器がカートリッジから外れない。
【0034】
そのため、トナー容器をカートリッジの受入部に接続した状態で、カートリッジの姿勢を変え、カートリッジを揺すりながら、トナー容器内の可能な限り全てのトナーを、トナー筐体に補給できる。
【0035】
(11)トナー容器は、容器本体と容器シャッタとを有してもよい。容器本体は、トナーを収容可能である。容器本体は、排出口を有する。容器本体の排出口は、容器本体内のトナーを排出可能である。容器シャッタは、容器本体の排出口を開閉する。トナー容器が受入部に接続され、かつ、受入シャッタが受入シャッタ閉位置に位置した状態で、容器シャッタは、容器本体の排出口を閉じる。トナー容器が受入部に接続され、かつ、受入シャッタが受入シャッタ開位置に位置した状態で、容器シャッタは、容器本体の排出口を開く。
【0036】
このような構成によれば、トナー容器が受入部に接続された状態で、受入シャッタを受入シャッタ閉位置から受入シャッタ開位置に移動させる動作で、容器シャッタも開くことができる。
【0037】
そのため、トナー容器の排出口が開いた状態でトナー容器が受入部に接続される場合と比べて、トナー容器が受入部に接続されるときにトナー容器内のトナーがこぼれてしまうことを、抑制できる。
【0038】
(12)本開示のトナーの補給方法は、接続工程と、シャッタ開工程と、補給工程とを含む。接続工程では、受入シャッタが受入シャッタ閉位置に位置した状態で、トナー筐体に補給されるトナーを収容したトナー容器をカートリッジと接続する。シャッタ開工程では、トナー容器が受入部に接続された状態で、受入シャッタを受入シャッタ閉位置から受入シャッタ開位置へ移動させる。補給工程では、トナー容器が受入部に接続され、かつ、受入シャッタが受入シャッタ開位置に位置した状態で、トナー容器をカートリッジの上方に位置させて、トナー容器内のトナーをトナー筐体内に補給する。
【0039】
このような方法によれば、トナー容器が受入部に接続された状態で、受入シャッタを受入シャッタ閉位置から受入シャッタ開位置に移動させることができる。
【0040】
そのため、トナー容器内のトナーがこぼれてしまうことを抑制しつつ、重力を利用して円滑に、トナー容器内のトナーをカートリッジに補給できる。
【0041】
また、トナー筐体の第1方向の一方の端部を上側にした状態でトナー容器とカートリッジとを接続しようとすると、トナー容器とカートリッジとを接続するときにトナーがこぼれてしまう可能性がある。
【0042】
この点、トナー容器が受入部に接続され、かつ、受入シャッタが受入シャッタ開位置に位置した状態で、トナー容器をカートリッジの上方に位置させる。
【0043】
そのため、トナー容器とカートリッジとを接続するときにトナーがこぼれてしまうことを、抑制できる。
【発明の効果】
【0044】
本開示のカートリッジ、および、トナーの補給方法によれば、トナーを円滑に補給できる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
図1図1は、トナーカートリッジの斜視図である。
図2図2は、図1に示すトナーカートリッジの平面図である。
図3図3は、図2に示すトナーカートリッジのA-A断面図である。
図4図4は、図2に示すトナーカートリッジのB-B断面図であり、レバーが第1位置に位置し、受入シャッタが受入シャッタ閉位置に位置した状態を示す。
図5図5は、図3に示すトナーカートリッジであって、排出シャッタが排出シャッタ開位置に位置した状態を示す。
図6図6は、図4に示すトナーカートリッジであって、レバーが第2位置に位置し、受入シャッタが受入シャッタ開位置に位置した状態を示す。
図7図7は、図6に示すトナーカートリッジであって、トナー容器がトナーカートリッジに接続されていない状態でレバーが第2位置に位置し、受入シャッタが受入シャッタ閉位置に位置したままの状態を示す。
図8図8は、トナー容器の斜視図である。
図9図9は、トナー容器がトナーカートリッジの受入部に接続され、レバーが第1位置に位置した状態を示す。
図10図10は、トナー容器がトナーカートリッジの受入部に接続され、レバーが第2位置に位置した状態を示す。
図11図11は、トナー容器がトナーカートリッジの受入部に接続され、レバーが第2位置に位置し、トナー容器がトナーカートリッジの上方に位置した状態を示す。
図12図12は、図8に示すトナー容器の分解斜視図であって、ベース、容器シャッタおよびシール部材を示す。
図13図13は、図9に示すトナーカートリッジの平面図である。
図14図14は、図13に示すトナーカートリッジのC-C断面図であって、レバーが第1位置に位置し、受入シャッタが受入シャッタ閉位置に位置し、容器シャッタが容器シャッタ閉位置に位置した状態を示す。
図15図15は、図14に示す断面図であって、レバーが第2位置に位置し、受入シャッタが受入シャッタ開位置に位置し、容器シャッタが容器シャッタ開位置に位置した状態を示す。
図16図16は、図1に示すトナーカートリッジが装着される画像形成装置の概略構成図である。
図17図17は、図16に示すドラムカートリッジが画像形成装置から取り外された状態を示す。
図18図18は、図16に示すドラムカートリッジの平面図である。
図19図19は、図18に示すドラムカートリッジのD-D断面図である。
図20図20は、図18に示すドラムカートリッジの側面図である。
図21図21は、トナーカートリッジの第2収容部がドラムカートリッジに支持され、排出シャッタが排出シャッタ閉位置に位置し、現像シャッタが現像シャッタ閉位置に位置した状態を示す。
図22図22は、図19に示すドラムカートリッジのE-E断面図である。
図23図23は、図21に続いて、トナー筐体が第2収容部について回動し、排出シャッタが排出シャッタ開位置に位置し、現像シャッタが現像シャッタ開位置に位置した状態を示す。
図24図24は、変形例(1)のプロセスカートリッジの斜視図である。
図25図25は、図24に示すプロセスカートリッジにトナー容器を接続した状態を示す。
図26図26は、変形例(2)の現像カートリッジの側面図である。
図27図27は、図26に示す現像カートリッジの断面図である。
図28図28は、変形例(3)を説明する説明図であって、トナー容器が接続された受入部の断面図(図33のF-F線に相当する断面図)であり、受入シャッタが受入シャッタ閉位置に位置し、容器シャッタが容器シャッタ閉位置に位置した状態を示す。
図29図29は、図28に示す断面図であって、受入シャッタが受入シャッタ開位置に位置し、容器シャッタが容器シャッタ開位置に位置した状態を示す。
図30図30は、変形例(3)のトナー容器の斜視図である。
図31図31は、変形例(3)のトナーカートリッジの側面図である。
図32図32は、図31に示すトナーカートリッジのG-G断面図である。
図33図33は、図30に示すトナー容器が図32に示すトナーカートリッジの受入部に接続された状態の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
1.トナーカートリッジ1
図1から図7を参照して、本開示のカートリッジの一実施形態としてのトナーカートリッジ1について説明する。
【0047】
図1および図2に示すように、トナーカートリッジ1は、トナー筐体2と、排出シャッタ3と、受入シャッタ4(図1参照)と、レバー5とを備える。また、図3に示すように、トナーカートリッジ1は、複数のアジテータ6A,6B,6Cを備える。
【0048】
1.1 トナー筐体2
図1に示すように、トナー筐体2は、第1方向に延びる。トナー筐体2は、筒形状を有する。トナー筐体2は、トナーを収容可能である。トナー筐体2は、排出口20を有する。
【0049】
排出口20は、第2方向におけるトナー筐体2の一端部に位置する。第2方向は、第1方向と交差する。好ましくは、第2方向は、第1方向と直交する。排出口20は、第1方向において、トナー筐体2の一端部とトナー筐体2の他端部との間に位置する。排出口20は、第1方向におけるトナー筐体2の中央部に位置する。排出口20は、トナー筐体2内のトナーを排出可能である。
【0050】
詳しくは、図1および図2に示すように、トナー筐体2は、第1収容部21と、第2収容部22と、受入部23と、2つのリブ24A,24Bと、2つの突起25A,25Bとを有する。
【0051】
1.1.1 第1収容部21
第1収容部21は、第2方向において、排出口20から離れて位置する。第1収容部21は、第1方向に延びる。第1収容部21は、筒形状を有する。第1収容部21は、第1方向において、一方の端面S1と、他方の端面S2とを有する。端面S1は、第1方向と交差する方向に延びる。好ましくは、端面S1は、第1方向と直交する方向に延びる。端面S2は、第1方向と交差する方向に延びる。好ましくは、端面S2は、第1方向と直交する方向に延びる。図3に示すように、第1収容部21は、第1収容室21Aを有する。言い換えると、トナー筐体2は、第1収容室21Aを有する。
【0052】
第1収容室21Aは、第1収容部21の内部空間である。第1収容部21は、第1収容室21A内にトナーを収容可能である。第1収容室21Aは、第2方向において、排出口20から離れて位置する。第1収容室21Aの容積は、第2収容部22の第2収容室22Aの容積よりも大きい。第2収容室22Aについては、後で説明する。
【0053】
1.1.2 第2収容部22
図1および図2に示すように、第2収容部22は、第2方向におけるトナー筐体2の一端部に位置する。第2収容部22は、第2方向における第1収容部21の一端部と接続されている。第2収容部22は、第1方向に延びる。第2収容部22は、円筒形状を有する。第2収容部22の周面S3は、第1方向におけるトナー筐体2の端面S1と交差する。好ましくは、第2収容部22の周面S3は、第1方向におけるトナー筐体2の端面S1と直交する。図3に示すように、第2収容部22は、第2収容室22Aと、上記した排出口20とを有する。言い換えると、トナー筐体2は、第2収容室22Aを有する。
【0054】
第2収容室22Aは、第2収容部22の内部空間である。第2収容部22は、第2収容室22A内にトナーを収容可能である。第2収容室22Aは、第2方向において、第1収容室21Aと排出口20との間に位置する。第2収容室22Aは、第1収容室21Aと通じる。第2収容室22Aの容積は、第1収容部21の第1収容室21Aの容積よりも小さい。
【0055】
図1に示すように、上記した排出口20は、第1方向における第2収容部22の中央部に位置する。排出口20は、第2収容部22の周面S3に位置する。つまり、排出口20は、第1方向におけるトナー筐体2の端面S1と交差する表面に位置する。排出口20は、第2収容室22Aと通じる。
【0056】
1.1.3 受入部23
受入部23は、第1方向におけるトナー筐体2の一端部に位置する。受入部23は、第1方向におけるトナー筐体2の一方の端面S1に位置する。詳しくは、受入部23は、第1方向における第1収容部21の一方の端面S1に位置する。受入部23は、トナー容器10(図8参照)と接続可能である。トナー容器10については、後で説明する。受入部23は、円形状を有する。図4に示すように、受入部23は、複数の受入口231A,231Bと、フレーム232とを有する。
【0057】
1.1.3.1 受入口231A,231B
受入口231Aは、第1方向における第1収容部21の一方の端面S1に位置する。受入口231Aは、第1収容室21A(図3参照)と通じる。受入口231Aは、トナー筐体2内にトナーを受け入れ可能である。
【0058】
受入口231Bは、第1方向における第1収容部21の一方の端面S1に位置する。受入口231Bは、受入部23の径方向において、受入口231Aから離れて位置する。受入口231Bは、受入部23の径方向において、受入部23の中心Cに対して、受入口231Aの反対側に位置する。受入口231Bは、第1収容室21A(図3参照)と通じる。受入口231Bは、受入口231Aとともに、トナー筐体2内にトナーを受け入れ可能である。
【0059】
1.1.3.2 フレーム232
図1に示すように、フレーム232は、受入シャッタ4とレバー5とを支持する。フレーム232は、第1方向における第1収容部21の一方の端面S1から突出する。フレーム232は、第1方向に延びる。フレーム232は、円筒形状を有する。フレーム232は、受入口231A,231B(図4参照)を囲む。フレーム232は、複数の溝232A,232Bと、貫通穴232Cとを有する。
【0060】
溝232Aは、第3方向におけるフレーム232の一端部に位置する。第3方向は、第1方向および第2方向と交差する。好ましくは、第3方向は、第1方向および第2方向と直交する。溝232Aは、フレーム232の内周縁に位置する。溝232Aは、第3方向において、フレーム232の内周縁から外側に向かって凹む。
【0061】
溝232Bは、第3方向におけるフレーム232の他端部に位置する。溝232Bは、第3方向において、受入部23の中心C(図4参照)に対して、溝232Aの反対側に位置する。溝232Bは、フレーム232の内周縁に位置する。溝232Bは、第3方向において、フレーム232の内周縁から外側に向かって凹む。
【0062】
貫通穴232Cは、フレーム232の周面に位置する。貫通穴232Cは、フレーム232の周方向に延びる。
【0063】
1.1.4 リブ24A,24B
図1に示すように、リブ24Aは、第1方向における第2収容部22の一方の端面S11に位置する。リブ24Aは、第1方向における第2収容部22の一方の端面S11から突出する。図4に示すように、リブ24Aは、第4方向に延びる。
【0064】
図1に示すように、リブ24Bは、第1方向における第2収容部22の他方の端面S12に位置する。リブ24Bは、第1方向における第2収容部22の他方の端面S12から突出する。リブ24Bは、リブ24Aと同じ方向に延びる。
【0065】
1.1.5 突起25A,25B
図1に示すように、突起25Aは、第1方向において、排出シャッタ3とリブ24Aとの間に位置する。突起25Aは、第2収容部22の周面S3に位置する。図4に示すように、突起25Aは、第4方向において、第2収容部22に対して第1収容部21の反対側に位置する。突起25Aは、第2収容部22の周面S3から突出する。突起25Aは、リブ24Aと同じ方向に延びる。
【0066】
図1に示すように、突起25Bは、第1方向において、排出シャッタ3とリブ24Bとの間に位置する。突起25Bは、第2収容部22の周面S3に位置する。突起25Bは、第4方向(図4参照)において、第2収容部22に対して第1収容部21の反対側に位置する。突起25Bは、第2収容部22の周面S3から突出する。突起25Bは、リブ24Aと同じ方向に延びる。
【0067】
1.2 排出シャッタ3
排出シャッタ3は、排出口20を開閉する。排出シャッタ3は、第2収容部22の周面S3上に位置する。排出シャッタ3は、第1方向において、第2収容部22の中央部に位置する。排出シャッタ3は、第1方向、および、第2収容部22の周方向に延びる。排出シャッタ3は、円筒形状を有する。
【0068】
図3および図5に示すように、排出シャッタ3は、排出シャッタ閉位置(図3参照)と排出シャッタ開位置(図5参照)との間を、第2収容部22の周方向に移動可能である。図3に示すように、排出シャッタ3が排出シャッタ閉位置に位置した状態で、排出シャッタ3は、排出口20を閉じる。図5に示すように、排出シャッタ3が排出シャッタ開位置に位置した状態で、排出口20は、開く。
【0069】
詳しくは、図1に示すように、排出シャッタ3は、開口31と、2つの突起32A,32Bとを有する。
【0070】
開口31は、第1方向において、排出シャッタ3の中央部に位置する。開口31は、第1方向において、突起32Aと突起32Bとの間に位置する。図3に示すように、排出シャッタ3が排出シャッタ閉位置に位置した状態で、開口31は、排出口20から離れて位置する。図5に示すように、排出シャッタ3が排出シャッタ開位置に位置した状態で、開口31の少なくとも一部は、排出口20と通じる。
【0071】
図1に示すように、突起32Aは、第1方向において、排出シャッタ3の一端部に位置する。突起32Aは、第1方向において、開口31の一方側に位置する。突起32Aは、排出シャッタ3の外周面から延びる。突起32Aは、第1方向と交差する方向に延びる。好ましくは、突起32Aは、第1方向と直交する方向に延びる。具体的には、突起32Aは、排出シャッタ3の径方向に延びる。突起32Aは、角柱形状を有する。
【0072】
突起32Bは、第1方向において、排出シャッタ3の他端部に位置する。突起32Bは、第1方向において、開口31の他方側に位置する。突起32Bは、第1方向において、開口31に対して突起32Aの反対側に位置する。突起32Bは、排出シャッタ3の外周面から延びる。突起32Bは、第1方向と交差する方向に延びる。好ましくは、突起32Bは、第1方向と直交する方向に延びる。具体的には、突起32Bは、排出シャッタ3の径方向に延びる。突起32Bは、角柱形状を有する。
【0073】
1.3 受入シャッタ4
受入シャッタ4は、受入口231A,231B(図4参照)を開閉する。受入シャッタ4は、受入部23に取り付けられる。受入シャッタ4は、受入部23の径方向において、フレーム232の内側に位置する。
【0074】
図4および図6に示すように、受入シャッタ4は、受入シャッタ閉位置(図4参照)と、受入シャッタ開位置(図6参照)との間を移動可能である。図4に示すように、受入シャッタ4が受入シャッタ閉位置に位置した状態で、受入シャッタ4は、受入口231A,231Bを閉じる。図6に示すように、受入シャッタ4が受入シャッタ開位置に位置した状態で、受入シャッタ4は、受入口231A,231Bを開く。受入シャッタ4は、受入シャッタ閉位置と受入シャッタ開位置との間を、軸A1について回転可能である。軸A1は、第1方向に延びる。好ましくは、軸A1は、受入部23の中心Cと一致する。
【0075】
詳しくは、図4に示すように、受入シャッタ4は、シャッタ本体41と、リブ42とを有する。
【0076】
シャッタ本体41は、円板形状を有する。シャッタ本体41は、複数の開口411A,411Bを有する。
【0077】
図4に示すように、受入シャッタ4が受入シャッタ閉位置に位置した状態で、開口411Aは、受入口231Aから離れて位置する。図6に示すように、受入シャッタ4が受入シャッタ開位置に位置した状態で、開口411Aの少なくとも一部は、受入口231Aと通じる。
【0078】
図4に示すように、開口411Bは、シャッタ本体41の径方向において、開口411Aから離れて位置する。開口411Bは、シャッタ本体41の径方向において、軸A1に対して、開口411Aの反対側に位置する。受入シャッタ4が受入シャッタ閉位置に位置した状態で、開口411Bは、受入口231Bから離れて位置する。図6に示すように、受入シャッタ4が受入シャッタ開位置に位置した状態で、開口411Bの少なくとも一部は、受入口231Bと通じる。
【0079】
図4に示すように、リブ42は、シャッタ本体41の縁に位置する。リブ42は、シャッタ本体41から第1方向に突出する。リブ42は、シャッタ本体41の周方向に延びる。リブ42は、複数の溝421A,421Bを有する。
【0080】
溝421Aは、第1方向におけるリブ42の一端縁からシャッタ本体41に向かって凹む。受入シャッタ4が受入シャッタ閉位置に位置した状態で、溝421Aは、フレーム232の溝232A(図1参照)と通じる。
【0081】
溝421Bは、シャッタ本体41の径方向において、軸A1に対して、溝421Aの反対側に位置する。溝421Bは、第1方向におけるリブ42の一端縁からシャッタ本体41に向かって凹む。受入シャッタ4が受入シャッタ閉位置に位置した状態で、溝421Bは、フレーム232の溝232B(図1参照)と通じる。
【0082】
1.4 レバー5
図4および図6に示すように、レバー5は、第1位置(図4参照)と第2位置(図6参照)との間を移動可能である。レバー5は、第1位置と第2位置との間を、軸A2について回動可能である。軸A2は、第1方向に延びる。好ましくは、軸A2は、受入部23の中心Cと一致する。
【0083】
なお、図7に示すように、トナー容器10がトナーカートリッジ1から取り外されている状態で、レバー5は、受入シャッタ4に対して回動可能である。これにより、受入シャッタ4が受入シャッタ閉位置に位置し、トナー容器10がトナーカートリッジ1から取り外されている状態で、レバー5が第1位置から第2位置へ移動してしまったとしても、受入シャッタ4は受入シャッタ閉位置から移動しない。
【0084】
図4に示すように、レバー5は、係合部51と、突出部52とを有する。
【0085】
トナー容器10(図8参照)が受入部23に接続された状態で、係合部51は、受入シャッタ4とともに、トナー容器10の容器シャッタ12(図8参照)と係合する。容器シャッタ12については、後で説明する。係合部51は、リング形状を有する。係合部51は、受入部23の径方向において、フレーム232の内側に位置する。係合部51は、受入部23の径方向において、受入シャッタ4の外側に位置する。係合部51は、複数の溝511A,511Bを有する。
【0086】
溝511Aは、第1方向において、係合部51の一端縁から他方側に向かって凹む。受入シャッタ4が受入シャッタ閉位置に位置し、かつ、レバー5が第1位置に位置した状態で、溝511Aは、受入シャッタ4の溝421A、および、フレーム232の溝232A(図1参照)と通じる。
【0087】
溝511Bは、係合部51の径方向において、軸A2に対して、溝511Aの反対側に位置する。溝511Bは、第1方向において、係合部51の一端縁から他方側に向かって凹む。受入シャッタ4が受入シャッタ閉位置に位置し、かつ、レバー5が第1位置に位置した状態で、溝511Bは、受入シャッタ4の溝421B、および、フレーム232の溝232B(図1参照)と通じる。
【0088】
突出部52は、係合部51の径方向において、係合部51の外側に位置する。突出部52は、係合部51の径方向に延びる。突出部52は、係合部51から延びる。係合部51は、フレーム232の貫通穴232Cを通って、フレーム232の外側へ突出する。
【0089】
1.5 アジテータ6A,6B,6C
図3に示すように、アジテータ6Aは、第1収容室21A内に位置する。アジテータ6Aは、第2方向において、第2収容室22Aから離れて位置する。アジテータ6Aは、第1収容室21A内のトナーを第2収容室22Aに向けて搬送する。アジテータ6Aは、アジテータ軸A11について回転可能である。アジテータ軸A11は、第1方向に延びる。アジテータ軸A11は、第3方向において、第2収容部22よりも一方側に位置する。
【0090】
アジテータ6Bは、第1収容室21A内に位置する。アジテータ6Bは、第2方向において、アジテータ6Aと第2収容室22Aとの間に位置する。アジテータ6Bは、アジテータ6Aとともに、第1収容室21A内のトナーを第2収容室22Aに向けて搬送する。アジテータ6Bは、アジテータ軸A12について回転可能である。アジテータ軸A12は、第1方向に延びる。アジテータ軸A12は、第3方向において、アジテータ軸A11よりも他方側に位置する。
【0091】
アジテータ6Cは、第2収容室22A内に位置する。アジテータ6Cは、第2収容室22A内のトナーを排出口20に向けて搬送する。アジテータ6Cは、アジテータ軸A13について回転可能である。アジテータ軸A13は、第1方向に延びる。アジテータ軸A13は、第2方向において、アジテータ軸A12と並ぶ。第2方向は、アジテータ軸A12とアジテータ軸A13とを結ぶ方向である。
【0092】
2.トナー容器10
次に、図8から図15を参照して、トナー容器10の詳細について説明する。
【0093】
図8に示すトナー容器10は、トナーを収容可能である。トナー容器10内のトナーは、上記したトナーカートリッジ1のトナー筐体2(図9参照)に補給される。
【0094】
詳しくは、図9に示すように、トナーカートリッジ1にトナーを補給するには、トナーカートリッジ1が画像形成装置から取り外され、受入シャッタ4(図1参照)が受入シャッタ閉位置に位置した状態で、ユーザーは、トナーを収容したトナー容器10を、トナーカートリッジ1の受入部23に接続する(接続工程)。
【0095】
次に、図10に示すように、ユーザーは、トナー容器10が受入部23に接続された状態で、レバー5を第1位置から第2位置へ移動させることにより、受入シャッタ4を受入シャッタ閉位置から受入シャッタ開位置へ移動させる(シャッタ開工程)。トナー容器10が受入部23に接続され、かつ、受入シャッタ4が受入シャッタ開位置に位置した状態で、受入口231A,231B(図6参照)は、トナー容器10からトナーを受入れ可能になる。また、トナー容器10が受入部23に接続され、かつ、受入シャッタ4が受入シャッタ開位置に位置した状態で、トナー容器10は、トナーカートリッジ1から取り外し不能になる。
【0096】
次に、図11に示すように、ユーザーは、トナー容器10が受入部23に接続され、かつ、受入シャッタ4が受入シャッタ開位置に位置した状態で、トナー容器10をトナーカートリッジ1の上方に位置させて、トナー容器10内のトナーをトナー筐体2内に補給する。
【0097】
このとき、トナー容器10がトナーカートリッジ1から取り外し不能であることにより、ユーザは、トナー容器10が受入部23に接続された状態で、トナーカートリッジ1を振ることができる。これにより、トナー容器10内のトナーをトナー筐体2内に円滑に補給できる。
【0098】
次に、図9に示すように、ユーザーは、トナー容器10が受入部23に接続された状態で、レバー5を第2位置から第1位置へ移動させることにより、受入シャッタ4を受入シャッタ開位置から受入シャッタ閉位置へ移動させる(シャッタ閉工程)。トナー容器10が受入部23に接続され、かつ、受入シャッタ4が受入シャッタ閉位置に位置した状態で、トナー容器10は、トナーカートリッジ1から取り外し可能になる。
【0099】
その後、ユーザーは、トナー容器10は、トナーカートリッジ1から取り外す。これにより、トナーの補給が完了する。
【0100】
詳しくは、図8および図12に示すように、トナー容器10は、容器本体11と、容器シャッタ12と、シール部材13とを有する。
【0101】
なお、以下の説明において、トナー容器10についての「第1方向」は、トナー容器10がトナーカートリッジ1の受入部23に接続された状態で」の「第1方向」である。
【0102】
2.1 容器本体11
図8に示すように、容器本体11は、トナーを収容可能である。本実施形態では、容器本体11は、パウチ111と、接続部材112とを有する。
【0103】
パウチ111は、例えば、軟質の樹脂からなる。パウチ111は、内部にトナーを収容可能である。パウチ111は、第1方向に延びる。パウチ111は、第1方向において、一端部111Aと、他端部111Bとを有する。一端部111Aは、図示しない開口を有する。他端部111Bは、第1方向において、一端部111Aから離れて位置する。
【0104】
接続部材112は、パウチ111の一端部111Aと接続される。接続部材112は、パウチ111の図示しない開口を閉鎖する。図9に示すように、トナー容器10がトナーカートリッジ1の受入部23に接続された状態で、接続部材112は、受入部23と接続される。接続部材112は、例えば、硬質の樹脂からなる。図12に示すように、接続部材112は、ベース1121と、突出部1122とを有する。
【0105】
ベース1121は、パウチ111の一端部111Aと接続される。ベース1121は、第1方向に延びる。ベース1121は、円筒形状を有する。ベース1121は、複数の排出口110A,110Bを有する。つまり、容器本体11は、排出口110A,110Bとを有する。
【0106】
排出口110Aは、第1方向におけるベース1121の端面に位置する。排出口110Aは、パウチ111の内部空間と通じる。排出口110Aは、容器本体11内のトナーを排出可能である。
【0107】
排出口110Bは、第1方向におけるベース1121の端面に位置する。排出口110Bは、ベース1121の径方向において、排出口110Aから離れて位置する。排出口110Bは、ベース1121の径方向において、ベース1121の中心C2に対して、排出口110Aの反対側に位置する。排出口110Bは、パウチ111の内部空間と通じる。排出口110Bは、排出口110Aとともに、容器本体11内のトナーを排出可能である。
【0108】
突出部1122は、第1方向におけるベース1121の端面から延びる。突出部1122は、第1方向に延びる。突出部1122は、円筒形状を有する。突出部1122は、容器シャッタ12を支持する。突出部1122は、排出口110A,110Bを囲む。突出部1122は、複数の貫通穴1122A,1122Bとを有する。
【0109】
貫通穴1122Aは、突出部1122の周面に位置する。貫通穴1122Aは、突出部1122の周方向に延びる。
【0110】
貫通穴1122Bは、突出部1122の周面に位置する。貫通穴1122Bは、突出部1122の周方向において、貫通穴1122Aから離れて位置する。貫通穴1122Bは、ベース1121の径方向において、ベース1121の中心C2に対して、貫通穴1122Aの反対側に位置する。貫通穴1122Bは、突出部1122の周方向に延びる。
【0111】
2.2 容器シャッタ12
図8に示すように、容器シャッタ12は、突出部1122に取り付けられる。容器シャッタ12は、突出部1122の径方向において、突出部1122の内側に位置する。容器シャッタ12は、容器本体11の排出口110A,110Bを開閉する。
【0112】
図13図14および図15に示すように、容器シャッタ12は、容器シャッタ閉位置(図13および図14参照)と、容器シャッタ開位置(図15参照)との間を移動可能である。図14に示すように、容器シャッタ12が容器シャッタ閉位置に位置した状態で、容器シャッタ12は、排出口110A,110B(図8参照)を閉じる。図15に示すように、容器シャッタ12が容器シャッタ開位置に位置した状態で、容器シャッタ12は、排出口110A,110Bを開く。容器シャッタ12は、容器シャッタ閉位置と容器シャッタ開位置との間を、軸A21について回転可能である。軸A21は、第1方向に延びる。好ましくは、軸A21は、ベース1121の中心C2(図12参照)と一致する。
【0113】
詳しくは、図12に示すように、容器シャッタ12は、シャッタ本体121と、複数の突起122A,122Bとを有する。
【0114】
シャッタ本体121は、円筒形状を有する。シャッタ本体121は、複数の開口120A,120Bを有する。
【0115】
図8に示すように、容器シャッタ12が容器シャッタ閉位置に位置した状態で、開口120Aは、排出口110Aから離れて位置する。容器シャッタ12が容器シャッタ開位置(図15参照)に位置した状態で、開口120Aの少なくとも一部は、排出口110Aと通じる。
【0116】
図12に示すように、開口120Bは、シャッタ本体121の径方向において、開口120Aから離れて位置する。図8に示すように、開口120Bは、シャッタ本体121の径方向において、軸A21に対して、開口120Aの反対側に位置する。容器シャッタ12が容器シャッタ閉位置に位置した状態で、開口120Bは、排出口110Bから離れて位置する。容器シャッタ12が容器シャッタ開位置(図15参照)に位置した状態で、開口120Bの少なくとも一部は、排出口110Bと通じる。
【0117】
図12に示すように、突起122Aは、シャッタ本体121の周面に位置する。突起122Aは、シャッタ本体121の周面から突出する。突起122Aは、シャッタ本体121の径方向に延びる。図8に示すように、突起122Aは、突出部1122の貫通穴1122Aを通って、突出部1122の外側に突出する。
【0118】
突起122Bは、シャッタ本体121の径方向において、軸A21(図8参照)に対して、突起122Aの反対側に位置する。突起122Bは、シャッタ本体121の周面に位置する。突起122Bは、シャッタ本体121の周面から突出する。突起122Bは、シャッタ本体121の径方向に延びる。突起122Bは、突出部1122の貫通穴1122B(図12参照)を通って、突出部1122の外側に突出する。
【0119】
図14に示すように、トナーカートリッジ1の受入シャッタ4が受入シャッタ閉位置に位置し、トナーカートリッジ1のレバー5が第1位置に位置し、かつ、トナー容器10の容器シャッタ12が容器シャッタ閉位置に位置した状態で、トナー容器10がトナーカートリッジ1の受入部23に接続されると、突起122Aは、フレーム232の溝232A(図1参照)を通って、受入シャッタ4の溝421A、および、レバー5の溝511Aに嵌まる。また、突起122Bは、フレーム232の溝232B(図1参照)を通って、受入シャッタ4の溝421B、および、レバー5の溝511Bに嵌まる。突起122Aが溝421Aおよび溝511Aに嵌まり、突起122Bが溝421Bおよび溝511Bに嵌まることにより、容器シャッタ12は、受入シャッタ4およびレバー5とともに移動可能になる。
【0120】
これにより、図9および図10に示すように、上記したシャッタ開工程において、ユーザーがレバー5を第1位置(図9参照)から第2位置(図10参照)へ移動させると、容器シャッタ12が、容器シャッタ閉位置(図14参照)から容器シャッタ開位置(図15参照)へ移動し、受入シャッタ4が、受入シャッタ閉位置(図14参照)から受入シャッタ開位置(図15参照)へ移動する。
【0121】
つまり、図14に示すように、トナー容器10が受入部23に接続され、レバー5が第2位置に位置した状態で、レバー5は、容器シャッタ12を容器シャッタ開位置に位置させ、受入シャッタ4を受入シャッタ開位置に位置させる。これにより、トナー容器10が受入部23に接続され、かつ、受入シャッタ4が受入シャッタ開位置に位置した状態で、容器シャッタ12は、容器本体11の排出口110A,110B(図8参照)を開く。
【0122】
なお、トナー容器10が受入部23に接続され、かつ、容器シャッタ12が容器シャッタ開位置に位置した状態で、容器シャッタ12の突起122A,122Bは、フレーム232(図1参照)の内周縁に引っかかる。そのため、上記し、図10に示すように、トナー容器10が受入部23に接続され、かつ、受入シャッタ4が受入シャッタ開位置に位置した状態で、トナー容器10は、トナーカートリッジ1から取り外し不能になる。
【0123】
また、上記したシャッタ閉工程において、ユーザーがレバー5を第2位置(図10参照)から第1位置(図9参照)へ移動させると、容器シャッタ12が、容器シャッタ開位置から容器シャッタ閉位置へ移動し、受入シャッタ4が、受入シャッタ開位置から受入シャッタ閉位置へ移動する。
【0124】
つまり、図12に示すように、トナー容器10が受入部23に接続され、レバー5が第1位置に位置した状態で、レバー5は、容器シャッタ12を容器シャッタ閉位置に位置させ、受入シャッタ4を受入シャッタ閉位置に位置させる。トナー容器10が受入部23に接続され、かつ、受入シャッタ4が受入シャッタ閉位置に位置した状態で、容器シャッタ12は、容器本体11の排出口110A,110B(図7参照)を閉じる。
【0125】
なお、トナー容器10が受入部23に接続され、かつ、容器シャッタ12が容器シャッタ閉位置に位置した状態で、容器シャッタ12の突起122Aは、フレーム232の溝232A(図1参照)と重なり、容器シャッタ12の突起122Bは、フレーム232の溝232B(図1参照)と重なる。そのため、上記し、図9に示すように、トナー容器10が受入部23に接続され、かつ、受入シャッタ4が受入シャッタ閉位置に位置した状態で、トナー容器10は、トナーカートリッジ1から取り外し可能になる。
【0126】
2.3 シール部材13
図12に示すように、シール部材13は、接続部材112のベース1121と、容器シャッタ12のシャッタ本体121との間をシールする。シール部材13は、第1方向において、接続部材112のベース1121と、容器シャッタ12のシャッタ本体121との間に位置する。シール部材13は、接続部材112のベース1121に固定される。また、図14に示すように、シール部材13は、シャッタ本体121の径方向において、シャッタ本体121の内側に位置する。シール部材13は、円板形状を有する。シール部材13は、例えば、スポンジからなる。シール部材13は、複数の開口130A,130Bを有する。開口130Aの少なくとも一部は、排出口110A(図12参照)と通じる。開口130Bの少なくとも一部は、排出口110B(図12参照)と通じる。
【0127】
4.画像形成装置100
次に、図16から図23を参照して、トナーカートリッジ1が装着される画像形成装置100について説明する。
【0128】
なお、以下の画像形成装置100についての説明において、「第1方向」、「第2方向」および「第3方向」は、トナーカートリッジ1が画像形成装置100に装着された状態で」の「第1方向」、「第2方向」および「第3方向」である。
【0129】
4.1 画像形成装置100の概略
図16に示すように、画像形成装置100は、本体筐体101と、カバー102と、シート収容部103と、ドラムカートリッジ104と、上記したトナーカートリッジ1と、露光装置105と、定着装置106とを備える。
【0130】
4.1.1 本体筐体101
本体筐体101は、シート収容部103と、ドラムカートリッジ104と、露光装置105と、定着装置106とを収容する。本体筐体101は、開口101A(図17参照)を有する。
【0131】
4.1.2 カバー102
カバー102は、カバー閉位置(図16参照)とカバー開位置(図17参照)との間を移動可能である。図16に示すように、カバー102がカバー閉位置に位置した状態で、カバー102は、開口101Aを閉じる。図17に示すように、カバー102がカバー開位置に位置した状態で、開口101Aは、開く。
【0132】
4.1.3 シート収容部103
図16に示すように、シート収容部103は、シートSを収容可能である。シート収容部103内のシートSは、転写ローラ1044に向かって搬送される。転写ローラ1044については、後で説明する。
【0133】
4.1.4 ドラムカートリッジ104
ドラムカートリッジ104は、画像形成装置100に装着されている。ドラムカートリッジ104が画像形成装置100に装着された状態で、ドラムカートリッジ104は、本体筐体101内に位置する。図17に示すように、カバー102がカバー開位置に位置した状態で、ドラムカートリッジ104は、開口101Aを通って、画像形成装置100に対して着脱可能である。ドラムカートリッジ104は、例えば、ドラムカートリッジ104の交換が必要になった場合に、画像形成装置100から取り外される。
【0134】
図16に示すように、ドラムカートリッジ104は、感光ドラム1041と、帯電ローラ1042と、現像ユニット1043と、転写ローラ1044とを有する。
【0135】
4.1.4.1 感光ドラム1041
感光ドラム1041は、ドラム軸A101について回転可能である。ドラム軸A101は、第1方向に延びる。感光ドラム1041は、第1方向に延びる。感光ドラム1041は、円筒形状を有する。
【0136】
4.1.4.2 帯電ローラ1042
帯電ローラ1042は、感光ドラム1041を帯電させる。なお、画像形成装置100は、帯電ローラ1042の代わりに、スコロトロン型の帯電器を備えてもよい。
【0137】
4.1.4.3 現像ユニット1043
現像ユニット1043は、感光ドラム1041にトナーを供給可能である。現像ユニット1043は、現像筐体1043Aと、現像ローラ1043Bとを有する。
【0138】
現像筐体1043Aは、トナーを収容可能である。現像筐体1043Aは、現像ローラ1043Bを支持する。
【0139】
現像ローラ1043Bは、現像筐体1043A内のトナーを感光ドラム1041に供給可能である。現像ローラ1043Bは、感光ドラム1041と接触する。現像ローラ1043Bは、感光ドラム1041から離間可能であってもよい。現像ローラ1043Bは、現像軸A102について回転可能である。現像軸A102は、第1方向に延びる。
【0140】
4.1.4.4 転写ローラ1044
転写ローラ1044は、感光ドラム1041上のトナーをシートSに転写する。詳しくは、シート収容部103からのシートSは、転写ローラ1044と感光ドラム1041との間を通る。このとき、転写ローラ1044は、感光ドラム1041上のトナーをシートSに転写する。転写ローラ1044は、感光ドラム1041と接触する。
【0141】
4.1.5 トナーカートリッジ1
トナーカートリッジ1は、ドラムカートリッジ104に着脱可能である。詳しくは、トナーカートリッジ1は、ドラムカートリッジ104の現像ユニット1043に着脱可能である。トナーカートリッジ1がドラムカートリッジ104に装着された状態で、トナーカートリッジ1は、現像筐体1043Aにトナーを供給可能である。
【0142】
トナーカートリッジ1がドラムカートリッジ104に装着され、ドラムカートリッジ104が画像形成装置100に装着され、画像形成装置100が水平面に載置された状態で、第3方向は、上下方向と同じ方向である。トナーカートリッジ1がドラムカートリッジ104に装着され、ドラムカートリッジ104が画像形成装置100に装着され、画像形成装置100が水平面に載置された状態で、第3方向の一方側は、上側であり、第3方向の他方側は、下側である。トナーカートリッジ1がドラムカートリッジ104に装着され、ドラムカートリッジ104が画像形成装置100に装着され、画像形成装置100が水平面に載置された状態で、第1方向および第2方向は、水平方向である。
【0143】
4.1.6 露光装置105
露光装置105は、感光ドラム1041を露光可能である。詳しくは、ドラムカートリッジ104が本体筐体101に装着された状態で、露光装置105は、帯電ローラ1042によって帯電された感光ドラム1041の表面を露光可能である。現像ユニット1043は、露光された感光ドラム1041の表面にトナーを供給する。本実施形態では、露光装置105は、レーザースキャンユニットである。露光装置105は、LEDヘッドでもよい。
【0144】
4.1.7 定着装置106
定着装置106は、シートSに転写されたトナーをシートSに定着させる。本実施形態では、定着装置106は、トナーが転写されたシートSを加熱および加圧することにより、トナーをシートSに定着させる。定着装置106を通過したシートSは、本体筐体101の上面に排出される。
【0145】
4.2 ドラムカートリッジ104の詳細
図18に示すように、ドラムカートリッジ104は、上記した感光ドラム1041、帯電ローラ1042(図19参照)、現像ユニット1043および転写ローラ1044(図19参照)に加えて、フレーム1040と、廃トナー管1045と、搬送部材1046を有する。
【0146】
4.2.1 フレーム1040
フレーム1040は、感光ドラム1041、帯電ローラ1042、現像ユニット1043および転写ローラ1044を支持する。フレーム1040は、2つのドラム側板1040A,1040Bと、廃トナー収容部1047と、ドラムクリーニング部材1048(図19参照)とを有する。言い換えると、ドラムカートリッジ104は、廃トナー収容部1047と、ドラムクリーニング部材1048とを有する。
【0147】
4.2.1.1 ドラム側板1040A,1040B
図18に示すように、ドラム側板1040Aは、第1方向におけるフレーム1040の一端部に位置する。ドラム側板1040Aは、感光ドラム1041の一端部、および、現像ユニット1043の一端部を支持する。ドラム側板1040Aは、第2方向および第3方向に延びる。
【0148】
ドラム側板1040Aは、2つの貫通穴10401A,10402Aを有する。
【0149】
貫通穴10401Aは、第5方向(図20参照)において、感光ドラム1041から離れて位置する。第5方向は、ドラム軸A101と現像軸A102とを結ぶ方向である。貫通穴10401Aは、第5方向に延びる。貫通穴10401Aは、長穴である。現像ユニット1043の突起10432Aは、貫通穴10401Aに嵌まる。突起10432Aについては、後で説明する。
【0150】
貫通穴10402Aは、第5方向において、貫通穴10401Aから離れて位置する。貫通穴10402Aは、第5方向において、感光ドラム1041と貫通穴10401Aとの間に位置する。貫通穴10402Aは、第5方向に延びる。貫通穴10402Aは、長穴である。現像ユニット1043の突起10433Aは、貫通穴10402Aに嵌まる。突起10433Aについては、後で説明する。
【0151】
ドラム側板1040Bは、第1方向におけるフレーム1040の他端部に位置する。ドラム側板1040Bは、第1方向において、ドラム側板1040Aから離れて位置する。ドラム側板1040Bは、第2方向および第3方向に延びる。ドラム側板1040Bは、感光ドラム1041の他端部、および、現像ユニット1043の他端部を支持する。ドラム側板1040Bは、2つの貫通穴10401B,10402Bを有する。
【0152】
図20に示すように、貫通穴10401Bは、第5方向において、感光ドラム1041から離れて位置する。貫通穴10401Bは、第5方向に延びる。貫通穴10401Bは、長穴である。現像ユニット1043の突起10432Bは、貫通穴10401Bに嵌まる。突起10432Bについては、後で説明する。
【0153】
貫通穴10402Bは、第5方向において、貫通穴10401Bから離れて位置する。貫通穴10402Bは、第5方向において、感光ドラム1041と貫通穴10401Bとの間に位置する。貫通穴10402Bは、第5方向に延びる。貫通穴10402Bは、長穴である。現像ユニット1043の突起10433Bは、貫通穴10402Bに嵌まる。突起10433Bについては、後で説明する。
【0154】
4.2.1.2 廃トナー収容部1047
図18に示すように、廃トナー収容部1047は、第1方向において、ドラム側板1040Aとドラム側板1040Bとの間に位置する。廃トナー収容部1047は、第1方向に延びる。第1方向における廃トナー収容部1047の一端部は、ドラム側板1040Aと接続する。第1方向における廃トナー収容部1047の他端部は、ドラム側板1040Bと接続する。図19に示すように、廃トナー収容部1047は、開口1047Aを有する。廃トナー収容部1047は、廃トナーを収容する。
【0155】
4.2.1.3 ドラムクリーニング部材1048
ドラムクリーニング部材1048は、廃トナー収容部1047に取り付けられる。ドラムクリーニング部材1048は、第1方向に延びる。ドラムクリーニング部材1048は、板形状を有する。ドラムクリーニング部材1048は、感光ドラム1041の周面をクリーニングする。詳しくは、ドラムクリーニング部材1048のエッジは、感光ドラム1041の表面と接触する。感光ドラム1041が回転すると、感光ドラム1041の表面の廃トナーは、ドラムクリーニング部材1048のエッジと接触して、感光ドラム1041の表面から除去される。除去された廃トナーは、開口1047Aを通って廃トナー収容部1047内に収容される。
【0156】
4.2.2 現像ユニット1043の詳細
図18に示すように、現像ユニット1043は、第1方向において、ドラム側板1040Aとドラム側板1040Bとの間に位置する。詳しくは、現像筐体1043Aは、第1方向において、ドラム側板1040Aとドラム側板1040Bとの間に位置する。現像ユニット1043は、上記した現像筐体1043Aおよび現像ローラ1043Bに加えて、2つの現像側板10431A,10431Bと、2つの突起10432A,10433Aと、2つの突起10432B,10433Bと、現像シャッタ10434と、第1スクリュー10435(図19参照)と、第2スクリュー10436(図19参照)とを有する。
【0157】
4.2.2.1 現像側板10431A,10431B
現像側板10431Aは、第1方向における現像ユニット1043の一端部に位置する。現像側板10431Aは、現像ローラ1043Bの一端部を支持する。現像側板10431Aは、第2方向および第3方向に延びる。現像側板10431Aは、溝10437Aを有する。図21に示すように、トナーカートリッジ1がドラムカートリッジ104に装着されるときに、溝10437A(図18参照)は、トナーカートリッジ1のリブ24A(図1参照)を受け入れる。
【0158】
図18に示すように、現像側板10431Bは、第1方向における現像ユニット1043の他端部に位置する。現像側板10431Bは、第1方向において、現像側板10431Aから離れて位置する。現像側板10431Bは、現像ローラ1043Bの他端部を支持する。現像側板10431Bは、第2方向および第3方向に延びる。現像側板10431Bは、溝10437Bを有する。図21に示すように、トナーカートリッジ1がドラムカートリッジ104に装着されるときに、溝10437B(図18参照)は、トナーカートリッジ1のリブ24B(図1参照)を受け入れる。
【0159】
4.2.2.2 現像筐体1043Aの詳細
図18に示すように、現像筐体1043Aは、第1方向において、現像側板10431Aと現像側板10431Bとの間に位置する。現像筐体1043Aは、第1方向に延びる。第1方向における現像筐体1043Aの一端部は、現像側板10431Aと接続する。第1方向における現像筐体1043Aの他端部は、現像側板10431Bと接続する。図19に示すように、現像筐体1043Aは、仕切壁10438を有する。現像筐体1043Aは、現像受入口10439と、2つの凹部10440A,10440B(図18参照)を有する。
【0160】
仕切壁10438は、現像筐体1043A内に位置する。仕切壁10438は、現像筐体1043Aの内部空間を、第1現像室10430Aと第2現像室10430Bとに仕切る。第1現像室10430Aは、第3方向において、第2現像室10430Bの一方側に位置する。現像ローラ1043Bの一部は、第2現像室10430B内に位置する。現像ローラ1043Bは、第2現像室10430B内のトナーを感光ドラム1041に供給可能である。図22に示すように、仕切壁10438は、第1方向に延びる。仕切壁10438は、2つの通路10438A,10438Bを有する。
【0161】
通路10438Aは、第1方向における仕切壁10438の一端部に位置する。通路10438Aは、第1現像室10430Aと第2現像室10430Bとを通じさせる。
【0162】
通路10438Bは、第1方向における仕切壁10438の他端部に位置する。通路10438Bは、第1現像室10430Aと第2現像室10430Bとを通じさせる。
【0163】
図18に示すように、現像受入口10439は、第1方向において、現像筐体1043Aの中央部に位置する。現像受入口10439は、第1方向において、凹部10440Aと凹部10440Bとの間に位置する。トナーカートリッジ1がドラムカートリッジ104に装着された状態で、現像受入口10439は、トナーカートリッジ1からのトナーを受入可能である。図19および図22に示すように、現像受入口10439は、第2方向において、仕切壁10438と重なる。
【0164】
図18に示すように、凹部10440Aは、第1方向において、現像受入口10439と現像側板10431Aとの間に位置する。
【0165】
凹部10440Bは、第1方向において、現像受入口10439と現像側板10431Bとの間に位置する。凹部10440Bは、第1方向において、現像受入口10439に対して、凹部10440Aの反対側に位置する。
【0166】
図21に示すように、トナーカートリッジ1の排出シャッタ3が排出シャッタ閉位置(図1参照)に位置した状態で、トナーカートリッジ1がドラムカートリッジ104に装着されるときに、トナーカートリッジ1の排出シャッタ3の突起32A(図1参照)は、凹部10440A(図18参照)に嵌まり、トナーカートリッジ1の排出シャッタ3の突起32B(図1参照)は、凹部10440B(図18参照)に嵌まる。これにより、トナーカートリッジ1の排出シャッタ3は、現像筐体1043Aに対して固定される。
【0167】
そして、図21および図23に示されるように、排出シャッタ3が現像筐体1043Aに対して固定された状態で、トナーカートリッジ1のトナー筐体2が第2収容部22について回動されると、トナー筐体2は、排出シャッタ3に対して回転する。その結果、排出シャッタ3は、トナー筐体2の第2収容部22に対して、排出シャッタ閉位置から排出シャッタ開位置へ移動する。
【0168】
4.2.2.3 突起10432A,10433A
図18に示すように、突起10432Aは、第5方向(図20参照)において、感光ドラム1041から離れて位置する。突起10432Aは、第1方向における現像ユニット1043の一端部に位置する。突起10432Aは、現像側板10431Aから第1方向に延びる。突起10432Aは、円柱形状を有する。突起10432Aは、ドラム側板1040Aの貫通穴10401Aに嵌まる。
【0169】
突起10433Aは、第5方向において、感光ドラム1041と突起10432Aとの間に位置する。突起10433Aは、第1方向における現像ユニット1043の一端部に位置する。突起10433Aは、現像側板10431Aから第1方向に延びる。突起10433Aは、円柱形状を有する。突起10433Aは、現像ローラ1043Bのシャフトの一端部であってもよい。突起10433Aは、ドラム側板1040Aの貫通穴10402Aに嵌まる。
【0170】
4.2.2.4 突起10432B,10433B
突起10432Bは、第5方向において、感光ドラム1041から離れて位置する。突起10432Bは、第1方向における現像ユニット1043の他端部に位置する。突起10432Bは、現像側板10431Bから第1方向に延びる。突起10432Bは、円柱形状を有する。突起10432Bは、ドラム側板1040Bの貫通穴10401Bに嵌まる。
【0171】
突起10433Bは、第5方向において、感光ドラム1041と突起10432Bとの間に位置する。突起10433Bは、第1方向における現像ユニット1043の他端部に位置する。突起10433Bは、現像側板10431Bから第1方向に延びる。突起10433Bは、円柱形状を有する。突起10433Bは、現像ローラ1043Bのシャフトの他端部であってもよい。突起10433Bは、ドラム側板1040Bの貫通穴10402Bに嵌まる。
【0172】
突起10432Aがドラム側板1040Aの貫通穴10401Aに嵌まり、突起10433Aがドラム側板1040Aの貫通穴10402Aに嵌まり、突起10432Bがドラム側板1040Bの貫通穴10401Bに嵌まり、突起10433Bがドラム側板1040Bの貫通穴10402Bに嵌まることにより、現像ユニット1043は、感光ドラム1041に対して第5方向に移動可能である。
【0173】
4.2.2.5 現像シャッタ10434
図18に示すように、現像シャッタ10434は、第1方向において、現像側板10431Aと現像側板10431Bとの間に位置する。現像シャッタ10434は、第1方向に延びる。現像シャッタ10434は、現像受入口10439を開閉する。現像シャッタ10434は、2つの貫通穴10434A,10434Bと、開口10434Cとを有する。
【0174】
貫通穴10434Aは、第1方向において、現像筐体1043Aの凹部10440Aと現像側板10431Aとの間に位置する。
【0175】
貫通穴10434Bは、第1方向において、現像筐体1043Aの凹部10440Bと現像側板10431Bとの間に位置する。
【0176】
開口10434Cは、第1方向において、現像シャッタ10434の中央部に位置する。開口10434Cは、第1方向において、貫通穴10434Aと貫通穴10434Bとの間に位置する。
【0177】
図21に示すように、トナーカートリッジ1がドラムカートリッジ104に装着されるときに、トナーカートリッジ1のトナー筐体2の突起25A(図1参照)は、貫通穴10434A(図18参照)に嵌まり、トナーカートリッジ1のトナー筐体2の突起25B(図1参照)は、貫通穴10434B(図18参照)に嵌まる。これにより、現像シャッタ10434は、トナーカートリッジ1のトナー筐体2に対して固定される。
【0178】
そして、図21および図23に示されるように、現像シャッタ10434がトナー筐体2に対して固定された状態で、トナーカートリッジ1のトナー筐体2が第2収容部22について回動されると、現像シャッタ10434は、トナー筐体2とともに、現像シャッタ閉位置(図21参照)から現像シャッタ開位置(図23参照)へ移動する。
【0179】
図21に示すように、現像シャッタ10434が現像シャッタ閉位置に位置した状態で、現像シャッタ10434は、現像受入口10439を閉じる。現像シャッタ10434が現像シャッタ閉位置に位置した状態で、現像シャッタ10434の開口10434Cは、現像受入口10439から離れて位置する。
【0180】
図23に示すように、現像シャッタ10434が現像シャッタ開位置に位置した状態で、現像シャッタ10434の開口10434Cの少なくとも一部は、現像受入口10439と重なる。これにより、現像シャッタ10434が現像シャッタ開位置に位置した状態で、現像シャッタ10434は、現像受入口10439を開ける。
【0181】
4.2.2.6 第1スクリュー10435
図19および図22に示すように、第1スクリュー10435は、現像筐体1043Aの第1現像室10430A内に位置する。第1スクリュー10435は、第1現像室10430A内のトナーを現像受入口10439に向けて第1方向に搬送する。第1スクリュー10435は、第1方向に延びる。第1スクリュー10435は、オーガスクリューである。
【0182】
4.2.2.7 第2スクリュー10436
第2スクリュー10436は、現像筐体1043Aの第2現像室10430B内に位置する。第2スクリュー10436は、第2現像室10430B内のトナーを通路10438A,10438Bに向けて第1方向に搬送する。第2スクリュー10436は、第1方向に延びる。第2スクリュー10436は、オーガスクリューである。
【0183】
4.2.3 廃トナー管1045
図18に示すように、廃トナー管1045の一端部は、廃トナー収容部1047と接続される。廃トナー管1045の他端部は、シール部材1045A(図19参照)を介して、第1方向における現像筐体1043Aの中央部に接続される。図19に示すように、シール部材1045Aは、廃トナー管1045の他端部と現像筐体1043Aとの間に位置する。シール部材1045Aは、廃トナー管1045の他端部と現像筐体1043Aとの間をシールする。廃トナー管1045の他端部は、第1現像室10430Aと通じる。廃トナー収容部1047内の廃トナーは、廃トナー管1045を通って現像筐体1043A内に入る。
【0184】
4.2.4 搬送部材1046
図18に示すように、搬送部材1046は、廃トナー収容部1047および廃トナー管1045の内部に位置する。搬送部材1046は、廃トナー収容部1047内の廃トナーを現像筐体1043Aに向けて搬送する。搬送部材1046は、シャフトレス・スクリューである。
【0185】
5.作用効果
(1)トナーカートリッジ1によれば、図10に示すように、第1方向に延びるトナー筐体2に対して、第1方向の端面S1に位置する受入部23からトナーを補給できる。
【0186】
そのため、図11に示すように、第1方向の一方の端部を上側にしてトナー筐体2内にトナーを補給すれば、補給されたトナーが、重力によって、トナー筐体2内で第1方向にいきわたる。
【0187】
さらに、図1に示すように受入シャッタ4を受入シャッタ閉位置に位置させて、トナーカートリッジ1を揺すれば、トナー筐体2内に補給されたトナーを第1方向において均一化することができる。
【0188】
これにより、補給されたトナーがトナー筐体2全体に行きわたるまでに時間を要することなく、トナーを円滑に補給できる。
【0189】
また、トナー筐体2内に補給されたトナーを第1方向に搬送する部材が無くても、補給されたトナーをトナー筐体2全体に行きわたらせることができる。
【0190】
さらに、図1に示すように、排出口20は、端面S1と交差する表面S3に位置している。
【0191】
そのため、端面S1に位置する受入部23から補給されたトナーが第1方向に流れるときに、トナーが排出口20に向かうことを抑制できる。
【0192】
その結果、補給されたトナーが排出口20から噴き出してしまうことを、抑制できる。
【0193】
(2)トナーカートリッジ1によれば、図10に示すように、受入部23は、トナー容器10と接続可能である。
【0194】
そのため、図11に示すように、トナー容器10をトナーカートリッジ1の受入部23に接続した状態で、トナー容器10内のトナーをトナー筐体2に補給できる。
【0195】
そのため、トナー容器10からトナー筐体2に補給されるトナーがこぼれてしまうことを抑制できる。
【0196】
(3)トナーカートリッジ1によれば、図3に示すように、トナー筐体2は、第1収容室21Aと第2収容室22Aとを有する。第1収容室21Aは、排出口20から離れて位置する。受入口231A,231B(図4参照)は、第1収容室21Aと通じる。
【0197】
これにより、受入口231A,231Bから補給されたトナーは、排出口20から離れた第1収容室21Aに収容される。
【0198】
第2収容室22Aは、第1収容室21Aと排出口20との間に位置する。排出口20は、第2収容室22Aと通じる。
【0199】
そのため、補給されたトナーが排出口20に向かうことを、第2収容室22Aによって抑制できる。
【0200】
その結果、補給されたトナーが排出口20から噴き出してしまうことを、より抑制できる。
【0201】
(4)トナーカートリッジ1によれば、図10に示すように、トナー容器10が受入部23に接続され、かつ、受入シャッタ4が受入シャッタ開位置に位置した状態で、トナー容器10は、トナーカートリッジ1から取り外し不能である。
【0202】
そのため、トナー容器10が受入部23に接続され、かつ、受入シャッタ4が受入シャッタ開位置に位置した状態で、図11に示すように、トナーカートリッジ1の姿勢を変えて、トナーカートリッジ1を揺すっても、トナー容器10がトナーカートリッジ1から外れない。
【0203】
そのため、トナー容器10をトナーカートリッジ1の受入部23に接続した状態で、トナーカートリッジ1の姿勢を変え、トナーカートリッジ1を揺すりながら、トナー容器10内の可能な限り全てのトナーを、トナー筐体2に補給できる。
【0204】
(5)トナーカートリッジ1によれば、図8に示すように、トナー容器10は、容器本体11と容器シャッタ12とを有する。
【0205】
図14に示すように、トナー容器10が受入部23に接続され、かつ、受入シャッタ4が受入シャッタ閉位置に位置した状態で、容器シャッタ12は、容器本体11の排出口110A,110Bを閉じる。
【0206】
図15に示すように、トナー容器10が受入部23に接続され、かつ、受入シャッタ4が受入シャッタ開位置に位置した状態で、容器シャッタ12は、容器本体11の排出口110A,110Bを開く。
【0207】
つまり、トナー容器10が受入部23に接続された状態で、受入シャッタ4を受入シャッタ閉位置から受入シャッタ開位置に移動させる動作で、容器シャッタ12も開くことができる。
【0208】
そのため、トナー容器10の排出口110A,110Bが開いた状態でトナー容器10が受入部23に接続される場合と比べて、トナー容器10が受入部23に接続されるときにトナー容器10内のトナーがこぼれてしまうことを、抑制できる。
【0209】
(6)トナーの補給方法によれば、図9に示すように、まず、受入シャッタ4が受入シャッタ閉位置に位置した状態で、トナー容器10をトナーカートリッジ1と接続する(接続工程)。次に、図10および図15に示すように、トナー容器10が受入部23に接続された状態で、受入シャッタ4を受入シャッタ閉位置から受入シャッタ開位置へ移動させる。次に、図11に示すように、トナー容器10が受入部23に接続され、かつ、受入シャッタ4が受入シャッタ開位置に位置した状態で、トナー容器10をトナーカートリッジ1の上方に位置させて、トナー容器10内のトナーをトナー筐体2内に補給する。
【0210】
これにより、トナー容器10内のトナーがこぼれてしまうことを抑制しつつ、重力を利用して円滑に、トナー容器10内のトナーをトナーカートリッジ1に補給できる。
【0211】
また、トナー筐体2の第1方向の一方の端部を上側にした状態でトナー容器10とトナーカートリッジ1とを接続しようとすると、トナー容器10とトナーカートリッジ1とを接続するときにトナーがこぼれてしまう可能性がある。
【0212】
この点、図11に示すように、トナー容器10が受入部23に接続され、かつ、受入シャッタ4が受入シャッタ開位置に位置した状態で、トナー容器10をトナーカートリッジ1の上方に位置させる。
【0213】
そのため、トナー容器10とトナーカートリッジ1とを接続するときにトナーがこぼれてしまうことを、抑制できる。
【0214】
6.変形例
図24から図33を参照して、変形例について説明する。変形例において、上記した実施形態と同様の部材には同じ符号を付し、説明を省略する。
【0215】
(1)図24に示すように、カートリッジは、プロセスカートリッジ200であってもよい。プロセスカートリッジ200は、トナーカートリッジ1がドラムカートリッジ104に装着されることによって、トナーカートリッジ1とドラムカートリッジ104とから構成される。つまり、カートリッジは、感光ドラム1041をさらに有する。図25に示すように、トナーカートリッジ1がドラムカートリッジ104に装着された状態で、トナー容器10は、トナーカートリッジ1の受入部23に接続可能であってもよい。この場合、ドラムカートリッジ104のドラム側板1040Aは、トナーカートリッジ1の受入部23に接続されたトナー容器10を受入可能な凹部201を有してもよい。
【0216】
(2)図26に示すように、カートリッジは、現像カートリッジ300であってもよい。図27に示すように、現像カートリッジ300は、トナー筐体301と、現像ローラ1043Bとを備える。つまり、カートリッジは、現像ローラ1043Bを有する。
【0217】
トナー筐体301は、排出口3010を有する。排出口3010は、第2方向におけるトナー筐体301の一端部に位置する。トナー筐体301内のトナーは、現像ローラ1043Bの回転に伴って、排出口3010を通って、トナー筐体301外に排出される。つまり、現像ローラ1043Bが回転している状態で、排出口3010は、トナー筐体301内のトナーを排出可能である。
【0218】
詳しくは、トナー筐体301は、第1収容部3011と、第2収容部3012と、受入部23(図26参照)とを有する。
【0219】
第1収容部3011は、第2方向において、排出口3010から離れて位置する。第1収容部3011は、第1収容室3011Aを有する。言い換えると、トナー筐体301は、第1収容室3011Aを有する。
【0220】
第1収容室3011Aは、第1収容部3011の内部空間である。第1収容部3011は、第1収容室3011A内にトナーを収容可能である。第1収容室3011Aは、第2方向において、排出口3010から離れて位置する。第1収容室3011Aの容積は、第2収容部3012の第2収容室3012Aの容積よりも大きい。第2収容室3012Aについては、後で説明する。
【0221】
第2収容部3012は、第2方向におけるトナー筐体301の一端部に位置する。第2収容部3012は、第2方向における第1収容部3011の一端部と接続されている。第2収容部3012は、第2収容室3012Aと、上記した排出口3010とを有する。言い換えると、トナー筐体301は、第2収容室3012Aを有する。
【0222】
第2収容室3012Aは、第2収容部3012の内部空間である。第2収容部3012は、第2収容室3012A内にトナーを収容可能である。第2収容室3012Aは、第2方向において、第1収容室3011Aと排出口3010との間に位置する。第2収容室3012Aは、通路3013を通して第1収容室3011Aと通じる。第2収容室3012Aの容積は、第1収容部3011の第1収容室3011Aの容積よりも小さい。排出口3010は、第2収容室3012Aと通じる。
【0223】
現像ローラ1043Bは、第2方向におけるトナー筐体301の一端部に支持される。現像ローラ1043Bの一部は、排出口3010内に位置する。
【0224】
(3)図28および図29に示すように、トナー容器400が受入部501に接続された状態で、受入シャッタ510は、受入シャッタ閉位置(図28参照)と受入シャッタ開位置(図29参照)との間を、トナー容器400とともに回転可能であってもよい。
【0225】
詳しくは、図30に示すように、トナー容器400は、円筒形状である。トナー容器400は、第1方向に延びる。トナー容器400は、容器本体401と、容器シャッタ12とを有する。
【0226】
容器本体401は、トナーを収容可能である。容器本体401は、ボトル4011と、接続部材4012とを有する。
【0227】
ボトル4011は、例えば、紙からなる。ボトル4011は、内部にトナーを収容可能である。ボトル4011は、第1方向に延びる。ボトル4011は、第1方向において、一端部4011Aと、他端部4011Bとを有する。一端部4011Aは、開口を有する。他端部4011Bは、第1方向において、一端部4011Aから離れて位置する。ボトル4011は、切込み4011Cを有する。切込み4011Cは、一端部4011Aに位置する。切込み4011Cは、第1方向に延びる。
【0228】
接続部材4012は、ボトル4011の一端部4011Aと接続される。接続部材4012は、ボトル4011の開口を閉鎖する。接続部材4012は、第1方向に延びる。接続部材4012は、円筒形状を有する。接続部材4012は、例えば、硬質の樹脂からなる。接続部材4012は、複数の排出口4010A,4010Bと、突起40121と、複数の貫通穴40122A,40122Bと、複数の突起40123A,40123B(図28参照)とを有する。つまり、容器本体401は、排出口4010A,4010Bを有する。
【0229】
排出口4010A,4010Bは、ボトル4011の内部空間と通じる。排出口4010A,4010Bは、容器本体401内のトナーを排出可能である。排出口4010Bは、接続部材4012の径方向において、排出口4010Aから離れて位置する。
【0230】
突起40121は、ボトル4011の切込み4011Cに嵌まる。これにより、接続部材4012は、ボトル4011とともに、軸A401について回転可能である。軸A401は、第1方向に延びる。
【0231】
貫通穴40122A,40122Bは、接続部材4012の周面に位置する。貫通穴40122Bは、接続部材4012の周方向において、貫通穴40122Aから離れて位置する。貫通穴40122A,40122Bは、接続部材4012の周方向に延びる。容器シャッタ12の突起122Aは、貫通穴40122Aを通って、接続部材4012の外側に突出する。容器シャッタ12の突起122Bは、貫通穴40122Bを通って、接続部材4012の外側に突出する。
【0232】
突起40123Aは、接続部材4012の周面に位置する。突起40123Aは、接続部材4012の周面から延びる。突起40123Aは、接続部材4012の径方向に延びる。容器シャッタ12が容器シャッタ閉位置に位置した状態で、突起40123Aは、第1方向において、容器シャッタ12の突起122Aと並ぶ。
【0233】
図28に示すように、突起40123Bは、接続部材4012の径方向において、軸A401に対して突起40123Aの反対側に位置する。突起40123Bは、接続部材4012の周面に位置する。突起40123Bは、接続部材4012の周面から延びる。突起40123Bは、接続部材4012の径方向に延びる。容器シャッタ12が容器シャッタ閉位置に位置した状態で、突起40123Bは、第1方向において、容器シャッタ12の突起122B(図30参照)と並ぶ。
【0234】
この変形例では、図28および図31に示すように、トナーカートリッジ500の受入部501は、レバー5を有さない。受入部501は、複数の受入口231A,231Bと、フレーム5011とを有する。
【0235】
図31および図32に示すように、フレーム5011は、受入シャッタ510を支持する。フレーム5011は、第1方向における第1収容部21の一方の端面S1から突出する。フレーム5011は、第1方向に延びる。フレーム5011は、円筒形状を有する。フレーム5011は、受入口231A,231B(図31参照)を囲む。フレーム5011は、複数の溝5012A,5012Bと、複数の溝5013A,5013B(図28参照)とを有する。
【0236】
溝5012Aは、第3方向におけるフレーム5011の一端部に位置する。溝5012Aは、フレーム5011の内周縁に位置する。溝5012Aは、第3方向において、フレーム5011の内周縁から外側に向かって凹む。溝5012Aは、第1方向(図32参照)に延びる。
【0237】
溝5012Bは、第3方向におけるフレーム5011の他端部に位置する。溝5012Bは、第3方向において、受入部501の中心C3(図31参照)に対して、溝5012Aの反対側に位置する。溝5012Bは、フレーム5011の内周縁に位置する。溝5012Bは、第3方向において、フレーム5011の内周縁から外側に向かって凹む。溝5012Aは、第1方向(図32参照)に延びる。
【0238】
図28に示すように、溝5013Aは、フレーム5011の内周面に位置する。溝5013Aは、溝5012Aの途中からフレーム5011の周方向に延びる。
【0239】
図28および図32に示すように、溝5013Bは、フレーム5011の内周面において、溝5013Aから離れて位置する。溝5013Bは、溝5012Bの途中からフレーム5011の周方向に延びる。
【0240】
図31に示すように、受入シャッタ510は、シャッタ本体5101と、リブ5102とを有する。
【0241】
シャッタ本体5101は、円板形状を有する。シャッタ本体5101は、複数の開口5101A,5101Bを有する。
【0242】
受入シャッタ510が受入シャッタ閉位置(図31参照)に位置した状態で、開口5101Aは、受入口231Aから離れて位置する。図29に示すように、受入シャッタ510が受入シャッタ開位置に位置した状態で、開口5101Aの少なくとも一部は、受入口231Aと通じる。
【0243】
図31に示すように、開口5101Bは、シャッタ本体5101の径方向において、開口5101Aから離れて位置する。開口5101Bは、シャッタ本体5101の径方向において、中心C3に対して、開口5101Aの反対側に位置する。受入シャッタ510が受入シャッタ閉位置に位置した状態で、開口5101Bは、受入口231Bから離れて位置する。図29に示すように、受入シャッタ510が受入シャッタ開位置に位置した状態で、開口5101Bの少なくとも一部は、受入口231Bと通じる。
【0244】
図31に示すように、リブ5102は、シャッタ本体5101の縁に位置する。リブ5102は、シャッタ本体5101から第1方向に突出する。リブ5102は、シャッタ本体5101の周方向に延びる。リブ5102は、複数の溝5102A,5102Bと、複数の溝5103A,5103B(図28参照)とを有する。
【0245】
図31および図32に示すように、溝5102Aは、第1方向におけるリブ5102の一端縁からシャッタ本体5101に向かって凹む。受入シャッタ510が受入シャッタ閉位置に位置した状態で、溝5102Aは、フレーム5011の溝5012Aと通じる。
【0246】
溝5102Bは、シャッタ本体5101の径方向において、中心C3に対して、溝5102Aの反対側に位置する。溝5102Bは、第1方向におけるリブ5102の一端縁からシャッタ本体5101に向かって凹む。受入シャッタ510が受入シャッタ閉位置に位置した状態で、溝5102Bは、フレーム5011の溝5012Bと通じる。
【0247】
図28および31に示すように、溝5103Aは、溝5102Aの途中から、受入シャッタ閉位置から受入シャッタ開位置へ向かう受入シャッタ510の回転方向と反対の方向に延びる。
【0248】
図28に示すように、溝5103Bは、受入シャッタ510の回転方向において、溝5103Aから離れて位置する。溝5103Bは、溝5102Bの途中から、受入シャッタ閉位置から受入シャッタ開位置へ向かう受入シャッタ510の回転方向と反対の方向に延びる。
【0249】
図33に示すように、トナー容器400が受入部501に接続された状態で、容器シャッタ12の突起122Aは、フレーム5011の溝5012Aに嵌まり、容器シャッタ12の突起122Bは、フレーム5011の溝5012Bに嵌まる。これにより、容器シャッタ12は、受入部501のフレーム5011に固定される。
【0250】
また、トナー容器400が受入部501に接続された状態で、トナー容器400の突起40123Aは、受入シャッタ510の溝5102Aに嵌まり、トナー容器400の突起40123Bは、受入シャッタ510の溝5102Bに嵌まる。これにより、受入シャッタ510は、容器本体401とともに回転可能になる。
【0251】
そして、トナー容器400が受入部501に接続された状態で、ユーザーが容器本体401を軸A401について回転させると、容器シャッタ12が受入部501のフレーム5011に固定された状態で、図28および図29に示すように、受入シャッタ510が、容器本体401とともに、受入シャッタ閉位置から受入シャッタ開位置に向かって回転する。
【0252】
このとき、容器シャッタ12の突起122Aは、受入シャッタ510の溝5103A(図32参照)に受け入れられ、容器シャッタ12の突起122Bは、受入シャッタ510の溝5103B(図29参照)に受け入れられる。これにより、容器シャッタ12がフレーム5011に固定された状態でも、容器シャッタ12の突起122A,122Bと当たることなく、受入シャッタ510を回転させることができる。
【0253】
また、このとき、図29に示すように、トナー容器400の突起40123Aは、フレーム5011の溝5013Aに受け入れられ、トナー容器400の突起40123Bは、フレーム5011の溝5013Bに受け入れられる。
【0254】
(4)変形例(1)から(3)でも、上記した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0255】
1 トナーカートリッジ
2 トナー筐体
3 排出シャッタ
4 受入シャッタ
5 レバー
10 トナー容器
11 容器本体
12 容器シャッタ
20 排出口
21A 第1収容室
22A 第2収容室
23 受入部
200 プロセスカートリッジ
300 現像カートリッジ
1041 感光ドラム
1043B 現像ローラ
S1 端面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15
図16
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図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33